JPH11302036A - 酸化チタン膜付き基板および酸化チタン膜の形成法 - Google Patents

酸化チタン膜付き基板および酸化チタン膜の形成法

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JPH11302036A
JPH11302036A JP10113112A JP11311298A JPH11302036A JP H11302036 A JPH11302036 A JP H11302036A JP 10113112 A JP10113112 A JP 10113112A JP 11311298 A JP11311298 A JP 11311298A JP H11302036 A JPH11302036 A JP H11302036A
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titanium oxide
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anatase
thin film
film
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Ryuta Waseda
隆太 早稲田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶化度が高く、従って光触媒機能の優れた
アナターゼ型酸化チタンを含む薄膜を得ること。 【解決手段】 基板上の少なくとも片面に1層以上の薄
膜を形成し、少なくともその最上層が、X線回折による
ところの結晶相としてアナターゼ型酸化チタンを含む薄
膜であって、該薄膜の膜厚Dと、アナターゼ型酸化チタ
ンのX線回折ピークの強度Iとの関係が、アナターゼ
(101)面において、I(101)≧18D−250 アナターゼ(200)面において、I(200)≧ 2D− 40 である酸化チタン膜付き基板。なお、検出線:Cukα1
線、出力:Cu管球使用で40kV、100mA、走査速度:2°
/min、使用スリット:発散スリット 0.2mm, 散乱スリ
ット 8mm(受光スリット 無し)、付帯条件:薄膜アタ
ッチメント使用のX線回折条件による。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板、特にガラス
基板上にアナターゼ型酸化チタンを含む薄膜を形成し、
その光触媒作用により抗菌、防汚、親水・防曇性等を発
現した酸化チタン膜付き基板、および酸化チタン膜の形
成法に関する。
【0002】
【従来技術および解決すべき課題】特再平8−829375号
公報には、基材の表面を、酸化チタン等の光触媒膜、例
えばアナターゼ型酸化チタン膜で被覆し、光励起するこ
とにより、鏡、レンズ、ガラス、その他の透明基材表面
を親水化し、防曇、基材表面の防汚、清浄化に有益であ
ること、基材がアルカリ含有ガラスの場合、ガラスから
のアルカリイオンの上記膜への拡散、反応により、光触
媒機能を失活させるが、それを防ぐためにシリカ等の下
地膜を介在させること等が開示されている。
【0003】特開平9−920 号公報には、光触媒膜、特
にアナターゼ型酸化チタン膜の結晶配向性において、
(101)、(200)、(211)面以外のX線回折強度が殆ど
ないこと、殊に(101)面以外のX線回折強度が殆どない
こと、上記酸化チタン膜はチタン化合物(溶液)を基材
に塗布し、酸化雰囲気下で熱分解させて得ること、膜厚
は 600〜1000nmの範囲が好適で、それより薄くなるほど
光触媒能力が低下すること、ガラス基材としては無アル
カリガラス、あるいは結晶化ガラスが、ガラス中のナト
リウムの析出が抑えられ、光触媒膜の光触媒能力を維持
できること等が開示されている。
【0004】本発明においては、アナターゼ型酸化チタ
ン膜の結晶化度に着目し、結晶化度が高ければ薄い膜で
も充分な光触媒機能を有し、長期にわたりその能力が発
揮できるという知見を得、その酸化チタン膜付き基板、
および酸化チタン膜の形成法を提起するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上の少な
くとも片面に1層以上の薄膜を形成し、少なくともその
最上層が、X線回折によるところの結晶相としてアナタ
ーゼ型酸化チタンを含む薄膜であって、該薄膜の膜厚D
と、アナターゼ型酸化チタンのX線回折ピークの強度I
との関係が、 アナターゼ (101)面において、I(101)≧18D−250 アナターゼ(200)面において、I(200)≧ 2D− 40 の関係にあること、但し上記X線回折測定条件が、 検出線 Cukα1 線 出力 Cu管球使用 40kV、100mA 走査速度 2°/min 使用スリット 発散スリット 0.2mm、散乱スリット 8m
m(受光スリット 無し) 付帯条件 薄膜アタッチメント使用 である酸化チタン膜付き基板である。(なお、上記X線
回折装置に付設する薄膜アタッチメントは、通例薄膜の
X線回折測定に適用する一般的なものであり、入射X線
角度が低角(1゜)にでき、スリット間隔が広く採れ、
膜部分の回折強度が大きく、分解能に優れるものであ
る。)
【0006】前記酸化チタン膜付き基板において、膜厚
Dが、30nm≦D≦300nm であることが好ましい。
【0007】さらに、基板がクリアーなガラス基板であ
って、異屈折率の下地膜を介在させることにより、膜面
反射率が20%以下とすることが望ましい。
【0008】また、別の態様において、基板がクリアー
なガラス基板であって、該ガラス基板の片面にアナター
ゼ型酸化チタンを含む薄膜を最上層とする1層以上の薄
膜を形成し、他の面に反射金属層を配した裏面反射鏡と
することもできる。
【0009】本発明はまた、前記酸化チタン膜付き基板
における酸化チタン膜の形成法において、前記アナター
ゼ型酸化チタンを含む薄膜を、CVD法により成膜する
方法である。
【0010】前記酸化チタン膜の形成法において、有機
チタン化合物を用い、常圧CVD法により基板温度400
〜600℃で成膜することが望ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明においては、基板、特にガ
ラス基板の片面に形成した膜は、X線回折によるところ
の結晶相としてアナターゼ型酸化チタンを含む薄膜とす
るが、アモルファス形態の酸化チタンは勿論、アモルフ
ァス形態の酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニ
ウム等の他の酸化物相を含んでもよい。
【0012】また、該薄膜の下層に、他の薄膜、例えば
光干渉作用により膜面反射率を低減するための異屈折率
層を介在させたり、アナターゼ型酸化チタンを主とする
薄膜が50nm以下程度であって、アルカリ含有ガラス基板
からのアルカリ分の滲出、それによる光触媒機能の低下
を来す恐れがあるときは、アルカリバリアー層を介在さ
せたり、それらの多層膜を介在させることができる。
【0013】勿論、アナターゼ型酸化チタンを主とする
薄膜を基板のもう一方の面にも形成してもよく、また、
その場合でも上記したような下層膜を介在させることも
できる。
【0014】また、透明基板の片面に、前記アナターゼ
型酸化チタンを主とする薄膜、あるいは更に前記した下
層膜を形成し、他の面には反射金属層を形成して防曇、
防汚性の裏面反射鏡とすることもできる。
【0015】本発明において、アナターゼ型酸化チタン
を主成分とする薄膜の膜厚Dと、アナターゼ型酸化チタ
ンのX線回折ピークの強度Iとの関係が、 アナターゼ (101)面において、18D−250≦I(101) -
---ライン1 アナターゼ(200)面において、 2D− 40≦I(200) -
---ライン2 の関係であり、但し上記X線回折測定条件を、 検出線 Cukα1 線 出力 Cu管球使用 40kV、100mA 走査速度 2°/min 使用スリット 発散スリット 0.2mm、散乱スリット 8m
m(受光スリット 無し) 付帯条件 薄膜アタッチメント使用 (以下特定X線回折測定条件という)とするものであ
る。
【0016】添付図1は、X線回折強度I(cps) と膜厚
D(nm)の関係を示したグラフであり、ピーク強度I
(101) がライン1を、I(200) がライン2を、夫々上回
る領域を必須領域とする。この領域は常圧CVD法によ
る成膜により達成できるもので、該領域においては、
エネルギー光による励起、酸化チタンの活性化により、
例えば30nm程度の膜厚において、水との接触角を10°以
下にできる。上記接触角10°は親水性、すなわち防曇性
を示す目安となるものであり、通常の無処理のガラス板
においては30°以上であって、細かい水滴が付着した場
合そのまま曇り状態となる。また50nm程度以上の膜厚に
おいて、基板のアルカリ分、具体例としてはソーダ石灰
系ガラスのナトリウム分の滲出によるアナターゼの変
質、それによる光触媒機能の失活を抑制でき、従ってア
ルカリバリアーを目的とする下地層を特に必要としな
い。
【0017】前記範囲に対しピーク強度I(101) 、I
(200) が、夫々ライン1、ライン2を下回る場合は、ア
ナターゼ型酸化チタンの結晶度が低いことをあらわし、
光触媒機能が充分には発揮されず、比較的厚い膜を形成
しても、アルカリ含有ガラス基板を用いた場合におい
て、アルカリ分の滲出により光触媒機能を喪失する。
なお、X線回折ピーク強度Iの上限を特定するものでは
ないが、本発明者等による試験によれば、上記特定X線
回折測定条件下において、 アナターゼ (101)面において、I(101)≦18D+800
----ライン3 アナターゼ(200)面において、I(200)≦ 2D+ 80
----ライン4 の範囲に収斂する。
【0018】先述特開平9−920 号公報には、アナター
ゼ型酸化チタン膜はチタン化合物(溶液)を基材に塗布
し、酸化雰囲気下で熱分解させて得ること、膜厚は 600
〜1000nmの範囲が好適でそれより薄くなるほど光触媒能
力が低下すること、ガラス基板としては、無アルカリガ
ラス、あるいは結晶化ガラスがガラス中のナトリウムの
析出が抑えられること等が記載されているが、本発明に
おいては、前記のとおり、アナターゼ型酸化チタンの結
晶度を向上させたことにより、膜厚30nm程度であっても
充分光触媒機能が発揮でき、膜厚50nmを越えるとアルカ
リバリアー下地層も不要である。
【0019】膜厚は 30nm未満であると、光触媒機能を
発揮させるうえで不充分であり、他方1000nmを越えても
光触媒上の更なる作用効果は望めず、従って30〜1000nm
の範囲とする。なお、薄膜厚側においては、50μm 未満
の場合、アルカリ含有ガラス基板を採用した場合、アル
カリの浸出を来す恐れがあるため、アルカリバリアー下
地層(例えばシリカ系)を介在させるのが好ましい。高
膜厚側においては、殊更厚くする必要はなく、厚膜とす
るほど虹彩色が目立ち視感を損ねる恐れがあるため、 3
00nm以下程度とするのが望ましい。すなわちより好まし
い膜厚範囲としては50〜 300nmである。
【0020】なお、クリアーなガラス基板に、直にアナ
ターゼ型酸化チタンを主とする薄膜を形成した場合、そ
の屈折率が2.4 程度と大きいために可視光反射率が高
く、透視性が妨げられ、グレアー感が強いが、異屈折率
の下地膜(好ましくは屈折率が1.9より低いか、 2.7よ
り高いもの)を介在させることにより、反射率を20%以
下とすることができる。
【0021】本発明において、基板に、CVD法、特に
常圧CVD法でアナターゼ型酸化チタンを主とする膜を
膜付けすることにより、X線回折によるところの結晶性
に優れ、かつ高い光触媒機能を有する膜が得られる。好
適には基板、例えばソーダ石灰系ガラス基板を、 400〜
600 ℃の範囲、例えば 500℃程度またはそれ以上で加熱
し、有機チタン化合物を用い、常圧CVD法により膜付
けするのが望ましい。
【0022】結晶度の高いアナターゼ型酸化チタンを有
する薄膜を形成する別の方法としては、予め結晶化した
アナターゼ微粉末を、焼結時に結合作用を有する他のバ
インダー粉末とともに基板に塗布し、乾燥、焼付けする
方法も考慮されるが、本発明におけるCVD法において
は、勿論アナターゼ結晶粉末を準備するものではなく、
また上記バインダー材料を敢えて混入する必要はなく、
所定温度下での気相からの基板への付着とともに結晶析
出させることにより、強固な薄膜を形成できる。
【0023】なお、下地膜はその製法手段を特定するも
のではなく、CVD法、スプレー−熱分解法、PVD法
等、適宜の方法で膜付けすればよい。
【0024】
【実施例】〔実施例1〜7〕テトライソプロポキシチタ
ネート(日本曹達(株)製) 300ccをバブリング容器に充
填し、表1のとおりに加温する。バブリングガスは窒素
で流量5L/min 、アシストガスは乾燥空気(露点−70
℃)で流量5L/min である(実施例1〜7において共
通)。ガラス基板はサイズ90mm×90mmで厚みが3mmのソ
ーダ石灰ガラスを用いた。
【0025】成膜時には、ガラス基板を 500℃に加熱し
0.4mm/min の速度でノズル下部を移動させ、酸化チタ
ン膜付きガラスを得た。得られた各サンプルについて、
先述の特定X線回折測定条件下で理学電気(株)製X線回
折装置によりX線回折し、アナターゼ型酸化チタンの
(101)面、(200)面の回折ピーク強度を測定した。更に
JIS R 3106に則り、可視光透過率、可視光反射率を測定
した。
【0026】また、得られた各サンプルについて光触媒
能評価試験を行った。 1.2wt%オレイン酸を含有するア
セトンをサンプルに塗布し、ブラックライト3時間照射
後(0.5mW /cm2)のサンプルと純水との接触角変化を調
べた。
【0027】結果を表1に示す。上記光触媒能評価試験
によると、ブラックライト照射前の接触角が35°前後で
あるのに対し、照射後の各サンプルの接触角が低下する
ことにより、オレイン酸が分解されたことが確認され
た。
【0028】実施例1〜4から、X線回折強度(膜厚)
の増加とともに光触媒機能も増加していることが判る。
なお、実施例5〜7、膜厚 300nm超過になると光触媒機
能の著しい増加は認められない。
【0029】更に、実施例2、3については、酸化チタ
ン膜付け後、1ヶ月放置し、上記同様の光触媒機能評価
試験を行ったところ、ブラックライト照射後の接触角は
夫々8°、2°と殆ど変化が見られず、ガラス基板から
のナトリウム分の影響が殆どないことが分かった。
【0030】〔比較例1〜2〕テトライソプロポキシチ
タネートをアセチルアセトンに溶解した溶液を、実施例
同様の、 500℃に加熱したソーダ石灰ガラスにスプレー
し、熱分解によりアナターゼ型酸化チタン膜を膜付けし
た。得られた各サンプルについて、実施例同様にX線回
折測定、可視光透過率、可視光反射率測定をし、また光
触媒能評価試験を行った。結果を表1に示す。それらス
プレー法で得られた酸化チタン膜はX線回折強度が極端
に弱く、光触媒能も乏しい。
【0031】〔比較例3〜4〕前記比較例同様の溶液
を、前記同様の、 500℃に加熱したソーダ石灰ガラスに
スプレーし、熱分解によりアナターゼ型酸化チタン膜を
膜付けし、更にソーダ石灰ガラスを 500℃に加熱保持し
てアナターゼ型酸化チタンの結晶成長を図った。得られ
た各サンプルについて、実施例同様にX線回折測定、可
視光透過率、可視光反射率測定をし、また光触媒能評価
試験を行った。結果を表1に示す。それらスプレー、加
熱保持で得られた酸化チタン膜はX線回折強度が充分と
はいえず、光触媒能も不充分である。
【0032】更に、比較例3、4については、酸化チタ
ン膜付け後、1ヶ月放置し、上記同様の光触媒機能評価
試験を行ったところ、ブラックライト照射後の接触角は
夫々33°、21°と、ガラス基板からのナトリウム分の浸
出により光触媒機能を喪失し、または機能が著しく低下
していることが分かった。
【0033】〔実施例8〜9〕先の実施例同様のソーダ
石灰ガラス基板に、下層膜を膜付けしたうえで、酸化チ
タン膜を積層、膜付けした。下層膜はアルカリバリアー
としての作用も有するが、反射率低減用膜、あるいは熱
線遮蔽膜としての作用も有する。
【0034】実施例8においては、 500℃のガラス基板
に、鉄のアルコキシド溶液をスプレー−熱分解して酸化
鉄膜を形成したうえで、実施例2と全く同様に酸化チタ
ン膜を形成した。実施例9においては、 500℃のガラス
基板に、コバルトのアルコキシド溶液をスプレー−熱分
解して酸化コバルト膜を形成したうえで、実施例2と全
く同様に酸化チタン膜を形成した。得られた各サンプル
について先の実施例と同様に可視光透過率、可視光反射
率測定、光触媒能評価試験を行った。結果は表2に示す
ように、可視光反射率が低く、光触媒機能も優れてい
た。
【0035】〔実施例10および比較例5〕実施例3、お
よび比較例2の酸化チタン膜付きガラスについて、その
対向面に硝酸銀溶液を用いたいわゆる銀鏡反応により銀
反射膜を膜付けし、鏡を作製した(実施例10および比較
例5)。得られた各サンプルについて鏡の反射二重像の
有無を観察し、また、先の実施例同様に光触媒能評価試
験を行った。
【0036】結果は表2に示すとおり、実施例10サンプ
ルは鏡の二重像も目立たず、光触媒機能も優れたもので
あり、防曇鏡として有用なものである。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、基板に結晶化度の高い
アナターゼ型酸化チタンを含む薄膜が施されたことによ
り、薄い膜でも充分な光触媒機能を発揮し、長期にわた
りその能力が発揮できる。また薄膜の形成も格別高度、
煩雑な技術を必要とせず、容易に成膜できるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例、比較例を対比した、X線回折ピーク強
度−薄膜の膜厚の関係をあらわすグラフである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上の少なくとも片面に1層以上の薄膜
    を形成し、少なくともその最上層が、X線回折によると
    ころの結晶相としてアナターゼ型酸化チタンを含む薄膜
    であって、該薄膜の膜厚Dと、アナターゼ型酸化チタン
    のX線回折ピークの強度Iとの関係が、 アナターゼ (101)面において、I(101)≧18D−250 アナターゼ(200)面において、I(200)≧ 2D− 40 の関係にあること、但し上記X線回折測定条件が、 検出線 Cukα1 線 出力 Cu管球使用 40kV、100mA 走査速度 2°/min 使用スリット 発散スリット 0.2mm、散乱スリット 8m
    m(受光スリット 無し) 付帯条件 薄膜アタッチメント使用 であることを特徴とする酸化チタン膜付き基板。
  2. 【請求項2】膜厚Dが、30nm≦D≦1000nmであることを
    特徴とする請求項1記載の酸化チタン膜付き基板。
  3. 【請求項3】基板がクリアーなガラス基板であって、異
    屈折率の下地膜を介在させることにより、膜面反射率が
    20%以下であることを特徴とする請求項1または2記載
    の酸化チタン膜付き基板。
  4. 【請求項4】基板がクリアーなガラス基板であって、該
    ガラス基板の片面にアナターゼ型酸化チタンを含む薄膜
    を最上層とする1層以上の薄膜を形成し、他の面に反射
    金属層を配したことを特徴とする請求項1ないし3記載
    の酸化チタン膜付き基板。
  5. 【請求項5】請求項1記載の酸化チタン膜付き基板にお
    いて、前記アナターゼ型酸化チタンを含む薄膜を、CV
    D法により成膜することを特徴とする酸化チタン膜の形
    成法。
  6. 【請求項6】有機チタン化合物を用い、常圧CVD法に
    より基板温度400〜600℃で成膜することを特徴とする請
    求項5記載の酸化チタン膜の形成法。
JP10113112A 1998-04-23 1998-04-23 酸化チタン膜付き基板および酸化チタン膜の形成法 Pending JPH11302036A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009526700A (ja) * 2006-02-14 2009-07-23 ピルキントン オートモーティヴ リミテッド 車両用板ガラス

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