JPH11302287A - グリニヤール試薬溶液又はその安定化法 - Google Patents
グリニヤール試薬溶液又はその安定化法Info
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Abstract
での詰まりなどが起こり、使用時における不都合、使用
残分(沈殿物或は析出物)の処理の繁雑さ、安全性等の
多くの問題を生じる、グリニヤール試薬のTHF溶液の
沈殿物或は結晶の析出を抑制或は防止する。 【解決手段】 グリニヤール試薬のTHF溶液と、アル
キレングリコールエーテル類とからなるグリニヤール試
薬テトラヒドロフラン溶液。又は、グリニヤール試薬テ
トラヒドロフラン溶液にアルキレングリコールエーテル
類を共存させる。
Description
ニヤール試薬テトラヒドロフラン溶液又はグリニヤール
試薬テトラヒドロフラン溶液の安定化法に関し、特に沈
澱物或は結晶の析出を抑制或は防止することができる、
グリニヤール試薬テトラヒドロフラン溶液又はグリニヤ
ール試薬テトラヒドロフラン溶液の安定化法に関する。
の単独で使用されることは殆どなく、大概の場合、有機
溶媒の溶液として使われてきた。その有機溶媒として
は、例えば鎖状及び環状の炭化水素系溶媒、エーテル系
溶媒及びこれらの混合溶媒等であるが、これらの有機溶
媒を用いたグリニヤール試薬溶液は、そのグリニヤール
試薬の濃度が高くなるとともに、その調製直後、或はそ
の経時とともに沈澱物或は結晶の析出が見られた。これ
らの沈澱物或いは結晶の析出を抑制或は防止する技術と
しては、(a)有機溶媒を多量に添加し、グリニヤール
試薬の濃度を低くする方法、(b)有機溶媒として、テ
トラヒドロフラン(以下THFという)を用いたグリニ
ヤール試薬溶液に、結晶が析出する前に、予め環状炭化
水素、例えばトルエン等を10〜35vol%添加する
方法(特公平4−56837号公報)等があり、又、グ
リニヤール試薬のTHF溶液の沈澱物或は結晶の析出を
抑制或は防止する技術ではないが、本発明で用いられる
アルキレングリコールエーテル類をグリニヤール試薬に
用いた技術としては、(c)アルキレングリコールエー
テル類のみを有機溶媒として用いる方法(特開平8−2
45641号公報)、等が知られていた。
次のような種々の問題があった。即ち、(a)の方法で
は、有効成分であるグリニヤール試薬の濃度が低いた
め、生産上或は使用上非効率的であり且つ非経済的であ
るので実用的ではない、(b)の方法では、グリニヤー
ル試薬の濃度がある濃度以上になると、室温でも沈澱物
或は結晶が析出するため、これを抑制或は防止するには
未だ十分ではない。(c)の方法は、(同公報に記載さ
れているように)グリニヤール試薬を用いて、他の化合
物とのカップリング反応で副生するハロゲン化マグネシ
ウム錯体を溶解させ、液状化させることにより、その後
の処理を容易にする目的で、アルキレングリコールエー
テル類を有機溶媒として用いている技術である。実際
に、グリニヤール試薬にこのアルキレングリコールエー
テル類を単独で用いても、グリニヤール試薬を調製した
とき、グリニヤール試薬によっては沈澱物或は結晶の析
出が見られた。
どの底に固化したり、配管、ポンプ等での詰まりなどが
起こり、使用時における不都合、使用残分(沈澱物或は
析出物)の処理の煩雑さ、安全性等の多くの問題を生じ
る。
問題点に鑑み、沈澱物或は結晶の析出を抑制或は防止
し、安定化し得るグリニヤール試薬テトラヒドロフラン
溶液又はその安定化法について鋭意研究した結果、グリ
ニヤール試薬のTHF溶液と、アルキレングリコールエ
ーテル類とから成るグリニヤール試薬テトラヒドロフラ
ン溶液が、又は、グリニヤール試薬のTHF溶液にアル
キレングリコールエーテル類を共存させることにより、
沈澱物或は結晶の析出を抑制或は防止し得ることを見出
し、本発明を完成した。
F溶液と、アルキレングリコールエーテル類とから成る
安定化されたグリニヤール試薬テトラヒドロフラン溶液
であり、或はグリニヤール試薬のTHF溶液に、アルキ
レングリコールエーテル類を共存させることを特徴とす
るグリニヤール試薬テトラヒドロフラン溶液の安定化法
である。
を用いているが、これを他の有機溶媒、例えばジエチル
エーテル、ジブチルエーテル等のような鎖状エーテル系
溶媒や、ジオキサン等の環状エーテル系溶媒に替えて使
用した場合、そのグリニヤール試薬溶液に、本発明で使
用されるアルキレングリコールエーテル類を含有させて
も、その溶液の沈澱物或は結晶の析出を抑制或は防止す
ることはできない。THFとアルキレングリコールエー
テル類を共存させることによって、沈澱物或は結晶の析
出を抑制或は防止することができ、本発明を完成したも
のである。
本発明で使用されるグリニヤール試薬は、例えば一般式
(1) RMgX (1) (式中、Rは、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数2
〜3のアルケニル基、炭素数5〜7のシクロアルキル
基、炭素数6〜7のアリール基又は炭素数7〜8のアラ
ルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。)で表され
る。
ルキル基の例としては、メチル、エチル、n−プロピ
ル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、sec−
ブチル、t−ブチル、n−アミル、i−アミル、sec
−アミル、t−アミル、n−ヘキシル、n−オクチル、
2−エチルヘキシル、n−デシル及びn−ドデシル等の
基を挙げることができる。好ましくは炭素数1〜8のア
ルキル基を挙げることができ、その例としては、メチ
ル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチ
ル、i−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ア
ミル、i−アミル、sec−アミル、t−アミル、n−
ヘキシル、n−オクチル及び2−エチルヘキシル等の基
を挙げることができる。最も好ましくは炭素数3〜5の
アルキル基を挙げることができ、その例としては、n−
プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s
ec−ブチル、t−ブチル、n−アミル、i−アミル、
sec−アミル及びt−アミル等の基を挙げることがで
きる。炭素数2〜3のアルケニル基の例としては、ビニ
ル及びアリル等の基を挙げることができる。炭素数5〜
7のシクロアルキル基の例としては、シクロペンチル、
シクロヘキシル及び4−メチルシクロヘキシル等の基を
挙げることができる。炭素数6〜7のアリール基の例と
しては、フェニル、o−トリル及びp−トリル等の基を
挙げることができる。炭素数7〜8のアラルキル基の例
としては、ベンジル、1−フェニルエチル及び2−フェ
ニルエチル等の基を挙げることができる。
は、塩素原子及び臭素原子を挙げることができる。一般
式(1)のグリニヤール試薬の具体例を挙げると、炭素
数1〜12のアルキルマグネシウムハライドの例として
は、メチルマグネシウムクロライド、エチルマグネシウ
ムクロライド、n−プロピルマグネシウムクロライド、
i−プロピルマグネシウムクロライド、n−ブチルマグ
ネシウムクロライド、i−ブチルマグネシウムクロライ
ド、sec−ブチルマグネシウムクロライド、t−ブチ
ルマグネシウムクロライド、n−アミルマグネシウムク
ロライド、i−アミルマグネシウムクロライド、sec
−アミルマグネシウムクロライド、t−アミルマグネシ
ウムクロライド、n−ヘキシルマグネシウムクロライ
ド、n−オクチルマグネシウムクロライド、2−エチル
ヘキシルマグネシウムクロライド、n−デシルマグネシ
ウムクロライド、n−ドデシルマグネシウムクロライ
ド、メチルマグネシウムブロマイド、エチルマグネシウ
ムブロマイド、n−プロピルマグネシウムブロマイド、
i−プロピルマグネシウムブロマイド、n−ブチルマグ
ネシウムブロマイド、i−ブチルマグネシウムブロマイ
ド、sec−ブチルマグネシウムブロマイド、t−ブチ
ルマグネシウムブロマイド、n−アミルマグネシウムブ
ロマイド、i−アミルマグネシウムブロマイド、sec
−アミルマグネシウムブロマイド、t−アミルマグネシ
ウムブロマイド、n−ヘキシルマグネシウムブロマイ
ド、n−オクチルマグネシウムブロマイド、2−エチル
ヘキシルマグネシウムブロマイド、n−デシルマグネシ
ウムブロマイド及びn−ドデシルマグネシウムブロマイ
ド等を挙げることができる。好ましくは、炭素数1〜8
のアルキルマグネシウムハライドを挙げることができ、
その例としては、メチルマグネシウムクロライド、エチ
ルマグネシウムクロライド、n−プロピルマグネシウム
クロライド、i−プロピルマグネシウムクロライド、n
−ブチルマグネシウムクロライド、i−ブチルマグネシ
ウムクロライド、sec−ブチルマグネシウムクロライ
ド、t−ブチルマグネシウムクロライド、n−アミルマ
グネシウムクロライド、i−アミルマグネシウムクロラ
イド、sec−アミルマグネシウムクロライド、t−ア
ミルマグネシウムクロライド、n−ヘキシルマグネシウ
ムクロライド、n−オクチルマグネシウムクロライド、
2−エチルヘキシルマグネシウムクロライド、メチルマ
グネシウムブロマイド、エチルマグネシウムブロマイ
ド、n−プロピルマグネシウムブロマイド、i−プロピ
ルマグネシウムブロマイド、n−ブチルマグネシウムブ
ロマイド、i−ブチルマグネシウムブロマイド、sec
−ブチルマグネシウムブロマイド、t−ブチルマグネシ
ウムブロマイド、n−アミルマグネシウムブロマイド、
i−アミルマグネシウムブロマイド、sec−アミルマ
グネシウムブロマイド、t−アミルマグネシウムブロマ
イド、n−ヘキシルマグネシウムブロマイド、n−オク
チルマグネシウムブロマイド及び2−エチルヘキシルマ
グネシウムブロマイドを挙げることができる。最も好ま
しくは、炭素数3〜5のアルキルマグネシウムハライド
を挙げることができ、その例としては、n−プロピルマ
グネシウムクロライド、i−プロピルマグネシウムクロ
ライド、n−ブチルマグネシウムクロライド、i−ブチ
ルマグネシウムクロライド、sec−ブチルマグネシウ
ムクロライド、t−ブチルマグネシウムクロライド、n
−アミルマグネシウムクロライド、i−アミルマグネシ
ウムクロライド、sec−アミルマグネシウムクロライ
ド、t−アミルマグネシウムクロライド、メチルマグネ
シウムブロマイド、エチルマグネシウムブロマイド、n
−プロピルマグネシウムブロマイド、i−プロピルマグ
ネシウムブロマイド、n−ブチルマグネシウムブロマイ
ド、i−ブチルマグネシウムブロマイド、sec−ブチ
ルマグネシウムブロマイド、t−ブチルマグネシウムブ
ロマイド、n−アミルマグネシウムブロマイド、i−ア
ミルマグネシウムブロマイド、sec−アミルマグネシ
ウムブロマイド及びt−アミルマグネシウムブロマイド
等を挙げることができる。
ライドの例としては、ビニルマグネシウムクロライド、
アリルマグネシウムクロライド、ビニルマグネシウムブ
ロマイド及びアリルマグネシウムブロマイド等を挙げる
ことができる。
ムハライドの例としては、シクロペンチルマグネシウム
クロライド、シクロヘキシルマグネシウムクロライド、
4−メチルシクロヘキシルマグネシウムクロライド、シ
クロペンチルマグネシウムブロマイド、シクロヘキシル
マグネシウムブロマイド及び4−メチルシクロヘキシル
マグネシウムブロマイド等を挙げることができる。好ま
しくは、炭素数6のシクロアルキルマグネシウムハライ
ド等を挙げることができ、その例としては、シクロヘキ
シルマグネシウムクロライド及びシクロヘキシルマグネ
シウムブロマイド等を挙げることができる。
イドの例としては、フェニルマグネシウムクロライド、
o−トリルマグネシウムクロライド、p−トリルマグネ
シウムクロライド、フェニルマグネシウムブロマイド、
o−トリルマグネシウムブロマイド及びp−トリルマグ
ネシウムブロマイド等を挙げることができる。
ライドの例としては、ベンジルマグネシウムクロライ
ド、1−フェニルエチルマグネシウムクロライド、2−
フェニルエチルマグネシウムクロライド、ベンジルマグ
ネシウムブロマイド、1−フェニルエチルマグネシウム
ブロマイド及び2−フェニルエチルマグネシウムブロマ
イド等を挙げることができる。
エーテル類は、例えば、一般式(2) R1 O―〔―CH(R2 )CH2 O―〕n ―R1 (2) (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基、R2 は水素
原子又はメチル基、nは1〜10の整数を表す)で表さ
れるモノ−若しくはポリ−アルキレングリコールジアル
キルエーテルを挙げることができる。R1 の炭素数1〜
4のアルキル基の例としては、メチル、エチル、n−プ
ロピル、i−プロピル及びn−ブチル等の基を挙げるこ
とができ、好ましくはメチル及びエチルの各基である。
R2 は水素原子又はメチル基であるが、水素原子が好ま
しい。nは、一般に1〜10の整数であり、好ましくは
1〜5の整数である。
グリコールジアルキルエーテルの具体的な例として、例
えば、モノエチレングリコールジメチルエーテル、モノ
エチレングリコールジエチルエーテル、モノエチレング
リコールジ(n−プロピル)エーテル、モノエチレング
リコールジ(i−プロピル)エーテル、モノエチレング
リコールジ(n−ブチル)エーテル、モノプロピレング
リコールジメチルエーテル、モノプロピレングリコール
ジエチルエーテル、モノプロピレングリコールジ(n−
プロピル)エーテル、モノプロピレングリコールジ(i
−プロピル)エーテル及びモノプロピレングリコールジ
(n−ブチル)エーテル等を挙げることができる。好ま
しくは、モノエチレングリコールジメチルエーテル等を
挙げることができる。
ーテルの例としては、ジエチレングリコールジメチルエ
ーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、テ
トラエチレングリコールジメチルエーテル、ポリエチレ
ングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコール
ジエチルエーテル、トリエチレングリコールジエチルエ
ーテル、テトラエチレングリコールジエチルエーテル、
ポリエチレングリコールジエチルエーテル、ジエチレン
グリコールジ(n−プロピル)エーテル、トリエチレン
グリコールジ(n−プロピル)エーテル、テトラエチレ
ングリコールジ(n−プロピル)エーテル、ポリエチレ
ングリコールジ(n−プロピル)エーテル、ジエチレン
グリコールジ(i−プロピル)エーテル、トリエチレン
グリコールジ(i−プロピル)エーテル、テトラエチレ
ングリコールジ(i−プロピル)エーテル、ポリエチレ
ングリコールジ(i−プロピル)エーテル、ジエチレン
グリコールジ(n−ブチル)エーテル、トリエチレング
リコールジ(n−ブチル)エーテル、テトラエチレング
リコールジ(n−ブチル)エーテル、ポリエチレングリ
コールジ(n−ブチル)エーテル、ジプロピレングリコ
ールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールジメ
チルエーテル、テトラプロピレングリコールジメチルエ
ーテル、ポリプロピレングリコールジメチルエーテル、
ジプロピレングリコールジエチルエーテル、トリプロピ
レングリコールジエチルエーテル、テトラプロピレング
リコールジエチルエーテル、ポリプロピレングリコール
ジエチルエーテル、ジプロピレングリコールジ(n−プ
ロピル)エーテル、トリプロピレングリコールジ(n−
プロピル)エーテル、テトラプロピレングリコールジ
(n−プロピル)エーテル、ポリプロピレングリコール
ジ(n−プロピル)エーテル、ジプロピレングリコール
ジ(i−プロピル)エーテル、トリプロピレングリコー
ルジ(i−プロピル)エーテル、テトラプロピレングリ
コールジ(i−プロピル)エーテル、ポリプロピレング
リコールジ(i−プロピル)エーテル、ジプロピレング
リコールジ(n−ブチル)エーテル、トリプロピレング
リコールジ(n−ブチル)エーテル、テトラプロピレン
グリコールジ(n−ブチル)エーテル及びポリプロピレ
ングリコールジ(n−ブチル)エーテル等を挙げること
ができる。好ましくは、トリエチレングリコールジメチ
ルエーテル、テトラエチレングリコールジメチルエーテ
ル、ポリエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチ
レングリコールジエチルエーテル、ジプロピレングリコ
ールジメチルエーテル、トリプロピレングリコールジメ
チルエーテル、テトラプロピレングリコールジメチルエ
ーテル及びポリプロピレングリコールジメチルエーテル
等を挙げることができる。
ヤール試薬溶液を用いた、目的とする反応に応じて適宜
変量すればよく、特に限定されるものではないが、通
常、工業的に使用されるTHFの量は、グリニヤール試
薬の1.5倍モル〜24倍モルであり、更に好ましくは
2倍モル〜12倍モルである。
は結晶の析出を抑制或は防止する観点からは、THFの
量は多ければ多い程よいことは当然であり、特に限定し
なくてもよいが、本発明は、THFの量を多くすること
によって沈澱物或は結晶の析出を抑制或は防止するもの
ではなく、工業的に実用されるTHFの量(換言すれば
グリニヤール試薬の濃度)を特定する観点から、グリニ
ヤール試薬に対して、最大使用量として24倍モルを定
めたものである。又、THFの最小使用量としては、工
業的に実用的な最大のグリニヤール試薬の濃度を勘案し
て、グリニヤール試薬に対して、1.5倍モルを特定し
たものであリ、更に1.5倍モル未満のTHFの使用量
では、アルキレングリコールエーテル類を使用しても、
沈澱物或は結晶の析出を抑制或は防止することはできな
い。
モルを超えて使用され、沈澱物或は結晶の析出を抑制或
は防止しようとする場合においても、本発明で使用され
るアルキレングリコールエーテル類を使用し得ることは
当然である。
エーテル類の使用量は、THFのように、多ければ多い
ほど、沈澱物或は結晶の析出を抑制或は防止できるとい
うものではなく、グリニヤール試薬THF溶液中に、
0.1重量%〜50重量%である。50重量%を超えて
使用すると沈殿が析出してくる。又、0.1重量%未満
の量では沈澱物或は結晶の析出を抑制或は防止すること
は期待できない。好ましくは0.2重量%〜40重量%
であり、最も好ましくは0.5重量%〜20重量%であ
る。
期は、グリニヤール試薬のTHF溶液の調製時、或は調
製した後のいずれでもよい。本発明においては、目的と
する反応に応じて、THF、アルキレングリコールエー
テル類以外の有機溶媒として一般的に使用される、鎖状
或いは環状炭化水素、例えばn−ヘキサン、n−ヘプタ
ン、n−オクタン、n−デカン、n−ウンデカン、n−
ドデカン、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシ
レン等の炭化水素を併用することができる。
製する方法について詳述する。前記一般式(1)のグリ
ニヤール試薬の調製法は、例えば、一般式(3) RX (3) (式中、Rは、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数2
〜3のアルケニル基、炭素数5〜7のシクロアルキル
基、炭素数6〜7のアリール基又は炭素数7〜8のアラ
ルキル基を表し、Xは、ハロゲン原子を表す。)で表さ
れる有機ハロゲン化物とマグネシウムとをTHF中で反
応させて調製することができる。
として、グリニヤール試薬、ヨウ素、ジブロモエタン等
のハロゲン化物を添加することができる。上記反応にお
ける一般式(3)の有機ハロゲン化物とマグネシウムと
の接触方法は、特に条件は無いが、一般に、マグネシウ
ムを含むTHF中に、有機ハロゲン化物を逐次添加する
のが好適である。有機ハロゲン化物は、そのまま、或い
は、本発明で使用し得る前記のTHF、アルキレングリ
コールエーテル類或いはそれ以外の有機溶媒に混合し
て、添加することもできる。
率は、理論的に等モル量であるが、有機ハロゲン化物の
残存を回避したい場合は、マグネシウムを有機ハロゲン
化物に対して過剰モル量を使用すればよく、又、マグネ
シウムの残存を回避したい場合は、有機ハロゲン化物を
マグネシウムに対して過剰モル量を使用すればよい。
THF溶液に、アルキレングリコールエーテル類を含有
させる方法としては、アルキレングリコールエーテル類
を単独でグリニヤール試薬のTHF溶液に添加してもよ
く、或は逆に、グリニヤール試薬のTHF溶液を、アル
キレングリコールエーテル類に添加してもよい。又、そ
の際、アルキレングリコールエーテル類をTHF及びそ
の他の、本発明で使用される他の有機溶媒と混合して用
いることもできる。これらの実施態様も本発明に含まれ
ることは当然である。
グリコールエーテル類の使用量については前記の通りで
ある。本発明のグリニヤール試薬THF溶液を調整する
際の反応温度は、通常は0℃から、使用するTHF或は
併用された有機溶媒によって決まる、溶液の沸点迄の範
囲であり、好ましくは室温〜約100℃迄の範囲で実施
できる。反応時間は特に制限するものではないが、通常
約20時間以内、好ましくは約10時間以内に反応を完
了させることができる。
抑制され或は防止し得る、グリニヤール試薬THF溶液
が収率90モル%以上で得られる。得られたグリニヤー
ル試薬THF溶液は、場合によってはそのままでも使用
できるが、必要に応じて未反応のマグネシウム等の不純
物を濾過や沈降により除去すれば、更に所望の反応に好
ましく使用することができる。
施態様を挙げることができる。 (1)グリニヤール試薬のTHF溶液と、アルキレング
リコールエーテル類とから成る安定化されたグリニヤー
ル試薬THF溶液。 (2)アルキレングリコールエーテル類が、グリニヤー
ル試薬THF溶液中に0.1重量%〜50重量%含まれ
る実施態様(1)記載の安定化されたグリニヤール試薬
THF溶液。 (3)THFがグリニヤール試薬に対して1.5倍モル
〜24倍モル、並びにアルキレングリコールエーテル類
が、グリニヤール試薬THF溶液中に0.1重量%〜5
0重量%含まれる実施態様(1)記載の安定化されたグ
リニヤール試薬THF溶液。 (4)THFがグリニヤール試薬に対して1.5倍モル
〜24倍モル、並びにアルキレングリコールエーテル類
が、グリニヤール試薬THF溶液中に0.2重量%〜4
0重量%含まれる実施態様(1)記載のグリニヤール試
薬THF溶液。 (5)THFがグリニヤール試薬に対して1.5倍モル
〜24倍モル、並びにアルキレングリコールエーテル類
が、グリニヤール試薬THF溶液中に0.5重量%〜2
0重量%含まれる実施態様(1)記載のグリニヤール試
薬THF溶液。 (6)一般式(1) RMgX (1) (式中、Rは、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数2
〜3のアルケニル基、炭素数5〜7のシクロアルキル
基、炭素数6〜7のアリール基又は炭素数7〜8のアラ
ルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。)で表され
るグリニヤール試薬のTHF溶液と、一般式(2) R1 O―〔―CH(R2 )CH2 O―〕n ―R1 (2) (式中、R1は炭素数1〜4のアルキル基、R2は水素原
子又はメチル基、nは1〜10の整数を表す)で表され
るアルキレングリコールエーテル類とから成る安定化さ
れたグリニヤール試薬THF溶液。 (7)THFが、一般式(1)のグリニヤール試薬に対
して1.5倍モル〜24倍モル、並びに、一般式(2)
のアルキレングリコールエーテル類が、グリニヤール試
薬THF溶液中に0.1重量%〜50重量%含まれる実
施態様(6)記載のグリニヤール試薬THF溶液。 (8)一般式(2)のアルキレングリコールエーテル類
が、グリニヤール試薬THF溶液中に0.2重量%〜4
0重量%含まれる実施態様(6)記載のグリニヤール試
薬THF溶液。 (9)一般式(2)のアルキレングリコールエーテル類
が、グリニヤール試薬THF溶液中に0.5重量%〜2
0重量%含まれる実施態様(6)記載のグリニヤール試
薬THF溶液。 (10)一般式(1) RMgX (1) (Rが、炭素数1〜12のアルキル基)で表されるグリ
ニヤール試薬のTHF溶液と、一般式(2) R1 O―〔―CH(R2 )CH2 O―〕n ―R1 (2) (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基、R2 は水素
原子、nは1〜5の整数を表す)で表されるアルキレン
グリコールエーテル類とから成る安定化されたグリニヤ
ール試薬THF溶液。 (11)一般式(1)のRが、炭素数1〜8のアルキル
基である実施態様(10)記載の安定化されたグリニヤー
ル試薬THF溶液。 (12)一般式(1)のRが、炭素数3〜5のアルキル
基である実施態様(10)記載の安定化されたグリニヤー
ル試薬THF溶液。 (13)一般式(2)のアルキレングリコールエーテル
類が、グリニヤール試薬THF溶液中に0.2重量%〜
40重量%含まれる実施態様(10)記載の安定化された
グリニヤール試薬THF溶液。 (14)一般式(2)のアルキレングリコールエーテル
類が、グリニヤール試薬THF溶液中に0.5重量%〜
20重量%含まれる実施態様(10)記載の安定化された
グリニヤール試薬THF溶液。 (15)n−ブチルマグネシウムクロライド又はt−ブ
チルマグネシウムクロライドのTHF溶液と、モノエチ
レングリコールジメチルエーテルとからなる安定化され
たグリニヤール試薬THF溶液。 (16)n−ブチルマグネシウムクロライド又はt−ブ
チルマグネシウムクロライドのグリニヤール試薬と、T
HFがグリニヤール試薬の1.5倍モル〜24倍モル、
並びにモノエチレングリコールジメチルエーテルがグリ
ニヤール試薬THF溶液中に0.1重量%〜50重量%
含まれる安定化されたグリニヤール試薬THF溶液。 (17)モノエチレングリコールジメチルエーテルがグ
リニヤール試薬THF溶液中に0.2重量%〜40重量
%含まれる実施態様(16)記載の安定化されたグリニ
ヤール試薬THF溶液。 (18)モノエチレングリコールジメチルエーテルがグ
リニヤール試薬THF溶液中に0.5重量%〜20重量
%含まれる実施態様(16)記載の安定化されたグリニ
ヤール試薬THF溶液。 (19)グリニヤール試薬のTHF溶液に、アルキレン
グリコールエーテル類を共存させることを特徴とするグ
リニヤール試薬THF溶液の安定化法。 (20)アルキレングリコールエーテル類が、グリニヤ
ール試薬THF溶液中に0.1重量%〜50重量%含ま
れる実施態様(19)記載のグリニヤール試薬THF溶
液の安定化法。 (21)THFがグリニヤール試薬に対して1.5倍モ
ル〜24倍モル、並びにアルキレングリコールエーテル
類が、グリニヤール試薬THF溶液中に0.1重量%〜
50重量%含まれる実施態様(19)記載のグリニヤー
ル試薬THF溶液の安定化法。 (22)THFがグリニヤール試薬に対して1.5倍モ
ル〜24倍モル、並びにアルキレングリコールエーテル
類が、グリニヤール試薬THF溶液中に0.2重量%〜
40重量%含まれる実施態様(19)記載のグリニヤー
ル試薬THF溶液の安定化法。 (23)THFがグリニヤール試薬に対して1.5倍モ
ル〜24倍モル、並びにアルキレングリコールエーテル
類が、グリニヤール試薬THF溶液中に0.5重量%〜
20重量%含まれる実施態様(19)記載のグリニヤー
ル試薬THF溶液の安定化法。 (24)一般式(1) RMgX (1) (式中、Rは、炭素数1〜12のアルキル基、炭素数2
〜3のアルケニル基、炭素数5〜7のシクロアルキル
基、炭素数6〜7のアリール基又は炭素数7〜8のアラ
ルキル基を表し、Xはハロゲン原子を表す。)で表され
るグリニヤール試薬のTHF溶液に、一般式(2) R1 O―〔―CH(R2 )CH2 O―〕n ―R1 (2) (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基、R2 は水素
原子又はメチル基、nは1〜10の整数を表す)で表さ
れるアルキレングリコールエーテル類を共存させること
を特徴とするグリニヤール試薬THF溶液の安定化法。 (25)THFが、一般式(1)のグリニヤール試薬に
対して1.5倍モル〜24倍モル、並びに、一般式
(2)のアルキレングリコールエーテル類が、グリニヤ
ール試薬THF溶液中に0.1重量%〜50重量%含ま
れる実施態様(24)記載のグリニヤール試薬THF溶
液の安定化法。 (26)一般式(2)のアルキレングリコールエーテル
類が、グリニヤール試薬THF溶液中に0.2重量%〜
40重量%含まれる実施態様(24)記載のグリニヤー
ル試薬THF溶液の安定化法。 (27)一般式(2)のアルキレングリコールエーテル
類が、グリニヤール試薬THF溶液中に0.5重量%〜
20重量%含まれる実施態様(24)記載のグリニヤー
ル試薬THF溶液の安定化法。 (28)一般式(1) RMgX (1) (Rが、炭素数1〜12のアルキル基)で表されるグリ
ニヤール試薬のTHF溶液に、一般式(2) R1 O―〔―CH(R2 )CH2 O―〕n ―R1 (2) (式中、R1 は炭素数1〜4のアルキル基、R2 は水素
原子、nは1〜5の整数を表す)で表されるアルキレン
グリコールエーテル類を共存させることを特徴とするグ
リニヤール試薬THF溶液の安定化法。 (29)一般式(1)のRが、炭素数1〜8のアルキル
基である実施態様(28)記載のグリニヤール試薬TH
F溶液の安定化法。 (30)一般式(1)のRが、炭素数3〜5のアルキル
基である実施態様(28)記載のグリニヤール試薬TH
F溶液の安定化法。 (31)一般式(2)のアルキレングリコールエーテル
類が、グリニヤール試薬THF溶液中に0.2重量%〜
40重量%含まれる実施態様(28)記載のグリニヤー
ル試薬THF溶液の安定化法。 (32)一般式(2)のアルキレングリコールエーテル
類が、グリニヤール試薬THF溶液中に0.5重量%〜
20重量%含まれる実施態様(28)記載のグリニヤー
ル試薬THF溶液の安定化法。 (33)n−ブチルマグネシウムクロライド又はt−ブ
チルマグネシウムクロライドであるグリニヤール試薬の
THF溶液に、モノエチレングリコールジメチルエーテ
ルを共存させることを特徴とするグリニヤール試薬TH
F溶液の安定化法。 (34)THFがグリニヤール試薬の1.5倍モル〜2
4倍モルであり、モノエチレングリコールジメチルエー
テルがグリニヤール試薬THF溶液中に0.1重量%〜
50重量%含まれる実施態様(33)記載のグリニヤー
ル試薬THF溶液の安定化法。 (35)モノエチレングリコールジメチルエーテルがグ
リニヤール試薬THF溶液中に0.2重量%〜40重量
%含まれる実施態様(33)記載のグリニヤール試薬T
HF溶液の安定化法。 (36)モノエチレングリコールジメチルエーテルがグ
リニヤール試薬THF溶液中に0.5重量%〜20重量
%含まれる実施態様(33)記載のグリニヤール試薬T
HF溶液の安定化法。
明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもので
はない。尚、以下の実施例において、沈殿物或いは結晶
の析出状況を次の記号で表示した。
(b1)、(b2)、(c)、(d1)、(d2)、
(d)及び(h)は各実施例中の成分の量であり、表に
示す量(g:グラム)である。 実施例1 窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下
ロートを備えた1lの4つ口フラスコに削状マグネシウ
ム24.1g(1.0モル)、THF(a1)g、有機
ハロゲン化物(b1)g(0.03モル)、ヨウ素0.
03gを仕込み、加温してマグネシウムを活性化する。
還流下、これに、有機ハロゲン化物(b2)g(0.9
7モル)及びTHF(a2)gの混合液を、5時間かけ
て滴下する。さらに3時間還流を続け、室温に冷却後、
THF(a3)gとモノエチレングリコールジメチルエ
ーテル(以下DMGと略記する)(d)gを仕込み、不
溶物を窒素雰囲気下、濾過して除去すると、表1(実施
例1)(DMG添加)に示す各種のグリニヤール試薬T
HF溶液を得た。この溶液を滴定法により定量したとこ
ろ、収率は(e)モル%であった。得られたグリニヤー
ル試薬THF溶液は、グリニヤール試薬濃度(f)モル
/kgであった。THFの仕込全量は(t)倍モル(対
グリニヤール試薬)であった。
ガラス瓶に採り、表1の温度で保管し沈殿物或いは結晶
の析出の状況を観察したところ、表1(実施例1)の結
果を得た。 比較例1 窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下
ロートを備えた1lの4つ口フラスコに削状マグネシウ
ム24.1g(1.0モル)、THF(a1)g、有機
ハロゲン化物(b1)g(0.03モル)、ヨウ素0.
03gを仕込み、加温してマグネシウムを活性化する。
還流下、これに、有機ハロゲン化物(b2)g(0.9
7モル)及びTHF(a2)gの混合液を、5時間かけ
て滴下する。さらに3時間還流を続け、室温に冷却後、
THF(a3)gを仕込み、不溶物を窒素雰囲気下、濾
過して除去すると、表2(比較例1)(DMG無添加)
に示す各種のグリニヤール試薬THF溶液を得た。この
溶液を滴定法により定量したところ、収率は(e)モル
%であった。得られたグリニヤール試薬THF溶液は、
グリニヤール試薬濃度(f)モル/kgであった。TH
Fの仕込全量は(t)倍モル(対グリニヤール試薬)で
あった。
ガラス瓶に採り、表2の温度で保管し沈殿物或いは結晶
の析出の状況を観察したところ、表2の結果を得た。D
MGを添加した表1(実施例1)の試料番号と、DMG
を添加しない表2(比較例1)を相互に比較すると、D
MGを添加した本発明の効果が顕著に現れている。
ロートを備えた1lの4つ口フラスコに削状マグネシウ
ム24.1g(1.0モル)、THF(a1)25g、
ヨウ化メチル2.8g(0.02モル)を仕込み、加温
してマグネシウムを活性化する。THF(a2)240
gを加えて希釈した後、40〜45℃で、これに、塩化
メチル49.5g(0.98モル)を、4時間かけて吹
き込む。さらに1時間、40〜45℃を保った後、室温
に冷却後、THF(a3)7gとDMG(d)45gを
仕込み、不溶物を窒素雰囲気下、濾過して除去すると、
表3の試料1(実施例2)に示すメチルマグネシウムク
ロライドのグリニヤール試薬THF溶液を得た。この溶
液を滴定法により定量したところ、収率は98モル%で
あった。得られたグリニヤール試薬THF溶液は、グリ
ニヤール試薬濃度2.5モル/kgであった。THFの
仕込全量は3.8倍モル(対グリニヤール試薬)であっ
た。
ガラス瓶に採り、表3の温度で保管し沈殿物或いは結晶
の析出の状況を観察したところ、表3、試料1(実施例
2)の結果を得た。 比較例2 窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下
ロートを備えた1lの4つ口フラスコに削状マグネシウ
ム24.1g(1.0モル)、THF(a1)25g、
ヨウ化メチル2.8g(0.02モル)を仕込み、加温
してマグネシウムを活性化する。THF(a2)240
gを加えて希釈した後、40〜45℃で、これに、塩化
メチル49.5g(0.98モル)を、4時間かけて吹
き込む。さらに1時間、40〜45℃を保った後、室温
に冷却後、THF(a3)52gを仕込み、不溶物を窒
素雰囲気下、濾過して除去すると、表3の試料2(比較
例2)に示すメチルマグネシウムクロライドのグリニヤ
ール試薬THF溶液を得た。この溶液を滴定法により定
量したところ、収率は98モル%であった。得られたグ
リニヤール試薬THF溶液は、グリニヤール試薬濃度
2.5モル/kgであった。THFの仕込全量は4.5
倍モル(対グリニヤール試薬)であった。
ガラス瓶に採り、表3の温度で保管し沈殿物或いは結晶
の析出の状況を観察したところ、表3、試料2(比較例
2)の結果を得た。 実施例3 窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下
ロートを備えた1lの4つ口フラスコに削状マグネシウ
ム24.1g(1.0モル)、THF(a1)50g、
ヨウ素0.03gを仕込み、加温して塩化ビニル1.9
g(0.03モル)を吹き込み、マグネシウムを活性化
する。THF(a2)260gを加えて希釈した後、5
0〜60℃で、これに、塩化ビニル60.6g(0.9
7モル)を、4時間かけて吹き込む。さらに1時間、5
0〜60℃を保った後、室温に冷却後、THF(a3)
43gとDMG(d)45gを仕込み、不溶物を窒素雰
囲気下、濾過して除去すると、表3の試料3(実施例
3)に示すビニルマグネシウムクロライドのグリニヤー
ル試薬THF溶液を得た。この溶液を滴定法により定量
したところ、収率は97モル%であった。得られたグリ
ニヤール試薬THF溶液は、グリニヤール試薬濃度2.
0モル/kgであった。THFの仕込全量は5.0倍モ
ル(対グリニヤール試薬)であった。
ガラス瓶に採り、表3の温度で保管し沈殿物或いは結晶
の析出の状況を観察したところ、表3、試料3(実施例
3)の結果を得た。 比較例3 窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下
ロートを備えた1lの4つ口フラスコに削状マグネシウ
ム24.1g(1.0モル)、THF(a1)50g、
ヨウ素0.03gを仕込み、加温して塩化ビニル1.9
g(0.03モル)を吹き込み、マグネシウムを活性化
する。THF(a2)260gを加えて希釈した後、5
0〜60℃で、これに、塩化ビニル60.6g(0.9
7モル)を、4時間かけて吹き込む。さらに1時間、5
0〜60℃を保った後、室温に冷却後、THF(a3)
88gを仕込み、不溶物を窒素雰囲気下、濾過して除去
すると、表3の試料4(比較例3)に示すビニルマグネ
シウムクロライドのグリニヤール試薬THF溶液を得
た。この溶液を滴定法により定量したところ、収率は9
7モル%であった。得られたグリニヤール試薬THF溶
液は、グリニヤール試薬濃度2.0モル/kgであっ
た。THFの仕込全量は5.7倍モル(対グリニヤール
試薬)であった。
ガラス瓶に採り、表3の温度で保管し沈殿物或いは結晶
の析出の状況を観察したところ、表3、試料4(比較例
3)の結果を得た。 実施例4 窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下
ロートを備えた1lの4つ口フラスコに削状マグネシウ
ム24.1g(1.0モル)、THF(a1)25g、
臭化ベンゼン4.7g(0.03モル)を仕込み、加温
してマグネシウムを活性化する。還流下、これに塩化ベ
ンゼン109.2g(0.97モル)及びTHF(a
2)235gの混合液を、5時間かけて滴下した。さら
に3時間還流を続け、室温に冷却後、THF(a3)3
4gとDMG(d)45gを仕込み、不溶物を窒素雰囲
気下、濾過して除去すると、表3の試料5(実施例4)
に示すフェニルマグネシウムクロライドのグリニヤール
試薬THF溶液を得た。この溶液を滴定法により定量し
たところ、収率は95モル%であった。得られたグリニ
ヤール試薬THF溶液は、グリニヤール試薬濃度2.0
モル/kgであった。THFの仕込全量は4.3倍モル
(対グリニヤール試薬)であった。
ガラス瓶に採り、表3の温度で保管し沈殿物或いは結晶
の析出の状況を観察したところ、表3、試料5(実施例
4)の結果を得た。 比較例4 窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下
ロートを備えた1lの4つ口フラスコに削状マグネシウ
ム24.1g(1.0モル)、THF(a1)25g、
臭化ベンゼン4.7g(0.03モル)を仕込み、加温
してマグネシウムを活性化する。還流下、これに塩化ベ
ンゼン109.2g(0.97モル)及びTHF(a
2)235gの混合液を、5時間かけて滴下した。さら
に3時間還流を続け、室温に冷却後、THF(a3)7
9gを仕込み、不溶物を窒素雰囲気下、濾過して除去す
ると、表3の試料6(比較例4)に示すフェニルマグネ
シウムクロライドのグリニヤール試薬THF溶液を得
た。この溶液を滴定法により定量したところ、収率は9
5モル%であった。得られたグリニヤール試薬THF溶
液は、グリニヤール試薬濃度2.0モル/kgであっ
た。THFの仕込全量は4.9倍モル(対グリニヤール
試薬)であった。
ガラス瓶に採り、表3の温度で保管し沈殿物或いは結晶
の析出の状況を観察したところ、表3、試料6(比較例
4)の結果を得た。
例2)、試料3(実施例3)と試料4(比較例3)、試
料5(実施例4)と試料6(比較例4)を相互に比較す
ると、DMGを添加した本発明の効果が顕著に現れてい
る。
ロートを備えた1lの4つ口フラスコに削状マグネシウ
ム24.1g(1.0モル)、THF(a1)25g、
n−ブチルクロライド2.8g(0.03モル)、ヨウ
素0.03gを仕込み、加温してマグネシウムを活性化
する。還流下、これにn−ブチルクロライド89.8g
(0.97モル)及びTHF(a2)200gの混合液
を、5時間かけて滴下した。さらに3時間還流を続け、
室温に冷却後、THF(a3)5gと一般式(2)で表
される各種のアルキレングリコールジアルキルエーテル
(d)gを仕込み、不溶物を窒素雰囲気下、濾過して除
去すると、表4の試料1〜4(実施例5)に示すn−ブ
チルマグネシウムクロライドのグリニヤール試薬THF
溶液を得た。この溶液を滴定法により定量したところ、
収率は(e)モル%であった。得られたグリニヤール試
薬THF溶液は、グリニヤール試薬濃度(f)モル/k
gであった。THFの仕込全量は(t)倍モル(対グリ
ニヤール試薬)であった。
ガラス瓶に採り、表4の温度で保管し沈殿物或いは結晶
の析出の状況を観察したところ、表4、試料1〜4(実
施例5)の結果を得た。 比較例5 窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下
ロートを備えた1lの4つ口フラスコに削状マグネシウ
ム24.1g(1.0モル)、THF(a1)25g、
n−ブチルクロライド2.8g(0.03モル)、ヨウ
素0.03gを仕込み、加温してマグネシウムを活性化
する。還流下、これにn−ブチルクロライド89.8g
(0.97モル)及びTHF(a2)200gの混合液
を、5時間かけて滴下した。さらに3時間還流を続け、
室温に冷却後、THF(a3)50gを仕込み、不溶物
を窒素雰囲気下、濾過して除去すると、表4の試料5
(比較例5)に示すn−ブチルマグネシウムクロライド
のグリニヤール試薬THF溶液を得た。この溶液を滴定
法により定量したところ、収率は98モル%であった。
得られたグリニヤール試薬THF溶液は、グリニヤール
試薬濃度2.5モル/kgであった。THFの仕込全量
は3.9倍モル(対グリニヤール試薬)であった。
ガラス瓶に採り、表4の温度で保管し沈殿物或いは結晶
の析出の状況を観察したところ、表4、試料5(比較例
5)の結果を得た。 実施例6 窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下
ロートを備えた1lの4つ口フラスコに削状マグネシウ
ム24.1g(1.0モル)、THF(a1)25g、
t−ブチルクロライド2.8g(0.03モル)、ヨウ
素0.03gを仕込み、加温してマグネシウムを活性化
する。還流下、これにt−ブチルクロライド89.8g
(0.97モル)及びTHF(a2)275gの混合液
を、5時間かけて滴下した。さらに3時間還流を続け、
室温に冷却後、THF(a3)55gと一般式(2)で
表される各種のアルキレングリコールジアルキルエーテ
ル(d)gを仕込み、不溶物を窒素雰囲気下、濾過して
除去すると、表4の試料6〜9(実施例6)に示すt−
ブチルマグネシウムクロライドのグリニヤール試薬TH
F溶液を得た。この溶液を滴定法により定量したところ
収率は(e)モル%であった。得られたグリニヤール試
薬THF溶液は、グリニヤール試薬濃度(f)モル/k
gであった。THFの仕込全量は(t)倍モル(対グリ
ニヤール試薬)であった。
ガラス瓶に採り、表4の温度で保管し沈殿物或いは結晶
の析出の状況を観察したところ、表4、試料6〜9(実
施例6)の結果を得た。 比較例6 窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下
ロートを備えた1lの4つ口フラスコに削状マグネシウ
ム24.1g(1.0モル)、THF(a1)25g、
t−ブチルクロライド2.8g(0.03モル)、ヨウ
素0.03gを仕込み、加温してマグネシウムを活性化
する。還流下、これにt−ブチルクロライド89.8g
(0.97モル)及びTHF(a2)275gの混合液
を、5時間かけて滴下した。さらに3時間還流を続け、
室温に冷却後、THF(a3)100gを仕込み、不溶
物を窒素雰囲気下、濾過して除去すると、表4の試料1
0(比較例6)に示すt−ブチルマグネシウムクロライ
ドのグリニヤール試薬THF溶液を得た。この溶液を滴
定法により定量したところ収率は94モル%であった。
得られたグリニヤール試薬THF溶液は、グリニヤール
試薬濃度1.8モル/kgであった。THFの仕込全量
は5.9倍モル(対グリニヤール試薬)であった。
ガラス瓶に採り、表4の温度で保管し沈殿物或いは結晶
の析出の状況を観察したところ、表4、試料10(比較
例6)の結果を得た。
例6を相互に比較すると、一般式(2)で表される各種
のアルキレングリコールジアルキルエーテルを添加した
本発明の効果が顕著に現れている。
ロートを備えた1lの4つ口フラスコに削状マグネシウ
ム24.1g(1.0モル)、THF25g、n−ブチ
ルクロライド2.8g(0.03モル)、ヨウ素0.0
3gを仕込み、加温してマグネシウムを活性化する。還
流下、これにn−ブチルクロライド89.8g(0.9
7モル)及びTHF350gの混合液を、5時間かけて
滴下した。さらに3時間還流を続け、室温に冷却後、T
HF328gを仕込み、不溶物を窒素雰囲気下、濾過し
てn−ブチルマグネシウムクロライドのグリニヤール試
薬THF溶液を得た。この溶液を滴定法により定量した
ところ収率は98モル%であった。得られたグリニヤー
ル試薬THF溶液は、グリニヤール試薬濃度1.2モル
/kgであった。THFの仕込全量は9.9倍モル(対
グリニヤール試薬)であった。
て混合し、試料溶液(グリニヤール試薬濃度(f)モル
/kg)を得た。この試料溶液60gを窒素雰囲気下、
密栓したガラス瓶に採り、表5の温度で保管し、沈殿物
或いは結晶の析出の状況を観察したところ、表5の試料
2〜10(実施例7)および試料1(比較例7),試料
11(比較例8)の結果を得た。
液中に0.1%以上含まれている場合に本発明の効果が
現れるが、DMGが無添加の場合(試料1)や50%を
超えて含まれる(試料11)とかえって沈殿が析出して
くることを示している。
ロートを備えた(k)mlの4つ口フラスコに削状マグ
ネシウム24.1g(1.0モル)、THF(a1)2
5g、n−ブチルクロライド2.8g(0.03モ
ル)、ヨウ素0.03gを仕込み、加温してマグネシウ
ムを活性化する。還流下、これにn−ブチルクロライド
90.3g(0.97モル)、THF(a2)g、DM
G(d1)g及びトルエン(h)gの混合液を5時間か
けて滴下した。さらに3時間還流を続け、室温に冷却
後、THF(a3)g、DMG(d2)gを仕込み、不
溶物を窒素雰囲気下、濾過してn−ブチルマグネシウム
クロライドのグリニヤール試薬THF溶液を得た。この
溶液を滴定法により定量したところ収率は(e)モル%
であった。得られたグリニヤール試薬THF溶液は、グ
リニヤール試薬濃度(f)モル/kgであった。THF
の仕込全量は(t)倍モル(対グリニヤール試薬)であ
った。
ガラス瓶に採り、表6の温度で保管し沈殿物或いは結晶
の析出の状況を観察したところ、表6の結果を得た。表
6は、THFがグリニヤール試薬に対し1.0倍モルの
試料1(比較例9)では効果が現れず、1.5倍モルか
ら本発明の効果が現われ、2倍モル以上ある場合はDM
Gを添加することにより、沈殿物の析出が防止されると
いう本発明の効果が顕著に現れることを示している。
ロートを備えた1lの4つ口フラスコに削状マグネシウ
ム24.1g(1.0モル)、ジエチルエーテル25
g、n−ブチルクロライド2.8g(0.03モル)、
ヨウ素0.03gを仕込み、加温してマグネシウムを活
性化する。還流下、これにn−ブチルクロライド89.
8g(0.97モル)及びジエチルエーテル258gの
混合液を、5時間かけて滴下した。さらに3時間還流を
続け、室温に冷却後、ジエチルエーテル45gを仕込
み、不溶物を窒素雰囲気下、濾過してn−ブチルマグネ
シウムクロライドのグリニヤール試薬ジエチルエーテル
溶液を得た。この溶液を滴定法により定量したところ収
率は98モル%であった。得られたグリニヤール試薬ジ
エチルエーテル溶液は、グリニヤール試薬濃度2.2モ
ル/kgであった。
gを加えて混合し試料溶液(グリニヤール試薬濃度2.
0モル/kg)を得て、25℃で保管したところ、2時
間後に沈殿物の析出が起こった。 比較例11 窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下
ロートを備えた1lの4つ口フラスコに削状マグネシウ
ム24.1g(1.0モル)、ジエチルエーテル25
g、n−ブチルクロライド2.8g(0.03モル)、
ヨウ素0.03gを仕込み、加温してマグネシウムを活
性化する。還流下、これにn−ブチルクロライド89.
8g(0.97モル)及びジエチルエーテル258gの
混合液を、5時間かけて滴下した。さらに3時間還流を
続け、室温に冷却後、ジエチルエーテル45gを仕込
み、不溶物を窒素雰囲気下、濾過してn−ブチルマグネ
シウムクロライドのグリニヤール試薬ジエチルエーテル
溶液を得た。この溶液を滴定法により定量したところ収
率は98モル%であった。得られたグリニヤール試薬ジ
エチルエーテル溶液は、グリニヤール試薬濃度2.2モ
ル/kgであった。
トリエチレングリコールジメチルエーテル4gを加えて
混合したところ(グリニヤール試薬濃度2.0モル/k
g)直ちに沈殿物の析出が起こった。 比較例12 窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下
ロートを備えた1lの4つ口フラスコに削状マグネシウ
ム24.1g(1.0モル)、トリエチレングリコール
ジメチルエーテル25g、n−ブチルクロライド2.8
g(0.03モル)、ヨウ素0.03gを仕込み、加温
してマグネシウムを活性化する。還流下、これにn−ブ
チルクロライド89.8g(0.97モル)及びトリエ
チレングリコールジメチルエーテル250gの混合液
を、5時間かけて滴下した。さらに3時間100℃を保
った後、室温に冷却して、n−ブチルマグネシウムクロ
ライドのグリニヤール試薬トリエチレングリコールジメ
チルエーテル溶液を得た。この溶液を滴定法により定量
したところ収率は98モル%、グリニヤール試薬濃度
2.5モル/kgであった。この溶液は反応中から冷却
後まで終始沈殿物が懸濁した状態であった。 比較例13 窒素雰囲気下、温度計、還流冷却器、撹拌機および滴下
ロートを備えた1lの4つ口フラスコに削状マグネシウ
ム24.1g(1.0モル)、ジブチルエーテル25
g、n−ブチルクロライド2.8g(0.03モル)、
ヨウ素0.03gを仕込み、加温してマグネシウムを活
性化する。100℃でこれにn−ブチルクロライド8
9.8g(0.97モル)及びジブチルエーテル250
gの混合液を5時間かけて滴下した。さらに3時間10
0℃を保った後、室温に冷却、n−ブチルマグネシウム
クロライドのグリニヤール試薬ジブチルエーテル溶液を
得た。この溶液を滴定法により定量したところ収率は9
5モル%、グリニヤール試薬濃度2.4モル/kgであ
った。この溶液は反応中から冷却後まで終始沈殿物が懸
濁した状態だった。これにDMG20gを加えるとさら
に析出物が増えた。
F以外のエーテル系溶媒或いはアルキレングリコールエ
ーテル類のみから成るグリニヤール試薬エーテル溶液の
場合であったが、沈殿物が発生しこれを抑制することが
できなかった。
ラヒドロフラン溶液の沈殿物或いは結晶の析出を顕著に
抑制或いは防止することができ、グリニヤール試薬溶液
を安定化することができる。
Claims (4)
- 【請求項1】グリニヤール試薬のテトラヒドロフラン溶
液と、アルキレングリコールエーテル類とから成る安定
化されたグリニヤール試薬テトラヒドロフラン溶液。 - 【請求項2】テトラヒドロフランがグリニヤール試薬に
対して1.5倍モル〜24倍モル、並びにアルキレング
リコールエーテル類が、グリニヤール試薬テトラヒドロ
フラン溶液中に0.1重量%〜50重量%含まれる請求
項1記載の安定化されたグリニヤール試薬テトラヒドロ
フラン溶液。 - 【請求項3】グリニヤール試薬のテトラヒドロフラン溶
液に、アルキレングリコールエーテル類を共存させるこ
とを特徴とするグリニヤール試薬テトラヒドロフラン溶
液の安定化法。 - 【請求項4】テトラヒドロフランがグリニヤール試薬に
対して1.5倍モル〜24倍モル、並びにアルキレング
リコールエーテル類が、グリニヤール試薬テトラヒドロ
フラン溶液中に0.1重量%〜50重量%含まれる請求
項3記載のグリニヤール試薬テトラヒドロフラン溶液の
安定化法。
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JP11512298A JP3977919B2 (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | グリニヤール試薬溶液又はその安定化法 |
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Publications (2)
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JPH11302287A true JPH11302287A (ja) | 1999-11-02 |
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JP11512298A Expired - Lifetime JP3977919B2 (ja) | 1998-04-24 | 1998-04-24 | グリニヤール試薬溶液又はその安定化法 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003059889A1 (fr) * | 2002-01-10 | 2003-07-24 | Takeda Chemical Industries, Ltd. | Procede relatif a l'elaboration de compose d'imidazole fondu, reactif de reformatsky sous forme stable, et procede d'elaboration correspondant |
JP2005521738A (ja) * | 2002-04-04 | 2005-07-21 | ダウ・コ−ニング・コ−ポレ−ション | 不飽和有機化合物のグリニャール製造 |
JP2006265162A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Nichia Chem Ind Ltd | トリアルキルガリウムの製造方法 |
US8278470B2 (en) | 2005-03-23 | 2012-10-02 | Nichia Corporation | Method for producing trialkyl gallium |
JP2014009170A (ja) * | 2012-06-28 | 2014-01-20 | Toray Fine Chemicals Co Ltd | ケイ素化合物の製造方法 |
-
1998
- 1998-04-24 JP JP11512298A patent/JP3977919B2/ja not_active Expired - Lifetime
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KR100827257B1 (ko) * | 2002-01-10 | 2008-05-07 | 다케다 야쿠힌 고교 가부시키가이샤 | 융합 이미다졸 화합물의 제조 방법, 안정한 형태의레포르마츠키 시약 및 이의 제조 방법 |
EP2275411A2 (en) | 2002-01-10 | 2011-01-19 | Takeda Pharmaceutical Company Limited | Reformatsky Reagent in Stable Form and Process for Producing the Same |
JP2005521738A (ja) * | 2002-04-04 | 2005-07-21 | ダウ・コ−ニング・コ−ポレ−ション | 不飽和有機化合物のグリニャール製造 |
JP2006265162A (ja) * | 2005-03-23 | 2006-10-05 | Nichia Chem Ind Ltd | トリアルキルガリウムの製造方法 |
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