JPH11306412A - 多種紙葉類の搬入、分納、排出装置 - Google Patents

多種紙葉類の搬入、分納、排出装置

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JPH11306412A
JPH11306412A JP10128299A JP12829998A JPH11306412A JP H11306412 A JPH11306412 A JP H11306412A JP 10128299 A JP10128299 A JP 10128299A JP 12829998 A JP12829998 A JP 12829998A JP H11306412 A JPH11306412 A JP H11306412A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 少なくとも三種類以上の紙葉類を個別に分納
でき、また、その紙葉類の搬路を極限まで短くして製品
のコンパクト化と、メカニックの簡易化を図り、加え
て、変形した紙葉類への対応と、より精度がよく確実な
動作を得ることができる多種紙葉類の搬入、分納、排出
装置の提供。 【解決手段】 回転収納体22の外周に沿ったギア27
を備え、そのギアにモータ駆動される稼動ギア26を噛
合させてあること、挿入口2に起動センサーに続けて赤
色発光素子センサーと青色発光素子センサーを縦列的に
配備してあること、挿入部のアッパーガイドかロアガイ
ドのいずれかに山形の突起を二以上突設し、アッパーガ
イドかロアガイドの他方に二以上の山形の突起間に位置
するとともに、紙葉類の通過スペースを形成する逆形の
山形突起を形成してあることとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は多種紙葉類、特に、
自動販売機、自動貸出機、両替機等に付設され、使用さ
れる一万円札、五千円札、千円札の紙幣を対象として、
高額紙幣は金種ごとに分納し、千円札は釣銭、両替金と
してリサイクル使用させ、カウントミズ時にはイジェク
ト室へ送り、正確なカウントがなされるまで、そのイジ
ェクトを繰り返す機構を備えた多種紙葉類の搬入、分
納、排出装置に関する。
【0002】
【発明の背景】従来、自動販売機等に付設される紙幣を
対象とした装置は、リサイクル紙葉する千円札と一万円
札、五千円札の高額紙幣とを分納するものが一般的であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、高額紙幣用
のスタッカーには一万円札と五千円札が混在することと
なる。また、分納のため、及び千円札をリサイクル使用
として排出させるための搬路が長く、時としてジャム等
をはじめとする故障や誤動作の原因ともなり、装置のサ
イズも大型なものとならざるを得ない。加えて、通常と
異なる折り筋や皺がある場合、贋札と判定したり、ま
た、搬送や積層に悪影響を与えてしまうこともあった。
【0004】
【発明の目的】そこで、本発明は上記した従来の実情、
問題点に着目してなされたもので、かかる問題点を解消
して、少なくとも三種類以上の紙葉類を個別に分納で
き、また、その紙葉類の搬路を極限まで短くして製品の
コンパクト化と、メカニックの簡易化を図り、加えて、
変形した紙葉類への対応と、より精度がよく確実な動作
を得ることができる多種紙葉類の搬入、分納、排出装置
を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、まず第一に本発明に係る多種紙葉類の搬入、分納、
排出装置は挿入口と水平状態に続けて設けられ紙葉類の
両縁をガイドする一対の紙葉ガイドの上方または下方
に、所定の角度ピッチで紙葉の受入口を複数形成し、そ
の受入口に内方から前方への附勢手段で附勢され、前記
受入口の開口縁に端部を係合する受プレートを備えた回
転収納体を有し、その回転収納体の外周に沿ったギアを
備え、そのギアにモータ駆動される稼動ギアを噛合させ
てあることを特徴とし、前記紙葉ガイドを境として、前
記回転収納体の他方側は、回転収納体に収納される紙葉
類とは別種の紙葉類のスタッカーとしてあることを特徴
とし、前記受入口は180度ピッチで相対向する二箇所
とし、受プレート間に附勢手段として一本のコイルスプ
リングを備えたことを特徴とし、装置の奥側に上下方向
のガイドポールを一本以上備え、そのガイドポールに沿
って上下動する昇降体を備え、その昇降体の前部に、前
記紙葉ガイド間に位置され、回転収納体の受プレートを
押し、かつ、他方側のスタッカー内に紙葉類を押す押し
プレートを備えていることを特徴とし、前記した昇降体
は上下に配備されたプーリに掛け回されたベルト等に固
着されていることを特徴とし、前記した他方側のスタッ
カーの底面は紙葉類の搬入方向に対し、左右いずれかに
傾斜させてあることを特徴とし、前記した押しプレート
は、他方側のスタッカーの底面の傾斜角度に適合させて
傾動可能としてあることを特徴としている。
【0006】次に、本発明に係る多種紙葉類の搬入、分
納、排出装置は挿入口に起動センサーに続けて赤色発光
素子センサーと青色発光素子センサーを縦列的に配備し
てあることを特徴とし、挿入部のアッパーガイドかロア
ガイドのいずれかに山形の突起を二以上突設し、アッパ
ーガイドかロアガイドの他方に前記した二以上の山形の
突起間に位置するとともに、紙葉類の通過スペースを形
成する逆形の山形突起を形成してあることを特徴として
いる。
【0007】さらに、本発明に係る多種紙葉類の搬入、
分納、排出装置は他方側のスタッカーの底面の下方に排
出室を形成し、その底面に、スタッカー内の紙葉類を一
枚づつ前記排出室へ送る偏心ローラを出入させるととも
に、スタッカーの上方に積層された紙葉類の端部を上方
へ捌き上げるローラを備えていることを特徴とし、前記
排出室の底面にはスプリングで上方へ附勢された受板を
有するイジェクト室とし、その紙葉類を挟持させる受板
の上面に排出用紙葉類の端部を上方へ支持する爪体を備
えていることを特徴とし、前記排出室の一部にモータド
ライブされて前後動し、奥端に紙葉類の一隅を押す押し
パートを一体的に備えた排出部材を備えていることを特
徴とし、前記排出室の奥側に上下方向の第二のガイドポ
ールを備え、その第二のガイドポールに沿って上下動す
る第二の昇降体を備え、その第二の昇降体の前部に前記
イジェクト室の受板に紙葉類を押し付ける第二の押しプ
レートを備えていることを特徴としている。
【0008】
【作用】上記した構成としたことにより、搬路を目的と
する紙葉類の長さと略同一にまで短くすることができ、
また回転収納体を使用したことで、分納作業も容易にま
た、簡易に実行でき、その回転収納体の回転駆動にギア
を用いたことで、より一層の精度とパワーが得られるこ
ととなる。
【0009】また、紙葉類の挿入口、挿入部に係る構成
を用いたことで挿入される紙葉類に生じている折り筋や
皺を矯正し、正確に搬入及び精度のよい真贋及び金種の
判定と積層収納状態を得られることとなる。
【0010】さらに、リサイクル使用する紙葉類の排出
機構を上記した構成としたことによって、短時間での正
確な紙葉類の排出と機構の初期化及びミスカウントした
際等の紙葉類の処理もスムーズに精度よくなされること
となる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態を紙幣を対象として図面を参照して説明する。図1は
本発明を実施した紙幣三金種の搬入、分納、排出装置の
機構を示す一部断面正面図、図2は同じく側面図、図3
は同じく排出機構を示す斜視図、図4は同じく排出機構
の要部を示す正面図、図5は同じく平面図、図6は同じ
く昇降機構を示す正面図、図7は同じく千円札スタッカ
ーを示す概略正面図、図8は同じく紙幣の挿入部の要部
を示す拡大断面正面図、図9は同じく平面図、図10は
識別センサーの配置を示す平面図、図11は押圧プレー
トの傾動機構を示す概略背面図である。
【0012】これら図にあって1はケーシングを示して
おり、このケーシング1の前面略中央位置に紙幣の挿入
口2が設けられている。この挿入口2には挿入された紙
幣によって光が遮断されることで入力する起動センサー
3、3が備えられており、この起動センサー3、3によ
ってローディング用の駆動モータ4が稼動する。
【0013】この駆動モータ4はケーシング1の最上部
に仕切板5によって構成された基板室6内にあって、そ
の仕切板5上の最前部に固定されている。この駆動モー
タ4には搬送稼動プーリ7が連結され、その搬送稼動プ
ーリ7には挿入口2のサイド側に備えられた伝動プーリ
8との間でベルト9が掛け回されている。
【0014】この伝動プーリ8はケーシング1内に設け
られている一対の仕切板10、10に架設された駆動シ
ャフト11の一端に装着されており、駆動モータ4の駆
動力がこの駆動シャフト11に伝えられるものとなって
いる。この駆動シャフト11には挿入口2に対応して二
つのローディングローラ12、12が取り付けられてい
る。また、13、13はこのローディングローラ12、
12と転接する補助ローラ、14、14は引き込みロー
ラを示し、各々ローディングローラ12、補助ローラ1
3とベルト15、16の掛け回しによって連動されるも
のとなっている。
【0015】さらに、挿入口2を形成するアッパーガイ
ド17の前端17aは上方に向けて鈍角に屈成されてお
り、紙幣の挿入作業を行ない易くしている。また、図中
18、18は挿入口2へ挿入された紙幣の真贋及び金種
を識別するセンサーであり、挿入口2はローラ群を含め
てユニットとされている。この識別センサー18、18
によって真正なものと識別された場合にのみ紙幣は装置
内部にローディングされ、否の場合はローラ群の逆転に
より挿入口2より返却される。尚、前記した識別センサ
ー18は紙幣のエンボスを検知するセンサー18a、1
8aと赤色発光素子センサー18b、18bを入口側
に、その奥側に青色発光素子センサー18c、18cを
縦列的に配備してあるもので、透しを含めた印刷状態を
精巧にチェックするものとしている。
【0016】また、本実施の形態にあっては挿入口2を
構成するアッパーガイド17及びロアガイド19に挿入
される紙幣の折り筋や皺を矯正するための断面山形をし
たガイド突起が設けられている。このガイド突起はロア
ガイド19の左右サイド寄りに下側突起20a、20a
…として所定の間隔をおいて平行に配され、その下側突
起20a、20a間に位置するように先端を下向きとし
た上側突起20b、20bがアッパーガイド17に設け
られている。即ち、紙幣は、その両端寄りをこの下側突
起20a、20aと上側突起20bとで擦られ、矯正さ
れながらローディングされるようになっている。
【0017】前記した挿入口2、即ちアッパーガイド1
7とロアガイド19に続けて装置内には紙幣の長手方向
に沿った両縁をガイドする紙幣ガイド21、21が紙幣
の幅に対応させ、仕切板10、10に固設されて備えら
れている。この紙幣ガイド21、21は断面V字のもの
としてあり、上下方向への抜けを容易なものとしてい
る。
【0018】この紙幣ガイド21、21を境とした上方
には回転収納体22が設けられている。この回転収納体
22の前方と後方には面部23、23が備えられてお
り、この面部23には回転支軸24が備えられ、この回
転支軸24はケーシング1の内面に支持されている。
【0019】また、前記した基板室6内で仕切板5には
駆動モータ25が固設されており、この駆動モータ25
のモータ軸の先端には駆動ギア26が取り付けられてい
る。そして、この駆動ギア26は回転収納体22の前面
に固着された伝動ギア27と噛合されて、その回転力を
回転収納体22に伝えるものとなっている。なお、駆動
モータ25の起動は識別センサー18、18からの検出
信号によってなされ、その回転方向性も定められる。
【0020】さらに、この回転収納体22には180度
対向して二箇所の受入口28a、28bが開口されてお
り、本実施の形態にあっては説明の都合上受入口28a
側を五千円札用28b側を一万円札用とする。この受入
口28a、28bには開口縁に係止フランジ22a、2
2a…が形成されている。
【0021】この受入口28a、28bには端部を係止
フランジ22a、22a…に内側から係合させ、脱落を
防止された受プレート29a、29bが備えられてお
り、この受プレート29a、29b間には、この各受プ
レート29a、29bを各々外方へ附勢する一本のコイ
ルスプリング30が弾設されており、初期的にこの受プ
レート29a、29bを係止フランジ22a、22a…
に押し付けている。
【0022】また、図中31は回転収納体22の下端寄
りに取り付けられた光学系の位置確認センサーであり、
32a、32bはこの回転収納体22の回転方向によっ
て前記位置確認センサー31と対応するセンサーを示し
ており、電気信号によって前記駆動モータ25の稼動を
制御して停止させる。
【0023】次に、図中33は装置の奥方に一対、上下
方向に平行状態で設けられているガイドポールである。
このガイドポール33、33には昇降体34が上下方向
にスライド自在に取り付けられ、この昇降体34の前面
には紙幣の押しプレート35が形成されている。
【0024】この昇降体34はモータ36で回転駆動さ
れるプーリ37、37に掛け回されているベルト38に
ビス34a、34aで固定され、ベルト38の動きに同
期して上下動するものとなっている。
【0025】押しプレート35は紙幣ガイド21、21
間を上下動することを可能とした幅とされ、その幅は回
転収納体22の受入口28a、28bよりやや狭くさ
れ、その受入口28a、28bを通過することも可能と
されている。そして、この押しプレート35は通常紙幣
ガイド21、21を境として下方に構成されている千円
札スタッカー39内にあって、積層された千円札を押
え、その千円札のくせの矯正のため圧力をかけた状態で
スタンバイされている。
【0026】また、押しプレート35の後方寄りの下面
には、三種類の紙幣のうち、最短となる千円札を位置決
めさせるストッパー35aが一体的に備えられている。
【0027】ここで、真正な千円札、及び五千円札、一
万円札の高額紙幣が挿入口2から挿入され、ローディン
グされてから、各々収納されるまでの動作を説明する。
まず、千円札が挿入された場合、昇降体34はガイドポ
ール33、33に沿って紙幣ガイド21、21より上方
位置へ上昇し、押しプレート35をローディングされて
くる千円札よりも上方位置へ位置させる。千円札の先端
がストッパー35aに当接し、位置確認されると、押し
プレート35が下降して千円札を紙幣ガイド21、21
から押し外し、下方の千円札スタッカー39内へ送り、
その底面40へ押し付ける。この動作が千円札一枚ごと
になされるが、底面40が千円札をリサイクル使用する
際の送りの容易性から傾けてあるもので、押しプレート
35もその傾きに合せ、傾斜させて押し付け動作をする
ことを可能としている。尚、この押しプレート35の傾
動は、その押しプレート35と昇降体34の連結部分に
切り欠いたテーパ面71aを形成した片面落とし機構7
1を設けることで、押しプレート35が底面40と当接
すると同時に、その底面40の傾斜と沿わせることがで
きる。また、この機構は同位置にスプリングを介在さ
せ、その弾発力で作用させることもできる。
【0028】また、例えば高額紙幣として五千円札が挿
入された場合、昇降体34は紙幣ガイド21、21より
もやや下方に押しプレート35を位置させるように下降
し、回転収納体22は、この場合受入口28aを下方に
向けるよう90度回転して、ローディングされた五千円
札と対面される。なお、一万円札の場合、回転収納体2
2は逆方向へ90度回転して受入口28bをその一万円
札と対面させることとなる。
【0029】その状態から、昇降体34はガイドポール
33、33に沿って上昇し、押しプレート35がその高
額紙幣を上方へ押し運び、例えば受入口28aを通過
し、受プレート29aをコイルスプリング30の附勢力
に抗して押し上げ、その高額紙幣を内部へ押し入れる。
押しプレート35は予め定められた上限位置まで達する
と、昇降体34とともに下降し、受入口28aより外部
へ出る。この時、コイルスプリング30は受プレート2
9aを押し戻し、その受プレート29aと係止フランジ
22a、22a間に高額紙幣を挟持して、その高額紙幣
の収納が終了する。
【0030】さらに、前記した千円札スタッカー39の
下方には底面40上に積層され、あるいは予めセッティ
ングされている千円札を釣銭、両替金として排出する機
構が設けられている。
【0031】千円札スタッカー39の底面40の下方は
排出(払い出し)のための駆動室41が形成され、この
駆動室41には底面40上に積層されている千円札を一
枚づつ送るためのモータ42が設けられている。また、
底面40には複数の平行なスリット43が形成されて、
そのスリット43から偏心ローラ44を出入させること
で波状的に積層されている千円札を一枚づつ送ることと
している。なお、図中45は千円札の積層が大量となっ
た場合、この偏心ローラ44への負荷を和らげ、また重
合をほぐすため千円札の端部を上方へ捌き上げるローラ
である。
【0032】こうして送られる千円札は分離パッド46
等によって重なりを捌かれ、ガイドローラ47によって
メインローラ48との間に挟まれ、ガイド面49に沿っ
て、駆動室41の下方に形成された払出室50へ導かれ
る。また、ガイド面49の終端には光学系のカウントセ
ンサー51が配置されて、通過した千円札の枚数をカウ
ントする。そして、図中52は払出室50への送り出し
ローラであり、70は紙幣を押える回転羽根車である。
【0033】払出室50の送り込み終端部分には千円札
の払い出しのための送り機構が設けられている。この送
り機構はケーシング1の内面に沿う立壁板53と、その
立壁板53の下端にL字形に屈曲形成された下板54と
を有しており、この下板54の奥端を直角に折り上げた
押圧板55を備えている。
【0034】この押圧板55が送り込まれた千円札の後
端を押して払出口56へ千円札を送ることとなるが、そ
の動きはモータ57によって得られる。モータ57の駆
動軸の下端に取り付けられたギア58が立壁板53の内
面に固設されたラック59と噛合され、このラック59
を稼動させることで押圧板55を含めた下板54及び立
壁板53を前後方向に動作させる。
【0035】さらに、前記した駆動室41、払出室50
の奥方にはやはり一対とした第二のガイドポール60が
上下方向に固定されている。この第二のガイドポール6
0には第二の昇降体61が上下動可能に取り付けられて
おり、その第二の昇降体61はモータ62によって駆動
されるプーリ63、63に掛け回されたベルト64にや
はりビス等によって固着され、そのベルト64の動きと
同期して上下動するものとなっている。
【0036】この第二の昇降体61にはリサイクル使用
する払い出し用の千円札Bを上から押え付ける第二の押
しプレート65が前方に一体に備えられており、この第
二の押しプレート65は払い出し用の千円札が払出室5
0に一枚づつカウントされて入るたび上下動してその千
円札の膨らみを押え、次の千円札の入りを容易にし、押
圧板55による送り出しを容易なものとする。
【0037】また、前記した払出室50の下方にはミス
カウントした千円札を収納しておくイジェクト室66が
形成されている。このイジェクト室66は上面に開口6
6aが形成され、その開口66aを下方からコイルスプ
リング67で附勢された受板68で閉塞されている。
【0038】千円札のミスカウントが生じると、第二の
昇降体61が最下限まで下降し、第二の押しプレート6
5がそのミスカウントされた千円札を押し下げ、コイル
スプリング67の附勢力に抗して受板68を押し下げな
がら千円札をイジェクト室66内へ押し込む。そして第
二の押しプレート65が戻るとコイルスプリング67は
受板68を押し戻し、その受板68と開口66aの縁部
との間にその千円札を挟持することとなり、そのミスカ
ウントされた千円札は後刻前面扉66bを開けて取り出
すこととなる。
【0039】また、前記した受板68の送り機構寄りに
は複数の爪状突起69、69…が形成され、払出室50
に送り込まれる千円札の端部を掬い上げるように浮か
し、送り機構、特に下板54上へ良好に乗り上げるよう
図られている。
【0040】
【発明の効果】本発明に係る多種紙葉類の搬入、分納、
排出装置は上述のように構成され、作用する。そのた
め、多種の紙葉類を個別に収納できるほか、一種類はリ
サイクル使用でき、紙葉類の搬路を極限まで短くするこ
とで製品がコンパクト化され、メカニックも簡易化され
る。また、変形した紙葉類への対応も良好となり、作動
の精度がより一層向上されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した紙幣三金種の搬入、分納、排
出装置の機構を示す一部断面正面図である。
【図2】側面図である。
【図3】排出機構を示す斜視図である。
【図4】排出機構の要部を示す正面図である。
【図5】平面図である。
【図6】昇降機構を示す正面図である。
【図7】千円札スタッカーを示す概略正面図である。
【図8】紙幣の挿入部の要部を示す拡大断面正面図であ
る。
【図9】平面図である。
【図10】識別センサーの配置を示す平面図である。
【図11】押圧プレートの傾動機構を示す概略背面図で
ある。
【符号の説明】
1 ケーシング 2 挿入口 3 起動センサー 4 駆動モータ 5 仕切板 6 基板室 7 搬送稼動プーリ 8 伝動プーリ 9 ベルト 10 仕切板 11 駆動シャフト 12 ローディングローラ 13 補助ローラ 14 引き込みローラ 15 ベルト 16 ベルト 17 アッパーガイド 18 識別センサー 19 ロアガイド 20a 下側突起 20b 上側突起 21 紙幣ガイド 22 回転収納体 23 面部 24 回転支軸 25 駆動モータ 26 駆動ギア 27 伝動ギア 28a 受入口 28b 受入口 29a 受プレート 29b受プレート 30 コイルスプリング 31 位置確認センサー 32a センサー 32b センサー 33 ガイドポール 34 昇降体 35 押しプレート 36 モータ 37 プーリ 38 ベルト 39 千円札スタッカー 40 底面 41 駆動室 42 モータ 43 スリット 44 偏心ローラ 45 ローラ 46 分離パッド 47 ガイドローラ 48 メインローラ 49 ガイド面 50 払出室 51 カウントセンサー 52 送り出しローラ 53 立壁板 54 下板 55 押圧板 56 払出口 57 モータ 58 ギア 59 ラック 60 第二のガイドポール 61 第二の昇降体 62 モータ 63 プーリ 64 ベルト 65 第二の押しプレート 66 イジェクト室 67 コイルスプリング 68 受板 69 爪状突起 70 回転羽根車 71 片面落とし機構
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項8
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】次に、本発明に係る多種紙葉類の搬入、分
納、排出装置は挿入口に起動センサーに続けて赤色発光
素子とその受光素子とよりなるセンサーと青色発光素子
とその受光素子とよりなるセンサーを縦列的に配備して
あることを特徴とし、挿入部のアッパーガイドかロアガ
イドのいずれかに山形の突起を二以上突設し、アッパー
ガイドかロアガイドの他方に前記した二以上の山形の突
起間に位置するとともに、紙葉類の通過スペースを形成
する逆形の山形突起を形成してあることを特徴としてい
る。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入口と水平状態に続けて設けられ紙葉
    類の両縁をガイドする一対の紙葉ガイドの上方または下
    方に、所定の角度ピッチで紙葉の受入口を複数形成し、
    その受入口に内方から前方への附勢手段で附勢され、前
    記受入口の開口縁に端部を係合する受プレートを備えた
    回転収納体を有し、その回転収納体の外周に沿ったギア
    を備え、そのギアにモータ駆動される稼動ギアを噛合さ
    せてあることを特徴とする多種紙葉類の搬入、分納、排
    出装置。
  2. 【請求項2】 前記紙葉ガイドを境として、前記回転収
    納体の他方側は、回転収納体に収納される紙葉類とは別
    種の紙葉類のスタッカーとしてあることを特徴とする請
    求項1に記載の多種紙葉類の搬入、分納、排出装置。
  3. 【請求項3】 前記受入口は180度ピッチで相対向す
    る二箇所とし、受プレート間に附勢手段として一本のコ
    イルスプリングを備えたことを特徴とする請求項1また
    は請求項2に記載の多種紙葉類の搬入、分納、排出装
    置。
  4. 【請求項4】 装置の奥側に上下方向のガイドポールを
    一本以上備え、そのガイドポールに沿って上下動する昇
    降体を備え、その昇降体の前部に、前記紙葉ガイド間に
    位置され、回転収納体の受プレートを押し、かつ、他方
    側のスタッカー内に紙葉類を押す押しプレートを備えて
    いることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項
    3に記載の多種紙葉類の搬入、分納、排出装置。
  5. 【請求項5】 前記した昇降体は上下に配備されたプー
    リに掛け回されたベルト等に固着されていることを特徴
    とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に
    記載の多種紙葉類の搬入、分納、排出装置。
  6. 【請求項6】 前記した他方側のスタッカーの底面は紙
    葉類の搬入方向に対し、左右いずれかに傾斜させてある
    ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項4または請求項5に記載の多種紙葉類の搬入、分納、
    排出装置。
  7. 【請求項7】 前記した押しプレートは、他方側のスタ
    ッカーの底面の傾斜角度に適合させて傾動可能としてあ
    ることを特徴とする請求項4、請求項5または請求項6
    に記載の多種紙葉類の搬入、分納、排出装置。
  8. 【請求項8】 挿入口に起動センサーに続けて赤色発光
    素子センサーと青色発光素子センサーを縦列的に配備し
    てあることを特徴とする多種紙葉類の搬入、分納、排出
    装置。
  9. 【請求項9】 挿入部のアッパーガイドかロアガイドの
    いずれかに山形の突起を二以上突設し、アッパーガイド
    かロアガイドの他方に前記した二以上の山形の突起間に
    位置するとともに、紙葉類の通過スペースを形成する逆
    形の山形突起を形成してあることを特徴とする多種紙葉
    類の搬入、分納、排出装置。
  10. 【請求項10】 他方側のスタッカーの底面の下方に排
    出室を形成し、その底面に、スタッカー内の紙葉類を一
    枚づつ前記排出室へ送る偏心ローラを出入させるととも
    に、スタッカーの上方に積層された紙葉類の端部を上方
    へ捌き上げるローラを備えていることを特徴とする請求
    項4、請求項5、請求項6または請求項7に記載の多種
    紙葉類の搬入、分納、排出装置。
  11. 【請求項11】 前記排出室の底面にはスプリングで上
    方へ附勢された受板を有するイジェクト室とし、その紙
    葉類を挟持させる受板の上面に排出用紙葉類の端部を上
    方へ支持する爪体を備えていることを特徴とする請求項
    4、請求項5、請求項6、請求項7または請求項10に
    記載の多種紙葉類の搬入、分納、排出装置。
  12. 【請求項12】 前記排出室の一部にモータドライブさ
    れて前後動し、奥端に紙葉類の一隅を押す押しパートを
    一体的に備えた排出部材を備えていることを特徴とする
    請求項10または請求項11に記載の多種紙葉類の搬
    入、分納、排出装置。
  13. 【請求項13】 前記排出室の奥側に上下方向の第二の
    ガイドポールを備え、その第二のガイドポールに沿って
    上下動する第二の昇降体を備え、その第二の昇降体の前
    部に前記イジェクト室の受板に紙葉類を押し付ける第二
    の押しプレートを備えていることを特徴とする請求項1
    0、請求項11または請求項12に記載の多種紙葉類の
    搬入、分納、排出装置。
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