JPH11271107A - 圧力取出構造 - Google Patents

圧力取出構造

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JPH11271107A
JPH11271107A JP7455298A JP7455298A JPH11271107A JP H11271107 A JPH11271107 A JP H11271107A JP 7455298 A JP7455298 A JP 7455298A JP 7455298 A JP7455298 A JP 7455298A JP H11271107 A JPH11271107 A JP H11271107A
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JP7455298A
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Minoru Kumagai
稔 熊谷
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 実際に圧力を取り出す位置を変更可能とする
ことにより、極めて簡単に圧力を取り出すことのできる
圧力取出構造を提供することを課題としている。 【解決手段】 本体(ハウジング)1に形成された少な
くとも2つの圧力取出孔4から本体1内の圧力を取り出
すための圧力取出構造であって、本体1の外面に取り付
けられ、各圧力取出孔4にそれぞれ連結された圧力導通
溝81bを有するスペーサ81を備えることにより、実
際に圧力を取り出す位置を変更可能とすることができ、
これにより、極めて簡単に圧力を取り出すことができる
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、本体に形成され
た少なくとも2つの圧力取出孔から本体内の圧力を取り
出すための圧力取出構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の圧力取出構造としては、例えば
図8に示すような流体振動形流量計FMに構成されたも
のが知られている。
【0003】この流体振動形流量計FMは、カバー5で
閉じられるハウジング(本体)1内に一対のノズル部材
2、2を設けることにより、同ハウジング1内にノズル
流路210を構成すると共に、このノズル流路210の
上流側及び下流側にそれぞれ上流側流路200及び下流
側流路220を構成する構造になっている。下流側流路
220には、ノズル流路210の延長線上、すなわちノ
ズル流路210の幅方向の中央を通る中心面C上にター
ゲット3が設けられている。そして、ノズル流路210
を通って噴出するガス(流体)がターゲット3に衝突す
ることによって流体振動が発生し、この流体振動に基づ
いて流量を検出する原理になっている。
【0004】上記ハウジング1は、凹状に形成された箱
型矩形状の溝1aによって構成されている。そして、溝
1aの表面をカバー5で覆うことによって、上流側流路
200、ノズル流路210及び下流側流路220からな
る2次元流路を構成している。すなわち、上流側流路2
00、ノズル流路210及び下流側流路220は、溝1
aの底面である基準面(内面)10からの高さ(図8の
紙面に直交する方向の厚さ方向の寸法)が一定で、中心
面Cを介して左右対称の2次元流路を構成している。
【0005】さらに、ハウジング1は、流入口1b及び
流出口1cを介して他の流路に接続できるように構成さ
れている。また、ハウジング1には、カバー5を固定す
るためのねじ穴1eが形成されていると共に、ノズル部
材2を固定するためのねじ穴(図示せず)が形成されて
いる。ねじ穴1eには、カバー5を固定するためのボル
ト6がねじ込まれるようになっている。そして、ノズル
部材2には、上記ボルト6の通る貫通孔2aが形成され
ていると共に、ノズル部材2をハウジング1に固定する
ためのボルト7の貫通孔2bが形成されている。
【0006】また、ハウジング1には、下流側流路22
0に噴出する噴流の一方及び他方の側にあって、中心面
Cからの距離が等しい位置に圧力取出孔4が2つ設けら
れている。これらの圧力取出孔4は、図9〜図10に示
すように、ハウジング1の底壁部(下流側流路220を
構成する壁部)11を基準面10に対して垂直に貫通す
るように形成されている。
【0007】上記各圧力取出孔4には、図9に示すよう
に、パイプ81が溶接又は接着により固定されている。
これらのパイプ81は、各圧力取出孔4を図示しない圧
力センサ(圧力検出手段)に接続するようになってい
る。すなわち、圧力取出構造は、ハウジング1、圧力取
出孔4、パイプ81を備えた構成になっている。なお、
パイプ81によっては、このパイプ81及び圧力取出孔
4に形成したテーパネジによって、圧力取出孔4に固定
されるものもある。圧力センサは、2つの圧力取出孔4
から取り出された圧力によって、ノズル流路210から
噴出する噴流の流体振動を検出するようになっている。
【0008】このような圧力取出構造を備えた流体振動
形流量計FMは、流体振動の周波数と、ガス(流体)の
流量あるいは流速が比例関係にあることから、流量を測
定する方式になっている。なお、上記流体振動形流量計
FMは、LPガスの流量を測定するものであり、LPガ
スの流体振動を測定することになる。ただし、上記構造
の流体振動形流量計FMにあっては、LPガス以外の他
の気体や、液体の流量を測定することも可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記圧力取
出構造においては、ハウジング1における各圧力取出孔
4が互いに近接した状態になっていると、これらの各圧
力取出孔4にパイプ81を溶接又は接着により固定した
り、あるいはテーパネジにより固定したりするのが非常
に困難になるという欠点がある。すなわち、各圧力導入
孔4がハウジング1に固定されていて、圧力の取り出し
位置が変更できないので、圧力の取出が非常に困難にな
るという問題があった。
【0010】この発明は上述した問題を解消するために
なされたもので、実際に圧力を取り出す位置を変更可能
とすることにより、極めて簡単に圧力を取り出すことの
できる圧力取出構造を提供することを課題としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、本体(1)に形成された少
なくとも2つの圧力取出孔(4)から前記本体(1)内
の圧力を取り出すための圧力取出構造であって、前記本
体(1)の外面に取り付けられ、前記各圧力取出孔
(4)にそれぞれ連結された圧力導通溝(81b)を有
するスペーサ(81)を備えていることを特徴としてい
る。
【0012】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明において、スペーサ(81)の外面(81c)に密着
することによって各圧力導通溝(81b)を覆うように
設けられ、各圧力導通溝(81b)にそれぞれ連通する
圧力導入口(82a)を有する板状パッキン(82)を
備えていることを特徴としている。
【0013】請求項3に係る発明は、請求項2に係る発
明において、各圧力導入口(82a)に対応する位置に
圧力検出口(83a)を有する圧力検出手段(83)
を、板状パッキン(82)及びスペーサ(81)を介し
て本体(1)に取り付けるように構成したことを特徴と
している。
【0014】請求項4に係る発明は、請求項3に係る発
明において、圧力取出孔(4)、圧力導通溝(81
b)、圧力導入口(82a)及び圧力検出口(83a)
のそれぞれは2つのもので構成されており、圧力検出手
段(83)は、2つの圧力取出孔(4)から取り出した
圧力の差を検出するように構成されていることを特徴と
している。
【0015】そして、上記のように構成された請求項1
に係る発明においては、スペーサ(81)における圧力
導通溝(81b)の形状や長さ等を変えることにより、
実際に圧力を取り出す位置を容易に変更することができ
る。したがって、極めて簡単に圧力を取り出すことがで
きる。しかも、例えば圧力検出手段(83)を本体
(1)に直接取り付けるような場合でも、スペーサ(8
1)を介するだけで、圧力検出手段(83)の圧力検出
口(83a)を本体(1)の各圧力取出孔(4)に容易
に接続することができるという利点がある。そして、圧
力取出孔(4)の位置が実際に変化することがないか
ら、本体(1)としては共通に使用することができる利
点がある。
【0016】また、スペーサ(81)に圧力導通溝(8
1b)を形成するだけであるから、加工が極めて簡単で
ある。しかも、このような圧力導通溝(81b)を本体
(1)に加工する必要がないから、本体(1)は極めて
簡単な加工だけですむ。したがって、比較的高価な部品
である本体(1)の不良率の低減を果たすことができる
ことから、結局、コストの低減を図ることができる。
【0017】さらに、各種寸法、形状の圧力導通溝(8
1b)を有するスペーサ(81)を、大量に製作してお
くことにより、圧力を取り出す位置として各種の寸法関
係のもの、例えば各種の圧力検出手段(83)の圧力検
出口(83a)の位置に対応するものを即座に提供する
ことができる。また、スペーサ(81)としては、プラ
スチックで成形することによって大量にかつ安価に生産
をすることが可能であるから、これによってもコストの
低減を図ることができる。
【0018】請求項2に係る発明においては、板状パッ
キン(82)に設けた圧力導入口(82a)により、実
際に圧力を取り出す位置を、圧力導通溝(81b)にお
ける任意の位置に調整することができる。したがって、
例えば圧力検出手段(83)を本体(1)に直接取り付
けるような場合でも、圧力取出孔(4)につながる圧力
導入口(82a)の位置を、圧力検出手段(83)の圧
力検出口(83a)の位置に容易に調整することができ
る。
【0019】請求項3に係る発明においては、板状パッ
キン(82)及びスペーサ(81)を介して、圧力検出
手段(83)を本体(1)に取り付けるように構成して
いるから、本体(1)内の圧力を直接検出することがで
きるとともに、圧力を検出する機能を有するものを本体
(1)にコンパクトにまとめることができる。
【0020】請求項4に係る発明においては、圧力検出
手段(83)によって本体(1)内における2点間の差
圧を検出することができる。したがって、例えば流体振
動形流量計のように、2点間の差圧の変動により流体振
動を検出して、この流体振動から流量を計測するような
ものに適用する場合に、特に有利となる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を実
施例に基づき図1〜図7を参照して説明する。なお、図
1〜図5は第1実施例、図6〜図7は第2実施例を示し
ている。
【0022】まず、図1〜図5を参照して第1実施例を
説明する。ただし、図8〜図10に示す従来例の構成要
素と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を省
略する。
【0023】この実施例で示す圧力取出構造8は、図1
及び図2に示すように、ハウジング(本体)1に形成さ
れた2つの圧力取出孔4からハウジング1内の圧力を取
り出すためのものであって、ハウジング1の外面に取り
付けられ、各圧力取出孔4にそれぞれ連結された圧力導
通溝81bを有するスペーサ81を備えている。スペー
サ81には、その外面81cに密着することによって各
圧力導通溝81bを覆い、かつ各圧力導通溝81bにそ
れぞれ連通する圧力導入口82aを有する板状パッキン
82が設けられている。そして、図3及び図4に示すよ
うに、各圧力導入口82aに対応する位置に圧力検出口
83aを有する圧力検出手段83が、板状パッキン82
及びスペーサ81を介してハウジング1に取り付けられ
ている。さらに、この実施例では、圧力取出孔4、圧力
導通溝81b、圧力導入口82a及び圧力検出口83a
のそれぞれは、2つのもので構成されており、圧力検出
手段83は、2つの圧力取出孔4から取り出したハウジ
ング1内の圧力の差を検出するように構成されている。
すなわち、圧力取出構造8は、この実施例ではハウジン
グ1から圧力を取り出すように構成したものであって、
スペーサ81と、板状パッキン82と、圧力検出手段8
3とを備えた構成になっている。
【0024】以下、上記圧力取出構造8についてさらに
詳細に説明する。すなわち、上記圧力取出構造8は、流
体振動形流量計FMにおけるハウジング1に備えられた
ものである。流体振動形流量計FMは、ノズル流路21
0から下流側流路220に噴出する噴流の流体振動に基
づいて流量を検出するように構成したものであって、下
流側流路220を構成するハウジング1の底壁部(壁
部)11には、この底壁部11を貫通し、噴流の一方及
び他方の側に達する圧力取出孔4が設けられている。
【0025】底壁部11の外面には、図1〜図5に示す
ように、直方体状に凹んだ凹部110が形成されてお
り、各圧力取出孔4は、凹部110の底面110aと底
壁部11の基準面(内面)10とを垂直につなぐように
形成されている。そして、各圧力取出孔4は、中心面C
に対して左右対称の位置に、平行に形成されている。
【0026】スペーサ81は、凹部110に入るよう
に、長方形状の板状に形成されたものであり、各圧力取
出孔4に一致する位置に、案内孔81aが形成されてい
る。各案内孔81aは、スペーサ81の内面81dと外
面81cとを上下に垂直に貫通するように形成されてい
る。一方、上述した圧力導通溝81bは、スペーサ81
の外面81cに沿い、各案内孔81aから互いに離れる
方向に延在するように形成されている。そして、スペー
サ81は、図2に示すように、一方の対角方向における
2箇所の角部に形成したボルト取付孔81eを介して、
ボルトB1によってハウジング1の底壁部11に固定さ
れている。また、他方の対角方向における2つの各角部
には、後述するボルトB2を挿通するための貫通孔81
fが形成されている。
【0027】そして、スペーサ81の内面81dは凹部
110の底面110aに密着するようになっている。な
お、図示は省略するが、スペーサ81の内面81dに
は、各案内孔81aを囲むようにOリング溝が形成され
ており、このOリング溝に設けられたOリングによっ
て、スペーサ81と底壁部11との間からLPガスが漏
れるを防止するようになっている。
【0028】板状パッキン82は、図1及び図2に示す
ように、スペーサ81の外面81cに一致するように長
方形状に形成されており、案内孔81a及び圧力導通溝
81bの外面81c側の部分を閉塞するように覆うよう
になっている。そして、上述した圧力導入口82aは、
各圧力導通溝81bにおける案内孔81aとは反対側の
端部(先端部)に形成されている。ただし、各圧力導通
溝81bの長さ及び圧力導入口82aの位置は、圧力検
出手段83の各圧力検出口83aの位置に一致するよう
に設計されている。また、板状パッキン82には、上述
した貫通孔81fに一致する位置に、後述するボルトB
2を挿通するための貫通孔82bが形成されている。
【0029】圧力検出手段83は、図3及び図4に示す
ように、板状パッキン82に一致する内面83bを有す
る直方体状のブロックによって構成されたものであり、
その内部には各圧力検出口83aから導かれた圧力の差
を検出する圧力検知素子83cが設けられている。ま
た、圧力検出手段83は、上記貫通孔81f、82bに
一致する位置に形成したボルト取付孔83dを介して、
ボルトB2によってハウジング1の底壁部11に固定さ
れている。したがって、凹部110の底面110aに
は、図5に示すように、ボルトB1、B2が螺合するネ
ジ穴110bが形成されている。
【0030】上記のように構成された圧力取出構造8に
おいては、スペーサ81における圧力導通溝81bの形
状や長さや延在する方向等を変え、かつ板状パッキン8
2の圧力導入口82aの位置を変更することにより、実
際に圧力を取り出す位置を容易に変更することができ
る。したがって、極めて簡単に圧力を取り出すことがで
きる。しかも、圧力検出口83aのピッチの異なる圧力
検出手段83を、スペーサ81及び板状パッキン82を
介するだけで、ハウジング1に直接取り付けることがで
きる。すなわち、圧力検出口83aの位置の異なる圧力
検出手段83を、ハウジング1に容易に取り付けること
ができるという利点がある。しかも、圧力取出孔4の位
置を変更する必要がないから、圧力検出手段83の種類
が変わってもハウジング1を共通に使用することができ
ると共に、流体振動形流量計FMの測定精度が悪化して
しまうのを防止することができる。
【0031】また、スペーサ81に圧力導通溝81bを
形成し、板状パッキン82に圧力導入口82aを形成す
るだけであるから、加工が極めて簡単である。しかも、
このような圧力導通溝81bや圧力導入口82aをハウ
ジング1に加工する必要がないから、ハウジング1は極
めて簡単な加工だけですむ。したがって、比較的高価な
部品であるハウジング1の不良率の低減を果たすことが
でき、この結果、コストの低減を図ることができる。
【0032】さらに、各種寸法、形状の圧力導通溝81
bを有するスペーサ81や、各種の圧力導入口82aの
位置を有する板状パッキン82を、大量に製作しておく
ことにより、圧力を取り出す位置として各種の寸法関係
のもの、例えば各種の圧力検出手段83の圧力検出口8
3aの位置に対応するものを即座に提供することができ
る。また、スペーサ81としては、プラスチックで成形
することによって大量にかつ安価に生産をすることが可
能であるから、これによってもコストの低減を図ること
ができる。
【0033】また、圧力導通溝81bの形状等を全く変
えなくても、板状パッキン82に設けた圧力導入口82
aの位置を変更することにより、圧力を取り出す位置を
自由に調整することができる。したがって、板状パッキ
ン82を変更するだけで、各種の圧力検出手段83の圧
力検出口83aの位置に対応することもできる。
【0034】一方、板状パッキン82及びスペーサ81
を介して、圧力検出手段83をハウジング1に取り付け
るように構成しているから、ハウジング1内の圧力変動
を直接検出することができると共に、圧力を検出する機
能を有するものをハウジング1にコンパクトにまとめる
ことができるという利点がある。しかも、圧力検出手段
83によってハウジング1内における2点間の差圧を検
出することができるので、ノズル流路210から噴出す
る噴流の流体振動から流量を直接検出することができ
る。したがって、圧力を導くための配管等を設けること
なく流量を容易に測定することができるから、流体振動
形流量計FMのコンパクト化に大いに貢献することがで
きる。
【0035】次に、この発明の第2実施例を図6及び図
7を参照して説明する。ただし、第1実施例の構成要素
と共通する要素には同一の符号を付し、その説明を省略
する。この第2実施例が第1実施例と異なる点は、各圧
力導通溝81bがL字状に形成され、かつ2つの案内孔
81aの間の中心点に対して点対称に形成されている点
である。
【0036】すなわち、各圧力導通溝81bは、L字状
に形成されることにより、案内孔81aと反対側の先端
部が案内孔81aからより離れた位置になっている。こ
れにより、板状パッキン82の圧力導入口82aの間の
ピッチもより大きなものが得られるようになっている。
【0037】上記のように構成された圧力取出構造8に
おいては、各圧力導通溝81bがL字状に形成されてい
るから、圧力導入口82aのピッチもより大きなものを
得ることができる。したがって、圧力検出手段83とし
て圧力検出口83aのより大きなものに対応することが
できるという利点がある。
【0038】なお、上記各実施例においては、LPガス
の流量を測定する流体振動形流量計FMのハウジング1
に圧力取出構造8を構成した例を示したが流体振動形流
量計FM以外のハウジング(本体)に圧力取出構造8を
構成するようにしてもよい。また、流体振動形流量計F
Mとしては圧力取出孔4の数が2であるが、流体振動形
流量計FM以外の2を超える数の圧力取出孔4を有する
ものに対して圧力取出構造を構成するようにしてもよ
い。この場合、スペーサ81の案内孔81a、圧力導通
溝81b、板状パッキン82の圧力導入口82a、圧力
検出手段83の圧力検出口83aの数も、圧力導入孔4
の数と同じになる。そして、圧力検出手段83の圧力検
知素子83cとしては、上述したような差圧を検出する
だけのものであってもよいが、各圧力導入孔4の個々の
圧力を検出するようなものであってもよい。さらに、圧
力としてはLPガスに限らず他の流体の圧力を検出する
ものであってもよい。同様に、上述した流体振動形流量
計FMにあっても、LPガス以外の流体の流量を測定す
ることも可能である。
【0039】また、上記各実施例においては、スペーサ
81及び板状パッキン82を介して圧力検出手段83を
取り付けるように構成したが、板状パッキン82を介さ
ずに、スペーサ81に圧力検出手段83を直接設けるよ
うに構成してもよい。ただし、この場合には、スペーサ
81の外面81cに、一方の案内孔81a及び圧力導通
溝81b、他方の案内孔81a及び圧力導通溝81bを
それぞれ囲むようなOリング溝及びOリングを設け、ス
ペーサ81と圧力検出手段83との間からLPガスが漏
れないように構成することが好ましい。また、この場合
のOリング溝は、必ずしも円形のものでなくてもよく、
例えば案内孔81a及び圧力導通溝81bを囲むような
長円形状のものであってもよい。
【0040】さらに、第2実施例においては、圧力導通
溝81bをL字状に形成したが、この圧力導通溝81b
は、案内孔81aから圧力導入口82aに対応する位置
まで、直線状に斜めに伸びるように形成したものであっ
てもよい。
【0041】
【発明の効果】請求項1に係る発明においては、スペー
サにおける圧力導通溝の形状や長さ等を変えることによ
り、実際に圧力を取り出す位置を容易に変更することが
できる。したがって、極めて簡単に圧力を取り出すこと
ができる。しかも、例えば圧力検出手段を本体に直接取
り付けるような場合でも、スペーサを介するだけで、圧
力検出手段の圧力検出口を本体の各圧力取出孔に容易に
接続することができるという利点がある。そして、圧力
取出孔の位置が実際に変化することがないから、本体と
しては共通に使用することができる利点がある。
【0042】また、スペーサに圧力導通溝を形成するだ
けであるから、加工が極めて簡単である。しかも、この
ような圧力導通溝を本体に加工する必要がないから、本
体は極めて簡単な加工だけですむ。したがって、比較的
高価な部品である本体の不良率の低減を果たすことがで
きることから、結局、コストの低減を図ることができ
る。
【0043】さらに、各種寸法、形状の圧力導通溝を有
するスペーサを、大量に製作しておくことにより、圧力
を取り出す位置として各種の寸法関係のもの、例えば各
種の圧力検出手段の圧力検出口の位置に対応するものを
即座に提供することができる。また、スペーサとして
は、プラスチックで成形することによって大量にかつ安
価に生産をすることが可能であるから、これによっても
コストの低減を図ることができる。
【0044】請求項2に係る発明においては、板状パッ
キンに設けた圧力導入口により、実際に圧力を取り出す
位置を、圧力導通溝における任意の位置に調整すること
ができる。したがって、例えば圧力検出手段を本体に直
接取り付けるような場合でも、圧力取出孔につながる圧
力導入口の位置を、圧力検出手段の圧力検出口の位置に
容易に調整することができる。
【0045】請求項3に係る発明においては、板状パッ
キン及びスペーサを介して、圧力検出手段を本体に取り
付けるように構成しているから、本体内の圧力を直接検
出することができるとともに、圧力を検出する機能を有
するものを本体にコンパクトにまとめることができる。
【0046】請求項4に係る発明においては、圧力検出
手段によって本体内における2点間の差圧を検出するこ
とができる。したがって、例えば流体振動形流量計のよ
うに、2点間の差圧の変動により流体振動を検出して、
この流体振動から流量を計測するようなものに適用する
場合に、特に有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例として示した圧力取出構
造の断面図であって、図8のIX−IX線に相当する位置の
要部断面図である。
【図2】同圧力取出構造を示す図であって、図1のII−
II線に沿う矢視図である。
【図3】同圧力取出構造を示す図であって、圧力検出手
段を取り付けた状態を示す要部断面図である。
【図4】同圧力取出構造を示す図であって、図3のIV−
IV線に沿う矢視図である。
【図5】同圧力取出構造を示す図であって、図1のV−
V線に沿う断面図である。
【図6】この発明の第2実施例として示した圧力取出構
造の図であって、図1のII−II線に相当する位置の矢視
図である。
【図7】同圧力取出構造を示す図であって、図3のIV−
IV線に相当する位置の矢視図である。
【図8】従来例としての圧力取出構造を有する流体振動
形流量計を示す正面図である。
【図9】同圧力取出構造の断面図であって、図8のIX−
IX線に沿う断面図である。
【図10】同圧力取出構造を示す図であって、図9のX
−X線に沿う矢視図である。
【符号の説明】
1 本体(ハウジング) 4 圧力取出孔 8 圧力取出構造 81 スペーサ 81b 圧力導通溝 81c 外面 82 板状パッキン 82a 圧力導入口 83 圧力検出手段 83a 圧力検出口 210 ノズル流路 220 下流側流路 FM 流体振動形流量計

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体に形成された少なくとも2つの圧力
    取出孔から前記本体内の圧力を取り出すための圧力取出
    構造であって、 前記本体の外面に取り付けられ、前記各圧力取出孔にそ
    れぞれ連結された圧力導通溝を有するスペーサを備えて
    いることを特徴とする圧力取出構造。
  2. 【請求項2】 スペーサの外面に密着することによって
    各圧力導通溝を覆うように設けられ、各圧力導通溝にそ
    れぞれ連通する圧力導入口を有する板状パッキンを備え
    ていることを特徴とする請求項1記載の圧力取出構造。
  3. 【請求項3】 各圧力導入口に対応する位置に圧力検出
    口を有する圧力検出手段を、板状パッキン及びスペーサ
    を介して本体に取り付けるように構成したことを特徴と
    する請求項2記載の圧力取出構造。
  4. 【請求項4】 圧力取出孔、圧力導通溝、圧力導入口及
    び圧力検出口のそれぞれは2つのもので構成されてお
    り、 圧力検出手段は、2つの圧力取出孔から取り出した圧力
    の差を検出するように構成されていることを特徴とする
    請求項3記載の圧力取出構造。
JP7455298A 1998-03-23 1998-03-23 圧力取出構造 Pending JPH11271107A (ja)

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