JP2006276124A - マルチプロジェクションディスプレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】残像感の抑制を図り高品質な画像表示を可能とするマルチプロジェクションディスプレイを提供する。
【解決手段】各々が非投写期間を有して投写可能な複数のプロジェクタPJA,PJB,・・・からの画像を投写面上に重畳または並べて投写可能に前記複数のプロジェクタPJA,PJB,・・・を配置したマルチプロジェクションディスプレイであって、前記複数のプロジェクタPJA,PJB,・・・の各々が、自身のプロジェクタの投写と非投写の状態及び自身以外のプロジェクタの投写と非投写の状態に関する情報に基づいて自律的に自身のプロジェクタの前記非投写期間の挿入タイミングを制御可能な投写制御装置を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】各々が非投写期間を有して投写可能な複数のプロジェクタPJA,PJB,・・・からの画像を投写面上に重畳または並べて投写可能に前記複数のプロジェクタPJA,PJB,・・・を配置したマルチプロジェクションディスプレイであって、前記複数のプロジェクタPJA,PJB,・・・の各々が、自身のプロジェクタの投写と非投写の状態及び自身以外のプロジェクタの投写と非投写の状態に関する情報に基づいて自律的に自身のプロジェクタの前記非投写期間の挿入タイミングを制御可能な投写制御装置を有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、マルチプロジェクションディスプレイ、マルチプロジェクションディスプレイにおける画像投写制御方法、マルチプロジェクションディスプレイにおける画像投写制御プログラム及びプロジェクタに関する。
液晶表示装置などのホールド型の表示モードを有する電気光学変調装置を用いた画像表示装置(プロジェクタとする)は、動画の表示を行う場合、液晶表示装置の特性により残像感のある画像表示となる。これは、インパルス的な画像表示を行うCRT(陰極線管)表示装置にはない現象である。
その一方で、液晶表示装置を用いたプロジェクタは、軽量化、小型化、省消費電力化に適しているため、幅広い分野で使用されてきている。したがって、液晶表示装置を用いたプロジェクタにおいて、動画像の表示を行う際、残像感のある画像表示となるのを防止することはきわめて重要な課題である。
残像感を減少させる方法として、プロジェクタが間欠投写を行う手法が考えられる。この間欠投写を行うプロジェクタとしては、液晶表示装置の光変調度が相対的に安定するまでの応答期間では投写を行わないようにするものがある。このようなプロジェクタは、液晶表示装置の光変調度が相対的に安定する安定期間においてのみ、画像の投写がなされるため、結果として、CRT表示装置と同様に非ホールド型の表示モードとなり、残像感の少ない切れのよい高品質な画像を提供することができる。
液晶表示装置を用いたプロジェクタにおいて間欠投写を行うことにより非ホールド型の表示モードを可能とする技術としては、たとえば、特許文献1及び特許文献2に開示された技術がある。
特許文献1に開示された技術は、光源からの光を集光させる手段を設けるとともに、その集光手段によって集光された光を液晶表示装置上でスクロール可能とする光偏向手段を設けている。このような集光手段と光偏向手段を設けることにより、液晶表示装置上での光の照射面を時間的に変化させるようにし、かつ、光源が照射される時刻に合わせて応答期間が経過しているように画像を書き込むことで、安定した画像を投写するというものである。
また、特許文献2に開示された技術は、光源の光路上にシャッタを設置し、その開閉によって光源の投写と非投写を切り替えるものである。特許文献2に開示された技術もまた応答期間内の非定常的な画像を投写しないように書き込み時刻を調整することで、安定した画像を投写することが可能となる。
これら特許文献1及び特許文献2に開示された技術は、応答期間に画像投写を行わないことで安定した画像の投写が可能となるだけでなく、間欠投写を行うことによる残像感の解消という効果も得られる。これは、間欠投写を行うことにより黒画面を挿入したのと同等の効果が得られるからである。
このように、特許文献1及び特許文献2に開示された技術は、安定した画像の投写と残像感の解消とが同時に行えるが、その一方で、間欠投写を行うことに起因して光の利用効率が悪く、明度の低い画像となってしまうという問題がある。この問題を解決するためには、複数のプロジェクタを用いて重畳投写を行う手法が有効である。
しかし、このような重畳投写を行う際、複数のプロジェクタの各々が独自に間欠投写のタイミングを生成すると、意図した効果が得られない可能性が十分にあり得る。すなわち、あるプロジェクタが非投写の状態にあったとしても、他のプロジェクタが投写を行っていれば、黒画面が挿入されたことにはならない。また、これは、複数のプロジェクタによる重畳投写だけではなく、スクリーン上で画面を並べて表示するタイリング投写を行う際にも同様のことがいえる。
これを解決するためには、重畳投写またはタイリング投写を行っている複数のプロジェクタ間で同期を取って同じタイミングで間欠投写を行えばよい。これを実現させるためには、たとえば、ビデオ信号に含まれる垂直同期信号を用いて同期を取ることが考えられるが、同期信号などの存在しないコンテンツのストリームをネットワークなどから受け取って、複数のプロジェクタで重畳投写またはタイリングなどを行うマルチプロジェクションディスプレイにおいては、各々のプロジェクタが独自のタイミングで動作を行うことが必要となる。
また、黒画面挿入のタイミングを複数のプロジェクタ間で一致させるための方法としては、たとえば、画像データ配信装置(パーソナルコンピュータなど)やユーザが黒画面挿入のタイミングを指示することによって黒画面挿入のタイミング調整を行うことも可能である。しかし、この方法は、ユーザが本来必要としていない操作を行わなければならず、また、その調整操作は決して容易なものでなく、ユーザに大きな負担を強いることになる。
本発明は、各々が非投写期間を有して投写可能な複数のプロジェクタからの画像を投写面上に重畳または並べて投写可能に前記複数のプロジェクタを配置したマルチプロジェクションディスプレイにおいて、残像感の抑制を図り、高品質な画像表示を可能とするマルチプロジェクションディスプレイ、マルチプロジェクションディスプレイにおける画像投写制御方法、マルチプロジェクションディスプレイにおける画像投写制御プログラム及びプロジェクタを提供することを目的とする。
(1)本発明のマルチプロジェクションディスプレイは、各々が非投写期間を有して投写可能な複数のプロジェクタからの画像を投写面上に重畳または並べて投写可能に前記複数のプロジェクタを配置したマルチプロジェクションディスプレイであって、前記複数のプロジェクタの各々が、自身のプロジェクタの投写と非投写の状態及び自身以外のプロジェクタの投写と非投写の状態に関する情報に基づいて自律的に自身のプロジェクタの前記非投写期間の挿入タイミングを制御可能な投写制御装置を有することを特徴とする。
このように、本発明では、自身のプロジェクタの投写と非投写の状態及び自身以外のプロジェクタの投写と非投写の状態に関する情報に基づいて自律的に自身のプロジェクタの非投写期間の挿入タイミングを制御可能としている。これにより、たとえば、同期信号などの存在しないコンテンツのストリームをネットワークなどから受け取って、複数のプロジェクタで重畳投写またはタイリングなどを行うマルチプロジェクションディスプレイにおいても、非投写期間の挿入を複数のプロジェクタで同期を取って行うことが可能となる。
このように、複数のプロジェクタ間で非投写期間の挿入を同期させることができるということは、黒画面挿入を同期して行うことができるということと等価であるため、マルチプロジェクションディスプレイにおいて、残像感の少ない切れのよい高品質な画像表示が可能となる。
このように、複数のプロジェクタ間で非投写期間の挿入を同期させることができるということは、黒画面挿入を同期して行うことができるということと等価であるため、マルチプロジェクションディスプレイにおいて、残像感の少ない切れのよい高品質な画像表示が可能となる。
(2)前記(1)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記投写制御装置は、前記投写面上に投写された画像の評価に必要な評価用情報を取得する評価用情報取得装置と、取得された評価用情報に基づいて前記投写面上の画像を評価し、該評価結果に基づいて前記非投写期間の挿入タイミングを制御するための投写条件の設定を行う画像評価/投写条件設定装置とを有することが好ましい。
投写制御装置をこのような構成とすることによって、前記(1)に記載のマルチプロジェクションディスプレイを実現することができる。
投写制御装置をこのような構成とすることによって、前記(1)に記載のマルチプロジェクションディスプレイを実現することができる。
(3)前記(2)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記画像評価/投写条件設定装置が行う投写条件の設定は、前記複数のプロジェクタの各々の非投写期間の挿入タイミングが同期するように自身のプロジェクタの投写期間を時間軸上における所定位置に設定することが好ましい。
これは、複数のプロジェクタの各々の投写期間の同期が取れれば、複数のプロジェクタの各々の非投写期間の挿入タイミングの同期も取れるということである。したがって、複数のプロジェクタでは、各々の非投写期間の挿入タイミングが同期するように自身のプロジェクタの投写期間の時間軸上における位置(時刻)を適切に設定する処理を行うことで、複数のプロジェクタの各々の非投写期間の挿入タイミングを同期させることができる。
これは、複数のプロジェクタの各々の投写期間の同期が取れれば、複数のプロジェクタの各々の非投写期間の挿入タイミングの同期も取れるということである。したがって、複数のプロジェクタでは、各々の非投写期間の挿入タイミングが同期するように自身のプロジェクタの投写期間の時間軸上における位置(時刻)を適切に設定する処理を行うことで、複数のプロジェクタの各々の非投写期間の挿入タイミングを同期させることができる。
(4)前記(2)または(3)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記評価用情報取得装置が取得する評価用情報は、前記投写面上の所定部分の光量であって、前記画像評価/投写条件設定装置が行う画像の評価は、前記取得された光量に基づいて、各々のフレーム内において、自身以外のプロジェクタが投写を行っているか否かを判定することが好ましい。
これにより、ある1フレームにおける複数のプロジェクタの投写状況を適切に判定できる。具体的には、複数のプロジェクタが異なった時刻に投写しているか否かの判定、複数のプロジェクタのそれぞれの投写期間に対応する光量分布の判定などを適切に行うことができ、その判定結果に基づいた最適な投写条件の設定を行うことができる。
これにより、ある1フレームにおける複数のプロジェクタの投写状況を適切に判定できる。具体的には、複数のプロジェクタが異なった時刻に投写しているか否かの判定、複数のプロジェクタのそれぞれの投写期間に対応する光量分布の判定などを適切に行うことができ、その判定結果に基づいた最適な投写条件の設定を行うことができる。
(5)前記(4)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記複数のプロジェクタにおける各々の投写期間の初期設定が、前記複数のプロジェクタ各々の電気光学変調装置の光変調度が相対的に安定する安定期間の範囲内における最小投写可能時間に設定された場合であって、前記自身以外のプロジェクタが投写を行っているか否かについての判定の結果、前記自身以外のプロジェクタが投写を行っていると判定された場合に、前記画像評価/投写条件設定装置が行う前記投写条件の設定は、各々のフレーム内において、自身のプロジェクタの前記投写期間に対応する光量分布を含む複数の光量分布のそれぞれのピーク値のうちのある1つの光量分布のピーク値に対応する時間軸上の位置に、自身のプロジェクタの前記投写期間を対応させることが好ましい。
これは、初期設定としての投写期間を各々のプロジェクタにおいて許される限り短い時間として最小投写可能時間に設定しておくものであり、投写期間の初期設定をこのような最小投写可能時間とした場合は、各々のプロジェクタの投写期間に対応する光量分布はインパルス型となるため、各々のプロジェクタの投写期間の時間軸上における対応付けが容易となる。
これによって、少ない演算量で複数のプロジェクタの投写期間を同期させることができる。このように、複数のプロジェクタの投写期間を同期させることができるということは、非投写期間の挿入タイミングを同期させることができることであり、それによって、残像感抑制の効果を得ることができる。
これによって、少ない演算量で複数のプロジェクタの投写期間を同期させることができる。このように、複数のプロジェクタの投写期間を同期させることができるということは、非投写期間の挿入タイミングを同期させることができることであり、それによって、残像感抑制の効果を得ることができる。
(6)前記(5)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記ある1つの光量分布のピーク値は、複数のピーク値のうちの最大のピーク値であることが好ましい。
これは、ある1フレーム内における複数のピーク値のうち最大のピーク値に対応する時間軸上の位置に、自身のプロジェクタの投写期間を対応付けるものであり、これを全てのプロジェクタで行うことによって、複数のプロジェクタの投写期間を適切に同期させることができる。なお、自身のプロジェクタの光量のピーク値が最大である場合には、自身のプロジェクタの投写期間の時間軸上の位置はそのままとする。
これは、ある1フレーム内における複数のピーク値のうち最大のピーク値に対応する時間軸上の位置に、自身のプロジェクタの投写期間を対応付けるものであり、これを全てのプロジェクタで行うことによって、複数のプロジェクタの投写期間を適切に同期させることができる。なお、自身のプロジェクタの光量のピーク値が最大である場合には、自身のプロジェクタの投写期間の時間軸上の位置はそのままとする。
(7)前記(5)または(6)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記ある1つの光量分布のピーク値に対応する時刻に自身のプロジェクタの前記投写期間を対応させる際、自身のプロジェクタの前記投写期間の時間軸上における中心が、前記ある1つの光量分布のピーク値の時間軸上における中心に対応するように、自身のプロジェクタの前記投写期間を設定することが好ましい。
これにより、複数のプロジェクタの投写期間を適切に同期させることができる。このように、複数のプロジェクタの投写期間を適切に同期させることによって、各プロジェクタの非投写時間の挿入タイミングも適切に同期させることができる。
これにより、複数のプロジェクタの投写期間を適切に同期させることができる。このように、複数のプロジェクタの投写期間を適切に同期させることによって、各プロジェクタの非投写時間の挿入タイミングも適切に同期させることができる。
(8)前記(7)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記自身のプロジェクタの前記投写期間を、前記最小投写可能時間から自身のプロジェクタの前記安定期間の範囲内で延長することが好ましい。
これにより、複数のプロジェクタの投写期間を最終的には安定期間の範囲内において任意の投写期間に設定することができる。たとえば、投写期間を安定期間の範囲内の最大投写可能時間にまで延長することも可能であり、また、最大投写可能時間よりも短い投写期間でとどめることもできる。これによって、コンテンツの内容に応じた投写期間の設定が可能となり、コンテンツの内容に応じた残像感と明度を有した画像を提供することができる。
これにより、複数のプロジェクタの投写期間を最終的には安定期間の範囲内において任意の投写期間に設定することができる。たとえば、投写期間を安定期間の範囲内の最大投写可能時間にまで延長することも可能であり、また、最大投写可能時間よりも短い投写期間でとどめることもできる。これによって、コンテンツの内容に応じた投写期間の設定が可能となり、コンテンツの内容に応じた残像感と明度を有した画像を提供することができる。
(9)前記(8)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記自身のプロジェクタの投写期間の延長は、自身のプロジェクタの前記投写期間の時間軸上における中心を基点にして時間軸上の前後方向の時間的な長さが同じとなるように行うことが好ましい。
これにより、複数のプロジェクタのそれぞれの非投写期間が時間軸方向において複数のプロジェクタ間で適切な状態で挿入されるので、非投写期間の挿入すなわち黒画面挿入をより適切なものとすることができる。
これにより、複数のプロジェクタのそれぞれの非投写期間が時間軸方向において複数のプロジェクタ間で適切な状態で挿入されるので、非投写期間の挿入すなわち黒画面挿入をより適切なものとすることができる。
(10)前記(4)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記複数のプロジェクタにおける各々の投写期間の初期設定が、前記複数のプロジェクタ各々の電気光学変調装置の光変調度が相対的に安定する安定期間の範囲内における最大投写可能時間に設定された場合であって、前記自身以外のプロジェクタが投写を行っているか否か判定の結果、前記自身以外のプロジェクタが投写を行っていると判定された場合に、前記画像評価/投写条件設定装置が行う投写条件の設定は、所定範囲において自身のプロジェクタの前記投写期間に対応する光量分布を含む複数の光量分布の光量の重心位置を時間軸上の位置として求め、求められた重心位置に対応する時間軸上の位置に自身のプロジェクタの前記投写期間を対応させることが好ましい。
これは、初期設定としての投写期間を各々のプロジェクタにおいて最大投写可能時間に設定しておくものであり、投写期間の初期設定をこのような最大投写可能時間とした場合は、各々のプロジェクタによって得られる投写期間に対応する光量分布から光量の時間軸上における重心位置を求め、この重心位置に各々のプロジェクタの投写期間を対応させることで、複数のプロジェクタにおいて非投写期間の挿入タイミングを同期させることができる。
(11)前記(10)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記重心位置を求める際の所定範囲は、自身のプロジェクタの前記投写期間の時間軸上の中心を基点に前後1/2フレーム期間の範囲であることが好ましい。
このように、投写期間の時間軸上における中心の前後の光量分布を用いて重心位置を求めることにより、適切な重心位置を求めることができ、最終的には、全てのプロジェクタの投写期間の時間軸上における中心を、求められた重心位置に対応させることができる。
このように、投写期間の時間軸上における中心の前後の光量分布を用いて重心位置を求めることにより、適切な重心位置を求めることができ、最終的には、全てのプロジェクタの投写期間の時間軸上における中心を、求められた重心位置に対応させることができる。
(12)前記(10)または(11)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいては、前記重心位置に対応する時刻に自身のプロジェクタの前記投写期間を対応させる際、前記自身のプロジェクタの前記投写期間の時間軸上における中心が、前記重心位置に対応するように、自身のプロジェクタの前記投写期間を設定することが好ましい。
これにより、複数のプロジェクタの投写期間を適切に同期させることができる。このように、複数のプロジェクタの投写期間を適切に同期させることによって、各プロジェクタの非投写時間の挿入タイミングも適切に同期させることができ、非投写時間挿入の効果をより大きなものとすることができる。
これにより、複数のプロジェクタの投写期間を適切に同期させることができる。このように、複数のプロジェクタの投写期間を適切に同期させることによって、各プロジェクタの非投写時間の挿入タイミングも適切に同期させることができ、非投写時間挿入の効果をより大きなものとすることができる。
(13)本発明のマルチプロジェクションディスプレイにおける投写制御方法は、各々が非投写期間を有して投写可能な複数のプロジェクタからの画像を投写面上に重畳または並べて投写可能に前記複数のプロジェクタを配置したマルチプロジェクションディスプレイにおける画像投写制御方法であって、前記複数のプロジェクタの各々が、自身のプロジェクタの投写と非投写の状態及び自身以外のプロジェクタの投写と非投写の状態に関する情報に基づいて自律的に自身のプロジェクタの前記非投写期間の挿入タイミングの制御を行うことを特徴とする。
これによっても前記(1)に記載のマルチプロジェクションディスプレイと同様の効果を得ることができる。また、この(13)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおける画像投写制御方法においても、前記(2)〜(12)に記載の特徴を有することが好ましい。
なお、この(13)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおける画像投写制御方法においては、前記画像評価/投写条件設定装置は、投写面上に投写された画像の評価に必要な評価情報を取得する第1のステップと、取得された評価情報に基づいて投写面上の画像を評価する第2のステップと、画像の評価結果に基づいて投写条件を設定する第3のステップとを有することが好ましい。
なお、この(13)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおける画像投写制御方法においては、前記画像評価/投写条件設定装置は、投写面上に投写された画像の評価に必要な評価情報を取得する第1のステップと、取得された評価情報に基づいて投写面上の画像を評価する第2のステップと、画像の評価結果に基づいて投写条件を設定する第3のステップとを有することが好ましい。
(14)本発明のマルチプロジェクションディスプレイにおける画像投写制御プログラムは、各々が非投写期間を有して投写可能な複数のプロジェクタからの画像を投写面上に重畳または並べて投写可能に前記複数のプロジェクタを配置したマルチプロジェクションディスプレイにおける画像投写制御プログラムであって、前記複数のプロジェクタの各々が、自身のプロジェクタの投写と非投写の状態及び自身以外のプロジェクタの投写と非投写の状態に関する情報に基づいて自律的に自身のプロジェクタの前記非投写期間の挿入タイミングの制御を実行可能であることを特徴とする。
これによっても前記(1)に記載のマルチプロジェクションディスプレイと同様の効果を得ることができる。また、この(14)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおける画像投写制御プログラムにおいても、前記(2)〜(12)に記載の特徴を有することが好ましい。
なお、この(14)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおける画像投写制御プログラムにおいては、前記画像評価/投写条件設定装置は、投写面上に投写された画像の評価に必要な評価情報を取得する第1のステップと、取得された評価情報に基づいて投写面上の画像を評価する第2のステップと、画像の評価結果に基づいて投写条件を設定する第3のステップとを実行可能であることが好ましい。
なお、この(14)に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおける画像投写制御プログラムにおいては、前記画像評価/投写条件設定装置は、投写面上に投写された画像の評価に必要な評価情報を取得する第1のステップと、取得された評価情報に基づいて投写面上の画像を評価する第2のステップと、画像の評価結果に基づいて投写条件を設定する第3のステップとを実行可能であることが好ましい。
(15)本発明のプロジェクタは、各々が非投写期間を有して投写可能な複数のプロジェクタからの画像を投写面上に重畳または並べて投写可能に前記複数のプロジェクタを配置したマルチプロジェクションディスプレイに用いられるプロジェクタであって、前記複数のプロジェクタの各々が、自身のプロジェクタの投写と非投写の状態及び自身以外のプロジェクタの投写と非投写の状態に関する情報に基づいて自律的に自身のプロジェクタの前記非投写期間の挿入タイミングを制御可能な投写制御装置を有することを特徴とする。
このようなプロジェクタを複数台用いることによって、前記(1)に記載のマルチプロジェクションディスプレイを実現することができる。また、本発明のプロジェクタは、従来から用いられている汎用のプロジェクタに前記投写制御装置を組み込むことによって実現できるので、(1)に記載のマルチプロジェクションディスプレイを安価にかつ容易に実現することができる。なお、このプロジェクタにおいても、前記(2)〜(12)に記載の特徴を有することが好ましい。
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は、画像データを投写面上の同位置に投写を行う重畳投写(スタッキング投写)を行う場合に適用可能であることは勿論、画像データを投写面上に並べて投写する、いわゆるタイリング投写を行う場合にも適用可能であるが、以下に示す各実施形態では、重畳投写を行う場合に適用した例について説明する。
[実施形態1]
図1は実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイの構成を示す図である。図1に示すマルチプロジェクションディスプレイは、画像データ配信装置1から配信される画像データを投写面としてのスクリーンSCR上の同位置に投写可能に設置された複数のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・を有する。
図1は実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイの構成を示す図である。図1に示すマルチプロジェクションディスプレイは、画像データ配信装置1から配信される画像データを投写面としてのスクリーンSCR上の同位置に投写可能に設置された複数のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・を有する。
画像データ配信装置1は、投写すべき画像データを各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・に出力するもので、パーソナルコンピュータなどを用いることができる。
プロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・は、スクリーンSCR上の光量を取得可能な機能と、自律的に画像の投写と非投写を切り替え可能な機能すなわち間欠投写の機能とを有している。また、これらプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・は、画像データ配信装置1から出力される同一の画像データを、それぞれのプロジェクタにおいて適切な画像としてスクリーンSCRの同一箇所に投写可能となっている。
ところで、本発明は、残像感の少ない切れのある画像を提供するために、複数のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・における非投写期間挿入タイミングを複数のプロジェクタ間で同期させることを主な目的としている。この非投写期間の挿入は複数のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・において黒画面を挿入することと等価であると考えられる。したがって、本発明の実施形態では、非投写期間を挿入することと黒画面の挿入を行うことが同じ意味であるものとして説明する。
また、以下では各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・における投写から非投写への切り替え及び非投写から投写への切り替えを「投写/非投写の切り替え」とし、これを「ON/OFFの切り替え」と表記することにする。
図2は図1のマルチプロジェクションディスプレイの構成をより詳細に示す図である。なお、プロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・は、プロジェクタPJAのみが代表して記載されているが、他のプロジェクタPJB,PJC,・・・も、プロジェクタPJAと同様の構成要素を有している。
図2に示すように、画像データ配信装置1は、プロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・に配信すべき画像データ(コンテンツ)をネットワークや記録媒体などから入力可能な画像データ入力装置11、入力した画像データを各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・に送信する画像データ送信装置12を有している。
一方、プロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・は、画像データ配信装置1から送られてきた画像データを受信する画像データ受信装置21と、受信した画像データを記憶する画像データ記憶装置22と、画像データ記憶装置22に記憶されている画像データをスクリーンSCRに投写する画像出力装置23と、自身のプロジェクタの投写と非投写の状態及び自身以外のプロジェクタの投写と非投写の状態に関する情報に基づいて自律的に非投写期間の挿入タイミングを制御可能な投写制御装置26とを有している。なお、以下では、「自身以外のプロジェクタ」を「他のプロジェクタ」と表記することにする。
投写制御装置26は、スクリーンSCR上の画像評価を行う際に必要な評価用情報(光量であるとする)の取得が可能な評価用情報取得装置24と、評価用情報取得装置24により取得された評価用情報と画像データ記憶装置22に記録されている画像データ(現在投写中の画像データ)とに基づいてスクリーンSCR上の画像を評価し、該評価結果に基づいて投写条件の設定を行う画像評価/投写条件設定装置25とを有している。
この投写条件の設定は、具体的には、画像の評価結果に基づいて、複数のプロジェクタ間で非投写期間の挿入タイミングが同期するように、自身のプロジェクタのON/OFFの切り替えタイミングを適切に設定することである。すなわち、複数のプロジェクタ間で投写期間が同期するように、自身のプロジェクタのON/OFFの切り替えタイミングを適切に設定することである。なお、このような投写条件の設定処理を以下では調整処理という。
画像出力装置23は、図示されていないが、光源、電気光学変調装置(液晶表示装置とする)、光学系などを有している。そして、この画像出力装置23は、間欠投写が可能な機能(間欠投写機能という)を有している。
この間欠投写機能は、液晶表示装置の光変調度が相対的に安定する安定期間の範囲内のみに投写を行い、安定期間以外の期間(応答期間)には非投写とするものである。なお、安定期間の範囲内のみに投写を可能とするための投写期間は、画像データ配信装置1からの画像データと画像評価/投写条件設定装置25から出力される投写条件設定情報(ON/OFF切り替え情報)に基づいて任意に変化させることができるものとする。
この間欠投写機能は、液晶表示装置の光変調度が相対的に安定する安定期間の範囲内のみに投写を行い、安定期間以外の期間(応答期間)には非投写とするものである。なお、安定期間の範囲内のみに投写を可能とするための投写期間は、画像データ配信装置1からの画像データと画像評価/投写条件設定装置25から出力される投写条件設定情報(ON/OFF切り替え情報)に基づいて任意に変化させることができるものとする。
また、プロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・のON/OFF切り替えタイミングは、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・が安定期間の範囲内のみに投写可能となるように適切に設定されているものとする。
ただし、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・のON/OFF切り替えタイミングが、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・間で調整されることなく、プロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・間で無作為に設定されていると、各々のフレームにおいて、非投写による黒画面挿入の効果が得られない可能性が十分にあり得る。すなわち、前述したように、あるプロジェクタが非投写の状態にあったとしても、他のプロジェクタが投写を行っていれば、黒画面が挿入されたことにはならない。
これを解決するためには、黒画面挿入と等価となる非投写期間の挿入タイミングが適切なものとなるように、プロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・の非投写期間の挿入タイミングを適切に設定する必要がある。
ところで、本発明のマルチプロジェクションディスプレイは、同期信号などの存在しないコンテンツをネットワークなどから受け取って、複数のプロジェクタで重畳投写またはタイリングなどを行うものであるとする。このため、複数のプロジェクタを構成する各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・が独自のタイミングを生成してON/OFFの切り替え動作を行うことが必要である。
次に実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイにおいて、非投写期間の挿入タイミングを適正なものとするための調整処理について説明する。この実施形態1においては、調整処理を実行する際における各々のプロジェクタの投写期間の初期設定として、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・が可能な限りインパルス型に近づけた投写を行うように設定されているものとする。
すなわち、投写可能時間の初期設定は、各々のプロジェクタの最大投写可能時間Tiの値に関わらず、各々のプロジェクタにおいて許される限り短く設定されている。実施形態1における初期設定として設定された投写可能時間を最小投写可能時間と呼ぶことにする。
なお、各々のプロジェクタの最大投写可能時間Tiは、自身のプロジェクタが有する液晶表示装置の光変調度が相対的に安定する安定期間の範囲内における最大投写可能時間である。ここで、i=A,B,C,・・・であり、たとえば、プロジェクタPJAにおいてはその最大投写可能時間は、最大投写可能時間TAと表され、プロジェクタPJBにおいてはその最大投写可能時間は、最大投写可能時間TBと表される。
なお、各々のプロジェクタの最大投写可能時間Tiは、自身のプロジェクタが有する液晶表示装置の光変調度が相対的に安定する安定期間の範囲内における最大投写可能時間である。ここで、i=A,B,C,・・・であり、たとえば、プロジェクタPJAにおいてはその最大投写可能時間は、最大投写可能時間TAと表され、プロジェクタPJBにおいてはその最大投写可能時間は、最大投写可能時間TBと表される。
プロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・は、スクリーンSCR上の同一箇所に重畳投写を行い、投写された画像から評価用情報を各々に設けられた評価用情報取得装置24が取得して、以下に示すような処理を行う。
まず、あるプロジェクタが投写を開始し、他のプロジェクタが存在するか否かを判定する。この判定は次のように行なわれる。まず、プロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・の評価用情報取得装置24では、スクリーンSCRにおける光量を、設定可能な時間分解能で取得し、画像評価/投写条件設定装置25にその情報を渡す。
評価用情報取得装置24が行うスクリーンSCRにおける光量の取得は、スクリーンSCR上の所定部分の光量を取得すれば充分であるので、たとえば、特定位置の光量を感知できる光センサ(たとえば、フォトダイオードなど)を利用することによって実現できる。
ただし、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・において共通の評価を可能とすることが理想であるため、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・で共通の個所の光量を取得することが望ましい。
ただし、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・において共通の評価を可能とすることが理想であるため、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・で共通の個所の光量を取得することが望ましい。
そして、画像評価/投写条件設定装置25は取得された光量に基づいて、ある1フレームにおいて、自身以外のプロジェクタが投写を行っているか否かを判定する。すなわち、実施形態1においては、自身のプロジェクタが投写を行っている時刻(時間軸上の位置)以外の時刻(時間軸上の位置)で投写を行っているプロジェクタがあるか否かを、設定可能な時間分解能の精度で判定する。なお、このとき、複数のプロジェクタの各々の投写期間が時間軸上で一部が重複しているような場合であっても、光量の検出の時間分解能よりも大きな時間的なずれがあれば、自身のプロジェクタ以外のプロジェクタの存在を判定することは可能である。
この判定の結果、自身のプロジェクタが投写を行っている時刻以外の時刻で投写を行っているプロジェクタが存在するとすれば、当該フレームにおける光量の時間分布(以下、光量分布という)において複数の光量のピークが存在する。
図3は3台のプロジェクタPJA,PJB,PJCの投写に対応するスクリーンSCR上における光量分布の例と、各々の投写期間の同期を取るための調整処理とを説明する図である。このとき、3台のプロジェクタPJA,PJB,PJCの投写期間は最小投写可能時間に設定されている。
図3(A)は、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJCのスクリーンSCR上における光量分布を示す図である。各々のプロジェクタPJA,PJB,PJCの画像評価/投写条件設定装置25は、図3(A)に示すような光量分布に基づいて、各々の光量のピーク値Liとを調べ、自身のプロジェクタの光量のピーク値Liと他のプロジェクタの光量のピーク値Liとを比較する。この光量のピーク値の比較を行う際、自身のプロジェクタの光量と他のプロジェクタの光量とを区別する必要はない。なお、光量のピーク値Liのiは、個々のプロジェクタを表すもので、たとえば、プロジェクタPJAであれば、LiはLAと表され、プロジェクタPJBであれば、LiはLBと表される。
そして、画像評価/投写条件設定装置25は、最もピーク値の高い値を出している時刻(時間軸上の位置)T0を調べ、自身のプロジェクタの投写期間をその時刻T0に対応させる。
このとき、自身のプロジェクタの光量のピーク値が最も大きければ、投写時刻の変更を行う必要はない。この図3の例では、プロジェクタPJAからみれば、自身の光量のピーク値LAが他のプロジェクタPJB,PJCの光量のピーク値LB,LCよりも大きいので、自身の投写期間の時間軸上における位置の変更は行わない。また、光量の分解能の範囲で、同じ値のピーク値が異なった時効に複数存在する場合には、同じ値を出した複数の時刻の中からランダムにある1つの時刻を選択する。その場合においても、再帰的に調整処理を行う事で十分に少ない有限回の調整処理によって、全てのプロジェクタが同一の時刻に投写期間を対応させることになる。
このとき、自身のプロジェクタの光量のピーク値が最も大きければ、投写時刻の変更を行う必要はない。この図3の例では、プロジェクタPJAからみれば、自身の光量のピーク値LAが他のプロジェクタPJB,PJCの光量のピーク値LB,LCよりも大きいので、自身の投写期間の時間軸上における位置の変更は行わない。また、光量の分解能の範囲で、同じ値のピーク値が異なった時効に複数存在する場合には、同じ値を出した複数の時刻の中からランダムにある1つの時刻を選択する。その場合においても、再帰的に調整処理を行う事で十分に少ない有限回の調整処理によって、全てのプロジェクタが同一の時刻に投写期間を対応させることになる。
ここで、図3(A)において、自身のプロジェクタがプロジェクタPJBであるとすれば、その投写期間を図3(B)に示すように、最も高いピーク値(図3の例ではピーク値LA)を出している時刻T0に対応させる。このとき、プロジェクタPJBの投写期間の時間軸上の中心が時刻T0に一致するように対応させる。
また、プロジェクタPJCにおいてもプロジェクタPJBと同様の処理がなされることによって、図3(C)のように、3つのプロジェクタPJA,PJB,PJCの投写期間の同期が取れた状態となる。
また、プロジェクタPJCにおいてもプロジェクタPJBと同様の処理がなされることによって、図3(C)のように、3つのプロジェクタPJA,PJB,PJCの投写期間の同期が取れた状態となる。
図3(C)に示す状態は、3つのプロジェクタPJA,PJB,PJCが同じタイミングで投写を行っている状態となり、あたかも1台のプロジェクタで投写を行っているかのような投写状態となる。
図4は図3(C)の状態から各々のプロジェクタPJA,PJB,PJCにおいて、自身の投写期間を最大投写可能時間Ti(i=A,B,C)に達するまで延長した例を示す図である。
この投写期間の延長は、各々のプロジェクタにおいて、自身の非投写から投写に切り替わるタイミングを時間軸上でTi/2だけ早くし、自身の投写から非投写に切り替わるタイミングを時間軸上でTi/2だけ遅くすることによって行うことができる。
この投写期間の延長は、各々のプロジェクタにおいて、自身の非投写から投写に切り替わるタイミングを時間軸上でTi/2だけ早くし、自身の投写から非投写に切り替わるタイミングを時間軸上でTi/2だけ遅くすることによって行うことができる。
このような延長処理を行うことにより、図4に示すように、投写期間の時間軸上における中心が複数のプロジェクタ間でずれることなく、投写期間を最大投写可能時間Ti(i=A,B,C)にまで延長することができる。
各々のプロジェクタPJA,PJB,PJCの投写期間が図4のような状態となることによって、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJCのそれぞれの非投写期間が時間軸方向において適切な状態で挿入されるので、非投写期間の挿入、すなわち、黒画面挿入をより適切なものとすることができる。
各々のプロジェクタPJA,PJB,PJCの投写期間が図4のような状態となることによって、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJCのそれぞれの非投写期間が時間軸方向において適切な状態で挿入されるので、非投写期間の挿入、すなわち、黒画面挿入をより適切なものとすることができる。
この実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイにおいては、プロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・の投写期間は初期設定として、インパルス型に近い最小投写可能時間に設定されていて、その最小投写可能時間に設定された投写期間を各々のプロジェクタ間で同期させたのち、各々のプロジェクタの投写期間を最大投写可能時間まで延長させるようにしている。これは、たとえば、マルチプロジェクションディスプレイにおいて、最初の電源投入時などに用いられることで好適なものと考えられる。
なお、図3(C)の状態から図4のように、投写期間を最大投写可能時間Tiにまで延長する処理において、投写期間の延長の上限を最大投写可能時間の範囲でユーザなどが任意に設定することもできる。これは、動きの速い動画などにおいては、投写期間の延長の上限を小さくするというように、コンテンツの内容に応じた投写期間の設定を可能とするものである。
これにより、コンテンツの内容に応じて、黒画面挿入の割合と光量を設定することができ、コンテンツの内容に応じた残像感と明度を有した画像を提供することができる。
これにより、コンテンツの内容に応じて、黒画面挿入の割合と光量を設定することができ、コンテンツの内容に応じた残像感と明度を有した画像を提供することができる。
[実施形態2]
実施形態1は、プロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・の投写期間は初期設定として、インパルス型に近い最小投写可能時間に設定されていた例であった。これに対して、実施形態2では、初期設定として、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・のそれぞれの投写期間が、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・の安定期間における最大投写可能時間Ti(i=A,B,C,・・・)に設定されている場合である。
実施形態1は、プロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・の投写期間は初期設定として、インパルス型に近い最小投写可能時間に設定されていた例であった。これに対して、実施形態2では、初期設定として、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・のそれぞれの投写期間が、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・の安定期間における最大投写可能時間Ti(i=A,B,C,・・・)に設定されている場合である。
なお、実施形態2に係るマルチプロジェクションディスプレイの構成及び画像データ配信装置1、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・の構成などは、実施形態1に係るマルチプロジェクションディスプレイで説明した図1及び図2を用いることができるので、実施形態2ではそれらの図示は省略する。
以下、実施形態2に係るマルチプロジェクションディスプレイにおいて、非投写期間の挿入タイミングを適正なものとするための調整処理について説明する。
まず、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・における評価用情報取得装置24が実施形態1で説明したように光量を取得する。そして、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・における画像評価/投写条件設定装置25は、取得された光量に基づいて、ある1フレーム内において、他のプロジェクタが投写を行っているか否かを、設定可能な時間の分解能の精度で判定する。
まず、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・における評価用情報取得装置24が実施形態1で説明したように光量を取得する。そして、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・における画像評価/投写条件設定装置25は、取得された光量に基づいて、ある1フレーム内において、他のプロジェクタが投写を行っているか否かを、設定可能な時間の分解能の精度で判定する。
すなわち、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,・・・における画像評価/投写条件設定装置-25は、画像データ記憶装置22から自身のプロジェクタが現在投写している光量についての情報を画像データ記憶装置22から受け取って、スクリーンSCRにおける光量及び自身のプロジェクタの投写している光量の差に基づいて、ある1フレーム内で他のプロジェクタが投写を行っているか否かを判定する。
図5は実施形態2に係るマルチプロジェクションディスプレイにおいて、ある1フレーム内で複数のプロジェクタが投写を行っている場合の光量分布の一例を示す図である。図5に示す光量分布は、4つのプロジェクタPJA,PJB,PJC,PJDがそれぞれのタイミングで投写を行っている場合の例である。なお、これら各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,PJDの最大投写可能時間Tiは、順に、TA,TB,TC,TDであるとする。
図5のような光量分布において、各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,PJDにて光量分布の時間軸上における重心位置を求める。この重心位置は、下記の(1)式によって求めることができる。この重心位置は、時間分解能に従って離散化した自身の投写期間の時間軸上における中心となる時間軸上の位置(時刻)を基準値として時間軸上の前後に1/2フレームの幅を有する合計1フレームを設定して、該1フレーム内における光量の時間軸上における重心として求める。
ここで、該1フレーム内の各時刻(時間軸上の位置)をtj、これら各時刻tjにおける光量をljとしたとき、1フレーム内の時間軸上における光量の重心Ginは、
によって求めることができる。ここで、GinにおけるiはプロジェクタPJA,PJB,PJC、・・・のA,B,C,・・・を表し、nは第1フレーム、第2フレーム、・・・などのフレーム番号1,2,3,・・・を表している。この(1)式によって求められた重心Ginを、1フレーム内の時間軸上における光量の重心位置とする。この(1)式によって重心位置を求める際は、自身のプロジェクタが投写する光量と他のプロジェクタが投写する光量とを区別する必要はない。
図6は各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,PJDについて調整処理を段階的に行うことによる光量分布の推移を示す図である。
この図6は、以下に示す(a)〜(d)の条件のもとで、適当に設定した初期条件から各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,PJDについて、(1)式を用いて時間軸上における光量の重心位置Ginを求めることによる光量分布の推移を示す図である。この図6では、第4フレームまでの調整処理を終了するまでの光量分布の時間的な推移が示されている。
この図6は、以下に示す(a)〜(d)の条件のもとで、適当に設定した初期条件から各々のプロジェクタPJA,PJB,PJC,PJDについて、(1)式を用いて時間軸上における光量の重心位置Ginを求めることによる光量分布の推移を示す図である。この図6では、第4フレームまでの調整処理を終了するまでの光量分布の時間的な推移が示されている。
(a)自身のプロジェクタの投写期間の時間軸上における中心を基点にして時間軸上における前後に1/2フレーム期間(合計1フレーム期間)の光量分布を調べる。
(b)得られた光量分布から時間軸上における重心位置Ginを求める。なお、説明の都合上、投写期間の時間軸上の中心を時間軸の原点0とする。
(c)自身のプロジェクタの投写期間の時間軸上における中心を重心位置Ginに設定する。
(d)求められた重心位置Ginが、Gin<0(原点)となった場合、つまり、求められた重心位置Ginが自身のプロジェクタの投写期間の時間軸上における中心よりも前の位置(早い時刻)となった場合には、次の1フレームにおいては投写を行わない。これは、投写期間のON(投写開始)のタイミングを早めた場合には、変更直後のフレームではまだ当該プロジェクタの安定期間に達しない可能性があるためである。
(b)得られた光量分布から時間軸上における重心位置Ginを求める。なお、説明の都合上、投写期間の時間軸上の中心を時間軸の原点0とする。
(c)自身のプロジェクタの投写期間の時間軸上における中心を重心位置Ginに設定する。
(d)求められた重心位置Ginが、Gin<0(原点)となった場合、つまり、求められた重心位置Ginが自身のプロジェクタの投写期間の時間軸上における中心よりも前の位置(早い時刻)となった場合には、次の1フレームにおいては投写を行わない。これは、投写期間のON(投写開始)のタイミングを早めた場合には、変更直後のフレームではまだ当該プロジェクタの安定期間に達しない可能性があるためである。
図6(A)はプロジェクタPJAの評価用情報取得装置-24が取得した光量分布を示す図である。まず、第1フレームにおける調整処理として、自身の投写期間の時間軸上における中心0Aを基点にして、時間軸上における前後に1/2フレーム期間(合計1フレーム期間)の光量分布を調べる。なお、図6において、太線の長方形枠が調整処理を行うための1フレーム期間(以下では調整範囲という)を表すものとする。
図6(A)において、第1フレームにおける調整範囲の光量分布としては、4つのプロジェクタPJA,PJB,PJC,PJDの投写期間に対応する光量分布が取得される。このような光量分布おいて、(1)式により、当該調整範囲内における時間軸上の重心位置Ginを求め、求められた重心位置をGA1とする。
これによって、次のフレーム(第2フレーム)においては、自身のプロジェクタ(プロジェクタPJA)の投写期間の時間軸上における中心0Aと求められた重心位置GA1との差ΔtA1だけ遅らせて投写を行う。すなわち、自身の投写期間の時間軸上における中心0Aが、求められた重心位置GA1から1フレーム期間分だけ遅れた位置となるような投写タイミングで第2フレームにおける投写を行う。
これによって、次のフレーム(第2フレーム)においては、自身のプロジェクタ(プロジェクタPJA)の投写期間の時間軸上における中心0Aと求められた重心位置GA1との差ΔtA1だけ遅らせて投写を行う。すなわち、自身の投写期間の時間軸上における中心0Aが、求められた重心位置GA1から1フレーム期間分だけ遅れた位置となるような投写タイミングで第2フレームにおける投写を行う。
図6(B)はプロジェクタPJBの評価用情報取得装置-24が取得する光量分布を示す図である。このプロジェクタPJBにおける第1フレームの調整処理として、まず、プロジェクタPJAと同様に設定された調整範囲内の光量分布を調べる。その結果、プロジェクタPJBにおいては、当該調整範囲内において図6(B)に示すような光量分布が取得されたとする。このような光量分布において、(1)式により、当該調整範囲内における時間軸上の重心位置GB1を求める。
これによって、次のフレーム(第2フレーム)においては、自身のプロジェクタ(プロジェクタPJB)の投写期間の時間軸上における中心0Bと求められた重心位置GB1との差ΔtB1だけ遅らせて投写を行う。すなわち、自身の投写期間の時間軸上における中心0Bが、求められた重心位置GB1から1フレーム期間分だけ遅れた位置となるような投写タイミングで第2フレームの投写を行う。
これによって、次のフレーム(第2フレーム)においては、自身のプロジェクタ(プロジェクタPJB)の投写期間の時間軸上における中心0Bと求められた重心位置GB1との差ΔtB1だけ遅らせて投写を行う。すなわち、自身の投写期間の時間軸上における中心0Bが、求められた重心位置GB1から1フレーム期間分だけ遅れた位置となるような投写タイミングで第2フレームの投写を行う。
図6(C)はプロジェクタPJCの評価用情報取得装置-24が取得する光量分布を示す図である。このプロジェクタPJCにおける第2フレームの調整処理として、まず、プロジェクタPJAと同様に設定された調整範囲内の光量分布を調べる。その結果、プロジェクタPJCにおいては、当該調整範囲内において図6(C)に示すような光量分布が取得されたとする。このような光量分布において、(1)式により、当該調整範囲内における時間軸上の重心位置GC1を求める。
これによって、次のフレーム(第2フレーム)においては、自身のプロジェクタ(プロジェクタPJC)の投写期間の時間軸上における中心0Cと求められた重心位置GC1との差ΔtC1だけ遅らせて投写を行う。すなわち、自身の投写期間の時間軸上における中心0Cが、求められた重心位置GC1から1フレーム期間分だけ遅れた位置となるような投写タイミングで第2フレームの投写を行う。
これによって、次のフレーム(第2フレーム)においては、自身のプロジェクタ(プロジェクタPJC)の投写期間の時間軸上における中心0Cと求められた重心位置GC1との差ΔtC1だけ遅らせて投写を行う。すなわち、自身の投写期間の時間軸上における中心0Cが、求められた重心位置GC1から1フレーム期間分だけ遅れた位置となるような投写タイミングで第2フレームの投写を行う。
図6(D)はプロジェクタPJBの評価用情報取得装置24が取得する光量分布を示す図である。このプロジェクタPJDにおける第2フレームの調整処理として、まず、プロジェクタPJAと同様に設定された調整範囲内の光量分布を調べる。その結果、プロジェクタPJDにおいては、当該調整範囲内において図6(D)に示すような光量分布が取得されたとする。このような光量分布において、(1)式により、当該調整範囲内における時間軸上の重心位置GD1を求める。
このプロジェクタPJDの場合、求められた重心位置GD1が自身のプロジェクタの投写期間の時間軸上における中心0Dよりも時間軸上において前に位置しているので、前述した条件に基づき、次の投写(第2フレームにおける投写)は行わないこととする。
このプロジェクタPJDの場合、求められた重心位置GD1が自身のプロジェクタの投写期間の時間軸上における中心0Dよりも時間軸上において前に位置しているので、前述した条件に基づき、次の投写(第2フレームにおける投写)は行わないこととする。
次に、図6(A)におけるプロジェクタPJAにおける第2フレームの調整処理を行う。この第2フレームの調整処理において取得される光量分布は、プロジェクタPJDは投写を行わないので、3つのプロジェクタPJA,PJB,PJCの投写期間に対応する光量分布となっている。このような光量分布において、前述同様に調整範囲を設定し、設定された調整範囲内における重心位置Ginを求め、求められた重心位置をGA2とする。
これによって、次のフレーム(第3フレーム)においては、自身のプロジェクタ(プロジェクタPJA)の投写期間の時間軸上における中心0Aと求められた重心位置GA2との差ΔtA2だけ遅らせて投写を行う。すなわち、自身の投写期間の時間軸上における中心0Aが、求められた重心位置GA2から1フレーム期間分だけ遅れた位置となるような投写タイミングで次の投写を行う。
これによって、次のフレーム(第3フレーム)においては、自身のプロジェクタ(プロジェクタPJA)の投写期間の時間軸上における中心0Aと求められた重心位置GA2との差ΔtA2だけ遅らせて投写を行う。すなわち、自身の投写期間の時間軸上における中心0Aが、求められた重心位置GA2から1フレーム期間分だけ遅れた位置となるような投写タイミングで次の投写を行う。
同様に、図6(B)におけるプロジェクタPJBにおける第2フレームの調整処理を行う。前述同様に調整範囲を設定し、設定された調整範囲内における重心位置Ginを求め、求められた重心位置をGB2とする。
これによって、次のフレーム(第3フレーム)においては、自身のプロジェクタ(プロジェクタPJB)の投写期間の時間軸上における中心0Bと求められた重心位置GB2との差ΔtB2だけ遅らせて投写を行う。すなわち、自身の投写期間の時間軸上における中心0Aが、求められた重心位置GB2から1フレーム期間分だけ遅れた位置となるような投写タイミングで次の投写を行う。なお、このプロジェクタPJBの場合、自身のプロジェクタの投写期間の時間軸上における中心0Bと求められた重心位置GB2との差ΔtB2は、この図6の例では、ほぼゼロとなっている。
これによって、次のフレーム(第3フレーム)においては、自身のプロジェクタ(プロジェクタPJB)の投写期間の時間軸上における中心0Bと求められた重心位置GB2との差ΔtB2だけ遅らせて投写を行う。すなわち、自身の投写期間の時間軸上における中心0Aが、求められた重心位置GB2から1フレーム期間分だけ遅れた位置となるような投写タイミングで次の投写を行う。なお、このプロジェクタPJBの場合、自身のプロジェクタの投写期間の時間軸上における中心0Bと求められた重心位置GB2との差ΔtB2は、この図6の例では、ほぼゼロとなっている。
また、図6(C)におけるプロジェクタPJCにおける第2フレームの調整処理を行う。前述同様に調整範囲を設定し、設定された調整範囲内における重心位置Ginを求め、求められた重心位置をGC2とする。このプロジェクタPJCの場合、求められた重心位置GC2が自身のプロジェクタの投写期間の時間軸上における中心0Cよりも時間軸上において前に位置しているので、前述した条件に基づき次の投写(第3フレームにおける投写)は行わないこととする。
なお、図6(D)からもわかるように、第2フレームにおいては、プロジェクタPJDは投写を行っていない。
なお、図6(D)からもわかるように、第2フレームにおいては、プロジェクタPJDは投写を行っていない。
次に、図6(A)におけるプロジェクタPJAにおける第3フレームの調整処理を行う。この第3フレームの調整処理において取得される光量分布は、プロジェクタPJCは投写を行わないので、3つのプロジェクタPJA,PJB,PJDの投写に対応する光量分布となっている。このような光量分布において、前述同様に調整範囲を設定し、設定された調整範囲内における重心位置Ginを求め、求められた重心位置をGA3とする。
これによって、次のフレーム(第4フレーム)においては、自身のプロジェクタ(プロジェクタPJA)の投写期間の時間軸上における中心0Aと求められた重心位置GA3との差ΔtA3だけ遅らせて投写を行う。すなわち、自身の投写期間の時間軸上における中心0Aが、求められた重心位置GA3から1フレーム期間分だけ遅れた位置となるような投写タイミングで第4フレームの投写を行う。
これによって、次のフレーム(第4フレーム)においては、自身のプロジェクタ(プロジェクタPJA)の投写期間の時間軸上における中心0Aと求められた重心位置GA3との差ΔtA3だけ遅らせて投写を行う。すなわち、自身の投写期間の時間軸上における中心0Aが、求められた重心位置GA3から1フレーム期間分だけ遅れた位置となるような投写タイミングで第4フレームの投写を行う。
同様に、図6(B)におけるプロジェクタPJBの3番目のフレームにおける調整処理を行う。前述同様に調整範囲を設定し、設定された調整範囲内における重心位置Ginを求め、ここで求められた重心位置をGB3とする。
これによって、次のフレーム(第4フレーム)においては、自身のプロジェクタ(プロジェクタPJB)の投写期間の時間軸上における中心0Bと求められた重心位置GB3との差ΔtB3だけ遅らせて投写を行う。すなわち、自身の投写期間の時間軸上における中心0Aが、求められた重心位置GB3から1フレーム期間分だけ遅れた位置となるような投写タイミングで第4フレームの投写を行う。
これによって、次のフレーム(第4フレーム)においては、自身のプロジェクタ(プロジェクタPJB)の投写期間の時間軸上における中心0Bと求められた重心位置GB3との差ΔtB3だけ遅らせて投写を行う。すなわち、自身の投写期間の時間軸上における中心0Aが、求められた重心位置GB3から1フレーム期間分だけ遅れた位置となるような投写タイミングで第4フレームの投写を行う。
なお、図6(C)からもわかるように、第3フレームにおいては、プロジェクタPJCは投写を行っていない。一方、第2フレームの調整処理で投写を行わなかったプロジェクタPJDは、この第3フレームの調整処理においては、先に求められた重心位置GD1から2フレーム分だけ遅れた位置に自身の投写期間の時間軸上における中心0Dが来るような投写タイミングで投写を行っている。
したがって、プロジェクタPJDにおける第3フレームの調整処理は、前述同様に調整範囲を設定し、設定された調整範囲内における重心位置Ginを求め、求められ重心位置をGD3とする。このプロジェクタPJDの場合、求められた重心位置GD3が自身のプロジェクタの投写期間の時間軸上における中心0Dよりも時間軸上において前に位置しているので、前記した条件に基づき次の投写(第4フレームの投写)は行わないこととする。
したがって、プロジェクタPJDにおける第3フレームの調整処理は、前述同様に調整範囲を設定し、設定された調整範囲内における重心位置Ginを求め、求められ重心位置をGD3とする。このプロジェクタPJDの場合、求められた重心位置GD3が自身のプロジェクタの投写期間の時間軸上における中心0Dよりも時間軸上において前に位置しているので、前記した条件に基づき次の投写(第4フレームの投写)は行わないこととする。
以上のような処理を繰り返し行うことにより、スクリーンSCR上の光量分布は、図6(E)のように変化して行く。図6(E)は第4フレームの調整処理までの光量分布を示している。図6(E)に示すように、第4フレームの調整処理における光量分布は、該フレームにおいて投写を行っていないプロジェクタPJDを除く他のプロジェクタPJA,PJB,PJCの投写に対する光量分布がほぼ一箇所に集中したものとなる。
そして、さらにそれ以降の調整処理を行うことによって、プロジェクタPJDの投写による光量分布も含めたすべてのプロジェクタPJA,PJB,PJC,PJDの投写に対する光量分布がほぼ一箇所に集中したものとなる。そして、最終的には、図7に示すように、プロジェクタPJA,PJB,PJC,PJDの各々の投写期間の時間軸上における中心がその時点で求められた重心位置Ginとなるように収束する。
プロジェクタPJA,PJB,PJC,PJDによる光量分布が図7のようになるということは、マルチプロジェクションディスプレイ全体があたかも1台のプロジェクタで投写を行っているかのような投写を行っているということである。すなわち、マルチプロジェクションディスプレイを構成する複数のプロジェクタにおける非投写期間の挿入タイミングが複数のプロジェクタ間で同期した状態となり、これは、黒画面挿入が同期して挿入されるのと等価である。これによって、残像感を可能な限り小さくすることができる。
実施形態2による非投写期間の同期の取り方は、実施形態1に比べて、重心を求めるための演算を行うので演算量は多少増加する。その一方で、実施形態2では、すでに上述した方法で非投写期間の同期がとれたマルチプロジェクションディスプレイにおいて、新たにプロジェクタを加えた場合にも、前述した重心位置を新たに求めることによって、新たに加わったプロジェクタを含んだ非投写期間の同期を容易にとることができるといった効果も得られる。
なお、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能となるものである。たとえば、前述の各実施形態では、重畳投写(スタッキング投写)の例について説明したが、本発明は、タイリング投写を行う場合にも適用可能である。
また、前述の各実施形態では、各々のプロジェクタは、互いのプロジェクタの存在は取得していないものとしたが、各々のプロジェクタに対し、マルチプロジェクションディスプレイが何台のプロジェクタで構成されているかを示す情報を入力し、各々のプロジェクタが何台のプロジェクタが稼動しているかを知った上で前述の調整処理を行うようにすることも可能である。
また、実施形態2において、求められた重心位置Ginが、Gin<0(原点)となった場合、つまり、求められた重心位置が自身のプロジェクタの投写期間の時間軸上における中心(原点)よりも前の位置(早い時刻)となった場合には、次の1フレームは投写を行わないとしたが、重心位置Ginが投写期間の時間軸上における中心(原点)に対して、たとえば、0.1フレーム以上、時間軸上において早い位置となった場合は、次の1フレームの投写を行わないというように、所定の許容範囲を持たせるようにしてもよい。
また、前述の各実施形態では、電気光学変調装置として液晶表示装置を用いた例について説明したが、本発明は、電気光学変調装置としてデジタルミラ−デバイスなどを用いた場合にも適用できる。
また、前述の各実施形態では、電気光学変調装置として液晶表示装置を用いた例について説明したが、本発明は、電気光学変調装置としてデジタルミラ−デバイスなどを用いた場合にも適用できる。
また、本発明は以上説明した本発明を実現するための処理手順が記述された画像投写制御プログラムを作成し、その画像投写制御プログラムを各種記録媒体に記録させておくこともできる。したがって、本発明は、その画像投写制御プログラムの記録された記録媒体をも含むものである。また、ネットワークからその画像投写制御プログラムを得るようにしてもよい。
1・・・画像データ配信装置、24・・・評価用情報取得装置、25・・・画像評価/投写条件設定装置、26・・・投写制御装置、PJA,PJB,PJC,PJD,・・・プロジェクタ、0A,0B,0C,0D・・・投写期間の時間軸上の中心、GA1,GA2,・・・、GB1,GB2,・・・、GC1,GC2,・・・、GD1,GD2,・・・光量の時間軸上における重心位置
Claims (15)
- 各々が非投写期間を有して投写可能な複数のプロジェクタからの画像を投写面上に重畳または並べて投写可能に前記複数のプロジェクタを配置したマルチプロジェクションディスプレイであって、
前記複数のプロジェクタの各々が、自身のプロジェクタの投写と非投写の状態及び自身以外のプロジェクタの投写と非投写の状態に関する情報に基づいて自律的に自身のプロジェクタの前記非投写期間の挿入タイミングを制御可能な投写制御装置を有することを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。 - 請求項1に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいて、
前記投写制御装置は、前記投写面上に投写された画像の評価に必要な評価用情報を取得する評価用情報取得装置と、取得された評価用情報に基づいて前記投写面上の画像を評価し、該評価結果に基づいて前記非投写期間の挿入タイミングを制御するための投写条件の設定を行う画像評価/投写条件設定装置とを有することを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。 - 請求項2に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいて、
前記画像評価/投写条件設定装置が行う投写条件の設定は、前記複数のプロジェクタの各々の非投写期間の挿入タイミングが同期するように自身のプロジェクタの投写期間を時間軸上における所定位置に設定することを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。 - 請求項2または3に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいて、
前記評価用情報取得装置が取得する評価用情報は、前記投写面上の所定部分の光量であって、前記画像評価/投写条件設定装置が行う画像の評価は、前記取得された光量に基づいて、各々のフレーム内において、自身以外のプロジェクタが投写を行っているか否かを判定することを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。 - 請求項4に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいて、
前記複数のプロジェクタにおける各々の投写期間の初期設定が、前記複数のプロジェクタ各々の電気光学変調装置の光変調度が相対的に安定する安定期間の範囲内における最小投写可能時間に設定された場合であって、前記自身以外のプロジェクタが投写を行っているか否か判定の結果、前記自身以外のプロジェクタが投写を行っていると判定された場合に、前記画像評価/投写条件設定装置が行う前記投写条件の設定は、各々のフレーム内において、自身のプロジェクタの前記投写期間に対応する光量分布を含む複数の光量分布のそれぞれのピーク値のうちのある1つの光量分布のピーク値に対応する時間軸上の位置に、自身のプロジェクタの前記投写期間を対応させることを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。 - 請求項5に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいて、
前記ある1つの光量分布のピーク値は、複数のピーク値のうちの最大のピーク値であることを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。 - 請求項5または6に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいて、
前記ある1つの光量分布のピーク値に対応する時刻に自身のプロジェクタの前記投写期間を対応させる際、自身のプロジェクタの前記投写期間の時間軸上における中心が、前記ある1つの光量分布のピーク値の時間軸上における中心に対応するように、自身のプロジェクタの前記投写期間を設定することを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。 - 請求項7に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいて、
前記自身のプロジェクタの前記投写期間を、前記最小投写可能時間から自身のプロジェクタの前記安定期間の範囲内で延長することを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。 - 請求項8に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいて、
前記自身のプロジェクタの投写期間の延長は、自身のプロジェクタの前記投写期間の時間軸上における中心を基点にして時間軸上の前後方向の時間的な長さが同じとなるように行うことを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。 - 請求項4に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいて、
前記複数のプロジェクタにおける各々の投写期間の初期設定が、前記複数のプロジェクタ各々の電気光学変調装置の光変調度が相対的に安定する安定期間の範囲内における最大投写可能時間に設定された場合であって、前記自身以外のプロジェクタが投写を行っているか否か判定の結果、前記自身以外のプロジェクタが投写を行っていると判定された場合に、前記画像評価/投写条件設定装置が行う投写条件の設定は、所定範囲において自身のプロジェクタの前記投写期間に対応する光量分布を含む複数の光量分布の光量の重心位置を時間軸上の位置として求め、求められた重心位置に対応する時間軸上の位置に自身のプロジェクタの前記投写期間を対応させることを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。 - 請求項10に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいて、
前記重心位置を求める際の所定範囲は、自身のプロジェクタの前記投写期間の時間軸上の中心を基点に前後1/2フレーム期間の範囲であることを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。 - 請求項10または11に記載のマルチプロジェクションディスプレイにおいて、
前記重心位置に対応する時刻に自身のプロジェクタの前記投写期間を対応させる際、前記自身のプロジェクタの前記投写期間の時間軸上における中心が、前記重心位置に対応するように、自身のプロジェクタの前記投写期間を設定することを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイ。 - 各々が非投写期間を有して投写可能な複数のプロジェクタからの画像を投写面上に重畳または並べて投写可能に前記複数のプロジェクタを配置したマルチプロジェクションディスプレイにおける画像投写制御方法であって、
前記複数のプロジェクタの各々が、自身のプロジェクタの投写と非投写の状態及び自身以外のプロジェクタの投写と非投写の状態に関する情報に基づいて自律的に自身のプロジェクタの前記非投写期間の挿入タイミングの制御を行うことを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイにおける画像投写制御方法。 - 各々が非投写期間を有して投写可能な複数のプロジェクタからの画像を投写面上に重畳または並べて投写可能に前記複数のプロジェクタを配置したマルチプロジェクションディスプレイにおける画像投写制御プログラムであって、
前記複数のプロジェクタの各々が、自身のプロジェクタの投写と非投写の状態及び自身以外のプロジェクタの投写と非投写の状態に関する情報に基づいて自律的に自身のプロジェクタの前記非投写期間の挿入タイミングの制御を実行可能であることを特徴とするマルチプロジェクションディスプレイにおける画像投写制御プログラム。 - 各々が非投写期間を有して投写可能な複数のプロジェクタからの画像を投写面上に重畳または並べて投写可能に前記複数のプロジェクタを配置したマルチプロジェクションディスプレイに用いられるプロジェクタであって、
前記複数のプロジェクタの各々が、自身のプロジェクタの投写と非投写の状態及び自身以外のプロジェクタの投写と非投写の状態に関する情報に基づいて自律的に自身のプロジェクタの前記非投写期間の挿入タイミングを制御可能な投写制御装置を有することを特徴とするプロジェクタ。
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---|---|---|---|
JP2005090804A JP2006276124A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | マルチプロジェクションディスプレイ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005090804A JP2006276124A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | マルチプロジェクションディスプレイ |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2005090804A Withdrawn JP2006276124A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | マルチプロジェクションディスプレイ |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014062197A1 (en) * | 2012-10-19 | 2014-04-24 | Aditi Majumder | Scalable distributed/cooperative/collaborative paradigm for multi-user interaction with projection-based display walls |
US8872799B2 (en) | 2011-06-20 | 2014-10-28 | The Regents Of The University Of California | Scalable distributed/cooperative/collaborative paradigm for multi-user interaction with projection-based display walls |
KR101776636B1 (ko) * | 2016-09-19 | 2017-09-08 | 현종윤 | 빔 프로젝터를 이용한 실내 인테리어 디자인시스템 |
-
2005
- 2005-03-28 JP JP2005090804A patent/JP2006276124A/ja not_active Withdrawn
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