JPH11313692A - ポリエステルの製造方法 - Google Patents

ポリエステルの製造方法

Info

Publication number
JPH11313692A
JPH11313692A JP10124470A JP12447098A JPH11313692A JP H11313692 A JPH11313692 A JP H11313692A JP 10124470 A JP10124470 A JP 10124470A JP 12447098 A JP12447098 A JP 12447098A JP H11313692 A JPH11313692 A JP H11313692A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
hydrolase
polyhydric alcohol
polyester
carboxylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10124470A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryohei Ikeda
良平 池田
Shiro Kobayashi
四郎 小林
Hiroshi Uyama
浩 宇山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority to JP10124470A priority Critical patent/JPH11313692A/ja
Publication of JPH11313692A publication Critical patent/JPH11313692A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 穏和な条件、かつ、無溶媒下でのポリエステ
ルの製造方法を提供する。 【解決手段】多価カルボン酸と多価アルコールを実質無
溶媒下で加水分解酵素の存在下に反応させることを特徴
とするポリエステルの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多価カルボン酸と
多価アルコールを実質無溶媒下で加水分解酵素の存在下
に反応させることを特徴とするポリエステルの製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】多価カルボン酸と多価アルコールを用い
るポリエステルの製造方法は、これまでに多数報告され
ている。化学触媒を用いる従来法ではジカルボン酸の融
点が高いために反応温度を高温にするか、反応溶媒を用
いないといけないという問題点を有している。一方、酵
素触媒を用いて多価カルボン酸と多価アルコールを用い
るポリエステル合成の方法が報告されている。例えば
J.Chem.Soc.PerkinTrans.,
1、899(1993)では、リパーゼを用いてアジピ
ン酸と1,4−ブタンジオールからポリエステルを合成
している。しかしながら、該合成はイソプロピルエーテ
ル中で行っており、製造コストや有機溶媒の人体に与え
る影響を考えると、溶媒を全く使用することなくポリエ
ステルを製造方法が望まれている。また、多価カルボン
酸と多価アルコールを、穏和な条件で、かつ、実質無溶
媒下でポリエステルを製造した報告例はない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、多価カルボ
ン酸と多価アルコールを実質無溶媒下で加水分解酵素の
存在下に反応させることを特徴とするポリエステルの製
造方法に関する。
【0004】
【課題を解決するための手段】
【0005】すなわち、本発明は多価カルボン酸と多価
アルコールを実質無溶媒下で加水分解酵素の存在下に反
応させることを特徴とするポリエステルの製造方法に関
する。
【0006】また、反応温度が10℃から80℃の範囲であ
る上記製造方法に関する。
【0007】また、加水分解酵素がリパーゼである上記
製造方法に関する。
【0008】また、多価カルボン酸または多価アルコー
ルの少なくとも一方が3 価以上であることを特徴とする
上記製造方法に関する。
【0009】更に、加水分解酵素を含む多価カルボン酸
と多価アルコールを基材上に塗布し、実質的に無溶媒下
で反応させることを特徴とする塗装方法に関する。
【0010】また、多価カルボン酸または多価アルコー
ルの少なくとも一方が3 価以上であることを特徴とする
上記塗装方法に関する。
【発明の実施の形態】
【0011】本発明のポリエステルの製造方法または塗
装方法における実質無溶媒下とは、通常のポリエステル
の製造において使用される、モノマー成分や触媒等を溶
解するための有機溶媒のような反応希釈剤を用いないと
いうことである。また、本発明のポリエステルの製造方
法または塗装方法は、加水分解酵素が触媒するエステル
合成反応を利用することを特徴としている。従って、多
価カルボン酸と多価アルコールから水の脱離を伴って反
応が進行しポリエステルを与える。このとき生成する水
は、加水分解酵素が触媒するエステル合成反応を阻害す
ると考えられていたが、本発明では全く問題なくポリエ
ステルの合成を行うことができる。
【0012】また、本発明において、多価カルボン酸あ
るいは多価アルコールが、ポリエステルの製造過程ある
いは塗装過程で、固体あるいは液体の状態を維持し、且
つ、固体である加水分解酵素と分散状態を維持していて
も何ら問題はない。
【0013】本発明のポリエステルの製造方法または塗
装方法において用いられる多価カルボン酸成分は、1分
子中にカルボキシル基を2個以上含有する化合物であ
る。このうち、2価のカルボン酸は1分子中にカルボキ
シル基を2個含有する化合物であり、例えば、シュウ
酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピ
メリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウ
ンデカンジカルボン酸、ドデカンジカルボン酸、テトラ
デカンジカルボン酸、フマル酸、イタコン酸、マレイン
酸、リンゴ酸、クエン酸、シクロヘキサン−3,5−ジ
エン−1,2−カルボン酸、ジグリコール酸等の脂肪族
ジカルボン酸、
【0014】無水コハク酸、無水マレイン酸、無水フタ
ル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フ
タル酸、テトラブロモ無水フタル酸、テトラクロル無水
フタル酸、無水ヘット酸、無水ハイミック酸等の環状酸
無水物、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、テト
ラクロルフタル酸、クロルフタル酸、ニトロフタル酸、
p−カルボキシフェニル酢酸、p−フェニレン二酢酸、
m−フェニレンジグリコール酸、p−フェニレンジグリ
コール酸、o−フェニレンジグリコール酸、ジフェニル
酢酸、ジフェニル−p,p’−ジカルボン酸、ナフタレ
ン−1,4−ジカルボン酸、ナフタレン−1,5−ジカ
ルボン酸、ナフタレン−2,6−ジカルボン酸、アント
ラセンジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、ヘキサヒ
ドロテレフタル酸等の脂環式ジカルボン酸を挙げること
ができる。
【0015】また、3 価以上の多価カルボン酸として
は、例えば、トリメリット酸、無水トリメリット酸、メ
チルシクロヘキセントリカルボン酸無水物、ピロメリッ
ト酸、無水ピロメリット酸、ナフタレントリカルボン
酸、ナフタレンテトラカルボン酸、ピレントリカルボン
酸、ピレンテトラカルボン酸等を挙げることができる。
【0016】上記多価カルボン酸のうち、アジピン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、テトラデカン
ジカルボン酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメ
リット酸等を用いることが好ましい。
【0017】本発明のポリエステルの製造方法または塗
装方法における多価アルコール成分は、1分子中に水酸
基を2個以上含有する化合物である。このうち、2価の
アルコールは1分子中に2個の水酸基を含有する化合物
であり、例えば、エタンジオール、プロパンジオール、
ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
ネオペンチルグリコール、トリエチレングリコール、ヘ
プタンジオール、オクタンジオール、ノナンジオール、
デカンジオール、ドデカンジオール等の脂肪族ジオー
ル、水素化ビスフェノールA、ビスフェノールA、シク
ロヘキサンジオール芳香族または脂環式のジオール等を
挙げることができる。
【0018】また、3 価以上の多価アルコールとして
は、例えば、グリセリン、トリメチロールエタン、トリ
メチロールプロパン、トリスヒドロキシメチルアミノメ
タン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトー
ル、ヘキサメチロールメラミン、ヘキサエチロールメラ
ミン、テトラメチロールベンゾグアナミン、テトラエチ
ロールベンゾグアナミン等を挙げることができる。
【0019】上記多価アルコールのうちエタンジオー
ル、プロパンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオ
ール、ヘキサンジオール、、オクタンジオール、デカン
ジオール、ドデカンジオール等の脂肪族ジオールを用い
ることが好ましい。
【0020】本発明に使用される加水分解酵素は、エス
テル合成反応を触媒するものであればとくに制限はな
い。本発明における加水分解酵素の例としては、カルボ
キシエステラーゼ、リパーゼ、ホスホリパーゼ、アセチ
ルエステラーゼ、ペクチンエステラーゼ、コレステロー
ルエステラーゼ、タンナーゼ、モノアシルグリセロール
リパーゼ、ラクトナーゼ、リポプロテインリパーゼ等の
EC(酵素番号)3.1群(丸尾・田宮監修「酵素ハン
ドブック」朝倉書店(1982)等参照)に分類される
エステラーゼ、グルコシダーゼ、ガラクトシダーゼ、グ
ルクロニダーゼ、キシロシダーゼ等のグリコシル化合物
に作用するEC3.2群に分類される加水分解酵素、エ
ポキシドヒドラーゼ等のEC3.3群に分類される加水
分解酵素、アミノペプチダーゼ、キモトリプシン、トリ
プシン、プラスミン、ズブチリシン等のペプチド結合に
作用するEC3.4群に分類される加水分解酵素、フロ
レチンヒドラーゼ等のEC3.7群に分類される加水分
解酵素等を挙げることができる。
【0021】上記エステラーゼのうち、グリセロールエ
ステルを加水分解し脂肪酸を遊離する酵素をとくにリパ
ーゼと呼ぶが、リパーゼは収率良くエステル合成反応を
触媒し、さらに安価に入手できるなどの利点がある。従
って、本発明のポリエステルの製造方法においてもリパ
ーゼを用いることが好ましい。
【0022】リパーゼには種々の起源のものを使用でき
るが、好ましいものとして、シュードモナス(Pseudomo
nas )属、アルカリゲネス(Alcaligenes )属、アクロ
モバクター(Achromobacter )属、カンジダ(Candida
)属、アスペルギルス(Aspergillus )属、リゾプス
(Rhizopus)属、ムコール(Mucor )属等の微生物から
得られるリパーゼ、植物種子から得られるリパーゼ、動
物組織から得られるリパーゼ、さらに、パンクレアチ
ン、ステアプシン等を挙げることができる。このうち、
シュードモナス属、カンジダ属、アスペルギルス属の微
生物由来のリパーゼを用いることが望ましい。本発明の
ポリエステルの製造方法においては、2種類以上の加水
分解酵素を混合して用いても良く、また、酵素の安定化
や反応後の回収を容易にするために、公知の方法で固定
化した酵素を用いることも可能である。
【0023】本発明のポリエステル製造または塗装方法
方法においては、縮合反応の副生物として水が生成する
が、反応を促進するためには、この副生物を反応系から
迅速に除去する方法を用いても何ら問題はない。水を反
応系から除去するには、水が蒸気状で存在する条件を用
い、その蒸気状の水を不活性ガスとともに反応系から流
出させるか又は蒸留塔により反応系外へ流出させること
ができる。
【0024】本発明のポリエステルの製造方法または塗
装方法において、2価のカルボン酸と2価のアルコール
を原料モノマーとして用いる場合、多価カルボン酸1.
0モルに対して、多価アルコールは0.1〜5モル当量
が好ましく、さらに好ましくは0.5〜1.5モル当量
使用することが望ましい。反応温度は、加水分解酵素が
失活しない温度であれば特に問題はなく、10〜80℃
であれば問題はない。
【0025】本発明の塗装方法において、多価カルボン
酸と多価アルコールのいずれか一方が3 価以上のものを
原料モノマーとして用いる場合、得られるポリエステル
塗膜の物性値より適宜加減すれば良いが、2 価カルボン
酸と2 価アルコールの合計量に対して、多価カルボン酸
または多価アルコールを0.01〜1000重量%、さ
らに好ましくは0.1〜100重量%とすれば良い。反
応温度は、加水分解酵素が失活しない温度であれば特に
問題はなく、10〜80℃であれば問題はない。
【0026】本発明のポリエステルの製造方法または塗
装方法においては、反応系への加水分解酵素の添加量
は、用いる加水分解酵素のエステル合成能により適宜加
減すれば良いが、好ましくは多価カルボン酸と多価アル
コールの合計量に対し0.01〜1000重量%、さら
に好ましくは0.1〜100重量%とすれば良い。
【0027】本発明のポリエステルの製造方法または塗
装方法において、2価のカルボン酸と2価のアルコール
から得られるポリエステルの数平均分子量は、GPCよ
り求めたポリスチレン換算の分子量で300〜50,0
00、とくに500〜20,000の範囲である。
【0028】本発明の塗装方法において使用される基材
は種々のものが使用できとくに制限はないが、例えばガ
ラス板やプラスチック基材として、ポリ塩化ビニル、ポ
リエステル、ポリウレタン、アクリル、ポリスチレン、
ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、セルロー
ス誘導体、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエンカ
ビニリデン等の板、シート、フィルム、不織布、織物が
例示でき、また木材、金属、鉱物等の天然物からなる
板、シート、フィルム、不織(布)でも良い。さらには
これらの単一物からなる基材のほか複数種の混合物や積
層物からなる基材でも良い。
【0029】本発明の塗装方法において使用される塗布
方法は種々の方法が利用でき、とくに制限はないが、例
えば、多価カルボン酸と多価アルコールと加水分解酵素
を混合・混練したものを、アプリケーター、グラビアコ
ーター、ロールコーター、コンマコーター、リップコー
ター、キスコーター、スロットダイコーター、メイヤバ
ーコーター等の塗工装置を用いて塗布する方法が挙げら
れる。また、本発明の塗装方法によって文字等の何らか
のメッセージやパターンニングした形状にしたい場合に
は、多価カルボン酸と多価アルコールと加水分解酵素を
混合・混練したものをグラビア印刷、フレキソ印刷、オ
フセット印刷、シルクスクリーン印刷等の方法を用いて
任意のパターンニングが施された版を用いて印刷するこ
とができる。また、オンデマンドで印刷可能なインキジ
ェット、感熱転写、ドットインパクト、タイプライター
等の各種プリンター類に適用するインキの形態にすれば
これらを用いて任意のパターンを形成することができ
る。
【0030】上記塗装方法において、多価カルボン酸と
多価アルコールと加水分解酵素を混合・混練する際、こ
れらの全てあるいはいずれかの成分が溶解する単一ある
いは複数の溶剤を用いて混合・混練し、その後に溶剤を
取り除いて実質無溶剤にして塗装する方法を用いること
もできる。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。 (実施例1)10ml容の試験管に、セバシン酸0.4
0g、1,4−ブタンジオール0.18g、リパーゼ
(Candida 由来)0.10gを入れ、アルゴン雰囲気
下、60℃で8時間インキュベートした。反応終了後、
反応溶液を十分量のメタノールに投入し、得られた固体
をガラスフィルターでろ過した後、真空乾燥して固形物
0.28g(収率56%)を得た。GPCを用いて分子
量測定した結果、得られた固形物の数平均分子量は3,
800(ポリスチレン換算)であった。 (実施例2)1,4−ブタンジオールの代わりに、1,
2−エタンジオール0.12gを用いた以外は実施例1
と同様の操作を行った。得られた固形分は0.090g
(収率20%)、数平均分子量は1,700(ポリスチ
レン換算)であった。 (実施例3)1,4−ブタンジオールの代わりに、1,
3−プロパンジオール0.15gを用いた以外は実施例
1と同様の操作を行った。得られた固形分は0.20g
(収率36%)、数平均分子量は3,900(ポリスチ
レン換算)であった。 (実施例4)1,4ーブタンジオールの代わりに、1,
5−ペンタンジオール0.21gを用いた以外は実施例
1と同様の操作を行った。得られた固形分は0.31g
(収率57%)、数平均分子量は4,100(ポリスチ
レン換算)であった。 (実施例5)1,4−ブタンジオールの代わりに、1,
6−ヘキサンジオール0.24gを用いた以外は実施例
1と同様の操作を行った。得られた固形分は0.38g
(収率68%)、数平均分子量は4,300(ポリスチ
レン換算)であった。 (実施例6)1,4−ブタンジオールの代わりに、1,
10−デカンジオール0.35gを用いた以外は実施例
1と同様の操作を行った。得られた固形分は0.52g
(収率77%)、数平均分子量は3,300(ポリスチ
レン換算)であった。 (実施例7)セバシン酸の代わりに、アジピン酸0.2
9gを用いた以外は実施例1と同様の操作を行った。得
られた固形分は0.030g(収率7.5%)、数平均
分子量は2,900(ポリスチレン換算)であった。 (実施例8)セバシン酸の代わりに、スベリン酸0.3
5gを用いた以外は実施例1と同様の操作を行った。得
られた固形分は0.082g(収率18%)、数平均分
子量は3,400(ポリスチレン換算)であった。 (実施例9)セバシン酸の代わりに、テトラデカンジカ
ルボン酸0.52gを用いた以外は実施例1と同様の操
作を行った。得られた固形分は0.26g(収率42
%)、数平均分子量は1,900(ポリスチレン換算)
であった。 (実施例10)反応系を90トールに減圧し、反応時間
を48時間にした以外は、実施例4と同様の操作を行っ
た。得られた固形分は0.52g(収率86%)、数平
均分子量は14,000(ポリスチレン換算)であっ
た。 (実施例11)セバシン酸1.0g、1,4−ブタンジ
オール、0.36g、グリセリン0.37gおよびリパ
ーゼ(Candida 由来)0.25gを良く混合・混練し
た。このものをポリエチレン板に50μmのアプリケータ
ーを用いて塗布した。温度60℃で1時間インキュベー
トしたところ硬化膜が得られた。この膜をアセトンに含
浸させたところ不溶部が60%であった。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、多価カルボン酸と多価
アルコールを実質無溶媒下で加水分解酵素の存在下に反
応させてポリエステルが製造できる。本発明は、有機溶
媒のような反応溶媒を使用することなく穏和な条件下で
ポリエステルを製造する方法として有用である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多価カルボン酸と多価アルコールを実質無
    溶媒下で加水分解酵素の存在下に反応させることを特徴
    とするポリエステルの製造方法。
  2. 【請求項2】反応温度が10℃から80℃の範囲である請求
    項1 記載の製造方法。
  3. 【請求項3】加水分解酵素がリパーゼである請求項1記
    載の製造方法。
  4. 【請求項4】多価カルボン酸または多価アルコールの少
    なくとも一方が3 価以上であることを特徴とする請求項
    1 または3 いずれか記載の製造方法。
  5. 【請求項5】加水分解酵素を含む多価カルボン酸と多価
    アルコールを基材上に塗布し、実質的に無溶媒下で反応
    させることを特徴とする塗装方法。
  6. 【請求項6】多価カルボン酸または多価アルコールの少
    なくとも一方が3 価以上であることを特徴とする請求項
    5 記載の塗装方法。
JP10124470A 1998-05-07 1998-05-07 ポリエステルの製造方法 Pending JPH11313692A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10124470A JPH11313692A (ja) 1998-05-07 1998-05-07 ポリエステルの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10124470A JPH11313692A (ja) 1998-05-07 1998-05-07 ポリエステルの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11313692A true JPH11313692A (ja) 1999-11-16

Family

ID=14886325

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10124470A Pending JPH11313692A (ja) 1998-05-07 1998-05-07 ポリエステルの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11313692A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1760533A2 (en) 2005-08-26 2007-03-07 Fuji Xerox Co., Ltd. Binder resin for electrostatic image developing toner, binder resin liquid dispersion for electrostatic image developing toner, electrostatic image developing toner, and production processes thereof
JP2008529475A (ja) * 2005-02-18 2008-08-07 味の素株式会社 カプシノイドの脱水縮合による製造方法、カプシノイドの安定化法、並びにカプシノイド組成物
US7524603B2 (en) 2005-12-26 2009-04-28 Fuji Xerox Co., Ltd. Binder resin for electrostatic image developing toner, binder resin liquid dispersion for electrostatic image developing toner, electrostatic image developing toner and production processes thereof
JP2009292994A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Ube Ind Ltd ポリ(アルキレンカーボネート)化合物の製造方法
US7981583B2 (en) 2007-12-20 2011-07-19 Fuji Xerox Co., Ltd. Binder resin for electrostatic image developing toner, binder resin particle liquid dispersion for electrostatic image developing toner, production method of electrostatic image developing toner, electrostatic image developing toner, electrostatic image developer, image forming method and image forming apparatus
US8003821B2 (en) 2006-06-08 2011-08-23 Fuji Xerox Co., Ltd. Bronsted acid compound, manufacturing method of condensation compound, dispersion liquid of condensation compound particles, manufacturing method of electrostatic image developing toner, manufacturing method of binder resin, binder resin, dispersion liquid of resin particles, electrostatic image developing toner, electrostatic image developer, and image-forming method
US8039186B2 (en) 2006-02-23 2011-10-18 Fuji Xerox Co., Ltd. Toner for developing electrostatic image, developer for developing electrostatic image, and method for forming image
US8637632B2 (en) 2005-11-25 2014-01-28 Fuji Xerox Co., Ltd. Method for producing binder resin, particulate resin dispersion and method for producing same, electrostatic image development toner and method for producing same, electrostatic image developer, and image forming method

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008529475A (ja) * 2005-02-18 2008-08-07 味の素株式会社 カプシノイドの脱水縮合による製造方法、カプシノイドの安定化法、並びにカプシノイド組成物
EP1760533A2 (en) 2005-08-26 2007-03-07 Fuji Xerox Co., Ltd. Binder resin for electrostatic image developing toner, binder resin liquid dispersion for electrostatic image developing toner, electrostatic image developing toner, and production processes thereof
US7547500B2 (en) 2005-08-26 2009-06-16 Fuji Xerox Co., Ltd. Binder resin for electrostatic image developing toner, binder resin liquid dispersion for electrostatic image developing toner, electrostatic image developing toner, and production processes thereof
US8637632B2 (en) 2005-11-25 2014-01-28 Fuji Xerox Co., Ltd. Method for producing binder resin, particulate resin dispersion and method for producing same, electrostatic image development toner and method for producing same, electrostatic image developer, and image forming method
US7524603B2 (en) 2005-12-26 2009-04-28 Fuji Xerox Co., Ltd. Binder resin for electrostatic image developing toner, binder resin liquid dispersion for electrostatic image developing toner, electrostatic image developing toner and production processes thereof
US8039186B2 (en) 2006-02-23 2011-10-18 Fuji Xerox Co., Ltd. Toner for developing electrostatic image, developer for developing electrostatic image, and method for forming image
US8003821B2 (en) 2006-06-08 2011-08-23 Fuji Xerox Co., Ltd. Bronsted acid compound, manufacturing method of condensation compound, dispersion liquid of condensation compound particles, manufacturing method of electrostatic image developing toner, manufacturing method of binder resin, binder resin, dispersion liquid of resin particles, electrostatic image developing toner, electrostatic image developer, and image-forming method
US9145360B2 (en) 2006-06-08 2015-09-29 Fuji Xerox Co., Ltd. Bronsted acid compound, manufacturing method of condensation compound, dispersion liquid of condensation compound particles, manufacturing method of electrostatic image developing toner, manufacturing method of binder resin, binder resin, dispersion liquid of resin particles, electrostatic image developing toner, electrostatic image developer, and image-forming method
US7981583B2 (en) 2007-12-20 2011-07-19 Fuji Xerox Co., Ltd. Binder resin for electrostatic image developing toner, binder resin particle liquid dispersion for electrostatic image developing toner, production method of electrostatic image developing toner, electrostatic image developing toner, electrostatic image developer, image forming method and image forming apparatus
JP2009292994A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Ube Ind Ltd ポリ(アルキレンカーボネート)化合物の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Patil et al. Enzymatic synthesis of a sucrose‐containing linear polyester in nearly anhydrous organic media
JP4009317B2 (ja) 酵素的合成
JP2002500252A (ja) ポリエステルセグメントとポリアミドセグメントをブロック型で有する生分解性ポリエステルアミド
US5352763A (en) Biodegradable optically active polymers and intermediate oligomers thereof, and process for producing them
JP3091618B2 (ja) 開環重合法および開環重合用酵素触媒
JPH11313692A (ja) ポリエステルの製造方法
JPH08256783A (ja) 酵素及び超臨界流体を使用するポリエステルの製造方法
JP2002504579A (ja) 脂肪族−芳香族構造を有する生分解性ポリエステルアミド類
Athawale et al. Enzymatic synthesis of polyesters by lipase catalysed polytrans-esterification
US5147791A (en) Enzyme catalyzed synthesis of polyesters
CN1085251C (zh) 羧酸与叔醇的酯化方法
Wallace et al. Resolution of a chiral ester by lipase-catalyzed transesterification with polyethylene glycol in organic media
US7026433B2 (en) Continuous bioreactor process for the preparation of polyester cyclic oligomers
JP3690028B2 (ja) ポリエステルの製造方法
Patel et al. Stereoselective enzymatic hydrolysis of 2-cyclohexyl-and 2-phenyl-1, 3-propanediol diacetate in biphasic systems
KR20080012844A (ko) 폴리에스테롤을 제조하는 2 단계 방법
JPH11313691A (ja) 変性ポリエステルの製造方法
JP2000041692A (ja) ポリエステルの製造方法
JP2001316466A (ja) ポリエステルの製造方法
JP2001316464A (ja) ポリエステル
JP4306277B2 (ja) 芳香族ポリエステル環状オリゴマーの製造方法
JP2000224996A (ja) 光学活性ポリエステルの製造方法
US5324852A (en) 4-Substituted-2-hydroxybutanoates and a process for producing them
US20070021584A1 (en) Enzyme-catalyzed process for the preparation of macrocyclic polyester oligomers
Wu et al. Lipase-catalyzed synthesis of aromatic polyesters