JPH1130878A - 静電荷像現像用トナーおよびその製造方法 - Google Patents

静電荷像現像用トナーおよびその製造方法

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JPH1130878A
JPH1130878A JP12851098A JP12851098A JPH1130878A JP H1130878 A JPH1130878 A JP H1130878A JP 12851098 A JP12851098 A JP 12851098A JP 12851098 A JP12851098 A JP 12851098A JP H1130878 A JPH1130878 A JP H1130878A
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toner
group
particles
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polymer
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JP12851098A
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Noriaki Takahashi
徳明 高橋
Osamu Ando
修 安藤
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Mitsubishi Chemical Corp
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Mitsubishi Chemical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電制御剤の添加が少量であっても、帯電安
定性に優れ、連続使用時や悪影響下においても印字濃度
が安定した高品質のトナーを提供することにある。 【解決手段】 少なくとも芯粒子と、該芯粒子の表面に
存在する微粒子とからなり、該微粒子はモノマーの重合
体であり、かつ、該微粒子には重合される以前の前記モ
ノマーに対して可溶な帯電制御剤を含んでいることを特
徴とする静電荷像現像用トナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真機等に使用
される静電荷像現像用トナーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真機等で使用される現像剤は、そ
の現像工程において、例えば静電荷が形成されている感
光体等の像担持体に一旦付着し、次に転写工程において
感光体から紙に転写された後、定着工程において紙に定
着される。その際、潜像保持面上に形成される静電荷像
を現像する為の現像剤として、キャリアとトナーとから
なる二成分系現像剤およびキャリアを必要としない一成
分系現像剤が知られている。
【0003】ところで、トナーに要求される重要な特性
の1つに帯電性があげられ、正または負の適度なレベル
の帯電を生じること、およびその帯電レベルが、連続使
用時や悪影響下においても経時的にほぼ安定しているこ
とが要求される。従来のトナーは、一般にバインダー樹
脂を帯電制御剤等の添加剤と共に加熱溶融して混練し、
冷却後、粉砕して分級することによって製造されてい
る。また、モノマーと帯電制御剤等の添加剤を混合し重
合することによっても製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法によって製造されるトナーでは、帯電制御剤の
分散性が悪く、帯電安定性が劣り、連続使用時、悪影響
下において印字濃度が不安定であった。また、帯電性を
支配するトナー表面に存在させるためには、多量の帯電
制御剤を添加する必要があった。本発明の目的は、帯電
制御剤の添加が少量であっても、帯電安定性にすぐれ、
連続使用時や悪環境下においても、印字濃度が適度で安
定した高品質のトナーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等は、
鋭意検討を行った結果、帯電制御剤をトナー表面にのみ
含有させることによりこれらの課題点が解決されること
を見出し、本発明に到達した。すなわち本発明の要旨
は、少なくとも芯粒子と、該芯粒子の表面に存在する微
粒子とからなり、該微粒子はモノマーの重合体であり、
かつ、該微粒子には重合される以前の前記モノマーに対
して可溶な帯電制御剤を含んでいることを特徴とする静
電荷像現像用トナーに存する。また、本発明は、帯電制
御剤が一般式(1)で表される化合物、又は4級アンモ
ニウム系化合物である静電荷像現像用トナーに存する。
【0006】
【化2】A−(X−B)n (1) (式中、Aは置換基を有してもよい芳香族環残基を表
し、Bは置換基を有してもよい芳香族環残基、置換基を
有してもよい脂肪族残基または水素原子を表し、Xは−
CONH−、−NHCO−または−NHCONH−を表
し、nは1以上の自然数を表す。)
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明で用いられるビニル系モノマーとしては、ビニル
芳香族系モノマー、(メタ)アクリルエステル系モノマ
ー、(メタ)アクリル酸モノマー、ビニルエーテル系モ
ノマー等があげられる。具体例としては、例えばスチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、α−クロロ
スチレン、o,m,p−クロロスチレン、p−エチルス
チレン、ジビニルベンゼン、メチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキ
シルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、フェ
ニルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、ブチルメタクリレート、ヘキシルメタクリ
レート、2−エチルヘキシルメタクリレート、2−ヒド
ロキシエチルアクリレート、3−ヒドロキシプロピルア
クリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレート、2−
ヒドロキシエチルメタクリレート、エチレングリコール
ジメタクリレート、テトラエチレングリコールジメタク
リレート、アクリル酸、ビニル−n−ブチルエーテル、
ビニルフェニルエーテル、ビニルシクロヘキシルエーテ
ル等があげられる。
【0008】これらのモノマーは、単独で使用しても良
く、又、二種類以上を共重合させても良い。これらのモ
ノマーのうち、スチレン系モノマーや(メタ)アクリル
エステル系のモノマーを使用することが、好ましい。こ
れらのビニル系モノマーに溶解させる帯電制御剤として
は限定はないが、好ましくは該ビニルモノマーに重合温
度で0.5重量%以上溶解するもの、特に好ましくは2
0℃で0.5重合%以上溶解するものが挙げられ、さら
に好ましくは20℃で2重量%以上溶解するものが挙げ
あられる。ビニルモノマーに添加した帯電制御剤は重合
時に全量溶解していることが均一な微粒子を得るために
好ましい。帯電制御剤の化学構造には特に制限ないが、
特に好ましくは以下ものが挙げられる。
【0009】前記一般式(1)において、Aは置換基を
有してもよい芳香族環残基を表し、これらは置換基を環
上に有してもよいし、複素環であってもよい。Aの具体
例としては、炭素数4〜30の芳香族環残基をあげるこ
とができ、例えばベンゼン環残基、ナフタレン環残基、
アントラセン環残基、カルバゾール環残基等が好まし
い。特に好ましくは、ベンゼン環残基、ナフタレン環残
基である。Bは置換基を有してもよい芳香族環残基、置
換基を有してもよい脂肪族残基または水素原子を表す。
芳香族残基は、Aと同じものがあげられる。
【0010】また、脂肪族残基としては、アルキル基
(好ましくはC1 〜C25)、アルケニル基(好ましくは
C2 〜C22)、アルキニル基(好ましくはC2 〜C2
2)、炭素以外の原子を含んでいてもよい脂肪族環残基
(好ましくは3〜7員)などが挙げられる。具体的に
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、iso−プ
ロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、tert
−ブチル基、n−ペンチル基、iso−ペンチル基、n
eo−ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ヘプタデシル
基、ベヘニル基、ビニル基、アリル基、プロパルギル
基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、ピロリジン
環残基、ピペリジン環残基、ジオキサン環残基、モルホ
リン環残基等が挙げられる。AおよびBにおける上記芳
香族環残基、脂肪族残基は更に置換基を有していてもよ
いが、置換基の具体例としては、メチル基、エチル基、
n−プロピル基、iso−プロピル基、n−ブチル基、
iso−ブチル基、tert−ブチル基、シクロヘキシ
ル基、ハロアルキル基(フルオロメチル基、ジフルオロ
メチル基、トリフルオロメチル基、クロロメチル基、ブ
ロモメチル基、フルオロエチル基、フルオロプロピル
基、フルオロブチル基など)、ヒドロキシアルキル基
(ヒドロキシメチル基、ジヒドロキシメチル基、トリヒ
ドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプ
ロピル基、ヒドロキシブチル基など)等の置換されてい
てもよいアルキル基(好ましくは炭素数が1〜6のも
の)(ただし、アルキル基への置換は除く)、アルケニ
ル基、アミノ基、アルキルアミノ基、ジアルキルアミノ
基等の置換されていてもよいアミノ基(好ましくは炭素
数0〜10のもの)、メトキシル基、エトキシル基、n
−プロポキシル基、iso−プロポキシル基、n−ブト
キシル基、iso−ブトキシル基、tert−ブトキシ
ル基等のアルコキシル基(好ましくは炭素数が1〜12
のもの)、水酸基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等
のハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、アセチル基、カ
ルボキシル基、カルボキシメチル基、カルボキシフェニ
ル基、フェニル基、C1 〜C6 アルキル置換フェニル基
等が挙げられる。
【0011】Xは−CONH−、−NHCO−または−
NHCONH−を表し、nは1以上の自然数を表すが好
ましくは、1〜3を表す。4級アンモニウム塩系化合物
において、カチオン成分としては、窒素原子にアルキル
基又はアラルキル基が置換したものがあげられる。置換
基の具体例としては、例えばメチル基、エチル基、プロ
ピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル
基、オクチル基、デシル基、ラウリル基、セチル基、ミ
スチル基、ステアリル基、ベンジル基又はメチル基、ブ
チル基等の低級アルキル基もしくは塩素等のハロゲン基
で1ないし2ケ所置換されたベンジル基などが、好適な
例としてあげられる。アニオン成分としては、1〜3価
の無機または有機のものがあげられるが、具体的には、
例えば置換もしくは無置換の有機スルホン酸が好まし
い。以上にあげた帯電制御剤の好適なものの具体的構造
式を、表−1、表−2に記すが、これらに限定されるも
のではない。
【0012】
【表1】
【0013】
【表2】
【0014】帯電制御剤のモノマーへの添加量は、モノ
マー100部に対して、0.5〜20重量部が好まし
く、より好ましくは、1〜10重量部である。帯電制御
剤の含有量が少なすぎると帯電性の向上効果が期待でき
ず、また過剰であるとモノマーが重合する途中で系外に
析出する為、トナーの品質が低下するので好ましくな
い。
【0015】重合は、乳化重合または、ソープフリー乳
化重合法で行われる。乳化重合法で使用される乳化剤と
しては、従来の乳化剤を使用し得る。乳化重合または、
ソープフリー乳化重合法で使用される重合開始剤として
は、従来の水溶性開始剤、例えば、過硫酸塩、過酸化水
素、ヒドロペルオキシド等が用いられる。また、過酸化
物と還元性物質を組み合わせたレドックス系開始剤を使
用しても良い。さらに、硫酸銅に代表されるような、重
合促進剤をあわせて使用しても良い。
【0016】帯電制御剤を含有した微粒子ポリマーの平
均粒径は好ましくは、0.01μm〜1.0μm、より
好ましくは0.05〜0.5μmである。平均粒径が、
小さすぎると帯電性の向上効果が期待できず、また大き
すぎるとトナーの品質が低下するので好ましくない。本
発明で使用する芯粒子は、従来公知の方法で作成でき
る。具体的には、樹脂と着色剤等の添加物を溶融混練
し、粉砕分級により得る混練法またはモノマーと着色剤
等の添加剤を懸濁重合法もしくは乳化重合法で得られた
粒子と、着色剤等を凝集させる方法があげられる。この
うち添加剤等の均一性から重合法により得られた芯トナ
ーが好ましい。
【0017】混練法で使用する樹脂としては、公知のも
のが使用できる。例えば、スチレン系樹脂、スチレンア
クリル系共重合樹脂、ポリエステル系樹脂、エポキシ系
樹脂等がある。重合法で使用するモノマーは微粒子を作
成する時に使用するモノマーと同じものがあげられる
が、スチレン系、(メタ)アクリルエステル系、(メ
タ)アクリル酸系のモノマーが好ましい。懸濁重合法で
使用される懸濁安定剤としては、従来の懸濁安定剤、例
えば、リン酸三カルシウム、シリカ、ポリビニルアルコ
ール等が用いられる。また、重合開始剤としては、従来
の油溶性開始剤、例えば、アゾビスブチロニトリル、ア
ゾビスジメチルバレロニトリル等が用いられる。
【0018】乳化重合法については、モノマーは微粒子
作成の所に記載したものと同じものを用いることができ
る。乳化重合により得られた粒子の凝集粒子を芯粒子と
して好適に用いることができる。芯粒子の着色剤として
は、従来から用いられているものであれば特に制限され
るものではなく、黒色トナーを得るには、カーボンブラ
ック等を使用する。また、青、赤、黄等のカラートナー
を得るには、相当する色の染顔料等の着色剤を使用す
る。着色剤の含有量は、樹脂100重量部に対して3〜
20重量部とするのが好ましい。その他芯粒子には定着
性を向上させる為の低分子量オレフィン重合体や、従来
公知の帯電制御剤、着色剤の分散剤等を含有せしめても
よい。
【0019】芯粒子の平均粒径は3μm〜15μmが好
適である。特に好適には、5μm〜12μmである。芯
粒子の表面に微粒子を付着させる方法としては、粉末ど
うしを機械的に混合する方法、スラリーどうしを液中で
混合する方法があげられる。微粒子の付着の均一性から
液中で混合するのがより好ましい。また、付着させた後
に、40℃以上で加熱して微粒子を芯粒子の表面に定着
させることが好ましく、より好ましくは、芯粒子または
微粒子のTg(ガラス転移温度)以上で熱処理する。本
発明のトナーと混合して現像剤を形成するキャリアーと
しては、特に制限はないが10〜200μmの平均粒径
を有するフェライトを芯材とするのが好ましい。この場
合、連続使用時の耐久性向上の目的でシリコーン樹脂、
フッ素樹脂等で芯材をコートしたコーティングキャリア
ーも使用することが好ましい。キャリアーは、トナー1
重量部に対して5〜100重量部使用することが好まし
い。
【0020】
【実施例】以下、合成例、実施例により本発明をさらに
詳細に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り以
下の実施例によりなんら制限されるものではない。尚、
実施例中単に部とあるのは、重量部を意味するものとす
る。 実施例1 微粒状重合物の製造 エチルメタクリレート2.67部に、例示化合物(2)
を0.133部溶解させたものと、水150部を300
mlのガラスフラスコ(冷却管、撹拌機、N2ガス導入
管をそなえたもの)に導入した。この混合物を攪拌下で
70℃に加温した。N2 雰囲気下、この中に、過硫酸カ
リウム0.2025部、チオ硫酸ナトリウム0.186
部、硫酸銅0.012部を添加した。70℃で5時間反
応を継続した所、平均粒径0.095μmの微粒子状ポ
リマーを得た。
【0021】実施例2 微粒状重合物の製造 スチレン4部に、例示化合物(3)を0.4部溶解させ
たものと、ドデシル硫酸ナトリウム0.2部、水35部
を実施例1と同様のガラスフラスコに導入した。この混
合物を攪拌下で80℃に加温し、N2 雰囲気にした。こ
の中に、過硫酸カリウム0.04部を添加した。80℃
で5時間反応を継続した後、ドデシル硫酸ナトリウム
0.3部、ジビニルベンゼン0.1部、スチレン4部、
水35部を添加し、過硫酸カリウム0.04部を添加し
80℃で5時間反応を継続した所、平均粒径0.17μ
mの微粒子状ポリマーを得た。
【0022】実施例3 微粒子状ポリマーの製造 エチルメタクリレートの代りに、メチルメタクリレート
を使用し、例示化合物(12)を0.025部、ジビニ
ルベンゼン0.1部を添加した他は、実施例1ど同様に
反応を行った所、平均粒径0.07μmの微粒子状ポリ
マーを得た。 実施例4 微粒子状重合物の製造 例示化合物(2)の代わりに例示化合物(20)を使用
した他は、実施例2と同様に反応操作を行ったところ、
平均粒径0.2μmの微粒子状ポリマーを得た。
【0023】実施例5 微粒状重合物の製造 エチルメタクリレート2.67部とアクリル酸0.02
67部に例示化合物(5)を0.133部溶解させたも
のと、水36部を実施例1と同様なガラスフラスコに導
入した。この混合物をN2 雰囲気下、攪拌しながら70
℃に加温した。この中に、過硫酸カリウム0.2025
部、チオ硫酸ナトリウム0.186部、硫酸銅0.01
2部を添加した。70℃で5時間反応を継続した所、平
均粒径0.17μmの微粒子状ポリマーを得た。
【0024】実施例6 微粒状重合物の製造 メチルメタクリレート2.5部に、例示化合物(7)を
0.025部溶解させたものと、水150部を実施例1
と同様なガラスフラスコに導入した。この混合物をN2
雰囲気下、攪拌しながら70℃に加温した。この中に、
過硫酸カリウム0.0405部、チオ硫酸ナトリウム
0.0372部、硫酸銅0.0012部を添加した。7
0℃で5時間反応を継続した所、平均粒径0.1μmの
微粒子状ポリマーを得た。
【0025】実施例7 芯粒子の製造(懸濁重合法) スチレン29.2部、2−エチルヘキシルアクリレート
10.8部、カーボンブラック(三菱化学製MA−10
0)2.3部、スチレンアクリル系樹脂(Mw=2万)
6部をサンドグラインダーミルで10時間処理し、カー
ボンブラックを分散させた。これに、アゾビスイソブチ
ロニトリル1.6部を溶解させた。この混合液をリン酸
三カルシウムを5%含む水200部に投入し、ホモミキ
サーで8000rpm3分処理した。処理液を500m
lガラスフラスコ(冷却管、攪拌機、N2 ガス導入管を
そなえたもの)に導入した。N2 雰囲気下、80℃に加
温し、反応を9時間継続した所、平均粒径8.3μmの
懸濁重合トナー(芯粒子)を得た。
【0026】実施例8 芯粒子の製造(乳化重合法) スチレン41部、n−ブチルアクリレート9部、アクリ
ル酸2部、水50部と、乳化剤としてHLB=18.2
のポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エマル
ゲン950:花王社製) 0.5部、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム(ネオゲンR) 1部を500m
lのガラスフラスコ(冷却管、撹拌機、N2 ガス導入管
をそなえたもの)に導入した。過硫酸カリウム0.25
部を投入し、N2 雰囲気下、70℃8時間、反応を継続
した。25℃に冷却した後カーボンブラック(三菱化学
製MA−100)3.5部、水150部を添加し、1分
間に約0.15℃の昇温スピードで昇温しながらホモミ
キサーで4時間攪拌した。この液を、前記と同様なガラ
スフラスコに投入し、90℃で3時間加熱した所、平均
粒径9.0μmの乳化重合トナー(芯粒子)を得た。
【0027】実施例9 芯粒子の製造(混練法) スチレンアクリル系樹脂100部、カーボンブラック
(三菱化学製 MA−100)5部を配合混練し、粉
砕、分級して、平均粒径9.5μmの芯粒子を得た。 実施例10 本発明のトナーの製造法 実施例7で製造した芯粒子のスラリー170gに実施例
1で製造した微粒子状ポリマー液を150部添加し、塩
化水素酸を系のpHが1.0になるまで添加した後、5
0℃5時間攪拌を行った。放冷後濾過水洗を行った後、
真空乾燥を行った所、表面に微粒子が付着したトナー4
1部を得た。このトナー40部に疎水性シリカ0.12
部を添加し、表面にアクリルコートしたフェライトキャ
リア(平均粒径100μm)960部を混合、攪拌し
て、現像剤を作成した。この時のトナーの帯電量をブロ
ーオフ法で測定した所、−29.5μC/gであった。
次いで、この現像剤を、セレンを感光体とする複写機
で、実写した所、鮮明なコピーが得られた。
【0028】実施例11 本発明トナーの製造方法 実施例1で製造した微粒子状ポリマー液の代わりに実施
例2で製造したポリマー液40部を添加した以外は、実
施例10と同様に反応操作を行い、現像剤を作成した。
実施例10と同様の複写機で実写評価した所、鮮明なコ
ピーが得られた。
【0029】実施例12 本発明トナーの製造方法 実施例1で製造した微粒子状ポリマー液の代わりに実施
例3で製造したポリマー液150部を添加し、実施例8
で製造した乳化重合トナーのスラリー250部を使用
し、塩化水素酸を使用しない以外は、実施例10と同様
に反応操作を行い、現像剤を作成した。実施例10と同
様の複写機で実写評価した所、鮮明なコピーが得られ
た。
【0030】実施例13 本発明トナーの製造方法 実施例1で製造した微粒子状ポリマー液の代わりに実施
例4で製造したポリマー液40部を添加した以外は、実
施例12と同様に反応操作を行った。このトナー40部
に疎水性シリカ0.12部を添加し、表面にシリコーン
コートしたフェライトキャリア(平均粒径100μm)
960部を混合、攪拌して、現像剤を作成した。OPC
を感光体とする複写機で実写評価した所、鮮明なコピー
が得られた。
【0031】実施例14 本発明トナーの製造方法 実施例1で製造した微粒子状ポリマー液の代わりに実施
例5で製造したポリマー液150部を添加し、実施例9
で製造したトナー50部を使用し、塩化水素酸を使用し
ない以外は、実施例10と同様に反応操作を行い、現像
剤を作成した。実施例10と同様の複写機で実写評価し
た所、鮮明なコピーが得られた。
【0032】実施例15 本発明トナーの製造方法 実施例1で製造した微粒子状ポリマー液の代わりに実施
例6で製造したポリマー液150部を添加し、実施例9
で製造した芯粒子50部を使用し、塩化水素酸を使用し
ない以外は、実施例10と同様に反応操作を行い、現像
剤を作成した。実施例10と同様の複写機で実写評価し
た所、鮮明なコピーが得られた。
【0033】比較例1 例示化合物(2)を添加しない以外は、実施例1と同様
に反応操作を行った所、平均粒径0.1μmの微粒子状
ポリマーを得た。上記で作成した微粒子状ポリマー液を
使用する以外は、実施例10と同様に反応操作を行い、
現像剤を作成したところ、トナーの帯電量は、−5.0
μC/gであった。また、複写機で実写評価を行ったと
ころ、カブリの多いコピーしか得られなかった。
【発明の効果】本発明により、帯電制御剤の添加が少量
であっても、帯電安定性にすぐれ、連続使用時や悪影響
下においても、印字濃度が適度で安定した高品質のトナ
ーが得られる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも芯粒子と、該芯粒子の表面に
    存在する微粒子とからなり、該微粒子はモノマーの重合
    体であり、かつ、該微粒子には重合される以前の前記モ
    ノマーに対して可溶な帯電制御剤を含んでいることを特
    徴とする静電荷像現像用トナー。
  2. 【請求項2】 微粒子の重合方法が乳化重合またはソー
    プフリー乳化重合である請求項1に記載の静電荷像現像
    用トナー。
  3. 【請求項3】 帯電制御剤が、該微粒子の重合前のモノ
    マーに対して0.5重量%以上溶解する請求項1又は2
    に記載の静電荷像現像用トナー。
  4. 【請求項4】 帯電制御剤が下記一般式(1)で表され
    る化合物であることを特徴とする請求項1〜3に記載の
    静電荷像現像用トナー。 【化1】A−(X−B)n (1) (式中、Aは置換基を有してもよい芳香族環残基を表
    し、Bは置換基を有してもよい芳香族環残基、置換基を
    有してもよい脂肪族残基または水素原子を表し、Xは−
    CONH−、−NHCO−または−NHCONH−を表
    し、nは1以上の自然数を表す。)
  5. 【請求項5】 帯電制御剤が4級アンモニウム塩系化合
    物である請求項1〜4のいずれか1項に記載の静電荷像
    現像用トナー。
  6. 【請求項6】 帯電制御剤をビニル系モノマーに溶解さ
    せて、乳化重合またはソープフリー乳化重合させた平均
    粒径0.01μm〜1.0μmの微粒子を平均粒径3μ
    m〜15μmの芯粒子の表面に有することを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の静電荷像現像用ト
    ナー。
  7. 【請求項7】 芯粒子が懸濁重合により得られた粒子ま
    たは乳化重合により得られた粒子の凝集粒子であること
    を特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の静電
    荷像現像用トナー。
  8. 【請求項8】 ビニル系モノマーの重合体であって、か
    つ、重合される以前の前記ビニル系モノマーに対して可
    溶な帯電制御剤を含んでいることを特徴とするトナー用
    微粒子ポリマー。
  9. 【請求項9】 芯粒子の表面に、帯電制御剤が内部に均
    一拡散した微粒子重合体が存在することを特徴とする静
    電荷像現像用トナー。
  10. 【請求項10】 帯電制御剤を0.5重量%以上溶解さ
    せたビニル系モノマーを重合することを特徴とするトナ
    ー用微粒子ポリマーの製造方法。
  11. 【請求項11】 芯粒子スラリー液と微粒子ポリマー乳
    化液とを混合して芯粒子の表面に微粒子が存在する静電
    荷像現像用トナーを製造する方法において、該微粒子ポ
    リマー乳化液が帯電制御剤を0.5重量%以上溶解させ
    たビニル系モノマーを乳化重合またはソープフリー乳化
    重合することにより得られることを特徴とするトナーの
    製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013168571A1 (ja) * 2012-05-08 2013-11-14 保土谷化学工業株式会社 電荷制御剤及びそれを用いたトナー

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