JPH11311555A - 多層型流体振動形流量計 - Google Patents

多層型流体振動形流量計

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JPH11311555A
JPH11311555A JP11931598A JP11931598A JPH11311555A JP H11311555 A JPH11311555 A JP H11311555A JP 11931598 A JP11931598 A JP 11931598A JP 11931598 A JP11931598 A JP 11931598A JP H11311555 A JPH11311555 A JP H11311555A
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JP
Japan
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flow rate
flow
rate measuring
fma
integrated
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JP11931598A
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English (en)
Inventor
Minoru Kumagai
稔 熊谷
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジング内に複数のノズル部材を重ねて設
置する際の組立の簡素化を図ることのできる多層型流体
振動形流量計を提供することを課題としている。 【解決手段】 ノズル流路210を構成するノズル部材
2を有し、ノズル流路210から噴出する噴流の流体振
動に基づいて流量を検出するように構成された流量測定
部FMaを備えてなり、この流量測定部FMaを仕切板
20を介してハウジング1内に複数重ねるように設けて
なる多層型流体振動形流量計であって、仕切板20を介
して上下に位置する流量測定部FMaは、上下のノズル
部材2を仕切板20に一体化した一体型流量測定部UF
Maによって構成されていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ノズル流路から
噴出する噴流の流体振動に基づいて流量を検出する流量
測定部を多層に構成した多層型流体振動形流量計に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】通常の流体振動形流量計としては、例え
ば図11及び図12に示す流体振動形流量計FMが知ら
れている。この流体振動形流量計FMは、カバー5で閉
じられるハウジング1内に一対のノズル部材2、2を設
けることにより、同ハウジング1内にノズル流路210
を構成すると共に、このノズル流路210の上流側及び
下流側にそれぞれ上流側流路200及び下流側流路22
0を構成する構造になっている。下流側流路220に
は、ノズル流路210の延長線上(中心線C上)にター
ゲット3が設けられている。そして、ノズル流路210
を通って噴出するガス(流体)がターゲット3に衝突す
ることによって流体振動が発生し、この流体振動に基づ
いて流量を検出する原理になっている。
【0003】上記ハウジング1は、凹状に形成された箱
型矩形状の溝1aを有しており、この溝1aの表面をカ
バー5で覆うことによって、上流側流路200、ノズル
流路210及び下流側流路220を2次元流路に構成し
ている。すなわち、上流側流路200、ノズル流路21
0及び下流側流路220は、溝1aの底面を構成する底
壁部110からの高さ(図11の紙面に直交する方向の
寸法(厚さ方向の寸法))が一定で、中心線Cを介して
左右対称の2次元流路となっている。
【0004】また、ハウジング1には、流入口1b及び
流出口1cが設けられている。さらに、ハウジング1に
は、カバー5を固定するためのねじ穴1eが形成されて
いると共に、ノズル部材2を固定するためのねじ穴(図
示せず)が底壁部110に形成されている。ねじ穴1e
には、カバー5を固定するためのボルト6がねじ込まれ
るようになっている。また、上記底壁部110に設けた
図示しないねじ穴には、カバー5の外側から挿入され、
ノズル部材2に形成された第1の貫通孔2aを通るボル
ト6aや、ノズル部材2に形成された第2の貫通孔2b
を通るボルト6bがねじ込まれるようになっている。
【0005】下流側流路220における底壁部110に
は、中心線Cに対して左右対称の位置に圧力取出孔4が
2つ形成されている。さらに、下流側流路220におけ
る底壁部110には、ターゲット3の設定台部3aを保
持する凹部1fが形成されている。設定台部3aは、凹
部1fに嵌合した状態において、その上面が底壁部11
0の表面と面一状になるようになっている。また、図1
2において、51はパッキンである。
【0006】そして、上記のように構成された流体振動
形流量計FMにおいては、流体振動の周波数と、ガス
(流体)の流量あるいは流速が比例関係にあることか
ら、流量を測定することができる。
【0007】なお、上記流体振動形流量計FMは、LP
ガスの流量を測定するものであり、LPガスの流体振動
を測定することになる。ただし、上記構造の流体振動形
流量計FMにあっては、LPガス以外の他の気体や、液
体の流量を測定することも可能である。
【0008】ところで、上記流体振動形流量計FMにお
いては、測定範囲が広く、かつ計測精度の優れたものを
得ることが重要である。しかし、これらの測定範囲や測
定精度は、例えば2次元流路の厚さ方向の寸法、ノズル
流路210の幅、ノズル流路210の長さ、ターゲット
3の位置、下流側流路220の形状等によって変化する
ことになる。
【0009】すなわち、例えば小流量領域において測定
範囲が広く、かつ計測精度の優れたものがすで開発され
ていたとしても、これとは測定領域の異なる例えば大流
量の領域を測定するものを開発するには、上述した2次
元流路の厚さ寸法やノズル流路210の幅等として最良
のものを、再び実験を繰り返すことによって見つけ出さ
なければならない。したがって、流体振動形流量計FM
の開発には、多くの費用、時間等がかかるという問題が
ある。
【0010】このため、本発明者は、公知にはしていな
いが、ハウジング1内を複数の仕切板で仕切ってこれら
の仕切板の間に既存のノズル部材2やターゲット3を配
置することにより、大流量の測定が可能な多層型流体振
動形流量計を開発している。すなわち、この多層型流体
振動形流量計は、既存の流体振動形流量計FMと同一の
性能を有する流量測定部を仕切板を介して複数重ねるこ
とにより、大流量の測定が可能なものを得ている。この
ため、開発に要する費用及び時間等が少なくてすむとい
う特長がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記多層型
流体振動形流量計においては、流量測定部における例え
ばノズル部材2と仕切板とを交互に重ねるようにしてハ
ウジング1内に挿入し、上述したようなボルト6aをカ
バー5の外側から貫通孔2a、2bに通すことによっ
て、仕切板及びノズル部材2をハウジング1に固定する
ことになる。このため、組立が複雑化してしまう欠点が
ある。
【0012】この発明は上述した問題点を解決するため
になされたものであり、ハウジング内に複数のノズル部
材を重ねて設置する際の組立の簡素化を図ることのでき
る多層型流体振動形流量計を提供することを課題として
いる。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、ノズル流路(210)を構
成するノズル部材(2)を有し、前記ノズル流路(21
0)から噴出する噴流の流体振動に基づいて流量を検出
するように構成された流量測定部(FMa)を備えてな
り、この流量測定部(FMa)を仕切板(20)を介し
てハウジング(1)内に複数重ねるように設けてなる多
層型流体振動形流量計であって、前記仕切板(20)を
介して上下に位置する流量測定部(FMa)は、上下の
ノズル部材(2)を仕切板(20)に一体化した一体型
流量測定部(UFMa)によって構成されていることを
特徴としている。
【0014】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明において、ノズル流路(210)の出口側にターゲッ
ト(3)を設けてなり、一体型流量測定部(UFMa)
は、前記ターゲット(3)を仕切板(20)に一体化し
ていることを特徴としている。
【0015】そして、上記のように構成された請求項1
に係る発明においては、上流側から流れてきた流体が各
流量測定部(FMa)を通って、下流側に流れ去るよう
になる。このため、一つの流量測定部(FMa)として
は、小流量領域を測定するために開発されたものであっ
ても、大流量の測定が可能になる。また、所定の流量測
定部(FMa)を閉塞することにより、小流量型のもの
に容易に変更することができる。したがって、小流量か
ら大流量に至る種々の領域の流量を測定することができ
る。
【0016】しかも、小流量型の流量測定部(FMa)
を新たに開発するか、あるいは既に開発済みの小流量型
の流量測定部(FMa)を用いるだけですむから、開発
に要する費用、時間等の低減を図ることができる。すな
わち、小流量型の流量測定部(FMa)を一つ開発して
おくだけで、小流量から大流量まで測定可能なものを得
ることができる。したがって、測定領域が異なるごとに
新たに開発する必要がなくなるから、開発に要する費用
や時間等の低減を図ることができる。
【0017】また、個々の流量測定部(FMa)として
は小流量領域を測定するものとなるから、全体としては
大流量を測定することができるにもかかわらず、小流量
測定型のものと同様の高い測定精度が得られるという利
点がある。
【0018】さらに、仕切板(20)を介して上下に位
置する流量測定部(FMa)が上下のノズル部材(2)
を仕切板(20)に一体化した一体型流量測定部(UF
Ma)によって構成されているから、例えば2層の多層
型流体振動形流量計を構成する場合には、ハウジング
(1)内に一体型流量測定部(UFMa)を挿入するだ
けですむ。また、さらに多層の多層型流体振動形流量計
を構成する場合には、一体型流量測定部(UFMa)と
一体型流量測定部(UFMa)との間に例えば他の仕切
板を挿入することにより容易に可能になる。したがっ
て、組立の簡素化を図ることができる。
【0019】すなわち、上述のように一体型流量測定部
(UFMa)をハウジング(1)内に組み込むだけです
むから、組立が簡単になると共に、組立の高効率化、組
立工数の削減を図ることができる。
【0020】そして、各流量測定部(FMa)が一体型
流量測定部(UFMa)によって構成されているから、
ノズル部材(2)を所定の位置に正確に設置することが
できる。
【0021】すなわち、一体型流量測定部(UFMa)
を製造する段階で、ノズル部材(2)が仕切板(20)
上の所定の位置に一体化されて、正確に位置決めされて
いるから、この一体型流量測定部(UFMa)をハウジ
ング(1)内に組み込むだけで、ノズル部材(2)をハ
ウジング(1)内の所定の位置に正確に設置することが
できる。したがって、組立精度の向上を図ることができ
ると共に、不良率の低減を図ることができる。
【0022】また、一体型流量測定部(UFMa)によ
り部品点数の削減を図ることができる。しかも、一体型
流量測定部(UFMa)はアルミダイキャストやプラス
チック成形等により容易に、かつ低コストで製造するこ
とができる。また、プラスチックで成形した場合には、
軽量化を図ることができる。
【0023】請求項2に係る発明においては、ターゲッ
ト(3)が一体型流量測定部(UFMa)の仕切板(2
0)に一体化されているから、組立の高効率化、組立工
数の低減、部品点数の低減、コストの低減等をさらに図
ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例に基づき図1〜図10を参照して説明する。なお、
図1〜図8は第1実施例、図9及び図10は第2実施例
を示している。
【0025】まず、図1〜図8を参照して第1実施例を
説明する。ただし、図11〜図12に示す従来例の構成
要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を
簡略化する。
【0026】この実施例で示す多層型流体振動形流量計
MFMは、図1〜図8に示すように、ノズル流路210
を構成するノズル部材2を有し、ノズル流路210から
噴出する噴流の流体振動に基づいて流量を検出するよう
に構成された流量測定部FMaを備えてなり、この流量
測定部FMaを仕切板20を介してハウジング1内に複
数重ねるように設けてなるものであって、仕切板20を
介して上下に位置する流量測定部FMaは、上下のノズ
ル部材2を仕切板20に一体化した一体型流量測定部U
FMaによって構成されていることを特徴としている。
【0027】以下、上記構成についてさらに詳細に説明
する。なお、流量測定部FMa及び一体型流量測定部U
FMaについては、必要に応じて流量測定部FMaの名
前で総称して説明する。
【0028】この実施例で示す多層型流体振動形流量計
MFMは、流量測定部FMaを2層に構成したものであ
り、1層目及び2層目が一体型流量測定部UFMaによ
って構成されている。
【0029】すなわち、一体型流量測定部UFMaは、
図1〜図6に示すように、仕切板20の上下に、一対の
ノズル部材2と、ターゲット3とを備えたものであり、
各ノズル部材2と仕切板20とがプラスチックにより一
体に形成されている。ターゲット3は、その設定台部3
aが仕切板20の上下の各面に形成された凹部1fに嵌
合され、接着剤等により固定されるようになっている。
【0030】仕切板20は四角形の平板状に形成された
ものであり、ハウジング1におけるノズル流路210の
上流端から下流側流路220の下流端に至る溝1aに嵌
まり、同溝1aを上下に完全に仕切るように形成されて
いる。さらに、仕切板20は、図1及び図5に示すよう
に、各ノズル部材2より上流側(流入口1b側)に突出
しており、その先端部20aが半円状に形成されてい
る。すなわち、仕切板20は、その半円状の先端部20
aにより、流入してくるLPガス(流体)に渦等の乱れ
を発生させることなく、同LPガスを上下の各ノズル流
路210に案内するようになっている。
【0031】また、仕切板20及び上下の各ノズル部材
2には、図4〜図6に示すように、ボルト61が挿通す
る貫通孔2aが形成されている。この貫通孔2aは、図
8に示すように、ハウジング1の底壁部110に形成さ
れたねじ穴1gに対応する位置に形成されている。そし
て、ボルト61は、カバー5の外側から一体型流量測定
部UFMaにおける貫通孔2aを通って、底壁部110
のねじ穴1gに螺合し、一体型流量測定部UFMaを、
底壁部110とカバー5とで挟持して固定するようにな
っている。
【0032】なお、上述したノズル部材2及びターゲッ
ト3は、下側のもの、すなわち第1層目のものも、上側
のもの、すなわち第2層目のものも、同一の形状に形成
され、かつハウジング1内の上下方向において同一の位
置となるように設定されている。例えば、各ノズル部材
2の高さHが図1に示すように、全て等しいもので構成
されている。
【0033】一方、ハウジング1の底壁部110には、
上述したようにねじ穴1gが形成されているとともに、
上記第1層目のノズル流路210から流出する噴流の流
体振動を検出するための一対の圧力取出孔4が形成され
ている。この圧力取出孔4は、従来例と同様に、中心線
Cを介して左右対称の位置に配置されている。各圧力取
出孔4は、図示しない圧力センサに接続されている。圧
力センサは、上記噴流の流体振動を圧力により検出する
ようになっている。なお、第1層目のターゲット3は仕
切板20の下面に取り付けられているため、底壁部11
0にはターゲット3を取り付けるための凹部1fは設け
られていない。
【0034】また、ハウジング1は、アルミニウムなど
の金属によって機械加工により一体に形成されている。
そして、ハウジング1に形成された流入口1b及び流出
口1cは、図1、図3に示すように、2層の各流量測定
部FMaの全てを同じ条件で開口するように、四角形に
形成されている。また、図3において、1iは流入口1
bに上流側の流路を接続するためのねじ穴である。
【0035】上記のように構成された多層型流体振動形
流量計MFMにおいては、上流側から流入口1bを通っ
て流れてきたLPガス(流体)が一体型流量測定部UF
Maによる第1層目及び第2層目の各流量測定部FMa
を通り、さらに流出口1cを通って、下流側に流れ去る
ようになる。このため、一つの流量測定部FMaとして
は、小流量領域を測定するために開発されたものであっ
ても、大流量の測定が可能になる。また、所定の流量測
定部FMa(ただし、圧力取出孔4のない流量測定部F
Maに限る、この実施例の場合は第2層目の流量測定部
FMa)を閉塞することにより、小流量型のものに容易
に変更することができる。したがって、小流量から大流
量に至る種々の領域の流量を測定することができる。
【0036】しかも、小流量型の流量測定部FMaを新
たに開発するか、あるいは既に開発済みの小流量型の流
量測定部FMaを用いるだけですむから、開発に要する
費用、時間等の低減を図ることができる。すなわち、小
流量型の流量測定部FMaを一つ開発しておくだけで、
小流量から大流量まで測定可能なものを得ることができ
る。したがって、測定領域が異なるごとに新たに開発す
る必要がなくなるから、開発に要する費用や時間等の低
減を図ることができる。
【0037】また、個々の流量測定部FMaとしては小
流量領域を測定するものとなるから、全体としては大流
量を測定することができるにもかかわらず、小流量測定
型のものと同様の高い測定精度が得られるという利点が
ある。
【0038】さらに、仕切板20を介して上下に位置す
る流量測定部FMaが上下のノズル部材2を仕切板20
に一体化した一体型流量測定部UFMaによって構成さ
れているから、2層の多層型流体振動形流量計を構成す
る場合には、ハウジング1内に一体型流量測定部UFM
aを挿入するだけですむ。したがって、組立の簡素化を
図ることができる。また、さらに多層の多層型流体振動
形流量計を構成する場合には、ハウジング1をさらに深
く構成すると共に、一体型流量測定部UFMaと一体型
流量測定部UFMaとの間に例えば他の仕切板(図示せ
ず)を挿入することにより容易に可能になる。
【0039】すなわち、上述のように一体型流量測定部
UFMaをハウジング1内に組み込むだけですむから、
組立が簡単になると共に、組立の高効率化、組立工数の
削減を図ることができる。
【0040】そして、各流量測定部FMaが一体型流量
測定部UFMaによって構成されているから、ノズル部
材2を所定の位置に正確に設置することができる。
【0041】すなわち、一体型流量測定部UFMaを製
造する段階で、ノズル部材2が仕切板20上の所定の位
置に一体化されて、正確に位置決めされているから、こ
の一体型流量測定部UFMaをハウジング1内に組み込
むだけで、ノズル部材2をハウジング1内の所定の位置
に正確に設置することができる。したがって、組立精度
の向上を図ることができると共に、不良率の低減を図る
ことができる。
【0042】また、一体型流量測定部UFMaにより部
品点数の削減を図ることができる。しかも、一体型流量
測定部UFMaは、一つの部品として一体化されている
からプラスチックを用いた射出成形により、簡単に、か
つ低コストで製造することができる。しかも、プラスチ
ックで成形することにより、軽量化を図ることができ
る。
【0043】次に、この発明の第2実施例を図9及び図
10を参照して説明する。ただし、第1実施例に示す構
成要素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明
を簡略化する。この実施例においては、ターゲット3を
仕切板20に一体に形成していること、及び仕切板20
の先端部20aを二等辺三角形状に突出形成しているこ
とを特徴としている。
【0044】このように構成された多層型流体振動形流
量計MFMにおいては、ターゲット3が仕切板20に一
体化されているから、さらに部品点数の削減、組立工数
の削減、組立の簡素化、組立の高効率化、コストの低減
等の効果がある。また、先端部20aを二等辺三角形状
に形成することにより、LPガスを各流量測定部FMa
に均等に分けることができるとともに、渦等の乱れが発
生するのを防止することができる。
【0045】なお、上記各実施例においては、流体とし
てLPガスの流量を測定する例を示したが、LPガス以
外の他の気体や、液体の流量を測定することも可能であ
ることはいうまでもない。
【0046】また、流量測定部FMaとして2層のもの
を示したが、例えば各一体型流量測定部UFMaの間に
他の仕切板を設けることにより、流量測定部FMaをさ
らに多層に重ねるように構成してもよい。これにより、
例えばn層に構成した場合には、一つの流量測定部FM
a(上記実施例では底壁部110側の第1層目の流量測
定部FMa)で測定した流量を単にn倍するだけで、実
際の流量を正確に求めることができる。また、測定でき
る最大流量も、個々の流量測定部FMaで測定できる最
大流量のn倍になる。さらに、合計流量と振動周波数と
の関係より流量測定を行なうこともできる。
【0047】さらに、上記実施例においては、一体型流
量測定部UFMaに圧力取出孔4を設けるように構成し
ていないが、この一体型流量測定部UFMaにおいて
も、仕切板20に一対の圧力取出孔4を設け、かつこれ
らの圧力取出孔4をハウジング1の外側に引き出すよう
に構成することにより、第2層目の流量測定部FMaに
おいて実際に流量を測定するようにしてもよい。この場
合には、第1層目及び第2層目で測定した流量の合計が
多層型流体振動形流量計MFMで測定した流量になる。
また、第2層目については、カバー5に圧力取出孔4を
設けることも可能である。
【0048】一方、圧力取出孔4のない流量測定部FM
a(上記実施例では第2層目)においては、ターゲット
3を省略してもよい。この場合には、コストの低減を図
ることができる。ただし、圧力取出孔4のない流量測定
部FMaと圧力取出孔4のある流量測定部FMaとを同
じ条件にすることにより、各流量測定部FMaに流れる
流量がより均等になるので、各圧力取出孔4のない流量
測定部FMaにもターゲット3を設けることが好まし
い。
【0049】また、一体型流量測定部UFMaについて
は、プラスチックにより一体に形成したが、アルミダイ
キャスト等により一体に形成してもよい。さらに、ハウ
ジング1についてはアルミニウム等の金属で構成した
が、例えばプラスチックを用いた射出成形や、アルミダ
イキャスト等により一体に成形したもので構成してもよ
い。
【0050】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、上流側
から流れてきた流体が各流量測定部を通って、下流側に
流れ去るようになる。このため、一つの流量測定部とし
ては、小流量領域を測定するために開発されたものであ
っても、大流量の測定が可能になる。また、所定の流量
測定部を閉塞することにより、小流量型のものに容易に
変更することができる。したがって、小流量から大流量
に至る種々の領域の流量を測定することができる。
【0051】しかも、小流量型の流量測定部を新たに開
発するか、あるいは既に開発済みの小流量型の流量測定
部を用いるだけですむから、開発に要する費用、時間等
の低減を図ることができる。すなわち、小流量型の流量
測定部を一つ開発しておくだけで、小流量から大流量ま
で測定可能なものを得ることができる。したがって、測
定領域が異なるごとに新たに開発する必要がなくなるか
ら、開発に要する費用や時間等の低減を図ることができ
る。
【0052】また、個々の流量測定部としては小流量領
域を測定するものとなるから、全体としては大流量を測
定することができるにもかかわらず、小流量測定型のも
のと同様の高い測定精度が得られるという利点がある。
【0053】さらに、仕切板を介して上下に位置する流
量測定部が上下のノズル部材を仕切板に一体化した一体
型流量測定部によって構成されているから、例えば2層
の多層型流体振動形流量計を構成する場合には、ハウジ
ング内に一体型流量測定部を挿入するだけですむ。ま
た、さらに多層の多層型流体振動形流量計を構成する場
合には、一体型流量測定部と一体型流量測定部との間に
例えば他の仕切板を挿入することにより容易に可能にな
る。したがって、組立の簡素化を図ることができる。
【0054】すなわち、上述のように一体型流量測定部
をハウジング内に組み込むだけですむから、組立が簡単
になると共に、組立の高効率化、組立工数の削減を図る
ことができる。
【0055】そして、各流量測定部が一体型流量測定部
によって構成されているから、ノズル部材を所定の位置
に正確に設置することができる。
【0056】すなわち、一体型流量測定部を製造する段
階で、ノズル部材が仕切板上の所定の位置に一体化され
て、正確に位置決めされているから、この一体型流量測
定部をハウジング内に組み込むだけで、ノズル部材をハ
ウジング内の所定の位置に正確に設置することができ
る。したがって、組立精度の向上を図ることができると
共に、不良率の低減を図ることができる。
【0057】また、一体型流量測定部により部品点数の
削減を図ることができる。しかも、一体型流量測定部は
アルミダイキャストやプラスチック成形等により容易
に、かつ低コストで製造することができる。また、プラ
スチックで成形した場合には、軽量化を図ることができ
る。
【0058】請求項2に係る発明においては、ターゲッ
トが一体型流量測定部の仕切板に一体化されているか
ら、組立の高効率化、組立工数の低減、部品点数の低
減、コストの低減等をさらに図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例として示した多層型流体
振動形流量計の断面図であって、図4のI−I線に沿う
断面図である。
【図2】同多層型流体振動形流量計を示す図であって、
図4のII−II線に沿う断面図である。
【図3】同多層型流体振動形流量計を示す図であって、
図4のIII方向からの矢視図である。
【図4】同多層型流体振動形流量計を示す要部破断平面
図である。
【図5】同多層型流体振動形流量計における一体型流量
測定部を示す斜視図である。
【図6】同多層型流体振動形流量計における一体型流量
測定部を示す平面図である。
【図7】同多層型流体振動形流量計におけるターゲット
を示す平面図である。
【図8】同多層型流体振動形流量計におけるハウジング
を示す平面図である。
【図9】この発明の第2実施例として示した多層型流体
振動形流量計の断面図であって、図4のI−I線に相当
する位置の断面図である。
【図10】同多層型流体振動形流量計の断面図であっ
て、図4のII−II線に相当する位置の断面図である。
【図11】従来例として示した流体振動形流量計の要部
破断平面図である。
【図12】同流体振動形流量計を示す断面図であって、
図11のXII−XII線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 ノズル部材 3 ターゲット 20 仕切板 210 ノズル流路 FMa 流量測定部 MFM 多層型流体振動形流量計 UFMa 一体型流量測定部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル流路を構成するノズル部材を有
    し、前記ノズル流路から噴出する噴流の流体振動に基づ
    いて流量を検出するように構成された流量測定部を備え
    てなり、この流量測定部を仕切板を介してハウジング内
    に複数重ねるように設けてなる多層型流体振動形流量計
    であって、 前記仕切板を介して上下に位置する流量測定部は、上下
    のノズル部材を仕切板に一体化した一体型流量測定部に
    よって構成されていることを特徴とする多層型流体振動
    形流量計。
  2. 【請求項2】 ノズル流路の出口側にターゲットを設け
    てなり、一体型流量測定部は、前記ターゲットを仕切板
    に一体化していることを特徴とする請求項1記載の多層
    型流体振動形流量計。
JP11931598A 1998-04-28 1998-04-28 多層型流体振動形流量計 Pending JPH11311555A (ja)

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