JPH11303522A - 連窓用目地部の構造及び連窓用ガスケット - Google Patents

連窓用目地部の構造及び連窓用ガスケット

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JPH11303522A
JPH11303522A JP12818298A JP12818298A JPH11303522A JP H11303522 A JPH11303522 A JP H11303522A JP 12818298 A JP12818298 A JP 12818298A JP 12818298 A JP12818298 A JP 12818298A JP H11303522 A JPH11303522 A JP H11303522A
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JP
Japan
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gasket
pair
window
bodies
joint
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JP12818298A
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English (en)
Inventor
Kazutoshi Tamura
和俊 田村
Toru Otsuka
徹 大塚
Hiroshi Ikeda
寛史 池田
Yoshimitsu Hyodo
由光 兵頭
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Takechi Kogyo Gomu Co Ltd
Original Assignee
Takechi Kogyo Gomu Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窓板材の厚さ方向のずれを吸収できるだけで
なく、窓板材の面方向のずれを吸収できる連窓用目地部
の構造を提供する。 【解決手段】 方立部材6に連結固定される一対のガス
ケット支持部材9a,9bと、隣り合う窓板材4a,4
bの側縁部をそれぞれ嵌め込んで支持するとともに、上
記ガスケット支持部材に支持される一対のガスケット本
体8a,8bと、上記一対のガスケット本体の少なくと
も一方に一体成形されて、これらガスケット本体間の目
地をシールする断面中空のシール凸条12とを備えて構
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、建物窓開口に複
数の窓板材を横方向に連設した連窓構造において、隣り
合う窓板材の側縁部を支持するとともに、これら側縁部
間の目地をシールする連窓用目地部の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】建物の窓開口に2以上の窓板材を横方向
に連続させて取り付け、これら窓板材の方立部材に沿う
目地のシールを行う連窓用目地部の構造として、たとえ
ば、特開平8─303127号公報に記載されているも
のがある。
【0003】上記公報に記載されている目地部の構造
は、隣り合う一方の窓板材を嵌め込んで支持する第一の
ガスケット部と他方の窓板材を嵌め込んで支持する第二
のガスケット部とを備え、これら一対のガスケット部を
対接させて方立部材に支持するとともに、これらガスケ
ット部の対接面に止水シール部を設けて構成される。上
記止水シール部は、ガスケットの対接面に溝部を形成す
るとともに、この溝部にシリコーンスポンジ製のシール
部材を嵌め込んで構成されている。
【0004】前記従来技術では、隣り合う窓板材の間に
設けられるガスケットを、第一のガスケット部と第二の
ガスケット部とに分割して形成することにより、これら
ガスケット部の合わせ面において、窓板材の厚み方向へ
の相対移動が許容される。このため、窓開口の周囲に設
けられるプレキャストパネル等の寸法精度や取り付け誤
差等に起因する窓板材の厚み方向のずれを吸収すること
が可能になる。また、止水シール部を設けることによ
り、上記一対のガスケット部間の水密性が保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に記載されて
いる目地部の構造においては、第一および第二のガスケ
ット部の弾性変形し得る量が小さいので、ガスケットが
離れる方向に変位すると止水効果が低下する。このた
め、目地部分で窓板材の面方向(窓面に沿う方向)のず
れを吸収することはできない。
【0006】また、ガスケット部の対接面に対向して形
成したシール溝にひも状のシール部材を嵌め込んで止水
シール部を形成しているため、上記対向するシール溝が
ずれると止水効果がなくなる。したがって、窓板材のず
れを吸収しつつ目地の水密効果を発揮できる範囲は限ら
れる。
【0007】しかも、上記ガスケットは、上記シール溝
にシール部材を嵌め込みつつ各ガスケット部を対接させ
て方立部材に連結しなければならないため、組付け作業
性が良いとは言えない。
【0008】本願発明は、上記従来の問題を解決し、窓
板材の厚さ方向のずれを吸収できるのみならず窓板材の
面方向のずれを吸収でき、しかも、組付け作業を簡単に
行うことのできる、連窓用目地部の構造を提供するもの
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1に記載し
た連窓用目地部の構造は、方立部材に連結固定されるガ
スケット支持部材と、隣り合う窓板材の側縁部をそれぞ
れ嵌め込んで支持するとともに、上記ガスケット支持部
材に支持される一対のガスケット本体と、上記一対のガ
スケット本体の少なくとも一方に一体成形されて、これ
らガスケット本体間の目地をシールする断面中空のシー
ル凸条とを備えて構成される。
【0010】ガスケットを、対向するそれぞれの窓板材
の側縁部を支持する一対のガスケット本体から構成する
ことにより、これらガスケット本体間における窓板材の
厚さ方向の相対移動が許容され、隣り合う窓板材の厚さ
方向のずれを吸収することができる。
【0011】一方、ガスケット本体に一体成形した断面
中空のシール凸条は、弾性変形できる範囲が極めて広
い。このため、窓板材のずれによってガスケット本体が
大きく相対移動させられても目地部分の水密性を保持で
きる。また、中空構造であるため窓板材の面方向、すな
わち窓面に沿う方向の弾性変形量も大きい。したがっ
て、水密性を保持しつつ窓板材の面方向のずれを吸収す
ることもできる。しかも、変形できる範囲が大きいた
め、上記一対のガスケット本体が離れる方向に変位して
も、水密性を保持できる。
【0012】また、上記シール凸条は上記ガスケット本
体に一体成形されているため、ガスケット本体の取付け
作業が面倒になったり、部品点数が増加することもな
い。上記シール凸条の中空断面形状は、特に限定される
ことはなく、たとえば、断面円環状、断面台形状等の種
々の断面中空形状を採用できる。
【0013】また、本願の請求項3に記載した発明のよ
うに、上記シール凸条を、複数条設けることにより複数
段のシール構造を形成でき、水密性を高めることができ
る。また、各シール凸条間にシール空間を設けることに
より、目地外側から作用する圧力を減圧することがで
き、目地部の水密性がさらに高まる。
【0014】本願の請求項4に記載した発明のように、
上記シール凸条を上記一対のガスケット本体のそれぞれ
に一体成形するとともに、これらシール凸条を互いに弾
性当接させることによりガスケット本体間の目地をシー
ルするように構成すると、水密性を保持しつつ変形でき
る範囲がさらに広がり、窓板材の面方向の大きなずれに
も対応できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を図
面に従って説明する。
【0016】図1は、本願発明に係る目地部の構造を適
用する連窓構造の正面図である。建物1の上下の壁部
2,2間に横長状の窓開口3が設けられており、この窓
開口3に複数のガラス板(窓板材)4を連続して装着す
ることにより、横連窓構造が形成される。
【0017】上記ガラス板4は、窓開口3の上下縁部に
沿って設置される無目部材5と、上下の壁部2に掛け渡
し状に固定される方立部材6とによって、上下左右の縁
部がそれぞれ支持されている。上記ガラス板4と、上記
無目部材5及び方立部材6との間には、それぞれ、たと
えばクロロプレンゴムなどのゴムで形成されたガスケッ
ト本体8a,8b(図2)が介挿されており、ガラス板
を破損しないように固定している。
【0018】本願発明に係る目地部の構造は、上記方立
部材6に沿って設けられるものであり、隣り合うガラス
板4の側縁部を支持するとともに、これら側縁部間の目
地をシールするものである。
【0019】図2は、本願発明に係る目地部の構造示す
断面を含む斜視図である。以下、隣り合う左右のガラス
板に4a,4bの符号を付して説明する。この図に示す
ように、窓開口に装着されるガラス板4a,4bは、上
下の縁部が窓開口の上下縁部に沿って設けられる無目部
材5に支持されたガスケット7に嵌め込み支持される一
方、隣り合う側縁部が上下方向に延びる方立部材6に対
して、本願発明に係る目地部の構造を介して支持され
る。なお、上記無目部材5と方立部材6は、アルミ合金
から形成されている。
【0020】図3に、本実施の形態に係る目地部の構造
の断面図を示す。本実施の形態に係る目地部の構造は、
左右のガラス板4a,4bの側縁部を各々嵌合支持する
一対のガスケット本体8a,8bと、これら一対のガス
ケット本体8a,8bをそれぞれ支持するとともに、方
立部材6の側部に連結固定される一対のガスケット支持
部材9a,9bとを備えて構成される。
【0021】上記ガスケット本体8a,8bは、ガラス
板4a,4bを嵌め込み支持する嵌め込み溝10と、ガ
スケット支持部材9a,9bに連結支持される連結部1
1と、対向部に一体成形された断面中空のシール凸条1
2とをそれぞれ備えて構成されている。一対のガスケッ
ト本体8a,8bは、たとえば、クロロプレンゴムを押
出成形することにより形成されており、目地を挟んで左
右対称形状になるように形成されている。
【0022】上記嵌め込み溝10は、ガラス板4a,4
bの厚さに対応した幅に形成されており、嵌合されたガ
ラス板4a,4bの側縁部を水密性をもって支持する。
【0023】上記連結部11は、ガラス板4a,4bの
厚さ方向内方に向けて略T字状に一体延出形成されてお
り、上記ガスケット支持部材9a,9bに形成された蟻
溝状の連結溝13にはめ込み支持できるように構成され
ている。
【0024】上記シール凸条12は、図4に示すよう
に、装着状態で断面矩形状の内部空間を有する中空状に
形成されており、ガスケット本体8a,8bの対向部に
それぞれ一体成形されている。本実施の形態では、シー
ル空間14を介して、前記シール凸条12がガラス板4
a,4bの厚さ方向にそれぞれ2条ずつ形成されてい
る。
【0025】図3の上記方立部材6は、窓開口の上下の
縁部に掛け渡し状に連結固定されており、両側部に上記
ガスケット支持部材9a,9bを連結固定するボルト1
5が埋め込み支持されている。
【0026】上記ガスケット支持部材9a,9bは、ガ
スケット本体8a,8bの連結部11を嵌め込み支持す
る蟻溝状の連結溝13と、上記方立て部材6の側部に連
結される連結固定部16と、上記嵌め込み溝10に嵌め
込まれたガラス板4a,4bを弾性挟圧して固定するた
めのジッパ17を係止するジッパ支持部18とを備え
る。なお、本実施の形態では、上記ガスケット支持部材
9a,9bは、二つの部材を螺子で連結することにより
形成されている。
【0027】上記連結固定部16にはガラス板の厚さ方
向に延びる長穴19が形成されており、方立部材6に埋
め込み支持されたボルト15をこの長穴19に通挿して
ナット20を螺合させることにより、ガスケット支持部
材9a,9bを方立部材6に対して位置調整可能に固定
している。なお、符号21で示す部材は、上記ガスケッ
ト支持部材9a,9b及び方立部材6を覆うカバーであ
る。
【0028】図3及び図4に示すように、本実施の形態
においては、一対のガスケット本体8a,8bの対向位
置に断面中空のシール凸条12をそれぞれ形成し、これ
らを互いに弾性的に当接させることにより、ガスケット
本体8a,8b間の目地シールを行っている。
【0029】図4の想像線で示す円弧形態のシール凸条
12を互いに当接させることにより略矩形状に弾性変形
させ、互いの弾性当接力によって目地をシールしてい
る。上記シール凸条12は断面中空状に形成されている
ため、弾性変形できる範囲が大きい。このため、水密性
を保持しつつ、ガラス板4a,4bの厚み方向の大きな
ずれを吸収することができる。
【0030】また、上記シール凸条12は、図4からも
明らかなように、ガラス板4a,4bの面方向(矢印A
方向)にも大きく弾性変形することができる。しかも、
本実施の形態では、左右のガスケット本体8a,8bに
形成されたシール凸条12を互いに当接させてシールを
行っているため、面方向の変形可能量も極めて大きくな
る。このため、ガラス板4a,4bの面方向の大きなず
れを吸収することもできる。
【0031】しかも、上記シール凸条12を目地の深さ
方向に2条形成して二段のシール構造を設けているた
め、高い水密性を発揮させることができる。また、2条
のシール凸条12の間にシール空間14を設けているた
め、目地部分に外方から圧力が作用しても、上記シール
空間14で減圧され、水密性が低下することもない。
【0032】本願発明は、上述した実施の形態に限定さ
れることはない。本願発明は方立部材に沿う目地部の構
造であり、無目部材及び無目部材に沿って設けられる目
地部の構造が限定されることはない。たとえば、図5に
示すようなガスケットのみからなる構造と組み合わせて
使用することもできる。
【0033】また、実施の形態では、ガスケット本体8
a,8bの双方に対向するシール凸条12をそれぞれ形
成して互いに当接させたが、ガスケット本体8a,8b
の一方にシール凸条を形成して他方のガスケット本体に
当接させるように構成することもできる。
【0034】
【発明の効果】上述したように、本願発明に係る目地部
の構造においては、一対のガスケット本体間を、これら
に一体成形した中空状のシール凸条によってシールして
いるため弾性変形可能範囲が大きく、水密性を確保しな
がらガラス板の大きなずれを吸収できる。しかも、ガラ
ス板の面方向のずれを吸収することもできる。
【0035】また、本願の請求項2に記載した発明のよ
うに、一対のガスケット本体をそれぞれ支持する一対の
ガスケット支持部材を設けたので、各ガスケット本体を
それぞれガスケット支持部材に組み付けることができる
から、施工性も向上する。
【0036】さらに、本願の請求項3に記載した発明の
ように、上記シール凸条を、シール空間をあけて複数条
設けることにより、水密性をさらに高めることができ
る。また、各シール凸条間にシール空間を設けることに
より、目地外側から作用する圧力を減圧することがで
き、水密性がさらに高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る目地部の構造を設ける連窓構造
の正面図である。
【図2】本願発明に係る目地部の構造を表す斜視図であ
る。
【図3】本願発明に係る目地部の構造を表す横断面図で
ある。
【図4】本願発明に係る目地部の構造の要部を表す拡大
断面図である。
【図5】無目部材の他の態様を示す断面図である。
【符号の説明】
4a ガラス板(窓板材) 4b ガラス板(窓板材) 8a ガスケット本体 8b ガスケット本体 9a ガスケット支持部材 9b ガスケット支持部材 12 シール凸条
フロントページの続き (72)発明者 兵頭 由光 愛媛県伊予市上吾川甲1231番地 タケチ工 業ゴム株式会社伊予工場内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物窓開口に横方向に連設される窓板材
    の対向する側縁部を上下方向に延びる方立部材に沿って
    支持するとともに、隣り合う窓板材間の目地をシールす
    る連窓用目地部の構造であって、 上記方立部材に連結固定されるガスケット支持部材と、 隣り合う窓板材の側縁部をそれぞれ嵌め込んで支持する
    とともに、上記ガスケット支持部材に支持される一対の
    ガスケット本体と、 上記一対のガスケット本体の少なくとも一方に一体成形
    されて、これらガスケット本体間の目地をシールする断
    面中空のシール凸条とを備える、連窓用目地部の構造。
  2. 【請求項2】 上記方立部材にそれぞれ連結固定される
    とともに上記一対のガスケット本体をそれぞれ支持する
    一対のガスケット支持部材を設け、上記一対のガスケッ
    ト本体を上記シール凸条を弾性的に当接させた状態で支
    持するように構成した、請求項1に記載の連窓用目地部
    の構造。
  3. 【請求項3】 上記シール凸条を、シール空間をあけて
    複数条設けた、請求項1又は請求項2のいずれかに記載
    の連窓用目地部の構造。
  4. 【請求項4】 上記シール凸条を上記一対のガスケット
    本体のそれぞれに一体成形するとともに、これらシール
    凸条を互いに弾性当接させることによりガスケット本体
    間の目地をシールするように構成した、請求項1から請
    求項3のいずれかに記載の連窓用目地部の構造。
  5. 【請求項5】 建物窓開口に横方向に連設される窓板材
    の対向する側縁部を上下方向に延びる方立部材に沿って
    支持するとともに、隣り合う窓板材間の目地をシールす
    る連窓用ガスケットであって、 隣り合う窓板材をそれぞれ支持するとともに目地部にお
    いて対向する一対のガスケット本体と、 この一対のガスケット本体の少なくとも一方に一体成形
    されるとともに、他方のガスケット本体との間で弾性挟
    圧されてこれらガスケット本体間の目地をシールする断
    面中空のシール凸条とを備える、連窓用ガスケット。
JP12818298A 1998-04-21 1998-04-21 連窓用目地部の構造及び連窓用ガスケット Pending JPH11303522A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005113378A (ja) * 2003-10-02 2005-04-28 Yamaki Kogyo Kk ガラス壁の結露水の排水構造
JP2006161464A (ja) * 2004-12-09 2006-06-22 Hokusei Rubber Kogyo Kk 建築用構造ガスケット及びパネル材の取り付け構造

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