JP2001003477A - 床パネル - Google Patents

床パネル

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JP2001003477A
JP2001003477A JP17232699A JP17232699A JP2001003477A JP 2001003477 A JP2001003477 A JP 2001003477A JP 17232699 A JP17232699 A JP 17232699A JP 17232699 A JP17232699 A JP 17232699A JP 2001003477 A JP2001003477 A JP 2001003477A
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Japan
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joist
insulating material
heat insulating
floor panel
groove
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JP17232699A
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Yoshihiro Kato
良弘 加藤
Toshihiro Nomura
敏弘 野村
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】根太と断熱材との接合面の接合強度を向上させ
ることができる床パネルを提供する。 【解決手段】根太12は、断面長方形状をなしている。
根太12の短辺となる側の両側面12aには、それぞれ
溝部15が設けられている。これら溝部15は、各根太
12の長手方向に沿って、かつ根太12の全長に亘って
延設されている。溝部15は凹状をなし、その深さは所
定深さh1に設定されている。そして、対向する溝部1
5の底面15a間の距離L3は、根太12の厚さh2と
等しくなるように設定されている。したがって、根太1
2において、溝部15の両脇部分を除く部分の断面形状
(斜線で示す部分の形状)は、略正方形状となってい
る。これに対して、凹部14a〜14cの内側面16に
は、溝部15と対応する突部17が設けられている。そ
して、根太12及び断熱材13は、この突部17が溝部
15に嵌合した状態で接合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木造家屋に用いら
れる床パネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、木造家屋の断熱性の向上を目的と
して、床の軸組間に、断熱機能を有する床パネルが配設
されることがある。
【0003】この種の床パネルとして、図14に示すも
のがある。この床パネル51は、角柱状の木材からなる
4本の根太52と、それら根太52間に配設された3枚
の断熱材53とから構成されている。床パネル51は、
全体として長方形の板状をなし、短辺が1000mm、長
辺が2000mm程度となるように設定されている。
【0004】そして、こうした床パネル51を軸組間に
複数枚並べて配置することにより、床の断熱性を向上さ
せている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図14に示
したように、各根太52及び各断熱材53においては、
互いの接合面が平面状をなしているため、該接合面の接
合強度が低い。よって、床パネル51の施工時には、接
合面に剥離が生じないように、床パネル51を慎重に取
り扱う必要がある。こうした実情から、該接合面の接合
強度を向上させた床パネルが望まれている。
【0006】本発明は上記の課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、根太と断熱材との接合面の接合強
度を向上させることができる床パネルを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明では、木造家屋の軸組間に
設けられ、断熱材及び根太が一体的に成形されてなる床
パネルにおいて、前記断熱材との接合面である前記根太
の側面に溝または切り欠きを設けるとともに、前記断熱
材における前記根太との接合面に、前記溝または切り欠
きと対応する突部を設けたことを要旨とする。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の床パネルにおいて、前記根太は断面長方形状をな
し、その長方形の短辺に相当する面に前記溝を設けたこ
とを要旨とする。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は請求項2に記載の床パネルにおいて、前記溝は、前記
根太の長手方向に沿って、かつ前記根太の全長に亘って
形成されていることを要旨とする。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項1〜3
のいずれか1項に記載の床パネルにおいて、前記溝は、
根太の両側面にそれぞれ設けられていることを要旨とす
る。以下、本発明の「作用」について説明する。
【0011】請求項1〜4に記載の発明によると、根太
における断熱材との接合面には、溝が設けられている。
また、断熱材における根太との接合面には、その溝と対
応する突部が設けられている。このため、根太と断熱材
との接合面は、溝に突部が嵌合した状態となる。よっ
て、根太と断熱材との接合面の接合強度を向上させるこ
とができる。
【0012】請求項2に記載の発明によると、根太は断
面長方形状をなし、その長方形の短辺に相当する面に前
記溝が設けられている。このため、根太において、溝の
両脇部分を除く断面形状を略正方形状となるように設定
することができる。一般に角材は、断面積が等しけれ
ば、断面長方形状よりも断面正方形状の方が強度が高
い。よって、根太の強度を確保することができる。
【0013】請求項3に記載の発明によると、溝は、根
太の長手方向に沿って、かつ根太の全長に亘って形成さ
れている。このため、根太と断熱材との接合面全体の接
合強度を向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1〜図9に基づき詳細に説明する。図1及び図
2に示すように、床パネル11は、平面視で略正方形状
をなす板状物である。この床パネル11は、3本の根太
12と1枚の断熱材13とから構成されている。各根太
12及び断熱材13は、一体的に成形されている。
【0015】各根太12は、断面長方形状をなす角柱で
あり、木材によって形成されている。各根太12の長さ
は、図2に示すように、所定長さL1に設定されてい
る。この所定長さL1は、1000mm以下に設定されて
いる。
【0016】断熱材13は、断熱機能を有する発泡材に
よって構成されている。断熱材13は、平面視で略正方
形状をなし、図2に示すように、その一辺の長さL2
は、前記長さL1と同等に設定されている。すなわち、
長さL1と長さL2とは、1:1の関係となっている。
なお、本実施形態において、根太12の長さL1及び断
熱材13の一辺の長さL2は、910mmに設定されてい
る。このため、床パネル11は、一辺が910mmの正方
形状をなす板状物となっている。また、図3に示すよう
に、床パネル11の厚さTは、70mmに設定されてい
る。
【0017】断熱材13の上面には、それぞれ平行をな
す3つの溝部14a〜14cが、所定間隔毎に設けられ
ている。そして、各根太12は、これら溝部14a〜1
4c内にそれぞれ接合されている。このため、各根太1
2は、平行に配置された状態となっている。また、図3
及び図4に示すように、根太12は、短辺となる両側面
12aが断熱材13との接合面となるように接合されて
いる。すなわち、根太12の長辺となる面と断熱材13
の表裏面とが平行になっている。
【0018】ところで、図1に示すように、溝部14a
は、断熱材13の一方の側端13aから所定距離W1だ
け離間した位置に設けられている。溝部14bは、断熱
材13の他方の側端13bから所定距離W2だけ離間し
た位置に設けられている。溝部14cは、各溝部14
a,14bから所定距離W2だけ離間した位置に設けら
れている。このため、床パネル11の両側面は、断熱材
13によって構成されている。そして、距離W1と距離
W2との関係は、W1<W2となっている。すなわち、
床パネル11の一側面を構成する断熱材13の幅が、他
側面を構成する断熱材13の幅よりも短くなっている。
これら距離W1,W2の長さの比は、1:2.5〜1:
9の範囲内となるように設定されている。なお、本実施
形態において、所定距離W1は28mm、所定距離W2は
221mm、所定距離W3は248mmに設定されている。
よって、距離W1,W2の長さの比は、1:8.86程
度に設定されている。
【0019】また、各根太12は、断熱材13の形成領
域、すなわち溝部14a〜14cから、一端12bが所
定量C1だけ突出した状態で断熱材13に接合されてい
る。この所定量C1は、0.5〜50mmの範囲内に設定
されている。よって、根太12の他端12cは、断熱材
13の形成領域内に所定量C1だけ引っ込んだ状態とな
っている。これにより、各溝部14a〜14cにおける
根太12の他端12c側には、凹所14dが設けられて
いる。なお、本実施形態において、所定量C1は、1.
0mmに設定されており、各図においては、根太12の突
出状態及び引っ込み状態を把握しやすくするため、根太
12の突出量及び引っ込み量を実際よりも強調して示
す。
【0020】ところで、図1、図3及び図4に示すよう
に、各根太12の両側面12aには、それぞれ溝部15
が設けられている。これら溝部15は、各根太12の長
手方向に沿って、かつ根太12の全長に亘って延設され
ている。溝部15は凹状をなし、図4に示すように、そ
の深さは所定深さh1に設定されている。そして、図4
に示すように、対向する溝部15の底面15a間の距離
L3は、根太12の厚さh2と等しくなるように設定さ
れている。換言すれば、同図に示す溝部15の深さh1
は、各溝部15の底面15a間の距離L3と根太12の
厚さh2とがちょうど等しくなる深さに設定されてい
る。したがって、根太12において、溝部15の両脇部
分を除く部分の断面形状(同図に斜線で示す部分の形
状)は、略正方形状となっている。これに対して、根太
12の両側面12aに接合された凹部14a〜14cの
内側面16には、溝部15と対応する突部17が設けら
れている。そして、根太12及び断熱材13は、この突
部17が溝部15に嵌合した状態で接合されている。な
お、本実施形態において、溝部15の深さh1は5.0
mm、各溝部15の底面15a間の距離L3は45mmに設
定されている。
【0021】また、図4に示すように、前記溝部14a
〜14cの深さh3は、根太12の厚さh2よりも、
0.5〜2.0mm程度深くなるように設定されている。
このため、根太12と断熱材13との接合状態において
は、断熱材13の上面が、根太12の上面よりも0.5
〜2.0mm程度高くなっている。なお、本実施形態にお
いて、根太12の厚さh2は45mmに設定され、溝部1
4a〜14cの深さh3は46mmに設定されている。よ
って、断熱材13の上面は、根太12の上面よりも1.
0mm程度高くなっている。
【0022】図5に示すように、断熱材13の両端下側
には、それぞれ段部21が設けられている。これら段部
21は、断熱材13において、各溝部14a〜14cと
直交する辺の全長にわたって設けられている。これら段
部21を設けることにより、断熱材13の両端には、同
断熱材13の上面及び下面と平行な平行面21aと、同
平行面21aと直交する垂直面21bとが形成されてい
る。なお、図5に示すように、本実施形態において、平
行面21aの幅W4は46mm、垂直面21bの幅W5は
25mmに設定されている。
【0023】また、各段部21の下端縁、すなわち断熱
材13と垂直面21bとがなす角部は面取りが施され、
これにより同下端縁には傾斜部22が設けられている。
よって、図5に示すように、これら傾斜部22は、テー
パ状をなしている。
【0024】本実施形態において、断熱材13の材質と
しては、ポリスチレンフォームを使用している。ポリス
チレンフォームを採用した理由は、次の通りである。ま
ず第1に、ポリスチレンフォームは、家屋の解体等によ
り断熱材13を処分する際に、使い捨てとするのではな
くリサイクルが可能だからである。第2に、ポリスチレ
ンフォームは内部に微細で独立した気孔(非連続の気
孔)を備えるものであるため、押圧することによって適
度の変形を生じるからである。なお、断熱材13の発泡
倍率は、30〜70倍に設定されていることがよい。
【0025】また、本実施形態において、根太12の材
質としては、ヒバの心材を使用している。ヒバを採用し
た理由は、最も耐腐朽性及び耐蟻性に優れた木材のうち
の一種であるためである。そして、ヒバの辺材を用いず
に心材を採用した理由は、耐腐朽性及び耐蟻性が辺材よ
りも優れているためである。しかも、ヒバは、同様に耐
腐朽性及び耐蟻性に優れたヒノキなどに比べて安価なた
めである。
【0026】こうした床パネル11は、例えば以下のよ
うな手順を経て作成される。まず、ヒバの心材を切削し
て根太12となる角材を切削形成する。そして、その角
材をさらに切削して根太12を形成する。
【0027】次に、形成されるべき断熱材13の形状に
相当する凹部を備える成形金型の所定箇所に、各根太1
2を配置する。そして、成形金型内に出発原料とポリス
チレンとを注入した後、熱を加えてそれらを発泡させ
る。冷却によってそれらを充分に硬化させた後、成形金
型から断熱材13を取り外す。すると、各根太12と断
熱材13とが接合された床パネル11が完成する。した
がって、床パネル11は、各根太12と断熱材13とを
一体成形することによって形成されている。このため、
各根太12と断熱材13とは、接着剤を必要とせずに接
合されている。
【0028】次に、本実施形態の床パネル11の施工方
法について説明する。図6に示すように、土台31と大
引き32とからなる軸組の空間33に、複数の床パネル
11をはめ込み、各床パネル11を整然と並べる。詳し
くは、図8にも併せ示すように、各床パネル11の各段
部21を土台31または大引き32に当接させる。この
とき、断熱材13における各段部21の下端縁には傾斜
部22が設けられているため、図8に示すように、各段
部21は、これら傾斜部22に案内されて土台31また
は大引き32に当接する。よって、床パネル11は、空
間33にスムーズにはめ込まれる。
【0029】また、床パネル11をはめ込むときには、
断熱材13から突出した根太12の一端12bを、図7
に矢印P1で示す方向に隣り合う床パネル11の対応す
る凹所14dに嵌合させる。
【0030】こうして各床パネル11を所定の空間33
に全てはめ込むと、同図に矢印P2で示す方向に隣り合
う床パネル11は、断熱材13同士が接した状態とな
る。続いて、図8及び図9に示すように、こうした各床
パネル11の表面に、下地材34及び仕上げ材35から
なる表層材36を敷設する。ここで、断熱材13の上面
が根太12の上面よりも高く設定されているため、図9
に示すように、断熱材13と表層材36とは、確実に密
着する。
【0031】そして、この表層材36を介して根太12
の所定箇所に図示しない釘を打ちつけることによって、
同表層材36を床パネル11に固定する。このとき、断
熱材13は、釘の釘着力によって変形し、根太12と下
地材34との間の隙間が埋まる。すなわち、表層材36
と床パネル11とは、全体的に密接した状態となる。
【0032】したがって、本実施形態によれば以下のよ
うな効果を得ることができる。 (1)各根太12の短辺となる両側面12aには、それ
ぞれ溝部15が設けられている。そして、断熱材13に
おける各根太12との接合面には、それら溝部15と対
応する突部17が形成されている。このため、各根太1
2と断熱材13との接合面は、各溝部15に各突部17
が嵌合した状態となる。よって、各根太12と断熱材1
3との接合面の接合強度を向上させることができる。し
たがって、床パネル11の寿命を長くすることができ
る。
【0033】しかも、各根太12と断熱材13との接合
面の接合強度を向上させることにより、該接合面に剥離
が生じにくくなる。よって、床パネル11の搬送時や施
工時においても、前述した従来の床パネル51のように
慎重に取り扱う必要がない。その結果、床パネル11の
施工を簡単に行うことができる。
【0034】さらに、各根太12と断熱材13とは一体
成形されているため、該突部17を溝部15に確実に嵌
合させた状態で各根太12と断熱材13とを接合させる
ことができる。
【0035】(2)各根太12は、断面長方形状をなし
ている。そして、各溝部15は、その長方形の短辺に相
当する側面12aに設けられている。このため、根太1
2において、溝部15の両脇部分を除く部分の断面形状
(図4に斜線で示した部分の形状)を、断面略正方形状
にすることができる。一般に角材は、断面積が等しけれ
ば、断面長方形状よりも断面正方形状の方が強度が高
い。よって、根太12の強度を確保することができる。
【0036】(3)溝部15は、根太12の長手方向に
沿って、かつ根太12の全長に亘って形成されている。
このため、各根太12と断熱材13との接合面全体の接
合強度を向上させることができる。
【0037】(4)溝部15は、根太12の両側面12
aにそれぞれ設けられている。このため、根太12とそ
の根太12に接合される断熱材13との全ての接合面の
接合強度を確実に向上させることができる。
【0038】(5)断熱材13の材料として、ポリスチ
レンフォームを用いている。このため、家屋の解体等に
より断熱材13を処分する際等に、断熱材用材料である
ポリスチレンフォームを使い捨てとするのではなくリサ
イクルすることができる。
【0039】(6)床パネル11は、根太12と断熱材
13とを一体成形することによって形成されている。こ
のため、床パネル11の成形が簡単であるとともに、根
太12と断熱材13との接合を確実に行うことができ
る。
【0040】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ・ 前記実施形態では、溝部15の形状が凹状をなして
いる。しかし、この溝部15の形状は変更可能である。
例えば、図10(a)に示すように、溝部15をアリ溝
で構成してもよい。このようにすれば、根太12と断熱
材13との接合面の接合強度をより向上させることがで
きる。また、図10(b)に示すように、溝部15を切
り欠き43に変更して段状にしたり、図10(c)に示
すように、両側面12aに、鋸刃状の突条44が形成さ
れた状態となる切り欠き45を設けるようにしてもよ
い。
【0041】・ 図11に示すように、根太12の長辺
となる両側面12dを断熱材13との接合面とし、根太
12の長辺となる側面に溝部15を設けるようにしても
よい。なお、この場合、断熱材13の厚さTは、前記実
施形態における図3に示した断熱材13の厚さTよりも
厚くなる。
【0042】・ 前記実施形態では、根太12として、
断面長方形状の角柱を用いている。しかし、図12に示
すように、根太12として、断面正方形状の角柱を用い
てもよい。なお、同図には、該角柱に相当する形状を2
点鎖線で示している。
【0043】・ 前記実施形態では、根太12の両側面
12aに溝部15を設け、溝部14a〜14cの内側面
16にその溝部15と対応する突部17を設けている。
しかし、これを、図13に示すように、根太12の両側
面12aに突条41を設け、溝部14a〜14cの内側
面16にその突条41と対応する凹部42を設けるよう
にしてもよい。すなわち、根太12と断熱材13との接
合面の凹凸関係を、逆の構成にしてもよい。なお、この
場合、突条41を除いたときの根太12の形状が断面正
方形状をなしていることがより望ましい。また、突条4
1をアリ形状で構成し、かつ溝部42をアリ溝で構成し
てもよい。
【0044】・ 前記実施形態では、溝部15を、根太
12の一つの側面12aに1つずつ設けている。しか
し、溝部15を、一つの側面12aに複数設けるように
してもよい。
【0045】・ 前記実施形態では、断熱材13の材料
としてポリスチレンフォームを用いている。しかし、こ
の断熱材13の材料としては、ポリスチレンフォームに
限らず、フェノール樹脂、シリコン樹脂、ユリア樹脂、
硬質ウレタンフォーム等を用いてもよい。また、これら
を任意に組み合わせて使用してもよい。
【0046】・ 前記実施形態では、断熱材13の上面
が根太12の上面よりも高い位置に設定されている。し
かし、これに限らず、断熱材13の上面と根太12の上
面とを同位置となるように設定してもよい。
【0047】・ 前記実施形態では、根太12の一端が
断熱材13から突出し、かつ他端が断熱材13内に引っ
込んでいる。しかし、これに限らず、根太12の一端が
断熱材13から突出せず、かつ他端が断熱材13内に引
っ込まないように変更してもよい。換言すれば、根太1
2の両端を、断熱材13の該端縁と同位置となるように
変更してもよい。
【0048】また、根太12の両端が、断熱材13の該
端縁よりも内側に引っ込んだ位置となるようにしてもよ
い。 ・ 床パネル11の一辺の長さは、1000mm以内に限
らず、1000mm以上に設定してもよい。
【0049】・ 前記実施形態では、図9に示したよう
に、各段部21を土台31または大引き32に当接させ
た状態で床パネル11を空間33にはめ込むようにして
いる。しかし、土台31や大引き32の側面に根太掛け
が設けられている場合には、段部21をその根太掛けに
当接させた状態で床パネル11を空間33にはめ込むよ
うにしてもよい。
【0050】・ 各根太12の材料としては、ヒバの心
材に限らず、ヒバの辺材を用いるようにしてもよい。ま
た、ヒバに代えて、ヒノキ、ベイヒノキ、ベイヒバ、コ
ウヤマキ、ケヤキ、スギ、台湾ヒノキ、カラマツから選
択される1つの樹種を、各根太12の材料として用いて
もよい。このように変更しても、耐腐朽性及び耐蟻性を
向上させることができる。なお、これらの樹種から形成
された根太12を任意に組み合わせて使用してもよい。
【0051】・ 前記実施形態では、各根太12と断熱
材13とを一体成形することにより、床パネル11を形
成している。しかし、これに限らず、各根太12と断熱
材13とを別体で形成した後に、それらを貼り合わせて
床パネル11を形成してもよい。
【0052】次に、特許請求の範囲に記載された技術的
思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技
術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) 木造家屋の軸組間に設けられ、断熱材及び根太
を備えた床パネルにおいて、前記根太の側面にその長手
方向に沿って延びる突条部を設けるとともに、前記断熱
材における前記根太との接合面に、前記突条部と対応す
る溝を設けたこと。
【0053】(2) 請求項1〜4、技術的思想(1)
のいずれか1項に記載の床パネルにおいて、前記溝は凹
状をなしていること。この技術的思想(2)に記載の発
明によれば、溝の切削加工が簡単であるため、根太を簡
単に形成することができる。
【0054】(3) 請求項1〜4、技術的思想(1)
のいずれか1項に記載の床パネルにおいて、前記溝はア
リ溝であること。この技術的思想(3)に記載の発明に
よれば、根太と断熱材との接合面の接合強度をより確実
に向上させることができる。
【0055】(4) 請求項1〜4、技術的思想(1)
〜(3)のいずれか1項に記載の床パネルにおいて、前
記断熱材は、発泡材から構成されていること。 (5) 請求項1〜4、技術的思想(1)〜(4)のい
ずれか1項に記載の床パネルにおいて、前記断熱材は、
ポリスチレンフォームから構成されていること。この技
術的思想(5)に記載の発明によれば、断熱材用材料を
使い捨てにしなくてもよく、リサイクルすることができ
る。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜4に記
載の発明によれば、根太と断熱材との接合面の接合強度
を向上させることができる。
【0057】請求項2に記載の発明によれば、溝の両脇
部分を除く断面形状を略正方形状となるように設定する
ことができ、根太の強度を確保することができる。請求
項3に記載の発明によると、根太と断熱材との接合面全
体の接合強度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床パネルの一実施形態を示す斜視図。
【図2】同実施形態の床パネルの平面図。
【図3】同実施形態の床パネルの正面図。
【図4】同実施形態の床パネルの一部を拡大して示す平
面図。
【図5】同実施形態の床パネルの側面図。
【図6】同実施形態の床パネルの施工態様を示す斜視
図。
【図7】同実施形態の床パネルの施工態様を示す平面
図。
【図8】図7の矢印A方向からみた側面図。
【図9】図7のB−B線断面図。
【図10】(a)〜(c)は、本発明の他の実施形態の
床パネル11の一部を示す正面図。
【図11】本発明の他の実施形態の床パネルの一部を示
す正面図。
【図12】本発明の他の実施形態の床パネルの一部を示
す正面図。
【図13】本発明の他の実施形態の床パネルの一部を示
す正面図。
【図14】従来の床パネルを示す斜視図。
【符号の説明】
11…床パネル、12…根太、13…断熱材、13a,
13b…断熱材の側端、14a〜14c…溝部、14d
…凹所、15…溝部、17…突部、21…段部、22…
傾斜部、31…土台、32…大引き、33…空間、34
…下地材、35…仕上げ材、36…表層材、41…突
条、42…凹部、43,44…切り欠き。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木造家屋の軸組間に設けられ、断熱材及
    び根太が一体的に成形されてなる床パネルにおいて、 前記断熱材との接合面である前記根太の側面に溝または
    切り欠きを設けるとともに、前記断熱材における前記根
    太との接合面に、前記溝または切り欠きと対応する突部
    を設けたことを特徴とする床パネル。
  2. 【請求項2】 前記根太は断面長方形状をなし、その長
    方形の短辺に相当する面に前記溝を設けたことを特徴と
    する請求項1に記載の床パネル。
  3. 【請求項3】 前記溝は、前記根太の長手方向に沿っ
    て、かつ前記根太の全長に亘って形成されていることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載の床パネル。
  4. 【請求項4】 前記溝は、根太の両側面にそれぞれ設け
    られていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1
    項に記載の床パネル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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