JPH0976470A - 印刷物検査装置 - Google Patents

印刷物検査装置

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JPH0976470A
JPH0976470A JP7241911A JP24191195A JPH0976470A JP H0976470 A JPH0976470 A JP H0976470A JP 7241911 A JP7241911 A JP 7241911A JP 24191195 A JP24191195 A JP 24191195A JP H0976470 A JPH0976470 A JP H0976470A
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JP7241911A
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English (en)
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Masashi Nishida
真史 西田
Hiroshi Sato
博 佐藤
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷物検査において、1画像中に存在する複
数の欠陥部位を個々に独立して欠陥判定し、安定した欠
陥検査を可能とする。 【解決手段】 欠陥候補画像に対して、所定の矩形領域
と、画像の所定のレベル差を設定する手段と、前記所定
のレベル差以上の画素数を計測する手段を備え、前記所
定の矩形領域を欠陥判定の処理単位として、該矩形領域
内で前記所定のレベル差以上の画素数が所定画素数を越
えると、欠陥が存在すると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行中の印刷物表
面状態を光学的に監視して、取り込んだ検査画像を基準
画像と比較し検査する印刷物検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、印刷物検査は、いろいろの方法で
人手によって行われていた。例えば、印刷機や印刷物の
種類によっては、印刷後の印刷物を適宜抜き取り、目視
により検査を行っていた。又、一定速度で連続的に走行
する印刷物では、印刷速度に同期したストロボ照明を行
い、走行する印刷中の印刷物を静止画像として判断しよ
うとする試みが行われていた。
【0003】一方、近年、印刷物の検査をオンラインで
ラインセンサを利用して行うというシステムが開発され
ており、欠陥候補となる画素を対象画像の全領域にわた
って検索し、欠陥の有無を判定している。又、検出すべ
き欠陥の大きさを指定できる機能を有するものは、そこ
から大きさの判定処理を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の欠陥判定処理では、対象画像の全領域にわたって欠
陥の有無を判定しているため、1画像中に複数の欠陥を
有する場合には、それぞれの欠陥を別々のものとして認
識することができず、例えば、図26に示す欠陥部位9
2a、92bのように、非常に小さな欠陥が散在してい
るような場合、個々に見れば欠陥として判定してほしく
ないような場合でも、これら2つの欠陥部位92a、9
2bを1つのものとして処理し、欠陥と判定してしまう
という問題がある。
【0005】又、複数の欠陥を別々のものとして認識す
るためには、各欠陥部位の連結性を判断し、ラベリング
を行う必要があり、その後に外接する長方形の大きさか
ら欠陥の大きさを求めなければならず、欠陥判定処理が
非常に複雑になるという問題がある。
【0006】本発明は、前記従来の問題を解決するべく
なされたもので、1画像中に存在する複数の欠陥部位を
個々に独立して欠陥判定することができ、処理を複雑に
することなく安定した欠陥検査を可能とする印刷物検査
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、走行中の印刷
物表面状態を光学的に監視して、取り込んだ検査画像を
基準画像と比較し検査する印刷物検査装置において、欠
陥の候補となる画素を含む欠陥候補画像を蓄える欠陥候
補画像メモリと、前記欠陥候補画像に対して、欠陥判定
の処理単位としての所定の矩形領域と、該矩形領域内で
の画像の所定のレベル差を設定する設定手段と、前記所
定の矩形領域内で、前記所定のレベル差以上の画素数を
計測し、格納する計測格納手段と、前記画素数が、所定
画素数を越えた場合に欠陥と判定する判定手段と、を備
えたことにより、前記目的を達成したものである。
【0008】即ち、本発明によれば、欠陥候補画像に対
して、所定の矩形領域範囲を処理単位として、該矩形領
域毎に、ある所定のレベル差以上の画素数を計測し、そ
の画素数がある所定画素数を越えていた場合に欠陥と判
定するようにしたため、各欠陥部位毎にそれぞれ欠陥判
定ができ、欠陥部位を独立して判定できることにより、
散在するノイズ成分を1つの欠陥としてまとめて判定し
てしまう誤判定を防ぐことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】好ましい実施の形態は、前記所定
のレベル差と前記所定画素数の組合せを複数設定するこ
とであり、これにより、検出すべき欠陥の種類を弁別す
ることができる。
【0010】他の好ましい実施の形態は、前記矩形領域
で互いに一部分重なり合うようにすることであり、これ
により、矩形領域に区切る位置によって欠陥検出結果に
差異が生じることを防止することができる。
【0011】更に他の好ましい実施の形態は、前記矩形
領域の形状を印刷の流れ方向に長い長方形とすることで
あり、これにより、印刷方向に発生する筋状欠陥の検出
が容易となる。
【0012】以下、図面を参照して、本発明のより具体
的な実施の形態の例を詳細に説明する。
【0013】第1実施形態による印刷物検査装置の全体
構成を図1に示す。
【0014】図1に示すように、本実施形態の印刷物検
査装置は、ガイドローラ2によりガイドされつつ走行す
る印刷物4に印刷された絵柄を画像データとして入力す
る入力部10と、入力された画像データをA/D変換
し、光ファイバ8を用いて処理部30へ伝送する信号伝
送部20と、印刷欠陥の判定を行う処理部30と、印刷
不良画像を画面に表示し、且つ本装置の操作を行う操作
部40とから構成される。
【0015】入力部10は、画像入力用の3板式カラー
ラインセンサカメラ(以後単にカメラという)11と、
光源装置としての高輝度高周波蛍光灯12とからなる。
【0016】又、カメラ11の同期入力タイミングは信
号伝送部20によって作成される。即ち、信号伝送部2
0は、印刷物4の移動に同期したロータリエンコーダ6
からの出力を変換して、カメラ11へ出力する。
【0017】なお、光源に使用される高輝度高周波蛍光
灯12の周波数は、例えば30KHzであり、カメラ1
1の入力画像にとってはほとんど連続点灯と見做すこと
ができる。
【0018】信号伝送部20の構成を図2に示す。
【0019】カメラ11より信号伝送部20へ向けて出
力されたアナログ信号(画像データ)に対するノイズの
影響を極力少なくするためには、R、G、B各々のアナ
ログ信号の伝送経路をなるべく短くすることが望ましい
ので、信号伝送部20はカメラ11の付近に設置され
る。
【0020】信号伝送部20へ入力されたアナログ信号
は、速度補正部21により原反(印刷物)速度変動によ
る画像の影響を取り除かれ、A/D変換部22によりデ
ジタル信号に変換された後、電気−光変換部23におい
て光信号に変換され、耐ノイズ性の高い光ファイバ8を
通じて処理部30へ伝送される。
【0021】又、前に述べたように同期入力のタイミン
グは、印刷機に設置されたロータリエンコーダ6より得
られる。ロータリエンコーダ6の信号は、絵柄の頭出し
のために、シフター24及びタイミングコントローラ2
5によりカメラ用に信号をコントロールし、カメラ11
へ出力する。
【0022】処理部30の構成を図3に示す。
【0023】信号伝送部20より受けた画像データの信
号を、まず前処理部31で、後の処理に必要な信号形態
に変換する。
【0024】前処理部31は、光ファイバ8より入力さ
れた光信号を電気信号に変換し、カメラ11の各画像毎
のばらつき、光源の照明むらを補正するシェーディング
補正を行い、カラーデータRGBにそれぞれ係数を乗じ
て加算し、モノクロデータに変換する。
【0025】前処理部31でシェーディング補正された
カラーデータは後の表示のためにフルカラーメモリ32
に蓄えられる。
【0026】又、前処理部31で変換されたモノクロデ
ータ(輝度データ)は基準画メモリ34もしくは検査画
メモリ33に蓄えられ、これを用いて印刷不良の検査が
行われる。
【0027】学習部36では、欠陥検出用のための閾値
画像の作成と、位置補正のためのデータの選択が行われ
る。又、位置補正部35では、学習部36よりのデータ
に基づいて、後で述べるような方法で基準画像検査画の
位置ずれ補正を行い、最後に欠陥判定部37において基
準画と検査画を比較して欠陥部分を判定する。
【0028】欠陥判定部37の構成を図4に示す。
【0029】欠陥判定部37は、検査画メモリ43、基
準画メモリ44、閾値画メモリ46、差の絶対値処理部
45、差分画メモリ47、閾値処理部48、欠陥候補画
メモリ50、ウインドウ判定処理部51、及び最終判定
処理部52を含んでいる。欠陥判定部37内の検査画メ
モリ43には検査画メモリ33のデータが転送され、同
じく基準画メモリ44には基準画メモリ34のデータが
転送される。検査画メモリ43と基準画メモリ44のデ
ータは差の絶対値処理部45において、位置補正部35
から得られた位置ずれ量を考慮して各画素毎に差の絶対
値が算出され、得られた結果は差分画メモリ47に蓄え
られる。又、学習部36で作成された閾値画が閾値画メ
モリ46に蓄えられる。そして、閾値処理部48におい
て差分画メモリ47と閾値画メモリ46の対応する画像
どうしを比較し、閾値を越える差分値のみを欠陥補正画
メモリ50に蓄積する。この欠陥補正画メモリ50に対
して、ウインドウ判定処理部51においてウインドウ判
定処理を行い、又その結果に対して最終判定処理部52
で最終判定を行う。
【0030】又、ウインドウ判定処理部51及び最終判
定処理部52の構成を図5に示す。
【0031】各判定ウィンドウ毎の処理において、基準
画像と欠陥画像の各画素のレベル差と、その画素値を越
える画素数の組合せを複数用意することによって、欠陥
の種類を弁別することができる。図5は、3つの組合せ
を設定した例を示している。即ち、レベル1処理部6
1、レベル2処理部62、及びレベル3処理部63であ
る。各レベルの具体的な設定方法については後で詳しく
述べる。
【0032】各レベル毎の処理部61、62、63は、
それぞれ画素数レベル差設定手段71a、b、c、画素
数レベル差格納メモリ(計測格納手段)72a、b、
c、判定ウィンドウ処理回路(判定手段)73a、b、
c、重み係数設定手段74a、b、c、重み係数格納メ
モリ75a、b、c、及び乗算器76a、b、cを備え
ている。
【0033】又更に、最終判定処理部52は、各レベル
毎の乗算結果を加算する加算器77、最終判定値設定手
段78、最終判定値格納メモリ79及び最終判定を行う
比較器80を含んでいる。
【0034】操作部40は本装置の操作を行い、又欠陥
発生時には、欠陥を含む検査画をモニタ41に表示する
と共に、ブザーで印刷欠陥のあったことを警告したり、
ディテクタにより欠陥のある印刷物を除去したり、除去
が不可能の場合には欠陥のあった部分にラベリングを施
し、欠陥個所が分かるようにする等の処理を行う。
【0035】以下、欠陥候補画像作成処理について詳し
く説明する。
【0036】図6〜図10に、検査画像と基準画像を比
較し異なった部分を欠陥候補画像として生成する処理の
過程を示す。
【0037】図6は、検査画像100を表わしている。
検査画像100は、印刷絵柄110と欠陥部位120を
含んでおり、欠陥部位120を通るある線130上の画
素の輝度値の並びは図6下方のグラフ140のように表
わせる。
【0038】図7は、基準画像200を表わしている。
基準画像200は、印刷絵柄210のみを含んでおり、
検査画像100と同じ位置の線220上の画素の輝度値
の並びは、図7下方のグラフ230のようになる。検査
画像100が基準画像200に対して位置ずれを起こし
ている場合には、位置ずれ補正を行った後に検査画像1
00と基準画像200の各画素毎に輝度値の差の絶対値
を求め、図8に示すような差分画像300を作成する。
【0039】図8に示すように、差分画像300中には
印刷絵柄110、210の輪郭部分310が位置ずれ誤
差として残る。又、欠陥部位120は基準画像200中
には含まれていないため、差分画像300中に欠陥部位
320としてそのまま残される。この差分画像300に
おいて検査画像100中の線130と同じ位置の線33
0上の画素の輝度値の並びは、図8下方のグラフ340
で表わされる。
【0040】ここで、印刷絵柄110、210の輪郭部
分310は、欠陥ではないので、この部分を誤って欠陥
と判定しないようにするために、図9に示す閾値画像4
00を用意する。この閾値画像400は基準画像20
0、あるいはそれ以前に入力された、基準となる画像か
ら作成される。
【0041】閾値画像400における各画素の値は印刷
絵柄の輪郭部分に発生する位置ずれ誤差及び画像中に含
まれるノイズ成分を越えるものでなくてはならない。
又、検査画像100は印刷原反の伸縮や画像取込みタイ
ミングのずれにより、基準画像200に比べて歪みを含
んでいるので、位置ずれ補正を行ったとしても絵柄の輪
郭の位置が基準画像のそれに比べてずれてしまう。従っ
て、閾値画像400中の絵柄輪郭部分410は差分画像
300中の輪郭部分310よりも太くする必要がある。
【0042】この点閾値画像400において、検査画像
100中の線130と同じ位置の線420上の画素の輝
度値の並びは図9下方のグラフ430で表わされる。
【0043】差分画像300の各画素値が閾値画像40
0の同じ位置に存在する各画素の値よりも大きい場合に
は、そのまま差分画像300の画素値を残し、そうでな
い場合には、画素の値を0とする。
【0044】このようにして作成されたのが、図10に
示す欠陥候補画像500である。欠陥候補画像500に
は、欠陥部位510が残される。この欠陥候補画像50
0において、検査画像100中の線130と同じ位置の
線520上の画素の輝度値の並びはグラフ530で表わ
される。
【0045】欠陥候補画像500の作成後、後段の処理
において欠陥部位510の大きさや輝度値が計測され、
前述したように、欠陥判定部37において、最終的な欠
陥判定が行われる。
【0046】本発明は、この欠陥判定処理に関するもの
である。
【0047】まず第1実施形態に係る欠陥判定処理につ
いて説明する。
【0048】図11に欠陥候補画像の一例を示す。この
例は、欠陥部位90a、90bの2つの欠陥候補を含ん
でいる。この欠陥候補画像を図11に示すように、1つ
が、例えば縦M、横Nの大きさをもつ格子状の矩形領域
(判定ウィンドウ)に分け、それぞれの判定ウィンドウ
で欠陥の有無を判定する。
【0049】これにより、離れた位置に存在する欠陥部
位90aと90bは独立に判定処理することができる。
即ち、欠陥部位90bは、判定ウィンドウ91bにおけ
る処理によって欠陥か否か判定されるのであって、欠陥
部位90aの判定を行う判定ウィンドウ91aには影響
されない。又、逆に、欠陥部位90aの判定は欠陥部位
90bの判定には影響されない。
【0050】従って、このような判定ウィンドウの処理
を行うことによって、各欠陥部位毎に欠陥判定を行うこ
とができ、散在するノイズ成分を1つの欠陥としてまと
めて判定してしまうことによる誤判定を防ぐことができ
る。
【0051】各判定ウィンドウ毎の欠陥判定処理は、判
定ウィンドウ内の画素値(基準画像と欠陥画像の各画素
のレベル差)と、その画素値を越える画素数の組合せに
よって決定される。即ち、検査対象となる欠陥部位の候
補のレベル差がある設定値以上で、且つその面積(画素
数)がある設定値以上であれば、それは欠陥と判定され
る。
【0052】前に述べたように、このレベル差と画素数
の組合せを複数用意することによって、欠陥の種類を弁
別する機能をもたせることができるが、本実施形態では
図12に示すような、レベル1、2、3という3つの組
合せを設定している。
【0053】レベル1は、レベル差が小さくて画素数の
多い欠陥、即ち淡くても大きな欠陥を検出するものであ
り、レベル3は、レベル差が大きくて画素数の少ない欠
陥、即ち小さくても濃い欠陥を検出するものであり、レ
ベル2はレベル1とレベル3の中間である。
【0054】以下本実施形態の欠陥判定処理を説明す
る。
【0055】各処理は、図5の欠陥候補画像メモリ50
に対して行われ、判定ウィンドウ処理はそれぞれレベル
1処理部61、レベル2処理部62、レベル3処理部6
3において各レベル1、2、3毎に独立して実行され
る。各レベルの処理部61、62、63では、画素数レ
ベル差設定手段71a、b、cによって設定された各値
が画素数レベル差格納メモリ72a、b、cに保管さ
れ、判定ウィンドウ処理回路73a、b、cで使用され
る。判定ウィンドウ処理回路73a、b、cによって各
々の判定ウィンドウ毎に欠陥の判定が行われる。
【0056】この判定ウィンドウ内における欠陥判定処
理を図13、14のフローチャートに示す。
【0057】各判定ウィンドウ内の画素数は、図11に
示すように横N、縦Mであり、横方向は0からN−1ま
で、縦方向は0からM−1までアドレス付けさけてい
る。又、各レベルの設定値は、図12に示すように、レ
ベル1はレベル差L1以上、画素数S1以上で、レベル
2はレベル差L2以上、画素数S2以上で、レベル3は
レベル差L3以上、画素数S3以上である。
【0058】まず、図13のステップ100において、
各レベル毎の設定値を越える画素数をカウントするカウ
ンタN1、N2、N3を0クリアする。次のステップ1
02において、判定ウィンドウ内における画素の位置を
示す縦方向の座標jを0クリアし、ステップ104にお
いて同じく横方向の座標iを0クリアする。
【0059】ステップ106で座標(i,j)における
画素の輝度値P(i,j)がレベルL3を越えているか
否か判定する。その結果レベルL3を越えている場合に
は、ステップ108でカウンタN3を1増加してステッ
プ118ヘ進む。
【0060】又、レベルL3を越えていない場合には、
次のステップ110で該輝度値P(i,j)をレベルL
2と比較する。レベルL2を越えている場合にはステッ
プ112でカウンタN2を1増加して、ステップ118
へ進む。
【0061】又、レベルL2を越えていない場合には、
次のステップ114で該輝度値P(i,j)をレベルL
1と比較する。レベルL1を越えている場合には、ステ
ップ116でカウンタN1を1増加してステップ118
へ進む。
【0062】以上のような画素数のカウントにより、カ
ウンタN1には、レベル差L1以上でL2より小のもの
の個数が、又カウンタN2には、レベル差L2以上でL
3より小のものの個数が、そしてカウンタN3には、レ
ベル差L3以上のものの個数がカウントアップされる。
【0063】ステップ118で、横方向の座標iを1増
加し、次のステップ120で、iがNに等しくなったか
否か、即ち判定ウィンドウ内で横1行の処理が済んだか
否か判断する。未だiがNに等しくなく、そのような処
理が終了していないときは、再びステップ106へ戻り
前と同じ処理を繰り返す。
【0064】iがNに等しくなったら、次のステップ1
22で縦方向の座標jを1増加し、ステップ124でj
がMに等しくなったか否か、即ち当該判定ウィンドウ内
の全ての行の処理を終了したか否か判断する。未だjが
Mに等しくなく終了していなければ、再びステップ10
4へ戻り、次の行の処理を行う。
【0065】jがMに等しくなったら、図14のステッ
プ126へ進み、カウンタN1をレベル1の画素数の設
定値S1と比較する。N1がS1以上であれば、ステッ
プ128でレベル1の欠陥が存在すると判定する。
【0066】同様にして、カウンタN2について、ステ
ップ130でS1と比較して、N2がS1以上であった
ら、ステップ132でレベル1の欠陥が存在すると判定
し、ステップ134でN2をレベル2の画素数の設定値
S2と比較し、N2がS2以上であれば、ステップ13
6でレベル2の欠陥が存在すると判定する。
【0067】又、カウンタN3についても、ステップ1
38でS1以上であるときはステップ140でレベル1
の欠陥が存在すると判定し、ステップ142でS2以上
とされたらステップ144でレベル2の欠陥が存在する
と判定し、ステップ146でレベル3の画素数の設定値
S3と比較し、S3以上であればステップ148でレベ
ル3の欠陥が存在すると判定する。
【0068】レベル1の欠陥があったと判定された場合
は、判定ウィンドウ処理回路73aより乗算器76aに
対し1が出力され、レベル2の欠陥があったと判定され
た場合は、判定ウィンドウ処理回路73bより乗算器7
6bに対し1が出力され、レベル3の欠陥があったと判
定された場合は、判定ウィンドウ処理回路73cより乗
算器76cに対し1が出力される。又、欠陥が無い場合
には、それぞれ0が出力される。
【0069】このようにして、最終判定処理部52の各
乗算器76a、b、cはそれぞれ1又は0のデータを受
け取る。最終判定処理部52では各レベル毎に重み係数
設定手段74a、b、cを有し、その値は重み係数格納
メモリ75a、b、cに保管される。
【0070】ウィンドウ判定処理部51より入力された
1又は0のデータに重み係数が乗算器76a、b、cに
よって乗算され、全てのレベルの乗算結果が加算器77
によって加算される。最終判定値設定手段78によって
設定され、最終判定値格納メモリ79に保管された値
と、加算値とを比較器80によって比較し、加算値の方
が大きかった場合に、その判定ウィンドウ内に欠陥が存
在したという最終判定を得る。
【0071】なお、このとき各レベル毎の重み係数の設
定により、どのレベルを重視した検査を実施するかを決
定することができる。
【0072】次に、欠陥判定処理の第2実施形態につい
て説明する。
【0073】これは、欠陥を3つのレベル1、2、3に
分類する方法として、図15に示すように、レベル差を
重視して検査するようにしたものである。
【0074】即ち、第1実施形態では、図12に示すよ
うに、例えばレベル差がL3以上の場合であっても、画
素数がS3以上のときはレベル3の欠陥、その中でも画
素数がS2以上のときはレベル2の欠陥、更に画素数が
S1以上のときはレベル1の欠陥というように、細かく
欠陥のレベル分けがなされている。
【0075】これに対し、図15に示すように、本第2
実施形態においては、レベル差がL3以上の場合は、画
素数がS3以上ならば全てレベル3の欠陥として、更に
これを画素数に応じて、レベル2、レベル1の欠陥と分
けることはしていない。このように、画素数よりもレベ
ル差を重視して欠陥判定を行うものである。
【0076】この処理フローを図16、17に示す。
【0077】図16において、ステップ200から22
4までの処理は第1実施形態の処理フローである図13
のステップ100から124までと同じである。
【0078】図17のステップ226以降の後半の処理
では、図15に示すレベル分けに従って、各レベル毎に
画素数の判定を行い、各レベル毎の欠陥判定を行ってい
る。
【0079】前に述べたように、カウンタN1はレベル
差L1以上でL2より小のものの個数を、カウンタN2
のレベル差L2以上でL3より小のものの個数を、又カ
ウンタN3はレベル差L3以上のものの個数を保持して
いるので、ステップ226以下のステップにおいて、各
カウンタN1、N2、N3が単に、それぞれ画素数S
1、S2、S3以上か否かを判断するだけで、それぞれ
図15に示すレベル1、2、3の欠陥を検出することが
できる。
【0080】次に、欠陥判定処理の第3実施形態につい
て説明する。
【0081】これは、欠陥を3つのレベル1、2、3に
分類する方法として、図18に示すように、面積(画素
数)を重視して検査するようにしたものである。
【0082】即ち、第1実施形態では、図12に示すよ
うに、例えば画素数がS1以上の場合であっても、レベ
ル差がL1以上のときはレベル1の欠陥、その中でもレ
ベル差がL2以上のときはレベル2の欠陥、更にレベル
差がL3以上のときはレベル3の欠陥としていた。
【0083】これに対し、図18に示すように、本第3
実施形態においては、例えば画素数がS1以上の場合
は、レベル差がL1以上ならば全てレベル1の欠陥とし
て、更にこれをレベル差に応じてレベル2、レベル3と
はしていない。このようにレベル差よりも画素数を重視
して欠陥判定を行うものである。
【0084】この処理フローを図19、20に示す。
【0085】図19においてステップ300から324
までの処理は、第2実施形態と同様第1実施形態の処理
フローである図13のステップ100から124までと
同じである。
【0086】ステップ326以降の後半の処理では、図
18に示すレベル分けに従って、各レベル毎に、画素数
の判定を行う。
【0087】前に述べたように、カウンタN1はレベル
差L1以上でL2よりも小のものの個数を、カウンタN
2はレベル差L2以上でL3より小のものの個数を、又
カウンタN3はレベル差L3以上のものの個数を保持し
ているので、例えば、カウンタN2について、ステップ
330でN2がS1以上であると判断されたら、ステッ
プ332でレベル1の欠陥が存在するとして先へ進み、
N2をS2と比較してレベル2の欠陥か否かの判定は行
わない。
【0088】カウンタN3についても同様であり、N3
を画素数の大きい方から順にS1、S2、S3と比較
し、どこかでN3の方が大となったら、そのレベルの欠
陥を検出する。このように画素数重視の検出が行われ
る。
【0089】次に、欠陥判定処理の第4実施形態につい
て説明する。
【0090】これは、欠陥候補画像上の判定ウィンドウ
をオーバーラップさせることにより、判定ウィンドウの
区切り方によって生じる判定欠陥の差異を防ごうとする
ものである。
【0091】図21に示す判定ウィンドウ93は、その
大きさが横方向N、縦方向Mで、横方向への移動ステッ
プをN/2、縦方向への移動ステップM/2とした場合
である。この場合、判定ウィンドウ93は横方向、縦方
向共半分ずつオーバーラップしている。
【0092】もし、このようにオーバーラップさせない
とすると、例えば図22に示すように、判定ウィンドウ
94aを設定した場合には、欠陥部位95が4つの判定
ウィンドウに分割されて、各判定ウィンドウではそれぞ
れ小さな欠陥として判定処理されてしまう。しかし、1
つの判定ウィンドウが欠陥部位95をほとんど含むよう
に判定ウィンドウを設定した場合には、大きな欠陥とし
て判定される。従って、判定ウィンドウの区切る場所に
よって判定結果に差異を生じてしまう。
【0093】これに対し、図23に示すように、判定ウ
ィンドウ94bを半分ずつオーバーラップさせた場合に
は、9つの判定ウィンドウに分割され、区切る場所の違
いによらず、いずれかの判定ウィンドウには所定の面積
が保たれるため、安定した欠陥検出が可能となる。
【0094】次に、欠陥判定処理の第5実施形態につい
て説明する。
【0095】これは、印刷欠陥は印刷の流れ方向に長い
筋状のものが多いので、そのような欠陥の検出を容易に
するものである。
【0096】例えば、図24に示すように、欠陥部位9
6が筋状をなすとき、判定ウィンドウ97を設定して
も、欠陥部位96が筋状で細長いため、1つの判定ウィ
ンドウ97に含めることができず、小さな欠陥として判
定されてしまう。
【0097】そこで本実施形態では、図25に示すよう
に、筋状の欠陥部位96に対し、判定ウィンドウ98の
形状を縦に長い長方形にしたものである。これにより印
刷方向に発生する筋状欠陥を検出し易くなった。
【0098】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明によれば、
欠陥候補画像に対して、所定の矩形領域(判定ウィンド
ウ)を処理単位として欠陥判定をおこなようにしたた
め、1画面中に存在する複数の欠陥部位を個々に独立し
て欠陥判定することができ、処理を複雑にすることな
く、安定した欠陥検査が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態による印刷物検査装置の概略を示す
全体構成図
【図2】信号伝送部の構成を示すブロック線図
【図3】処理部の構成を示すブロック線図
【図4】欠陥判定部の構成を示すブロック線図
【図5】ウインドウ判定処理部及び最終判定処理部の構
成を示すブロック線図
【図6】検査画像を示す説明図
【図7】基準画像を示す説明図
【図8】差分画像を示す説明図
【図9】閾値画像を示す説明図
【図10】欠陥候補画像を示す説明図
【図11】本実施形態による判定ウィンドウを示す説明
【図12】第1実施形態による欠陥判定のためのレベル
分けの例を示す線図
【図13】第1実施形態による欠陥判定処理を示すフロ
ーチャート
【図14】同じく第1実施形態による欠陥判定処理を示
すフローチャート
【図15】第2実施形態による欠陥判定のためのレベル
分けの例を示す線図
【図16】第2実施形態による欠陥判定処理を示すフロ
ーチャート
【図17】同じく第2実施形態による欠陥判定処理を示
すフローチャート
【図18】第3実施形態による欠陥判定のためのレベル
分けの例を示す線図
【図19】第3実施形態による欠陥判定処理を示すフロ
ーチャート
【図20】第3実施形態による欠陥判定処理を示すフロ
ーチャート
【図21】第4実施形態による判定ウィンドウを示す説
明図
【図22】判定ウィンドウの区切り方による判定結果の
差異を示す説明図
【図23】第4実施形態による判定ウィンドウでの欠陥
判定を示す説明図
【図24】筋状欠陥の判定の問題点を示す説明図
【図25】第5実施形態による判定ウィンドウを示す説
明図
【図26】従来の欠陥判定による問題点を示す説明図
【符号の説明】
10…入力部 20…信号伝送部 30…処理部 37…欠陥判定部 40…操作部 50…欠陥候補画像メモリ 51…ウィンドウ判定処理部 52…最終判定処理部 71a、b、c…画素数レベル差設定手段 72a、b、c…画素数レベル差格納メモリ(計測格納
手段) 73a、b、c…判定ウィンドウ処理回路(判定手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】走行中の印刷物表面状態を光学的に監視し
    て、取り込んだ検査画像を基準画像と比較し検査する印
    刷物検査装置において、 欠陥の候補となる画素を含む欠陥候補画像を蓄える欠陥
    候補画像メモリと、 前記欠陥候補画像に対して、欠陥判定の処理単位として
    の所定の矩形領域と、該矩形領域内での画像の所定のレ
    ベル差を設定する設定手段と、 前記所定の矩形領域内で、前記所定のレベル差以上の画
    素数を計測し、格納する計測格納手段と、 前記画素数が、所定画素数を越えた場合に欠陥と判定す
    る判定手段と、 を備えたことを特徴とする印刷物検査装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記所定のレベル差と
    前記所定画素数の組合せを複数設定したことを特徴とす
    る印刷物検査装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記矩形領域が互いに
    一部分重なり合うようにしたことを特徴とする印刷物検
    査装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記矩形領域の形状
    を、印刷の流れ方向に長い長方形としたことを特徴とす
    る印刷物検査装置。
JP7241911A 1995-09-20 1995-09-20 印刷物検査装置 Pending JPH0976470A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008134107A (ja) * 2006-11-27 2008-06-12 Daio Paper Corp 欠陥ログの検出方法及び検出装置
JP2009063388A (ja) * 2007-09-06 2009-03-26 Dainippon Printing Co Ltd 検査装置および方法

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