JPH11306926A - ウインカスイッチのキャンセル装置 - Google Patents

ウインカスイッチのキャンセル装置

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Publication number
JPH11306926A
JPH11306926A JP12401898A JP12401898A JPH11306926A JP H11306926 A JPH11306926 A JP H11306926A JP 12401898 A JP12401898 A JP 12401898A JP 12401898 A JP12401898 A JP 12401898A JP H11306926 A JPH11306926 A JP H11306926A
Authority
JP
Japan
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cancel
pin
switch
spring
plate
Prior art date
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Pending
Application number
JP12401898A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsuhisa Yamada
敦久 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Denso Co Ltd
Original Assignee
Toyo Denso Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyo Denso Co Ltd filed Critical Toyo Denso Co Ltd
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  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)
  • Switches With Compound Operations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】キャンセル装置の構成部品を削減する。 【解決手段】キャンセル突部19の軌跡円C内外へ進退
する衝合突起70を有するキャンセルピン25を設け、
かつキャンセルプレート26をレバーホルダ21上へ相
対移動自在に設ける。本体部76両側には、キャンセル
ピン25が当接する右ピン衝合部75Rと左ピン衝合部
75L、並びに一対の右回動支点部77R、左回動支点
部77Lを設ける。本体部76の中央部を1つのキャン
セルスプリング27で押してストッパ部68R、68L
へ当接させる。キャンセルスプリング27はキャンセル
プレートをレバーホルダ21へ押し付け、キャンセル力
が適正であればキャンセルプレートとレバーホルダ21
が一体に回動してキャンセル動作し、過大になるとキャ
ンセルプレートがレバーホルダ21に対して回動するこ
とにより過剰な力を逃がす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車のハンドル
近傍に設けられるウインカスイッチのキャンセル装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】特公平2−33533号には、ステアリ
ングシャフトの周囲にキャンセルカムを設け、その近傍
にウインカスイッチユニットを配設するとともに、この
ウインカスイッチユニットに、操作レバーで回動されて
ウインカスイッチを切り換えるスイッチ操作部と、この
スイッチ操作部を中立位置、左折位置又は右折位置のい
ずれかへ保持する回動保持手段と、スイッチ操作部を左
折位置又は右折位置に回動したとき前記キャンセルカム
の回動軌跡内へ入り、この状態でステアリングシャフト
を逆回転したとき前記スイッチ操作部に前記回動保持手
段から脱して中立位置へ復帰させるためのキャンセル力
をステアリングシャフト側からスイッチ操作部へ伝達す
るためのキャンセルピンと、このキャンセルピンとスイ
ッチ操作部の間に介装され、キャンセルスプリングのセ
ット荷重により、適正なキャンセル力が加わったときス
イッチ操作部と一体に回動し、過大なキャンセル力が加
わったときキャンセルスプリングを弾性変形させながら
スイッチ操作部と相対的に回動するキャンセルプレー
ト、とを備えたウインカスイッチのキャンセル装置が記
載されている。
【0003】このキャンセルスプリングは左右一対で設
けられ、それぞれがキャンセルプレートの本体部におけ
る左右両端のいずれか部分とスイッチ操作部の間へ弾装
されてキャンセルプレートをステアリングシャフト方向
へ付勢している。また、キャンセルプレートの左右端部
にそれぞれ突出部を設け、この部分をスイッチ操作部へ
ネジ止めされる抑えプレートで押さえることにより、キ
ャンセルプレートの進退並びに回動を可能に支持してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記キャンセルプレー
トは2本のキャンセルスプリングを必要とするため、そ
れだけ部品点数が多くなり、かつ構造も複雑になる。そ
のうえ、抑えプレートを必要とする点でも部品点数が多
くなる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本願発明に係るウインカスイッチのキャンセル装置は、
ステアリングシャフトの周囲にキャンセルカムを設け、
その近傍にウインカスイッチユニットを配設するととも
に、このウインカスイッチユニットに、操作レバーで回
動されてウインカスイッチを切り換えるスイッチ操作部
と、このスイッチ操作部を中立位置、左折位置又は右折
位置のいずれかへ保持する回動保持手段と、スイッチ操
作部を左折位置又は右折位置に回動したとき前記キャン
セルカムの回動軌跡内へ入り、この状態でステアリング
シャフトを逆回転したとき前記スイッチ操作部に前記回
動保持手段から脱して中立位置へ復帰させるためのキャ
ンセル力をステアリングシャフト側からスイッチ操作部
へ伝達するためのキャンセルピンと、このキャンセルピ
ンとスイッチ操作部の間に介装され、キャンセルスプリ
ングのセット荷重により、適正なキャンセル力が加わっ
たときスイッチ操作部と一体に回動し、過大なキャンセ
ル力が加わったときキャンセルスプリングを弾性変形さ
せながらスイッチ操作部と相対的に回動するキャンセル
プレート、とを備えたウインカスイッチのキャンセル装
置において、前記キャンセルプレートは、キャンセル動
作時にキャンセルピンが押圧される一対の衝合部と、こ
れらの衝合部の各近傍に形成され前記過大なキャンセル
力が加わったとき回動中心となる一対の回動支点部と、
これらの衝合部及び回動支点部をそれぞれ両端部に形成
した本体部とを備えるとともに、前記キャンセルスプリ
ングは、前記本体部における前記一対の回動支点部間と
なる位置とスイッチ操作部の間へ単独で弾装されること
を特徴とする。
【0006】
【発明の効果】キャンセルプレートは、キャンセルピン
との当接部へキャンセルスプリングのセット荷重よりも
大きい過大なキャンセル力が加わると、一対の回動支点
部のうち、キャンセルピンが当接する側と反対側の回動
支点部を支点としてキャンセルスプリングを弾性変形さ
せながら回動してこの過大な力を逃がし、キャンセルプ
レートの破損を防止する。
【0007】このとき、キャンセルスプリングをキャン
セルプレートの本体部中間部とスイッチ操作部の間へ弾
装することにより、キャンセルスプリングの使用数が単
一になるので、それだけキャンセルスプリングの用数を
半減できることになり、部品点数を削減できかつ構造が
簡単になる。そのうえ、従来の抑えプレートを省略でき
るので、さらに部品点数を削減でき、かつ構造を簡単に
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】図2は自動車のハンドル近傍に設
けられたコンビネーションスイッチの平面図、図3はそ
の側面図、図4は図2の4−4線に沿うセンタープレー
トの断面図である。
【0009】このコンビネーションスイッチは、中央を
貫通するステアリングシャフト1を中心にして左右対称
に形成されたセンタープレート2と、その左右に取付け
られたライティングスイッチユニット3及びワイパスイ
ッチユニット4を備える。ライティングスイッチユニッ
ト3は、側方へ突出する操作レバー5によって操作さ
れ、平面視(図2)で操作レバー5を左右へ回動させる
ことにより、内蔵されているウインカスイッチを左折又
は右折表示に切り換える。
【0010】さらに、側面視(図3)で操作レバー5を
上下方向へ回動させると、内蔵されているデイマースイ
ッチを操作してヘッドライトの光軸をハイ・ロー切り換
えしたり、パッシング操作ができ、また、操作レバー5
の先端へ回動自在に取付けられているノブ6を回動させ
ると、ヘッドライトの点滅切り換え等の操作ができるよ
うになっている。
【0011】ワイパスイッチユニット4も側方へ突出す
る操作レバー7によって内蔵されているワイパスイッチ
を操作でき、平面視で操作レバー7を左右へ回動させる
ことにより、間欠動作を含むワイパ速度の切り換えがで
き、側面視で操作レバー7を上方へ回動させると、ウオ
ッシャ液の吐出と所定回数のワイパー動作を行い、さら
に操作レバー7の先端へ回動自在に取付けられているノ
ブ8を回動させると、ワイパスイッチのON・OFFが
できるようになっている。
【0012】センタープレート2は樹脂製であって、中
央の円形凹部10を挟んで左右に腕部11、12が設け
られ、それぞれの下方はスイッチユニットの取付空間1
1a、12aをなし、これら各取付空間11a、12a
内にライティングスイッチユニット3及びワイパスイッ
チユニット4が、それぞれ腕部11、12の延出方向よ
りガイド溝13、14に案内されて取付けられ、ネジ1
5、16で固定される。
【0013】円形凹部10の中央部にはボス17が設け
られ、ここを貫通しているステアリングシャフト1の周
囲に設けられた略リング状のキャンセルカム18がボス
17の上方をステアリングシャフト1と一体に回転自在
になっており、キャンセルカム18の外周部に形成され
た半径方向外方へ突出するキャンセル突部19の回転軌
跡Cは円形凹部10の環状壁10aの内側近傍に位置す
る。
【0014】環状壁10aの高さはキャンセルカム18
よりも低く、キャンセルカム18を収容する円形空間1
0bは、センタープレート2の取付空間11aと連通
し、ライティングスイッチユニット3は後述するキャン
セル装置におけるキャンセルピンが円形空間10bへ臨
むように取付けられる。
【0015】次に、ライティングスイッチユニット3の
構造を説明する。図1は右折時におけるライティングス
イッチユニット3の内部構造を示す平面図、図5は断面
図、図6は分解斜視図、図7は中立時の図1に相応する
図である。
【0016】まず、図6において明らかなように、ライ
ティングスイッチユニット3は、上カバー20、レバー
ホルダ21、可動接点ホルダ22、固定接点ホルダ2
3、下カバー24をこの順に上下方向へ重ねて組立てた
ものであり、さらにキャンセル装置をなすキャンセルピ
ン25、キャンセルプレート26及びキャンセルスプリ
ング27や各スイッチの可動接点を設けたウインカ用ス
ライダ28及びデイマースイッ用スライダ29等が取付
けられる。
【0017】可動接点ホルダ22には、一端側にウイン
カ用スライダ28を摺動自在に嵌合する案内部22aが
設けられ、その反対側にはデイマースイッ用スライダ2
9の案内部22bが中空状に形成されている。案内部2
2bにはデイマースイッ用スライダ29が嵌合され、ウ
インカ用スライダ28と略直交方向へスライド可能にな
っている。
【0018】これら各案内部22a、22bと対応する
固定接点ホルダ23上には、ウインカスイッチ及びライ
テイングスイッチの各固定接点並びに回路基板(図示省
略)が設けられ、各スライダ28、29の移動によって
それぞれぞれのスイッチ切り換えを行うようになってい
る。
【0019】上カバー20は、図5にも明らかなよう
に、下方及び操作レバー5が突出する側を開放され、頂
面30、左右の側面31、31及び前面32(なお円形
凹部10へ臨む側を前方とする)で囲まれ、頂面30の
裏側において、一端側中央部にキャンセルピン25の案
内溝33が形成され、他端側に軸受け凹部34が形成さ
れている。
【0020】この軸受け凹部34が設けられている部分
はレバーホルダ21を回動自在に支持する軸受け部35
をなし、図では明らかでないが頂面30の内面が凹曲面
に形成されている。さらに側面31には前記ガイド溝1
3へ嵌合するガイドレール36が形成されている。
【0021】前面32の内側にはレバーホルダ21の回
動規制部37が形成され、この回動規制部37は、中央
に形成されたV字形の中立溝38と、その左右に形成さ
れた左折段部39Lと右折段部39Rからなり、これら
のいずれかに後述するクリックピンが係合することによ
り、レバーホルダ21が中立位置又は左折位置もしくは
右折位置に位置決めされる。
【0022】レバーホルダ21は本願発明のスイッチ操
作部であり、操作レバー5の一端部が連結し、平面視で
操作レバー5と一体に左右方向へ回動してウインカスイ
ッチを操作し、かつ側面視で操作レバー5のみを上下方
向へ回動させてデイマースイッチの操作を行うようにし
た部材であり、長さ方向一端側がレバー連結部40をな
し、中央の立て壁部41を挟んで他端側に平板状のキャ
ンセル部42が樹脂により一体に形成されている。
【0023】レバー連結部40はレバー挿入口43を略
下向きコ字状断面をなすように囲む部分であり、頂部4
4と側面45、45を備え、頂部44にはレバーホルダ
回動軸46が上方へ一体に突出形成され、このウインカ
軸46が軸受け凹部34へ嵌合することにより、レバー
ホルダ21がウインカ軸46を中心にして平面視で左右
へ回動自在になっている。
【0024】頂部44のウインカ軸46を囲む左右両側
に平面視円弧状段部44aが設けられ、上カバー20の
軸受け部35内面に形成された前記凹曲面部へ嵌合支持
されることにより、上記レバーホルダ20の回動を円滑
にしている。また左右両側面45の内面に軸受け凹部4
7が形成され、ここに操作レバー5の左右に突出形成さ
れているレバー回動軸48が嵌合して回動自在に支持さ
れる。
【0025】図5に明らかなように、操作レバー5の先
端にはクリックホルダ49が形成され、ここにボール5
0がスプリング51により突出方向へ付勢されて保持さ
れ、立て壁部41のレバー挿入口43へ向う面が上下方
向のガイド斜面に形成され、ここで操作レバー5先端の
上下動を案内するとともに、ここに上下へ間隔を持って
ロービーム溝52及びハイビーム溝53が設けられ、こ
のいずれかへボール50が係合することによりヘッドラ
イトの光軸をロービーム又はハイビームへ切り換え可能
になっている。
【0026】また、クリックホルダ49の近傍部には略
L字形をなすリンク部材54の一端55が連結され、こ
のリンク部材54の中間部は支点56をなして上カバー
20側へ支持され、かつ他端部57は下方へ延びてデイ
マースイッ用スライダ29の一端に形成された穴29a
へ遊嵌されている。
【0027】レバーホルダ21の前端部にはピンホルダ
穴60が設けられ、レバーホルダ21が中立位置のと
き、ピンホルダ穴60の軸線がステアリングシャフト1
の中心とウインカ軸46の各中心を結ぶ中心軸線J(図
1)に沿うようにされ、ここに挿入されたクリックピン
61がスプリング62により突出方向へ付勢されてい
る。
【0028】クリックピン61はレバーホルダ21の回
動に従って回動規制部37上を摺動し、中立位置N(図
1)のとき中立溝38へ係合し、左折位置L又は右折位
置Rにはそれぞれ左折段部39L又は右折段部39Rへ
乗り上げ、それぞれの位置でレバーホルダ21を位置決
めし、以後スプリング62に打ち勝つ力が操作レバー5
側から加えられるまでその状態を保持するようになって
いる。なお、回動規制部37、クリックピン61及びス
プリング62は本願発明の回動保持手段をなしている。
【0029】操作レバー5の先端でピンホルダ穴60の
開口部より下方位置には係合溝63が形成され、ここに
ウインカ用スライダ28の上部に上方へ一体に突出形成
された係合軸部28aが遊嵌し、これにより、操作レバ
ー5とともにレバーホルダ21が左右へ回動するとウイ
ンカ用スライダ28も左右へ連動して移動し、ウインカ
スイッチを左折又は右折に切り換えるようになってい
る。
【0030】図1及び図7に明らかなように、キャンセ
ル部42の上面前端部中央には、平面視略二等辺三角形
状のキャンセルピンガイド64が一段高い段差状をなし
て一体に形成され、その頂部65は中心軸線J上を後方
へ突出し、その左右に前方へ拡開する右側ガイド斜面6
6R及び左側ガイド斜面66Lが形成されている。
【0031】キャンセル部42の立て壁部41近傍側は
幅狭部67をなし、キャンセルピンガイド64側の広幅
部分との段差部が左右のストッパ部68R、68Lにな
っている。さらに平面視で幅狭部67両側の空間に重な
りかつ側面視でキャンセル部42の上面からキャンセル
プレート26の厚さ程度の間隔を持ったガイド腕69が
立て壁部41から左右一対で前方へ突出形成されてい
る。
【0032】キャンセルピンガイド64はキャンセルピ
ン25の進退動作を案内し、キャンセルピン25は前端
に衝合突部70、上面に上部ガイド突起71及び下面に
下部突起72(図5)をそれぞれ一体に突出形成され、
下面に左右方向へ形成された溝部へ中間部を嵌合された
スプリング73(図6、なお他図においては省略)によ
り前進側へ付勢されている。また、キャンセルピン25
の後部側左右両側は、側部74R、74Lをなす。
【0033】すなわち、スプリング73は両端を上カバ
ー20の内面左右へ固定され、かつ突部70がキャンセ
ルカム18の突起19による回転軌跡C内へ突出するよ
うキャンセルピン25を前進位置にする状態をノーマル
状態とし、この位置からスプリング73を引っ張りなが
らキャンセルピン25が後退するようになっている。
【0034】キャンセルピン25は、上部ガイド突起7
1が案内溝33内を中心軸線Jに沿って直線的に移動す
ることにより直線的に進退動作し、かつこの進退動作は
レバーホルダ21の回動により下部突起72がキャンセ
ルピンガイド64に案内されることにより行われる。
【0035】すなわち、レバーホルダ21が中立位置N
にあるとき、下部ガイド突起72はキャンセルピンガイ
ド64の頂点65へ当接し、キャンセルピン25はスプ
リング73に抗して後退している。このとき、衝合突起
70はキャンセル突部19の軌跡円C外へ後退する。
【0036】この状態からレバーホルダ21を右折位置
R又は左折位置Lへ回動させると、下部ガイド突起72
がキャンセルピンガイド64の頂点65から外れ、キャ
ンセルピン25はスプリング73に前方へ付勢されるの
で、下部ガイド突起72は左側ガイド斜面66L又は右
側ガイド斜面66Rに案内されて前方へ移動し、キャン
セルピン25は前進位置になり、衝合突起70はキャン
セル突部19の軌跡円C内へ突出する。
【0037】図1及び図7に明らかなように、キャンセ
ルプレート26は平面視で略コ字状をなす樹脂製の板状
部材であり、キャンセルピン25の側部74R又は側部
74Lと衝合可能な右ピン衝合部75R及び左ピン衝合
部75Lが、中心軸線Jの左右方向へ延びる本体部76
の左右端部に対で形成されている。
【0038】右ピン衝合部75R及び左ピン衝合部75
Lの各近傍における本体部76の左右端部下面には右回
動支点部77R、左回動支点部77Lが一対で突出形成
されている。本体部76の中央部にはバネ受け穴78が
形成され、ここにキャンセルスプリング27の一端が収
容され他端はレバーホルダ21の立壁部41の中央部に
形成されている凹部79へ当接されている。
【0039】キャンセルプレート26はキャンセルスプ
リング27により前進方向へ付勢され、その移動はガイ
ド腕69により案内され、またその前進位置では、スト
ッパ68R、68Lへキャンセルスプリング27のセッ
ト荷重によりそれぞれ押しつけられる。
【0040】したがって、キャンセルプレート26はキ
ャンセルスプリング27を介してレバーホルダ21と一
体に回動し、この回動位置では、キャンセルピン25の
側部74R又は74Lと右ピン衝合部75R及び左ピン
衝合部75Lのいずれか同志が近接し、キャンセルピン
25のキャンセル動作をキャンセル部42側へ伝達可能
になっている。
【0041】このとき、ステアリンシャフト1が順方向
への回転、すなわちウインカスイッチの指示する旋回方
向へ向うための回転を継続する限り、キャンセルピン2
5の衝合突起70がキャンセル突起19の回転軌跡C内
にあってキャンセル突起19と衝合しても、キャンセル
ピン25の側部74R又は74Lは近接する右ピン衝合
部75R又は左ピン衝合部75Lから離れる方向へ回動
するのでキャンセルプレート26側には衝合せず、ウイ
ンカスイッチはキャンセルされない。
【0042】一方、ステアリングシャフト1を逆方向へ
回転すると、キャンセルピン25の衝合突起70がキャ
ンセル突起19と衝合し、キャンセルピン25の側部7
4R又は74Lが近接する右ピン衝合部75R又は左ピ
ン衝合部75Lへ当接してこれを押すため、キャンセル
突起19の回転力がキャンセルピン25及びキャンセル
プレート26を介してキャンセル力としてキャンセル部
42へ伝達され、レバーホルダ21はスプリング62に
抗して中立位置N側へ回動し、クリックピン61が中立
溝37へ戻ることにより、ウインカスイッチも中立に切
り換わってキャンセルされる。
【0043】キャンセルスプリング27の強さは、過剰
のキャンセル力が加わった場合、キャンセルプレート2
6の破壊を防止することができるようにようにセット荷
重を調整されている。この場合、キャンセルスプリング
27は圧縮変形してキャンセルプレート26の右回動支
点部77R又は左回動支点部77Lのいずれか一方が対
応するストッパ部68R又は68Lのいずれかへ当接
し、この部分が支点となって回動することにより過剰の
キャンセル力を逃がすことができる。
【0044】図8はノブ6で操作されるノブスイッチの
構造を示す断面図であり、ノブ6は略キャップ状をな
し、その閉塞側端部80が操作レバー5の軸心部に設け
られている回動中心軸81の軸端部へ嵌合により回転自
在に取付けられている。
【0045】ノブ6の開口側端部82は回動中心軸81
と一体に形成された外形部83の先端細径部84上へ回
転自在に嵌合されている。開口側端部82近傍の内面に
は環状溝85が形成され、これに可動接点ホルダ86の
外周部に形成された環状突部87が嵌合され、ノブ6と
一体に回転可能になっている。
【0046】可動接点ホルダ86はロータスイッチをな
す絶縁樹脂製の筒状部材であり、中心部の軸穴88は回
動中心軸81の周囲へ回転自在に嵌合され、かつその軸
方向一端面には可動接点89が突出し、可動接点ホルダ
86の回転に伴って固定接点ホルダ90の固定接点91
と接離し、固定接点91はリード線92を介してするよ
うになっており、固定接点ホルダ23の回路基板(図示
省略)へ接続され、ライテイングのON・OFF並びに
切り換えが行われる。
【0047】可動接点ホルダ86の他端面にはボール9
3がスプリング94により溝穴95から突出付勢され、
係合部材96に設けられたフランジ部97の端面に形成
された係合凹部98へ選択的に係合し、ノブ6で操作さ
れるノブスイッチの位置決めをなしている。
【0048】係合部材96は一端にフランジ部97を一
体に設けた略筒状の部材であり、回動中心軸81の周囲
へ嵌合され、その他端部に内向きに形成された係合突起
99が回動中心軸81の周囲へ形成された係合凹部81
aへ係合することにより回動不能に位置決めされる。ま
た、可動接点ホルダ86は、係合部材96と固定接点ホ
ルダ90で挟まれることにより軸方向を位置決めされて
いる。
【0049】なお、ノブ6は射出成形等により成形さ
れ、その際に環状溝85も同一の成形工程において一体
に形成される。すなわちノブ6の成形時における型抜き
方向をその回転軸方向(図8において、取付時における
回動中心軸81の軸線方向と一致する方向)としたと
き、この方向に進退するノブ6の内面を形成するための
金型外周面に形成された突部によってノブ6の内面と同
時に成形し、その後成形部を弾性変形させながら金型を
脱型することにより形成する、いわゆる無理抜きにより
形成される。
【0050】したがって、ノブ6の内側だけで可動接点
ホルダ86を取付けでき、この点に関する従来例、例え
ばノブ6の側部に内外へ貫通する穴を設け、この穴へ可
動接点86を係止するような構造(例えば、特開平9−
134647号)を採らないで済むので、この穴を防水
上及び外観上の理由から塞ぐような必要がなくなり、ノ
ブ6を有する操作レバー5の製造が簡単になる。
【0051】次に、本実施例の作用を説明する。図7の
中立状態では、レバーホルダ21のクリックピン61が
中立溝38へ係合し、キャンセルピン25はスプリング
73に抗して下部ガイド突起72がキャンセルピンガイ
ド64の頂部65上となる後退位置にあり、衝合突起7
0は軌跡円C外へ後退している。
【0052】また、キャンセルプレート26はキャンセ
ルスプリング27により前方へ押し出されて右回動支点
部77R、左回動支点部77Lがそれぞれキャンセル部
42の左右ストッパ部68R、68Lへ当接し、キャン
セル部42と一体になり、右ピン衝合部75R及び左ピ
ン衝合部75Lはそれぞれキャンセルピン25の側部7
4R及び74Lと等間隔を保ち、非接触になっている。
【0053】この状態で例えば右折するために操作レバ
ー5を図の時計回り方向へ回動して右折位置Rにする
と、レバーホルダ21がウインカ軸46を中心に操作レ
バー5と同方向へ回動し、ウインカ用スライダ28を移
動させてウインカスイッチを右折状態に切り換えるとと
もに、クリックピン61が中立溝38から出て右折段部
39Rへ乗り上げ、レバーホルダ21をこの右折位置R
で保持する図1の右折状態になる。
【0054】この状態ではキャンセルピン25はその下
部ガイド突起72が右折側ガイド斜面33Rに案内され
て前進し、衝合突起70が軌跡円C内へ突出する。ま
た、キャンセルピン25の側部74Rにキャンセルプレ
ート26の右ピン衝合部75Rが当接又は接近状態にな
るが、ステアリングシャフト1を順方向へ回動させる限
り、キャンセルピン25からキャンセルプレート26へ
キャンセル力が伝達されず、キャンセルプレート26と
レバーホルダ21の相対位置は不変であり、レバーホル
ダ21及び操作レバー5は右折状態から中立位置へキャ
ンセルされることなく、ウインカスイッチの右折状態が
持続される。
【0055】その後、右折を終了してステアリングシャ
フト1を逆方向へ回動させると、キャンセル突部19が
キャンセルピン25の衝合突起70へ衝合する。このと
き、キャンセル突部19はキャンセルピン25に対して
上部ガイド突起71を中心に時計回り方向へ回動させよ
うとするので、側部74Rがキャンセルプレート26の
右ピン衝合部75Rへ当接してこれを時計回り方向へ回
動させる。
【0056】その結果、キャンセルスプリング27のセ
ット荷重でキャンセルプレート26と一体的に回動する
ようになっているレバーホルダ21がウインカ軸46を
中心に反時計回り方向へ回動するように押圧され、スプ
リング62に打ち勝ってクリックピン61が右折側段部
38Rから外れるのので反時計回り方向へ回動し、やが
てクリックピン61が中立溝38へ係合すると、図7の
中立位置Nになり、ウインカスイッチもキャンセルされ
て中立状態になる。
【0057】このとき、キャンセルスプリング27が圧
縮変形する程に過剰なキャンセル力がキャンセルピン2
5からキャンセルプレート26へ加えられると、キャン
セルプレート26は、ストッパ部68Rへ当接している
右回動支点部77Rを中心にして、キャンセルスプリン
グ27を圧縮変形しながら右ピン衝合部75R側が反時
計回り方向へ回動して過剰な力を逃がし、キャンセルプ
レート26等の破損を防止する。なお、左折時における
キャンセル動作は以上の逆操作となる。
【0058】このように、本実施例によれば、キャンセ
ルプレート26に対して本体部76の中間部を単一のキ
ャンセルスプリング27で押すだけで済むから、従来例
のようなキャンセルプレートの幅方向両端部をそれぞれ
別体をなす一対のスプリングで押す場合と比較したと
き、部品点数を半減し構造を簡単にできる。
【0059】そのうえ、ガイド腕69を立て壁部41と
一体に設けたので、従来例のように別体の押さえプレー
トをネジ止めする必要が無く、この点でも部品点数を削
減できかつ組立が容易になる。さらに、一対の右回動支
点部77R、左回動支点部77Lを設け、キャンセル部
42の幅狭部67側方を移動可能としかつ広幅部分との
段差部をストッパ部68R、68Lとしたので、キャン
セルプレート26の回動を確実にしかつ回動を可能とす
るための構造を簡単にできる。
【0060】なお、本願発明は上記実施例に限定されず
種々応用可能であり、例えば、キャンセルカム18は略
1/4円周毎に大径部と小径部を交互に形成し、この大
径部がキャンセル突部19をなすようにもでき、また、
単に180℃間隔で突出する2個の突起で形成すること
もできる。さらに、ライテイングスイッチユニット3の
構造等も公知のものを任意に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のライティングスイッチにおける右折状
態を示す平面図
【図2】コンビネーションスイッチ全体の平面図
【図3】同上側面図
【図4】図2の4−4線に沿うセンターベースの断面図
【図5】図6の5−5線断面図
【図6】ライティングスイッチの分解図
【図7】ライティングスイッチの中立状態を示す平面図
【図8】ノブスイッチの断面図
【符号の説明】
1:ステアリングシャフト、2:センタープレート、
3:ライティングスイッチユニット、5:操作レバー、
6:ノブ、7:操作レバー、8:ノブ、18:キャンセ
ルカム、19:キャンセル突起、20:上カバー、2
1:レバーホルダ、25:キャンセルピン、26:キャ
ンセルプレート、27:キャンセルスプリング、42:
キャンセル部、46:ウインカ軸、70:衝合突起、7
4R:側部、74L:側部、75R:右ピン衝合部、7
5L:左ピン衝合部、77R:右回動支点部、77L:
左回動支点部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングシャフトの周囲にキャンセル
    カムを設け、その近傍にウインカスイッチユニットを配
    設するとともに、このウインカスイッチユニットに、操
    作レバーで回動されてウインカスイッチを切り換えるス
    イッチ操作部と、このスイッチ操作部を中立位置、左折
    位置又は右折位置のいずれかへ保持する回動保持手段
    と、スイッチ操作部を左折位置又は右折位置に回動した
    とき前記キャンセルカムの回動軌跡内へ入り、この状態
    でステアリングシャフトを逆回転したとき前記スイッチ
    操作部に前記回動保持手段から脱して中立位置へ復帰さ
    せるためのキャンセル力をステアリングシャフト側から
    スイッチ操作部へ伝達するためのキャンセルピンと、こ
    のキャンセルピンとスイッチ操作部の間に介装され、キ
    ャンセルスプリングのセット荷重により、適正なキャン
    セル力が加わったときスイッチ操作部と一体に回動し、
    過大なキャンセル力が加わったときキャンセルスプリン
    グを弾性変形させながらスイッチ操作部と相対的に回動
    するキャンセルプレート、とを備えたウインカスイッチ
    のキャンセル装置において、前記キャンセルプレート
    は、キャンセル動作時にキャンセルピンが押圧される一
    対の衝合部と、これらの衝合部の各近傍に形成され前記
    過大なキャンセル力が加わったとき回動中心となる一対
    の回動支点部と、これらの衝合部及び回動支点部をそれ
    ぞれ両端部に形成した本体部とを備えるとともに、前記
    キャンセルスプリングは、前記本体部における前記一対
    の回動支点部間となる位置とスイッチ操作部の間へ単独
    で弾装されることを特徴とするウインカスイッチのキャ
    ンセル装置。
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