JPH11306914A - 実装メンブレンスイッチ及びその製造方法 - Google Patents

実装メンブレンスイッチ及びその製造方法

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JPH11306914A
JPH11306914A JP10106735A JP10673598A JPH11306914A JP H11306914 A JPH11306914 A JP H11306914A JP 10106735 A JP10106735 A JP 10106735A JP 10673598 A JP10673598 A JP 10673598A JP H11306914 A JPH11306914 A JP H11306914A
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wiring
mounting
spacer
membrane switch
pair
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JP10106735A
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Inventor
Kazuyuki Motoki
和行 元木
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Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不良の発生を防止することができ、好ましく
は、優れた信頼性を有するメンブレンスイッチを低コス
トで得ることができる実装メンブレンスイッチ及びその
製造方法を提供する。 【解決手段】 上部電極シート3bには、複数の上部電
極4b、これらを接続する上部電極用配線9b及び実装
部品接続用配線9cが印刷されている。また、下部電極
シート3aには、複数の下部電極4a、これらを接続す
る下部電極用配線9a及び上部回路用配線9eが形成さ
れている。この上部電極シート3bと下部電極シート3
aとの間には、スペーサ2が介装されている。このスペ
ーサ2の上面には、LEDチップ20が実装されている
と共に、これに接続される実装用配線9dが印刷されて
おり、実装用配線9dは実装部品接続用配線9cを介し
て、上部回路用配線9eに電気的に接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発光ダイオード等の
部品が実装された実装メンブレンスイッチ及びその製造
方法に関し、特に、不良の発生を防止することができる
実装メンブレンスイッチ及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図2(a)乃至(c)は一般的なメンブ
レンスイッチの構造例を示す断面図である。なお、図2
(a)はノンクリックタイプのメンブレンスイッチを示
し、図2(b)及び(c)はクリックタイプのメンブレ
ンスイッチを示す。
【0003】図2(a)に示すように、ポリエチレンテ
レフタレート(PET)からなるフィルム31a及び3
1bの片面には、夫々、銀からなる下部電極34a及び
上部電極34bが選択的に形成されて、下部電極シート
33a及び上部電極シート33bが構成されている。ま
た、下部電極34a及び上部電極34bが互いに対向す
るようにして配置された下部電極シート33aと上部電
極シート33bとの間には、スペーサ32が介装されて
いる。このスペーサ32には、下部電極34aと上部電
極34bとが対向する位置に開口部32aが設けられて
いると共に、両面に粘着剤35が塗布されており、この
粘着剤35により、スペーサ32に電極シート33a及
び33bが接着されている。
【0004】このように構成されたメンブレンスイッチ
においては、スペーサ32の開口部32aが設けられた
領域に対して、メンブレンスイッチの厚さ方向に荷重を
印加すると、下部電極34aと上部電極34bとが接触
して両者が電気的に導通され、ON状態となる。
【0005】また、図2(b)に示すクリックタイプの
メンブレンスイッチにおいては、PETからなるフィル
ム41aの片面に、銀からなる下部電極44aが櫛歯状
に形成されて、下部電極シート43aが構成されてい
る。一方、PETからなるフィルム41bには、半球状
の突起部46が形成されていて、この突起部46の裏面
側に上部電極44bが形成されることにより、上部電極
シート43bが構成されている。そして、図2(a)に
示すメンブレンスイッチと同様に、下部電極44a及び
上部電極44bが互いに対向するようにして配置された
下部電極シート43aと上部電極シート43bとの間に
は、対向する下部電極44aと上部電極44bとが整合
する位置に開口部42aを有するスペーサ42が介装さ
れ、粘着剤45によりこれらが接着されている。
【0006】更に、図2(c)に示すクリックタイプの
メンブレンスイッチは、図2(a)に示すメンブレンス
イッチの上にメタルドーム36を配置して、クリックタ
イプとしたものである。即ち、スペーサ32の開口部3
2aの上方における上部電極シート33bの上面に、中
央部に凹みを有する半球状のメタルドーム36が配置さ
れている。このメタルドーム36の周縁部には、押さえ
シート37が粘着剤38により接着されており、これに
より、メタルドーム36がフィルム33上に固定されて
いる。
【0007】このように構成されたクリックタイプのメ
ンブレンスイッチにおいても、スペーサの開口部が設け
られた領域、即ち、突起部46又はメタルドーム36に
荷重を印加すると、ノンクリックタイプのメンブレンス
イッチと同様に、下部電極と上部電極とが接触して両者
が電気的に導通される。
【0008】ここで、図2(a)に示す構造を有するメ
ンブレンスイッチの製造方法を以下に説明する。図3
(a)乃至(c)は従来のメンブレンスイッチの製造方
法を示す斜視図であり、図4はメンブレンスイッチに実
装された発光ダイオードを示す断面図である。なお、図
3は1個の発光ダイオード(LED)を実装したメンブ
レンスイッチについて示している。
【0009】図3(a)に示すように、上部電極シート
33bを作製する場合には、先ず、PETからなるフィ
ルム31bの片面に複数のAgからなる上部電極34b
及びこれらの上部電極34bを接続する上部電極用配線
39bを印刷し、これを乾燥させる。なお、上部電極用
配線39bは配線接続部53に集積されている。次に、
外形をプレスにより打ち抜く。このとき、同時に、実装
部品用開口部51及び配線接続部53を区画するコの字
状のスリット52を設ける。
【0010】一方、図3(b)に示すように、PETフ
ィルムを上部電極シートと同一の外形となるようにプレ
スにより打ち抜くことにより、スペーサ32を形成す
る。このとき、上部電極34bに整合する位置に開口部
32aを設けると共に、上部電極シート33bに設けた
実装部品用開口部51及び配線接続部53に整合する位
置に、夫々、実装部品用開口部55及び配線接続用開口
部54を設ける。
【0011】また、図3(c)に示すように、PETか
らなるフィルム31aの片面に、複数のAgからなる下
部電極34a、これらの下部電極34aを接続する下部
電極用配線39a、フィルム31bに形成された配線3
9bに接続される上部電極用配線39c、及び実装部品
に接続される実装用配線39dを印刷し、これを乾燥さ
せる。なお、下部電極用配線39a、上部電極用配線3
9c及び実装用配線39dは、後にコネクタテイル部5
6bとなる所定の領域に集積されている。次に、配線が
集積された領域の表面側に保護シール57を貼付すると
共に、裏面側に補強テープ58を貼付する。次いで、こ
のフィルム31aの外形をプレスにより打ち抜くことに
より、上部電極シート33b及びスペーサ32と同一の
外形の電極形成部56aと、この電極形成部56aの端
面から突出した矩形のコネクタテイル部56bとからな
る下部電極シート33aを形成する。
【0012】その後、図4に示すように、電極形成部5
6a上の実装用配線39dの先端に導電性接着剤59を
印刷し、この導電性接着剤59の上に実装部品としての
LEDチップ60を配置する。その後、導電性接着剤5
9を乾燥させた後、LEDチップ60の一部及び導電性
接着剤59を覆う領域に封止樹脂剤61を塗布し、これ
を乾燥させる。これにより、下部電極シート33a上に
LEDチップ60が実装される。
【0013】その後、上部電極シート33bの上部電極
34bが形成された面と、下部電極シート33aの下部
電極34aが形成された面とを対向させ、これらの間に
スペーサ32を配置して、上部電極シート33b及び下
部電極シート33aとスペーサ32とを超音波融着す
る。これにより、部品(LEDチップ60)が実装され
たメンブレンスイッチが製造される。なお、両面に粘着
剤が塗布されたスペーサを使用した場合には、この粘着
剤により、上部電極シート33b及び下部電極シート3
3aとスペーサ32とを接着する。
【0014】その後、得られたメンブレンスイッチを筐
体(図示せず)に組み込む際に、上部電極シート33b
における配線接続部53の裏面側にゴム製のブロック材
(図示せず)を配置し、この配線接続部53を押圧する
ことにより、上部電極シート33bにおける配線接続部
53に形成された上部電極用配線39bと、下部電極シ
ート33aに形成された上部電極用配線39cとが電気
的に接続され、スイッチが構成される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
製造方法により実装メンブレンスイッチを製造すると、
以下に示す問題点が発生する。図5(a)は導電性接着
剤及び封止樹脂剤を乾燥させる前のコネクタテイル部を
示す模式図であり、図5(b)は導電性接着剤及び封止
樹脂剤を乾燥させた後のコネクタテイル部を示す模式図
である。図5(a)に示すように、下部電極シート33
aにLEDチップ60を配置した後、導電性接着剤59
及び封止樹脂剤61を乾燥させる前においては、コネク
タテイル部56bは平坦な形状である。しかし、導電性
接着剤59及び封止樹脂剤61を乾燥させるために、下
部電極シート33aに熱を与えると、図5(b)に示す
ように、コネクタテイル部56bの表面に接着された保
護シート57が熱収縮して、コネクタテイル部56bが
巻かれた形状となり、製品不良となる。
【0016】また、従来の実装メンブレンスイッチにお
いては、筐体に組み込むときに、配線接続部53をその
裏面側からブロック材で押圧することにより、配線接続
部53に形成された上部電極用配線39bと、下部電極
シート33aに形成された上部電極用配線39cとを電
気的に接続するので、接続のための作業が困難であると
共に、接続の信頼性が低いものとなる。また、ブロック
材が必要であるので、配線を接続するためのコストが高
いという問題点もある。
【0017】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、不良の発生を防止することができ、好まし
くは、優れた信頼性を有するメンブレンスイッチを低コ
ストで得ることができる実装メンブレンスイッチ及びそ
の製造方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係る実装メンブ
レンスイッチは、1対の絶縁フィルムと、前記絶縁フィ
ルムの対向面に設けられた電極対及び電極接続用配線
と、前記絶縁フィルム間に介装され前記電極対に整合す
る位置に開口部を有するスペーサと、前記スペーサの面
上に実装された実装部品と、を有することを有すること
を特徴とする。
【0019】本発明に係る実装メンブレンスイッチは、
更に、前記スペーサの面上に設けられ前記実装部品に接
続される実装用配線と、前記実装用配線と前記電極接続
用配線とを絶縁する絶縁膜と、前記絶縁フィルムの対向
面に設けられ前記実装用配線に電気的に接続される実装
部品接続用配線と、を有するものであってもよい。ま
た、前記実装用配線と前記実装部品接続用配線とが異方
導電性接着剤を介して接続されていることが好ましい。
【0020】本発明に係る実装メンブレンスイッチの製
造方法は、片面に電極及び電極接続用配線が設けられた
1対の絶縁フィルムを前記電極及び電極接続用配線を対
向させて配置し、前記1対の絶縁フィルム間に前記電極
対が整合する位置に開口部を有するスペーサを介装して
前記1対の絶縁フィルムと前記スペーサとを接着する工
程を有する実装メンブレンスイッチの製造方法におい
て、前記1対の絶縁フィルムと前記スペーサとを接着す
る工程の前に、前記スペーサの面上に実装部品を実装す
る工程を有することを特徴とする。
【0021】本発明に係る実装メンブレンスイッチの製
造方法は、前記1対の絶縁フィルムと前記スペーサとを
接着する工程の前に、前記スペーサの面上に前記実装部
品に電気的に接続される実装用配線を形成する工程と、
前記実装用配線と前記電極接続用配線とを絶縁する絶縁
膜を形成する工程と、を有していてもよい。また、前記
1対の絶縁フィルムと前記スペーサとを接着する工程の
前に、前記絶縁フィルムの対向面に実装部品接続用配線
を形成する工程を有していてもよく、この場合に、前記
1対の絶縁フィルムと前記スペーサとを接着する工程に
より前記実装用配線と前記実装部品接続用配線とを電気
的に接続することができる。更に、前記実装用配線と前
記実装部品接続用配線とは異方導電性接着剤により接続
することが好ましい。
【0022】本発明においては、スペーサに実装部品を
実装しているので、スペーサのみに対して乾燥処理を施
すことにより、部品実装用の導電性接着剤及び封止樹脂
剤を乾燥させることができる。従って、一方の絶縁フィ
ルムに集積された配線上に保護シート等が貼付されてい
る場合であっても、この絶縁フィルムには導電性接着剤
及び封止樹脂剤を乾燥させるための熱処理を施す必要が
ないので、保護シート等の熱収縮による製品不良が発生
することを防止することができる。
【0023】また、本発明においては、スペーサの面上
に実装部品に接続される実装用配線が形成されていると
共に、この実装用配線と前記電極接続用配線とを絶縁す
る絶縁膜が形成されていると、実装用配線と、絶縁フィ
ルムの対向面に設けられた実装部品接続用配線とが不要
な領域で接触して短絡することがない。従って、スペー
サにも種々の回路を形成することができるので、回路を
設計する自由度を高めることができる。
【0024】更に、本発明においては、前記実装用配線
と前記実装部品接続用配線とが異方導電性接着剤を介し
て接続されていると、ブロック材で押圧することにより
配線間を接続する従来の方法と比較して、接続の信頼性
が向上すると共に、メンブレンスイッチを筐体に組み込
むときの作業性が良好となる。また、筐体への組み込み
時にブロック材が不要となるので、配線を接続するため
のコストを低減することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例に係る実装
メンブレンスイッチについて、添付の図面を参照して具
体的に説明する。図1(a)乃至(c)は本発明の実施
例に係る実装メンブレンスイッチを示す斜視図である。
なお、図1は1個の発光ダイオード(LED)を実装し
たメンブレンスイッチについて示している。
【0026】図1(a)に示すように、先ず、ポリエチ
レンテレフタレート(PET)からなるフィルム1bの
片面に複数のAgからなる上部電極4b、これらの上部
電極4bを接続するAgからなる上部電極用配線9b、
及び実装部品接続用配線9cを印刷し、これを乾燥させ
る。次に、外形をプレスにより打ち抜く。このとき、同
時に、実装部品用開口部11及びフィルム1bの端面か
らこの端面に直交する方向に延びる切欠き12を設け
る。これにより、切欠き12に挟まれた第1接続部13
aと第2接続部13bとが形成される。なお、上部電極
用配線9bは第1接続部13aに集積されており、実装
部品接続用配線9cは、第2接続部13bから第1接続
部13aに向かって形成されている。これにより、上部
電極シート3bが形成される。
【0027】一方、図1(b)に示すように、PETか
らなるフィルム1cの上面に実装部品に接続される実装
用配線9dを印刷し、これを乾燥させる。この実装用配
線9dの一方の端部は、上部電極シート3bの第2接続
部13bに整合する位置におけるフィルム1c上の第3
接続部13cに集積される。次に、実装用配線9dの他
方の端部上に導電性接着剤(図示せず)を印刷し、この
導電性接着剤の上に実装部品としてのLEDチップ20
を配置する。次に、導電性接着剤を乾燥させた後、LE
Dチップ20の一部及び導電性接着剤を覆う領域に封止
樹脂剤(図示せず)を塗布し、これを乾燥させる。これ
により、フィルム1c上にLEDチップ20が実装され
る。
【0028】次いで、LEDチップ20及び第3接続部
13cが形成された領域を除く全ての領域に、12乃至
25μmの厚さの絶縁フィルム21を貼付する。その
後、絶縁フィルム21が貼付されたフィルム1cを上部
電極シートと同一の外形となるようにプレスにより打ち
抜く。このとき、上部電極4bに整合する位置に開口部
2aを設ける。また、上部電極シート3bの第1接続部
13aに整合する領域に切欠き14を設けると共に、こ
の切欠き14と共に第3接続部13cを区画する切欠き
15を設ける。このようにして、スペーサ2を形成す
る。
【0029】なお、本実施例において、実装用配線9d
と上部電極用配線9bとを絶縁する絶縁フィルム21は
上部電極シート3b側に貼付してもよく、この場合に
は、スペーサ2側には絶縁フィルム21は不要となる。
いずれの場合であっても、スイッチの荷重特性に影響を
与えないように、できるだけ薄い厚さの絶縁フィルムを
使用することが好ましい。また、絶縁フィルム21を貼
付する代わりに、フィルム1c上のLEDチップ2及び
第3接続部13cが形成された領域を除く全ての領域
に、又はフィルム1bの片面上における上部電極用配線
9bを覆う領域に、絶縁層を印刷してもよい。
【0030】但し、フィルム1c上に絶縁層を印刷によ
り形成した場合には、このフィルム1c上には実装用配
線9dが形成されているので、実装用配線9dが形成さ
れている領域において絶縁層が盛り上がった形状となり
やすい。そうすると、全体として絶縁層表面に凹凸が形
成されて、フィルム1cと絶縁層とを有するスペーサの
厚さが不均一になる。ノンクリックタイプのメンブレン
スイッチを形成した場合に、スペーサの厚さにばらつき
があると、スイッチ押圧時のストロークが異なったもの
になる場合がある。そして、このストロークの大きさは
スイッチのON荷重に比例し、ストロークが大きくなる
とスイッチのON荷重も大きくなる。即ち、スペーサの
厚さが不均一であるとスイッチの荷重特性にばらつきが
発生する。従って、例えば、フィルム1c上に絶縁層を
印刷により形成した場合には、印刷後に絶縁層表面を平
坦化する等の処理により、全体としてのスペーサの厚さ
を均一にすることが好ましい。
【0031】また、図1(c)に示すように、先ず、P
ETからなるフィルム1aの片面に、複数のAgからな
る下部電極4a、これらの下部電極4aを接続するAg
からなる下部電極用配線9a、及び上部電極シートに形
成された回路をフィルム1a上に導入する上部回路用配
線9eを形成する。なお、下部電極用配線9a及び上部
回路用配線9eの一方の端部は、後にコネクタテイル部
16bが形成される領域に集積され、上部回路用配線9
eの他方の端部は上部電極シート3bの第1接続部に整
合する位置におけるフィルム1a上の第4接続部13d
に集積されるように、これらの配線9a及び9eが形成
される。
【0032】次に、下部電極用配線9a及び上部回路用
配線9eが集積されたコネクタテイル部16bの表面側
に保護シール17を貼付すると共に、裏面側に補強テー
プ18を貼付する。次いで、このフィルム1aの外形を
プレスにより打ち抜くことにより、上部電極シート3b
及びスペーサ2と同一の外形の電極形成部16aと、こ
の電極形成部16aの端面から突出した矩形のコネクタ
テイル部16bとからなる下部電極シート3aを形成す
る。
【0033】その後、上部電極シート3bの第1接続部
13a及び第2接続部13bの上に、異方導電性フィル
ム(図示せず)を配置し、これを仮圧着する。この異方
導電性フィルムは、異方導電性接着剤をフィルム状に成
形したものであって、片面に離型紙が接着されている。
次に、第2接続部13b上に仮圧着した異方導電性フィ
ルムの離型紙を剥離した後、第2接続部13bにおける
配線9cと、スペーサ2の第3接続部13cにおける配
線9dとを位置合わせして、異方導電性フィルムを介し
て第2接続部13bと第3接続部13cとを接着する。
また、第1接続部13a上に仮圧着した異方導電性フィ
ルムの離型紙を剥離した後、第1接続部13aにおける
配線9b及び9cと、下部電極シート3aの第4接続部
13dにおける配線9eとを位置合わせして、異方導電
性フィルムを介して第1接続部13aと第4接続部13
dとを接着する。
【0034】その後、上部電極シート3b及び下部電極
シート3aとスペーサ2とを超音波融着により接着した
後、第1接続部13aと第4接続部13dと、及び第2
接続部13bと第3接続部13cとを本圧着する。これ
により、LEDチップ20が実装されたメンブレンスイ
ッチが製造される。なお、本圧着時においては、熱源の
輻射熱の発生が少ないパルスヒート加熱式の圧着機を使
用して圧着することが好ましい。また、常時加熱方式の
圧着機を使用する場合には、輻射熱が少ない小型ヘッド
等を使用することもできる。更に、圧着時に、電極シー
ト3a、3b及びスペーサ2を重ねたものをテフロンシ
ート等の保護具で覆うことにより、得られるメンブレン
スイッチにゆがみが発生することを抑制することができ
る。また、異方導電性接着剤としては、異方導電性フィ
ルム(ACF)の代わりに、異方導電性ペースト(AC
P)を使用してもよい。
【0035】このように構成された実装メンブレンスイ
ッチにおいては、スペーサ2上のLEDチップに接続さ
れた実装用配線9dは、上部電極シート3bに形成され
た実装部品接続用配線9cを介して、下部電極シート3
aに形成された上部回路用配線9eに接続され、コネク
タテイル部16bに導入される。従って、従来の実装メ
ンブレンスイッチと同様に、スペーサ2の開口部2aが
設けられた領域に対して、メンブレンスイッチの厚さ方
向に荷重を印加すると、下部電極4aと上部電極4bと
が接触して両者が電気的に導通され、ON状態となる。
【0036】本実施例においては、図1に示すように、
配線9c、9d及び9eを形成し、これらを接続するこ
とにより、スペーサ2にLEDチップ20等の実装部品
を実装することができる。従って、部品を実装するため
の導電性接着剤及び封止樹脂剤を乾燥させる際には、ス
ペーサ2のみに対して乾燥処理を施せばよいので、下部
電極シート3aに貼付された保護シート17が熱収縮し
て、コネクタテイル部16bが巻かれた形状となること
はなく、製品不良の発生を防止することができる。
【0037】また、本実施例においては、スペーサ2を
構成するフィルム1cの表面に配線9dを形成した後、
これを絶縁フィルム21で被覆するので、配線9dと上
部電極シート3bに形成された配線9b及び9cとが不
要な領域で接触して短絡することがない。従って、スペ
ーサにも種々の回路を形成することができるので、回路
を設計する自由度を高めることができる。例えば、スペ
ーサにスルーホールを形成し、スペーサの表面側と裏面
側とを電気的に接続することにより、スペーサの両面を
利用することもできる。
【0038】更に、本実施例においては、異方導電性フ
ィルムを使用して、第1接続部13aと第4接続部13
dと、及び第2接続部13bと第3接続部13cとを圧
着するので、ブロック材で押圧することにより配線間を
接続する従来の方法と比較して、接続の信頼性が向上す
ると共に、筐体への組み込み時における作業性が良好と
なる。また、筐体への組み込み時にブロック材が不要で
あるので、配線を接続するためのコストを低減すること
ができる。
【0039】なお、図1に示す実施例においては、PE
Tからなるフィルムをスペーサとして使用したが、実装
部の構造が複雑となる場合には、フレキシブルプリント
回路板(FPC)によりスペーサを形成してもよい。ま
た、本発明においては、スペーサにLEDチップを実装
する以外に、スペーサにエレクトロルミネッセンス(E
L)材料を印刷して、全面発光するメンブレンスイッチ
を製造することができる。更に、本発明においては、ス
ペーサに自由に回路を形成することができるので、スイ
ッチ毎に区画してスペーサにEL材料を印刷することが
でき、これにより、部分的に発光する機能を有する実装
メンブレンスイッチを得ることもできる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
スペーサに実装部品を実装するので、スペーサのみに対
して乾燥処理を施すことにより、部品実装用の導電性接
着剤及び封止樹脂剤を乾燥させることができ、製品不良
の発生を防止することができる。また、本発明において
は、スペーサの面上に形成された実装用配線と、絶縁フ
ィルムの対向面に設けられた電極用配線との間に選択的
に絶縁膜が介装されていると、短絡が生じることなく、
スペーサに種々の回路を形成することができるので、回
路を設計する自由度を高めることができる。更に、本発
明方法によれば、実装用配線と実装部品接続用配線とを
異方導電性接着剤により接続すると、接続の信頼性が向
上し、作業性が良好となると共に、配線を接続するため
のコストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)乃至(c)は本発明の実施例に係る実装
メンブレンスイッチを示す斜視図である。
【図2】(a)乃至(c)は一般的なメンブレンスイッ
チの構造例を示す断面図である。
【図3】(a)乃至(c)は従来のメンブレンスイッチ
の製造方法を示す斜視図である。
【図4】メンブレンスイッチに実装された発光ダイオー
ドを示す断面図である。
【図5】(a)は導電性接着剤及び封止樹脂剤を乾燥さ
せる前のコネクタテイル部を示す模式図であり、図5
(b)は導電性接着剤及び封止樹脂剤を乾燥させた後の
コネクタテイル部を示す模式図である。
【符号の説明】
1a,1b,1c,31a,31b,41a,41b;
フィルム 2,32,42;スペーサ 2a,11,32a,42a,51,54,55;開口
部 3a,33a,43a;下部電極シート 3b,33b,43b;上部電極シート 4a,4b,34a,34b,44a,44b;電極 9a,9b,9c,9d,9e,39a,39b,39
c,39d;配線 12,14,15;切欠き 13a,13b,13c,13d,53;接続部 16a;電極形成部 16b;コネクタテイル部 17,57;保護シール 18,58;補強テープ 20,60;LEDチップ 21;絶縁フィルム 35,38,45;粘着剤 36;メタルドーム 37;押さえシート 46;突起部 52;スリット 59;導電性接着剤 61;封止樹脂剤

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の絶縁フィルムと、前記絶縁フィル
    ムの対向面に設けられた電極対及び電極接続用配線と、
    前記絶縁フィルム間に介装され前記電極対に整合する位
    置に開口部を有するスペーサと、前記スペーサの面上に
    実装された実装部品と、を有することを有することを特
    徴とする実装メンブレンスイッチ。
  2. 【請求項2】 前記スペーサの面上に設けられ前記実装
    部品に接続される実装用配線と、前記実装用配線と前記
    電極接続用配線とを絶縁する絶縁膜と、前記絶縁フィル
    ムの対向面に設けられ前記実装用配線に電気的に接続さ
    れる実装部品接続用配線と、を有することを特徴とする
    請求項1に記載の実装メンブレンスイッチ。
  3. 【請求項3】 前記実装用配線と前記実装部品接続用配
    線とが異方導電性接着剤を介して接続されていることを
    特徴とする請求項2に記載の実装メンブレンスイッチ。
  4. 【請求項4】 片面に電極及び電極接続用配線が設けら
    れた1対の絶縁フィルムを前記電極及び電極接続用配線
    を対向させて配置し、前記1対の絶縁フィルム間に前記
    電極対が整合する位置に開口部を有するスペーサを介装
    して前記1対の絶縁フィルムと前記スペーサとを接着す
    る工程を有する実装メンブレンスイッチの製造方法にお
    いて、前記1対の絶縁フィルムと前記スペーサとを接着
    する工程の前に、前記スペーサの面上に実装部品を実装
    する工程を有することを特徴とする実装メンブレンスイ
    ッチの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記1対の絶縁フィルムと前記スペーサ
    とを接着する工程の前に、前記スペーサの面上に前記実
    装部品に電気的に接続される実装用配線を形成する工程
    と、前記実装用配線と前記電極接続用配線とを絶縁する
    絶縁膜を形成する工程と、を有することを特徴とする請
    求項4に記載の実装メンブレンスイッチの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記1対の絶縁フィルムと前記スペーサ
    とを接着する工程の前に、前記絶縁フィルムの対向面に
    実装部品接続用配線を形成する工程を有し、前記1対の
    絶縁フィルムと前記スペーサとを接着する工程により前
    記実装用配線と前記実装部品接続用配線とを電気的に接
    続することを特徴とする請求項5に記載の実装メンブレ
    ンスイッチの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記実装用配線と前記実装部品接続用配
    線とを異方導電性接着剤により接続することを特徴とす
    る請求項6に記載の実装メンブレンスイッチの製造方
    法。
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