JPH11303646A - ガスタービン発電プラント - Google Patents

ガスタービン発電プラント

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JPH11303646A
JPH11303646A JP10108974A JP10897498A JPH11303646A JP H11303646 A JPH11303646 A JP H11303646A JP 10108974 A JP10108974 A JP 10108974A JP 10897498 A JP10897498 A JP 10897498A JP H11303646 A JPH11303646 A JP H11303646A
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JP
Japan
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air
lng
gas turbine
compressor
combustor
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Application number
JP10108974A
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Koichi Chino
耕一 千野
Osamu Yokomizo
修 横溝
Yoshiki Noguchi
芳樹 野口
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/16Mechanical energy storage, e.g. flywheels or pressurised fluids

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  • Separation By Low-Temperature Treatments (AREA)
  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の課題は、液体空気の冷熱を有効に再利
用するとともに、液体空気の製造にLNGの冷熱を活用
することで、見掛けのエネルギーの貯蔵効率を100%
以上まで大幅に向上し、単位面積当たりの電力貯蔵量が
大きくかつエネルギー貯蔵効率が高いエネルギー貯蔵方
式を提供ことにある。 【解決手段】上記課題を解決するために、本発明は、圧
縮機11と、蓄冷槽12と、膨張弁13と、液体空気貯
蔵タンク14と、燃焼器3と、ガスタービン1と、発電
機2と備え、さらに、前記燃焼器へ燃料として供給する
LNG又は/及び他のLNGを利用するLNG利用設備
9へ供給するLNGの冷熱を回収し貯蔵すると共に前記
LNGの冷熱により前記圧縮機で圧縮された空気を冷却
する蓄冷槽7を備えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、夜間等の余剰電力
を利用して空気又は蒸気を液化して貯蔵し、昼間等の電
力需要が多いときに、貯蔵している液体空気を気化し、
その気化された空気と燃焼(石油,天然ガス)とを混合
して燃焼し燃焼ガスを発生し、その燃焼ガスによりター
ビンを駆動して電力を発生するガスタービン発電プラン
トに係り、特に、空気又は蒸気の液化にLNG(液化天
然ガス)の冷熱を利用するガスタービン発電プラントに
関する。
【0002】
【従来の技術】電気の需要量は昼間と夜間で大きく異な
るので、従来より水力発電所とコンバインドサイクル発
電所は昼間のみ運転しており、更に揚水発電所のように
余剰な夜間電力を用いてポンプを駆動し水を高い貯蔵池
に移送して位置エネルギーとして貯蔵し、それを昼間に
流下させて発電することで電気の需要と供給をバランス
させてきた。最近、家庭用エアコン等が普及したために
電気の最大需要量と最低需要量の差が年々大きくなり、
特に季節による需要の違いが増大している。最大需要の
必要時期が真夏の10日ほどと短く、このためだけに大
型の発電設備を設けるのは経済的に引き合わなくなって
きている。しかし、大規模な揚水発電所の建設場所が国
内に少なくなっており、大容量のエネルギー貯蔵方式を
必要としている。また、地球全体での温暖化防止の重要
性が認識されてきたために、日本ではCO2 を発生する
化石燃料の使用をなるべく低減するために、原子力発電
の増設が計画されている。原子力発電は最大限の安全性
を維持するには、昼夜ともに一定の電気出力で運転する
ことが望ましい。このため、原子力発電設備が増加する
ほど、大容量のエネルギー貯蔵設備が必要になる。
【0003】エネルギー貯蔵技術としては、効率が高い
種々の電池システムの研究が進められているが、設置面
積当たりのエネルギー貯蔵量が少なく、大規模な電力量
の調整が可能にはなっていない。また、特開平4−13283
7 号公報や特開平4−191419号公報には、夜間電力を用
いて液体空気を製造しこれを常圧で貯蔵し、昼間にこの
液体空気をポンプで加圧してタービンの燃焼器に供給す
ることで、コンプレッサーの動力を削減して発電量を増
大させるエネルギー貯蔵方式が記載されている。
【0004】これらの液体空気利用方式はエネルギーの
貯蔵密度は高い利点はあるが、−190℃の液体空気を
製造するのに必要なエネルギーが大きく、エネルギーの
貯蔵効率としては約20%ほどしかないために実際に使
用されてはいない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7に、従来のガスタ
ービン発電プラントの機械系統図を示す。先ず、遠心型
のコンプレッサーで大気を10から15気圧まで加圧し
て燃焼器に供給する。ここに、石油やLNGを高圧で噴
霧して燃焼させ、得られた高温,高圧の燃焼ガスをター
ビンで膨張させる過程で得られる回転エネルギーから電
気を発生させる。タービンの排気ガスは600℃近い温
度があるので、これを排熱回収ボイラーで高圧の水と熱
交換させて、途中で排気ガスに含まれる窒素酸化物を触
媒層を通して無害な酸素と窒素に分解して無害化させて
から、100℃近くまで冷却して高い煙突から大気に放
出する。この排熱回収ボイラーにおける熱交換で発生し
た高温・高圧の蒸気は、復水器との圧力差を利用して蒸
気タービンにより電気エネルギーに変換される。燃焼器
で空気に与えられた熱エネルギーは、それぞれの温度領
域に適したタービンと蒸気タービンにより電気エネルギ
ーに変換することで、発電端効率は48−50%もの高
い値になる。
【0006】ただし、タービンの内部をみると、更に大
幅に出力を増大できる可能性がある。例えば、電気出力
150MWクラスのガスタービンにおいて、高温・高圧
の燃焼ガスによりタービンで発生する機械エネルギーは
電気出力の2倍である300MWもあるが、その半分近
くが大気を圧縮するためにコンプレッサーで動力として
消費されてしまう。蒸気タービン系で高圧蒸気を得るに
は、液体状態の水をポンプで加圧するが、これに必要な
エネルギーは蒸気タービンで得られるエネルギーの高々
数%であるのと比較して大きな違いである。これは、体
積が変化する気体を加圧することに、大きな機械エネル
ギーを必要とするためである。このコンプレッサーの必
要エネルギーを大幅に減少できれば、発電所全体の電気
出力を増大させることになる。このコンプレッサー動力
を低減するために、先ず夜間の余剰電力を用いて空気を
液化させ、液体空気の状態で貯蔵しておく。昼間で特に
電気需要が増大したときに、コンプレッサーの入口また
は出口のバルブを閉じ、その代わりに貯蔵しておいた液
体空気をポンプで加圧して燃焼器に供給する。ポンプの
動力はコンプレッサー動力に比較すれば無視できるほど
なので、ガスタービンの電気出力が従来の約2倍に増加
できる。
【0007】液体空気の製造方法には、「蒸留工学ハン
ドブック」(朝倉書店:昭和41年)に記載されているよ
うに多くの方式があるが、エネルギー貯蔵の観点から見
るとたかだか25%ほどである。また、特開平4−13283
7 号公報では、液化設備の運転と液化空気を用いたガス
タービンの運転を同時に実施するときには、液化空気を
気化する時に発生する冷熱を液化に利用することで、効
率が向上できることが述べられている。しかし、液化設
備の運転と液体空気を用いたガスタービンの運転を別の
時間に実施する場合には、この方式は適用できない。
【0008】また、LNGの冷熱をガスタービンや液体
空気製造に利用できる考えは、特開平4−191419 号公報
や、特開昭52−34148 号公報に記載されているが、具体
的な実施方法は述べられていない。LNGの冷熱を発電
に用いた例は、火力原子力発電vol.37,No.10,p
66に記載され、日本全体で10個所の小規模な発電所
が存在する。このLNG冷熱発電は、LNG冷熱を低温
源に海水を高温源とし、フレオンを作動媒体としたラン
キンシステムによる発電と、液体のLNGをポンプで高
圧に加圧し海水で加温した後で、膨張タービンで使用圧
力まで減圧する過程で動力を回収する直接膨張による発
電の2方式を同時に用いている。この両者を合わせた熱
効率が25%ほどであるが、近年になってコンバインド
サイクル等でLNGの使用圧力が増加すると、直接膨張
の部分での発電が無くなり、ランキンシステムのみしか
利用できず、全体の熱効率が12−13%ほどまで低下
して、経済的に成立しなくなってきている。
【0009】本発明は液体空気の冷熱を有効に再利用す
るとともに、液体空気の製造にLNGの冷熱を活用するこ
とで、見掛けのエネルギーの貯蔵効率を100%以上ま
で大幅に向上させることで、単位面積当たりの電力貯蔵
量が大きくかつエネルギー貯蔵効率が高いエネルギー貯
蔵方式を提供して、夏場や真冬における電力必要量のピ
ークに容易に対応できることを目的にしている。
【0010】
【課題を解決するための手段】エネルギー貯蔵が目的
で、夜間に電力とLNG冷熱を用いて液体空気を製造
し、昼間に液体空気を加圧してガスタービンの燃焼器に
供給する方式において、液体空気の冷熱を昼間貯蔵し、
夜間にこの冷熱を利用することで、エネルギー効率を大
幅に向上させるものである。
【0011】従来の空気液化装置では臨界圧力である3
8気圧以上に加圧した空気を、飽和温度近くの−150
℃近くまで冷却した後で、大気圧まで減圧させるとjoul
e−Thompson効果による等エンタルピー変化で膨張した
空気の一部が液化する。通常は−150℃まで高圧空気
を冷却する冷熱源が存在しないので、高圧空気の半分以
上を膨張タービンで自由膨張させて冷媒を製造し、この
冷媒で残りの空気を冷却する方式が用いられている。こ
のために液化できる空気量が加圧した空気の25%ほど
少ない。
【0012】そこで、昼間に液体空気の気化過程で生成
する冷熱を、蓄冷材に吸収させてこれを貯蔵して置き、
夜間に蓄冷材を用いて高圧空気を冷却すれば、空気の半
分以上を膨張タービンで減圧して冷媒を作成する必要が
無くなるので、空気製造装置で液化できる空気の割合が
従来の4倍以上に向上することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0014】図1に、本発明のガスタービン発電プラン
トの機械系統図を示す。図1中、1は燃焼ガスにより駆
動するガスタービン、2は機械動力を電力に変換する発
電機、3は燃料と空気とを混合して燃焼し燃焼ガスを発
生する燃焼器、4は燃焼排ガス中の窒素酸化物NOxを
除去する脱硝装置、5は燃焼排ガスの熱を利用して燃焼
器へ供給する空気を加熱する空気加熱器、6は燃焼排ガ
スを大気中へ放出する煙突、7はLNGの冷熱を貯蔵す
る蓄冷槽、8は海水や蒸気等の熱を利用してLNGを気
化する気化器、9はLNGを利用するLNG利用設備
(例えば、火力発電設備と鉄鋼プラント等)、10はL
NGを貯蔵するLNG貯蔵タンク、11は空気を圧縮す
る圧縮機、12は液体空気又は冷温気体空気の冷熱を貯
蔵する蓄冷槽、13は高圧流体を膨張させる膨張弁、1
4は液体空気を貯蔵する液体空気貯蔵タンク、15は液
体空気を昇圧するポンプ、16は液体空気と気体空気と
を分離する分離器を示す。
【0015】石油の発掘に伴って発生する天然ガスは海
外ではパイプラインで輸送されて発電等に用いられてい
る。しかしながら、日本は海洋に取り囲まれてパイプラ
インで油田と接続されていないので、天然ガスを−16
0℃まで冷却して液体のLNGに変換し容積を低減してか
ら、船で日本に輸送している。LNG貯蔵タンク10内
に−160℃、大気圧で貯蔵されているLNGは、ポン
プで加圧された後で海水を用いた気化器8でガス化した
後で、火力発電設備と鉄鋼プラントの熱源に利用される
他に、LPG等と混合して発熱量を調整した後で一般家
庭に都市ガスとして供給される。
【0016】LNGの昼夜における需要変動が大きいこ
とと、LNGの供給は24時間連続で行われているのに
対して、図1のプロセスで空気を液化するのは電気が余
剰になる夜間等の8時間程度だけなので、このLNGの
一部を蓄冷槽7に通して冷熱を貯蔵し、蓄冷槽の温度を
−160℃まで冷却する。そして、夜間に余剰電力が生
じた時に、先ず蓄冷槽7に空気を通し、−140℃まで
冷却した後に、圧縮機11で空気の臨界圧力である3.
8MPaを超える4.1MPaまで加圧する。臨界圧力
以下の条件では低温にして膨張させても、液化率が20
%ほどまでしか増加できないが、臨界圧力以上に増加し
て低温にすると液化率を80%近くまで増加することが
できる。
【0017】尚、図1の例では4.1MPa まで加圧す
るのを1段の圧縮機11で実施しているが、これを2段
階以上にして中間で高圧空気をLNGで冷却することも
考えられる。圧縮プロセスの段数を多くするほど、圧縮
機11を駆動する電力は低下するが、熱交換の数が増え
るのでコストが上昇することになる。
【0018】また、圧縮機11の下流側、即ち圧縮機1
1と液体空気貯蔵タンク14との間に、蓄冷槽7を配置
して、圧縮機11で加圧された空気を蓄冷槽7に貯蔵さ
れたLNGの冷熱を利用して冷却してもよいが、図1に
示すように、圧縮機11の上流側又は圧縮機11(多段
圧縮機の場合)の中間に蓄冷槽7を配置して、圧縮機1
1へ導入する空気又は圧縮機11内の圧縮過程中の空気
を冷却した方が、圧縮機11に導入される空気の密度が
高くなり圧縮機11の動力が低減されることになるので
好ましい。図9に、圧縮機入口空気温度に対する圧縮機
の動力削減率の関係図を示す。
【0019】また、蓄冷槽7と蓄冷槽12との相対位置
関係が逆でも良い。即ち、LNGの冷熱を貯蔵する、つ
まり燃焼器2へ供給する燃焼の冷熱を貯蔵する蓄冷槽7
が、液体空気の冷熱を貯蔵する、つまり燃焼器3へ供給
する空気の冷熱を貯蔵する蓄冷槽12に対して、相対的
に下流側に位置する。例えば、蓄冷槽7と蓄冷槽12と
の間に圧縮機11を配置、つまり、蓄冷槽12の下流側
でかつ蓄冷槽7の上流側に圧縮機11を配置する場合
は、蓄冷槽12は圧縮機11へ供給する空気(例えば、
大気)を冷却し、蓄冷槽7は圧縮機11から排出された
空気を冷却することになる。
【0020】この圧縮機11で圧縮された高圧空気を事
前に液体空気温度近くまで冷やしておいた蓄冷槽12で
−174℃まで冷却した後、膨張弁13を通して大気圧
まで膨張させると、その78%が液体空気となる。この
液体空気と冷温気体は分離器16で液体と気体に分離
し、分離した22%の冷温空気は蓄冷槽12の冷却に用
いた後で大気に放出する。図1のプロセスでは冷温空気
は蓄冷槽12の冷却に用いているが、冷温空気が発生す
るのは常に液体空気を製造している時なので、蓄冷槽1
2の代わりにシュルチューブ方式の熱交換器で直接高圧
空気を冷却することも考えられる。この場合、蓄冷槽1
2と熱交換で冷却された2系統の高圧で低温の空気は膨
張弁13の入口で合流する。
【0021】製造された液体空気は液体空気貯蔵タンク
14で大気圧で貯蔵する。蓄冷槽12の温度は夜間の液
体空気製造が終了するころには、常温近くまで温度が上
昇することになる。昼間電力需要が高くなった時に、液
体空気貯蔵タンク14内の液体空気を2段のポンプ15
で6.5MPa まで加圧した後、蓄冷槽12を通し10
0℃まで暖めた後、更に空気加熱器5で327℃まで加
温してから、燃焼器3へ供給する。
【0022】燃焼器3において、気化して加温された空
気とLNG又は石油とを混合して燃焼し、その高温・高
圧の燃焼ガスをガスタービン1に供給して、軸を回転さ
せて発電機2で電気を起こす。ガスタービン1を出た燃
焼排ガスは脱硝装置4でNOxを除去した後でも、350
℃近い温度を持っているので、空気加熱器5へ導入して
燃焼器4に向かう空気を加熱して、120℃まで温度を
低下させてから煙突6から大気へ放出する。
【0023】この液体空気を用いた運転を5時間行う
と、運転を終了した時には蓄冷槽12の温度は液体空気
温度近くまで、冷却されることになり、夜間の液体空気
を製造する準備が完了することになる。
【0024】図1のケースにおいて、毎秒2.5kg のL
NGを燃焼させて、112MWのガスタービンを昼間5
時間運転するので、一日560MWhの電気出力が得ら
れる。この5時間分の液体空気を製造するのに21MW
の圧縮機11を夜間8時間運転するので、圧縮動力は1
日で168MWhになる。毎秒2.5kg のLNGをコン
バインドサイクルで使用すると5時間で330MWhの
電気出力が得られるので、この両者を比較すると液体空
気にして運転すると、62MWhも余分に電気が得られ
ることになる。この図1のプロセスは単に夜間の余剰電
力を貯蔵して、昼間のピーク出力に転化するだけでな
く、それ以上の電気を生み出す効果がある。エネルギー
貯蔵という観点から見ると見掛け上でエネルギー貯蔵効
率が100%を超えることになる。この100%を超え
る原因は、海外で天然ガスをLNGに液化するときに使
用した電気エネルギーを、液化するための空気冷却に利
用すると共に圧縮機11の動力を低減することにより、
効率良く回収できたためである。
【0025】燃焼器4に供給する高圧の空気は液体空気
貯蔵タンク14内に貯蔵されていた液体空気だけでも運
転できるが、LNG冷熱が十分にある場合には、圧縮機
11の運転とポンプ15による液体空気の供給を同時に
行い、両者の高圧空気を混合して燃焼器3に供給するこ
とも可能である。例えば、圧縮機11とポンプ15の空
気量を50%ずつとして、運転すればガスタービン1の
運転時間を通常の2倍である10時間に伸ばすことが可
能となる。この場合、圧縮機11の出口における空気圧
力をポンプ15の出口圧力と揃えることが望ましいの
で、圧力を65ata まで増加させるか、ポンプ15の吐
出圧力を圧縮機11の出口圧力まで低下させることが考
えられる。夜間の液体空気製造に8時間運転し、ピーク
出力時に10時間と一日18時間にわたり運転すること
になる。この圧縮機11とポンプ15との混合比は、何
れかが100%の場合も含めて、種々の値に調整するこ
とが可能であり、時間により混合比率と運転圧力を変化
させることも考えられる。また、通常のガスタービンで
は圧縮機は体積流量がほぼ一定の条件で運転するので、
ガスタービンを流れる空気の体積流量はほぼ一定にな
る。これと比較して、ポンプの場合には流量の変動が容
易であり、かつガスタービン自身も120%くらいまで
の流量増加であれば、ほぼ同等の内部効率を出すことが
できる。したがって、ピーク出力を増加させる場合に、
ポンプの吐出量を増加させ、同一のガスタービンで電気
出力を通常の120%ほどまで増加させることも可能で
ある。次に、蓄冷槽7と蓄冷槽12の内部構造を図2〜
図4を参照して説明する。図2に、本発明のガスタービ
ン発電プラントの蓄冷槽の配管の構造図を示す。図3
に、本発明のガスタービン発電プラントの蓄冷槽の水平
断面図を示す。図4に、本発明のガスタービン発電プラ
ントの蓄冷槽の斜視図を示す。
【0026】空気またはLNGを通すステンレス製の配
管21を千鳥状または格子状に配列し、その配管21に
は熱伝導を加速するためのフィン22を必要により設け
る。フィン22を設けるのは充填材よりも熱伝導が良い
金属製のフィン22を用いた方が、蓄冷材との熱授受が
良好になることと、配管21と蓄冷材との熱膨張の差に
より配管21と蓄冷材の間に間隙が生じた場合でも、フ
ィン22を設けておくとフィン22の一部と充填材との
接触が維持されて、伝熱性能が大きくは低下しないため
である。フィン22の材質としては必ずしも配管21と
同一材質である必要は無く、配管21がステンレスの場
合に炭素鋼を用いた方がステンレスよりも熱伝導が4倍
も良い上に、コストも廉価に製造できる利点がある。
【0027】図3に配管21とフィン22で構成するユ
ニットの平面図を示すが、図3の例では配管21の直径
は27mmで、フィン間隔40mm,フィン外径50mm,配
管間隔は80mmのものを、2m角の金属壁内に配列さ
れ、間隙を蓄冷材27及び充填材ですきまなく埋める。
蓄冷材27としては砂利や石灰石,プラスチック等が考
えられ、充填材としてはセメントや溶融金属,アスファ
ルト,プラスチックが考えられる。蓄冷材27を低温で
使用する時の問題点の一つに、一般物質は低温のほど比
熱が低下することが上げられる。この低下率は原子番号
は大きいほど増加する傾向にある。したがって、温度に
よる比熱の変化が小さいものは、水素や炭素,酸素のよ
うな原子番号の少ない原子で構成される化合物が望まし
い。そこで、結晶水を多量に含む石灰石や有機物である
プラスチックが蓄冷材27の候補になる。この蓄冷材2
7は機械強度の必要が無く熱容量が有れば良いので、新
品のセメントやプラスチックで無く、一度使用された廃
材を再利用しても良い。また、充填材として水のような
液体を注入し、それを凍結させて固体にして用いること
もできる。液体を固化させると体積変化が生じるが、常
に圧力が逃げられる自由液面を上部に持たせ、底面から
徐々に固化させれば良い。各ユニットの外側には20mm
ほどの断熱材26を巻いて外部との熱の出入を抑制す
る。このユニットの全体図を図4に示すが、各配管21
の列毎にヘッダー23を設け、それを更に流体の種類に
応じて各ユニットからの流れを大型のヘッダー24,2
5に集約する。この大型のヘッダー24,25は、全体
で25mあるユニットの上面と下面の両方に設け、それ
ぞれのヘッダー間は断熱材26を充填する。ユニットを
構成する配管21と金属壁は工場で自動溶接で製造し、
外部に断熱材26を巻いてから発電所に輸送し、配管2
1の間隙に蓄冷材27及び充填材を注入し一体構造にす
る。
【0028】次に、本発明のガスタービン発電プラント
の配置例を説明する。図5に、本発明のガスタービン発
電プラントの配置図を示す。
【0029】各ユニットは毎日熱サイクルにより上下に
伸び縮みするので、ユニットの下部だけで強度を支え、
上部は動けるように固定しない。ユニットのヘッダー間
を結合する配管21は、途中に曲管部を設けて、ユニッ
ト間で熱収縮に差が生じた場合の逃げを設けておく。各
ユニット30は4×4の16ユニット毎に一つのブロッ
ク31を構成し、各ブロックは断熱効果のある壁で隣接
したブロックとの熱遮蔽を行う。空気の流れは4か8,
16ユニットを一群として平行流を構築し、各群の間は
バルブで流れを切り替えて、時間とともに蓄冷槽全体の
冷熱を有効に活用するとともに、できるだけ流路長さを
短くして圧力損失の低下を抑制する。このブロックで構
成される蓄冷槽32の中央に周囲に断熱材を付設した液
体空気貯蔵タンク33を設ける。蓄冷槽32の横及び上
面には更に断熱材34の層を設け、熱流入を抑制する。
この結果、液体空気貯蔵タンク33への周囲からの熱流
入は、通常のLNG貯蔵タンク等と比較して、大幅に低
減することができる。また、液体空気は可燃物で無いの
で、LNG貯蔵タンクで必要な各種の消化設備等の安全
設備を必要とはしない。しかし、蓄冷槽32の上下から
の熱損失を完全に除去することはできないので、液体空
気貯蔵タンク33の液体空気の一部が蒸発する。この蒸
発した極低温の空気は、高温部分のユニットを冷却して
冷熱を回収してから、外部へ放出する。
【0030】そして、液体空気貯蔵タンク33では製造
した液体空気は上部より供給し、外部への抜き出しは底
から行い、同じ液体空気が長期にわたりタンク内に滞留
しないようにする。これは、液体空気は液体窒素と液体
酸素の混合物であるが、蒸発した時に気体と液体の組成
が若干異なる。したがって、常に同一組成の液体空気を
燃焼器に供給できるように、タンク内に液体空気が長期
間滞留しないようにする。同様に、製造される液体空気
の組成も膨張弁13前の圧力と温度条件により、若干で
はあるが組成に違いが生じる。そこで、液体空気貯蔵タ
ンク33の上に供給するラインと、底から抜き出すライ
ンの位置をバルブの切り替えで適時変更し、液体空気貯
蔵タンク33内に流動を与えて、組成を常に均一に保つ
ようにする。
【0031】図5で想定しているプラントはピーク出力
が100MWの負荷平準化発電を5時間持続できる設備
である。蓄冷槽32全体の大きさは40m角で高さは3
5mのほぼ立方体で、半分が地下に存在する。ユニット
の高さは25mであるが、上と下にそれぞれ5mほどの
配管21結合と、作業者が点検と保守で近づける空間を
設ける。蓄冷槽32の外側にも、断熱材で構成される断
熱層37を設ける。この結果、ユニットの壁とブロック
の壁、蓄冷槽32の壁と3重の熱遮蔽を設けて、外部か
らの熱流入を抑制する。この蓄冷槽32の中に圧縮機3
5やポンプ等の低温で作動する機器を配置する。65気
圧まで液体空気を加圧するポンプは、位置を液体空気貯
蔵タンク33の下に設けてポンプ入口の圧力を高める。
蓄冷槽32に空気を取り入れ個所には、入口に空気中の
ごみを除去するフィルター(図示せず。)を設ける。ま
た、空気に含まれる水分や2酸化炭素等の液体空気温度
では固体となって配管21の閉塞を生じる恐れがあるも
のを対象に、途中で除去する除去器を設ける。これは、
冷却した金属面に水や二酸化炭素を固体として付着させ
るもので、温度を上げれば蒸発して消えるので、複数系
統設けて空気中からの除去と付着したものの除去を、切
り替えて運転する。一般に燃焼に用いる空気中の水分量
が少ないほど燃焼器で発生するNOx量が増加するの
で、必要により液体空気エネルギー貯蔵タンク33から
ガスタービン36に空気が流れる途中に、スプレーで水
を供給するプロセスを設けて、水分量を調整することも
できる。
【0032】発電機側は脱硝装置38,空気加熱器3
9,煙突40で構成され、その周囲に変圧器41等の補
機と、制御と電気室42を兼ねた建屋を設ける。ガスタ
ービンと蒸気タービンが存在するコンバインドサイクル
と比較すると、構成は単純になっている。特に蒸気ター
ビンを用いる場合には、100気圧を超える蒸気配管2
1をプラント内に設ける必要があるとともに、蒸気ター
ビンの出口には復水器が必要になる。更に復水器で蒸気
を凝縮させる冷却源としては、海水またはクーリングタ
ワーが必要になるのに比較して、図5は出力の割りに敷
地面積が少なくて済む。
【0033】図1のプロセスで始めの状態では蓄冷槽1
2は常温の状態にあるので装置の運転を開始するまで
に、液体空気温度近くまで冷却する必要がある。そこ
で、運転を初めて行う場合の初期化は、運転を必要とす
る前の1週間ほどをかけて、蓄冷槽12と液体空気貯蔵
タンク14等の冷却を行う。先ず、LNGを昼間も夜間
も蓄冷槽7を通すことで冷熱を溜める。次に、夜間の余
剰電力を用いて、蓄冷槽7を通して−140℃まで冷却
した空気を圧縮機11で加圧する。加圧する圧力は臨界
圧力を超える必要は必ずしも必要ではない。加圧すると
温度が上昇するので、再度蓄冷槽7を通して−140℃
まで冷却した後で、膨張弁13に供給して大気圧まで膨
張させると、その一部が液化する。分離器16で分離し
た大部分の液体空気温度の空気を、蓄冷槽12を通して
大気に開放することで、徐々に蓄冷槽12を冷却する。
生成した液体空気を液体空気貯蔵タンク14に入れる
と、常温状態にあるタンクの熱で蒸発するので、この蒸
発した低温空気も蓄冷槽12を通して冷熱を回収する。
これを夜間に1週間繰り返すと、蓄冷槽12は液体空気
温度まで冷却して初期条件が準備できる。
【0034】蓄冷槽12を液体空気の製造で用いる場合
は、配管21内の圧力は臨界圧より少し上の40ata ほ
どであり、液化終了時点でバルブを閉めると、その圧力
が維持できる。一方、ガスタービンへの燃焼器に供給す
る空気の圧力はピークでの運転圧力は61ata なので、
この状態で起動すると燃焼器は当初40ata から時間と
ともに61ata に運転圧力が上昇することになる。これ
を避けるために、毎日の運転を開始する前に、ポンプ1
5の運転を先に行い、蓄冷槽12の配管21内の圧力を
61ata になるまで高めた状態から運転を開始すること
で、燃焼器の運転圧力を一定に保つことが可能になる。
【0035】また、起動直後は空気加熱器5は常温の状
態にあるので、燃焼器に供給できる空気温度も高温状態
にすることはできない。そこで、空気加熱器5の温度が
所定の温度まで上昇する間は、LNG燃料の供給量を増
加してガスタービンの入口温度を一定になるように制御
する。これは事前に定めたプログラムに沿って、空気加
熱器5出口の高圧空気の温度を測定し、それに応じたL
NGの流量になるように調整する。
【0036】本実施例によれば、海外でLNG冷却を製
造した時の電気エネルギーを高効率で回収できるので、
見掛けのエネルギー貯蔵効率が100%を超えるエネル
ギー貯蔵が可能になる。
【0037】次に、本発明の他の実施の形態を、図6を
参照して説明する。図6に、本発明のガスタービン発電
プラントの機械系統図を示す。図6中、50は燃焼排ガ
スを大気へ放出する煙突、51は蒸気を過熱する過熱
器、52は燃焼排ガス中の窒素酸化物NOxを除去する
脱硝器、53は水を蒸発させる蒸発器、54は大気中の
ごみ等を除去するフィルター、55は空気を圧縮する圧
縮機、56はタービンロータを機械的に連結/分離する
継ぎ手、57は燃料と空気とを混合して燃焼し燃焼ガス
を発生する燃焼器、58は燃焼ガスにより駆動するガス
タービン、59は機械動力を電力に変換する発電機、6
0は蒸気により駆動する蒸気タービン、61は蒸気を凝
縮して復水にする復水器、62は復水を昇圧するポン
プ、63はLNGを利用するLNG利用設備、64はL
NGを気化する気化器、65はLNGを貯蔵するLNG
貯蔵タンク、66はLNGを昇圧するポンプ、67〜7
0はバルブ、71はLNGの冷熱を利用して空気を冷却
する熱交換器、72はLNGの冷熱を貯蔵する蓄冷槽、
73は空気を供給するブロアー、74は空気を圧縮する
圧縮機、75はLNGの冷熱を利用して空気を冷却する
熱交換器、76はLNGの冷熱を貯蔵する蓄冷槽、77は
空気を圧縮する圧縮機を示す。
【0038】図6のプロセスはLNGの冷熱を蓄冷槽に
貯蔵し、これを昼間の電力需要が増大した時に集中的に
活用して負荷平準化を達成するプロセスである。ガスタ
ービンと蒸気タービンで構成するコンビンドサイカウル
は電力ピーク以外の時間帯においては、通常の標準運転
を行う。
【0039】先ず継ぎ手56を接合して、圧縮機55と
ガスタービン58,発電機59,蒸気タービン60を直
結する。大気からフィルター54でごみ等を除去した空
気は先ず圧縮機55で15ata まで加圧し、その後、燃
焼器57でLNG(又は石油)と混合して燃焼させ、高温
・高圧の排気ガスをガスタービン58に供給して、発電
機59を回転させて電気を発生させる。ガスタービン5
8を出た燃焼排ガスは600℃ほどの熱を保有している
ので、過熱器51と蒸発器53で高温,高圧の過熱蒸気
を製造する過程で、冷却され100℃前後で煙突50か
ら大気に放出される。この過程で触媒を充填した脱硝器
52を通すことにより、排気ガスに含まれるNOxをN
2 とO2 に分解してNOx濃度を環境基準以下に低減す
る。過熱器51で発生した蒸気は、蒸気タービン60で
動力として回収され、復水器61で水に凝縮した後、ポ
ンプ62で高圧に加圧されてから、蒸発器53に戻され
る。
【0040】このコンバインドサイクルは、ガスタービ
ンと蒸気タービンとを適切に組み合わせることで、約5
0%の熱効率を得ることができる。一方、LNG貯蔵タ
ンク65を持つLNG貯蔵基地では、このコンバインド
サイクルに供給するLNGだけでなく、既存の火力発電
所63や都市ガスとして供給されるLNGは、ポンプ6
6で加圧された後で、バルブ68とバルブ70を開け
て、蓄冷槽72と蓄冷槽76を通して、常温まで加温す
る過程で、蓄冷槽72と76を冷却して蓄冷槽に冷熱を
貯蔵する。
【0041】電力需要が増大した時には、継ぎ手56を
切り離して、バルブ78を閉めて、圧縮機74と圧縮機
77との2段で、40ata まで加圧された空気を燃焼器
57に供給する。ガスタービン58の入口圧力を高める
ほど得られる電気出力が大きいので、ピーク電力が必要
な時には、通常運転の圧力よりも高い運転圧力を選定す
る。圧縮機74と圧縮機77で加圧する空気は、事前に
蓄冷槽74と蓄冷槽77とで、又は熱交換器71と熱交
換器75とで、―140℃まで冷却してから圧縮する。
常温の空気を1段で40ata まで上昇させようとする
と、圧縮機内での温度上昇が大きくなり、熱効率が必ず
しも向上しない上に、圧縮機出口領域で高温になるため
に、部材が熱による損傷(熱疲労やクリープ)を受け
る。入口温度を―140℃まで低下し、かつ2段のプロ
セスで圧縮することで、40ata まで圧縮しても常温で
15ata まで加圧する動力の60%で済むことになる。
圧縮機74と圧縮機77を運転するときには、バルブ6
7とバルブ69も開けて熱交換器71と熱交換器72で
も、LNGと空気との熱交換を行わせる。LNGの使用
量は時間および季節での変動が大きいので、熱交換器7
1と熱交換器75の設備容量は、昼間に電気需要が最大
になる時間帯で、一番LNG使用量がすくない時にその
全量を熱交換で回収できる容量とする。それ以上のLN
G流量は、バルブ68とバルブ70を通して、蓄冷槽7
2と蓄冷槽76の蓄冷槽で加温する。このように熱交換
器と蓄冷槽を組み合わせることにより、LNGの流量が
変動しても、LNG冷熱を全て空気の冷却に活用するこ
とが可能になる。現在、LNGの冷熱を用いた発電設備
が有るが、これは海水を高温側でLNG冷熱を低温側に
して、フレオンを作動媒体として膨張タービンを回して
電力を発生させるものであるが、温度差が小さいことも
あり熱効率は高々13%位である。しかも、LNG冷熱
の一定流量部分しか使用できないので、LNG基地から
供給される冷熱全体からの熱効率は、更にその1/2で
ある約7%しかない。
【0042】図6のシステムでは、流量変動の問題を無
くせる上に、冷熱の大部分を圧縮動力の削減に活用でき
るので、冷熱利用の熱効率は60%以上と、従来技術の
8倍以上になる。
【0043】復水器61出口のポンプ62から一部水を
分岐して、圧縮機77から燃焼器57に向かう配管21
にスプレーで水分量を増やし、燃焼器57におけるNO
x生成量を抑制する。燃焼器57とガスタービン58は
胴の肉厚を増加させて、設計耐圧を40ata まで向上さ
せる。ガスタービン58内での温度降下は圧力比で決ま
るので、ガスタービン58の出口温度が同一になるよう
に、40ata の運転の時には入口温度を上昇させる。ガ
スタービン58の性能は入口と出口の圧力比で決まるの
で、入口圧力を上げるだけだと効率が低下する。そこ
で、圧力を上げた場合には、ガスタービン静翼の角度を
変えて、一定の性能が維持できるようにする。また、同
一温度で圧力を上げると排ガスの熱伝導率が増加するの
で、静翼及び動翼の冷却を強化する必要がある。この場
合、静翼及び動翼の内部を流す空気又は水又は蒸気の流
量を増加させる方式と、空気又は水又は蒸気の静翼及び
動翼入口温度を下げる方式の2つの対策が考えられる。
ガスタービン58の出口温度とガス流量を同一にしてお
けば、後段の過熱器51と蒸発器53,蒸気タービン6
0の運転条件は変化させる必要がない。
【0044】熱交換器71と熱交換器75は、空気側の
圧力が1ata と7ata ほどの低圧なので、ステンレス製
のプレートフィン式の熱交換器を用いる。蓄冷槽72と
蓄冷槽76は、図2と図3,図4と同一構造のものを用
いるのが好ましい。図6のシステムでは、圧縮機動力が
低減できる上に、ガスタービンの運転圧力増加の効果に
より、熱効率が63%と基本になるコンバインドサイク
ルの熱効率を13%も上回る。この13%分が、海外で
天然ガスを液化した時の動力の一部を回収できたことに
なる。
【0045】次に、本発明の他の実施の形態を、図8を
参照して説明する。図8に、本発明のガスタービン発電
プラントの機械系統図を示す。本実施の形態は、本発明
の技術思想を、石炭ガス化複合発電システムに適用した
例である。図8中、80は高圧流体を膨張させる膨張
弁、81は空気から窒素と酸素とを分離する精留塔、8
2は高圧流体により駆動する膨張タービン、83は酸素
と窒素とを熱交換する熱交換器、84は酸素を圧縮する
圧縮機、85は高圧流体を膨張させる膨張弁、86は液
体酸素を貯蔵する液体酸素貯蔵タンク、87は液体酸素
を昇圧するポンプ、88は液体酸素又は冷温酸素の冷熱
を貯蔵する蓄冷槽、89はバルブ、90は石炭を部分燃
焼して燃焼ガスを発生する石炭ガス化装置、91は燃料
ガス中に含まれる微粒子と硫黄分を除去するガス精製装
置を示す。図8で図6と同一の機器は同じ番号で記載し
た。
【0046】石炭を燃料源としている発電方式の内で、
もっとも普及しているのが微粉炭燃焼の石炭火力発電所
であるが、熱交換器を構成する金属材料の耐熱性によ
り、生成できる蒸気温度が540℃ほどに押さえられて
いるために、最大でも熱効率が40%ほどしかいかな
い。この対策として石炭をガス化して、その燃料を用い
てガスタービンを運転すると45%近い熱効率が得られ
る。ガス化の効率を上げるにはガス化の作動流体に空気
では無く酸素を用いる必要があるが、空気を分離して酸
素を製造するのに必要な動力が大きいという問題があ
る。図8のシステムはこの酸素製造に対して、夜間電力
とLNG冷熱を用いることで、昼間の電気出力を増大さ
せることを可能にしている。
【0047】図8において夜間電力で製造した液体酸素
は、液体酸素貯蔵タンク86に貯蔵し、昼間に電気需要
が増大した時に使用するものである。昼間、液体酸素は
ポンプ87で30ata まで加圧されて、蓄冷槽88に冷
熱を貯蔵しながら常温まで加温してから、石炭ガス化装
置90に供給する。ここで石炭を部分燃焼させて、CO
とH2 を主体とする燃料ガスを製造し、更にガス精製装
置91で燃料ガスに含まれる微粒子と硫黄分を除去して
から複合発電システムの燃焼器57に燃料として供給す
る。気体燃料(石炭を部分燃焼して得た燃焼ガス)にな
ると発熱量が天然ガスと異なるので、燃焼器における空
気と燃焼ガスの流量比率が異なり、若干燃焼器の構造を
改良する必要は有るが、それ以外の設備構造は通常の天
然ガスと同じにコンバインドサイクルを利用することが
可能になる。
【0048】LNG貯蔵タンク65内のLNGは既存の
LNG利用設備63で使用する時に常温まで加温する過
程で、ポンプ66で加圧してから、その一部を蓄冷層7
2と蓄冷層76とを通してその冷熱を蓄冷槽に貯蔵す
る。夜間にブロアー73で蓄冷槽72に供給する空気は
蓄冷槽72の出口で−140℃まで冷却しされた後、低
温圧縮機74で25ata まで加圧する。加圧されること
で空気は常温まで温度が回復するので、再度蓄冷槽76
を通して−140℃まで冷却した後で、膨張弁80で5
ata まで減圧膨張させる。この膨張で空気の5%ほどが
液化するので、この2相流を精留塔81に供給する。約
40段の棚段で構成される精留塔内で、蒸発と凝縮を繰
り返す過程で、空気は蒸発温度の違いにより窒素と酸素
に分離する。分離した窒素を膨張タービン82に供給
し、大気圧まで膨張させることで、窒素中の液体窒素の
割合を増加させる。この膨張タービン82に結合した圧
縮機へ、精留塔81で分離された酸素を供給し、40at
a まで加圧する。常温近くまで温度が上昇した酸素は、
蓄冷槽88で再度−160℃まで冷却した後で、熱交換
器83で、膨張タービン82を出た液体窒素温度相当の
窒素と熱交換を行い、液体酸素温度近くまで冷却する。
この40ata で液体酸素温度に近い超臨界圧の酸素を膨
張弁85で膨張させると、85%近くが大気圧の液体酸
素となり、液体酸素貯蔵タンク86に貯蔵されることに
なる。液化できなかった極低温の酸素は圧縮機84で5
ata まで加圧した後で、精留塔81を出る酸素に混合す
る。熱交換83を出た窒素は、それでも−160℃と低
温なので、その冷熱を蓄冷槽88で回収した後で、バル
ブ80を開いて大気中に開放する。なお、高圧の窒素は
途中で抽気して、石炭ガス化装置90等で石炭の輸送等
に活用することもできる。本実施の形態によれば、夜間
電力とLNGの冷熱を用いて石炭ガス化プラントの酸素
製造が可能となり、石炭ガス化プラントの熱効率を45
から50%に向上させることが可能になる。
【0049】海外でLNGを製造するときの液化動力を
回収することで、見掛けエネルギー効率が100%を超
えるエネルギー貯蔵方式が得られる。本方式は単位敷地
当たりの貯蔵面積が大きいので、LNG基地毎に100
MWで全国で2500MWの貯蔵設備を建設することが
可能である。必要なエネルギー貯蔵設備は原子力発電設
備の10%と言われており、今後新設を計画している原
子力発電設備が25000MWなので、本方式で原子力発電
設備の新設に必要な負荷平準化をまかなえる。
【0050】
【発明の効果】本発明によれば、夜間の余剰電力を液体
空気の形で貯蔵するか、LNG冷熱を蓄冷槽に貯蔵し
て、昼間にガスタービンの燃焼器に高圧の空気を供給し
て電気出力の増加できるので、揚水発電以上の効率があ
る大規模なエネルギー貯蔵を達成できるとともに、LN
G冷熱を高圧空気の製造に活用することで、海外で天然
ガスを液化した時の使用した電力も回収することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガスタービン発電プラントの機械系統
図。
【図2】本発明のガスタービン発電プラントの蓄冷槽の
配管の構造図。
【図3】本発明のガスタービン発電プラントの蓄冷槽の
水平断面図。
【図4】本発明のガスタービン発電プラントの蓄冷槽の
斜視図。
【図5】本発明のガスタービン発電プラントの配置図。
【図6】本発明のガスタービン発電プラントの機械系統
図。
【図7】従来のガスタービン発電プラントの機械系統
図。
【図8】本発明のガスタービン発電プラントの機械系統
図。
【図9】圧縮機入口空気温度に対する圧縮機の動力削減
率の関係図。
【符号の説明】
1,36,58…ガスタービン、2,59…発電機、
3,57…燃焼器、4,38…脱硝装置、5…空気加熱
器、6,40,50…煙突、7,12,32,72,7
6,88…蓄冷槽、8,64…気化器、9…LNG利用
設備、10,65…LNG貯蔵タンク、11,35,5
5,73,77,84…圧縮機、13,80,85…膨
張弁、14,33…液体空気貯蔵タンク、15,62,
66,87…ポンプ、16…分離器、21…配管、22
…フィン、23,24,25…ヘッダー、26,34…
断熱材、27…蓄冷材、31…ブロック、37…断熱
層、39…空気加熱器、41…変圧器、42…電気室、
51…過熱器、52…脱硝器、53…蒸発器、54…フ
ィルター、56…継ぎ手、60…蒸気タービン、61…
復水器、63…LNG利用設備、67〜70,89…バ
ルブ、71,75,83…熱交換器、81…精留塔、8
2…膨張タービン、86…液体酸素貯蔵タンク、90…
石炭ガス化装置、91…ガス精製装置。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体空気を貯蔵するタンクと、 前記タンクに貯蔵される液体空気を昇圧するポンプと、 前記ポンプで昇圧された液体空気を気化する気化設備
    と、 前記気化設備で気化された空気と燃料とを混合し燃焼し
    燃焼ガスを発生する燃焼器と、 前記燃焼ガスにより駆動するガスタービンと、 前記ガスタービンに連結されて発電する発電機とを備え
    るガスタービン発電プラントにおいて、 前記燃焼器へ燃料として供給するLNG又は/及び他の
    LNGを利用するLNG利用設備へ供給するLNGの冷熱
    を回収し貯蔵する蓄冷槽と、 前記蓄冷槽を通過して前記LNGの冷熱により冷却され
    た空気を圧縮する圧縮機と、 前記圧縮機で圧縮された空気を液化する液化装置とを備
    え、 前記タンクは、前記液化装置で液化されて得た液体空気
    を貯蔵することを特徴とするガスタービン発電プラン
    ト。
  2. 【請求項2】液体空気を貯蔵するタンクと、 前記タンクに貯蔵される液体空気を昇圧するポンプと、 前記ポンプで昇圧された液体空気の冷熱を回収し貯蔵す
    る第1の蓄冷槽と、 前記第1の蓄冷槽でその冷熱を回収され気化された空気
    と燃料とを混合し燃焼し燃焼ガスを発生する燃焼器と、 前記燃焼ガスにより駆動するガスタービン、 前記ガスタービンに連結されて発電する発電機とを備え
    るガスタービン発電プラントにおいて、 前記第1の蓄冷槽を通過して前記液体空気の冷熱により
    冷却された空気を圧縮する圧縮機と、 前記燃焼器へ燃料として供給するLNG又は/及び他の
    LNGを利用するLNG利用設備へ供給するLNGの冷熱
    を回収し貯蔵すると共に前記LNGの冷熱により前記圧
    縮機で圧縮された空気を冷却する第2の蓄冷槽と、 前記第2の蓄冷槽で冷却された空気を液化する液化設備
    とを備え、 前記タンクは、前記液化装置で液化されて得た液体空気
    を貯蔵することを特徴とするガスタービン発電プラン
    ト。
  3. 【請求項3】前記圧縮機は、空気をその臨界圧力以上に
    圧縮することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    のガスタービン発電プラント。
  4. 【請求項4】燃料を燃焼して燃焼ガスを発生する燃焼器
    と、 前記燃焼ガスにより駆動するガスタービンと、 前記ガスタービンに連結されて発電する発電機とを備え
    るガスタービン発電プラントにおいて、 前記燃焼器へ供給する燃料と空気とを熱交換する第1の
    熱交換設備と、 前記第1の熱交換設備から排出された空気を圧縮する圧
    縮機と、 前記圧縮機で圧縮された空気と前記ガスタービンから排
    出された燃焼排ガスとを熱交換する第2の熱交換設備と
    を備え、 前記燃焼器は、前記第2の熱交換設備から排出された空
    気と前記燃料とを混合し燃焼して燃焼ガスを発生するこ
    とを特徴とするガスタービン発電プラント。
  5. 【請求項5】燃料を燃焼して燃焼ガスを発生する燃焼器
    と、 前記燃焼ガスにより駆動するガスタービンと、 前記ガスタービンに連結されて発電する発電機とを備え
    るガスタービン発電プラントにおいて、 前記燃焼器へ燃料として供給するLNG又は/及びLN
    Gを利用するLNG利用設備へ供給するLNGの冷熱を
    回収し貯蔵する蓄冷槽と、 前記蓄冷槽を通過して冷却された空気を圧縮する圧縮機
    と、 前記ガスタービンから排出された燃焼排ガスにより前記
    圧縮機で圧縮された空気を加熱する再生器とを備え、 前記燃焼器は前記再生器で加熱された空気と前記LNG
    とを混合し燃焼して燃焼ガスを発生することを特徴とす
    るガスタービン発電プラント。
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