JPH1131228A - 表示パネル検査装置 - Google Patents

表示パネル検査装置

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JPH1131228A
JPH1131228A JP9188771A JP18877197A JPH1131228A JP H1131228 A JPH1131228 A JP H1131228A JP 9188771 A JP9188771 A JP 9188771A JP 18877197 A JP18877197 A JP 18877197A JP H1131228 A JPH1131228 A JP H1131228A
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JP9188771A
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English (en)
Inventor
Norio Morishita
議雄 森下
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Seiko Seiki KK
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Seiko Seiki KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検査前処理を効率的にすることができ、検査
を高速かつ高精度に行うことができる表示パネル検査装
置を提供する。 【解決手段】 基本構成として、位置補正マークによる
位置ずれ補正をする手段と、検査ポイントを設定する手
段と、判定値を設定し判定する手段を有し、これらはす
べてマウスで操作することができる。これにより位置補
正マーク設定や、検査ポイント設定などの容易に効率的
に操作ができ、かつ回転を含む位置ずれ補正や、濃度測
定および判定値設定による判定など精密な検査をするこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は表示パネルの点灯検
査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、表示パネルの点灯検査は検査員に
よる目視検査や、汎用的な画像処理装置を用いて行って
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の検査員による目
視検査では、表示パネル内の1〜数ドット単位の点灯欠
陥や、絵や文字表示部(以下アイコン部と記す)の部分
的表示欠陥等は、人間の知覚特性上比較的発見が容易で
あるが、ドットマトリクスの端1列が表示抜けしていた
り、多数のアイコンの中の1つのアイコン全体が表示抜
けしているような場合、欠陥が認識しにくく見逃してし
まう危険性が高いという課題があった。また、長時間を
検査を行うことによる疲労が、検査精度を悪化させると
いう課題もあった。
【0004】また、これに対して、汎用的な画像処理装
置を使用する例では、まず、検査ポイントの設定方法と
しては、矩形領域の設定や2値化手法による方法が知ら
れているが、前記矩形領域の設定による方法では、検査
する場所をすべて設定する必要があり、この作業に長時
間かかり検査する表示パネルの機種変更に非常に手間取
り効率が悪いという課題があった。また、前記2値化手
法による方法では、2値化画像に対する画像加工手段を
有していないため、意図するような検査ポイントが作成
できず検査するときの障害になるといった課題があっ
た。
【0005】また、前期汎用的な画像処理装置の処理で
は、点灯部分表示部を2値化し、その面積で点灯、非点
灯を判定する方式が知られているが、前記方式では点灯
濃度の微妙な変化を検出できず、誤判定をする確率が高
くなっていたという課題があった。また、検査パネルの
搬送を機械で行った場合においても、パネルに若干の傾
きが発生し、回転補正機能のない装置では、検査精度が
悪化するという課題があった。また、回転機能がある装
置では、撮像画像を回転させるのに時間がかかり検査時
間が遅くなるという課題があった。
【0006】また、照明むらを除去する方法として点灯
画像と消灯画像の差分をとるという手法が知られている
が、この場合、点灯部と消灯部の濃度が反転する、また
それを修正するために反転させるとコントラストが低下
するという課題があった。また、照明環境の変化や、表
示パネルの濃度が偏光板角度の違いなどから全体的に変
化した場合などに対応できないという課題があった。
【0007】また、目視では表示パネルの非パターン部
の濃度変化も検査しているが、個人差がでてしまうとい
う問題があった。また、パネルサイズによってはカメラ
1台では解像度が足りないという課題があった。また、
検査速度をさらに高速にしたいという要求もあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の表示パネル検査
装置は、従来技術である目視検査や汎用画像処理装置を
使用した場合より検査精度を向上させ、かつ効率的に検
査を行うために、少なくとも検査前設定として、検査基
準となる表示パネル画像で、位置補正マークを登録する
手段と、検査ポイントとして前記表示パネル画像上の座
標とその点灯濃度を登録する手段と、前記検査ポイント
の点灯/非点灯を判定する点灯濃度判定値を設定する手
段を有し、検査時には、少なくとも検査パネルの画像か
ら、前記登録した位置補正マークを検索し、前記検査基
準パネルの位置と前記検査パネルの位置ずれ量を算出す
る位置補正手段と、前記位置ずれ量から検査ポイントを
座標移動させ検査パネル上の濃度値を取得する手段と、
前記取得した濃度値と、前記点灯濃度判定値から合否判
定を行う手段を有している。
【0009】また、検査ポイントを登録する手段におい
て、表示パターンを分別し、分別した表示パターンごと
に登録手段を有している。また、検査パネル上に同形状
パターンが複数存在する表示パターンでは、1つの表示
パターンについて、表示パターン形状と表示パターンに
対する検査ポイントを登録することで、他の同形状の表
示パターンに対しては、登録された表示パターン形状で
検索し、検索された他の同形状表示パターンに検査ポイ
ントをコピー作成する手段を有している。
【0010】また、複雑形状から成る表示パターンに対
しては、複雑形状の2値化画像を作成し、画像切断、画
像追加、画像細線化による2値化画像加工手段を有して
いる。また、検査をポイント単位で判定する手段と、検
査ポイントの集合体単位で判定する手段を有している。
【0011】また、表示パネルの点灯状態の画像と、非
点灯状態の画像の差分画像を作成する手段と、差分画像
に対して任意の値を加算または減算する手段と、さらに
差分画像の反転画像を作成する手段を有している。ま
た、表示パネルの非点灯部の濃度を元にカメラのゲイン
を調整する手段を有している。
【0012】また、、表示パネルの表示パターン部以外
のところに検査ポイントを配置する手段を有し、検査ポ
イントを用いてパネルの非パターン部の検査を行うよう
に構成している。また、カメラを2台を用いて検査する
場合、2つのカメラの一部を重複させて表示するように
設置し、重複表示部において2箇所のポイント登録する
ことで、2台のカメラの座標を関連つけさせる手段を有
する構成である。
【0013】また、検査ポイントを選択して検査する手
段を有するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を使って、本発明の実
施の形態を説明する。図1は、本発明の表示パネル検査
装置が有する手段を表したものである。まず、検査前の
処理では、基準パネルに対して、位置補正マーク登録手
段でマークを登録し、検査ポイント登録手段で検査する
場所と濃度を登録し、判定値設定手段で合否判定の判定
値を設定する。次に、検査処理では検査パネルに対し
て、位置補正手段で前記位置補正マークを検索し、前記
基準パネルと前記検査パネルの位置ずれ量を算出し、濃
度値取得手段で検査ポイントを前記位置ずれ量分移動さ
せ、前記検査パネルの各検査ポイントの濃度値を測定
し、判定手段で前記判定値と前記検査パネルの濃度値を
比較判定することにより検査を行うことを表している。
【0015】図3は位置補正マーク登録の実施図で、本
例では特徴的な表示パターンを2カ所任意に選択し、登
録することにより、検査時には、位置補正手段により、
前記2カ所の登録パターンを検査パネル内から検索し、
回転を含む移動量を求めることが可能である。図4は、
検査ポイントを登録した状態を表した図で、各表示パタ
ーン上に形成させれた白部がパネル濃度を測定する部分
である。前記検査ポイントを前記回転を含む移動量だけ
移動させることで、基準パネルと検査パネルの設置状態
に位置ずれがあっても、同じ検査ポイントの濃度を測定
することができる。また、回転計算する部分を検査ポイ
ントに限定することで、検査パネルの撮像画像を回転さ
せることよりも高速に処理することができる。
【0016】図5、図7は、検査ポイントを効率的に設
定する方法を説明した図で、複数の同一パターンが存在
する表示パネルでは、まず代表するパターンでパターン
形状と検査ポイントを登録する。次に、この登録データ
を元に、検索範囲から、同一パターンを検索し、同様な
位置に検査ポイントをコピー配置し登録する。この手法
により、正確にかつ効率的に検査ポイントを設定するこ
とができる。
【0017】
【実施例】以下図面と共に本発明の好適な実施例につい
て説明する。図2は本発明の一実施例を説明する全体構
成図である。搬送装置4で搬送される検査物3には、表
示パネルとして液晶パネルが搭載されている。CCDカ
メラ1は、検査物3の液晶パネルを撮像し、画像を画像
処理装置5に送る。また、モニタ6には、前記CCDカ
メラ1の映像や前記画像処理装置5の処理画像、また、
操作メニューなどが表示される。マウス7は検査前処理
を設定する場合などに使用され、モニタ上で操作メニュ
ーの選択や領域設定を行う。
【0018】以下に検査前処理について説明する。本実
施例の検査前処理では、図1にあるように位置補正マー
ク登録手段、検査ポイント登録手段、判定値登録手段を
有する。まず、基準となる表示パネルの画像(以下基準
パネル画像と記す)を撮像する。
【0019】次に、前記位置補正マーク登録手段では、
図3の位置補正マーク登録11に示すように前記基準パ
ネル画像の特徴的な部分を2カ所マウスで選択し、その
部分の画像及び特徴を登録する。ここで、検査パネルの
設置が回転方向に対してずれを生じない場合は、マーク
を1カ所登録するだけでよい。また、位置補正手段にて
前記マークを検索すると同時に回転角度も測定する場合
も、マークを1カ所登録するだけでよい。
【0020】前記検査ポイント登録手段では、表示パタ
ーンを分類し、各表示パターン毎に検査ポイント登録手
段を有している。本実施例では、表示パターンをセグメ
ント、キャラクタ、グラフィック、アイコンの4つの表
示に分類している。ここで、セグメントとは、7つの棒
状表示部で8の字を形成し、0から9までのすべての数
字を表現できるようにしたものである。また、キャラク
タとは、5×7ドットなどの少数ドットブロックから形
成される表示部で、0から9の数字以外に文字なども表
示できるようにしたものである。また、グラフィックと
は、多数のドットから形成された表示部である。また、
アイコンとは、文字や、記号、絵など特定形状をした表
示部である。
【0021】まず、前記セグメントの登録方法を説明す
る。図5のように通常セグメントは複数桁から形成され
ており、まずその中の1つを検査ポイント登録用とし
て、図5の検査ポイント登録指定21のようにマウスで
選択する。これにより、検査ポイントをマウスで設定す
るモードとなり、各セグメントに対し、図6のように検
査ポイントを白直線で7本設定する。これにより前記7
セグメントに対する検査ポイントとなる白線の位置が登
録される。また、同時に前記7セグメントの形状も登録
される。次に図5のように他の7セグメントを囲むよう
に検索範囲指定22をすると、登録された前記7セグメ
ント形状を元に、同形状の7セグメントを検索し、発見
する毎に検査ポイントとなる白線位置をコピー設定し登
録する。本操作を検索範囲に含まれる全7セグメントに
対して自動的に繰り返すことで、容易に高速に検査ポイ
ントを設定することができる。
【0022】次に、前記キャラクタの登録方法を説明す
る。これは、前記セグメントの登録方法と基本的に同様
であり、1つのパターンで検査ポイントを登録し、他の
複数パターンは自動的に登録する方法である。図7の検
査ポイント登録指定31に示すように、1つ目のキャラ
クタを指定すると、検査ポイントを指定する登録モード
となり、図8に示すように矩形を角に位置するドットの
中央に指示すると、あらかじめ入力された縦横のドット
数より各ドットの中央位置を算出し、各ドットの中央位
置に検査ポイントを設定する。このように1つのキャラ
クタに対する検査ポイントの位置と、同時にキャラクタ
の形状も登録する。次に図7のように残りのキャラクタ
部を囲むように検索範囲指定32をすると、キャラクタ
を検索し、発見されたキャラクタに検査ポイントをコピ
ー配置し登録する。
【0023】次に、前記グラフィックの登録方法を説明
する。図9に示すようにグラフィック表示パターンの対
角2点(1点目指定41及び2点目指定42)を指定
し、あらかじめ登録した縦横のドット数より、各ドット
の中央に検査ポイントを設定し登録される。次に、前記
アイコンの登録方法を説明する。アイコン表示部をマウ
スで指定すると、その部分の2値化がされるモードとな
り、適切なしきい値を2値化画像を見ながら設定し、2
値化画像を作成する。本2値化画像がアイコンに対する
検査ポイントとなる。さらに、前記2値化画像に対し
て、部分的に画像追加や、画像切断する機能を有してい
る。前記画像追加では、前記2値化画像において本来検
査ポイントが接続されて形成される必要がある部分や、
検査ポイントが抜けている部分に対して、部分的に検査
ポイントを追加し修正することができる。また、前記画
像切断では、間違って接続された部分や、検査ポイント
を細かく設定したい部分などを切断修正することができ
る。また、前記検査ポイントに対して細線化手段を用い
ると、図4のアイコン部ように、各アイコンの骨格を検
査ポイントとして作成することもできる。
【0024】細線化する前の2値化画像を検査ポイント
とすると、アイコンの細りや、部分欠けなども確認する
ことができるという長所がある。一方、細線化した検査
ポイントを使用すると、各検査ポイントの回転計算する
点数を減少させることができ、検査速度を高速化できる
という利点がある。これらは、検査装置の使用者が検査
したい方法に合わせて選択できる。
【0025】以上説明したように、各表示パターン毎に
検査ポイントを作成する手段を有することで、すべてマ
ウス操作でかつ効率的に登録することができる。また、
本実施例では前記検査ポイントは、検査ポイントの集合
体である検査ブロックとしても登録される。前記ブロッ
クは、表示パターンにより次のように登録される。前記
セグメントは、前記検査ポイント白線1本を1検査ブロ
ックとし、前記キャラクタでは、5×7などのキャラク
タドットブロックを1検査ブロックとし、前記グラフィ
クでは、対角2点で設定した1つの範囲を検査ブロック
とし、前記アイコンでは、連続して形成されている検査
ポイントを1検査ブロックとしている。さらに、ドット
部は、縦横の1ラインを1つの検査ブロックとしても登
録できるようにしてある。
【0026】次に判定値設定手段を以下に説明する。本
実施例では、前述した通り基準パネル画像に対して、検
査ポイントを設定している。この時、前記検査ポイント
上の点灯濃度値を判定基準値として登録している。ま
た、検査の許容範囲を設定できるように、前記判定値設
定手段により前記判定基準値に対するパーセント値を設
定することができる。つまり、前記判定基準値に対する
変化量を2段階設定することで、正常点灯のしきい値と
異常点灯のしきい値を設定することができる。ここで、
正常点灯と異常点灯のしきい値を同一の値にしなけれ
ば、その中間領域が生まれ、これを警告点灯と判定する
機能も装備している。また、前記許容範囲の設定は、表
示パターン単位と、前記表示パターン内にある検査ブロ
ック単位のどちらかで設定できるようになっている。表
示パターン単位で設定する手段は効率的であり、一方検
査ブロック単位の設定では、部分的な設定ができるた
め、パターン形状や照明条件などに合わせた柔軟な設定
ができるようになっている。また、前記判定値設定で
は、検査する単位を設定する手段も有しており、検査ポ
イント単位、検査ブロック単位、また、前記キャラク
タ、グラフィックに対しては、検査ポイントを縦横ライ
ン単位でも扱うこともできる。
【0027】以上のように検査前処理を行っておくこと
で、以下に説明する検査処理が実施される。検査処理で
は、図2のように検査対象物が搬送され、前記CCDカ
メラ1で表示パネルを撮像し、検査画像を取り込む。ま
ず、図1の位置補正手段で、前記登録した2つの位置補
正マークを前記検査画像から検索し、検査パネルの基準
パネルに対する移動量を算出する。次に濃度取得手段に
より、すでに登録した前記検査ポイントを前記移動量分
移動させ、前記検査画像から、各検査ポイントの濃度を
取得する。次に判定手段では、まず前記取得した濃度
と、前記判定基準値及びその許容範囲とを比較し、検査
ポイント単位の合否を判定する。さらに、検査ブロック
単位の検査を設定されたものは、検査ブロック数内の欠
陥数を集計し検査ブロック単位の判定値と比較して合否
判定を出力する。また、検査画像全体としては、これら
判定結果を総合的に判断し検査パネルの合否を出力す
る。
【0028】本実施例では、良好な検査ができるよう
に、撮像した画像をあらかじめ加工する画像改善処理機
能を有しており以下に説明する。図2の画像処理装置5
は画像メモリを有しており、暗部から明部に対する濃度
を0から255の256階調で画像を確保することがで
きる。ここで、画像改善処理の1つとして照明むらを除
去する方法があり、本方法として表示パネルの消灯画像
と点灯画像の差分画像を作成し処理することは従来から
行われている方法である。ここで、例えば点灯時は黒く
なり、消灯時は白くなる表示パネルを処理した場合で、
消灯部の濃度が200、黒点灯部の濃度が100とする
と、差分画像では、点灯部分の濃度は、消灯濃度と点灯
濃度の差分100となり、消灯部の濃度は消灯濃度同士
の差分となり0となる。つまり本差分画像は明暗が反転
した画像となっているため、これを修正するために、前
記差分画像を反転させる。この時、反転させるために2
55から各濃度を引いた画像を作成する。すると、点灯
部の濃度は255から100を減算した155となり、
消灯部の濃度は255から0を引くため255となる。
つまり、最初消灯部と点灯部は200:100の濃度で
あったものが、前記差分、反転処理により255:15
5となり、全体的に明るい方向にオフセットがかかった
状態となる。これにより、消灯部と点灯部のコントラス
ト比(明るい部分/暗い部分)は始め200/100つ
まり2.0であったのが、255/155の1.64と
なりコントラストが低下するという課題があった。これ
を補正するために、本発明では、差分画像に対してオフ
セット調整し反転させることで、コントラストの低下を
防いでいる。つまり前記差分画像では、消灯部0、点灯
部100であったが、これに対するオフセット調整とし
て55加算すると、消灯部55,点灯部155となり、
反転画像は消灯部200、点灯部100となり、コンタ
ラストは200/100つまり2.0となり、最初と同
じコントラストを得ることができる。
【0029】本発明では自動濃度補正手段を有しており
以下に説明する。本検査装置は、前述したように基準パ
ネルを元に検査基準値を設定する。しかし、照明装置は
電源投入から光量が安定するまで30分以上かかるのが
一般的である。そのため、検査装置を使用する前は照明
の暖気運転を必要としていた。また、液晶パネルは偏光
板を張る角度で濃度が変化する。異なる偏光板を張った
ロットにおいて偏光板の張り付け角度の差が生じ、全体
的な濃度変化を起こす場合がある。これは、濃度測定に
より判定する本装置においても、また、従来の固定値で
2値化する方式の検査装置においても、良好な判定でき
ない原因となることがあった。そこで、本実施例では、
基準パネルの非点灯状態のパネル濃度を登録しておき、
検査パネルの非点灯状態の濃度と比較し、濃度差があれ
ばこれをカメラゲインを調整し、同じ濃度で撮像するよ
うにしている。
【0030】ここで、基準パネルと検査パネルの非点灯
濃度の差だけカメラの撮像濃度をオフセットする方式で
も効果的であるが、この方式ではコントラストが変化し
てしまうため誤判定してしまう可能性がある。そこで、
本実施例では、カメラのアナログ信号とデジタル信号の
変換レンジを調整しコントラストは維持するようにして
いる。例えば、0Vから0.5Vのアナログ信号が0か
ら255のデジタル信号に対応しており、基準パネルの
非点灯濃度がデジタル値で200、また検査パネルの非
点灯濃度がデジタル値で220であった場合、前記デジ
タル値220はアナログ値の0.43Vに対応してお
り、この0.43Vが基準パネルの非点灯濃度のデジタ
ル値であった200に変換させるようにすれば、デジタ
ル処理上は非点灯濃度は同じ濃度になる。従って、デジ
タル値0はアナログ値0V、デジタル値200はアナロ
グ値0.43Vに対応するには、デジタル値255は
0.55Vに対応すればよいことになり、0Vから0.
5Vを0Vから0.55Vにゲインを変更することで、
コントラストを維持した濃度調整がなされるのである。
【0031】次に、本発明の検査装置が有する表示パネ
ル内の非パターン部の検査ポイント配置方法について以
下に説明する。非パターン部に異物が混入したり、ギャ
ップむらが存在した場合、パターン部の表示濃度だけで
なく、非パターン部の濃度にも変化を生じさせ、むらな
どの欠陥を生じさせる場合がある。これを検査するに
は、非表示パターン部にも検査ポイントを配置し、濃度
判定する必要がある。
【0032】本実施例では、非パターン部に検査ポイン
トを配置する方法として、まず、検査範囲全体をマウス
で指定し、この範囲に任意の間隔で画像メモリA(図示
せず)に検査ポイントが255になるように配置する。
次にパターン部に配置された検査ポイントを除去するた
めに、全点灯画像の点灯部分は255、非点灯部分は0
となるように2値化した画像を画像メモリB(図示せ
ず)に格納する。ここで、前記画像メモリAから前記画
像メモリBを引くことで、点灯部分に配置された検査ポ
イントは削除されることとなる。このようにして作成し
た検査ポイントの座標と、各ポイントの基準パネル上の
濃度を登録しておき、検査時には検査パネルの濃度を測
定し前記登録値と比較することで検査を行うことができ
るのである。
【0033】次に、本発明の検査装置は、解像度を向上
させるためにカメラを2台用いて検査ができるようにな
っており、このための容易な設定手段を有しているので
以下に説明する。カメラを2台以上用いて検査する装置
が実用化された例はあるが、この場合、各々のカメラの
基準画像を保存しておき、個々に比較検査するものであ
った。しかし、この場合、対象物の回転には追従できな
いという欠点があった。一方、本装置では、前述の通
り、検査ポイントの座標データを保存してあるため、回
転補正が可能であるが、カメラ2台を用いた場合、この
2つのカメラの座標を統一する必要がある。2つのカメ
ラ座標は次式で関連付けられる。
【0034】
【数1】
【0035】 (C1x、C1y)・・・カメラAの座標 (C2x、C2y)・・・カメラBの座標 (Ox、Oy)・・・・・オフセット座標 θ・・・・・・・・・・・回転角度 m・・・・・・・・・・・カメラAとカメラBの倍率 ここで、オフセット座標、回転角度、倍率の4つが未知
数とすると、カメラA座標,カメラB座標が2組わかれ
ば前記未知数を求めることができる。そこで、本実施例
では、カメラA(図示せず)とカメラB(図示せず)の
撮像範囲が僅かに重複するように設置し、前記重複部に
基準点を2カ所表示されるように設置し、各々のカメラ
で前記2つの基準点の座標を取得する。これにより、前
記未知数が定まり、2つのカメラの座標は関連付けられ
るのである。
【0036】さらに、本発明の検査装置では、検査を高
速化するために、前記検査ポイントを選択することで、
検査ポイント数を減らして検査することができる。本実
施例では、間引き数を指定することで行う。例えば間引
き数を3に設定した場合は、前記検査ポイントを3個に
1個検査しない。また、1つの表示パターンに対して検
査ポイントが少ない場合は間引き処理をすると、検査精
度が悪化する恐れがあるため、前記ブロック単位の検査
ポイント数の最小数を設定し、最小数以下の検査ポイン
ト数しかない検査ブロックは間引き処理を行わないよう
にしている。
【0037】
【発明の効果】本発明の表示パネル検査装置は、以上説
明したものであるから、以下に記載されるような効果を
奏する。 (1)本発明の表示パネル検査装置は、位置補正マーク
登録手段と位置補正手段を有することで、表示パネルを
搬送装置上にセットする精度や、表示パネルの検査物へ
の組み込み精度を緩めることが可能となり、搬送装置の
製造コストを安価にすることが可能であるとともに、表
示パネルの搬送する速度も高速化できるため検査時間を
短縮することができ検査にかかるコストを低減できると
いう効果がある。
【0038】さらに、本検査ポイントのみを位置補正す
る構造とすることで、位置補正する計算量を減らし、検
査の高速化、また、画像処理装置内部に格納するデータ
量を少なくするこができる効果がある。 (2)また、検査ポイント登録手段では、表示パネルの
表示パターン毎に分別し、各表示パターン毎に登録手段
を有する構造とすることで、表示パターンに沿った検査
ポイント手段を提供できるようにすると共に、これは検
査ポイントの登録者に操作しやすいユーザーインターフ
ェース環境を提供することができる。
【0039】(3)また同形状表示パターンがある場合
には、コピー作成する手段を提供することで、登録者の
個人差をなくし、操作性を格段に向上させ、高速に、か
つ高精度に検査パターンを形成することができる。ま
た、設定変更する場合も短時間でできるため、生産効率
が向上するという効果がある。 (4)また、複雑形状の表示パターンには容易に2値化
画像を作成する環境を提供すると共に、画像切断や画像
追加機能を備えることで、登録者の検査したい形状の検
査ポイントを作成することが可能となり、また画像の細
線化することで検査ポイント数を削減し、検査を高速化
することができるという効果がある。
【0040】(5)また、検査の判定を検査ポイント単
位以外に、検査ブロック単位、また、ドッット表示部は
ライン単位で合否判定できるようにすることで、例えば
前記アイコン部では、部分的に欠けることがない、ある
いは、ドット部ではライン単位でのみ表示欠陥が発生す
るという条件で検査する場合には、検査基準を緩く設定
することが可能になり、ゴミやほこり、また、表示パネ
ルに装着される保護フィルムのゴミ、ほこり、傷、気泡
などの疑似欠陥による誤判定を防ぐことが可能となる。
【0041】(6)また、画像改善手段として、差分画
像を作成する手段を有することで、照明むらを除去する
こが可能であり、また、差分画像に対して、加算、減算
処理ができる手段を有することで、前記差分処理で明暗
が反転した画像をさらに反転させた画像に対する、コン
トラストの改善ができるという効果がある。 (7)また、非点灯部の濃度を常に同じ濃度で撮像でき
るようにカメラゲインを調整する手段をゆうすること
で、照明の暖機運転時間の短縮、太陽光などの影響の低
減、また、パネルのロット毎の偏光板の角度差による濃
度差による影響を排除して検査することが可能になると
いう効果がある。
【0042】(8)また、非パターン部に検査ポイント
を設置する手段を有することで、パネルの下地の変色や
むらを検査できるようになるという効果がある。 (9)また、カメラ2台を座標を関連付けさせて検査す
る手段を有することで、解像度の向上による検査精度の
向上、及び回転補正を可能するという効果がある。
【0043】(10)また、検査ポイントを選択して検
査できるようにすることで、検査を高速で行えるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示パネル検査装置が有する手段を説
明する構成図である。
【図2】本発明の表示パネル検査装置の一実施例を説明
する全体構成図である。
【図3】本発明の表示パネル検査装置において位置補正
マークの登録状態を表す説明図である。
【図4】本発明の表示パネル検査装置において検査ポイ
ントの登録状態を表す説明図である。
【図5】本発明の表示パネル検査装置においてセグメン
ト表示に対する検査ポイントの自動作成を説明する説明
図である。
【図6】本発明の表示パネル検査装置においてセグメン
ト表示に対する検査ポイントの指定例を示した説明図で
ある。
【図7】本発明の表示パネル検査装置においてキャラク
タ表示に対する検査ポイントの自動作成を説明する説明
図である。
【図8】本発明表示パネル検査装置におけるキャラクタ
表示に対する検査ポイントの設定方法を説明する説明図
である。
【図9】本発明の表示パネル検査装置においてグラフィ
ック表示に対する検査ポイントの設定方法を説明する説
明図である。
【符号の説明】
1 CCDカメラ 2 リング照明 3 検査物 4 搬送装置 5 画像処理装置 6 モニタ 7 マウス 11 位置補正マーク登録 21 検査ポイント登録指定 22 検索範囲指定 31 検査ポイント登録指定 32 検索範囲指定 41 1点目指定 42 2点目指定

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも検査前設定として、検査基準
    となる表示パネル画像で、位置補正マークを登録する手
    段と、検査ポイントとして前記表示パネル画像上の座標
    とその点灯濃度を登録する手段と、前記検査ポイントの
    点灯/非点灯を判定する点灯濃度判定値を設定する手段
    を有し、検査時には、少なくとも検査パネルの画像か
    ら、前記登録した位置補正マークを検索し、前記検査基
    準パネルの位置と前記検査パネルの位置ずれ量を算出す
    る位置補正手段と、前記位置ずれ量から前記検査ポイン
    トを座標移動させ前記検査パネル上の濃度値を取得する
    手段と、前記取得した濃度値と、前記点灯濃度判定値か
    ら合否判定を行う手段を有することを特徴とする表示パ
    ネル検査装置。
  2. 【請求項2】前記検査ポイントとして前記表示パネル画
    像上の座標とその点灯濃度を登録する手段は、表示パタ
    ーンを分別し、分別した表示パターンごとに登録手段を
    有することを特徴とする請求項1記載の表示パネル検査
    装置。
  3. 【請求項3】前記検査ポイントとして前記表示パネル画
    像上の座標とその点灯濃度を登録する手段は、検査パネ
    ル上に同形状パターンが複数存在する表示パターンで
    は、1つの表示パターンについて、前記表示パターン形
    状と前記表示パターンに対する検査ポイントを登録する
    ことで、他の同形状の表示パターンに対しては、登録さ
    れた前記表示パターン形状で検索し、検索された他の同
    形状表示パターンに前記検査ポイントをコピー作成する
    手段を有すること特徴とする請求項2記載の表示パネル
    検査装置。
  4. 【請求項4】前記検査ポイントとして前記表示パネル画
    像上の座標とその点灯濃度を登録する手段は、複雑形状
    から成る表示パターンに対しては、前記複雑形状の2値
    化画像を作成し、画像切断、画像追加、画像細線化によ
    る前記2値化画像加工手段を有すること特徴とする請求
    項2記載の表示パネル検査装置。
  5. 【請求項5】前記合否判定を行う手段は、検査をポイン
    ト単位で判定する手段と、検査ポイントの集合体単位で
    判定する手段を有することを特徴とする請求項1記載の
    表示パネル検査装置。
  6. 【請求項6】請求項1の表示パネル検査装置において、
    表示パネルの点灯状態の画像と、非点灯状態の画像の差
    分画像を作成する手段と、前記差分画像に対して任意の
    値を加算または減算する手段と、さらに前記差分画像の
    反転画像を作成する手段を有することを特徴とする表示
    パネル検査装置。
  7. 【請求項7】請求項1の表示パネル検査装置において、
    表示パネルの非点灯部の濃度と検査パネルの非点灯濃度
    を元にカメラのゲインを調整する手段を有することを特
    徴とする表示パネル検査装置。
  8. 【請求項8】請求項1の表示パネル検査装置において、
    表示パネルの表示パターン部以外のところに検査ポイン
    トを配置する手段を有し、前記検査ポイントを用いてパ
    ネルの非パターン部の検査を行うことを特徴とする表示
    パネル検査装置。
  9. 【請求項9】請求項1の表示パネル検査装置において、
    カメラを2台を用いて検査する場合、2つのカメラの一
    部を重複させて表示するように設置し、前記重複表示部
    において2箇所のポイント登録することで、2台のカメ
    ラの座標を関連つけさせる手段を有することを特徴とす
    る表示パネル検査装置。
  10. 【請求項10】請求項1の表示パネル検査装置におい
    て、検査ポイントを選択して検査する手段を有すること
    を特徴とする表示パネル検査装置。
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