JPH11310686A - フェノール樹脂成形材料の製造方法 - Google Patents

フェノール樹脂成形材料の製造方法

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JPH11310686A
JPH11310686A JP12020898A JP12020898A JPH11310686A JP H11310686 A JPH11310686 A JP H11310686A JP 12020898 A JP12020898 A JP 12020898A JP 12020898 A JP12020898 A JP 12020898A JP H11310686 A JPH11310686 A JP H11310686A
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JP
Japan
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continuously
phenolic resin
product
phenol
resin molding
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Application number
JP12020898A
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English (en)
Inventor
Shigeki Yasuhara
茂樹 安原
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フェノール類とアルデヒド類を触媒を用いて
反応させたフェノール生成物Aと、充填材Bとを混合し
て製造するフェノール樹脂成形材料Cの製造方法であっ
て、硬化程度が安定したフェノール樹脂成形品Cが生産
性良く得られるフェノール樹脂成形材料Cの製造方法を
提供する。 【解決手段】 フェノール生成物Aと充填材Bとを混合
する方法が、フェノール生成物Aを連続的に且つ定量的
に取り出して、減圧槽14内で連続的に脱水し、混合装
置30に供給すると共に、その混合装置30に充填材B
を定量的に供給して連続的に混合する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フェノール樹脂成
形品の製造に使用されるフェノール樹脂成形材料の、製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、配線器具、食器等の製造にフ
ェノール樹脂成形材料が使用されている。このフェノー
ル樹脂成形材料は、フェノール類とアルデヒド類を触媒
を用いて反応させたフェノール生成物と、パルプ等の充
填材とを均一に混合した後、各種形状の成形品を製造可
能とするために、粉砕や造粒を行って、Bステージ状態
の、粉体状や粒状の固形物に形成したものである。な
お、フェノール類とアルデヒド類を反応させた場合、こ
の反応によって縮合水が発生するため、得られるフェノ
ール生成物には水分を含有しており、フェノール生成物
と充填材とを混合する前及び/又は混合した後に、脱水
することが行われている。
【0003】この脱水する方法としては、例えば、特開
平5−42539号に記載されたように、薄膜脱水乾燥
方法や、噴霧乾燥方法や、減圧条件下で攪拌する方法等
が行われており、フェノール樹脂成形材料を製造する場
合には、この脱水して得られた脱水物と、充填材とをそ
れぞれ所定量計量した後、混合し、次いで粉砕したり造
粒した後、冷却する方法により一般に製造されている。
【0004】しかし、脱水して得られた脱水物は、貯蔵
中にも反応が進行して硬化が進んでしまうため、この貯
蔵時間の長さの違いによって、得られるフェノール樹脂
成形材料の硬化程度が変動するという問題があった。
【0005】なお、この貯蔵時間の違いの影響を小さく
するために、貯蔵時間の短い脱水物を用いて得られたフ
ェノール樹脂成形材料から、貯蔵時間の長い脱水物を用
いて得られたフェノール樹脂成形材料までを、混合して
均一化することが検討されている。しかし、この方法の
場合、混合するための工程や装置が必要となり、生産性
が低いという問題があった。そのため、硬化程度が安定
したフェノール樹脂成形品が生産性良く得られるフェノ
ール樹脂成形材料の製造方法が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を改善するために成されたもので、その目的とするとこ
ろは、フェノール類とアルデヒド類を触媒を用いて反応
させたフェノール生成物と、充填材とを混合すると共
に、Bステージ化して製造するフェノール樹脂成形材料
の製造方法であって、硬化程度が安定したフェノール樹
脂成形品が生産性良く得られるフェノール樹脂成形材料
の製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
フェノール樹脂成形材料の製造方法は、フェノール類と
アルデヒド類を触媒を用いて反応させたフェノール生成
物と、充填材とを混合すると共に、Bステージ状態に固
形化して製造するフェノール樹脂成形材料の製造方法に
おいて、フェノール生成物と充填材とを混合する方法
が、フェノール生成物を連続的に且つ定量的に取り出し
て脱水すると共に、その脱水物に充填材を定量的に供給
して連続的に混合する方法であることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項2に係るフェノール樹脂成
形材料の製造方法は、請求項1記載のフェノール樹脂成
形材料の製造方法において、触媒が、塩基性触媒である
ことを特徴とする。
【0009】本発明によると、フェノール生成物中の水
分を除去して脱水物を製造してから、その脱水物を用い
てフェノール樹脂成形材料を製造するまでの時間が一定
するため、硬化程度が安定したフェノール樹脂成形品が
得られる。また、硬化程度が異なるフェノール樹脂成形
材料を混合して均一化することが不要となるため、生産
性が優れたフェノール樹脂成形材料の製造方法となる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係るフェノール樹脂成形
材料の製造方法を図面に基づいて説明する。図1は本発
明に係るフェノール樹脂成形材料の製造方法の一実施の
形態を説明する図である。
【0011】本発明に係るフェノール樹脂成形材料の製
造方法の一実施の形態は、図1に示すように、第一タン
ク10内に貯蔵されたフェノール生成物Aと、第二タン
ク20内に貯蔵された充填材Bとを、混合装置30内で
連続的に混合することにより、Bステージ状態に固形化
したフェノール樹脂成形材料Cを、連続的に製造するフ
ェノール樹脂成形材料の製造方法である。
【0012】なお、第一タンク10内に貯蔵されたフェ
ノール生成物Aは、フェノール類とアルデヒド類を触媒
を用いて縮合反応させたものであり、この反応によって
縮合水が発生するため、フェノール生成物Aは水分を含
有した液体となっている。
【0013】そして、この第一タンク10内に貯蔵され
たフェノール生成物Aは、第一タンク10の下部に設け
られた第一バルブ12の開閉度を調整することにより、
連続的に且つ定量的に取り出されるようになっている。
そして、この定量的に取り出されたフェノール生成物A
は、減圧ポンプ16が接続された減圧槽14に連続的に
投入され、減圧槽14内で脱水されるようになってい
る。そしてこの水分が除去された脱水物が、減圧槽14
の下部から連続的に且つ定量的に取り出され、混合装置
30に連続的に且つ定量的に供給されるようになってい
る。なお、減圧槽14内では、フェノール生成物Aを連
続的に送ることにより、フェノール生成物Aが減圧槽1
4内に滞在する時間を一定になるように制御しており、
減圧槽14に先に投入されたものから順に減圧槽14の
下部から取り出されるようになっている。
【0014】なおこのとき除去する水分は、フェノール
生成物Aに含まれる全ての水分を除去することに限定す
るものではなく、混合装置30内でも除去可能な場合に
は、多少残っていても良い。この場合、減圧槽14内の
減圧度を制御することにより、一定の比率で水分が除去
されるようにし、減圧槽14の下部から取り出される脱
水物に含有する水分が一定量になるようにする。
【0015】また、第二タンク20内に貯蔵された充填
材Bも、第二タンク20の下部に設けられた第二バルブ
22の開閉度を調整することにより、連続的に且つ定量
的に取り出されるようになっている。そして、この定量
的に取り出された充填材Bも、混合装置30に連続的に
供給されるようになっている。
【0016】そして、混合装置30では、脱水物と充填
材Bとが混合されながら搬送されるようになっており、
均一に混合された後、冷却されて、Bステージ状態のフ
ェノール樹脂成形材料Cが、連続的に且つ定量的に得ら
れるようになっている。
【0017】そのため、フェノール生成物A中の水分を
除去して脱水物を製造してから、その脱水物を用いてフ
ェノール樹脂成形材料Cを製造するまでの時間が一定す
るため、硬化程度が安定したフェノール樹脂成形品が得
られる。また、硬化程度が異なるフェノール樹脂成形材
料を混合して均一化することが不要となるため、生産性
が優れたフェノール樹脂成形材料の製造方法となる。
【0018】なお、上記の実施の形態は、予め縮合反応
させたフェノール生成物Aを第一タンク10内に貯蔵し
ておき、そこから連続的に且つ定量的に取り出してフェ
ノール樹脂成形材料Cを製造する実施の形態を説明した
が、フェノール類とアルデヒド類をそれぞれ、連続的に
且つ定量的に供給して反応させることにより、連続的に
フェノール生成物Aを製造し、この連続的に得られるフ
ェノール生成物Aを減圧槽14に供給するようにしても
良い。
【0019】また、脱水物と充填材Bとを混合する際に
は、多少加熱して混練することにより、所定の硬化程度
になるように調整するようにしても良い。また、混合装
置30で混合して得られた塊状又はシート状のフェノー
ル樹脂成形材料Cを、別途ボールミルや造粒機に投入し
て、粉体状や粒状に形成するようにしても良い。
【0020】なお、本発明で使用するフェノール類とし
ては、例えばフェノール、オルソクレゾール、メタクレ
ゾール、パラクレゾール、レゾルシン等、フェノール性
水酸基を1個以上有するものの単独、混合物またはこれ
らの置換体が挙げられるが、一般的にはフェノールが用
いられる。
【0021】また、本発明に使用するアルデヒド類とし
ては、例えばパラホルムアルデヒド、ホルマリン水溶液
等、アルデヒド基を1個以上有するものの単独、混合物
またはこれらの置換体が挙げられる。また、本発明に使
用する触媒としては、例えばシュウ酸、コハク酸、マレ
イン酸、ギ酸、塩酸、硫酸、燐酸等の酸性触媒、また
は、例えばアンモニア、トリメチルアミン、トリエチル
アミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、メチルアミ
ン、ヘキサメチレンテトラミン、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム等の塩基性触媒が挙げられる。
【0022】なお、塩基性触媒を用いて反応させた場
合、酸性触媒を用いた場合と比較して反応性が高く、塩
基性触媒を用いて得られたフェノール生成物Aを脱水し
たレゾール型の脱水物は、酸性触媒を用いて得られたフ
ェノール生成物Aを脱水したノボラック型の脱水物と比
較して、貯蔵中に硬化が進んでしまいやすいため、本発
明によると、特に硬化程度が安定したフェノール樹脂成
形品が生産性良く得られる。
【0023】また、本発明に使用する充填材Bとして
は、例えばパルプ、木粉、有機繊維、ガラス繊維、炭酸
カルシウム等が挙げられ、単独で用いても、2種類以上
を併用しても良い。なお、必要に応じて、硬化剤、顔
料、染料、滑剤、離型剤等も配合しても良い。この場
合、充填材Bに予め所定の比率で配合しておいても良
く、混合装置30に連続的に且つ定量的に供給して、脱
水物や充填材Bと混合するようにしても良い。
【0024】
【発明の効果】本発明に係るフェノール樹脂成形材料の
製造方法は、フェノール生成物を連続的に且つ定量的に
取り出して脱水すると共に、その脱水物に充填材を定量
的に供給して連続的に混合して製造するため、硬化程度
が安定したフェノール樹脂成形品が生産性良く得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフェノール樹脂成形材料の製造方
法の一実施の形態を説明する図である。
【符号の説明】
10 第一タンク 12 第一バルブ 14 減圧槽 16 減圧ポンプ 20 第二タンク 22 第二バルブ 30 混合装置 A フェノール生成物 B 充填材 C フェノール樹脂成形材料

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノール類とアルデヒド類を触媒を用
    いて反応させたフェノール生成物と、充填材とを混合す
    ると共に、Bステージ状態に固形化して製造するフェノ
    ール樹脂成形材料の製造方法において、フェノール生成
    物と充填材とを混合する方法が、フェノール生成物を連
    続的に且つ定量的に取り出して脱水すると共に、その脱
    水物に充填材を定量的に供給して連続的に混合する方法
    であることを特徴とするフェノール樹脂成形材料の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 触媒が、塩基性触媒であることを特徴と
    する請求項1記載のフェノール樹脂成形材料の製造方
    法。
JP12020898A 1998-04-30 1998-04-30 フェノール樹脂成形材料の製造方法 Pending JPH11310686A (ja)

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