JPH11315027A - 感情状態改善用化粧料 - Google Patents

感情状態改善用化粧料

Info

Publication number
JPH11315027A
JPH11315027A JP13606998A JP13606998A JPH11315027A JP H11315027 A JPH11315027 A JP H11315027A JP 13606998 A JP13606998 A JP 13606998A JP 13606998 A JP13606998 A JP 13606998A JP H11315027 A JPH11315027 A JP H11315027A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
cosmetic
parts
improving
oryzanol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13606998A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromitsu Araki
啓光 荒木
Akiko Tsuchiya
晶子 土屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAYAKU KK
Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
KAYAKU KK
Pola Chemical Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAYAKU KK, Pola Chemical Industries Inc filed Critical KAYAKU KK
Priority to JP13606998A priority Critical patent/JPH11315027A/ja
Publication of JPH11315027A publication Critical patent/JPH11315027A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicinal Preparation (AREA)
  • Cosmetics (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 本発明はこの様な状況下為されたものであ
り、感情状態の不安定を簡便に改善する手段を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 グリチルリチン酸及び/又は生理的に許
容されるその塩を感情状態改善用の化粧料に含有させ
る。本発明によれば、感情状態の不安定を簡便に改善す
る手段を提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、更年期障害などの
症状の一つである、感情状態の不安定、精神的ストレス
等に起因する抑鬱状態等の感情状態の不安定を改善する
のに有用な化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】更年期や高ストレス負荷状態において
は、感情状態が不安定化し、この様な感情不安定の状態
が時には、家庭の崩壊を招いたり、症状の悪化が社会的
生活を不能にしたりすることは既に知られていることで
ある。この様な感情状態の不安定はその原因がなかなか
分からないため、家族間に感情的なもつれを生じさせる
ばかりでなく、再発の予防やその治療には家族、本人と
もに多大な努力を要することが多い。更に加えて、その
治療などに要する時間も、決して少ないものではなく、
従って、この様な感情状態の不安定を簡便に改善する手
段を提供することは、社会的に大変意義深いものであ
る。
【0003】一方、化粧料を使用する効果として、肌の
状態の改善や肌の色を白くしたりする効果、その使用時
において、触感的に気持ちの良さを提供する作用などが
既に知られているものであるが、感情状態の不安定を改
善しうることは全く知られていないことであった。
【0004】また、他方グリチルリチン酸及び/又はそ
の誘導体に抗炎症作用や甘味を呈する作用があることは
既に知られていることであるが、この様な成分を含有す
る化粧料が、上記感情状態の不安定の改善に有用である
ことも全く知られていなかった。
【0005】γ―オリザノールは、化粧品原料として美
肌作用に優れることが知られているが、このものが化粧
料に含有された場合、感情状態の不安定を改善する作用
に優れることは全く知られていなかった。
【0006】
【発明の解決しようとする課題】本発明はこの様な状況
下為されたものであり、感情状態の不安定を簡便に改善
する手段を提供することを課題とする。
【0007】
【課題の解決手段】本発明者らはこの様な状況に鑑み
て、感情状態の不安定を簡便に改善する手段を求めて鋭
意研究努力を重ねた結果、グリチルリチン酸及び/又は
生理的に許容されるその塩を含有する化粧料にその様な
作用を見いだし発明に至った。更に検討を重ねた結果、
更にγ―オリザノールを含有させることにより、この作
用を著しく発現させうることを見いだし発明を発展させ
た。以下、本発明について実施の形態を中心に詳細に説
明を加える。
【0008】
【発明の実施の形態】(1)本発明の化粧料の必須成分
であるグリチルリチン酸と塩 本発明の化粧料の必須成分は、グリチルリチン酸及び/
又は生理的に許容されるその塩である。ここで、生理的
に許容される塩としては、生理的に許容しうるものであ
れば特段の限定は受けず、例えば、ナトリウムやカリウ
ム等のアルカリ金属塩、カルシウムやマグネシウムなど
のアルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、有機アミン
塩、塩基性アミノ酸塩等が好ましく例示でき、中でもア
ルカリ金属塩が好ましく、特にカリウム塩が好ましい。
勿論これらグリチルリチン酸やその塩は唯一種を含有さ
せることもできるし、二種以上を組み合わせて含有させ
ることもできる。本発明の化粧料における、これらグリ
チルリチン酸及び/又は生理的に許容されるその塩の好
ましい含有量は、0.001〜1重量%であり、更に好
ましくは、0.005〜0.5重量%である。これは、
少なすぎると感情状態の改善の効果は期待できず、多す
ぎると感情状態の改善作用は頭打ちになり、却って抗炎
症作用などの他の薬効が出来過ぎてしまうので好ましく
ないからである。
【0009】(2)本発明の化粧料に好ましい成分 本発明の化粧料では、上記必須成分であるグリチルリチ
ン酸やその塩以外に、γ―オリザノールを好ましい成分
として含有することができる。γ―オリザノールは上記
グリチルリチン酸やその塩の作用を高める作用を有す
る。本発明の化粧料におけるγ―オリザノールの好まし
い含有量は、0.001〜1重量%であり、更に好まし
くは、0.005〜0.1重量%である。これは少なす
ぎると効果が期待できず、多すぎても効果が頭打ちにな
るからである。
【0010】(3)本発明の化粧料 本発明の化粧料は、上記必須成分を含有し、好ましい成
分を好ましく含有することを特徴とする。本発明の化粧
料では、上記必須成分以外に通常化粧料で使用される任
意成分を含有することができる。かかる任意成分として
は、例えば、流動パラフィン、マイクロクリスタリンワ
ックス、スクワラン等の炭化水素類、ジメチコンや環状
ジメチルポリシロキサン等のシリコーン、ホホバ油、ゲ
イロウ等のエステル類、オリーブオイル、牛脂などのト
リグリセライド、セタノールやオレイルアルコール等の
高級アルコール類、ステアリン酸、オレイン酸等の脂肪
酸、脂肪酸モノグリセライド、脂肪酸ポリオキシエチレ
ンエステル、高級アルコールポリオキシエチレンエーテ
ル等の非イオン界面活性剤類、アルキル硫酸エステルや
アルキル燐酸エステル等のアニオン界面活性剤類、アル
キル4級アンモニウム塩などのカチオン界面活性剤類、
アルキルベタイン等の両性界面活性剤類、1,3−ブタ
ンジオール、グリセリン、ポリエチレングリコールなど
の多価アルコール類、増粘剤、防腐剤、紫外線吸収剤、
抗酸化剤、pH調節剤、着色剤、粉体類等が好ましく例
示できる。これら任意成分の内、特に好ましい成分は麦
芽のエッセンスであり、該麦芽のエッセンスの好ましい
含有量は、0.01〜1重量%であり、更に好ましく
は、0.05〜0.5重量%である。これは、この含有
量において肌を整え、化粧実感を如実にし、もって感情
の不安定さを安定化する作用を増強する作用を強く発現
するからである。本発明の化粧料はこれら任意成分と必
須成分とを通常の方法に従って、処理することにより製
造することができる。かくして得られた本発明の化粧料
は、これを使用することにより、更年期障害やストレス
過剰負荷に起因する感情の不安定状態を改善する作用に
優れる。
【0011】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明について更に詳
細に説明を加えるが、本発明がかかる実施例にのみに限
定を受けないことは言うまでもない。
【0012】<実施例1>以下に示す処方に従って、ク
リームを作成した。即ち、イ、ロの成分をそれぞれ80
℃に加熱し、イにロを徐々に加え乳化し、撹拌冷却し、
クリームを得た。 イ ヘーゼルナッツオイル 0.5重量部 ソルビタンモノオレート 0.1重量部 POE(10)ソルビタンモノオレート 0.1重量部 POE(34)POP(23)ラウリルエーテル 0.1重量部 レシチン 2 重量部 γ―オリザノール 0.1重量部 ロ 1,3−ブタンジオール 10 重量部 グリセリン 20 重量部 麦芽のエッセンス 1 重量部 ポリアクリル酸ナトリウム 5 重量部 ヒアルロン酸ナトリウム 0.1重量部 メチルパラベン 0.3重量部 グリチルリチン酸ジカリウム 0.1重量部 水 60.6重量部
【0013】<実施例2>閉経後の更年期障害に悩む、
パネラー43名を用いて、上記の化粧料を4週間用いた
場合の、感情状態の不安定性の改善効果を、使用前・使
用後の2回、感情状態チェックシートの代表的なポジテ
ィブな質問4つとネガティブな質問4つに、全く感じて
いない(評点:−2)、あまり感じていない(評点:−
1)、少し感じている(評点:1)、はっきり感じてい
る(評点:2)の4段階で答えてもらった。同様にし
て、4週間のブランク期間をおいた後、実施例1の化粧
料よりグリチルリチン酸ジカリウムを水に置換した比較
例1についても同様の作業を行った。更に、同じく4週
間のブランクの後に、実施例1のγ―オリザノールを水
に置換した実施例3を同様に試験してもらい、更に4週
間のブランク後、グリチルリチン酸ジカリウムとγ―オ
リザノールを水に置換した対照例を試験してもらった。
結果を平均評点として、表1に示す。これより、本発明
の化粧料は更年期障害に伴う感情の不安定さを安定化す
る作用に優れることがわかる。更に、本発明の化合物に
はγ―オリザノールを含有することが好ましいことがわ
かる。 (ポジティブな質問)元気いっぱいの(P1)、はつら
つとした(P2)、陽気な(P3)、愛らしい(P4) (ネガティブな質問)気がかりな(N1)、だるい(N
2)、無気力な(N3)、退屈な(N4)
【0014】
【表1】
【0015】<実施例4>以下に示す処方に従って、ク
リームを作成した。即ち、イ、ロの成分をそれぞれ80
℃に加熱し、イにロを徐々に加え乳化し、撹拌冷却し、
クリームを得た。このクリームにも、更年期における感
情の不安定を安定化する作用を実施例2より有していた
が、実施例1ほどではなかった。これより、麦芽のエッ
センスは、γ―オリザノール程ではないが、好ましい任
意成分であることがわかる。 イ ヘーゼルナッツオイル 0.5重量部 ソルビタンモノオレート 0.1重量部 POE(10)ソルビタンモノオレート 0.1重量部 POE(34)POP(23)ラウリルエーテル 0.1重量部 レシチン 2 重量部 γ―オリザノール 0.1重量部 ロ 1,3−ブタンジオール 10 重量部 グリセリン 20 重量部 ポリアクリル酸ナトリウム 5 重量部 ヒアルロン酸ナトリウム 0.1重量部 メチルパラベン 0.3重量部 グリチルリチン酸ジカリウム 0.1重量部 水 61.6重量部
【0016】<実施例5>以下に示す処方に従って、ク
リームを作成した。即ち、イ、ロの成分をそれぞれ80
℃に加熱し、イにロを徐々に加え乳化し、撹拌冷却し、
クリームを得た。このものをストレスの過剰負荷に悩む
人に4週間使用してもらったところ、感情状態の不安定
がめざましく好転した。 イ ヘーゼルナッツオイル 0.5重量部 ソルビタンモノオレート 0.1重量部 POE(10)ソルビタンモノオレート 0.1重量部 POE(34)POP(23)ラウリルエーテル 0.1重量部 レシチン 2 重量部 γ―オリザノール 0.5重量部 ロ 1,3−ブタンジオール 10 重量部 グリセリン 20 重量部 麦芽のエッセンス 1 重量部 ポリアクリル酸ナトリウム 5 重量部 ヒアルロン酸ナトリウム 0.1重量部 メチルパラベン 0.3重量部 グリチルリチン酸ジカリウム 0.5重量部 水 59.8重量部
【0017】<実施例6>以下に示す処方に従って、ク
リームを作成した。即ち、イ、ロの成分をそれぞれ80
℃に加熱し、イにロを徐々に加え乳化し、撹拌冷却し、
クリームを得た。 イ ヘーゼルナッツオイル 0.5重量部 ソルビタンモノオレート 0.1重量部 POE(10)ソルビタンモノオレート 0.1重量部 POE(34)POP(23)ラウリルエーテル 0.1重量部 レシチン 2 重量部 γ―オリザノール 1 重量部 ロ 1,3−ブタンジオール 10 重量部 グリセリン 20 重量部 麦芽のエッセンス 1 重量部 ポリアクリル酸ナトリウム 5 重量部 ヒアルロン酸ナトリウム 0.1重量部 メチルパラベン 0.3重量部 グリチルリチン酸ジカリウム 1 重量部 水 58.8重量部
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、感情状態の不安定を簡
便に改善する手段を提供することができる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グリチルリチン酸及び/又は生理的に許
    容されるその塩を含有する、感情状態改善用の化粧料。
  2. 【請求項2】 更に、γ―オリザノールを含有すること
    を特徴とする、請求項1に記載の感情状態改善用の化粧
    料。
  3. 【請求項3】 感情状態の改善が更年期に伴う感情の不
    安定の改善であることを特徴とする、請求項1又は2に
    記載の感情状態改善用の化粧料。
  4. 【請求項4】 皮膚化粧料を投与することを特徴とす
    る、感情状態の改善方法。
  5. 【請求項5】 皮膚化粧料が請求項1〜3いずれか1項
    に記載の化粧料であることを特徴とする、請求項4に記
    載の改善方法。
  6. 【請求項6】 感情状態の改善が更年期に伴う感情不安
    定の改善である、請求項4又は5に記載の改善方法。
JP13606998A 1998-04-30 1998-04-30 感情状態改善用化粧料 Pending JPH11315027A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13606998A JPH11315027A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 感情状態改善用化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13606998A JPH11315027A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 感情状態改善用化粧料

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11315027A true JPH11315027A (ja) 1999-11-16

Family

ID=15166502

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13606998A Pending JPH11315027A (ja) 1998-04-30 1998-04-30 感情状態改善用化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11315027A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003104865A (ja) * 2001-07-25 2003-04-09 Noevir Co Ltd 皮膚外用剤
JP2011504884A (ja) * 2007-11-30 2011-02-17 チイヨウフン うつおよび不安の治療のための医薬組成物
JP2021187789A (ja) * 2020-06-01 2021-12-13 株式会社リアルメイト ヒートショックプロテイン誘導剤、一酸化窒素産生促進剤、抗更年期障害剤、抗加齢剤、化粧品および食品または飲料

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003104865A (ja) * 2001-07-25 2003-04-09 Noevir Co Ltd 皮膚外用剤
JP2011504884A (ja) * 2007-11-30 2011-02-17 チイヨウフン うつおよび不安の治療のための医薬組成物
JP2021187789A (ja) * 2020-06-01 2021-12-13 株式会社リアルメイト ヒートショックプロテイン誘導剤、一酸化窒素産生促進剤、抗更年期障害剤、抗加齢剤、化粧品および食品または飲料

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0651990B1 (fr) Composition à base d'esters en C12 à C20 et utilisation dans le démaquillage
JP5373177B2 (ja) 再分散型粉末分散化粧料
JPH11315027A (ja) 感情状態改善用化粧料
JP2006273807A (ja) 化粧料
FR2670384A1 (fr) Composition cosmetique liquide nettoyante a deux phases, contenant au moins un dialkylphtalate.
JPH11349441A (ja) ウォッシュオフ・オイルゲル化粧料
JP2004143064A (ja) 美白用組成物
JP5006115B2 (ja) 二層型ネイルトリートメント化粧料
JP5873330B2 (ja) 二層型クレンジング化粧料
JP2005041809A (ja) W/o乳化化粧料
JP3565320B2 (ja) 無機塩含有水中油型乳化組成物
JP2005194290A (ja) クレンジング用の化粧料
JPH10167948A (ja) 化粧料
JP2000212040A (ja) 透明ゲル状組成物
JP3905249B2 (ja) 入浴剤
JP2001199865A (ja) 美白化粧料
JP2002241243A5 (ja)
JP2004277299A (ja) シリコーンを含有する化粧料
JP4034677B2 (ja) 水中油型乳化化粧料
JPH10330240A (ja) 粉末状化粧料
JPH09301822A (ja) 油中水型乳化化粧料
JP2007269678A (ja) 凹凸補正用化粧料
JP2001002520A (ja) 高内水相油中水型乳化化粧料
JPH0570323A (ja) 乳化化粧料
JP2001019619A5 (ja)