JPH11295116A - 多層型流体振動形流量計 - Google Patents

多層型流体振動形流量計

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JPH11295116A
JPH11295116A JP9959098A JP9959098A JPH11295116A JP H11295116 A JPH11295116 A JP H11295116A JP 9959098 A JP9959098 A JP 9959098A JP 9959098 A JP9959098 A JP 9959098A JP H11295116 A JPH11295116 A JP H11295116A
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JP
Japan
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flow rate
unit
fma
rate measuring
fluid vibration
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JP9959098A
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Minoru Kumagai
稔 熊谷
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハウジング内に複数重ねられたノズル部材を
所定の位置に正確に設置することのできる多層型流体振
動形流量計を提供することを課題としている。 【解決手段】 ノズル流路210を構成するノズル部材
2を有し、ノズル流路210から噴出する噴流の流体振
動に基づいて流量を検出するように構成された流量測定
部FMaを備えてなり、この流量測定部FMaをハウジ
ング1内に複数重ねるように設けてなる多層型流体振動
形流量計であって、流量測定部FMaのうち少なくとも
一つは、ノズル部材2を取付基板8に取り付けてユニッ
ト化したユニット型流量測定部UFMaによって構成さ
れていることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ノズル流路から
噴出する噴流の流体振動に基づいて流量を計測する流量
測定部を多層に構成した多層型流体振動形流量計に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】通常の流体振動形流量計としては、例え
ば図12及び図13に示す流体振動形流量計FMが知ら
れている。この流体振動形流量計FMは、カバー5で閉
じられるハウジング1内に一対のノズル部材2、2を設
けることにより、同ハウジング1内にノズル流路210
を構成すると共に、このノズル流路210の上流側及び
下流側にぞれぞれ上流側流路200及び下流側流路22
0を構成する構造になっている。下流側流路220に
は、ノズル流路210の延長線上(中心線C上)にター
ゲット3が設けられている。そして、ノズル流路210
を通って噴出するガス(流体)がターゲット3に衝突す
ることによって流体振動が発生し、この流体振動に基づ
いて流量を検出する原理になっている。
【0003】上記ハウジング1は、凹状に形成された箱
型矩形状の溝1aを有しており、この溝1aの表面をカ
バー5で覆うことによって、上流側流路200、ノズル
流路210及び下流側流路220を2次元流路に構成し
ている。すなわち、上流側流路200、ノズル流路21
0及び下流側流路220は、溝1aの底面を構成する底
壁部110からの高さ(図12の紙面に直交する方向の
寸法(厚さ方向の寸法))が一定で、中心線Cを介して
左右対称の2次元流路となっている。
【0004】また、ハウジング1には、流入口1b及び
流出口1cが設けられている。さらに、ハウジング1に
は、カバー5を固定するためのねじ穴1eが形成されて
いると共に、ノズル部材2を固定するためのねじ穴(図
示せず)が底壁部110に形成されている。ねじ穴1e
には、カバー5を固定するためのボルト6がねじ込まれ
るようになっている。また、上記底壁部110に設けた
図示しないねじ穴には、カバー5の外側から挿入され、
ノズル部材2に形成された第1の貫通孔2aを通るボル
ト6aや、ノズル部材2に形成された第2の貫通孔2b
を通るボルト6bがねじ込まれるようになっている。
【0005】下流側流路220における底壁部110に
は、中心線Cに対して左右対称の位置に圧力取出孔4が
2つ形成されている。さらに、下流側流路220におけ
る底壁部110には、ターゲット3の設定台部3aを保
持する凹部1fが形成されている。設定台部3aは、凹
部1fに嵌合した状態において、その上面が底壁部11
0の表面と面一状になるようになっている。また、図1
3において、51はパッキンである。
【0006】そして、上記のように構成された流体振動
形流量計FMにおいては、流体振動の周波数と、ガス
(流体)の流量あるいは流速が比例関係にあることか
ら、流量を測定することができる。
【0007】なお、上記流体振動形流量計FMは、LP
ガスの流量を測定するものであり、LPガスの流体振動
を測定することになる。ただし、上記構造の流体振動形
流量計FMにあっては、LPガス以外の他の気体や、液
体の流量を測定することも可能である。
【0008】ところで、上記流体振動形流量計FMにお
いては、測定範囲が広く、かつ計測精度の優れたものを
得ることが重要である。しかし、これらの測定範囲や測
定精度は、例えば2次元流路の厚さ方向の寸法、ノズル
流路210の幅、ノズル流路210の長さ、ターゲット
3の位置、下流側流路220の形状等によって変化する
ことになる。
【0009】すなわち、例えば小流量領域において測定
範囲が広く、かつ計測精度の優れたものがすで開発され
ていたとしても、これとは測定領域の異なる例えば大流
量の領域を測定するものを開発するには、上述した2次
元流路の厚さ寸法やノズル流路210の幅等として最良
のものを、再び実験を繰り返すことによって見つけ出さ
なければならない。したがって、流体振動形流量計FM
の開発には、多くの費用、時間等がかかるという問題が
ある。
【0010】このため、本発明者は、公知にはしていな
いが、ハウジング1内を複数の仕切板で仕切ってこれら
の仕切板の間に既存のノズル部材2やターゲット3を配
置することにより、大流量の測定が可能な多層型流体振
動形流量計を開発している。すなわち、この多層型流体
振動形流量計は、既存の流体振動形流量計FMと同一の
性能を有する流量測定部を仕切板を介して複数重ねるこ
とにより、大流量の測定が可能なものを得ている。この
ため、開発に要する費用及び時間等が少なくてすむとい
う特長がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記多層型
流体振動形流量計においては、流量測定部における例え
ばノズル部材2と仕切板とを交互に重ねるようにしてハ
ウジング1内に挿入し、上述したようなボルト6aをカ
バー5の外側から貫通孔2a、2bに通すことによっ
て、仕切板及びノズル部材2をハウジング1に固定する
ことになる。このため、ボルト6bの締付により、ノズ
ル部材2が動いてノズル流路210の幅等が変化してし
まうことがある。しかし、ノズル部材2がカバー5や仕
切板の内側に配置されているため、ノズル部材2が動い
たとしても、どの程度動いたのか確認することができ
ず、また修正することもできないという問題がある。
【0012】この発明は上述した問題点を解決するため
になされたものであり、ハウジング内に複数重ねられた
ノズル部材を所定の位置に正確に設置することのできる
多層型流体振動形流量計を提供することを課題としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、ノズル流路(210)を構成するノズ
ル部材(2)を有し、前記ノズル流路(210)から噴
出する噴流の流体振動に基づいて流量を検出するように
構成された流量測定部(FMa)を備えてなり、この流
量測定部(FMa)をハウジング(1)内に複数重ねる
ように設けてなる多層型流体振動形流量計であって、前
記流量測定部(FMa)のうち少なくとも一つは、前記
ノズル部材(2)を取付基板(8)に取り付けてユニッ
ト化したユニット型流量測定部(UFMa)によって構
成されていることを特徴としている。
【0014】そして、上記のように構成された発明にお
いては、上流側から流れてきた流体が各流量測定部(F
Ma)を通って、下流側に流れ去るようになる。このた
め、一つの流量測定部(FMa)としては、小流量領域
を測定するために開発されたものであっても、大流量の
測定が可能になる。また、所定の流量測定部(FMa)
を閉塞することにより、小流量型のものに容易に変更す
ることができる。したがって、小流量から大流量に至る
種々の領域の流量を測定することができる。
【0015】しかも、小流量型の流量測定部(FMa)
を新たに開発するか、あるいは既に開発済みの小流量型
の流量測定部(FMa)を用いるだけですむから、開発
に要する費用、時間等の低減を図ることができる。すな
わち、小流量型の流量測定部(FMa)を一つ開発して
おくだけで、小流量から大流量まで測定可能なものを得
ることができる。したがって、測定領域が異なるごとに
新たに開発する必要がなくなるから、開発に要する費用
や時間等の低減を図ることができる。
【0016】また、個々の流量測定部(FMa)として
は小流量領域を測定するものとなるから、全体としては
大流量を測定することができるにもかかわらず、小流量
測定型のものと同様の高い測定精度が得られるという利
点がある。
【0017】さらに、流量測定部(FMa)のうち少な
くとも一つがノズル部材(2)を取付基板(8)に取り
付けたユニット型流量測定部(UFMa)となっている
から、例えば2層の多層型流体振動形流量計を構成する
場合には、1層目についてはノズル部材(2)をハウジ
ング(1)にそのまま取り付け、2層目についてはユニ
ット型流量測定部(UFMa)をハウジング(1)内に
挿入することが可能になる。また、3層以上の場合に
は、2層目以上の部分について、ユニット型流量測定部
(UFMa)をハウジング(1)内に順次挿入すること
により、多層型流体振動形流量計を構成することができ
る。また、多層の全てをユニット型流量測定部(UFM
a)によって構成することもできる。
【0018】そして、1層目については、ユニット型流
量測定部(UFMa)でない流量測定部(FMa)で構
成しても、2層目以上がユニット型流量測定部(UFM
a)で構成されているから、2層目以上をハウジング
(1)に挿入する前に、ノズル部材(2)を容易にハウ
ジング(1)に固定することができると共に、同ノズル
部材(2)を所定の位置に正確に設置することができ
る。また、2層目以上については、ユニット型流量測定
部(UFMa)によって構成されているから、ノズル部
材(2)を所定の位置に正確に設置することができる。
【0019】すなわち、ユニット型流量測定部(UFM
a)を製造する段階で、ノズル部材(2)を取付基板
(8)上の所定の位置に正確に取り付けることができる
から、このユニット型流量測定部(UFMa)をハウジ
ング(1)内に組み込むだけで、ノズル部材(2)をハ
ウジング(1)内の所定の位置に正確に設置することが
できる。したがって、不良率の低減も図ることができ
る。しかも、上述のようにユニット型流量測定部(UF
Ma)をハウジング(1)内に組み込むだけですむか
ら、組立が簡単になると共に、組立の効率化を図ること
ができる。
【0020】また、各ユニット型流量測定部(UFM
a)は、一つの部品としてユニット化されているから、
多層型流体振動形流量計を最終的に組み立てるラインと
は別のラインで組み立てることができる。すなわち、作
業の並列化を進めることができるから、単位時間当たり
の完成品の数を増加させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例に基づき図1〜図11を参照して説明する。ただ
し、図12〜図13に示す従来例の構成要素と共通する
要素には同一の符号を付し、その説明を簡略化する。
【0022】この実施例で示す多層型流体振動形流量計
MFMは、図1〜図11に示すように、ノズル流路21
0を構成するノズル部材2を有し、ノズル流路210か
ら噴出する噴流の流体振動に基づいて流量を検出するよ
うに構成された流量測定部FMaを備えてなり、この流
量測定部FMaをハウジング1内に複数重ねるように設
けてなるものであって、流量測定部FMaのうち少なく
とも一つは、ノズル部材2を取付基板8に取り付けてユ
ニット化したユニット型流量測定部UFMaによって構
成されていることを特徴としている。
【0023】以下、上記構成についてさらに詳細に説明
する。なお、流量測定部FMa及びユニット型流量測定
部UFMaについては、必要に応じて流量測定部FMa
の名前で総称して説明する。
【0024】この実施例で示す多層型流体振動形流量計
MFMは、5層に構成されたものであり、1層目がユニ
ット型ではない流量測定部FMaによって構成され、第
2層目以上がユニット型流量測定部UFMaによって構
成されている。各ユニット型流量測定部UFMaは、一
対のノズル部材2と、ターゲット3と、取付基板8とを
備えたもので構成されている。ただし、ノズル部材2及
びターゲット3は、ユニット型でない流量測定部FMa
においても、ユニット型流量測定部UFMaにおいて
も、同一のものを用い、かつハウジング1内の上下方向
(各ユニット型流量測定部UFMaが重なる方向)にお
いて同一の位置となるように設定している。
【0025】ユニット型ではない流量測定部FMaは、
図4、図7及び図11に示すように、ノズル部材2及び
ターゲット3がハウジング1の底壁部110に直接取り
付けられている。すなわち、底壁部110には、図7に
示すように、ボルト61が螺合する第1のねじ穴1g
と、ボルト62が螺合する第2のねじ穴1hと、ターゲ
ット3の設定台部3aが嵌合する凹部1fと、圧力取出
孔4とが形成されている。
【0026】各ノズル部材2には、ボルト61が挿入す
る第1の貫通孔2aと、ボルト62が挿入する第2の貫
通孔2bとを有している。第2の貫通孔2bには、ボル
ト62の頭部がノズル部材2の上面から突出するのを防
止するための沈み穴ぐり2cが形成されている。そし
て、ノズル部材2の第1の貫通孔2a及び第2の貫通孔
2bは、底壁部110に設けられた第1のねじ穴1g及
び第2のねじ穴1hに対応する位置に形成されている。
【0027】上記ボルト61は、ハウジング1にカバー
5を取り付ける際に、同カバー5の外側から挿入して、
他のユニット型流量測定部UFMaと共にこの流量測定
部FMaのノズル部材2を、ハウジング1の底壁部11
0とカバー5とで挟持して固定するようになっている。
一方、ボルト62は、各ノズル部材2を底壁部110の
所定の位置に固定するようになっている。
【0028】ユニット型流量測定部UFMaは、図1〜
図10に示すように、ノズル部材2及びターゲット3を
取付基板8に取り付けたものとなっている。すなわち、
取付基板8は、アルミニウム等の金属によって四角形の
平板状に形成されたものであり、ハウジング1における
ノズル流路210の上流端から下流側流路220の下流
端に至る溝1aに嵌まり、同溝1aを上下に完全に仕切
るように形成されている。そして、取付基板8の上流端
は、図4に示すように、上流側に半円状に盛り上がるよ
うに形成されており、この部分を流れるLPガス(流
体)に渦等の乱れが生じるのを防止するようになってい
る。
【0029】また、取付基板8には、図8に示すよう
に、ボルト61が挿通する貫通孔8aと、ボルト62が
螺合するねじ穴8bと、ターゲット3の設定台部3aが
嵌合する凹部1fとが形成されている。貫通孔8a及び
ねじ穴8bは、ノズル部材2の第1の貫通孔2a及び第
2の貫通孔2bに対応する位置に形成されている。そし
て、ボルト61は、上述の通り、カバー5の外側から各
ユニット型流量測定部UFMaにおけるノズル部材2の
第1の貫通孔2a、取付基板8の貫通孔8a、流量測定
部FMaにおけるノズル部材2の第1の貫通孔2aを通
って、底壁部110の第1のねじ穴1gに螺合し、各ユ
ニット型流量測定部UFMa及び流量測定部FMaを、
底壁部110とカバー5とで挟持して固定するようにな
っている。また、ボルト62は、各ノズル部材2の第2
の貫通孔2bを通って、取付基板8のねじ穴8bに螺合
し、各ノズル部材2を取付基板8の所定の位置に固定す
るようになっている。
【0030】一方、ハウジング1は、アルミニウムなど
の金属によって構成されたものであり、その流入口1b
及び流出口1cが図4〜図6に示すように、5層の各流
量測定部FMaの全てを同じ条件で開口するように、四
角形の縦長状に形成されている。また、図5において、
1iは流入口1bに上流側の流路を接続するためのねじ
穴であり、図6において、1jは流出口1cに下流側の
流路を接続するためのねじ穴である。
【0031】上記のように構成された多層型流体振動形
流量計MFMにおいては、上流側から流入口1bを通っ
て流れてきたLPガス(流体)が各ユニット型流量測定
部UFMa及び流量測定部FMaを通り、さらに流出口
1cを通って、下流側に流れ去るようになる。このた
め、一つの流量測定部FMaとしては、小流量領域を測
定するために開発されたものであっても、大流量の測定
が可能になる。また、所定の流量測定部FMaを閉塞す
ることにより、小流量型のものに容易に変更することが
できる。したがって、小流量から大流量に至る種々の領
域の流量を測定することができる。
【0032】しかも、小流量型の流量測定部FMaを新
たに開発するか、あるいは既に開発済みの小流量型の流
量測定部FMaを用いるだけですむから、開発に要する
費用、時間等の低減を図ることができる。すなわち、小
流量型の流量測定部FMaを一つ開発しておくだけで、
小流量から大流量まで測定可能なものを得ることができ
る。したがって、測定領域が異なるごとに新たに開発す
る必要がなくなるから、開発に要する費用や時間等の低
減を図ることができる。
【0033】また、個々の流量測定部FMaとしては小
流量領域を測定するものとなるから、全体としては大流
量を測定することができるにもかかわらず、小流量測定
型のものと同様の高い測定精度が得られるという利点が
ある。
【0034】そして、1層目については、ユニット型で
ない流量測定部FMaで構成したが、ボルト62によっ
てノズル部材2を容易にハウジング1に固定することが
できると共に、同ノズル部材2を所定の位置に正確に設
置することができる。また、2層目以上については、ユ
ニット型流量測定部UFMaによって構成されているか
ら、ノズル部材2を所定の位置に正確に設置することが
できる。
【0035】すなわち、ユニット型流量測定部UFMa
を製造する段階で、ノズル部材2を取付基板8上の所定
の位置に正確に取り付けることができるから、このユニ
ット型流量測定部UFMaをハウジング1内に組み込む
だけで、ノズル部材2をハウジング1内の所定の位置に
正確に設置することができる。したがって、不良率の低
減も図ることができる。しかも、上述のように流量測定
部FMaをハウジング1内に組み込むだけですむから、
組立が簡単になると共に、組立の効率化を図ることがで
きる。
【0036】また、各ユニット型流量測定部UFMa
は、一つの部品としてユニット化されているから、多層
型流体振動形流量計を最終的に組み立てるラインとは別
のラインで組み立てることができる。すなわち、作業の
並列化を進めることができるから、単位時間当たりの完
成品の数を増加させることができる。
【0037】また、取付基板8の先端を半円形状に形成
したから、この部分でLPガスの流れが乱れることがな
い。このため、圧力取出孔4を介して検出する噴流の振
動が安定すると共に、流量測定部FMa及び各ユニット
型流量測定部UFMaにLPガスが均等に流れるように
なる。したがって、流量の測定精度の向上を図ることが
できる。
【0038】なお、上記各実施例においては、流体とし
てLPガスの流量を測定する例を示したが、LPガス以
外の他の気体や、液体の流量を測定することも可能であ
ることはいうまでもない。
【0039】また、流量測定部FMaとして5層のもの
を示したが、この5層より層の数を多くしても、また少
なくしてもよい。そして、例えばn層に構成した場合に
は、一つの流量測定部FMaで測定した流量を単にn倍
するだけで、実際の流量を正確に求めることができる。
また、測定できる最大流量も、個々の流量測定部FMa
で測定できる最大流量のn倍になる。
【0040】さらに、最下位置の流量測定部FMaのみ
を、ユニット型でない流量測定部FMaで構成したが、
この最下位置の流量測定部FMaもユニット型流量測定
部UFMaによって構成してもよい。ただし、この場合
には、取付基板8に上述したような一対の圧力取出孔4
を設け、これらの圧力取出孔4をハウジング1の外側に
引き出すような構成が必要になる。あるいは、カバー5
に圧力取出孔4を設ける方式が必要となる。
【0041】また、上記実施例においては、ユニット型
流量測定部UFMaに圧力取出孔4を設けるように構成
していないが、このユニット型流量測定部UFMaにお
いても、取付基板8に一対の圧力取出孔4を設け、かつ
これらの圧力取出孔4をハウジング1の外側に引き出す
ように構成することにより、各ユニット型流量測定部U
FMaにおいて実際に流量を測定するようにしてもよ
い。この場合には、各ユニット型流量測定部UFMa及
び流量測定部FMaで測定した流量の合計が多層型流体
振動形流量計で測定した流量になる。また、ユニット型
流量測定部UFMaの一つに圧力取出孔4を設けるよう
に構成し、他のユニット型流量測定部UFMa及び流量
測定部FMaに圧力取出孔4を設けないように構成する
ことも可能である。更に、全流量(合計流量)と流体振
動周波数の関係を求めることで流量測定を行なっても良
い。
【0042】一方、圧力取出孔4のない流量測定部FM
a(上記実施例ではユニット型流量測定部UFMa)お
いては、ターゲット3を省略してもよい。この場合に
は、取付基板8の上面に凹部1fを形成する必要がなく
なるので、コストの低減を図ることができる。ただし、
ユニット型流量測定部UFMaと圧力取出孔4のある流
量測定部FMaとを同じ条件にすることにより、各ユニ
ット型流量測定部UFMa及び流量測定部FMaに流れ
る流量がより均等になるので、各ユニット型流量測定部
UFMaにもターゲット3を設けることが好ましい。
【0043】また、ハウジング1や取付基板8をアルミ
ニウム等の金属で構成したが、例えば樹脂により射出成
形したもので構成してもよい。また、ノズル部材2や、
ターゲット3についても、金属や樹脂等で成形すること
が可能である。
【0044】
【発明の効果】この発明においては、流量測定部のうち
少なくとも一つがノズル部材を取付基板に取り付けたユ
ニット型流量測定部となっているから、例えば2層の多
層型流体振動形流量計を構成する場合には、1層目につ
いてはノズル部材をハウジングにそのまま取り付け、2
層目についてはユニット型流量測定部をハウジング内に
挿入することが可能になる。また、3層以上の場合に
は、2層目以上の部分について、ユニット型流量測定部
をハウジング内に順次挿入することにより、多層型流体
振動形流量計を構成することができる。また、多層の全
てをユニット型流量測定部によって構成することもでき
る。
【0045】そして、1層目については、ユニット型流
量測定部でない流量測定部で構成しても、2層目以上が
ユニット型流量測定部で構成されているから、2層目以
上をハウジングに挿入する前に、ノズル部材を容易にハ
ウジングに固定することができると共に、同ノズル部材
を所定の位置に正確に設置することができる。また、2
層目以上については、ユニット型流量測定部によって構
成されているから、ノズル部材を所定の位置に正確に設
置することができる。
【0046】すなわち、ユニット型流量測定部を製造す
る段階で、ノズル部材を取付基板上の所定の位置に正確
に取り付けることができるから、このユニット型流量測
定部をハウジング内に組み込むだけで、ノズル部材をハ
ウジング内の所定の位置に正確に設置することができ
る。したがって、不良率の低減も図ることができる。し
かも、上述のようにユニット型流量測定部をハウジング
内に組み込むだけですむから、組立が簡単になると共
に、組立の効率化を図ることができる。
【0047】また、各ユニット型流量測定部は、一つの
部品としてユニット化されているから、多層型流体振動
形流量計を最終的に組み立てるラインとは別のラインで
組み立てることができる。すなわち、作業の並列化を進
めることができるから、単位時間当たりの完成品の数を
増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例として示した多層型流体振
動形流量計の斜視図である。
【図2】同多層型流体振動形流量計におけるユニット型
流量測定部を示す斜視図である。
【図3】同多層型流体振動形流量計を示す要部破断平面
図である。
【図4】同多層型流体振動形流量計を示す断面図であっ
て、図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】同多層型流体振動形流量計を示す図であって、
図3のV方向からの矢視図である。
【図6】同多層型流体振動形流量計を示す図であって、
図3のVI方向からの矢視図である。
【図7】同多層型流体振動形流量計のハウジングを示す
平面図である。
【図8】同多層型流体振動形流量計の取付基板を示す平
面図である。
【図9】同多層型流体振動形流量計の各ノズル部材を示
す平面図である。
【図10】同多層型流体振動形流量計のターゲットを示
す平面図である。
【図11】同多層型流体振動形流量計を示す断面図であ
って、図3のXI−XI線に沿う断面図である。
【図12】従来例として示した流体振動形流量計の要部
破断平面図である。
【図13】同流体振動形流量計を示す断面図であって、
図12のXIII−XIII線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1 ハウジング 2 ノズル部材 8 取付基板 210 ノズル流路 FMa 流量測定部 MFM 多層型流体振動形流量計 UFMa ユニット型流量測定部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ノズル流路を構成するノズル部材を有
    し、前記ノズル流路から噴出する噴流の流体振動に基づ
    いて流量を検出するように構成された流量測定部を備え
    てなり、この流量測定部をハウジング内に複数重ねるよ
    うに設けてなる多層型流体振動形流量計であって、 前記流量測定部のうち少なくとも一つは、前記ノズル部
    材を取付基板に取り付けてユニット化したユニット型流
    量測定部によって構成されていることを特徴とする多層
    型流体振動形流量計。
JP9959098A 1998-04-10 1998-04-10 多層型流体振動形流量計 Pending JPH11295116A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108487940A (zh) * 2018-04-04 2018-09-04 西安交通大学 一种盘式透平的喷嘴结构
CN108487940B (zh) * 2018-04-04 2024-04-02 西安交通大学 一种盘式透平的喷嘴结构

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