JPH11310560A - シクロプロパンカルボン酸アミド誘導体及び農薬 - Google Patents

シクロプロパンカルボン酸アミド誘導体及び農薬

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JPH11310560A
JPH11310560A JP10118634A JP11863498A JPH11310560A JP H11310560 A JPH11310560 A JP H11310560A JP 10118634 A JP10118634 A JP 10118634A JP 11863498 A JP11863498 A JP 11863498A JP H11310560 A JPH11310560 A JP H11310560A
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acid amide
phenyl
unsubstituted
naphthyl
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JP10118634A
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Yoko Otaguro
庸行 太田黒
Teruhiro Koiso
彰宏 小磯
Satoru Ono
哲 大野
Mika Takahashi
美華 高橋
Toru Asada
亨 朝田
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DIC Corp
Original Assignee
Dainippon Ink and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明が解決しようとする課題は、重要作物
であるイネに対して薬害が少なく、各種の雑草に対して
優れた除草活性を有する新規なシクロプロパンカルボン
酸アミド誘導体、及び該アミド系誘導体を有効成分とす
る農薬、特に除草剤を提供することである。 【解決手段】 下記の一般式(I) 【化1】 (式中、R1及びR2は各々独立に水素原子又は低級アル
キル基を表し、またR1とR2とで飽和炭素環を形成して
もよく、Ar1は、ナフチル基、ピリジル基、チエニル
基、又は無置換若しくは置換基を有するフェニル基を表
し、Ar2は、ナフチル基、ピリジル基、チエニル基、
ベンゾチアゾール-2-イル基、又は無置換若しくは置換
基を有するフェニル基を表す。)で示されるシクロプロ
パンカルボン酸アミド誘導体及び該アミド系誘導体を有
効成分とする農薬、特に除草剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規なシクロプロ
パンカルボン酸アミド誘導体及び該誘導体を有効成分と
して含有する農薬、特に除草剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、殺草作用を示すアミド系化合物と
して様々なアミド誘導体が知られており、近い例として
は、例えば特開昭55-149239号公報にはシクロ
アルカンカルボン酸アミド誘導体が除草剤の有効成分と
して有効であることが開示されている。しかしながら該
公報には、シクロアルカンの例としては、シクロペンタ
ンの開示しかなく、またその除草活性も十分なものとは
言い難く、更に活性の高い有効成分の開発が求められて
いた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、重要作物であるイネに対して薬害が少な
く、各種の雑草に対して優れた除草活性を有する新規な
シクロプロパンカルボン酸アミド誘導体、及び該アミド
系誘導体を有効成分とする農薬、特に除草剤を提供する
ことである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
した結果、ある特定のシクロプロパンカルボン酸アミド
誘導体が前述のシクロペンタンカルボン酸アミド誘導体
よりも、水田の雑草に対する除草活性が一段と高く、か
つ稲に対する安全性が高い、極めて有用な水田用除草剤
となることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0005】即ち、本発明は、 (イ)下記の一般式(I)
【0006】
【化2】
【0007】(式中、R1及びR2は、各々独立に水素原
子又は低級アルキル基を表し、またR 1とR2とで飽和炭
素環を形成してもよく、Ar1は、ナフチル基、ピリジ
ル基、チエニル基、又は無置換若しくは低級アルキル
基、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、ニトロ基、アミ
ノ基、アセチルアミノ基、炭素数C1〜C4のアルコキシ
カルボニルアミノ基、炭素数C1〜C4のアルキルスルホ
ニルアミノ基からなる群から選ばれる置換基を有するフ
ェニル基を表し、
【0008】Ar2は、ナフチル基、ピリジル基、チエ
ニル基、ベンゾチアゾール-2-イル基、又は無置換若し
くは低級アルキル基、フェニル基、ハロゲン原子、低級
アルコキシ基、フェノキシ基、ニトロ基、アミノ基、ハ
ロアルキル基、水酸基、ホルミル基、アセトキシメチル
基、ヒドロキシメチル基からなる群から選ばれる置換基
を有するフェニル基を表す。)で示されるシクロプロパ
ンカルボン酸アミド誘導体、
【0009】(ロ) 一般式(I)のR1及びR2がメチ
ル基であり、Ar1が無置換又は低級アルキル基、ハロ
ゲン原子、低級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、ア
セチルアミノ基、炭素数C1〜C4のアルコキシカルボニ
ルアミノ基、炭素数C1〜C4のアルキルスルホニルアミ
ノ基からなる群から選ばれる置換基を有するフェニル基
であり、Ar2がナフチル基、又は無置換若しくは低級
アルキル基、フェニル基、ハロゲン原子、低級アルコキ
シ置、フェノキシ基、ニトロ基、アミノ基、ハロアルキ
ル基、水酸基、ホルミル基、アセトキシメチル基、ヒド
ロキシメチル基からなる群から選ばれる置換基を有する
フェニル基である、(イ)に記載のシクロプロパンカル
ボン酸アミド誘導体、
【0010】(ハ) 上記の(イ)又は(ロ)に記載の
シクロプロパンカルボン酸アミド誘導体を有効成分とし
て含有する農薬、及び、 (ニ) 上記の(イ)又は(ロ)に記載のシクロプロパ
ンカルボン酸アミド誘導体を有効成分として含有する除
草剤を含むものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る新規なシク
ロプロパンカルボン酸アミド誘導体について、具体的に
その化合物を列挙する。尚、表中の記号は以下の意味を
表す。 Me:メチル基、Et:エチル基、Bu:ブチル基、Ph:フェニル
基、Ac: アセチル基、Ms:メタンスルホニル基
【0012】
【化3】
【0013】
【表1】
【0014】
【化4】
【0015】
【表2】
【0016】
【表3】
【0017】
【表4】
【0018】
【表5】
【0019】本発明に係るシクロプロパンカルボン酸ア
ミド誘導体は、下記の反応式(1)で示すような、シク
ロプロパンカルボン酸誘導体(II)、又はその反応性誘
導体と、対応するアミン(III)とを直接又は溶媒の存
在下に反応させて得ることができる。
【0020】
【化5】
【0021】その際の反応温度は、0〜100℃、又は
溶媒の沸点の範囲内で適宜設定できる。反応時間は、使
用する化合物、溶媒の種類等によって異なるが、通常1
〜24時間で終了する。尚、シクロプロパンカルボン酸
誘導体の反応性誘導体としては対応する酸無水物、酸ハ
ロゲン化物、カルボン酸エステル類等が挙げられる。
【0022】一般式(II)で示されるシクロプロパンカ
ルボン酸誘導体、又はその反応性誘導体の中から、使用
する化合物の種類に応じて、適当な反応助剤、例えばジ
シクロヘキシルカルボジイミド、水溶性カルボジイミ
ド、カルボニルジイミダゾール、N−メチル−2−クロ
ロピリジニウムハロゲニド、五塩化リン、三塩化リン、
オキシ塩化リン、オキザリルクロリド、塩化チオニル、
トリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリン等を使
用することが可能である。
【0023】ちなみに、前記の一般式(II)で示される
化合物は、例えば反応式(2)で示すような方法で合成
することができる。これらの合成反応は、全て文献公知
の合成方法を組み合わせて行うことができる。尚、反応
式中での、NCSはN−クロロスクシンイミド、NBS
はN−ブロモスクシンイミド、DMSOはジメチルスル
ホキシドを表す。
【0024】
【化6】
【0025】即ち、無置換また置換アリールメタンをN
-ブロモスクシンイミド等のハロゲン化剤でハロゲン化
した後、シアン化ナトリウム等で置換し対応するアリー
ルアセトニトリルを得る。更に水素化ナトリウム等の塩
基存在下、パラホルムアルデヒドと反応させメチレン
化、次いで水素化ナトリウム、トリメチルスルホキソニ
ウム塩による環化反応でアリールシクロプロパンカルボ
ニトリル誘導体を合成する。
【0026】尚、置換基の性状により該反応が適用でき
ない場合は、直接、アリールアセトニトリル誘導体を溶
媒中で水素化ナトリウム、水酸化ナトリウム等の塩基存
在下、エチレンジハロゲニドと処理することにより、対
応するアリールシクロプロパンカルボニトリル誘導体を
合成することができる。このようにして得たアリールシ
クロプロパンカルボニトリル誘導体を、酸又はアルカリ
条件下で加水分解することで一般式(II)で示されるア
リールシクロプロパンカルボン酸が合成できる。
【0027】尚、本反応条件が適用困難な場合は、一
旦、アリールシクロプロパンカルボニトリル誘導体を酸
又はアルカリ条件で加水分解するか、あるいはアルカリ
条件下で過酸化水素等の過酸化物と反応させ、アリール
シクロプロパンカルンボン酸アミドへと誘導した後に、
酢酸等の酸性条件下で亜硝酸ナトリウムと処理すること
により、対応するアリールシクロプロパンカルボン酸を
合成することができる。
【0028】また反応式(2)において、用いられる溶
媒としては、トルエン、キシレン、クロロベンゼンのよ
うな芳香族炭化水素類;クロロホルム、塩化メチレン、
ジクロロエタン、トリクロロエタン、ヘキサン、シクロ
ヘキサンのような環状又は非環状脂肪族炭化水素類;ジ
エチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランのよ
うなエーテル類;アセトニトリル、プロピオニトリルの
ようなニトリル類;
【0029】酢酸メチル、酢酸エチルのようなエステル
類;ジメチルスルホキシド、スルホラン、ジメチルアセ
トアミド、ジメチルホルムアミド、N-メチルピロリド
ン、ピリジンのような非プロトン性極性溶媒;アセト
ン、メチルエチルケトンのようなケトン類;メタノー
ル、エタノール、tert-ブタノールのようなアルコ
ール類;水等から適宜選択される。酸としてはギ酸、塩
酸、臭化水素酸、硫酸等が挙げられ、アルカリとしては
水酸化カリウム、水酸化ナトリウム等が挙げられる。
【0030】かくして得られる本発明の化合物を有効成
分として含有する農薬、特に除草剤は、その作用特性と
して、重要作物であるイネに対して薬害を示さず、水田
で問題になる殆どの有害雑草、例えばノビエ等のイネ科
雑草、カヤツリグサ、ホタルイ等のカヤツリグサ科雑
草、コナギ等の一年生広葉雑草、及びウリカワ等の多年
生雑草に対して優れた除草効果を有する。また、本発明
に係る除草剤は、湛水土壌処理、土壌処理、土壌混和処
理等あらゆる処理法において、雑草の発生前から、発生
後の生育期まで、広い範囲にわたり有効に使用できる。
【0031】本発明の化合物を実際に農薬、特に除草剤
として使用する際は、その使用形態として原体を単独で
使用することも可能であるが、通常、農薬の製剤に用い
られる固体及び液体担体、並びに分散剤、希釈剤、乳化
剤、展着剤、増粘剤等の補助剤を混合して、水和剤、液
剤、油剤、粉剤、粒剤、ゾル剤(フロアブル)等の剤型
に製剤して使用することができる。
【0032】固体及び液体担体としては、例えばタル
ク、クレー、ベントナイト、カオリン、けいそう土、モ
ンモリロナイト、雲母、バーミキュライト、石膏、炭酸
カルシウム、ホワイトカーボン、木粉、澱粉、アルミ
ナ、珪酸塩、糖重合体、ワックス類、水、アルコール類
(メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピル
アルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアル
コール、エチレングリコール、ベンジルアルコール
等)、石油溜分(石油エーテル、ケロシン、ソルベント
ナフサ等)、脂肪族又は脂環式炭化水素類(n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン等)、
【0033】芳香族炭化水素類(トルエン、キシレン、
エチルベンゼン、クロロベンゼン、クメン、メチルナフ
タレン等)、エーテル類(イソプロピルエーテル、テト
ラヒドロフラン等)、ケトン類(アセトン、メチルエチ
ルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソブチルケトン
等)、エステル類(酢酸エチル、酢酸ブチル、エチレン
グリコールアセタート、酢酸アミル等)、酸アミド類
(ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアニリド
等)、ニトリル類(アセトニトリル、プロピオニトリ
ル、アクリロニトリル等)、スルホキシド類(ジメチル
スルホキシド等)、アルコールエーテル類(エチレング
リコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノ
エチルエーテル等)等が挙げられる。
【0034】補助剤としては、例えば非イオン型界面活
性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン
アルキルエステル、ソルビタンアルキルエステル等)、
陰イオン型界面活性剤(アルキルベンゼンスルホナー
ト、アルキルスルホサクシナート、ポリオキシエチレン
アルキルスルファート、アリールスルホナート等)、
【0035】陽イオン型界面活性剤(アルキルアミン
類、ポリオキシエチレンアルキルアミン類、第4級アン
モニウム塩類等)、両性型界面活性剤(アルキルアミノ
エチルグリシン、アルキルジメチルベタイン等)、ポリ
ビニルアルコール、ヒドロキシプロピルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、アラビアゴム、トラガント
ゴム、キサンタンガム、ポリビニルアセタート、ゼラチ
ン、ガゼイン、アルギン酸ソーダ等が挙げられる。
【0036】本発明のシクロプロパンカルボン酸アミド
誘導体を有効成分として含有する農薬、特に除草剤にお
ける該誘導体の含有量は、製剤形態によって異なるが、
通常粉剤では0.01〜20重量%、水和剤では1〜5
0重量%、粒剤では0.01〜10重量%、乳剤では
0.1〜50重量%、フロアブル剤では0.1〜50重
量%、ドライフロアブル剤では1〜50重量%であり、
好ましくは、粉剤では0.1〜3重量%、水和剤では1
0〜40重量%、粒剤では0.1〜5重量%、乳剤では
1〜30重量%、フロアブル剤では1〜30重量%、ド
ライフロアブル剤では10〜40重量%である。
【0037】補助剤の含有量は、0〜80重量%であ
り、担体の含有量は、100重量%から有効成分化合
物、補助剤等の含有量を差し引いた量である。本発明の
除草剤の施用薬量は、雑草の発生状況、環境、使用する
製剤形態等によっても異なるが、化合物の有効成分量で
1ヘクタールあたり0.002〜2kg、好ましくは
0.025〜0.6kgの範囲から選択するのが望まし
い。
【0038】本発明のシクロプロパンカルボン酸アミド
誘導体を有効成分として含有する除草剤は、所望によ
り、他の公知慣用の除草剤の1種又は2種以上、或るい
は殺菌剤、殺虫剤、植物成長調節剤の如き農薬、肥料、
土壌改良剤等と混合使用が可能である他、これらとの混
合製剤も可能である。
【0039】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明は、これらの例のみに限定されるもので
はない。
【0040】(実施例1)N−(α,α−ジメチルベン
ジル)−1−m−フルオロフェニルシクロプロパンカル
ボン酸アミド(化合物番号20)の合成 触媒量のN,N−ジメチルホルムアミドと1−m−フル
オロフェニルシクロプロパンカルボン酸0.3gのトル
エン溶液5mlに、室温でオキザリルクロリド0.16
mlを滴下し2時間攪拌した。溶媒を減圧留去した後、
残査をα,α−ジメチルベンジルアミン0.45gとト
リエチルアミン0.7mlのジクロロメタン溶液7ml
に室温で加えた。
【0041】反応終了後、反応溶液を塩酸で洗浄し無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。エバポレーターで減圧濃
縮後、シリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒 トル
エン:エーテル=20:1)にて精製し、本発明のN−
(α,α−ジメチルベンジル)−1−m−フルオロフェ
ニルシクロプロパンカルボン酸アミド0.38gを得
た。 (実施例2〜85)次に、実施例1と同様にして得られ
た本発明に係る化合物の物性値を表6〜表12に示す。
尚、化合物番号は、表1〜表5中の化合物番号に対応す
る。
【0042】
【表6】
【0043】
【表7】
【0044】
【表8】
【0045】
【表9】
【0046】
【表10】
【0047】
【表11】
【0048】
【表12】
【0049】次に、製剤例及び試験例を挙げるが、製剤
例中の数字は、重量百分率である。
【0050】 (実施例86)製剤例1(水和剤) 有効成分(化合物番号12) 7.5% ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル 5.0% ホワイトカーボン 10.0% クレー 77.5% 以上を混合粉砕し水和剤とした。
【0051】 (実施例87)製剤例2(乳剤) 有効成分(化合物番号49) 20.0% ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル 10.0% シクロヘキサノン 10.0% キシレン 60.0% 以上を均一に溶解して乳剤とした。
【0052】 (実施例88)製剤例3(粒剤) 有効成分(化合物番号68) 5.0% ベントナイト 40.0% クレー 50.0% リグニンスルホン酸ソーダ 5.0% 以上を均一に混合粉砕し、水を加え練り合わせた後、造
粒乾燥して粒剤とした。
【0053】(試験例1)湛水土壌処理試験 薬剤処理二日前、ポット(面積60cm2、深さ6cm)
に畑土壌を詰め、土壌表面にノビエ、ホタルイ、コナ
ギ、タマガヤツリの種子を播種後、2葉期のイネを移植
し湛水状態とした。所定濃度に調製した薬液をポットに
処理し、20日後、除草効果と作物への薬害を判定し
た。(施用薬量:60g/10a) 除草効果と薬害は、下記の判定基準に従った。
【0054】
【表13】
【0055】尚、表14及び表15中の化合物番号は前
記と同様の番号であり、また植物名は、以下のように略
記した。移植イネ=イネ、ノビエ=E、ホタルイ=S
c、コナギ=M、タマガヤツリ=Cy。対照化合物には
次の化合物を用いた。
【0056】
【化7】
【0057】(対照化合物の合成例)N−(α,α−ジ
メチルベンジル)−1−フェニルシクロペンタンカルボ
ン酸アミドの合成 触媒量のN,N−ジメチルホルムアミドと1−フェニル
−1−シクロペンタンカルボン酸(Aldrich社製)0.
5gのトルエン溶液5mlに、室温でオキザリルクロリ
ド0.23mlを滴下し2時間撹拌した。溶媒を減圧留
去した後、残査をα,α−ジメチルベンジルアミン0.
36gとトリエチルアミン0.74mlのジクロロメタ
ン溶液7mlに室温で加えた。
【0058】反応終了後、反応溶液を塩酸で洗浄し無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。エバポレーターで減圧濃
縮後、シリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒、トル
エン:エーテル=20:1)で精製し、N−(α,α−
ジメチルベンジル)−1−フェニルシクロペンタンカル
ボン酸アミド0.73gを得た。
【0059】1H−NMR(CDCl3)δ:1.53
(s.6H),1.60−1.84(m,4H),1.9
3−2.03(m,2H),2.40−2.50(m,
2H),5.39(brs,1H),7.09−7.40
(m,10H)、 m.p.=104.2℃
【0060】
【表14】
【0061】
【表15】
【0062】表14及び表15から、対照化合物として
用いたN−(α,α−ジメチルベンジル)−1−フェニ
ルシクロペンタンカルボン酸アミドは、この施用濃度で
は、殆ど効果が認められなかったが、本発明の新規なシ
クロプロパンカルボン酸アミド誘導体はいずれもイネに
対する薬害が殆どなく、各種の雑草に対する優れた除草
効果を有することが判る。
【0063】
【発明の効果】本発明は、重要作物であるイネに対して
薬害が少なく、各種の雑草に対して優れた除草活性を有
する新規なシクロプロパンカルボン酸アミド誘導体、及
び該アミド系誘導体を有効成分とする農薬、特に除草剤
を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07D 213/40 C07D 277/64 277/64 333/20 333/20 333/24 333/24 A01N 53/00 510

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の一般式(I) 【化1】 (式中、R1及びR2は、各々独立に水素原子又は低級ア
    ルキル基を表し、またR 1とR2とで飽和炭素環を形成し
    てもよく、Ar1は、ナフチル基、ピリジル基、チエニ
    ル基、又は無置換若しくは低級アルキル基、ハロゲン原
    子、低級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、アセチル
    アミノ基、炭素数C1〜C4のアルコキシカルボニルアミ
    ノ基、炭素数C1〜C4のアルキルスルホニルアミノ基か
    らなる群から選ばれる置換基を有するフェニル基を表
    し、Ar2は、ナフチル基、ピリジル基、チエニル基、
    ベンゾチアゾール-2-イル基、又は無置換若しくは低級
    アルキル基、フェニル基、ハロゲン原子、低級アルコキ
    シ基、フェノキシ基、ニトロ基、アミノ基、ハロアルキ
    ル基、水酸基、ホルミル基、アセトキシメチル基、ヒド
    ロキシメチル基からなる群から選ばれる置換基を有する
    フェニル基を表す。)で示されるシクロプロパンカルボ
    ン酸アミド誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式(I)においてR1及びR2がメチ
    ル基であり、Ar1が無置換又は低級アルキル基、ハロ
    ゲン原子、低級アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基、ア
    セチルアミノ基、炭素数C1〜C4のアルコキシカルボニ
    ルアミノ基、炭素数C1〜C4のアルキルスルホニルアミ
    ノ基からなる群から選ばれる置換基を有するフェニル基
    であり、Ar2がナフチル基、又は無置換若しくは低級
    アルキル基、フェニル基、ハロゲン原子、低級アルコキ
    シ置、フェノキシ基、ニトロ基、アミノ基、ハロアルキ
    ル基、水酸基、ホルミル基、アセトキシメチル基、ヒド
    ロキシメチル基からなる群から選ばれる置換基を有する
    フェニル基である請求項1に記載のシクロプロパンカル
    ボン酸アミド誘導体。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のシクロプロパン
    カルボン酸アミド誘導体を有効成分として含有する農
    薬。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載のシクロプロパン
    カルボン酸アミド誘導体を有効成分として含有する除草
    剤。
JP10118634A 1998-04-28 1998-04-28 シクロプロパンカルボン酸アミド誘導体及び農薬 Pending JPH11310560A (ja)

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