JPH11302463A - 軟質ポリオレフィン樹脂組成物 - Google Patents

軟質ポリオレフィン樹脂組成物

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JPH11302463A
JPH11302463A JP11120398A JP11120398A JPH11302463A JP H11302463 A JPH11302463 A JP H11302463A JP 11120398 A JP11120398 A JP 11120398A JP 11120398 A JP11120398 A JP 11120398A JP H11302463 A JPH11302463 A JP H11302463A
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polyolefin resin
weight
soft polyolefin
resin composition
propylene
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JP11120398A
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English (en)
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Kazuhiko Ayama
和彦 阿山
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Tokuyama Corp
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Tokuyama Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特定の軟質ポリオレフィンに特定の繊維状充填
材及び/又は板状充填材を組み合わせる事により圧縮変
形時、圧縮応力と圧縮応力緩和性のバランスと、リサイ
クル性や有害燃焼ガス発生等の環境保全に優れた軟質ポ
リオレフィン樹脂組成物を提供することを目的とする。 【解決手段】(A)昇温溶離分別法により分別された−
40〜30℃の溶出成分が10wt%から90wt%の
軟質ポリオレフィン樹脂100重量部、(B)平均繊維
径0.1〜2μm、アスペクト比が5〜100の繊維状
充填材及び/または平均粒径0.5〜10μm、アスペ
クト比が5〜100の板状充填材1〜300重量部より
得られる軟質ポリオレフィン樹脂組成物である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮変形時の圧縮
応力と圧縮応力緩和性のバランスに優れ、且つリサイク
ル性や燃焼時の有害ガス発生防止等の環境保全に適応可
能な軟質ポリオレフィン樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車部品及び電気部品において、勘合
部を有する成形品や、シール性を要する成形品、製品端
面突き合わせ部を有する部品などに使用される軟質樹脂
材料は勘合時、シール時或いは突き合わせ時などに、成
形体端部の応力吸収性を有すると共に、該応力により成
形体が座屈しないという特性が要求される。これらの特
性は、一般に圧縮変形時の圧縮応力と圧縮応力緩和性と
をバランス良く発現できる材料によって達成される。
【0003】従来、かかる軟質樹脂材料としては、加硫
ゴムやシリコンゴムなどが使用されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記ゴ
ムよりなる軟質樹脂材料は、リサイクル性がなく、一度
使用した材料は再利用することが困難であるという問題
を有していた。
【0005】特に、本体製品が凡そ非架橋オレフィン系
樹脂で成形されてなる工業製品において加硫ゴムやシリ
コンゴムなどの他樹脂を含むことは好ましくない。更に
EPDM等の架橋性オレフィン樹脂においても、リサイ
クルした際に、架橋ゲル分等に起因する成形品の外観不
良となる為、好ましくない。
【0006】従って、非架橋性の軟質樹脂において、前
記特性を満足する樹脂材料の開発が望まれていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、かかる課題
を達成すべく、鋭意研究を行った。その結果、軟質ポリ
オレフィン樹脂に対して特定の繊維状充填材及び/又は
板状充填材を特定量配合することによって、軟質ポリオ
レフィン樹脂の軟質性を失うことなく、適切な圧縮応力
と曲げ弾性率が得られ、更に軟質ポリオレフィン樹脂が
持つ圧縮応力緩和性を阻害しないため、上記課題を一挙
に解決できることを見い出し、本発明を提供するに至っ
た。
【0008】即ち、本発明は、(A)昇温溶離分別法に
より分別された−40℃から30℃での溶出成分(以
下、低温溶出成分ともいう)が10〜90重量%(wt
%)の軟質ポリオレフィン樹脂100重量部及び(B)
平均繊維径0.1〜2μm、アスペクト比が5〜100
の繊維状充填材及び/又は平均粒径0.5〜10μm、
アスペクト比が5〜100の板状充填材1〜300重量
部よりなる軟質ポリオレフィン樹脂組成物である。
【0009】本発明によれば、非架橋性樹脂でありなが
ら、前記勘合部品としての用途において、勘合した応力
によって腰砕けが起こらず、しかも勘合面の密着性、勘
合強度を高く保つ事ができる軟質ポリオレフィン樹脂組
成物が提供され。また、本発明の軟質ポリオレフィン樹
脂組成物は、公知の成形法、例えばシートや異型押出成
形、射出成形品において成形品に本効果を要する用途等
に、何ら制限なく適応できるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明における軟質ポリオレフィ
ン樹脂は、昇温溶離分別法により分別された溶出成分に
ついて、横軸を温度(℃)、縦軸を積算重量割合(wt
%)で表した溶出曲線において、低温溶出成分が10〜
90wt%、好ましくは30〜80wt%、更に好まし
くは40〜70wt%の軟質ポリオレフィン樹脂であ
る。
【0011】ここで、昇温溶離分別法とは、ポリオレフ
ィン等の結晶性高分子の組成又は立体規則性や非晶性の
分布を解析する手段であり、次の操作により行われる。
【0012】先ず、高温の高分子溶液を、珪藻土又はガ
ラスビーズ等の充填剤を充填したカラムに導入し、カラ
ム温度を徐々に低下させることにより充填材表面に融点
の高い成分から順に結晶化させる。次にカラム温度を徐
々に上昇させることにより、融点の低い成分から順に溶
出させて分取する。本発明においては、カラム温度の降
温速度は、2℃/時間とし、カラム温度の上昇速度は、
4℃/時間とした。更に、溶媒としては、o−ジブロム
ベンゼンを使用した。
【0013】具体的な操作方法については、Journ
al of Applied Polymer Sci
ence;Applied Polymer Symp
osium 45,1−24(1990)に詳細に記載
されている。本分別法による共重合組成物の分別では、
常温以下の比較的低温の温度区分で非晶性又は極めて結
晶性の低い樹脂組成物が分別され、溶出温度の上昇に伴
い結晶性の高い成分が分別されてくる。各分別成分量
は、横軸に溶出温度、縦軸に積算重量割合をとった溶出
曲線により算出することができる。
【0014】本発明にいて低温溶出成分が10重量%未
満である場合、樹脂中に結晶成分を多く含むために柔軟
性が不十分であり、前記目的を達成することができな
い。また、低温溶出成分が、90重量%を超える場合、
樹脂の粘着性が高く、ブロッキングが発生し好ましくな
い。
【0015】上記特性を示す軟質ポリオレフィン樹脂
は、如何なるポリオレフィンによって構成されても良い
が、好適な態様を示せば、ポリエチレン系樹脂やポリプ
ロピレン系樹脂が挙げられる。
【0016】ポリエチレン系樹脂樹脂では、エチレンの
単独重合体の他、エチレンと他のα−オレフィンとの共
重合体である。ここで、このエチレン以外の他のα−オ
レフィンとは、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、1−ヘプテン、1−オクテン、3−メチル−1−ブ
テン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられる。エチ
レンと他のα−オレフィンとの共重合体は、エチレンと
α−オレフィンの一種以上との如何なる組み合わせであ
っても良い。また、エチレンと酢酸ビニル、アクリル酸
エステル、不飽和シラン化合物、不飽和カルボン酸など
の共重合体も挙げられる。
【0017】また、プロピレン系樹脂では、プロピレン
の単独重合体の他、プロピレンと他のα−オレフィンと
の共重合体である。ここで、このプロピレン以外のα−
オレフィンとは、エチレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、3−
メチル−1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等が挙
げられる。プロピレンと他のα−オレフィンとの共重合
体は、プロピレンとα−オレフィンの一種以上との如何
なる組み合わであっても良い。また、プロピレンと酢酸
ビニル、アクリル酸エステル、不飽和シラン化合物、不
飽和カルボン酸などの共重合体も挙げられる。
【0018】本発明において更に好適に使用できる軟質
ポリオレフィン樹脂は、プロピレン−エチレンランダム
共重合体及びプロピレン−エチレン−ブテン共重合体が
あげられる。
【0019】上記プロピレン−エチレンランダム共重合
体は、前記低温溶出成分の条件を満足するものが特に制
限なく使用できるが、特に、プロピレンに基づく単量体
単位を20〜90モル%とエチレンに基づく単量体単位
を80〜10モル%との割合であるものが好ましい。ま
た、得られるプロピレン−エチレン−ブテン共重合体の
柔軟性を勘案すれば、プロピレンに基づく単量体単位を
20〜90モル%とエチレンに基づく単量体単位を75
〜5モル%と1−ブテンに基づく単量体単位を75〜5
モル%との共重合体であることがより好ましい。
【0020】本発明において柔軟性を勘案すれば、更に
好適に使用できる軟質ポリオレフィン樹脂は、プロピレ
ンと他のα−オレフィンとの共重合体を含むブロック共
重合体である。
【0021】ここで、このプロピレン以外のα−オレフ
ィンとは、エチレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−
ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、3−メチル−
1−ブテン、4−メチル−1−ペンテン等が挙げられ
る。プロピレンと他のα−オレフィンとの共重合体にお
いて、α−オレフィンは一種以上の如何なる組み合わせ
においてもよい。また、プロピレンと酢酸ビニル、アク
リル酸エステル、不飽和シラン化合物、不飽和カルボン
酸などの共重合体も挙げられ、プロピレンと一種以上の
如何なる組み合わせによる共重合体においても良いし、
混合して用いる事も良い。
【0022】本発明において、好適に用いられるブロッ
ク共重合体としては、プロピレン−エチレンランダム共
重合体を含むブロック共重合体が好適に挙げられる。上
記ブロック共重合体好適な組成としては、ポリプロピレ
ン成分1〜70重量%及びエチレンに基づく単量体単位
を10〜60モル%とプロピレンに基づく単量体単位を
90〜40モル%とのプロピレン−エチレンランダム共
重合体成分99〜30重量%からなる組成である。
【0023】本発明で使用する上記軟質ポリオレフィン
系樹脂には、低温溶出成分が10〜90wt%を維持で
きる範囲で、上記具体的に示したポリオレフィン樹脂以
外のポリオレフィン樹脂も特に制限なく配合することが
できる。例えば、ポリプロピレン、プロピレン−エチレ
ンランダム共重合体、プロピレン−エチレンブロック共
重合体、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、低
密度ポリエチレン、エチレンとC4〜C10との共重合
によりなる線状ポリエチレン、エチレン・プロピレン共
重合体(EPDM)、エチレン・ブテン−1共重合体、
プロピレン・ブテン−1共重合体、ポリ1−ブテン、ポ
リ1−ペンテン、ポリ4−メチルペンテン−1、ポリブ
タジエン、ポリイソプレン等のポリオレフィン樹脂を配
合していても良い。
【0024】更に、本発明で使用する上記軟質ポリオレ
フィン系樹脂に対して、その物性をそこなわない範囲
で、その他の樹脂、例えば、エチレン酢酸ビニル共重
合、エチレンメタクリレート、ポリクロロプレン、ハロ
ゲン化ポリエチレン、ハロゲン化ポリプロピレン、フッ
素樹脂、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、ポリスチ
レン、ポリブタジエンテレフタレート、ポリカーボネー
ト、ポリ塩化ビニル、フッ素ゴム、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリアミド、アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体、石油樹脂、水添石油樹脂、テルペ
ン樹脂、水添テルペン樹脂等の石油樹脂系炭化水素や、
スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体、ス
チレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチ
レン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合
体、スチレン−プロピレン−ブチレン−スチレンブロッ
ク共重合体や水添スチレン−ブタジエンゴム等の芳香族
系ビニル系ゴムを配合することができる。
【0025】上記その他の樹脂は、本発明の軟質ポリオ
レフィン樹脂100重量部に対して、1〜40重量部配
合することが好適である。
【0026】本発明における軟質ポリオレフィン樹脂
は、如何なる方法により得られたものであっても良い。
例えば、以下のような重合方法が用いられる。触媒は、
周期律表第IV族の遷移金属を用いるメタロセン化合物と
メチルアルミノキサンまたはアルキルアルミニウムもし
くはアルキルアルミニウムハライドとからなるメタロセ
ン系触媒、バナジウム系触媒、三塩化チタンや四塩化チ
タンを塩化マグネシウムなどのマグネシウム化合物に担
持させたチタン系触媒、アニオン重合触媒、ラジカル重
合触媒などが挙げられ、これらはそれぞれ単独または組
み合わせて使用されてもよい。一般には、チーグラー・
ナッター型立体特異性触媒、塩化マグネシウム担持チタ
ン含有触媒または三塩化チタン系立体特異性触媒と、ト
リエチルアルミニウムまたはジエチルアルミニウム等の
助触媒を、プロピレン、或いはこれと他のα−オレフィ
ンとの混合物に加え重合して得られたものが好ましい。
重合方法は、気相中及び液相中のいずれで重合したもの
であってもよい。また、触媒に対する不活性液体あるい
は不活性溶媒中において重合したものでもよい。なお、
こうした重合は、バッチによる重合の他、多段重合によ
り製造したものでもよい。かかる多段重合においては、
気相単独または液相単独で製造したものでもよく、さら
に、液相重合段階と気相重合段階を組み合わせて製造し
たものでもよい。重合中、水素を導入することにより分
子量調節したものや、得られた重合体を有機過酸化物等
の分子量調節剤により減成したものでもよい。
【0027】本発明において、軟質ポリオレフィン樹脂
の溶融時の流動性は、特に制限されるものではなく、成
形性を勘案すればメルトフローレイト(以下、MFRと
も略す)が0.1〜100g/10minの範囲である
のが好ましく、更に、0.5〜60g/10minの範
囲のものがより好ましい。ここで、このメルトフローレ
イトは、JIS K7210に準じ、測定した値であ
る。
【0028】本発明の特徴は、前記軟質ポリオレフィン
樹脂に、圧縮変形時の圧縮応力と圧縮応力緩和性及び曲
げ弾性率をバランス良く発現させるために、特定の繊維
状充填材及び/又は板状充填材を配合することにある。
【0029】従来、ポリオレフィン樹脂に繊維状無機充
填材や板状無機充填材を配合する技術として、例えば、
特公昭62−9260や特公平5−51627等におい
て、硬質のポリオレフィンについて、衝撃強度と共に剛
性や耐熱性、表面硬度を向上させる目的のものは提案さ
れているが、軟質ポリオレフィン樹脂に前記特定の充填
剤を配合した提案は本発明によって初めて成されたもの
である。
【0030】本発明において使用される繊維状充填材
は、平均繊維径が0.1〜2μm、好ましくは0.5〜
1.0μmであるとともに、アスペクト比が5〜10
0、好ましくは15〜80である。平均繊維径が0.1
μm未満である場合、分散性が不良となり、得られる組
成物の外観が低下し好ましくない。また、2μmを越え
た場合、径が大き過ぎ、成形品の外観不良となる。ま
た、アスペクト比が5未満の場合は、圧縮応力の向上効
果が不十分となり好ましくない。また、アスペクトが1
00を越えるた場合は、成形品の外観性が低下し好まし
くない。
【0031】上記繊維状充填材の配合量は、ポリプロピ
レン系樹脂100重量部に対して1〜300重量部であ
り、更に好ましくは3〜200重量部である。繊維状充
填材の配合量が1重量部未満では、成形品の圧縮応力が
向上せず、また、300重量部を越えると、成形品の外
観が低下し好ましくない。
【0032】繊維状充填材としては、上記条件を満たす
限り、どのようなものでも使用できる。例えば、繊維状
マグネシウムオキシサルフェート、チタン酸カリウム繊
維、水酸化マグネシウム繊維、ホウ酸アルミニウム繊
維、ケイ酸カルシウム繊維、炭酸カルシウム繊維、ガラ
ス繊維、炭素繊維、金属繊維、アスベスト、ワラストナ
イト、石膏繊維、鉱物繊維、有機繊維(芳香族ポリアミ
ド繊維、ポリエステル繊維等)、などが挙げられるが、
これらの中で繊維状マグネシウムオキシサルフェートが
好適である。また、繊維状充填材の繊維表面は、公知の
表面処理剤を用いる事ができる。例えば分散性を向上さ
せる為に脂肪酸金属塩等などが挙げられる。中でもステ
アリン酸マグネシウム又はステアリン酸ナトリウムで表
面処理されていることが分散性を向上させる点で好まし
い。また、公知の接着樹脂を用いる事もできる。
【0033】本発明で用いられる板状充填材は、レーザ
ー回折散乱法を用いた粒度分布測定による平均粒子径が
0.5〜10μm、好ましくは1〜6μmのものである
とともに、アスペクト比が5〜100、好ましくは15
〜80である。上記粒子径が0.5μm未満の場合、板
状充填材の分散性が不良となり好ましくない。また粒子
径が10μmを越える場合、得られる組成物の外観が低
下し好ましくない。アスペクト比が5未満である場合、
圧縮応力の向上効果が不十分となり好ましくない。ま
た、アスペクトが100を越えた場合、成形品の外観性
が低下し好ましくない。
【0034】前記の板状充填材の配合量は、前記ポリプ
ロピレン系樹脂100重量部に対して1〜300重量部
であり、更に好ましくは10〜250重量部である。充
填材の配合量が1重量部未満の場合、成形品の圧縮応力
が向上せず、また、300重量部を越えるた場合、成形
品の外観が低下し好ましくない。
【0035】板状充填材としては、上記条件を満たす限
り、どのようなものでも使用することができる。例え
ば、タルク、マイカ、クレー、ガラスフレーク、グラフ
ァイト、アルミフレーク、カオリンクレー、酸化鉄、セ
リサイト、二硫化モリブテン、硫酸バリウム、ヒル石、
水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、ハイドロタ
ルサイト等が挙げられる。
【0036】また、板状充填材は、公知の表面処理剤を
使用して改質することができる。例えば、分散性を向上
させるために脂肪酸金属塩等などが使用できる。中でも
ステアリン酸マグネシウム又はステアリン酸ナトリウム
で表面処理されていることが分散性を向上させる点で好
ましい。また、公知の接着樹脂を用いることもできる。
【0037】更に、上記繊維状充填材と板状充填材は、
任意の割合で併用して用いることができる。
【0038】なお、本発明で使用する上記の軟質ポリオ
レフィン樹脂組成物には、上記成分の他に必要に応じて
ゼオライト、珪藻、炭酸カルシウム、シリカ、シリケー
ト、ガラスビーズ等の公知の球状充填材を配合しても良
い。ここで、上記充填剤は、2種以上を併用しても良
い。この充填剤の配合量は、軟質ポリオレフィン樹脂組
成物100重量部に対して0.1〜80重量部であるこ
とが好ましい。
【0039】また、この軟質ポリオレフィン樹脂組成物
には、さらに、発明の効果を損なわない程度で、適宜、
各種の添加剤を配合することができる。具体的には、ヒ
ンダードアミン系等の熱安定剤;ヒンダードアミン系等
の耐候剤;ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、
ベンゾエート系等の紫外線吸収剤;ノニオン系、カチオ
ン系、アニオン系等の帯電防止剤;ビスアミド系、ワッ
クス系等の分散剤;アミド系、ワックス系、有機金属塩
系、エステル系等の滑剤;オキシド系等の分解剤;メラ
ミン系、ヒドラジン系、アミン系等の金属不活性剤;含
臭素有機系、リン酸系、三酸化アンチモン、赤リン等の
難燃剤;有機顔料;無機顔料;ソルビトール系、芳香族
リン酸金属塩系、有機酸金属系等の透明化剤または造核
剤;防曇剤;アンチブロッキング剤;発泡剤;有機充填
剤;金属イオン系などの無機抗菌剤、有機抗菌剤等があ
げられるが、これらに限定されるものではない。
【0040】本発明の軟質ポリオレフィン樹脂組成物に
は、必要に応じて公知のフェノール系酸化防止剤が何等
制限されることなく使用できる。具体的には、2,6−
ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェノール、2,6−ジ
第三ブチル−p−クレゾール、2,6−ジフェニル−4
−オクタデシロキシフェノール、ステアリル(3,5−
ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト、ジステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロ
キシベンジル)フォスホネート、チオジエチレングリコ
ールビス[(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオネート]、4,4´−チオビス(6−
第三ブチル−m−クレゾール)、2−オクチルチオ−
4,6−ジ(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフ
ェノキシ)−s−トリアジン、2,2´−メチレンビス
(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、2,2´
−メチレンビス(4−エチル−6−第三ブチルフェノー
ル)、ビス[3,3´−ビス(4−ヒドロキシ−3−第
三ブチルフェニル)ブチリックアシッド]グリコールエ
ステル、4,4′−ブチリデンビス(6−第三ブチル−
m−クレゾール)、2,2′−エチリデンビス(4,6
−ジ第三ブチルフェノール)、2,2′−エチリデンビ
ス(4−第三ブチル−6−第三ブチルフェノール)、
1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−第三ブチルフェニル)ブタン、ビス[2−第三ブチル
−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル
−5−メチルベンジル)フェニル]テレフタレート、
1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキ
シ−4−第三ブチルベンジル)イソシアネート、1,
3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)イソシアネート、1,3,5−トリス
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−
2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリス
[(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロピオニルオキシエチル]イソシアネート、テトラキ
ス[メチレン(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]メタン、2−第三ブチル−
4−メチル−6−(2−アクリロイルオキシ−3−第三
ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、3,9−ビ
ス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]ウンデカ
ン−ビス[β−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5
−メチルフェニル)プロピオネート]、トリエチレング
リコールビス[β−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)プロピオネート]などが挙げら
れる。
【0041】これらのフェノール系酸化防止剤は、軟質
ポリオレフィン樹脂組成物100重量部に対して0.0
01〜1重量部、好ましくは、0.01〜0.8重量部
である。上記のフェノール系酸化防止剤は、1種のみを
単独で用いても、2種以上を併用してもよい。0.00
1重量部未満では、樹脂の劣化が著しくなる為、樹脂が
黄変し好ましいものではない。1重量部を超える場合、
酸化防止剤のブルーミングが著しく、成形品外観を低下
させてしまう為、好ましくない。
【0042】また、本発明の軟質ポリオレフィン樹脂組
成物には、必要に応じて公知の有機リン系酸化防止剤が
何等制限されることなく使用できる。具体的には、トリ
スノニルフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ第
三ブチルフェニル)ホスファイト、ジ(トリデシル)ペ
ンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ
第三ブチルフェニル)ペンタエスリトールジホスファイ
ト、ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニ
ル)ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(ト
リデシル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイ
ト、テトラ(トリデシル)−4,4−n−ブチリデンビ
ス(2−第三ブチル−5−メチルフェノール)ジホスフ
ァイト、ヘキサ(トリデシル)−1,1′,3−トリス
(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)ブタントリホスファイト、2,2′−メチレンビス
(4,6−ジ第三ブチルフェニル)オクチルホスファイ
ト、2,2′−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフ
ェニル)オクタデシルホスファイト、2,2′−メチレ
ンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)フルオロホス
ファイト、テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニ
ル)ビフェニレンジホスホナイトなどがあげられる。こ
れらの有機リン系酸化防止剤は、軟質ポリオレフィン樹
脂組成物に対して0.001〜1重量部、好ましくは、
0.01〜0.8重量部配合させるのが好適である。上
記の有機リン系酸化防止剤は、1種のみを単独で用いて
も、2種以上を併用してもよい。0.001重量部未満
では、樹脂の劣化が著しくなる為、樹脂が黄変し好まし
いものではない。1重量部を超える場合、酸化防止剤の
ブルーミングが著しく、成形品外観を低下させてしまう
為、好ましくない。
【0043】さらに、軟質ポリオレフィン樹脂組成物に
は、必要に応じて公知のチオエーテル系酸化防止剤が何
等制限されることなく使用できる。具体的には、チオジ
プラピオン酸のジラウリル、ジミリスチル、ジステアリ
ルエステルなどのジアルキルチオジプロピオネート類、
及びペンタエリスリトールテトラ(β−ドデシルメルカ
プトプロピオネート)などのポリオールでβ−アルキル
メルカプトプロピオン酸エステル類があげられる。これ
らのチオエーテル系酸化防止剤は、軟質ポリオレフィン
樹脂組成物100重量部に対して0.001〜1重量
部、好ましくは、0.01〜0.8重量部配合させるの
が好適である。上記のチオエーテル系酸化防止剤は、1
種のみを単独で用いても、2種以上を併用してもよい。
0.001重量部未満では、樹脂の劣化が著しくなる
為、樹脂が黄変し好ましいものではない。1重量部を超
える場合、酸化防止剤のブルーミングが著しく、成形品
外観を低下させてしまう為、好ましくない。上記に挙げ
るフェノール系酸化防止剤、有機リン系酸化防止剤、チ
オエーテル系酸化防止剤の併用においても、軟質ポリオ
レフィン樹脂組成物100重量部に対して、0.001
〜1重量部、好ましくは、0.01〜0.8重量部であ
れば、それらの中から一種のみを使用しても、2種以上
を用いても良い。
【0044】本発明において、上記各成分の配合は、樹
脂の混合で行われている通常の方法を何等制限なく採用
することができる。例えば、パウダーまたはペレット状
の軟質ポリオレフィンに、他の樹脂や添加剤、充填剤等
を添加し、タンブラーやヘンシェルミキサー、バンバリ
ーミキサー、リボンフィーダー、スーパーミキサー等に
て混合した後、単軸または多軸の押出機(好ましくは脱
気が出来る溶融混練装置)、ロール等にて、混練温度1
50℃〜350℃、好ましくは、190℃〜280℃で
溶融混練しペレット等にする方法が好適である。また、
各成分の添加順序は、特に規定はなく、上記方法と異な
る順序で各成分を混合してもよい。さらに、他の添加剤
や充填剤成分を高濃度に濃縮配合した、マスターバッチ
をつくり、混合使用する事もできる。
【0045】本発明の軟質ポリオレフィン樹脂組成物に
よれば、圧縮応力と圧縮応力緩和値とが共に良好な成形
体を得ることができる。特に、5%歪み時圧縮応力が
0.4MPa〜20MPa、及び圧縮応力緩和値が20
〜90%の物性を達成することができ、かかる物性を達
成するものが本発明において特に好適である。
【0046】尚、上記圧縮応力の測定は、JIS K7
181に記載の方法に準じて行ったものである。本発明
において、上記圧縮応力は特に好ましくは、5%歪み
時、1〜10MPaである。尚、測定時の圧縮速度は、
200mm/minで行い、5%歪み時の圧縮応力を測
定したものである。
【0047】上記圧縮応力が上記範囲のものは、特に、
適度な柔軟性を有しながら、耐座屈性をより高めること
が可能である。
【0048】また、上記圧縮応力緩和値の測定は、JI
S K7181に記載の圧縮歪み方法に準じて行ったも
のである。応力緩和とは、時間の経過と共に応力の減少
する傾向を示した割合を言う。本発明において、圧縮緩
和値は、特に好ましくは40〜80%である。尚、測定
時の圧縮速度は、200mm/minで行い、5%歪み
量で10分間保持し、10分後の応力を測定し、5%圧
縮保持開始時の応力で除して求める。
【0049】応力緩和値が上記範囲のものは、特に、本
発明の軟質ポリオレフィン樹脂組成物を使用して得られ
る成形体の応力の吸収特性、応力による成形品の耐座屈
性をより高めることができる。
【0050】
【発明の効果】本発明の軟質ポリオレフィン樹脂組成物
は、圧縮変形時の圧縮応力と圧縮応力緩和率特性のバラ
ンスと、リサイクル性や有害燃焼ガス発生等の環境保全
に優れている。
【0051】従って、本発明の軟質ポリオレフィン樹脂
組成物は、本発明の効果を要するシート、ボトル、ケー
ス、パイプ等の各種成形品や工業部品をはじめ、医療器
具、文具、表面保護材、建材シート、化粧シート、内面
保護材、遮水材、装飾表皮材、食品包装材、防水材、表
面被覆材等に有用に使用でき、環境及び衛生上で影響の
極めて少ない事を必要とする各種成形品の素材として
も、極めて有用に使用できる。
【0052】
【実施例】本発明を更に明確に説明するため、以下実施
例及び比較例を添えて説明するが、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。
【0053】尚、実施例において各種の測定及び評価
は、以下の方法により測定した。
【0054】(a)曲げ弾性率 JIS K7203に準じて行った。
【0055】(b)成形品表面外観 360mm(縦)×100mm(横)×3mm(厚み)の平板
を成形し、表面外観を目視にて観察した。
【0056】(試料1)δ型三塩化チタン及びジエチル
アルミニウムクロライドよりなる触媒の存在下にプロピ
レンとエチレンとのブロック共重合を行い、表1に示す
プロピレン−エチレンブロック共重合体を得た。
【0057】(試料2)δ型三塩化チタン及びジエチル
アルミニウムクロライドよりなる触媒の存在下にプロピ
レンの重合を行い、表1に示すポリプロピレン単独重合
体を得た。
【0058】(試料3)塩化マグネシウム担持型四塩化
チタン化合物及びトリエチルアルミニウムより成る触媒
の存在下にプロピレンとエチレンとのランダム共重合を
行い、表1に示すプロピレン−エチレン共重合体を得
た。
【0059】(試料4)塩化マグネシウム担持型四塩化
チタン化合物及びトリエチルアルミニウムより成る触媒
の存在下にプロピレンとエチレンとのランダム共重合を
行い、表1に示す軟質のプロピレン−エチレンランダム
共重合体を得た。
【0060】(試料5)δ型三塩化チタン及びジエチル
アルミニウムクロライドより成る触媒の存在下にプロピ
レンとエチレンとのブロック共重合を行い、表1に示す
プロピレン−エチレンブロック共重合体を得た。
【0061】実施例1〜8 上記試料1の軟質ポリプロピレン樹脂100重量部に対
し、酸化防止剤テトラキス[メチレン(3,5−ジ第三
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メ
タンを0.05重量部と表1に示す充填材を配合し、ヘ
ンシェルミキサーにて攪拌混合を十分行った。その後押
出機によって溶融混練を行い、ストランドカットによっ
て軟質ポリオレフィン樹脂組成物を得た。軟質ポリオレ
フィン樹脂組成物を成形し各種の測定及び評価に用いた
結果を表1に示した。
【0062】実施例9 上記試料4の軟質プロピレンエチレンランダム共重合体
100重量部に対し、酸化防止剤テトラキス[メチレン
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート]メタンを0.05重量部と表1に示す充
填材を配合し、ヘンシェルミキサーにて攪拌混合を十分
行った。その後押出機によって溶融混練を行い、ストラ
ンドカットによって軟質ポリオレフィン樹脂組成物を得
た。軟質ポリオレフィン樹脂組成物を成形し各種の測定
及び評価に用いた結果を表1に示した。
【0063】実施例10 上記試料5の軟質プロピレンエチレンブロック共重合体
100重量部に対し、酸化防止剤テトラキス[メチレン
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート]メタンを0.05重量部と、表1に示す
充填材を配合し、ヘンシェルミキサーにて攪拌混合を十
分行った。その後押出機によって溶融混練を行い、スト
ランドカットによって軟質ポリオレフィン樹脂組成物を
得た。軟質ポリオレフィン樹脂組成物を成形し各種の測
定及び評価に用いた結果を表1に示した。
【0064】実施例11 上記試料1の軟質ポリプロピレン樹脂100重量部に対
し、酸化防止剤テトラキス[メチレン(3,5−ジ第三
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メ
タンを0.05重量部と表1に示す充填材を配合し、ヘ
ンシェルミキサーにて攪拌混合を十分行った。その後押
出機によって溶融混練を行い、ストランドカットによっ
て軟質ポリオレフィン樹脂組成物を得た。軟質ポリオレ
フィン樹脂組成物を成形し各種の測定及び評価に用いた
結果を表1に示した。
【0065】実施例12 上記試料1の軟質ポリプロピレン樹脂90重量部に対
し、試料2のポリプロピレン単独重合体10重量部、酸
化防止剤テトラキス[メチレン(3,5−ジ第三ブチル
−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタンを
0.05重量部と表1に示す充填材を配合し、ヘンシェ
ルミキサーにて攪拌混合を十分行った。その後押出機に
よって溶融混練を行い、ストランドカットによって軟質
ポリオレフィン樹脂組成物を得た。軟質ポリオレフィン
樹脂組成物を成形し各種の測定及び評価に用いた結果を
表1に示した。
【0066】
【表1】
【0067】 比較例1〜4上記試料1の軟質プロピレンエチレンブロ
ック共重合体100重量部に対し、酸化防止剤テトラキ
ス[メチレン(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ
フェニル)プロピオネート]メタンを0.05重量部と
表2に示す充填材を配合し、ヘンシェルミキサーにて攪
拌混合を十分行った。その後押出機によって溶融混練を
行い、ストランドカットによって軟質ポリオレフィン樹
脂組成物を得た。軟質ポリオレフィン樹脂組成物を成形
し各種の測定及び評価に用いた結果を表2に示した。
【0068】比較例5 上記試料2のポリプロピレン単独重合体100重量部に
対し、酸化防止剤テトラキス[メチレン(3,5−ジ第
三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]
メタンを0.05重量部と表2に示す充填材を配合し、
ヘンシェルミキサーにて攪拌混合を十分行った。その後
押出機によって溶融混練を行い、ストランドカットによ
って樹脂組成物を得た。樹脂組成物を成形し各種の測定
及び評価に用いた結果を表2に示した。
【0069】比較例6 上記試料3のプロピレン−エチレンランダム共重合体1
00重量部に対し、酸化防止剤テトラキス[メチレン
(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオネート]メタンを0.05重量部と表2に示す充
填材を配合し、ヘンシェルミキサーにて攪拌混合を十分
行った。その後押出機によって溶融混練を行い、ストラ
ンドカットによって樹脂組成物を得た。樹脂組成物を成
形し各種の測定及び評価に用いた結果を表2に示した。
【0070】
【表2】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)昇温溶離分別法により分別された−
    40〜30℃の溶出成分が10〜90重量%の軟質ポリ
    オレフィン樹脂100重量部及び(B)平均繊維径0.
    1〜2μm、アスペクト比が5〜100の繊維状充填材
    及び/又は平均粒径0.5〜10μm、アスペクト比が
    5〜100の板状充填材1〜300重量部よりなる軟質
    ポリオレフィン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】軟質ポリオレフィン樹脂が、プロピレンエ
    チレンブロック共重合体である請求項1記載の軟質ポリ
    オレフィン樹脂組成物。
  3. 【請求項3】軟質ポリオレフィン樹脂が、ポリプロピレ
    ン成分1〜70重量%及びエチレンに基づく単量体単位
    を10〜60モル%とプロピレンに基づく単量体単位を
    90〜40モル%とのプロピレン−エチレンランダム共
    重合体成分99〜30重量%からなるプロピレン系ブロ
    ック共重合体である請求項2記載の軟質ポリオレフィン
    樹脂組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014196421A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 日本ポリプロ株式会社 プロピレン系樹脂マスターバッチ

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