JPH11315491A - 製紙用樹脂組成物及び製紙方法 - Google Patents

製紙用樹脂組成物及び製紙方法

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JPH11315491A
JPH11315491A JP12060498A JP12060498A JPH11315491A JP H11315491 A JPH11315491 A JP H11315491A JP 12060498 A JP12060498 A JP 12060498A JP 12060498 A JP12060498 A JP 12060498A JP H11315491 A JPH11315491 A JP H11315491A
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papermaking
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paper
resin
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JP12060498A
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Masanori Kosuge
雅徳 小菅
Shiro Shoda
四郎 正田
Yoji Azuma
洋史 東
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Japan PMC Corp
Original Assignee
Japan PMC Corp
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製紙工程での歩留りの向上。 【解決手段】フェノール系樹脂及びアニオン性分散剤を
含有する水溶液であることを特徴とする製紙用樹脂組成
物及び当該製紙用樹脂組成物とノニオン性ポリマーとを
製紙工程で併用する製紙方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、製紙用樹脂組成
物及び製紙方法に関し、更に詳しくはフェノール系樹脂
とアニオン性分散剤とを含有するフェノール系樹脂水溶
液からなる製紙用樹脂組成物、及び前記製紙用樹脂組成
物とノニオン性ポリマーとを併用して歩留り効果を向上
させることのできる製紙方法に関する。
【0002】
【従来の技術】紙の製造工程において、その生産性を高
めるために、製紙工程のパルプスラリー中の微細繊維や
填料等の歩留りを向上させることが強く要求されてい
る。
【0003】又、紙を抄造する際、系外に排出する水を
減少させるために白水を循環使用して、新たに補充する
清水の使用量を低く抑える目的で製紙用水のクローズド
化が進められている。このクローズド化においては使用
した水を処理して再使用するので、製紙工程で紙中に歩
留らずに白水中に残される微細繊維及び填料をできる限
り少なくすることが重要で、そのためにカチオン性又は
アニオン性の高分子ポリアクリルアミド等を歩留り剤と
して使用することにより、又、フェノール系樹脂とポリ
アルキレンオキシドとを併用することにより、歩留りを
高くする工夫が施されている。
【0004】例えば特開昭51−70301号公報に
は、ポリアルキレンオキシドとフェノール−ホルムアル
デヒド樹脂又はナフトール−ホルムアルデヒド樹脂を用
いる方法が開示され、特開平7−70979号公報に
は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、及びアミン類の
何れかを触媒として合成したいわゆるレゾール型フェノ
ール−ホルムアルデヒド樹脂と、ポリエチレンオキサイ
ドとを併用する方法が開示されている。WO95/08
670号明細書には、黒液、ナフタレンスルホン酸ナト
リウム−ホルムアルデヒド縮合物、及びフェノール樹脂
から選択されるプロモーターとポリエチレンオキサイド
とを併用する方法が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来公知のフェノール
系樹脂とポリエチレンオキサイドとを併用する歩留りシ
ステムでは歩留り効果が十分とは言えない。
【0006】したがって、この発明の目的は、ポリエチ
レンオキサイド等のノニオン性ポリマーと併用した場合
に優れた歩留り効果を奏する製紙用樹脂組成物を提供す
ることにある。又、上記製紙用樹脂組成物を使用する製
紙方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記問題
点を解決するために鋭意検討した結果、紙を製造する際
に、製紙用樹脂組成物としてフェノール系樹脂とアニオ
ン性分散剤の混合物を採用すると上記目的を達成できる
ことを見い出し、この発明を完成するに至った。
【0008】上記課題を解決することを目的とする製紙
用樹脂組成物は、(1)フェノール系樹脂及びアニオン
性分散剤を含有するフェノール系樹脂水溶液であること
を特徴とし、ノニオン性ポリマーと併用するための製紙
用樹脂組成物、(2)前記(1)におけるフェノール系
樹脂水溶液のpHが10〜14であることを特徴とする
(1)に記載の製紙用樹脂組成物、(3)前記(1)に
おけるフェノール系樹脂がノボラック型であることを特
徴とする(1)又は(2)に記載の製紙用樹脂組成物、
(4)前記(1)におけるアニオン性分散剤がスルホン
酸基を有することを特徴とする(1)〜(3)の何れか
に記載の製紙用樹脂組成物、(5)前記(1)における
アニオン性分散剤がナフタレンスルホン酸塩のホルムア
ルデヒド縮合物であることを特徴とする(1)〜(4)
の何れかに記載の製紙用樹脂組成物、及び(6)前記
(1)におけるフェノール系樹脂と前記(1)における
アニオン性分散剤の固形分比が、重量比で1/5〜10
0/1であることを特徴とする(1)〜(5)の何れか
に記載の製紙用樹脂組成物である。
【0009】上記課題を解決することを目的とする製紙
方法は、(7)前記(1)〜(6)の何れかに記載の製
紙用樹脂組成物とノニオン性ポリマーとを含有するパル
プスラリーを用いて抄紙することを特徴とする製紙方
法、(8)ノニオン性ポリマーが、ポリエチレンオキサ
イド、ポリアクリルアミド、及び(ポリ)オキシエチレ
ン基を含むビニルモノマー類とアクリルアミド類との重
合物よりなる群から選択される少なくとも1種である、
前記(7)に記載の製紙方法、及び(9)機械パルプを
使用することを特徴とする前記(7)又は(8)に記載
の製紙方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】(1)製紙用樹脂組成物 この発明に係る製紙用樹脂組成物は、フェノール系樹脂
及びアニオン性分散剤を含有する水溶液である。
【0011】フェノール系樹脂とアニオン性分散剤と
は、あらかじめ混合液として抄紙系に添加すると優れた
歩留り効果を示す。別々に添加する場合には十分な歩留
り向上効果は得られない。
【0012】この発明のフェノール系樹脂は、ノニオン
性ポリマー及び/又はパルプと相互作用することが必要
であり、そのためには前記フェノール系樹脂がフェノー
ル性水酸基を持つことが重要である。
【0013】(1−1)フェノール系樹脂 (1−1−1)フェノール系樹脂の種類 この発明におけるフェノール系樹脂としては、従来公知
のフェノール系樹脂を用いることができる。
【0014】フェノール系樹脂として、例えば、Andre
Knop/Louis A.Pilato著「フェノール樹脂」(プラスチ
ックス・エージ発行)などに述べられている下記の化合
物(a)〜(g)、即ち、(a)レゾール型フェノール
類/アルデヒド類縮合物、及びノボラック型フェノール
類/アルデヒド類縮合物等のフェノール類/アルデヒド
類縮合物、(b)前記(a) におけるフェノール類/アル
デヒド類縮合物を、イソシアネート類、尿素、メラミ
ン、トリメチロールメラミン、脂肪族アミン及び芳香族
アミン等のアミノ化合物、ゴム、油、ロジン、硼酸、珪
素化合物、リン化合物、イオウ、並びにアルコール等の
何れかで変性したフェノール類/アルデヒド類縮合物、
(c)エポキシ化合物、エピクロルヒドリン、ハロゲン
化アルキル、ハロゲン化アリル及びアルキルスルフェー
ト等の何れかで部分エーテル化したフェノール類/アル
デヒド類縮合物、(d)スルホン基、カルボキシル基、
アミノ基等を導入したフェノール類/アルデヒド類縮合
物、(e)ポリヒドロキシスチレン及びポリ−α−メチ
ルヒドロキシスチレン、(f)ポリヒドロキシフェニレ
ン、並びに(g)フェノールアラルキル樹脂を挙げるこ
とができる。
【0015】この発明においては、前記フェノール系樹
脂の何れも、1種単独で用いてもよく、複数種の混合物
として用いてもよく、又、複数種のフェノール類とアル
デヒド類との縮合物として用いてもよい。
【0016】このような種々のフェノール系樹脂のう
ち、レゾール型フェノール類/アルデヒド類縮合物とし
ては、例えばアルカリ性条件下でフェノールとホルムア
ルデヒドとを重縮合させて得られるレゾール型フェノー
ル類/アルデヒド類縮合物、及び酸性条件下で過剰のフ
ェノールとホルムアルデヒドとを重縮合して得られるノ
ボラック型フェノール類/アルデヒド類縮合物を挙げる
ことができる。
【0017】レゾール型フェノール類/アルデヒド類縮
合物及び後述するその変性物は、反応性を有するメチロ
ール基を有するため、常温で高分子量化が進行し、樹脂
の塩基性水溶液が経時的に増粘していくことがある。一
般的には、レゾール型フェノール類/アルデヒド類縮合
物の場合、フェノール類に対してアルデヒド類を過剰に
用いるため、未反応アルデヒド類が多く残存することが
ある。又、前記レゾール型フェノール類/アルデヒド類
縮合物においては、レゾールの縮合反応に伴い、アルデ
ヒド類が遊離することがある。このように、レゾール型
フェノール類/アルデヒド類縮合物中には、未反応アル
デヒド類が比較的大量に存在することがあるので、製紙
工程での作業環境及び環境衛生上好ましくない場合があ
る。前記レゾール型フェノール類/アルデヒド類縮合物
において未反応アルデヒドの除去は不可能ではないが、
レゾール型フェノール類/アルデヒド類縮合物は熱的安
定性に劣る場合があり、したがって十分な脱アルデヒド
類処理を行うことが難しい場合がある。
【0018】これに対して、ノボラック型フェノール類
/アルデヒド類縮合物は、フェノール核がメチレン結合
でつながった、線状又は多少分岐のある構造を有する縮
合物であり、熱可塑性である。前記ノボラック型フェノ
ール類/アルデヒド類縮合物及びその変性物は、レゾー
ル型フェノール類/アルデヒド類縮合物に比べて熱的安
定性に優れるので、高温での減圧蒸留及び水蒸気蒸留等
で脱アルデヒド処理を行うこと等が比較的容易である。
又、前記ノボラック型フェノール類/アルデヒド類縮合
物は、レゾール型フェノール類/アルデヒド類縮合物に
比較して未反応アルデヒドがより少ないので、作業環境
及び環境衛生上好ましい。
【0019】各種変性フェノール類/アルデヒド類縮合
物のうち、硼酸、珪素化合物、リン化合物、及びイソシ
アネート類の何れかで変性されたフェノール類/アルデ
ヒド類縮合物、並びにエポキシ化合物、エピクロルヒド
リン、ハロゲン化アルキル、ハロゲン化アリル及びアル
キルスルフェート等の何れかで部分エーテル化されたフ
ェノール系樹脂においては、フェノール性水酸基が硼酸
などの変性剤及びエポキシ化合物等のエーテル化剤と反
応するので、塩基性での水溶性の低下、更にはノニオン
性ポリマー及び/又はパルプと会合するフェノール性水
酸基の減少が生じることがある。したがって、前記変性
及びエーテル化は、何れもアルカリ溶解性及び歩留り効
果を大きく低減させない範囲で行うのが好ましい。
【0020】ポリヒドロキシスチレン、ポリα−メチル
ヒドロキシスチレン、ポリヒドロキシフェニレン、及び
フェノールアラルキル樹脂等は、非アルデヒド系樹脂で
あるため作業環境及び環境衛生上好ましい。但し、ポリ
ヒドロキシスチレン、ポリα−メチルヒドロキシスチレ
ン、及びポリヒドロキシフェニレンは、前記フェノール
類/アルデヒド類縮合物、変性フェノール類/アルデヒ
ド類縮合物、及び部分エーテル化フェノール類/アルデ
ヒド類縮合物等と比較して割高な傾向がある。
【0021】アラルキルエーテル類とフェノール類との
縮合物であるフェノールアラルキル樹脂は、その構造
上、変性フェノール類/アルデヒド類縮合物と比較して
フェノール性水酸基の含有が少なく、したがって、塩基
性での水溶解性、及びノニオン性ポリマー及び/又はパ
ルプと会合する能力が前記変性フェノール類/アルデヒ
ド類縮合物と比較して低くなる傾向がある。尚、前記フ
ェノールアラルキル樹脂においては、フェノール類/ア
ルデヒド類縮合物と反応させることにより、前記傾向を
改善することができる。
【0022】以上のように環境、衛生上の問題、性能的
な面、樹脂のコスト的な面を考慮すると、この発明に用
いる製紙用樹脂としてはノボラック型フェノール類/ア
ルデヒド類縮合物が最も好ましい。
【0023】(1−1−2)フェノール系樹脂の製造方
法 フェノール系樹脂の製造方法の例を以下に示すが、他の
従来公知の製造方法を用いることはもちろん可能であ
る。
【0024】(a)フェノール類/アルデヒド類縮合物 (a−1)フェノール類 フェノール類/アルデヒド類縮合物の製造に用いられる
フェノール類としては、フェノール、クレゾール類、キ
シレノール類、エチル基、ブチル基、ノニル基、及びオ
クチル基等の少なくとも1つを有するアルキルフェノー
ル類、フェニル基等を有するアリールフェノール類、ビ
スフェノールA、ビスフェノールF及びビスフェノール
S等のビスフェノール類、スルホン基を有するフェノー
ルスルホン酸類、サリチル酸類、アミノフェノール、レ
ゾルシン、カテコール、並びにナフトール類が挙げら
れ、これらのフェノール類は単独もしくは2種以上を組
み合わせて使用できる。但し、アルキルフェノール類及
びアリールフェノール類は、その置換基が大きくなると
水溶性が低下する傾向があるので、前記アルキルフェノ
ール類及びアリールフェノール類については、使用量が
過剰にならないようにすることが好ましい。
【0025】(a−2)アルデヒド類 アルデヒド類としては、ホルマリン、パラホルムアルデ
ヒド、トリオキサン、ヘキサメチレンテトラミン、フル
フラール、アセトアルデヒド、並びにブチルアルデヒ
ド、バレルアルデヒド及びヘキシルアルデヒドなどの高
級アルデヒドなどが挙げられる。前記アルデヒド類の中
では、価格及びフェノール類との反応性の面からホルマ
リン及びパラホルムアルデヒドが最も好ましい。
【0026】(a−3)触媒 フェノール類とアルデヒド類との反応において、レゾー
ル化の触媒としては、水酸化リチウム及び水酸化ナトリ
ウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化カルシウム、水
酸化マグネシウム及び水酸化バリウム等のアルカリ土類
金属の水酸化物、炭酸ナトリウム等のアルカリ金属の炭
酸塩、炭酸カルシウム等のアルカリ土類金属の炭酸塩、
並びにアンモニア、ヘキサメチレンテトラミン及びトリ
エチルアミン等のアミン類を挙げることができる。
【0027】ノボラック化の触媒としては例えば、硫酸
及び塩酸等の無機酸、並びに蟻酸、蓚酸、乳酸及びパラ
トルエンスルホン酸等の有機酸を挙げることができる。
【0028】(a−4)溶剤 レゾール化及びノボラック化の何れも、無溶剤下で実施
することができるが、溶剤を用いた方が、反応制御が容
易である。反応溶剤としては、水(ホルマリン中の水も
含まれる)、メタノール及びエタノール等のアルコール
類、並びにトルエン及びキシレン等の芳香族溶剤など種
々の溶剤を挙げることができる。
【0029】(a−5)反応条件 レゾール化においては、フェノール類(P)に対するア
ルデヒド類(F)のモル比(F/P)は、一般に0.8
〜5であり、好ましくは1〜3である。F/Pが低いと
未反応フェノール類モノマーが多くなり、F/Pが高い
と未反応アルデヒド類が多くなる。レゾール型フェノー
ル類/アルデヒド類縮合物は、前記ノボラック型フェノ
ール類/アルデヒド類縮合物と比較すると熱的安定性に
劣る傾向があるため、十分な脱モノマーが困難なことが
ある。よって、未反応のフェノール類を減らす目的でF
/Pを高くすると、得られる縮合物中に未反応のアルデ
ヒド類が残存することがあり、逆に未反応のアルデヒド
類を減らす目的でF/Pを下げると、得られる縮合物中
に未反応のフェノール類が残存することがある。
【0030】前記反応は、室温〜100℃の温度で、1
〜12時間程度行うことが好ましい。
【0031】ノボラック化の場合、一般にF/Pは0.
1〜1で、好ましくは、0.3〜0.9である。酸系触
媒を用い80〜120℃で1〜12時間反応させる。そ
の後140〜240℃まで昇温して、脱水、脱溶剤を行
う。更には、減圧蒸留、水蒸気蒸留等で脱モノマーを行
うことも可能である。脱モノマーを行うことにより、未
反応のフェノール類及びアルデヒド類は、かなりの量ま
で削減することが可能であるから、脱モノマーを行うこ
とが好ましい。
【0032】(b)各種変性フェノール類/アルデヒド
類縮合物 ノボラック型又はレゾール型のフェノール類/アルデヒ
ド類縮合物の尿素、メラミン、トリメチロールメラミ
ン、及びアミン等のアミノ化合物による変性において
は、レゾール型フェノール類/アルデヒド類低縮合物の
メチロール基に前記アミノ化合物を弱酸性で反応させ縮
合物を得る方法、この縮合物を更にノボラック化する方
法、及び強酸性又は強アルカリ性下で前記アミノ化合物
及びフェノール類をそれぞれアルデヒド類と反応させて
重縮合させ、その後pHを弱酸性にしてブロック重縮合
させる方法を採用できる。
【0033】油変性としては、乾性油及び半乾性油の何
れかを、酸性条件下において、80〜120℃で、フェ
ノール類及びノボラック型フェノール類/アルデヒド類
縮合物の何れかに反応させた後、得られた反応物をノボ
ラック化又はレゾール化する方法、及びノボラック型フ
ェノール類/アルデヒド類縮合物を油に溶解し、これを
150〜200℃で1時間程度加熱反応後、更にノボラ
ック型フェノール類/アルデヒド類縮合物を添加し、2
30〜240℃で反応させる方法などを挙げることがで
きる。
【0034】硼酸変性としては、フェノールと硼酸又は
無水硼酸とを、280℃で脱水反応させ、得られるフェ
ニルボレートとパラホルムアルデヒド又はトリオキサン
とを反応させる方法、ノボラック樹脂及び珪素化合物と
硼酸及び無水硼酸の何れかとを高温で脱水反応させる方
法を挙げることができる。
【0035】珪素変性としては、ジフェニルシリルクロ
ライド等のシロキサン化合物又は反応性官能基を有する
シリコーンと、ノボラック型又はレゾール型フェノール
類/アルデヒド類縮合物とを混合し、又は加熱して反応
させる方法を挙げることができる。
【0036】リン変性としては、ノボラックをリン酸で
エステル化する方法、及びノボラックとオキシ塩化リン
とを20〜60℃においてジオキサン中で反応させる方
法等を挙げることができる。
【0037】イソシアネート変性においては、非水系
で、アミン等の塩基性触媒の存在下、イソシアネート化
合物をレゾール又はノボラック型フェノール類/アルデ
ヒド類縮合物と反応させる方法を採用できる。
【0038】アルコールによる変性は、レゾール型フェ
ノール類/アルデヒド類縮合物のメチロール基のエーテ
ル化であり、メタノール、エタノール、ブタノール及び
イソブタノール等のモノアルコール、並びにグリコール
及びグリセリン等のポリヒドロキシ化合物をpH5〜7
にて100〜200℃の温度範囲で反応させる方法を採
用することができる。
【0039】イオウ変性としては、フェノール類とイオ
ウとをアルカリ触媒の存在下、130〜230℃で直接
反応させ、その後アルデヒド類とレゾール化又はノボラ
ック化反応させる方法、並びにレゾール型又はノボラッ
ク型のフェノール類/アルデヒド類縮合物にイオウ及び
アルカリ金属水酸化物を反応させる方法を挙げることが
できる。 (c)部分エーテル化したフェノール類/アルデヒド類
縮合物 フェノール性水酸基の部分エーテル化は、エピクロルヒ
ドリン、エポキシ化合物、アリルクロライド、アルキル
ブロマイド及びアルキルサルフェート等の何れかを用い
て、水酸化ナトリウム等の塩基性触媒の存在下で、ノボ
ラック型又はレゾール型のフェノール類/アルデヒド類
縮合物のフェノール性水酸基をエーテル化する方法を採
用できる。
【0040】(d)スルホン基、カルボキシル基、又は
アミノ基等を導入したフェノール類/アルデヒド類縮合
物 スルホン基を導入したフェノール類/アルデヒド類縮合
物は、フェノールスルホン酸とアルデヒド類を反応させ
る方法、及びフェノール類と亜硫酸ナトリウムとを反応
させる方法等の何れかによって得ることができる。
【0041】フェノール類/アルデヒド類縮合物にアミ
ノ基を導入する方法としては、アミノフェノール類をア
ルデヒド類と反応させる方法、及びレゾール型フェノー
ル類/アルデヒド類縮合物のメチロール基にエチレンイ
ミンオリゴマー等のアミノ化合物を反応させる方法等を
採用できる。
【0042】(e)ポリヒドロキシスチレン、ポリ−α
−メチルヒドロキシスチレン ポリヒドロキシスチレン及びポリ−α−メチルヒドロキ
シスチレンは、Journal of Polymer Science,A-1,7,217
5(1969) 、Journal of Polymer Science,Ed 12(9)2017-
2025(1974)、Chim,Ind,(Milan),50(7),779-782(1968)、
Macromolecules16,510(1983)、ACS Polymer Preprints
25,158(1984)等に記載されているように、ヒドロキシス
チレン又はα−メチルヒドロキシスチレンの水酸基をブ
ロックして重合反応させ、その後前記ブロックを外す方
法によって得ることができる。
【0043】(f)ポリヒドロキシフェニレン ポリヒドロキシフェニレンは、J. Macromol. Sci. Rev
s., Macromol. Chem. C2(2), 303(1968) 等に記載され
ているように、2官能性フェノール類を塩化亜鉛の存在
下、220℃以上に加圧して脱水させ、中間体として得
られるベンザインとヒドロキシベンザインとを反応させ
る方法を採用することができる。
【0044】(g)フェノールアラルキル樹脂 フェノールアラルキル樹脂は、 ・英国特許第1150203号明細書に記載の、アラル
キルエーテル類又はアラルキルハライド類と過剰のフェ
ノール類とをフリーデルクラフト型触媒の存在下に反応
させる方法、 ・特開平5−78451号公報に記載の、フェノール系
化合物とエチレン性不飽和二重結合を2個有する化合物
とをフリーデルクラフト型触媒又は酸触媒等で反応させ
る方法、及び ・化学工業,58,517(1955) 、化学工業,60,1576(1957)、
化学工業,60,1579(1957)、及び化学工業,62,276(1959)
に記載の、キシレンホルムアルデヒド樹脂とフェノール
類とを酸触媒下で反応させる方法等 によって得ることができる。
【0045】(1−1−3)フェノール系樹脂の分子量 本発明のフェノール系樹脂の数平均分子量は、通常30
0〜2000の範囲であり、好ましくは500〜150
0の範囲である。一方重量平均分子量は、通常500〜
30万の範囲であり、好ましくは600〜20万の範囲
である。数平均分子量が300未満の場合及び重量平均
分子量が500未満の場合には、十分な歩留り効果が得
られない場合があり、一方、数平均分子量が2000を
越える場合及び重量平均分子量が30万を越える場合に
は、フェノール系樹脂の塩基性水溶液への溶解性が低下
することがある。
【0046】(1−2)アニオン性分散剤 この発明において、アニオン性分散剤として、カルボン
酸系分散剤、オキシカルボン酸系分散剤、スルホン酸系
分散剤、リン酸系分散剤及びオキシフェニル系分散剤
等、従来公知のものが使用できる。これらは単独もしく
は2種以上組み合わせて使用できる。又、前記アニオン
性分散剤は、酸及びその塩のいずれの形でも使用でき
る。
【0047】カルボン酸系分散剤としては、ポリアクリ
ル酸ソーダ、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸
ソーダ、スチレン−マレイン酸共重合物の塩、アルケニ
ルコハク酸塩、アクリル酸−マレイン酸共重合体の塩、
及びメチルビニルエーテル−マレイン酸共重合体の塩等
が挙げられ、オキシカルボン酸としてはグルコン酸等が
挙げられる。スルホン酸系分散剤としては、ナフタレン
スルホン酸ホルムアルデヒド縮合物塩、アルキルナフタ
レンスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物塩、メラミンス
ルホン酸ホルムアルデヒド縮合物塩、リグニンスルホン
酸ホルムアルデヒド縮合物塩、アントラセンスルホン酸
ホルムアルデヒド縮合物塩、ポリスチレンスルホン酸
塩、フェノールスルホン酸ホルムアルデヒド縮合物塩、
ビスフェノールスルホン酸重合物、ポリビニルスルホン
酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩及び黒液等が挙げ
られる。リン酸系分散剤としては、トリポリリン酸塩、
有機ホスホン酸塩、メタリン酸塩、及びピロリン酸塩等
が挙げられる。オキシフェニル系分散剤としてはタンニ
ン酸塩等が挙げられる。
【0048】上記分散剤の中ではスルホン酸系分散剤が
好ましく、中でもナフタレンスルホン酸ホルムアルデヒ
ド縮合物塩及びリグニンスルホン酸塩のホルムアルデヒ
ド縮合物が好ましい。
【0049】(1−3)フェノール系樹脂水溶液 フェノール系樹脂及びアニオン性分散剤を含む製紙用樹
脂組成物は、水溶液として使用される。前記水溶液のp
Hは、好ましくは10〜14の範囲である。フェノール
系樹脂を水溶性化するのに用いられる塩基性化合物とし
ては、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム及び水
酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、水酸化マグネ
シウム及び水酸化バリウム等のアルカリ土類金属の水酸
化物、アンモニア、モノメチルアミン及びモノエチルア
ミンなどの1級アミン類、ジメチルアミン、ジエチルア
ミン及びジエタノールアミン等の2級アミン類、並びに
トリエチルアミン、トリエタノールアミン、ジメチルエ
タノールアミン及びメチルジエタノールアミン等の3級
アミン類などの塩基性化合物を用いることができる。前
記塩基性化合物としては、例えば水酸化ナトリウム及び
水酸化カリウム等が、塩基性が高く水溶性に優れている
故に望ましい。
【0050】前記フェノール系樹脂の塩基性水溶液を調
製する方法としては、例えば、前記フェノール系樹脂に
水及び上記塩基性化合物を添加する方法、並びに前記フ
ェノール系樹脂を、メタノール及びエタノール等の水に
溶解又は混和しやすい有機溶剤に溶解した後、水及び塩
基性化合物を添加し、脱溶剤する方法が挙げられるが、
これらの方法に限定されることはない。
【0051】フェノール系樹脂の水溶液のpHは、10
〜14の範囲が好ましい。pHが10より低いとフェノ
ール系樹脂の水希釈安定性が低下することがあり、前記
フェノール系樹脂をパルプスラリーに添加した場合、フ
ェノール系樹脂が白濁不溶化したり、フェノール系樹脂
の分散が不十分になったりして、十分な効果が得られな
いことがある。
【0052】前記フェノール系樹脂水溶液の粘度は、濃
度30%水溶液の場合で5〜1000mPa・sの範囲
が好ましく、5〜200mPa・sの範囲が特に好まし
い。 (1−4)フェノール系樹脂とアニオン性分散剤との混
合比率 前記フェノール系樹脂とアニオン性分散剤の混合比率は
固形分重量比で1/5〜100/1の範囲が好ましく、
特に1/2〜10/1が好ましく、1/1〜5/1の範
囲が最も好ましい。
【0053】前記フェノール系樹脂とアニオン性分散剤
との混合比率が1/5に満たない場合は、十分な歩留り
効果が得られないことがあり、100/1を超える場合
は、アニオン性分散剤の併用効果が十分得られないこと
がある。
【0054】(1−5)消泡剤の併用 フェノール系樹脂及びアニオン性分散剤を含む製紙用組
成物の発泡性が高い場合、消泡剤を併用することもでき
る。ここで用いる消泡剤は特に限定されるものではない
が、一般的にはシリコン系、鉱物油系や脂肪酸系等の消
泡剤が使用できる。
【0055】(2)ノニオン性ポリマー この発明の製紙方法においては、フェノール系樹脂及び
アニオン性分散剤を含有する製紙用樹脂組成物とノニオ
ン性ポリマーとを使用する。この発明における製紙用組
成物とノニオン性ポリマーとを併用することにより、填
料及び微細繊維の歩留り効果が向上する。
【0056】この発明に用いるノニオン性ポリマー(以
下、単にノニオン性ポリマーと略することがある)とし
ては、ポリエチレンオキサイド及びポリプロピレンオキ
サイド等のポリアルキレンオキサイド、ポリアクリルア
ミド類、並びに(ポリ)オキシエチレン基を有するビニ
ルモノマー類とアクリルアミド類との共重合物等が挙げ
られる。
【0057】ノニオン性ポリマーは、上記何れのポリマ
ーであっても、その重量平均分子量は50万以上が好ま
しく、更に100万以上が好ましく、300万以上が最
も好ましい。
【0058】ノニオン性ポリマーは、前記何れのポリマ
ーであっても、その1%希釈液粘度が500〜10万m
Pa・sの範囲が好ましく、2000〜5万mPa・s
の範囲が更に好ましく、5000〜3万mPa・sの範
囲が特に好ましい。尚、1%希釈液粘度は、希釈水とし
てイオン交換水を用いて25℃にてB型粘度計で測定し
た値である。
【0059】(2−1)ポリエチレンオキサイド ポリエチレンオキサイドとしては、粘剤として市販され
ているものを使用することができる。例えばユニオンカ
ーバイド(株)製のユカフロック(商品名)、明成化学
(株)製のアルコックス(商品名)等を使用することが
できる。ポリエチレンオキサイドは主にオキシエチレン
基からなるが、水溶性に影響を与えない程度にオキシプ
ロピレン基を少量含んでいてもよい。
【0060】(2−2)(ポリ)オキシエチレン基を有
するビニルモノマー類とアクリルアミド類との重合物 (ポリ)オキシエチレン基を有するビニルモノマー類と
アクリルアミド類との重合物に用いられる(ポリ)オキ
シエチレン基を有するビニルモノマーとしては、下記一
般式(化1)で示される化合物を挙げることができる。
【0061】
【化1】
【0062】ただし、R1 は水素原子又はメチル基を表
し、R2 は水素原子、メチル基及びエチル基等のアルキ
ル基、フェニル基、並びにベンジル基からなる群から選
択される基を表す。nは1〜40の整数を示す。
【0063】前記(ポリ)オキシエチレン基を有するビ
ニルモノマー類とアクリルアミド類との使用比率(固形
分重量比)は1/99〜50/50であり、好ましくは
1/99〜30/70である。アクリルアミド類として
は(メタ)アクリルアミド、並びにN−メチル(メタ)
アクリルアミド、N−エチル(メタ)アクリルアミド、
N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソプ
ロピル(メタ)アクリルアミド、及びN−t−オクチル
(メタ)アクリルアミド等のN置換アクリルアミド等が
挙げられる。前記アクリルアミド類の何れか1種のみを
使用してもよく、2種以上を併用してもよい。アクリル
アミド類としては、(メタ)アクリルアミドが好まし
い。
【0064】重合開始剤及び連鎖移動剤としては従来公
知の化合物を使用することができる。
【0065】(2−3)ポリアクリルアミド類 前記ポリアクリルアミド類は、アクリルアミド及び/又
はメタクリルアミドを主成分とするモノマー混合物を重
合することにより得ることができる。このポリアクリル
アミド類は、油中水型エマルション、溶液、及び粉体の
いずれの形態であっても良い。重合に際しては、従来公
知の重合開始剤及び連鎖移動剤を使用することができ
る。
【0066】(3)製紙方法 (3−1)添加率 この発明に係る製紙用樹脂組成物の添加率は、パルプス
ラリー中のパルプを乾燥したときのその乾燥パルプの重
量当たり、即ち対パルプ乾燥重量当たり、フェノール系
樹脂とアニオン系分散剤との合計重量に換算して通常
0. 001〜5%であり、好ましくは0. 002〜1%
であり、更に好ましくは0. 002〜0. 5%である。
ここで、添加率が0. 001%未満である場合には十分
な効果が得られないことがある。一方、経済的な面から
は、添加率が5%を越えないことが好ましい。
【0067】ノニオン性ポリマーの添加率は、対パルプ
乾燥重量当りノニオン性ポリマーの重量に換算して通常
0. 001〜1%、好ましくは0. 002〜0. 5%、
更に好ましくは0. 002〜0. 3%の範囲である。
【0068】この発明に係る製紙用樹脂組成物とノニオ
ン性ポリマーの添加比率(固形分重量比)はパルプの種
類により異なるが、 通常10/1〜1/10であり、
好ましくは5/1〜1/3である。
【0069】(3−2)添加方法 パルプスラリーに、この発明に係る製紙用樹脂組成物、
及びノニオン性ポリマーを添加する方法としては、製紙
用樹脂組成物とノニオン性ポリマーとを予め混合するこ
とにより得られる一体の液として添加しても良いし、別
体にして同時に添加し、あるいは相前後して順次に添加
してもよいが、製紙用樹脂組成物を添加した後にノニオ
ン性ポリマーを添加するのが好ましい。
【0070】製紙用樹脂組成物及びノニオン性ポリマー
の添加場所としてはミキシングチェスト、マシンチェス
ト、種箱、ファンポンプ付近、スクリーン付近、及び白
水ピット等が挙げられるが、特に制限はない。製紙用樹
脂組成物は、種箱及びファンポンプの付近の何れかに添
加し、ノニオン性ポリマーは、ヘッドボックス、ファン
ポンプ付近、及びスクリーン付近の何れかの箇所に添加
することが好ましい。
【0071】従来から公知の歩留り剤及び濾水性向上剤
も併用することができる。このような歩留り剤及び濾水
性向上剤としては、例えばアニオン性あるいはカチオン
性高分子量ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリアミンポ
リアミド−エピクロルヒドリン樹脂、コロイダルシリ
カ、アルミナ変性コロイダルシリカ、並びにスメクタイ
ト、モンモリロナイト及びヘクトライト等のベントナイ
ト類が挙げられる。これらの歩留り剤及び濾水性向上剤
の内、ベントナイト類が好ましい。
【0072】(3−3)併用薬品 又、通常に使用されている他の製紙用薬品は何等制限無
く使用できる。例えば、硫酸アルミニウム、ポリ塩化ア
ルミニウム、ポリ水酸化アルミニウム及びポリアルミニ
ウムシリケートサルフェート等の水溶性アルミニウム
塩、酸化チタン、クレー、タルク、炭酸カルシウム及び
尿素樹脂等の填料、カチオン化澱粉、アニオン化澱粉及
び各種変性澱粉等の変性澱粉、ポリアクリルアミド、ポ
リビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、ジ
アリルアミン−アクリルアミド共重合体、ポリビニルア
ミン及びキトサン等の紙力増強剤、溶液ロジンサイズ、
酸性ロジンエマルションサイズ剤、中性ロジンエマルシ
ョンサイズ剤、アルキルケテンダイマー、アルケニルコ
ハク酸無水物、α−ヒドロキシカルボン酸、ビス脂肪酸
アミド及びポリマー系サイズ剤等のサイズ剤、染料、蛍
光染料、スライムコントロール剤、並びに消泡剤等の紙
及び板紙の製造で使用される添加物を必要に応じ使用す
ることができる。
【0073】この発明においては更に、サイズプレス、
ゲートロールコーター、ビルブレードコーター、キャレ
ンダー等を採用することにより、澱粉、ポリビニルアル
コール、染料、コーティングカラー、防滑剤、表面サイ
ズ剤、ポリアクリルアミド系表面紙力剤等を必要に応じ
て紙及び板紙に塗布することもできる。
【0074】(3−4) パルプ原料、紙及び板紙の種類 上記種々の紙又は板紙を酸性から中性ないしアルカリ性
pH領域で製造するにあたって、パルプ原料として、ク
ラフトパルプ及びサルファイトパルプなどの晒又は未晒
化学パルプ、砕木パルプ及びサーモメカニカルパルプな
どの晒又は未晒機械パルプ、並びに新聞古紙、雑誌古
紙、段ボール古紙及び脱墨古紙などの古紙パルプの何れ
も使用することができる。又、上記パルプ原料と、石
綿、ポリアミド、ポリエステル及びポリオレフィン等の
何れかとの混合物も使用することができる。
【0075】この発明における製紙用樹脂組成物とノニ
オン性ポリマーとを併用して歩留りを向上させる製紙方
法においては、パルプ原料としては、機械パルプを10
重量%以上含有するパルプ原料が好ましい。機械パルプ
を10重量%以上含有するパルプ原料を用いる場合、カ
チオン性ポリアクリルアミド系の歩留り剤、及びアニオ
ン性ポリアクリルアミド系の歩留り剤等のような従来の
イオン性歩留り剤を用いた場合には良好な歩留り効果を
得ることはできないが、この発明に係る製紙用樹脂組成
物とノニオン性ポリマーとを組み合わせると、良好な歩
留り効果が得られる。前記機械パルプを含有する紙とし
ては、酸性及び中性の中質紙、及び新聞用紙等が挙げら
れる。
【0076】この発明による製紙方法は、酸性及び中性
条件で行なわれる紙及び板紙等の製造において採用する
ことができる。前記紙及び板紙等としては例えば、印刷
筆記用紙、コート原紙、PPC用紙、インクジェット用
紙、情報用紙、書籍用紙、写真原紙、包装用紙、純白ロ
ール紙、感圧原紙、感熱原紙、中質紙、石膏ボード原
紙、難燃紙、新聞用紙、白板紙、金属合紙、ライナー、
缶詰ライナー、中芯及び紙管原紙等を挙げることができ
る。
【0077】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する
が、この発明はこれらの実施例にのみ限定されるもので
はない。又以下の例において部及び%とあるのは特に断
りのない限り、固形分重量部及び固形分重量%を意味す
るものとする。
【0078】−フェノール系樹脂の製造例− <製造例1>温度計、攪拌装置、及び冷却管を備えた反
応装置にフェノール940部、37%ホルマリン324
部、及び蓚酸5.6部を仕込み、110℃にて4時間反
応した。その後200℃まで昇温し、0.1MPaにて
減圧蒸留し、脱モノマーを行い、ノボラック型フェノー
ル樹脂を得た。得られた樹脂は、軟化点62℃、数平均
分子量682、重量平均分子量4450であった。得ら
れた樹脂300部に水863部及び水酸化ナトリウム7
0部を加え、溶解混合し、フェノール系樹脂水溶液P−
1を得た。
【0079】フェノール系樹脂水溶液P−1は、不揮発
分30.4%、粘度15mPa・s、pH13.2であ
った。
【0080】<製造例2>温度計、攪拌装置、及び冷却
管を備えた反応装置に、ビスフェノールA1140部、
37%ホルマリン260部、及びメタノール30部を仕
込み、70℃まで昇温した。ビスフェノールAが一部溶
解し、スラリー状になった時、蓚酸3.42部を仕込み
100℃まで昇温した。更に100℃で3時間保持した
後に、3時間かけて180℃まで昇温した。得られた樹
脂は、軟化点130℃、数平均分子量307、重量平均
分子量6470であった。得られた樹脂300部に、水
863部及び水酸化ナトリウム70部を加え、溶解混合
し、フェノール系樹脂水溶液P−2を得た。
【0081】フェノール系樹脂水溶液P−2は、不揮発
分30.2%、粘度18mPa・s、pH12.7であ
った。
【0082】<製造例3>温度計、攪拌装置、及び冷却
管を備えた反応装置に、フェノール940部、及び触媒
として塩化アルミニウム4.7部を加え、90℃まで昇
温した。滴下装置によりジビニルベンゼン885部を少
量ずつ滴下して140℃まで発熱の利用により昇温させ
た。その後200℃まで昇温し、0.1MPaにて減圧
蒸留し、脱モノマーを行った。得られたフェノールアラ
ルキル樹脂は、軟化点65℃、数平均分子量990、重
量平均分子量1800であった。得られた樹脂300部
に水840部及び水酸化ナトリウム60部を加え、溶解
混合し、フェノール系樹脂水溶液P−3を得た。フェノ
ール系樹脂水溶液P−3は、不揮発分29.8%、粘度
14mPa・s、pH12.9であった。
【0083】<製造例4>温度計、攪拌装置、冷却器、
及び滴下装置を備えた反応装置に、製造例1で得られた
ノボラック型フェノール樹脂400部、メチルエチルケ
トン270部、及び2−エチル−4−メチルイミダゾー
ル0.4部を加え、100℃にて加熱溶解した。その
後、100℃にてフェニルグリシジルエーテル25部を
30分かけて滴下した。次に常圧蒸留で脱溶剤しながら
3時間かけて180℃まで昇温した。得られたフェノー
ル系樹脂は、軟化点が59℃、数平均分子量が690、
重量平均分子量が4540であった。得られたフェノー
ル系樹脂300部に水878部及び水酸化ナトリウム7
5部を加えて溶解混合し、フェノール系樹脂水溶液P−
4を得た。フェノール系樹脂P−4は、不揮発分が2
9.8%であり、粘度が13mPa・s、pHが13.
6であった。
【0084】フェノール系樹脂水溶液P−1〜P−4の
物性値を表1に示す。
【0085】
【表1】
【0086】−アニオン性分散剤− アニオン性分散剤D−1〜D−5を実験に使用した。表
2にアニオン性分散剤D−1〜D−5の種類を示す。
【0087】
【表2】
【0088】−フェノール系樹脂/アニオン性分散剤の
混合物− フェノール系樹脂水溶液(以下、PFRと略記すること
がある)P−1〜P−4とアニオン性分散剤(以下「分
散剤」と略記することがある。)D−1〜D−5とを表
3に示す比率で混合し、混合物PB−1〜PB−10を
調製した。混合物PB−1〜PB−10におけるPFR
/分散剤の種類及び混合割合を表3に示す。
【0089】
【表3】
【0090】−ノニオン性ポリマーの製造例− <製造例1>ポリエチレンオキサイド[ユカフロックW
SR303(ユニオンカーバイド社製、重量平均分子量
700万)]をノニオン性ポリマーNP1として実験に
使用した。
【0091】<製造例2>撹拌機、温度計、窒素導入管
及び冷却器を備えた1リットル容積のフラスコに、50
重量%アクリルアミド水溶液71g(アクリルアミドの
量として88. 1部)、メトキシポリエチレングリコー
ルメタクリレート(NKエステルM90G、新中村化学
(株)製、後述する式IIで示される構造を有する。)
4. 8g(11. 9部)、及びイオン交換水729. 5
gを仕込み、窒素気流下に30℃に加熱した。これに5
%過硫酸アンモニウム水溶液1. 14g、及び2%重亜
硫酸ナトリウム水溶液0. 48gを加え、同温度で20
時間反応させた後、水200gを加えてポリオキシエチ
レン基を有するビニルモノマー類とアクリルアミド類と
の重合物であるノニオン性ポリマーNP2を得た。この
ノニオン性ポリマーNP2の25℃における粘度は42
00mPa・s、重合率は45%、重量平均分子量は9
90万であった。
【0092】
【化2】
【0093】<製造例3>撹拌機、温度計、窒素導入管
及び冷却器を備えた1リットル容積のフラスコに、50
重量%アクリルアミド水溶液85. 2g、及びイオン交
換水677. 8gを仕込み、窒素気流下に30℃に加熱
した。これに5%過硫酸アンモニウム水溶液1. 37g
及び2%重亜硫酸ナトリウム水溶液0. 57gを加え、
同温度で20時間反応させた後に、水169. 5gを加
えてポリアクリルアミド類であるノニオン性ポリマーN
P3を得た。このノニオン性ポリマーNP3の25℃に
おける粘度は8000mPa・s、重合率は79%、重
量平均分子量は540万であった。
【0094】−製紙− (実施例1〜10)脱墨した新聞古紙(DIP)/砕木
パルプ(GP)/サーモメカニカルパルプ(TMP)を
重量比が50/25/25となるように混合して2. 4
%パルプスラリーとした。このパルプのカナディアン・
スタンダードフリーネスは200mlであった。このパル
プ(パルプ乾燥重量100部)に対してホワイトカーボ
ンを5部、硫酸バンドを2部、及びロジンエマルション
系サイズ剤AL120(日本PMC株式会社製)を0.
2部加えてパルプスラリーを0. 5%に希釈した後、
0.05部のフェノール系樹脂水溶液PB−1〜PB−
10、及び0.01部のノニオン性ポリマーNP1を順
次添加して、均一に分散させた。尚、実施例1〜10の
それぞれについて、フェノール系樹脂水溶液PB−1〜
PB−10の何れを添加したかを表4に示す。この時の
パルプスラリーのpHは4. 5であった。このパルプス
ラリーを用いて後述の方法に基づいてRDDT試験及び
DDT試験を行い、又、タッピ・スタンダード・シート
マシンを用いて坪量が45g/m2となるように抄紙し
て、得られた湿紙を圧縮脱水し、80℃で60秒乾燥さ
せた。
【0095】得られた手抄き紙を相対湿度65%、及び
温度20℃の条件下で24時間調湿し、紙中灰分の量を
測定した。測定結果を表4に示す。
【0096】尚、上記紙は新聞用紙の製造例に相当す
る。
【0097】
【表4】
【0098】紙中の灰分の測定は、JIS P−812
8に準拠した。
【0099】・RDDT試験方法 タッピ・ペーパーメーカーズ・カンファレンス(198
5年)の第171頁に記載されているモディファイド・
ダイナミック・ドレナージ・テスターと同様の装置(直
径7. 5cmのジャーにパルプスラリーを注ぎ、800
rpmの回転速度における撹拌下において、マットを形
成しないように下部から空気を送り、撹拌及び送気を停
止すると同時に濾過する構造)を用いて、パルプスラリ
ー500mlを100メッシュの金網にて濾過させ、濾
液50mlを採取し、620nmにおける光透過率(%)
を測定する。ファーストパスリテンションのパラメータ
ーとして、この光透過率を用いた。すなわち、この光透
過率の値が高い程、濾液が透明であることを示し、フィ
ラー及び微細繊維の歩留りが高いことを示している。
【0100】・DDT試験方法 タッピジャーナル第56巻, 第10号(1973年)の
第46頁に記載されている「ダイナミック・ドレナージ
・ジャー」と同様な装置を用いて、パルプスラリー50
0mlを直径7. 5cmのジャーに注ぎ、800rpm
の撹拌を行いながら下部コックを開き、100メッシュ
の金網にて濾過させ、所定の濾液量になるまでの時間
(秒)を測定するものであり、濾水性の評価に用いるこ
とができる。時間が短いほど濾水性が良いことを示して
いる。ここでは、濾液量が100gになるまでの時間を
測定した。
【0101】(比較例1〜6)実施例1において製紙用
樹脂組成物PB−1〜PB−5の代わりにP−1及びD
−1〜D−5の何れかを使用する以外は前記実施例1と
同一条件でパルプスラリーを調製し、RDDT試験及び
DDT試験を行った後に、抄紙を行った。RDDT試
験、DDT試験、及び紙中灰分の測定の結果を表5に示
す。
【0102】(比較例7)実施例1において、製紙用樹
脂組成物及びノニオン性ポリマーを用いないこと以外は
前記実施例2と同一条件でパルプスラリーを調製し、R
DDT試験及びDDT試験を行った後に抄紙を行った。
RDDT試験、DDT試験、及び紙中灰分の測定の結果
を表5に示す。
【0103】
【表5】
【0104】(実施例11、12)実施例1において、
製紙用樹脂組成物としてPB−1を用い、ノニオン性ポ
リマーNP1の代わりにノニオン性ポリマーNP2及び
NP3の何れかを使用すること以外は実施例1と同一条
件でパルプスラリーを調製し、RDDT試験及びDDT
試験を行った後、抄紙を行った。RDDT試験、DDT
試験、及び紙中灰分の測定の結果を表6に示す。
【0105】
【表6】
【0106】(実施例13)L−BKP(広葉樹晒クラ
フトパルプ)とN−BKP(針葉樹晒クラフトパルプ)
との比(L−BKP/N−BKP)が8/2である混合
パルプをカナディアン・スタンダード・フリーネス40
2mlに叩解し、2. 4%パルプスラリーとした。得ら
れたパルプスラリー(パルプ乾燥重量100部)に対し
て、炭酸カルシウム(タマパール121、奥多摩工業
(株)製)を20部、カチオン化澱粉(ケート321
0、日本NSC(株)製)を1部、硫酸バンドを1部、
アルキルケテンダイマー系サイズ剤(AS263、日本
PMC(株)製)を0. 1部、フェノール系樹脂水溶液
PB−1を0. 1部加え、パルプスラリーを0. 5%に
希釈した後に、ノニオン性ポリマーNP1を0. 02部
添加し、均一に分散させた。この時のパルプスラリーの
pHは8. 0であった。このパルプスラリーを用いてR
DDT試験及びDDT試験を行い、又タッピ・スタンダ
ード・シートマシンにて坪量65g/m2 となるように
抄紙して、得られた湿紙を圧縮脱水し、80℃で60秒
乾燥させた。
【0107】得られた中性紙を相対湿度65%、及び温
度20℃の条件下で24時間調湿し、紙中灰分を測定し
た。測定結果を表7に示す。
【0108】尚、上記中性紙は印刷筆記用紙、コート
紙、PPC用紙、インクジェット用紙、情報用紙、書籍
用紙等の製造例に相当する。
【0109】(比較例8)実施例13において製紙用樹
脂組成物PB−1 0.1部の代わりにフェノール系樹
脂P−1 0.07部、及びアニオン系分散剤D−1
0.03部を事前に混合せずにパルプスラリーに同時添
加すること以外は前記実施例13と同一条件でパルプス
ラリーを調製し、抄紙を行った。RDDT試験、DDT
試験、及び紙中灰分の測定の結果を表7に示す。
【0110】(比較例9)実施例13において製紙用樹
脂組成物PB−1の代わりにフェノール系樹脂P−1を
使用する以外は前記実施例13と同一条件でパルプスラ
リーを調製し、RDDT試験及びDDT試験を行い、次
いで抄紙を行った。RDDT試験、DDT試験、及び紙
中灰分の測定の結果を表7に示す。
【0111】(比較例10)実施例13において製紙用
樹脂組成物PB−1、及びアニオン性ポリマーNP1を
使用しないこと以外は前記実施例13と同一条件でパル
プスラリーを調製し、抄紙を行った。RDDT試験、D
DT試験、及び紙中灰分の測定結果を表7に示す。
【0112】
【表7】
【0113】実施例1〜10と比較例1〜7とを比較す
ると、フェノール系樹脂及びアニオン性分散剤からなる
製紙用樹脂組成物とノニオン性ポリマーとの併用は、フ
ェノール系樹脂とノニオン性ポリマーとを別々にパルプ
スラリーに添加する場合よりも歩留り効果を向上させる
ことが判る。
【0114】実施例13と比較例8とを比較すると、フ
ェノール系樹脂とアニオン性分散剤とを別々に添加する
のでなく、混合物として添加することにより歩留り効果
を向上させることが判る。
【0115】
【発明の効果】この発明によると、ノニオン性ポリマー
とを併用することによって、優れた歩留り向上効果が奏
されるところの、フェノール系樹脂及びアニオン性分散
剤を含む製紙用樹脂組成物が提供される。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノール系樹脂及びアニオン性分散剤
    を含有するフェノール系樹脂水溶液であることを特徴と
    し、ノニオン性ポリマーと併用するための製紙用樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 前記請求項1におけるフェノール系樹脂
    水溶液のpHが10〜14であることを特徴とする請求
    項1に記載の製紙用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 前記請求項1におけるフェノール系樹脂
    がノボラック型であることを特徴とする請求項1又は2
    に記載の製紙用樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 前記請求項1におけるアニオン性分散剤
    がスルホン酸基を有することを特徴とする請求項1〜3
    の何れか1項に記載の製紙用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 前記請求項1におけるアニオン性分散剤
    がナフタレンスルホン酸塩のホルムアルデヒド縮合物で
    あることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載
    の製紙用樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 前記請求項1におけるフェノール系樹脂
    と前記請求項1におけるアニオン性分散剤の固形分比
    が、重量比で1/5〜100/1であることを特徴とす
    る請求項1〜5の何れか1項に記載の製紙用樹脂組成
    物。
  7. 【請求項7】 前記請求項1〜6の何れか1項に記載の
    製紙用樹脂組成物とノニオン性ポリマーとを含有するパ
    ルプスラリーを用いて抄紙することを特徴とする製紙方
    法。
  8. 【請求項8】 ノニオン性ポリマーが、ポリエチレンオ
    キサイド、ポリアクリルアミド、及び(ポリ)オキシエ
    チレン基を含むビニルモノマー類とアクリルアミド類と
    の重合物よりなる群から選択される少なくとも1種であ
    る、前記請求項7に記載の製紙方法。
  9. 【請求項9】 機械パルプを使用することを特徴とする
    前記請求項7又は8に記載の製紙方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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