JPH11313345A - コンバーゼンス調整装置 - Google Patents

コンバーゼンス調整装置

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JPH11313345A
JPH11313345A JP10120350A JP12035098A JPH11313345A JP H11313345 A JPH11313345 A JP H11313345A JP 10120350 A JP10120350 A JP 10120350A JP 12035098 A JP12035098 A JP 12035098A JP H11313345 A JPH11313345 A JP H11313345A
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JP
Japan
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output
optical sensor
circuit
correction
value
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10120350A
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English (en)
Inventor
Seiichiro Yano
誠一郎 矢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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  • Video Image Reproduction Devices For Color Tv Systems (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 CRTを用いた表示装置のコンバーゼンス調
整に当たり、光センサに入射した光の量に正確に対応し
た信号を得る。 【解決手段】 コンバーゼンス調整用パターンを表示さ
せ(14)、CRTのコンバーゼンスヨークに対する補
正電流を変化させ(24)、表示装置のスクリーン
(8)に対向して設けられた光センサ(10)の出力に
基づき、最適補正電流値を求める。光センサの出力を閾
値と比較した(36)結果を、垂直同期信号の発生から
予め定められた時間経過後に発生される(38)タイミ
ング信号でラッチし(40)、このラッチされた比較結
果に基づいて最適補正電流値を求める(52)。代り
に、光センサの出力を監視し閾値以上となったら(6
0)、比較結果をラッチして、ラッチされた比較結果に
基づき最適補正電流値を求める(52)こととしても良
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CRTを用いた
表示装置のコンバーゼンス調整装置に関し、特に光セン
サによりコンバーゼンス調整用パターンの映写位置を検
出して調整を行なうに当たり、光センサに入射した光の
量に正確に対応した信号を得るための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】3原色を発光する3本のCRTの表示画
面上の映像をスクリーンに拡大投写する投写型カラー表
示装置においては、種々の原因で色ずれが起こる。この
色ずれをなくし3原色の映像を重ね合わせるためにコン
バーゼンス調整が行なわれる。コンバーゼンス調整にお
いては、例えば格子模様の調整用パターンを各色のCR
Tに表示させ、これをスクリーンに投写して、そのとき
のスクリーン上での映写位置を検出し、3色の調整用パ
ターンが同じ位置に投写されるようにする。その一つの
方法においては、調整用パターンの高輝度部分が投写さ
れるべき位置に光センサを配置し、その位置に調整用パ
ターンの高輝度部分が来るように、より厳密には高輝度
部分の中心が光センサの中心に一致するように、コンバ
ーゼンス補正用ヨークに流す電流を調整する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の調整装置では、
光センサに入射した光の量に正確に対応した信号を得る
ことができなかった。本発明の目的は、光センサに入射
した光の量に正確に対応した信号を得ることを可能にす
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のコンバーゼンス
調整装置は、CRTを用いた投写型表示装置にコンバー
ゼンス調整用パターンを表示させるパターン発生手段
と、上記表示装置のスクリーンに対向して設けられ、対
向するスクリーン上の位置が高輝度となったときにこれ
を検知する光センサと、上記CRTのコンバーゼンスヨ
ークに対する補正電流を与える補正回路の電流値を変化
させ、上記光センサの出力に基づき、最適補正電流値を
求め、この最適補正電流値を用いてコンバーゼンス調整
を行なわせる補正値最適化手段とを備え、上記補正値最
適化手段が、上記光センサの出力を閾値と比較して、比
較結果に応じた出力を発生する比較回路と、垂直同期信
号の発生から予め定められた時間経過後にタイミング信
号を発生するタイミング回路と、上記タイミング回路か
らタイミング信号が発生されたときに、上記比較回路の
出力をラッチする手段と、上記ラッチされた比較回路の
出力に基づき、上記最適補正電流値を求める手段とを備
えるものである。
【0005】さらに、操作者により操作可能で、上記タ
イミング回路に対し、タイミング信号の発生のタイミン
グを調整するタイミング調整器を設けても良い。
【0006】上記の補正値最適化手段の代りに、上記光
センサの出力を閾値と比較する比較回路と、上記比較回
路の出力を監視し、光センサの出力が閾値以上となった
ことを示す状態となったらタイミング信号を発生するタ
イミング回路と、上記タイミング回路からタイミング信
号が発生されたときに、上記比較回路の出力をラッチす
る手段と、上記ラッチされた比較回路の出力に基づき、
上記最適補正電流値を求める手段とを備えた補正値最適
化手段を用いても良い。
【0007】上記の補正値最適化手段の代りに、上記光
センサの出力を平滑化する平滑回路と、上記平滑回路の
出力を閾値と比較する比較回路と、上記比較回路の出力
をラッチする手段と、上記ラッチされた比較回路の出力
に基づき、上記最適補正電流値を求める手段とを備える
補正値最適化手段を用いても良い。
【0008】上記のいずれの場合にも、表示装置が、上
記CRTの表示画面の映像を上記スクリーン上に投写す
るものであり、上記パターン発生手段は、上記光センサ
に対向するスクリーン上の位置に対応する上記CRTの
表示画面上の位置が電子ビームにより走査されるときに
映像信号の輝度を高くすることとしても良い。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0010】実施の形態1.まず、CRT及びそのコン
バーゼンス補正装置を備えた表示装置の全体的構成を説
明する。図1は、CRT2、それを駆動する回路4、C
RT2に写し出された映像が投写されるスクリーン8、
及びスクリーン上の高輝度部分を検出する光センサ10
を示す。スクリーン上にカラー映像を投写するには、3
つのCRT、及びそれに対応した駆動回路が必要である
が、図1には1つの色に対応したCRT及び駆動回路の
みを示す。
【0011】図1において、CRT2の表示画面上に表
示された映像は投写レンズ3によりスクリーン8に投写
される。CRT2は、通常映像信号端子12を介して入
力される映像信号を供給されて表示する。コンバーゼン
ス調整時には、パターン発生回路14で発生される調整
用パターンを表示する。
【0012】コンバーゼンス調整用パターンは例えば複
数の横線及び縦線からなる格子状の模様をなすものであ
り、光センサ10も画面の周辺に複数個設けられている
のが普通である。しかし、以下の説明では、コンバーゼ
ンス調整用パターンが図3に示すように一本の横線から
なり、光センサ10が1個であるとして説明する。
【0013】映像信号端子12からの映像信号とパター
ン発生回路14からの映像信号との間の切換は切換回路
16により行なわれる。偏向回路18は、同期信号端子
20を介して入力される同期信号を受けて、偏向ヨーク
22に偏向電流を供給し、CRT2における水平及び垂
直方向の掃引を行なう。補正回路24はコンバーゼンス
ヨーク26に対し補正電流を与える。
【0014】補正値最適化回路28は、補正回路24に
対し、補正電流値を指示する信号を与える。コンバーゼ
ンス調整中は、補正電流を変化させ、以下のようにし
て、最適の補正電流値を求める。
【0015】光センサ10は、スクリーン8上の高輝度
位置の検出に用いられる。光センサ10は、スクリーン
8の所定の点(位置)に対向して設けられ、その所定の
点の輝度に応じた出力を発生する。即ち、上記所定の点
が、調整用パターンの高輝度部分(の一部)を構成し、
光センサ10に入射する光の量が多くなると、それを表
わす出力(例えば高電位の出力)を発生し、上記所定の
点が、調整用パターンの高輝度部分を構成せず、光セン
サ10に入射する光の量が少ないときは、それを表わす
出力(例えば低電位の出力)を発生する。但し、光セン
サ10は、入射光量が多くなると、直ちに出力がそれに
追随して高くなるが、その後入射光量が減少しても出力
は緩慢にしか追随せず、ゆっくりと低下する性質を持っ
ている。このことは後に詳しく説明する図4(b)及び
(c)に示されている。同図(b)及び(c)におい
て、実線Qは光センサ10に入射する光量を示し、破線
Rは光センサ10の出力信号を示している。
【0016】図2は、この実施の形態の補正値最適化回
路28を示す。この補正値最適化回路28は、比較回路
36、タイミング回路38、ラッチ回路40、記憶装置
49、及びマイクロプロセッサ52を有する。記憶装置
49は、端部記憶部46及び最適補正値記憶部32を有
する。端部記憶部46については後述する。最適補正値
記憶部32は、補正回路24における最適のコンバーゼ
ンス補正電流を指示する値(最適補正値)を記憶する。
【0017】マイクロプロセッサ52は、CPU54と
プログラムメモリ56とを含む。プログラムメモリ56
は、CPU54の動作のためのプログラムを記憶する。
【0018】補正回路24には、切換回路30により記
憶装置49内の最適補正値記憶部32またはマイクロプ
ロセッサ52から出力される補正値信号が選択的に供給
される。コンバーゼンス調整中は、マイクロプロセッサ
52の出力が補正回路24に与えられ、表示装置の通常
の表示動作中は、最適補正値記憶部32の出力が補正回
路24に与えられる。
【0019】マイクロプロセッサ52からの出力に応じ
て補正回路24が発生する補正電流が変化すると、調整
用パターンの高輝度部分、例えばスクリーン上に示され
る横線の位置が変わる。例えば、補正電流が増加する
と、横線の位置が下がる。即ち、横線の位置は補正電流
の大きさに対応する。
【0020】マイクロプロセッサ52は、補正値を所定
のシーケンスに従って変化させる。例えば、最適と予想
される値(設計値)を中心としてそれより所定値だけ低
い値から次第に増加させる。補正値がゼロを中心とし
て、負の値及び正の値を取り得る場合には、所定の負の
値から、次第に増加させる(まず負の値の大きさを減
じ、ゼロを通過した後は正の値の大きさを増大させ
る)。
【0021】比較回路36は、光センサ10の出力Rを
受け所定の閾値Thと比較をし、R≧Thであれば、論
理1の信号を出力し、そうでなければ論理0の信号を出
力する。
【0022】タイミング回路38は、垂直同期信号Vを
受け、これに対して所定の遅れでタイミング信号Taを
発生する。そのタイミングは、光センサ10の取付け位
置に応じて定められる。即ち、何番目の水平線が光セン
サ10の位置に合致すべきかは予め分かるので、合致す
べき水平線のところより少し後でタイミング信号Taを
発生するようにタイミング回路38を設計し、構成す
る。例えば、本来n番目の水平線が光センサ10の位置
に合致すべきであれば、n+m番目(mは5ないし20
程度。回路動作の遅延時間の違い等を考慮して決められ
る。)の水平線のところでタイミング信号を発生する。
このタイミング信号により、光センサ10の出力のサン
プリング、即ち比較回路36の出力のラッチのタイミン
グが決められる。
【0023】ラッチ回路40は、タイミング回路38か
らのタイミング信号Taを受けて、そのタイミングで比
較回路36の出力をラッチする。
【0024】マイクロプロセッサ52は、比較回路36
からの比較結果及びその時の補正値に基づき、比較結果
が論理1となる補正値範囲の両端部、即ち始端部Ib及
び終端部Ic(の補正値)を検出して、端部記憶部46
に記憶させる。
【0025】マイクロプロセッサ52はさらに、記憶さ
れた端部記憶部46に記憶された端部の値Ib,Icを
元にして、その中間値Idを最適補正値として求め、こ
の最適補正値を最適補正値記憶部32に記憶させる。最
適補正値32に記憶された最適記憶値は、それ以後の通
常の表示動作中に補正値として用いられる。
【0026】先に述べたように、図3に示すコンバーゼ
ンス調整用パターンは一本の横線からなり、この横線は
n番目の水平線(水平走査線)により構成される。すな
わちこの調整用パターンではn番目の水平線のみが明る
く(高輝度であり)、他の部分が暗いものである。図4
(a)は、このようなコンバーゼンス調整用パターンを
生じさせる映像信号を示す。
【0027】先にも述べたように、コンバーゼンス調整
中は、マイクロプロセッサ52からの出力により、補正
回路24の補正電流が連続的に変化すると、これに応じ
て調整用パターンの横線は、上下に移動する。横線の上
から下への移動に伴ない、光センサ10に入射する光の
量が変化する。図4(b)、(c)、(d)はそれぞ
れ、横線が異なる位置にあるときの光センサ10に入射
する光の量(実線Q)と光センサ10の出力(破線R)
を示す。
【0028】図3(a)に示すように、横線Pの位置
(高さ)が光センサ10の位置に対応(一致)している
ときは、光センサ10は図4(b)に示すように、1つ
の水平周期の間高輝度となり、そのうち光センサ10に
対向するスクリーン8上の位置に対応するCRT2の表
示画面の位置が電子ビームで走査されるとき、従って光
センサ10に対向するスクリーン上の位置を光スポット
が通過するときに入射光量Qが多くなり、光センサ10
の出力Rは図4(b)に破線で示すごとくとなる。図示
のように光センサ10の出力Rは光が入射(Q)すると
直ちに立上がり、光が入射しなくなると次第に減少し、
1垂直周期後に再び入射があるまで下がり続ける。1垂
直周期後には例えばピーク時の60パーセント程度にな
っている。このように光センサ10の出力は鋸歯状にな
る。
【0029】図3(b)に示すように、横線Pの位置
(高さ)が光センサ10の位置よりも少し低くなってい
るときは、図4(c)に示すように、光センサ10が受
ける光の量Qは少なくなる。このため、光センサ10の
出力Rのピークも低くなる。
【0030】図3(c)に示すように、横線Pの位置
(高さ)が光センサ10の位置よりも大幅に下がると、
光センサ10は全く光を受けなくなる。従って、光セン
サ10の出力Rは図4(d)のように、ゼロ又はそれに
近い値となる。
【0031】横線Pの位置(高さ)が光センサ10の位
置よりも高いときの、光センサ10が受ける光の量Q、
及びその出力Rは図4(c)、図4(d)と同様であ
る。
【0032】補正電流値を次第に変え、横線Pの位置を
次第に変えていくと、光センサ10の出力のピーク値が
次第に変る。その様子を示すのが、図5である。この図
で、横軸は補正電流値(横線の位置(高さ)に対応す
る)を示し、縦軸は、光センサ10の出力のピーク値を
示す。
【0033】最適な補正電流値は、図5のピークを生じ
させる補正電流値である。最適補正値の決定を速やかに
行なうため、補正電流値をステップ状に即ち離散的に変
化させ、光の入射が始まった補正電流値及び入射が終っ
た補正電流値、即ち光センサ10の出力が閾値以上であ
る範囲の両端部を求める。例えば、補正値を次第に大き
くして行った場合に、最初に閾値(例えば予想されるピ
ーク値の25パーセント)Th以上のときの値Iを光の
入射が始まった補正値(始端部)Ibとし、最後に上記
閾値Th以上であったときの値Iを光の入射位置が終っ
た補正値(終端部)Icとし、これらの中間の値Idを
ピークを生じさせる補正電流値と推定する。即ち、 Id=(Ic−Ib)/2+Ib ...(1) でピークを生じさせる補正値を求め、これを最適補正値
として扱う。
【0034】以下、図6ないし図8のフローチャートを
参照して図2の回路の動作を説明する。
【0035】最初に図6を参照して、補正値を変化させ
るための動作を説明する。
【0036】まず、補正値Iiを初期値Iminに設定する
(101)。この初期値は、図3に示すコンバーゼンス
調整用パターンの横線Pが光センサ10よりも充分上に
現れるような補正値、即ち、補正値が充分小さく(負方
向に大きく)、図5においてIbよりも確実に左側に位
置し、光センサ10の出力が閾値Th以上とならないよ
うな補正値である。
【0037】次に同期信号Vが現れるのを待つ(10
2)。次に補正値を所定幅ΔIだけ大きくする(10
3)。次に補正値Iiが最終値Imaxに達したかどうかを
調べる(104)。この最終値は、横線が光センサ10
よりも充分下に現れるような補正値、即ち、補正値が充
分大きく(正方向に大きく)、図5においてIcよりも
確実に右側に位置し、光センサ10の出力が閾値Th以
上とならないような補正値である。最終値Imaxに達し
ていなければ、ステップ102に戻る。達していれば、
動作を終了する。
【0038】このように各垂直周期ごとに異なる補正値
を用いて補正が行なわれ、調整用パータンの横線の位置
が次第に下がる。横線が光センサに対向する位置では、
光センサの出力が高くなり、それ以外では光センサの出
力は比較的低い。
【0039】なお、上記の例では1垂直周期毎に補正値
を変化させているが、複数の垂直周期毎に補正値を変化
させることとしても良い。
【0040】次に、図7を参照して、端部Ib,Icを
求めるための動作を説明する。この動作は図6に示す補
正値を変化させる動作に同期して並行して行なわれる。
【0041】まず、図6の補正値変化動作が行なわれて
いるかどうかの判定をし(111)、行なわれていなけ
れば待機する。行なわれていれば、次にサンプルタイミ
ングになるのを待つ(112)。即ち、タイミング回路
38からタイミング信号が供給されるのを待つ。タイミ
ング信号が供給されたら、そのときの比較回路36の出
力Sをラッチする(113)。そして、ラッチされた比
較回路の出力が論理1かどうかの判定を行なう(11
4)。S=1でないときはステップ112に戻る。S=
1が確認されたら、その時の補正値Iを端部Ibとして
端部記憶部46に書込む(115)。次に再びサンプル
タインミングになるのを待つ(116)。再びサンプル
タイミングになったら、比較回路36の出力をラッチし
(117)、ラッチされた比較結果Sが論理1であるか
どうかの判定をする(118)。論理1であれば、ステ
ップ116に戻る。論理1でなければ、その時の補正値
IからΔIを引いたものを端部Icとして端部記憶部4
6に書込み(119)、動作を終了する。
【0042】次に、図8を参照して最適補正値Idを求
めるための動作を説明する。この動作は、図7の動作で
端部Ib,Icが求められた後に行なわれる。必ずしも
直後に行なう必要はない。
【0043】まず、端部記憶部46から端部Ib,Ic
を読む(131)。次にこれを用いて中間値Idを計算
する(132)。この計算は上記の式(1)に従って行
なう。次に計算されたIdを最適補正値として最適補正
値記憶部32に書込む(133)。
【0044】このようにして最適補正値が求められる
と、それ以後表示装置が通常の表示動作を行なう際、そ
の補正値を用いてコンバーゼンス補正がなされる。
【0045】以上の動作において、比較回路36の出力
のラッチ(即ちサンプリング)のタイミングは、タイミ
ング回路38により決められる。このタイミングは、光
センサ10の鋸歯状の出力のピークが現われるべきタイ
ミングよりも少し遅れたタイミングである。少し遅れた
タイミングにするのは、回路動作の遅れ時間の長短等に
より、ピークよりも前にサンプリングが行なわれるのを
防ぐためである。ピークよりも前にサンプリングをする
と低い位置(前回のピークよりも大幅に低下した値)に
対する比較結果をラッチすることになり、比較に用いた
値がピーク値と掛離れたものとなり、正確な最適補正値
の決定ができなくなる。一方、ピークより少し後であれ
ば、ピーク値からの低下がさほど大きくなく、ピーク値
に略等しい値を用いて比較をした結果を得ることができ
る。
【0046】そこで、本実施の形態では、本来n番目の
水平線が横線を形成する場合、n+m番目(m=5〜2
0)の水平周期のタインミングでタイミング信号を発生
するようにタイミング回路38が設計されている。
【0047】これによりピーク値に近い値をサンプルす
ることができ、ピークを与える補正値を正確、確実に求
めることができる。
【0048】なお、上記の例では、2つの端部Ib,I
cを求め、これらに基づいて中間値Idを求めて最適補
正値としているが、R≧Thを満たす比較結果が一つし
か現れないように閾値を設定しておき、そのR≧Thを
満たしたときの補正値を最適補正値としても良い。
【0049】また、タイミング回路38の機能をマイク
ロプロセッサ52に持たせても良い。この場合マイクロ
プロセッサ52に対し別個のタイミング回路38は不要
となる。
【0050】実施の形態2.図9は実施の形態2の装置
の一部を示す。この実施の形態は、概して実施の形態1
と同じである。ただ、サンプルタイミングを調整するタ
イミング調整器58を備えている点で異なる。このタイ
ミング調整器58は、タイミングを調整するため操作者
が手入力(キー入力またはボリューム操作)によりタイ
ミング調整値を入力できるようにしたものである。
【0051】このタイミング調整器58の出力はタイミ
ング回路38に供給され、タイミング回路38はこのタ
イミング調整器58からの出力に基づいてタイミング信
号の発生のタイミングを調整する。
【0052】タイミング調整器58による調整は、実際
の使用結果に応じて、必要に応じて行なわれる。従っ
て、設計値に対する実際の装置の違いが大きいときにこ
れを修正することができ、また光センサ10の出力のピ
ークにより近いタイミングで比較回路36の出力をラッ
チして、最適補正値の決定に利用することができる。
【0053】実施の形態3.図10は実施の形態3の装
置の一部を示す。この実施の形態は、実施の形態1と概
して同じである。しかし、この装置のタイミング回路5
9は、ラッチ回路40に供給するタイミング信号Taの
外に、第2のタイミング信号Tbを発生する。この第2
のタイミング信号Tbは、パターン発生回路14に供給
されるもので、ラッチ回路40に供給されるタイミング
信号Taよりも少し前に、即ち光センサ10に対向する
スクリーン8上の位置に対応するCRT2の表示画面上
の位置が電子ビームで走査される時点を含む所定の短い
期間(水平周期の一部)Tp(図11(b))に高レベ
ルとなるものである。
【0054】パターン発生回路14はタイミング回路5
9の第2のタイミング信号が高レベルである期間中、映
像信号の輝度を一層高くする。即ち、パターン発生回路
14の出力は、通常(実施の形態1などでは)図11
(a)に示すように垂直周期のうち1水平周期(n番目
の水平周期)だけ輝度信号が高くなる信号であるが、本
実施の形態では、図11(b)に示すように、その1水
平周期のうち、上記の期間Tpのみ、輝度が一層高くな
り、それ以外の期間において輝度が比較的低く抑えられ
る。
【0055】光センサ10に対向するスクリーン上の位
置は、光センサ10の取付け位置が決まれば、分かるこ
とであり、従って設計時に分かる。そこで、タイミング
回路59の設計時に、補正回路24に対して上記第2の
タイミング信号を発生すべき期間を求め、この期間だけ
映像信号の輝度を図11(b)のように高くする。
【0056】このような構成を採用する結果、光センサ
10の出力がより大きくなり、光の検出を確実に行なう
ことができる。また、光センサ10に対向しない位置で
は、輝度を低くするので、CRTの画面の焼けを防止す
ることができる。
【0057】実施の形態4.図12は実施の形態4を示
す。この実施の形態の装置のタイミング回路60は、比
較回路36の出力を常時監視し、比較回路36の出力が
論理1になると、直ちに又はそれから所定の遅延時間後
にタイミング信号を発生し、さらに、このときから1垂
直周期が経過するごとに、同じタイミング信号を発生す
る。比較回路36の出力が論理0となると、タイミング
回路60はタイミング信号の発生をしなくなる。
【0058】ラッチ回路40は、これらのタイミング信
号を受けて、比較回路36の出力をラッチする。タイミ
ング回路60による遅延時間は短い時間であり、例えば
5ないし20水平周期である。
【0059】補正値を変化させるための動作は実施の形
態1について図6を参照して説明したのと同様である。
【0060】以下、図13を参照して端部Ib,Icを
求めるための動作を説明する。まず、比較回路の出力S
が論理1となるのを待つ(301)。これは垂直周期よ
りも短い周期で比較回路の出力をサンプリングすること
により行なわれる。S=1となったら、それから所定時
間が経過するのを待ち(302)、その後比較回路36
の出力をラッチする(303)。そして、ラッチされた
比較回路の出力が論理1かどうかの判定を行なう(30
4)。S=1でないときはステップ301に戻る。S=
1が確認されたら、その時の補正値Iを端部Ibとして
端部記憶部46に書込む(305)。次にステップ30
3のラッチから1垂直周期が経過するのを待ち(30
6)、再び比較回路36の出力をラッチする(30
7)。ラッチされた比較結果Sが論理1であるかどうか
の判定をする(308)。論理1であれば、ステップ3
06に戻る。論理1でなければ、その時の補正値Iから
ΔIを引いたものを端部Icとして端部記憶部46に書
込み(309)、動作を終了する。
【0061】端部Ib,Icが求まると、その後図8を
参照して説明したのと同じようにして、端部記憶部46
に書込まれた端部Ib,Icを元にして中間値を求め、
最適補正値Idとして最適補正値記憶部32に書込む。
【0062】このように実施の形態4では、比較回路3
6の出力が論理1となってから所定の短い遅延時間後に
比較回路36の出力をラッチすることとしているので、
光スポットが光センサ10を通過する時間を予測する必
要がない。 なお、ステップ302における所定時間は
ゼロであっても良い。この場合にはステップ301でS
=1が検出されると直ちに比較回路の出力がラッチされ
る。
【0063】また、実施の形態3で説明した輝度の一時
的増加を実施の形態4に組合わせることもできる。
【0064】実施の形態5.図14は、実施の形態5の
装置の一部を示す。この実施の形態の装置は、平滑回路
64を有する。この平滑回路64は、光センサ10の出
力を受けて平滑化するものである。即ち、図15に実線
Rで示す光センサ10の出力を受けて、その出力を図1
5に破線Uに示すように上昇、下降がより緩やかなもの
に変える。比較回路36は平滑回路64の出力Uを受け
て閾値との比較を行なう。
【0065】タイミング回路66は、上記実施の形態1
等で述べた制約を受けることなく、任意の(装置の他の
部分の都合で決まる)タイミングでタイミング信号を発
生する。ラッチ回路40は、タイミング信号を受けた時
点で、比較回路36の出力をラッチする。それ以外の動
作は実施の形態1と同様である。
【0066】本実施の形態では平滑回路64を用いてい
るので、光センサ10出力に対応した平滑回路64の出
力のピークからの減少が少ない。従って、どのタイミン
グ(垂直周期内の位相)でサンプリングを行なっても、
(タイミングを制御しなくても)、ピーク値に正確に対
応したサンプル値(比較結果)を得ることができる。な
お、実施の形態3で説明した輝度の一時的増加を実施の
形態5に組合わせることもできる。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、光センサ
に入射した光の量に正確に対応した信号を得ることがで
きる。
【0068】特に請求項1の発明によれば、光センサの
出力がピークに近いタイミングで比較結果のラッチ即ち
サンプリングを行なうことができ、光センサに入射した
光の量に正確に対応した信号を得ることができる。
【0069】請求項2の発明によれば、実際の使用の結
果に応じてサンプリングのタイミングを調整して最適化
することができる。
【0070】請求項3の発明によれば、光センサに光が
入射したときにサンプリングを行なうので、光センサに
入射した光の量に正確に対応した信号を得ることができ
る。
【0071】請求項4の発明によれば、タイミングを調
整しなくても、光センサに入射した光の量に正確に対応
した信号を得ることができる。
【0072】請求項5の発明によれば、光センサの出力
をより大きくすることができ、光の入射を確実に検出す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のコンバーゼンス調整装置を備えた表
示装置を示す概略図である。
【図2】 実施の形態1の補正値最適化回路を示すブロ
ック図である。
【図3】 コンバーゼンス調整用パターンの一例を示す
図である。
【図4】 コンバーゼンス調整用パターンを生じさせる
映像信号及び光センサの出力を示すタイムチャートであ
る。
【図5】 補正電流値と光センサの出力の関係を示すグ
ラフである。
【図6】 実施の形態1の補正値を変化させるための動
作を示すフローチャートである。
【図7】 実施の形態1の端部検出のための動作を示す
フローチャートである。
【図8】 実施の形態1の最適補正値を求めるための動
作を示すフローチャートである。
【図9】 実施の形態2の装置の一部を示すブロック図
である。
【図10】 実施の形態3の装置の一部を示すブロック
図である。
【図11】 実施の形態3の動作を示すタイムチャート
である。
【図12】 実施の形態4の装置の補正値最適化回路を
示すブロック図である。
【図13】 実施の形態4の補正値最適化回路の動作を
示すフローチャートである。
【図14】 実施の形態5の装置の一部を示すブロック
図である。
【図15】 実施の形態5の動作を示すタイムチャート
である。
【符号の説明】
2 CRT、 8 スクリーン、 10 光センサ、
14 パターン発生回路、 24 補正回路、 26
コンバーゼンスヨーク、 28 補正値最適化回路、
32 最適補正値記憶部、 36 比較回路、 3
8,59,60,66 タイミング回路、 40 ラッ
チ回路、 46 端部記憶部、 52 マイクロプロセ
ッサ、 58 タイミング調整器、 64 平滑回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CRTを用いた投写型表示装置にコンバ
    ーゼンス調整用パターンを表示させるパターン発生手段
    と、 上記表示装置のスクリーンに対向して設けられ、対向す
    るスクリーン上の位置が高輝度となったときにこれを検
    知する光センサと、 上記CRTのコンバーゼンスヨークに対する補正電流を
    与える補正回路の電流値を変化させ、上記光センサの出
    力に基づき、最適補正電流値を求め、この最適補正電流
    値を用いてコンバーゼンス調整を行なわせる補正値最適
    化手段とを備え、 上記補正値最適化手段が、 上記光センサの出力を閾値と比較して、比較結果に応じ
    た出力を発生する比較回路と、 垂直同期信号の発生から予め定められた時間経過後にタ
    イミング信号を発生するタイミング回路と、 上記タイミング回路からタイミング信号が発生されたと
    きに、上記比較回路の出力をラッチする手段と、 上記ラッチされた比較回路の出力に基づき、上記最適補
    正電流値を求める手段とを備えるコンバーゼンス調整装
    置。
  2. 【請求項2】 さらに、操作者により操作可能で、上記
    タイミング回路に対し、タイミング信号の発生のタイミ
    ングを調整するタイミング調整器を備えたことを特徴と
    する請求項1に記載のコンバーゼンス調整装置。
  3. 【請求項3】 CRTを用いた投写型表示装置にコンバ
    ーゼンス調整用パターンを表示させるパターン発生手段
    と、 上記表示装置のスクリーンに対向して設けられ、対向す
    るスクリーン上の位置が高輝度となったときにこれを検
    知する光センサと、 上記CRTのコンバーゼンスヨークに対する補正電流を
    与える補正回路の電流値を変化させ、上記光センサの出
    力に基づき、最適補正電流値を求め、この最適補正電流
    値を用いてコンバーゼンス調整を行なわせる補正値最適
    化手段とを備え、 上記補正値最適化手段が、 上記光センサの出力を閾値と比較する比較回路と、 上記比較回路の出力を監視し、光センサの出力が閾値以
    上となったことを示す状態となったらタイミング信号を
    発生するタイミング回路と、 上記タイミング回路からタイミング信号が発生されたと
    きに、上記比較回路の出力をラッチする手段と、 上記ラッチされた比較回路の出力に基づき、上記最適補
    正電流値を求める手段とを備えるコンバーゼンス調整装
    置。
  4. 【請求項4】 CRTを用いた投写型表示装置にコンバ
    ーゼンス調整用パターンを表示させるパターン発生手段
    と、 上記表示装置のスクリーンに対向して設けられ、対向す
    るスクリーン上の位置が高輝度となったときにこれを検
    知する光センサと、 上記CRTのコンバーゼンスヨークに対する補正電流を
    与える補正回路の電流値を変化させ、上記光センサの出
    力に基づき、最適補正電流値を求め、この最適補正電流
    値を用いてコンバーゼンス調整を行なわせる補正値最適
    化手段とを備え、 上記補正値最適化手段が、 上記光センサの出力を平滑化する平滑回路と、 上記平滑回路の出力を閾値と比較する比較回路と、 上記比較回路の出力をラッチする手段と、 上記ラッチされた比較回路の出力に基づき、上記最適補
    正電流値を求める手段とを備えるコンバーゼンス調整装
    置。
  5. 【請求項5】 上記表示装置は、上記CRTの表示画面
    の映像を上記スクリーン上に投写するものであり、 上記パターン発生手段は、上記光センサに対向するスク
    リーン上の位置に対応する上記CRTの表示画面上の位
    置が電子ビームにより走査されるときに映像信号の輝度
    を高くすることを特徴とする請求項1、3又は4に記載
    のコンバーゼンス調整装置。
JP10120350A 1998-04-30 1998-04-30 コンバーゼンス調整装置 Withdrawn JPH11313345A (ja)

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