JPH11306924A - コンビネーションスイッチ - Google Patents

コンビネーションスイッチ

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Publication number
JPH11306924A
JPH11306924A JP10124020A JP12402098A JPH11306924A JP H11306924 A JPH11306924 A JP H11306924A JP 10124020 A JP10124020 A JP 10124020A JP 12402098 A JP12402098 A JP 12402098A JP H11306924 A JPH11306924 A JP H11306924A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
switch
cancel
lever
movable contact
holder
Prior art date
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Pending
Application number
JP10124020A
Other languages
English (en)
Inventor
Toru Muramatsu
徹 村松
Takehide Sato
岳英 佐藤
Katsuhisa Kobayashi
勝久 小林
Atsuhisa Yamada
敦久 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo Denso Co Ltd
Original Assignee
Toyo Denso Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Denso Co Ltd filed Critical Toyo Denso Co Ltd
Priority to JP10124020A priority Critical patent/JPH11306924A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】右ハンドル用並びに左ハンドル用の異なる仕様
間においてコンビネーションスイッチの構成部品を共通
化させる。 【解決手段】ステアリングシャフトが貫通するベース中
央部10と、左右へ延出するベース腕部11、12を有
するセンターベース2を設け、各ベース腕部の下側へラ
イティングスイッチユニット3とワイパスイッチユニッ
ト4を取付ける。各ベース腕部はほぼ左右対称に形成さ
れ、それぞれ一対の側壁11b、12bを有し、各内面
にガイド溝13、14を向かい合わせに形成する。この
向合う側壁間の距離である取付部の横幅は左右で一致
し、かつネジ15、16の取付位置も対称になってい
る。各側壁の間にはそれぞれ両スイッチユニットが嵌合
され、各側面に形成されたガイドレールがガイド溝に嵌
合する。これらユニットの各ケースの頂面及び側面は共
通化され、特に側面間の横幅及び頂面のネジによる締結
位置は共通にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は自動車のハンドル
近傍に設けられるコンビネーションスイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】ステアリングシャフトを挟んで左右にラ
イテイングスイッチとワイパスイッチを設け、それぞれ
を操作レバーにより操作するように構成したコンビネー
ションスイッチは公知であり、通常、ステアリングシャ
フトが貫通するベースを設け、その左右両側へそれぞれ
異なる外形に形成されたライテイングスイッチケースと
ワイパスイッチケースを取付けることによって全体が一
つに組立てられている。
【0003】また、ライテイングスイッチにはウインカ
スイッチとそのキャンセル機構が設けられ、このキャン
セル機構は、ウインカスイッチが右折又は左折状態のと
きステアリングシャフトを逆回転することにより、ステ
アリングシャフトの周囲に設けられたキャンセルカムと
その回転軌跡内に進退するキャンセルピンとの衝合によ
り中立位置へ戻すように構成されている。
【0004】このキャンセル機構には、キャンセルピン
とスイッチ操作部の間に介装され、キャンセルスプリン
グのセット荷重により、適正なキャンセル力が加わった
ときスイッチ操作部と一体に回動し、過大なキャンセル
力が加わったときキャンセルスプリングを弾性変形させ
ながらスイッチ操作部と相対的に回動するキャンセルプ
レートとこのセット荷重を形成するキャンセルスプリン
グを備えている。
【0005】キャンセルスプリングは左右一対で設けら
れ、それぞれがキャンセルプレートの本体部における左
右両端のいずれか部分とスイッチ操作部の間へ弾装され
てキャンセルプレートをステアリングシャフト方向へ付
勢している。さらに、キャンセルプレートの左右端部に
それぞれ突出部を設け、この部分をスイッチ操作部へネ
ジ止めされる抑えプレートで押さえることにより、キャ
ンセルプレートの進退並びに回動を可能に支持してい
る。
【0006】さらに、ワイパスイッチは、略直交する2
軸方向、例えばステアリングシャフトの略軸平行方向
(以下、側面視上下方向という)とステアリングシャフ
トの略軸直交方向(以下、平面視左右方向という)へ回
動自在な操作レバーと、その先端部が連結されたレバー
ホルダと、このレバーホルダに設けられた可動接点と、
この可動接点が接離する固定接点とを備えている。
【0007】操作レバーをレバーホルダに対して側面視
上下方向へ回動すると可動接点の一部を構成するウオッ
シャポンプ用可動接点を閉じてウオッシャポンプを作動
させ、平面視左右方向へレバーホルダと一体に回動する
ことによりワイパスイッチを切り換えるように構成され
ている。また、ウオッシャポンプ用可動接点は、一端を
自由端とし、他端を固定端とする板バネ状をなし、この
固定端側はネジ止め等の適宜手段でレバーホルダへ固定
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例のように、
ライテイングスイッチケースとワイパスイッチケースの
各外形が異なっていると、仕様が左ハンドル用と右ハン
ドル用に異なる場合、それぞれに左右反転形状となるベ
ースや各ケースを作成しなければならず、仕様変更毎に
煩雑な作業を強いられ、かつ経済的にも不利となるの
で、このような場合でもできるだけ多くの構成部品を共
用化できる構造が望まれている。
【0009】また、前記従来例のキャンセル機構におけ
るキャンセルプレートは2本のキャンセルスプリングを
必要とするため、それだけ部品点数が多くなり、かつ構
造も複雑になる。
【0010】さらに、前記従来例のワイパスイッチにお
いては、ウオッシャポンプ用可動接点の取付時に、自由
端側と固定接点との間隔、すなわち接点ストロークを一
定にすることが重要であるところ、前記ネジ止め等にる
固定手段では接点ストロークを一定にすることが難し
く、そのため取付精度をより一層向上させることが望ま
れている。そのうえ、取付作業もさらに容易かつ迅速で
あることが望まれる。本願発明は係る要請を満足するも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本願のコンビネーションスイッチに係る第1の発明は、
ステアリングシャフトを挟んで左右にライテイングスイ
ッチとワイパスイッチを設け、それぞれを操作レバーに
より操作するように構成したコンビネーションスイッチ
において、ステアリングシャフトが貫通するベース中央
部と、その左右両側へ略対称に張り出す一対のベース腕
部を備えたセンターベースを設け、これら各ベース腕部
の下方へ予めユニット化されたライテイングスイッチユ
ニットとワイパスイッチユニットを着脱自在に取り付け
るとともに、ライテイングスイッチユニットとワイパス
イッチユニットは、それぞれケースの横幅と取付位置と
を少なくともをほぼ共通にしたことを特徴とする。
【0012】このとき、前記ライテイングスイッチユニ
ットとワイパスイッチユニットの各操作レバーは、それ
ぞれの先端部へ回転自在に支持された共通形状のノブを
備えるとともに、このノブは操作レバーに対して係合に
より取付けられるようにすることもできる。
【0013】また、第2の発明は前記第1の発明におい
て、前記ライテイングスイッチユニットは、ウインカス
イッチと、このウインカスイッチが右折又は左折状態の
ときステアリングシャフトを逆回転することにより、ス
テアリングシャフトの周囲に設けられたキャンセルカム
とその回転軌跡内に進退するキャンセルピンとの衝合に
より中立位置へ戻すキャンセル機構を備えるとともに、
このキャンセル機構は、キャンセルピンとスイッチ操作
部の間に介装されるとともに所定のセット荷重を越える
過大なキャンセル力がキャンセルピンから加わったとき
スイッチ操作部と相対的に回動して前記過大なキャンセ
ル力を逃がすためのキャンセルプレートと、このセット
荷重を形成するキャンセルスプリングとを備え、前記キ
ャンセルプレートは、キャンセル動作時にキャンセルピ
ンが押圧される一対の衝合部と、これらの衝合部の各近
傍に形成されて回動中心となる一対の回動支点部と、こ
れらの衝合部及び回動支点部をそれぞれ両端部に形成し
た本体部とを備え、前記キャンセルスプリングは、前記
本体部における前記一対の回動支点部間となる位置とス
イッチ操作部の間へ単独で弾装されることを特徴とす
る。
【0014】さらに、第3の発明は前記第1の発明にお
いて、前記ワイパスイッチユニットは、一端を操作レバ
ーにより弾性変形される自由端とし、他端を固定端とす
る板バネ状の可動接点を備えるとともに、この固定端は
接点固定部へ係合による3点支持構造で取付けられ、か
つこの接点固定部に形成された傾斜面により、可動接点
が所定の傾斜角度で取付けられるようになっていること
を特徴とする。
【0015】
【発明の効果】第1の発明によれば、ライテイングスイ
ッチとワイパスイッチをそれぞれユニット化するととも
に、各ケースの少なくとも横幅と取付位置をほぼ共通に
し、かつセンターベースを、ベース中央部と、その左右
両側へ略対称に張り出す一対のベース腕部で構成したの
で、右ハンドル又は左ハンドルのいずれに仕様変更され
ても、各スイッチユニットを左右に入れ換えるだけで、
左右を反転したコンビネーションスイッチが得られる。
したがって、どの仕様でもセンターベースを共通化でき
るので、仕様変更に対して容易に対処できるようにな
り、かつ経済的になる。
【0016】また、各操作レバーに対してノブを係合に
より回転自在に取付けたので、ノブを共通化でき、これ
によってもやはり部品の共通化を促進できる。
【0017】第2の発明によれば、キャンセルプレート
は、キャンセルピンとの当接部へキャンセルスプリング
のセット荷重よりも大きい過大なキャンセル力が加わる
と、一対の回動支点部のうち、キャンセルピンが当接す
る側と反対側の回動支点部を支点としてキャンセルスプ
リングを弾性変形させながら回動してこの過大な力を逃
がし、キャンセルプレートの破損を防止する。
【0018】このとき、キャンセルスプリングをキャン
セルプレートの本体部中間部とスイッチ操作部の間へ弾
装することにより、キャンセルスプリングの使用数が単
一になるので、それだけキャンセルスプリングの用数を
半減できることになり、部品点数を削減できかつ構造が
簡単になる。
【0019】第3の発明によれば、第2のスイッチを構
成する可動接点の固定端は、レバーホルダの固定部へ係
合により3点支持構造で固定される。このとき、レバー
ホルダの固定部に予め傾斜面を設けてあるので、第2の
スイッチにおける可動接点は傾斜面と略同程度の傾斜角
度で取付けられ、かつその傾斜は傾斜面によって一定と
なる。
【0020】したがって、第2のスイッチを構成する可
動接点は、その取付時における接点ストロークが安定す
るため、取付精度を大きく向上させることができる。し
かも係合による3点支持構造で固定できるので、取付が
より確実になり、しかも取付作業が容易かつ迅速にな
る。
【0021】
【発明の実施の形態】まず、自動車用コンビネーション
スイッチ全体について説明する。図1は図2の1−1線
に沿うセンターベースの断面図、図2は自動車のハンド
ル近傍に設けられたコンビネーションスイッチの平面
図、図3はその側面図である。
【00022】このコンビネーションスイッチは、中央
を貫通するステアリングシャフト1を中心にして左右対
称に形成されたセンターベース2と、その左右に取付け
られたライティングスイッチユニット3及びワイパスイ
ッチユニット4を備える。ライティングスイッチユニッ
ト3は、側方へ突出する操作レバー5によって操作さ
れ、平面視(図2)で操作レバー5を左右へ回動させる
ことにより、内蔵されているウインカスイッチを左折又
は右折表示に切り換える。
【0023】さらに、側面視(図3)で操作レバー5を
上下方向へ回動させると、内蔵されているライテイング
スイッチを操作してヘッドライトの光軸をハイ・ロー切
り換えしたり、パッシング操作ができ、また、操作レバ
ー5の先端へ回動自在に取付けられているノブ6を回動
させると、ヘッドライトの点滅切り換え等の操作ができ
るようになっている。
【0024】ワイパスイッチユニット4も側方へ突出す
る操作レバー7によって内蔵されているワイパスイッチ
を操作でき、平面視で操作レバー7を左右へ回動させる
ことによりワイパを短時間作動させることができ、側面
視で操作レバー7を上方へ回動させると、ウオッシャ液
の吐出と所定回数のワイパー動作を行い、さらに操作レ
バー7の先端へ回動自在に取付けられているノブ8を回
動させると、ワイパスイッチのON・OFF並びに間欠
動作を含むワイパ速度の切り換えができるようになって
いる。
【0025】図1に明らかなように、センターベース2
は樹脂製であって、中央に形成された円形凹部であるベ
ース中央部10を挟んで左右にベース腕部11、12が
設けられ、それぞれの下方はスイッチユニットの取付空
間11a、12aをなすように一対の側壁11b、12
bで囲まれ、これら各側壁11b、12bの向い合う内
面にはそれぞれガイド溝13、14が一対で形成されて
いる。
【0026】各取付空間11a、12a内にライティン
グスイッチユニット3及びワイパスイッチユニット4
が、それぞれベース腕部11、12の延出方向より挿入
され、両側壁11b、12bと上面により支持される。
このとき各スイッチユニットはガイド溝13、14によ
って各取付空間11a、12a内へ案内され、かつ両側
部を係合で取付けられるとともに、上部をネジ15、1
6で固定される。
【0027】平面視である図2に明らかなように、セン
ターベース2はステアリングシャフト1を中心にしてほ
ぼ左右対称形であって、各ベース腕部11、12におけ
るライティングスイッチユニット3及びワイパスイッチ
ユニット4を取付けるための横幅Wは共通であり、図中
では明らかではないが、各ガイド溝13、14がそれぞ
れ操作レバー5、7の回動中心軸とステアリングシャフ
ト1の中心とを結ぶ線である中心軸線Jを挟んで両側に
一対で形成され、この一対をなすガイド溝13又は14
の間隔と横幅Wがはぼ一致する。さらに、ネジ15、1
6の取付部も左右で共通する位置になっている。
【0028】ベース中央部10の中心部にはボス17が
設けられ、ここを貫通しているステアリングシャフト1
の周囲に設けられた略リング状のキャンセルカム18が
ボス17の上方をステアリングシャフト1と一体に回転
自在になっており、キャンセルカム18の外周部に形成
された半径方向外方へ突出するキャンセル突部19の回
転軌跡C1はベース中央部10の環状壁10aの内側近
傍に位置する。
【0029】環状壁10aの高さはキャンセルカム18
よりも低く、キャンセルカム18を収容する円形空間1
0bは、センターベース2の取付空間11aと連通し、
ライティングスイッチユニット3は後述するキャンセル
装置におけるキャンセルピンが円形空間10bへ臨むよ
うに取付けられる。
【0030】次に、ライティングスイッチユニット3の
構造を説明する。図4は断面図、図5は分解斜視図、図
6は中立時におけるライティングスイッチユニット3の
内部構造を示す平面図、図7は右折時における図6に相
応する図である。
【0031】まず、図5において明らかなように、ライ
ティングスイッチユニット3は、上カバー20、レバー
ホルダ21、可動接点ホルダ22、固定接点ホルダ2
3、下カバー24をこの順に上下方向へ重ねて組立てた
ものであり、さらにキャンセル装置をなすキャンセルピ
ン25、キャンセルプレート26及びキャンセルスプリ
ング27や各スイッチの可動接点を設けたウインカ用ス
ライダ28及びデイマースイッチ用スライダ29等が取
付けられる。
【0032】可動接点ホルダ22には、一端側にウイン
カ用スライダ28の案内部22aが設けられ、反対側に
デイマースイッチ用スライダ29の案内部22bが中空
状に形成され、ここにデイマースイッチ用スライダ29
が嵌合され、ウインカ用スライダ28と略直交方向へス
ライド可能になっている。
【0033】これら各案内部22a、22bと対応する
固定接点ホルダ23上には、ウインカスイッチ及びライ
テイングスイッチの各固定接点並びに回路基板(図示省
略)が設けられ、各スライダ28、29の移動によって
それぞれぞれのスイッチ切り換えを行うようになってい
る。
【0034】上カバー20は、図5にも明らかなよう
に、下方及び操作レバー5が突出する側を開放され、頂
面30、左右の側面31、31及び前面32(なおベー
ス中央部10へ臨む側を前方とする)で囲まれ、頂面3
0の裏側において、一端側中央部にキャンセルピン25
の案内溝33が形成され、他端側に軸受け凹部34が形
成され、この軸受け凹部34を挟む両側表面にネジ15
による締結部30a、30aが形成されている。
【0035】軸受け凹部34が設けられている部分はレ
バーホルダ21を回動自在に支持する軸受け部35をな
し、図では明らかでないが頂面30の内面が凹曲面に形
成されている。さらに側面31には前記ガイド溝13へ
嵌合するガイドレール36が形成されている。このガイ
ドレール36は両側面31へ対称に形成され、両ガイド
レール36の間隔である横幅W1は、その突出量だけベ
ース腕部11の横幅W(図2)よりも若干大きく、すな
わちベース腕部11の横幅Wと両ガイド溝13の深さの
合計分程度になっている。
【0036】前面32の内側にはレバーホルダ21の回
動規制部37が形成され、この回動規制部37は、中央
に形成されたV字形の中立溝38と、その左右に形成さ
れた左折段部39Lと右折段部39Rからなり、これら
のいずれかに後述するクリックピンが係合することによ
り、レバーホルダ21が中立位置又は左折位置もしくは
右折位置に位置決めされる。
【0037】レバーホルダ21は本願発明のスイッチ操
作部であり、操作レバー5の一端部が連結し、平面視で
操作レバー5と一体に左右方向へ回動してウインカスイ
ッチを操作し、かつ側面視で操作レバー5のみを上下方
向へ回動させてライテイングスイッチの操作を行うよう
にした部材であり、長さ方向一端側がレバー連結部40
をなし、中央の立て壁部41を挟んで他端側に平板状の
キャンセル部42が樹脂により一体に形成されている。
【0038】レバー連結部40はレバー挿入口43を略
下向きコ字状断面をなすように囲む部分であり、頂部4
4と側面45、45を備え、頂部44にはレバーホルダ
回動軸46が上方へ一体に突出形成され、このウインカ
軸46が軸受け凹部34へ嵌合することにより、レバー
ホルダ21がウインカ軸46を中心にして平面視で左右
へ回動自在になっている。
【0039】頂部44のウインカ軸46を囲む左右両側
に平面視円弧状段部44aが設けられ、上カバー20の
軸受け部35内面に形成された前記凹曲面部へ嵌合支持
されることにより、上記レバーホルダ20の回動を円滑
にしている。また左右両側面45の内面に軸受け凹部4
7が形成され、ここに操作レバー5の左右に突出形成さ
れているレバー回動軸48が嵌合して回動自在に支持さ
れる。
【0040】図4に明らかなように、操作レバー5の先
端にはクリックホルダ49が形成され、ここにボール5
0がスプリング51により突出方向へ付勢されて保持さ
れ、立て壁部41のレバー挿入口43へ向う面が上下方
向のガイド斜面に形成され、ここで操作レバー5先端の
上下動を案内するとともに、ここに上下へ間隔を持って
ロービーム溝52及びハイビーム溝53が設けられ、こ
のいずれかへボール50が係合することによりヘッドラ
イトの光軸をロービーム又はハイビームへ切り換え可能
になっている。
【0041】また、クリックホルダ49の近傍部には略
L字形をなすリンク部材54の一端55が連結され、こ
のリンク部材54の中間部は支点56をなして上カバー
20側へ支持され、かつ他端部57は下方へ延びてデイ
マースイッチ用スライダ29の一端に形成された穴29
aへ遊嵌されている。
【0042】レバーホルダ21の前端部にはピンホルダ
穴60が設けられ、レバーホルダ21が中立位置のと
き、ピンホルダ穴60の軸線がステアリングシャフト1
の中心とウインカ軸46の各中心を結ぶ線である中心軸
線Jに沿うようにされ、ここに挿入されたクリックピン
61がスプリング62により突出方向へ付勢されてい
る。
【0043】クリックピン61はレバーホルダ21の回
動に従って回動規制部37上を摺動し、中立位置N(図
6)のとき中立溝38へ係合し、左折位置L又は右折位
置Rにはそれぞれ左折段部39L又は右折段部39Rへ
乗り上げ、それぞれの位置でレバーホルダ21を位置決
めし、以後スプリング62に打ち勝つ力が操作レバー5
側から加えられるまでその状態を保持するようになって
いる。なお、回動規制部37、クリックピン61及びス
プリング62は本願発明の回動保持手段をなしている。
【0044】操作レバー5の先端でピンホルダ穴60の
開口部より下方位置には係合溝63が形成され、ここに
ウインカ用スライダ28の上部に上方へ一体に突出形成
された係合軸部28aが遊嵌し、これにより、操作レバ
ー5とともにレバーホルダ21が左右へ回動するとウイ
ンカ用スライダ28も左右へ連動して移動し、ウインカ
スイッチを左折又は右折に切り換えるようになってい
る。
【0045】図6及び図7に明らかなように、キャンセ
ル部42の上面前端部中央には、平面視略二等辺三角形
状のキャンセルピンガイド64が一段高い段差状をなし
て一体に形成され、その頂部65は中心軸線J上を後方
へ突出し、その左右に前方へ拡開する右側ガイド斜面6
6R及び左側ガイド斜面66Lが形成されている。
【0046】キャンセル部42の立て壁部41近傍側は
幅狭部67をなし、キャンセルピンガイド64側の広幅
部分との段差部が左右のストッパ部68R、68Lにな
っている。さらに平面視で幅狭部67両側の空間に重な
りかつ側面視でキャンセル部42の上面からキャンセル
プレート26の厚さ程度の間隔を持ったガイド腕69が
立て壁部41から左右一対で前方へ突出形成されてい
る。
【0047】キャンセルピンガイド64はキャンセルピ
ン25の進退動作を案内し、キャンセルピン25は前端
に衝合突部70、上面に上部ガイド突起71及び下面に
下部突起72(図4)をそれぞれ一体に突出形成され、
下面に左右方向へ形成された溝部へ中間部を嵌合された
スプリング73(図6、なお他図においては省略)によ
り前進側へ付勢されている。また、キャンセルピン25
の後部側左右両側は、側部74R、74Lをなす。
【0048】すなわち、スプリング73は両端を上カバ
ー20の内面左右へ固定され、かつ突部70がキャンセ
ルカム18の突起19による回転軌跡C1内へ突出する
ようキャンセルピン25を前進位置にする状態をノーマ
ル状態とし、この位置からスプリング73を引っ張りな
がらキャンセルピン25が後退するようになっている。
【0049】キャンセルピン25は、上部ガイド突起7
1が案内溝33内を中心軸線Jに沿って直線的に移動す
ることにより直線的に進退動作し、かつこの進退動作は
レバーホルダ21の回動により下部突起72がキャンセ
ルピンガイド64に案内されることにより行われる。
【0050】すなわち、レバーホルダ21が中立位置N
にあるとき、下部ガイド突起72はキャンセルピンガイ
ド64の頂点65へ当接し、キャンセルピン25はスプ
リング73に抗して後退している。このとき、衝合突起
70はキャンセル突部19の軌跡円C1外へ後退する。
【0051】この状態からレバーホルダ21を右折位置
R又は左折位置Lへ回動させると、下部ガイド突起72
がキャンセルピンガイド64の頂点65から外れ、キャ
ンセルピン25はスプリング73に前方へ付勢されるの
で、下部ガイド突起72は左側ガイド斜面66L又は右
側ガイド斜面66Rに案内されて前方へ移動し、キャン
セルピン25は前進位置になり、衝合突起70はキャン
セル突部19の軌跡円C内へ突出する。
【0052】キャンセルプレート26は平面視で略コ字
状をなす樹脂製の板状部材であり、キャンセルピン25
の側部74R又は側部74Lと衝合可能な右ピン衝合部
75R及び左ピン衝合部75Lが、中心軸線Jの左右方
向へ延びる本体部76の左右端部に対で形成されてい
る。
【0053】右ピン衝合部75R及び左ピン衝合部75
Lの各近傍における本体部76の左右端部下面には右回
動支点部77R、左回動支点部77Lが一対で突出形成
されている。本体部76の中央部にはバネ受け穴78が
形成され、ここにキャンセルスプリング27の一端が収
容され他端はレバーホルダ21の立壁部41の中央部に
形成されている凹部79へ当接されている。
【0054】キャンセルプレート26はキャンセルスプ
リング27により前進方向へ付勢され、その移動はガイ
ド腕69により案内され、またその前進位置では、スト
ッパ68R、68Lへキャンセルスプリング27のセッ
ト荷重によりそれぞれ押しつけられる。
【0055】したがって、キャンセルプレート26はキ
ャンセルスプリング27を介してレバーホルダ21と一
体に回動し、この回動位置では、キャンセルピン25の
側部74R又は74Lと右ピン衝合部75R及び左ピン
衝合部75Lのいずれか同志が近接し、キャンセルピン
25のキャンセル動作をキャンセル部42側へ伝達可能
になっている。
【0056】このとき、ステアリンシャフト1が順方向
への回転、すなわちウインカスイッチの指示する旋回方
向へ向うための回転を継続する限り、キャンセルピン2
5の衝合突起70がキャンセル突起19の回転軌跡C1
内にあってキャンセル突起19と衝合しても、キャンセ
ルピン25の側部74R又は74Lは近接する右ピン衝
合部75R又は左ピン衝合部75Lから離れる方向へ回
動するのでキャンセルプレート26側には衝合せず、ウ
インカスイッチはキャンセルされない。
【0057】一方、ステアリングシャフト1を逆方向へ
回転すると、キャンセルピン25の衝合突起70がキャ
ンセル突起19と衝合し、キャンセルピン25の側部7
4R又は74Lが近接する右ピン衝合部75R又は左ピ
ン衝合部75Lへ当接してこれを押すため、キャンセル
突起19の回転力がキャンセルピン25及びキャンセル
プレート26を介してキャンセル力としてキャンセル部
42へ伝達され、レバーホルダ21はスプリング62に
抗して中立位置N側へ回動し、クリックピン61が中立
溝37へ戻ることにより、ウインカスイッチも中立に切
り換わってキャンセルされる。
【0058】キャンセルスプリング27の強さは、過剰
のキャンセル力が加わった場合、キャンセルプレート2
6の破壊を防止することができるようにようにセット荷
重を調整されている。この場合、キャンセルスプリング
27は圧縮変形してキャンセルプレート26の右回動支
点部77R又は左回動支点部77Lのいずれか一方が対
応するストッパ部68R又は68Lのいずれかへ当接
し、この部分が支点となって回動することにより過剰の
キャンセル力を逃がすことができる。
【0059】図8はノブ6で操作されるノブスイッチの
構造を示す断面図であり、ノブ6は略キャップ状をな
し、その閉塞側端部80が操作レバー5の軸心部に設け
られている回動中心軸81の軸端部へ嵌合により回転自
在に取付けられている。
【0060】ノブ6の開口側端部82は回動中心軸81
と一体に形成された外形部83の先端細径部84上へ回
転自在に嵌合されている。開口側端部82近傍の内面に
は環状溝85が形成され、これに可動接点ホルダ86の
外周部に形成された環状突部87が嵌合され、ノブ6と
一体に回転可能になっている。
【0061】可動接点ホルダ86はロータスイッチをな
す絶縁樹脂製の筒状部材であり、中心部の軸穴88は回
動中心軸81の周囲へ回転自在に嵌合され、かつその軸
方向一端面には可動接点89が突出し、可動接点ホルダ
86の回転に伴って固定接点ホルダ90の固定接点91
と接離し、固定接点91はリード線92を介してするよ
うになっており、固定接点ホルダ23の回路基板(図示
省略)へ接続され、ライテイングのON・OFF並びに
切り換えが行われる。
【0062】可動接点ホルダ86の他端面にはボール9
3がスプリング94により溝穴95から突出付勢され、
係合部材96に設けられたフランジ部97の端面に形成
された係合凹部98へ選択的に係合し、ノブ6で操作さ
れるノブスイッチの位置決めをなしている。
【0063】係合部材96は一端にフランジ部97を一
体に設けた略筒状の部材であり、回動中心軸81の周囲
へ嵌合され、その他端部に内向きに形成された係合突起
99が回動中心軸81の周囲へ形成された係合凹部81
aへ係合することにより回動不能に位置決めされる。ま
た、可動接点ホルダ86は、係合部材96と固定接点ホ
ルダ90で挟まれることにより軸方向を位置決めされて
いる。
【0064】なお、ノブ6は射出成形等により成形さ
れ、その際に環状溝85も同一の成形工程において一体
に形成される。すなわちノブ6の成形時における型抜き
方向をその回転軸方向(図8において、取付時における
回動中心軸81の軸線方向と一致する方向)としたと
き、この方向に進退するノブ6の内面を形成するための
金型外周面に形成された突部によってノブ6の内面と同
時に成形し、その後成形部を弾性変形させながら金型を
脱型することにより形成する、いわゆる無理抜きにより
形成される。
【0065】したがって、ノブ6の内側だけで可動接点
ホルダ86を取付けでき、この点に関する従来例、例え
ばノブ6の側部に内外へ貫通する穴を設け、この穴へ可
動接点86を係止するような構造(例えば、特開平9−
134647号)を採らないで済むので、この穴を防水
上及び外観上の理由から塞ぐような必要がなくなり、ノ
ブ6を有する操作レバー5の製造が簡単になる。
【0066】次に、ワイパスイッチユニット4の構造を
説明する。図9は断面図、図10はレバーホルダの平面
図、図11はレバーホルダの側面図、図12は図11の
12−12線断面図、図13は図10の13−13線断
面図、図14は図13のA部拡大図である。
【0067】まず、図9において明らかなように、ワイ
パスイッチユニット4は、上カバー120、レバーホル
ダ121、その一部をなす可動接点ホルダ部122及び
固定接点ホルダ123をこの順に上下方向へ重ねて組立
てたものである。
【0068】可動接点ホルダ部122と固定接点ホルダ
123との間には、本願発明における第1のスイッチに
相当するワイパスイッチ124及び第2のスイッチに相
当するウオッシャスイッチ125が設けられている。
【0069】上カバー120は固定接点ホルダ123と
上下方向で組合されて中間部にレバーホルダ121の収
容空間を形成する部材であり、その頂面130の裏側中
央部に軸受け凹部134が形成されている。
【0070】この軸受け凹部134が設けられている部
分はレバーホルダ121を回動自在に支持する軸受け部
135をなし、図では明らかでないが頂面130の内面
が凹曲面に形成されている。なお、図中で明らかではな
いが、両外側面には前記ガイド溝14へ嵌合するガイド
レールが形成されている。
【0071】なお、上カバー120の外形は下面部を除
き、同20とほぼ同形状であり、特に両側面に設けられ
たガイドレールは、上カバー20の同36(図5)と同
様のものであって、これらの両ガイドレールを含む両側
面間の距離である横幅は、上カバー20の同W1(図
5)と一致している。また、頂面130に形成されるネ
ジ16の締結場所も、上カバー20のネジ15による締
結位置と対称になっている。
【0072】レバーホルダ121の内側(ステアリング
シャフト1に近い側をいうものとする、以下同)先端部
を覆うように下方へ延びる立て壁部137の下部には、
上下方向のガイド斜面138が形成されている。このガ
イド斜面138の下部はさらに外側へ突出する段差部1
39をなしている。また、図から明らかでないが、ガイ
ド斜面138の平面視形状は略V字状のクリック溝をな
している。
【0073】レバーホルダ121は本願発明のスイッチ
操作部であり、操作レバー7の一端部が連結し、平面視
で操作レバー7と一体に左右方向へ回動してワイパモー
タを操作し、かつ側面視で操作レバー7のみを上下方向
へ回動させてウオッシャポンプの操作を行うようにした
部材である。
【0074】図10に明らかなように、平面視で長さ方
向一端側が略切欠き円状の頂部をなすレバー連結部14
0をなし、この頂部の内側部分である円弧状庇部141
より他端側が上方へ開放された可動接点ホルダ部122
をなしている。
【0075】レバー連結部140はレバー挿入口143
(図12)を枠状に囲む部分であり、頂部144と側面
145、145を備え、頂部144にはレバーホルダ回
動軸146が上方へ一体に突出形成され、また、レバー
連結部140の下部にも略半円弧状をなす下側突部14
2が下方へ一体に突出形成されている。
【0076】頂部144のレバーホルダ回動軸146を
囲む左右両側に平面視円弧状段部144aが設けられ、
上カバー120の軸受け部135内面に形成された前記
凹曲面部へ嵌合支持されることにより、上記レバーホル
ダ121の回動を円滑にしている。
【0077】レバーホルダ回動軸146を上カバー12
0の軸受け凹部134へ嵌合するとともに、下側突部1
42を固定接点ホルダ123の円弧状溝126(図9)
へ嵌合することにより、レバーホルダ121がレバーホ
ルダ回動軸146及び下側突部142を中心にして平面
視左右方向へ回動自在になっている。
【0078】左右両側面145の内面に軸受け凹部14
7が形成され、ここに操作レバー7の左右に突出形成さ
れているレバー回動軸148が嵌合して回動自在に支持
される。
【0079】なお、レバーホルダ回動軸146とレバー
回動軸148は本願発明における略直交する2軸であ
り、レバーホルダ回動軸146はステアリングシャフト
1の軸方向と略平行であり、操作レバー7はこのレバー
ホルダ回動軸146を中心に側面視上下方向へ回動自在
となる。また、レバー回動軸148はステアリングシャ
フト1の軸に対して略直交方向となり、レバーホルダ1
21と一緒に平面視左右方向へ回動自在になる。
【0080】図9に明らかなように、操作レバー7の先
端にはクリックホルダ149が形成され、ここにボール
150がスプリング151により突出方向へ付勢されて
保持され、操作レバー7を側面視上方へ回動すると、段
部139へボール150が乗り上げ、後述するようにウ
オッシャスイッチ125を閉じる。
【0081】操作レバー7から手を放すと段差部139
からガイド斜面138へ戻り、操作レバー7を初期位置
(操作レバー7を上下又は左右のいずれにも回動せず、
ワイパスイッチ124及びウオッシャスイッチ125が
それぞれ開いている状態となる位置)へ戻り、かつウオ
ッシャスイッチ125が開くようになっている。
【0082】また、操作レバー7を平面視で左右方向へ
回動させると、クリックホルダ149に保持されている
ボール150がガイド斜面138のうち中央部から離れ
た連結部140方向へより張り出している斜面上へ乗り
上げると同時にレバーホルダ121を左右方向へ回動さ
せてワイパスイッチ124を開閉等操作するようになっ
ており、操作レバー7から手を放すとボール150がガ
イド斜面138に案内されて中央部へ戻り、操作レバー
7を初期位置に戻し、かつワイパスイッチ124を開く
ようになっている。
【0083】図9に示すように、可動接点ホルダ部12
2と固定接点ホルダ123との間には、ワイパスイッチ
124が設けられ、このスイッチを構成するワイパスイ
ッチ用可動接点153は、レバーホルダ121の底面側
に下方へ突出して保持され、固定接点ホルダ123の上
面に露出するワイパスイッチ用固定接点154と接離可
能になっている。
【0084】このワイパスイッチ用固定接点154は固
定接点ホルダ123上に設けられている回路基板(図示
省略)に接続されており、閉じられている間だけワイパ
モータ(図示省略)を作動させるようになっている。さ
らにこの回路基板にはノブスイッチのリード線端部(図
示省略)が接続され、ノブスイッチによる操作でワイパ
モータを作動制御するようになている。
【0085】さらに可動接点ホルダ部122の内方端部
側上部にはウオッシャスイッチ125の可動接点固定部
155が設けられ、ここに板バネ状をなすウオッシャス
イッチ用可動接点156が片持支持される。
【0086】ウオッシャスイッチ用可動接点156は、
その自由端側が可動接点ホルダ部122の上方を円弧状
庇部141の下方まで延びて下方へ屈曲する接点部15
7をなし、ウオッシャスイッチ用固定接点158の上方
に位置している。
【0087】ウオッシャスイッチ用可動接点156の長
さ方向中間部には操作レバー7のレバー回動軸148よ
り先端側部分から下方へ突出する操作子159が当接
し、操作レバー7を上方へ回動させるとウオッシャスイ
ッチ用可動接点156の接点部157を押し下げてウオ
ッシャスイッチ用固定接点158へ接触させるようにな
っている。これらの各部でウオッシャスイッチ125が
構成されている。
【0088】ウオッシャスイッチ用固定接点158はワ
イパスイッチ用固定接点154の接続する回路基板と接
続しており、ウオッシャスイッチ125が閉じられる
と、ウオッシャポンプを作動させてウオッシャ液を吐出
させると同時にワイパモータも駆動するようになってい
る。
【0089】ウオッシャスイッチ用可動接点156は、
図10及び図14に示すように、平面視(図10)で略
V字状をなすバネ性のある金属導体板であり、一対の腕
部160は固定端161で連続し、その左右は下方へ折
り曲げられたガイド面162(図14)になっている。
また、固定端161のうち左右の腕部160で挟まれた
部分は係合部163をなし、さらにその反対側は先端部
164になっている。
【0090】可動接点固定部155は、可動接点ホルダ
部122と一体に形成され、かつ中心線C2(図10)
上に間隔を持って配置されたクロス部170、中間支持
部171及び係止部172を備えている。
【0091】図14に明らかなように、クロス部170
は固定端161のうち先端部164側上方を覆うように
係止部172側へ庇状に張り出し、その下面173は傾
斜面になっている。
【0092】係止部172は頭部が断面略矢形をなして
クロス部170側へ張り出し、この部分が左右の腕部1
60の間に入って係合部163を上から係止する部分で
あり、その下面175も傾斜面をなし、かつ上面側には
クロス部170側向かって下方傾斜する急傾斜のガイド
面177をなしている。
【0093】中間支持部171はクロス部170と係止
部172の中間に位置し、これらよりもウオッシャスイ
ッチ用可動接点156の略板厚分だけ低くなっており、
上端面177も傾斜面状に形成され、かつクロス部17
0側に急傾斜をなすガイド面178が形成されている。
【0094】固定端161を支持するクロス部170、
中間支持部171及び係止部172の各傾斜面173、
175及び177は、レバー連結部140側へ向かって
上り傾斜の直線である取付方向線Lと平行であり、この
取付方向線Lはウオッシャスイッチ用可動接点156の
固定端161を可動接点固定部155へ片持支持した直
後の傾きと一致し、中間支持部71における上端面77
の傾きもこの直線と平行である。
【0095】取付方向線Lの傾斜角度は、自由端側が固
定接点からより大きく離れて拡開し、初期位置における
操作子159と交差するように設定され、操作レバー7
をレバーホルダ121と連結して初期位置にしたとき操
作子159の下端部位置が取付方向線Lよりも若干下方
へ突出するように設定される。
【0096】したがって、操作レバー7をレバーホルダ
121へ連結したとき、操作子159がウオッシャスイ
ッチ用可動接点156を下方へ弾性変形させて曲げる
が、このときの接点部157と固定接点158との間は
一定の接点ストロークとなるように設定されている。な
お、各ガイド面176及びガイド面178も取付方向線
Lより急傾斜の直線である取付ガイド線G上に位置して
いる。
【0097】さらに図10に示すように、固定端161
の左右両側には一対の固定端側ガイド壁180が一体に
立設され、かつ左右の腕部160の中間部を挟むように
中間ガイド壁181が向かい合って一体に立設され、腕
部160に面する端面182は平行になるように傾斜面
をなし、かつその側面視における高さは取付方向線Lと
重なる程度もしくはこれよりも若干高くなるようになっ
ている(図8)。
【0098】なお、図中の符号23a(図4)及び12
3a(図9)は、それぞれ固定接点ホルダ23及び12
3の下面から下方へ突出するよう一体に形成されたカプ
ラーであり、ここに各回路基板に接続するカプラー端子
が露出している。また、上カバー20、120及び下カ
バー24並びに固定接点ホルダ123は本願の各スイッ
チユニットにおけるケースを構成している。
【0099】次に、本実施例の作用を説明する。図1乃
至図3に示すように、本実施例に係るコンビネーション
スイッチは、ライテイングスイッチとワイパスイッチを
それぞれライテイングスイッチユニット3とワイパスイ
ッチユニット4とにユニット化するとともに、各ケース
の少なくとも横幅と取付位置をほぼ共通にし、かつセン
ターベース2を、ベース中央部10と、その左右両側へ
略対称に張り出す一対のベース腕部11、12で構成し
た。
【0100】このため、右ハンドル又は左ハンドルのい
ずれに仕様変更されても、各スイッチユニット3、4を
左右に入れ換えるだけで、左右を反転したコンビネーシ
ョンスイッチが得られる。したがって、どの仕様でもセ
ンターベース2を共通化できるので、仕様変更に対して
容易に対処できるようになり、かつ経済的になる。
【0101】また、図8に示すように各操作レバー5、
7に対してノブ6、8を係合により回転自在に取付けた
ので、ノブを共通化でき、これによってもやはり部品の
共通化を促進できる。
【0102】また、図4乃至図7に示すライテイングス
イッチユニット3のキャンセル機構においては、キャン
セルプレート26に対して本体部76の中間部を単一の
キャンセルスプリング27で押すだけで済むから、従来
例のようなキャンセルプレートの幅方向両端部をそれぞ
れ別体をなす一対のスプリングで押す場合と比較したと
き、部品点数を半減し構造を簡単にできる。
【0103】そのうえ、ガイド腕69を立て壁部41と
一体に設けたので、従来例のように別体の押さえプレー
トをネジ止めする必要が無く、この点でも部品点数を削
減できかつ組立が容易になる。さらに、一対の右回動支
点部77R、左回動支点部77Lを設け、キャンセル部
42の幅狭部67側方を移動可能としかつ広幅部分との
段差部をストッパ部68R、68Lとしたので、キャン
セルプレート26の回動を確実にしかつ回動を可能とす
るための構造を簡単にできる。
【0104】さらに、図9乃至図14に示すワイパスイ
ッチユニット4においては、接点部157側を下方へ回
し込むことによりウオッシャスイッチ用可動接点156
を可動接点ホルダ部122の可動接点固定部155へ容
易かつ迅速に取り付けることができる。そのうえ、可動
接点固定部155をクロス部170、中間支持部171
及び係止部172からなる3点支持構造としたので、ウ
オッシャスイッチ用可動接点156が確実に支持され
る。
【0105】しかも、クロス部170、中間支持部17
1及び係止部172のそれぞれに設けた下面73及び7
5並びに上端面77を取付方向線Lと略一致する傾斜面
に形成したので、ウオッシャスイッチ用可動接点156
を取り付けた直後の状態では、ウオッシャスイッチ用可
動接点156を取付方向線Lに合わせて所定の傾斜角度
で取り付けることができる。
【0106】この、取付方向線Lは操作レバー7が初期
位置にあるときの操作子159と側面視で交差するよう
に設定されているため、操作レバー7とレバーホルダ1
21の連結により、ウオッシャスイッチ用可動接点15
6を弾性変形させて接点部157を所定の接点ストロー
クにするので、スイッチの開閉を正確にできるようにな
り、品質の安定を図ることができる。
【0107】したがって、ウオッシャポンプ用可動接点
の取付精度を大きく向上させることができ、しかも係合
による3点支持構造で固定できるので、取付がより確実
になりかつ作業が容易迅速になる。また、可動接点固定
部155の構造も比較的簡単に形成できる。
【0108】そのうえ、中間支持部171及び係止部1
72のそれぞれにガイド面76とガイド面78を形成し
たのでウオッシャスイッチ用可動接点156を取り付け
るとき取付ガイド線Gと平行にさせることができ、この
点でもウオッシャスイッチ用可動接点156の取付作業
を容易にできる。また、固定端側ガイド壁180及び中
間部ガイド壁181の存在も取付作業の容易化に貢献す
る。
【0109】そのうえさらに、ウオッシャスイッチ用可
動接点156は弾性変形を受けるため、その復元弾性に
より操作子159へ常時押しつけられ、振動が加わって
もウオッシャスイッチ用可動接点156のガタつきが防
止される。
【0110】なお、本願発明は上記実施例に限定されず
種々応用可能であり、例えば、ライテイングスイッチユ
ニット3及びワイパスイッチユニット4の各ケースは、
それぞれ異なる形状のカプラー部分が形成される下部を
除き、他の各面を同一にすることもできる。
【0111】また、キャンセルカム18は略1/4円周
毎に大径部と小径部を交互に形成し、この大径部がキャ
ンセル突部19をなすようにもでき、また、単に180
℃間隔で突出する2個の突起で形成することもできる。
さらに、ライテイングスイッチユニット3の構造等も公
知のものを任意に適用可能である。
【0112】さらに、ワイパスイッチユニット4を構成
する本願発明の第1及び第2のスイッチは、それぞれウ
オッシャスイッチ125とワイパスイッチ124でもよ
い。また、回路構成等は公知の種々構造が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2の1−1線に沿うセンターベースの断
面図
【図2】 実施例に係るコンビネーションスイッチ全
体の平面図
【図3】 同上側面図
【図4】 ライティングスイッチユニットの中央断面
【図5】 ライティングスイッチユニットの分解図
【図6】 ライティングスイッチユニットの中立状態
を示す平面図
【図7】 ライティングスイッチユニットにおける右
折状態を示す平面図
【図8】 ノブスイッチの断面図
【図9】 ワイパスイッチユニットの断面図
【図10】 レバーホルダの平面図
【図11】 レバーホルダの側面図
【図12】 図11の12−12線断面図
【図13】 図10の13−13線断面図
【図14】 図13のA部拡大図
【符号の説明】
1:ステアリングシャフト、2:センターベース、3:
ライティングスイッチユニット、4:ワイパスイッチユ
ニット、5:操作レバー、6:ノブ、7:操作レバー、
8:ノブ、10:ベース中央部、11:ベース腕部、1
2:ベース腕部、18:キャンセルカム、19:キャン
セル突起、20:上カバー、21:レバーホルダ、2
5:キャンセルピン、26:キャンセルプレート、2
7:キャンセルスプリング、42:キャンセル部、4
6:ウインカ軸、70:衝合突起、74R:側部、74
L:側部、75R:右ピン衝合部、75L:左ピン衝合
部、77R:右回動支点部、77L:左回動支点部、1
20:上カバー、121:レバーホルダ、122:可動
接点ホルダ部、123:固定接点ホルダ、141:円弧
状庇部、146:レバーホルダ回動軸、147:軸受け
凹部、148:レバー回動軸、154:ワイパスイッチ
用固定接点、155:可動接点固定部、156:ウオッ
シャスイッチ用可動接点、157:接点部、158:ウ
オッシャスイッチ用固定接点、159:操作子、16
0:腕部、161:固定端、163:係合部、164:
先端部、170:クロス部、71:中間支持部、72:
係止部、73:下面、74:リブ、75:下面、17
6:ガイド面、177:上端面、178:ガイド面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 敦久 埼玉県鶴ヶ島市太田ヶ谷1053東洋電装株式 会社テクニカルセンター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ステアリングシャフトを挟んで左右にライ
    テイングスイッチとワイパスイッチを設け、それぞれを
    操作レバーにより操作するように構成したコンビネーシ
    ョンスイッチにおいて、ステアリングシャフトが貫通す
    るベース中央部と、その左右両側へ略対称に張り出す一
    対のベース腕部を備えたセンターベースを設け、これら
    各ベース腕部の下方へ予めユニット化されたライテイン
    グスイッチユニットとワイパスイッチユニットを着脱自
    在に取り付けるとともに、ライテイングスイッチユニッ
    トとワイパスイッチユニットは、それぞれケースの横幅
    と取付位置とを少なくともをほぼ共通にしたことを特徴
    とするコンビネーションスイッチ。
  2. 【請求項2】前記ライテイングスイッチユニットとワイ
    パスイッチユニットの各操作レバーは、それぞれの先端
    部へ回転自在に支持された共通形状のノブを備えるとと
    もに、このノブは操作レバーに対して係合により取付け
    られることを特徴とする請求項1に記載したコンビネー
    ションスイッチ。
  3. 【請求項3】前記ライテイングスイッチユニットは、ウ
    インカスイッチと、このウインカスイッチが右折又は左
    折状態のときステアリングシャフトを逆回転することに
    より、ステアリングシャフトの周囲に設けられたキャン
    セルカムとその回転軌跡内に進退するキャンセルピンと
    の衝合により中立位置へ戻すキャンセル機構を備えると
    ともに、このキャンセル機構は、キャンセルピンとスイ
    ッチ操作部の間に介装されるとともに所定のセット荷重
    を越える過大なキャンセル力がキャンセルピンから加わ
    ったときスイッチ操作部と相対的に回動して前記過大な
    キャンセル力を逃がすためのキャンセルプレートと、こ
    のセット荷重を形成するキャンセルスプリングとを備
    え、前記キャンセルプレートは、キャンセル動作時にキ
    ャンセルピンが押圧される一対の衝合部と、これらの衝
    合部の各近傍に形成されて回動中心となる一対の回動支
    点部と、これらの衝合部及び回動支点部をそれぞれ両端
    部に形成した本体部とを備え、前記キャンセルスプリン
    グは、前記本体部における前記一対の回動支点部間とな
    る位置とスイッチ操作部の間へ単独で弾装されることを
    特徴とする請求項1に記載したコンビネーションスイッ
    チ。
  4. 【請求項4】前記ワイパスイッチユニットは、一端を操
    作レバーにより弾性変形される自由端とし、他端を固定
    端とする板バネ状の可動接点を備えるとともに、この固
    定端は接点固定部へ係合による3点支持構造で取付けら
    れ、かつこの接点固定部に形成された傾斜面により、可
    動接点が所定の傾斜角度で取付けられるようになってい
    ることを特徴とする請求項1に記載したコンビネーショ
    ンスイッチ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011068192A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Tokai Rika Co Ltd 車両用スイッチユニット
CN110033981A (zh) * 2019-04-29 2019-07-19 浙江正泰电器股份有限公司 倒顺开关

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011068192A (ja) * 2009-09-24 2011-04-07 Tokai Rika Co Ltd 車両用スイッチユニット
CN110033981A (zh) * 2019-04-29 2019-07-19 浙江正泰电器股份有限公司 倒顺开关
CN110033981B (zh) * 2019-04-29 2023-12-26 浙江正泰电器股份有限公司 倒顺开关

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