JPH11309149A - 内視鏡用標本採取チューブ - Google Patents

内視鏡用標本採取チューブ

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JPH11309149A
JPH11309149A JP10120418A JP12041898A JPH11309149A JP H11309149 A JPH11309149 A JP H11309149A JP 10120418 A JP10120418 A JP 10120418A JP 12041898 A JP12041898 A JP 12041898A JP H11309149 A JPH11309149 A JP H11309149A
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endoscope
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和郎 ▲高▼野
Kazuo Takano
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内視鏡を用いた標本採取を可能とする。 【解決手段】 内視鏡を人体体腔部に挿入後に、内視鏡
の鉗子チャネルに挿通して使用する標本採取チューブ1
の先端部3にシール部材を設ける。シール部材は、例え
ばチューブ1の先端の開口部に挿入するプラグとされ、
鉗子チャネル挿通時には開口部を密閉してチャネル内の
異物がチューブ1内に侵入することを防止する。鉗子チ
ャネルへの挿通が終わり標本を採取する際には、チュー
ブ内に手元端5から加圧空気を送り込み、空気圧でプラ
グを脱離させる。これにより開口部が開放され標本の吸
引採取が可能となる。このようなシールを有する標本採
取チューブ1を使用することにより、内視鏡を用いた診
断上極めて有用な標本採取が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人体体腔に挿入し
体内分泌液や細胞等の標本を吸引採取する標本採取チュ
ーブに関し、詳細には内視鏡の鉗子チャネルに挿通して
内視鏡先端付近の標本を採取するための内視鏡用標本採
取チューブに関する。
【0002】
【従来の技術】胃液、腸液等の体内分泌物の標本を採取
し、その組成、pH、細菌の有無等を検査することが臓器
の状態や疾病の診断に有効なことは従来より知られてい
る。従来、胃液等の液状標本を採取する方法としては、
鼻または口から胃管を胃内に挿入し胃液を吸引する方法
が知られている。また、胆汁、膵液等の採取には例えば
体外から吸引針を皮膚や臓器を通して穿刺する方法が取
られている。
【0003】また、通常、内視鏡には鉗子挿通のための
鉗子チャネルが設けられており、この鉗子チャネルは胃
液、腸液等の粘液を吸引するためにも使用される場合が
ある。しかし、鉗子チャネルを通じた粘液の吸引は内視
鏡の視界確保のための粘液の排除を目的としており、従
来、診断用の標本(特に液状標本)を吸引採取するため
に内視鏡を用いた例はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来、標本
採取に用いられている胃管や吸引針ではより詳細な検査
目的での標本採取を行う際に、十分正確な採取ができな
い問題がある。例えば、胆汁の標本採取等の場合には、
十二指腸の総胆管開口部近傍に採取チューブを挿入し、
分泌された胆汁が他の腸液等と混合する前に採取を行う
必要がある。しかし、胃管や吸引針では正確に総胆管開
口部付近に吸引部を位置させることは困難である。更
に、胆汁等は胆汁分泌促進薬を投薬後の胆汁組成の時間
変化が問題となる場合があるが、従来の胃管や吸引針で
は胆汁の分泌状況を確認できないため所望の状態での胆
汁の採取を行うことは困難である。
【0005】一方、内視鏡を用いて標本採取が可能であ
れば上記問題は解決する。例えば、内視鏡の鉗子チャネ
ルに吸引管を挿通して標本(例えば胆汁等)の採取を行
うようにすれば、吸引管先端の位置を常時内視鏡の観察
部を通じて確認しながら位置の調整を行うことができる
ようになり、標本採取部位を正確に調節することができ
る。また、胆汁等の採取の際には分泌される胆汁の色相
変化を内視鏡を通じて確認することにより、所望の色相
(状態)の胆汁のみを採取することが可能となる。
【0006】ところが、実際には内視鏡に挿通した採取
チューブを用いて標本の吸引採取を行う場合には以下に
説明するような問題が生じる。すなわち、内視鏡は使用
毎に洗浄を行うが、このときに鉗子チャネルにも洗浄液
を流通させてチャネル内の異物の除去と殺菌とを行う。
ところが、この洗浄液が鉗子チャネル内に残留したまま
で採取チューブを挿通するとチューブ内に洗浄液が侵入
する場合が生じる。通常、洗浄液としてはアルカリ性の
洗剤等が用いられるが、洗浄液がチューブ内に侵入した
まま標本の採取を行うと標本(分泌液)の希釈やpHの変
化、さらには洗浄液による標本中の細菌の死滅等が生
じ、採取した標本から正確な診断ができなくなる場合が
生じる。
【0007】この問題を防止するためには、洗浄後十分
な時間をかけて内視鏡を完全に乾燥させ、残留洗浄液が
ない状態で採取チューブの挿通を行うことが考えられ
る。しかし、実際には内視鏡は医療現場では極めて稼働
率が高く、一回の使用毎に時間をかけて完全に乾燥させ
ることは困難である。また、多くの内視鏡を準備して交
代で使用するようにすればそれぞれの洗浄、乾燥の時間
を十分に取ることができるが、内視鏡は高価であるため
費用の面から実際的でない。
【0008】更に、仮に内視鏡の乾燥を完全に行ったと
しても、例えば胆汁の採取時等には十二指腸まで内視鏡
を挿入する必要があるため、胃を通過する際に胃液が鉗
子チャネル内に侵入し、この胃液が採取チューブ挿通時
にチューブ内に侵入する可能性がある。上記のように、
標本の吸引採取のために内視鏡を使用する際には採取チ
ューブ内への異物(洗浄液その他)の侵入が問題とな
り、実際には内視鏡を用いた標本の吸引採取は行われて
いない。
【0009】本発明は上記問題に鑑み、異物の侵入を完
全に防止し、内視鏡を使用した精度の高い標本の吸引採
取を可能とする内視鏡用標本採取チューブを提供するこ
とを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、内視鏡の鉗子チャネルに挿通し、内視鏡先端部
付近の標本を吸引採取する内視鏡用標本採取チューブで
あって、鉗子チャネル挿通時にはチューブ先端を密閉し
外部からチューブ内への異物の進入を防止するととも
に、標本吸引時にはチューブ先端から分離してチューブ
の吸引用開口を開放するシール部材を備えたことを特徴
とする内視鏡用標本採取チューブが提供される。
【0011】すなわち、請求項1の発明の採取チューブ
は、チューブ先端を密閉するシール部材を備えている。
このシール部材は採取チューブを鉗子チャネルに挿通す
る際にはチューブ内に洗浄液やその他の異物が侵入する
ことを防止するが、標本採取時には、チューブ先端から
分離して吸引用の開口を形成し、標本の吸引採取を可能
とする。これにより、チューブ内に異物が侵入して採取
する標本に混入したり標本を汚染する事態が防止され
る。なお、シール部材はチューブ先端から分離する際
に、チューブ先端と一部が連結した状態でチューブとと
もに体内から取り出すものであっても良いし、チューブ
先端から完全に離れて体内に残留し、その後体外に排泄
されるものであっても良い。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、前記シー
ル部材は、採取チューブ内に加圧空気を供給することに
よりチューブ先端から分離せしめられる請求項1に記載
の内視鏡用標本採取チューブが提供される。すなわち、
請求項2の発明の採取チューブは、採取チューブの端部
から加圧空気をチューブ内に供給することにより空気圧
でシール部材を分離する。加圧空気の供給は、例えば注
射器をチューブ端部に当ててピストンを押圧することな
どによって供給してもよい。
【0013】請求項3に記載の発明によれば、前記シー
ル部材は、採取チューブ先端に一体に形成されチューブ
先端を密閉する閉鎖部と、採取チューブ先端近傍の管壁
に形成された薄肉部とからなり、該薄肉部を破断するこ
とにより閉鎖部を分離し、前記吸引用開口を開放する請
求項1または2に記載の内視鏡用標本採取チューブが提
供される。
【0014】すなわち、請求項3の発明の採取チューブ
は、先端が閉じており先端部近傍のチューブ壁面には切
り込み等により薄肉部が形成されている。そして、この
閉鎖先端部と薄肉部とにより分離可能なシール部材が構
成されており、標本採取時にはこの薄肉部を破断して閉
鎖先端部を分離することにより採取チューブの吸引用開
口を形成する。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、前記シー
ル部材は、採取チューブ先端の吸引用開口に挿入され該
開口を密閉するプラグからなり、該プラグをチューブ外
部に脱離させることにより、吸引用開口を開放する請求
項1または2に記載の内視鏡用標本採取チューブが提供
される。すなわち、請求項3の発明の採取チューブで
は、シール部材としてのプラグを吸引用開口に挿入する
ことにより開口が密閉されており、標本採取時にはプラ
グを開口から抜くことにより開口が開放される。この場
合のプラグは、固体でもよいし、例えばワセリン等のよ
うな粘性体でもよい。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、前記シー
ル部材は、採取チューブ先端の吸引用開口に接着され、
該開口を密閉するカバーからなり、該カバーをチューブ
外部に脱離させることにより、吸引用開口を開放する請
求項1または2に記載の内視鏡用標本採取チューブが提
供される。すなわち、請求項3の発明の採取チューブで
は、チューブ先端の吸引用開口にカバーを接着(溶着)
することにより開口を密閉している。標本採取時にはカ
バーを開口から剥離させることにより吸引用の開口が開
放される。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を用いて本発明の
実施形態について説明する。図1は、本発明の内視鏡用
標本採取チューブの一実施形態を示す図である。図1
に、その全体を参照符号1で示す標本採取チューブは、
用途(採取対象標本の種類、場所)に応じて適宜な異な
る外径寸法と長さとを有しているが、例えば胃液採取用
の場合には外径1〜2ミリメートル程度、長さ2メート
ル程度とされる。標本採取チューブ1は、柔軟なポリエ
チレン等の合成樹脂からなり、その一端(先端部)3は
後述するシール部材で密閉されており、他端(手元端)
5は開放されている。本採取用チューブ1は、後述する
内視鏡の鉗子チャネルに挿通した後、シール部材を先端
部3から脱離させることにより吸引用開口を形成する。
そして、手元端に適宜な吸引装置を接続することにより
吸引用開口から標本を吸引採取する。採取する標本とし
ては、胃液、腸液、胆汁、膵液等の液状標本の他、胃壁
や腸壁細胞等の固体標本も採取可能である。
【0018】図2は、本発明の採取チューブ1を用いる
内視鏡の一般的構造を説明する略示図である。図2にお
いて、その全体を20で示す内視鏡は、ファイバースコ
ープや図1の採取チューブ1の挿通の際の通路となる鉗
子チャネル等を内包した柔軟な管状部21と、内視鏡2
0の種々の操作を行うための操作部27とを備えてい
る。また、操作部27には内視鏡先端部30の観察レン
ズにファイバースコープを介して接続された観察部2
3、及び上記鉗子チャネルに接続された鉗子口(鉗子チ
ャネル入口)25等が設けられている。
【0019】図3は、内視鏡先端部30の拡大図であ
る。先端部30には、照明用の光源31、前述の観察部
23にファイバースコープを介して接続された観察レン
ズ33、及び前述の鉗子チャネルの出口開口部(鉗子
窓)35が設けられている。図1の標本採取チューブ1
は、図2の内視鏡20の管状部21を患者の体腔に挿入
した状態(例えば、口から食道を介して胃内に挿入した
状態)で標本(例えば胃液、胃壁細胞)を吸引採取する
ために使用する。すなわち、内視鏡を患者の体腔に挿入
した状態で、操作部27の鉗子口25から採取チューブ
1の先端部3を鉗子チャネルに挿入し、内視鏡先端30
の鉗子窓35から採取チューブ1の先端部3が突出する
まで採取チューブ1を鉗子口25から送り込む。鉗子窓
35から採取チューブ先端3が突出した状態では、先端
部3が観察レンズ33を通じて操作部27の観察部23
から目視可能となるため、チューブ先端部3の突出長さ
を適宜に調整するとともに、操作部27から内視鏡先端
30の位置を操作して、チューブ先端部3が所望の標本
採取位置に来るように調節する。これにより、正確に所
望の標本採取位置に採取チューブの先端3を位置させる
ことが可能となる。
【0020】上記操作により、採取チューブの先端3が
所望の標本採取位置に来たら、次いで後述する分離操作
によりチューブ先端部3からシール部材を分離させて、
チューブ先端の吸引開口部を開放する。そして、チュー
ブ手元端5に吸引装置を接続し、標本を吸引開口部及び
チューブを通じて外部に吸引採取する。このように、本
発明の採取チューブによれば、採取すべき標本の状態を
内視鏡で確認しながら標本採取を行うことが可能になる
ため、診断上極めて有用な標本を採取することが可能と
なる。
【0021】次に、図1の採取チューブ1先端3のシー
ル部材について説明する。 (1)第1の実施形態 図4(A) (B) はシール部材の第1の実施形態を説明する
ための採取チューブ先端部3の拡大断面図である。図4
(A) (B) において、チューブ先端部は溶着等により密封
閉鎖されており、チューブ1と一体の閉鎖端41を形成
している。また、チューブ1の閉鎖端41近傍の外壁周
囲には切り込み43が形成されている。この切り込み4
3の深さはチューブ管壁の肉圧より小さく、切り込み4
3によりチューブ管壁45に肉厚の薄い薄肉部47が形
成されている。すなわち、閉鎖端41部分とチューブ本
体1とは、この薄肉部47により接続されており、チュ
ーブ1の密封を維持しており、閉鎖端41と、この薄肉
部47とによりシール部材が構成される。
【0022】図4(B) は図4(A) のB−B線に沿った断
面図を示す。切り込み43はチューブ本体の全周にわた
って設けても良いが、本実施形態では、図4(B) に示す
ように、チューブ管壁の一部に、切り込み43を設けな
い連結部49を設けている。採取チューブ1を内視鏡に
挿通後、標本を採取する際には上記閉鎖端41はチュー
ブ1から分離せしめられ、図5に示すように吸引開口部
50が形成される。上記閉鎖端41をチューブ1から分
離させる操作は、例えばチューブ1の手元端5から加圧
空気をチューブ内に供給し、チューブ内圧を上昇させて
前述の薄肉部47を破断することによって行う。図4の
実施形態では切り込みを全周に設けずに、連結部49を
残してあるため分離された閉鎖端41は図5に示すよう
に一部がチューブ本体1に連結した状態で開口50が形
成されるようになる。このため、標本採取後に分離した
閉鎖端41が体内に残留することが防止される。なお、
閉鎖端41は極めて小さいため、辺縁部を円滑な形状に
しておけば、化学的に不活性な材質(例えばポリエチレ
ン)等でチューブ全体を構成しているような場合には、
標本採取部位によっては閉鎖端41が体内に残留した場
合でも自然に体外に排泄され人体に影響を生じない。こ
のため、用途によっては、連結部47を残さずにチュー
ブ管壁45の全周にわたって切り込みを設け、閉鎖端を
完全に分離するようにしても良い。
【0023】図8は、閉鎖端41の分離のために加圧空
気をチューブ内に供給する方法の一例を説明する図であ
る。図8の実施形態では、チューブ1の手元端5に図8
に示すようて適宜な形状のアダプター81を挿入し、こ
のアダプター81に注射器83を挿入して注射器のピス
トンを押圧することによりアダプター81を介してチュ
ーブ1内に加圧空気を供給する。これにより、極めて簡
単に閉鎖端41の分離が可能となる。なお、チューブ内
に加圧空気を供給する方法として他の適宜な方法を用い
てもよい。
【0024】(2)第2の実施形態 図6は、シール部材の第2の実施形態を説明する斜視図
である。図4の実施形態では、チューブ1の先端は溶着
などにより閉鎖され、一体の閉鎖端を形成していたが、
本実施形態ではシール部材としてチューブとは別体のプ
ラグ61が設けられ、吸引開口部50に挿入され開口部
50を密閉している。本実施形態のプラグ61は、例え
ばチューブ1と同一の材質で構成されており、チューブ
1の吸引開口部50に挿入可能な外径を有する円筒形状
とされる。本実施形態においても、図8に示した方法等
によりチューブ1内に加圧空気を供給することにより、
プラグ61を開口部50から空気圧で吹き飛ばすことに
より開口部50を開放し、標本を採取可能とする。
【0025】なお、図4はプラグとして円筒形状のもの
を示しているが、プラグ形状は円筒形には限定されず、
開口部50に挿入して密封可能な形状であれば他の形状
としても良く、例えば円錐形状などでもよい。また、プ
ラグ61が開口部50から不用意に脱落することを防止
するために、プラグ61を接着力の弱い接着剤を介して
開口部50に接着するようにしてもよい。なお、プラグ
61としては、固体に限る必要はなく、例えばチューブ
1の先端にワセリン等の粘性体を充填し開口部50を密
封するようにしても良い。この場合も、充填物の材質
(粘性等)に応じて、標本採取時に加圧空気で簡単に吹
き飛ばすことができるように充填量が結成される。
【0026】(3)第3の実施形態 図7(A) (B) はシール部材の第3の実施形態を説明する
断面図である。図6の実施形態では、チューブ1の吸引
開口部50にプラグ61を挿入することにより開口部5
0を密閉していたが、本実施形態では、図7(A) に示す
ようにチューブ1の先端に円板状のカバー71を接着剤
を用いて接着することにより、開口部50を密閉してい
る。接着剤は比較的接着力の弱いものを使用し、例えば
図8に示した方法などにより加圧空気を供給することに
より、カバー71が簡単に剥離して開口部50が開放さ
れるようにされる。
【0027】また、本実施形態においても、カバー71
の一部を接着力の強い接着剤で接着したり、或いはチュ
ーブ1端部に予め溶着しておけば、図7(B) に示すよう
に、カバー71の分離の際にもカバー71がチューブに
接続された状態に保持されるようになる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、内視鏡の鉗子チャネル
に挿通時に採取チューブを密閉し、標本採取時に吸引開
口部を開放するシール部材を採取チューブに設けたこと
により、内視鏡鉗子チャネル挿通時にチューブ内に異物
が侵入することが防止でき、内視鏡を利用した、診断上
極めて有用性の高い標本採取が可能となる優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内視鏡用標本採取チューブの一般的な
外観形状を説明する図である。
【図2】図1の採取チューブを使用する内視鏡の外観構
成を示す図である。
【図3】図2の内視鏡の先端部形状を説明する図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施形態を説明する図である。
【図5】図4の実施形態の動作を説明する図である。
【図6】本発明の第2の実施形態を説明する図である。
【図7】本発明の第3の実施形態を説明する図である。
【図8】本発明の採取チューブのシール部材分離方法を
説明する図である。
【符号の説明】
1…内視鏡用標本採取チューブ 3…採取チューブ先端部 41…閉鎖端 61…プラグ 71…カバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の鉗子チャネルに挿通し、内視鏡
    先端部付近の標本を吸引採取する内視鏡用標本採取チュ
    ーブであって、鉗子チャネル挿通時にはチューブ先端を
    密閉し外部からチューブ内への異物の進入を防止すると
    ともに、標本吸引時にはチューブ先端から分離してチュ
    ーブの吸引用開口を開放するシール部材を備えたことを
    特徴とする内視鏡用標本採取チューブ。
  2. 【請求項2】 前記シール部材は、採取チューブ内に加
    圧空気を供給することによりチューブ先端から分離せし
    められる請求項1に記載の内視鏡用標本採取チューブ。
  3. 【請求項3】 前記シール部材は、採取チューブ先端に
    一体に形成されチューブ先端を密閉する閉鎖部と、採取
    チューブ先端近傍の管壁に形成された薄肉部とからな
    り、該薄肉部を破断することにより閉鎖部を分離し、前
    記吸引用開口を開放する請求項1または2に記載の内視
    鏡用標本採取チューブ。
  4. 【請求項4】 前記シール部材は、採取チューブ先端の
    吸引用開口に挿入され該開口を密閉するプラグからな
    り、該プラグをチューブ外部に脱離させることにより、
    吸引用開口を開放する請求項1または2に記載の内視鏡
    用標本採取チューブ。
  5. 【請求項5】 前記シール部材は、採取チューブ先端の
    吸引用開口に接着され、該開口を密閉するカバーからな
    り、該カバーをチューブ外部に脱離させることにより、
    吸引用開口を開放する請求項1または2に記載の内視鏡
    用標本採取チューブ。
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