JPH11310515A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH11310515A
JPH11310515A JP11970598A JP11970598A JPH11310515A JP H11310515 A JPH11310515 A JP H11310515A JP 11970598 A JP11970598 A JP 11970598A JP 11970598 A JP11970598 A JP 11970598A JP H11310515 A JPH11310515 A JP H11310515A
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JP
Japan
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powder
polymer
cosmetic
plate
multilayered
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JP11970598A
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Inventor
Mizuho Nishimura
瑞穂 西村
Kazuhiro Tsuhara
一寛 津原
Shigesada Momose
重禎 百瀬
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Kose Corp
Original Assignee
Kose Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層状の板状ポリマーを含有する化粧料にお
いて、化粧を落とした後に皮膚、睫、爪等に多層状の板
状ポリマーが付着しづらく、化粧の落し易さに優れた化
粧料に関する。 【解決手段】疎水化処理剤で多層状の板状ポリマーを疎
水化処理し、撥水及び/又は撥油性を付与された多層状
の板状ポリマーを配合することによって、化粧を落とし
た後に皮膚、睫、爪等に多層状の板状ポリマーが付着し
づらく、化粧の落し易さに優れた化粧料を提供するもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、疎水化処理剤で処理し
た多層状の板状ポリマーを含有する化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多層状の板状ポリマーは、独特な
光沢、色、化粧効果を有するため、ネイルエナメル、マ
スカラ、アイライナー、アイシャドウ、リップグロス等
に配合されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記多
層状の板状ポリマーは、平面性が高いため、皮膚、睫、
爪との付着性が高く、化粧を落とした後も完全には除去
されにくいことが問題となっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記実状に鑑み、発明者
らは鋭意研究の結果、多層状の板状ポリマーを疎水化処
理し、撥水及び/又は撥油性を付与することによって、
化粧を落とした後に皮膚、睫、爪等に多層状の板状ポリ
マーが付着しづらく、化粧の落し易さに優れる化粧料得
られることを見出し、本発明を完成した。すなわち、本
発明は疎水化処理剤で処理した多層状の板状ポリマーを
含有する化粧料を提供するものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の多層状の板状ポリマーの
疎水化処理剤としては、撥水性、撥油性が得られるもの
であれば特に制限されないが、例えば、フッ素系化合
物、シリコーン系油剤、金属石鹸、炭化水素、高級脂肪
酸、高級アルコール、エステル、ワックス、ロウ、界面
活性剤等が挙げられる。なかでも特にフッ素系化合物で
ある、パーフルオロアルキル基含有エステルやシリコー
ン系油剤であるオルガノポリシロキサンが好適に用いら
れる。パーフルオロアルキル基含有リン酸エステルとし
ては、下記一般式 (CF2n+1CHCHO)PO(OH)・N
H(CHCHOH) 2n+1CHCHPO(OH)・(NH
(CHCHOH) (RfC2mO)PO(OM)3−y (但し、式中Rfは炭素数3〜21のパーフルオロアル
キル基又はパーフルオロオキシアルキル基を示し、直鎖
状あるいは分岐状であって、単一鎖長のものであって
も、混合鎖長のものであってもよい。mは1〜12の整
数を示し、yは1〜3の数を示す。Mは同一又は異なっ
ても良く、水素、アルカリ金属、アンモニウム又は置換
アンモニウム等を示す。)が挙げられ、例えば、ジトリ
デカフルオロデシルリン酸、ヘプタデカフルオロデシル
リン酸、ジヘプタデカフルオロデシルリン酸等、及びこ
れらのアルカリ金属塩、アンモニウム塩、置換アンモニ
ウム塩(例えば、アサヒガードAG−530(旭硝子
(株)製))が挙げられる。オルガノポリシロキサンと
しては、混合や加熱処理により、多層状ポリマー粉体に
吸着するものであれば特に制限されないが、特に分子内
に水素、アミノ水素基、ハロゲン原子、水酸基またはア
ルコキシ基を有する反応性アルキルポリシロキサンや低
級アルキル基、ベンジル基、シクロヘキサン基又はナフ
チル基を有する直鎖状のオルガノポリシロキサンが好適
に用いられる。
【0006】疎水化処理される多層状の板状ポリマーと
しては、異種又は同種の板状ポリマーを積層したもの
や、異種又は同種の板状ポリマーと金属層を蒸着した
り、色素で着色したポリマーを積層したものであれば特
に限定されないが、例えばポリエチレンテレフタレート
・ポリオレフィン積層フィルムを粉末状に切断したも
の、アルミニウムを蒸着したポリエチレンテレフタレー
トフィルムに必要に応じて黄酸化鉄で又は法定色素で着
色したエポキシ樹脂を皮膜処理し、微細な薄片にしたも
の等が挙げられる。
【0007】これらの多層状の板状ポリマーを疎水化処
理する方法は、特に限定されないが、例えばフッ素化合
物で処理するには、フッ素化合物をアセトン、トルエン
等の有機溶媒に加熱溶解せしめ、その中に粉体を加え、
撹拌後溶媒を留去して粉体上にフッ素化合物をコーティ
ングする方法や、フッ素化合物にアルキルリン酸エステ
ル・ジエタノールアミン塩を用いる場合は、多層状の板
状ポリマーの一種又は二種以上の混合物に水を加えてス
ラリー状態とし、一方アルキルリン酸エステル・ジエタ
ノールアミン塩を水に加え撹拌してエマルジョン状態と
したものを、前記スラリーに徐々に注加・混合した後、
酸性とし、常温又は高温静置などによってエマルジョン
を破壊して洗浄、濾過、乾燥する方法が挙げられる。
【0008】また、シリコーン油で処理する場合には、
多層状の板状ポリマー表面をメチルハイドロジェンポリ
シロキサンによって、加熱処理する方法や、ジメチルポ
リシロキサンによる処理が挙げられる。また本発明の効
果を損なわない範囲で、高級脂肪酸、高級アルコール、
エステル、ワックス等の他のコーティング剤で前処理ま
たは同時に処理してもよい。なお、疎水化処理の処理量
は、その処理剤及び、多層状の板状ポリマーの種類によ
っても異なるが、疎水性又は使用性において多層状の板
状ポリマーの0.1〜50重量%(以下単に「%」で示
す。)、特に0.5〜20%が好ましい。本発明におい
て、疎水化処理を施した多層状の板状ポリマーは、その
一種又は二種以上を用いることができ、全組成中に好ま
しくは、0.1〜50%の範囲で配合される。
【0009】本発明の化粧料は、上記した必須成分の他
に通常の化粧料に使用される成分、例えば、粉体成分
や、油性成分、水性成分、界面活性剤、紫外線吸収剤、
保湿剤、被膜形成剤、可塑剤、成膜助剤、褪色防止剤、
酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料などを本
発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができ
る。
【0010】粉体成分としては化粧料に一般に配合され
る成分であれば、球状、板状、針状等の形状、煙霧状、
微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構
造、等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体
類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類、等が挙げら
れる。具体的には、酸化チタン、コンジョウ、群青、ベ
ンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、
酸化アルミニウム、酸化セリウム、二酸化珪素、酸化マ
グネシウム、酸化ジルコニウム、酸化アンチモン、炭酸
マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化ク
ロム、水酸化アルミニウム、カーボンブラック、ケイ酸
アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウ
ムマグネシウム、メタケイ酸アルミニウムマグネシウ
ム、マイカ、合成マイカ、合成セリサイト、セリサイ
ト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、ベン
トナイト、スメクタイト、燐酸カルシウム、窒化硼素等
の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化
鉄コーティング雲母、酸化鉄雲母チタン、有機顔料処理
雲母チタン、アルミニウムパウダー、魚鱗箔等の光輝性
粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレー
ト、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダ
ー、ポリ塩化ビニル、塩化ビニリデン−メタクリル酸共
重合体パウダー、カルバミン酸エチルパウダー、ポリエ
チレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリ
シロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセス
キオキサンパウダー、ポリテトラフルオロエチレンパウ
ダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロー
ス、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N
−アシルリジン、蛋白質粉末、微結晶繊維粉末等の有機
粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の
色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子
酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタ
ン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪
素等の複合粉体、タール色素、レーキ等の有機着色料と
雲母チタン等無機粉体との有機−無機複合粉体等の上記
粉体の一種または二種以上を複合化したものを用いても
良い。尚、これら粉体は、フッ素系化合物、シリコーン
系油剤、金属石鹸、レシチン、水素添加レシチン、コラ
ーゲン、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エス
テル、ワックス、ロウ、界面活性剤等の一種又は二種以
上を用いて表面処理を施してあっても良い。
【0011】油性成分としては、化粧品一般に使用され
る動物油、植物油、合成油等の起源及び、固形油、半固
形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、炭化水素
類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸
類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油
類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられ
る。具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリ
ン、ポリイソブチレン、ポリブテン、パラフィンワック
ス、セレシンワックス、マイクロクリスタリンワック
ス、エチレンプロピレンコポリマー、モクロウ、モンタ
ンワックス、フィッシュトロプスワックス等の炭化水素
類、オリーブ油、ヒマシ油、ホホバ油、ミンク油、マカ
デミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワ
ックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、
セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、
パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデ
シル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸
ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、
トリベヘン酸グリセリル、ロジン酸ペンタエリトリット
エステル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレ
スレロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グル
タミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシ
ル)等のエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリ
スチン酸、ベヘニン酸、イソステアリン酸、オレイン
酸、ロジン酸、12−ヒドロキシステアリン酸等の脂肪
酸類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウ
リルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリル
アルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール
類、低重合度ジメチルポリシロキサン、高重合度ジメチ
ルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デ
カメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロ
テトラシロキサン、ポリエーテル変性ポリシロキサン、
架橋型オルガノポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキ
サン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフル
オロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系
油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソ
プロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、デ
キストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デン
プン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸ア
ルミニウム、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤
類等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を用いるこ
とができる。
【0012】水性成分としては、水及び水に可溶な成分
であれば何れでもよく、水の他に、例えば、プロピレン
グリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール
類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグ
リセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメ
リス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物
抽出液が挙げられる。水溶性高分子としては、グアーガ
ム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸、ア
ラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の
天然系のもの、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成系の
もの、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボ
キシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニ
ルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成系の
ものを挙げることができる。
【0013】界面活性剤としては、化粧品一般に用いら
れている界面活性剤であればよく、非イオン界面活性
剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両
性界面活性剤等が挙げられる。非イオン界面活性剤とし
ては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアル
キレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレング
リコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール
付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレン
グリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及び
そのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリ
コール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオ
キシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアル
キレングリコール付加物、ポリオキシアルキレン変性シ
リコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられ
る。アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン
酸、ラウリン酸のような脂肪酸及びそれらの無機及び有
機塩、アルキルベンゼン硫酸酸塩、アルキルスルホン酸
塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコ
ハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウ
リン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチ
レンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−
アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸
塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハ
ク酸塩等が挙げられる。カチオン界面活性剤としては、
例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノー
ルアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、
環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。両性界面活性
剤としては、レシチンやリゾレシチン及びこれらの水素
添加物等のリン脂質含有成分、アミノ酸タイプやベタイ
ンタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸
型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全
とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル
−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウム
ベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボ
ン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキ
レンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,
N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタ
イン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カル
ボキシメチルイミダゾリニウムベタイン等を挙げられ
る。
【0014】紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフ
ェノン系としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェ
ノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,2’
−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノ
ン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベ
ンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,4−ジ
ヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テト
ラヒドロキシベンゾフェノン等が挙げられ、PABA系
としては、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エ
チル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルア
ミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸−2
−エチルヘキシル、パラジヒドロキシプロピル安息香酸
エチル等が挙げられ、ケイ皮酸系としては、p−メトキ
シケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−メトキシケイ皮
酸−2−エトキシエチル等が挙げられ、サリチル酸系と
しては、サリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸
フェニル、サリチル酸ホモメンチル等が挙げられ、その
他、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベン
ゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4’−メトキ
シジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられ
る。
【0015】保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ
多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられ
る。酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、
アスコルビン酸等が挙げられる。美容成分としては、例
えばビタミン類、消炎剤、生薬等が挙げられる。防腐剤
としては、例えばパラオキシ安息香酸アルキル、フェノ
キシエタノール等が挙げらる。
【0016】本発明の化粧料は、スキンケア化粧料、メ
ーキャップ化粧料、美爪料、頭髪化粧料等が挙げられ
る。また、本発明の剤型は、粉末状、粉末固型状、水中
油型乳化状、油中水型乳化状、ローション状、油性固型
状、油性液状、ペースト状等が挙げられる。なかでも、
ネイルエナメル、マスカラ、アイライナー、アイカラ
ー、リップグロス、口紅等のメーキャップ用やボディー
用に適用されることが多い。
【0017】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明は、これらに限定されるものではない。 実施例1〜8及び比較例1〜3 <ネイルエナメル> 表1に示す処方のネイルエナメルを調製し、化粧の落と
し易さ(多層状の板状ポリマー粉体の残存量で評価)に
ついて下記の方法により評価した。その結果も併せて表
1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】*1:処理粉体A:ポリエチレンテレフタ
レートとポリオレフィンの積層フィルムを粉末状に切断
したものをパーフルオロアルキルリン酸エステルジエタ
ノールアミン塩で5%処理した粉体。 *2:処理粉体B:アルミニウムを蒸着したポリエチレ
ンテレフタレートフィルムにエポキシ樹脂を皮膜処理
し、微細な薄片にしたものをパーフルオロアルキルリン
酸エステルジエタノールアミン塩で5%処理した粉体。 *3:処理粉体C:アルミニウムを蒸着したポリエチレ
ンテレフタレートフィルムに黄酸化鉄で着色したエポキ
シ樹脂を皮膜処理し、微細な薄片にしたものをパーフル
オロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩で5
%処理した粉体。 *4:処理粉体D:ポリエチレンテレフタレートとポリ
オレフィンの積層フィルムを粉末状に切断したものをメ
チルポリシロキサン・メチルハイドロジェンポリシロキ
サンで3.5%処理した粉体。 *5:処理粉体E:アルミニウムを蒸着したポリエチレ
ンテレフタレートフィルムにエポキシ樹脂を皮膜処理
し、微細な薄片にしたものをメチルポリシロキサン・メ
チルハイドロジェンポリシロキサンで3.5%処理した
粉体。 *6:処理粉体F:アルミニウムを蒸着したポリエチレ
ンテレフタレートフィルムに黄酸化鉄で着色したエポキ
シ樹脂を皮膜処理し、微細な薄片にしたものをメチルポ
リシロキサン・メチルハイドロジェンポリシロキサンで
3.5%処理した粉体。 *7:未処理粉体A:ポリエチレンテレフタレートとポ
リオレフィンの積層フィルムを粉末状に切断した粉体。 *8:未処理粉体B:アルミニウムを蒸着したポリエチ
レンテレフタレートフィルムにエポキシ樹脂を皮膜処理
し、微細な薄片にした粉体。 *9:未処理粉体C:アルミニウムを蒸着したポリエチ
レンテレフタレートフィルムに黄酸化鉄で着色したエポ
キシ樹脂を皮膜処理し、微細な薄片にした粉体。
【0020】(製法)成分1〜7を均一になるまで混合
溶解した後、8を加え混合分散した。その後、9〜26
を加え混合し、容器に充填し製品とする。
【0021】(評価方法)各試料について専門パネル1
0名による使用テストを行った。ネイルエナメルを塗布
し乾燥した後、除光液にてネイルエナメルを除去した。
除去後、多層状の板状ポリマー粉体の爪上の残存量を目
視にて観察し、下記の7段階(0〜6)の絶対評価を行
い、その平均点を更に4段階に分けて評価した。 (1)絶対評価 6:非常に少ない 5:少ない 4:やや少ない 3:普通 2:やや多い 1:多い 0:非常に多い (2)4段階評価 5点以上 :◎ 4点以上5点未満:○ 3点以上4点未満:△ 3点未満 :×
【0022】表1の結果から明らかなように、本発明の
ネイルエナメルは、比較例のネイルエナメルに比べて、
ネイルエナメル除去後の多層状の板状ポリマー粉体の爪
上の残存量が少なく、化粧の落とし易さに優れるもので
あった。
【0023】実施例9〜14及び比較例4〜6 <マス
カラ> 表2に示す処方のマスカラを調製し、化粧の落とし易さ
(多層状の板状ポリマー粉体の残存量で評価)について
下記の方法により評価した。その結果も併せて表2に示
す。
【0024】
【表2】
【0025】(製法)成分1〜4を加熱溶解した後、成
分5〜25を加え、均一に混合する。これを容器に充填
し、製品とする。
【0026】(評価方法)各試料について専門パネル1
0名による使用テストを行った。マスカラを塗布し乾燥
した後、メーキャップリムーバーにてマスカラを除去し
た。除去後、多層状の板状ポリマー粉体のまつげ上の残
存量を目視にて観察し、前述のマニキュアと同様の絶対
評価を行い、その平均点を更に4段階に分けて評価し
た。
【0027】表2の結果から明らかなように、本発明の
マスカラは、比較例のマスカラに比べて、マスカラ除去
後の多層状の板状ポリマー粉体のまつげ上の残存量が少
なく、化粧の落とし易さに優れるものであった。
【0028】実施例15〜20及び比較例7〜9 <ア
イライナー> 表3に示す処方のアイライナーを調製し、化粧の落とし
易さ(多層状の板状ポリマー粉体の残存量で評価)につ
いて下記の方法により評価した。その結果も併せて表3
に示す。
【0029】
【表3】
【0030】(製法)成分1〜22を均一に混合する。
これを容器に充填し、製品とする。
【0031】(評価方法)各試料について専門パネル1
0名による使用テストを行った。アイライナーを塗布し
乾燥した後、メーキャップリムーバーにてアイライナー
を除去した。除去後、多層状の板状ポリマー粉体のアイ
ライン上の残存量を目視にて観察し、前述のマニキュ
ア、マスカラと同様の絶対評価を行い、その平均点を更
に4段階に分けて評価した。
【0032】表3の結果から明らかなように、本発明の
アイライナーは、比較例のアイライナーに比べて、アイ
ライナー除去後の多層状の板状ポリマー粉体のアイライ
ン上の残存量が少なく、化粧の落とし易さに優れるもの
であった。
【0033】実施例21〜27及び比較例10〜12
<皿流し込みアイシャドウ>表4に示す処方の流し込み
アイシャドウを調製し、化粧の落とし易さ(多層状の板
状ポリマー粉体の残存量で評価)について下記の方法に
より評価した。その結果も併せて表4に示す。
【0034】
【表4】
【0035】(製法)成分1〜4を均一に混合溶解した
後、成分5〜26を加え混合し、金皿あるいは樹脂皿に
直接流し込み製品とする。
【0036】(評価方法)各試料について専門パネル1
0名による使用テストを行った。流し込みアイシャドウ
を塗布し乾燥した後、メーキャップリムーバーにてアイ
シャドウを除去した。除去後、多層状の板状ポリマー粉
体のまぶた上の残存量を目視にて観察し、前述のマニキ
ュア、マスカラ等と同様の絶対評価を行い、その平均点
を更に4段階に分けて評価した。
【0037】表4の結果から明らかなように、本発明の
流し込みアイシャドウは、比較例の流し込みアイシャド
ウに比べて、アイシャドウ除去後の多層状の板状ポリマ
ー粉体のまぶた上の残存量が少なく、化粧の落とし易さ
に優れるものであった。
【0038】実施例28〜34及び比較例13〜15
<リップグロス>表5に示す処方のリップグロスを調製
し、化粧の落とし易さ(多層状の板状ポリマー粉体の残
存量で評価)について下記の方法により評価した。その
結果も併せて表4に示す。
【0039】
【表5】
【0040】(製法)成分1〜7を均一に混合溶解した
後、成分8〜21を添加混合する。これを容器に充填し
製品とする。
【0041】(評価方法)各試料について専門パネル1
0名による使用テストを行った。リップグロスを塗布し
た後、メーキャップリムーバーにてリップグロスを除去
した。除去後、多層状の板状ポリマー粉体の唇上の残存
量を目視にて観察し、前述のマニキュア、マスカラ等と
同様の絶対評価を行い、その平均点を更に4段階に分け
て評価した。
【0042】表5の結果から明らかなように、本発明の
リップグロスは、比較例のリップグロスに比べて、リッ
プグロス除去後の多層状の板状ポリマー粉体の唇上の残
存量が少なく、化粧の落とし易さに優れるものであっ
た。
【0043】実施例35〜40及び比較例16〜18
<スティック状口紅>表6に示す処方のスティック状口
紅を調製し、化粧の落とし易さ(多層状の板状ポリマー
粉体の残存量で評価)について下記の方法により評価し
た。その結果も併せて表6に示す。
【0044】
【表6】
【0045】(製法)成分1〜6を加熱溶解した後、成
分7〜25を加え均一に混合し、成型用の型に流し込
み、冷却固化して製品とする。
【0046】(評価方法)各試料について専門パネル1
0名による使用テストを行った。スティック状口紅を塗
布した後、メーキャップリムーバーにて口紅を除去し
た。除去後、多層状の板状ポリマー粉体の唇上の残存量
を目視にて観察し、前述のマニキュア、マスカラ等と同
様の絶対評価を行い、その平均点を更に4段階に分けて
評価した。
【0047】表6の結果から明らかなように、本発明の
スティック状口紅は、比較例のスティック状口紅に比べ
て、口紅除去後の多層状の板状ポリマー粉体の唇上の残
存量が少なく、化粧の落とし易さに優れるものであっ
た。
【0048】実施例41 <ポイントメーキャップ化粧
料> 成分 (%) (1)ポリブテン 30 (2)流動パラフィン 20 (3)処理粉体A *1 30 (4)処理粉体G *10 20 *10:処理粉体B:アルミニウムを蒸着したポリエチ
レンテレフタレートフィルムにエポキシ樹脂を皮膜処理
し、微細な薄片にしたものをメチルハイドロジェンポリ
シロキサンで3%焼き付け処理した粉体。
【0049】(製法)成分1〜4を均一に混合し、チュ
ーブ容器に充填して製品とする。
【0050】本発明品であるポイントメーキャップ化粧
料は、化粧の落し易さの良好なものであった。
【0051】
【発明の効果】本発明の化粧料は、疎水処理剤で多層状
の板状ポリマー粉体を疎水化処理し、撥水及び/又は撥
油性を付与することによって、化粧を落とした後に、皮
膚、まつげ、爪、まぶた等に付着しづらく、化粧の落と
し易さに優れたものである。
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月16日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】
【表1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【表2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正内容】
【0029】
【表3】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】
【表4】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】
【表5】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正内容】
【0044】
【表6】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図面
【補正方法】削除
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 7/043 A61K 7/043

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】疎水化処理剤で処理した多層状の板状ポリ
    マーを含有することを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】疎水化処理剤が、パーフルオロアルキル基
    含有エステルであることを特徴とする、請求項1記載の
    化粧料。
  3. 【請求項3】疎水化処理剤が、直鎖状のオルガノポリシ
    ロキサンであることを特徴とする、請求項1記載の化粧
    料。
JP11970598A 1998-04-28 1998-04-28 化粧料 Pending JPH11310515A (ja)

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JP11970598A JPH11310515A (ja) 1998-04-28 1998-04-28 化粧料

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