JPH11311551A - ターゲット及び流体振動形流量計 - Google Patents

ターゲット及び流体振動形流量計

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JPH11311551A
JPH11311551A JP10119296A JP11929698A JPH11311551A JP H11311551 A JPH11311551 A JP H11311551A JP 10119296 A JP10119296 A JP 10119296A JP 11929698 A JP11929698 A JP 11929698A JP H11311551 A JPH11311551 A JP H11311551A
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height
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JP10119296A
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Minoru Kumagai
稔 熊谷
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高さの異なるものをより低コストで製造する
ことができるターゲット及びそのターゲットを用いた流
体振動形流量計を提供することを課題としている。 【解決手段】 基準ターゲット31と、この基準ターゲ
ット31の上に重ねるように設けられる補助ターゲット
32とを備えてなり、補助ターゲット32によって高さ
が変更可能に構成されていることを特徴とするターゲッ
ト30によって、同ターゲット30のコストの低減及び
流体振動形流量計FMのコストの低減を図っている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ノズル流路から
噴出する噴流の流体振動に基づいて流量を検出する流体
振動形流量計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の流体振動形流量計としては、例
えば図2〜図4に示すものが知られている。これらの図
に示す流体振動形流量計FMは、カバー5で閉じられる
ハウジング1内に一対のノズル部材2、2を設けること
により、同ハウジング1内にノズル流路210を構成す
ると共に、このノズル流路210の上流側及び下流側に
それぞれ上流側流路200及び下流側流路220を構成
する構造になっている。
【0003】下流側流路220には、ノズル流路210
の延長線上(中心線C上)にターゲット3が設けられて
いる。ターゲット3は、円弧状の断面形状を有する柱状
のもので構成されており、その下端部には、四角形状の
設定台部3aが一体的に形成されている。そして、ノズ
ル流路210を通って噴出するガス(流体)がターゲッ
ト3に衝突することによって流体振動が発生し、この流
体振動に基づいて流量を検出する原理になっている。
【0004】上記ハウジング1は、凹状に形成された箱
型矩形状の溝1aを有しており、この溝1aの表面をカ
バー5で覆うことによって、上流側流路200、ノズル
流路210及び下流側流路220を2次元流路に構成し
ている。すなわち、上流側流路200、ノズル流路21
0及び下流側流路220は、溝1aの底面を構成する底
壁部110からの高さ(図7の紙面に直交する方向の寸
法(厚さ方向の寸法))Hが一定で、中心線Cを介して
左右対称の2次元流路となっている。
【0005】また、ハウジング1には、流入口1b及び
流出口1cが設けられている。さらに、ハウジング1に
は、カバー5を固定するためのねじ穴1eが形成されて
いると共に、ノズル部材2を固定するためのねじ穴(図
示せず)が形成されている。ねじ穴1eには、カバー5
を固定するためのボルト6がねじ込まれるようになって
いる。そして、ノズル部材2には、上記ボルト6の通る
貫通孔2aが形成されていると共に、ノズル部材2をハ
ウジング1に固定するためのボルト7の貫通孔2bが形
成されている。
【0006】下流側流路220における底壁部110に
は、中心線Cに対して左右対称の位置に圧力取出孔4が
2つ形成されている。さらに、下流側流路220におけ
る底壁部110には、ターゲット3に一体に形成された
設定台部3aを保持する凹部1fが形成されている。設
定台部3aは、凹部1fに嵌合した状態において、その
上面が底壁部110の表面と面一状になるようになって
いる。そして、ターゲット3は、図3及び図4に示すよ
うに、その高さHが2次元流路の高さHと一致するよう
に設定されている。また、図3において、51はパッキ
ンである。
【0007】そして、上記のように構成された流体振動
形流量計FMにおいては、流体振動の周波数と、ガス
(流体)の流量あるいは流速が比例関係にあることか
ら、流量を測定することができる。
【0008】なお、上記流体振動形流量計FMは、LP
ガスの流量を測定するものである。ただし、上記構造の
流体振動形流量計FMにあっては、LPガス以外の他の
気体や、液体の流量を測定することも可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記流体振
動形流量計FMにおいては、ターゲット3の高さHが2
次元流路の高さHと一致するように構成されているか
ら、2次元流路の高さの異なる毎に、ターゲット3も異
なるものを用いなければならない。この場合、ターゲッ
ト3の高さが高くなるにしたがって、製造が困難にな
り、かつ製造コストも高くなってしまうことになる。こ
のため、高さの異なる全体としてのターゲット3あるい
は流体振動形流量計FMのコストを上昇させてしまうと
いう問題があった。
【0010】この発明は上記問題を解決するためになさ
れたものであり、高さの異なるものをより低コストで製
造することができるターゲット及びそのターゲットを用
いた流体振動形流量計を提供することを課題としてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載のターゲットは、基準ターゲット(3
1)と、この基準ターゲット(31)の上に重ねるよう
に設けられる補助ターゲット(32)とを備えてなり、
前記補助ターゲット(32)によって高さが変更可能に
構成されていることを特徴としている。
【0012】請求項2記載のターゲットは、請求項1記
載のターゲットにおいて、基準ターゲット(31)と補
助ターゲット(32)とがピン(33)を介して接続さ
れるようになっていることを特徴としている。
【0013】請求項3記載の流体振動形流量計は、高さ
方向の寸法が一定の2次元流路としてのノズル流路(2
10)及び下流側流路(220)を備えていると共に、
前記下流側流路(220)におけるノズル流路(21
0)の延長線上に設けられ、前記2次元流路の高さ方向
に立設されたターゲットを備えてなり、前記ノズル流路
(210)から下流側流路(220)に噴出する噴流の
流体振動に基づいて流量を検出するように構成された流
体振動形流量計であって、前記ターゲットは請求項1記
載のターゲット(30)によって構成されていることを
特徴としている。
【0014】請求項4記載の流体振動形流量計は、高さ
方向の寸法が一定の2次元流路としてのノズル流路(2
10)及び下流側流路(220)を備えていると共に、
前記下流側流路(220)におけるノズル流路(21
0)の延長線上に設けられ、前記2次元流路の高さ方向
に立設されたターゲットを備えてなり、前記ノズル流路
(210)から下流側流路(220)に噴出する噴流の
流体振動に基づいて流量を検出するように構成された流
体振動形流量計であって、前記ターゲットは請求項2記
載のターゲット(30)によって構成されていることを
特徴としている。
【0015】そして、上記のように構成された請求項1
記載のターゲットにおいては、基準ターゲット(31)
と、この基準ターゲット(31)の上に重ねるように設
けられる補助ターゲット(32)とを備えた構成になっ
ているから、基準ターゲット(31)及び補助ターゲッ
ト(32)を高さの低いもので構成することができる。
したがって、基準ターゲット(31)と補助ターゲット
(32)とを組み合わせることによって高さの高いター
ゲットを構成することができると共に、その高さの高い
ターゲットのコストの低減を図ることができる。
【0016】すなわち、高さの高い一体のターゲットを
例えばダイカストにより金属で成形する場合には、抜き
勾配を大きくとらないと成形が困難になる。このため、
高さの高いターゲットをダイカストで成形する場合に
は、高さ方向に沿ってテーパ状に幅の異なる精度的に劣
ったターゲットしか得られないことになる。しかし、こ
の請求項1に係る発明のように、高さの低い基準ターゲ
ット(31)や補助ターゲット(32)をダイカストで
製造する場合には、抜き勾配の小さな精度の良いものを
容易に得ることができる。しかも、基準ターゲット(3
1)としては共通の高さに設定しておくことができるか
ら、基準ターゲット(31)を成形する金型は一種類の
もので済むという利点がある。そして、補助ターゲット
(32)については、高さの異なる毎に異なる金型が必
要になるものの、その金型は小さなもので済むという利
点がある。したがって、ダイカストで高さの異なるター
ゲットを成形する場合には、精度の良いものを容易に製
造することができると共に、コストの低減を図ることが
できる。
【0017】同様にして、樹脂(高分子材料)を用いて
高さの異なるターゲットを射出成形する場合も、上述し
たダイカストの場合と同様に、精度の良いものを容易に
製造することができると共に、コストの低減を図ること
ができる。しかも、基準ターゲット(31)及び補助タ
ーゲット(32)の高さが低くなることから、射出成形
によるヒケ等の変形、ゆがみなどを防止することができ
る。
【0018】また、例えばフライス盤等による機械加工
によって、ターゲットを加工する場合には、加工できる
ターゲットの高さに限界があって、あまり高さの高いタ
ーゲットについては加工することができない。しかし、
請求項1に係る発明においては、高さの低い基準ターゲ
ット(31)と補助ターゲット(32)とに分割されて
いるから、フライス盤等のような機械加工によっても、
容易に加工することができる。したがって、フライス盤
等のような機械加工によって高さの異なるターゲットを
加工する場合も、精度の良いものを容易に製造すること
ができると共に、コストの低減を図ることができる。
【0019】請求項2記載のターゲットにおいては、基
準ターゲット(31)と補助ターゲット(32)とがピ
ン(33)を介して接続されているから、これらの基準
ターゲット(31)と補助ターゲット(32)とを心が
一致するように連結することができる。すなわち、基準
ターゲット(31)と補助ターゲット(32)とのつな
ぎ目の部分において、段差が生じるのを防止することが
できる。しかも、ワンタッチで簡単に基準ターゲット
(31)と補助ターゲット(32)とを接続することが
できるという利点がある。したがって、ネジ等によって
連結する場合に比して、組立工数の低減を図ることがで
きる。
【0020】請求項3記載の流体振動形流量計において
は、請求項1記載のコストの低いターゲットを用いてい
るから、コストの低減を図ることができる。しかも、そ
のターゲットの精度が高いことから、流量の測定精度の
向上を図ることができる。
【0021】請求項4記載の流体振動形流量計において
は、請求項2記載の精度のより高いターゲットを用いて
いるから、さらに流量の測定精度の向上を図ることがで
きる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例に基づき図1を参照して説明する。ただし、図2〜
図4に示す従来例の構成要素と共通する要素には同一の
符号を付し、その説明を省略する。
【0023】この実施例で示すターゲット30は、図1
に示すように、基準ターゲット31と、この基準ターゲ
ット31の上に重ねるように設けられる補助ターゲット
32とを備えてなり、補助ターゲット32によって高さ
が変更可能に構成されていることを特徴としている。そ
して、基準ターゲット31と補助ターゲット32とがピ
ン33を介して接続されるようになっている。このよう
に構成されたターゲット30は、例えば図2に示す流体
振動形流量計FMのターゲット3と同一の位置に設置さ
れている。すなわち、流体振動形流量計FMは、高さ方
向の寸法が一定の2次元流路としてのノズル流路210
及び下流側流路220を備えていると共に、前記下流側
流路220におけるノズル流路210の延長線上に設け
られ、2次元流路の高さ方向に立設されたターゲットを
備えてなり、ノズル流路210から下流側流路220に
噴出する噴流の流体振動に基づいて流量を検出するよう
に構成されたものであり、ターゲットは上記ターゲット
30によって構成されている。
【0024】基準ターゲット31の下端部には、図1に
示すように、従来例で示した設定台部3aがそのまま一
体的に形成されている。したがって、基準ターゲット3
1は、設定台部3aによって、下流側流路220におけ
る底壁部110の凹部1fに固定され、底壁部110の
表面と面一状の設定台部3aの上面から垂直に立ち上が
るようになっている。また、基準ターゲット31の上端
面には、所定の間隔をおいて2つのピン嵌合孔31aが
形成されている。
【0025】補助ターゲット31の下端面及び上端面の
それぞれには、上記基準ターゲット31に設けられたピ
ン嵌合孔31aと同一の位置にピン嵌合孔32aが形成
されている。
【0026】ピン33は、平行ピンによって構成されて
おり、上記ピン嵌合孔31a、32aに打ち込まれるこ
とにより、基準ターゲット31の上に補助ターゲット3
2を確実に連結するようになっている。そして、基準タ
ーゲット31の高さがhであるのに対して、補助ターゲ
ット32の高さがΔhになっており、これらを積み重ね
ることにより、流体振動形流量計FMの2次元流路の高
さHになるようになっている。すなわち、H=h+Δh
となっている。
【0027】上記のように構成されたターゲット30に
おいては、基準ターゲット31と、補助ターゲット32
とを備えた構成になっているから、基準ターゲット31
及び補助ターゲット32を高さの低いもので構成するこ
とができる。したがって、基準ターゲット31と補助タ
ーゲット32とを組み合わせることによって高さの高い
ターゲット30を構成することができると共に、この高
さの高いターゲット30のコストの低減を図ることがで
きる。
【0028】すなわち、高さの高い一体のターゲットを
例えばダイカストにより金属で成形する場合には、抜き
勾配を大きくとらないと成形が困難になる。このため、
高さの高いターゲットをダイカストで成形した場合に
は、高さ方向にテーパ状の変形が大きなものとなってし
まい、精度的に劣ったターゲットになってしまうことに
なる。しかし、この実施例のように、高さの低い基準タ
ーゲット31や補助ターゲット32をダイカストで製造
する場合には、抜き勾配の小さな精度の良いものを容易
に得ることができる。しかも、基準ターゲット31とし
ては共通の高さに設定しておくことができるから、基準
ターゲット31を設定台部3aと共に成形する金型は一
種類のもので済むという利点がある。そして、補助ター
ゲット32については、高さの異なる毎に異なる金型で
成形することになるが、その金型は小さなもので済むと
いう利点がある。したがって、ダイカストで高さの異な
るターゲット30を成形する場合には、精度の良いもの
を容易に製造することができると共に、コストの低減を
図ることができる。
【0029】同様にして、樹脂(高分子材料)を用いて
高さの異なるターゲットを射出成形する場合も、上述し
たダイカストの場合と同様に、精度の良いものを容易に
製造することができると共に、コストの低減を図ること
ができる。しかも、基準ターゲット31及び補助ターゲ
ット32の高さが低くなることから、射出成形によるヒ
ケ等の変形、ゆがみなどを防止することができる。
【0030】また、例えばフライス盤等による機械加工
によって、ターゲットを加工する場合には、加工できる
ターゲットの高さに限界があって、あまり高さの高いタ
ーゲットについては加工することができない。しかし、
この実施例のターゲット30においては、高さの低い基
準ターゲット31と補助ターゲット32とに分割されて
いるから、フライス盤等による機械加工によっても、容
易に加工することができる。したがって、フライス盤等
による機械加工によって高さの異なるターゲット30を
加工する場合も、精度の良いものを容易に製造すること
ができると共に、コストの低減を図ることができる。
【0031】一方、基準ターゲット31と補助ターゲッ
ト32とをピン33によって接続するようになっている
から、これらの基準ターゲット31と補助ターゲット3
2とは心がずれることなく正確に連結することができ
る。すなわち、基準ターゲット31と補助ターゲット3
2とのつなぎ目の部分において、段差が生じるのを防止
することができる。しかも、ワンタッチで簡単に基準タ
ーゲット31と補助ターゲット32とを接続することが
できるという利点がある。したがって、ネジ等を用いて
連結する場合に比べて作業能率の向上を図ることができ
る。
【0032】さらに、上述したようなコストの低いター
ゲット30を流体振動形流量計FMに用いることによっ
て、この流体振動形流量計FM自体のコストの低減を図
ることができる。しかも、ターゲット30の精度が向上
することから、流体振動形流量計FMによる流量の測定
精度の向上を図ることができる。さらに、精度が高く、
高さの高いターゲット30を提供することができること
から、流体振動形流量計FMにおける2次元流路の高さ
Hの範囲を広げることができるという利点がある。
【0033】また、従来用いていたターゲット3を基準
ターゲット31として再利用することもできる。
【0034】なお、上記実施例で示した流体振動形流量
計FMは、流体としてLPガスの流量を測定するもので
あるが、LPガス以外の他の気体や、液体の流量を測定
することも可能である。
【0035】また、補助ターゲット32を一つ設けた例
を示したが、2以上の複数の補助ターゲット32をピン
33を介してさらに重ねるように設けてもよい。この場
合には、ターゲットの高さの範囲をより広げることがで
きる。また、補助ターゲット32を一つしか設けないこ
とが明らかである場合は、一方の面側、例えば上端面側
のピン嵌合孔32aは形成しなくてもよい。
【0036】さらに、2本のピン32で、基準ターゲッ
ト31と補助ターゲット32とを連結するように構成し
たが、1本あるいは3本以上のピン33で基準ターゲッ
ト31と補助ターゲット32とを連結するように構成し
てもよい。同様にして、1本あるいは3本以上のピン3
2で補助ターゲット32同士を連結するようにしてもよ
い。ただし、接続したもの同士の相対回転を避けるた
め、2以上のピン33を用いて連結することが好まし
い。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載のターゲットにおいては、
基準ターゲットと、この基準ターゲットの上に重ねるよ
うに設けられる補助ターゲットとを備えた構成になって
いるから、基準ターゲット及び補助ターゲットを高さの
低いもので構成することができる。したがって、基準タ
ーゲットと補助ターゲットとを組み合わせることによっ
て高さの高いターゲットを構成することができると共
に、その高さの高いターゲットのコストの低減を図るこ
とができる。
【0038】すなわち、高さの高い一体のターゲットを
例えばダイカストにより金属で成形する場合には、抜き
勾配を大きくとらないと成形が困難になる。このため、
高さの高いターゲットをダイカストで成形する場合に
は、高さ方向に沿ってテーパ状に幅の異なる精度的に劣
ったターゲットしか得られないことになる。しかし、こ
の請求項1に係る発明のように、高さの低い基準ターゲ
ットや補助ターゲットをダイカストで製造する場合に
は、抜き勾配の小さな精度の良いものを容易に得ること
ができる。しかも、基準ターゲットとしては共通の高さ
に設定しておくことができるから、基準ターゲットを成
形する金型は一種類のもので済むという利点がある。そ
して、補助ターゲットについては、高さの異なる毎に異
なる金型が必要になるものの、その金型は小さなもので
済むという利点がある。したがって、ダイカストでター
ゲットを成形する場合には、精度の良いものを容易に製
造することができると共に、コストの低減を図ることが
できる。
【0039】同様にして、樹脂(高分子材料)を用いて
ターゲットを射出成形する場合も、上述したダイカスト
の場合と同様に、精度の良いものを容易に製造すること
ができると共に、コストの低減を図ることができる。し
かも、基準ターゲット及び補助ターゲットの高さが低く
なることから、射出成形によるヒケ等の変形、ゆがみな
どを防止することができる。
【0040】また、例えばフライス盤等による機械加工
によって、ターゲットを加工する場合には、加工できる
ターゲットの高さに限界があって、あまり高さの高いタ
ーゲットについては加工することができない。しかし、
請求項1に係る発明においては、高さの低い基準ターゲ
ットと補助ターゲットとに分割されているから、フライ
ス盤等のような機械加工によっても、容易に加工するこ
とができる。したがって、フライス盤等のような機械加
工によってターゲットを加工する場合も、精度の良いも
のを容易に製造することができると共に、コストの低減
を図ることができる。
【0041】請求項2記載のターゲットにおいては、基
準ターゲットと補助ターゲットとがピンを介して接続さ
れているから、これらの基準ターゲットと補助ターゲッ
トとを心が一致するように連結することができる。すな
わち、基準ターゲットと補助ターゲットとのつなぎ目の
部分において、段差が生じるのを防止することができ
る。しかも、ワンタッチで簡単に基準ターゲットと補助
ターゲットとを接続することができるという利点があ
る。したがって、ネジ等によって連結する場合に比し
て、組立工数の低減を図ることができる。
【0042】請求項3記載の流体振動形流量計において
は、請求項1記載のコストの低いターゲットを用いてい
るから、コストの低減を図ることができる。しかも、そ
のターゲットの精度が高いことから、流量の測定精度の
向上を図ることができる。
【0043】請求項4記載の流体振動形流量計において
は、請求項2記載の精度のより高いターゲットを用いて
いるから、さらに流量の測定精度の向上を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例として示したターゲットの
分解斜視図である。
【図2】従来例として示した流体振動形流量計の正面図
である。
【図3】同流体振動形流量計を示す断面図であって、図
2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】同流体振動形流量計で用いるターゲットを示す
斜視図である。
【符号の説明】
30 ターゲット 31 基準ターゲット 32 補助ターゲット 33 ピン 210 ノズル流路 220 下流側流路 FM 流体振動形流量計

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準ターゲットと、この基準ターゲット
    の上に重ねるように設けられる補助ターゲットとを備え
    てなり、前記補助ターゲットによって高さが変更可能に
    構成されていることを特徴とするターゲット。
  2. 【請求項2】 基準ターゲットと補助ターゲットとがピ
    ンを介して接続されるようになっていることを特徴とす
    る請求項1記載のターゲット。
  3. 【請求項3】 高さ方向の寸法が一定の2次元流路とし
    てのノズル流路及び下流側流路を備えていると共に、前
    記下流側流路におけるノズル流路の延長線上に設けら
    れ、前記2次元流路の高さ方向に立設されたターゲット
    を備えてなり、前記ノズル流路から下流側流路に噴出す
    る噴流の流体振動に基づいて流量を検出するように構成
    された流体振動形流量計であって、 前記ターゲットは請求項1記載のターゲットによって構
    成されていることを特徴とする流体振動形流量計。
  4. 【請求項4】 高さ方向の寸法が一定の2次元流路とし
    てのノズル流路及び下流側流路を備えていると共に、前
    記下流側流路におけるノズル流路の延長線上に設けら
    れ、前記2次元流路の高さ方向に立設されたターゲット
    を備えてなり、前記ノズル流路から下流側流路に噴出す
    る噴流の流体振動に基づいて流量を検出するように構成
    された流体振動形流量計であって、 前記ターゲットは請求項2記載のターゲットによって構
    成されていることを特徴とする流体振動形流量計。
JP10119296A 1998-04-28 1998-04-28 ターゲット及び流体振動形流量計 Pending JPH11311551A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6691420B2 (en) 2002-06-03 2004-02-17 Kabushiki Kaisha Audio-Technica Laser line beam emitting apparatus having a mechanism for automatic location of a tilted laser unit holder to a desired position

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6691420B2 (en) 2002-06-03 2004-02-17 Kabushiki Kaisha Audio-Technica Laser line beam emitting apparatus having a mechanism for automatic location of a tilted laser unit holder to a desired position

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