JPH11315936A - 切換弁装置 - Google Patents

切換弁装置

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JPH11315936A
JPH11315936A JP13751398A JP13751398A JPH11315936A JP H11315936 A JPH11315936 A JP H11315936A JP 13751398 A JP13751398 A JP 13751398A JP 13751398 A JP13751398 A JP 13751398A JP H11315936 A JPH11315936 A JP H11315936A
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JP
Japan
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valve device
handle
shaft
operating
female screw
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JP13751398A
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Hitoshi Yamamoto
仁史 山本
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Original Assignee
KVK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作軸の自転を的確に防止できる切換弁装置
を提供する。 【解決手段】 内壁部25に雌ネジ部Mの設けられたハ
ウジング部20と、雌ネジ部Mに螺合される雄ネジ部N
の設けられた操作軸(30及び40)及び操作用ハンド
ル60を有する操作部(30、40、50及び60)と
を備え、相対向する一対の弁座K、Bに対してお互いに
着座方向に付勢される一対の弁体E、Fを、操作軸(3
0及び40)の進退動に伴って択一的に開閉弁移動させ
る切換弁装置である。ハウジング部20と操作部(3
0、40、50及び60)との間に操作軸(30及び4
0)の自転を防止するための抵抗付与手段(80、2a
及び2c等)を付加した。本切換弁装置は、雌ネジ部M
若しくは雄ネジ部Nの少なくとも一方が樹脂を用いて構
成される場合に、より一層、有効に機能する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、操作軸の自転を
的確に防止できる切換弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】水栓の中には、水栓本体に配設された切
換弁装置によって流路切換や吐水量調節等を行うものが
ある。この弁装置の一態様として、図4に示すように、
相対向する一対の弁座K、Bと、コイルスプリングG等
によって着座方向に付勢された一対の弁体E、Fと、外
周面の雄ネジ部を装置の外郭を構成するハウジング部の
雌ネジ部に螺進可能に螺合させた操作軸Tと、を備える
ものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このタイプの
切換弁装置には以下のような問題点がある。例えば、操
作用ハンドルを正転操作して、図4(a)に示すよう
に、操作軸Tを前進させると、一方の弁体Eがコイルス
プリングGの付勢力に対抗して前進し、一方の弁座Kを
開放させることになる。
【0004】この弁座Kが開放状態にある間は、過圧縮
状態のコイルスプリングGから両弁体E、Fに対し、大
きな復元力が加わり続けることになる。このとき、他方
の弁体Fは着座した状態であるため、コイルスプリング
Gは一方の弁座Kの方向のみに伸長しようとする挙動を
示すことになる。
【0005】一方、このタイプの切換弁装置において、
操作軸Tの雄ネジ部とハウジング部の雌ネジ部との間に
滑りを生じ易いと、この操作軸Tが、一方の弁体Eを介
して伝えられるコイルスプリングGの復元力に十分に対
抗することができない。このため、この復元力によって
操作軸Tが予定外の反転を行って、図4(b)に示すよ
うに、一方の弁体Eを所定量(符号Dで示す量)だけ後
退させてしまう恐れがある。
【0006】また、操作用ハンドルを逆転操作し、他方
の弁座Bを開放した場合も、コイルスプリングGの復元
力が、他方の弁体F、シャフト50、操作軸Tの順に伝
達され、操作軸Tが予定外の正転を行うことがある。
【0007】従って、本例に示すタイプの切換弁装置で
は、操作軸Tが予定外の反転や正転(以下、「自転」と
いう。)を行う恐れがあるため、操作用ハンドルの操作
量と、水栓の吐水部からの湯水の吐水量との間に「ず
れ」を生じ、水栓の使い勝手を悪くすることがある。
【0008】また、近年ではハウジング部や操作軸Tの
材質として、その生産性の良さ等に着目し、エンジニア
リングプラスチック等の樹脂材料が用いられる傾向にあ
る。かかる場合には、雄ネジ部や雌ネジ部が樹脂を用い
て構成されることになるが、この樹脂は金属材料よりも
自己潤滑性が高いのが一般的なため、前述の「自転」を
生ずる可能性が高くなる。
【0009】本発明は前記問題点を解決するものであ
り、操作軸の自転を的確に防止できる切換弁装置を提供
することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の切換弁装置
(以下、「弁装置」という。)は、内壁部に雌ネジ部の
設けられたハウジング部と、前記雌ネジ部に螺合される
雄ネジ部の設けられた操作軸及び操作用ハンドルを有す
る操作部と、を備え、相対向する一対の弁座に対してお
互いに着座方向に付勢される一対の弁体を、前記操作軸
の進退動に伴って択一的に開閉弁移動させる弁装置であ
って、前記ハウジング部と前記操作部との間に前記操作
軸の自転を防止するための抵抗付与手段を付加したこと
を特徴とする。
【0011】本発明によると、抵抗付与手段によって操
作軸の自転が防止されるため、水栓が吐水状態にあると
きに、操作用ハンドルの操作量と、吐水量とを一致させ
ることができる。
【0012】ここで、本発明の「抵抗付与手段」として
は、例えば、(1)ハウジング部若しくは操作部の一方
に設けられた係合部(凸状、凹状の何れであってもよ
い。)と、他方に設けられた被係合部(凹状、凸状の何
れであってもよい。)との係合を抵抗として利用するも
の、(2)ハウジング部と操作部との間に接触面を設け
たり、両者の間に何れにも接触する部材を配置して、両
者の相対的な回転によって生ずる摩擦抵抗を抵抗として
利用するものや、(1)及び(2)の双方を利用するも
の等を例示できる。
【0013】請求項2の発明では、請求項1の弁装置に
おいて、前記雌ネジ部若しくは雄ネジ部の少なくとも一
方が、樹脂を用いて構成されることを特徴とする。
【0014】本発明は、雌ネジ部等を樹脂で構成した場
合に、特に「自転」を生じ易いことを考慮したものであ
る。本発明によると、弁装置の構成部品として、樹脂製
品を積極的に用いることができるため、各構成部品の製
造の容易化や構造の簡便化等を通じて弁装置の製造コス
トを低減したり、各構成部品の軽量化等を通じて弁装置
の取り扱いを容易にすることができる。
【0015】請求項3の発明では、請求項1又は請求項
2の弁装置において、前記操作用ハンドルに設けられた
被嵌合部、及び、該被嵌合部に嵌合されて操作軸との接
続部を構成するハンドル金具によって保持されると共に
バネ材を用いて構成される係合部と、前記ハウジング部
に設けられた被係合部と、の係合を用いて前記抵抗付与
手段が構成されることを特徴とする。
【0016】本発明によれば、バネ材による弾性的な係
合部を用いるため、操作部と、ハウジング部との間に、
確実で、しかも明確な抵抗が付与される。また、係合部
が弾性的であるため、抵抗付与手段の付加によって操作
用ハンドルの操作性を損ない難い。また、ハンドル金具
等を利用して係合部の組み付けを行うため、その組付作
業が容易である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を説
明する。発明の実施の形態として、本各発明を具体化し
た弁装置の一例を述べる。この弁装置は、図1に示すよ
うに、カラン吐水と、シャワー吐水を択一的に行う水栓
の水栓本体10に配設されており、ハウジング部20
と、操作部(30、40、50及び60)と、ハンドル
金具70と、係合部80とを備えている。
【0018】水栓本体10は、図1に示すように、略中
央の前面寄りの空間を本弁装置の収納室11とし、その
背面に、水栓本体10の湯水混合室(図示を省略)に連
絡された弁室12を形成している。この弁室12の前面
開口は、略リング状のブッシュRを挟んで、ハウジング
部20の内部、連通孔2A及び吐水管接続部14等で構
成されるカラン側流路に連絡されている。また、弁室1
2の背面開口はシートジョイント15を挟んで、シャワ
ーエルボー16等で構成されるシャワー側流路に連絡さ
れている。
【0019】そして、弁室12の両脇には、ブッシュR
の背面で構成されるカラン側の弁座Kと、シートジョイ
ント15の前面で構成されるシャワー側の弁座Bとが対
向状に配置されている。
【0020】ハウジング部20は、樹脂(例えば、PS
F)を用いて作製した一体成形品であり、図1に示すよ
うに、収納室11に固定配置されている。また、図2に
示すように、略有底円筒状の外形とされ、前面の周縁側
を除く箇所が隆起部21とされている。更に、隆起部2
1の中心位置には挿通孔22が設けられている。
【0021】隆起部21の前面周縁寄りでは、略扇状の
凹部2aと、これと対称部位の略扇状の凹部2cと、こ
れら凹部2a、2cとの間に各々5つずつ略等ピッチに
並ぶ略半柱状の凹部2bとが、挿通孔22を略周回する
状態に設けられている。本弁装置では、これらの凹部2
a、2b、2cが被係合部2a、2b、2cとなり、後
述する係合部80と共に、請求項3の発明の抵抗付与手
段の一態様を構成する。また、図1に示すように、ハウ
ジング部20の内壁面25には雌ネジ部Mが設けられて
おり、後端側の開口部には、前述のブッシュRが圧入さ
れている。
【0022】操作部は、図1に示すように、操作軸を構
成する固定スピンドル30及び可動スピンドル40と、
可動スピンドル40の後端部に接続されるシャフト50
と、固定スピンドル30の前端部に取着される操作用ハ
ンドル60とを用いて構成されている。
【0023】固定スピンドル30は金属を用いて構成さ
れ、大径部31が隆起部21の内壁面で支持されながら
回動するものである。そして、前端側を挿通孔22に挿
通してハウジング部20外に露出させ、後端側をハウジ
ング部20内に挿入した状態となっている。また、前後
両端部にはセレーション部32、33が設けられてい
る。
【0024】可動スピンドル40も金属を用いて構成さ
れ、前方側大径周面に設けられた雄ネジ部Nを雌ネジ部
Mに螺合させながら、ハウジング部20内を螺進する
(回動しながら進退動する)ものである。また、このス
ピンドル40の前後両端面では接続穴4a、4bが開口
している。このうち、前端側の接続穴4aには、セレー
ション部が設けられており、このセレーション部と、固
定スピンドル30後端側のセレーション部33とを噛合
させ、両スピンドル30、40が一体で回動可能となっ
ている。
【0025】シャフト50は、可動スピンドル40と一
体可動するものであり、図1に示すように、前端側の雄
ネジ部51を可動スピンドル40の後端面の接続穴4b
に螺入させ、後端のフランジ部52をシャワーエルボ1
6内に到達させている。
【0026】また、シャフト50の軸本体部53には、
カラン側の弁座Kの開閉を行う弁体Eと、シャワー側の
弁座Bの開閉を行う弁体Fとが配備されている。これら
の弁体E、Fは、圧縮状態で介在されたコイルスプリン
グGによって互いに離反する方向に付勢され、対応する
弁座K、Bに夫々着座している。尚、両弁体E、Fの近
接対向し合う端面は凹凸の略反転し合う段差形状とされ
ており、両弁体E、F間では相対的な回転が不可能とさ
れ、一方の弁座B(K)に着座した一方の弁体F(E)
の固定により他方の弁体E(F)の回転が阻止されてい
る。
【0027】操作用ハンドル60は、図2に示すよう
に、その内部に略六角筒形状とされた連結部61を軸線
方向に沿って配置している。この連結部61の略六角柱
形状の内部空間は、後述するハンドル金具70の嵌合さ
れる被嵌合部62とされ、この被嵌合部62の横断面略
六角形とされた各頂点の位置には、横断面略扇形状の逃
がし溝63が設けられている。
【0028】ハンドル金具70は、被嵌合部62に嵌合
固定されて固定スピンドル30との接続部を構成するも
のである。この金具70は、略六角形の筒形状を備えて
おり、軸線に沿って設けられた貫通孔の内壁面には、固
定スピンドル30前端側のセレーション部32と噛合可
能なセレーション部72が設けられている。
【0029】係合部80は、前述の被係合部2a、2
b、2c(凹部2a、2b、2c)と共に抵抗付与手段
を構成するものであり、図3に示すように、線状のバネ
材を屈曲して形成されている。この係合部80は、略く
の字状に屈曲した一対の保持用脚部81、81と、その
両下端部から略垂直に屈曲されながら、この両下端部を
略コの字状に連絡する本体部82とを備えている。ま
た、この本体部82の略中心位置が略山形垂下状に屈曲
された係合用突部83とされている。
【0030】このうち、各保持用脚部81、81は、操
作用ハンドル60の把手部65に近接する一対の逃がし
溝63、63に各々挿入され、ハンドル金具70と、被
嵌合部62とで挟持されている。この挟持により、各保
持用脚部81、81は略直線状に弾性変形するため(図
3の仮想線を参照)、これらは略くの字状の原形を復元
しようとする自身の弾性を利用して、堅固に保持された
状態となる。一方、本体部82は、隆起部21の前面側
に垂下している。
【0031】このように、ハンドル金具70及び係合部
80の配備された操作用ハンドル60は、ハンドル金具
70のセレーション部72を、固定スピンドル30前端
側のセレーション部32に噛合させて本弁装置に組み込
まれている。そして、図2に示すように、係合部80と
被係合部2a、2b、2cとが係合可能な状態となり、
抵抗付与手段が構成される。
【0032】本弁装置では、各弁体E、Fが対応する弁
座K、Bに夫々着座して水栓が止水状態にあるときに、
係合用突部83が、中心位置の被係合部2aに係合す
る。
【0033】カラン吐水を行う場合には、操作用ハンド
ル60を正転(使用者から観察して右回転)させると、
固定スピンドル30が正転して、可動スピンドル40が
シャワー側の弁座Bの方向へと螺進する。このとき、カ
ラン側の弁体Eは可動スピンドル40によって押し出さ
れ、コイルスプリングGの付勢力に対抗しながらシャワ
ー側の弁座Bの方向へ移動し、カラン側の弁座Kを開放
状態とする。
【0034】一方、シャワー吐水を行う場合には、操作
用ハンドル60を逆転(使用者から観察して左回転)さ
せると、固定スピンドル30が逆転して、可動スピンド
ル40が操作用ハンドル60の方向へと螺進する。この
とき、シャワー側の弁体Fはシャフト50のフランジ部
52に牽引され、コイルスプリングGの付勢力に対抗し
ながらカラン側の弁座Kの方向へ移動し、シャワー側の
弁座Bを開放状態とする。
【0035】本弁装置では、ハウジング部20の雌ネジ
部Mが自己潤滑性の高い樹脂を用いて構成されるため、
この雌ネジ部Mと、可動スピンドル40の雄ネジ部Nと
の間に滑りを生じ易い。しかし、カラン吐水若しくはシ
ャワー吐水のためのハンドル操作を行うと、その操作量
に応じて係合用突部83が、被係合部2aの両脇に各々
5段階に設けられた被係合部2bのうちの一つ、又は、
止水状態で係合する被係合部2aと対称部位に配設され
た被係合部2c、の何れかに係合する。従って、各吐水
の間、この係合が抵抗となり、操作用ハンドル60、ひ
いては、操作軸(固定スピンドル30及び可動スピンド
ル40)の自転が防止される。
【0036】ここで、カラン吐水又はシャワー吐水の最
大の吐水状態では、操作用ハンドル60と一体的に回動
する係合用突部83が、ハウジング部20に広角度に凹
設された被係合部2cに係合するようにしてある。これ
により、最大吐水時における操作用ハンドル60とハウ
ジング部20との相対的角度について、たとえ設計上の
寸法通りではなく多少の誤差が生じていたとしても、係
合用突部83は被係合部2cに確実に係合することにな
る。よって、最大吐水状態において、操作用ハンドル6
0とハウジング部20との相対的角度のズレから係合用
突部83が非係合状態となることで、係合用突部83が
手前の被係合部2bに戻ってしまうといった問題が生じ
ることはない。
【0037】尚、本弁装置では、操作用ハンドル60の
操作時に、係合用突部83と、所定の被係合部2a、2
b、2cとの係合を解除し、目的のハンドル操作量に対
応する被係合部2a、2b、2cとの新たな係合を行う
ことになる。しかも、係合用突部83が隣接する被係合
部間(2a及び2b間、2b及び2b間、若しくは、2
b及び2c間)を通過する際に、係合用突部83の突端
を隆起部21の前面に摺接させる必要がある。
【0038】しかし、本弁装置に付加された係合部80
は、両保持用脚部81、81の下端部で本体部82を両
持ち梁状に支持した構造とされ、この本体部82が隆起
部21の前面に近接する方向と、離反する方向の双方に
「たわみ」易くなっている。従って、係合用突部83の
各被係合部2a、2b、2cとの係合動作や、係合用突
部83の隆起部21前面に対する摺接動作によって、操
作用ハンドル60の操作性が損なわれることはない。
【0039】また、本弁装置では、係合部80と、各被
係合部2a、2b、2cとで構成する抵抗付与手段の働
きで、樹脂を用いて一体成形されたハウジング部20の
積極的な使用を可能としている。
【0040】以上のように、本実施の形態では、本各発
明を充足する弁装置の一例を示したが、この他の態様の
変形例を種々例示することもできる。
【0041】例えば、請求項3の発明においては、係合
部80を、線状のバネ材によらず、板状等のバネ材によ
り形成してもよい。また、請求項1及び請求項2の各発
明の一態様を示す第1変形例として、ハンドル金具80
を用いずに、操作用ハンドル60に設けられた保持孔や
把持部等によって、各保持用脚部81、81を保持した
ものを例示できる。但し、本実施の形態の弁装置(以
下、「実施品」という。」)のように、逃がし溝63を
用いた方が、操作用ハンドル60の一体成形等が容易で
あると考えられる。
【0042】次に、請求項1及び請求項2の各発明の一
態様を示す第2変形例として、操作部を構成する他の部
材としての固定スピンドル30や可動スピンドル40等
に、係合部若しくは被係合部を設け、この部分に対応す
るハウジング20の部分に、被係合部若しくは係合部を
設けたものを例示できる。
【0043】具体的には、大径部31の外周面若しくは
隆起部21の内壁面の一方に、出没動するボールプラン
ジャー方式の係合部を設け、他方にこの係合部と係合す
る穴状若しくは溝状の被係合部を設けてもよい。但し、
本具体例を実施品と比較すると、実施品の方が抵抗付与
手段の構造の単純化が容易である。
【0044】また、請求項1及び請求項2の各発明の一
態様を示す第3変形例として、係合を利用しない抵抗付
与手段を例示できる。具体的には、大径部31の外周面
若しくは隆起部21の内壁面の少なくとも一方の摩擦係
数を大きくして、両面間に生ずる摩擦抵抗によって抵抗
付与手段を構成することもできる。但し、本例を実施品
と比較すると、実施品では抵抗付与手段の付加によって
操作用ハンドル60の操作性を損い難いが、本例では操
作性が低下する恐れがある。
【0045】さらに、請求項1の発明では、雌ネジ部M
及び雄ネジ部Nを金属で構成した弁装置であってもよい
が、請求項2の発明の如く、雌ネジ部M及び雄ネジ部N
の両方を樹脂により構成する、または、一方を金属にて
構成し他方を樹脂により構成する等、少なくとも一方を
樹脂により構成すると、雌ネジ部Mと、雄ネジ部Nとの
間に滑りを生じ易いため、抵抗付与手段の存在意義がよ
り大きなものとなる。また、雌ネジ部Mと共にハウジン
グ部20を樹脂で構成する場合には、このハウジング部
20に対して凹部2a、2b、2c等を付加することが
容易である。
【0046】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明による
と、操作軸の自転を的確に防止できる弁装置が得られ
る。また、請求項2の発明によると、弁装置の構成部品
の積極的な樹脂化を図りつつも、操作軸の自転を的確に
防止できる。更に、請求項3の発明によると、操作部と
ハウジング部との間に確実で明確な抵抗が付与されると
共に、抵抗付与手段の付加によって操作用ハンドルの操
作性を損ない難い。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の実施の形態で説明した弁装置を備える水
栓の要部を、縦断面で示す側面図である。
【図2】図1の弁装置に付加された抵抗付与手段を説明
するために、操作用ハンドル、係合部、ハンドル金具、
ハウジング部等を示す分解斜視図である。
【図3】係合部を説明するための斜視図である。
【図4】(a)は弁装置の可動態様を示す模式的な要部
縦断面図、(b)は操作軸の「自転」を説明するための
模式的な要部縦断面図である。
【符号の説明】
10;水栓本体、11;収納室、12;弁室、R;ブッ
シュ、14;吐水管接続部、15;シートジョイント、
16;シャワーエルボー、K、B;弁座、E、F;弁
体、G;コイルスプリング、20;ハウジング部、2
A;連通孔、21;隆起部、22;挿通孔、2a、2
b、2c;凹部(被係合部)、25;内壁面、M;雌ネ
ジ部、30、40、50及び60;操作部、30及び4
0;操作軸、30;固定スピンドル、31;大径部、3
2、33;セレーション部、40;可動スピンドル、4
a、4b;接続穴、N;雄ネジ部、50;シャフト、5
1;雄ネジ部、52;フランジ部、53;軸本体部、6
0;操作用ハンドル、61;連結部、62;被嵌合部、
63;逃がし溝、65;把手部、70;ハンドル金具、
72;セレーション部、80;係合部、81;保持用脚
部、82;本体部、83;係合用突部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内壁部に雌ネジ部の設けられたハウジン
    グ部と、前記雌ネジ部に螺合される雄ネジ部の設けられ
    た操作軸及び操作用ハンドルを有する操作部と、を備
    え、相対向する一対の弁座に対してお互いに着座方向に
    付勢される一対の弁体を、前記操作軸の進退動に伴って
    択一的に開閉弁移動させる切換弁装置であって、 前記ハウジング部と前記操作部との間に前記操作軸の自
    転を防止するための抵抗付与手段を付加したことを特徴
    とする切換弁装置。
  2. 【請求項2】 前記雌ネジ部若しくは雄ネジ部の少なく
    とも一方が、樹脂を用いて構成されることを特徴とする
    請求項1記載の切換弁装置。
  3. 【請求項3】 前記操作用ハンドルに設けられた被嵌合
    部、及び、該被嵌合部に嵌合されて操作軸との接続部を
    構成するハンドル金具によって保持されると共にバネ材
    を用いて構成される係合部と、前記ハウジング部に設け
    られた被係合部と、の係合を用いて前記抵抗付与手段が
    構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    の切換弁装置。
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JP13751398A Pending JPH11315936A (ja) 1998-05-01 1998-05-01 切換弁装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011514485A (ja) * 2008-01-22 2011-05-06 フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー バルブ閉塞部材を付勢する装置

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JP2011514485A (ja) * 2008-01-22 2011-05-06 フィッシャー コントロールズ インターナショナル リミテッド ライアビリティー カンパニー バルブ閉塞部材を付勢する装置

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