JPH11309289A - ミシンの糸切断方法 - Google Patents
ミシンの糸切断方法Info
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- JPH11309289A JPH11309289A JP13747798A JP13747798A JPH11309289A JP H11309289 A JPH11309289 A JP H11309289A JP 13747798 A JP13747798 A JP 13747798A JP 13747798 A JP13747798 A JP 13747798A JP H11309289 A JPH11309289 A JP H11309289A
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Abstract
る。 【解決手段】 本発明のミシンの糸切断方法は、釜6か
ら針板5の針穴5aを通り縫製枠4に張設された加工布
Wに連なる下糸11を釜6と針穴5aとの間で切断する
糸切断装置8を備えたミシン1の糸切断方法において、
釜6と針穴5aとの間の下糸11の弛みを取るために縫
製枠4をX方向へ第一所定量X1移動させてから、糸切
断装置8で下糸11を切断することを特徴としている。
そして、前記切断した後の加工布Wに連なる下糸11の
先端を針穴5aから抜き針板5の上に載せるために縫製
枠4をX方向へさらに第二所定量X2移動させるように
している。
Description
実に切断するための糸切断方法に関するものである。
り、このミシン55は、ミシンヘッド(図示略)に設け
られて昇降駆動される針56と、針56の下方において
テーブル57上で水平に移動される縫製枠58と、テー
ブル57面と略面一に設けられ、針56が挿通する針穴
59aを備えた針板59と、該針板59の下側に設けら
れた釜60とを備えている。そして、縫製枠58に張設
されて水平移動される加工布Wに針56と釜60との協
働により縫い目を形成するようになっている。
傍には、糸切断時に上糸53を加工布Wに連なる側(以
下、「加工布側」という。)の上糸53aと、針56に
連なる側(以下、「針側」という。)の上糸53bとに
振り分ける上糸振分機構61と、上糸53及び下糸54
を切断する糸切断装置62とが設けられている。上糸振
分機構61は、釜60に出入り可能に回動自在に支持さ
れた上糸掛片63を備えており、該上糸掛片63の先端
には一対の突部63aが設けられている。糸切断装置6
2は、固定刃64と移動刃65とを合致させることによ
り、移動刃65の刃の移動軌跡内にある上糸53及び下
糸54を切断するようになっている。
54を切断する方法を説明すると、まず、上糸振分機構
61の上糸掛片63を回動させ、その一対の突部63a
を釜60の内側に配置する。次いで、針56を一往復
(下降・上昇)させるとともに、これと同期して釜60
を回転させる。すると、上糸53が上糸掛片63の一対
の突部63aに巻き掛かり、針穴59a及び一対の突部
63aを頂点とする三角ループ状に上糸53が張られ
る。次いで、糸切断装置62の移動刃65を回動させ、
移動刃65の刃の移動軌跡内にある加工布側の上糸53
aを切断するとともに下糸54を切断する。そして、切
断した後の加工布Wに連なる上糸53a及び下糸54の
先端を針穴59aから抜き針板59の上に載せるために
縫製枠58を所定方向に所定量(例えば約12.7m
m)を移動させる。
54は、釜60の回転やそれに伴なう振動等により釜6
0から多少引き出されて弛んだ状態になっている。この
下糸54の弛み量が多く、かつ、該下糸54が針側の上
糸53bの方に弛んでいると、下糸54が移動刃65の
刃の移動軌跡外になる場合があり、この場合は下糸54
が切断されないという問題がある。
め、糸53a,54切断後の縫製枠58を移動する前記
所定量は、糸切断装置62による糸の切断位置と、針穴
59aの針板59上面側開口縁との間隔よりも長めに設
定されている。
を確実に切断することができるミシンの糸切断方法を提
供することにある。
に、本発明のミシンの糸切断方法は、釜から針板の針穴
を通り縫製枠に張設された加工布に連なる下糸を前記釜
と前記針穴との間で切断する糸切断装置を備えたミシン
の糸切断方法において、前記釜と前記針穴との間の下糸
の弛みを取るために前記縫製枠を第一所定量移動させて
から、前記糸切断装置で下糸を切断することを特徴とし
ている。
いが、本発明を実施するミシンの下糸の弛み量に応じて
設定することが好ましい。この第一所定量が長すぎる
と、前記切断した後の前記加工布に連なる下糸の残量が
長くなってしまうからである。但し、下糸の残量を意図
的に長くしようとするときは、この限りでない。
向としては、前記釜と前記針穴との間の下糸の弛みを取
ることができる方向であれば特に限定されない。
の先端を前記針穴から抜き前記針板の上に載せるために
前記縫製枠をさらに第二所定量移動させることが好まし
い。
いが、前記糸切断装置による下糸の切断位置と、前記針
穴の前記針板上面側開口縁との間隔に応じて設定するこ
とが好ましい。下糸の伸縮しやすさにもよるが、前記第
二所定量が該間隔よりも短すぎると前記下糸の先端を前
記針板の上に載せることができないからである。
向としては、前記切断した後の前記加工布に連なる下糸
の先端を前記針穴から抜き前記針板の上に載せることが
できる方向であれば特に限定されないが、該第二所定量
移動させる方向を前記第一所定量移動させる方向に一致
させると、前記第二所定量を最少に設定することができ
るため好ましい。
のミシンの糸切断方法を示している。まず、この糸切断
方法に使用するミシン1について説明すると、このミシ
ン1は、ミシンヘッド(図示略)に設けられて昇降駆動
される針2と、針2の下方においてテーブル3上で水平
に移動される縫製枠4と、テーブル3面と略面一に設け
られ、針2が挿通する針穴5aを備えた針板5と、該針
板5の下側に設けられ下糸11が巻かれたボビン(図示
略)を内蔵した釜6とを備えている。そして、縫製枠4
に張設され水平移動される加工布Wに、針2と釜6との
協働により上糸10と下糸11とを絡ませて縫い目を形
成するようになっている。また、釜6の近傍には、上糸
10及び下糸11を切断するための上糸振分機構7及び
糸切断装置8が設けられている。
10を加工布Wに連なる側(以下、「加工布側」とい
う。)の上糸10aと、針2に連なる側(以下、「針
側」という。)の上糸10bとに振り分けるものであ
る。該機構7は、ミシンフレーム(図示略)に支持され
たロータリーソレノイド13を備え、該ロータリーソレ
ノイド13の駆動軸13aには上糸掛片14が固定され
ており、上糸掛片14の自由端側には一対の突部14a
が設けられている。そして、ロータリーソレノイド13
の駆動軸13aが往復回動されると、その回動方向に応
じて上糸掛片14が釜6に出入りするようになってい
る。
フレーム(図示略)に支持されたベース部15と、該ベ
ース部15にネジ16で固定された固定刃17と、ベー
ス部15に軸18により回動可能に設けられた移動刃1
9とを備えており、移動刃19の先端側かつ固定刃17
側にはガイド凹部19bが設けられている。そして、移
動刃19が回動されると、ガイド凹部19bは上糸振分
機構7により振り分けられた加工布側の上糸10a及び
その近傍にある下糸11を引っ掛けて固定刃17に引き
寄せ、固定刃17の刃17aと、移動刃19の刃19a
との合致により糸10,11を切断する。このように、
糸切断装置8は、釜6から針板5の針穴5aを通り縫製
枠4に張設された加工布Wに供給される下糸11を釜6
と針穴5aとの間で切断するようになっている。
と、図4に示すようにミシン1の制御装置21はCPU
(図示略)、読み書き可能なメモリ(図示略)、外部記
憶装置(図示略)等から構成されており、後述する糸切
断処理(ステップS30)等に基づいてミシン1の動作
をコントロールするようになっている。この制御装置2
1には、それぞれインターフェースやドライバ(いずれ
も図示略)を介して、作業者が運転指示を入力等するた
めの操作パネル22と、針2及び釜6を駆動するための
主軸モータ23と、主軸モータ23に接続されて針2の
位置を検出するためのロータリーエンコーダ24と、前
述した上糸振分機構7と、前述した糸切断装置8と、縫
製枠4を水平移動させるための枠駆動機構25と等が接
続されている。
切断処理(ステップS30)の流れを図5に示すフロー
チャートに従って説明する。なお、糸切断処理開始時に
おいては、縫製枠4に張設された加工布Wの針2の落下
位置は、図6に示す位置P0にあるものとする。
機構7のロータリーソレノイド13を作動させて、上糸
掛片14を回動させ、その一対の突部14aを釜6の内
側に配置する(ステップS31)。そして、主軸モータ
23を駆動することにより、針2を一往復(下降・上
昇)させるとともに、これと同期して釜6を回転させ
る。すると、図1(a)に示すように上糸10が上糸掛
片14の一対の突部14aに巻き掛かり、針穴5a及び
一対の突部14aを頂点とする三角ループ状に上糸10
が張られる(ステップS32)。この状態で、糸切断装
置8を作動させると、固定刃17の刃17aと移動刃1
9の刃19aとの合致により、加工布側の上糸10a及
びその近傍にある下糸11が切断される(ステップS3
3)。ここで、前記[発明が解決しようとする課題]で
述べたように、下糸11は、その弛み方によっては、図
1(a)に示すように移動刃19の刃19aの移動軌跡
外になってしまい、切断されないことがある。
X方向に第一所定量X1(例えば約5mm)移動させる
(ステップS34)。すると、図6に示すように針2の
落下位置は位置P0から位置P1に移動し、ステップS
33で下糸11が切断されなかった場合は、図1(b)
に示すように下糸11の弛みがとれて、下糸11が移動
刃19の刃19aの移動軌跡内に入り、ここで糸切断装
置8を再度作動させると、ステップS33で切断されな
かった下糸11が切断される(ステップS35)。
X方向に第二所定量X2(糸切断装置8による糸の切断
位置と、針穴5aの針板5上面側開口縁との間隔に応じ
て定めており、例えば約7.7mmとする。)移動させ
る(ステップS36)。すると、図6に示すように針2
の落下位置は位置P1から位置P2に移動し、図1
(c)に示すように切断した後の加工布Wに連なる上糸
10a及び下糸11の先端が針穴5aを抜けて針板5の
上に載せられる。なお、位置P1では既に下糸11の弛
みが取られているので、第二所定量X2縫製枠4を移動
すれば下糸11の先端を針穴5aから抜き針板5の上に
載せることができ、第一所定量X1と第二所定量X2と
を合計した移動量(約12.7mm)は、従来のミシン
で糸切断後に縫製枠58を移動させる量(約12.7m
m)と同程度となっている。
構25により縫製枠4を元の針2の落下位置P0に戻す
(ステップS37)と、本糸切断処理が終了する(ステ
ップS38)。
法によれば、縫製枠4を第一所定量X1移動させて釜6
と針穴5aとの間の下糸11の弛みを取るようにしてい
る(ステップS34)ので、下糸11が移動刃19の刃
19aの移動軌跡内に入ってくる。このため、糸切断装
置8で下糸11を確実に切断することができる。
とるために縫製枠4をX方向に第一所定量X1(約5m
m)移動させた後の位置P1から、ステップS36でさ
ら同方向に位置P2まで第二所定量X2(約7.7m
m)移動させて、切断した後の加工布Wに連なる上糸1
0a及び下糸11の先端を針穴5aから抜き針板5の上
に載せるようにしている。従って、ステップS34で一
旦位置P0まで戻してから、再度第一所定量X1と第二
所定量X2とを合計した量(約12.7mm)を移動す
るよりも縫製枠4の移動距離を短くでき、その処理時間
を短縮することができる。
ン28を示しており、主に、糸切断処理(ステップS4
0)で上糸10を切断する前に下糸11を切断する点が
第一実施形態とは異なっている。以下、この糸切断処理
(ステップS40)の流れを図5に示すフローチャート
に従って説明する。
枠駆動機構25により縫製枠4をX方向に第一所定量X
1(例えば約5mm)移動させる(ステップS41)。
すると、図6に示すように針2の落下位置は位置P0か
ら位置P1に移動し、図7(a)に示すように下糸11
の弛みがとれて、下糸11が移動刃19の刃19aの移
動軌跡内に入る。この状態で、糸切断装置8を作動させ
ると、下糸11が切断される(ステップS42)。その
後、図6に示すように枠駆動機構25により縫製枠4を
X方向に移動して元の針2の落下位置P0に戻す(ステ
ップS43)。
糸掛片14の一対の突部14aを釜6の内側に配置する
(ステップS44)。そして、主軸モータ23を駆動す
ることにより、針2を一往復(下降・上昇)させるとと
もに、これと同期して釜6を回転させ、図7(b)に示
すように針穴及び一対の突部を頂点とする三角ループ状
に上糸10を張り(ステップS45)、糸切断装置8を
作動させて、加工布側の上糸10aを切断する(ステッ
プS46)。
X方向に所定量(例えば約12.7mm)移動させる
(ステップS47)。すると、図6に示すように針2の
落下位置は位置P0から位置P2に移動し、図7(c)
に示すように針穴5aから下方に垂れた加工布側の上糸
10a及び下糸11が針板5の上に載せられる。そし
て、図7(d)に示すように枠駆動機構25により縫製
枠4を元の針2の落下位置P0に戻す(ステップS4
8)と、本糸切断処理が終了する(ステップS49)。
様、下糸を確実に切断することができる。
されず、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しな
い範囲で適宜変更して具体化することもできる。 (1)各実施形態において、縫製枠4を移動する方向、
第一所定量及び第二所定量を適宜変更すること。例え
ば、第一所定量を移動する方向と、第二所定量を移動す
る方向とを異ならせることができる。また、第一所定量
及び第二所定量は糸の性質(伸縮のしやすさ等)に応じ
て適宜変更することができる。
P1,P2の間を直線以外の軌跡で縫製枠4を移動させ
ること。例えば、軌跡が曲線になるように縫製枠4を移
動させること。 (3)各実施形態において、上糸振分機構7や糸切断装
置8として、別の構成のものを使用すること。
係るミシンの糸切断方法によれば、下糸を確実に切断す
ることができる。
シンの糸切断方法によれば、切断した後の加工布に連な
る糸の先端を針穴から抜き針板の上に載せるときの処理
時間を短縮することができる。
切断方法を示すミシンの正面図である。
面図である。
示すフローチャートである。
落下位置の移動を示す加工布の部分拡大平面図である。
切断方法を示すミシンの正面図である。
示すフローチャートである。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 釜から針板の針穴を通り縫製枠に張設さ
れた加工布に連なる下糸を前記釜と前記針穴との間で切
断する糸切断装置を備えたミシンの糸切断方法におい
て、前記釜と前記針穴との間の下糸の弛みを取るために
前記縫製枠を第一所定量移動させてから、前記糸切断装
置で下糸を切断することを特徴とするミシンの糸切断方
法。 - 【請求項2】 前記切断した後の前記加工布に連なる下
糸の先端を前記針穴から抜き前記針板の上に載せるため
に前記縫製枠をさらに第二所定量移動させる請求項1記
載のミシンの糸切断方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13747798A JPH11309289A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | ミシンの糸切断方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13747798A JPH11309289A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | ミシンの糸切断方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11309289A true JPH11309289A (ja) | 1999-11-09 |
Family
ID=15199547
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13747798A Pending JPH11309289A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | ミシンの糸切断方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11309289A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011125387A (ja) * | 2009-12-15 | 2011-06-30 | Nakanihon Juki Kk | ミシン |
-
1998
- 1998-04-30 JP JP13747798A patent/JPH11309289A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011125387A (ja) * | 2009-12-15 | 2011-06-30 | Nakanihon Juki Kk | ミシン |
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A02 | Decision of refusal |
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