JPH11312025A - クロック発生回路 - Google Patents

クロック発生回路

Info

Publication number
JPH11312025A
JPH11312025A JP10117688A JP11768898A JPH11312025A JP H11312025 A JPH11312025 A JP H11312025A JP 10117688 A JP10117688 A JP 10117688A JP 11768898 A JP11768898 A JP 11768898A JP H11312025 A JPH11312025 A JP H11312025A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
delay
circuit
signal
input
stage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10117688A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromasa Noda
浩正 野田
Yasushi Nagashima
靖 永島
Masakazu Aoki
正和 青木
Hitoshi Tanaka
田中  均
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Solutions Technology Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi ULSI Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi ULSI Systems Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP10117688A priority Critical patent/JPH11312025A/ja
Publication of JPH11312025A publication Critical patent/JPH11312025A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pulse Circuits (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Dram (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 簡単な構成で50%のデューティの内部クロ
ック信号を形成及び高精度で高応答性の外部同期化クロ
ックパルスを形成する。 【解決手段】 大きい時間分解能を持つ遅延回路DL
を経た各段の遅延信号と、入力パルスの1クロック遅れ
たクロックエッジとの一致をエッジ検出回路EDで検
出し、遅延入力クロックパルスをエッジ検出信号で遅延
回路DLの遅延段数と同じくするように遅延回路DL
を伝達させる。同様にして、遅延回路DLと同じ段
数になるように遅延回路DLを伝達させ、遅延回路D
の出力パルスを小さな時間分解能を持つ遅延回路D
を経た各段の遅延信号と、入力パルスの2クロック
遅れたクロックエッジとの一致をエッジ検出回路ED
で検出する。遅延回路DLの遅延信号により内部クロ
ック信号を形成し、ダミー遅延回路の遅延時間を入力バ
ッファ回路及びクロック生成回路の合成遅延時間に等し
くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、クロック発生回
路に関し、高応答性と高精度とを備えたクロック同期化
回路あるいはデューティ50%の内部パルスを形成する
クロック発生回路が搭載されたDDR(ダブル・データ
・レイト)のシンクロナスDRAM(ダイナミック型ラ
ンダム・アクセス・メモリ)等に利用して有効な技術に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】シンクロナス・ミラー・ディレイ(SM
D)のようなフィードバックループを含まないクロック
同期回路は、同期に必要な時間(ロック時間)が2〜3
サイクルと短いところに特長がある。これは、入力クロ
ックの周期を遅延回路の段数として測定することにより
上記ロック時間を短くすることができる。この測定回路
の時間分解能は、遅延回路の構成要素1段当たりの遅延
時間で決まり、一般的にはCMOSインバータ回路の2
段分の遅延時間程度になる。このようなSMDを用いた
クロック同期回路の例として、特開平8−237091
号公報がある。
【0003】また、数10psec(ピコ秒)の時間分
解能を実現する回路の一例として、1993年国際固体
回路会議に発表されたアレイオシレータ(Array Osc
illator)がある。このアレイオシレータは、同じリング
オシレータを列方向に多数並べて、各段を2入力として
1つの入力を用いてリング状に接続するともに、各段の
出力を隣りの段の他方の入力に供給し、行方向にもリン
グ状に接続させるものである。このようなリングオシレ
ータに関しては、アイ・エス・エス・シー・シー(IS
SCC)、1993年第118頁及びアイ・エス・エス
・シー・シー(ISSCC)1995年第308頁があ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】半導体集積回路の性能
の向上に伴い、その動作に用いられるクロック周波数も
高くなる傾向にあり、クロック同期回路の精度への要求
がいっそう厳しくなり、多くとも100psec(ピコ
秒)以下の精度が必要とされる。しかしながら、上記S
MDを用いたクロック同期回路では、上記CMOSイン
バータ回路の2段分の遅延時間は、150〜300ps
ecもの遅延時間になるため、この時間分解能がそのま
ま同期誤差になり、上記のような精度を実現できない。
また、公報記載のSMDにおいては、パルスデューティ
50%に設定するため、クロックサイクル測定部の遅延
要素回路の段数を同期クロック発生部の遅延要素回路の
2倍にすることで半周期を測定するものであるが、同期
化と回路の一体的に構成するためにダミー遅延回路の精
度を入力回路と内部の駆動段の遅延時間の半分に設定す
る必要があり、精度を悪くするばかりか同期範囲を狭く
してしまうという問題がある。
【0005】一方、DLL(ディレイ・ロックド・ルー
プ)のようなフィードバックループを含むクロック同期
回路は、入力クロックと出力クロックの位相を比較し、
その結果で遅延回路の遅延時間を調整するので上記10
0psec程度の時間分解能を実現することができる反
面、上記のロック時間に100サイクル程度もの長時間
を費やすこととなり応答性の点で問題がある。
【0006】上記クロック同期回路に要求される他の性
能として、待機状態における電力低減も重要である。こ
れは、例えばサーバのように大容量のメモリを搭載した
システムでは、通常動作時でもメモリの大部分を待機状
態にすることで電力の低減を図っているためである。そ
して、高速データ転送のためには、上記待機状態にある
メモリを動作状態に復帰してから、即座にリード/ライ
ト等の内部動作を開始することができるようにしなけれ
ばならず、上記クロック同期回路には高応答性が必須の
条件となる。
【0007】本願発明者等においては、上記のような高
精度の時間分解能を持つ遅延回路を実現するために、前
記アレイオシレータの原理を用いた遅延回路を利用する
ことを検討した。しかしながら、上記のアレイオシレー
タにあっては、行方向の論理段数において各段数分ずつ
の等しい遅延を持つ遅延信号が形成されるはずである
が、実際の半導体基板上に形成された回路では、上記行
方向での信号遅延は良好な直線性が認められず、ある論
理段では速く、ある論理段では遅くなってしまう。した
がって、上記のようなアレイオシレータの原理をそのま
ま利用しても、上記のような10数psecのような微
小でしかも均等な遅延信号を得ることができないことが
判った。そこで、簡単な構成より高精度で入力されたク
ロックパルスのパルスデューティを50%に設定すると
ができるクロック発生回路、上記アレイオシレータの改
良を図りつつ、高精度で待機時での低消費電力と高速復
帰(高応答性)を実現した新規なクロック発生回路の開
発に至った。
【0008】この発明の目的は、簡単な構成で50%の
パルスデューティに設定できる内部クロック信号を形成
するクロック発生回路、高精度で高応答性の外部同期化
されたクロックパルスを形成することができるクロック
発生回路を提供することにある。この発明の前記ならび
にそのほかの目的と新規な特徴は、本明細書の記述およ
び添付図面から明らかになるであろう。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、外部端子から供給される外
部クロック信号を取り込む入力バッファ回路を通して取
り込まれた入力パルスをダミー遅延回路で遅延させ、上
記遅延させた入力パルスを比較的大きい時間分解能を持
つ第1の遅延回路を伝播させ、上記第1の遅延回路の各
段の遅延信号と、上記入力パルスの1クロック遅れたク
ロックエッジとを比較して両エッジの時間的一致を第1
のエッジ検出回路で検出し、上記第1の遅延回路と同等
の時間分解能をもって上記ダミー遅延回路を通して遅延
された入力クロックパルスを上記第1のエッジ検出回路
の検出信号によって第1の遅延回路の遅延段数と同じ遅
延段数になるように選択される第2の遅延回路を通して
伝達させ、上記第2の遅延回路と同一の回路構成とさ
れ、上記入力パルスを上記第1のエッジ検出回路の検出
信号によって第2の遅延回路と同じ遅延段数になるよう
に選択される第3の遅延回路を通して伝達させ、上記第
2の遅延回路の出力パルスを小さな時間分解能を持つ第
4の遅延回路を伝播させ、上記第4の遅延回路の各段の
遅延信号と、入力パルスの2クロック遅れたクロックエ
ッジとを比較して両エッジの時間的一致を第2のエッジ
検出回路で検出し、上記第4の遅延回路と同等の時間分
解能をもってクロックパルスを伝搬させる遅延回路を用
い、上記第3の遅延回路を通して遅延された入力パルス
を上記第2のエッジ検出回路の検出信号によって第4の
遅延回路の遅延段数と同じ遅延段数になるように選択さ
れる第5の遅延回路を伝搬させてその遅延信号によりク
ロック生成回路で内部クロック信号を形成するととも
に、上記ダミー遅延回路の遅延時間を上記入力バッファ
回路及び上記クロック生成回路の合成された遅延時間に
等しくさせる。
【0010】
【発明の実施の形態】図1には、この発明に係るクロッ
ク発生回路の一実施例のブロック図が示されている。特
に制限されないが、同図の各回路ブロックは、図示しな
い他の回路とともに公知の半導体製造技術によって、単
結晶シリコンのような1個の半導体基板上において形成
される。
【0011】この実施例では、簡単な構成で外部クロッ
ク信号との同期化と、外部クロック信号のパルスデュー
ティとは無関係に50%のパルスデューティを持つ内部
クロック信号を形成するために、同期化回路と半周期化
回路とが組み合わされる。半導体集積回路装置の外部端
子から供給される外部クロック信号Ext.CLKは、
入力回路(レシーバ)RCVと駆動回路(ドライバ)D
RVを通して内部共通ノードCOMMONに伝えられ
る。
【0012】上記内部共通ノードCOMMONに取り込
まれ入力クロックパルスは、上記入力バッファ及び駆動
回路RCV&DRVでの遅延時間と、後述するフリップ
フロップ回路FFと駆動回路DRVからなるクロック生
成回路での遅延時間とに対応した遅延時間を持つように
されたダミー遅延回路DMDL1を通して遅延される。
この遅延された入力信号DINは、第1の遅延回路DL
1により遅延される。この遅延回路DL1は、複数のゲ
ート回路が直列形態に接続せされたものであり、各遅延
段から遅延された出力信号が形成される。
【0013】上記第1の遅延回路DL1を通して遅延さ
れた各段の遅延信号は、上記内部共通ノードCOMMO
Nに供給された入力クロックパルスとが第1のエッジ検
出回路ED1により比較される。エッジ検出回路ED1
は、上記遅延段に対応した複数のエッジ検出部Dにより
構成されるものであり、上記遅延回路DL1での各段の
遅延信号と、1クロック遅れて上記内部共通ノードCO
MMONに取り込まれた入力クロックパルスとのエッジ
とを比較し、両エッジが時間的に一致したらその時点で
遅延回路DL1におけるエッジの位置(つまり通過した
遅延要素回路の段数N)を検出する。
【0014】上記第1の遅延回路DL1に対応して第2
の遅延回路DL2が設けられる。上記第2の遅延回路D
L2は、上記第1の遅延回路と同等の回路で構成され、
第1のエッジ検出回路ED1の検出信号により制御され
るN段目の遅延段が選ばれて、上記内部共通ノードCO
MMONに伝えられた入力クロックパルスを上記第1の
遅延回路DL1での遅延段数と同数の遅延段数Nを通し
て遅延させる。この遅延回路DL2の遅延信号がフリッ
プフロップ回路FFと駆動回路DRVからなるパルス生
成回路を通して内部クロックパルスint.CLKとし
て出力される。
【0015】上記内部クロックパルスint.CLK
は、外部端子から供給された入力クロック信号Ext.
CLKと同期化されるものであり、かかる入力クロック
信号Ext.CLKは、上記の入力バッファとしてのレ
シーバRCV、及びドライバDRVを通して上記同期化
回路の入力に対応した内部共通ノードCOMMONに供
給されて上記入力クロックパルスとされる。つまり、上
記ドライバDRVの出力が接続される内部共通ノードC
OMMONに取り込まれた入力クロックパルスは、その
まま上記遅延回路DL1の入力に供給されるのではな
く、ダミー遅延回路DMDL1を通して遅延されて上記
遅延回路DL1の入力信号DINとされる。ダミー遅延
回路DMDL1は、上記レシーバRCV1とドライバD
RV及び上記パルス生成回路(FF&DRV)の遅延時
間に対応した遅延時間に設定され、後述するように上記
内部クロックパルスint.CLKと外部端子から供給
された入力クロック信号Ext.CLKとを同期化させ
るものである。
【0016】上記同期化回路に次の半周期化回路が組み
合わされる。上記内部共通ノードCOMMONに取り込
まれた入力クロックパルスは、直接に第3の遅延回路D
L3により遅延される。この遅延回路DL3は、複数の
ゲート回路が直列形態に接続せされたものであり、各遅
延段から遅延された出力信号が形成される。ただし、そ
の遅延段数は、入力クロックパルスの最低周波数に対応
した最大周期に対応されたものとされる。
【0017】上記第3の遅延回路DL3を通して遅延さ
れた各段の遅延信号は、上記内部共通ノードCOMMO
Nに供給された入力クロックパルスと第2のエッジ検出
回路ED2により比較される。エッジ検出回路ED2
は、上記同様に遅延段に対応した複数のエッジ検出部D
により構成されるものであり、上記遅延回路DL3での
各段の遅延信号と、1クロック遅れて上記内部共通ノー
ドCOMMONに取り込まれた入力クロックパルスとの
エッジとを比較し、両エッジが時間的に一致したらその
時点で遅延回路DL1におけるエッジの位置(つまり通
過した遅延要素回路の段数N)を検出することにより、
入力クロックパルスの1周期を遅延段数に置き換えて測
定する。
【0018】上記第3の遅延回路DL3に対応して第4
の遅延回路DL4が設けられる。上記第4の遅延回路D
L4は、上記第3の遅延回路と同等の回路で構成され、
第3のエッジ検出回路ED2の検出信号により制御され
るN/2段目の遅延段が選ばれて、SOUTを上記第3
の遅延回路DL3での遅延段数の半分の遅延段数N/2
を通して遅延させる。この遅延回路DL4の遅延信号が
フリップフロップ回路FFに供給されて、内部クロック
信号int.CLKのパルス幅(デューティ)が設定さ
れる。つまり、フリップフロップ回路FFは、上記同期
化回路で形成された遅延信号SOUTによりセットさ
れ、上記半周期化回路で形成された遅延信号HOUTに
よりリセットされる。
【0019】図2には、上記クロック発生回路の動作を
説明するためのタイミング図が示されている。外部端子
から入力されるクロック信号Ext.CLKは、上記レ
シーバRCVとドライバDRVを通して遅延時間d1だ
け遅延されて内部共通ノードCOMMONに伝えられ
る。この共通ノードCOMMONに伝えられた入力パル
スは、上記ダミー遅延回路DMDL1により、上記入力
回路(RCV&DRV)での遅延時間d1と、パルス生
成部(前記エッジ検出回路ED1での遅延時間も含まれ
る)での遅延時間d2に対応した遅延時間(d1+d
2)だけ遅延されて上記遅延回路DL1の入力パルスD
INとされる。
【0020】この入力パルスDINは、遅延回路DL1
を伝播し、その立ち上がりエッジが上記共通ノードCO
MMONに入力される1サイクル遅れて入力されたパル
スの立ち上がりエッジと比較されて、上記遅延回路DL
1での遅延時間mだけ遅延されたもののエッジの位置に
対応するN段目が検出されて、SMDの動作と同様にそ
の検出信号に対応して共通ノードCOMMOMの入力パ
ルスが遅延回路DL2を通して同じ段数Nに対応した遅
延時間mだけ遅延させられて出力信号SOUTとされ
る。
【0021】上記同期化動作と並行して、遅延回路DL
3による入力パルスの1周期の測定が行われる。すなわ
ち、遅延回路DL3は、少なくとも入力パルスの最低周
波数に対応した最大周期に相当する遅延段を持ち、上記
入力パルスを遅延させる。この遅延信号と1サイクル遅
れて入力された入力パルスとが前記同様にエッジ検出回
路ED2により比較され、入力パルスの1周期分に相当
する遅延段に対応した遅延時間2nが測定される。この
検出信号は、上記遅延回路DL2により同期化された出
力パルスSOUTを上記検出された段数の半分に相当す
る遅延時間nだけ遅延させて半周期化出力パルスHOU
Tを形成する。
【0022】フリップフロップ回路FFとドライバDR
Vからなるパルス生成回路では、上記同期化出力パルス
SOUTの立ち上がりより動作時間d2だけ遅延させて
内部クロックパルスint.CLKを立ち上げ、上記半
周期化出力パルスHOUTの立ち上がりより動作時間d
2だけ遅れて立ち下げる。これにより、外部クロックパ
ルスExt.CLKに対して同期化され、かつ、そのパ
ルスデューティが1周期の半分(50%)にされた内部
クロックパルスint.CLKを形成することができ
る。
【0023】上記動作を定量的に説明すると、以下のよ
うになる。ダミー遅延回路DMDL1と遅延回路DL1
とにより、外部クロックパルスExt.CLKの1周期
(tCK)が測定されるから次式(1)が成立する。 (d1+d2)+m=tCK ・・・・・(1) 外部クロックパルスExt.CLKは、入力回路(RVC&DRV)により遅 延時間d1だけ遅れて入力され、遅延回路DL2では上
記遅延回路DL1と同じ遅延時間mだけ遅延させ、パル
ス生成回路(FF&DRV)ではさらに遅延時間d2だ
け遅延させる。したがって、外部クロックパルスEx
t.CLKに対して内部クロックパルスint.CLK
は、次式(2)の遅延時間TDだけ遅れて形成されるこ
とになる。 TD=d1+m+d2 =d1+d2+m=tCK ・・・・・・・・・・・(2) つまり、外部クロックパルスExt.CLKに対して内
部クロックパルスint.CLKが丁度1周期分遅れて
形成されるから両者は同期化されたものと見做すことが
できる。
【0024】この実施例では、同期化と半周期化とを分
けて回路を構成することにより、上記同期化に不可欠な
ダミー遅延回路DMDL1を上記入力回路(RCV&D
RV)と、パルス生成回路(FF&DRV)に対応した
レプリカ回路を用いて構成することにより、比較的大き
なプロセスバラツキを持つ素子を用いた半導体集積回路
においても、相対比の精度が良いという半導体集積回路
の特長を生かして高い精度での同期化が可能になり、半
周期化回路も簡単でしかも精度よくパルスデューティを
50%に制御することができる。
【0025】図3には、この発明の他の一実施例のブロ
ック図が示されている。この実施例では、より高い精度
での同期化及び半周期化を実現するために、2種類の遅
延回路が用いられる。つまり、インバータ回路等のよう
な比較的大きな遅延時間を持つ遅延回路CDL11,C
DL12及びCDL21に、本願発明者等の開発に係る
時間分解能が20〜100psecのように小さな格子
状遅延回路からなる微細遅延回路FDL11,FDL2
1を組み合わせて同期化回路を構成する。
【0026】上記時間分解能が大きいものと小さいもの
との2種類を組み合わせることで、上記同期可能な周波
数帯域の確保と回路規模の縮小及び同期誤差の縮小を図
るものである。つまり、上記時間分解能が比較的大きな
遅延回路CDL11〜CDL21により、大まかな同期
信号を形成し、それに含まれる同期誤差分を上記時間分
解能の小さな格子状遅延回路からなる微細遅延回路FD
L11,FDL21により補正するという構成を取るも
のである。
【0027】この実施例では、高い精度での上記同期化
されたクロック信号を形成するために、上記時間分解能
の大きな遅延回路としてCDL11、CDL12及びC
DL21の3つを用いる。1つの遅延回路CDL11
は、入力されたクロックパルスDINを遅延させてエッ
ジ検出回路(Edge Detector)ED1に供給する。この
エッジ検出回路ED11は、前記同様に上記遅延回路C
DL11の各段の遅延信号と、1クロック遅れて入力さ
れたクロックパルスとのエッジとを比較し、両エッジが
時間的に一致したらその時点で遅延回路CDL11にお
けるエッジの位置(つまり通過した遅延要素回路の段数
N)を検出する。
【0028】上記エッジ検出回路ED11で形成された
検出信号より遅延回路CDL12とCDL21とが制御
される。遅延回路CDL12では、上記ダミー遅延回路
DMDL1で遅延された入力パルスDINを上記遅延段
数分遅延させて、測定用の同期化パルスCDOUTMを
形成する。これに対して、遅延回路DL21では、共通
ノードCOMMONの入力パルスを上記同様な遅延段数
分遅延させて上記時間分解能に対応した誤差を含んだ同
期化信号CDOUTを形成する。
【0029】後述するような格子状遅延回路からなる微
細遅延回路FDL11には、上記遅延回路DL12の遅
延信号CDOUTMが供給され、その遅延信号をエッジ
検出回路ED12に供給する。このエッジ検出回路ED
12は、上記微細遅延回路FDL11の各段の遅延信号
と、さらに1クロック遅れて入力されたクロックパルス
DINとのエッジとを比較し、両エッジが時間的に一致
したらその時点で微細遅延回路FDL11におけるエッ
ジの位置(つまり通過した遅延要素回路の段数M)を検
出する。
【0030】上記エッジ検出回路ED12で形成された
検出信号により、上記微細遅延回路FDL11と同じ構
成の微細遅延回路FDL21から同じ段数だけ遅延させ
た同期化パルスSOUTを形成して、前記同様なフリッ
プフロップ回路FFとドライバDRVからなるパルス生
成回路に供給する。パルス生成回路では、上記同期化パ
ルスSOUTに対応して内部クロックパルスint.C
LKを発生させる。
【0031】上記内部クロック信号int.CLKは、
外部端子から供給された入力クロック信号Ext.CL
Kと同期化されるものであり、かかる外部クロックパル
スExt.CLKは、入力回路としてのレシーバRC
V、及びドライバDRVを通して上記同期化回路の共通
ノードCOMMONに供給されて上記入力のクロックパ
ルスとされる。つまり、上記ドライバDRVの出力が接
続される共通ノードCOMMONに取り込まれた入力パ
ルスは、そのまま上記遅延回路CDL11の入力に供給
されるのではなく、ダミー遅延回路DMDL1を通して
遅延されて上記遅延回路CDL11の入力信号DINに
される。
【0032】上記同期化回路に次の半周期化回路が組み
合わされる。内部共通ノードCOMMONに取り込まれ
入力クロックパルスは、直接にインバータ回路等のよう
に比較的大きな時間分解能を持つ遅延回路を用いて構成
された遅延回路CDL31により遅延される。この遅延
回路CDL31は、複数のゲート回路が直列形態に接続
せされたものであり、各遅延段から遅延された出力信号
が形成される。ただし、その遅延段数は、前記同様に入
力クロックパルスの最低周波数に対応した最大周期に対
応されたものとされる。
【0033】上記遅延回路CDL31を通して遅延され
た各段の遅延信号は、上記内部共通ノードCOMMON
に供給された入力クロックパルスとがエッジ検出回路E
D21により比較される。エッジ検出回路ED21は、
上記同様に遅延段に対応した複数のエッジ検出部Dによ
り構成されるものであり、上記遅延回路CDL31での
各段の遅延信号と、1クロック遅れて上記内部共通ノー
ドCOMMONに取り込まれた入力クロックパルスとの
エッジとを比較し、両エッジが時間的に一致したらその
時点で遅延回路CDL31におけるエッジの位置を検出
することにより、入力クロックパルスの1周期を遅延段
数に置き換えて測定する。ただし、上記時間分解能に対
応した誤差を含むものである。
【0034】上記誤差分を補正するために、上記同期化
回路と同様に格子状遅延回路からなる微細遅延回路FD
L31に対応した遅延回路CDL32が設けられて、上
記誤差を含んだ1周期の遅延段数分の遅延信号CDOU
THMが形成される。上記エッジ検出回路ED21の検
出信号により、遅延回路CDL41を用いて上記同期化
信号SOUTを上記半分の遅延段数だけ遅延させた誤差
分を含んだ半周期化信号が形成される。上記誤差分を含
んだ遅延信号CDOUTHMを微細遅延回路FDL31
に供給する。エッジ検出回路ED22は、上記微細遅延
回路FDL31の各段の遅延信号と、さらに1クロック
遅れて入力された共通ノードCOMMONの入力クロッ
クパルスエッジとを比較し、両エッジが時間的に一致し
たらその時点で微細遅延回路FDL31におけるエッジ
の位置を検出する。
【0035】上記エッジ検出回路ED22で形成された
検出信号により、上記微細遅延回路FDL31と同じ構
成の微細遅延回路FDL42から半分の段数だけ遅延さ
せた半周期化信号HOUTを形成して、前記同様なフリ
ップフロップ回路FFとドライバDRVからなるパルス
生成回路に供給する。パルス生成回路では、上記同期化
回路からの同期化信号SOUTでセットされ、上記半周
期化回路からの半周期信号HOUTによりリセットされ
るフリップフロップ回路FFとドライバDRVにより内
部クロックパルスint.CLKを発生させる。
【0036】図4には、上記クロック同期回路の動作を
説明するためのタイミング図が示されている。基本的に
は前記図2のタイミング図と同様であるが、同期化回路
の粗測定ではδ、半周期化回路での粗測定では2Δの誤
差分が含まれる。上記同期化回路での誤差δは、微測定
において遅延時間nとして測定される。この結果、3サ
イクル目での同期化では、遅延回路CDL21での遅延
時間mと、微細遅延回路FDL21での上記微測定での
遅延時間nとパルス生成回路での遅延時間d2が加えら
れて同期化信号int.CLKが形成される。
【0037】半周期化回路の粗測定では、上記のような
2Δの誤差分が含まれ、3サイクル目での微測定によっ
て2jとして測定され、SOUTに対して、上記粗測定
による2kの半分のkと、上記微測定の2jの半分のj
と上記遅延時間d2によって半周期が設定された内部ク
ロックパルスint.CLKが形成される。
【0038】上記動作を定量的に説明すると、以下のよ
うになる。上記時間分解能の大きな遅延回路CDL11
におけるエッジ比較について、かかる遅延回路CDL1
1中を伝播するエッジと、コモンノードCOMMONと
の時間差が1クロックサイクルになることから、次式
(3)が成立する。 d1+d2+m=tCK−δ ・・・・・・・(3) ここで、mは、上記遅延回路CDL11、CDL12及
びCDL21の中でのクロックエッジの伝播時間であ
り、tCKはクロック周期、δは上記遅延回路CDL1
1、CDL12及びCDL21の時間分解能による誤差
である。
【0039】時間分解能の小さな格子状遅延回路からな
る微細遅延回路FDL11におけるエッジ比較について
も同様に、次式(4)が成立する。 d1+d2+m=tCK−n ・・・・ ・(4) ここで、nはFDL11,FDL21の中のクロックエ
ッジの伝播時間である。上記外部クロックパルスEx
t.CLKから内部クロックパルスint.CLKの伝
播時間τは、上記伝播経路の順に遅延時間の和をとって
次式(5)のように表すことができ、式(4)からτ=
tCKとなる。 τ=d1+m+n+d2=(d1+d2+m+n) ・・・・・(5)
【0040】図5には、上記遅延回路CDL11とCD
L21の一実施例の回路図が示されている。遅延回路C
DL11は、同図において代表として例示的に回路記号
が付加されている2つの2入力のナンドゲート回路G
1、G2と、2つのCMOSインバータ回路IN1、I
N2によって1つの遅延要素が構成され、同様な遅延要
素が複数個縦列に接続される。つまり、2入力のナンド
ゲート回路G1の一方の入力は共通の入力ノードINと
され、他方の入力には初段回路が電源電圧VCCが印加
されてゲートが開いた状態にされる。上記ナンドゲート
回路G1の出力信号はナンドゲート回路G2の一方の入
力に供給される。
【0041】このナンドゲート回路G2の他方の入力に
は、上記同様に電源電圧VCCに対応した論理1が固定
的に供給される。上記ナンドゲート回路G2の出力信号
はインバータ回路IN1により反転されて、次段の上記
ナンドゲート回路G2に対応したゲート回路の上記他方
の入力信号とされる。上記インバータ回路IN1の出力
信号は、インバータ回路IN2により反転されて、この
段の遅延信号として出力される。
【0042】次段以降は、上記入力のナンドゲート回路
G1に対応したナンドゲート回路の他方の入力には、接
地電位VSSが供給されてゲートが閉じた状態にされ
る。つまり、入力信号INには無関係に常にハイレベル
の出力信号を形成するものである。このゲート回路は、
それ自体は実質的には何の動作も行わないので、初段回
路以外のナンドゲート回路G2の一方の入力をハイレベ
ルに固定したもののとしてもよいが、遅延回路CDL1
1と遅延回路DL21及びDL12を同一のマクロ化さ
れた回路を用いることにより回路のレイアウトと3つの
遅延回路CDL11、CDL12及びCDL21間の整
合性を取るという意味で重要である。
【0043】特に制限されないが、遅延回路CDL1
1,CDL12及びCDL21は、上記ゲート回路G
1,G2は実質的にはCMOSインバータ回路として動
作するので、上記1つの遅延要素は4つのCMOSイン
バータ回路での遅延時間で決められ、約300psec
程度の比較的大きな時間分解能の遅延信号を形成するよ
うにされる。
【0044】上記遅延回路CDL21は、上記遅延回路
CDL11と同一の回路で構成される。ただし、その入
力のナンドゲート回路の他方の入力には、エッジ検出回
路ED1を構成する検出回路Dの出力信号が一対一に対
応されて入力される。上記入力側のナンドゲート回路の
一方の入力には、上記共通ノードCOMMONからの入
力パルスが供給される共通入力ノードとされる。また、
半導体基板上での回路のレイアウトの効率化のために上
記遅延要素の信号伝達方向が、上記遅延回路CDL11
とは逆向きにされる。これにより、遅延回路CDL11
により伝達される遅延段数で遅延された遅延信号と次サ
イクルでの入力パルスとのエッジとの一致検出信号が出
力された遅延段から遅延回路CDL21に入力信号が供
給され、上記とは逆方向に同じ遅延段数を通って出力信
号OUTが形成される。
【0045】図8には、上記遅延回路CDL11に対応
したエッジ検出回路ED11の一実施例の回路図が示さ
れ、図9には微細遅延回路FDL11に対応したエッジ
検出回路ED12の一実施例の回路図が示されている。
図9に単位回路の具体的回路が示されているように、縦
列接続された2つのスルーラッチ回路から構成される。
つまり、入力側のスルーラッチ回路は、CMOSインバ
ータ回路N1、Nチャンネル型MOSFETQ1とPチ
ャンネル型MOSFETQ2からなるCMOSスイッチ
と、ラッチ回路を構成するCMOSインバータ回路N3
とその帰還用のクロックドインバータ回路CN1から構
成される。出力側のスルーラッチ回路は、Nチャンネル
型MOSFETQ3とPチャンネル型MOSFETQ4
からるCMOSスイッチと、ラッチ回路を構成するCM
OSインバータ回路N4とその帰還用のクロックドイン
バータ回路CN2から構成される。そして、上記CMO
Sスイッチを相補的に制御するためのインバータ回路N
2が設けられ、ナンドゲート回路G1を通してクロック
信号CLKが供給される。
【0046】上記エッジ検出回路ED12の一方の入力
には、上記微細遅延回路FDL11の各段の遅延信号C
Dijが供給される。他方の入力には、上記ナンドゲー
ト回路G1を通して共通ノードCOMMONに入力され
たクロックパルスが供給される。共通ノードCOMMO
Nのクロックパルスの立ち上がりエッジでの各段の伝播
遅延信号が取り込まれ、その取り込まれ出力QBと1つ
遅れた遅延段に対応した出力Qとをノアゲート回路で比
較する。両信号が異なるものつまり上記共通ノードCO
MMONのクロックパルスの立ち上がりで、ハイレベル
になっているものの出力QBがロウレベルと、まだハイ
レベルになっていないものの出力Qのロウレベルを上記
ノアゲート回路で検出して出力させる。
【0047】上記図8の遅延回路CDL11に対応した
エッジ検出回路ED11では、同期可能なクロック周波
数帯域を広くしているために、2入力のノアゲート回路
Aとインバータ回路B及び2入力のナンドゲート回路C
が追加される。これは、クロック信号Ext.CLKの
周期が短くなるにつれて、遅延回路CDL11中に同時
に複数の立ち上がりエッジが存在するようになるため、
遅延回路CDL11の入力DINに最も近いエッジ検出
信号を取り出すための回路である。エッジが検出される
と、対応するノアゲート回路Aは、ロウレベルの出力信
号を形成してインバータ回路Bを通してそれ以降の2入
力のノアゲート回路Aとナンドゲート回路Cのゲートを
閉じるよう非動作とする。この非動作信号の伝播に上記
ノアゲート回路とインバータ回路を用いており、そこで
の遅延時間は遅延回路CDL11の各段の遅延要素の遅
延時間より小さくする必要がある。
【0048】上記エッジ検出回路では、図9に示すよう
にクロックパルスCLKがナンドゲート回路G1を通し
て入力されるようにされており、共通ノードCOMMO
Nを固定レベルにすること、あるいはイネーブル信号E
NABLEをロウレベルにすることにより、上記共通ノ
ードCOMMONの入力パルスの供給を停止させること
ができる。これにより、エッジ検出回路は上記のような
エッジ検出動作を停止し、停止前の検出信号が出力側の
ラッチ回路を通して出力される。このようなクロック制
御と出力ラッチ機能は、低消費電力動作に利用すること
ができる。つまり、半導体集積回路が何も動作をしない
ときには、上記クロック信号CLKを固定レベルにする
ことにより、パルス発生回路での消費電力を実質的に零
にすることができる。
【0049】図10には、この発明に用いられる微細遅
延回路に用いられる格子状遅延回路の基本的構成を説明
するための一実施例の回路図が示されている。格子状に
配列される遅延要素としての遅延段は、その1つが代表
として例示的に示されているように、特に制限されない
が、ナンドゲート回路NDと、かかるナンドゲート回路
NDの2つの入力in1とin2との間に設けられたカ
ップリング容量CPから構成される。このカップリング
容量CPの容量値は、特に制限されないが、1pF程度
の半導体集積回路としては比較的大きな容量値を持つ容
量素子である。
【0050】上記遅延要素としての遅延段は、第1信号
伝達方向であるロウ方向にm段、第2信号伝達方向であ
るカラム方向にn段のように格子状に配置される。第1
信号伝達方向のうち、第1番目のロウについて説明する
と、第2信号伝達方向であるカラム方向に並べられたn
段からなる遅延段のうち、第1段目の遅延段の2つの入
力端子in1とin2は共通化されて、バッファ回路の
インバータ回路INV1の出力信号が供給され、その出
力信号が第2段目の同様に共通化された第1と第2の入
力端子in1,in2に供給される。第2段目の出力信
号は、第3段目の第1の入力端子in1に供給される。
以下同様に、第4段目から第n段目までの第1の入力端
子in1には、前段回路の出力信号が供給される。
【0051】第1信号伝達方向のうち、第2番目のロウ
方向について説明すると、第2信号伝達方向であるカラ
ム方向に並べられたn段からなる遅延段のうち、第1段
目の遅延段の第1の入力端子in1には、バッファ回路
のインバータ回路INV2の出力信号が供給され、その
出力信号が第2段目の第1の入力端子in1に供給され
る。第2段目の出力信号は、第3段目の第1の入力端子
in1に供給される。以下同様に、第4段目から第n段
目までは前段の出力信号が第1の入力端子in1に供給
される。上記第1段目から第n段目の各遅延段の第2の
入力端子in2には、第1信号伝達方向において1つ前
である上記第1番目の第1段目から第n段目の各遅延段
の第1の入力端子in1の入力信号がそれぞれ供給され
る。
【0052】第1信号伝達方向のうち、第3番目から最
終段である第m番目の各ロウにおいても、上記第2番目
と同様に、第2信号伝達方向であるカラム方向に並べら
れたn段からなる遅延段のうち、第1段目の遅延段の第
1の入力端子in1には、バッファ回路のインバータ回
路INV3ないしINVmの各出力信号がそれぞれ供給
される。第3番目から最終段である第m番目の各ロウに
おいて、第1段目の出力信号が第2段目の第1の入力端
子in1に供給され、第2段目の出力信号が、第3段目
の第1の入力端子in1に供給される。以下同様に、第
4段目から第n段目までは前段の出力信号が第1の入力
端子in1に供給される。上記第1段目から第n段目の
各遅延段の第2の入力端子in2には、第1信号伝達方
向において1つ前である上記第2番目〜第m−1番目の
第1段目から第n段目の各遅延段の第1の入力端子in
1の入力信号がそれぞれ供給される。
【0053】第1信号伝達方向において第1番目とさ
れ、第2信号伝達方向に並べられたn個の遅延段のう
ち、第3段目から第n段目の遅延段の第2の入力端子i
n2には、上記第1信号伝達方向において最終段である
第m番目の第1段目から第n段目の遅延段の第1の入力
端子に供給されるもののうち、同相にされるもの入力信
号が供給される。例えば、上記第1信号伝達方向におい
てm番目で第2信号伝達方向において第1段目とされる
遅延段の第1の入力端子に供給される入力信号B1は、
第1信号伝達方向において第1番目とされ、第2信号伝
達方向において第3段目とされる遅延段の第2の入力端
子in2に供給される入力信号T3とされる。以下、同
様に入力信号B2は入力信号T4に、入力信号B3は入
力信号T5に供給される。
【0054】上記第2信号伝達方向において第n段目が
最終段であるとすると、第1信号伝達方向において最終
段mであって第2信号伝達方向において第n−2番目の
入力信号Bn−2が、上記第1信号伝達方向において第
1番目であって第2信号伝達方向において最終段である
第n段目の遅延段の入力端子in2に供給される入力信
号Tnとされる。
【0055】このことを一般的にいうと、第1信号伝達
方向おいて第1番目以外の第K番目とされ、第2信号伝
達方向において第L段目に配置された遅延段(K,L)
の上記第1の入力端子には第1信号伝達方向において同
じK番目とされ、第2信号伝達方向においてL−1段目
とされた遅延段の出力信号又は第1段目の遅延段では入
力クロック信号が供給され、上記遅延段(K,L)の第
2の入力端子には第1信号伝達方向において1つ前であ
るK−1番目とされ、第2信号伝達方向において同じL
段目とされた遅延段の第1の入力端子に供給される入力
信号が供給される。
【0056】上記第1信号伝達方向において第1番目と
され、第2信号伝達方向にいてL番目とされる遅延段の
第2の入力端子には、第1信号伝達方向において最終段
とされ、上記第2の信号伝達方向においてそれよりも前
段とされた遅延段であって、それにおける第1の入力端
子に供給される入力信号と同相の関係となる第1の入力
端子に供給される入力信号が供給される。
【0057】そして、上記第2信号伝達方向において第
1段目とされ、第1信号伝達方向において第1番目とさ
れた遅延段の第1と第2の入力端子には、バッファ回路
を構成する入力回路を通したクロック信号が供給され、
第1信号伝達方向において第2番目から最終番目までの
各遅延段の第1の入力端子に供給される上記入力クロッ
ク信号は、上記バッファ回路を構成する入力回路により
上記第1信号伝達方向において順に遅延される。
【0058】上記バッファ回路は、入力クロック信号の
遅延補正部を構成するものであり、インバータ回路IN
V1〜INVmは、それぞれの出力信号が順次に遅延さ
せらるようにされる。例えば、1つのクロック入力から
互いに位相がクロック周期に比べて微小量ずれているm
個のクロック遅延信号を形成するため、ゲート幅が等差
数列となるインバータ回路INV1〜INVmが用いら
れる。つまり、上記バッファ回路のインバータ回路IN
V1〜INVmの入力端子には、特に制限されないが、
外部端子から供給されるクロック信号を受ける入力回路
IBの出力信号が共通に供給されるが、上記各インバー
タ回路INV1から出力される信号信号に対して、イン
バータ回路INV2の出力信号はそれより遅く、インバ
ータ回路INV3は更に遅くなるといったように、上記
第1信号伝達方向に対応して順次に遅延された信号が形
成され、かかる信号が上記格子状遅延回路に入力される
入力クロック信号とされる。
【0059】上記格子状遅延回路により形成される出力
信号は、例えば、上記第2信号伝達方向において最終段
であるn段目とされ、第1信号伝達方向において第1番
目から第m番目とされる遅延段の出力信号とする。入力
クロック信号に対して同相と逆相にされた出力信号を得
るなら、上記第2信号伝達方向において第n−1段目で
あって、第1信号伝達方向において第1番目から第m番
目に設けられる遅延段の出力信号を加えるようにする。
複数種類の遅延信号を選択的に出力させるようにするな
らば、後述するように微小遅延間隔が揃ったもの、つま
り、第2信号伝達方向において最終段を基準にして複数
段を選ぶようにすればよい。
【0060】上記遅延段において、出力信号を取り出す
ための出力バッファINVLが設けられる。格子状遅延
回路において、上記第2信号伝達方向における特定段の
みに出力用のバッファ回路を付加すると、その特定段に
おいては出力負荷条件が異なり、次段からみると入力条
件が異なることとなってしまう。このため、上記格子状
遅延段において、特定段のみが異なる入出力条件となる
と、精度のよい微小遅延信号を得ることができなくなっ
てしまうので、出力信号を取り出すか否かに無関係に、
全て同じ出力バッファ回路INVLを付加するものであ
る。これにより、第2信号伝達方向において、任意の段
において第1伝達方向に並べられた遅延段から出力信号
を得るようにしても、それにより形成される微小信号遅
延時間が何ら影響を受けなくできるものである。
【0061】上記格子状遅延回路は、前記のアレイオシ
レータをいわば一部きり出して利用するものであると理
解してよいが、アレイオシレータにあっては行方向と列
方向の境界条件で自己の最も都合のいい発振周波数で発
振するものである。これに対して、本願発明において用
いられる格子状遅延回路では、上記第2信号伝達方向で
あるカラム方向にフィードバックループを持たないため
に発振動作は生じることはなく、出力されるクロック信
号の周期は、外部から入力されるクロック信号の周期に
等しい。また、各遅延段に入力される第1信号伝達方向
において順次遅延されるクロック信号は、上記遅延補正
部を構成するバッファ回路より互いに位相がクロック周
期に比べて微小量ずれてはいるものの、所望の数10p
secのオーダーでリニアに並んでいるわけではない。
【0062】しかしながら、遅延補正部と第1信号伝達
方向の境界条件、つまりBnとTn+2との接続及び遅
延要素の入力のカップリング素子により、クロック遅延
信号は遅延要素を何段か通過するに従って、各遅延段の
位相関係が補正されて、前記アレイオシレータと同様な
リニアな位相関係が得られる。同図の実施例では、各遅
延要素である遅延段には、アレイ内の他の遅延要素であ
る遅延段の入力のみを接続し、上記遅延段方向である第
2信号伝達方向での境界条件で実現される位相関係を負
荷の違いで崩さないようにするための出力回路INVL
が設けられており、かかる出力回路INVLを通して上
記リニアな位相関係(微小遅延量)の出力信号を得るも
のである。
【0063】図11には、この発明に用いられる格子状
遅延回路の動作を説明するためのコンピュータシュミレ
ーションにより求めた特性図が示されている。同図
(a)と外部から立ち上がりエッジが入力された場合の
伝播を示し、同図(b)は外部から立ち下がりエッジに
入力された場合の伝播を示す。同図(a)と(b)は、
それぞれが横方向に時間軸をとり、ロウ方向に並ぶ各論
理ゲート回路段の立ち上がりエッジ(又は立ち下がりエ
ッジ)の伝播を白丸(○)で、立ち下がりエッジ(又は
立ち上がりエッジ)の伝播を黒丸(●)で表している。
時間軸の原点は外部クロック入力の立ち上がりエッジ、
又は立ち下がりエッジである。入力クロックは、パルス
幅デューティが50%で、200MHzとされるもので
ある。
【0064】同図(a)と(b)において、第2伝達方
向における第1段目、第2段目では上記遅延補正部の遅
延信号が支配的となって位相差が等間隔(リニア)には
並んでいない。しかし、第4段目より後段側では微小遅
延量が一定となり、上記○や●が一直線上に並ぶことが
判る。同図(a)と(b)において、各奇数段のエッジ
の位置が異なるのは、遅延要素がナンドゲート回路であ
るためである。立ち上がりは並列接続した2つのPチャ
ンネル型MOSFETで、立ち下がりは直列接続された
2つのNチャンネル型MOSFETでドライブするため
に、入力に対する出力タイミングが異なる。これに対し
て、偶数段の出力は、その2つの異なる出力タイミング
の和で決まるために、同図(a)と(b)ともほぼ同じ
位置になる。
【0065】図12には、上記格子状遅延回路に用いら
れる遅延要素の一実施例の回路図が示されている。図1
2(a)では、遅延要素としてノアゲート回路NRを用
いている。つまり、ノアゲート回路NRの2つの入力i
n1とin2の間にカップリング手段としてキャパシタ
CPが設けられる。このノアゲート回路NRの出力信号
Aoutは、一方においてアレイ内の他の遅延要素であ
るノアゲート回路の入力端子に接続され、他方において
出力信号を得るための出力バッファ回路としてのインバ
ータ回路IVLの入力端子に接続される。
【0066】図12(b)では、遅延要素として2つの
インバータ回路IV1とIV2の出力端子を共通接続し
たものを用いている。つまり、インバータ回路IV1と
IV2入力端子in1とin2の間にカップリング手段
としてキャパシタCPを接続し、その出力端子を共通接
続して出力信号Aoutを得るとともに、それを一方に
おいてアレイ内の他の遅延要素であるインバータ回路の
入力端子に供給し、他方において出力信号を得るための
出力バッファ回路としてのインバータ回路IVLの入力
端子に供給する。
【0067】図12(c)では、遅延要素として前記同
様にナンドゲート回路NDを用いつつ、カップリング手
段としてキャパシタに代えて抵抗素子RGを用いるもの
である。このようにカップリング手段として抵抗RG
は、上記(a)と(b)の回路にも適用できる。
【0068】図12(d)では、遅延要素として前記同
様にナンドゲート回路NDを用いつつ、カップリング手
段としてキャパシタに代えてダイオード接続のMOSF
ETM1とM2を用いるものである。つまり、ダイオー
ド接続のMOSFETM1は、入力端子in2からin
1に向かう信号電流を伝え、M2は逆に入力端子in1
からin2に向かう信号電流を流すものである。他の構
成は前記実施例と同様である。このようにカップリング
手段としてダイオード接続のMOSFETM1とM2
は、上記(a)と(b)の回路にも適用できる。
【0069】図12(e)では、遅延要素として差動回
路を利用するものである。つまり、並列形態に接続され
たNチャンネル型MOSFETQ3、Q4のゲートを正
相の第1入力端子in1+とin2+としてカップリン
グ容量C1を設け、共通化されたドレインに負荷として
のPチャンネル型MOSFETQ1とQ2を設けるとも
に反転出力out−を得る。並列形態に接続されたNチ
ャンネル型MOSFETQ7、Q8のゲートを逆相の第
1入力端子in1−とin2−としてカップリング容量
C2を設け、共通化されたドレインに負荷としてのPチ
ャンネル型MOSFETQ5とQ6を設けるともに正相
出力out+を得る。差動動作するMOSFETQ3,
Q4及びQ7とQ8のソースには、動作電流を流すよう
にされたNチャンネル型MOSFETQ9が設けられ
る。Pチャンネル型MOSFETQ2とQ6は、上記P
チャンネル型MOSFETQ9と同様に制御電圧Vctrl
によって流れる電流が調整されて1段当たりの遅延時間
の制御を行う。上記MOSFETQ3とQ4及びQ7と
Q8のゲート間に設けられるカップリング容量C1とC
2は、前記(c)や(d)のように抵抗やMOSダイオ
ードに置き換えることができるものである。
【0070】上記のように第1信号伝達方向に順次遅延
される信号と、第2信号伝達方向に順次遅延させる信号
との結合度を密にすることが、上記第2信号伝達方向に
おける同相関係にある2段分の遅延時間を第1伝達方向
に配置される遅延要素の数で均等に分割することにより
得られる微小量遅延の直線性を良くすることに重要な役
割を果たすことが判る。この理由について定量的な回路
解析は行われていないが、2つの入力信号が互いに干渉
し合って、格子状の各遅延要素における信号変化が平均
化されて上記のような良好な直線性を持つ微小量遅延を
実現するものと考えられる。別の見方をすると、上記遅
延要素は、一種の反転増幅器としてみることができる
が、2つの入力信号をカップリングさせてかかる反転増
幅器の入力に供給した場合、その入出力伝達特性でみる
ときに直線性の良好な部分での信号増幅を行う結果、格
子状の各遅延要素における信号伝達が均等化されて上記
のような良好な直線性が得られるものと考えられる。
【0071】なお、上記第2信号伝達方向における同相
関係にある2段分の遅延時間を第1伝達方向に配置され
る遅延要素の数で均等に分割することにより微小量遅延
を得るものであるので、上記2つを完全に結合させてし
まうという結論には結びつかない。つまり、2つの信号
伝達方向の信号経路での信号遅延が互いに他の信号遅延
要素を損なってしまうほど結合させたのでは、そもそも
遅延要素としてのゲート回路等を格子状にしたことの意
味が無くなるからである。
【0072】図13には、この発明に用いられる格子状
遅延回路の動作を説明するための波形図が示されてい
る。例えば、時間軸の中央部に示された出力信号の立ち
上がりエッジを例に見れば、最初の数本を除いてクロッ
ク信号の立ち上がりがおおよそ50psecの等間隔で
立ち上がっていることが判る。出力信号の立ち下がりエ
ッジについは、上記時間軸の前側には後段側のクロック
信号の立ち下がりがおおよそ50psecの等間隔でい
ることが判り、時間軸の後側では最初のクロック信号の
立ち下がりがバラバラであることが判る。上記のような
時間軸の前側での最初の数本に対応した遅延信号を使わ
ないようにするために、上記のようなほぼ50psec
の等間隔で変化する領域を使うことによって同期誤差を
小さくすることができる。
【0073】前記図9に示したエッジ検出回路は、その
直前のエッジ検出信号を保持するものである。したがっ
て、イネーブル信号ENABLEをロウレベルとするこ
とで、ダミー遅延回路DMDL1、遅延回路CDL1
1,CDL12、FDL11、エッジ検出回路ED11
とED12から構成されるクロックサイクル測定ブロッ
クの動作を停止し、遅延回路CDL11の入力信号DI
Nをロウレベルの固定状態にしても、停止直前のクロッ
クサイクル測定結果に基づいてエッジ検出回路ED11
とED12で保持されている検出信号により、遅延回路
CDL21とFDL21には入力パルスが供給されるの
で、それぞれの遅延段数に対応した遅延信号CDOUT
が形成され、微細遅延回路FDL21によりそれに補正
分が加えられて同期化出力信号SOUTをを形成するこ
とができる。
【0074】図6には、上記微細遅延回路FDL11と
FDL21の一実施例の具体的回路図が示されている。
図10図に示した実施例の格子状遅延回路では、上記微
細遅延回路FDL11として使用することができるが、
微細遅延回路FDL21では、それに対応した微小遅延
回路FDL11と同じ遅延段数になるように、任意の段
数から遅延させるべき信号を入力させることが必要とさ
れる。そこで、微細遅延回路FDL21に各遅延段の出
力を選択するマルチプレクサを設けて同じ段数の遅延信
号を出力させるようにすることもできる。しかし、マル
チプレクサを用いると、その分回路が複雑になってしま
う。
【0075】そこで、この実施例では格子状遅延回路に
対して任意の遅延段からの信号入力を可能にするため、
図7(B)に示すように、2つの入力信号を結合させる
ためのインピーダンス手段として図12(d)のように
Pチャンネル型MOSFETとNチャンネル型MOSF
ETとを用い、そのゲートに制御信号CUTを供給する
ものである。次段回路に伝えられる出力回路にナンドゲ
ート回路を用い、起動信号STARTにより次段回路へ
の信号伝達を制御するものである。同図(A)は、上記
遅延段の回路ブロックとして示したものであり、各端子
の位置は上記図6の格子状の各遅延段に対応している。
この遅延段では、前記の遅延段と異なり、入力信号に対
応して同相の出力信号を形成するようにされる。
【0076】図6において、ロウ方向に3個の遅延段が
並べられ、カラム方向に必要な遅延時間を確保するよう
に複数個の遅延段が並べられる。上記のように遅延段で
は、入力信号に対して同相の遅延信号を形成するので、
第1段目の第3番目の遅延信号は第2段目の第1番目の
遅延段に伝えられる。つまり、前記図10の実施例のよ
うに1つ置きに遅延信号を伝えるものと異なる。このよ
うに同相信号を形成することにより、上記カラム方向へ
の1段当たりの遅延時間を3分割することができ、より
少ない遅延段での微細遅延信号を形成することができ
る。
【0077】上記各遅延段に一対一に対応してナンドゲ
ート回路が設けられる。これらのナンドゲート回路の一
方の入力は共通化されて入力端子IN1とされ、図3の
実施例のように用いる場合には、遅延信号CDOUTM
が供給される。これらのナンドゲート回路の他方の入力
には、後述するような電源電圧VCC又は接地電位VS
Sが供給される。上記ナンドゲート回路の出力信号は、
それぞれの遅延段の起動信号STRATとして用いられ
る。同期測定に用いられる微細遅延回路FDL11で
は、入力段が固定でそれを遅延させればよいから、初段
回路に対して遅延させる入力信号が供給される。このよ
うな入力供給の設定のために、第1段目の3個の遅延段
と、第2段目の第1番目の遅延段の合計4に対しては、
制御信号CUTが電源電圧VCCにより固定される。こ
れにより、上記4つの遅延段は単なるゲート回路として
機能を持つようにされる。これに対して、残りの遅延段
には回路の接地電位VSSが供給されることによって、
上記インピーダンス手段としてのPチャンネル型MOS
FETとNチャンネル型MOSFETをオン状態にし、
微細遅延段としての動作状態に置かれる。
【0078】上記初段回路を構成する4個の遅延段で
は、第1段目の3個の遅延段にはロウレベルの入力信号
が固定的に供給されること、入力端子IN1のレベルが
ロウレベルである状態では、ゲート回路を通した起動信
号STARTがハイレベルであることからロウレベルの
出力信号を形成している。それ故、格子状の各遅延段は
全ての入力信号がロウレベルで出力信号がロウレベルに
なっている。上記状態において、遅延すべき入力信号が
ハイレベルにされると、つまり、IN1のレベルがハイ
レベルにされると、上記4つのナンドゲート回路の出力
信号がロウレベルに変化する。したがって、初段回路の
4つの出力信号がロウレベルからハイレベルに変化し、
それが上記格子状の遅延段を介して順次に伝えられて、
前記同様な遅延信号が形成される。
【0079】上記微細遅延回路FDL11の各段の微細
遅延信号は、エッジ検出回路ED12を構成する各エッ
ジ検出段Dに供給される。これらエッジ検出段Dには、
第2の入力端子IN2に供給される共通ノードCOMM
ONに供給される次サイクルの入力パルスが供給され、
前記のような一致検出動作が行われる。上記遅延回路C
DL11等での時間分解能に対応した誤差分が上記微細
遅延回路FDL11とエッジ検出回路ED12で検出さ
れ、それが微細遅延回路FDL21に反映される。つま
り、上記微細遅延回路FDL11と同じ遅延段数になる
ように微細遅延回路FDL21に対して入力信号が供給
される。
【0080】この実施例に用いられる微細遅延回路で
は、前記のように格子状遅延回路を用いるものであり、
それが動作するためには上記4つの遅延段に対し同時に
入力信号を供給させる必要がある。そのため、上記エッ
ジ検出段Dの信号は、4つの遅延段に対応したナンドゲ
ート回路に遅延信号を供給するようにしている。つま
り、この実施例において、格子状遅延回路を用いた微細
遅延回路FDL11及びFDL21において、前記図1
0の回路と異なる回路構成としたのは、上記のように遅
延回路FDL21において任意の遅延段から入力信号の
供給を行うことが必要であり、微細遅延回路FDL21
に対して同一の回路での遅延動作を行うようにするため
に、微細遅延回路FDL11においても上記任意の遅延
段からの入力が可能にされた微細遅延回路を用いるよう
にして両者の整合性を確保するものである。
【0081】図14には、この発明が適用されたシンク
ロナスDRAM(以下、単にSDRAMという)の一実
施例の全体ブロック図が示されている。同図に示された
SDRAMは、特に制限されないが、公知の半導体集積
回路の製造技術によって単結晶シリコンのような1つの
半導体基板上に形成される。
【0082】この実施例のSDRAMは、メモリバンク
0を構成するメモリアレイ200Aと、メモリバンク1
を構成するメモリアレイ200Bを備える。それぞれの
メモリアレイ200Aと200Bは、マトリクス配置さ
れたダイナミック型メモリセルを備え、図に従えば同一
列に配置されたメモリセルの選択端子は列毎のワード線
(図示せず)に結合され、同一行に配置されたメモリセ
ルのデータ入出力端子は行毎に相補データ線(図示せ
ず)に結合される。
【0083】上記メモリアレイ200Aの図示しないワ
ード線は行(ロウ)デコーダ201Aによるロウアドレ
ス信号のデコード結果に従って1本が選択レベルに駆動
される。メモリアレイ200Aの図示しない相補データ
線はセンスアンプ及びカラム選択回路を含むI/O線2
02Aに結合される。センスアンプ及びカラム選択回路
を含むI/O線202Aにおけるセンスアンプは、メモ
リセルからのデータ読出しによって夫々の相補データ線
に現れる微小電位差を検出して増幅する増幅回路であ
る。それにおけるカラムスイッチ回路は、相補データ線
を各別に選択して相補I/O線に導通させるためのスイ
ッチ回路である。カラムスイッチ回路はカラムデコーダ
203Aによるカラムアドレス信号のデコード結果に従
って選択動作される。
【0084】メモリアレイ200B側にも同様にロウデ
コーダ201B,センスアンプ及びカラム選択回路を含
むI/O線202B,カラムデコーダ203Bが設けら
れる。上記相補I/O線はライトバッファ214A,B
の出力端子及びメインアンプ212A,Bの入力端子に
接続される。上記メインアンプ212A,Bの出力信号
は、ラッチ/レジスタ213の入力端子に伝えられ、こ
のラッチ/レジスタ213の出力信号は、出力バッファ
211を介して外部端子から出力される。また、外部端
子から入力された書き込み信号は、入力バッファ210
を介して上記ライトバッファ214A,Bの入力端子に
伝えられる。上記外部端子は、特に制限されないが、1
6ビットからなるデータD0−D15を出力するデータ
入出力端子とされる。
【0085】アドレス入力端子から供給されるアドレス
信号A0〜A11はカラムアドレスバッファ205とロ
ウアドレスバッファ206にアドレスマルチプレクス形
式で取り込まれる。供給されたアドレス信号はそれぞれ
のバッファが保持する。ロウアドレスバッファ206は
リフレッシュ動作モードにおいてはリフレッシュカウン
タ208から出力されるリフレッシュアドレス信号をロ
ウアドレス信号として取り込む。カラムアドレスバッフ
ァ205の出力はカラムアドレスカウンタ207のプリ
セットデータとして供給され、列(カラム)アドレスカ
ウンタ207は後述のコマンドなどで指定される動作モ
ードに応じて、上記プリセットデータとしてのカラムア
ドレス信号、又はそのカラムアドレス信号を順次インク
リメントした値を、カラムデコーダ203A,203B
に向けて出力する。
【0086】同図において点線で示したコントローラ2
09は、特に制限されないが、クロック信号CLK、ク
ロックイネーブル信号CKE、チップセレクト信号/C
S、カラムアドレスストローブ信号/CAS(記号/は
これが付された信号がロウイネーブルの信号であること
を意味する)、ロウアドレスストローブ信号/RAS、
及びライトイネーブル信号/WEなどの外部制御信号
と、アドレス入力端子A0〜A11からの制御データと
が供給され、それらの信号のレベルの変化やタイミング
などに基づいてSDRAMの動作モード及び上記回路ブ
ロックの動作を制御するための内部タイミング信号を形
成するもので、モードレジスタ10、コマンドデコーダ
20、タイミング発生回路30、クロックバッファ40
及びこの発明に係るクロック同期回路50を備える。な
お、前記図1のレシーバRCV1,RCV2は、クロッ
クパッファ40に相当する。
【0087】クロック信号CLKは、クロックバッファ
40を介して前記説明したようなクロック同期回路50
に入力され、内部クロックint.Com-CLK とint.Data-CLK
とがが発生される。上記内部クロックint.Data-CLKは、
特に制限されないが、出力バッファ211を活性化させ
るタイミング信号として用いられる。他の回路には、特
に制限されないが、上記内部クロックint.Com-CLK 伝え
られる。上記内部クロックint.Com-CLK は入力バッファ
210とタイミング発生回路30に供給され、かかるク
ロック信号int.Com-CLK に基づいて列アドレスバッファ
205、行アドレスバッファ206及び列アドレスカウ
ンタ207に供給されるタイミング信号が形成される。
【0088】他の外部入力信号は当該内部クロック信号
int.Com-CLK の立ち上がりエッジに同期して有意とされ
る。チップセレクト信号/CSはそのロウレベルによっ
てコマンド入力サイクルの開始を指示する。チップセレ
クト信号/CSがハイレベルのとき(チップ非選択状
態)やその他の入力は意味を持たない。但し、後述する
メモリバンクの選択状態やバースト動作などの内部動作
はチップ非選択状態への変化によって影響されない。/
RAS,/CAS,/WEの各信号は通常のDRAMに
おける対応信号とは機能が相違し、後述するコマンドサ
イクルを定義するときに有意の信号とされる。
【0089】クロックイネーブル信号CKEは次のクロ
ック信号の有効性を指示する信号であり、当該信号CK
Eがハイレベルであれば次のクロック信号CLKの立ち
上がりエッジが有効とされ、ロウレベルのときには無効
とされる。なお、リードモードにおいて、出力バッファ
211に対するアウトプットイネーブルの制御を行う外
部制御信号/OEを設けた場合には、かかる信号/OE
もコントローラ209に供給され、その信号が例えばハ
イレベルのときには出力バッファ211は高出力インピ
ーダンス状態にされる。
【0090】上記ロウアドレス信号は、クロック信号C
LK(内部クロック信号)の立ち上がりエッジに同期す
る後述のロウアドレスストローブ・バンクアクティブコ
マンドサイクルにおけるA0〜A10のレベルによって
定義される。
【0091】アドレス信号A11は、上記ロウアドレス
ストローブ・バンクアクティブコマンドサイクルにおい
てバンク選択信号とみなされる。即ち、A11の入力が
ロウレベルの時はメモリバンク0が選択され、ハイレベ
ルの時はメモリバンク1が選択される。メモリバンクの
選択制御は、特に制限されないが、選択メモリバンク側
のロウデコーダのみの活性化、非選択メモリバンク側の
カラムスイッチ回路の全非選択、選択メモリバンク側の
みの入力バッファ210及び出力バッファ211への接
続などの処理によって行うことができる。
【0092】後述のプリチャージコマンドサイクルにお
けるアドレス信号A10は、相補データ線などに対する
プリチャージ動作の態様を指示し、そのハイレベルはプ
リチャージの対象が双方のメモリバンクであることを指
示し、そのロウレベルは、アドレス信号A11で指示さ
れている一方のメモリバンクがプリチャージの対象であ
ることを指示する。
【0093】上記カラムアドレス信号は、クロック信号
CLK(内部クロック)の立ち上がりエッジに同期する
リード又はライトコマンド(後述のカラムアドレス・リ
ードコマンド、カラムアドレス・ライトコマンド)サイ
クルにおけるA0〜A9のレベルによって定義される。
そして、この様にして定義されたカラムアドレスはバー
ストアクセスのスタートアドレスとされる。
【0094】次に、コマンドによって指示されるSDR
AMの主な動作モードを説明する。 (1)モードレジスタセットコマンド(Mo) 上記モードレジスタ30をセットするためのコマンドで
あり、/CS,/RAS,/CAS,/WE=ロウレベ
ルによって当該コマンド指定され、セットすべきデータ
(レジスタセットデータ)はA0〜A11を介して与え
られる。レジスタセットデータは、特に制限されない
が、バーストレングス、CASレイテンシイ、ライトモ
ードなどとされる。特に制限されないが、設定可能なバ
ーストレングスは、1,2,4,8,フルページとさ
れ、設定可能なCASレイテンシイは1,2,3とさ
れ、設定可能なライトモードは、バーストライトとシン
グルライトとされる。
【0095】上記CASレイテンシイは、後述のカラム
アドレス・リードコマンドによって指示されるリード動
作において/CASの立ち下がりから出力バッファ21
1の出力動作までに内部クロック信号の何サイクル分を
費やすかを指示するものである。読出しデータが確定す
るまでにはデータ読出しのための内部動作時間が必要と
され、それを内部クロック信号の使用周波数に応じて設
定するためのものである。換言すれば、周波数の高い内
部クロック信号を用いる場合にはCASレイテンシイを
相対的に大きな値に設定し、周波数の低い内部クロック
信号を用いる場合にはCASレイテンシイを相対的に小
さな値に設定する。
【0096】(2)ロウアドレスストローブ・バンクア
クティブコマンド(Ac) これは、ロウアドレスストローブの指示とA11による
メモリバンクの選択を有効にするコマンドであり、/C
S,/RAS=ロウレベル、/CAS,/WE=ハイレ
ベルによって指示され、このときA0〜A10に供給さ
れるアドレスがロウアドレス信号として、A11に供給
される信号がメモリバンクの選択信号として取り込まれ
る。取り込み動作は上述のように内部クロック信号の立
ち上がりエッジに同期して行われる。例えば、当該コマ
ンドが指定されると、それによって指定されるメモリバ
ンクにおけるワード線が選択され、当該ワード線に接続
されたメモリセルがそれぞれ対応する相補データ線に導
通される。
【0097】(3)カラムアドレス・リードコマンド
(Re) このコマンドは、バーストリード動作を開始するために
必要なコマンドであると共に、カラムアドレスストロー
ブの指示を与えるコマンドであり、/CS,/CAS=
ロウレベル、/RAS,/WE=ハイレベルによって指
示され、このときA0〜A7に供給されるカラムアドレ
スがカラムアドレス信号として取り込まれる。これによ
って取り込まれたカラムアドレス信号はバーストスター
トアドレスとしてカラムアドレスカウンタ207に供給
される。これによって指示されたバーストリード動作に
おいては、その前にロウアドレスストローブ・バンクア
クティブコマンドサイクルでメモリバンクとそれにおけ
るワード線の選択が行われており、当該選択ワード線の
メモリセルは、内部クロック信号に同期してカラムアド
レスカウンタ207から出力されるアドレス信号に従っ
て順次選択されて連続的に読出される。連続的に読出さ
れるデータ数は上記バーストレングスによって指定され
た個数とされる。また、出力バッファ211からのデー
タ読出し開始は上記CASレイテンシイで規定される内
部クロック信号のサイクル数を待って行われる。
【0098】(4)カラムアドレス・ライトコマンド
(Wr) ライト動作の態様としてモードレジスタ10にバースト
ライトが設定されているときは当該バーストライト動作
を開始するために必要なコマンドとされ、ライト動作の
態様としてモードレジスタ10にシングルライトが設定
されているときは当該シングルライト動作を開始するた
めに必要なコマンドとされる。更に当該コマンドは、シ
ングルライト及びバーストライトにおけるカラムアドレ
スストローブの指示を与える。当該コマンドは、/C
S,/CAS,/WE=ロウレベル、/RAS=ハイレ
ベルによって指示され、このときA0〜A9に供給され
るアドレスがカラムアドレス信号として取り込まれる。
これによって取り込まれたカラムアドレス信号はバース
トライトにおいてはバーストスタートアドレスとしてカ
ラムアドレスカウンタ207に供給される。これによっ
て指示されたバーストライト動作の手順もバーストリー
ド動作と同様に行われる。但し、ライト動作にはCAS
レイテンシイはなく、ライトデータの取り込みは当該カ
ラムアドレス・ライトコマンドサイクルから開始され
る。
【0099】(5)プリチャージコマンド(Pr) これは、A8,A9によって選択されたメモリバンクに
対するプリチャージ動作の開始コマンドとされ、/C
S,/RAS,/WE=ロウレベル、/CAS=ハイレ
ベルによって指示される。
【0100】(6)オートリフレッシュコマンド このコマンドはオートリフレッシュを開始するために必
要とされるコマンドであり、/CS,/RAS,/CA
S=ロウレベル、/WE,CKE=ハイレベルによって
指示される。
【0101】(7)バーストストップ・イン・フルペー
ジコマンド フルページに対するバースト動作を全てのメモリバンク
に対して停止させるために必要なコマンドであり、フル
ページ以外のバースト動作では無視される。このコマン
ドは、/CS,/WE=ロウレベル、/RAS,/CA
S=ハイレベルによって指示される。
【0102】(8)ノーオペレーションコマンド(No
p) これは実質的な動作を行わないこと指示するコマンドで
あり、/CS=ロウレベル、/RAS,/CAS,/W
Eのハイレベルによって指示される。
【0103】SDRAMにおいては、一方のメモリバン
クでバースト動作が行われているとき、その途中で別の
メモリバンクを指定して、ロウアドレスストローブ・バ
ンクアクティブコマンドが供給されると、当該実行中の
一方のメモリバンクでの動作には何ら影響を与えること
なく、当該別のメモリバンクにおけるロウアドレス系の
動作が可能にされる。例えば、SDRAMは外部から供
給されるデータ、アドレス、及び制御信号を内部に保持
する手段を有し、その保持内容、特にアドレス及び制御
信号は、特に制限されないが、メモリバンク毎に保持さ
れるようになっている。或は、ロウアドレスストローブ
・バンクアクティブコマンドサイクルによって選択され
たメモリブロックにおけるワード線1本分のデータがカ
ラム系動作の前に予め読み出し動作のためにラッチ/レ
ジスタ213に保持されるようになっている。
【0104】したがって、例えば16ビットからなるデ
ータ入出力端子においてデータD0−D15が衝突しな
い限り、処理が終了していないコマンド実行中に、当該
実行中のコマンドが処理対象とするメモリバンクとは異
なるメモリバンクに対するプリチャージコマンド、ロウ
アドレスストローブ・バンクアクティブコマンドを発行
して、内部動作を予め開始させることが可能である。
【0105】SDRAMは、クロック信号int.Data-CLK
とint.Com-CLK(内部クロック信号)に同期してデータ、
アドレス、制御信号を入出力できるため、DRAMと同
様の大容量メモリをSRAMに匹敵する高速動作させる
ことが可能であり、また、選択された1本のワード線に
対して幾つのデータをアクセスするかをバーストレング
スによって指定することによって、内蔵カラムアドレス
カウンタ207で順次カラム系の選択状態を切り換えて
いって複数個のデータを連続的にリード又はライトでき
ることが理解されよう。
【0106】SDRAMでは電源投入後、まずモードレ
ジスタ10をセットする必要がある。モードレジスタセ
ット命令MRSは、通常電源投入後リフレッシュ8サイ
クルに相当する時間の後に入力される。この間にクロッ
クの発振器の動作が安定する。この実施例のクロック同
期回路50は、電源投入後最初のモードレジスタセット
命令MRSが入力されるまでクロックサイクル測定ブロ
ックを活性化させておき、上記セット命令MRSを確実
に取り込めるようにする。上記MRSの入力の後は、例
えばタイマを用いた間欠的なクロックサイクルの測定を
行うようにして低消費電力化を図る。上記タイマの発振
器と上記リフレッシュカウンタを歩進させるパルスを形
成する発振器とは共通化してもよい。ただし、分周回路
を用いる等により、それぞれが最適な周期のパルスにな
るように設定される。
【0107】図15には、SDRAMのDDRを説明す
るための波形図が示されている。同図には、ダブル・デ
ータ・レイト(DDR)仕様に対応した波形図が示され
ている。DDR仕様では、外部端子から供給されるクロ
ック信号Ext.CLK に同期化した内部タイミング信号int.
Com-CLK を形成し、これを遅延させて次のクロックに対
して所定時間先行するような内部タイミング信号int.Da
ta-CLKを形成しておき、その立ち上がり立ち下がりのタ
イミングでデータD0〜D3等を出力する。つまり、上
記クロック信号int.Data-CLKの立ち上がりと立ち下がり
に従って出力信号D0〜D3等を出力させる。この構成
では、クロック信号の1サイクル中に2回のデータ出力
を行わせることができるので高速出力動作が実現でき
る。そして、外部クロックExt.CLK に対して先行させる
内部タイミング信号int.Data-CLKに従って読み出しデー
タを出力させるものであるので、図示しないマイクロプ
ロセッサ等では、上記外部クロックExt.CLK と、その反
転の外部クロックExt.CLKBの立ち上がりエッジとを用い
てSDRAMから読み出された上記データD0〜D3を
取り込むようにすることができる。
【0108】上記DDR仕様では、クロック信号CLK
の半周期毎にデータ出力を行うものであるので、クロッ
ク信号CLKの周波数が高くなるに従って時間マージン
が小さくなっている。したがって、この実施例のクロッ
ク同期回路を用いることにより高精度での同期化が可能
となり、高周波のクロック信号CLKを用い、しかもD
DR仕様のSDRAMにおいては上記のような時間分解
能の小さなクロック同期回路を用いることが必須の条件
となる。そして、外部クロックExt.CLK は、からなずし
もパルスデューティが50%である必要はないので使い
勝手がよい。
【0109】上記ダイナミック型RAMは、シンクロナ
ス仕様のものの他に同じくクロック信号に同期してデー
タの入出力を行うランバス(Rambus)やシンクリンク
(Sync Link)のようなプロトコルベースのデータ転送
を行うメモリには、この発明に係るクロック同期回路を
用いることが高精度及び高応答正等において有利であ
る。そして、前記タイマを用いた間欠的なクロックサイ
クル測定に移行させるコマンドを設け、電源投入時には
上記コマンドが入力されるまでクロックサイクル測定ブ
ロックは活性化しておくようにすることにより低消費電
力化も可能になるものである。
【0110】図16には、半周期化回路の他の一実施例
の回路図が示されている。この実施例では、同期化回路
との組み合わせではなく、単に入力されたクロックパル
スのパルスデューティを50%に設定するものである。
つまり、半周期化回路は同期化回路と一体的にされるこ
とによって、その意味を持つものでなはなく、それを独
立して用いることが可能である。外部端子から供給され
るクロック信号は、必ずしもパルスデューティが50%
であるとは限らない。これに対して、内部回路のパルス
デューティを50%にすることは、上記SDRAMでの
動作から理解できるようにクロックパルスの立ち上がり
と立ち下がりに同期した内部回路でのデ転送あるいは、
動作シーケンスを進める上で有益である。したがって、
前記図1のように同期化回路の出力信号SOUTを利用
するのではなく、外部端子あるいは内部で形成されたパ
ルスを入力端子INに受け、それの半分のクロック周期
のクロック信号を発生させる独立した回路として用いる
ようにするものである。
【0111】図16に示した回路は、それ自体で上記図
1の半周期化回路の具体的回路として用いることができ
ることはいうまでもない。この実施例では、測定した1
周期の半分の周期の遅延時間を形成するために、遅延回
路DL3は遅延段を2個毎に出力信号を形成して、エッ
ジ検出回路に出力させ、遅延回路DL4は、エッジ検出
信号を各段に順次に伝えることにより、測定した時間の
半分の遅延時間に設定することができる。
【0112】上記の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1) 外部端子から供給される外部クロック信号を取
り込む入力バッファ回路を通して取り込まれた入力パル
スをダミー遅延回路で遅延させ、上記遅延させた入力パ
ルスを比較的大きい時間分解能を持つ第1の遅延回路を
伝播させ、上記第1の遅延回路の各段の遅延信号と、上
記入力パルスの1クロック遅れたクロックエッジとを比
較して両エッジの時間的一致を第1のエッジ検出回路で
検出し、上記第1の遅延回路と同等の時間分解能をもっ
て上記ダミー遅延回路を通して遅延された入力クロック
パルスを上記第1のエッジ検出回路の検出信号によって
第1の遅延回路の遅延段数と同じ遅延段数になるように
選択される第2の遅延回路を通して伝達させ、上記第2
の遅延回路と同一の回路構成とされ、上記入力パルスを
上記第1のエッジ検出回路の検出信号によって第2の遅
延回路と同じ遅延段数になるように選択される第3の遅
延回路を通して伝達させ、上記第2の遅延回路の出力パ
ルスを小さな時間分解能を持つ第4の遅延回路を伝播さ
せ、上記第4の遅延回路の各段の遅延信号と、入力パル
スの2クロック遅れたクロックエッジとを比較して両エ
ッジの時間的一致を第2のエッジ検出回路で検出し、上
記第4の遅延回路と同等の時間分解能をもってクロック
パルスを伝搬させる遅延回路を用い、上記第3の遅延回
路を通して遅延された入力パルスを上記第2のエッジ検
出回路の検出信号によって第4の遅延回路の遅延段数と
同じ遅延段数になるように選択される第5の遅延回路を
伝搬させてその遅延信号によりクロック生成回路で内部
クロック信号を形成するとともに、上記ダミー遅延回路
の遅延時間を上記入力バッファ回路及び上記クロック生
成回路の合成された遅延時間に等しくさせることによ
り、高精度で高応答性の外部同期化されたクロックパル
スを形成することができるという効果が得られる。
【0113】(2) 上記小さな時間分解能を持つ第4
の遅延回路として、第1と第2の入力端子間に、第1の
制御信号により入力される2つの入力信号をカップリン
グさせるスイッチMOSFETからなるインピーダンス
手段が設けられ、第2の制御信号により上記入力端子に
供給される上記入力信号に対応し出力信号を送出させる
遅延段を複数個を用い、それを第1信号伝達方向と第2
信号伝達方向に格子状に配置し、第1信号伝達方向おい
て第1番目以外の第K番目とされ、第2信号伝達方向に
おいて第L段目に配置された遅延段KLの上記第1の入
力端子には第1信号伝達方向において同じK番目で第2
信号伝達方向においてL−1段目の遅延段の出力信号を
供給し、遅延段KLの第2の入力端子にはK−1番目と
され、L段目の遅延段の第1の入力端子に供給される入
力信号を供給し、かつ、第1信号伝達方向において第1
番目で第2信号伝達方向のL段目とされる遅延段の第2
の入力端子には、第1信号伝達方向の最終段で第2の信
号伝達方向においてそれよりも前段とされた遅延段であ
って、それにおける第1の入力端子に供給される入力信
号と同相の関係となる第1の入力端子に供給される入力
信号を供給し、上記第2信号伝達方向において第1段目
で第1信号伝達方向の第1番目から最終番目の遅延段に
は固定レベルを供給し、上記各遅延段に対応して入力回
路を構成する論理ゲート回路を設け、上記論理ゲート回
路の一方の入力には共通接続されて入力信号を供給し、
上記論理ゲート回路の他方の入力及び遅延手段に供給さ
れる第1の制御信号のうち、上記第2信号伝達方向にお
いて第1段目で第1信号伝達方向において第1番目から
最終番目の遅延段及び第2段目で第1番目に対応された
もののみ論理ゲートを閉じてスイッチMOSFETをオ
フ状態にさせるような論理レベルを固定的に供給し、そ
れ以外の論理ゲート回路及び遅延段には論理ゲートを開
いてスイッチMOSFETをオン状態にさせるような論
理レベルを固定的に供給し、上記論理ゲート回路の出力
信号により形成された上記第2の制御信号により各遅延
段において信号伝達を開始させることにより、高い精度
での微小時間の測定を行うことができるという効果が得
られる。
【0114】(3) 上記小さな時間分解能を持つ第5
の遅延回路として、上記同様な遅延段を複数個を用い、
上記第4の遅延回路とは逆方向の関係となるように第3
信号伝達方向と第4信号伝達方向に格子状に配置し、第
3信号伝達方向おいて第1番目以外の第K番目で第4信
号伝達方向で第L段目の遅延段KLの上記第1の入力端
子には第3信号伝達方向にK番目とされ、第4信号伝達
方向にL−1段目の遅延段の出力信号を供給し、上記遅
延段KLの第2の入力端子には第3信号伝達方向のK−
1番目で第4信号伝達方向のL段目の遅延段の第1の入
力端子に供給される入力信号を供給し、かつ、第3信号
伝達方向において第1番目で第4信号伝達方向のL段目
の遅延段の第2の入力端子には、第3信号伝達方向の最
終段で上記第4の信号伝達方向での前段とされた遅延段
であって、それにおける第1の入力端子に供給される入
力信号と同相の関係となる第1の入力端子に供給される
入力信号を供給し、上記各遅延段の上記第1と第2の制
御信号に対応した入力回路を構成する論理ゲート回路を
設け、上記論理ゲート回路の一方の入力には共通接続さ
れて入力信号を供給し、上記論理ゲート回路の他方の入
力信号及びそれに対応した遅延段の第1の制御信号のう
ち、上記第4信号伝達方向において最終段目とされ、第
3信号伝達方向において第1番目から最終番目の遅延段
と最終段より1つ前段で最終番目の遅延段に対応された
もののみ信号の伝達を禁止する論理レベルを固定的に供
給し、他の論理ゲート回路及び遅延段には上記第2のエ
ッジ検出回路の対応する出力信号が第3信号伝達方向に
おいてそれより時間的に前にされ、上記第3伝達方向に
並べならた遅延段の数に1を加えたものに供給して上記
第4伝達方向とは逆方向に信号伝達を開始させることに
より、上記測定された遅延時間と同じ遅延時間を高精度
に形成することができるという効果が得られる。
【0115】(4) 入力クロックパルスを第6の遅延
回路を伝播させ、上記第6の遅延回路の各段の遅延信号
と、入力されたクロックパルスの1クロック遅れたクロ
ックエッジとを比較して両エッジの時間的一致を第3の
エッジ検出回路で検出し、上記第6の遅延回路に対応し
た遅延回路であって、上記入力クロックパルスを上記第
3のエッジ検出回路の検出信号によって第6の遅延回路
の遅延段数の半分になるように第7の遅延回路で伝達さ
せ、上記入力クロックパルスのエッジと、上記第7の遅
延回路からの遅延信号のエッジとにより半周期が規定さ
れる内部パルスを形成することにより、入力クロックパ
ルスのデューティを50%に補正した出力クロックパル
スを形成することができるという効果が得られる。
【0116】(5) 上記入力クロックパルスを、上記
(1)の同期化回路で形成することにより、外部端子か
ら供給されるクロックパルスと高精度で同期化し、デュ
ーティを正確に50%に補正した出力クロックパルスを
形成することができるという効果が得られる。
【0117】(6) 上記小さな時間分解能を持つ第4
の遅延回路として、上記(2)の遅延回路を用いること
により、小さな時間分解能による同期測定を行うように
することができるという効果が得られる。
【0118】(7) 上記小さな時間分解能を持つ第5
の遅延回路として、上記(3)の遅延回路を用いること
により、小さな時間分解能による高精度の同期化を行い
つつ、正確に50%に補正した出力クロックパルスを形
成することができるという効果が得られる。
【0119】(8) 入力クロックパルスを第6の遅延
回路で伝播させ、上記第6の遅延回路の各段の遅延信号
と、入力されたクロックパルスの1クロック遅れたクロ
ックエッジとを第3のエッジ検出回路で比較して両エッ
ジの時間的一致を検出し、上記第6の遅延回路に対応し
た遅延回路であって、上記入力クロックパルスを上記第
3のエッジ検出回路の検出信号によって第6の遅延回路
の遅延段数の半分になるように第7の遅延回路で選択し
て伝達させ、上記第7の遅延回路の出力パルスを小さな
時間分解能を持って第8の遅延回路で伝播させ、上記第
8の遅延回路の上記時間分解能に対応した各段の遅延信
号と、入力されたクロックパルスの2クロック遅れたク
ロックエッジとを第4のエッジ検出回路で比較して両エ
ッジの時間的一致を検出し、上記第8の遅延回路に対応
した遅延回路であって、上記入力クロックパルスを上記
第4のエッジ検出回路の検出信号によって第8の遅延回
路の遅延段数の半分になるように第9の遅延回路を選択
して伝達させ、上記入力クロックパルスのエッジと、上
記第9の遅延回路からの遅延信号のエッジとにより1周
期が規定されるパルスを形成することにより、高精度に
50%のパルスデューティにされたクロックパルスを形
成することができるという効果が得られる。
【0120】(9) 上記小さな時間分解能を持つ第8
の遅延回路として、上記(2)の遅延回路を用いること
により、高い精度により入力パルスの1周期を測定する
ことができるという効果が得られる。
【0121】(10) 上記小さな時間分解能を持つ第
9の遅延回路として、(3)の遅延回路を用いることに
より、高い精度で50%のパルスデューティにされたク
ロックパルスを形成することができるという効果が得ら
れる。
【0122】(11) 上記クロック発生回路で形成さ
れた内部クロック信号は、その立ち上がりエッジと立ち
下がりエッジの両方に対応して外部とのデータの入力と
出力に用いるようにすることにより、クロックパルスの
周波数の2倍の速度でのデータ転送を行うようにするこ
とができるという効果が得られる。
【0123】(12) 上記小さな時間分解能を持つ第
4の遅延回路として、第1と第2の入力端子間に、第1
の制御信号により入力される2つの入力信号をカップリ
ングさせるスイッチMOSFETからなるインピーダン
ス手段が設けられ、第2の制御信号により上記入力端子
に供給される上記入力信号に対応し出力信号を送出させ
る遅延段を複数個を用いることにより、上記スイッチM
OSFETをオフ状態にさせ、出力信号伝達を停止させ
ることにより動作停止状態にできるから必要な時に遅延
回路を動作させることにより低消費電力化を図ることが
できるという効果が得られる。
【0124】以上本発明者よりなされた発明を実施例に
基づき具体的に説明したが、本願発明は前記実施例に限
定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種
々変更可能であることはいうまでもない。例えば、大規
模集積回路において、各回路ブロック毎にクロック同期
回路を設けるものでは、各回路ブロック毎の内部クロッ
ク信号の相互の同期化を行うものであるので、外部端子
からのクロック信号を受ける入力バッファを省略するこ
とができる。この発明に係るクロック発生回路は、SD
RAM等のようなメモリの他、マイクロプロセッサ、あ
るいは周辺回路を構成する各種半導体集積回路装置に用
いることができる。
【0125】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、外部端子から供給される外
部クロック信号を取り込む入力バッファ回路を通して取
り込まれた入力パルスをダミー遅延回路で遅延させ、上
記遅延させた入力パルスを比較的大きい時間分解能を持
つ第1の遅延回路を伝播させ、上記第1の遅延回路の各
段の遅延信号と、上記入力パルスの1クロック遅れたク
ロックエッジとを比較して両エッジの時間的一致を第1
のエッジ検出回路で検出し、上記第1の遅延回路と同等
の時間分解能をもって上記ダミー遅延回路を通して遅延
された入力クロックパルスを上記第1のエッジ検出回路
の検出信号によって第1の遅延回路の遅延段数と同じ遅
延段数になるように選択される第2の遅延回路を通して
伝達させ、上記第2の遅延回路と同一の回路構成とさ
れ、上記入力パルスを上記第1のエッジ検出回路の検出
信号によって第2の遅延回路と同じ遅延段数になるよう
に選択される第3の遅延回路を通して伝達させ、上記第
2の遅延回路の出力パルスを小さな時間分解能を持つ第
4の遅延回路を伝播させ、上記第4の遅延回路の各段の
遅延信号と、入力パルスの2クロック遅れたクロックエ
ッジとを比較して両エッジの時間的一致を第2のエッジ
検出回路で検出し、上記第4の遅延回路と同等の時間分
解能をもってクロックパルスを伝搬させる遅延回路を用
い、上記第3の遅延回路を通して遅延された入力パルス
を上記第2のエッジ検出回路の検出信号によって第4の
遅延回路の遅延段数と同じ遅延段数になるように選択さ
れる第5の遅延回路を伝搬させてその遅延信号によりク
ロック生成回路で内部クロック信号を形成するととも
に、上記ダミー遅延回路の遅延時間を上記入力バッファ
回路及び上記クロック生成回路の合成された遅延時間に
等しくさせることにより、高精度で高応答性の外部同期
化されたクロックパルスを形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るクロック発生回路の一実施例を
示すブロック図である。
【図2】図1のクロック発生回路の動作を説明するため
のタイミング図である。
【図3】この発明に係るクロック発生回路の他の一実施
例を示すブロック図である。
【図4】図3のクロック発生回路の動作を説明するため
のタイミング図である。
【図5】図1又は図3の遅延回路CDL11とCDL2
1の一実施例を示す回路図である。
【図6】図3の遅延回路FDL11とFDL21の一実
施例を示す回路図である。
【図7】図6の遅延回路に用いられる遅延段の一実施例
を示す構成図である。
【図8】この発明に用いられる遅延回路CDL11に対
応したエッジ検出回路ED11の一実施例を示すの回路
図である。
【図9】この発明に用いられる微細遅延回路FDL11
に対応したエッジ検出回路ED12の一実施例を示す回
路図である。
【図10】この発明に用いられる格子状遅延回路の基本
的な構成を説明するための一実施例を示す回路図であ
る。
【図11】この発明に用いられる格子状遅延回路の動作
を説明するためのコンピュータシュミレーションにより
求めた特性図である。
【図12】図10の格子状遅延回路に用いられる遅延要
素の一実施例を示す回路図である。
【図13】この発明に用いられる格子状遅延回路の動作
を説明するための波形図である。
【図14】この発明が適用されたSDRAMの一実施例
示す全体ブロック図である。
【図15】図15のSDRAMの動作の一例を説明する
ためのタイミング図である。
【図16】この発明に係る半周期化回路の他の一実施例
を示す回路図である。
【符号の説明】
RCV&DRV…入力回路、FF&DRV…パルス生成
回路、RCV…レシーバ、DRV…ドライバ、FF…フ
リップフロップ回路、DMDL1…ダミー遅延回路、D
L1〜DL4,CDL11〜CDL41…遅延回路、E
D1,ED2,ED11〜ED22…エッジ検出回路、
IB…入力バッファ回路、INV1〜INVm…インバ
ータ回路(バッファ回路)、ND…ナンドゲート回路、
CP…カップリング容量、NR…ノアゲート回路、RG
…抵抗手段、M1,M2…ダイオード接続MOSFE
T、IV1,IV2…CMOSインバータ回路、Q1〜
Q9…MOSFET、10…モードレジスタ、20…コ
マンドデコーダ、30…タイミング発生回路、30…ク
ロックバッファ、50…クロック同期回路、200A,
200B…メモリアレイ、201A,201B…ロウデ
コーダ、202A,202B…センスアンプ及びカラム
選択回路、203A,203B…カラムデコーダ、20
5…カラムアドレスバッファ、206…ロウアドレスバ
ッファ、207…カラムアドレスカウンタ、208…リ
フレッシュカウンタ、209…コントローラ、210…
入力バッファ、211…出力バッファ、212A,B…
メインアンプ、213…ラッチ/レジスタ、214A,
B…ライトバッファ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 永島 靖 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 (72)発明者 青木 正和 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 田中 均 東京都小平市上水本町5丁目22番1号 株 式会社日立超エル・エス・アイ・システム ズ内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部端子から供給される外部クロック信
    号を取り込む入力バッファ回路と、 上記入力バッファを通して取り込まれた入力クロックパ
    ルスを遅延させるダミー遅延回路と、 上記ダミー遅延回路を通して遅延された入力クロックパ
    ルスを比較的大きい時間分解能を持って伝播させる第1
    の遅延回路と、 上記第1の遅延回路の上記時間分解能に対応した各段の
    遅延信号と、上記入力クロックパルスの1クロック遅れ
    たクロックエッジとを比較して両エッジの時間的一致を
    検出する第1のエッジ検出回路と、 上記第1の遅延回路と同等の時間分解能をもってクロッ
    クパルスを伝搬させる遅延回路であって、上記ダミー遅
    延回路を通して遅延された入力クロックパルスを上記第
    1のエッジ検出回路の検出信号によって第1の遅延回路
    の遅延段数と同じ遅延段数になるように選択されて伝達
    させる第2の遅延回路と、 上記第2の遅延回路と同一の回路構成とされ、上記入力
    クロックパルスを上記第1のエッジ検出回路の検出信号
    によって第2の遅延回路と同じ遅延段数になるように選
    択されて伝達させる第3の遅延回路と、 上記第2の遅延回路の出力パルスを小さな時間分解能を
    持って伝播させる第4の遅延回路と、 上記第4の遅延回路の上記時間分解能に対応した各段の
    遅延信号と、入力されたクロックパルスの2クロック遅
    れたクロックエッジとを比較して両エッジの時間的一致
    を検出する第2のエッジ検出回路と、 上記第4の遅延回路と同等の時間分解能をもってクロッ
    クパルスを伝搬させる遅延回路であって、上記第3の遅
    延回路を通して遅延された入力クロックパルスを上記第
    2のエッジ検出回路の検出信号によって第4の遅延回路
    の遅延段数と同じ遅延段数になるように選択されて伝達
    させる第5の遅延回路と、 上記第5の遅延回路の遅延信号を受けて内部クロック信
    号を形成するクロック生成回路とを備えてなり、 上記ダミー遅延回路は、上記入力バッファ回路及び上記
    クロック生成回路の合成された遅延時間に相当する遅延
    時間に設定されてなることを特徴とするクロック発生回
    路。
  2. 【請求項2】 上記小さな時間分解能を持つ第4の遅延
    回路は、 第1と第2の入力端子間に、第1の制御信号により入力
    される2つの入力信号をカップリングさせるスイッチM
    OSFETからなるインピーダンス手段が設けられ、第
    2の制御信号により上記入力端子に供給される上記入力
    信号に対応し出力信号を送出させる遅延段を複数個備
    え、 上記複数個の遅延段は、第1信号伝達方向と第2信号伝
    達方向に格子状に配置され、 第1信号伝達方向おいて第1番目以外の第K番目とさ
    れ、第2信号伝達方向において第L段目に配置された遅
    延段KLの上記第1の入力端子には第1信号伝達方向に
    おいて同じK番目とされ、第2信号伝達方向においてL
    −1段目とされた遅延段の出力信号が供給され、 上記遅延段KLの第2の入力端子には第1信号伝達方向
    において1つ前であるK−1番目とされ、第2信号伝達
    方向において同じL段目とされた遅延段の第1の入力端
    子に供給される入力信号が供給され、 かつ、第1信号伝達方向において第1番目とされ、第2
    信号伝達方向においてL段目とされる遅延段の第2の入
    力端子には、第1信号伝達方向において最終段とされ、
    上記第2の信号伝達方向においてそれよりも前段とされ
    た遅延段であって、それにおける第1の入力端子に供給
    される入力信号と同相の関係となる第1の入力端子に供
    給される入力信号が供給され、 上記第2信号伝達方向において第1段目とされ、第1信
    号伝達方向において第1番目から最終番目の遅延段には
    固定レベルが供給され、 上記各遅延段に対応して入力回路を構成する論理ゲート
    回路が設けられ、 上記論理ゲート回路の一方の入力には共通接続されて入
    力信号が供給され、 上記論理ゲート回路の他方の入力及び遅延手段に供給さ
    れる第1の制御信号のうち、上記第2信号伝達方向にお
    いて第1段目とされ、第1信号伝達方向において第1番
    目から最終番目の遅延段及び第2段目で第1番目に対応
    されたもののみ論理ゲートを閉じ、スイッチMOSFE
    Tをオフ状態にさせるような論理レベルが固定的に供給
    され、それ以外の論理ゲート回路及び遅延段には論理ゲ
    ートを開き、スイッチMOSFETをオン状態にさせる
    ような論理レベルが固定的に供給され、 上記論理ゲート回路の出力信号により形成された上記第
    2の制御信号により各遅延段において信号伝達を開始さ
    せてなることを特徴とする請求項2のクロック発生回
    路。
  3. 【請求項3】 上記小さな時間分解能を持つ第5の遅延
    回路は、 第1と第2の入力端子間に、第1の制御信号により入力
    される2つの入力信号をカップリングさせるスイッチM
    OSFETからなるインピーダンス手段が設けられ、第
    2の制御信号により上記入力端子に供給される上記入力
    信号に対応し出力信号を送出させる遅延段を複数個備
    え、 上記複数個の遅延段は、上記第4の遅延回路とは信号の
    伝達方向が逆の関係となるような第3信号伝達方向と第
    4信号伝達方向に格子状に配置され、 第3信号伝達方向おいて第1番目以外の第K番目とさ
    れ、第4信号伝達方向において第L段目に配置された遅
    延段KLの上記第1の入力端子には第3信号伝達方向に
    おいて同じK番目とされ、第4信号伝達方向においてL
    −1段目とされた遅延段の出力信号が供給され、 上記遅延段KLの第2の入力端子には第3信号伝達方向
    において1つ前であるK−1番目とされ、第4信号伝達
    方向において同じL段目とされた遅延段の第1の入力端
    子に供給される入力信号が供給され、 かつ、第3信号伝達方向において第1番目とされ、第4
    信号伝達方向においてL段目とされる遅延段の第2の入
    力端子には、第3信号伝達方向において最終段とされ、
    上記第4の信号伝達方向においてそれよりも前段とされ
    た遅延段であって、それにおける第1の入力端子に供給
    される入力信号と同相の関係となる第1の入力端子に供
    給される入力信号が供給され、 上記各遅延段の上記第1と第2の制御信号に対応した入
    力回路を構成する論理ゲート回路が設けられ、 上記論理ゲート回路の一方の入力には共通接続されて入
    力信号が供給され、 上記論理ゲート回路の他方の入力信号及びそれに対応し
    た遅延段の第1の制御信号のうち、上記第4信号伝達方
    向において最終段目とされ、第3信号伝達方向において
    第1番目から最終番目の遅延段と最終段より1つ前段で
    最終番目の遅延段に対応されたもののみ信号の伝達を可
    能にする論理レベルが固定的に供給され、他の論理ゲー
    ト回路及び遅延段には上記第2のエッジ検出回路の対応
    する出力信号が第3信号伝達方向においてそれより時間
    的に前にされ、上記第3伝達方向に並べられた遅延段の
    数に1を加えたものに供給されてそこから上記第4伝達
    方向に信号伝達が開始されてなることを特徴とする請求
    項3のクロック発生回路。
  4. 【請求項4】 入力クロックパルスを伝播させる第6の
    遅延回路と、 上記第6の遅延回路の各段の遅延信号と、入力されたク
    ロックパルスの1クロック遅れたクロックエッジとを比
    較して両エッジの時間的一致を検出する第3のエッジ検
    出回路と、 上記第6の遅延回路に対応した遅延回路であって、上記
    入力クロックパルスを上記第3のエッジ検出回路の検出
    信号によって第6の遅延回路の遅延段数の半分になるよ
    うに選択されて伝達させる第7の遅延回路と、 上記入力クロックパルスのエッジと、上記第7の遅延回
    路からの遅延信号のエッジとにより半周期が規定される
    内部パルスを形成するパルス生成回路とを備えてなるこ
    とを特徴とするクロック発生回路。
  5. 【請求項5】 外部端子から供給される外部クロック信
    号を取り込む入力バッファ回路と、 上記入力バッファを通して取り込まれた入力クロックパ
    ルスを遅延させるダミー遅延回路と、 上記ダミー遅延回路を通して遅延された入力クロックパ
    ルスを比較的大きい時間分解能を持って伝播させる第1
    の遅延回路と、 上記第1の遅延回路の上記時間分解能に対応した各段の
    遅延信号と、上記入力クロックパルスの1クロック遅れ
    たクロックエッジとを比較して両エッジの時間的一致を
    検出する第1のエッジ検出回路と、 上記第1の遅延回路と同等の時間分解能をもってクロッ
    クパルスを伝搬させる遅延回路であって、上記ダミー遅
    延回路を通して遅延された入力クロックパルスを上記第
    1のエッジ検出回路の検出信号によって第1の遅延回路
    の遅延段数と同じ遅延段数になるように選択されて伝達
    させる第2の遅延回路と、 上記第2の遅延回路と同一の回路構成とされ、上記入力
    クロックパルスを上記第1のエッジ検出回路の検出信号
    によって第2の遅延回路と同じ遅延段数になるように選
    択されて伝達させる第3の遅延回路と、 上記第2の遅延回路の出力パルスを小さな時間分解能を
    持って伝播させる第4の遅延回路と、 上記第4の遅延回路の上記時間分解能に対応した各段の
    遅延信号と、入力されたクロックパルスの2クロック遅
    れたクロックエッジとを比較して両エッジの時間的一致
    を検出する第2のエッジ検出回路と、 上記第4の遅延回路と同等の時間分解能をもってクロッ
    クパルスを伝搬させる遅延回路であって、上記第3の遅
    延回路を通して遅延された入力クロックパルスを上記第
    2のエッジ検出回路の検出信号によって第4の遅延回路
    の遅延段数と同じ遅延段数になるように選択されて伝達
    させる第5の遅延回路とを含み、 上記ダミー遅延回路の遅延時間が上記入力バッファ回路
    及び前記クロック生成回路の合成された遅延時間に相当
    する遅延時間に設定されてなるパルス同期化回路を更に
    備え、 上記入力クロックパルスは、上記入力バッファを通した
    内部クロックパルスであり、上記クロック生成回路は、
    上記第5の遅延回路の遅延信号と上記第7の遅延回路の
    遅延信号により上記半周期を規定する内部パルスを形成
    するものであること特徴とする請求項4のクロック発生
    回路。
  6. 【請求項6】 上記小さな時間分解能を持つ第4の遅延
    回路は、 第1と第2の入力端子間に、第1の制御信号により入力
    される2つの入力信号をカップリングさせるスイッチM
    OSFETからなるインピーダンス手段が設けられ、第
    2の制御信号により上記入力端子に供給される上記入力
    信号に対応し出力信号を送出させる遅延段を複数個備
    え、 上記複数個の遅延段は、第1信号伝達方向と第2信号伝
    達方向に格子状に配置され、 第1信号伝達方向おいて第1番目以外の第K番目とさ
    れ、第2信号伝達方向において第L段目に配置された遅
    延段KLの上記第1の入力端子には第1信号伝達方向に
    おいて同じK番目とされ、第2信号伝達方向においてL
    −1段目とされた遅延段の出力信号が供給され、 上記遅延段KLの第2の入力端子には第1信号伝達方向
    において1つ前であるK−1番目とされ、第2信号伝達
    方向において同じL段目とされた遅延段の第1の入力端
    子に供給される入力信号が供給され、 かつ、第1信号伝達方向において第1番目とされ、第2
    信号伝達方向においてL段目とされる遅延段の第2の入
    力端子には、第1信号伝達方向において最終段とされ、
    上記第2の信号伝達方向においてそれよりも前段とされ
    た遅延段であって、それにおける第1の入力端子に供給
    される入力信号と同相の関係となる第1の入力端子に供
    給される入力信号が供給され、 上記第2信号伝達方向において第1段目とされ、第1信
    号伝達方向において第1番目から最終番目の遅延段には
    固定レベルが供給され、 上記各遅延段に対応して入力回路を構成する論理ゲート
    回路が設けられ、 上記論理ゲート回路の一方の入力には共通接続されて入
    力信号が供給され、 上記論理ゲート回路の他方の入力及び遅延手段に供給さ
    れる第1の制御信号のうち、上記第2信号伝達方向にお
    いて第1段目とされ、第1信号伝達方向において第1番
    目から最終番目の遅延段及び第2段目で第1番目に対応
    されたもののみ論理ゲートを閉じ、スイッチMOSFE
    Tをオフ状態にさせるような論理レベルが固定的に供給
    され、それ以外の論理ゲート回路及び遅延段には論理ゲ
    ートを開き、スイッチMOSFETをオン状態にさせる
    ような論理レベルが固定的に供給され、 上記論理ゲート回路の出力信号により形成された上記第
    2の制御信号により各遅延段において信号伝達を開始さ
    せてなることを特徴とする請求項5のクロック発生回
    路。
  7. 【請求項7】 上記小さな時間分解能を持つ第5の遅延
    回路は、 第1と第2の入力端子間に、第1の制御信号により入力
    される2つの入力信号をカップリングさせるスイッチM
    OSFETからなるインピーダンス手段が設けられ、第
    2の制御信号により上記入力端子に供給される上記入力
    信号に対応し出力信号を送出させる遅延段を複数個備
    え、 上記複数個の遅延段は、上記第4の遅延回路とは信号の
    伝達方向が逆の関係となるような第3信号伝達方向と第
    4信号伝達方向に格子状に配置され、 第3信号伝達方向おいて第1番目以外の第K番目とさ
    れ、第4信号伝達方向において第L段目に配置された遅
    延段KLの上記第1の入力端子には第3信号伝達方向に
    おいて同じK番目とされ、第4信号伝達方向においてL
    −1段目とされた遅延段の出力信号が供給され、 上記遅延段KLの第2の入力端子には第3信号伝達方向
    において1つ前であるK−1番目とされ、第4信号伝達
    方向において同じL段目とされた遅延段の第1の入力端
    子に供給される入力信号が供給され、 かつ、第3信号伝達方向において第1番目とされ、第4
    信号伝達方向においてL段目とされる遅延段の第2の入
    力端子には、第3信号伝達方向において最終段とされ、
    上記第4の信号伝達方向においてそれよりも前段とされ
    た遅延段であって、それにおける第1の入力端子に供給
    される入力信号と同相の関係となる第1の入力端子に供
    給される入力信号が供給され、 上記各遅延段の上記第1と第2の制御信号に対応した入
    力回路を構成する論理ゲート回路が設けられ、 上記論理ゲート回路の一方の入力には共通接続されて入
    力信号が供給され、 上記論理ゲート回路の他方の入力信号及びそれに対応し
    た遅延段の第1の制御信号のうち、上記第4信号伝達方
    向において最終段目とされ、第3信号伝達方向において
    第1番目から最終番目の遅延段と最終段より1つ前段で
    最終番目の遅延段に対応されたもののみ信号の伝達を可
    能にする論理レベルが固定的に供給され、他の論理ゲー
    ト回路及び遅延段には上記第2のエッジ検出回路の対応
    する出力信号が第3信号伝達方向においてそれより時間
    的に前にされ、上記第3伝達方向に並べれられた遅延段
    の数に1を加えたものに供給されてそこから上記第4伝
    達方向に信号伝達が開始されてなることを特徴とする請
    求項6のクロック発生回路。
  8. 【請求項8】 入力クロックパルスを伝播させる第6の
    遅延回路と、 上記第6の遅延回路の各段の遅延信号と、入力されたク
    ロックパルスの1クロック遅れたクロックエッジとを比
    較して両エッジの時間的一致を検出する第3のエッジ検
    出回路と、 上記第6の遅延回路と同等の時間分解能をもってクロッ
    クパルスを伝搬させる遅延回路であって、上記第3のエ
    ッジ検出回路の検出信号によって第6の遅延回路の遅延
    段数と同じ遅延段数になるように選択されて上記入力ク
    ロックパルスを伝播させる第7の遅延回路と、 上記第6の遅延回路に対応した遅延回路であって、上記
    入力クロックパルスを上記第3のエッジ検出回路の検出
    信号によって第6の遅延回路の遅延段数の半分になるよ
    うに選択されて伝達させる第8の遅延回路と、 上記第7の遅延回路の出力パルスを小さな時間分解能を
    持って伝播させる第9の遅延回路と、 上記第9の遅延回路の上記時間分解能に対応した各段の
    遅延信号と、上記入力クロックパルスの2クロック遅れ
    たクロックエッジとを比較して両エッジの時間的一致を
    検出する第4のエッジ検出回路と、 上記第9の遅延回路に対応した遅延回路であって、上記
    入力クロックパルスを上記第4のエッジ検出回路の検出
    信号によって第9の遅延回路の遅延段数の半分になるよ
    うに選択されて伝達させる第10の遅延回路と、 上記入力クロックパルスのエッジと、上記第10の遅延
    回路からの遅延信号のエッジとにより1周期が規定され
    るパルスを形成するパルス生成回路とを備えてなること
    を特徴とするクロック発生回路。
  9. 【請求項9】 上記小さな時間分解能を持つ第8の遅延
    回路は、 第1と第2の入力端子間に、第1の制御信号により入力
    される2つの入力信号をカップリングさせるスイッチM
    OSFETからなるインピーダンス手段が設けられ、第
    2の制御信号により上記入力端子に供給される上記入力
    信号に対応し出力信号を送出させる遅延段を複数個備
    え、 上記複数個の遅延段は、第1信号伝達方向と第2信号伝
    達方向に格子状に配置され、 第1信号伝達方向おいて第1番目以外の第K番目とさ
    れ、第2信号伝達方向において第L段目に配置された遅
    延段KLの上記第1の入力端子には第1信号伝達方向に
    おいて同じK番目とされ、第2信号伝達方向においてL
    −1段目とされた遅延段の出力信号が供給され、 上記遅延段KLの第2の入力端子には第1信号伝達方向
    において1つ前であるK−1番目とされ、第2信号伝達
    方向において同じL段目とされた遅延段の第1の入力端
    子に供給される入力信号が供給され、 かつ、第1信号伝達方向において第1番目とされ、第2
    信号伝達方向においてL段目とされる遅延段の第2の入
    力端子には、第1信号伝達方向において最終段とされ、
    上記第2の信号伝達方向においてそれよりも前段とされ
    た遅延段であって、それにおける第1の入力端子に供給
    される入力信号と同相の関係となる第1の入力端子に供
    給される入力信号が供給され、 上記第2信号伝達方向において第1段目とされ、第1信
    号伝達方向において第1番目から最終番目の遅延段には
    固定レベルが供給され、 上記各遅延段に対応して入力回路を構成する論理ゲート
    回路が設けられ、 上記論理ゲート回路の一方の入力には共通接続されて入
    力信号が供給され、 上記論理ゲート回路の他方の入力及び遅延手段に供給さ
    れる第1の制御信号のうち、上記第2信号伝達方向にお
    いて第1段目とされ、第1信号伝達方向において第1番
    目から最終番目の遅延段及び第2段目で第1番目に対応
    されたもののみ論理ゲートを閉じ、スイッチMOSFE
    Tをオフ状態にさせるような論理レベルが固定的に供給
    され、それ以外の論理ゲート回路及び遅延段には論理ゲ
    ートを開き、スイッチMOSFETをオン状態にさせる
    ような論理レベルが固定的に供給され、 上記論理ゲート回路の出力信号により形成された上記第
    2の制御信号により各遅延段において信号伝達を開始さ
    せてなることを特徴とする請求項8のクロック発生回
    路。
  10. 【請求項10】 上記小さな時間分解能を持つ第9の遅
    延回路は、 第1と第2の入力端子間に、第1の制御信号により入力
    される2つの入力信号をカップリングさせるスイッチM
    OSFETからなるインピーダンス手段が設けられ、第
    2の制御信号により上記入力端子に供給される上記入力
    信号に対応し出力信号を送出させる遅延段を複数個備
    え、 上記複数個の遅延段は、上記第4の遅延回路とは信号の
    伝達方向が逆の関係となるように第3信号伝達方向と第
    4信号伝達方向に格子状に配置され、 第3信号伝達方向おいて第1番目以外の第K番目とさ
    れ、第4信号伝達方向において第L段目に配置された遅
    延段KLの上記第1の入力端子には第3信号伝達方向に
    おいて同じK番目とされ、第4信号伝達方向においてL
    −1段目とされた遅延段の出力信号が供給され、 上記遅延段KLの第2の入力端子には第3信号伝達方向
    において1つ前であるK−1番目とされ、第4信号伝達
    方向において同じL段目とされた遅延段の第1の入力端
    子に供給される入力信号が供給され、 かつ、第3信号伝達方向において第1番目とされ、第4
    信号伝達方向においてL段目とされる遅延段の第2の入
    力端子には、第3信号伝達方向において最終段とされ、
    上記第4の信号伝達方向においてそれよりも前段とされ
    た遅延段であって、それにおける第1の入力端子に供給
    される入力信号と同相の関係となる第1の入力端子に供
    給される入力信号が供給され、 上記各遅延段の上記第1と第2の制御信号に対応した入
    力回路を構成する論理ゲート回路が設けられ、 上記論理ゲート回路の一方の入力には共通接続されて入
    力信号が供給され、 上記論理ゲート回路の他方の入力信号及びそれに対応し
    た遅延段の第1の制御信号のうち、上記第4信号伝達方
    向において最終段目とされ、第3信号伝達方向において
    第1番目から最終番目の遅延段と最終段より1つ前段で
    最終番目の遅延段に対応されたもののみ信号の伝達を可
    能にする論理レベルが固定的に供給され、他の論理ゲー
    ト回路及び遅延段には上記第2のエッジ検出回路の対応
    する出力信号が第3信号伝達方向においてそれより時間
    的に前にされ、上記第3伝達方向に並べられた遅延段の
    数に1を加えたものに供給されてそこから上記第4伝達
    方向に信号伝達が開始されてなることを特徴とする請求
    項9のクロック発生回路。
  11. 【請求項11】 上記クロック発生回路で形成された内
    部クロック信号は、その立ち上がりエッジと立ち下がり
    エッジの両方に対応して外部とのデータの入力と出力に
    用いられるものであることを特徴とする請求項4ないし
    請求項10のいずれか1のクロック発生回路。
JP10117688A 1998-04-28 1998-04-28 クロック発生回路 Withdrawn JPH11312025A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10117688A JPH11312025A (ja) 1998-04-28 1998-04-28 クロック発生回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10117688A JPH11312025A (ja) 1998-04-28 1998-04-28 クロック発生回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11312025A true JPH11312025A (ja) 1999-11-09

Family

ID=14717844

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10117688A Withdrawn JPH11312025A (ja) 1998-04-28 1998-04-28 クロック発生回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11312025A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100370988B1 (ko) * 2000-03-30 2003-02-05 닛뽕덴끼 가부시끼가이샤 디지털 위상 제어회로
CN117200752A (zh) * 2023-09-18 2023-12-08 江苏帝奥微电子股份有限公司 一种同步高频方波信号电路

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100370988B1 (ko) * 2000-03-30 2003-02-05 닛뽕덴끼 가부시끼가이샤 디지털 위상 제어회로
CN117200752A (zh) * 2023-09-18 2023-12-08 江苏帝奥微电子股份有限公司 一种同步高频方波信号电路
CN117200752B (zh) * 2023-09-18 2024-04-05 江苏帝奥微电子股份有限公司 一种同步高频方波信号电路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101049385B1 (ko) Dll 회로 및 그 제어 방법
KR100256004B1 (ko) 반도체 기억 장치 시스템 및 반도체 기억 장치
US6759884B2 (en) Semiconductor integrated circuit, method of controlling the same, and variable delay circuit
US6259288B1 (en) Semiconductor integrated circuit having a DLL circuit and a special power supply circuit for the DLL circuit
KR19990013465A (ko) 반도체 집적회로장치, 반도체 메모리시스템 및 클럭동기회로
US6687169B2 (en) Semiconductor memory device for providing address access time and data access time at a high speed
KR19990036467A (ko) 집적 회로 장치
JP2000311028A (ja) 位相制御回路、半導体装置及び半導体メモリ
US7230864B2 (en) Circuit for generating data strobe signal of semiconductor memory device
KR100638748B1 (ko) 반도체메모리소자
JP2009140322A (ja) タイミング制御回路および半導体記憶装置
US6225843B1 (en) Semiconductor integrated circuit device
US8890584B2 (en) Semiconductor device having gear down mode, method of controlling same, and information processing system
JPH11339471A (ja) 半導体装置
US6771558B2 (en) Semiconductor memory device
US7772911B2 (en) Timing control circuit and semiconductor storage device
US10734044B2 (en) Apparatuses and methods for latching data input bits
JPH09180435A (ja) 半導体記憶装置
US6781919B2 (en) Address selection circuit and semiconductor memory device with synchronous and asynchronous address signal paths
JPH11312025A (ja) クロック発生回路
US7296173B2 (en) Semiconductor integrated circuit
US6819134B2 (en) Decoding circuit for wafer burn-in test
TW201515547A (zh) 半導體裝置
JP3741250B2 (ja) クロック同期回路と半導体集積回路装置
JPH1115555A (ja) 半導体集積回路装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050705