JPH11314703A - 基板保管装置 - Google Patents

基板保管装置

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JPH11314703A
JPH11314703A JP13614498A JP13614498A JPH11314703A JP H11314703 A JPH11314703 A JP H11314703A JP 13614498 A JP13614498 A JP 13614498A JP 13614498 A JP13614498 A JP 13614498A JP H11314703 A JPH11314703 A JP H11314703A
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air
chamber
substrate
exhaust passage
storage
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JP13614498A
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Inventor
Kazuo Okubo
和雄 大久保
Akira Tanaka
亮 田中
Yoko Tanabe
庸子 店部
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Ebara Corp
Original Assignee
Ebara Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトな装置構成によって、多量の保管
基板を、汚染を防止しながら収容密度高くかつ出し入れ
容易に収容することができる基板保管装置を提供する。 【解決手段】 基板W又は基板を収容する容器10を個
別に出し入れ可能な複数の収容室16と、各収容室に連
通する送気通路24及び排気通路26と、送気通路及び
排気通路を介して各収容室内に清浄空気を循環させる共
通の空気循環手段24,26,28とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体基板、フォ
トマスク、ハードディスク又は液晶等の被処理基板を、
有害なパーティクルや化学不純物による汚染を防止して
高清浄度を維持しつつ保管・運搬するのに使用して好適
な基板保管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体工場において製造された
半導体基板やフォトマスク等の基板を搬送・保管する時
に、雰囲気中に存在する微量の粉塵やガス状不純物が半
導体基板等の対象物へ付着すると製品歩留まりの低下に
つながり、この傾向は、集積度の増加に伴って益々顕著
になる。また、磁気ディスクにおいても、磁気抵抗ヘッ
ドの登場により、記録の高密度化が一段と加速してお
り、粉塵だけでなくガス状不純物に対しての高い清浄度
が求められつつある。
【0003】このような搬送・保管の場合に基板を収容
する清浄空間を作るため、基板を収容したキャリアを個
別に収容する複数の収容室と、これらの収容室にHEP
A (high efficiency particle air)フィルタやULP
A(ultra low penetration air)フィルタを通過した清
浄な空気を循環させるためのモータファンとを備えた基
板保管装置が開発され、多量の基板を外部雰囲気からの
あるいは相互の汚染から防止しつつ保管するようにして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来例において、特に基板を高密度に収容すると、以
下のような課題が残されていた。 キャリアの出し入れのために1つの収容室の扉を開
くと、そこから外気が侵入して基板の汚染を引き起こす
可能性がある。 キャリアが収容されていない収容室はコンダクタン
スが低いために多くの空気が流れ、本来送風が必要な収
容室への送風量が減ってしまう。 たくさんの収容室に共通ダクトから空気が並列的に
流れて送風されるので、個々の収容室の中で空気の偏流
が起きてしまう。
【0005】本発明は上記の課題に鑑み、コンパクトな
装置構成によって、多量の保管基板を、汚染を防止しな
がら収容密度高くかつ出し入れ容易に収容することがで
きる基板保管装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、基板又は基板を収容する容器を個別に出し入れ可能
な複数の収容室と、前記各収容室に連通する送気通路及
び排気通路と、前記送気通路及び排気通路を介して前記
各収容室内に清浄空気を循環させる共通の空気循環手段
とを有することを特徴とする基板保管装置である。
【0007】このように、収容室内に清浄空気を循環さ
せることで、この各収容室に収容した基板の間に送気通
路及び排気通路を介して清浄空気を循環させ、基板を、
外気、他の基板、保管装置の構成要素等から生成される
パーティクルやケミカルによる汚染から防止する。収容
室をある程度気密に維持することにより、一層効果を高
めることができる。
【0008】前記空気循環手段として、前記循環空気流
を形成するモータファンと、このモータファンの下流側
に配置されたケミカルフィルタ及び粒子除去フィルタと
を設けても良い。これにより、ケミカルフィルタ及び粒
子除去フィルタで物理的及び化学的に清浄化した空気を
モータファンで循環流れとして各収容室に向けて供給す
ることができる。
【0009】ケミカルフィルタの膜材として、イオン交
換繊維と活性炭素繊維を単独又は組み合わせたもの、あ
るいはこれらを同時に織り込み、一体化したものを用い
ることができる。イオン交換繊維や、セルロース系、ア
クリル系及びリグニン系繊維を炭化賦活した活性炭化繊
維によって、空気中に存在するアンモニア等のイオン又
はミストに含まれるフッ酸や塩酸等のイオン物質を効率
よく吸着して、除去することができる。イオン交換繊維
は、放射線グラフト重合反応により製造したものを用い
ることができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、前記送気通路及
び/又は排気通路と前記各収容室の間には、該収容室の
状況によって前記送気通路及び/又は前記排気通路と前
記各収容室の間を遮断する開閉弁装置が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の基板保管装置であ
る。
【0011】これにより、例えば、扉が開いていたり、
容器が存在しない収容室に通じる通気流路の開閉弁装置
を閉じることで、からの収容室に大量の清浄空気が流れ
て他の収容室の空気量が減少したり、扉が開いている収
容室から外気が取り込まれて他の収容室の基板が汚染さ
れたりすることが防止される。
【0012】前記開閉弁装置を、扉の開閉及び/又は該
収容室への被収容物の着脱によって動作するリンク機構
によって動作するようにしてもよい。これにより、簡単
な構成で上記の目的を達成することができる。また、前
記開閉弁装置を、扉の開閉及び/又は被収容物の有無を
検知するセンサからの信号に基づいて動作するようにし
てもよい。これにより、開閉弁装置を確実に開閉動作さ
せて上記目的を確実に達成することができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、前記送気通路及
び/又は排気通路と前記各収容室の間には、空気の流れ
を調整する空気流れ調整手段が設けられていることを特
徴とする請求項1に記載の基板保管装置である。これに
より、例えば、各収容室内を流れる清浄空気の流量を均
等化したり、各収容室やその近傍での乱流、渦流、圧力
脈動等を抑制することができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、前記空気流れ調
整手段には、各収容室の通気量を均等化するダクト手段
が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の基
板保管装置である。このダクト手段によってその開口面
積やダクト長さを変えて収容室間のコンダクタンスが等
しくなるように調整し、収容室間の通気量を均等化す
る。
【0015】請求項5に記載の発明は、前記空気流れ調
整手段には、前記送気通路から前記収容室への及び/又
は前記収容室から前記排気通路への空気流れの方向転換
を円滑に行う方向転換手段が設けられていることを特徴
とする請求項3に記載の基板保管装置である。これによ
り、送気通路から収容室へ及び/又は収容室から排気通
路への空気流れ方向が変わる場合でも、収容室内での円
滑な流れを維持し、各収容室やその近傍での乱流、渦
流、圧力脈動等を抑制することができる。
【0016】前記空気流れ調整手段に、前記収容室への
空気流れを均等に分散させる分散手段を設けてもよい。
これにより、収容室内に収容されている基板の表面の全
領域に均等に送風して、清浄維持効果を均等化すること
ができる。
【0017】前記各収容室を正圧に維持するようにして
もよい。これにより、隙間等から外気が収容室内に流入
することが防止される。
【0018】請求項6に記載の発明は、通気される収容
室の数に基づいて前記空気循環手段の運転を制御する制
御部を有することを特徴とする請求項1に記載の基板保
管装置である。これにより、清浄空気の循環が必要な収
容室の数に合わせた風量でのモータファンの運転が可能
となる。
【0019】請求項7に記載の発明は、前記空気循環手
段はケミカルフィルタを有し、前記ケミカルフィルタの
寿命を検知するケミカルフィルタ寿命検知手段を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の基板保管装置であ
る。これにより、ケミカルフィルタの交換のタイミング
を適切に選択して、破過の危険を回避しつつケミカルフ
ィルタを無駄なく使うことが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1ないし図26は、本発明の第
1の実施の形態の基板保管装置を示すもので、これは、
複数の半導体基板(被処理基板)を縦に並列配置して収
納するキャリア(容器)10を最大で5個収容して保管
又は搬送を行なうものである。この基板保管装置は、細
長い気密なケーシング12を備えており、これの素材と
しては、自らパーティクルの発生源となりにくい、例え
ば、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリテトラフ
ルオロエチレン、ポリブチレンテレフタレート又は弗化
ビニリデン樹脂、あるいはこれらに帯電防止剤を混入し
たものが用いらていれる。
【0021】このケーシング12の内部には、ファン室
14と合計5個の気密な収容室16が隔壁18で仕切ら
れて横方向に並列に区画形成されている。各収容室16
の前面には、扉20がヒンジ22を介して取付けられ、
個別に開閉自在になっている。ケーシング12には、フ
ァン室14と収容室16の下側に送気通路24が、上側
に排気通路26がそれぞれ設けられ、ファン室14と収
容室16は、送気通路24と排気通路26にそれぞれ連
通している。
【0022】ファン室14の内部には、モータファン2
8が空気を下向きに送り出すように配置され、このモー
タファン28の上流側には、逆流防止用ケミカルフィル
タ30が、下流側には、主に不純物ガスを除去すること
を目的とするケミカルフィルタ32と粒子を除去する粒
子除去フィルタ34が、それぞれ着脱自在に取り付けら
れている。ファン室14の外部側方には、電源ユニット
36を着脱自在に保持する電源ユニット室38が設けら
れている。この電源ユニット36の内部には制御装置が
内蔵されており、制御装置に予め入力された制御プログ
ラムに沿ってモータファン28の運転・停止のタイミン
グや回転数を制御するようになっている。
【0023】このファン室14内に配置される各部品
は、図4に示すように、全てビス等の固定用具を用いる
ことなく、各部品を順次積み上げることによって組み立
てられている。すなわち、ケミカルフィルタ32と粒子
除去フィルタ34は上下に重ね合わせた状態で、ケーシ
ング12に固着された支持枠40a上に載置保持され
る。モータファン28は、ケミカルフィルタ32上に載
置された矩形枠状の支持台42a上に保持され、逆流防
止用ケミカルフィルタ30はケーシング12に固着され
た支持枠40bに保持された矩形枠状の支持台42b上
に保持される。これによって、塵埃の発生源となる締付
け部をなくすとともに、フィルタ等の交換や洗浄に伴う
解体作業を容易に行うことができるようになっている。
なお、モータファン28としては直流ブラシレスタイプ
のものを用いるのが望ましい。
【0024】ケミカルフィルタ32は、この実施の形態
においては、イオン交換繊維と活性炭素繊維を同時に織
り込んで構成されている。活性炭素繊維は、例えば、レ
ーヨン、カイノール、ポリアクリロニトリルや石油、石
油ピッチを原料とし、繊維状に賦形された炭素を水蒸
気、炭酸ガス等で800℃以上の高温下においてガス化
反応、いわゆる賦活反応させることにより得ることがで
きる。活性炭素繊維には、強度維持と発塵防止の目的で
吸着に寄与しないバインダー等を入れたものもあるが、
素材的にはバインダー等の含有量が少ないほうが望まし
い。
【0025】活性炭は、賦活の過程で未組織炭素等が除
去されることにより、基本結晶間に多数の細孔を有して
いる。この細孔と大きな比表面積により、活性炭は大き
な物理吸着性を持つ。この性質を利用して、粒状の活性
炭を充填した活性炭フィルタが市販されている。また、
エアフィルタ用膜材として、発塵が少なく、加工性が良
く、粒状活性炭よりも細孔が微少で、比表面積の大きな
活性炭素繊維を使用したフィルタも市販されている。
【0026】一方、イオン交換繊維は、例えば、放射線
グラフト重合反応によりイオン交換基を導入することに
よって得ることができる。すなわち、有機高分子で構成
される基材、例えばポリエチレン、ポリプロピレン等の
ポリマーや、綿、羊毛等の天然高分子繊維又は織布に、
まず電子線やガンマ線等の放射線を照射して多くの活性
点を発生させる。この活性点は、非常に反応性が高くラ
ジカルといわれるが、このラジカルに単量体を化学結合
させることによって、基材の性質とは別の単量体の持つ
性質を付与することができる。
【0027】この技術は、基材に単量体を接ぎ足すよう
になるため、グラフト(接ぎ木)重合と呼ばれる。放射
線グラフト重合によって、ポリエチレン不織布基材にイ
オン交換基であるスルホン基、カルボキシル基、アミノ
基等を持つ単量体、例えばスチレンスルホン酸ナトリウ
ム、アクリル酸、アリールアミンなどを結合させると、
通常イオン交換樹脂と呼ばれるイオン交換ビーズよりも
格段にイオン交換速度の速い不織布のイオン交換体を得
ることが出来る。
【0028】同様に、イオン交換基を導入可能な単量体
であるスチレン、クロルメチルスチレン、グリシジルメ
タクリレート、アクリロニトリル又はアクロレイン等を
基材に放射線グラフト重合させた後、イオン交換基を導
入しても同様に基材の形状のままでイオン交換体とする
ことが出来る。
【0029】なお、この実施の形態においては、イオン
交換繊維と活性炭素繊維を同時に織り込んでケミカルフ
ィルタ32を構成した例を示しているが、イオン交換繊
維と活性炭素繊維とを単独又は組合せてケミカルフィル
タを構成するようにしても良い。
【0030】次に、粒子除去フィルタ34について説明
する。HEPAフィルタは、定格風量で粒径0.3μm
の粒子に対して99.97%以上の粒子捕集効率を持つ
エアフィルタである。しかし、1980年代に入り、特
に半導体関係の超LSIの集積度の工場に伴い、清浄度
がクラス10(10個/ft3)以下のクリーンルーム
が必要となり、HEPAフィルタよりも更に捕集効率の
高いフィルタが要求されるようになってきた。これに対
応して、粒径0.1μmの粒子に対して、99.999
5%以上の収支捕集効率を持つULPAフィルタが製品
化された。
【0031】当初、ULPAフィルタの濾材には、ガラ
ス繊維を使用していたが、ガラス繊維は半導体素子の製
造プロセスで使用するフッ化水素(HF)蒸気と反応し
てBF3を生成することが判明し、問題となってきた。
近年、ボロンや金属等の不純物がなく、酸、アルカリ、
有機溶剤等に侵されないPTFE(ポリテトラフルオロ
エチレン)を濾材に使用したULPAフィルタが製品化
されている。ここでは、必要に応じてガラス繊維とPT
FEを使い分ければ良い。
【0032】この実施の形態では、発塵の原因になるブ
ラシを有しない直流ブラシレスモータファン28を用
い、さらに、ガスの発生源であるコイル部を厚さ0.2
mm以下のステンレススチールで覆ったものを採用して
ガス成分の発生を抑えるようにしている。このように、
防塵、防ガス構造にすることにより、モータファン28
のブラシから発塵したり、コイルからガス状汚染物が発
生して、モータファン28自体が汚染の発生源となって
しまうことを防止することができる。
【0033】図3に示すように、ファン室14の上下に
は整流板が設けられている。すなわち、粒子除去フィル
タ34の下方には、鉛直方向の空気の流れを送気通路2
4に沿った水平方向の流れに変える円弧状の粒子除去フ
ィルタ出口整流板44が、逆流防止用ケミカルフィルタ
30の上方には、排気通路26に沿った水平方向の空気
の流れを鉛直方向の流れに変える円弧状の逆流防止用ケ
ミカルフィルタ入口整流板46がそれぞれ設けられてい
る。
【0034】各収容室16の底部には、送気通路24と
連通する吸気口16aと、この吸気口16aの下流側の
端部から下方に向けて延び、送気通路24の幅方向所定
位置で上流側に屈曲して所定長さ延びる仕切板48A,
48B・・48Eが設けられ、これらの仕切板48A,
48B・・48Eによって各収容室16毎の吸込ダクト
50が形成されている。これらの仕切板48A,48B
・・48Eの取付位置が、各吸込ダクト50の空気取入
口断面積を決めることになるので、この断面積を各収容
室ごとに設定することで流量を調整できるので、それに
より各収容室16での通気量が均等になるように設定さ
れている。
【0035】吸込ダクト50には、この内部の空気の流
れを上方に変えて吸気口16aに導く、図示例では2枚
の収容室入口整流板52A,52Bが設けられている。
これらの入口整流板52A,52Bも、それらの間に形
成される取入口の空気取入面積を、各取入口の単位面積
当たりの通気量が均等になるように設定している。仕切
板48A,48B・・48Eと、入口整流板52A,5
2Bによって、吸込ダクト50からの空気を滑らかに方
向を変えて各収容室16に導き、急激な気流方向の変化
による渦流の発生を抑える空気流れ調節手段が構成され
ている。
【0036】さらに、各吸気口16aには、例えば開口
率が20〜30%であるような多数の開孔を有する分散
板54が取り付けられている。複数の入口整流板52
A,52Bと分散板54によって、各収容室16の吸気
口16aから取り入れられる空気を、各収容室16の内
部に収容される複数の基板に向けて均一に分散させる空
気分散手段が構成されている。
【0037】一方、各収容室16の上端は排気通路26
に連通しており、この排気通路26の内部には収容室1
6の排気口16bの下流側端部から上方に延び、排気通
路26の幅方向所定位置で下流側に向かって屈曲して延
びる排気側仕切板56A,56B・・56E(出口側空
気流れ調節手段)が設けられ、これらの仕切板56A,
56B・・56Eによって各収容室16毎に排気ダクト
58が形成されている。これらの仕切板56A,56B
・・56Eも、取付位置によりそれらの間の各排気ダク
ト58の排気断面積を決めることになるので、この断面
積を各収容室ごとに設定することで流量を調整できるの
で、各収容室16からの排気量が均等になるように設定
されている。なお、上述した吸気側又は排気側の仕切板
の代わりに、絞り弁を設けるようにしても良い。
【0038】次に、各収容室16の内部構造及び扉20
の構成について、図5ないし図8を参照して説明する。
これらの図に示すように、各収容室16の底部には、キ
ャリア10の脚部を載置保持するキャリアサポート60
が設けられているとともに、収容室16の後面には、キ
ャリア10の上部切欠き部及び下部切欠き部の後面をそ
れぞれ塞ぐ後面上部仕切板62及び後面下部仕切板64
が設けられている。また、扉20の裏面には、キャリア
10の上部切欠き部及び下部切欠き部の前面をそれぞれ
塞ぐ前面上部仕切ブロック66及び前面下部仕切ブロッ
ク68が設けられている。更に、扉20の裏面周縁部に
は、ガスケット70が設けられて、扉20を閉めた時の
気密性が確保できるようになっている。
【0039】これにより、図8に示すように、キャリア
10を収容室16内のキャリアサポート60上に載置保
持した時、後面上部仕切板62及び後面下部仕切板64
がキャリア10の後面側の上部切欠き部及び下部切欠き
部内に位置し、更に扉20を閉めると、前面上部仕切ブ
ロック66及び前面下部仕切ブロック68がキャリア1
0の前面側の上部切欠き部及び下部切欠き部内に位置す
る。従って、キャリア10の前面及び後面側の外部空間
に多量の空気が流れることを防止することができる。
【0040】図9ないし図12に示すように、収容室1
6の上部には、扉20の開閉に連動して左右に移動する
一対の可動整流板72a,72bが配置されている。可
動整流板72aは前後一対のヒンジロッド74を介して
収容室16の側壁に連結されて平行移動可能に支持さ
れ、連結ロッド76を介して扉20のヒンジの近傍に連
結されている。一方、他方の可動整流板72bはヒンジ
ロッド78及びベルクランク80で平行移動可能に支持
され、ベルクランク80の自由端に連結された連結ロッ
ド82の他端が、可動整流板72aに鉤状に一体に連結
されたリンク部84の自由端に連結されている。
【0041】これにより、扉20を開くと、この動きに
伴って、図9及び図11に矢印で示すように、両平行運
動機構が同時に折り畳まれるように変形して、一対の可
動整流板72a,72bが同時かつ平行に外方に移動
し、図10に示すように、ここを開放する。そして、扉
20を閉じると、この動きに伴って、上記と逆に両平行
運動機構が同時に伸展するように変形して、一対の可動
整流板72a,72bが同時かつ平行に内方に移動し、
図12に示すように、この可動整流板72a,72bを
キャリア10の上側部に接触させて塞ぐ。
【0042】各収容室16の吸込ダクト50には、図1
8ないし図14に示すように、吸込ダクト50の断面に
沿った形状の吸気弁90が設けられ、これはリンク機構
によって、扉20の開閉に連動してかつそれぞれの収容
室16内のキャリア10の有無を検知して動作し、吸込
ダクト50の開閉を行うようになっている。この吸気弁
90は、その上端をピン111によって回転自在に支持
されて自重によって鉛直方向に垂下するよう配置されて
いるとともに、その端部にクランク112が該吸気弁9
0と所定の角度をもって一体に連結され、このクランク
112の自由端には、ピン114が設けられている。
【0043】キャリアサポート60とキャリア10の間
にはスプリング92によって上方に向けて押されたプッ
シュロッド94が設けられている。このプッシュロッド
94は、第1のベルクランク96の一端に連結され、こ
の第1のベルクランク96の他端は、ロッド98を介し
てフック100の下端に連結されている。また、扉20
のヒンジ側端部近傍には、ジョイント102aを介して
水平方向に延びるロッド104が接続され、これはジョ
イント102bを介して第2のベルクランク106の一
端に連結され、第2のベルクランク106の他端は、ロ
ッド108を介して第3のベルクランク110の一端に
連結され、この第3のベルクランク110の他端は、ジ
ョイント102cを介してフック100の上端に連結さ
れている。このような構成により、扉20が開いた状態
ではフック100が図17に示すように下降し、扉20
が閉じた状態では図20に示すように上昇するようにな
っている。
【0044】このような構成において、まず、収容室1
6のキャリアサポート60上にキャリア10が載置保持
されていない時には、図13及び図14に示すように、
スプリング92の弾性力でプッシュロッド94が上昇し
て第1のベルクランク96が同図矢印に示す方向に回動
し、これによって、フック100の溝100aとピン1
14との係合が解かれる。従って、フック100の上下
動に拘わらず、吸気弁90はその自重で常に閉じてい
る。
【0045】次に、収容室16にキャリア10が収容さ
れているときは、キャリア10の自重でプッシュロッド
94が下方に押し下げられ、フック100が図20又は
図17に示すようにピン114と溝100aの係合を維
持する位置に置かれる。これによって、吸気弁90がリ
ンク機構を介して扉20と連動するようになっている。
【0046】収容室16にキャリア10が収容され、か
つ扉20が閉じられた状態では、図15ないし図17に
示すように、フック100が上昇し、クランク112を
溝100aとの係合により持ち上げ、吸気弁90はピン
111の周りに図17に矢印で示す方向に回動して吸込
ダクト50を開く。
【0047】このような吸気弁90が開の状態から、扉
20を開くと、図18ないし図20に示すように、ロッ
ド98が前方に引き出され、第2のベルクランク106
と第3のベルクランク110が図19に矢印で示すよう
に回動してフック100が下降し、クランク112が吸
気弁90と一体となってピン111の周りに図20に矢
印で示す方向に回動し、吸気弁90が閉じる。
【0048】排気ダクト58には、扉20の開閉に連動
するリンク機構を介して開閉する排気弁装置が設けられ
ている。これを図21ないし図25を参照して説明す
る。この排気弁装置は、排気ダクト58の断面積に沿っ
た形状の排気弁120が設けられ、この排気弁120を
回動させて排気ダクト58の遮断及び開放を行うように
なっている。
【0049】すなわち、扉20は、両端にジョイント1
22a,122bを有して水平方向に延びるロッド12
4を介して第1のクランク126の自由端に連結され、
一方、排気弁120は、一端に第2のクランク128を
固着した支軸130にこれと一体に回転するように固着
されている。そして、第1のクランク126の途中と第
2のクランク128の自由端は、連結ロッド132で連
結されている。
【0050】このような構成によって、扉20を開く
と、ロッド124が前方に引き出されて、第1のクラン
ク126と第2のクランク128が図22に矢印で示す
ように回動し、これにより、支軸130も同図に矢印で
示す方向に回転して排気弁120が閉じる。扉20を閉
じると、ロッド124が後方に押されて、第1のクラン
ク126と第2のクランク128が図25に矢印で示す
ように回動し、これにより、支軸130も同図矢印に示
す方向に回転して排気弁120が開く。
【0051】以上のように、この実施の形態の装置で
は、扉20が開いてる収容室16の吸込ダクト50の吸
気弁90及び排気ダクト58の排気弁120が閉じられ
るので、外部に開放している状態の収容室16に循環空
気を送風し、あるいはここから排気することがない。従
って、扉20が開いている収容室16内に外気が取り込
まれ、基板の汚染源となったり、モータファン28やフ
ィルタの負荷となることが防止される。また、基板が収
容されていない収容室16の吸込ダクト50の吸気弁9
0は閉じられて送風がされないので、抵抗が少ない空の
収容室16に大量の空気が流れてしまい、他の収容室1
6への空気流量が減少するのを防止することができる。
【0052】電源ユニット室38の内部には、ケミカル
フィルタ30,32の寿命を検知するアンモニアモニタ
(ケミカルフィルタ寿命検知手段)142が設けられて
いる。これは、ケミカルフィルタ30の上流側のサンプ
リングノズル140から吸引した空気のアンモニア等の
ケミカルの濃度を分析した後、下流側へ返すように構成
され、制御部においてこの分析値を累積して排気中に含
まれたケミカルの総量を算出し、これに基づいてケミカ
ルフィルタ30,32の寿命を推定するものである。
【0053】このアンモニアモニタ142には、LED
等の光源144と、フォトダイオード等の受光部146
が設けられているとともに、この内部をpH指示薬及び
pH調整指示薬を含浸させたテープ148が走行するよ
う構成されている。そして、テープ148にサンプリン
グした清浄空気を通気させ、この時のテープ148の色
の濃度変化を光源144から照射されテープ148で反
射して受光部146で受光された光で検出し、電圧変化
率を求めてNH3濃度を測定するようなっている。
【0054】例えば、清浄空気中のNH3により清浄空
気のpHがアルカリ側になると、これを通気させたテー
プ148が無色から赤色に変化する。この色の変化を受
光部146で電圧変化に変換し、応答率(電圧変化率)
を下記の式から求め、これを実験値と対応させることに
より、NH3濃度を測定するようにしている。 応答率(%)=(変化電圧/基準電圧)×100 ここに、基準電圧:清浄空気反応前のテープに対する光
の反射電圧 変化電圧:清浄空気反応から一定時間経過後の光の反射
電圧 である。
【0055】制御部では、この濃度と、通気時間から推
定されるモニタ142の通気量から、モニタ142を通
過したアンモニア量が算出される。さらに、予め求めた
モニタ142の通気量とケミカルフィルタ30,32を
通過した全通気量との比から単位時間当たりのケミカル
フィルタ30,32のアンモニア通過量を算出し、さら
に所定期間におけるアンモニア処理量を算出する。この
アンモニア処理量を、ケミカルフィルタ30,32が交
換されたtきから累積し、処理量が新規フィルタの処理
容量に対して所定の割合になったときに、交換を促す信
号をはっするようにする。
【0056】このようなアンモニアモニタ142によ
り、ケミカルフィルタ30,32の適切な交換時期(例
えばアンモニア濃度が1ppb以下になった時)を予測
することで、用いられる環境その他の条件で異なるケミ
カルフィルタ30,32の寿命を予測することができ、
これにより、ケミカルフィルタ30,32の交換を早ま
って無駄にすることも、交換が遅れてフィルタの破瓜に
至り、収容された基板を汚染させることもなくなる。
【0057】このようなテープ式の寿命検知器142
は、その占有容積を小さくすることができ、電源ユニッ
ト室38のような狭い空間にも配置することができる。
従って、排気通路26からのサンプリング流路も短いも
ので良く、また、間欠的に動作させることにより1つの
テープカセットで長期の測定を行なうことができる。
【0058】以上のように構成されたこの発明の第1の
実施の形態の基板保管装置は、クリーンルームなどの清
浄度の高い空間で、以下のように用いられる。予めケー
シング12内部の空間を清浄に維持しておき、フィルタ
30,32,34、電源ユニット36等を所定箇所に収
納しておき、扉20を開いて基板Wを収容したキャリア
10を各収容室16内に収納する。
【0059】電源スイッチをオンにすると、予め設定さ
れたプログラムに従ってモータファン28が運転され、
送気通路24から各収容室16及び排気通路26を通っ
てモータファン28に戻る空気の循環経路が形成され
る。すなわち、モータファン28で送り出された空気
は、ケミカルフィルタ32と粒子除去フィルタ34を通
過して清浄化され、各吸込ダクト50で均等に分配され
て各収容室16内に導かれて、各基板W間を均等に流れ
る。基板W間を流れた空気は、各排気ダクト58から排
気通路26に導かれ、逆流防止用ケミカルフィルタ30
を通過して清浄化され、モータファン28に戻る。ここ
において、各収容室16の雰囲気は周囲の環境よりやや
高い圧力(正圧)に維持される。
【0060】この過程で、各部に付着した粒子等の固形
物質あるいはこれらから生成するガス状物質は循環気流
に運ばれ、基板Wの上流側の2つのフィルタ32,34
で清浄化されてから基板Wに流れる。従って、外部から
の汚染のみならず、容器内部にある物体からのいわゆる
自己汚染も防止される。また、基板Wは上昇気流内に保
持され、開閉時に外気で汚染されやすい扉20の内面は
収容室16の前面に位置して基板とは平行になっている
ので、扉20の内面から基板Wへの汚染が起きにくくな
っている。
【0061】モータファン28の運転パターンとして
は、基板保管装置の使用状況に応じて適宜の態様が考え
られる。一般に、初期には連続的にあるいは流速を大き
くして運転し、積極的に容器内に外部から持ち込まれた
汚染を除去する運転を行う。ある程度の時間が経過した
後には、流速を小さくしたり、運転を間欠的に行ったり
して、収容された基板Wや容器内の構造物質から生成す
る汚染を防止する運転を行う。これにより、電源の長寿
命化を図ることができる。なお、間欠運転においてモー
タファン28が停止した場合に、もしモータから汚染物
質が生成しても、逆流防止用ケミカルフィルタ30が設
けられているので、これが基板W側に逆流して直接基板
Wを汚染することが防止される。
【0062】以上のような構成の基板保管装置において
は、1台のモータファン28で全体の循環気流を形成す
るようにしており、構成の簡略化と装置の小型化及び軽
量化を図っている。すなわち、ケーシング12の幅W1
を1870mm、奥行きD1を235mm、高さH1を4
30mmにそれぞれ設定し、6インチの基板24枚を収
容したキャリア5個を同時に保管できるようになってい
る。
【0063】次に、この実施の形態に於ける基板保管装
置を所定の初期アンモニア濃度から運転した場合の、送
気通路24側のアンモニア濃度の変化を図27に示す。
測定方法はインビンジャ法である。同図より、低濃度環
境においても、10分間の運転でアンモニア濃度が1p
pb以下になることが確認できる。
【0064】図28ないし図30に示すのは、吸気弁9
0及び排気弁120として電磁弁を使用し、更にモータ
を使用して可動整流板72a,72bを左右に移動させ
るようにしたこの発明の第2の実施の形態の基板保管装
置である。図28に示すように、各収容室16には、キ
ャリア10の有無を検知するキャリアセンサ200と、
扉20の開閉を検知する扉開閉センサ202が設けられ
ている。一方、吸込ダクト50を開閉する吸気弁90に
は弁駆動部204が、排気ダクト58を開閉する排気弁
120には弁駆動部206がそれぞれ一体に設けられ、
更に可動整流板72a,72bを左右に移動させるモー
タ208が設けられている。また、この装置には、これ
らのセンサからの出力信号を基に装置の運転を制御する
制御装置(図示略)が設けられている。
【0065】このように構成した基板保管装置では、図
29に示すように、扉20が閉じており、かつ収容室1
6内にキャリア10が収納されていることを扉開閉セン
サ202及びキャリアセンサ200で検知した収容室1
6においては、排気弁120及び吸気弁90をそれぞれ
開き、更に可動整流板72a,72bを内方に移動させ
る(閉める)。この時の状態を図30(a)に示す。
【0066】一方、扉20が閉じていることを扉開閉セ
ンサ202で検知しても、収容室16内にキャリア10
が収納されていないことをキャリアセンサ200で検知
した収容室16においては、排気弁120及び吸気弁9
0をそれぞれ閉め、更に可動整流板72a,72bを外
方に移動させる(開ける)。この時の状態を図30
(b)に示す。扉20が開いていることを扉開閉センサ
202で検知した収容室16においては、収容室16内
のキャリア10の有無に関係なく、排気弁120及び吸
気弁90をそれぞれ閉め、更に可動整流板72a,72
bを外方に移動させる(開ける)。この時の状態を図3
0(c)に示す。
【0067】このような判断は各収容室16毎に個々に
行われる。そして、制御装置は、扉20が閉じており、
かつ収容室16内にキャリア10が収納されている収容
室16の数を求め、この数を基にモータファン28の流
量Qを計算してこの回転数を調整する。これにより、清
浄空気の循環が必要な収容室16の数に合わせた必要充
分な風量が送風される。
【0068】図31ないし図33は、本発明の第3の実
施の形態を示すもので、この実施の形態の基板保管装置
は、ケーシング12A内にファン室14と合計5個の気
密な収容室16とを縦方向に区画形成し、更にケーシン
グ12Aの一側方に送気通路24を他側方に排気通路2
6をそれぞれ設け、モータファン28と、この送気側に
設置されるケミカルフィルタ32と粒子除去フィルタ3
4、吸気側に設置される逆流防止用ケミカルフィルタ3
0をファン室14内にケーシング12Aの幅方向に縦置
きに直列に配置したものである。
【0069】この実施の形態においては、モータファン
28で送り出された空気は、ケミカルフィルタ32と粒
子除去フィルタ34を通過して清浄化された後に送気通
路24に沿って上昇し、この上昇の過程で送気通路24
内に配置される仕切板48でその流れが横方向に変えら
れた後、再び上昇して各収容室16内に流入する。そし
て、各基板W間を均等に流れた後、排気通路26内に配
置される仕切板56に沿って横方向の流れに変えられた
後に下降し、排気通路26を流れる過程で合流し逆流防
止用ケミカルフィルタ30を通過して清浄化され、モー
タファン28に戻る。
【0070】なお、各収容室16の吸込ダクト50及び
排気ダクト58内には、リンク機構で開閉したり、電磁
弁で構成された吸気弁及び排気弁が配置され、また、各
収容室16内にはリンク機構やモータで移動する可動整
流板が配置されていることは前述と同様であり、このこ
とは、下記の第4の実施の形態にあっても同様である。
このような構成により、ケーシング12Aの幅W2を4
80mm、奥行きD2を235mm、高さH2を2520
mmにそれぞれ設定し、狭い床面積で、6インチの基板
24枚を収容したキャリア5個を同時に保管することが
できる。
【0071】図34ないし図35は、本発明の第3の実
施の形態を示すもので、この実施の形態の基板保管装置
は、収容室16を平面配置する形式である。すなわち、
ケーシング12B内の下部のファン室14を形成し、そ
の上に縦横に格子状に並ぶ合計25個の気密な収容室1
6を区画形成している。そして、ケーシング12B内に
は、これらの図において左側部を縦方向に延びる主送気
通路24aと、該主送気通路24aから水平方向に分岐
する分岐送気通路24bからなる送気通路24と、右側
部に沿って延びる主排気通路26a及び主排気通路26
aに合流する分岐排気通路26bからなる排気通路26
がそれぞれ設けられている。
【0072】主送気通路24a内には、ここを流れる空
気を分岐送気通路24bに均等に分配する仕切板48a
が、分岐送気通路24b内には、吸込ダクト50を形成
して空気を各収容室16に均等に分配する仕切板48b
がそれぞれ配置されている。一方、主排気通路26a内
には、収容室16毎の排気ダクト58を形成して分岐排
気通路26b内を流れる空気をスムーズに合流させる仕
切板56aが、分岐排気通路26b内には、各収容室1
6から流出する空気をスムーズに合流させる仕切板56
bがそれぞれ配置されている。
【0073】先の実施の形態と同様に、モータファン2
8と、その上流側に逆流防止用ケミカルフィルタ30
が、下流側にケミカルフィルタ32及び粒子除去フィル
タ34がファン室14内に設けられている。電源ユニッ
ト室38には、電源36とアンモニアモニタ142が配
置されている。
【0074】この実施の形態において、モータファン2
8で送り出された空気は、ケミカルフィルタ32と粒子
除去フィルタ34を通過して清浄化された後に主送気通
路24aに沿って上昇し、この上昇の過程で各分岐送気
通路24bに分配されて横方向の流れに変えられる。そ
して、各分岐送気通路24b内に配置される仕切板48
bを介し再び上昇して各収容室16内に流入して、各基
板W間を均等に流れる。各基板W間を流れた空気は、分
岐排気通路26b内に配置される仕切板56bに沿って
横方向の流れに変えられて徐々に合流した後、主排気通
路26aを流れる過程で更に合流し逆流防止用ケミカル
フィルタ30を通過して清浄化され、モータファン28
に戻る。
【0075】このように収容室16を平面的に配置する
ことにより、ケーシング12Bの幅W3を1760m
m、高さH3を2520mmにそれぞれ設定し、8イン
チの基板25枚を収容したキャリア25個を同時に保管
できる。なお、第3の実施の形態で収容室を2次元的に
配置したものを説明したが、これを前後に背中合わせに
配置したり、筒状あるいは角筒状に配置してもよい。ま
た、キャリアの出し入れのための適当な機構を設けるこ
とにより、3次元的に配置しても良いことは理解できる
であろう。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
収容室内に清浄空気を循環させ、各収容室に収容した基
板の間に送気通路及び排気通路を介して清浄空気を循環
させて、基板を、外気に含まれるあるいは、他の基板、
保管装置の構成要素等から生成されるパーティクルやケ
ミカルによる汚染から防止する。従って、コンパクトな
装置構成によって、多量の保管基板を、汚染を防止しな
がら収容密度高くかつ出し入れ容易に収容することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す(a)正面
図、(b)右側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の斜視図である。
【図3】図1(b)のA−A線断面図である。
【図4】図1のファン室内に収容される部品を説明する
分解斜視図である。
【図5】図1の扉を開いた状態の平面図である。
【図6】図5の右側面図である。
【図7】図5の正面図である。
【図8】キャリアを収容室内に収納する際の説明に付す
る斜視図である。
【図9】可動整流板及びその移動機構を示す扉を開いた
状態の平面図である。
【図10】図9の正面図である。
【図11】可動整流板及びその移動機構を示す扉を閉じ
た状態の平面図である。
【図12】図11の正面図である。
【図13】容器を収容室内に収納していない時の吸気弁
装置及びその開閉機構を示す扉を閉じた状態の正面図で
ある。
【図14】容器を収容室内に収納していない時の吸気弁
装置及びその開閉機構を示す扉を開いた状態の正面図で
ある。
【図15】容器を収容室内に収納した時の吸気弁装置及
びその開閉機構を示す扉を閉じた状態の平面図である。
【図16】図15の右側面図である。
【図17】図15の正面図である。
【図18】容器を収容室内に収納した時の吸気弁装置及
びその開閉機構を示す扉を開いた状態の平面図である。
【図19】図18の右側面図である。
【図20】図18の正面図である。
【図21】排気弁装置及びその開閉機構を示す扉を開い
た状態の平面図である。
【図22】図21の正面図である。
【図23】図22のB部拡大図である。
【図24】図21の右側面図である。
【図25】排気弁装置及びその開閉機構を示す扉を閉じ
た正面図である
【図26】ケミカルフィルタ寿命検知手段としてのアン
モニアモニタの概要を示す斜視図である。
【図27】第1の実施の形態におけるアンモニア濃度の
推移を示すグラフである。
【図28】本発明の第2の実施の形態の基板保管装置の
全体概要図である。
【図29】図28の制御例を示すブロック図である。
【図30】図29の各制御に対応した吸気弁、排気弁及
び可動整流板の動きの説明に付する図である。
【図31】本発明の第3の実施の形態の基板保管装置を
示す正面図である。
【図32】図31の右側面図である。
【図33】図32のC−C線断面図である。
【図34】本発明の第4の実施の形態を基板保管装置を
示す正面図である。
【図35】図34の縦断正面図である。
【符号の説明】
10 キャリア(容器) 12 ケーシング 14 ファン室 16 収容室 20 扉 24 送気通路 26 排気通路 28 モータファン 30 逆流防止用ケミカルフィルタ 32 ケミカルフィルタ 34 粒子除去フィルタ 44 粒子除去フィルタ出口整流板 46 逆流防止用ケミカルフィルタ入口整流板 48 仕切板 50 吸込ダクト 54 分散板 56 仕切板 58 排気ダクト 60 キャリアサポート 72a,72b 可動整流板 80 ベルクランク 90 吸気弁 94 プッシュロッド 96,106,110 ベルクランク 100 フック 114 ピン 120 排気弁 126,128 クランク 130 支軸 140 接続ノズル 142 アンモニアモニタ(ケミカルフィルタ寿命検知
手段) 148 テープ 200 キャリアセンサ 202 扉開閉センサ 204,206 弁駆動部 208 モータ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板又は基板を収容する容器を個別に出
    し入れ可能な複数の収容室と、 前記各収容室に連通する送気通路及び排気通路と、 前記送気通路及び排気通路を介して前記各収容室内に清
    浄空気を循環させる共通の空気循環手段とを有すること
    を特徴とする基板保管装置。
  2. 【請求項2】 前記送気通路及び/又は前記排気通路と
    前記各収容室の間には、該収容室の状況によって前記送
    気通路及び/又は排気通路と前記各収容室の間を遮断す
    る開閉弁装置が設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載の基板保管装置。
  3. 【請求項3】 前記送気通路及び/又は排気通路と前記
    各収容室の間には、空気の流れを調整する空気流れ調整
    手段が設けられていることを特徴とする請求項1に記載
    の基板保管装置。
  4. 【請求項4】 前記空気流れ調整手段には、各収容室の
    通気量を均等化するダクト手段が設けられていることを
    特徴とする請求項3に記載の基板保管装置。
  5. 【請求項5】 前記空気流れ調整手段には、前記送気通
    路から前記収容室への及び/又は前記収容室から前記排
    気通路への空気流れの方向転換を円滑に行う方向転換手
    段が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の
    基板保管装置。
  6. 【請求項6】 通気される収容室の数に基づいて前記空
    気循環手段の運転を制御する制御部を有することを特徴
    とする請求項1に記載の基板保管装置。
  7. 【請求項7】 前記空気循環手段はケミカルフィルタを
    有し、前記ケミカルフィルタの寿命を検知するケミカル
    フィルタ寿命検知手段を有することを特徴とする請求項
    1に記載の基板保管装置。
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