JPH11312199A - 看護ガイダンスシステム - Google Patents

看護ガイダンスシステム

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JPH11312199A
JPH11312199A JP11752698A JP11752698A JPH11312199A JP H11312199 A JPH11312199 A JP H11312199A JP 11752698 A JP11752698 A JP 11752698A JP 11752698 A JP11752698 A JP 11752698A JP H11312199 A JPH11312199 A JP H11312199A
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JP
Japan
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nursing
care
information
patient
knowledge
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JP11752698A
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Hiroshi Narasaki
博司 楢崎
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Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えば在宅患者の看護や介護等においては,
ケア担当者により行われるケアを標準化することが困難
であったり,膨大な過去の症例から類似した症例を探索
する必要がある等の問題があった。 【解決手段】 本発明は,過去の事例から抽出された妥
当率及び適用率を含むルール評価情報に基づいて修正さ
れるルールを用いて,定式化された観察情報からケアの
推論を行うことにより,患者の症状や状態にあった標準
的なケアをケア担当者に提示して,ケアの質の改善や内
容の標準化を図ったものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,看護ガイダンスシ
ステムに係り,例えば在宅患者に対する看護や介護等に
おいて,患者の看護又は介護内容を決定するのに用いる
看護ガイダンスシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】社会の高齢化が進むに連れて,既存の医
療福祉施設だけでなく,自宅等で医療福祉サービスを受
ける患者も増加してきた。このような在宅患者は,日常
的に看護や介護を必要とする場合が多く,看護婦等のケ
ア担当者が数時間おきに在宅患者を訪問するような看護
体制が確立されていることが望ましい。例えば在宅患者
がねたきりの状態にあれば,褥創(床ずれ)が発生する
恐れが高くなる。この褥創を予防するためには,ケア担
当者が少なくとも2時間ごとに患者の体位交換を行う等
の看護を実施する必要がある。また,褥創の発生を予防
するためには,体位交換を行うだけでは十分でなく,患
者の体位交換に加えて,栄養摂取状態の改善,スキンケ
ア等の他のケアが必要となる場合も多い。ケア担当者
は,これらのケアを,患者の状態や症状を観察して,選
択することになる。このため,ケア担当者には,患者の
状態や症状に関する知識はもちろん,栄養摂取やケアに
必要な用品等についての広範な知識が要求される。広範
な知識が要求されても,複数の専門医師やケア担当者等
が同時に在中する医療福祉施設では,例えば複数のケア
担当者の意見を集約することにより,ケアの内容や質の
管理を行うことが可能である。これに対し,上記のよう
な訪問看護では,一人のケア担当者が患者の看護を行う
場合が多く,ケアの内容や質がケア担当者の経験や選好
等に依存する割合が大きくなる。また,患者の状態や症
状の観察についても同様の個人差が生じる恐れもある。
従って,ある患者の症状に対して異なるケア担当者が異
なるケアを繰り返せば,症状の改善が遅れてしまう事態
も考えられる。ケアの継続性を確保し,ケアの内容や質
を一定に保つには,ある一人の在宅患者に対して同じケ
ア担当者が継続的にケアを行うことが望ましいが,一般
的には複数のケア担当者が随時入れ替わってケアを行う
場合が多い。このため,ケアの継続性を確保し,ケアの
内容や質を一定に保つには,各ケア担当者間における看
護データのやり取りが重要となる。このようなケア担当
者を支援するための技術は,例えば特開平8−1905
91号公報等に記載されている。特開平8−19059
1号公報に記載されている技術では,訪問看護に必要な
情報をコンピュータにより入出力可能なデジタル情報と
して保持され,ケア担当者に患者の最新情報が提供され
る。また,例えば特開平9−185657号公報には,
所定の患者の看護データをサーバから携帯端末にダウン
ロードし,該看護データを参照して看護が行われた後
は,新たな看護データを携帯端末からアップロードし
て,看護データの管理を容易化した技術が記載されてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記公
報に記載された技術は,患者データ管理を容易化する
等,看護を支援するためのものであり,患者の症状や状
態に応じた適当で標準的なケアを直接提示して,看護の
質の改善や内容の標準化に直接寄与するものではなかっ
た。本発明は,このような従来の技術における課題を解
決するために,看護ガイダンスシステムを改良し,複数
の観察項目により定式化された観察情報に基づいてケア
を推論して,適当で標準的なケアをケア担当者に提示す
ることにより,看護又は介護の質の改善や内容の標準化
に直接寄与することのできる看護ガイダンスシステムを
提供することを目的とするものである。また,ある患者
に対するケアを選択する場合に他の患者の類似する過去
の事例を参考にしたい場合も多い。これにより,看護や
介護の質の改善や内容の標準化を図ることができるから
である。そこで,類似事例を自動的に抽出することので
きる看護ガイダンスシステムを提供することも目的とす
る。また,推論に用いられる知識(ルール)は,医学的
知識の進歩等の理由により常に更新されていく必要があ
る。そこで,実際に行われた看護内容から知識を適正に
評価して,推論結果や知識自体を容易に修正することの
できる看護ガイダンスシステムを提供することも目的と
する。また,多数の観察項目について観察情報を入力す
ると,入力作業が煩雑になったり入力内容に誤りが生じ
る恐れが高くなる。そこで,観察情報の入力作業を誤り
なく簡便に行うことができる看護ガイダンスシステムを
提供することも目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,請求項1に係る発明は,複数の観察項目により定式
化された患者の観察情報を入力するための観察情報入力
手段と,看護又は介護の知識を格納した知識ベースと,
上記知識ベースに格納された知識を用いて上記観察情報
入力手段より入力された観察情報から当該患者に対する
看護又は介護内容の候補を推論する推論部と,上記推論
部により推論された看護又は介護内容の候補を出力する
看護内容候補出力手段とを具備してなる看護ガイダンス
システムとして構成されている。上記請求項1に記載の
看護ガイダンスシステムによれば,知識ベースに格納さ
れた知識を用いて複数の観察項目により定式化された患
者の観察情報から当該患者に対する看護又は介護内容の
候補が推論され出力されるため,ケア担当者に専門家等
の意見が集約された標準的なものであって,患者の状態
や症状に合った適当なケアを提示することができる。こ
のため,患者のケアを行うケア担当者の経験や個人的な
選好に大きく左右されることのないケアを患者に施すこ
とが可能となる。その結果,看護や介護の質の改善や,
看護又は介護内容の標準化を図ることができる。
【0005】また,請求項2に係る発明は,上記請求項
1に記載の看護ガイダンスシステムにおいて,上記観察
情報入力手段より入力された患者の観察情報に対応して
当該患者に対して実際に行われた看護又は介護内容とそ
れに関連する情報とを含む看護内容情報を入力するため
の看護内容入力手段と,上記観察情報入力手段より入力
された患者の観察情報と上記看護内容入力手段により入
力された看護内容情報とを含む看護情報を患者別に格納
する患者別看護情報データベースと,上記推論部が上記
看護又は介護内容の候補を推論するのに用いた知識が上
記実際に行われた看護又は介護内容に対して妥当なもの
であったか否かを表す妥当性情報と上記推論部が上記看
護又は介護内容の候補を推論するのに用いた知識が上記
実際に行われた看護又は介護内容に適用されたか否かを
表す適用性情報とを含む知識評価情報を上記患者別看護
情報データベースから抽出し上記知識ベースに格納され
た知識に対応して格納する知識評価情報データベースと
を具備してなることをその要旨とする。また,請求項3
に係る発明は,上記請求項2に記載の看護ガイダンスシ
ステムにおいて,上記知識評価情報データベースに格納
された知識評価情報に基づいて上記看護内容候補出力手
段により出力される看護又は介護内容の候補を修正する
看護内容候補出力修正手段を具備してなることをその要
旨とする。また,請求項4に係る発明は,上記請求項2
又は3に記載の看護ガイダンスシステムにおいて,上記
知識評価情報データベースに格納された知識評価情報に
基づいて上記知識ベースに格納された知識のうち修正が
必要な知識を抽出する修正知識抽出手段と,上記修正知
識抽出手段により抽出された修正が必要な知識を出力す
る修正知識出力手段とを具備してなることをその要旨と
する。上記請求項2〜4のいずれか1項に記載の発明に
よれば,知識ベースに格納されている知識に対応する看
護又は介護内容と実際に行われた看護又は介護内容が異
なる場合には,知識評価情報に基づいて上記知識の妥当
性や適用性が評価されるため,例えば推論部の推論結果
を修正して出力したり,修正が必要な知識自体を出力し
て使用者に提示することができる。従って,システムが
構築された後,医学的知識に変化があっても,それに応
じて知識ベースに格納された知識を容易に更新すること
ができる。
【0006】また,請求項5に係る発明は,複数の観察
項目により定式化された患者の観察情報を入力するため
の観察情報入力手段と,看護又は介護の知識を格納した
知識ベースと,上記知識ベースに格納された知識を用い
て上記観察情報入力手段より入力された観察情報から当
該患者に対する看護又は介護内容の候補を推論する推論
部と,上記推論部により推論された看護又は介護内容の
候補を出力する看護内容候補出力手段と,上記観察情報
入力手段より入力された患者の観察情報に対応して当該
患者に対して実際に行われた看護又は介護内容とそれに
関連する情報とを含む看護内容情報を入力するための看
護内容入力手段と,上記観察情報入力手段より入力され
た患者の観察情報と上記看護内容入力手段により入力さ
れた看護内容情報とを含む看護情報を患者別に格納する
患者別看護情報データベースと,上記推論部が上記看護
又は介護内容の候補を推論するのに用いた知識が上記実
際に行われた看護又は介護内容に対して妥当なものであ
ったか否かを表す妥当性情報と上記推論部が上記看護又
は介護内容の候補を推論するのに用いた知識が上記実際
に行われた看護又は介護内容に適用されたか否かを表す
適用性情報とを含む知識評価情報を上記患者別看護情報
データベースから抽出し上記知識ベースに格納された知
識に対応して格納する知識評価情報データベースと,上
記知識評価情報データベースに格納された知識評価情報
に基づいて上記看護内容候補出力手段により出力される
看護又は介護内容の候補を修正する看護内容候補出力修
正手段と,上記知識評価情報データベースに格納された
知識評価情報に基づいて上記知識ベースに格納された知
識のうち修正が必要な知識を抽出する修正知識抽出手段
と,上記修正知識抽出手段により抽出された修正が必要
な知識を出力する修正知識出力手段とを備え,上記知識
ベース,患者別看護情報データベース,及び知識評価情
報データベースを除いた他の各手段が,ネットワークを
介して接続された端末に設けられてなる看護ガイダンス
システムとして構成されている。上記請求項5に記載の
看護ガイダンスシステムによれば,使用者とのインター
フェース部分や推論部分が端末に設けられているため,
例えば看護婦等のケア担当者が在宅患者を訪問して看護
を行ったり,在宅患者のそばに付き添う介護人が介護を
行うような場合でも,ネットワークを介して容易に看護
又は介護内容の候補等を得ることができ,看護や介護の
質の改善や,看護又は介護内容の標準化を図ることがで
きる。
【0007】また,請求項6に係る発明は,上記請求項
3又は5に記載の看護ガイダンスシステムにおいて,上
記看護内容候補出力修正手段による修正が,上記看護内
容候補出力手段により出力される看護内容の候補の表示
優先順位を変更するものであることをその要旨とする。
上記請求項6に記載の看護ガイダンスシステムによれ
ば,表示優先順位が知識評価情報に基づいて修正される
ため,例えば使用者は最も適当であると推論された看護
又は介護内容を即座に判断することができる。また,請
求項7に係る発明は,上記請求項5又は6に記載の看護
ガイダンスシステムにおいて,上記観察情報入力手段よ
り入力された患者の観察情報を含む事例を格納する事例
データベースと,上記事例データベースに格納された事
例の特徴を上記複数の観察項目に基づいて定式化した特
徴式を演算する特徴式演算手段と,複数の事例について
上記特徴式演算手段により演算された特徴式間の類似度
を演算し,該類似度が大きい類似事例を抽出する類似事
例抽出手段と,上記類似事例抽出手段により抽出された
類似事例を出力する類似事例出力手段とを具備してなる
ことをその要旨とする。また,請求項8に係る発明は,
上記請求項7に記載の看護ガイダンスシステムにおい
て,上記特徴式演算手段により演算される特徴式が,上
記複数の観察項目に基づいたベクトル式であり,上記類
似事例抽出手段により抽出される類似事例は,上記特徴
式演算手段により複数演算されたベクトル式の間の距離
が小さい事例であることをその要旨とする。上記請求項
7又は8に記載の看護ガイダンスシステムによれば,例
えばある患者のある事例に類似した他の患者の事例が,
使用者が膨大な事例を探索する必要なく抽出される。こ
のため,使用者はその類似事例と上記ある患者に対する
看護又は介護内容とを容易に比較することができ,看護
や介護の質の改善,及び看護又は介護内容の標準化をよ
り一層図ることができる。
【0008】また,請求項9に係る発明は,上記請求項
5〜8のいずれか1項に記載の看護ガイダンスシステム
において,看護又は介護内容に関連する関連情報を格納
する関連情報データベースと,上記関連情報データベー
スに格納された関連情報を出力する関連情報出力手段と
を具備してなることをその要旨とする。また,請求項1
0に係る発明は,上記請求項9に記載の看護ガイダンス
システムにおいて,上記関連情報が,看護又は介護内容
の詳細な手順表すものであることをその要旨とする。ま
た,請求項11に係る発明は,上記請求項9に記載の看
護ガイダンスシステムにおいて,上記関連情報が,患者
の看護又は介護に用いられる用品,器具等の看護用品情
報であることをその要旨とする。また,請求項12に係
る発明は,上記請求項9〜11のいずれか1項に記載の
看護ガイダンスシステムにおいて,上記関連情報データ
ベースが,上記関連情報のインデックス情報のみを格納
するものであり,上記関連情報出力手段が,上記関連情
報データベースに格納されたインデックス情報に基づい
て当該関連情報を探索し出力するものであることをその
要旨とする。上記請求項9〜12のいずれか1項に記載
の看護ガイダンスシステムによれば,上記推論部により
推論された看護又は介護内容についての詳しい手順や必
要な用品についての情報が容易に得られるため,実際の
看護や介護をより正確かつ迅速に行うことが可能とな
る。
【0009】また,請求項13に係る発明は,上記請求
項5〜12のいずれか1項に記載の看護ガイダンスシス
テムにおいて,上記患者別看護情報データベースに格納
された患者の観察情報を検索し,当該患者の観察情報が
上記患者別看護情報データベースに既に格納されている
場合には,当該患者に対する前回の観察情報を上記観察
情報入力手段の入力部に予め表示してなることをその要
旨とする。また,請求項14に係る発明は,上記請求項
13に記載の看護ガイダンスシステムにおいて,上記観
察情報入力手段が,複数の観察項目について入力が行わ
れたことを確認するための確認手段と,上記確認手段に
より複数の観察項目について入力が行われたことが確認
されたか否かに基づいて,上記観察項目に対する入力の
不備を判別する入力不備判別手段とを具備してなること
をその要旨とする。また,請求項15に係る発明は,上
記請求項14に記載の看護ガイダンスシステムにおい
て,上記入力不備判別手段により上記観察項目に対する
入力の不備がないことが判別された場合にのみ,上記患
者別看護情報データベース及び事例データベースに患者
の観察情報を格納してなることをその要旨とする。上記
請求項13〜15のいずれか1項に記載の看護ガイダン
スシステムによれば,例えば観察項目が多数あっても,
前回の観察情報等が予め表示されるため,入力の労力を
軽減すると共に,入力誤りも抑え,さらに観察情報が更
新されたことが確認された場合にのみ,観察項目がシス
テムに格納されるため,入力忘れ等を防止することもで
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下,添付図面を参照して,本発
明の実施の形態につき説明し,本発明の理解に供する。
ここで,図1に本発明の一実施の形態に係る看護ガイダ
ンスシステムの概略構成を示す。本発明の一実施の形態
に係る看護ガイダンスシステムは,例えば看護婦等が在
宅患者を訪問して看護を行う訪問看護や,在宅患者に付
き添う介護人による介護等の際に,看護婦や介護人等の
ケア担当者に患者の状態や症状に合った適切な看護又は
介護内容を提示する看護ガイダンスシステムであって,
図1に示す如く,患者の状態や症状等に関する複数の観
察項目により定式化された患者の観察情報を入力するた
めの観察情報入力手段101と,患者の症状を同定し看
護又は介護(以下,ケアと称す)内容の選択を行うため
のケアに関する知識(ルール)を格納した知識ベース1
02と,上記知識ベース102に格納されたルールを用
いて上記観察情報入力手段101より入力された観察情
報から当該患者に対するケアの候補を推論する推論部1
03と,上記推論部103により推論されたケアの候補
を出力するケア候補出力手段(看護内容候補出力手段)
104と,上記観察情報入力手段101より入力された
患者の観察情報に対応して当該患者に対して実際に行わ
れたケアとその関連情報とを含む看護内容情報を入力す
るためのケア入力手段(看護内容情報入力手段)105
と,上記観察情報入力手段101により入力された患者
の観察情報と上記ケア入力手段105より入力されたケ
アとを含む看護情報を患者別に時系列に格納した患者別
ケアデータベース(患者別看護情報データベース)10
6と,上記推論部103が上記ケアの候補を推論するの
に用いたルールが上記実際に行われたケアに対して妥当
なものであった割合を表す妥当率(妥当性情報)と上記
推論部103がケアの候補を推論するのに用いたルール
が上記実際に行われたケアに適用された割合を表す適用
率(適用性情報)とを含むルール評価情報(知識評価情
報)を上記患者別ケアデータベース106から抽出し,
上記知識ベース102に格納されたルールに対応して格
納するルール評価情報データベース(知識評価情報デー
タベース)107と,上記ルール評価情報データベース
107に格納されたルール評価情報に基づいて上記ケア
候補出力手段104により出力されるケアの候補を修正
するケア候補出力修正手段(看護内容候補出力修正手
段)108と,上記ルール評価情報データベース107
に格納されたルール評価情報に基づいて上記知識ベース
102に格納されたルールのうち修正が必要なルールを
抽出する修正ルール抽出手段(修正知識修正手段)10
9と,上記修正ルール抽出手段109により抽出された
修正が必要なルールを出力する修正ルール出力手段(修
正知識出力手段)110と,上記観察情報入力手段10
1より入力された患者の観察情報を含む事例を格納する
事例データベース111と,上記事例データベース11
1に格納された事例の特徴を上記複数の観察項目に基づ
いてベクトル化した特徴ベクトルを演算する特徴ベクト
ル演算手段(特徴式演算手段)112と,複数の事例に
ついて上記特徴ベクトル演算手段112により演算され
た特徴ベクトル間の距離を演算し,該距離が小さい類似
事例を抽出する類似事例抽出手段113と,上記類似事
例抽出手段113により抽出された類似事例を出力する
類似事例出力手段114と,ケアに必要な用品やケアを
詳細に説明したビデオ画像等を含む関連情報自体又はそ
ののインデックス情報を格納した関連情報データベース
115と,上記関連情報データベース115に格納され
たインデックス情報を基に必要に応じて上記関連情報を
探索し,上記関連情報を出力する関連情報出力手段11
6とを具備する。
【0011】上記看護ガイダンスシステムには,この
他,患者名を格納した患者データベース117や,患者
のケアを行うケア担当者についてそのログイン名,パス
ワード等を格納した担当者データベース118,各セッ
ションを管理するためのセッション管理データベース1
19等が備えられている。そして,上記看護ガイダンス
システムでは,例えば,知識ベース102,患者別ケア
データベース106,ルール評価情報データベース10
7,事例データベース111,関連情報データベース1
15,患者データベース117,担当者データベース1
18,セッション管理データベース119等のデータベ
ースは,ネットワーク上に接続されたサーバSの磁気記
憶装置等に設けられる。また,これらのデータベースに
対して,ケア担当者は,クライアント端末C上で実現さ
れる観察情報入力手段101,看護内容候補出力手段1
04,ケア入力手段105,修正ルール出力手段11
0,類似事例出力手段114,関連情報出力手段116
等のインターフェースIを介してアクセスを行う。ま
た,上記インターフェースIを介してサーバSのデータ
ベースとの間で授受される情報は,例えばクライアント
C上で実現される推論部103,ケア候補修正手段10
8,修正ルール抽出手段109,特徴ベクトル演算手段
112,類似事例抽出手段113等の情報処理手段Eに
より加工処理される。上記クライアントCにおけるイン
ターフェースIや情報処理手段Eは,例えばインターネ
ット,イントラネット等のネットワーク上に提供される
HTML(Hyper Text Markup Language) 文書を閲覧す
るためのブラウザと,該ブラウザ上で動作するアプレッ
トプログラムとにより実現される。もちろん,上記イン
ターフェースIや情報処理手段Eには,上記アプレット
プログラムだけでなく,ネットワーク上のサーバSの情
報にクライアントCから動的に処理を行い得る他のコン
ポーネント等を用いてもよいし,ブラウザやアプレット
プログラムの代わりに専用のクライアントアプリケーシ
ョンを用いてもよい。また,クライアントCの処理能力
に応じて,例えばインターフェースだけをクライアント
側に設けるようにしてもよい。クライアントCにおける
上記ブラウザの情報表示領域F100は,例えば図2に
示すように,上下二つの領域(以下,フレームと称す)
F101,F102に分割されて利用される。上側のフ
レームFはアプレットの表示領域F101に,下側のフ
レームFはHTML文書の表示領域F102に用いられ
る。上記HTML文書の表示領域F102には,アプレ
ットにより指定されたURL(Uniform Resource Locato
r)にあるHTML文書を表示させることも可能であり,
ケアの手順を詳細に示したマニュアルや実際に行われた
ケアの様子を説明する動画像等の関連情報を表示するの
に利用される。
【0012】以下,上記看護ガイダンスシステムの詳細
について説明する。上記看護ガイダンスシステムにおい
て,ケア担当者がサーバSに接続されたクライアントC
のブラウザ上でアプレットを起動させると,予め指定さ
れたURLに基づいてサーバSに格納されたログイン画
面ファイルがクライアントC側に読み出される。ケア担
当者は,端末側に読み出されたログイン画面に自己のロ
グイン名,パスワード,患者名等のログイン情報を入力
してシステムにログインを行う。サーバS側ではこれに
応じて担当者データベース118から該当するデータが
読み出される。ケア担当者の認証が成功すると,上記ア
プレットの表示領域F101に例えば図3に示すような
画面(TOP画面)200が表示される。また,セッシ
ョン管理データベース119には,ログインした担当者
のアドレス,担当者名等が記録される。上記TOP画面
200は,ケア担当者が患者の観察結果等を入力したり
それに基づく評価結果を出力させたりするのに用いるイ
ンターフェース(ボタン,表示欄等)が提供される親画
面である。例えば上記TOP画面200上に設けられた
複数のボタン200bには,患者の観察結果を入力する
ための観察結果入力画面等の子画面がそれぞれリンクさ
れており,上記ボタン200bが押されると上記子画面
に対応したURLが参照され,上記アプレットの表示領
域F101に上記TOP画面200に代わって上記子画
面が表示される。ケア担当者は,複数の観察項目により
定式化された上記観察結果入力画面を上記TOP画面2
00から呼び出して,患者の観察結果をシステムに入力
する。
【0013】例えば褥創(床ずれ)を患う患者を観察す
る観察項目としては,従来から知られている日本語版Br
adenスケールやPSST(Pressure Sore Status Tool) スケ
ール等を利用することができる。上記日本語版Bradenス
ケールは,患者の状態から褥創発生を予測するための観
察項目(スケール)を列挙したものであり,Barbara Br
aden,Nancy Bergstromにより提唱され,真田弘美等に
より日本語化されたものである。上記日本語版Bradenス
ケールには,知覚の認知,栄養状態,皮膚状態,活動
性,可動性,摩擦とずれ,衛生状態といった観察項目が
含まれる。上記日本語版Bradenスケールによれば,例え
ば知覚の認知とは,圧迫による不快感に対して適切に反
応し得るか否かを観察する項目であり,活動性とは,行
動することによりどの程度血流の回復がはかられている
かを観察する項目である。上記日本語版Bradenスケール
では,各観察項目が3又は4の段階に分割される。具体
的には,例えば上記活動性は,臥床(1),座位可能
(2),時々歩行可能(3),歩行可能(4)の4つの
段階に分割される。尚,各段階の後ろの括弧内の数字
は,各段階に設定された点数を示す。上記日本語板Brad
enスケールを用いる場合,ケア担当者は,各観察項目の
点数を合計した合計点数の大小により,褥創が発生し易
い状態にあるか否かの予測を行うことが可能である。ま
た,上記PSSTスケールは,発生した褥創の状態を判定す
るための観察項目を列挙したものであり,褥創の表面
積,深さ,褥創辺縁部の状態,壊死組織のタイプ,壊死
組織の量等の観察項目が含まれる。上記PSSTスケールで
は各観察項目が5つの段階に分割され,各段階に1〜5
の点数が付与されている。上記PSSTスケールを用いる場
合,ケア担当者は,各観察項目の点数を合計した合計点
数の大小に応じて褥創の状態を判定することが可能であ
る。上記看護ガイダンスシステムでは,これら日本語版
BradenスケールやPSSTスケールを基にした,例えば知覚
状態,栄養状態,皮膚状態,活動性,可動性,摩擦とず
れ,衛生状態,褥創状態,さらには患者の基礎疾患等の
情報を含む基礎データ等を複数の観察項目として,各観
察項目に対応した画面を表示させるためのボタン200
bが上記TOP画面200に設けられている。
【0014】また,上記TOP画面200には,上記ボ
タン200bに対応して,各観察項目のデータを取得し
たデータ取得日時を表示する「データ取得日時」表示部
200d,各観察項目のデータが正しく入力されている
か否かを表示するデータの「チェック用」表示部200
c,各観察項目の履歴を表示する履歴表示画面を読み出
すための「履歴表示」ボタン200h等のオブジェクト
が配置されている。上記TOP画面200において,ケ
ア担当者が,活動性等の観察項目のボタン200bを押
すと,例えば図4及び図5に示すような,観察結果入力
画面300が表示される。ここで,図4は観察結果入力
画面の基本的な構造を示す図であり,図5は活動性に関
する観察結果入力画面の一例を示す図である。図4及び
図5に示すように,上記観察結果入力画面300には,
上記活動性等の観察項目の各段階やその他の問合わせ等
を表示し観察結果(データ)を入力させるための「情報
入力表示」欄301と,「特記事項記入」欄302,
「システムのメッセージ出力」欄303,「確認/評
価」ボタン304,「TOP画面に戻る」ボタン305
等のオブジェクトが設けられる。尚,上記観察情報入力
手段101は,例えば上記TOP画面200及び観察結
果入力画面300を表示させ,その入力値を制御するア
プレットプログラムにより実現されるものである。入力
の労力軽減のため,上記「情報入力表示」欄301に
は,前回の入力データが初期値として設定され表示され
る。この初期値の設定は,アプレット起動時に患者別ケ
アデータベース106から当該患者に対する前回の入力
データを読み出すことにより行われる。
【0015】はじめに上記TOP画面200が表示され
た際には,上記TOP画面200の「データ取得日時」
表示部200dには前回入力データを取得した日時が表
示される。もし,当該患者の当該観察項目に対する前回
の入力データが存在しなかった場合には,上記「情報入
力表示」欄301,及び「データ取得日時」表示部20
0dは空欄となる。このように前回の入力データを初期
値として設定したとき,例えば活動性に関しては,前回
の入力データから変化が無かった場合,ケア担当者は今
回のデータを新たに入力する必要がない。より具体的に
は,当該患者の活動性に関する観察結果が,前回のデー
タでは,「座位可能」であり,その詳細な内容が「歩行
できない」であれば,上記「情報入力表示」欄301の
「座位可能」の欄301a,及び「歩行できない」の欄
301bが予めチェックされた状態で表示される。上記
「情報入力表示」欄301に入力されたデータは,「確
認/評価」ボタン304を押した時点で,今回のデータ
としてシステムに読み込まれる。また,「データ取得日
時」表示部200dに表示されるデータ取得日時はこの
ときの日時に更新される。さらに,データ取得日時が更
新された場合には,「データ取得日時」表示部200d
の配色も変更される。また,「確認/評価」ボタン30
4を押さないで上記「TOP画面に戻る」ボタン305
により上記TOP画面200に戻った場合,各入力項目
に入力されたデータは保存されない。新たなデータの入
力がない場合でも,「確認/評価ボタン」304をケア
担当者に押させることにより,単なる入力忘れの場合
と,データに変更がない場合とを判別することが可能と
なる。また,上記「確認/評価」ボタン304を押した
時点で,入力データに誤り(値の範囲の逸脱,型の誤り
等)がないか,入力忘れがないか,他の入力データとの
矛盾がないか等をチェックする入力データチェックプロ
グラムが実行され,その実行結果が上記観察結果入力画
面300に設けられた「システムのメッセージ出力」欄
302に表示される。尚,上記「確認/評価」ボタン3
04及びその押圧状態等のプロパティを管理するアプレ
ット(クラス)が確認手段の一例であり,該プロパティ
に応じて入力済,入力忘れを判別するアプレット(クラ
ス)が入力不備判別手段の一例である。そして,上記
「確認/評価」ボタン304が押された後,さらに「T
OP画面に戻る」ボタン305がケア担当者により押さ
れると,再度上記TOP画面200が表示され,上記の
入力データチェックプログラム実行の結果,入力データ
に異常がなければ,上記TOP画面200の「データ取
得日時」表示部200d横の「チェック用」表示部20
0c(図面では○の部分)が青色で,異常があれば赤色
で表示される。この「チェック用」表示部200cの色
を基に,ケア担当者は,データの入力忘れや入力の異常
の有無を即座に知ることができる。上記のようにしてシ
ステムに読み込まれた当該患者の各観察情報は,各観察
項目に対して入力の不備がないことが判別された場合に
のみ,サーバにS設けられた患者別データベース106
及び事例データベース111の新しいレコードに記録さ
れる。そして,全ての観察項目について観察結果が正常
に入力されると,上記TOP画面200に設けられた
「サマリ画面表示」ボタン201のプロパティが使用不
可能状態から使用可能状態に変更される。上記「サマリ
画面表示」ボタン201は各観察項目の点数等を表示す
る例えば図6に示すようなサマリ画面400を読み出す
ためのボタンである。そして,ケア担当者により上記使
用可能となった「サマリ画面表示」ボタン201が押さ
れると,各観察項目の点数及び合計点数が導出され,上
記サマリ画面400に表示される。このような複数の観
察項目により定式化されたTOP画面200及び観察結
果入力画面300を用いることにより,患者の観察の標
準化が図られる。
【0016】ところで,ケア担当者が観察結果の妥当性
を確認したりそのときのケア方法を参照する等の目的
で,類似した観察結果を有する他の患者の過去の事例を
検索したい場合がある。上記訪問看護システムでは,上
記観察項目の点数をベクトル化して過去の事例の特徴を
表現することにより,過去に蓄積された類似事例を検索
することが可能である。例えば合計点の項目も含み,上
記日本語版Bradenスケールとして7項目が,上記PSSTス
ケールとして16項目の観察結果が入力されたとする
と,各項目の点数をベクトル表現した23次元の点数ベ
クトルを用いて,各事例の特徴(特徴ベクトル)が表現
される。即ち,ある時点におけるある患者の特徴ベクト
ルは,
【数1】 と表現することが可能である。尚,特徴ベクトル演算手
段112は,上記事例データベース111に格納された
各観察項目の記録を参照して上記特徴ベクトルを演算す
るアプレットプログラムにより実現される。今,事例デ
ータベース112内にN個の特徴ベクトルが格納されて
いるとすると,事例の特徴の集合SVは,
【数2】 で表される。この集合の中には当該患者の事例と他の患
者の事例が含まれているが,実際には他の患者の類似事
例を検索したい場合が多いため,そのような場合には,
当該患者の事例は上記集合SVから除外しておいてもよ
い。さて,2つの事例V0 ,Vk の類似関係を定量化す
るために,例えば下式のように重み付き二乗和に基づく
重み付き距離を求め,この重み付き距離が小さいほど類
似度が大きいものと定義する。
【数3】 尚,Wi ,i=1,2,…,23は,例えば1.0等の
実数であり,予め設定される重み係数である。そして,
上記式(3)に従って各事例間の距離が算出され,例え
ば事例間の距離が最小となった事例が類似事例として抽
出される。尚,類似事例抽出手段113は,各事例間の
距離を演算し類似事例を抽出するアプレットにより実現
される。上記のようにして抽出された類似事例は,上記
HTML文書の表示領域F102に表示される。
【0017】また,上記訪問看護システムでは,上記類
似事例の検索だけでなく,上記観察項目の点数等を基
に,入力された観察結果に対応した適当なケアの推論が
行われる。上記推論には上記観察項目の点数をそのまま
用いてもよいし,上記観察項目の点数を組み合わせて演
算したものを用いてもよい(以下では,これらを総じて
状態変数と称する)。上記状態変数は,上記日本語版Br
adenスケール及びPSSTスケールの点数を表示させる場合
と同様,上記サマリ画面が開かれる時点で演算される。
尚,上記状態変数は,全て画面に表示される必要はな
い。上記状態変数には,上記日本語版Bradenスケールや
PSSTスケールの点数をそのまま用いる場合の他,例えば
上記日本語版Bradenスケールにおける「知覚状態」,
「可動性」,「活動性」の点数の合計である「圧迫評価
値」や,「摩擦とずれ」,「湿潤」の点数の合計である
「組織耐久性評価値」等を例に挙げることができる。そ
して,上記ケアの推論は,上記TOP画面200に設け
られた「ケアの記録」ボタン202がケア担当者により
押されたときに,上記状態変数の他,上記患者別ケアデ
ータベース106に格納された観察情報,及び知識ベー
ス102に格納された知識(ルール)に基づいて行われ
る。尚,上記推論部103は,上記ケアの推論を行う例
えばアプレットプログラムにより実現されるものであ
る。また,上記「ケアの記録」ボタン202は,推論結
果を表示させるケアガイダンス画面を呼び出すためのボ
タンである。
【0018】上記知識ベース102に格納されているル
ールは,例えば「もし…」で記述される条件部と,「な
らば…」で記述される結論部とからなるプロダクション
ルールであり,その一例を下に示す。「もしBradenスケ
ールの可動性が2点以下であり,かつBradenスケールの
活動性が2点以下であり,かつ状態変数の「圧迫評価
値」の値が,状態変数の「組織耐久性評価値」以下であ
り,かつ状態変数の「圧迫評価値」の値が,状態変数の
「栄養状態評価値」以下であるならば,エアーマットの
使用」 この例のルールでは,条件部に4つの条件が指定されて
おり,いずれも,状態変数の値を参照して,条件成立の
有無が決定される。上記知識ベース102に格納される
プロダクションルールは,基本的に,「もし 観察項目
に対応した条件 ならば ケア項目」のように記述され
る。尚,この実施の形態では,簡単のため,条件部が同
じであっても結論部のケア項目が異なる場合には,それ
ぞれが一つのルールと見なされるものとする。例えば,
「もし …… ならば エアーマットの使用 及び 2
時間毎の体位交換」というルールは,「もし … なら
ば エアーマットの使用」というルールと,「もし …
ならば 2時間毎の体位交換」というルールとに分割
されるものとする。
【0019】そして,条件部が成立すると,結論部に指
定された「エアマットの使用」や「2時間毎の体位交
換」がケア項目として選択され,例えば図7に示すよう
な上記ケアガイダンス画面500によりケア担当者に提
示される。より具体的には,上記ケアガイダンス画面5
00では,ケアのガイダンスが「除圧・減圧」501,
「スキンケア」502,「栄養」503の3つのカテゴ
リに分類されて表示される。図7の例では,「除圧・減
圧」501の欄に「エアーマットを使用してください」
というケア内容と「2時間おきに体位交換をしてくださ
い」というケア内容が表示されている。尚,ケア候補出
力手段104は,推論されたケアの内容とともに上記ケ
アガイダンス画面500を表示させるアプレットにより
実現される。このように,上記看護ガイダンスシステム
では,定式化された観察情報から,専門家等の意見が集
約されたプロダクションルール等に基づいてケアが推論
されるため,患者の症状や状態にあった適当で標準的な
ケアをケア担当者に提示することが可能になる。
【0020】また,上記ケアガイダンス画面500に
は,各ケアのカテゴリに対応して「追加」ボタン50
4,「削除」ボタン505,「関連情報」ボタン506
等のオブジェクトが設けられている。上記「追加」ボタ
ン504は,上記ケアガイダンス画面500に表示され
ていなかったケアを実施した場合,そのケアを表示領域
501,502,503に追加するためのボタンである また,上記「削除」ボタン505は,上記ケアガイダン
ス画面500に表示されているケアを実施しなかった場
合,そのケアを表示領域501,502,503から削
除するためのボタンである。また,上記「関連情報」ボ
タン506は,上記ケアガイダンス画面500に表示さ
れているケアに関して,それに必要なケア用品の情報
や,ケアの手順の詳細な情報を呼び出すためのボタンで
ある。これら各ボタン504,505,506を上記表
示領域501,502,503に複数表示されているケ
アに対応させるためには,当該ケアの表示領域を例えば
マウスでクリックすればよい。
【0021】上記ケアガイダンス画面500において,
例えば「エアーマットを使用して下さい」というケアが
マウスにより選択されている状態で,上記「関連情報」
ボタン506が押されると,上記HTML文書の表示領
域F102にエアーマットに関するホームページ(HT
ML文書)が表示される。このホームページ又はURL
は,各ケア項目(ルール)に対応して関連情報データベ
ース115に格納されている。例えばアプレットにより
実現される上記関連情報出力手段116は,上記関連情
報データベース115を参照して,ホームページ自体が
格納されている場合には,上記HTML文書の表示領域
にその内容を表示し,URLが格納されている場合に
は,ネットワーク上等を探索して表示させる。上記関連
情報を表示するホームページ600には,例えば図8に
示すように,エアーマットの概要,使用メリット,商品
紹介,入手先等のリンクが設けられる。これらリンクを
マウスでクリックする等すれば,それに応じてエアーマ
ットの概要が記述されたホームページ601や,商品紹
介が記述されたホームページ602等が順次表示され
る。尚,上記ケアガイダンス画面500に表示されてい
るケアの内容に応じて,ケア用品に限らず,ケアの詳細
な手順を示す動画像等が用意されたホームページ等を表
示させるようにしてもよい。
【0022】また,上記ケアガイダンス画面500にお
いて,例えば「エアーマットを使用してください」が選
択された状態で,上記「削除」ボタンが押されると,図
9(a)に示す一例のようなケア削除画面700が上記
アプレットの表示領域F101に表示される。これは,
現場のケア担当者の判断で上記推論されたケアを実施し
なかった場合に対応する。上記ケア削除画面700に
は,当該ケアを表示する「ケア」表示部701,当該ケ
アに対応するルールの説明を表示する「ルールの説明」
表示部702,削除する理由を提示して入力させるため
の「理由入力」欄703,コメントを入力するための
「コメント入力」欄704等のオブジェクトが設けられ
ている。上記ケア削除画面700に対して,ケア担当者
は,まず上記「ケア」表示部701に表示されたケアを
確認する。次に,上記「ルールの説明」表示部702に
表示されたルールの説明を参照する。例えば「エアーマ
ットを使用して下さい」というケアに対応して,この
「ルールの説明」表示部702には,「寝たきりの状態
で,局部圧迫の傾向が顕著です。除圧,減圧に重点をお
いたケアを行う」というルールの説明が表示されてい
る。これに対し,ケア担当者は,エアーマットを使用し
ない理由を「理由入力」欄703に入力する。この理由
が,例えばエアーマットが容易に入手できず,エアーマ
ットを使用することができなかったとすると,推論され
たケア自体は誤っていないので,ケア担当者は,「理由
入力」欄703の「正しいが,今の場合実施できな
い。」という項目をチェックした上で,「コメント入
力」欄704に,エアーマットが容易に入手できない等
の理由を入力する。また,上記ケアガイダンス画面50
0において,上記「追加」ボタン504が押されると,
例えば図9(b)に示すようなケア追加画面800が上
記アプレットの表示領域F101に表示される。これ
は,現場のケア担当者の判断で,上記推論されたケアと
異なるケアが行われた場合に対応する。上記ケア追加画
面800には,上記ケアガイダンス画面500に表示さ
れていないケアを表示する「非推論ケア」リストボック
ス801,該リストボックス801でマウス等により選
択されたケアに対応するルールの説明を表示する「ルー
ルの説明」表示部802,追加する理由を提示して入力
させるための「理由入力」欄803,コメントを入力す
るための「コメント入力」欄804等のオブジェクトが
設けられている。上記ケア追加画面800に対して,ケ
ア担当者は,上記「非推論ケア」リストボックス801
に表示されたケアのうち自身が実施したケアを選択し,
対応して上記「ルールの説明」表示部802に表示され
たルールの説明を参照する。そして,ケアの選択理由を
「理由入力」欄803に入力する。上記ケア追加画面8
00及びケア削除画面800における入力値は,「O
K」ボタン805,805が押された時点で,システム
に読み込まれる。システムに読み込まれた入力値は,上
記患者別ケアデータベース106に格納される。尚,上
記ケア追加画面800及びケア削除画面800を表示さ
せ,その入力値を制御するアプレットにより上記ケア入
力手段105が実現される。
【0023】そして,上記看護ガイダンスシステムで
は,ケアの追加,削除の入力に関連してルール評価情報
が作成され,知識ベース102に格納されたルールが更
新される。より具体的には,上記知識ベース102に格
納された各ルールに対応して, A)条件部が成立し,かつ当該ルールの結論部のケアが
実行された回数 B)条件部が成立したにも関わらず,当該ルールの結論
部のケアが実行されず,ルールが妥当でなかった回数 C)条件部が成立したにも関わらず,当該ルールの結論
部のケアは実行されなかったが,ルール自身は妥当であ
った回数 D)条件部が不成立で,かつ当該ルールの結論部のケア
も実行されなかった回数 E)条件部が不成立にも関わらず,当該ルールの結論部
のケアが実行され,ルールが妥当でなかった回数 F)条件部が不成立にも関わらず,当該ルールの結論部
のケアが実行されたが,ルール自身は妥当であった回数 という情報が患者別ケアデータベース106から抽出さ
れ,上記知識ベース102に格納されたルールに対応し
て上記ルール評価情報データベース107に格納され
る。上記ケア削除画面700において,「不適切な,誤
ったケアだから」という項目が選択された場合には,上
記回数B)の値が1つ増加させられる。また,「正しい
が,今は実行できない」という項目が選択された場合に
は,上記回数C)の値が1つ増加させられる。また,2
つの項目のいずれも選択されていない場合には,上記回
数A)の値が1つ増加させられる。また,上記ケア追加
画面800において,「絶対にするべき処置であるか
ら」という項目が選択された場合には,上記回数E)の
値が1つ増加させられる。また,「必ずしも必要ではな
いが,ついでだから」という項目が選択された場合に
は,上記回数F)の値が1つ増加させられる。また,2
つの項目のいずれも選択されていない場合には,上記回
数D)の値が1つ増加させられる。上記のようにして更
新される各回数A)〜F)の値が,上記知識ベース10
2に格納されたルールを評価するのに用いられる。
【0024】即ち,実際に行われたケアに対し当該ルー
ルがどの程度妥当であったかを下式に示す妥当率により
表現し,また実際に行われるケアに対し当該ルールに対
応したケアがどの程度適用されたかを下式に示す適用率
により表現し,上記妥当率及び適用率を用いて各ルール
の評価を行う。 (条件部が成立したルールについて) 妥当率=(A+C)/(A+B+C) 適用率=A/(A+B) (条件部が成立しなかったルールについて) 妥当率=(D+F)/(D+E+F) 適用率=E/(D+E) このように抽出された妥当率及び適用率を含むルール評
価情報は,ルール評価情報データベース107に格納さ
れる。そして,アプレットにより実現されるケア候補出
力修正手段108により,上記ケアガイダンス画面50
0に表示されるケアが修正される。
【0025】例えば推論されたケア(この場合は,ルー
ルと一対一に対応)に対して,妥当率が予め定められた
しきい値よりも小さい場合には,当該ケアは表示対象か
ら外される。また,上記ケアガイダンス画面500に表
示されているケアのうち残ったものについては,上記適
用率に応じて優先度が表示され,例えばケア担当者がよ
り識別し易いように,優先度の高いものがより画面上部
に表示される。また,推論されなかったケアについて
も,妥当率が予め定められたしきい値よりも大きい場合
には,当該ケアが上記ケアガイダンス画面500に追加
表示される。この場合にも,また,上記ケアガイダンス
画面500に表示されているケアのうち残ったものにつ
いては,上記適用率に応じて優先度が表示され,例えば
ケア担当者がより識別し易いように,優先度の高いもの
がより画面上部に表示される。また,上記ルール評価情
報に基づいて,アプレットにより実現される修正ルール
抽出手段109により,例えば妥当率及び適用率の両方
又はいずれか一方が予め定められたしきい値よりも小さ
いルールが上記知識ベース102から抽出され,修正ル
ール出力手段110により上記アプレットの表示領域F
101に表示される。この表示には,「コメント」欄7
04,804に記載されたコメントが付される。従っ
て,上記看護ガイダンスシステムでは,専門家やケア担
当者が,修正が必要なルールを容易に把握することがで
きる。このように本実施の形態に係るガイダンスシステ
ムでは,医学的知識の変化にともなって容易に修正し得
るルールを用いて,定式化された観察情報から,適当な
ケアが推論されるため,ケア担当者等の使用者に標準的
で患者の状態や症状に合ったケアを提示することができ
る。このため,看護又は介護の質の改善,看護又は介護
内容の標準化を図ることができる。もちろん,ケア担当
者が,現場の判断で推論されていないケアを行うことも
考えられるが,この場合にも,ルールを適正に評価し
て,推論結果及びルール自体に修正が必要か否かを適正
に判断することができる。さらに,過去の事例の特徴を
ベクトル化して表現することにより,ケア担当者等の使
用者が膨大な過去の事例を自己の判断で探索することな
く,他の患者等の類似した事例を容易に抽出することが
できる。このため,ケア担当者は,自己の判断のみによ
らず類似事例を参照して,ケアをより正確に判断するこ
とが可能となり,その結果,看護や介護の質の改善,看
護又は介護内容の標準化を図ることができる。さらに,
ケアに必要な用品やケアの詳細な手順等もケア担当者は
容易に入手し得る。さらに,多数の観察項目がある場合
にも,入力が必要な項目ができるだけ抑えられ入力作業
の労力を軽減することもできる。
【0026】
【実施例】上記実施の形態では,類似事例を抽出する場
合に,ベクトル間の距離が最小の事例を類似事例とした
が,これに限らず,例えば距離が予め定められたしきい
値よりも小さいものを全て類似事例としてもよい。この
他,距離が小さい事例から所定数だけの事例を抽出し
て,それを類似事例としてもよい。さらに,ベクトルに
より定式化せず,他の方法を用いてもよい。このような
看護ガイダンスシステムも本発明における看護ガイダン
スシステムの一例である。また,上記実施の形態では,
複数の観察項目として,日本語版BradenスケールやPSST
スケールを基にしたものを用いたが,これに限らず,ケ
ア担当者の経験等に基づいた独自のチェックリスト等を
複数の観察項目に用いることも可能である。さらに,上
記実施の形態では,褥創のケアについてガイダンスを行
ったが,上記知識ベース102に格納されているルール
等を変更することにより,他の症状についてのガイダン
スを行うことも可能である。このような看護ガイダンス
システムも本発明における看護ガイダンスシステムの一
例である。
【0027】
【発明の効果】上記のように,上記請求項1に記載の看
護ガイダンスシステムによれば,知識ベースに格納され
た知識を用いて複数の観察項目により定式化された患者
の観察情報から当該患者に対する看護又は介護内容の候
補が推論され出力されるため,ケア担当者に専門家等の
意見が集約された標準的なものであって,患者の状態や
症状にあった適当なケアを提示することができる。この
ため,患者のケアを行うケア担当者の経験や個人的な選
好に大きく左右されることのないケアを患者に施すこと
が可能となる。その結果,看護や介護の質の改善,看護
又は介護内容の標準化を図ることができる。また,上記
請求項2〜4のいずれか1項に記載の発明によれば,知
識ベースに格納されている知識に対応する看護内容と実
際に行われた看護内容が異なる場合には,知識評価情報
に基づいて上記知識の妥当性や適用性が評価されるた
め,例えば推論部の推論結果を修正して出力したり,修
正が必要な知識自体を出力して使用者に提示することが
できる。従って,システムが構築された後,医学的知識
に変化があっても,それに応じて知識ベースに格納され
た知識を容易に更新することができる。また,上記請求
項5に記載の看護ガイダンスシステムによれば,使用者
とのインターフェース部分や推論部分が端末に設けられ
ているため,例えば看護婦等が在宅患者を訪問して看護
を行ったり,在宅患者に付き添う介護人が介護を行うよ
うな場合でも,ネットワークを介して容易に標準的な看
護又は介護内容の候補等を得ることができ,看護や介護
の質の改善,看護又は介護内容の標準化を図ることがで
きる。また,上記請求項6に記載の看護ガイダンスシス
テムによれば,表示優先順位が知識評価情報に基づいて
修正されるため,例えば使用者は最も適当であると推論
された看護又は介護内容を即座に判断することができ
る。また,上記請求項7又は8に記載の看護ガイダンス
システムによれば,例えばある患者のある事例に類似し
た他の患者の事例が,使用者が膨大な事例を探索する必
要なく,抽出される。このため,使用者はその類似事例
と上記ある患者に対する看護内容とを容易に比較するこ
とができ,看護や介護の質の改善,看護又は介護内容の
標準化をより一層図ることができる。また,上記請求項
9〜12のいずれか1項に記載の看護ガイダンスシステ
ムによれば,上記推論部により推論された看護又は介護
内容についての詳しい手順や必要な用品についての情報
が容易に得られるため,実際の看護又は介護をより正確
かつ迅速に行うことが可能となる。また,上記請求項1
3〜15のいずれか1項に記載の看護ガイダンスシステ
ムによれば,例えば観察項目が多数あっても,前回の観
察情報等が予め表示されるため,入力の労力を軽減する
と共に,入力誤りも抑え,さらに観察情報が更新された
ことが確認された場合にのみ,観察項目がシステムに格
納されるため,入力忘れ等を防止することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る看護ガイダンス
システムの概略構成を示すブロック図。
【図2】 上記看護ガイダンスシステムにおける表示方
法を説明するための図。
【図3】 上記看護ガイダンスシステムにおける観察項
目を説明するための図。
【図4】 上記観察項目をより詳細に説明するための
図。
【図5】 上記観察項目の具体例を示す図。
【図6】 観察項目に基づいた事例の評価,類似事例の
探索を説明するための図。
【図7】 ケアのガイダンスを説明するための図
【図8】 関連情報の表示を説明するための図。
【図9】 ガイダンスされたケアの評価,及びその修正
について説明するための図。
【符号の説明】
101…観察情報入力手段 102…知識ベース 103…推論部 104…ケア候補出力手段 105…ケア入力手段 106…患者別ケアデータベース 107…ルール評価情報データベース 108…ケア候補出力修正手段 109…修正ルール抽出手段 110…修正ルール出力手段 111…事例データベース 112…特徴ベクトル演算手段 113…類似事例抽出手段 114…類似事例出力手段 115…関連情報データベース 116…関連情報出力手段

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の観察項目により定式化された患者
    の観察情報を入力するための観察情報入力手段と,看護
    又は介護の知識を格納した知識ベースと,上記知識ベー
    スに格納された知識を用いて上記観察情報入力手段より
    入力された観察情報から当該患者に対する看護又は介護
    内容の候補を推論する推論部と,上記推論部により推論
    された看護又は介護内容の候補を出力する看護内容候補
    出力手段とを具備してなる看護ガイダンスシステム。
  2. 【請求項2】 上記観察情報入力手段より入力された患
    者の観察情報に対応して当該患者に対して実際に行われ
    た看護又は介護内容とそれに関連する情報とを含む看護
    内容情報を入力するための看護内容入力手段と,上記観
    察情報入力手段より入力された患者の観察情報と上記看
    護内容入力手段により入力された看護内容情報とを含む
    看護情報を患者別に格納する患者別看護情報データベー
    スと,上記推論部が上記看護又は介護内容の候補を推論
    するのに用いた知識が上記実際に行われた看護又は介護
    内容に対して妥当なものであったか否かを表す妥当性情
    報と上記推論部が上記看護又は介護内容の候補を推論す
    るのに用いた知識が上記実際に行われた看護又は介護内
    容に適用されたか否かを表す適用性情報とを含む知識評
    価情報を上記患者別看護情報データベースから抽出し上
    記知識ベースに格納された知識に対応して格納する知識
    評価情報データベースとを具備してなる請求項1に記載
    の看護ガイダンスシステム。
  3. 【請求項3】 上記知識評価情報データベースに格納さ
    れた知識評価情報に基づいて上記看護内容候補出力手段
    により出力される看護又は介護内容の候補を修正する看
    護内容候補出力修正手段を具備してなる請求項2に記載
    の看護ガイダンスシステム。
  4. 【請求項4】 上記知識評価情報データベースに格納さ
    れた知識評価情報に基づいて上記知識ベースに格納され
    た知識のうち修正が必要な知識を抽出する修正知識抽出
    手段と,上記修正知識抽出手段により抽出された修正が
    必要な知識を出力する修正知識出力手段とを具備してな
    る請求項2又は3に記載の看護ガイダンスシステム。
  5. 【請求項5】 複数の観察項目により定式化された患者
    の観察情報を入力するための観察情報入力手段と,看護
    又は介護の知識を格納した知識ベースと,上記知識ベー
    スに格納された知識を用いて上記観察情報入力手段より
    入力された観察情報から当該患者に対する看護又は介護
    内容の候補を推論する推論部と,上記推論部により推論
    された看護又は介護内容の候補を出力する看護内容候補
    出力手段と,上記観察情報入力手段より入力された患者
    の観察情報に対応して当該患者に対して実際に行われた
    看護又は介護内容とそれに関連する情報とを含む看護内
    容情報を入力するための看護内容入力手段と,上記観察
    情報入力手段より入力された患者の観察情報と上記看護
    内容入力手段により入力された看護内容情報とを含む看
    護情報を患者別に格納する患者別看護情報データベース
    と,上記推論部が上記看護又は介護内容の候補を推論す
    るのに用いた知識が上記実際に行われた看護又は介護内
    容に対して妥当なものであったか否かを表す妥当性情報
    と上記推論部が上記看護又は介護内容の候補を推論する
    のに用いた知識が上記実際に行われた看護又は介護内容
    に適用されたか否かを表す適用性情報とを含む知識評価
    情報を上記患者別看護情報データベースから抽出し上記
    知識ベースに格納された知識に対応して格納する知識評
    価情報データベースと,上記知識評価情報データベース
    に格納された知識評価情報に基づいて上記看護内容候補
    出力手段により出力される看護又は介護内容の候補を修
    正する看護内容候補出力修正手段と,上記知識評価情報
    データベースに格納された知識評価情報に基づいて上記
    知識ベースに格納された知識のうち修正が必要な知識を
    抽出する修正知識抽出手段と,上記修正知識抽出手段に
    より抽出された修正が必要な知識を出力する修正知識出
    力手段とを備え,上記知識ベース,患者別看護情報デー
    タベース,及び知識評価情報データベースを除いた他の
    各手段が,ネットワークを介して接続された端末に設け
    られてなる看護ガイダンスシステム。
  6. 【請求項6】 上記看護内容候補出力修正手段による修
    正が,上記看護内容候補出力手段により出力される看護
    又は介護内容の候補の表示優先順位を変更するものであ
    る請求項3又は5に記載の看護ガイダンスシステム。
  7. 【請求項7】 上記観察情報入力手段より入力された患
    者の観察情報を含む事例を格納する事例データベース
    と,上記事例データベースに格納された事例の特徴を上
    記複数の観察項目に基づいて定式化した特徴式を演算す
    る特徴式演算手段と,複数の事例について上記特徴式演
    算手段により演算された特徴式間の類似度を演算し,該
    類似度が大きい類似事例を抽出する類似事例抽出手段
    と,上記類似事例抽出手段により抽出された類似事例を
    出力する類似事例出力手段とを具備してなる請求項5又
    は6に記載の看護ガイダンスシステム。
  8. 【請求項8】 上記特徴式演算手段により演算される特
    徴式が,上記複数の観察項目に基づいたベクトル式であ
    り,上記類似事例抽出手段により抽出される類似事例
    は,上記特徴式演算手段により複数演算されたベクトル
    式の間の距離が小さい事例である請求項7に記載の看護
    ガイダンスシステム。
  9. 【請求項9】 看護又は介護内容に関連する関連情報を
    格納する関連情報データベースと,上記関連情報データ
    ベースに格納された関連情報を出力する関連情報出力手
    段とを具備してなる請求項5〜8のいずれか1項に記載
    の看護ガイダンスシステム。
  10. 【請求項10】 上記関連情報が,看護又は介護内容の
    詳細な手順表すものである請求項9に記載の看護ガイダ
    ンスシステム。
  11. 【請求項11】 上記関連情報が,患者の看護又は介護
    に用いられる用品,器具等の看護用品情報である請求項
    9に記載の看護ガイダンスシステム。
  12. 【請求項12】 上記関連情報データベースが,上記関
    連情報のインデックス情報のみを格納するものであり,
    上記関連情報出力手段が,上記関連情報データベースに
    格納されたインデックス情報に基づいて当該関連情報を
    探索し出力するものである請求項9〜11のいずれか1
    項に記載の看護ガイダンスシステム。
  13. 【請求項13】 上記患者別看護情報データベースに格
    納された患者の観察情報を検索し,当該患者の観察情報
    が上記患者別看護情報データベースに既に格納されてい
    る場合には,当該患者に対する前回の観察情報を上記観
    察情報入力手段の入力部に予め表示してなる請求項5〜
    12のいずれか1項に記載の看護ガイダンスシステム。
  14. 【請求項14】 上記観察情報入力手段が,複数の観察
    項目について入力が行われたことを確認するための確認
    手段と,上記確認手段により複数の観察項目について入
    力が行われたことが確認されたか否かに基づいて,上記
    観察項目に対する入力の不備を判別する入力不備判別手
    段とを具備してなる請求項13に記載の看護ガイダンス
    システム。
  15. 【請求項15】 上記入力不備判別手段により上記観察
    項目に対する入力の不備がないことが判別された場合に
    のみ,上記患者別看護情報データベース及び事例データ
    ベースに患者の観察情報を格納してなる請求項14に記
    載の看護ガイダンスシステム。
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