JP2001050401A - 弁装置 - Google Patents

弁装置

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JP2001050401A
JP2001050401A JP11223757A JP22375799A JP2001050401A JP 2001050401 A JP2001050401 A JP 2001050401A JP 11223757 A JP11223757 A JP 11223757A JP 22375799 A JP22375799 A JP 22375799A JP 2001050401 A JP2001050401 A JP 2001050401A
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利勝 那須
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義勝 喜田
Naotake Tsuboi
直武 坪井
Yukio Imoto
幸夫 井本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁座の加工に高精度で困難な作業を必要とせ
ずに、弁座のシール耐久性を長期に亙って高く維持する
ことが可能であると共に、弁開時の操作力を軽減しうる
弁装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 弁体3とロッド4との間には、ロッドの
回転運動を弁体のほぼ直線的な運動に変換する運動変換
機構が設けられている。かかる運動変換機構は、ロッド
に設けられたスライドキー5と、スライドキーと係合す
るカム面を備えたジスクブッシュ10と、ジスクブッシ
ュを回転可能に支持し、且つシートリング2のほぼ軸心
方向にジスクブッシュが部分的に侵入及び退出可能な切
欠き6cを有するブッシュ6とから構成される。ジスク
ブッシュの一部が切欠きに侵入している間は、キー及び
カム面の作用により弁体は並進運動を行い、切欠きから
完全に退出している間は、弁体は回転運動を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バタフライ弁のよ
うな弁装置に関し、特に、シール耐久性の向上を図ると
共に、弁開時の操作力を軽減させるように改良した弁装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のバタフライ弁は、一般に、弁座に
ゴムを使用したものが多く、そのようなバタフライ弁で
は高温高圧の流体が流れる流路において用いるには通常
不適であった。そのため、高温高圧条件下で用いられる
バタフライ弁には、金属製の弁座が用いられるようにな
ってきた。金属製の弁座を有するバタフライ弁として
は、金属製Oリングをシール材として弁座部に採用した
ものや、弁体の回転軸を流路の中心軸線から偏芯させる
ことによって、閉弁状態中、勾配弁座面にシール圧を加
えて気密を保つ、いわゆるチルチング型のものが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特に金属製の弁座を有
するバタフライ弁の場合には、弁座におけるシール効果
を確保にするために、弁体を弁座の所定位置に確実に着
座させる必要があり、このために、弁体と弁座の加工精
度を非常に高いものにする必要がある。具体的には、金
属製Oリングを使用する弁座においては、閉弁時、弁体
外周のシール部が金属製Oリングの弁座に均一に接触し
なければならないが、このために、弁体と金属製Oリン
グとの位置関係に留意して、両者を高精度に製作する必
要があった。
【0004】また、チルチング型のバタフライ弁におい
ては、設計上は、弁体と弁座との接触は全閉点のみであ
るはずであるが、実際には、上述した弁体の回転軸の嵌
合部が弛み、いわゆるガタが生じるため、開弁を始める
と、必ず弁体と弁座とが擦り合ってしまう。また、回転
軸が偏芯しているため、弁閉時に弁体に作用する圧力の
不均衡も大きい。以上のことより、チルチング型のバタ
フライ弁は、全閉時からの開トルクが過大で開弁しにく
いことがあり、特に高圧の流体のシールには不向きであ
った。
【0005】従って、本発明は、弁座の加工に高精度で
困難な作業を必要とせずに、弁座のシール耐久性を長期
に亙って高く維持することが可能であると共に、弁開時
の操作力を軽減しうる弁装置を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、流体通路を内部に画成する弁箱と、該流
体通路に形成された弁座と、前記流体通路を選択的に遮
断及び開放するように前記弁座に対して係合・離脱可能
に支持され前記弁箱内に設けられた弁体と、前記弁箱を
貫いて前記流体通路に入り該弁体を支持する回動軸とを
備えた弁装置において、前記弁体と前記回動軸との間に
設けられ、前記弁座に係合した前記弁体を前記弁座から
離脱させるため及び前記弁座から離脱している前記弁体
を前記弁座に係合させるため、前記回動軸を回転させる
際、該回動軸の所定角度位置の回転に応動して、該回動
軸の回転運動を前記弁体のほぼ直線的な運動に変換する
運動変換機構を備え、前記運動変換機構は、前記回動軸
に設けられたカム装置と、前記カム装置及び前記弁体の
間に該カム装置の運動を前記弁体に伝達するために配設
され、前記カム装置に係合するカム面を有し且つ前記弁
体と一体的に運動する運動伝達部材と、前記弁箱に取り
付けられ、前記運動伝達部材を回動可能に支持する円筒
部を有し、該円筒部に、前記弁座のほぼ軸心方向に前記
運動伝達部材が部分的に侵入及び退出可能な切欠きが形
成されている運動変換部材とを備えている。
【0007】また、前記運動変換機構は、前記回動軸の
長手方向に沿って離間して複数個設けられていてもよ
い。
【0008】さらに、前記運動伝達部材は筒状部材であ
り、内周面に前記カム面が形成され、且つ、外周面に前
記切欠きに侵入及び退出する平面と直径Dの円弧状の曲
面とが形成されており、前記運動変換部材の前記円筒部
の内周面には、前記直径Dの円弧状の曲面と前記運動伝
達部材の前記弁座のほぼ軸心方向に沿う直線的な運動を
許容する一対の平行面とが形成されていると好適であ
る。
【0009】また、前記弁体には、前記運動伝達部材を
支持するボス部が形成されており、該ボス部及び前記運
動変換部材の一方には部分凸部が形成され、且つ、他方
には該部分凸部と係合する部分凹部が形成されており、
該部分凸部を画定する面及び該部分凹部を画定する面
は、少なくとも閉弁用ストッパ又は全閉ストッパとして
のストッパ面であってもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の好適な実施の形態即ち実
施形態について添付図面を参照して詳細に説明するが、
図中、同一符号は、同一又は対応部分を示すものとす
る。以下の説明は、方向については、図1の紙面右側を
「前側」とし、紙面左側を「後側」とし、また、図1に
おいて中心軸線O2に関し上方を「上側」とし、下方を
「下側」とし、図1の紙面の表側を「左側」とし、紙面
の裏側を「右側」として行うこととする。
【0011】図1は、全閉状態にある本実施形態の弁装
置の縦断面図である。図2は、図1のX−X線における
断面であり、図3及び図4は、開弁途中の状態、全開状
態をそれぞれ示す図2に相当する図である。本実施形態
の弁装置は、主に、弁箱1、ボンネット20、弁体3、
ロッド4及び駆動装置21より構成されている。
【0012】弁箱1は、中心軸線O2を有する実質的に
ほぼ円筒形の部材であって、内部には流体通路1aが画
成されている。流体通路1aにおける流体の流れは、図
1において参照符号Rを付した矢印で示されるように、
前側から後側に向かう。流体通路1aを画成する弁箱1
の内面後側には、弁箱1にねじ込み部分溶接されたシー
トリング2が取り付けられている。ボンネット20は、
弁箱1の上部穴1dに挿入されたボルトに固定されてい
る。シートリング2には、環状の弁座面12が形成され
ており、上述の中心軸線O2は、弁座面12の軸心と一
致している。
【0013】弁体3は、弁箱1内において回動可能に配
設されており、該弁体3の後側の周面には、円錐状の弁
座面11が形成されている。弁座面11は、弁体3の全
閉時に、図1及び図2に示すように、前述の弁座面12
と係合して流体通路1aを遮断する。弁座面11は、金
属等から剛につくられているので、一般的な弁における
弁座補修方法によってシール機能を発揮するよう好適な
形状に維持することができる。また、弁座面11及び1
2は、通常の玉型弁と同様の截頭円錐形状でもよいが、
球面形状にすると更に高いシール効果が発揮される。弁
体3の前側部分には、図1に示されるように、弁箱1内
の流体通路1aを画成する壁部1cに近接して、中心軸
線O2に関し対称的に上下に1つずつ、合計2つのボス
部9が形成されている。弁体3は、ボス部9において、
後から詳細に説明するジスクブッシュ(運動伝達部材)
10を介して、ロッド(回動軸)4に支持されている。
また、図7に示されるように、ボス部9の端面にストッ
パ面9b,9cが形成されており、このストッパ面に当
接するブッシュ6側にはストッパ面6g,6fが形成さ
れている。
【0014】ロッド4は、両ボス部9を貫通して図1に
おいて上下方向に延び、後から詳細に説明するブッシュ
(運動変換部材)6を介して弁箱1に支持されている。
ロッド4の上端部は、弁箱1を貫いて上方に延び、図示
のように配設された通常の駆動装置21に接続されてい
る。ロッド4には、各ボス部9により囲まれた部分の周
面に、所定の大きさのキー溝4aが形成されている。キ
ー溝4aは、図1及び図2から分かるように、円周方向
にほぼ180度離間した2箇所、ロッド軸方向に離間し
た2箇所、合計4箇所に形成されている。各キー溝4a
には、スライドキー(カム装置)5が嵌合されている。
スライドキー5は、後から詳細に説明するように、ジス
クブッシュ10に当接している。
【0015】次に、運動変換機構について説明する。本
実施形態の運動変換機構は、スライドキー(カム装置)
5と、ジスクブッシュ(運動伝達部材)10と、ブッシ
ュ(運動変換部材)6とから構成されている。図5の
(a)〜(c)は、キー付きロッド4、ジスクブッシュ
10及びブッシュ6を各々単体で示した図である。図6
の(a)〜(d)は、図1のY−Y線に沿って、弁の開
閉状態別に示した断面図である。ジスクブッシュ10
は、ボス部9とロッド4との間に配設され、弁体3と一
体的に動作するようにボス部9に固定されている。
【0016】ジスクブッシュ10の外形は、前側部分に
形成された曲率半径D/2の曲面S1と、後側部分に形
成された曲率半径D/2の曲面S2と、曲面S1及びS
2を接続する2組の2平面S3,S4とからなる。更
に、ジスクブッシュ10には、軸心方向に延びた一端側
の部分10kがボス部9に挿入されており、また、軸心
部分にはロッド4が貫通する穴13が設けられている。
該穴13は円弧状のカム面10a〜10gにより画成さ
れている。これらカム面10a〜10gは、カム凸部
(カム面)10h〜10jと協働して、後から動作説明
するように、ロッド4に嵌合したスライドキー5と当接
し、弁体3に所定の運動を生じさせる。また、カム面1
0a〜10g,カム凸部10h〜10jの形状は、ロッ
ド4の回転中、どの角度においても、スライドキー5と
ジスクブッシュ10との間が完全に離間しないように設
計されている。それにより、弁装置の開閉動作中、弁体
3のガタを防ぐことができるようになっている。
【0017】ブッシュ6は、図1、図5及び図7から分
かるように、ボンネット20及びロッド4の間に固定さ
れたロッド貫通用の穴15を有する本体部6aと、ジス
クブッシュ10の外周側に位置し、その内径がほぼ上記
Dである円筒部6bとから構成されている。円筒部6b
は、ジスクブッシュ10を取り囲んで回動自在に支持す
る(図6参照)。円筒部6bの後側部分には、弦長Hを
有する切欠き6cが弧状に形成されている。
【0018】次に、本実施形態の弁装置の動作について
説明する。図2には、全閉時の弁装置が示されている。
また、図6の(a)には、全閉時のスライドキー5と運
動変換機構の関係が示されている。全閉時は、図6の
(a)に示されるように、スライドキー5のうち、後側
スライドキー5bがジスクブッシュ10を後側に押すよ
うにカム面10dと当接し、前側スライドキー5aがカ
ム面10aと当接している。このため、ジスクブッシュ
10の平面S3の後側端縁は、ブッシュ6の切欠き6c
内へ中心軸線O2に沿ってLmm突出し、そのためジス
クブッシュ10の曲面S1は、ブッシュ6の内周面から
離間して、曲面S1と該内周面との間に隙間16が生じ
る。また、弁体3の前側面には、流れ方向Rに関して弁
体3の上流側にある流体の圧力P1(図1)がシートリ
ング2の方向に作用している。この圧力P1によって、
弁体3の弁座面11は、シートリング2の弁座面12に
圧着され、弁体3を横断する流体通路1aの流れが遮断
される。更に、この時、弁体3のボス部9に形成された
ストッパ面9bは、ブッシュ6の端面に設けられたスト
ッパ面6gからLmmだけ離間する(図2参照)。
【0019】上述した全閉状態からの弁体3の開動作に
ついて説明する。弁体3を開くために駆動装置21を作
動すると、ロッド4は、図2及び図6の(a)において
矢印Qで示される方向に、ロッド4の長手方向軸心O1
の回りに回転する。この回転に伴って、ロッド4に取り
付けられたスライドキー5も矢印Qの方向に回転する。
この時、前側スライドキー5aは、ジスクブッシュ内周
面が円弧面10aから凸部10hにかけて長手方向軸心
O1までの距離が漸減するようなカム面に形成されてい
るため、ジスクブッシュ10を前側に押しながら回転す
る。そのため、ジスクブッシュ10は、切欠き6c及び
円筒部6b内を中心軸線O2に沿って前側方向に摺動す
る。しかし、ジスクブッシュ10の平面S3が切欠き6
c内に侵入している限り、ジスクブッシュ10が回転し
ようとしても、その平面S3が切欠き6cを画成する円
筒部6bの端面6dに引っ掛かるので、ジスクブッシュ
10は、ロッド4及びスライドキー5と一体的に回転す
ることはない。また、ジスクブッシュ10は、全閉状態
においてはブッシュ6内をLmmだけ後側に移動した状
態にあり、弁体3の回転状態においては円筒部6b内に
同心的に入り込むため、直径Dのジスクブッシュ10が
円筒部6b内側において前後方向に並進移動をできるよ
うに、円筒部6bの内側には、相互に平行に位置する一
対の平行面6hが設けられている。一対の平行面6hの
間隔Kは、直径Dよりも僅かに大きい値となっている。
【0020】前述のようにジスクブッシュ10が前側に
移動すると、該ジスクブッシュ10と一体に結合された
弁体3も、中心軸線O2と平行に前側に移動する。これ
により、弁体3の弁座面11がシートリング2の弁座面
12から離間し、弁体3の前側面に作用する圧力P1
は、弁体3の後側に解放される。
【0021】以上のように、全閉状態からロッド4が本
実施形態では約30°回転する間は、弁体3の回転が阻
止されているため、ロッド4の回転運動が運動変換機構
によって並進運動に変換されて弁体3に伝達され、弁体
3が確実に前方に移動する。尚、この角度は、臨界的な
値ではなく、カム面、スライドキー等の形状に応じて3
0°以上或いは30°以下の種々の値とすることができ
る。また、カム面、スライドキー等の形状に応じて弁体
の直線運動も直線状から円弧状まで変化するが、運動距
離(Lmm)は僅かであるから、実質的に直線状と考え
ることができる。また、特に弁開時には、弁体に作用す
る流体圧力に勝って同弁体を開く必要があるため、運動
変換機構を介して弁体に大きな力を付与しうるように、
カム面、スライドキー等の形状を設計するとよい。
【0022】上述したジスクブッシュ10及び弁体3の
前方への移動は、ロッド4が全閉状態から矢印Qの方向
に約30°回転する間継続する。即ち、ロッド4が約3
0°回転すると、弁体3は、図2の状態から前側にLm
m移動し、図3に示されるように、弁体3のストッパ面
9bがブッシュ6のストッパ面6gに当接する。同時
に、ジスクブッシュ10は、図6の(a)の状態から前
側にLmm移動し、図6の(b)に示すように、ジスク
ブッシュ10の曲面S1が円筒部6bの内周面に当接す
る。これにより、ジスクブッシュ10の平面S3は、L
mmだけ前側に移動し、切欠き6cを画成する端面6d
よりも内側に引っみ切欠き6cから退出するので、切欠
き6cとの係合から外れる。このため、ブッシュ6内に
おいては、ジスクブッシュ10はブッシュ6と同心的に
嵌合し、ジスクブッシュ10の凹凸が円筒部6bの内周
面に引っ掛かることなくジスクブッシュ10が円筒部6
b内で回転可能となる。更に、スライドキー5について
は、前側スライドキー5aが凸部10hに引っ掛かった
状態となり、後側スライドキー5bはカム面10e内に
ぴったり嵌まり込んだ状態となる[図6の(b)参
照]。
【0023】弁装置の各部が図3及び図6の(b)に示
される状態になった後、更に、ロッド4が矢印Qの方向
に回転すると、ロッド4の回転力は、スライドキー5を
介してジスクブッシュ10にそのまま回転力として伝達
される。即ち、上述のように、前側スライドキー5aが
凸部10hに引っ掛かり、更にスライドキー5bがカム
面10eに嵌り込んだ状態になり、平面S3が切欠き6
cから外れているため、ジスクブッシュ10が、ブッシ
ュ6内において、ロッド4と一緒に回転し[図6の
(c)参照]、ジスクブッシュ10と一体的に連結され
た弁体3も、ロッド4と一緒に回転して、最終的には、
図4及び図6の(d)に示される全開状態となる。
【0024】以上のように、ロッド4が全閉状態から本
実施形態では約30°回転した後、弁体3は中心軸線O
2に沿って直線的に移動することはできず、ロッド4の
回転力が運動変換機構によって回転力としてそのまま弁
体3に伝達されるため、弁体3が確実に開弁方向に回転
する。
【0025】次に、全開状態から弁体3が閉動作する場
合について説明する。図4及び図6の(d)に示される
状態から、ロッド4が矢印Qと反対方向に回転すると、
カム面10eに嵌合した後側スライドキー5bが凸部1
0iに引っ掛かり、ジスクブッシュ10がブッシュ6内
においてロッド4と同方向に回転する。これにより、ジ
スクブッシュ10と一体的に連結した弁体3も、ロッド
4と同方向(閉弁方向)に回転する。運動変換機構が、
図6の(c)の状態を経て(b)の状態になると、ブッ
シュ6の切欠き6cに対するジスクブッシュ10の平面
S3の角度位置が一致して両者が直線的に整列すると共
に、図3に示されるように、弁体3に設けられたストッ
パ面9bがブッシュ6側のストッパ面6gに当接する。
この当接後、更にロッド4が矢印Qと反対方向に更に回
転すると、弁体3はストッパ面9b,6gにより回転を
阻止されているため、後側スライドキー5bにより凸部
10iが押されるジスクブッシュ10は、切欠き6cを
中心軸心O2に沿って後側に摺動する。これにより、ジ
スクブッシュ10と連結した弁体3も、中心軸心O2と
平行に後側に移動する。弁体3が図3の状態からLmm
後方に移動すると、弁座面11が弁座面12とぴったり
封止係合し、弁装置は全閉状態となる。
【0026】以上に説明してきた本実施形態の弁装置で
は、弁体3は、全閉状態から開動作する場合、弁座面1
2の中心軸心O2と平行にシートリング2から離間する
ため、弁体3とシートリング2の弁座面11,12間に
おける摺動が実質的に生じない。このため、弁座面1
1,12の摩耗が減り、長期に亙って優れたシール耐久
性を維持することが可能となると共に、摺動による摩擦
抵抗が減少することで弁体操作力を極めて軽くすること
が可能となる。
【0027】また、閉弁する際は、弁体3は、弁座面1
2の中心軸線O2と平行に移動してシートリング2と係
合し、流体圧力をシールするため、極めて高いシール効
果が得られる。
【0028】また、以上説明した実施形態におけるスト
ッパ機能について、その構成を詳細に説明すると、図7
示されるように、ブッシュ6には、部分的な弧状を形成
するような部分凸部6eを形成し、一方、弁体3のボス
部9には、この部分凸部6eと組み合わさるような部分
的な弧状を形成する部分凹部9aを形成している。部分
凸部6eは、ブッシュ6の円筒部6bにおいて軸心方向
の端面から突出するようにストッパ面6f,gにより画
定されており、一方、部分凹部9aは、ボス部9の軸心
方向の端面にストッパ面9b,cにより画定されてい
る。かかる構造によれば、部分凸部6e及び部分凹部9
aが組み合わされた図8の(a)に示されるように、部
分凹部9aのストッパ面9bと部分凸部6eのストッパ
面6gとが係合することで弁体3の閉弁方向の回転が規
定される閉弁用ストッパとしての機能が得られ、且つ、
図8の(b)に示されるように、部分凹部9aのストッ
パ面9cと部分凸部6eのストッパ面6fとが係合する
ことで弁体3の全開位置が規定される全開ストッパとし
ての機能も得られる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の弁装置に
よれば、弁座面間の摺動が実質的に無くなるので、弁座
の摩耗を防止できると共に、従来、摺動時の摩擦抵抗に
抗して弁体を動作させていた分の操作力が必要なく、弁
体の開閉操作が極めて軽くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態による弁装置の横断面図で
ある。
【図2】 全閉状態における弁装置を図1のX−X線に
沿って示す断面図である。
【図3】 開弁途中もしくは閉弁途中にある弁装置を図
1のX−X線に沿って示す断面図である。
【図4】 全開状態における弁装置を図1のX−X線に
沿って示す断面図である。
【図5】 (a)〜(c)は、本実施形態の弁装置のロ
ッド、ジスクブッシュ、ワッシャ及びブッシュを各々単
体で示した断面図である。
【図6】 (a)〜(d)は、本実施形態の弁装置の運
動変換機構を説明するため、図1のY−Y線に沿って弁
装置の異なる開閉過程別に示した断面図である。
【図7】 (a)は、部分凸部が形成されたブッシュの
斜視図であり、(b)は、ボス部に部分凹部が形成され
た弁体の斜視図である。
【図8】 図7に示されたブッシュと弁体のボス部との
組み合わせに係る図であり、(a)は、図6の(b)の
状態を示し、(b)は、図6の(d)の状態を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…弁箱、1a…流体通路、2…シートリング、3…弁
体、4…ロッド(回動軸)、5,5a,5b…スライド
キー(カム装置)、6…ブッシュ(運動変換部材)、6
c…切欠き、10…ジスクブッシュ(運動伝達部材)、
10a〜10j…カム面、11,12…弁座面。
フロントページの続き (72)発明者 喜田 義勝 福岡県北九州市門司区中町1番14号 岡野 バルブ製造株式会社内 (72)発明者 坪井 直武 福岡県北九州市門司区中町1番14号 岡野 バルブ製造株式会社内 (72)発明者 井本 幸夫 福岡県北九州市門司区中町1番14号 岡野 バルブ製造株式会社内 Fターム(参考) 3H052 AA02 BA02 BA26 BA35 CD01 CD03 CD09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体通路を内部に画成する弁箱と、該流
    体通路に形成された弁座と、前記流体通路を選択的に遮
    断及び開放するように前記弁座に対して係合・離脱可能
    に支持され前記弁箱内に設けられた弁体と、前記弁箱を
    貫いて前記流体通路に入り該弁体を支持する回動軸とを
    備えた弁装置において、 前記弁体と前記回動軸との間に設けられ、前記弁座に係
    合した前記弁体を前記弁座から離脱させるため及び前記
    弁座から離脱している前記弁体を前記弁座に係合させる
    ため、前記回動軸を回転させる際、該回動軸の所定角度
    位置の回転に応動して、該回動軸の回転運動を前記弁体
    のほぼ直線的な運動に変換する運動変換機構を備え、 前記運動変換機構は、前記回動軸に設けられたカム装置
    と、前記カム装置及び前記弁体の間に該カム装置の運動
    を前記弁体に伝達するために配設され、前記カム装置に
    係合するカム面を有し且つ前記弁体と一体的に運動する
    運動伝達部材と、前記弁箱に取り付けられ、前記運動伝
    達部材を回動可能に支持する円筒部を有し、該円筒部
    に、前記弁座のほぼ軸心方向に前記運動伝達部材が部分
    的に侵入及び退出可能な切欠きが形成されている運動変
    換部材とを備えていることを特徴とする弁装置。
  2. 【請求項2】 前記運動変換機構は、前記回動軸の長手
    方向に沿って離間して複数個設けられていることを特徴
    とする請求項1に記載の弁装置。
  3. 【請求項3】 前記運動伝達部材は筒状部材であり、内
    周面に前記カム面が形成され、且つ、外周面に前記切欠
    きに侵入及び退出する平面と直径Dの円弧状の曲面とが
    形成されており、 前記運動変換部材の前記円筒部の内周面には、前記直径
    Dの円弧状の曲面と前記運動伝達部材の前記弁座のほぼ
    軸心方向に沿う直線的な運動を許容する一対の平行面と
    が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の弁装置。
  4. 【請求項4】 前記弁体には、前記運動伝達部材を支持
    するボス部が形成されており、 該ボス部及び前記運動変換部材の一方には部分凸部が形
    成され、且つ、他方には該部分凸部と係合する部分凹部
    が形成されており、 該部分凸部を画定する面及び該部分凹部を画定する面
    は、少なくとも閉弁用ストッパ又は全閉ストッパとして
    のストッパ面であることを特徴とする請求項1乃至3の
    何れか1項に記載の弁装置。
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