JPH1130643A - 電子部品の把持導通装置 - Google Patents

電子部品の把持導通装置

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JPH1130643A
JPH1130643A JP9184078A JP18407897A JPH1130643A JP H1130643 A JPH1130643 A JP H1130643A JP 9184078 A JP9184078 A JP 9184078A JP 18407897 A JP18407897 A JP 18407897A JP H1130643 A JPH1130643 A JP H1130643A
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Japan
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terminal pin
electronic component
hole
air chuck
leaf spring
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JP9184078A
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Inventor
Shigeru Takeyama
茂 武山
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品を搬送するエアチャックの、大きな
把持力や推進力、及び高い剛性の必要をなくし、電子部
品の破損を招く可能性が低く、端子ピンを摩耗させるこ
ともなく、エアチャックの位置制御における許容誤差を
大きくするとともに、端子ピンの変形、位置ずれ等にも
対応できる把持導通装置を提供する。 【解決手段】 ガイド12に、端子ピン74の径の5〜
10倍の大きさの穴11を形成する。ガイドの裏面側、
穴の縁の近傍にその先端が位置するように、板ばね15
を配置し、穴に挿入された端子ピンの側面に接触可能に
する。所定方向に移動可能なリニアガイド19上に、板
ばねに対向するよう絶縁体ブロック21を設ける。絶縁
体ブロックは、穴に挿入された端子ピンを板ばねに向け
て押し進め、板バネのとの間で端子ピンを把持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品の把持導
通装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子部品の把持導通装置として、
電子部品の端子ピンを差し込んで導通を図るソケットを
用いたものや、電子部品の端子ピンをスライド式の導電
接触ピンに押圧接触させるものがある。
【0003】従来のソケットを用いる電子部品の把持導
通装置は、図6に示すように、絶縁体板61に圧入固定
されたソケット本体62と、その先端にハンダ付けされ
たリード線63とを有している。
【0004】ソケット本体62は、通常、挿入しようと
する端子ピンの外径の2〜3倍の内径を有する開口部を
有し、開口部に連通する内部空間には、複数枚の板ばね
64が取り付けられている。板ばね64は、導電性を有
し、電気的にソケット本体62に接続されている。
【0005】このようなソケットへの電子部品の端子ピ
ンの挿入は、図7に示すようにして行われる。即ち、電
子部品71は、エアチャック72の爪73に把持されて
搬送され、端子ピン74がソケット本体62の上方に位
置するよう位置制御される。次に、エアチャック72
は、端子ピン74をソケット本体の開口部へ挿入するた
め降下する。
【0006】上述のように、ソケット本体62の開口部
の内径は、端子ピン74の外径の2〜3倍の大きさなの
で、エアチャック72の位置制御は、ある程度の誤差が
許容される。その一方で、確実にソケットと端子ピンと
の電気的接続を図るため、複数の板ばね64は、その相
互間の隙間が、端子ピン74の外径よりも狭くなるよう
に配置されている。従って、エアチャック72の下降に
伴い、ソケット本体62の開口部に挿入された端子ピン
74は、その先端で板ばね64を押し開き、板バネ64
と擦れ合いながら所定の深さまで挿入されることにな
る。エアチャック72は、端子ピン74を所定の深さま
で差し込んだならば、爪73を開いて電子部品71を放
す。端子ピン74は、板ばね64の応力(弾性力)によ
り把持され、電気的にソケット本体62に接続される。
こうして、電子部品71は、把持導通装置に把持され、
電気的導通が実現される。
【0007】なお、エアチャック72は、板ばね64に
よって生じる端子ピン74と板ばね64との間の摩擦力
を主とする抵抗に打ち勝って、端子ピン74をソケット
内の所定位置まで差し込まなければならないために、電
子部品71を取り落とさない程度の力よりも強い力で把
持し、爪73と電子部品71との間の摩擦を大きくして
滑りを生じないようにしておく必要がある。あるいは、
把持力を大きくする代わりに、図8に示すように、爪に
段差を設けて電子部品の上面を押さえるなどして、挿入
抵抗に打ち勝てるようにしておく必要がある。
【0008】また、従来のスライド式導電接触ピンを用
いた電子部品の把持導通装置は、図9に示すように、端
子ピン74を挿入可能な穴91が形成された絶縁性のガ
イド92と、ガイド92と所定の間隔を開けて配設され
た絶縁体板93と、絶縁体板93の穴91に対応する位
置に圧入固定された導電接触ピン本体94と、導電接触
ピン本体94によって図の上下方向にスライド可能に保
持され、穴91に対向する先端面を有する導電接触ピン
95と、導電接触ピン95を図の上方に押圧するばね9
6と、導電接触ピン本体93にハンダ付けされたリード
線97とを有している。
【0009】なお、穴91の内径は、端子ピン74の外
径の2〜3倍であり、導電接触ピン95の先端面の直径
は穴91の内径よりも大きくしてある。この結果、穴9
1に挿入された端子ピン74は、必ず導電接触ピン95
の先端面に突き当たる。
【0010】この電子部品の把持導通装置に電子部品7
1を把持させる場合も、ソケットを用いた把持導通装置
の場合と同様に、エアチャック72が用いられる。
【0011】エアチャック72は、その爪73を用いて
電子部品71を把持し、穴91の上方に端子ピン74が
位置するように位置制御する。次に、エアチャック72
は、図の下方へ降下して端子ピン74を穴91に挿入
し、導電接触ピン95の先端面に接触させる。
【0012】この後、エアチャック72は、さらに下降
を続け、端子ピン74で導電接触ピン95を押し下げな
がら、電子部品71(端子ピン74)を所定の位置まで
降下させる。このとき、ばね96が、導電接触ピン95
を押し上げようとするので、エアチャック72は、それ
に打ち勝って端子ピン74を所定位置まで押し下げなけ
ればならないため、電子部品71を取り落とさない程度
の力よりも強い力で把持する必要がある。あるいは、図
10に示すように、爪73に段差を形成して電子部品7
1の上面を押さえるようにするなどの対策が必要であ
る。
【0013】エアチャック72は、端子ピン74を所定
位置まで差し込んだならば、爪73を開いて、電子部品
71を放すが、その前に、電子部品71をガイド92に
固定しなければならない。さもなければ、端子ピン74
は、ばね96によって押し戻され、単に導電接触ピン9
5の先端面上に載置された状態となり、電子部品71
は、把持導通装置に把持されることもなく、十分な導通
も得られない。そこで、例えば、図11(a)及び
(b)に示すような、押さえ部材101が用いられる。
【0014】押さえ部材111は、ガイド92に直接ま
たは間接的に連結された固定部材(図示せず)に固定さ
れた支柱112に、回動可能に取り付けられている。こ
の押さえ部材111は、図11(a)と図11(b)と
に示す2つの安定位置を取り得る。つまり、押さえ部材
111は、端子ピン74を所定位置まで差し込むとき
は、電子部品71と干渉しない図11(a)の安定位置
に位置させておき、端子ピン74が所定位置まで差し込
まれると、図11(b)の安定位置に変更して、電子部
品71をガイド92に固定することができる。
【0015】押さえ部材111により電子部品71をガ
イド92に固定した後、エアチャック72は爪73を開
いて電子部品71を放す。このとき、押さえ部材111
は、ばね96の反発力に逆らって、電子部品71をガイ
ド92に固定し続ける。
【0016】こうして、従来のスライド式導電接触ピン
を用いた電子部品の把持導通装置では、押さえ部材11
1とガイド92とによって電子部品71を把持し、ばね
96の反発力により十分な電気的導通を確保している。
【0017】上述したような従来の把持導通装置に、半
導体部品を正確に把持させるためには、エアチャックに
把持される電子部品の姿勢が重要である。即ち、エアチ
ャックの自体については、単軸ロボットやガイド付エア
シリンダ等を使用することにより、移動を繰り返しても
所定の位置精度を得ることができるので、電子部品の端
子ピンを把持導通装置のソケットの開口部やガイドの穴
に挿入できるか否かは、主に電子部品の姿勢によって決
定される。
【0018】エアチャックの移動中に(移動開始、移動
停止等の加速度によって)、そのエアチャックに把持さ
れている電子部品の姿勢が変化しないようにするために
は、エアチャックの把持力を必要十分な強さにすればよ
い。したがって、最も重要なのは、エアチャックが電子
部品を把持する際の電子部品の姿勢である。
【0019】エアチャックに電子部品を把持させる際の
電子部品の姿勢制御は、例えば、図12に示すようにし
て行われる。即ち、電子部品71は、ベルトコンベアの
ベルト121上に、ベルト121を跨ぐように(端子ピ
ンがベルトの両側に下向きに位置するように)載置さ
れ、矢印で示すように、図の右奥から左手前に搬送され
てくる。エアチャック72の待機位置には、ベルト12
1の両脇にストッパ122が設けられており、電子部品
71は、このストッパ122によってベルト121の移
動に逆らってその移動が阻止される。また、この待機位
置の両側方には、エアシリンダ123が設けられてお
り、ストッパ122により移動を阻止された電子部品7
1を、そのシリンダロッドを用いて電子部品の内部に影
響を与えない程度の弱い力で挟み付けて保持する。エア
チャック72は、その爪73で、エアシリンダ123に
よって保持された電子部品71を把持する。
【0020】以上のように、ベルト121で搬送されて
きた電子部品71をストッパ122で停止させ、停止し
た電子部品71をエアシリンダ123で保持するように
したことで、全ての電子部品71をほぼ同一の姿勢でエ
アチャック72に把持させることができる。
【0021】また、電子部品の姿勢制御を行う他の方法
としては、図13(a),(b),及び(c)に示すよ
うなエアチャック131を用いる方法もある。これはエ
アチャック131に3本型爪132などを設けることに
より、エアチャックそのものにセンタリング機能を付け
たものである。この場合、ベルトコンベアのベルト12
1で搬送されてきた電子部品71が、ストッパ(図示せ
ず)等で停止したところを、エアチャック131の爪1
32で挟むだけで、電子部品71を所定の姿勢で把持す
ることができる。つまり、このエアチャックでは、図1
3(b)に示すように爪132が開いた状態で、電子部
品71に姿勢の乱れがあっても、図13(c)に示すよ
うに、爪132を閉じれば、電子部品は全て同一の姿勢
で把持できる。
【0022】また、電子部品の姿勢制御を行なわずに、
電子部品の端子ピンを把持導通装置のソケットの開口部
やガイドの穴孔に挿入できるようにする方法としては、
図14に示すように、エアチャック72の取り付け部
(図の上側)にRCC(リモートセンターコンプライア
ンス)機能を有するデバイス(ここでは、3本の弾性体
141)を取り付ける方法がある。この方法では、ソケ
ットの開口部または、ガイドの穴の開口部に設けられた
テーパー(斜面)に、端子ピン74が接触した場合に、
弾性体141の撓みによってエアチャック72の姿勢を
変化させ、端子ピン74を破損させることなくソケット
内または穴に、端子ピンを差し込むことができる。な
お、弾性体141は、端子ピンの強さやテーパーの角度
等を考慮して選定される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】近年、電子部品の軽薄
短小化は激しく、電子部品本来の機能に無関係な部分は
どんどん削られる傾向にある。これは、電子部品の剛性
の低下を招くので、エアチャックによる電子部品の把持
力は、小さいほうが望ましい。
【0024】ところが、従来の把持導通装置に、電子部
品の端子ピンを差し込むためには、ばね等の反発力に打
ち勝って、端子ピンを押し込まなければならない。この
ため、エアチャックは、電子部品を搬送するのに必要と
する力よりも大きな力で、電子部品を把持しなければな
らない。これは、剛性の低下した電子部品には大きな負
担となる。しかも、電子部品の軽薄短小化により、エア
チャックの爪が接触する面積が減少しているので、単位
面積当たりにかかる力は相当大きなものとなる。つま
り、従来の把持導通装置には、電子部品を把持させる際
に、電子部品の破損を招く可能性があり、その可能性
が、電子部品の軽薄短小化にともなって大きくなるとい
う問題点がある。
【0025】この問題点を解決するために、エアチャッ
クの爪に段差を設けることが考えられるが、段差による
力に耐えられる部位を設ける必要があり、電子部品の軽
薄短小化を妨げるという新たな問題を招いてしまう。あ
るいは、段差による力に耐えられる部位にあわせて(電
子部品の種類にあわせて)、爪の形状を変更しなければ
ならず、エアチャックの汎用性が無くなってしまうとい
う新たな問題を招いてしまう。また、エアチャックの爪
に段差を設けた場合、エアチャックに保持された電子部
品に高さ方向のずれ(製造誤差)が存在するときや、端
子ピン挿入部に高さのずれが存在するときに、電子部品
が必要以上に把持導通装置に押しつけられる状態となっ
ても、その力を逃すことができず、電子部品が破損し、
さらには、把持導通装置や、エアチャックの破損をも招
く可能性がある。
【0026】また、ソケットを用いる従来の把持導通装
置では、挿入開始から挿入完了まで、電子部品の端子ピ
ンとソケットの板ばねとが、互いに擦れ合い、端子ピン
及び板ばねが摩耗するという問題点もある。
【0027】さらに、従来の把持導通装置に電子部品の
端子ピンを挿入するには、ばね等による挿入抵抗に打ち
勝って、端子ピンを差し込む必要があるので、エアチャ
ックに、そのための推力を発生させる手段を講じなけれ
ばならず、複数の電子部品を同時に把持導通装置に把持
させるためには、取り扱う電子部品の個数に応じた剛性
と推力発生装置が必要になるという問題点もある。
【0028】さらにまた、従来の把持導通装置では、端
子ピンを挿入する開口部の径が、端子ピンの径の2〜3
倍しかなく、位置制御における許容誤差が小さく、製造
誤差による端子ピンの位置ずれや、前工程で生じた端子
ピンの僅かな変形に対応できないという問題点もある。
これは、また、複数個の電子部品を同時に挿入するのが
困難であったり、同種の電子部品で僅かに端子ピン位置
が異なる電子部品には適応できない(共用化ができな
い)などの問題点があることをも意味する。
【0029】本願発明は、電子部品を搬送するエアチャ
ックの、大きな把持力や推進力、及び高い剛性の必要を
なくし、電子部品の破損を招く可能性が低く、端子ピン
を摩耗させることもなく、エアチャックの位置制御にお
ける許容誤差を大きくするとともに、端子ピンの変形、
位置ずれ等にも対応できる把持導通装置を提供すること
を目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、電子部
品の外表面を構成する平面から垂直に突出する端子ピン
を把持するとともに、該端子ピンに電気的に接続される
電子部品の把持導通装置において、前記端子ピンを挿入
可能な、表面から裏面へ貫通する穴を有し、該穴に前記
端子ピンを挿入して前記電子部品を前記表面に載置した
ときに、前記端子ピンが前記裏面から突出する厚さの平
板と、該平板の裏面側から所定の距離を置き、かつ、所
定方向に移動可能に設けられ、前記穴から突出する前記
端子ピンを押圧して前記所定方向へ移動させる押圧手段
と、前記平板の裏面側に、前記押圧手段に対向するよう
設けられ、前記押圧手段によって移動させられる前記端
子ピンに接触して移動を阻止するとともに当該端子ピン
に電気的に接続される接続手段とを有することを特徴と
する電子部品の把持導通装置が得られる。
【0031】なお、前記接続手段としては、導電性の板
ばねが使用できる。また、前記押圧手段を板ばねとする
こともできる。
【0032】また、前記穴の所定方向に関する大きさ
は、前記端子ピンの外径の3倍より大きいことが好まし
い。
【0033】
【作用】エアチャックなどで搬送されてきた電子部品
は、その端子ピンが貫通孔に挿入されるようガイド板上
に載置される。ブロックは、板ばねの方向に移動し、端
子ピンに接触した後、端子ピンを押しながら、さらに板
ばねの方向へと移動する。端子ピンが板バネに接触した
後、ブロックはさらに移動を続け、板バネの反発力によ
って端子ピンを把持し、導通を実現する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態に付いて説明する。
【0035】図1(a)及び(b)に本発明の第1の実
施の形態を示す。図1の把持導通装置は、表面から裏面
に貫通する穴11が形成された平板状のガイド12と、
ガイド12から所定の距離を置いて配設された絶縁体基
部13と、絶縁体基部13に一体形成された突起14
に、それぞれ取り付けられた導電性の板ばね15と、板
ばね15に接続されたリード線16と、絶縁体基部13
に所定方向に沿って一体形成された凸条17に取り付け
られたリニアガイドレール18と、リニアガイドレール
18に沿って移動可能なリニアガイド19と、リニアガ
イド19に絶縁体板20を介して固定された絶縁体ブロ
ック21とを有している。
【0036】穴11は、長方形の開口部を有し、その短
辺(図1(b)の左右方向)の長さは、挿入される端子
ピン74の径の2〜3倍であり、長辺の長さ(図1
(a)の左右方向)は、それより長く、5〜10倍にし
てある。
【0037】板ばね15は、穴11に挿入された端子ピ
ン74(の側面)と接触可能な高さを有し、穴11の一
方の短辺の近傍に設けられている。この板ばね15は、
穴11の縁の延長線上よりも穴の中心軸寄りに、少なく
ともその一部が位置するが、穴の長辺が、端子ピン74
の径の5〜10倍と長いので、端子ピン74の挿入を妨
げるようなことはない。
【0038】絶縁体ブロック21は、板ばね15に対向
し、かつ穴11に挿入された端子ピン74(の側面)と
接触可能な高さで絶縁体板20に取り付けられている。
この絶縁体ブロック21は、リニアガイドレール18及
びリニアガイド19の働きにより、穴11の長辺方向に
沿って移動可能である。電子部品71の端子ピン74を
挿入する前は、穴11に関して板バネ15とは反対側に
位置し、その後、板バネ21に向かって移動する。
【0039】この把持導通装置に、電子部品を把持させ
る場合について、図2を参照して説明する。
【0040】図2(a)に示すように、エアチャック7
2は、その爪73を用いて電子部品71を把持し、この
把持導通装置の上方に搬送してくる。そして、エアチャ
ック72は、電子部品71の端子ピン74が、穴11の
ほぼ中央に挿入されるように下降する。このとき、端子
ピン74は、何にも接触することなく、穴11に侵入す
る。即ち、従来のようなばね等による挿入抵抗はない。
したがって、エアチャック72は、搬送時の加速度など
によっては電子部品71の姿勢が変化しない程度の弱い
力で電子部品を把持できればよく、小形軽量化が可能で
ある。また、電子部品は、比較的弱い力で把持されるの
で、何らかの外力、例えば、エアチャック72に把持さ
れた電子部品71の位置が高さ方向にずれていたり、ガ
イド12が高さ方向にずれていたりした場合に、エアチ
ャック72の降下によって、ガイド12に押しつけられ
たとしても、電子部品と爪との間に滑りが生じて、弟子
部品が上方へ移動可能なので、電子部品71、爪73、
エアチャック72、及び把持導通装置のいずれにも破損
が生じるようなことはない。
【0041】なお、ここでは、穴11の開口部の長辺を
端子ピンの径の5〜10倍としてあるので、エアチャッ
ク72に関して、高い位置決め精度は要求されない。ま
た、開口部の短辺方向についても、その長さを長くすれ
ば、同様に高い位置決め精度を不要にできる。
【0042】次に、図2(b)に示すように、端子ピン
74が穴11に挿入され、電子部品71の底面がガイド
12の表面に接触すると、エアチャック72は、爪73
を開いて電子部品71を放す。電子部品71は、その自
重により、ガイド12上に静止する。このときも、端子
ピン74は、何にも接触していない。
【0043】次に、エアチャック72は、図2(c)に
示すように、上方に退避する。そして、絶縁体ブロック
21は、リニアガイドレール18(図1参照)及びリニ
アガイド19(図1参照)の働きにより、板ばね15に
向かって移動する。絶縁体ブロック21は、この移動に
よって、端子ピン74に突き当たる。
【0044】この後、絶縁体ブロック21は、さらに移
動を続け、端子ピン74を押すことにより、電子部品7
1全体を板ばね15の方へと移動させる。そして、絶縁
体ブロック21は、図2(d)に示すように、端子ピン
74を板ばね15に押し付けて停止する。ここで、絶縁
体ブロック21を何らかの手段により固定すれば、端子
ピン74は、絶縁体ブロック21と板ばね15とによっ
て把持される。このとき、板ばね15が撓んで適度な反
発力が得られ、端子ピン74が絶縁体ブロック21と板
バネ15とによって把持され、十分な導通が得られるよ
うに、絶縁体ブロック21の移動量、板ばね15の形状
等を設定しておかなければならない。
【0045】次に本発明の第2の実施の形態について図
3及び図4を参照して説明する。
【0046】本実施の形態の把持導通装置は、4本の端
子ピン74を持つ電子部品71に対応するものであっ
て、図3(a)、(b)、及び(c)に示すように、端
子ピン74を挿入できる穴31が形成された平板状のガ
イド32と、ガイド32から所定の距離を置いて設置さ
れた絶縁体基部33と、絶縁体基部33上に取り付けら
れたリニアガイドレール34と、リニアガイドレール3
4に沿って移動可能に取り付けられたリニアガイド35
と、リニアガイド35に固定された絶縁体板36と、絶
縁体板36上に固定された4個の絶縁体ブロック37
と、絶縁体基部33に固定された4本の絶縁体柱38
と、絶縁体柱38にそれぞれ固定された導電性の板ばね
39と、絶縁体基部33に取り付けられた2個の第1の
ばね掛け40と、絶縁体板36に取り付けられた2個の
第2のばね掛け41と、第1のバネ掛けと第2のバネ掛
けとの間に掛けられた2本のバネ42と、絶縁体板36
をシリンダロッド43で押圧して、図3(a)に移動さ
せることが可能なエアシリンダ44とを有している。
【0047】穴31は、第1の実施の形態と同様に、長
方形の開口部を有し、その長辺(図3(a)の左右方
向)の長さは、端子ピン74の径の5〜10倍にしてあ
る。短辺(図3(b)の左右方向)は、端子ピン74の
径の2〜3倍である。
【0048】絶縁体板36は、リニアガイドレール34
及びリニアガイド35の働きにより、穴31の長辺方向
(図3の(a)の左右方向)に沿って移動が可能であ
る。また、絶縁体板36は、一対のばね42により、図
3(a)の右方向への引っ張り力を受けるとともに、エ
アシリンダ44によって押し出されたシリンダロッド4
3によって、図3(a)の右方向への移動を抑止され
る。
【0049】絶縁体ブロック37は、各穴11に対応さ
せて、穴11に挿入される端子ピン74に側方向から接
触可能となるように設けられる。なお、絶縁体ブロック
37は、絶縁体板36と一体的に形成されたものでもよ
い。
【0050】板ばね39は、穴11の一方の短辺側に近
傍にその先端付近が位置し、かつその先端付近が絶縁体
ブロック37と対向するように設けられる。板ばね39
には、図示しないリード線が接続されている。
【0051】次に、図4を参照して、この把持導電装置
の動作について説明する。なお、図4(a)は、図3
(c)に相当する図であって、すでに電子部品71がガ
イド32上に載置されており、端子ピン74が穴11に
挿入されているものとする。ただし、図4には、エアシ
リンダ44及びシリンダロッド43は、示されていな
い。また、図4には、板ばね39に接続されたリード線
45が示されている。
【0052】図4(a)に示す状態で、エアシリンダ4
4がシリンダロッド43を引き込むと、ばね42の引っ
張り力により、絶縁体板36は、リニアガイドレール3
4に沿って、図の右方向へ進む。この結果、絶縁体板3
6上に設けられた絶縁体ブロックも、図の右方向へ進
み、やがて図4(b)に示すように、端子ピン74に接
触する。この後も、絶縁体板36は、図の右方向へ移動
を続けるため、絶縁体ブロック37が、端子ピン74を
押し、電子部品71全体を図の右方向に移動させる。そ
の結果、図4(c)に示すように、端子ピン74は板ば
ね39に接触する。それでも、絶縁体板36は、移動を
続け、板ばね39を所定量撓ませて停止する。この結
果、端子ピン74は、ばね42引っ張り力と板ばね39
の反発力が釣り合う位置で停止し、絶縁体ブロック37
と板ばね39とによって保持され、十分な導通が実現さ
れる。
【0053】なお、ばね42の引っ張り力は、絶縁ブロ
ック37が端子ピン74を押している最中に、電子部品
71の姿勢をひどく乱すことのないように設定しなけれ
ばならないが、エアシリンダ44と共動させることによ
り、移動速度を低下させることもできる。
【0054】また、端子ピン74に対する把持力は、ば
ね42の引っ張り力、板ばね39の反発力などよって決
まり、板ばね39の板圧や幅を調整するなどして容易に
調整できる。
【0055】次に、図5を参照して本発明の第3の実施
の形態について説明する。
【0056】本実施の形態は、第1の実施の形態におけ
る絶縁体ブロック21の代わりに、板ばね51を用いる
ものである。
【0057】本実施の形態では、端子ピン74が、板ば
ね51と板ばね15とによって挟まれる。これは、2つ
の端子ピン74、74間の距離と、2枚の板ばね51、
51間の距離(2枚の板ばね15、15間の距離)とが
一致しない場合であっても、ほぼ同一の把持力で2つの
端子ピン74を把持できることを意味する。つまり、本
実施の形態では、電子部品の複数の端子ピンの一部に曲
りが発生していたり、複数の端子ピンの位置が多少ずれ
ていたりする場合においても、ガイドの穴に端子ピンが
入りさえすれば、全ての端子ピンを同じように把持でき
る。
【0058】なお、上記各実施の形態では、ガイドに形
成された穴が長方形の開校部を有しているものとして説
明したが、円、楕円など、様々な形状が利用できる。
【0059】
【発明の効果】本発明の把持導通装置によれば、電子部
品を把持させる際、端子ピンが何にも接触しないので、
挿入のための力、高い剛性を必要とせず、エアチャック
の把持力を、電子部品の運搬時にその加速度によって電
子部品の姿勢が乱されることがない程度にすることがで
きる。また、エアチャックの爪には電子部品を押し込む
ための段差は不要で、爪と電子部品との間に、移動によ
る加速度以上の外力が生じた場合には、両者間に滑りが
生じて電子部品、爪、エアチャックなどを破損から守る
ことができる。これは、電子部品に上下方向の位置ずれ
や差し込まれる部分の高さの誤差などがあっても破損等
の問題が生じないことを意味する。したがって、エアチ
ャックの小形軽量化が可能となり、複数の電子部品を一
度に取り扱うことが容易にできる。
【0060】また、本発明の把持導通装置によれば、電
子部品を把持させる際、端子ピンが何にも接触しないの
で、エアチャックにる運搬時にその加速度によって電子
部品の姿勢が乱されることがない程度に把持できればよ
く、電子部品を傷付けることも、電子部品の軽薄短小化
を妨げることもない。また、端子ピンや端子ピンと接触
導通する部分に摩耗が生じることもない。
【0061】さらに本発明の把持導通装置によれば、ガ
イドに形成される穴を従来よりも大きくすることができ
るので、端子ピンの位置決め精度に余裕が生じ、複数の
電子部品を一度に取り扱うことを容易にするとともに、
端子ピンに曲りがある場合や、端子ピンの位置が異なる
場合であっても、電子部品を確実に把持し、導通を実現
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す部分断面図で
あって、(a)は正面、(b)は側面を示す図である。
【図2】(a)乃至(d)は、図1の把持導通装置の動
作を説明するための図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を示す部分断面図で
あって、(a)は正面、(b)は側面、(c)は(a)
におけるC−C断面図を示す図である。
【図4】(a)乃至(d)は、図3の把持導通装置の動
作を説明するための図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す部分断面図で
あって、(a)は正面、(b)は側面を示す図である。
【図6】従来のソケットを用いた把持導通装置の部分断
面図である。
【図7】図6の把持導通装置に電子部品を把持させる動
作を説明するための図である。
【図8】エアチャックの爪の形状の一例を示す図であ
る。
【図9】従来のスライド式導電接触ピンを用いた把持導
通装置の部分断面図である。
【図10】エアチャックの爪の形状の一例を示す図であ
る。
【図11】図9の把持導通装置に電子部品を把持させる
動作を説明するための図であって、(a)は電子部品を
挿入するとき、(b)電子部品を固定するときの様子を
示す図である。
【図12】エアチャックに電子部品を把持させる動作を
説明すつための斜視図である。
【図13】電子部品の姿勢制御が可能なエアチャックを
説明するための図であって、(a)は斜視図、(b)は
爪を開いた状態を示す底面図、(c)は爪を閉じた状態
を示す底面図である。
【図14】RCC機能を有するデバイスを備えたエアチ
ャックの斜視図である。
【符号の説明】
11 穴 12 ガイド 13 絶縁体基部 14 突起 15 板ばね 16 リード線 17 凸条 18 リニアガイドレール 19 リニアガイド 20 絶縁体板 21 絶縁体ブロック 31 穴 32 ガイド 33 絶縁体基部 34 リニアガイドレール 35 リニアガイド 36 絶縁体板 37 絶縁体ブロック 38 絶縁体柱 39 板ばね 40 ばね掛け 41 ばね掛け 42 バネ 43 シリンダロッド 44 エアシリンダ 51 板ばね 61 絶縁体板 62 ソケット本体 63 リード線 71 電子部品 72 エアチャック 73 爪 74 端子ピン 91 穴 92 ガイド 93 絶縁体板 94 導電接触ピン本体 95 導電接触ピン 96 ばね 97 リード線 111 押さえ部材 112 支柱 121 ベルト 122 ストッパ 123 エアシリンダ 131 エアチャック 132 3本型爪

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品の外表面を構成する平面から垂
    直に突出する端子ピンを把持するとともに、該端子ピン
    に電気的に接続される電子部品の把持導通装置におい
    て、前記端子ピンを挿入可能な、表面から裏面へ貫通す
    る穴を有し、該穴に前記端子ピンを挿入して前記電子部
    品を前記表面に載置したときに、前記端子ピンが前記裏
    面から突出する厚さの平板と、該平板の裏面側から所定
    の距離を置き、かつ、所定方向に移動可能に設けられ、
    前記穴から突出する前記端子ピンを押圧して前記所定方
    向へ移動させる押圧手段と、前記平板の裏面側に、前記
    押圧手段に対向するよう設けられ、前記押圧手段によっ
    て移動させられる前記端子ピンに接触して移動を阻止す
    るとともに当該端子ピンに電気的に接続される接続手段
    と、を有することを特徴とする電子部品の把持導通装
    置。
  2. 【請求項2】 前記接続手段が導電性の板ばねであるこ
    とを特徴とする請求項1の電子部品の把持導通装置。
  3. 【請求項3】 前記押圧手段が板ばねであることを特徴
    とする請求項1または2の電子部品の把持導通装置。
  4. 【請求項4】 前記穴の前記所定方向の大きさが、前記
    端子ピンの外径の3倍より大きいことを特徴とする請求
    項1、2、または3の電子部品の把持導通装置。
JP9184078A 1997-07-09 1997-07-09 電子部品の把持導通装置 Withdrawn JPH1130643A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020517475A (ja) * 2017-04-23 2020-06-18 フランカ エミカ ゲーエムベーハーFRANKA EMIKA GmbH 電気部品の電気試験を行う装置および方法
CN111656881A (zh) * 2017-11-27 2020-09-11 川崎重工业株式会社 把持装置和安装装置

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JP2020517475A (ja) * 2017-04-23 2020-06-18 フランカ エミカ ゲーエムベーハーFRANKA EMIKA GmbH 電気部品の電気試験を行う装置および方法
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