JPH11309329A - 硫黄化合物除去方法およびそれに用いる吸着剤の再生方法 - Google Patents

硫黄化合物除去方法およびそれに用いる吸着剤の再生方法

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JPH11309329A
JPH11309329A JP10119265A JP11926598A JPH11309329A JP H11309329 A JPH11309329 A JP H11309329A JP 10119265 A JP10119265 A JP 10119265A JP 11926598 A JP11926598 A JP 11926598A JP H11309329 A JPH11309329 A JP H11309329A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、都市ガスに代表される燃料ガスの
脱硫など、酸素非共存下での硫黄化合物を効率的に吸着
除去することができる硫黄化合物除去方法を提供する。 【解決手段】 硫黄化合物を含むガスを、超安定Y型ゼ
オライトを含む第一吸着剤に導入するステップと、第一
吸着剤を通過したガスを、MFI型ゼオライト、または
アルカリ金属もしくはアルカリ土類金属をイオン交換サ
イトに有するフォージャサイト型ゼオライトを含む第二
吸着剤に導入するステップを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料ガス中に含ま
れる硫黄化合物など酸素非共存雰囲気中の硫黄化合物の
除去方法に関するもので、特に都市ガスの脱硫に適した
硫黄化合物の除去方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、燃料ガスなど酸素非共存雰囲
気中の硫黄化合物の除去には、様々な方法が用いられて
いる。近年では、燃料ガスとりわけ都市ガス中の硫黄化
合物を効果的に除去する方法が広い分野で期待されてい
る。例えば、都市ガス工事の際には、放出される都市ガ
スに付臭剤として含まれる硫黄化合物を除去することが
必須となっている。また、都市ガスを燃料とする燃料電
池では、RuやNiなどの水蒸気改質触媒の劣化を抑制
するために燃料ガスの脱硫が必要とされている。天然ガ
スやコークス炉ガスには天然物からなる種々の硫黄化合
物が含まれるのに対して、都市ガスは、本来無臭であ
る。しかし、ガス漏れ対策から意図的に微量の有機硫黄
系付臭剤が添加されている。添加される付臭剤成分は、
供給会社により異なるが、日本ではターシャリーブチル
メルカプタン(以下、TBMとする)、ジメチルスルフ
ィド(以下、DMSとする)およびテトラヒドロチオフ
ェンが多く用いられ、その濃度はいずれも数ppmであ
る。一般に、都市ガスにはTBMとDMSの両方が添加
されることが多い。
【0003】これまで、酸素非共存雰囲気中の硫黄化合
物の除去には、空気の脱臭を目的とする硫黄化合物の除
去と同様に、銅、マンガンなどの遷移金属の酸化物によ
りメルカプタン化合物を常温で酸化分解する方法や、活
性炭または添着炭に吸着する方法が広く用いられてい
た。都市ガスには硫黄化合物として既知の付臭剤が意図
的に添加されていることから、これらの方法によって、
天然ガス等と比べると容易に硫黄化合物を除去すること
ができる。しかしながら、都市ガスにおいても、効率よ
く、長期にわたって安定して付臭剤を除去することは困
難であった。たとえば、銅、マンガンなどの遷移金属の
酸化物を用いた場合、メルカプタンが常温で部分酸化さ
れジスルフィドとなることから、異臭が発生する。ま
た、これらの酸化物は、DMSなどメルカプタン以外の
硫黄化合物の除去特性が低い。都市ガス中の付臭剤を上
記のように活性炭によって除去すると、DMSはTBM
よりも吸着体によって除去されにくいため、破過が早
い。したがって、DMSをより効果的に吸着することが
できる吸着体が望まれている。硫黄化合物を活性炭に吸
着する方法は、活性炭が可燃性材料であり、加熱して再
生することが困難であることから、吸着特性が低下する
と活性炭を交換する必要がある。添着活性炭を用いる場
合も、加熱すると吸着物と添着物が化学的に反応するた
め再生することができない。
【0004】燃料電池における脱硫では、一般に燃料ガ
ス中の硫黄化合物を300〜400℃で水添分解して硫
化水素に転化させた後、酸化亜鉛に吸着させる、いわゆ
る水添脱硫法が用いられている。この方法によると、ガ
スを高温に加熱して処理する必要があるため、燃料電池
の出力の低下は避けられない。燃料電池の排熱を利用し
てガスを加熱することもできるが、この場合、配管等、
装置の構造が複雑になる。さらには、吸着させる酸化亜
鉛が経時劣化すると、交換する必要もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、燃料ガスな
ど炭化水素共存雰囲気中の硫黄化合物とりわけ都市ガス
中の付臭剤を、長期間にわたって効率よく除去すること
ができる硫黄化合物の除去方法を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の硫黄化合物除去
方法は、処理しようとするガスを、長期間にわたって高
い吸着特性を示す超安定Y型ゼオライトを含む第一吸着
剤と、処理の開始直後から高い吸着特性を示すMFI型
ゼオライト、またはアルカリ金属もしくはアルカリ土類
金属をイオン交換サイトに有するフォージャサイト型ゼ
オライトを含む第二吸着剤に流通させ、ガス中の硫黄化
合物を除去する。
【0007】吸着剤の再生においては、処理しようとす
るガスの導入を中断し、その導入方向と逆方向に硫黄化
合物を含まない気体を第二吸着剤に導入しながら第二吸
着剤を加熱し、第二吸着剤から脱着したガスを第一吸着
剤に流通させずに排出することにより第二吸着剤を再生
し、ついで、同様に硫黄化合物を含まない気体を第一吸
着剤に導入しながら第一吸着剤を加熱して第一吸着剤を
再生する。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の硫黄化合物除去方法は、
硫黄化合物を含むガスを超安定Y型ゼオライトを含む第
一吸着剤に導入するステップと、MFI型ゼオライト、
またはアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属をイオン
交換サイトに有するフォージャサイト型ゼオライトを含
む第二の吸着剤に導入するステップを具備する。ゼオラ
イトは、Wmn2n・sH2Oで表される含水ケイ酸塩
であり、Wは交換可能な金属陽イオン、ZはSiとSi
以外の元素Mである。ゼオライトは、結晶構造によっ
て、A型ゼオライト、L型ゼオライト、β型ゼオライ
ト、高シリカ型ゼオライト、フォージャサイト型ゼオラ
イト等、多くの種類に分類される。ゼオライトの硫黄化
合物吸着特性は、結晶構造により大きく異なる。ここ
で、Y型ゼオライトとは、フォージャサイト型ゼオライ
トの一種であり、超安定ゼオライトとは、酸処理、スチ
ーミング処理などにより、ゼオライトの骨格構造からア
ルミニウムを取り除き、熱的安定性を増したものを指
す。
【0009】各種ゼオライトのうち、フォージャサイト
型ゼオライト、β型ゼオライトおよびL型ゼオライト
や、高シリカ型ゼオライトの一種であるMFI型ゼオラ
イトが高い硫黄化合物吸着特性を示す。都市ガス中の付
臭剤の吸着除去においては、超安定Y型ゼオライト(以
下、USYとする)が長期間にわたって優れた吸着特性
を示す。しかし、USYは、表面に安定した吸着帯が形
成されるまでに時間がかかるため、吸着開始後しばらく
すると吸着特性が一旦低下し、その後は高い吸着特性が
維持されるといった傾向がある。USYは他のゼオライ
トに比べて強酸点を有する傾向にあることから、このよ
うな挙動を示すものと考えられる。これに対して、Y
型、X型などのフォージャサイト型ゼオライトであって
イオン交換サイトにアルカリ金属またはアルカリ土類金
属を有するゼオライトでは、初期には高い吸着特性を示
すものの、吸着量は小さく、破過が始まると急激に吸着
特性は低下して、吸着体を通過したガス中の硫黄化合物
濃度が上昇する。また、MFI型ゼオライトは、DMS
の吸着特性に優れるものの、TBMの吸着特性はUSY
には及ばない。
【0010】そこで、処理しようとする燃料ガスをまず
USYを含む第一の吸着剤により、燃料ガスを処理す
る。吸着開始後、第一の吸着剤が高い吸着特性を示すま
での間は、第一の吸着剤で除去されなかった硫黄化合物
を主として第一の吸着剤の下流に置かれた第二の吸着
剤、すなわち吸着開始直後より優れた吸着特性を示すM
FI型ゼオライト、またはアルカリ金属もしくはアルカ
リ土類金属をイオン交換サイトに有するフォージャサイ
ト型ゼオライトを含む吸着剤によって除去する。第二の
吸着剤は、上記のように吸着量が少ないが、吸着開始よ
りある程度時間が経過すると、第一の吸着剤の吸着挙動
が安定することから、全体として長期間にわたり高い脱
硫を行うことができる。
【0011】また、本吸着剤の再生においては、燃料ガ
スの導入を停止した後、第一および第二の吸着剤をそれ
ぞれ加熱しながら、これら吸着剤に燃料ガスの導入方向
と逆方向に空気などの硫黄化合物を含まないガスを流通
させる。たとえば、まず、第二吸着剤に空気を流通さ
せ、第二吸着剤を通過して第二吸着剤より乖離した硫黄
化合物を含む空気を第一吸着剤に流通させずに系外に排
出して第二吸着剤を再生する。同様に、第一吸着剤を加
熱しながら、第一吸着剤に燃料ガスの導入方向と逆方向
に空気を流通させて第一吸着剤を再生する。
【0012】一般に、吸着剤の再生においては、燃料ガ
スの導入方向と逆方向から空気などの再生用のガスを導
入すると効率的に再生を行うことができる。しかし、上
記のような複数の吸着剤を用いる場合には、燃料ガスの
導入方向と逆方向から再生用ガスを導入し、第二吸着剤
と第一吸着剤を順に流通させると、第二吸着剤に吸着さ
れていた硫黄化合物が乖離してガス中に混入し、第一吸
着剤に導入されることになり、第一吸着剤を効率的に再
生できない。そこで、例えば、第一および第二吸着剤の
間に系外に開放するバルブを設け、さらに第一吸着剤の
下流および第二吸着剤の下流にそれぞれガス経路を開閉
するバルブを設けて、第二吸着剤を通過しそこに吸着さ
れていた硫黄化合物を取り込んだガスが第一吸着剤に導
入されないように系外に排出しながら、第二吸着剤を加
熱再生する。第一吸着剤を再生するときには、このと
き、すでに第二吸着剤は再生されているため、第二吸着
剤を流通したガスを第一吸着剤に流通させてもよい。こ
れにより、第一および第二の吸着剤の両方を効率的に再
生することができる。
【0013】本発明の硫黄化合物吸着体は、ペレットな
どの成型体として使用することが望ましい。この場合、
無機バインダを用いることが望ましい。吸着剤を再生さ
せるために加熱すると、セルロース化合物などの有機バ
インダは燃焼し、吸着剤の機械的強度が低下する。有機
バインダの燃焼温度以下であれば極端な強度低下はみら
れないものの、例えばセルロース化合物の場合約160
℃で強度低下が起こり始めるなど、高温加熱は望ましく
ない。さらに加熱時に吸着剤内部に生じる温度格差など
を考えると、吸着剤の機械的強度を維持しながら、十分
に再生させるのは困難である。無機バインダとしては、
シリカゾル、アルミナゾル、チタニアゾル等のコロイド
を焼成したものや、粘土、セメント、石膏等を用いるこ
とができる。この中では、特に、シリカゾルを焼成する
ことにより脱水されたシリカが優れている。アルミナゾ
ル、粘土、アルミナセメント等を用いると、十分な機械
的強度を有する成型体が得られない。また、リチウムシ
リケートや水ガラスを用いると、成型体の強度は向上す
るものの、吸着特性が低下する。無機バインダとしてシ
リカを用いることにより、吸着特性に優れ、機械的強度
の高い成型体を得ることができる。吸着剤中のゼオライ
トの比が、50〜90wt%であることが望ましい。吸
着剤中のゼオライトが50wt%より少ないと、十分な
吸着特性が得られない。また、ゼオライトが90wt%
よりも多いと、バインダの量が少ないため得られた成型
体の強度が低く、被膜とした場合には充分な密着性が得
られない。
【0014】
【実施例】本発明の実施例を、図面を用いて詳細に説明
する。
【0015】《実施例1》以下の試料1〜7のゼオライ
トについて、都市ガス付臭剤の吸着挙動を調べた。 1.超安定Y型ゼオライト(以下、USYとする。Si
/Alモル比=3.1) 2.H−ZSM−5(Si/Alモル比=25) 3.Na−Y型ゼオライト(Si/Alモル比=2.
9) 4.Ca−X型ゼオライト(以下、10Xとする。Si
/Alモル比=1.3) 5.H−Y型ゼオライト(Si/Alモル比=2.3) 6.K−L型ゼオライト(Si/Alモル比=3.1) 7.Ca−A型ゼオライト(Si/Alモル比=1)
【0016】試料1〜7は、それぞれ塊状に圧縮成型
後、粒径2.0〜3.3mmのペレット状に破砕し、
1.8gを内径17mmの試料管に充填して吸着剤とし
た。得られた吸着剤を管路内に配置して、前処理として
管路に窒素を導入しながら、吸着剤を500℃で1時間
保持した。吸着剤が室温まで冷却された後、管路に都市
ガス(13A)を流速0.13m/sで流通させて、炎
光光度検出器を用いたガスクロマトグラフィにより吸着
剤の挙動を調べた。吸着開始から2、5および9時間経
過後の除去率をそれぞれ表1に示す。なお、用いた都市
ガス中には付臭剤としてともに濃度2.4ppmのDM
SおよびTBMが添加されていた。
【0017】
【表1】
【0018】試料により、付臭剤吸着挙動は大きく異な
る。USYの硫黄化合物除去率は、開始当初から2〜4
時間までは他のゼオライトのそれと比べてあまり高くな
いが、その後緩やかに上昇し、9時間経過後も優れた吸
着特性を示す。一方、H−ZSM−5は、開始当初から
比較的高い吸着特性を示すが、全般にTBMの吸着特性
はUSYに比べて劣る。また、アルカリ金属やアルカリ
土類金属をイオン交換サイトに持つフォージャサイト型
ゼオライトであるNa−Y型ゼオライトや10Xは、開
始から2〜4時間までは優れた吸着特性を示すが、その
後急激に低下する。さらに、プロトンを陽イオンとして
持つH−Y型ゼオライトや、K−L型ゼオライトは、当
初から低い吸着特性を示す。また、Ca−A型ゼオライ
トは、開始当初よりTBMを吸着しない。これは、Ca
−A型ゼオライトは細孔が小さくTBMが細孔に侵入で
きないためである。
【0019】上記と同様の試料1〜7をそれぞれ塊状に
圧縮成型後、粒径2.0〜3.3mmのペレット状に破
砕し、1.8gを内径17mmの試料管に充填して第二
の吸着剤とした。図1に示すように、管路1内に第一吸
着剤2および第二吸着剤3を配置し、前処理の後、図中
矢印方向に都市ガスを流通させて、上記と同様に付臭剤
吸着特性を求めた。なお、第一吸着剤2にはUSY(試
料1)を用いた。その結果を表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】表2に示すように、第二の吸着剤としてU
SYを用いると、初期には優れた吸着特性を示すが、9
時間後には特性が悪化する。また、H−Y型ゼオライト
およびK−L型ゼオライトを用いると、初期からDMS
除去率は低いままである。Ca−A型ゼオライト第二の
吸着剤に用いると、TBMを除去できない。一方、MF
I型ゼオライトであるH−ZSM−5、またはアルカリ
金属やアルカリ土類金属をイオン交換サイトに含むフォ
ージャサイト型ゼオライトであるNa−Y型ゼオライト
やCa−X型ゼオライトを第二の吸着剤に用いると、長
期間にわたり高い吸着能力が維持される。
【0022】《実施例2》本実施例では、上記のような
第一および第二の吸着剤を再生する方法について説明す
る。図2に示すように、T字管路4内には、第一吸着剤
5および第二吸着剤が配されている。第一吸着剤5の下
流にはバルブ7が、第二吸着剤6の下流側にバルブ8が
配されている。また、第一吸着剤5と第二吸着剤6の間
には、管路4の内部を系外に解放するバルブ9が配され
ている。
【0023】第一吸着剤5にUSYを用い、第二吸着剤
6にNa−Y型ゼオライトを用いて、これら吸着剤5お
よび6を以下のようにして再生した。まず、室温下で、
実施例1と同様にバルブ9を閉鎖し、バルブ7および8
を開放した状態で管路4に図中矢印方向に都市ガス(1
3A)を流速0.13m/sで10時間流通させ、都市
ガス中の付臭剤を除去した。都市ガスの導入を停止し、
バルブ7を閉鎖し、バルブ9を開放した。バルブ4から
管路6内に流速0.13m/sで空気を導入しながら、
第二吸着剤6を300℃まで10℃/minで昇温さ
せ、300℃で30分間保持した。すなわち、第二吸着
剤6を流通した空気が第一吸着剤5を流通せずに外部に
排出するようにした。その後、空気を管路4に導入しか
つ第二吸着剤6を300℃に保ったまま、バルブ7を開
放して、バルブ9を閉鎖して第一吸着剤5を300℃ま
で昇温させ、同温度で30分間保持した。その後、吸着
剤5および6を室温まで冷却した。この方法を再生法a
とする。
【0024】また、同様に付着剤を10時間吸着した吸
着剤5および6を以下のようにして再生した。まず、バ
ルブ7および8を開いたままの状態で都市ガスの流通を
停止し、空気を0.13m/sで下流、すなわちバルブ
8側より管路4に導入しながら、第一吸着剤5および第
二吸着剤6をいずれも300℃まで10℃/minで昇
温させ、同温度で30分間保持した。その後、吸着剤5
および6を室温まで冷却した。この方法を再生法bとす
る。
【0025】以上のようにして再生法aおよびbでそれ
ぞれ再生された吸着剤5および6を、実施例1と同様の
吸着試験に供した。再生法aおよびbにより再生した吸
着剤の吸着特性を表3に示す。
【0026】
【表3】
【0027】表3に示すように、再生法bで再生された
吸着剤を用いると、TBMの吸着特性は初期特性と変わ
らないが、DMSの吸着特性は低下する。一方、再生法
aで再生された吸着剤を用いると、DMSおよびTBM
のいずれの吸着においても、初期特性と比べてほぼ同じ
特性が得られる。以上より、吸着剤の再生において、燃
料ガス導入を中断し、燃料ガス導入方向と逆方向から、
硫黄化合物を含まないガスを吸着剤に流通させながら第
二吸着剤を加熱し、かつ第二吸着剤より脱離した硫黄化
合物を含むガスを第一の吸着剤に流通させずに系外に排
出することにより、十分な再生を行うことができ、効率
的に吸着剤を再生することができる。
【0028】
【発明の効果】本発明の硫黄化合物吸着除去方法を用い
ることにより、ガス中に含まれる硫黄化合物を効果的に
かつ長期間にわたり除去することができる。また、本発
明の再生法を用いることにより、効率的に吸着剤を再生
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例で用いた硫黄化合物吸着試験
装置の縦断面図である。
【図2】同他の実施例で用いた硫黄化合物吸着試験装置
の構成を示すモデル図である。
【符号の説明】
1 管路 2、5 第一吸着剤 3、6 第二吸着剤 4 T字管路 7、8、9 バルブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C01B 39/24 C01B 39/24

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硫黄化合物を含むガスを、超安定Y型ゼ
    オライトを含む第一吸着剤に導入するステップと、前記
    第一吸着剤を通過したガスを、MFI型ゼオライト、ま
    たはアルカリ金属もしくはアルカリ土類金属をイオン交
    換サイトに有するフォージャサイト型ゼオライトを含む
    第二吸着剤に導入するステップを具備する硫黄化合物除
    去方法。
  2. 【請求項2】 前記硫黄化合物を含むガスが、都市ガス
    である請求項1記載の硫黄化合物除去方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の硫黄化合物除去方法に用
    いる吸着剤の再生において、前記硫黄化合物を含むガス
    の導入を中断し、その導入方向と逆方向より硫黄化合物
    を含まない気体を前記第二吸着剤に導入しながら前記第
    二吸着剤を加熱し、第二吸着剤から脱着した気体を前記
    第一吸着剤に導入せずに系外に排出して前記第二吸着剤
    を再生するステップと、前記硫黄化合物を含むガスの導
    入方向と逆方向より前記第一吸着剤に硫黄化合物を含ま
    ない気体を導入しながら前記第一吸着剤を加熱して再生
    するステップを具備する硫黄化合物吸着剤の再生方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8313869B2 (en) 2007-09-06 2012-11-20 Panasonic Corporation Fuel cell power generating system and fuel cell power generating system operating method
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