JPH11306166A - ウェーブレット変換装置 - Google Patents

ウェーブレット変換装置

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JPH11306166A
JPH11306166A JP10109412A JP10941298A JPH11306166A JP H11306166 A JPH11306166 A JP H11306166A JP 10109412 A JP10109412 A JP 10109412A JP 10941298 A JP10941298 A JP 10941298A JP H11306166 A JPH11306166 A JP H11306166A
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JP10109412A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Terao
典之 寺尾
Masaki Sato
正喜 佐藤
啓行 ▲高▼橋
Hiroyuki Takahashi
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 TT変換による高速のウェーブレット変換装
置を実現する。 【解決手段】 s(n-2),s(n-1),s(n),s(n+1),s
(n+2)を順次保持転送するためのレジスタ11〜115
の系列を用意し、オーバーラップ論理演算器105でT
T変換のオーバーラップ部p(n)の計算をパイプライン処
理可能とする。オーバーラップ論理演算器105は、レ
ジスタ系列の保持データを利用することにより、データ
の追加入力なしにミラー処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データの圧縮
/伸長システムなどに利用されるウェーブレット変換装
置に係り、特にTT(Two−Ten)変換又は逆TT
変換を用いるウェーブレット変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ウェーブレット変換装置に関しては、例
えば特開平8−139935号公報に、S変換フィルタ
によるウェーブレット変換装置とTS変換フィルタによ
るウェーブレット変換装置ついて詳細に述べられてい
る。S変換フィルタは2タップの低域通過フィルタと2
タップの高域通過フィルタからなるウェーブレットフィ
ルタ対であり、TS(Two−Six)変換フィルタは
2タップの低域通過フィルタと6タップの高域通過フィ
ルタからなるウェーブレットフィルタ対である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、2タップの低
域通過フィルタと10タップの高域通過フィルタからな
るTT変換フィルタによるウェーブレット変換装置つい
ては、上記公報にTT変換フィルタの有理型の整数係数
が示されているのみで、詳細に述べた公知文献は見あた
らない。
【0004】本発明の目的は、TT変換によるウェーブ
レット変換又は逆TT変換による逆ウェーブレット変換
を高速に実行するウェーブレット変換装置を実現するこ
とにある。本発明のもう一つの目的は、ハードウェア資
源の有効利用を図ったウェーブレット変換装置を実現す
ることにある。本発明の他の目的は、ミラー処理を高速
に行うことが可能なウェーブレット変換装置を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】TT変換フィルタは、低
域通過フィルタの有理型の整数係数が(1,1)、高域
通過フィルタの有理型の整数係数が(3,3,−22,
−22,128,−128,22,22,−3,−3)
であるようなフィルタである。すなわち、入力信号対X
(2n),x(2n+1)に対して低域通過係数s(n)と高域通過
係数d(n)は s(n) = Floor({x(2n)+x(2n+1)}/2) d(n) = x(2n)-x(2n+1)+p(n) p(n) = Floor({3s(n-2)-22s(n-1)+22s(n+1)-3s(n+2)+32}/64) ...(1) のように表され、高域通過フィルタはオーバーラップフ
ィルタとなる。ただし、Floor(a)は床関数で、
数値aを最も近い整数に切り捨てるはたらきをする。
【0006】TT変換は可逆であり、その逆変換は x(2n) = s(n)+Floor({d(n)-p(n)+1}/2) x(2n+1) = s(n)+Floor({d(n)-p(n)}/2) p(n) = Floor({3s(n-2)-22s(n-1)+22s(n+1)-3s(n+2)+32}/64) ...(2) のように表される。
【0007】前記目的を達成するため、請求項1記載の
発明によるウェーブレット変換装置は、上記(1)式の
特徴を考慮し、時系列で変化する入力データ対から生成
されるs(n)の値を5サイクル分以上、レジスタ系列上
において順次保持転送し、オーバーラップ部(p(n))の
計算のパイプライン処理を可能にすることで、高速なウ
ェーブレット変換を可能にした構成とされる。
【0008】請求項2記載の発明のウェーブレット変換
装置は、上記(2)式の特徴を考慮し、時系列で変化す
る入力データとしてのs(n)の値を5サイクル分以上、
レジスタ系列上において順次保持転送し、オーバーラッ
プ部(p(n))の計算をパイプライン処理可能にすること
で、高速な逆ウェーブレット変換を可能にした構成とさ
れる。
【0009】請求項3記載の発明のウェーブレット変換
装置は、上記(1)式及び(2)式の特徴を考慮し、s
(n)の値を5サイクル分以上、レジスタ系列上において
順次保持転送し、オーバーラップ部分(p(n))の計算を
パイプライン処理可能にすることによって、高速のウェ
ーブレット変換又は逆ウェーブレット変換を可能にする
とともに、ウエーブレット変換動作と逆ウェーブレット
変換動作に必要なレジスタ系列やオーバーラップ論理演
算器を共通化して、装置の構成に必要なハードウェア資
源の有効利用、コンパクト化を図った構成とされる。
【0010】TT変換においては、入力信号x(2n),x
(2n+1)がNビットの深さを持つ場合、低域通過係数s
(n)と高域通過係数d(n)はそれぞれNビットとN+2ビ
ットの深さになる。したがって、図8に示すように、画
像などの2次元データに対し、TT変換フィルタ401
によって水平方向(又は垂直方向)にTT変換を施し、
出力される低域通過係数Lと高域通過係数Hに対しTT
フィルタ402,403で垂直方向(又は水平方向)に
TT変換を施す2次元ウェーブレット変換を行うと、得
られるLL係数はNビット、HL係数及びLH係数はN
+2ビット、HH係数はN+3ビットの深さとなる。す
なわち、2次元ウェーブレット変換における水平処理と
垂直処理とで、必要とするフィルタのビット深さが異な
る。
【0011】この点に鑑み、請求項4記載の発明のウェ
ーブレット変換装置は、s(n),d(n)-p(n)又はd(n)
の系列を保持するためのレジスタ系列のビット深さと、
及び出力データs(n),d(n)のビット深さを、所望のH
H係数のビット深さ以上の一定のビット数とすることに
よって、2次元ウェーブレット変換の任意の水平処理又
は垂直処理に共通に使用可能な構成とされる。
【0012】TT変換におけるオーバーラップ部の計算
には3倍される2つの係数s(n-2),s(n+2)と22倍さ
れる2つの係数s(n-1),s(n+1)があり、それらを3倍
又は22倍するための乗算器は一般に大きなハードウェ
ア資源を必要とする。
【0013】請求項5記載の発明のウェーブレット変換
装置は、オーバーラップ部p(n)の計算において、その
ような各係数を個々に3倍又は22倍してから減算を行
うのではなく、先に各係数の減算を行い、その結果に対
して3倍、22倍するための乗算を行うことにより、必
要な乗算器の個数を半減し、ハードウェア資源の削減を
図る構成とされる。
【0014】また、請求項6記載の発明のウェーブレッ
ト変換装置は、オーバーラップ部p(n)の計算におい
て、大きなハードウェア資源を必要とする乗算器や除算
器を用いず、加算器、減算器及びビットシフタのみを用
い、ハードウェア資源の削減と処理の高速化を図る構成
とされる。
【0015】TT変換において、入力データの境界で次
のようなミラー処理が必要となることがある。例えば順
変換において、次の10サンプルの入力データ列 x0,x1,x2,x3,x4,x5,x6,x7,x8,x9 に対し、 x3,x2,x1,x0|x0,x1,x2,x3,x4,x5,x6,x7,x
8,x9|x9,x8,x7,x6 のように、4サンプル分又は2サンプル分の左又は右ミ
ラー処理を必要とする。このようなミラー処理は、次の
5つのケースに分かれる。 ケース(0):上記データ列の(x4,x5)に対するフィ
ルタ処理のようにミラー処理が不要 ケース(1):上記データ列の(x0,x1)に対するフィ
ルタ処理のように4サンプル分を左にミラー処理する ケース(2):上記データ列の(x2,x3)に対するフィ
ルタ処理のように2サンプル分を左にミラー処理する ケース(3):上記データ列の(x6,x7)に対するフィ
ルタ処理のように2サンプル分を右にミラー処理する ケース(4):上記データ列の(x8,x9)に対するフィ
ルタ処理のように4サンプル分を右にミラー処理する また、逆変換において、次の5サンプルの入力データ列 s0,s1,s2,s3,s4 に対し、 s1,s0|s0,s1,s2,s3,s4|s4,s3 のように、2サンプル分又は1サンプル分の左又は右ミ
ラー処理を必要とする。このようなミラー処理は、次の
5つのケースに分かれる。 ケース(0):上記データ列の(s2)に対するフィルタ
処理のようにミラー処理が不要 ケース(1):上記データ列の(s0)に対するフィルタ
処理のように2サンプル分を左にミラー処理する ケース(2):上記データ列の(s1)に対するフィルタ
処理のように1サンプル分を左にミラー処理する ケース(3):上記データ列の(s3)に対するフィルタ
処理のように1サンプル分を右にミラー処理する ケース(4):上記データ列の(s4)に対するフィルタ
処理のように2サンプル分を右にミラー処理する。
【0016】請求項7、8又は9記載の発明のウェーブ
レット変換装置は、前記ミラー処理のケース分けに着目
し、レジスタ系列に保持されているデータを利用するこ
とにより、外部からデータを追加入力することなく必要
なミラー処理を内部で実行できるようにし、処理の高速
化を図った構成とされる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。
【0018】図1に、本発明のウェーブレット変換装置
の一例を示す。このウェーブレット変換装置は、外部入
力x_in0,x_in1より入力されたデータをTT変換によ
りウェーブレット変換し、低域通過係数と高域通過係数
を外部出力s_outと外部出力d_outより出力するもの
で、加算器101,102、減算器103、ビットシフ
タ104、レジスタ111,112,113,114,
115の系列、レジスタ116,117,118の系
列、及びオーバーラップ論理演算器105から構成され
る。
【0019】加算器102は外部から時系列に入力され
るデータ対の加算を行う。ビットシフタ104は、加算
器102の出力データを1ビット右シフトすることによ
って2で除すものである。ビットシフタ104の出力デ
ータは、レジスタ111,112,113,114,1
15の系列により順次保持転送される。レジスタ113
の出力は外部出力s_outに接続される。減算器103
は、外部入力x_in0に時系列に入力されるデータから外
部入力x_in1に時系列に入力されるデータを減算する。
減算器103の出力データはレジスタ116,117,
118の系列により順次保持転送される。オーバーラッ
プ論理演算器105は、TT変換のオーバーラップ部
(p(n))の計算を行うもので、レジスタ111,11
2,114,115の出力データが入力する。後述のミ
ラー処理をオーバーラップ論理演算器105で行うため
には、破線で示すように、レジスタ113の出力データ
とselect信号(後述)もオーバーラップ論理演算器10
5に入力される。加算器102は、レジスタ118の出
力データとオーバーラップ論理演算器105の出力デー
タを加算するもので、その出力は外部出力d_outに接続
される。
【0020】外部入力x_in0,x_in1に、データ対{x
(2n-4),x(2n-3)},{x(2n-2),x(2n-1)},{x(2n),x
(2n+1)},{x(2n+2),x(2n+3)},{x(2n+4),x(2n+5)}
と順次入力され、次のデータ対x(2n+6),x(2n+7)が入
力される時には、レジスタ111,112,113,1
14,115にs(n+2),s(n+1),s(n),s(n-1),s(n-
2) がそれぞれ保持されており、またレジスタ116,
117,118にd(n+2)-p(n+2),d(n+1)-p(n+1),d(n)
-p(n)がそれぞれ保持されているため、オーバーラップ
部(p(n))の計算のパイプライン処理が可能であり、デー
タ入力に対し3サイクル遅れて低域通過係数s(n)及び
高域通過係数d(n)が外部出力s_out,d_outよりそれぞ
れ出力される。5組の入力データ対(10個の入力デー
タ)を必要とするTT変換を実行するには、基本的に
は、それらの5組の入力データを一時的に記憶しておく
ためのメモリを準備するか、5回の入力データのアクセ
スが必要であるが、本ウェーブレット変換装置において
は、そのような5倍のメモリを用意する必要はなく、並
列アクセス可能な入力データに対し1回のアクセスでよ
いため、高速な変換処理が可能である。なお、レジスタ
111〜115に対応するレジスタ系列の長さを増加さ
せて遅延時間を増加させることも可能である。この場
合、その遅延時間の増加分だけレジスタ116〜118
に対応するレジスタ系列の長さも増加させる必要があ
る。
【0021】図2に、オーバーラップ論理演算器105
の一例を示す。この例においては、減算器151によっ
てレジスタ115の出力データ(s(n-2))からレジスタ
111の出力データ(s(n+2))を減算し、また、減算器
152によってレジスタ112の出力データ(s(n+1))
からレジスタ114の出力データ(s(n-1))を減算す
る。減算器151の出力データを乗算器153で3倍し
た結果と、減算器152の出力データを乗算器154で
22倍した結果とを加算器155で加算し、その結果に
加算器156によって32を加算し、その結果を除算器
157により64で除算することによってp(n)を得る。
【0022】オーバーラップ論理演算器105は、TT
変換のオーバーラップ部(p(n))の計算を上記(1)式又
は(2)式に忠実に従って実行するように、つまり、一
つ一つの係数を3倍又は22倍し、乗算後の係数の加減
算を行うように構成することも可能である。しかし、こ
れでは大きなハードウェア資源を必要とする乗算器を4
個用意する必要がある。これに対し、係数の除算の前に
係数の減算を行い、その結果に乗算を行うようにした図
2の構成によれば、必要な乗算器の個数が半分になり、
必要なハードウェア資源を削減できる。
【0023】図3に、オーバーラップ論理演算器105
の他の例を示す。この例においては、減算器161によ
ってレジスタ115の出力データ(s(n-2))からレジス
タ111の出力データ(s(n+2)) を減算し、減算器16
2によってレジスタ112の出力データ(s(n+1))から
レジスタ114の出力データ(s(n-1))を減算する。減
算器162の出力データをビットシフタ163で1ビッ
ト左シフトすることによって2倍したものと、減算器1
62の出力データとを加算器165によって加算し、こ
の加算結果と、それをビットシフタ167で1ビット左
シフトすることにより2倍したものとを加算器168で
加算する。減算器162の出力データをビットシフタ1
64で4ビット左シフトすることにより16倍したもの
と32の加算を加算器166で行い、その結果と加算器
168の出力データとを加算器169で加算し、その結
果をビットシフタ170での6ビット右シフトによって
64で除算することによりp(n)を得る。
【0024】この例は、加算器、減算器及びビットシフ
タのみからなり、大きなハードウェア資源を必要とする
乗算器も除算器も用いないため、図2に示した例以上に
必要なハードウェア資源を削減できる。また、通過ゲー
ト数を最適化することにより高速化を図ることができ
る。高速化の具体例を挙げれば、0.35ミクロンルー
ルのASICで構成した場合、このオーバーラップ論理
演算器の遅延時間は12ナノ秒に高速化された。
【0025】図4は、オーバーラップ論理演算器105
の他の例を説明するための図である。この例は、パイプ
ライン処理の特徴を利用することにより、画像データの
境界におけるミラー処理を、ミラー処理分のデータを追
加入力することなく可能にし、さらなる高速化を達成す
るものであり、オーバーラップ論理演算器105は前記
のミラー処理のケース(0)〜ケース(4)に対応した
5つのミラー処理状態を有し、いずれのミラー処理状態
であるかを指示する信号selectと、レジスタ113の出
力データもオーバーラップ論理演算器105に入力され
る。
【0026】信号selectがケース(0)のミラー処理状
態を指示する時、すなわちオーバーラップ部の計算に必
要なデータが全て揃って通りミラー処理が不要な非ミラ
ー処理状態では、オーバーラップ論理演算部105は前
述の通りの演算を行う。すなわち、レジスタ111,1
12,114,115の出力データs(n-2),s(n-1),
s(n+1),s(n+2)を用いて、前記(1)式又は(2)式
に忠実に従った演算を行って、あるいは図2又は図3に
示した例と同様の演算を行ってp(n)を求める。
【0027】信号selectがケース(1)を指示する時、
すなわち、4サンプル分の左ミラー処理状態では、レジ
スタ114,115に必要なs(n-1),s(n-2)がまだ揃
っていないので、レジスタ113の出力データs(n)を
s(n-1)として代用し、またレジスタ112の出力デー
タs(n+2)をs(n-2)として代用し、前記(1)式又は
(2)式に忠実に従った演算を行って、あるいは図2又
は図3に示した例と同様の演算を行ってp(n)を求める。
【0028】信号selectがケース(2)を指示する時、
すなわち、2サンプル分の左ミラー処理状態では、レジ
スタ115に必要なs(n-2)が揃っていないので、レジ
スタ114の出力データs(n-1)をs(n-2)として代用し
て、前記(1)式又は(2)式に忠実に従った演算を行
い、あるいは、図2又は図3に示した例と同様の演算を
行う。
【0029】信号selectがケース(3)を指示する時、
すなわち、2サンプル分の右ミラー処理状態では、レジ
スタ111に必要なs(n+2) が揃っていないので、レジ
スタ112の出力データs(n+1)をs(n+2)として代用し
て、前記(1)式又は(2)式に忠実に従った演算を行
い、あるいは、図2又は図3に示した例と同様の演算を
行う。
【0030】信号selectがケース(4)を指示する
時、すなわち4サンプル分の右ミラー処理状態では、レ
ジスタ111,112に必要なs(n+2),s(n+1)が揃っ
ていないので、レジスタ114の出力データs(n-1)を
s(n+2)として代用し、またレジスタ113の出力デー
タs(n)をs(n+1)として代用し、前記(1)式又は
(2)式に忠実に従った演算を行い、あるいは図2又は
図3に示した例と同様の演算を行う。
【0031】このようなミラー処理を実行できるオーバ
ーラップ論理演算器105の構成の一例を図5に示す。
図5において、106は前述のミラー処理のために設け
られた4入力・4出力の選択回路であり、信号selectの
状態に従って、レジスタ111,112,113,11
4の出力データをA,B,C,D出力に選択出力する。
107は図2又は図3と同一構成の論理演算回路であ
る。選択回路106のA出力は減算器151(図2)又
は減算器161(図3)の加算入力(+) と接続され、選
択回路106のB出力は減算器151又は161の減算
入力(-) と接続され、また、選択回路106のC出力は
減算器152又は162の加算入力と接続され、D出力
は減算器152又は162の減算入力とそれぞれ接続さ
れる。
【0032】信号selectがミラー処理のケース(0)、
つまり非ミラー処理状態を示す時には、選択回路106
は、A出力にレジスタ115の出力データを、B出力に
レジスタ111の出力データを、C出力にレジスタ11
2の出力データを、D出力にレジスタ114の出力デー
タをそれぞれ出力する。
【0033】信号selectがミラー処理のケース(1)つ
まり4サンプル分の左ミラー処理状態を示す時には、選
択回路106は、A出力にレジスタ112の出力データ
(ミラー処理分)を、B出力にレジスタ111の出力デ
ータを、C出力にレジスタ112の出力データを、D出
力にレジスタ113の出力データ(ミラー処理分)を、
それぞれ出力する。
【0034】信号selectがミラー処理のケース(2)つ
まり2サンプル分の左ミラー処理状態を示す時には、選
択回路106は、A出力にレジスタ114の出力データ
(ミラー処理分)を、B出力にレジスタ111の出力デ
ータを、C出力にレジスタ112の出力データを、D出
力にレジスタ114の出力データを、それぞれ出力す
る。
【0035】信号selectがミラー処理のケース(3)つ
まり2サンプル分の右ミラー処理状態を示す時には、選
択回路106は、A出力にレジスタ115の出力データ
を、B出力にレジスタ112の出力データ(ミラー処理
分)を、C出力にレジスタ112の出力データを、D出
力にレジスタ114の出力データを、それぞれ出力す
る。
【0036】信号selectがミラー処理のケース(4)つ
まり4サンプル分の右ミラー処理状態を示す時には、選
択回路106は、A出力にレジスタ115の出力データ
を、B出力にレジスタ114の出力データ(ミラー処理
分)を、C出力にレジスタ113の出力データ(ミラー
処理分)を、D出力にレジスタ114の出力データを、
それぞれ出力する。
【0037】図6に、本発明のウェーブレット変換装置
の他の例を示す。このウェーブレット変換装置は、外部
入力s_in,d_inより時系列に入力されたウェーブレッ
ト係数を前記(2)式の逆TT変換により逆ウェーブレ
ット変換し、復元データを外部出力x_out0,x_out1よ
り出力するもので、レジスタ211,212,213,
214,215の系列、レジスタ216,217,21
8の系列、オーバーラップ論理演算器205、減算器2
02,207、加算器203,208、ビットシフタ2
04,206から構成される。
【0038】外部入力s_inより時系列に入力された低
域通過係数はレジスタ211,212,213,214,
215の系列に順次保持転送され、また外部入力d_in
より時系列に入力された高域通過係数はレジスタ21
6,217,218の系列に順次保持転送される。オー
バーラップ論理演算器205は図1のウェーブレット変
換装置に用いられるオーバーラップ論理演算器105と
同じもので、レジスタ211,212,214,215
の出力データが入力され、逆TT変換のオーバーラップ
部p(n)を出力する。オーバーラップ論理演算器205
が、図4又は図5に示したようなミラー処理を行う構成
のものの場合は、破線で示すように、レジスタ213の
出力データと、ミラー処理状態を指示する信号select
もオーバーラップ論理演算器205に入力される。ただ
し、逆ウェーブレット変換の場合には、ケース(0),
(2),(3)だけを考慮すればよい。
【0039】加算器202でレジスタ218の出力デー
タとp(n)が加算され、その結果と1の加算が加算器20
3で行われる。加算器203の出力データはビットシフ
タ204で1ビット右シフトされることにより2で除さ
れ、その結果は加算器208によってレジスタ213の
出力データと加算され、その結果は外部出力x_out0よ
り出力される。また、加算器202の出力データはビッ
トシフタ206で1ビット右シフトされることにより2
で除される。減算器207によって、レジスタ213の
出力データからビットシフタ206の出力データが減算
され、その結果は外部出力x_out1より出力される。
【0040】外部入力s_inに、低域通過係数s(n-2),
s(n-1),s(n),s(n+1),s(n+2)が順次入力され、外
部入力d_inに高域通過係数d(n),d(n+1),d(n+2)が順
次入力され、次に低域通過係数s(n+3),高域通過係数
d(n+3)が入力される時には、レジスタ211,21
2,213,214,215にs(n+2),s(n+1),s(n),
s(n-1),s(n-2)がそれぞれ保持されており、またレジ
スタ216,217,218にd(n+2),d(n+1),d(n)が
それぞれ保持されているため<オーバーラップ部p(n)の
計算のパイプライン処理が可能であり、係数入力から3
サイクル遅れて復元データx(2n),x(2n+1)が外部出
力x_out0,x_out1よりそれぞれ出力される。5組の
低域通過係数を必要とする逆TT変換を実行するには、
基本的には、5倍のメモリを準備するか、5回のデータ
のアクセスが必要であるが、本ウェーブレット変換装置
においては低域通過係数に対し1回のアクセスでよいた
め、高速動作が可能である。なお、レジスタ211〜2
15に対応するレジスタ系列の長さを増加させて遅延時
間を増加させることも可能である。この場合、その遅延
時間の増加分だけレジスタ216〜218に対応するレ
ジスタ系列の長さも増加させる必要がある。
【0041】図7に、本発明のウェーブレット変換装置
の他の例を示す。このウェーブレット変換装置は、外部
入力x_in0,x_in1より入力されたデータを前記(1)
式のTT変換によりウェーブレット変換し、低域通過係
数と高域通過係数を外部出力s_outと外部出力d_outよ
り出力し、あるいは、外部入力s_in,d_inより入力さ
れたウェーブレット係数を前記(2)式の逆TT変換に
より逆ウェーブレット変換し、復元データを外部出力x
_out0,x_out1より出力するものである。
【0042】図7と図1及び図6を対比すれば明らかな
ように、このウェーブレット変換装置は、図1のウェー
ブレット変換装置と図6のウェーブレット変換装置を組
合せ、レジスタ311,312,313,314,31
5の系列をレジスタ111〜115の系列(図1)及び
レジスタ211〜215の系列(図6)として共用し、
レジスタ316,317,318の系列をレジスタ11
6,117,118の系列(図1)及びレジスタ21
6,217,218の系列(図6)として共用し、オー
バーラップ論理演算器305をオーバーラップ論理演算
器105(図1)及び同205(図6)として共用した
構成である。また、図1又は図6と同じ符号は同じ部分
を示す。なお、オーバーラップ論理演算器305で、図
4又は図5に関連して説明したようなミラー処理を行う
場合には、破線で示すように、レジスタ313の出力デ
ータとミラー処理状態を指示する信号selectもオーバー
ラップ論理演算器305に入力される。
【0043】ウェーブレット変換(順変換)動作と逆ウ
ェーブレット変換動作との切り替えのために、2つの選
択器301,302が設けられ、また、その制御のため
に符号化状態/復号化状態判別用の信号encode/decode
が各選択器301,302に入力される。信号encode/
decodeが符号化状態である場合、選択器301はビット
シフタ104の出力データを選択してレジスタ311へ
伝達し、選択器302は減算器103の出力データを選
択してレジスタ316へ伝達する。したがって、この場
合はウェーブレット変換(順変換)が実行されることにな
る。信号encode/decodeが復号化状態である場合、選択
器301は外部入力s_inより入力する低域通過係数を
選択してレジスタ311へ伝達し、選択器302は外部
入力d_inより入力する高域通過係数を選択してレジス
タ316へ伝達し、したがって逆ウェーブレット変換が
実行される。このように、本ウェーブレット変換装置
は、図1又は図6に示したウェーブレット変換装置と同
様の高速なウェーブレット変換動作及び逆ウェーブレッ
ト変換動作が可能である。また、このウェーブレット変
換装置は、ハードウェア資源の共用化により、装置構成
に必要なハードウェア資源の削減が図られている。
【0044】なお、図8に関連して説明したように、画
像などの2次元データに対する水平処理と垂直処理を行
うと、HH係数のビット深さが最も大きくなる。本発明
の好ましい一態様によれば、図1又は図7に示したウェ
ーブレット変換装置のレジスタ111〜118又は同3
11〜318及び外部出力s_out,d_outのビット深さ
は、所望のHH係数のビット深さと等しいビット数、又
は、それより大きいビット数とされる。例えば、8ビッ
ト階調の画像データを考えた場合、各レジスタ及び各外
部出力のビット深さは11ビット、あるいは12ビット
に統一される。このようにすれば、同じウェーブレット
変換装置を、図8に関連して説明した2次元ウェーブレ
ット変換の任意の水平処理又は垂直処理に共通に使用で
きる。
【0045】
【発明の効果】請求項1記載の発明のウェーブレット変
換装置は、TT変換のオーバーラップの計算をパイプラ
イン処理可能であるため、TT変換による高速なウェー
ブレット変換動作が可能である。
【0046】請求項2記載の発明のウェーブレット変換
装置は、逆TT変換のオーバーラップ部の計算をパイプ
ライン処理可能であるため、逆TT変換による高速な逆
ウェーブレット変換動作が可能である。
【0047】請求項3記載の発明のウェーブレット変換
装置は、TT変換による高速なウェーブレット変換及び
逆TT変換による高速な逆ウェーブレット変換が可能で
あるとともに、ウェーブレット変換と逆ウェーブレット
変換に2つのレジスタ系列及びオーバーラップ部計算の
ための回路を共用することにより、装置の実現に必要な
ハードウェア資源を削減することができる。
【0048】請求項4記載の発明のウェーブレット変換
装置は、第1と第2のレジスタ系列の各レジスタのビッ
ト深さ及び各変換係数出力のビット深さが、所望のHH
係数のビット深さ以上の一定のビット数とされるため、
TT変換による2次元ウェーブレット変換のための任意
の水平処理又は垂直処理に共通に使用可能である。
【0049】請求項5記載の発明のウェーブレット変換
装置は、TT変換のオーバーラップ部の計算に必要な乗
算器を半減できるため、装置の実現に必要なハードウェ
ア資源を削減できる。
【0050】請求項6記載の発明のウェーブレット変換
装置は、TT変換のオーバーラップ部の計算に、大きな
ハードウェア資源を必要とする乗算器も除算器も用いな
いため、装置の実現に必要なハードウェア資源を削減と
高速化が可能である。
【0051】請求項7、8又は9記載の発明のウェーブ
レット変換装置は、画像データの境界におけるミラー処
理を、外部よりデータを追加入力することなく行うこと
ができるため、ミラー処理が必要な場合でも高速処理が
可能である。また、請求項8又は9記載の発明のウェー
ブレット変換装置は、オーバーラップ部の計算に関連し
て大きなハードウェア資源を必要とする乗算器や除算器
を減らし、または排除することにより、装置の実現に必
要なハードウェア資源を削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるウェーブレット変換装置の一例を
示すブロック図である。
【図2】オーバーラップ論理演算器の一例を示すブロッ
ク図である。
【図3】オーバーラップ論理演算器の他の一例を示すブ
ロック図である。
【図4】ミラー処理が可能なオーバーラップ論理演算器
を説明するためのブロック図である。
【図5】ミラー処理が可能なオーバーラップ論理演算器
の構成の一例を示すブロック図である。
【図6】本発明によるウェーブレット変換装置の他の一
例を示すブロック図である。
【図7】本発明によるウェーブレット変換装置の別の一
例を示すブロック図である。
【図8】2次元ウェーブレット変換と係数のビット深さ
の増加を説明するための図である。
【符号の説明】
101,102 加算器 103 減算器 105 オーバーラップ論理演算器 106 選択回路 107 論理演算回路 111〜115 レジスタ 116,117,118 レジスタ 151,152 減算器 153,154,157 ビットシフタ 155,156 加算器 161,162 減算器 163,164 ビットシフタ 165,166 加算器 167,170 ビットシフタ 168,169 加算器 202,207 減算器 203,208 加算器 204,206 ビットシフタ 205 オーバーラップ論理演算器 211〜215 レジスタ 216,217,218 レジスタ 301,302 選択器 305 オーバーラップ論理演算器

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 TT変換によるウェーブレット変換のた
    めの装置であって、外部より時系列に入力されたx(2
    n),x(2n+1)の対からs(n)及びd(n)-p(n)を生成する
    回路と、生成されたs(n)を順次保持転送するための5
    つ以上のレジスタからなる第1のレジスタ系列と、生成
    されたd(n)-p(n)を順次保持転送するための3つ以上
    のレジスタからなる第2のレジスタ系列と、第1のレジ
    スタ系列に保持されているs(n-2),s(n-1),s(n+
    1),s(n+2)からp(n)を生成する回路と、生成された
    p(n)と第2のレジスタ系列に保持されているd(n)-p
    (n)からd(n)を生成する回路とを具備することを特徴と
    するウェーブレット変換装置。
  2. 【請求項2】 逆TT変換による逆ウェーブレット変換
    のための装置であって、外部より時系列に入力されたs
    (n)を順次保持転送するための5つ以上のレジスタから
    なる第1のレジスタ系列と、外部から時系列に入力され
    たd(n)を順次保持転送するための3つ以上のレジスタ
    からなる第2のレジスタ系列と、第1のレジスタ系列に
    保持されているs(n-2),s(n-1),s(n+1),s(n+2)から
    p(n)を生成する回路と、生成されたp(n)、第1のレジ
    スタ系列に保持されているs(n)、及び第2のレジスタ
    系列に保持されているd(n)からx(2n),x(2n+1)の対を
    生成する回路とを具備することを特徴とするウェーブレ
    ット変換装置。
  3. 【請求項3】 TT変換によるウェーブレット変換又は
    逆TT変換による逆ウェーブレット変換のための装置で
    あって、外部より時系列に入力されたx(2n),x(2n+1)
    の対からs(n)及びd(n)-p(n)を生成する回路と、ウェ
    ーブレット変換動作時には生成されたs(n)を、逆ウェ
    ーブレット変換動作時には外部から時系列に入力された
    s(n)を、順次保持転送するための5つ以上のレジスタ
    からなる第1のレジスタ系列と、ウェーブレット変換動
    作時には生成されたd(n)-p(n)を、逆ウェーブレット
    変換動作時には外部から時系列に入力されたd(n)を、
    順次保持転送するための3つ以上のレジスタからなる第
    2のレジスタ系列と、第1のレジスタ系列に保持されて
    いるs(n-2),s(n-1),s(n+1),s(n+2)からp(n)を
    生成する回路と、生成されたp(n)と第2のレジスタ系
    列に保持されているd(n)-p(n)からd(n)を生成する回
    路と、生成されたp(n)、第1のレジスタ系列に保持さ
    れているs(n)、及び第2のレジスタ系列に保持されて
    いるd(n)からx(2n),x(2n+1)の対を生成する回路と
    を具備することを特徴とするウェーブレット変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載のウェーブレッ
    ト変換装置において、第1のレジスタ系列及び第2のレ
    ジスタ系列の各レジスタ並びに出力されるs(n),d(n)
    は、所望のHH係数のビット深さ以上の一定のビット深
    さを有することを特徴とするウェーブレット変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2又は3記載のウェーブレッ
    ト変換装置において、p(n)を生成する回路は、第1の
    レジスタ系列に保持されているs(n-2)から第1のレジ
    スタ系列に保持されているs(n+2)を減算する第1の減
    算器と、第1のレジスタ系列に保持されているs(n+1)
    から第1のレジスタ系列に保持されているs(n-1)を減
    算する第2の減算器と、第1の減算器の出力データを3
    倍する第1の乗算器と、第2の減算器の出力データを2
    2倍する第2の乗算器と、第1の乗算器の出力データと
    第2の乗算器の出力データを加算する第1の加算器と、
    第1の加算器の出力データに32を加算する第2の加算
    器と、第2の加算器の出力データを64で除してp(n)
    を出力する除算器とからなることを特徴とするウェーブ
    レット変換装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2又は3記載のウェーブレッ
    ト変換装置において、p(n)を生成する回路は、第1の
    レジスタ系列に保持されているs(n-2)から第1のレジ
    スタ系列に保持されているs(n+2)を減算する第1の減
    算器と、第1のレジスタ系列に保持されているs(n+1)
    から第1のレジスタ系列に保持されているs(n-1)を減
    算する第2の減算器と、第2の減算器の出力データを1
    ビット左シフトする第1のビットシフタと、第2の減算
    器の出力データを4ビット左シフトする第2のビットシ
    フタと、第1の減算器の出力データと第1のビットシフ
    タの出力データを加算する第1の加算器と、第1の加算
    器の出力データを1ビット左シフトする第3のビットシ
    フタと、第3のビットシフタの出力データと第1の加算
    器の出力データを加算する第2の加算器と、第2のビッ
    トシフタの出力データに32を加算する第3の加算器
    と、第2の加算器の出力データと第3の加算器の出力デ
    ータを加算する第4の加算器と、第4の加算器の出力デ
    ータを6ビット右シフトしてp(n)を出力する第4のビ
    ットシフタとからなることを特徴とするウェーブレット
    変換装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2又は3記載のウェーブレッ
    ト変換装置において、p(n)を生成する回路は、複数の
    ミラー処理状態を持ち、4サンプル分の左ミラー処理状
    態では、第1のレジスタ系列に保持されているs(n),
    s(n+1)をそれぞれs(n-1),s(n-2)として代用し、2
    サンプル分の左ミラー処理状態では、第1のレジスタ系
    列に保持されているs(n-1)をs(n-2)として代用し、2
    サンプル分の右ミラー処理状態では、第1のレジスタ系
    列に保持されているs(n+1)をs(n+2)として代用し、
    4サンプル分の右ミラー処理状態では、第1のレジスタ
    系列に保持されているs(n),s(n-1)をそれぞれs(n+
    1),s(n+2)として代用することを特徴とするウェーブ
    レット変換装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、2又は3記載のウェーブレッ
    ト変換装置において、p(n)を生成する回路は、複数の
    ミラー処理状態を持ち、非ミラー処理状態では第1のレ
    ジスタ系列に保持されているs(n-2),s(n+2),s(n+
    1),s(n-1)をそれぞれA,B,C,D出力に出力し、
    4サンプル分の左ミラー処理状態では第1のレジスタ系
    列に保持されているs(n+1),s(n+2),s(n+1),s(n)
    をそれぞれA,B,C,D出力に出力し、2サンプル分
    の左ミラー処理状態では第1のレジスタ系列に保持され
    ているs(n-1),s(n+2),s(n+1),s(n-1)をそれぞれ
    A,B,C,D出力に出力し、2サンプル分の右ミラー
    処理状態では第1のレジスタ系列に保持されているs(n
    -2),s(n+1),s(n+1),s(n-1)をそれぞれA,B,
    C,D出力に出力し、4サンプル分の右ミラー処理状態
    では第1のレジスタ系列に保持されているs(n-2),s
    (n-1),s(n),s(n-1)をそれぞれA,B,C,D出力
    に出力する選択回路と、A出力のデータからB出力のデ
    ータを減算する第1の減算器と、C出力のデータからD
    出力のデータを減算する第2の減算器と、第1の減算器
    の出力データを3倍する第1の乗算器と、第2の減算器
    の出力データを22倍する第2の乗算器と、第1の乗算
    器の出力データと第2の乗算器の出力データを加算する
    第1の加算器と、第1の加算器の出力データに32を加
    算する第2の加算器と、第2の加算器の出力データを6
    4で除してp(n)を出力する除算器とからなることを特
    徴とするウェーブレット変換装置。
  9. 【請求項9】 請求項1、2又は3記載のウェーブレッ
    ト変換装置において、p(n)を生成する回路は、複数の
    ミラー処理状態を持ち、非ミラー処理状態では第1のレ
    ジスタ系列に保持されているs(n-2),s(n+2),s(n+
    1),s(n-1)をそれぞれA,B,C,D出力に出力し、
    4サンプル分の左ミラー処理状態では第1のレジスタ系
    列に保持されているs(n+1),s(n+2),s(n+1),s(n)
    をそれぞれA,B,C,D出力に出力し、2サンプル分
    の左ミラー処理状態では第1のレジスタ系列に保持され
    ているs(n-1),s(n+2),s(n+1),s(n-1)をそれぞれ
    A,B,C,D出力に出力し、2サンプル分の右ミラー
    処理状態では第1のレジスタ系列に保持されているs(n
    -2),s(n+1),s(n+1),s(n-1)をそれぞれA,B,
    C,D出力に出力し、4サンプル分の右ミラー処理状態
    では第1のレジスタ系列に保持されているs(n-2),s
    (n-1),s(n),s(n-1)をそれぞれA,B,C,D出力
    に出力する選択回路と、A出力のデータからB出力のデ
    ータを減算する第1の減算器と、C出力のデータからD
    出力のデータを減算する第2の減算器と、第2の減算器
    の出力データを1ビット左シフトする第1のビットシフ
    タと、第2の減算器の出力データを4ビット左シフトす
    る第2のビットシフタと、第1の減算器の出力データと
    第1のビットシフタの出力データを加算する第1の加算
    器と、第1の加算器の出力データを1ビット左シフトす
    る第3のビットシフタと、第3のビットシフタの出力デ
    ータと第1の加算器の出力データを加算する第2の加算
    器と、第2のビットシフタの出力データに32を加算す
    る第3の加算器と、第2の加算器の出力データと第3の
    加算器の出力データを加算する第4の加算器と、第4の
    加算器の出力データを6ビット右シフトしてp(n)を出
    力する第4のビットシフタとからなることを特徴とする
    ウェーブレット変換装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010004548A (ja) * 2005-08-26 2010-01-07 Electrosonic Ltd 画像データ処理方法
JP2014500670A (ja) * 2010-11-30 2014-01-09 エム.エス.ラマイア スクール オブ アドバンスド スタディーズ マルチコアプロセッサを用いたウェーブレット変換

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US9197902B2 (en) 2010-11-30 2015-11-24 M.S. Ramaiah School Of Advanced Studies Wavelet transformation using multicore processors

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