JPH11312858A - 回路パターン形成方法及びそれにより形成された多層配線基板 - Google Patents

回路パターン形成方法及びそれにより形成された多層配線基板

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JPH11312858A
JPH11312858A JP11892998A JP11892998A JPH11312858A JP H11312858 A JPH11312858 A JP H11312858A JP 11892998 A JP11892998 A JP 11892998A JP 11892998 A JP11892998 A JP 11892998A JP H11312858 A JPH11312858 A JP H11312858A
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明彦 鎌田
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功 加藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被印刷物との結合性を良好にできるととも
に、回路パターンの電気特性を向上させることができる
回路パターン形成方法及びそれにより形成された多層配
線基板を提供する。 【解決手段】 回路パターン形成方法は、酸化バリウ
ム、酸化アルミニウム及びシリカを主成分とするセラミ
ックグリーンシート上に第1の回路形成用荷電性粉末を
印刷し、回路パターンの下層部とする第1の形成工程
と、セラミックグリーンシート上の回路パターンの下層
部上に第2の回路形成用荷電性粉末を重ねて印刷し、回
路パターンの上層部とする第2の形成工程とを備える。
そして、第1の形成工程は、第1の帯電工程(a)、第
1の露光工程(b)、第1の現像工程(c)、第1の転
写工程(d)及び第1の定着工程(e)からなり、第2
の形成工程は、第2の帯電工程(f)、第2の露光工程
(g)、第2の現像工程(h)、第2の転写工程(i)
及び第2の定着工程(j)からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路パターン形成
方法及びそれにより形成された多層配線基板に関し、特
に、電子写真法によって被印刷物上に回路パターンを形
成する回路パターン形成方法及びそれにより形成された
多層配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の電子写真法のように、静電力を利
用して回路形成用荷電性粉末をセラミックグリーンシー
ト上に所望の回路パターンとして形成する回路パターン
形成方法が、特開昭59−150493号公報に提案さ
れている。図7(a)〜図7(e)に、セラミックグリ
ーンシート上に回路パターンを形成する場合の各工程を
示す。第1工程は、図7(a)に示すように、コロナ帯
電器71により感光体72の表面を負に帯電する帯電工
程である。第2工程は、図7(b)に示すように、感光
体72の表面にレーザ光73を照射して、感光体71の
表面に電荷が消去された潜像パターン74を形成する露
光工程である。第3工程は、図7(c)に示すように、
負に帯電した回路形成用荷電性粉末75を感光体72の
表面の潜像パターン74上へ静電力により付着させる現
像工程である。第4工程は、図7(d)に示すように、
セラミックグリーンシート76の背面からコロナ転写器
77により、回路形成用荷電性粉末75と逆極性である
正の電荷をセラミックグリーンシート76に与え、潜像
パターン74上に現像された回路形成用荷電性粉末75
をセラミックグリーンシート76上へ転写する転写工程
である。第5工程は、図7(e)に示すように、セラミ
ックグリーンシート76上に転写された回路形成用荷電
性粉末75をフラッシュランプ78の照射により定着
し、セラミックグリーンシート76上に回路パターン7
9を形成する定着工程である。
【0003】そして、回路形成用荷電性粉末75には、
金属酸化物粉末を分散させたものを用い、図7(a)〜
図7(e)に示す電子写真法によって、セラミックグリ
ーンシート76上に回路形成用荷電性粉末75を印刷
し、回路パターン79を形成した後に、セラミックグリ
ーンシート76を還元雰囲気中で焼成し、回路形成用荷
電性粉末75に含まれる樹脂成分の燃焼、飛散と同時に
金属酸化物粉末の焼結をはかる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
回路パターン形成方法においては、回路形成用荷電性粉
末に、金属酸化物粉末を分散させたものを用いているた
め、金属酸化物粉末は金属粉末に比べセラミックグリー
ンシートの焼成の際の反応性、すなわち、焼成後のセラ
ミックシートとの結合性が良いことが多く、回路パター
ンの形成に適している。しかし、電子写真法によってセ
ラミックグリーンシート上に回路パターンを形成した
後、そのセラミックグリーンシートを還元雰囲気中で焼
成しても、金属酸化物粉末が十分に還元されず、回路パ
ターン中に金属酸化物が残るため、回路パターンのシー
ト抵抗が大きくなり、その結果、多層配線基板などを形
成した際に、配線抵抗が大きくなるなど多層配線基板の
機能を著しく損なうという問題があった。
【0005】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたものであり、被印刷物との結合性を良好に
できるとともに、回路パターンの電気特性を向上させる
ことができる回路パターン形成方法及びそれにより形成
された多層配線基板を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述する問題点を解決す
るため、本発明の回路パターン形成方法は、電子写真法
によって、被印刷物上に複数層からなる回路パターンを
形成する回路パターン形成方法であって、前記被印刷物
上に、金属粉末、金属酸化物粉末、荷電制御剤及び樹脂
を含む第1の回路形成用荷電性粉末を印刷し、前記回路
パターンの下層部とする第1の形成工程と、該第1の形
成工程で形成された前記被印刷物上の回路パターンの下
層部上に、金属粉末、荷電制御剤及び樹脂を含む第2の
回路形成用荷電性粉末を重ねて印刷し、前記回路パター
ンの上層部とする第2の形成工程とを備えることを特徴
とする。
【0007】また、前記第1及び第2の回路形成用荷電
性粉末を構成する前記金属酸化物粉末が前記被印刷物を
構成する元素の酸化物粉末であることを特徴とする。
【0008】本発明の多層配線基板は、前記被印刷物が
セラミックグリーンシートであり、前記回路パターンが
印刷された前記セラミックグリーンシートを積層して形
成することを特徴とする。
【0009】本発明の回路パターン形成方法によれば、
被印刷物上に金属粉末及び金属酸化物粉末を含む第1の
回路形成用荷電性粉末を印刷して回路パターンの下層部
とする第1の形成工程と、被印刷物上の回路パターンの
下層部上に重ねて、金属粉末を含む第2の回路形成用荷
電性粉末を印刷して回路パターンの上層部とする第2の
形成工程とを備えているため、被印刷物を還元雰囲気中
で焼成することにより、回路パターンの下層部となる第
1の回路形成用荷電性粉末に含まれる金属酸化物粉末に
より回路パターンの下層部と被印刷物との結合を強化さ
せ、回路パターンの上層部となる第2の回路形成用荷電
性粉末に含まれる金属粉末により被印刷物上の回路パタ
ーンの電気特性を向上させることができる。
【0010】本発明の多層配線基板によれば、金属粉末
及び金属酸化物粉末を含む第1の回路形成用荷電性粉末
により回路パターンの下層部を形成する第1の形成工程
と、金属粉末を含む第2の回路形成用荷電性粉末により
回路パターンの上層部を形成する第2の形成工程とによ
り、セラミックグリーンシート上に回路パターンを形成
し、その後、それらのセラミックグリーンシートを通常
の製造方法により積層して形成するため、焼成後、回路
パターンと多層配線基板を構成するセラミックシートと
の結合性を良好にし、かつ回路パターンの電気特性であ
るシート抵抗を向上させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施例を説明する。図1に、本発明に係る回路パターン形
成方法の第1の実施例の工程図を示す。この回路パター
ン形成方法は、被印刷物である酸化バリウム、酸化アル
ミニウム及びシリカを主成分とするセラミックグリーン
シート上に第1の回路形成用荷電性粉末を印刷し、回路
パターンの下層部とする第1の形成工程と、セラミック
グリーンシート上の回路パターンの下層部上に第2の回
路形成用荷電性粉末を重ねて印刷し、回路パターンの上
層部とする第2の形成工程とを備える。
【0012】そして、第1の形成工程は、第1の帯電工
程(図1(a))、第1の露光工程(図1(b))、第
1の現像工程(図1(c))、第1の転写工程(図1
(d))及び第1の定着工程(図1(e))からなり、
第2の形成工程は、第2の帯電工程(図1(f))、第
2の露光工程(図1(g))、第2の現像工程(図1
(h))、第2の転写工程(図1(i))及び第2の定
着工程(図1(j))からなる。
【0013】まず、図1(a)は、第1のコロナ帯電器
111により第1の感光体121の表面を負に帯電する
第1の帯電工程である。次いで、図1(b)は、第1の
感光体121の表面に第1のレーザ光131を照射し
て、第1の感光体121の表面に電荷が消去された潜像
パターン141を形成する第1の露光工程である。
【0014】次いで、図1(c)は、負に帯電した第1
の回路形成用荷電性粉末151を第1の感光体121の
表面の潜像パターン141上へ静電力により付着させる
第1の現像工程である。次いで、図1(d)は、セラミ
ックグリーンシート16の背面から第1の転写器171
により、回路形成用荷電性粉末151と逆極性である正
の電荷をセラミックグリーンシート16に与え、潜像パ
ターン141上に現像された回路形成用荷電性粉末15
1をセラミックグリーンシート16上へ転写する第1の
転写工程である。
【0015】次いで、図1(e)は、セラミックグリー
ンシート16上に転写された回路形成用荷電性粉末15
1を第1のフラッシュランプ181の照射により定着
し、セラミックグリーンシート16上に回路パターン1
9の下層部191を形成する第1の定着工程である。
【0016】次いで、図1(f)は、第2のコロナ帯電
器112により第2の感光体122の表面を負に帯電す
る第2の帯電工程である。次いで、図1(g)は、第2
の感光体122の表面の第1の露光工程で第1の感光体
121に形成された潜像パターン141と対応する位置
に、第2のレーザ光132を照射して、第2の感光体1
22の表面に電荷が消去された潜像パターン142を形
成する第2の露光工程である。
【0017】次いで、図1(h)は、負に帯電した第2
の回路形成用荷電性粉末152を第2の感光体122の
表面の潜像パターン142上へ静電力により付着させる
第2の現像工程である。次いで、図1(i)は、セラミ
ックグリーンシート16の背面から第2の転写器172
により、回路形成用荷電性粉末152と逆極性である正
の電荷をセラミックグリーンシート16に与え、潜像パ
ターン142上に現像された回路形成用荷電性粉末15
2をセラミックグリーンシート16上の回路パターン1
9の下層部191上へ重ねて転写する第2の転写工程で
ある。
【0018】次いで、図1(j)は、セラミックグリー
ンシート16上の回路パターン19の下層部191上へ
重ねて転写された回路形成用荷電性粉末152を第2の
フラッシュランプ182の照射により定着し、セラミッ
クグリーンシート16上の回路パターン19の下層部1
91上へ回路パターン19の上層部192を形成する第
2の定着工程である。
【0019】以上の第1及び第2の形成工程を行い、セ
ラミックグリーンシート16上へ下層部191及び上層
部192からなる回路パターン19を形成した後、セラ
ミックグリーンシート16を還元雰囲気中で焼成するこ
とにより、第1及び第2の回路形成用荷電性粉末15
1,152に含まれる樹脂成分の燃焼、飛散、セラミッ
クグリーンシート16と第1の回路形成用荷電性粉末1
51に含まれる金属酸化物粉末との焼結、及び第1の回
路形成用荷電性粉末151に含まれる金属酸化物粉末の
還元をはかる。
【0020】図2に、図1の第1の実施例の回路パター
ン形成方法を行うための電子写真装置の構成図を示す。
電子写真装置10は、第1の形成工程(図1(a)〜図
(e))を行う第1の装置101と、第2の形成工程
(図1(f)〜図(j))を行う第2の装置102とか
らなる。
【0021】そして、第1の装置101は、第1の感光
体121と、第1の感光体121の表面を帯電するため
の第1のコロナ帯電器111と、第1の感光体121の
表面に潜像パターン(図示せず)を形成するための第1
のレーザ光131と、第1の感光体121の潜像パター
ン上に第1の回路形成用荷電性粉末151を供給するた
めの第1の回路形成用荷電性粉末供給装置201と、潜
像パターン上の第1の回路形成用荷電性粉末151をセ
ラミックグリーンシート16上へ転写するための第1の
転写器171と、セラミックグリーンシート16上に転
写された第1の回路形成用荷電性粉末151を定着さ
せ、セラミックグリーンシート16上に回路パターン1
9の下層部191を形成するための第1のフラッシュラ
ンプ181とを備える。
【0022】また、第2の装置102は、第2の感光体
122と、第2の感光体122の表面を帯電するための
第2のコロナ帯電器112と、第2の感光体122の表
面に潜像パターン(図示せず)142を形成するための
第2のレーザ光132と、第2の感光体122の潜像パ
ターン上に第2の回路形成用荷電性粉末152を供給す
るための第2の回路形成用荷電性粉末供給装置202
と、潜像パターン上の第2の回路形成用荷電性粉末15
2をセラミックグリーンシート16上へ転写するための
第2の転写器172と、セラミックグリーンシート16
上の回路パターン19の下層部191上に重ねて転写さ
れた第2の回路形成用荷電性粉末152を定着させ、セ
ラミックグリーンシート16上の回路パターン19の下
層部191上へ回路パターン19の上層部192を形成
するための第2のフラッシュランプ182とを備える。
【0023】図3に、本発明に係る回路パターン形成方
法の第2の実施例の工程図を示す。この回路パターン形
成方法は、被印刷物である酸化バリウム、酸化アルミニ
ウム及びシリカを主成分とするセラミックグリーンシー
ト上に第1の回路形成用荷電性粉末を印刷し、回路パタ
ーンの下層部とする第1の形成工程と、セラミックグリ
ーンシート上の回路パターンの下層部上に第2の回路形
成用荷電性粉末を重ねて印刷し、回路パターンの上層部
とする第2の形成工程とを備える。
【0024】そして、第1の形成工程は、第1の帯電工
程(図3(a))、第1の露光工程(図3(b))、第
1の現像工程(図3(c))及び第1の転写工程(図3
(d))からなり、第2の形成工程は、第2の帯電工程
(図2(e))、第2の露光工程(図3(f))、第2
の現像工程(図3(g))、第2の転写工程(図3
(h))及び定着工程(図3(i))からなる。
【0025】まず、図3(a)は、コロナ帯電器31に
より感光体32の表面を負に帯電する第1の帯電工程で
ある。次いで、図3(b)は、感光体32の表面にレー
ザ光33を照射して、感光体32の表面に電荷が消去さ
れた潜像パターン341を形成する第1の露光工程であ
る。
【0026】次いで、図3(c)は、負に帯電した第1
の回路形成用荷電性粉末151を感光体32の表面の潜
像パターン341上へ静電力により付着させる第1の現
像工程である。次いで、図3(d)は、セラミックグリ
ーンシート35の背面から転写器36により、回路形成
用荷電性粉末151と逆極性である正の電荷をセラミッ
クグリーンシート35に与え、潜像パターン341上に
現像された回路形成用荷電性粉末151をセラミックグ
リーンシート35上へ転写する第1の転写工程である。
【0027】次いで、図3(e)は、コロナ帯電器31
により感光体32の表面を負に帯電する第2の帯電工程
である。次いで、図3(f)は、感光体32の表面にレ
ーザ光33を照射して、感光体32の表面の第1の露光
工程で形成された潜像パターン341と対応する位置に
電荷が消去された潜像パターン342を形成する第2の
露光工程である。
【0028】次いで、図3(g)は、負に帯電した第2
の回路形成用荷電性粉末152を感光体32の表面の潜
像パターン342上へ静電力により付着させる第2の現
像工程である。次いで、図3(h)は、セラミックグリ
ーンシート35の背面から転写器36により、第2の回
路形成用荷電性粉末152と逆極性である正の電荷をセ
ラミックグリーンシート35に与え、潜像パターン34
2上に現像された回路形成用荷電性粉末152をセラミ
ックグリーンシート35上の回路パターン38の下層部
381となる第1の回路形成用荷電性粉末151上へ重
ねて転写する第2の転写工程である。
【0029】次いで、図3(i)は、セラミックグリー
ンシート35上へ重ねて転写された第1及び第2の回路
形成用荷電性粉末151,152をフラッシュランプ3
7の照射により定着し、セラミックグリーンシート35
上へ下層部381及び上層部382からなる回路パター
ン38を形成する定着工程である。
【0030】以上述べたように、第1及び第2の形成工
程に基づいて、セラミックグリーンシート35上へ下層
部381及び上層部382からなる回路パターン38を
形成した後、セラミックグリーンシート35を還元雰囲
気中で焼成することにより、第1及び第2の回路形成用
荷電性粉末151,152に含まれる樹脂成分の燃焼、
飛散、セラミックグリーンシート35と第1の回路形成
用荷電性粉末151に含まれる金属酸化物粉末との焼
結、及び第1の回路形成用荷電性粉末151に含まれる
金属酸化物粉末の還元をはかる。
【0031】図4に、図3の第2の実施例の回路パター
ン形成方法を行うための電子写真装置の構成図を示す。
電子写真装置30は、感光体32と、感光体32の表面
を帯電するためのコロナ帯電器31と、感光体32の表
面に潜像パターン(図示せず)を形成するためのレーザ
光33と、感光体32の潜像パターン上に第1の回路形
成用荷電性粉末151を供給するための第1の回路形成
用荷電性粉末供給装置391と、感光体32の潜像パタ
ーン上に第2の回路形成用荷電性粉末152を供給する
ための第2の回路形成用荷電性粉末供給装置392と、
潜像パターン341,342上の第1及び第2の回路形
成用荷電性粉末151,152をセラミックグリーンシ
ート35上へ転写するための転写器36と、セラミック
グリーンシート35上に重ねて転写された第1及び第2
の回路形成用荷電性粉末151,152を定着させ、セ
ラミックグリーンシート35上に下層部381及び上層
部382からなる回路パターン38を形成するためのフ
ラッシュランプ37と、第2の回路形成用荷電性粉末1
52の印刷位置が第1の回路形成用荷電性粉末151の
印刷位置と重なるように、セラミックグリーンシート3
5を初期位置に戻すための搬送ローラ40とを備える。
【0032】図5に、第1及び第2の実施例の回路パタ
ーン形成方法(図1、図3)に用いる第1及び第2の回
路形成用荷電性粉末の断面図を示す。図5(a)に示す
第1の回路形成用荷電性粉末151は、平均粒径が1.
0μmの銅粒子からなる金属粉末1と、平均粒径が1.
0μmの酸化銅粒子からなる金属酸化物粉末2と、アゾ
系金属染料からなる荷電制御剤3と、スチレンアクリル
共重合体からなる熱溶融性樹脂4とを重量比40対50
対1対9で混合し、金属粉末1、金属酸化物粉末2及び
荷電制御剤3を熱溶融性樹脂4中に均一分散させた構造
をなす。
【0033】また、図5(b)に示す第2の回路形成用
荷電性粉末152は、平均粒径が1.0μmの銅粒子か
らなる金属粉末1と、アゾ系金属染料からなる荷電制御
剤3と、スチレンアクリル共重合体からなる熱溶融性樹
脂4とを重量比90対1対9で混合し、金属粉末1及び
荷電制御剤3を熱溶融性樹脂4中に均一分散させた構造
をなす。
【0034】上述の第1及び第2の実施例の回路パター
ン形成方法によれば、セラミックグリーンシート上に金
属粉末及び金属酸化物粉末を含む第1の回路形成用荷電
性粉末を印刷して回路パターンの下層部とする第1の形
成工程と、セラミックグリーンシート上の回路パターン
の下層部上に重ねて、金属粉末を含む第2の回路形成用
荷電性粉末を印刷して回路パターンの上層部とする第2
の形成工程とを備えているため、セラミックグリーンシ
ートを還元雰囲気中で焼成することにより、回路パター
ンの下層部となる第1の回路形成用荷電性粉末に含まれ
る金属酸化物粉末により回路パターンの下層部と焼成さ
れたセラミックシートとの結合を強化させ、回路パター
ンの上層部となる第2の回路形成用荷電性粉末に含まれ
る金属粉末により焼成されたセラミックシート上の回路
パターンの電気特性を向上させることができる。
【0035】したがって、セラミックシートから回路パ
ターンが剥がれるのを防止することができるとともに、
回路パターンの上層部により回路パターンの電気特性、
例えばシート抵抗を向上させることができる。ちなみ
に、回路パターンの下層部となる第1の回路形成用荷電
性粉末が金属酸化物粉末を含んでいない場合と比較する
と、第1及び第2の実施例の場合、焼成されたセラミッ
クシートと回路パターンとの結合強度が約1.5倍にな
った。
【0036】特に、、第2の実施例の回路パターン形成
方法では、感光体を1つにして、別々に第1及び第2の
回路形成用荷電性粉末を現像するようにして、下層部及
び上層部からなる回路パターンを形成しているため、こ
の回路パターン形成方法に用いられる電子写真装置の小
型化が可能になる。
【0037】図6に、本発明に係る多層配線基板の一実
施例の断面図を示す。多層配線基板50は、第1〜第3
のセラミックグリーンシート511〜513を備える。
そして、第2及び第3のセラミックグリーンシート51
2,513上に、第1あるいは第2の実施例の回路パタ
ーン形成方法(図1、図3)によって回路パターン52
1,522を形成する。次いで、第1〜第3のセラミッ
クグリーンシート511〜513を積層して圧力をか
け、一体成形した後焼成する。
【0038】なお、第2及び第3のセラミックグリーン
シート512,513上の回路パターン521,522
は、ビアホール53により接続されるが、このビアホー
ル53は既存の技術で形成される。例えば、導体描画装
置を用いてビアホールごとに導体を圧入していく方法な
どがある。この場合には、回路パターン521,522
を電子写真法で形成した後、ビアホール53を形成する
と粉体が描画機のノズルを傷める可能性があるため、回
路パターン521,522を形成する前にビアホール5
3を形成しておくことが好ましい。
【0039】上述の多層配線基板によれば、金属粉末及
び金属酸化物粉末を含む第1の回路形成用荷電性粉末に
より回路パターンの下層部を形成する第1の形成工程
と、金属粉末を含む第2の回路形成用荷電性粉末により
回路パターンの上層部を形成する第2の形成工程とによ
り、セラミックグリーンシート上に回路パターンを形成
し、その後、それらのセラミックグリーンシートを通常
の製造方法により積層して形成するため、焼成後、回路
パターンと多層配線基板を構成するセラミックシートと
の結合性を良好にし、かつ回路パターンの電気特性であ
るシート抵抗を向上させることができる。
【0040】したがって、多層配線基板を構成する回路
パターンの結合強度を向上できるとともに、回路パター
ンのシート抵抗を小さくすることができるため、この回
路パターンで構成される多層配線基板の電気特性を向上
させることが可能となる。
【0041】なお、上記の第1及び第2の実施例の回路
パターン形成方法では、被印刷物がセラミックグリーン
シートの場合について説明したが、アルミナ基板のよう
な焼成済みのセラミック基板でも同様の効果が得られ
る。この際には、被印刷物を構成する元素の酸化物粉末
は、酸化アルミニウムとなる。
【0042】また、第1及び第2の回路形成用荷電性粉
末を構成する樹脂が熱溶融性樹脂の場合について説明し
たが、ポリエチレン、スチレン/ブタジエンラバーなど
の圧力変形性樹脂でも同様の効果が得られる。この場合
には、転写工程あるいは定着工程に圧力ローラを用いれ
ばよい。
【0043】さらに、第1の回路形成用荷電性粉末を構
成する金属酸化物粉末が金属粉末の酸化物である場合に
ついて説明したが、金属酸化物粉末に被印刷物を構成す
る元素の酸化物粉末を用いてもよい。この場合には、被
印刷物と回路パターンの下層部との結合強度がさらに向
上する。したがって、被印刷物から回路パターンが剥が
れるのをさらに防止することができる。ちなみに、回路
パターンの下層部となる第1の回路形成用荷電性粉末が
金属酸化物粉末を含んでいない場合と比較すると、金属
酸化物粉末に被印刷物を構成する元素の酸化物粉末を用
いる場合、被印刷物と回路パターンとの結合強度が約2
倍になった。
【0044】また、第2の回路形成用荷電性粉末が金属
酸化物粉末を含まない場合について説明したが、金属粉
末の含有量よりも少ない含有量の金属酸化物粉末が含ま
れていても同様の効果が得られる。
【0045】さらに、また、第1の形成工程と第2の形
成工程とを実施する場合について説明したが、第1及び
第2の形成工程の回数は1回づつに限定されるものでは
なく、第1及び第2の形成工程を複数回繰り返し実施し
てもよい。
【0046】また、第1の実施例の回路パターン形成方
法では、第1及び第2の回路形成用荷電性粉末を別々に
定着させる、すなわち、第1の形成工程が第1の定着工
程を、第2の形成工程が第2の定着工程をそれぞれ備え
る場合について説明したが、第1及び第2の回路形成用
荷電性粉末を同時に定着させる、すなわち、第1の形成
工程では定着工程を行わず、第2の形成工程で定着工程
を行っても同様の効果が得られる。
【0047】
【発明の効果】請求項1の回路パターン形成方法によれ
ば、被印刷物上に金属粉末及び金属酸化物粉末を含む第
1の回路形成用荷電性粉末を印刷して回路パターンの下
層部とする第1の形成工程と、被印刷物上の回路パター
ンの下層部上に重ねて、金属粉末を含む第2の回路形成
用荷電性粉末を印刷して回路パターンの上層部とする第
2の形成工程とを備えているため、被印刷物を還元雰囲
気中で焼成することにより、回路パターンの下層部とな
る第1の回路形成用荷電性粉末に含まれる金属酸化物粉
末により回路パターンの下層部と焼成された被印刷物と
の結合を強化させ、回路パターンの上層部となる第2の
回路形成用荷電性粉末に含まれる金属粉末により被印刷
物上の回路パターンの電気特性を向上させることができ
る。
【0048】したがって、被印刷物から回路パターンが
剥がれるのを防止することができるとともに、回路パタ
ーンの上層部により回路パターンの電気特性、例えばシ
ート抵抗を向上させることができる。
【0049】請求項2の回路パターン形成方法によれ
ば、金属酸化物粉末が被印刷物を構成する元素の酸化物
であるため、焼成後、焼成された被印刷物と回路パター
ンの下層部との結合強度がさらに向上する。したがっ
て、被印刷物から回路パターンが剥がれるのをさらに防
止することができる。
【0050】請求項3の多層配線基板によれば、金属粉
末及び金属酸化物粉末を含む第1の回路形成用荷電性粉
末により回路パターンの下層部を形成する第1の形成工
程と、金属粉末を含む第2の回路形成用荷電性粉末によ
り回路パターンの上層部を形成する第2の形成工程とに
より、セラミックグリーンシート上に回路パターンを形
成し、その後、それらのセラミックグリーンシートを通
常の製造方法により積層して形成するため、焼成後、回
路パターンと多層配線基板を構成するセラミックシート
との結合性を良好にし、かつ回路パターンの電気特性で
あるシート抵抗を向上させることができる。
【0051】したがって、多層配線基板を構成する回路
パターンの結合強度を向上できるとともに、回路パター
ンのシート抵抗を小さくすることができるため、この回
路パターンで構成される多層配線基板の電気特性を向上
させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回路パターン形成方法の第1の実
施例の工程図である。
【図2】図1の回路パターン形成方法に用いられる電子
写真装置の構成図である。
【図3】本発明に係る回路パターン形成方法の第2の実
施例の工程図である。
【図4】図3の回路パターン形成方法に用いられる電子
写真装置の構成図である。
【図5】図1及び図3の回路パターン形成方法に用いら
れる(a)第1の回路形成用荷電性粉末及び(b)第2
の回路形成用荷電性粉末の断面図である。
【図6】本発明に係る多層配線基板の一実施例の断面図
である。
【図7】従来の回路パターン形成方法の工程図である。
【符号の説明】
10,30 電子写真装置 151 第1の回路形成用荷電性粉末 152 第2の回路形成用荷電性粉末 16,35,511〜513 セラミックグリーン
シート(被印刷物) 19,38,521,522 回路パターン 191,381 下層部 192,382 上層部 50 多層配線基板 1 金属粉末 2 金属酸化物粉末 3 荷電制御剤 4 樹脂

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真法によって、被印刷物上に複数
    層からなる回路パターンを形成する回路パターン形成方
    法であって、 前記被印刷物上に、金属粉末、金属酸化物粉末、荷電制
    御剤及び樹脂を含む第1の回路形成用荷電性粉末を印刷
    し、前記回路パターンの下層部とする第1の形成工程
    と、 該第1の形成工程で形成された前記被印刷物上の回路パ
    ターンの下層部上に、金属粉末、荷電制御剤及び樹脂を
    含む第2の回路形成用荷電性粉末を重ねて印刷し、前記
    回路パターンの上層部とする第2の形成工程とを備える
    ことを特徴とする回路パターン形成方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の回路形成用荷電性粉末に含ま
    れる前記金属酸化物粉末が前記被印刷物を構成する元素
    の酸化物粉末であることを特徴とする請求項1に記載の
    回路パターン形成方法。
  3. 【請求項3】 前記被印刷物がセラミックグリーンシー
    トであり、請求項1あるいは請求項2に記載の回路パタ
    ーン形成方法により、前記回路パターンが形成された前
    記セラミックグリーンシートを積層し、焼成して形成す
    ることを特徴とする多層配線基板。
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