JPH11311741A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JPH11311741A
JPH11311741A JP12082998A JP12082998A JPH11311741A JP H11311741 A JPH11311741 A JP H11311741A JP 12082998 A JP12082998 A JP 12082998A JP 12082998 A JP12082998 A JP 12082998A JP H11311741 A JPH11311741 A JP H11311741A
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JP
Japan
Prior art keywords
lens
zoom
optical system
focal length
conversion
Prior art date
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Pending
Application number
JP12082998A
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English (en)
Inventor
Motoaki Kobayashi
素明 小林
Kazuya Ito
一弥 伊藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】幅広い変倍範囲において高性能な光学系を有す
るカメラを提供することを目的とする。 【解決手段】ズームレンズ光学系(主レンズ)と、この
主レンズの像面側の光路内に挿脱可能な負の屈折力を持
つコンバージョンレンズとをカメラに内蔵する。但しこ
の場合、上記主レンズのみの変倍範囲(A)〜(C)と
上記コンバージョンレンズ挿入時の変倍範囲(D)〜
(F)とが一部重複し、且つ、以下の関係を満たすよう
に、上記主レンズ及びコンバージョンレンズを構成す
る。 βm>βc βm=fT /fW 、βc=fTC/fT 但し、fT :ズームレンズ光学系の望遠端焦点距離 fW :ズームレンズ光学系の広角端焦点距離 fTC:コンバージョンレンズ挿入時の望遠端焦点距離

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銀塩カメラや電子
カメラ等のカメラに係り、特に、ズームレンズをカメラ
本体に一体的に備えると共にズームレンズ系の後側(フ
ィルム面側又は撮像素子撮像面側)にリアコンバージョ
ンレンズを挿脱させるカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】焦点距離を可変するズームレンズをカメ
ラ本体に一体的に設けたカメラが知られている。このよ
うなズームレンズ一体型カメラでは、カメラ全体の大き
さの制限から、大ズーム比のズームレンズを搭載するこ
とができない。
【0003】そこで、ズームレンズの後側つまり銀塩カ
メラであればフィルム面側に、コンバージョンレンズ
(リアコンバージョンレンズ)を装着したり、あるいは
ズームレンズの前側つまり被写体側に、コンバージョン
レンズ(フロントコンバージョンレンズ)を装着したり
することで、ズームレンズのみの変倍範囲とは異なる範
囲での変倍を行わせるという手法が取られている。しか
し、このようなコンバージョンレンズは、ズームレンズ
の後側又は前側に撮影者自身が装着しなければならず、
非常に手間のかかるものであり、場合によってはシャッ
タチャンスを逃す原因となる。
【0004】そこで、例えば特開平2−79810号公
報に開示されるように、カメラに、ズームレンズの後
側、つまり銀塩カメラであればフィルム面側に、挿脱可
能なコンバージョンレンズ(リアコンバージョンレン
ズ)を内蔵させ、必要に応じて自動的にコンバージョン
レンズを光路内に挿入して、ズームレンズのみの変倍範
囲とは異なる範囲での変倍を行わせることが考えられて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載のカメラは、ズームレンズのズーム比とリアコン
バージョンレンズの倍率を一致させている。このような
コンバージョンレンズを光路内に挿入すると、変倍範囲
は確かに広くなるが、ズームレンズ光学系の広角側の変
倍範囲も含め、全ての変倍範囲において、コンバージョ
ンレンズを用いることになる。このような広い範囲に対
応したコンバージョンレンズでは、その全ての変倍範囲
において、光学性能劣化を抑えることは困難である。ま
た、倍率も高くなるため、光学系全体の明るさを大幅に
減少させてしまい、従って、カメラブレを引き起こしや
すくなるなどの問題も発生する。上記公報においては、
その点について考慮されていない。
【0006】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、幅広い変倍範囲において高性能な光学系を有するカ
メラを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明によるカメラは、複数のレンズ群が移動し
て変倍を行うズームレンズ光学系と、このズームレンズ
光学系の像面側の光路内に挿脱可能に設けられ、上記ズ
ームレンズ光学系の光路内に挿入することにより、ズー
ムレンズ光学系のみの変倍範囲とは異なる範囲での変倍
を行わせる負の屈折力を持つコンバージョンレンズとを
内蔵したカメラであって、上記ズームレンズ光学系のみ
の変倍範囲と、上記コンバージョンレンズが上記ズーム
レンズ光学系の光路内に挿入されたときの変倍範囲とが
一部重複し、且つ、 βm>βc βm=fT /fW 、βc=fTC/fT 但し、fT :ズームレンズ光学系の望遠端焦点距離 fW :ズームレンズ光学系の広角端焦点距離 fTC:コンバージョンレンズ挿入時の望遠端焦点距離 の関係を満たすように構成されたことを特徴とする。
【0008】即ち、本発明のカメラによれば、光学性能
の劣化を抑えた上で、コンバージョンレンズによる変倍
範囲の拡張が行われ、また、コンバージョンレンズを用
いた全光学系の明るさの減少も少ない光学系を有するカ
メラを提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0010】[第1の実施の形態]図1の(A)は、本
発明の第1の実施の形態にかかるカメラの外観を示す図
である。本実施の形態のカメラは、カメラ本体1に一体
的に光学系(同図では、その1群枠2のみが示される)
が設けられたものであり、その上面には、レリーズボタ
ン3やズームレバー4等が設けられている。
【0011】カメラ本体1内には、図1の(B)に示す
ように、複数のレンズ群が移動して変倍を行うズームレ
ンズ光学系(主レンズ)を収納したレンズ鏡筒5と、こ
の主レンズの像面側の光路内に挿脱可能に設けられ、上
記主レンズの光路内に挿入することにより、主レンズの
みの変倍範囲とは異なる範囲での変倍を行わせる負の屈
折力を持つコンバージョンレンズ6とが配されている。
【0012】即ち、レンズ鏡筒5は、複数、例えば5つ
のレンズ群をそれぞれ保持する5つのレンズ群枠(同図
では、その内の1群枠2のみが示される)と、これらレ
ンズ群枠を移動させて変倍を行うための図示しないカム
溝が切られた回転枠7と、レンズ群枠の移動方向を光軸
方向に制限するための回転しない固定枠8とからなる。
【0013】このようなレンズ鏡筒5の側面に沿って断
面L字型の腕部9が延在し、その先端に上記コンバージ
ョンレンズ6を保持するコンバージョンレンズ枠10が
設けられている。この腕部9の後端は、ギヤ溝が切られ
た従動ギヤ部11となっており、図示しないモータによ
って駆動される駆動ギヤ12と噛合している。これらの
従動ギヤ部11と駆動ギヤ12のそれぞれの軸は、カメ
ラ本体1に固定された支持部13に取り付けられてい
る。
【0014】従って、コンバージョンレンズ6(コンバ
ージョンレンズ枠10)は、図2の(A)及び(B)に
示すように、図示しないモータによる駆動ギヤ12の矢
印A方向の回転に伴なって矢印B方向に回動し、レンズ
鏡筒5と、カメラ本体1内のミラー14,シャッタ1
5,及びフィルム16との間で、挿脱されることにな
る。
【0015】なお、カメラ本体1には、図2の(A)に
示すように、コンバージョンレンズ6(コンバージョン
レンズ枠10)挿入時に、コンバージョンレンズ6が正
確な位置に保持されるように、腕部9を保持するストッ
パ17が設けられている。
【0016】図3の(A)は、レンズの移動量を模式的
に示す図である。この場合、レンズ鏡筒5内の主レンズ
は、例えば5つのレンズ群のうち1群と2群でなる負の
屈折力を持つ前群と、3群,4群,5群でなる正の屈折
率を持つ後群とよりなり、図示しないカム溝が円周方向
に設けられた上記回転枠7の回転により、各レンズ群枠
から突出したカムフォロワが上記カム溝に沿って移動す
ることで、各レンズ群が光軸方向に移動する。このよう
な構成によるレンズ移動の詳細については、例えば特開
平2−79810号公報に開示されるように公知であ
り、よって、ここではその詳細は省略する。
【0017】即ち、主レンズは、同図に示すように、ワ
イド(Wide,広角)端の焦点距離(図3の(B)に
おける焦点距離(A)(○で囲まれた英字を括弧でくく
って示す、以下同じ)での位置関係に対して、標準(S
tandard)の焦点距離(焦点距離(B))では、
前群はフィルム面側に移動され、後群は被写体側に移動
される。また、テレ(Tele,望遠)端の焦点距離
(焦点距離(C))では、前群は被写体側に戻され、後
群はさらに被写体側に移動される。
【0018】そして、コンバージョンレンズ6(図3の
(B)に示すように、より望遠側に変倍範囲を広げるテ
レコンバージョンレンズ)を挿入する際には、主レンズ
は、ワイド端,標準,テレ端それぞれにおける前群と後
群の各位置関係を保ったまま、全体として更に被写体側
(前方)に繰出される。
【0019】この主レンズの繰出しを行う理由は、倍率
を確保したままズーミングができるようにするためであ
る。即ち、このような主レンズの繰出しを行わないと、
合焦動作時に倍率が高く取れなくなってしまう。これ
は、合焦動作のために各レンズ群が移動することで当
然、倍率が多少変化し、その変化によって、コンバージ
ョンレンズを挿入したことによって得られるはずの倍率
を減少させてしまう。主レンズ全体を前方へ繰出すこと
で、そのような現象をキャンセルすることができる。
【0020】なお、主レンズのみによる変倍範囲(焦点
距離(A)〜(C))と、コンバージョンレンズ6挿入
時の変倍範囲(焦点距離(D)〜(F))とは、図3の
(B)に示すように、一部重複しており、次のような関
係を有している。
【0021】βm>βc βm=fT /fW 、βc=fTC/fT 但し、fT :主レンズのテレ端焦点距離(C) fW :主レンズのワイド端焦点距離(A) fTC:コンバージョンレンズ挿入時のテレ端焦点距離
(F) 即ち、ズームレンズ光学系の広角側の変倍範囲を拡張す
るためにコンバージョンレンズを用いると光学性能の劣
化をきたすのに対して、このように構成することで、望
遠側の変倍範囲を拡張するためのコンバージョンレンズ
を用いるので、幅広い変倍範囲を持った高性能な光学系
を有するカメラを提供することができる。
【0022】主レンズを5群構成とした場合のレンズの
実例を以下に示す。
【0023】図4、は主レンズの変倍比を3.66倍、
コンバージョンレンズ6の倍率を1.27倍としたとき
の、各焦点距離におけるレンズ配置関係を示す断面図で
あり、各レンズは以下のようになっている。
【0024】主レンズは、 焦点距離=29.001〜55.498〜106.099 Fナンバ=4.60〜5.20〜5.84 r1 = 139.512 d1 =2.20 n1 =1.74320 ν1 =49.31 r2 = 27.299 d2 =6.86 r3 =-778.448 d3 =1.85 n3 =1.75700 ν3 =47.87 r4 = 45.370 d4 =0.15 r5 = 36.008 d5 =4.50 n5 =1.84666 ν5 =23.78 r6 = 126.296 d6 =D6 7 = 96.760 d7 =1.90 n7 =1.48749 ν7 =70.20 r8 = 55.209 d8 =D8 9 = 45.960 d9 =1.50 n9 =1.84666 ν9 =23.78 r10= 21.640 d10=6.55 n10=1.71300 ν10=53.84 r11= -86.478 d11=0.15 r12= 24.608 d12=4.70 n12=1.48749 ν12=70.20 r13= 519.023 d13=D1314=絞り d14=1.10 r15=-101.000 d15=3.50 n15=1.80518 ν15=25.43 r16= -17.756 d16=1.40 n16=1.76200 ν16=40.10 r17= 39.982 d17=D1718= 100.540 d18=4.00 n18=1.53746 ν18=59.26 r19= -35.859(非球面) d19=0.15 r20= -66.500 d20=1.60 n20=1.80518 ν20=25.43 r21=∞ d21’=D21 非球面係数 E= 1.75040×10-5,F= 5.80148×10-8,G=-3.69552×10-10 ,H= 5.5 6511×10-12 ,I=-2.68301×10-14 ズーム可変面間隔 ワイド スタンタ゛ート゛ テレ D6 20.80 5.00 1.30 D8 27.52 12.02 1.06 D13 2.80 6.66 11.90 D17 17.42 9.74 1.80 D21 38.63 58.47 9.10 上記主レンズに1.27倍のコンバージョンレンズを挿
入した場合は、 合成焦点距離=36.851〜106.178 〜134.817 Fナンバ=5.85〜6.98〜7.42 r1 = 139.512 d1 =2.20 n1 =1.74320 ν1 =49.31 r2 = 27.299 d2 =6.86 r3 =-778.448 d3 =1.85 n3 =1.75700 ν3 =47.87 r4 = 45.370 d4 =0.15 r5 = 36.008 d5 =4.50 n5 =1.84666 ν5 =23.78 r6 = 126.296 d6 =D6 7 = 96.760 d7 =1.90 n7 =1.48749 ν7 =70.20 r8 = 55.209 d8 =D8 9 = 45.960 d9 =1.50 n9 =1.84666 ν9 =23.78 r10= 21.640 d10=6.55 n10=1.71300 ν10=53.84 r11= -86.478 d11=0.15 r12= 24.608 d12=4.70 n12=1.48749 ν12=70.20 r13= 519.023 d13=D1314=絞り d14=1.10 r15=-101.000 d15=3.50 n15=1.80518 ν15=25.43 r16= -17.756 d16=1.40 n16=1.76200 ν16=40.10 r17= 39.982 d17=D1718= 100.540 d18=4.00 n18=1.53746 ν18=59.26 r19= -35.859(非球面) d19=0.15 r20= -66.500 d20=1.60 n20=1.80518 ν20=25.43 r21=∞ d21=3.64 r22=-273.549 d22=3.90 n22=1.60342 ν22=38.03 r23= -28.194 d23=1.41 r24= -28.034 d24=2.11 n24=1.81600 ν24=46.62 r25=-491.393 d25=37.52 r26=像面 非球面係数 E= 1.75040×10-5,F= 5.80148×10-8,G=-3.69552×10-10 ,H= 5.5 6511×10-12 ,I=-2.68301×10-14 ズーム可変面間隔 ワイド 切替点(E) テレ D6 20.80 1.88 1.30 D8 27.52 4.46 1.06 D13 2.80 10.09 11.90 D17 17.42 4.70 1.80 図5は主レンズのみの場合の各焦点距離時における収差
曲線図であり、図6は主レンズとコンバージョンレンズ
6を合成した場合の各焦点距離時における収差曲線図で
ある。なお、これらの図において、d=587.56n
m,C=546.07nm,F=486.13nm,g
=435.84nmであり、Sはサジタル、Mはメリデ
ィオナルを表す。
【0025】また、コンバージョンレンズ6の倍率を
1.37倍としたときは、図7に示すような各焦点距離
におけるレンズ配置関係となり、各レンズは以下のよう
になっている。
【0026】 合成焦点距離=39.868〜106.089 〜145.854 Fナンバ=6.32〜7.26〜8.03 r1 = 139.512 d1 =2.20 n1 =1.74320 ν1 =49.31 r2 = 27.299 d2 =6.86 r3 =-778.448 d3 =1.85 n3 =1.75700 ν3 =47.87 r4 = 45.370 d4 =0.15 r5 = 36.008 d5 =4.50 n5 =1.84666 ν5 =23.78 r6 = 126.296 d6 =D6 7 = 96.760 d7 =1.90 n7 =1.48749 ν7 =70.20 r8 = 55.209 d8 =D8 9 = 45.960 d9 =1.50 n9 =1.84666 ν9 =23.78 r10= 21.640 d10=6.55 n10=1.71300 ν10=53.84 r11= -86.478 d11=0.15 r12= 24.608 d12=4.70 n12=1.48749 ν12=70.20 r13= 519.023 d13=D1314=絞り d14=1.10 r15=-101.000 d15=3.50 n15=1.80518 ν15=25.43 r16= -17.756 d16=1.40 n16=1.76200 ν16=40.10 r17= 39.982 d17=D1718= 100.540 d18=4.00 n18=1.53746 ν18=59.26 r19= -35.859(非球面) d19=0.15 r20= -66.500 d20=1.60 n20=1.80518 ν20=25.43 r21=∞ d21=3.64 r22= 216.180 d22=4.80 n22=1.60342 ν22=38.03 r23= -25.228 d23=0.70 r24= -25.436 d24=1.50 n24=1.81600 ν24=46.62 r25= 157.367 d25=40.71 r26=像面 非球面係数 E= 1.75040×10-5,F= 5.80148×10-8,G=-3.69552×10-10 ,H= 5.5 6511×10-12 ,I=-2.68301×10-14 ズーム可変面間隔 ワイド 切替点(E) テレ D6 20.80 2.36 1.30 D8 27.52 5.71 1.06 D13 2.80 9.36 11.90 D17 17.42 5.72 1.80 図8は、このときのコンバージョンレンズ6を挿入した
場合の各焦点距離時における収差曲線図である。なお、
同図において、d=587.56nm,C=546.0
7nm,F=486.13nm,g=435.84nm
であり、Sはサジタル、Mはメリディオナルを表す。
【0027】また、上記2つの実例で用いる非球面の形
状は、下記の式で表される。
【0028】
【数1】
【0029】但し、xは光軸方向の非球面量、hは光軸
からの高さ、rは近軸曲率半径、E,F,G,H,Iは
非球面係数である。
【0030】図9は、本実施の形態にかかるカメラの電
気回路構成を示すブロック図である。なお、同図におい
て、本発明の特徴部以外の部分については、周知のカメ
ラと同様の構成であるため図示しておらず、よって、そ
れらの部分の説明も省略する。
【0031】CPU18は、該CPU18内部又は外部
に構成した図示しないメモリに記憶された動作プログラ
ムに従って、当該カメラ全体を制御するものである。こ
のCPU18には、ズームアップスイッチ(SW)1
9、ズームダウンSW20、テレ端検出SW21、ワイ
ド端検出SW22、コンバージョンレンズ挿入検出SW
23、ズームエンコーダ24、モータドライバ25,2
6、及び電気的に書き換え可能な不揮発性メモリ(EE
PROM)27が接続されている。
【0032】ここで、ズームアップSW19は、シーソ
ースイッチとして構成された上記ズームレバー4のテレ
側の押下によってオンされ、ズームダウンSW20は、
そのズームレバー4のワイド側の押下によってオンされ
るスイッチである。
【0033】また、テレ端検出SW21は、上記主レン
ズがテレ端までズーム駆動されたときにオンするスイッ
チであり、同様に、ワイド端検出SW22は、上記主レ
ンズがワイド端までズーム駆動されたときにオンするス
イッチである。
【0034】コンバージョンレンズ挿入検出SW23
は、コンバージョンレンズ6が上記主レンズの光路に挿
入されたときにオンするスイッチであり、例えば上記ス
トッパ17先端にコンバージョンレンズ枠10が当接し
たときにオンするスイッチとして構成できる。
【0035】ズームエンコーダ24は、フォトインタラ
プタにより構成され、そのパルス数を計数することで、
回転枠7がどこまで回転したか、即ち倍率が何倍になっ
ているかを検出することができる。
【0036】モータドライバ25は、上記回転枠7を回
転させてズーム駆動するためのズーム駆動用モータ28
を駆動するものであり、モータドライバ26は上記駆動
ギヤ12を回転させてリアコンバージョンレンズ6を挿
脱させるためのリアコンバージョンレンズ挿脱用モータ
29を駆動するものである。
【0037】そして、EEPROM27は、CPU18
が当該カメラの各種動作を制御する際に利用される各種
フラグやデータを保持するためのものである。
【0038】なお、これら各部は、バッテリ30によっ
て給電される。
【0039】以上のような構成において、本第1の実施
の形態においては、主レンズ及びコンバージョンレンズ
6は、図10に示すように駆動される。
【0040】即ち、主レンズのテレ端(焦点距離
(C))を越えてズームアップされようとしたとき、コ
ンバージョンレンズ(テレコンバージョンレンズ)6が
自動的に挿入される。但しこの場合、焦点距離がつなが
るようにする。つまり、単純にコンバージョンレンズ6
を挿入したのでは、焦点距離が(F)になってしまうの
で、挿入後、焦点距離(C)に等しい(E)までズーム
ダウンする。このズームダウンが終了するまで、コンバ
ージョンレンズ6の開始時からミラー14をアップして
おき、撮影者には像が見えないようにしておく。
【0041】また、ズームダウン時は、コンバージョン
レンズ6が挿入された状態で焦点距離(E)を越えてズ
ームダウンされようとしたとき、自動的にコンバージョ
ンレンズ6が脱出されるが、このとき、ズームアップ時
と同様にミラー14をアップして、主レンズが焦点距離
(E)に等しい(C)までズームアップされてからミラ
ー14をダウンすることで、ズームダウンが連続的につ
ながって行われているかのような像を撮影者に見せるよ
うにする。
【0042】このように、本第1の実施の形態では、焦
点距離(A)から(C)=(E)までの変倍範囲では主
レンズのみで通常ズームを行い、それを越える変倍範囲
ではコンバージョンレンズ6を挿入してズームを行うも
のであり、焦点距離(D)から(E)の主レンズのみに
よっても変倍可能な倍率ではコンバージョンレンズ6を
使用しないものとしている。
【0043】図11並びに図12の(A)及び(B)
は、このような動作を行うための自動切換サブルーチン
の一連のフローチャートを示している。この自動切換サ
ブルーチンは、電源オンに応じてCPU18によって実
行されている図示しないカメラのメインルーチンにおい
て、ズームアップSW19又はズームダウンSW20の
オンに応じてコールされるものである。
【0044】即ち、この自動切換サブルーチンにおいて
は、CPU18は、コンバージョンレンズ挿入検出SW
23がオンしているかどうか、つまりコンバージョンレ
ンズ6が主レンズの光路に挿入されているかどうか判断
する(ステップS11)。コンバージョンレンズ6が挿
入されているときには、後述するステップS24に飛ぶ
こととなるが、電源オン後(電源オン直後は、主レンズ
の焦点距離は、ワイド端(A)に設定されているのが普
通である)の最初のズームアップSW19又はズームダ
ウンSW20のオンに応じた場合には、コンバージョン
レンズ6は挿入されていない。
【0045】従って、この場合には、まず、ズームアッ
プSW19又はズームダウンSW20のいずれのオンに
よって当該サブルーチンがコールされたのか判別するた
めに、ズームアップSW19がオンかどうか判断する
(ステップS12)。ズームアップSW19がオンの場
合には、次に、現在の焦点距離が(C)であるかどうか
判断する(ステップS13)。これは、テレ端検出SW
21がオンかどうかにより判断できる。焦点距離が
(C)になっていなければ、モータドライバ25により
ズーム駆動用モータ28をズームアップ駆動して(ステ
ップS14)、上記ステップS12に戻る。
【0046】このようにして、ズームアップSW19が
オンされている間、焦点距離が(C)になるまで、ズー
ムアップされる。そして、ズームアップSW19がオフ
されると、次に、ズームダウンSW20がオンされてい
るかどうか判断する(ステップS15)。このズームダ
ウンSW20もオンされていないときには、撮影者所望
の倍率が設定されたときであるから、モータドライバ2
5によるズーム駆動用モータ28の駆動を停止して(ス
テップS16)、上位のメインルーチンに戻る。
【0047】これに対して、ズームアップSW19がオ
ンされ続けてズームアップ駆動が続けられ、焦点距離
(C)まで即ちテレ端までズームアップ駆動されたと上
記ステップS13において判断されると、次に、CPU
18は、モータドライバ25によるズーム駆動用モータ
28の駆動を停止し(ステップS17)、図示しないモ
ータドライバにより同様に図示しないミラー駆動用モー
タを駆動して、ミラー14をアップする(ステップS1
8)。そして、モータドライバ26によりリアコンバー
ジョンレンズ挿脱用モータ29を駆動して、コンバージ
ョンレンズ6を主レンズの光路に挿入する(ステップS
19)。勿論このとき、前述したように、主レンズを被
写体側に繰出す動作も行う。
【0048】これにより、主レンズと該コンバージョン
レンズ6による合成焦点距離は(F)となるので、モー
タドライバ25によりズーム駆動用モータ28をズーム
ダウン駆動し(ステップS20)、合成焦点距離が主レ
ンズのテレ端の焦点距離(C)に等しい(E)となるま
で(ステップS21)、ズームダウン駆動を続ける。こ
こで、合成焦点距離が(E)になったかどうかは、ズー
ムエンコーダ24の出力を計数することにより知ること
ができる。そして、合成焦点距離が(E)になったと上
記ステップS21において判断されると、次に、CPU
18は、モータドライバ25によるズーム駆動用モータ
28の駆動を停止し(ステップS22)、図示しないミ
ラー駆動用モータを駆動してミラー14をダウンする
(ステップS23)。
【0049】そして、その後もズームアップSW19が
オンされているかどうか判断し(ステップS24)、ま
だオンされていれば、次に、現在の合成焦点距離が
(F)であるかどうか判断する(ステップS25)。合
成焦点距離が(F)になっていなければ、モータドライ
バ25によりズーム駆動用モータ28をズームアップ駆
動して(ステップS26)、上記ステップS24に戻
る。
【0050】このようにして、ズームアップSW19が
オンされている間、合成焦点距離が(F)になるまで、
ズームアップされる。そして、ズームアップSW19が
オフされると、次に、ズームダウンSW20がオンされ
ているかどうか判断する(ステップS27)。このズー
ムダウンSW20もオンされていないときには、撮影者
所望の倍率が設定されたときであるから、モータドライ
バ25によるズーム駆動用モータ28の駆動を停止して
(ステップS28)、上位のメインルーチンに戻る。
【0051】また、上記ステップS25において、合成
焦点距離が(F)になったと判断されたときには、もは
やこれ以上ズームアップすることができないので、モー
タドライバ25によるズーム駆動用モータ28の駆動を
停止して(ステップS29)、上記ステップS24に戻
る。これ以降もズームアップSW19がオンされ続けた
としても、このステップS24,S25,S29のルー
プを回るだけで、レンズは駆動されない。
【0052】而して、この場合には、撮影者は、ズーム
アップSW19をオフし、その合成焦点距離(F)で撮
影を行うのであれば、ズームダウンSW20もオンさせ
ないため、処理はステップS24からステップS27に
進み、ステップS28を経て、上位のメインルーチンに
戻ることとなる。
【0053】次に、ズームダウンSW20がオンされた
場合の動作を説明する。
【0054】まず、コンバージョンレンズ6が挿入され
ていない場合には(ステップS11)、上記ステップS
12においてズームアップSW19がオフされていると
判断され、さらに、上記ステップS15においてズーム
ダウンSW20がオンされていると判断される。この場
合には、CPU18は、現在の焦点距離がワイド端であ
る(A)であるかどうか判断する(ステップS30)。
これは、ワイド端検出SW22がオンかどうかにより判
断できる。焦点距離が(A)になっていなければ、モー
タドライバ25によりズーム駆動用モータ28をズーム
ダウン駆動して(ステップS31)、上記ステップS1
5に戻る。
【0055】このようにして、ズームダウンSW20が
オンされている間、焦点距離が(A)になるまで、ズー
ムダウンされる。そして、ズームダウンSW20がオフ
されると、それは撮影者所望の倍率が設定されたときで
あるから、上記ステップS16に進んで、モータドライ
バ25によるズーム駆動用モータ28の駆動を停止した
後、上位のメインルーチンに戻る。
【0056】また、上記ステップS30において、焦点
距離が(A)になったと判断されたときには、もはやこ
れ以上ズームダウンすることができないので、モータド
ライバ25によるズーム駆動用モータ28の駆動を停止
して(ステップS32)、上記ステップS12に戻る。
これ以降もズームダウンSW20がオンされ続けたとし
ても、このステップS12,S15,S30,S32の
ループを回るだけで、レンズは駆動されない。
【0057】而して、この場合には、撮影者は、その焦
点距離(A)で撮影を行うのであれば、ズームダウンS
W20をオフするので、処理はステップS15からステ
ップS16を経て、上位のメインルーチンに戻ることと
なる。
【0058】なお、このようなズームダウンSW20の
オンによる動作は、ズームアップSW19のオンに応じ
たコンバージョンレンズ6の非挿入時におけるズームア
ップ駆動の途中で、そのズームアップSW19がオフさ
れてズームダウンSW20がオンされた場合も同様にし
て行われる。
【0059】一方、コンバージョンレンズ6が挿入され
ている状態でズームダウンSW20がオンされた場合に
は(ステップS11)、上記ステップS24においてズ
ームアップSW19がオフされていると判断され、さら
に、上記ステップS27においてズームダウンSW20
がオンされていると判断される。この場合には、CPU
18は、現在の合成焦点距離が(E)であるかどうか判
断する(ステップS33)。合成焦点距離が(E)にな
っていなければ、モータドライバ25によりズーム駆動
用モータ28をズームダウン駆動して(ステップS3
4)、上記ステップS27に戻る。
【0060】このようにして、ズームダウンSW20が
オンされている間、合成焦点距離が(E)になるまで、
ズームダウンされる。そして、撮影者所望の倍率が得ら
れたときには、該ズームダウンSW20がオフされるの
で、処理は、モータドライバ25によるズーム駆動用モ
ータ28の駆動を停止するステップS28を経て、上位
のメインルーチンに戻る。
【0061】これに対して、ズームダウンSW20がオ
ンされ続けてズームダウン駆動が続けられ、合成焦点距
離(E)までズームダウン駆動されたと上記ステップS
33において判断されると、次に、CPU18は、モー
タドライバ25によるズーム駆動用モータ28の駆動を
停止し(ステップS35)、図示しないミラー駆動用モ
ータを駆動して、ミラー14をアップする(ステップS
36)。そして、モータドライバ26によりリアコンバ
ージョンレンズ挿脱用モータ29を駆動して、コンバー
ジョンレンズ6を主レンズの光路から脱出させる(ステ
ップS37)。勿論このとき、コンバージョンレンズ6
の挿入時に繰出した主レンズをフィルム面側の元の位置
に繰込む動作も行う。
【0062】これにより、主レンズによる焦点距離は
(B)となるので、モータドライバ25によりズーム駆
動用モータ28をズームアップ駆動し(ステップS3
8)、焦点距離が主レンズのテレ端の焦点距離(C)に
なるまで(ステップS39)、ズームアップ駆動を続け
る。そして、焦点距離が(C)になったと上記ステップ
S39において判断されると、次に、CPU18は、モ
ータドライバ25によるズーム駆動用モータ28の駆動
を停止し(ステップS40)、図示しないミラー駆動用
モータを駆動してミラー14をダウンした後(ステップ
S41)、上記ステップS12に戻る。
【0063】なお、このようなコンバージョンレンズ6
の挿入時におけるズームダウンSW20のオンによる動
作は、ズームアップSW19のオンに応じたコンバージ
ョンレンズ6の挿入時におけるズームアップ駆動の途中
で、そのズームアップSW19がオフされてズームダウ
ンSW20がオンされた場合にも同様にして行われるも
のである。
【0064】以上のようにして、本第1の実施の形態で
は、焦点距離(A)から(C)までの変倍範囲では主レ
ンズのみで通常ズームを行い、それを越える変倍範囲で
のみ、コンバージョンレンズ6を挿入してズームを行う
ようにしているため、幅広い変倍範囲を提供できると共
に、画質劣化を招く変倍範囲を最低限とした高性能な光
学系を提供することができる。
【0065】また、コンバージョンレンズ6を挿入する
際に、焦点距離がつながるように焦点距離を設定するた
め、撮影者が違和感を抱かずに操作できる。
【0066】なお、本第1の実施の形態では、リアコン
バージョンレンズ挿脱用モータ29とズーム駆動モータ
28とを順次駆動するようにしているが、同時に駆動す
ることで高速化が図れる。
【0067】また、コンバージョンレンズ6を挿入した
後に、合成焦点距離が(E)になるように主レンズ(ズ
ームレンズ光学系)をズーム駆動するものとしている
が、ミラーアップ後、先に主レンズを焦点距離(B)の
位置に戻してからコンバージョンレンズ6を挿入するよ
うにしても良いことは勿論である。
【0068】[第2の実施の形態]次に、本発明の第2
の実施の形態を説明する。
【0069】上記第1の実施の形態は、主レンズのテレ
端を越えて更にズームアップが指示されたときに自動的
にコンバージョンレンズ6を挿入するようにしていた
が、本実施の形態は、撮影者が意思をもってコンバージ
ョンレンズ6を挿入するようにしたものである。
【0070】そのため、本第2の実施の形態にかかるカ
メラでは、カメラ本体1には、図1の(A)に示すよう
に、コンバージョンレンズ6、この場合はテレコンバー
ジョンレンズの挿脱を指示するためのテレコンバージョ
ンレンズ(テレコン)挿脱ボタン31を、ズームレバー
4前方のレリーズボタン3との間に設けており、図13
に示すように、該テレコン挿脱ボタン31の操作によっ
てオンするテレコン挿脱SW32をCPU18に接続し
ている。
【0071】即ち、図2の(C)に示すように、テレコ
ン挿脱ボタン31は、例えばプラスチック製で、テレコ
ン挿脱ボタン回転軸33を軸に揺動するようにカメラ外
観カバー34に取り付けられている。そしてこのテレコ
ン挿脱ボタン31の下側に、上記テレコン挿脱SW32
としてのゴムSW32’が配され、テレコン挿脱ボタン
31の押下によって接点35が押し下げられて、電気基
板36上のパターンを導通させる構成となっている。
【0072】そして、本第2の実施の形態においては、
図14に示すように、主レンズ及びコンバージョンレン
ズ6が駆動される。
【0073】即ち、主レンズのワイド端(焦点距離
(A))〜テレ端(焦点距離(C))の間で通常ズーム
を行い、上記テレコン挿脱ボタン31の押下によるテレ
コン挿脱SW32のオンに応じて、コンバージョンレン
ズ(テレコンバージョンレンズ)6を挿入する。但しこ
の場合、合成焦点距離(E)以上になる焦点域の場合、
つまり焦点距離(B)〜(C)の変倍範囲ではそのまま
テレコンバージョンレンズ6を挿入し、合成焦点距離が
(E)未満の場合、つまり焦点距離(A)〜(B)の変
倍範囲では、焦点距離が(B)になるまで主レンズをズ
ームアップしてから、テレコンバージョンレンズ6を挿
入する。また、テレコンバージョンレンズ6が挿入され
ている状態で上記テレコン挿脱ボタン31が押下されて
テレコン挿脱SW32がオンとなった場合には、ズーム
駆動することなく、単純にテレコンバージョンレンズ6
を脱出する。
【0074】このように、本第2の実施の形態では、撮
影者がコンバージョンレンズ6を挿入したいときに、無
駄なズーム動作を省くことで、素早く挿入できる。
【0075】図15の(A)は、このような動作を行う
ための、カメラのメインルーチンの対応部分を示す図
で、テレコン挿脱SW32がオンされたことを検出する
と(ステップS1)、図15の(B)に示すようなテレ
コン挿脱サブルーチンがコールされる(ステップS
2)。
【0076】即ち、CPU18はまず、EEPROM2
7に記憶したテレコン挿入フラグが「0」かどうか判断
する(ステップS51)。ここで、このテレコン挿入フ
ラグが「0」の場合はテレコンバージョンレンズ(テレ
コン)6が挿入されていない状態を示し、それが「1」
の場合はテレコンバージョンレンズ6が挿入されている
状態を示すものとする。
【0077】テレコン挿入フラグが「0」の場合には、
次に、現在の焦点距離が(B)から(C)の範囲にある
かどうか判断する(ステップS52)。その変倍範囲に
あるときには、主レンズを被写体側つまり前方に繰出し
て(ステップS53)、テレコンバージョンレンズ6を
挿入する(ステップS54)。そして、EEPROM2
7にテレコン挿入フラグとして「1」を記憶させた後
(ステップS55)、上位のメインルーチンへ戻る。
【0078】一方、上記ステップS52において、上記
変倍範囲ではないと判断された場合には、主レンズをズ
ームアップ駆動する(ステップS56)。そして、焦点
距離(B)になったならば(ステップS57)、ズーム
アップ駆動を停止して(ステップS58)、上記ステッ
プS53に進む。
【0079】また、テレコンバージョンレンズ6が主レ
ンズの光路に挿入されている状態で、上記テレコン挿脱
SW32がオンして該テレコン挿脱サブルーチンがコー
ルされた場合には、EEPROM27に記憶されたテレ
コン挿入フラグは「1」となっているので、上記ステッ
プS51で「0」ではないと判断される。このようなと
きには、CPU18は、テレコンバージョンレンズ6を
主レンズの光路から脱出し(ステップS59)、前方に
繰出されていた主レンズを繰込む(ステップS60)。
そして、EEPROM27にテレコン挿入フラグとして
「0」を記憶させた後(ステップS61)、上位のメイ
ンルーチンへ戻る。
【0080】なお、上記第1の実施の形態では、テレコ
ンバージョンレンズ6の挿脱の動作が行われているとき
はミラー14をアップすることで撮影者に被写体像を見
せないようにしているが、本第2の実施の形態において
は、操作者が意図してつまり一気に倍率を変更したいと
いう意思をもってテレコンバージョンレンズ6の挿脱を
行うため、上記第1の実施の形態のように被写体像の大
きさにつながりが無くても良く、従って、特にミラーア
ップは必要ではないので、そのような処理は省いてい
る。しかしながら、上記第1の実施の形態と同様に、ミ
ラーアップを行っても良いことは勿論である。
【0081】[第3の実施の形態]次に、本発明の第3
の実施の形態を説明する。
【0082】本第3の実施の形態も、上記第2の実施の
形態と同様に、撮影者が意思をもってコンバージョンレ
ンズ6を挿入するようにしたものであり、本実施の形態
にかかるカメラの外観及び回路構成も上記第2の実施の
形態と同様である。
【0083】そして、本第3の実施の形態においては、
図16の(A)に示すように、主レンズ及びコンバージ
ョンレンズ6が駆動される。
【0084】即ち、主レンズのワイド端(焦点距離
(A))〜テレ端(焦点距離(C))の間で通常ズーム
を行い、上記テレコン挿脱ボタン31の押下によるテレ
コン挿脱SW32のオンに応じて、コンバージョンレン
ズ(テレコンバージョンレンズ)6を挿入する。但しこ
の場合、テレコンバージョンレンズ6挿入後の合成焦点
距離が(E)になるように、主レンズの焦点距離を一旦
(B)にしてからテレコンバージョンレンズ6を挿入す
る。また、テレコンバージョンレンズ6が挿入されてい
る状態で上記テレコン挿脱ボタン31が押下されてテレ
コン挿脱SW32がオンとなった場合には、脱出後の焦
点距離が主レンズのテレ端(C)となるように、合成焦
点距離を一旦(F)にしてからテレコンバージョンレン
ズ6を脱出する。なお、このテレコンバージョンレンズ
6の挿脱動作時には、ミラーアップを行う。
【0085】このようにレンズ駆動を行うことで、前述
の第1の実施の形態では、コンバージョンレンズ6を挿
入する際には主レンズを焦点距離(B)か(C)の位置
に一旦駆動する必要があったが、本実施の形態のカメラ
は、主レンズがいずれの位置でも素早く合成焦点距離
(E)に駆動することができる。
【0086】また、焦点距離(A)から(C)の変倍範
囲を有するレンズと、焦点距離(E)から(F)の変倍
範囲を有するレンズを、いわゆる交換レンズとして、つ
まり2本のズームレンズを用いるような感覚で使い分け
ることができるので、レンズ交換式カメラと同様の使用
感が得られる。
【0087】このような動作を行うための、カメラのメ
インルーチンの対応部分は、上記第2の実施の形態と同
様であり、コールされるテレコン挿脱サブルーチンの内
容が上記第2の実施の形態とは異なっている。
【0088】即ち、図16の(B)及び図17は、本第
3の実施の形態におけるテレコン挿脱サブルーチンの一
連のフローチャートを示しており、CPU18はまず、
EEPROM27に記憶したテレコン挿入フラグが
「0」かどうか判断する(ステップS71)。そして、
テレコン挿入フラグが「0」の場合には、次に、現在の
焦点距離が(B)であるかどうか判断する(ステップS
72)。もしそうであれば、ミラー14をアップして
(ステップS73)、主レンズを被写体側つまり前方に
繰出し(ステップS74)、テレコンバージョンレンズ
(テレコン)6を挿入する(ステップS75)。そし
て、EEPROM27にテレコン挿入フラグとして
「1」を記憶させた後(ステップS76)、ミラー14
をダウンさせて(ステップS77)、上位のメインルー
チンへ戻る。
【0089】また、上記ステップS72において、現在
の焦点距離が(B)でないと判断された場合には、ま
ず、ミラー14をアップした後(ステップS78)、現
在の焦点距離が(B)よりも小さいかどうか判断する
(ステップS79)。そして、小さければ、ズームアッ
プ駆動して(ステップS80)、焦点距離が(B)にな
ったならば(ステップS81)、そのズームアップ駆動
を停止して(ステップS82)、上記ステップS74に
戻る。また、現在の焦点距離が(B)よりも小さくない
と上記ステップS79で判断した場合には、ズームダウ
ン駆動して(ステップS83)、焦点距離が(B)にな
ったならば(ステップS84)、そのズームダウン駆動
を停止して(ステップS85)、上記ステップS74に
戻る。
【0090】一方、テレコンバージョンレンズ6が主レ
ンズの光路に挿入されている状態で、上記テレコン挿脱
SW32がオンして該テレコン挿脱サブルーチンがコー
ルされた場合には、EEPROM27に記憶されたテレ
コン挿入フラグは「1」となっているので、上記ステッ
プS71で「0」ではないと判断される。このようなと
きには、CPU18は、ミラー14をアップして(ステ
ップS86)、ズームアップ駆動を行う(ステップS8
7)。そして、合成焦点距離が(F)となったならば
(ステップS88)、ズームアップ駆動を停止して(ス
テップS89)、テレコンバージョンレンズ6を主レン
ズの光路から脱出し(ステップS90)、前方に繰出さ
れていた主レンズを繰込む(ステップS91)。その
後、EEPROM27にテレコン挿入フラグとして
「0」を記憶させ(ステップS92)、ミラー14をダ
ウンさせて(ステップS93)、上位のメインルーチン
へ戻る。
【0091】[第4の実施の形態]次に、本発明の第4
の実施の形態を説明する。
【0092】本第4の実施の形態も、上記第2の実施の
形態と同様に、撮影者が意思をもってコンバージョンレ
ンズ6を挿入するようにしたものであり、本実施の形態
にかかるカメラの外観及び回路構成も上記第2の実施の
形態と同様である。
【0093】そして、本第4の実施の形態においては、
図18に示すように、主レンズ及びコンバージョンレン
ズ6が駆動される。
【0094】即ち、主レンズのワイド端(焦点距離
(A))〜テレ端(焦点距離(C))の間で通常ズーム
を行い、上記テレコン挿脱ボタン31の押下によるテレ
コン挿脱SW32のオンに応じて、コンバージョンレン
ズ(テレコンバージョンレンズ)6を挿入する。但しこ
の場合、テレコンバージョンレンズ6挿入後の合成焦点
距離は、通常ズームでの焦点距離にかかわらず、テレ端
(F)で固定する。
【0095】このようにレンズ駆動を行うことで、最大
倍率の状態に素早く駆動することができるようになる。
【0096】図19は、このような動作を行うためのカ
メラのメインルーチンの対応部分を示す図である。
【0097】即ち、テレコン挿脱SW32がオンされた
ことを検出すると(ステップS1)、CPU18は、ミ
ラー14をアップさせた後(ステップS101)、EE
PROM27に記憶したテレコン挿入フラグが「0」か
どうか判断する(ステップS102)。該テレコン挿入
フラグが「0」の場合には、次に、現在の焦点距離がテ
レ端(C)であるかどうか判断し(ステップS10
3)、そうでなければ、焦点距離が(C)となるまで、
ズームアップ駆動する(ステップS104)。
【0098】そして、上記ステップS103において焦
点距離が(C)であると判断されたならば、次に、ズー
ムアップ駆動を停止して(ステップS105)、主レン
ズを被写体側つまり前方に繰出し(ステップS10
6)、テレコンバージョンレンズ(テレコン)6を挿入
する(ステップS107)。そして、EEPROM27
にテレコン挿入フラグとして「1」を記憶させた後(ス
テップS108)、ミラー14をダウンさせて(ステッ
プS109)、次の処理へと進む。
【0099】一方、テレコンバージョンレンズ6が主レ
ンズの光路に挿入されている状態で、上記テレコン挿脱
SW32がオンされるた場合には、ミラーアップ後の上
記ステップS102において、テレコン挿入フラグが
「0」でないと判断される。このときには、CPU18
は、テレコンバージョンレンズ6を主レンズの光路から
脱出し(ステップS110)、前方に繰出されていた主
レンズを繰込む(ステップS111)。その後、EEP
ROM27にテレコン挿入フラグとして「0」を記憶さ
せ(ステップS112)、ミラー14をダウンさせて
(ステップS113)、次の処理へと進む。
【0100】[第5の実施の形態]次に、本発明の第5
の実施の形態を説明する。
【0101】上記第1乃至第4の実施の形態は、主レン
ズのみの変倍範囲と、コンバージョンレンズ6を挿入し
たときの変倍範囲とが一部重複し、その重複範囲におい
ては主レンズのみを使用することを基本としている。
【0102】しかし、そのような切換制御を行うため
に、若干の時間が必要なため、撮影状況によっては、画
質が劣化するのは判っていても、すぐにコンバージョン
レンズ6を挿入した大きな倍率で撮影を行いたい場合が
存在する。
【0103】従って、画質を優先するか、撮影可能とな
るまでの時間を優先するかを選択する手段を設けておく
ことで、そのような場合に対処することができる。
【0104】即ち、テレコン挿脱SW32のオンに応じ
た図20のテレコン挿脱サブルーチンのフローチャート
に示すように、CPU18は、まず、カメラ本体1に設
けた図示しない高画質モードSWがオンされているかど
うかを検出し(ステップS121)、それがオンされて
いれば、上記第2乃至第4の実施の形態におけるテレコ
ン挿脱フローチャートのいずれかに進む(ステップS1
22)。つまり、高画質モードSWがオンされている場
合、即ち、撮影可能となるまでの時間よりも画質を優先
することが指示されている場合には、重複した焦点距離
範囲においてはズームレンズのみを用いる上記第2乃至
第4の実施の形態と同様に動作する。
【0105】これに対して、高画質モードSWがオフの
場合には、CPU18は、EEPROM27に記憶した
テレコン挿入フラグが「0」かどうか判断し(ステップ
S123)、「0」であればテレコンバージョンレンズ
(テレコン)6を挿入すると共に(ステップS12
4)、EEPROM27にテレコン挿入フラグとして
「1」を記憶させた後(ステップS125)、上位のメ
インルーチンへ戻る。また、上記ステップS123でテ
レコン挿入フラグが「0」でないつまり「1」であると
判断された場合には、テレコンバージョンレンズ(テレ
コン)6を脱出すると共に(ステップS126)、EE
PROM27にテレコン挿入フラグとして「0」を記憶
させた後(ステップS127)、上位のメインルーチン
へ戻る。
【0106】このように、高画質モードSWがオフの場
合には、直ちにテレコンバージョンレンズ6を挿脱でき
るようにする。なお、上記ステップS124又はS12
6におけるテレコンバージョンレンズ6の挿入又は脱出
時には、撮影可能となるまでの時間を優先するので、ミ
ラー14のアップ・ダウンは行わない。また、当然、ズ
ームレンズ全体の繰出し又は繰込みは各実施の形態と同
様にテレコンバージョンレンズの挿脱に合わせて行う。
【0107】以上実施の形態に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は上述した実施の形態に限定されるもので
はなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可
能である。
【0108】例えば、上記第1乃至第5の実施の形態
は、フィルムを使用する銀塩カメラに適用した例であっ
たが、CCD等の撮像素子を使用する電子カメラにおい
ても同様に適用可能である。
【0109】また、上記第1乃至第5の実施の形態は、
一眼レフ方式のカメラに適用した例であったが、レンジ
ファインダ方式のカメラにおいても、ミラー駆動に関す
る内容を省略し、適応可能である。
【0110】ここで、本発明の要旨をまとめると以下の
ようになる。
【0111】(1) 複数の(レンズ)群が移動して変
倍を行うズームレンズ光学系と、このズームレンズ光学
系の像面側の光路内に挿脱可能に設けられ、上記ズーム
レンズ光学系の光路内に挿入することにより、ズームレ
ンズ光学系のみの変倍範囲とは異なる範囲での変倍を行
わせる負の屈折力を持つコンバージョンレンズを内蔵し
たカメラにおいて、上記ズームレンズ光学系のみの変倍
範囲と、上記コンバージョンレンズが上記ズームレンズ
光学系の光路内に挿入されたときの変倍範囲とが一部重
複し、次式を満たすことを特徴とするカメラ βm>βc βm=fT /fW 、βc=fTC/fT 但し、fT :ズームレンズ光学系の望遠端焦点距離 fW :ズームレンズ光学系の広角端焦点距離 fTC:コンバージョンレンズ挿入時の望遠端焦点距離 即ち、ズームレンズ光学系の広角側の変倍範囲を拡張す
るためにコンバージョンレンズを用いると光学性能の劣
化をきたすのに対して、このような構成とすることによ
り、望遠側の変倍範囲を拡張するためのコンバージョン
レンズを用いるので、幅広い変倍範囲を持った高性能な
光学系を有するカメラを提供することができる。
【0112】(2) 上記一部重複する変倍範囲では、
ズームレンズ光学系のみで用いることを特徴とする上記
(1)に記載のカメラ。
【0113】即ち、このような構成のカメラとすること
により、広角側収差の発生を低減したズームレンズ光学
系を設計し、このズームレンズ光学系を広角側にズーム
した状態では、コンバージョンレンズを挿入せず、その
性能を十分活用できる。
【0114】(3) 上記ズームレンズ光学系は、最も
物体側に負の屈折力を有する(レンズ)群を配置したこ
とを特徴とする上記(1)に記載のカメラ。
【0115】即ち、このような構成のカメラとすること
により、ズームレンズ光学系の像面側の光路内に負の屈
折力を有するコンバージョンレンズを挿入した際に、光
学系の両端のレンズ群が対称性を持つため、歪曲収差や
非点収差の発生を低減する効果がある。
【0116】(4) 上記ズームレンズ光学系の望遠端
焦点距離において上記コンバージョンレンズを挿脱する
ことを特徴とする上記(2)に記載のカメラ。
【0117】(5) 上記ズームレンズ光学系の光路内
に上記コンバージョンレンズを挿入後、ただちに上記コ
ンバージョンレンズ挿入時の望遠端焦点距離が上記ズー
ム光学系の望遠端焦点距離と一致するように上記ズーム
レンズ光学系を変倍することを特徴とする上記(4)に
記載のカメラ。
【0118】(6) 上記ズームレンズ光学系の光路内
から上記コンバージョンレンズを脱出後、ただちに焦点
距離が上記ズームレンズ光学系の望遠端焦点距離と一致
するように上記ズームレンズ光学系を変倍することを特
徴とする上記(4)に記載のカメラ。
【0119】(7) 上記ズームレンズ光学系の光路内
に上記コンバージョンレンズを挿入した状態では上記ズ
ームレンズ光学系の変倍を禁止することを特徴とする上
記(2)に記載のカメラ。
【0120】(8) 上記ズームレンズ光学系のみの変
倍範囲と、上記コンバージョンレンズが上記ズームレン
ズ光学系の光路内に挿入されたときの変倍範囲とが重複
している範囲では、上記コンバージョンレンズを用いな
いモードと、コンバージョンレンズを用いるモードとを
選択する選択手段を具備することを特徴とする上記
(1)に記載のカメラ。
【0121】(9) 上記ズームレンズ光学系の光路内
に上記コンバージョンレンズを挿入する場合には、上記
コンバージョンレンズ挿入後の焦点距離が上記ズームレ
ンズ光学系の望遠端焦点距離に一致するように上記ズー
ムレンズ光学系を変倍した状態で行うことを特徴とする
上記(2)に記載のカメラ。
【0122】(10) ズームレンズ光学系と、このズ
ームレンズ光学系の光路内に挿脱自在に設けられたコン
バージョンレンズと、を具備し、上記ズームレンズ光学
系のみの変倍範囲と上記コンバージョンレンズを挿入し
たときの変倍範囲とを一部重複させたことを特徴とする
カメラ。
【0123】(11) ズームレンズ光学系と、このズ
ームレンズ光学系のズーミングを行うズーム機構と、コ
ンバージョンレンズと、このコンバージョンレンズを上
記ズームレンズ光学系の光路内に挿脱する挿脱機構と、
上記ズームレンズ光学系の変倍範囲においては、上記ズ
ームレンズ光学系の光路内への上記コンバージョンレン
ズの挿入を禁止するように上記挿脱機権を制御する制御
手段と、を具備することを特徴とするカメラ。
【0124】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
複数のレンズ群が移動して変倍を行うズームレンズ光学
系と、このズームレンズ光学系の像面側の光路内に挿脱
可能に設けられ、上記ズームレンズ光学系の光路内に挿
入することにより、ズームレンズ光学系のみの変倍範囲
とは異なる範囲での変倍を行わせる負の屈折力を持つコ
ンバージョンレンズを内蔵したカメラにおいて、上記ズ
ームレンズ光学系のみの変倍範囲と、上記コンバージョ
ンレンズが上記ズームレンズ光学系の光路内に挿入され
たときの変倍範囲とが一部重複し、次式 βm>βc βm=fT /fW 、βc=fTC/fT 但し、fT :ズームレンズ光学系の望遠端焦点距離 fW :ズームレンズ光学系の広角端焦点距離 fTC:コンバージョンレンズ挿入時の望遠端焦点距離 を満たすように構成したので、幅広い変倍範囲において
高性能な光学系を有するカメラを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の第1乃至第5の実施の形態に
かかるカメラの外観を示す図であり、(B)はズームレ
ンズ光学系(主レンズ)とコンバージョンレンズの構成
を示す斜視図である。
【図2】(A)及び(B)はそれぞれコンバージョンレ
ンズの挿入状態及び脱出状態を示す側面図であり、
(C)は図1の(A)中の矢視A−A線断面図である。
【図3】(A)は光学系の動きを模式的に示す図であ
り、(B)はコンバージョンレンズの有無による焦点距
離の範囲を示す図である。
【図4】ズームレンズ光学系(主レンズ)の変倍比を
3.66倍、コンバージョンレンズの倍率を1.27倍
としたときの、各焦点距離におけるレンズ配置関係を示
す断面図である。
【図5】図4のレンズ配置での主レンズのみの場合の各
焦点距離時における収差曲線図である。
【図6】図4のレンズ配置での主レンズとコンバージョ
ンレンズを合成した場合の各焦点距離時における収差曲
線図である。
【図7】主レンズの変倍比を3.66倍、コンバージョ
ンレンズの倍率を1.37倍としたときの、各焦点距離
におけるレンズ配置関係を示す断面図である。
【図8】図7のレンズ配置での主レンズとコンバージョ
ンレンズを合成した場合の各焦点距離時における収差曲
線図である。
【図9】第1の実施の形態にかかるカメラの電気回路構
成を示すブロック図である。
【図10】第1の実施の形態における焦点距離の変化を
説明するための図である。
【図11】第1の実施の形態の動作を説明するための一
連のフローチャートの第1の部分を示す図である。
【図12】(A)及び(B)はそれぞれ第1の実施の形
態の動作を説明するための一連のフローチャートの第2
及び第3の部分を示す図である。
【図13】第2の実施の形態にかかるカメラの電気回路
構成を示すブロック図である。
【図14】第2の実施の形態における焦点距離の変化を
説明するための図である。
【図15】(A)は第2の実施の形態の動作を説明する
ためのカメラのメインルーチンの対応部分を示す図であ
り、(B)は(A)中のテレコン挿脱サブルーチンのフ
ローチャートである。
【図16】(A)は第3の実施の形態における焦点距離
の変化を説明するための図であり、(B)は第3の実施
の形態におけるテレコン挿脱サブルーチンを説明するた
めの一連のフローチャートの第1の部分を示す図であ
る。
【図17】第3の実施の形態におけるテレコン挿脱サブ
ルーチンを説明するための一連のフローチャートの第2
の部分を示す図である。
【図18】第4の実施の形態における焦点距離の変化を
説明するための図である。
【図19】第4の実施の形態の動作を説明するためのカ
メラのメインルーチンの対応部分を示す図である。
【図20】第5の実施の形態におけるテレコン挿脱サブ
ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
1 カメラ本体 4 ズームレバー 5 レンズ鏡筒 6 (テレ)コンバージョンレンズ 7 回転枠 8 固定枠 9 腕部 10 コンバージョンレンズ枠 11 従動ギヤ部 12 駆動ギヤ 13 支持部 14 ミラー 17 ストッパ 18 CPU 19 ズームアップスイッチ(SW) 20 ズームダウンSW 21 テレ端検出SW 22 ワイド端検出SW 23 コンバージョンレンズ挿入検出SW 24 ズームエンコーダ 25,26 モータドライバ 27 EEPROM 28 ズーム駆動用モータ 29 リアコンバージョンレンズ挿脱用モータ 31 テレコン挿脱ボタン 32 テレコン挿脱SW

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のレンズ群が移動して変倍を行うズ
    ームレンズ光学系と、このズームレンズ光学系の像面側
    の光路内に挿脱可能に設けられ、上記ズームレンズ光学
    系の光路内に挿入することにより、ズームレンズ光学系
    のみの変倍範囲とは異なる範囲での変倍を行わせる負の
    屈折力を持つコンバージョンレンズとを内蔵したカメラ
    において、 上記ズームレンズ光学系のみの変倍範囲と、上記コンバ
    ージョンレンズが上記ズームレンズ光学系の光路内に挿
    入されたときの変倍範囲とが一部重複し、且つ、 βm>βc βm=fT /fW 、βc=fTC/fT 但し、fT :ズームレンズ光学系の望遠端焦点距離 fW :ズームレンズ光学系の広角端焦点距離 fTC:コンバージョンレンズ挿入時の望遠端焦点距離 の関係を満たすように構成されたことを特徴とするカメ
    ラ。
  2. 【請求項2】 上記一部重複する変倍範囲では、ズーム
    レンズ光学系のみで用いることを特徴とする請求項1に
    記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 上記ズームレンズ光学系は、最も物体側
    に負の屈折力を有するレンズ群を配置したことを特徴と
    する請求項1に記載のカメラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005008311A1 (ja) * 2003-07-17 2005-01-27 Sony Corporation 撮像装置及びズームレンズ
JP2014032430A (ja) * 2013-11-22 2014-02-20 Olympus Corp 顕微鏡システム

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