JPH11305246A - 液晶表示パネル - Google Patents

液晶表示パネル

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JPH11305246A
JPH11305246A JP10116689A JP11668998A JPH11305246A JP H11305246 A JPH11305246 A JP H11305246A JP 10116689 A JP10116689 A JP 10116689A JP 11668998 A JP11668998 A JP 11668998A JP H11305246 A JPH11305246 A JP H11305246A
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JP
Japan
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liquid crystal
substrate
display panel
lower substrate
light
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Application number
JP10116689A
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English (en)
Inventor
Kanetaka Sekiguchi
関口  金孝
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール材に発生する混合液晶層内の透明固形
物と液晶の異常配向による散乱度の低下を透明固形物の
重合を抑制する領域を設けることにより散乱性の異常部
を小さく限定することが可能となる。 【解決手段】 液晶表示パネルの構成は、下基板1上に
設ける第1の電極2と、上基板5上に設ける第2の電極
6を有し、下基板1と上基板5との間に液晶と透明固形
物との混合液晶層9をシール材10により封入する液晶
表示パネルにおいて、シール材10近傍に遮光層11を
設け、遮光層11の部分の透明固形物の重合を抑制する
領域を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、下基板上には第1
の電極を有し、上基板上には第2の電極を有し、第1の
電極と第2の電極との間に液晶層を封入する液晶表示パ
ネルにおいて、液晶層として液晶と透明固形物との混合
液晶層を利用し、第2の電極と第1の電極との間に電圧
を印加して液晶層の光学変化を利用して表示を行う、液
晶表示パネルに関するものである。
【0002】また、透明固形物は、混合液晶層内に液晶
と透明固形物のモノマーを分散しておき、第1の基板と
第2の基板の間に浸透させた後に、光反応により重合を
行い形成するものに関する。
【0003】
【従来の技術】現在の液晶と透明固形物の混合液晶層を
利用する表示は、液晶と透明固形物との屈折率の差を利
用し、散乱と透過の比率を制御することにより表示を行
うものである。透明固形物の形成方法は、色々あるが、
本発明に使用する方法は、第1の基板と第2の基板の間
に、液晶とモノマーを浸透させた後に、紫外線を照射し
てモノマーの光重合反応により透明固形物とするもので
ある。この場合に、透明固形物の重合は形状、または接
触する材質により、重合度がことなり、そのため、混合
液晶層内の液晶と透明固形物の屈折率差に分布が発生
し、結果として、むらのある表示となってします。
【0004】つぎに、液晶表示パネルえを利用する従来
技術を図面に基づいて説明を行う。図11は、混合液晶
層を利用する液晶表示パネルを時計に利用する場合を示
す平面模式図である。図12は、図11のA−A線にお
ける部分の液晶表示パネルの部分を示す断面図である。
以下に、図11と図12とを交互に用いて液晶表示パネ
ルの従来技術を説明する。
【0005】液晶表示パネルの下側に使用するガラス基
板である下基板1上には、透明導電膜からなる第1の電
極2を設ける。下基板1と所定の間隙を設けて配置する
ガラス基板である上基板5上には、第1の電極2と相互
に重なり合う透明導電膜からなる第2の電極6を設け
る。
【0006】また、下基板1と上基板3は、所定の間隙
を設けてシール材10により貼りあわせ、液晶と透明固
形物との混合液晶層9を封入している。シール材10に
は、導電性ビーズ8を有し、第1の電極2は、導電性ビ
ーズ8を介して上基板5上の配線電極7に電気的に配置
転換される。
【0007】透明固形物は、混合液晶層9に有機モノマ
ーを溶解しておき、下基板1と上基板5との間隙に注入
を行った後に、紫外線を照射して形成する。表示は、液
晶の光学的屈折率の異方性を利用し、液晶と透明固形物
との光学的屈折率がほぼ等しい場合には、透明となり、
異なるに従い、散乱度が増加する。実際は、混合液晶層
9の両端の第1の電極2と第2の電極6に所定の信号を
印加し、液晶の光学的屈折率を制御することにより、目
的の表示を行う。
【0008】また、下基板1と上基板5には、時計の指
針軸が貫通するための貫通孔20を有し、貫通孔20の
周囲にもシール材10を有する。以上に示すように、下
基板1と上基板5とシール材10と封口材(図示せず)
と混合液晶層9とにより液晶表示パネルを構成する。
【0009】さらに、上基板5の上面には、混合液晶層
9への紫外線の照射を防止するために、紫外線吸収フィ
ルム18を有し、さらに、液晶表示パネルのシール材1
0と貫通孔20の加工部を遮蔽するために、見切り板1
9を有する。
【0010】以上の液晶表示パネルを時計に利用する場
合には、図1に示すように、時計ケース31と風防ガラ
ス32と裏蓋(図示せず)内に液晶表示パネルを配置し
て、液晶表示パネルの中央部に指針軸21の貫通する貫
通孔20を有し、指針軸20には、時針34と分針35
を有する。さらに、上基板5上に設ける見切り板19上
には、時間等を示す時刻文字33を有し、さらに、液晶
表示パネルにより年月日表示、または時刻表示を行う部
分と表示モードを示すインジケーター部に開口部を有す
る。
【0011】液晶表示パネルを利用し、年表示36と月
表示37と日表示38を行い、また表示のモードを示す
インジケーター表示39の表示を行う。図11において
は、年、月と日の表示を行う状態を示しているが、モー
ドを可変することにより、時刻、クロノグラフ等の表示
も可能となる。モードは、モードボタン42により設定
が可能である。さらに、時刻の設定は、時刻調整ボタン
41により行う。また、液晶表示パネルの表示にランプ
を使用する場合には、ランプ点灯ボタン43によりラン
プが点灯する。ランプとしては、ライトエミッテドダイ
オード(LED)素子、またはエレクトロルミネッセン
ト(EL)素子等がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図1ま
たは図2に示すように、シール材10の近傍には、透明
固形物の重合度が他の部分と異なり、混合液晶層の散乱
度の低下している散乱性異常領域44が発生してしま
う。
【0013】図1に示すように、散乱性異常領域44
は、見切り板19から表示領域に進行しており、表示領
域においては、均一の散乱性を確保できていない。実験
によると、有機シール材を使用する場合には、混合液晶
層内の有機モノマーの化合物にも依存するが、シール材
10から400から500マイクロメートル(μm)の
範囲に散乱性異常領域44が発生することが分かってい
る。無機シール材の場合には、散乱性異常領域44は1
00マイクロメートル(μm)と小さくできるが、形成
温度が高いため、基板の材質の限定、または基板の反り
の発生等があり、生産性に問題がある。
【0014】そのため、一般のツイストネマティック
(TN)液晶を利用する場合と同様な製造温度等で液晶
表示パネルを作成し、さらに散乱性異常領域44を小さ
くする必要がある。
【0015】さらに、混合液晶層の特に透明固形物の光
安定性を確保するために、紫外線を混合液晶層に照射し
難い構造が必要となる。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の液晶表示パネルにおいては、下記記載の構
成を採用する。
【0017】本発明の液晶表示パネルは、下基板上に設
ける第1の電極と、上基板上に設ける第2の電極を有
し、下基板と上基板との間に液晶と透明固形物との混合
液晶層をシール材により封入する液晶表示パネルにおい
て、シール材近傍には、遮光層を有することを特徴とす
る。
【0018】本発明の液晶表示パネルは、下基板上に設
ける第1の電極と、上基板上に設ける第2の電極を有
し、下基板と上基板との間に液晶と透明固形物との混合
液晶層をシール材により封入する液晶表示パネルにおい
て、シール材近傍の下基板と上基板のいずれか一方の基
板上には、遮光層を有することを特徴とする。
【0019】本発明の液晶表示パネルは、下基板上に設
ける第1の電極と、上基板上に設ける第2の電極を有
し、下基板と上基板との間に液晶と透明固形物との混合
液晶層をシール材により封入する液晶表示パネルにおい
て、シール材近傍には、遮光層を有し、遮光層に混合液
晶層が面する部分と、これ以外の部分とで透明固形物の
重合度が異なり、混合液晶層の散乱性が異なることを特
徴とする。
【0020】本発明の液晶表示パネルは、下基板上に設
ける第1の電極と、上基板上に設ける第2の電極を有
し、下基板と上基板との間に液晶と透明固形物との混合
液晶層をシール材により封入する液晶表示パネルにおい
て、シール材近傍には、遮光層を有し、遮光層に接着
し、さらに、下基板と上基板の側面と基板上とにシール
材を有することを特徴とする。
【0021】本発明の液晶表示パネルは、下基板上に設
ける第1の電極と、上基板上に設ける第2の電極を有
し、下基板と上基板との間に液晶と透明固形物との混合
液晶層をシール材により封入し、下基板と上基板に貫通
する孔を有する液晶表示パネルにおいて、孔の部分のシ
ール材近傍には、遮光層を有することを特徴とする。
【0022】本発明の液晶表示パネルは、下基板上に設
ける第1の電極と、上基板上に設ける第2の電極を有
し、下基板と上基板との間に液晶と透明固形物との混合
液晶層をシール材により封入し、下基板と上基板に貫通
する孔を有する液晶表示パネルにおいて、孔の部分のシ
ール材近傍には、遮光層を有し、さらに、孔部分のシー
ル材を下基板と上基板の側壁と上面とに有し、さらに、
シール材を下基板の下面に有することを特徴とする。
【0023】本発明の液晶表示パネルは、下基板上に設
ける第1の電極と、上基板上に設ける第2の電極を有
し、下基板と上基板との間に液晶と透明固形物との混合
液晶層をシール材により封入し、下基板と上基板に貫通
する孔を有する液晶表示パネルにおいて、孔の部分のシ
ール材近傍には、遮光層を有し、さらに、孔部分のシー
ル材を下基板と上基板の側壁と上面に有し、さらに、シ
ール材を下基板の下面に有し、下基板の下面に設けるシ
ール材は、下基板の下側に配置する部材のスぺーサーで
あることを特徴とする。
【0024】本発明の液晶表示パネルに使用するシール
材には、少なくとも360ナノメートルより長波長の光
を吸収する吸収材を有することを特徴とする。
【0025】本発明の液晶表示パネルに設ける遮光層の
上基板上には、別の遮光層を有することを特徴とする。
【0026】本発明の液晶表示パネルの上基板上には、
380ナノメートルより長波長の光を遮光する遮光層を
有することを特徴とする。
【0027】本発明の液晶表示パネルの下基板の下側に
は、金属からなる反射層を有することを特徴とする。
【0028】本発明の液晶表示パネルの下基板の下側に
は、金属からなる反射層を有し、さらに、下基板と反射
層との間には、380ナノメートルより長波長の光を吸
収する遮光層を有することを特徴とする。
【0029】本発明の液晶表示パネルの上基板上には、
金属からなる遮光層を有することを特徴とする。
【0030】〔作用〕以上の構成を採用することによ
り、液晶に有機モノマーを含む混合液晶層に紫外線を照
射することにより、混合液晶層内に透明固形物を形成
し、液晶と透明固形物との屈折率の差を利用して表示を
行う液晶表示パネルにおいて、シール材近傍に発生する
散乱性の低下する領域を非常に効率良く低減することが
できる。下基板、または上基板の少なくとも一方の基板
の混合液晶層に面する面に紫外線を吸収または反射する
遮光層を設ける。この遮光層により、混合液晶層へ紫外
線が照射しないため、シール材に接する有機モノマー
は、高分子への重合が抑制され、シール材からの高分子
の配向性は抑制される。そのため、遮光層に面する領域
のみ散乱度が低下するだけであり、観察者へは遮光層の
ために認識されない。
【0031】さらに、下基板と上基板を貫通する孔を有
し、孔の近傍にシール材を有する場合にも、シール材の
近傍に遮光層を設けることにより、散乱度の不均一性を
非常に効率よく抑制することができる。
【0032】また、基板の端面の混合液晶層に面する部
分に遮光層を設け、混合液晶層内の有機モノマーの重合
度を抑制する。基板端面から離れる領域(表示領域)の
有機モノマーの重合は十分に行うことにより、混合液晶
層内の透明固形物により、下基板と上基板は、保持され
る。そのため、透明固形物の有機モノマーの重合が進行
していない遮光層近傍は、下基板と上基板間に圧力を印
加することにより、混合液晶層が選択的に除去すること
が可能となり、シール材を基板間に浸透することが可能
となる。そのため、シール材による散乱度の不均一性は
発生することがない。
【0033】さらに、シール材を基板の側壁部に形成す
る場合に、下基板の下側に所定の厚さに形成することに
より、下基板の下側に配置する反射板との間隙を一定に
するためのスペーサーとすることが可能となる。
【0034】また、混合液晶層内の透明固形物は、38
0ナノメートル(nm)より短波長の光により着色、ま
たは分解が発生する。そのため、基板の端面等に設ける
シール材に紫外線吸収、または反射する素材を採用する
ことにより、基板の端面からの回り込みを防止すること
ができる。
【0035】また、上基板の遮光層上には、遮光層を遮
蔽するために別の遮光層を設けることにより、加工部を
遮蔽することが可能となる。
【0036】また、下基板の下側に金属からなる反射層
を設け、さらに反射層と下基板との間に380ナノメー
トル(nm)より短波長の光を吸収する吸収材を設ける
ことにより、上基板から混合液晶層と下基板を透過し、
金属反射層により反射される短波長の光による劣化を防
止することができる。
【0037】また、上基板上、または上基板上の遮光層
上に金属からなる遮光層を設けることにより、混合液晶
層の散乱性と金属によるコントラストにより、デザイン
性に優れる散乱板となる。
【0038】
【発明の実施の形態】<第1の実施形態:図1および図
2>以下に本発明を実施するための最良の形態における
液晶表示パネルと液晶表示パネルを利用する液晶表示装
置として時計について図面を用いて説明する。図1は、
本発明の第1の実施形態における液晶表示パネルを時計
に利用する場合の平面模式図である。図2は、図1に示
すB−B線における液晶表示パネルを示す断面図であ
る。以下に、図1と図2とを交互に用いて第1の実施形
態を説明する。
【0039】まず、液晶表示パネルの構成は、透明基板
である下基板1上に透明導電膜として酸化インジウムス
ズ(ITO)膜からなる第1の電極2を有する。下基板
1と所定の間隙を設けて対向する透明基板である上基板
5上には、透明導電膜として酸化インジウムスズ(IT
O)膜からなる第2の電極6を設ける。
【0040】また、下基板1と上基板5には、時計の指
針軸21が貫通する孔20を有し、上基板5上には、ク
ロム膜からなる遮光層11を有する。また、下基板1と
上基板3は、所定の間隙を設けて第1のシール材10に
より貼りあわせ、液晶と透明固形物との混合液晶層9を
封入している。第1のシール材10には、導電性ビーズ
8を有し、第1の電極2は、導電性ビーズ8を介して上
基板5上の配線電極7に電気的に配置転換される。
【0041】透明固形物は、混合液晶層9に有機モノマ
ーを溶解しておき、下基板1と上基板5との間隙に注入
を行った後に、紫外線を照射して形成する。この第1の
実施形態では、混合液晶層9の原材料として、大日本イ
ンキ製の商品名がPNM−157混合液晶層5を利用
し、混合液晶層5を封入後に360ナノメートル(n
m)以上の波長の紫外線を45mW/cm2 の強度で、
60秒間照射して作成している。この混合液晶層9は、
電圧無印加状態で散乱性を示す。表示は、液晶の光学的
屈折率の異方性を利用し、液晶と透明固形物との光学的
屈折率がほぼ等しい場合には、透明となり、異なるに従
い、散乱度が増加する。実際は、混合液晶層9の両端の
第1の電極2と第2の電極6に所定の信号を印加し、液
晶の光学的屈折率を制御することにより、目的の表示を
行う。
【0042】さらに、貫通孔20の周囲には、第2のシ
ール材10を有する。以上に示すように、下基板1と上
基板5と第1のシール材10と第2のシール材12と封
口材(図示せず)と混合液晶層9とにより液晶表示パネ
ルを構成する。
【0043】さらに、上基板5の上面には、混合液晶層
9への紫外線の照射を防止するために、紫外線吸収フィ
ルム18を有し、さらに、液晶表示パネルの第2のシー
ル材12と貫通孔20の加工部を遮蔽するために、見切
り板19を有する。見切り板19は、上基板5、または
紫外線吸収層に直接接着する方法を採用する。直接接着
することにより、液晶表示パネルの薄型化が可能とな
る。さらに、液晶表示パネルの表示が見切り板から沈ん
だ表示を防止することができる。
【0044】以上の液晶表示パネルを時計として利用す
る場合には、図1に示すように、時計ケース31と風防
ガラス32と裏蓋(図示せず)内に液晶表示パネルを配
置して、液晶表示パネルの中央部に指針軸21の貫通す
る貫通孔20を有し、指針軸20には、時針34と分針
35を有する。さらに、上基板5上に設ける見切り板1
9上には、時間等を示す時刻文字33を有し、さらに、
液晶表示パネルにより年月日表示、または時刻表示を行
う部分と表示モードを示すインジケーター部に開口部を
有する。
【0045】液晶表示パネルを利用し、年表示36と月
表示37と日表示38を行い、また表示のモードを示す
インジケーター表示39の表示を行う。図11において
は、年、月と日の表示を行う状態を示しているが、モー
ドを可変することにより、時刻、クロノグラフ等の表示
も可能となる。モードは、モードボタン42により設定
が可能である。さらに、時刻の設定は、時刻調整ボタン
41により行う。また、液晶表示パネルの表示にランプ
を使用する場合には、ランプ点灯ボタン43によってラ
ンプが点灯する。ランプとしては、ライトエミッテドダ
イオード(LED)素子、またはエレクトロルミネッセ
ント(EL)素子等がある。
【0046】この第1の実施形態においては、上基板5
の貫通孔の周囲には、クロム膜からなる遮光層11を有
するため、貫通孔20の周囲の第2のシール材12の近
傍では、混合液晶層9の有機モノマーの高分子重合が抑
制されており、散乱度の低下は、遮光層11の下側の
み、すなわち、遮光層11により整合的になっている。
【0047】そのため、指針軸21の貫通孔20の周囲
では、遮光層11より散乱度の低下している部分は張り
出さない。そのため、遮光層11と見切り板19により
散乱度の低下する部分は、完全に遮蔽することが可能と
なり。
【0048】以上の説明から明らかなように、散乱度の
不均一な領域は、遮光層11により自己整合的に遮蔽さ
れ、さらに、遮光層11のパターン精度内に押さえるこ
とが可能となる。また、遮光層11を設けることによ
り。見切り板19の合わせ精度を緩くすることが可能と
なる。
【0049】また、貫通孔20の周囲の第2のシール材
12は、下基板1と上基板5の側壁部と上下に設けてあ
る。下基板1の下側に第2のシール材12を設けること
により、下基板1の下側に配置する一方の偏光軸は、透
過軸であり、ほぼ直交する偏光軸が反射軸である反射型
偏向板を半透過反射板15として利用し、さらに、ラン
プとしてエレクトロルミネッセント(EL)素子16を
配置する。エレクトロルミネッセント(EL)素子16
には、電圧を印加するための端子電極17を有する。
【0050】また、半透過反射板15とエレクトロルミ
ネッセント(EL)素子16と下基板1との間隙を一定
とするために、第2のシール材12をスペーサー13と
して利用する。反射型偏向板の表面は、平滑であり、下
基板1と密着すると光学密着が発生してモアレにより色
づきが発生してしまう。そのため、第2のシール材12
をスペーサー13として利用することは、極めて有効で
ある。
【0051】<第2の実施形態:図3>以下に本発明を
第2の実施形態における液晶表示パネルついて図面を参
照しながら説明する。図3は、図1に示すB−B線にお
ける液晶表示パネルの別の構造を示す断面図である。以
下に、図3を用いて第2の実施形態を説明する。
【0052】まず、液晶表示パネルの構成は、透明基板
である下基板1上に透明導電膜として酸化インジウムス
ズ(ITO)膜からなる第1の電極2を有する。下基板
1と所定の間隙を設けて対向する透明基板である上基板
5上には、透明導電膜として酸化インジウムスズ(IT
O)膜からなる第2の電極6を設ける。
【0053】また、下基板1と上基板5には、時計の指
針軸21が貫通する孔20を有し、上基板5上には、ク
ロム膜からなる遮光層11を有する。また、下基板1と
上基板3は、所定の間隙を設けてシール材10により貼
りあわせ、液晶と透明固形物との混合液晶層9を封入し
ている。シール材10には、導電性ビーズ8を有し、第
1の電極2は、導電性ビーズ8を介して上基板5上の配
線電極7に電気的に配置転換される。
【0054】透明固形物は、混合液晶層9に有機モノマ
ーを溶解しておき、下基板1と上基板5との間隙に注入
を行った後に、紫外線を照射して形成する。この第2の
実施形態では、混合液晶層9の原材料として、大日本イ
ンキ製の商品名PNM−100シリーズ9を利用し、混
合液晶層9を封入後に360ナノメートル(nm)以上
の波長の紫外線を40から60mW/cm2 の強度で、
60秒間照射して作成している。この混合液晶層9は、
電圧無印加状態で散乱性を示す。表示は、液晶の光学的
屈折率の異方性を利用し、液晶と透明固形物との光学的
屈折率がほぼ等しい場合には、透明となり、異なるに従
い、散乱度が増加する。実際は、混合液晶層9の両端の
第1の電極2と第2の電極6に所定の信号を印加し、液
晶の光学的屈折率を制御することにより、目的の表示を
行う。
【0055】また、貫通孔20の周囲にもシール材10
を有する。以上に示すように、下基板1と上基板5とシ
ール材10と封口材(図示せず)と混合液晶層9とによ
り液晶表示パネルを構成する。
【0056】さらに、上基板5の上面には、混合液晶層
9への紫外線の照射を防止するために、紫外線吸収フィ
ルム18を有する。
【0057】また、貫通孔20の周囲のシール材10
は、下基板1と上基板5の間隙のみに配置し、貫通孔2
0は、混合液晶層9を注入する以前に加工する構造であ
る。
【0058】また、金属からなる反射板15は、表面に
僅かに凹凸を有する紫外線吸収材を含む透明印刷層を設
けているため、反射板15と下基板1とを密着してもモ
アレは発生しない。
【0059】以上の構造を採用することにより、従来と
ほぼ同等な構造に、遮光層11を採用することにより、
遮光層11の領域の混合液晶層9内の透明固形物の重合
を抑制し、シール材10の影響を防止することが可能と
なる。
【0060】<第3の実施形態:図4>以下に本発明を
第3の実施形態における液晶表示パネルついて図面を参
照しながら説明する。図4は、図1に示すB−B線にお
ける液晶表示パネルの別の構造を示す断面図である。以
下に、図4を用いて第3の実施形態を説明する。
【0061】まず、液晶表示パネルの構成は、透明基板
である下基板1上に透明導電膜として酸化インジウムス
ズ(ITO)膜からなる第1の電極2を有する。下基板
1と所定の間隙を設けて対向する透明基板である上基板
5上には、透明導電膜として酸化インジウムスズ(IT
O)膜からなる第2の電極6を設ける。
【0062】また、下基板1と上基板5には、時計の指
針軸21が貫通する孔20を有し、上基板5上には、金
(Au)膜からなる遮光層11を有する。また、遮光層
と同一の金膜を液晶表示パネルの所定の位置にさらに設
け、時刻を示す時刻文字33、またはモード表示を示す
文字等を同時に設ける。これにより、混合液晶層による
表示と同一面の文字を設けることができる。また、下基
板1と上基板3は、所定の間隙を設けて第1のシール材
10により貼り合わせ、液晶と透明固形物との混合液晶
層9を封入している。第1のシール材10には、導電性
ビーズ8を有し、第1の電極2は、導電性ビーズ8を介
して上基板5上の配線電極7に電気的に配置転換され
る。
【0063】透明固形物は、混合液晶層9に有機モノマ
ーを溶解しておき、下基板1と上基板5との間隙に注入
を行った後に、紫外線を照射して形成する。この第3の
実施形態においては、混合液晶層9の原材料として、大
日本インキ製の商品名がPNM−157を利用し、混合
液晶層9を封入後に360ナノメートル(nm)以上の
波長の紫外線を55mW/cm2 の強度で、60秒間照
射して作成している。本混合液晶層9は、電圧無印加状
態で散乱性を示す。表示は、液晶の光学的屈折率の異方
性を利用し、液晶と透明固形物との光学的屈折率がほぼ
等しい場合には、透明となり、異なるに従い、散乱度が
増加する。実際は、混合液晶層9の両端の第1の電極2
と第2の電極6に所定の信号を印加し、液晶の光学的屈
折率を制御することにより、目的の表示を行う。
【0064】また貫通孔20の周囲にも第2のシール材
12を有する。図4に示すように、遮光層11の一部と
下基板1と上基板5の側壁部と上下面に第2のシール材
12を設ける構造であり、さらに、第2のシール材12
に接する混合液晶層9は、透明固形物の重合度の弱い領
域22を有する。そのため、混合液晶層9内の透明固形
物の重合は、第2のシール材12の近傍を始点として重
合が進行していないため、指針軸21の貫通孔20の周
囲では、遮光層11の領域より散乱度の低下している部
分は張り出さない。そのため、遮光層11により散乱度
の低下する部分は、完全に遮蔽することが可能となる。
また、時刻文字33の部分も紫外線が照射しないため、
混合液晶層9の有機モノマーの重合は抑制されている。
しかし、時刻文字33(遮光層)により遮蔽されている
ため、透明部はほとんど認識されない。また、下基板上
の第1の電極2は、遮光層11の領域には設けず、紫外
線の反射をできるだけ低減する構造としている。
【0065】また、貫通孔20の周囲の第2のシール材
12は、下基板1の下側にも設けてあり、下基板1の下
側に配置する反射板15のスペーサー13としても寄与
している。反射板15は、金(Au)膜をニッケル上に
メッキ処理した箔を利用し、さらに、金膜上には、紫外
線吸収材入りの樹脂層24を設けている。このこの樹脂
層を設けることにより、混合液晶層9に電圧が印加し、
透過率が向上している場合に、僅かの紫外線が反射板1
5に入射し、反射板15から混合液晶層9に反射するこ
とを防止すると同時に、反射板15の表面への傷を防止
する効果を有する。
【0066】また、第2のシール材12は、混合液晶層
9を第1の基板1と第2の基板5との間に浸透した後に
設けるため、紫外線硬化型の樹脂を採用している。その
ため、黒ビーズを含む樹脂を利用し、液晶表示パネルの
使用時に指針軸側からの紫外線の進入を防止する構造と
している。
【0067】以上の構造を採用することにより、遮光層
12により表示領域の散乱性の均一性を改善できる。さ
らに、遮光層12と同様な膜を利用して時刻文字33等
を設けることにより、混合液晶層9と同一面にて色々な
表示が可能となる。さらに、第2のシール材12を利用
して、反射板15とのスペーサー13を設ける。さら
に、第2のシール材12に黒色ビーズを混入することに
より、紫外線及び可視光の吸収を行うことができる。さ
らに、反射板15上に紫外線吸収材入りの樹脂層24を
設けることにより、反射板15の傷の防止と混合液晶層
9への紫外線の反射防止が可能となる。
【0068】<液晶表示パネルの製造方法:図5から図
8>以下に本発明の実施形態における液晶表示パネルを
形成するための製造工程に関して図面を参照しながら説
明する。図5と図6と図7と図8とは、液晶表示パネル
の製造各製造工程を示す断面図である。以下に、図5と
図6と図7と図8とを用いて実施形態の製造工程を説明
する。
【0069】まず、図5に示すように、透明基板である
下基板1上に透明導電膜である酸化インジウムスズ(I
TO)膜を形成し、所定の形状に第1の電極2をパター
ン形成する。つぎに、透明基板である上基板5上にクロ
ム(Cr)膜からなる遮光層11を所定の形状にパター
ン形成する。つぎに、透明導電膜である酸化インジウム
スズ(ITO)膜を形成し、所定の形状に第2の電極6
と接続電極7とをパターン形成する。下基板1と上基板
5とには、一部に孔が設けてある。
【0070】つぎに、下基板1上にプラスチック製ビー
ズからなるスペーサー(図示せず)を噴霧し、上基板5
上に第1のシール材10をスクリーン印刷法にて形成す
る。第1のシール材10には、導電性ビーズ8を有す
る。以上の下基板1と上基板5とをスペーサーと第1の
シール材10とにより所定の間隙を設け、かつ位置合わ
せを行い、貼り合わせる。つぎに、液晶と有機モノマー
の混合液晶層9を上記間隙に浸透させる。
【0071】つぎに、混合液晶層内の有機モノマーの重
合を行うために、メタルハライドランプと360ナノメ
ートル(nm)より短波長の紫外線を吸収するフィルタ
ーを利用し、365ナノメートル(nm)のエネルギー
が約50mW/cm2 の光を上基板5の方向から照射す
る。図5は、紫外線を照射している工程を示す断面図で
ある。
【0072】つぎに図6に示すように、混合液晶層9
は、光の照射により、遮光層11の下側以外の領域(表
示領域)では、有機モノマーの重合により透明固形物と
なる。遮光層11の下側では、表示領域側より重合の進
行していない第1の混合液晶層22と、孔20からの回
り込みにより一部重合する第2の混合液晶層23の状態
となる。
【0073】つぎに、図7に示すように、下基板1の下
側に密着する補強板26と、上基板5の上側に密着する
補強板26とを設ける。つぎに、矢印27の方向に圧力
を加える。この加圧により、遮光層11の下側にある第
1の混合液晶層22の一部と第2の混合液晶層23とが
孔20の方向に張り出す。つぎに、窒素(N2)ガスを
孔20の部分に吹きつけ、余分の混合液晶層22と23
とを排除する。以上の工程により、孔20の周囲の混合
液晶層22と23とは、排除でき、さらに、下基板1と
上基板5との間隙の均一性は向上する。
【0074】つぎに、図8に示すように、上基板5上に
ガラス板(図示せず)と孔20の部分にピン(点線にて
図示)を配置し、つぎに、孔の部分と下基板1の下側の
一部に紫外線硬化型の第2のシール材12を滴下量を制
御するディスペンサーにより滴下する。第2のシール材
は、上基板5側では、平坦化し、下基板1側では一部盛
り上がる形状となる。
【0075】つぎに、図9に示すように、下基板1の下
側に第2のシール材12とスペーサー13を介して金
(Au)膜をニッケル(Ni)箔上にメッキした反射板
15を下基板1側に押し付ける。反射板15と下基板1
とは、一定の間隙で貼り合わせることが可能となる。こ
の状態で、上基板5側より紫外線を照射することによ
り、第2のシール材12とスペーサー13は硬化し、下
基板1と反射板15は、保持される構造となる。その後
に、上基板5上のガラス板(図示せず)と孔20の部分
のピンを除去することにより、図9の断面構造の液晶表
示パネルができる。
【0076】<別の液晶表示パネルの製造方法:図10
>以下に本発明を実施形態における液晶表示パネルの別
の製造工程に関して図面を参照しながら説明する。図1
0は、液晶表示パネルの製造工程の本発明の特徴とすべ
き工程を示す断面図である。以下に、図10を用いて別
の実施形態の製造工程を説明する。
【0077】まずはじめに、透明基板である下基板1上
に透明導電膜である酸化インジウムスズ(ITO)膜を
形成し、所定の形状に第1の電極2をパターン形成す
る。つぎに、透明基板である上基板5上に金(Au)膜
からなる遮光層11と時刻文字33と接続電極7とを所
定の形状にパターン形成する。つぎに、透明導電膜であ
る酸化インジウムスズ(ITO)膜を形成し、所定の形
状に第2の電極6をパターン形成する。この状態では、
下基板1と上基板5とには、孔は設けていない。
【0078】つぎに、下基板1上にプラスチック製ビー
ズからなるスペーサー(図示せず)を噴霧し、上基板5
上にシール材10をスクリーン印刷法にて形成する。シ
ール材10には、一部開口部(図示せず)とプラスチック
性ビーズ8を有する。以上の下基板1と上基板5とをス
ペーサーとシール材10とにより所定の間隙を設け、か
つ位置合わせを行い、貼り合わせる。つぎに、シール材
10の開口部より液晶と有機モノマーの混合液晶層9を
上記間隙に浸透させる。
【0079】つぎに、混合液晶層内の有機モノマーの重
合を行うために、メタルハライドランプと360ナノメ
ートル(nm)より短波長の紫外線を吸収するフィルタ
ーを利用し、365ナノメートル(nm)のエネルギー
が約45mW/cm2 の光を上基板5の方向から照射す
る。
【0080】つぎに、混合液晶層9は、光の照射によ
り、遮光層11と時刻文字33と接続電極7との下側以
外の領域(表示領域)では、有機モノマーの重合により
透明固形物となる。遮光層11の下側とシール材10と
の間の混合液晶層9、時刻文字33の下側の混合液晶層
9と、接続電極7の下側とシール材10と間の混合液晶
層9は、有機モノマーの重合の進行していない第1の混
合液晶層22の状態となる。図10は、紫外線を照射し
た状態を示す図である。
【0081】以上により、シール材10に近接する部分
の混合液晶層9内の有機モノマーの重合を制御すること
により、シール材10により発生する散乱度の低下する
現象を遮光層10、時刻文字33と接続電極7の下側に
限定することが可能となる。そのため、シール材10の
近傍まで有効な表示として使用することができる。
【0082】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、下基
板、または上基板の少なくとも一方の基板の混合液晶層
に面する部分に紫外線を吸収または反射する遮光層を設
ける構造を採用する。この遮光層により、混合液晶層へ
紫外線が照射しないため、シール材に接する有機モノマ
ーは、高分子への重合が抑制され、シール材による高分
子への配向性は抑制される。そのため、遮光層に面する
領域のみ散乱度が低下するだけであり、観察者へは遮光
層のために認識されない。したがって、シール材近傍に
発生する散乱性の低下する領域を非常に効率良く低減す
ることができる。
【0083】さらに、下基板と上基板を貫通する孔を有
し、孔の近傍にシール材を有する場合にも、シール材の
近傍に遮光層を設けることにより、散乱度の不均一性を
非常に効率よく抑制することができる。
【0084】また、基板の端面の混合液晶層に面する部
分に遮光層を設け、混合液晶層内の有機モノマーの重合
度を抑制する。基板端面から離れる領域(表示領域)の
有機モノマーの重合は十分に行うことにより、混合液晶
層内の透明固形物により、下基板と上基板は、保持され
る。そのため、透明固形物の有機モノマーの重合が進行
していない遮光層近傍は、下基板と上基板間に圧力を印
加することにより、混合液晶層が選択的に除去すること
が可能となり、シール材を基板間に浸透することが可能
となる。そのため、シール材による散乱度の不均一性は
発生することがない。
【0085】さらに、シール材を基板の側壁部に形成す
る場合に、下基板の下側に所定の厚さに形成することに
より、下基板の下側に配置する反射板との間隙を一定に
するためのスペーサーとすることが可能となる。
【0086】また、混合液晶層内の透明固形物は、38
0ナノメートル(nm)より短波長の光により着色、ま
たは分解が発生する。そのため、基板の端面等に設ける
シール材に紫外線を吸収する素材を採用することによ
り、基板の端面から紫外線の進入を防止することができ
る。
【0087】また、上基板の遮光層上には、遮光層を遮
蔽するために別の遮光層を設けることにより、加工部を
遮蔽することが可能となる。
【0088】また、下基板の下側に金属からなる反射層
を設け、さらに反射層と下基板との間に380ナノメー
トル(nm)より短波長の光を吸収する吸収材を設ける
ことにより、上基板から混合液晶層と下基板を透過し、
金属反射層により反射される短波長の光を防止すること
ができる。
【0089】また、上基板上、または上基板上の遮光層
上に金属からなる遮光層を設けることにより、混合液晶
層の散乱性と金属によるコントラストにより、デザイン
性に優れる散乱板となる。遮光層を混合液晶層に面する
部分に設ける遮光層と同一とすることにより製造工程の
簡略化と表示と遮光層の一体化が可能となる。
【0090】本発明の実施形態においては、時計装置の
例を示しているが、混合液晶層を利用する小型電子機
器、または携帯情報機器等にも利用可能となる。とく
に、表示領域の大きい、または表示の均一性の厳しい機
器への応用が有効である。
【0091】本発明の実施形態においては、混合液晶層
に面する部分に設ける遮光層のクロム、または金膜を利
用したが、白金、アルミニウム、銀、高融点金属、シリ
サイド膜、または金属と金属の陽極酸化膜、または透過
性インキと金属膜との多層膜を利用しても、本発明の効
果は得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における液晶表示パネ
ルを時計に利用する平面模式図である。
【図2】本発明の第1の実施形態における液晶表示パネ
ル部分の一部断面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態における液晶表示パネ
ル部分の一部断面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態における液晶表示パネ
ル部分の一部断面図である。
【図5】本発明の第4の実施形態における液晶表示パネ
ルの製造工程を示す断面図である。
【図6】本発明の第4の実施形態における液晶表示パネ
ルの製造工程を示す断面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態における液晶表示パネ
ルの製造工程を示す断面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態における液晶表示パネ
ルの製造工程を示す断面図である。
【図9】本発明の第4の実施形態における液晶表示パネ
ルの製造工程を示す断面図である。
【図10】本発明の第5の実施形態における液晶表示パ
ネルの製造工程を示す断面図である。
【図11】従来技術における液晶表示パネルを時計に利
用する平面模式図である。
【図12】従来技術における液晶表示パネル部分の一部
断面図である。
【符号の説明】
1 下基板 2 第1の電極 5 上基板 6 第2の電極 7 接続電極 8 ビーズ 9 混合液晶層 10 シール材 11 遮光層 12 第2のシール材 13 スペーサー 14 第1の電極用端子 15 蛍光インキ層、または反射板 16 光源 18 紫外線吸収フィルム 19 見切り板 20 孔 21 指針軸 22 第1の混合液晶層 23 第2の混合液晶層 24 樹脂層 26 補強板 31 時計ケース 32 風防ガラス 33 時刻文字 34 時針 35 分針 44 散乱性異常領域

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下基板上に設ける第1の電極と、上基板
    上に設ける第2の電極を有し、下基板と上基板との間に
    液晶と透明固形物との混合液晶層をシール材により封入
    する液晶表示パネルにおいて、 前記シール材近傍には、遮光層を有することを特徴とす
    る液晶表示パネル。
  2. 【請求項2】 下基板上に設ける第1の電極と、上基板
    上に設ける第2の電極を有し、下基板と上基板との間に
    液晶と透明固形物との混合液晶層をシール材により封入
    する液晶表示パネルにおいて、 前記シール材近傍の下基板と上基板のいずれか一方の基
    板上には、遮光層を有することを特徴とする液晶表示パ
    ネル。
  3. 【請求項3】 下基板上に設ける第1の電極と、上基板
    上に設ける第2の電極を有し、下基板と上基板との間に
    液晶と透明固形物との混合液晶層をシール材により封入
    する液晶表示パネルにおいて、 前記シール材近傍には、遮光層を有し、前記遮光層に混
    合液晶層が面する部分と、前記以外の部分とでは透明固
    形物の重合度が異なり、混合液晶層の散乱性が異なるこ
    とを特徴とする液晶表示パネル。
  4. 【請求項4】 下基板上に設ける第1の電極と、上基板
    上に設ける第2の電極を有し、下基板と上基板との間に
    液晶と透明固形物との混合液晶層をシール材により封入
    する液晶表示パネルにおいて、 前記シール材近傍には、遮光層を有し、前記遮光層に接
    着し、さらに、下基板と上基板の側面と基板上とにシー
    ル材を有することを特徴とする液晶表示パネル。
  5. 【請求項5】 下基板上に設ける第1の電極と、上基板
    上に設ける第2の電極を有し、下基板と上基板との間に
    液晶と透明固形物との混合液晶層をシール材により封入
    し、下基板と上基板に貫通する孔を有する液晶表示パネ
    ルにおいて、 前記孔の部分のシール材近傍には、遮光層を有すること
    を特徴とする液晶表示パネル。
  6. 【請求項6】 下基板上に設ける第1の電極と、上基板
    上に設ける第2の電極を有し、下基板と上基板との間に
    液晶と透明固形物との混合液晶層をシール材により封入
    し、下基板と上基板に貫通する孔を有する液晶表示パネ
    ルにおいて、 前記孔の部分のシール材近傍には、遮光層を有し、さら
    に、前記孔部分のシール材を下基板と上基板の側壁と基
    板上とに有し、さらに、前記シール材を下基板の下面に
    有することを特徴とする液晶表示パネル。
  7. 【請求項7】 下基板上に設ける第1の電極と、上基板
    上に設ける第2の電極を有し、下基板と上基板との間に
    液晶と透明固形物との混合液晶層をシール材により封入
    し、下基板と上基板に貫通する孔を有する液晶表示パネ
    ルにおいて、 前記孔の部分のシール材近傍には、遮光層を有し、さら
    に、前記孔部分のシール材を下基板と上基板の側壁と基
    板上に有し、さらに、前記シール材を下基板の下面に有
    し、前記下基板の下面に設けるシール材は、下基板の下
    側に配置する部材のスぺーサーであることを特徴とする
    液晶表示パネル。
  8. 【請求項8】 前記シール材には、 少なくとも360ナノメートルより長波長の光を吸収す
    る吸収材を有することを特徴とする請求項1から8のい
    ずれかに記載の液晶表示パネル。
  9. 【請求項9】 前記遮光層の上基板上には、 別の遮光層を有することを特徴とする請求項1から9の
    いずれかに記載の液晶表示パネル。
  10. 【請求項10】 前記上基板上には、 380ナノメートルより長波長の光を遮光する遮光層を
    有することを特徴とする請求項1から9のいずれかに記
    載の液晶表示パネル。
  11. 【請求項11】 前記下基板の下側には、 金属からなる反射層を有することを特徴とする請求項1
    から10のいずれかに記載の液晶表示パネル。
  12. 【請求項12】 前記下基板の下側には、 金属からなる反射層を有し、さらに、前記下基板と反射
    層との間には、380ナノメートルより長波長の光を吸
    収する遮光層を有することを特徴とする請求項1から1
    1のいずれかに記載の液晶表示パネル。
  13. 【請求項13】 前記上基板上には、 金属からなる遮光層を有することを特徴とする請求項1
    から12のいずれかに記載の液晶表示パネル。
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