JPH11310971A - 建築用断熱パネル及びその製造方法 - Google Patents
建築用断熱パネル及びその製造方法Info
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- JPH11310971A JPH11310971A JP10134310A JP13431098A JPH11310971A JP H11310971 A JPH11310971 A JP H11310971A JP 10134310 A JP10134310 A JP 10134310A JP 13431098 A JP13431098 A JP 13431098A JP H11310971 A JPH11310971 A JP H11310971A
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- heat insulating
- panel
- foamed resin
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 断熱性に優れた軽量なパネルであって、施工
が容易であり、特に、床用パネルとして好適な建築用断
熱パネルを提供する。 【解決手段】 発泡樹脂断熱材（１１）の両面に表面材
（１２）および裏面材（１３）が設けられたサンドイッ
チ構造のパネルであって、建築物の枠材に組み付けられ
た状態において、少なくとも両端部が前記枠材に固定さ
れる補強用の桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）を表面材（１
２）の内面に備えている。
が容易であり、特に、床用パネルとして好適な建築用断
熱パネルを提供する。 【解決手段】 発泡樹脂断熱材（１１）の両面に表面材
（１２）および裏面材（１３）が設けられたサンドイッ
チ構造のパネルであって、建築物の枠材に組み付けられ
た状態において、少なくとも両端部が前記枠材に固定さ
れる補強用の桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）を表面材（１
２）の内面に備えている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築用断熱パネル
及びその製造方法に関し、詳しくは、断熱性に優れた軽
量なパネルであって、施工が容易であり、特に、床用パ
ネルとして好適な建築用断熱パネル及びその製造方法に
関する。
及びその製造方法に関し、詳しくは、断熱性に優れた軽
量なパネルであって、施工が容易であり、特に、床用パ
ネルとして好適な建築用断熱パネル及びその製造方法に
関する。
【０００２】
【従来の技術】木造住宅等においては、快適な温湿度の
居住空間を確保し且つ冷暖房の省エネルギ化を達成する
ため、建物を高断熱化することが普及している。その一
環として、例えば、建物の床部分には、２枚の面材の間
に断熱材を挟み込んだ所謂サンドイッチパネルが敷設さ
れる。
居住空間を確保し且つ冷暖房の省エネルギ化を達成する
ため、建物を高断熱化することが普及している。その一
環として、例えば、建物の床部分には、２枚の面材の間
に断熱材を挟み込んだ所謂サンドイッチパネルが敷設さ
れる。
【０００３】前記サンドイッチパネルは、特公昭６２−
３４５２６号公報、特開平２−４３０３４号公報、特開
平５−３３４６４号公報、特開平８−３１２０５６号公
報などに記載されており、これらのパネルは、芯材とし
ての発泡断熱材の両面に種々の面材を貼設したものであ
る。
３４５２６号公報、特開平２−４３０３４号公報、特開
平５−３３４６４号公報、特開平８−３１２０５６号公
報などに記載されており、これらのパネルは、芯材とし
ての発泡断熱材の両面に種々の面材を貼設したものであ
る。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、サンドイッ
チパネルが敷設された床構造においては、垂直荷重によ
ってサンドイッチパネルの全体が撓み、また、芯材とし
ての発泡樹脂断熱材が経年変化によって圧縮変形する。
このため、発泡樹脂断熱材を貫通してサンドイッチパネ
ルの周辺を固定する釘やネジなどに緩みが生じ、これら
がサンドイッチパネルと擦れることにより、いわゆる床
鳴り現象が発生するという問題がある。
チパネルが敷設された床構造においては、垂直荷重によ
ってサンドイッチパネルの全体が撓み、また、芯材とし
ての発泡樹脂断熱材が経年変化によって圧縮変形する。
このため、発泡樹脂断熱材を貫通してサンドイッチパネ
ルの周辺を固定する釘やネジなどに緩みが生じ、これら
がサンドイッチパネルと擦れることにより、いわゆる床
鳴り現象が発生するという問題がある。
【０００５】本発明は、前記の実情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、断熱性に優れた軽量なパネルで
あって、施工が容易であり、特に、床用パネルとして好
適な建築用断熱パネル及びその製造方法を提供すること
にある。
のであり、その目的は、断熱性に優れた軽量なパネルで
あって、施工が容易であり、特に、床用パネルとして好
適な建築用断熱パネル及びその製造方法を提供すること
にある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明に係る建築用断熱パネルは、発泡樹脂断熱材
の両面に表面材および裏面材が設けられたサンドイッチ
構造のパネルであって、建築物の枠材に組み付けられた
状態において、少なくとも両端部が前記枠材に固定され
る補強用の桟木を前記表面材の内面に備えていることを
特徴とする。
め、本発明に係る建築用断熱パネルは、発泡樹脂断熱材
の両面に表面材および裏面材が設けられたサンドイッチ
構造のパネルであって、建築物の枠材に組み付けられた
状態において、少なくとも両端部が前記枠材に固定され
る補強用の桟木を前記表面材の内面に備えていることを
特徴とする。
【０００７】本発明の建築用断熱パネルは、幅方向に相
互に連続する適宜の横断面形状とするのが好ましく、例
えば、以下の３パターンの横断面形状とすることが出来
る。第１のパターンにおいて、表面材は、発泡樹脂断熱
材および裏面材に対し、幅方向外側に一側縁が張り出し
且つ幅方向内側に他の側縁が後退した状態に配置されて
おり、桟木は、表面材の幅方向の中央部および他の側縁
部に付設され、他の側縁部の桟木は、表面材の幅方向外
側に張り出して発泡樹脂断熱材および裏面材と共に平坦
な木口を形成する。
互に連続する適宜の横断面形状とするのが好ましく、例
えば、以下の３パターンの横断面形状とすることが出来
る。第１のパターンにおいて、表面材は、発泡樹脂断熱
材および裏面材に対し、幅方向外側に一側縁が張り出し
且つ幅方向内側に他の側縁が後退した状態に配置されて
おり、桟木は、表面材の幅方向の中央部および他の側縁
部に付設され、他の側縁部の桟木は、表面材の幅方向外
側に張り出して発泡樹脂断熱材および裏面材と共に平坦
な木口を形成する。
【０００８】また、第１のパターンをベースとした第２
のパターンにおいて、表面材の幅方向の一側縁部にも桟
木が付設され、この桟木は、発泡樹脂断熱材および裏面
材に対して突出した木口を表面材と共に形成する。さら
に、第３のパターンにおいて、表面材は、発泡樹脂断熱
材および裏面材に対し、幅方向外側に両側縁が張り出し
た状態に配置されており、桟木は、表面材の幅方向の中
央部および他の側縁部に付設され、他の側縁部の桟木
は、発泡樹脂断熱材および裏面材に対して突出した木口
を表面材と共に形成する。
のパターンにおいて、表面材の幅方向の一側縁部にも桟
木が付設され、この桟木は、発泡樹脂断熱材および裏面
材に対して突出した木口を表面材と共に形成する。さら
に、第３のパターンにおいて、表面材は、発泡樹脂断熱
材および裏面材に対し、幅方向外側に両側縁が張り出し
た状態に配置されており、桟木は、表面材の幅方向の中
央部および他の側縁部に付設され、他の側縁部の桟木
は、発泡樹脂断熱材および裏面材に対して突出した木口
を表面材と共に形成する。
【０００９】本発明の建築用断熱パネルは、発泡樹脂断
熱材に対して表面材および裏面材が接着材料により接着
されているのが好ましい。また、発泡樹脂断熱材は、表
面材と裏面材との間で発泡形成されることにより、表面
材、桟木および裏面材に一体化されているのが好まし
い。さらに、表面材および裏面材は木質系面材から成
り、表面材は裏面材より厚く設定された床用パネルであ
るのが好ましい
熱材に対して表面材および裏面材が接着材料により接着
されているのが好ましい。また、発泡樹脂断熱材は、表
面材と裏面材との間で発泡形成されることにより、表面
材、桟木および裏面材に一体化されているのが好まし
い。さらに、表面材および裏面材は木質系面材から成
り、表面材は裏面材より厚く設定された床用パネルであ
るのが好ましい
【００１０】一方、本発明に係る建築用断熱パネルの製
造方法は、桟木が付設された表面材と裏面材とを所定間
隔を開けて対向させ、両者の間で発泡樹脂を発泡させる
ことにより、表面材、桟木および裏面材に発泡樹脂断熱
材が一体化されたサンドイッチ構造のパネルを得ること
を特徴とする。
造方法は、桟木が付設された表面材と裏面材とを所定間
隔を開けて対向させ、両者の間で発泡樹脂を発泡させる
ことにより、表面材、桟木および裏面材に発泡樹脂断熱
材が一体化されたサンドイッチ構造のパネルを得ること
を特徴とする。
【００１１】本発明の建築用断熱パネルの製造方法にお
いて、表面材と裏面材とを所定間隔を開けて対向させる
には、表面材と裏面材との間に発泡樹脂ブロックを介在
させるのが好ましい。
いて、表面材と裏面材とを所定間隔を開けて対向させる
には、表面材と裏面材との間に発泡樹脂ブロックを介在
させるのが好ましい。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の建
築用断熱パネル及びその製造方法を説明する。図１は第
１実施形態の建築用断熱パネルの形状および構造を示
し、（ａ）は斜視図、（ｂ）は短辺側端面図、（ｃ）は
長辺側端面図である。図２は第２実施形態の建築用断熱
パネルの形状および構造を示し、（ａ）は斜視図、
（ｂ）は短辺側端面図、（ｃ）は長辺側端面図である。
図３は第３実施形態の建築用断熱パネルの形状および構
造を示し、（ａ）は斜視図、（ｂ）は短辺側端面図、
（ｃ）は長辺側端面図である。図４は第４実施形態の建
築用断熱パネルの形状および構造を示し、（ａ）は斜視
図、（ｂ）は短辺側端面図、（ｃ）は長辺側端面図であ
る。図５は第１実施形態〜第３実施形態の建築用断熱パ
ネルを使用した建築物の床構造を示す横断面図である。
図６は第１実施形態〜第３実施形態の建築用断熱パネル
を使用した建築物の床構造を示す縦断面図である。図７
は第４実施形態の建築用断熱パネルを使用した建築物の
床構造を示す横断面図である。なお、以下の説明におい
て、「建築用断熱パネル」は、適宜「パネル」と略称す
る。
築用断熱パネル及びその製造方法を説明する。図１は第
１実施形態の建築用断熱パネルの形状および構造を示
し、（ａ）は斜視図、（ｂ）は短辺側端面図、（ｃ）は
長辺側端面図である。図２は第２実施形態の建築用断熱
パネルの形状および構造を示し、（ａ）は斜視図、
（ｂ）は短辺側端面図、（ｃ）は長辺側端面図である。
図３は第３実施形態の建築用断熱パネルの形状および構
造を示し、（ａ）は斜視図、（ｂ）は短辺側端面図、
（ｃ）は長辺側端面図である。図４は第４実施形態の建
築用断熱パネルの形状および構造を示し、（ａ）は斜視
図、（ｂ）は短辺側端面図、（ｃ）は長辺側端面図であ
る。図５は第１実施形態〜第３実施形態の建築用断熱パ
ネルを使用した建築物の床構造を示す横断面図である。
図６は第１実施形態〜第３実施形態の建築用断熱パネル
を使用した建築物の床構造を示す縦断面図である。図７
は第４実施形態の建築用断熱パネルを使用した建築物の
床構造を示す横断面図である。なお、以下の説明におい
て、「建築用断熱パネル」は、適宜「パネル」と略称す
る。
【００１３】先ず、本発明の第１実施形態に係るパネル
を説明する。本発明のパネルは、図１に符号（１）で示
す様に、発泡樹脂断熱材（１１）の両面に表面材（１
２）および裏面材（１３）が設けられたサンドイッチ構
造のパネルであって、建築物の枠材に組み付けられた状
態において、少なくとも両端部が前記枠材に固定される
補強用の桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）を表面材（１２）
の内面に備えている。
を説明する。本発明のパネルは、図１に符号（１）で示
す様に、発泡樹脂断熱材（１１）の両面に表面材（１
２）および裏面材（１３）が設けられたサンドイッチ構
造のパネルであって、建築物の枠材に組み付けられた状
態において、少なくとも両端部が前記枠材に固定される
補強用の桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）を表面材（１２）
の内面に備えている。
【００１４】前記パネル（１）は、通常、幅が４００〜
９５０ｍｍ、長さが９００〜３０００ｍｍ、厚みが５０
〜２００ｍｍ程度とされ、その長手方向両端部の下面に
は、図１（ｃ）に示す様に、幅方向の沿って延びる段部
（１Ａ）が設けられている。この段部（１Ａ）は、幅が
２０〜２００ｍｍであり、桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）
の下方部分に木口を形成する。
９５０ｍｍ、長さが９００〜３０００ｍｍ、厚みが５０
〜２００ｍｍ程度とされ、その長手方向両端部の下面に
は、図１（ｃ）に示す様に、幅方向の沿って延びる段部
（１Ａ）が設けられている。この段部（１Ａ）は、幅が
２０〜２００ｍｍであり、桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）
の下方部分に木口を形成する。
【００１５】発泡樹脂断熱材（１１）は、発泡ウレタン
系樹脂、発泡スチレン系樹脂、発泡ポリエチレン系樹
脂、発泡ポリプロピレン系樹脂などの独立気泡の発泡樹
脂から成る。この発泡樹脂断熱材（１１）としては、予
め板状に成形され且つ桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）に対
応した溝が加工された断熱板を使用することも出来る
が、好ましくは、桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）が付設さ
れた表面材（１２）と、これに対向配置された裏面材
（１３）との間で前記の発泡樹脂を発泡させて板状に形
成される。
系樹脂、発泡スチレン系樹脂、発泡ポリエチレン系樹
脂、発泡ポリプロピレン系樹脂などの独立気泡の発泡樹
脂から成る。この発泡樹脂断熱材（１１）としては、予
め板状に成形され且つ桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）に対
応した溝が加工された断熱板を使用することも出来る
が、好ましくは、桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）が付設さ
れた表面材（１２）と、これに対向配置された裏面材
（１３）との間で前記の発泡樹脂を発泡させて板状に形
成される。
【００１６】表面材（１２）及び裏面材（１３）として
は、所定の強度を有する限り、金属板、塩ビ鋼板、樹脂
板、無機質板などの単板または複合板が使用可能である
が、断熱性能を高めるためには、構造用合板、ＯＳＢな
どの木質系面材が好ましい。木質系面材の厚みは、通
常、５〜１２ｍｍ程度である。パネル（１）を床用パネ
ルとして使用する場合、床の室内側に配置される表面材
（１２）は、強度を高める観点から、裏面材（１３）よ
り厚くするのが好ましい。
は、所定の強度を有する限り、金属板、塩ビ鋼板、樹脂
板、無機質板などの単板または複合板が使用可能である
が、断熱性能を高めるためには、構造用合板、ＯＳＢな
どの木質系面材が好ましい。木質系面材の厚みは、通
常、５〜１２ｍｍ程度である。パネル（１）を床用パネ
ルとして使用する場合、床の室内側に配置される表面材
（１２）は、強度を高める観点から、裏面材（１３）よ
り厚くするのが好ましい。
【００１７】表面材（１２）の内面、桟木（１４Ａ）、
（１４Ｂ）の周面および裏面材（１３）の内面には、発
泡樹脂断熱材（１１）を接着するための接着材料として
の接着材が塗布され、あるいは、接着フィルムが貼設さ
れている（図示省略）。接着剤としては、溶剤系接着
剤、水溶性接着剤を用いることが出来る。例えば、ウレ
タン系樹脂、エポキシ系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、アク
リル系樹脂、ゴム系樹脂、ＥＶＡ系樹脂などを用いるこ
とが出来る。また、接着フィルムとしては、ポリスチレ
ンフィルムの片面にＥＶＡ樹脂をラミネートしたものを
使用できる。
（１４Ｂ）の周面および裏面材（１３）の内面には、発
泡樹脂断熱材（１１）を接着するための接着材料として
の接着材が塗布され、あるいは、接着フィルムが貼設さ
れている（図示省略）。接着剤としては、溶剤系接着
剤、水溶性接着剤を用いることが出来る。例えば、ウレ
タン系樹脂、エポキシ系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、アク
リル系樹脂、ゴム系樹脂、ＥＶＡ系樹脂などを用いるこ
とが出来る。また、接着フィルムとしては、ポリスチレ
ンフィルムの片面にＥＶＡ樹脂をラミネートしたものを
使用できる。
【００１８】桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）としては、所
定の強度を有する限り、通常の角材や集成角材の他、樹
脂製角材や低発泡の樹脂製角材が使用可能である。桟木
（１４Ａ）、（１４Ｂ）は、表面材（１２）に沿う方向
の幅が２０〜１００ｍｍ、表面材（１２）に直交する方
向の厚みが２０〜５０ｍｍ、長さが９００〜３０００ｍ
ｍとされ、この長さは表面材（１２）の縦寸法と一致す
る。そして、これらの桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）は、
釘、ネジ、接着剤またはこれらの併用により、表面材
（１２）の内面に強固に固定されている。
定の強度を有する限り、通常の角材や集成角材の他、樹
脂製角材や低発泡の樹脂製角材が使用可能である。桟木
（１４Ａ）、（１４Ｂ）は、表面材（１２）に沿う方向
の幅が２０〜１００ｍｍ、表面材（１２）に直交する方
向の厚みが２０〜５０ｍｍ、長さが９００〜３０００ｍ
ｍとされ、この長さは表面材（１２）の縦寸法と一致す
る。そして、これらの桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）は、
釘、ネジ、接着剤またはこれらの併用により、表面材
（１２）の内面に強固に固定されている。
【００１９】本発明のパネル（１）において、表面材
（１２）は、発泡樹脂断熱材（１１）および裏面材（１
３）に対し、幅方向外側に一側縁が張り出し且つ幅方向
内側に他の側縁が後退した状態に配置されている。この
表面材（１２）は、幅が９１０ｍｍ、長さが２７３０ｍ
ｍ、厚みが９ｍｍとされ、一側縁の張り出し量および他
の側縁の後退量は、例えば３０ｍｍ程度とされる。ま
た、裏面材（１３）は、幅が９１０ｍｍ、長さが２７３
０ｍｍとされ、厚みは５．５ｍｍとされる。一方、桟木
（１４Ａ）、（１４Ｂ）は、表面材（１２）の幅方向の
中央部および他の側縁部にそれぞれ付設されている。こ
れらの桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）は、表面材（１２）
に直交する方向の厚みが３０ｍｍとされ、表面材（１
２）に沿う方向の幅は、桟木（１４Ａ）が３０ｍｍ、桟
木（１４Ｂ）が６０ｍｍとされる。そして、他の側縁部
の桟木（１４Ｂ）は、表面材（１２）の幅方向外側に張
り出して発泡樹脂断熱材（１１）および裏面材（１３）
と共に平坦な木口を形成している。
（１２）は、発泡樹脂断熱材（１１）および裏面材（１
３）に対し、幅方向外側に一側縁が張り出し且つ幅方向
内側に他の側縁が後退した状態に配置されている。この
表面材（１２）は、幅が９１０ｍｍ、長さが２７３０ｍ
ｍ、厚みが９ｍｍとされ、一側縁の張り出し量および他
の側縁の後退量は、例えば３０ｍｍ程度とされる。ま
た、裏面材（１３）は、幅が９１０ｍｍ、長さが２７３
０ｍｍとされ、厚みは５．５ｍｍとされる。一方、桟木
（１４Ａ）、（１４Ｂ）は、表面材（１２）の幅方向の
中央部および他の側縁部にそれぞれ付設されている。こ
れらの桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）は、表面材（１２）
に直交する方向の厚みが３０ｍｍとされ、表面材（１
２）に沿う方向の幅は、桟木（１４Ａ）が３０ｍｍ、桟
木（１４Ｂ）が６０ｍｍとされる。そして、他の側縁部
の桟木（１４Ｂ）は、表面材（１２）の幅方向外側に張
り出して発泡樹脂断熱材（１１）および裏面材（１３）
と共に平坦な木口を形成している。
【００２０】本発明のパネル（１）は、桟木（１４
Ａ）、（１４Ｂ）が付設された表面材（１２）と裏面材
（１３）とを所定間隔を開けて対向させ、両者の間で発
泡樹脂を発泡させることにより、表面材（１２）、桟木
（１４Ａ）、（１４Ｂ）および裏面材（１３）に発泡樹
脂断熱材（１１）が一体化される。この製造方法には、
蒸気加熱式の発泡樹脂成形機（図示省略）が使用され、
発泡樹脂としては、成形温度が低く成形が容易な発泡ス
チレンビーズが使用される。発泡樹脂の発泡倍率は、発
泡形成された発泡樹脂断熱材（１１）の強度と原料コス
トとの兼ね合いにより、通常、３０〜８０倍に設定さ
れ、第１実施形態では、５０倍に設定される。
Ａ）、（１４Ｂ）が付設された表面材（１２）と裏面材
（１３）とを所定間隔を開けて対向させ、両者の間で発
泡樹脂を発泡させることにより、表面材（１２）、桟木
（１４Ａ）、（１４Ｂ）および裏面材（１３）に発泡樹
脂断熱材（１１）が一体化される。この製造方法には、
蒸気加熱式の発泡樹脂成形機（図示省略）が使用され、
発泡樹脂としては、成形温度が低く成形が容易な発泡ス
チレンビーズが使用される。発泡樹脂の発泡倍率は、発
泡形成された発泡樹脂断熱材（１１）の強度と原料コス
トとの兼ね合いにより、通常、３０〜８０倍に設定さ
れ、第１実施形態では、５０倍に設定される。
【００２１】前記パネル（１）の製造にあたり、表面材
（１２）と裏面材（１３）とを所定間隔を開けて対向さ
せるため、裏面材（１３）の内面には、スペーサとして
の複数個の発泡樹脂ブロックが予め貼設される。また、
裏面材（１３）には、発泡樹脂の加熱蒸気を通過させる
ための複数の貫通孔（図示省略）が設けられる。そし
て、この製造方法により製造されたパネル（１）は、表
面材（１２）の内面、桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）の周
面および裏面材（１３）の内面に発泡樹脂断熱材（１
１）が密着し且つ接着剤を介して強固に一体化されたサ
ンドイッチ構造を呈する。このパネル（１）は、幅が９
１０ｍｍ、長さが２７３０ｍｍ、厚みが７５．５ｍｍで
あって、総重量は１８．５ｋｇと軽量に構成されてい
る。
（１２）と裏面材（１３）とを所定間隔を開けて対向さ
せるため、裏面材（１３）の内面には、スペーサとして
の複数個の発泡樹脂ブロックが予め貼設される。また、
裏面材（１３）には、発泡樹脂の加熱蒸気を通過させる
ための複数の貫通孔（図示省略）が設けられる。そし
て、この製造方法により製造されたパネル（１）は、表
面材（１２）の内面、桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）の周
面および裏面材（１３）の内面に発泡樹脂断熱材（１
１）が密着し且つ接着剤を介して強固に一体化されたサ
ンドイッチ構造を呈する。このパネル（１）は、幅が９
１０ｍｍ、長さが２７３０ｍｍ、厚みが７５．５ｍｍで
あって、総重量は１８．５ｋｇと軽量に構成されてい
る。
【００２２】次に、本発明の第２実施形態に係るパネル
を説明する。第２実施形態に係るパネルは、図２に符号
（２）で示す様に、前記第１実施形態のパネル（１）の
発泡樹脂断熱材（１１）、表面材（１２）、裏面材（１
３）、桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）にそれぞれ対応する
発泡樹脂断熱材（２１）、表面材（２２）、裏面材（２
３）、桟木（２４Ｂ）、（２４Ｃ）を備えており、さら
に、表面材（２２）の幅方向の一側縁部にも桟木（２４
Ａ）が付設されている。この桟木（２４Ａ）は、発泡樹
脂断熱材（２１）および裏面材（２３）に対して突出し
た木口を表面材（２２）と共に形成している。その突出
量は、例えば３０ｍｍ程度である。
を説明する。第２実施形態に係るパネルは、図２に符号
（２）で示す様に、前記第１実施形態のパネル（１）の
発泡樹脂断熱材（１１）、表面材（１２）、裏面材（１
３）、桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）にそれぞれ対応する
発泡樹脂断熱材（２１）、表面材（２２）、裏面材（２
３）、桟木（２４Ｂ）、（２４Ｃ）を備えており、さら
に、表面材（２２）の幅方向の一側縁部にも桟木（２４
Ａ）が付設されている。この桟木（２４Ａ）は、発泡樹
脂断熱材（２１）および裏面材（２３）に対して突出し
た木口を表面材（２２）と共に形成している。その突出
量は、例えば３０ｍｍ程度である。
【００２３】第２実施形態のパネル（２）は、前記製造
方法により、表面材（２２）の内面、桟木（２４Ａ）、
（２４Ｂ）、（２４Ｃ）の周面および裏面材（２３）の
内面に発泡樹脂断熱材（２１）が密着し且つ接着剤を介
して強固に一体化されたサンドイッチ構造を呈する。こ
のパネル（２）のその他の構成は、第１実施形態のパネ
ル（１）と同様である。
方法により、表面材（２２）の内面、桟木（２４Ａ）、
（２４Ｂ）、（２４Ｃ）の周面および裏面材（２３）の
内面に発泡樹脂断熱材（２１）が密着し且つ接着剤を介
して強固に一体化されたサンドイッチ構造を呈する。こ
のパネル（２）のその他の構成は、第１実施形態のパネ
ル（１）と同様である。
【００２４】続いて、本発明の第３実施形態に係るパネ
ルを説明する。第３実施形態に係るパネルは、図３に符
号（３）で示す様に、前記第１実施形態のパネル（１）
の発泡樹脂断熱材（１１）、表面材（１２）、裏面材
（１３）、桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）にそれぞれ対応
する発泡樹脂断熱材（３１）、表面材（３２）、裏面材
（３３）、桟木（３４Ａ）、（３４Ｂ）を備えている。
ルを説明する。第３実施形態に係るパネルは、図３に符
号（３）で示す様に、前記第１実施形態のパネル（１）
の発泡樹脂断熱材（１１）、表面材（１２）、裏面材
（１３）、桟木（１４Ａ）、（１４Ｂ）にそれぞれ対応
する発泡樹脂断熱材（３１）、表面材（３２）、裏面材
（３３）、桟木（３４Ａ）、（３４Ｂ）を備えている。
【００２５】前記表面材（３２）は、発泡樹脂断熱材
（３１）および裏面材（３３）に対し、幅方向外側に両
側縁が張り出した状態に配置されている。この張り出し
量は、例えば３０ｍｍ程度である。また、桟木（３４
Ａ）、（３４Ｂ）は、表面材（３２）の幅方向の中央部
および他の側縁部にそれぞれ付設されている。桟木（３
４Ａ）、（３４Ｂ）は、表面材（３２）に直交する方向
の厚みが３０ｍｍ程度とされ、表面材（３２）に沿う方
向の幅は３０ｍｍ程度とされる。そして、他の側縁部の
桟木（３４Ｂ）は、発泡樹脂断熱材（３１）および裏面
材（３３）に対して３０ｍｍ程度突出した木口を表面材
（３２）と共に形成している。
（３１）および裏面材（３３）に対し、幅方向外側に両
側縁が張り出した状態に配置されている。この張り出し
量は、例えば３０ｍｍ程度である。また、桟木（３４
Ａ）、（３４Ｂ）は、表面材（３２）の幅方向の中央部
および他の側縁部にそれぞれ付設されている。桟木（３
４Ａ）、（３４Ｂ）は、表面材（３２）に直交する方向
の厚みが３０ｍｍ程度とされ、表面材（３２）に沿う方
向の幅は３０ｍｍ程度とされる。そして、他の側縁部の
桟木（３４Ｂ）は、発泡樹脂断熱材（３１）および裏面
材（３３）に対して３０ｍｍ程度突出した木口を表面材
（３２）と共に形成している。
【００２６】第３実施形態のパネル（３）は、前記製造
方法により、表面材（３２）の内面、桟木（３４Ａ）、
（３４Ｂ）の周面および裏面材（３３）の内面に発泡樹
脂断熱材（３１）が密着し且つ接着剤を介して強固に一
体化されたサンドイッチ構造を呈する。このパネル
（３）のその他の構成は、第１実施形態のパネル（１）
と同様である。
方法により、表面材（３２）の内面、桟木（３４Ａ）、
（３４Ｂ）の周面および裏面材（３３）の内面に発泡樹
脂断熱材（３１）が密着し且つ接着剤を介して強固に一
体化されたサンドイッチ構造を呈する。このパネル
（３）のその他の構成は、第１実施形態のパネル（１）
と同様である。
【００２７】更に、本発明の第４実施形態に係るパネル
を説明する。第４実施形態に係るパネルは、図４に符号
（４）で示す様に、前記第３実施形態のパネル（３）の
発泡樹脂断熱材（３１）、表面材（３２）、裏面材（３
３）、桟木（３４Ａ）、（３４Ｂ）にそれぞれ対応する
発泡樹脂断熱材（４１）、表面材（４２）、裏面材（４
３）、桟木（４４Ｂ）、（４４Ｃ）を備えており、さら
に、表面材（４２）の幅方向の一側縁部にも桟木（４４
Ａ）が付設されている。この桟木（４４Ａ）は、発泡樹
脂断熱材（４１）および裏面材（４３）に対して突出し
た木口を表面材（４２）と共に形成している。その突出
量は、例えば５０ｍｍ程度である。
を説明する。第４実施形態に係るパネルは、図４に符号
（４）で示す様に、前記第３実施形態のパネル（３）の
発泡樹脂断熱材（３１）、表面材（３２）、裏面材（３
３）、桟木（３４Ａ）、（３４Ｂ）にそれぞれ対応する
発泡樹脂断熱材（４１）、表面材（４２）、裏面材（４
３）、桟木（４４Ｂ）、（４４Ｃ）を備えており、さら
に、表面材（４２）の幅方向の一側縁部にも桟木（４４
Ａ）が付設されている。この桟木（４４Ａ）は、発泡樹
脂断熱材（４１）および裏面材（４３）に対して突出し
た木口を表面材（４２）と共に形成している。その突出
量は、例えば５０ｍｍ程度である。
【００２８】第４実施形態のパネル（４）は、前記製造
方法により、表面材（４２）の内面、桟木（４４Ａ）、
（４４Ｂ）、（４４Ｃ）の周面および表面材（４２）の
内面に発泡樹脂断熱材（４１）が密着し且つ接着剤を介
して強固に一体化されたサンドイッチ構造を呈する。こ
のパネル（４）のその他の構成は、第１実施形態のパネ
ル（１）と同様である。
方法により、表面材（４２）の内面、桟木（４４Ａ）、
（４４Ｂ）、（４４Ｃ）の周面および表面材（４２）の
内面に発泡樹脂断熱材（４１）が密着し且つ接着剤を介
して強固に一体化されたサンドイッチ構造を呈する。こ
のパネル（４）のその他の構成は、第１実施形態のパネ
ル（１）と同様である。
【００２９】次に、本発明の各実施形態に係るパネル
（１）〜（４）の使用例を説明する。先ず、第１実施形
態〜３実施形態のパネル（１）、（２）、（３）は、図
５に示す様に、例えば土台（５）上に釘打ちされて建築
物の断熱床を構成する。この場合、使用する釘は長さ６
０ｍｍ程度とされ、これを４５０ｍｍピッチで釘打ちす
る。
（１）〜（４）の使用例を説明する。先ず、第１実施形
態〜３実施形態のパネル（１）、（２）、（３）は、図
５に示す様に、例えば土台（５）上に釘打ちされて建築
物の断熱床を構成する。この場合、使用する釘は長さ６
０ｍｍ程度とされ、これを４５０ｍｍピッチで釘打ちす
る。
【００３０】土台（５）上に釘打ちするに当たり、パネ
ル（２）は、表面材（２２）を上にして一側縁部の桟木
（２４Ａ）が左側の土台（５）上に載せられ、各桟木
（２４Ａ）、（２４Ｂ）、（２４Ｃ）の両端部が前後の
土台（５）上に載せられる。そして、このパネル（２）
は、表面材（２２）側から各桟木（２４Ａ）、（２４
Ｂ）、（２４Ｃ）が釘打ちされて土台（５）の上面に固
定される。
ル（２）は、表面材（２２）を上にして一側縁部の桟木
（２４Ａ）が左側の土台（５）上に載せられ、各桟木
（２４Ａ）、（２４Ｂ）、（２４Ｃ）の両端部が前後の
土台（５）上に載せられる。そして、このパネル（２）
は、表面材（２２）側から各桟木（２４Ａ）、（２４
Ｂ）、（２４Ｃ）が釘打ちされて土台（５）の上面に固
定される。
【００３１】また、パネル（１）は、表面材（１２）を
上にしてその一側縁部が前記パネル（２）の他側縁部の
桟木（２４Ｃ）上に載せられ、各桟木（１４Ａ）、（１
４Ｂ）の両端部が前後の土台（５）上に載せられる。そ
して、このパネル（１）は、表面材（１２）側から各桟
木（１４Ａ）、（１４Ｂ）が釘打ちされて土台（５）の
上面に固定され且つパネル（２）に連結される。
上にしてその一側縁部が前記パネル（２）の他側縁部の
桟木（２４Ｃ）上に載せられ、各桟木（１４Ａ）、（１
４Ｂ）の両端部が前後の土台（５）上に載せられる。そ
して、このパネル（１）は、表面材（１２）側から各桟
木（１４Ａ）、（１４Ｂ）が釘打ちされて土台（５）の
上面に固定され且つパネル（２）に連結される。
【００３２】さらに、パネル（３）は、表面材（３２）
を上にしてその一側縁部が前記パネル（１）の他側縁部
の桟木（１４Ｂ）上に載せられる。また、パネル（３）
の他側縁部の桟木（３４Ｂ）が右側の土台（５）上に載
せられ、各桟木（３４Ａ）、（３４Ｂ）の両端部が前後
の土台（５）上に載せられる。そして、このパネル
（３）は、表面材（３２）側から各桟木（３４Ａ）、
（３４Ｂ）が釘打ちされて土台（５）の上面に固定され
且つパネル（１）に連結される。
を上にしてその一側縁部が前記パネル（１）の他側縁部
の桟木（１４Ｂ）上に載せられる。また、パネル（３）
の他側縁部の桟木（３４Ｂ）が右側の土台（５）上に載
せられ、各桟木（３４Ａ）、（３４Ｂ）の両端部が前後
の土台（５）上に載せられる。そして、このパネル
（３）は、表面材（３２）側から各桟木（３４Ａ）、
（３４Ｂ）が釘打ちされて土台（５）の上面に固定され
且つパネル（１）に連結される。
【００３３】前述の様に、土台（５）上に敷設され且つ
幅方向に相互に連結された各パネル（２）、（１）、
（３）は、桟木より下方の木口部分が土台（５）の内側
に嵌め込まれているため、床面レベルをより低く構成で
き、相対的に天井高さをより高くすることが出来る。
幅方向に相互に連結された各パネル（２）、（１）、
（３）は、桟木より下方の木口部分が土台（５）の内側
に嵌め込まれているため、床面レベルをより低く構成で
き、相対的に天井高さをより高くすることが出来る。
【００３４】また、各パネル（２）、（１）、（３）
は、段部（２Ａ）、（１Ａ）、（３Ａ）の木口部分が土
台（５）の内側に緩み無く嵌め込まれているため、垂直
荷重による撓みが少ない。その結果、各パネル（２）、
（１）、（３）を相互に連結し且つ土台（５）に固定し
ている釘の緩みを確実に抑制することが出来る。また、
これらの釘は、発泡樹脂断熱材（２１）、（１１）、
（３１）を貫通していないため、発泡樹脂断熱材（２
１）、（１１）、（３１）が経年変化により圧縮変形し
ても、不用意に緩むことがない。従って、各パネル
（２）、（１）、（３）により構成される断熱床におい
ては、釘の緩みに伴う床鳴り現象を長期間に渡って確実
に抑制することが出来る。
は、段部（２Ａ）、（１Ａ）、（３Ａ）の木口部分が土
台（５）の内側に緩み無く嵌め込まれているため、垂直
荷重による撓みが少ない。その結果、各パネル（２）、
（１）、（３）を相互に連結し且つ土台（５）に固定し
ている釘の緩みを確実に抑制することが出来る。また、
これらの釘は、発泡樹脂断熱材（２１）、（１１）、
（３１）を貫通していないため、発泡樹脂断熱材（２
１）、（１１）、（３１）が経年変化により圧縮変形し
ても、不用意に緩むことがない。従って、各パネル
（２）、（１）、（３）により構成される断熱床におい
ては、釘の緩みに伴う床鳴り現象を長期間に渡って確実
に抑制することが出来る。
【００３５】一方、第４実施形態のパネル（４）は、図
６に示す様に、例えば土台（５）又は大引き（６）上に
釘固定されて建築物の断熱床を構成する。各パネル
（４）は、土台（５）と大引き（６）との間、および、
大引き（６）と大引き（６）との間に桟木（４４Ａ）、
（４４Ｂ）、（４４Ｃ）より下方の木口部分が嵌め込ま
れる。そして、各パネル（４）の表面材（４２）に付設
された各桟木（４４Ａ）、（４４Ｂ）、（４４Ｃ）が表
面材（４２）側から釘打ちされて土台（５）又は大引き
（６）の上面に固定される。
６に示す様に、例えば土台（５）又は大引き（６）上に
釘固定されて建築物の断熱床を構成する。各パネル
（４）は、土台（５）と大引き（６）との間、および、
大引き（６）と大引き（６）との間に桟木（４４Ａ）、
（４４Ｂ）、（４４Ｃ）より下方の木口部分が嵌め込ま
れる。そして、各パネル（４）の表面材（４２）に付設
された各桟木（４４Ａ）、（４４Ｂ）、（４４Ｃ）が表
面材（４２）側から釘打ちされて土台（５）又は大引き
（６）の上面に固定される。
【００３６】前述の様に、土台（５）及び大引き（６）
上に敷設された各パネル（４）は、桟木（４４Ａ）、
（４４Ｂ）、（４４Ｃ）より下方の木口部分が土台
（５）の内側に嵌め込まれているため、床面レベルをよ
り低く構成でき、相対的に天井高さをより高くすること
が出来る。
上に敷設された各パネル（４）は、桟木（４４Ａ）、
（４４Ｂ）、（４４Ｃ）より下方の木口部分が土台
（５）の内側に嵌め込まれているため、床面レベルをよ
り低く構成でき、相対的に天井高さをより高くすること
が出来る。
【００３７】また、前記木口部分が土台（５）の内側に
緩み無く嵌め込まれているため、垂直荷重による撓みが
少ない。その結果、各桟木（４４Ａ）、（４４Ｂ）、
（４４Ｃ）を固定している釘の緩みを確実に抑制するこ
とが出来る。また、これらの釘は、発泡樹脂断熱材（４
１）を貫通していないため、発泡樹脂断熱材（４１）が
経年変化により圧縮変形しても、不用意に緩むことがな
い。従って、各パネル（４）により構成される断熱床に
おいては、釘の緩みに伴う床鳴り現象を長期間に渡って
確実に抑制することが出来る。
緩み無く嵌め込まれているため、垂直荷重による撓みが
少ない。その結果、各桟木（４４Ａ）、（４４Ｂ）、
（４４Ｃ）を固定している釘の緩みを確実に抑制するこ
とが出来る。また、これらの釘は、発泡樹脂断熱材（４
１）を貫通していないため、発泡樹脂断熱材（４１）が
経年変化により圧縮変形しても、不用意に緩むことがな
い。従って、各パネル（４）により構成される断熱床に
おいては、釘の緩みに伴う床鳴り現象を長期間に渡って
確実に抑制することが出来る。
【００３８】本発明のパネル（１）〜（４）は、建築物
の枠材、すなわち、土台、根太、柱、間柱、胴差などに
組み付けられるパネルであり、床用パネルに限らず、壁
用パネルや天井用パネルとしても使用できるが、前述の
様に土台（５）や大引き（６）等に固定するための釘の
緩みを確実に抑制することが出来、その結果、床鳴り現
象を長期間に渡って確実に抑制することが出来るので、
床用パネルとして好適である。
の枠材、すなわち、土台、根太、柱、間柱、胴差などに
組み付けられるパネルであり、床用パネルに限らず、壁
用パネルや天井用パネルとしても使用できるが、前述の
様に土台（５）や大引き（６）等に固定するための釘の
緩みを確実に抑制することが出来、その結果、床鳴り現
象を長期間に渡って確実に抑制することが出来るので、
床用パネルとして好適である。
【００３９】
【発明の効果】以上説明した様に、本発明の建築用断熱
パネルは、表面材および裏面材が発泡樹脂断熱材の両面
に設けられたサンドイッチ構造のパネルであるから、断
熱性に優れる。そして、表面材に付設された桟木を建築
物の枠材に釘打ちするだけで施工が完了するから、施工
が容易である。
パネルは、表面材および裏面材が発泡樹脂断熱材の両面
に設けられたサンドイッチ構造のパネルであるから、断
熱性に優れる。そして、表面材に付設された桟木を建築
物の枠材に釘打ちするだけで施工が完了するから、施工
が容易である。
【００４０】また、本発明の建築用断熱パネルは、木口
部分が建築物の枠材の内側に嵌合された状態で、表面材
に付設された桟木が釘打ち等によって枠材に固定される
ため、垂直荷重による撓みが少なく、固定用の釘の緩み
を確実に抑制することが出来る。また、発泡樹脂断熱材
の圧縮変形は、釘の緩みに直接関与しない。従って、固
定用の釘の緩みに伴う床鳴り現象を長期間に渡って確実
に抑制することが出来、床用パネルとして好適である。
部分が建築物の枠材の内側に嵌合された状態で、表面材
に付設された桟木が釘打ち等によって枠材に固定される
ため、垂直荷重による撓みが少なく、固定用の釘の緩み
を確実に抑制することが出来る。また、発泡樹脂断熱材
の圧縮変形は、釘の緩みに直接関与しない。従って、固
定用の釘の緩みに伴う床鳴り現象を長期間に渡って確実
に抑制することが出来、床用パネルとして好適である。
【００４１】さらに、本発明の建築用断熱パネルは、桟
木より下方の木口部分が枠材の内側に嵌合されるため、
床用パネルとして使用した場合、床面レベルをより低く
構成でき、相対的に天井高さをより高くすることが出来
る。
木より下方の木口部分が枠材の内側に嵌合されるため、
床用パネルとして使用した場合、床面レベルをより低く
構成でき、相対的に天井高さをより高くすることが出来
る。
【００４２】一方、本発明に係る建築用断熱パネルの製
造方法によれば、表面材の内面、桟木の周面および裏面
材の内面に発泡樹脂断熱材が隙間なく密着するため、こ
れらに発泡樹脂断熱材が強固に一体化されたサンドイッ
チ構造のパネルを得ることが出来る。
造方法によれば、表面材の内面、桟木の周面および裏面
材の内面に発泡樹脂断熱材が隙間なく密着するため、こ
れらに発泡樹脂断熱材が強固に一体化されたサンドイッ
チ構造のパネルを得ることが出来る。
【図１】本発明の第１実施形態に係る建築用断熱パネル
の形状および構造を示し、（ａ）は斜視図、（ｂ）は短
辺側端面図、（ｃ）は長辺側端面図である。
の形状および構造を示し、（ａ）は斜視図、（ｂ）は短
辺側端面図、（ｃ）は長辺側端面図である。
【図２】第２実施形態に係る建築用断熱パネルの形状お
よび構造を示し、（ａ）は斜視図、（ｂ）は短辺側端面
図、（ｃ）は長辺側端面図である。
よび構造を示し、（ａ）は斜視図、（ｂ）は短辺側端面
図、（ｃ）は長辺側端面図である。
【図３】第３実施形態に係る建築用断熱パネルの形状お
よび構造を示し、（ａ）は斜視図、（ｂ）は短辺側端面
図、（ｃ）は長辺側端面図である。
よび構造を示し、（ａ）は斜視図、（ｂ）は短辺側端面
図、（ｃ）は長辺側端面図である。
【図４】第４実施形態に係る建築用断熱パネルの形状お
よび構造を示し、（ａ）は斜視図、（ｂ）は短辺側端面
図、（ｃ）は長辺側端面図である。
よび構造を示し、（ａ）は斜視図、（ｂ）は短辺側端面
図、（ｃ）は長辺側端面図である。
【図５】第１実施形態〜第３実施形態の建築用断熱パネ
ルを使用した建築物の床構造を示す横断面図である。
ルを使用した建築物の床構造を示す横断面図である。
【図６】第１実施形態〜第３実施形態の建築用断熱パネ
ルを使用した建築物の床構造を示す縦断面図である。
ルを使用した建築物の床構造を示す縦断面図である。
【図７】第４実施形態の建築用断熱パネルを使用した建
築物の床構造を示す横断面図である。
築物の床構造を示す横断面図である。
１ ：パネル １Ａ ：段部 １１ ：発泡樹脂断熱材 １２ ：表面材 １３ ：裏面材 １４Ａ：桟木 １４Ｂ：桟木 ２ ：パネル ２Ａ ：段部 ２１ ：発泡樹脂断熱材 ２２ ：表面材 ２３ ：裏面材 ２４Ａ：桟木 ２４Ｂ：桟木 ２４Ｃ：桟木 ３ ：パネル ３Ａ ：段部 ３１ ：発泡樹脂断熱材 ３２ ：表面材 ３３ ：裏面材 ３４Ａ：桟木 ３４Ｂ：桟木 ４ ：パネル ４Ａ ：段部 ４１ ：発泡樹脂断熱材 ４２ ：表面材 ４３ ：裏面材 ４４Ａ：桟木 ４４Ｂ：桟木 ４４Ｃ：桟木 ５ ：土台 ６ ：大引き
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ Ｅ０４Ｂ 5/02 Ｅ０４Ｃ 2/50 Ａ
Claims (10)
- 【請求項１】 発泡樹脂断熱材の両面に表面材および裏
面材が設けられたサンドイッチ構造のパネルであって、
建築物の枠材に組み付けられた状態において、少なくと
も両端部が前記枠材に固定される補強用の桟木を前記表
面材の内面に備えていることを特徴とする建築用断熱パ
ネル。 - 【請求項２】 表面材は、発泡樹脂断熱材および裏面材
に対し、幅方向外側に一側縁が張り出し且つ幅方向内側
に他の側縁が後退した状態に配置されており、桟木は、
表面材の幅方向の中央部および他の側縁部に付設され、
他の側縁部の桟木は、表面材の幅方向外側に張り出して
発泡樹脂断熱材および裏面材と共に平坦な木口を形成し
ている請求項１に記載の建築用断熱パネル。 - 【請求項３】 表面材の幅方向の一側縁部に桟木が付設
され、当該桟木は、発泡樹脂断熱材および裏面材に対し
て突出した木口を表面材と共に形成している請求項２に
記載の建築用断熱パネル。 - 【請求項４】 表面材は、発泡樹脂断熱材および裏面材
に対し、幅方向外側に両側縁が張り出した状態に配置さ
れており、桟木は、表面材の幅方向の中央部および他の
側縁部に付設され、他の側縁部の桟木は、発泡樹脂断熱
材および裏面材に対して突出した木口を表面材と共に形
成している請求項１に記載の建築用断熱パネル。 - 【請求項５】 発泡樹脂断熱材に対して表面材および裏
面材が接着材料により接着されている請求項１〜４に記
載の建築用断熱パネル。 - 【請求項６】 発泡樹脂断熱材は、表面材と裏面材との
間で発泡形成されることにより、表面材、桟木および裏
面材に一体化されている請求項１〜５の何れかに記載の
建築用断熱パネル。 - 【請求項７】 表面材および裏面材は木質系面材から成
り、表面材は裏面材より厚く設定されている請求項１〜
６の何れかに記載の建築用断熱パネル。 - 【請求項８】 床用パネルである請求項１〜７の何れか
に記載の建築用断熱パネル。 - 【請求項９】 請求項１〜８の何れかに記載の建築用断
熱パネルの製造方法であって、桟木が付設された表面材
と裏面材とを所定間隔を開けて対向させ、両者の間で発
泡樹脂を発泡させることにより、表面材、桟木および裏
面材に発泡樹脂断熱材が一体化されたサンドイッチ構造
のパネルを得ることを特徴とする建築用断熱パネルの製
造方法。 - 【請求項１０】 表面材と裏面材との間に発泡樹脂ブロ
ックを介在させることにより、表面材と裏面材とを所定
間隔を開けて対向させる請求項９に記載の建築用断熱パ
ネルの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10134310A JPH11310971A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 建築用断熱パネル及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10134310A JPH11310971A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 建築用断熱パネル及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11310971A true JPH11310971A (ja) | 1999-11-09 |
Family
ID=15125314
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10134310A Pending JPH11310971A (ja) | 1998-04-28 | 1998-04-28 | 建築用断熱パネル及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11310971A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003236854A (ja) * | 2002-02-07 | 2003-08-26 | Augusto Baldo | 建具部品と関連パネルの分野で使用する層状合成素材のパネルを得るための方法とその方法により形成された層状合成素材のパネル |
| JP2018090969A (ja) * | 2016-11-30 | 2018-06-14 | 積水ハウス株式会社 | 断熱リフォーム方法 |
-
1998
- 1998-04-28 JP JP10134310A patent/JPH11310971A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003236854A (ja) * | 2002-02-07 | 2003-08-26 | Augusto Baldo | 建具部品と関連パネルの分野で使用する層状合成素材のパネルを得るための方法とその方法により形成された層状合成素材のパネル |
| JP2018090969A (ja) * | 2016-11-30 | 2018-06-14 | 積水ハウス株式会社 | 断熱リフォーム方法 |
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