JP3362590B2 - レゾール樹脂成形材料の製法 - Google Patents

レゾール樹脂成形材料の製法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レゾール樹脂成形
材料の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】レゾール樹脂成形材料は、フェノールと
ホルムアルデヒドとをアルカリの存在下で反応させて得
られた縮合物を脱水、冷却して固化物とし、この固化物
を粉砕して粉末状の樹脂を得、さらにこの樹脂とフィラ
ー、離型剤、硬化助剤、および樹脂を溶かすための溶剤
とを混合、分散し、ヘンシェルミキサ等の造粒機で粒状
化して製造する製法が採用されている。この製法による
と、上述の如く、固化物を一旦メタノールの如き揮発
性、可燃性の高い有機溶剤に溶かす工程を含むために、
作業環境の安全性に欠ける問題がある。
【0003】この作業環境の安全性に欠ける問題を解消
するレゾール樹脂成形材料の製法として、フェノールと
ホルムアルデヒドとをアルカリの存在下で反応させる際
に、ホルムアルデヒドのモル数Fとフェノールのモル数
Pとのモル比F/Pが1.2〜2.5の範囲で縮合反応
させた後、脱水して得られた液状の縮合物をフィラーに
混合分散した後、造粒する方法が有効であるが、未反応
のフリーのフェノールモノマーが3〜4wt%成形材料
中に残存するのが実情であった。このフェノールモノマ
ーは成形金型を汚し、その結果、連続的成形性が低下す
る点で問題があった。すなわち、多量のフェノールモノ
マーが残存すると、少ない成形サイクルの過程で成形金
型にクモリが発生し、しばしば青粉で磨く必要があった
からである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、フェノールとホルムアルデヒドとが反応したレ
ゾール型縮合物から成る固化物を溶媒に溶かす工程を無
くした、作業環境の安全性を改善したレゾール樹脂成形
材料の製法において、フリーのフェノールモノマーの残
存量を削減したレゾール樹脂成形材料の製法を提供する
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係るレゾール樹
脂成形材料の製法は、フェノールとホルムアルデヒドと
をアルカリの存在下で反応させる際に、ホルムアルデヒ
ドのモル数Fとフェノールのモル数Pとのモル比F/P
が1.2〜2.5の範囲で縮合反応させた後、脱水して
得られた液状の縮合物にジグリシジルアニリンを添加攪
拌し、次いでフィラーに混合分散した後、造粒するもの
で、フェノールとホルムアルデヒドとが反応したレゾー
ル型縮合物から成る固化物を溶媒に溶かす工程を無くし
た、作業環境の安全性を改善し、併せてフリーのフェノ
ールモノマーの残存量の削減効果を有するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】本発明のレゾール樹脂成形材料の製法にお
いては、フェノールとホルムアルデヒドとをアルカリの
存在下で反応させることにより、レゾール型の縮合物が
得られる。フェノールとホルムアルデヒドとの配合割合
は、ホルムアルデヒドのモル数Fとフェノールのモル数
Pとのモル比F/Pが1.2〜2.5の範囲に限定され
る。すなわち、モル比F/Pが1.2未満では目的物の
レゾール樹脂成形材料を高温で成形しても硬化反応しに
くく、2.5を越えるとゲル化しやすいからである。
【0008】フェノールとホルムアルデヒドとを反応さ
せる際に用いるアルカリとしては、常用のアルカリ化合
物を適用することができ、例えば水酸化ナトリューム、
水酸化バリュームの如き種々の金属水酸化物、アンモニ
アからはじまってヘキサメチレンテトラミン等の有機の
アミン系化合物を用いることができる。
【0009】ホルムアルデヒドとフェノールとの反応温
度は比較的広範囲でも、反応が進行するが、80〜13
0℃が適当である。
【0010】このような条件のもとで反応させると、レ
ゾール型の縮合物を得ることができるが、反応後は減圧
の下で加熱脱水して液状の状態にする。このレゾール型
の縮合物は、GPC分析での数平均分子量が300〜3
000、中でも600〜1000が望ましい。
【0011】この液状の縮合物は低温になるにしたがい
粘度が高くなる性質を示すから、50〜120℃、好ま
しくは80〜90℃に保持し、この縮合物にジグリシジ
ルアニリンを添加攪拌し均一な樹脂固形分を含む液状組
成物とする。
【0012】次に この液状組成物をフィラー、離型剤
に投入しながら混合分散する。フィラーとしては、木
粉、パルプ紙、綿粉、シリカ、炭酸カルシュウム等々の
常用のフィラーを用いることができる。
【0013】また、これらのフィラーの他に必要に応じ
て常用の離型剤、たとえばステアリン酸亜鉛、ステアリ
ン酸カルシュームを混合分散してもよい。
【0014】フィラー、離型剤の配合物質と上記の縮合
物とが混合したものは、ヘンシェルミキサー等の造粒機
によって造粒され、成形材料となる。
【0015】以下、本発明の実施例と比較例を挙げる。
【0016】
【実施例】
(実施例1)フェノール2800g、47wt%のホル
マリン3100g、酢酸亜鉛20gをフラスコに投入
し、100〜120℃で6時間反応させ、次にこの生成
物を減圧脱水釜を用いて、40Toorの減圧下で11
0℃に3時間加熱して脱水し、液状の縮合物とした。ホ
ルムアルデヒドFとフェノールPのモル比F/Pは1.
63であった。なお、この液状の縮合物の80℃の粘度
は、40000cpsであった。この液状のレゾール樹
脂を80℃に保温した減圧脱水釜内に放置し、次いでジ
グリシジルアニリンを212g添加攪拌し、樹脂固形分
を含む液状組成物とした。80℃に保温したこの液状組
成物を70℃に昇温したユニバーサルミキサー内の攪拌
羽を8m/sで低速回転させながら投入し、その後30
m/sの高速回転を2分間行い、微粉のないレゾール樹
脂成形材料を得た。なお、下記の配合のフィラーは予め
上記ユニバーサルミキサー内で混合したものに縮合物を
投入した。
【0017】木粉(フィラー)2880g、炭酸カルシ
ューム(フィラー)1780g、綿粉(フィラー)68
0g、水酸化カルシューム(硬化助剤)310g この成形材料中の樹脂固形分のGPCによる分析の結
果、フリーのフェノールモノマーは2重量%以下であっ
た。
【0018】
【発明の効果】本発明のレゾール樹脂成形材料の製法に
よると、フェノールとホルムアルデヒドとをアルカリの
存在下で反応させた液状の縮合物をフィラーと混合分散
する工程を含むもので、フィラーが混合分散される縮合
物が液状であるので、混合分散させるに溶媒が不要であ
る。したがって、レゾール樹脂成形材料を製造するに当
たり、フェノールとホルムアルデヒドとが反応したレゾ
ール型の縮合物から成る固化物を有機溶媒に溶かす工程
が不要となり、作業環境の安全性を改善することがで
き、その上フリーのフェノールモノマーの残存量を減量
することができ、連続成形性に優れるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 8/00 - 8/38 G08G 59/18 - 59/72 C08J 3/12 - 3/22

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェノールとホルムアルデヒドとをアル
    カリの存在下で反応させる際に、ホルムアルデヒドのモ
    ル数Fとフェノールのモル数Pとのモル比F/Pが1.
    2〜2.5の範囲で縮合反応させた後、脱水して得られ
    た液状の縮合物にジグリシジルアニリンを添加攪拌し、
    次いでフィラーに混合分散した後、造粒することを特徴
    とするレゾール樹脂成形材料の製法。
  2. 【請求項2】 上記液状の縮合物が80〜90℃に保温
    されている請求項1のレゾール樹脂成形材料の製法。
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