JPH11301461A - ブレーキ装置 - Google Patents
ブレーキ装置Info
- Publication number
- JPH11301461A JPH11301461A JP10331109A JP33110998A JPH11301461A JP H11301461 A JPH11301461 A JP H11301461A JP 10331109 A JP10331109 A JP 10331109A JP 33110998 A JP33110998 A JP 33110998A JP H11301461 A JPH11301461 A JP H11301461A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- input
- actuator
- brake
- piston valve
- braking
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B60—VEHICLES IN GENERAL
- B60T—VEHICLE BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF; BRAKE CONTROL SYSTEMS OR PARTS THEREOF, IN GENERAL; ARRANGEMENT OF BRAKING ELEMENTS ON VEHICLES IN GENERAL; PORTABLE DEVICES FOR PREVENTING UNWANTED MOVEMENT OF VEHICLES; VEHICLE MODIFICATIONS TO FACILITATE COOLING OF BRAKES
- B60T13/00—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems
- B60T13/74—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with electrical assistance or drive
- B60T13/745—Transmitting braking action from initiating means to ultimate brake actuator with power assistance or drive; Brake systems incorporating such transmitting means, e.g. air-pressure brake systems with electrical assistance or drive acting on a hydraulic system, e.g. a master cylinder
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Transportation (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Braking Systems And Boosters (AREA)
- Regulating Braking Force (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構成によりペダル踏力とアクチュエー
タとの2系統の入力に応じてブレーキ圧を高い精度で制
御できるようにして、回生ブレーキ装置を備えた車両に
搭載するのに好適なブレーキ装置を提供すること。 【解決手段】 運転者の制動操作力が入力される入力部
材aと、この入力部材aに連動されてシリンダb内をス
ライドして圧力室cの容積を変動させるピストン弁d
と、このピストン弁dに、前記制動操作力が作用するの
と同じ方向に推力を与えるアクチュエータeと、圧力室
cとホイルシリンダfとを結ぶブレーキ回路gと、入力
部材aに入力される操作力を検出する入力センサhと、
入力手段としてこの入力センサhを含み、入力手段の検
出に基づいて前記アクチュエータeを駆動させるコント
ロールユニットjとを設けた。
タとの2系統の入力に応じてブレーキ圧を高い精度で制
御できるようにして、回生ブレーキ装置を備えた車両に
搭載するのに好適なブレーキ装置を提供すること。 【解決手段】 運転者の制動操作力が入力される入力部
材aと、この入力部材aに連動されてシリンダb内をス
ライドして圧力室cの容積を変動させるピストン弁d
と、このピストン弁dに、前記制動操作力が作用するの
と同じ方向に推力を与えるアクチュエータeと、圧力室
cとホイルシリンダfとを結ぶブレーキ回路gと、入力
部材aに入力される操作力を検出する入力センサhと、
入力手段としてこの入力センサhを含み、入力手段の検
出に基づいて前記アクチュエータeを駆動させるコント
ロールユニットjとを設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブレーキ装置に関
し、特に、制動時に運動エネルギを電気エネルギに変換
して回収する回生ブレーキを備えた車両に搭載するのに
好適なブレーキ装置に関する。
し、特に、制動時に運動エネルギを電気エネルギに変換
して回収する回生ブレーキを備えた車両に搭載するのに
好適なブレーキ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブレーキ装置としては、例えば、
特開昭63−50864号公報記載の倍力比例制御装置
(第1従来技術)や、特開平6−286592号公報記
載のブレーキ装置(第2従来技術)やあるいは特開平4
−87867号公報記載のブレーキ装置(第3従来技
術)のように運転者のブレーキ操作の有無にかかわらず
各輪のブレーキ圧を任意に制御するようにした装置が知
られている。
特開昭63−50864号公報記載の倍力比例制御装置
(第1従来技術)や、特開平6−286592号公報記
載のブレーキ装置(第2従来技術)やあるいは特開平4
−87867号公報記載のブレーキ装置(第3従来技
術)のように運転者のブレーキ操作の有無にかかわらず
各輪のブレーキ圧を任意に制御するようにした装置が知
られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、地球
環境の改善策の1つとしてCO2 の排出量の低減が図ら
れており、これを達成するために車両の推進装置として
電力により駆動するものが提案されている。そして、こ
のような電力駆動の車両にあっては、減速時に、回生ブ
レーキ装置により車両の運動エネルギを電気エネルギと
して回収し、駆動力として再利用するることが成されて
いる。
環境の改善策の1つとしてCO2 の排出量の低減が図ら
れており、これを達成するために車両の推進装置として
電力により駆動するものが提案されている。そして、こ
のような電力駆動の車両にあっては、減速時に、回生ブ
レーキ装置により車両の運動エネルギを電気エネルギと
して回収し、駆動力として再利用するることが成されて
いる。
【0004】このような車両にあっては、運転者が減速
にあたり制動操作を行っている時に上記回生ブレーキに
よるエネルギ回収が行われると、実質的な制動力が変化
してしまい、運転者は制動操作量と制動力とが一致しな
い違和感を感じるという問題があった。
にあたり制動操作を行っている時に上記回生ブレーキに
よるエネルギ回収が行われると、実質的な制動力が変化
してしまい、運転者は制動操作量と制動力とが一致しな
い違和感を感じるという問題があった。
【0005】上述の第1従来技術は単なる倍力装置であ
り、上述の問題を解決することはできない。一方、上述
の第2従来技術および第3従来技術は、アクチュエータ
の駆動を制御することによりブレーキ圧を任意に制御す
る技術であるから、この従来技術を用いて、その制御手
段が、回生ブレーキ装置を作動させた時に、回生ブレー
キ装置により得られる制動力の分だけブレーキ圧を減圧
させる制御を実行するようにすれば、制動操作量に対す
るトータルの制動力が変化せず、運転者が違和感を感じ
ないようにすることは可能である。
り、上述の問題を解決することはできない。一方、上述
の第2従来技術および第3従来技術は、アクチュエータ
の駆動を制御することによりブレーキ圧を任意に制御す
る技術であるから、この従来技術を用いて、その制御手
段が、回生ブレーキ装置を作動させた時に、回生ブレー
キ装置により得られる制動力の分だけブレーキ圧を減圧
させる制御を実行するようにすれば、制動操作量に対す
るトータルの制動力が変化せず、運転者が違和感を感じ
ないようにすることは可能である。
【0006】しかしながら、上述の第2・第3従来技術
を用いて、回生ブレーキ装置の作動時にブレーキ圧を制
御する構成としても、以下に述べるような解決すべき課
題が残るものであった。1) 第2・第3従来技術は、各
輪のホイルシリンダに対して複数の制御弁が必要であり
構造が複雑になり、装置の大型化やコストアップを招
く。2) 第2・第3従来技術は、ブレーキ圧の制御を行
う時にはマスタシリンダとホイルシリンダとを結ぶブレ
ーキ回路を遮断するため、ホイルシリンダ側の負荷情報
が得られなくなり、ホイルシリンダ側の負荷の変化に応
じた精度の高い制御を行うことができない。
を用いて、回生ブレーキ装置の作動時にブレーキ圧を制
御する構成としても、以下に述べるような解決すべき課
題が残るものであった。1) 第2・第3従来技術は、各
輪のホイルシリンダに対して複数の制御弁が必要であり
構造が複雑になり、装置の大型化やコストアップを招
く。2) 第2・第3従来技術は、ブレーキ圧の制御を行
う時にはマスタシリンダとホイルシリンダとを結ぶブレ
ーキ回路を遮断するため、ホイルシリンダ側の負荷情報
が得られなくなり、ホイルシリンダ側の負荷の変化に応
じた精度の高い制御を行うことができない。
【0007】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、簡単な構成によりペダル踏力とアクチ
ュエータとの2系統の入力に応じてブレーキ圧を高い精
度で制御できるようにして、回生ブレーキ装置を備えた
車両に搭載するのに好適なブレーキ装置を提供すること
を第1の目的とする。さらに、本発明は、上述の第1の
目的を達成するのに加えて制御応答性の向上を図ること
を第2の目的としている。
なされたもので、簡単な構成によりペダル踏力とアクチ
ュエータとの2系統の入力に応じてブレーキ圧を高い精
度で制御できるようにして、回生ブレーキ装置を備えた
車両に搭載するのに好適なブレーキ装置を提供すること
を第1の目的とする。さらに、本発明は、上述の第1の
目的を達成するのに加えて制御応答性の向上を図ること
を第2の目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明のブレーキ装置は、図1のクレーム対応図
(a)に示すように、運転者の制動操作力が入力される
入力部材aと、この入力部材aに連動されてシリンダb
内をスライドして圧力室cの容積を変動させるピストン
弁dと、このピストン弁dに、前記制動操作力が作用す
るのと同じ方向に推力を与えるアクチュエータeと、前
記圧力室cとホイルシリンダfとを結ぶブレーキ回路g
と、前記入力部材aに入力される操作力を検出する入力
センサhと、入力手段としてこの入力センサhを含み、
入力手段の検出に基づいて前記アクチュエータeを駆動
させるコントロールユニットjと、を備えていることを
特徴とする。
めに、本発明のブレーキ装置は、図1のクレーム対応図
(a)に示すように、運転者の制動操作力が入力される
入力部材aと、この入力部材aに連動されてシリンダb
内をスライドして圧力室cの容積を変動させるピストン
弁dと、このピストン弁dに、前記制動操作力が作用す
るのと同じ方向に推力を与えるアクチュエータeと、前
記圧力室cとホイルシリンダfとを結ぶブレーキ回路g
と、前記入力部材aに入力される操作力を検出する入力
センサhと、入力手段としてこの入力センサhを含み、
入力手段の検出に基づいて前記アクチュエータeを駆動
させるコントロールユニットjと、を備えていることを
特徴とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、図1(a)に示
す請求項1記載のブレーキ装置において、前記コントロ
ールユニットjは、回生ブレーキ装置で発生する制動力
を求める回生制動力演算手段kを有し、前記コントロー
ルユニットjが、運転者が制動操作を行っている時に、
同時に回生ブレーキ装置が作動した場合には、回生ブレ
ーキによる制動力分をホイルシリンダfにおいて発生し
ている制動力から減じるべく制御圧力を低減させるよう
アクチュエータeの駆動力を低減させる制御を実行する
よう構成した。
す請求項1記載のブレーキ装置において、前記コントロ
ールユニットjは、回生ブレーキ装置で発生する制動力
を求める回生制動力演算手段kを有し、前記コントロー
ルユニットjが、運転者が制動操作を行っている時に、
同時に回生ブレーキ装置が作動した場合には、回生ブレ
ーキによる制動力分をホイルシリンダfにおいて発生し
ている制動力から減じるべく制御圧力を低減させるよう
アクチュエータeの駆動力を低減させる制御を実行する
よう構成した。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2記載のブレーキ装置において、前記ピストン弁dある
いは入力部材aの外側に外筒mが軸方向に移動可能に装
着されているとともに、この外筒mのピストン弁dに対
する操作力入力方向を規制するストッパn,n2がピス
トン弁dに設けられ、前記アクチュエータeが、前記外
筒mに対して軸方向に駆動力を与える電動機で構成され
ていることを特徴とする。なお、図1(a)は外筒mを
ピストン弁dの外側に装着した例を示し、図1(b)は
外筒m2を入力部材aの外側に装着した例を示してい
る。
2記載のブレーキ装置において、前記ピストン弁dある
いは入力部材aの外側に外筒mが軸方向に移動可能に装
着されているとともに、この外筒mのピストン弁dに対
する操作力入力方向を規制するストッパn,n2がピス
トン弁dに設けられ、前記アクチュエータeが、前記外
筒mに対して軸方向に駆動力を与える電動機で構成され
ていることを特徴とする。なお、図1(a)は外筒mを
ピストン弁dの外側に装着した例を示し、図1(b)は
外筒m2を入力部材aの外側に装着した例を示してい
る。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2記載のブレーキ装置において、図1(c)に示すよう
に、前記ピストン弁dあるいは入力部材aの外側に外筒
m2が軸方向に移動可能に装着されているとともに(図
においては入力部材aの外側に装着している状態を示し
ている)、この外筒m2のピストン弁dに対する操作力
入力方向を規制するストッパn2がピストン弁dに設け
られ、前記アクチュエータeを構成する電動機と前記外
筒m2との間に、外筒に対して軸方向に駆動力を与える
駆動伝達機構jが設けられていることを特徴とする。
2記載のブレーキ装置において、図1(c)に示すよう
に、前記ピストン弁dあるいは入力部材aの外側に外筒
m2が軸方向に移動可能に装着されているとともに(図
においては入力部材aの外側に装着している状態を示し
ている)、この外筒m2のピストン弁dに対する操作力
入力方向を規制するストッパn2がピストン弁dに設け
られ、前記アクチュエータeを構成する電動機と前記外
筒m2との間に、外筒に対して軸方向に駆動力を与える
駆動伝達機構jが設けられていることを特徴とする。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4記載の
ブレーキ装置において、前記駆動伝達機構jが、前記外
筒の外表面に形成された螺旋溝と、この螺旋溝に係合し
たボールを内周に有し、軸方向の移動を規制されている
とともに入力部材の軸心を中心に回転可能に支持された
ナット部と、このナット部と電動機との間で駆動力の伝
達を行う伝達機構とを備えていることを特徴とする。
ブレーキ装置において、前記駆動伝達機構jが、前記外
筒の外表面に形成された螺旋溝と、この螺旋溝に係合し
たボールを内周に有し、軸方向の移動を規制されている
とともに入力部材の軸心を中心に回転可能に支持された
ナット部と、このナット部と電動機との間で駆動力の伝
達を行う伝達機構とを備えていることを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明では、運転者が制動操作を
行うと、入力部材aに制動操作力が入力され、この操作
入力Aがピストン弁dに伝達され、このピストン弁dが
摺動する。また、この入力部材aの操作入力Aは、直ち
に入力センサhにより検出され、この検出値を含む入力
手段の検出に基づいて、コントロールユニットjがアク
チュエータeを駆動させる。
行うと、入力部材aに制動操作力が入力され、この操作
入力Aがピストン弁dに伝達され、このピストン弁dが
摺動する。また、この入力部材aの操作入力Aは、直ち
に入力センサhにより検出され、この検出値を含む入力
手段の検出に基づいて、コントロールユニットjがアク
チュエータeを駆動させる。
【0014】したがって、ピストン弁dには前記操作入
力Aに加えてアクチュエータeの駆動力による推力Bも
入力され、ピストン弁dは、操作入力Aと推力Bとの合
力により圧力室cを圧縮して制御圧力Cを形成し、この
制御圧力Cがブレーキ回路gを介してホイルシリンダf
に供給され、ホイルシリンダfにおいて制動力が生じ
る。
力Aに加えてアクチュエータeの駆動力による推力Bも
入力され、ピストン弁dは、操作入力Aと推力Bとの合
力により圧力室cを圧縮して制御圧力Cを形成し、この
制御圧力Cがブレーキ回路gを介してホイルシリンダf
に供給され、ホイルシリンダfにおいて制動力が生じ
る。
【0015】この制動力は、ピストン弁dの摺動量によ
り決定されものであり、また、この摺動量は、入力部材
aからの操作入力Aとアクチュエータeからの推力Bと
の合力により決定されるものであるから、運転者の制動
操作力のみに基づいて圧力室cにおいて発生する圧力よ
りも高い制御圧力Cがホイルシリンダfに供給されるも
のであり、推力Bを制御することにより所望の倍力機能
が得られる。なお、この倍力機能の特性は、入力部材a
に入力される制動操作力に対してアクチュエータeの駆
動力をどのように設定するかにより任意に設定すること
ができる。
り決定されものであり、また、この摺動量は、入力部材
aからの操作入力Aとアクチュエータeからの推力Bと
の合力により決定されるものであるから、運転者の制動
操作力のみに基づいて圧力室cにおいて発生する圧力よ
りも高い制御圧力Cがホイルシリンダfに供給されるも
のであり、推力Bを制御することにより所望の倍力機能
が得られる。なお、この倍力機能の特性は、入力部材a
に入力される制動操作力に対してアクチュエータeの駆
動力をどのように設定するかにより任意に設定すること
ができる。
【0016】運転者が制動操作時に、同時に回生ブレー
キ装置を作動させた場合、アクチュエータeの駆動力を
低減させれば、制御圧力Cが低下し、ホイルシリンダf
において発生している制動力を低減させて、トータルの
制動力を一定させることが可能である(請求項2)。
キ装置を作動させた場合、アクチュエータeの駆動力を
低減させれば、制御圧力Cが低下し、ホイルシリンダf
において発生している制動力を低減させて、トータルの
制動力を一定させることが可能である(請求項2)。
【0017】また、ホイルシリンダ圧の変動は、圧力室
cの制御圧力Cの変動として表れ、この圧力室cの制御
圧力Cの変動は、ピストン弁dの位置の変動、すなわ
ち、アクチュエータeならびに入力部材aに対する反力
として表れる。したがって、ホイルシリンダfにおける
負荷の変化は、常時、アクチュエータeの駆動状態でモ
ニタすることができる。
cの制御圧力Cの変動として表れ、この圧力室cの制御
圧力Cの変動は、ピストン弁dの位置の変動、すなわ
ち、アクチュエータeならびに入力部材aに対する反力
として表れる。したがって、ホイルシリンダfにおける
負荷の変化は、常時、アクチュエータeの駆動状態でモ
ニタすることができる。
【0018】運転者が制動操作を行っていないのに制動
力を発生させる自動ブレーキ時は、コントロールユニッ
トjの制御に基づいてアクチュエータeを駆動させる。
これによりアクチュエータeの推力Bがピストン弁dに
入力され、ピストン弁dがストロークして推力Bに応じ
た制御圧力Cがホイルシリンダfに供給される。
力を発生させる自動ブレーキ時は、コントロールユニッ
トjの制御に基づいてアクチュエータeを駆動させる。
これによりアクチュエータeの推力Bがピストン弁dに
入力され、ピストン弁dがストロークして推力Bに応じ
た制御圧力Cがホイルシリンダfに供給される。
【0019】異常の発生によりアクチュエータeが駆動
しなくなった時には、運転者の制動操作力が入力部材a
に入力されると、入力部材aは、ピストン弁dを直接押
してストロークさせ、その操作入力Aに応じた制御圧力
Cがホイルシリンダfに供給される。このように、アク
チュエータeなどに異常が発生しても、制動力を発生さ
れることができる。
しなくなった時には、運転者の制動操作力が入力部材a
に入力されると、入力部材aは、ピストン弁dを直接押
してストロークさせ、その操作入力Aに応じた制御圧力
Cがホイルシリンダfに供給される。このように、アク
チュエータeなどに異常が発生しても、制動力を発生さ
れることができる。
【0020】請求項4記載の発明では、アクチュエータ
eを駆動させると、その駆動力が駆動機構jを介して外
筒m2に入力され、このアクチュエータの推力Bおよび
入力部材aからの操作入力Aとの合力により制御圧力C
を形成する。この構成の場合、アクチュエータeが入力
部材aおよび外筒m2と同軸上に設けられていないた
め、その慣性モーメントを低く抑えることができ、これ
により制御応答性の向上を図ることができる。また、ア
クチュエータeとしては、既存の電動機を用いることが
できる。
eを駆動させると、その駆動力が駆動機構jを介して外
筒m2に入力され、このアクチュエータの推力Bおよび
入力部材aからの操作入力Aとの合力により制御圧力C
を形成する。この構成の場合、アクチュエータeが入力
部材aおよび外筒m2と同軸上に設けられていないた
め、その慣性モーメントを低く抑えることができ、これ
により制御応答性の向上を図ることができる。また、ア
クチュエータeとしては、既存の電動機を用いることが
できる。
【0021】請求項5記載の発明では、アクチュエータ
eを駆動させると、その駆動力が駆動機構jを介して、
ナット部に入力され、この入力によりナットが回転し、
このナット部の内周と外筒m2の外表面に形成された螺
旋溝との相対変位に基づき、外筒m2が軸方向に変位し
て、ピストン弁dを押す。
eを駆動させると、その駆動力が駆動機構jを介して、
ナット部に入力され、この入力によりナットが回転し、
このナット部の内周と外筒m2の外表面に形成された螺
旋溝との相対変位に基づき、外筒m2が軸方向に変位し
て、ピストン弁dを押す。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 (実施の形態1)図2は実施の形態1のブレーキ装置の
全体図である。図においてWCはホイルシリンダであ
り、2つ1組のホイルシリンダWCがそれぞれ第1ブレ
ーキ回路1および第2ブレーキ回路2を介して液圧制御
アクチュエータPAに接続されている。また、この液圧
制御アクチュエータPAに設けられている後述する電動
機26の駆動は、コントロールユニット80により制御
される。
面に基づいて説明する。 (実施の形態1)図2は実施の形態1のブレーキ装置の
全体図である。図においてWCはホイルシリンダであ
り、2つ1組のホイルシリンダWCがそれぞれ第1ブレ
ーキ回路1および第2ブレーキ回路2を介して液圧制御
アクチュエータPAに接続されている。また、この液圧
制御アクチュエータPAに設けられている後述する電動
機26の駆動は、コントロールユニット80により制御
される。
【0023】以下に、図3の断面図に基づいて液圧制御
アクチュエータPAの構成を説明する。この液圧制御ア
クチュエータPAは、図外のブレーキペダルに連結され
たプッシュロッド23に入力された操作力を伝達する操
作力伝達機構22と、この操作力伝達機構22が伝達す
る操作入力Fpに推力Fsを付加する電動機26と、こ
の電動機26による推力Fsと操作入力Fpとに応じた
制御液圧を形成し、その制御液圧を各ブレーキ回路1,
2に出力する液圧制御機構24を備えている。
アクチュエータPAの構成を説明する。この液圧制御ア
クチュエータPAは、図外のブレーキペダルに連結され
たプッシュロッド23に入力された操作力を伝達する操
作力伝達機構22と、この操作力伝達機構22が伝達す
る操作入力Fpに推力Fsを付加する電動機26と、こ
の電動機26による推力Fsと操作入力Fpとに応じた
制御液圧を形成し、その制御液圧を各ブレーキ回路1,
2に出力する液圧制御機構24を備えている。
【0024】前記操作力伝達機構22は、カップ状のケ
ース21に図中左右方向である軸方向に摺動自在に設け
られて前記プッシュロッド23の先端部に連結されたピ
ストン軸39と、このピストン軸39の先端部に一体に
形成されたピストン弁29とから構成されている。
ース21に図中左右方向である軸方向に摺動自在に設け
られて前記プッシュロッド23の先端部に連結されたピ
ストン軸39と、このピストン軸39の先端部に一体に
形成されたピストン弁29とから構成されている。
【0025】前記液圧制御機構24は、筒状のボディ2
7と、このボディ27の一端部に設けられたリザーバタ
ンク28と、前記ボディ27に形成されたシリンダ穴2
7aを第1出力室11と第2出力室12とに画成して前
記ピストン弁29の前方に配置されたフリーピストン3
0と、このフリーピストン30を中立位置に付勢するス
プリング31a,31bとを備えている。そして、液圧
制御機構24は、前記ピストン軸39の摺動位置に応じ
て前記ピストン弁29とフリーピストン30とが油路を
開閉するとともに、第1・第2出力室11,12の容積
を縮めることにより、ホイルシリンダWCのブレーキ液
圧を制御するよう構成されている。
7と、このボディ27の一端部に設けられたリザーバタ
ンク28と、前記ボディ27に形成されたシリンダ穴2
7aを第1出力室11と第2出力室12とに画成して前
記ピストン弁29の前方に配置されたフリーピストン3
0と、このフリーピストン30を中立位置に付勢するス
プリング31a,31bとを備えている。そして、液圧
制御機構24は、前記ピストン軸39の摺動位置に応じ
て前記ピストン弁29とフリーピストン30とが油路を
開閉するとともに、第1・第2出力室11,12の容積
を縮めることにより、ホイルシリンダWCのブレーキ液
圧を制御するよう構成されている。
【0026】前記電動機26は、前記ケース21の内周
面に固定された円筒状のステータ32と、このステータ
32の内周側に回転自在に設けられたロータ33とを備
えている。このロータ33は、内周に円筒状のボールね
じケース34を有した肉厚の円板形状に形成され、ボー
ルねじケース34を介して前後のベアリング35a,3
5bにより回転自在に支持されている。
面に固定された円筒状のステータ32と、このステータ
32の内周側に回転自在に設けられたロータ33とを備
えている。このロータ33は、内周に円筒状のボールね
じケース34を有した肉厚の円板形状に形成され、ボー
ルねじケース34を介して前後のベアリング35a,3
5bにより回転自在に支持されている。
【0027】前記ボールねじケース34の内周に、ボー
ルねじ機構25が設けられている。このボールねじ機構
25は、前記ボールねじケース34の内周面に螺旋状に
形成されたボール雌ねじ溝38と、ピストン軸39の外
周に結合された外筒40の外周にボール雌ねじ溝38と
対向して形成されたボール雄ねじ溝41と、両ねじ溝3
8,41の間に転動自在に介装された鋼鉄製のボール4
4とから構成されている。
ルねじ機構25が設けられている。このボールねじ機構
25は、前記ボールねじケース34の内周面に螺旋状に
形成されたボール雌ねじ溝38と、ピストン軸39の外
周に結合された外筒40の外周にボール雌ねじ溝38と
対向して形成されたボール雄ねじ溝41と、両ねじ溝3
8,41の間に転動自在に介装された鋼鉄製のボール4
4とから構成されている。
【0028】さらに、前記ボールねじケース34の後端
部の外周面には、筒状のコンミュテータ36が装着され
ている。このコンミュテータ36は、ロータ33の外周
に巻装されたコイル50に接続されている一方、その外
周面には、前記コントロールユニット80に図外のハー
ネスを介して接続された導通スプリング37a,37b
を介して導通された給電接触子としてのブラシ36a,
36bが弾接されている。すなわち、コントロールユニ
ット80からの通電が導通スプリング37a,37b、
ブラシ36a,36b、コンミュテータ36を介してコ
イル50に入力される。
部の外周面には、筒状のコンミュテータ36が装着され
ている。このコンミュテータ36は、ロータ33の外周
に巻装されたコイル50に接続されている一方、その外
周面には、前記コントロールユニット80に図外のハー
ネスを介して接続された導通スプリング37a,37b
を介して導通された給電接触子としてのブラシ36a,
36bが弾接されている。すなわち、コントロールユニ
ット80からの通電が導通スプリング37a,37b、
ブラシ36a,36b、コンミュテータ36を介してコ
イル50に入力される。
【0029】なお、前記外筒40は、ピストン軸39と
軸方向に移動自在に装着され、ピストン軸39には、前
記外筒40の先端が突き当たる段部43が形成されてい
る。また、この段部43がストッパ42の内周に突き当
たることで、ピストン弁29およびピストン軸39の図
中右方向の移動が規制されるよう構成されている。
軸方向に移動自在に装着され、ピストン軸39には、前
記外筒40の先端が突き当たる段部43が形成されてい
る。また、この段部43がストッパ42の内周に突き当
たることで、ピストン弁29およびピストン軸39の図
中右方向の移動が規制されるよう構成されている。
【0030】また、前記外筒40の内周には、前記プッ
シュロッド23への入力(操作入力Fp)を検出する入
力センサ81が設けられている。図2に示すように、こ
の入力センサ81ならびに車輪の近傍に設けられて車輪
速を検出する車輪速センサ82がコントロールユニット
80に接続されている。
シュロッド23への入力(操作入力Fp)を検出する入
力センサ81が設けられている。図2に示すように、こ
の入力センサ81ならびに車輪の近傍に設けられて車輪
速を検出する車輪速センサ82がコントロールユニット
80に接続されている。
【0031】前記コントロールユニット80は、図4の
ブロック図に示すとおり、ホイルシリンダ圧を制御すべ
く前記電動機26の作動を制御するブレーキ制御部83
と、少なくとも電力により駆動する推進装置を含む駆動
源の駆動をコントロールする部分であって、減速時に運
動エネルギを電気エネルギとして回収する回生ブレーキ
をコントロールする駆動制御部84とを有している。
ブロック図に示すとおり、ホイルシリンダ圧を制御すべ
く前記電動機26の作動を制御するブレーキ制御部83
と、少なくとも電力により駆動する推進装置を含む駆動
源の駆動をコントロールする部分であって、減速時に運
動エネルギを電気エネルギとして回収する回生ブレーキ
をコントロールする駆動制御部84とを有している。
【0032】前記駆動制御部84は、車輪速センサ82
からの信号に基づいて減速度を検出する減速度演算部8
4aと、この減速度演算部84aで得られた減速度なら
びに後述するブレーキ圧力に基づいて目標とする回生量
を演算する回生制動力演算部84bと、を備えている。
からの信号に基づいて減速度を検出する減速度演算部8
4aと、この減速度演算部84aで得られた減速度なら
びに後述するブレーキ圧力に基づいて目標とする回生量
を演算する回生制動力演算部84bと、を備えている。
【0033】また、前記ブレーキ制御部83は、入力セ
ンサ81において検出される運転者によるブレーキペダ
ル踏力(操作入力Fp)に応じたホイルシリンダ圧力を
演算するシリンダ圧力演算部83aと、電動機26にお
ける駆動電流検出に基づいて電動機26から与える推力
Fsを演算する電動機出力トルク演算部83bと、この
電動機出力トルク演算部83bで得られた推力Fsおよ
び回生制動力演算部84bで得られた目標回生量に基づ
いて、運転者の制動操作に応じた制動力から回生ブレー
キにより生じる制動力に相当する分を減らす量である目
標減圧量(目標電流)を演算する減圧演算部83cと、
現在の電動機26における駆動電流と目標電流との差を
求める目標電流計算部83dと、この目標電流計算部8
3dにおいて得られた電流差に応じて電動機26を駆動
させる電動機駆動回路83eとを備えている。ちなみ
に、図6に示すように、電動機26の出力トルクTM
は、電流Isに比例している。
ンサ81において検出される運転者によるブレーキペダ
ル踏力(操作入力Fp)に応じたホイルシリンダ圧力を
演算するシリンダ圧力演算部83aと、電動機26にお
ける駆動電流検出に基づいて電動機26から与える推力
Fsを演算する電動機出力トルク演算部83bと、この
電動機出力トルク演算部83bで得られた推力Fsおよ
び回生制動力演算部84bで得られた目標回生量に基づ
いて、運転者の制動操作に応じた制動力から回生ブレー
キにより生じる制動力に相当する分を減らす量である目
標減圧量(目標電流)を演算する減圧演算部83cと、
現在の電動機26における駆動電流と目標電流との差を
求める目標電流計算部83dと、この目標電流計算部8
3dにおいて得られた電流差に応じて電動機26を駆動
させる電動機駆動回路83eとを備えている。ちなみ
に、図6に示すように、電動機26の出力トルクTM
は、電流Isに比例している。
【0034】さらに、本実施の形態では、入力センサ8
1からの入力信号の所定周波数帯成分を除去するバンド
パスフィルタ83m、ならびにこの入力信号の位相を所
定角だけ進ませる位相進角シフト部83nとが設けら
れ、かつ、電動機駆動電流の入力信号の所定周波数帯成
分を除去するバンドパスフィルタ83pとが設けられて
いる。これらのバンドパスフィルタ83m,83pは、
操作入力Fpからの高周波ノイズを除去し、後述する油
圧負荷を反映する電動機電流の高周波ノイズを除去し、
油圧負荷からのパルス的なショックを軽減し、操作感に
影響の大きい操作入力Fpからの特定の周波数範囲を選
択的に通過させるよう構成されている。また、位相進角
シフト部83n、操作入力Fpの入力位相を進めること
により特定の周波数範囲で入出力応答性を高めるよう構
成されており、その結果、レスポンス、操作感が向上す
るものである。なお、これらバンドパスフィルタ83
m,83pおよび位相進角シフト部83nは、必須の構
成ではない。
1からの入力信号の所定周波数帯成分を除去するバンド
パスフィルタ83m、ならびにこの入力信号の位相を所
定角だけ進ませる位相進角シフト部83nとが設けら
れ、かつ、電動機駆動電流の入力信号の所定周波数帯成
分を除去するバンドパスフィルタ83pとが設けられて
いる。これらのバンドパスフィルタ83m,83pは、
操作入力Fpからの高周波ノイズを除去し、後述する油
圧負荷を反映する電動機電流の高周波ノイズを除去し、
油圧負荷からのパルス的なショックを軽減し、操作感に
影響の大きい操作入力Fpからの特定の周波数範囲を選
択的に通過させるよう構成されている。また、位相進角
シフト部83n、操作入力Fpの入力位相を進めること
により特定の周波数範囲で入出力応答性を高めるよう構
成されており、その結果、レスポンス、操作感が向上す
るものである。なお、これらバンドパスフィルタ83
m,83pおよび位相進角シフト部83nは、必須の構
成ではない。
【0035】次に、実施の形態1の作動を説明する。 イ)運転者による制動操作時 運転者がブレーキペダルを踏むと、プッシュロッド23
がその入力される操作入力Fpにより図中左にスライド
し、これに連動してピストン軸39も図中左にスライド
する。これと同時に入力センサ81において操作入力F
pが検出され、この検出値に応じてコントロールユニッ
ト80から電動機26に制御電流が出力される。これに
よって、電動機26では、ロータ33とボールねじケー
ス34とが一体に回転し、この回転が各ボール44を介
して外筒40に伝達されて、外筒40はピストン軸39
の外周上を図中左方向へスライドし、その先端が段差面
43に突き当たった時点でピストン軸39に電動機26
からの推力Fsが付与される。
がその入力される操作入力Fpにより図中左にスライド
し、これに連動してピストン軸39も図中左にスライド
する。これと同時に入力センサ81において操作入力F
pが検出され、この検出値に応じてコントロールユニッ
ト80から電動機26に制御電流が出力される。これに
よって、電動機26では、ロータ33とボールねじケー
ス34とが一体に回転し、この回転が各ボール44を介
して外筒40に伝達されて、外筒40はピストン軸39
の外周上を図中左方向へスライドし、その先端が段差面
43に突き当たった時点でピストン軸39に電動機26
からの推力Fsが付与される。
【0036】したがって、ピストン軸39およびこれと
一体のピストン弁29は、操作力Fpと推力Fsとの合
力により図中左にスライドするとともに、これに連動し
てフリーピストン30が、軸方向にスライドして第1・
第2出力室11,12の容積が圧縮され、この容積変化
分のブレーキ液(制御圧力)がホイルシリンダWCに供
給されて制動力が発生する。
一体のピストン弁29は、操作力Fpと推力Fsとの合
力により図中左にスライドするとともに、これに連動し
てフリーピストン30が、軸方向にスライドして第1・
第2出力室11,12の容積が圧縮され、この容積変化
分のブレーキ液(制御圧力)がホイルシリンダWCに供
給されて制動力が発生する。
【0037】この時の電動機26の出力トルクTMと制
御圧力PWとの静的な特性は、下記の圧力式に示すとお
りである。 TM=0.5×dd×(PW×BS−Fp)×(π×m
yd×dd+LL)/(π×dd−myd×LL) なお、ddはボールねじの有効直径、BSフリーピスト
ン30の受圧面積、mydはボールねじの摩擦係数、L
Lはボールねじのリードである。
御圧力PWとの静的な特性は、下記の圧力式に示すとお
りである。 TM=0.5×dd×(PW×BS−Fp)×(π×m
yd×dd+LL)/(π×dd−myd×LL) なお、ddはボールねじの有効直径、BSフリーピスト
ン30の受圧面積、mydはボールねじの摩擦係数、L
Lはボールねじのリードである。
【0038】また、この制御圧力PWすなわちホイルシ
リンダWCへの出力液圧は、図5においてAPで示す特
性で発生するものであり、この場合、操作入力Fpのみ
で作動した場合の特性DPよりも出力液圧が高くなるも
のであり、いわゆる倍力機能が得られる。なお、特性D
Pは、電動機26による推力Fsを全く与えない場合の
特性である。したがって、電動機26からの推力Fsを
加減することにより、出力液圧特性を図5においてAP
で示す特性とDPで示す特性との間で変動させることが
できる。
リンダWCへの出力液圧は、図5においてAPで示す特
性で発生するものであり、この場合、操作入力Fpのみ
で作動した場合の特性DPよりも出力液圧が高くなるも
のであり、いわゆる倍力機能が得られる。なお、特性D
Pは、電動機26による推力Fsを全く与えない場合の
特性である。したがって、電動機26からの推力Fsを
加減することにより、出力液圧特性を図5においてAP
で示す特性とDPで示す特性との間で変動させることが
できる。
【0039】ロ)回生ブレーキ時 エンジンブレーキ時や上記ブレーキ操作時には、駆動系
の回転エネルギにより図外の発電機を作動させて運動エ
ネルギを電気エネルギに変換して回収する回生ブレーキ
作動を行う。そして、この時、上記イ)のブレーキ操作
を行っている時には、回生ブレーキで得られる制動力分
をホイルシリンダWCで発生している制動力から減じる
ことで運転者に違和感を与えないようにする制御を実行
する。
の回転エネルギにより図外の発電機を作動させて運動エ
ネルギを電気エネルギに変換して回収する回生ブレーキ
作動を行う。そして、この時、上記イ)のブレーキ操作
を行っている時には、回生ブレーキで得られる制動力分
をホイルシリンダWCで発生している制動力から減じる
ことで運転者に違和感を与えないようにする制御を実行
する。
【0040】この制御時、コントロールユニット80で
は、回生制動力演算部84bで演算した目標回生量、お
よび現在の電動機26からの推力Fsとに基づいて、ブ
レーキ制御部83において電動機26の目標電流(目標
減圧量)を演算し、この演算結果に基づき電動機26か
らの推力Fs(電動機26の出力トルクTM)を減少さ
せ、ホイルシリンダWCの圧力を減圧させる。
は、回生制動力演算部84bで演算した目標回生量、お
よび現在の電動機26からの推力Fsとに基づいて、ブ
レーキ制御部83において電動機26の目標電流(目標
減圧量)を演算し、この演算結果に基づき電動機26か
らの推力Fs(電動機26の出力トルクTM)を減少さ
せ、ホイルシリンダWCの圧力を減圧させる。
【0041】したがって、運転者の制動操作に応じた制
動力が、ホイルシリンダWCにおける制動力と回生ブレ
ーキによる制動力とのトータルで得られることになり、
運転者が制動操作を行った時に、回生ブレーキによる制
動力が急に増加して、運転者が違和感を感じるという不
具合が生じない。
動力が、ホイルシリンダWCにおける制動力と回生ブレ
ーキによる制動力とのトータルで得られることになり、
運転者が制動操作を行った時に、回生ブレーキによる制
動力が急に増加して、運転者が違和感を感じるという不
具合が生じない。
【0042】ハ)自動ブレーキ時 ブレーキ制御部83では、図示はしていない構成によ
り、例えば、自動追尾制御などに伴う制動時、あるい
は、駆動輪がスリップした時に駆動輪のスリップを防止
する駆動スリップ防止制御に伴う制動時、あるいは、車
両が過オーバステアや過アンダステア状態となった時に
これを抑える方向にヨーモーメントを発生させるヨーモ
ーメント制御に伴う制動時、などには、運転者が制動操
作を行っていないのに制動力を発生させる自動ブレーキ
を行う。
り、例えば、自動追尾制御などに伴う制動時、あるい
は、駆動輪がスリップした時に駆動輪のスリップを防止
する駆動スリップ防止制御に伴う制動時、あるいは、車
両が過オーバステアや過アンダステア状態となった時に
これを抑える方向にヨーモーメントを発生させるヨーモ
ーメント制御に伴う制動時、などには、運転者が制動操
作を行っていないのに制動力を発生させる自動ブレーキ
を行う。
【0043】この時には、ブレーキ制御部83は、必要
な制動力に応じた電流を電動機26に通電する。これに
より、ピストン弁29ならびにフリーピストン30が摺
動して、その摺動量に応じたホイルシリンダ圧が発生し
て制動力が生じる。
な制動力に応じた電流を電動機26に通電する。これに
より、ピストン弁29ならびにフリーピストン30が摺
動して、その摺動量に応じたホイルシリンダ圧が発生し
て制動力が生じる。
【0044】ニ)フェイルセーフ時 各センサ81,82やコントロールユニット80、ある
いは各油路に異常が検出された時には、制御を中止す
る。この場合、上述の制御は実行できず、上記イ)の倍
力機能も得られないが、運転者のブレーキペダルの操作
に応じた制動力は発生する。すなわち、運転者がブレー
キペダルを操作すると、プッシュロッド23が、図2に
おいて左方向に移動し、その移動量分だけピストン弁2
9ならびにフリーピストン30が摺動して、ホイルシリ
ンダ圧が発生して制動力が生じる。この場合の出力圧特
性は、図5においてDPで示す特性となり、正常時より
も出力圧が低い特性となる。
いは各油路に異常が検出された時には、制御を中止す
る。この場合、上述の制御は実行できず、上記イ)の倍
力機能も得られないが、運転者のブレーキペダルの操作
に応じた制動力は発生する。すなわち、運転者がブレー
キペダルを操作すると、プッシュロッド23が、図2に
おいて左方向に移動し、その移動量分だけピストン弁2
9ならびにフリーピストン30が摺動して、ホイルシリ
ンダ圧が発生して制動力が生じる。この場合の出力圧特
性は、図5においてDPで示す特性となり、正常時より
も出力圧が低い特性となる。
【0045】以上説明した実施の形態1にあっては、上
述のように構成したことで、以下に列挙する効果が得ら
れる。 a) 運転者が制動操作を行ったのに連動して、回生ブレ
ーキをかけて運動エネルギを電気エネルギに変換した時
に、回生ブレーキの状態に応じてホイルシリンダWCに
おける圧力を減圧し、トータルの制動力が変化しないた
め、制動操作に対応した制動力が一定に保たれ、運転者
が違和感を感じることがなく、操作感に優れている。 b) ホイルシリンダWCにおける負荷変動は、ホイルシ
リンダ圧の変動として表れ、この圧力変動は、常にブレ
ーキ回路1,2を介して両出力室11,12に伝達さ
れ、ピストン弁29ならびにフリーピストン30に作用
し、操作入力Fpおよび推力Fsとの釣り合いとしてフ
ィードバックされる。したがって、ホイルシリンダWC
における負荷変動は、電動機26の駆動電流に反映さ
れ、これを検出することができる。 c) 各センサ81,82や電動機26、あるいはコント
ロールユニット80に異常が生じてコントロールユニッ
ト80による制御を中止したフェイル時には、ブレーキ
ペダルからの操作入力Fpのみでピストン弁29を動か
して制御圧力を発生させて制動力を発生させることがで
きるため、フェイルセーフ性が高い。 d) 上述のような効果を有した4輪のホイルシリンダ圧
制御が、1つの液圧制御アクチュエータPAから成る構
成により達成できるため、装置を安価かつコンパクトに
構成できる。
述のように構成したことで、以下に列挙する効果が得ら
れる。 a) 運転者が制動操作を行ったのに連動して、回生ブレ
ーキをかけて運動エネルギを電気エネルギに変換した時
に、回生ブレーキの状態に応じてホイルシリンダWCに
おける圧力を減圧し、トータルの制動力が変化しないた
め、制動操作に対応した制動力が一定に保たれ、運転者
が違和感を感じることがなく、操作感に優れている。 b) ホイルシリンダWCにおける負荷変動は、ホイルシ
リンダ圧の変動として表れ、この圧力変動は、常にブレ
ーキ回路1,2を介して両出力室11,12に伝達さ
れ、ピストン弁29ならびにフリーピストン30に作用
し、操作入力Fpおよび推力Fsとの釣り合いとしてフ
ィードバックされる。したがって、ホイルシリンダWC
における負荷変動は、電動機26の駆動電流に反映さ
れ、これを検出することができる。 c) 各センサ81,82や電動機26、あるいはコント
ロールユニット80に異常が生じてコントロールユニッ
ト80による制御を中止したフェイル時には、ブレーキ
ペダルからの操作入力Fpのみでピストン弁29を動か
して制御圧力を発生させて制動力を発生させることがで
きるため、フェイルセーフ性が高い。 d) 上述のような効果を有した4輪のホイルシリンダ圧
制御が、1つの液圧制御アクチュエータPAから成る構
成により達成できるため、装置を安価かつコンパクトに
構成できる。
【0046】(実施の形態2)図7は実施の形態2のブ
レーキ装置を示している。この実施の形態2は、液圧制
御アクチュエータPAの構成が実施の形態1とは異な
る。また、ブレーキ回路1,2の途中には、ホイルシリ
ンダ圧を任意に制御可能なブレーキ液圧制御ユニットが
設けられているものとする。
レーキ装置を示している。この実施の形態2は、液圧制
御アクチュエータPAの構成が実施の形態1とは異な
る。また、ブレーキ回路1,2の途中には、ホイルシリ
ンダ圧を任意に制御可能なブレーキ液圧制御ユニットが
設けられているものとする。
【0047】図外のブレーキペダルにつながるプッシュ
ロッド211に、入力センサ212が、軸方向入力の押
し引きどちらの方向からの力も検出できるようにプッシ
ュロッド211装着されている。なお、入力センサ21
2は、例えばロッド表面に歪みゲージを張り、入力によ
るプッシュロッド211の歪みを検出することで構成す
ることができる。
ロッド211に、入力センサ212が、軸方向入力の押
し引きどちらの方向からの力も検出できるようにプッシ
ュロッド211装着されている。なお、入力センサ21
2は、例えばロッド表面に歪みゲージを張り、入力によ
るプッシュロッド211の歪みを検出することで構成す
ることができる。
【0048】前記プッシュロッド211は、実施の形態
1と同様のピストン弁213に突き当てられている。す
なわち、液圧制御アクチュエータPAの失陥時には、ピ
ストン弁213を押すことができるように構成されてい
る。
1と同様のピストン弁213に突き当てられている。す
なわち、液圧制御アクチュエータPAの失陥時には、ピ
ストン弁213を押すことができるように構成されてい
る。
【0049】前記液圧制御アクチュエータPAは、プッ
シュロッド211と並列にピストン弁213を押し引き
可能に構成されており、図8にも示すように、モータ2
21と伝達機構222と直動推進機構223とにより構
成されている。
シュロッド211と並列にピストン弁213を押し引き
可能に構成されており、図8にも示すように、モータ2
21と伝達機構222と直動推進機構223とにより構
成されている。
【0050】伝達機構222は、モータ221の軸先端
に装着された小プーリ224と、直動推進機構223の
右ナット部225に結合された大プーリ226と、両プ
ール224,226をつなぐベルト227とで構成され
ている。
に装着された小プーリ224と、直動推進機構223の
右ナット部225に結合された大プーリ226と、両プ
ール224,226をつなぐベルト227とで構成され
ている。
【0051】前記直動推進機構223は、ボールが内部
で循環するリサーキュレイティングボールナットで構成
された前記右ナット部225と、中空シャフト軸228
と、受け側のスラストボール用の左ナット部229とか
ら構成されている。ボールが循環する前記右ナット部2
25の外周側がケース230に固定されている一方、内
周側が回転可能に構成されている。前記中空シャフト軸
228の表面は、前記ボールが通る螺旋溝231と、ス
ラスト用の縦溝232が彫られている。スラスト用の前
記左ナット部229は、外周側が前記ケース230に固
定されている一方、内周側が中空シャフト軸228の縦
溝232に相対してボールを回転保持している。なお、
前記中空シャフト軸228の内部に、前記プッシュロッ
ド211が貫通されている。
で循環するリサーキュレイティングボールナットで構成
された前記右ナット部225と、中空シャフト軸228
と、受け側のスラストボール用の左ナット部229とか
ら構成されている。ボールが循環する前記右ナット部2
25の外周側がケース230に固定されている一方、内
周側が回転可能に構成されている。前記中空シャフト軸
228の表面は、前記ボールが通る螺旋溝231と、ス
ラスト用の縦溝232が彫られている。スラスト用の前
記左ナット部229は、外周側が前記ケース230に固
定されている一方、内周側が中空シャフト軸228の縦
溝232に相対してボールを回転保持している。なお、
前記中空シャフト軸228の内部に、前記プッシュロッ
ド211が貫通されている。
【0052】したがって、このような構造の液圧制御ア
クチュエータPAにあっては、モータ221を駆動させ
ると、その回転が伝達機構222を介して大プーリ22
6から右ナット部225に伝達され、この右ナット部2
25が回転する。この右ナット部225の外周はケース
230に固定されているため、回転する右ナット部22
5の内周面と中空シャフト軸228の螺旋溝231挟ま
れたリサーキュレーティングボールが運動し、それにつ
れて中空シャフト軸228が右ナット部225の1回転
当たり1リード分だけ前進する。中空シャフト軸228
は、他方を左ナット部229により回転規制されてお
り、左ナット部229の内周面と中空シャフト軸228
の縦溝232との間に挿入された図示を省略したスラス
ト用ボールにより、摩擦抵抗無く滑らかに前進する。前
進した中空シャフト軸228は、ピストン弁213が軸
方向にストロークして出力回路11,12に圧力を発生
させる。
クチュエータPAにあっては、モータ221を駆動させ
ると、その回転が伝達機構222を介して大プーリ22
6から右ナット部225に伝達され、この右ナット部2
25が回転する。この右ナット部225の外周はケース
230に固定されているため、回転する右ナット部22
5の内周面と中空シャフト軸228の螺旋溝231挟ま
れたリサーキュレーティングボールが運動し、それにつ
れて中空シャフト軸228が右ナット部225の1回転
当たり1リード分だけ前進する。中空シャフト軸228
は、他方を左ナット部229により回転規制されてお
り、左ナット部229の内周面と中空シャフト軸228
の縦溝232との間に挿入された図示を省略したスラス
ト用ボールにより、摩擦抵抗無く滑らかに前進する。前
進した中空シャフト軸228は、ピストン弁213が軸
方向にストロークして出力回路11,12に圧力を発生
させる。
【0053】また、万一、モータ221に故障が発生し
た時には、ブレーキペダルより押されたプッシュロッド
211が直接ピストン弁213を押すので、同様に圧力
を発生させることができる。
た時には、ブレーキペダルより押されたプッシュロッド
211が直接ピストン弁213を押すので、同様に圧力
を発生させることができる。
【0054】なお、コントロールユニット80による制
御は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
御は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
【0055】以上説明した実施の形態2にあっては、液
圧制御アクチュエータPAとして、ピストン弁213に
対して、ブレーキペダルから操作力が入力されるプッシ
ュロッド211に並列に中空シャフト軸228を設け、
この中空シャフト軸228に対して、モータ221の駆
動力を伝達機構222を介して伝達し、かつこの伝達機
構222において減速比を得るように構成したため、モ
ータ221の駆動部分におけるプッシュロッド211と
同軸上の慣性モーメントを低減でき、これにより応答生
の向上を図ることができる。ちなみに、図9は、実施の
形態2と実施の形態1との推力の立ち上がりを比較する
推力特性図であり、実線に示す実施の形態2は、点線で
示す実施の形態1と比較して、立ち上がり応答生ならび
に立ち下がり応答生が向上しているのが解る。さらに、
実施の形態2にあっては、モータ221として既存のも
のを使用することができ、実施の形態1のように、専用
のアクチュエータを製造するのに比べてコスト低減を図
ることができるという効果も得られる。また、実施の形
態2にあっては、モータ221が故障してもブレーキペ
ダルの操作によりブレーキ圧を形成することができ、フ
ェイルセーフ性に優れているという効果も奏する。
圧制御アクチュエータPAとして、ピストン弁213に
対して、ブレーキペダルから操作力が入力されるプッシ
ュロッド211に並列に中空シャフト軸228を設け、
この中空シャフト軸228に対して、モータ221の駆
動力を伝達機構222を介して伝達し、かつこの伝達機
構222において減速比を得るように構成したため、モ
ータ221の駆動部分におけるプッシュロッド211と
同軸上の慣性モーメントを低減でき、これにより応答生
の向上を図ることができる。ちなみに、図9は、実施の
形態2と実施の形態1との推力の立ち上がりを比較する
推力特性図であり、実線に示す実施の形態2は、点線で
示す実施の形態1と比較して、立ち上がり応答生ならび
に立ち下がり応答生が向上しているのが解る。さらに、
実施の形態2にあっては、モータ221として既存のも
のを使用することができ、実施の形態1のように、専用
のアクチュエータを製造するのに比べてコスト低減を図
ることができるという効果も得られる。また、実施の形
態2にあっては、モータ221が故障してもブレーキペ
ダルの操作によりブレーキ圧を形成することができ、フ
ェイルセーフ性に優れているという効果も奏する。
【0056】(実施の形態3)実施の形態3は、液圧制
御アクチュエータPAを実施の形態2と同様に、モータ
221の駆動力がプッシュロッド211に対して並列に
入力可能に構成したもので、図10に示すとおり、伝達
機構322の構成を実施の形態2とは異ならせたもので
ある。すなわち、伝達機構322は、プッシュロッド2
11の軸方向に対して直交方向に設けたモータ221の
駆動力が、一対の傘歯車361,362により右ナット
部225に伝達されるように構成されている。なお、他
の構成は、実施の形態2と同様であるので説明を省略す
る。
御アクチュエータPAを実施の形態2と同様に、モータ
221の駆動力がプッシュロッド211に対して並列に
入力可能に構成したもので、図10に示すとおり、伝達
機構322の構成を実施の形態2とは異ならせたもので
ある。すなわち、伝達機構322は、プッシュロッド2
11の軸方向に対して直交方向に設けたモータ221の
駆動力が、一対の傘歯車361,362により右ナット
部225に伝達されるように構成されている。なお、他
の構成は、実施の形態2と同様であるので説明を省略す
る。
【0057】以上、図面に基づいて本発明の実施の形態
について説明してきたが、本発明はの構成は、この実施
の形態に限定されるものではない。例えば、実施の形態
1において、外筒40をピストン弁29の外周に設けた
例を示したが、実施の形態2および3と同様に、外筒4
0をピストン弁29の内周に設けても良い。また、ピス
トン弁に推力を与えるアクチュエータとして、電磁ソレ
ノイドや流体アクチュエータなど他の手段を用いてもよ
い。
について説明してきたが、本発明はの構成は、この実施
の形態に限定されるものではない。例えば、実施の形態
1において、外筒40をピストン弁29の外周に設けた
例を示したが、実施の形態2および3と同様に、外筒4
0をピストン弁29の内周に設けても良い。また、ピス
トン弁に推力を与えるアクチュエータとして、電磁ソレ
ノイドや流体アクチュエータなど他の手段を用いてもよ
い。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明全請求項記
載のブレーキ装置では、運転者の制動操作力が入力され
る入力部材と、この入力部材に連動して圧力室の容積を
変動させるピストン弁と、このピストン弁に、推力を入
力するアクチュエータと、入力部材に入力される操作力
を検出する入力センサと、入力センサを含む入力手段の
検出に基づいてアクチュエータを駆動させるコントロー
ルユニットとを設けた構成としたため、運転者が制動操
作を行った時に、同時に回生ブレーキ装置が作動した場
合、アクチュエータの駆動制御に基づいて、回生ブレー
キによる制動力に相当する分をホイルシリンダで発生し
ている制動力から減じて、運転者が制動操作に違和感を
感じないようにすることが可能なブレーキ装置を提供す
ることができるという効果が得られるものであり、さら
に、この効果に加えて以下に列挙する効果を有してい
る。 1) 上述の効果を有したブレーキ装置が、上記の簡単な
構成により得られることで、装置のコンパクト化ならび
にコストダウンを図ることが可能である。 2) ホイルシリンダ側の負荷の変化を常時モニタできる
ため制御精度の向上を図ることができる。 3) 異常発生時には、制動操作力を入力部材から直接ピ
ストン弁に入力させて制動力を発生可能であり、フェイ
ルセーフ性に優れる。 4) 倍力装置として機能させることができる。 5) 自動ブレーキとして機能させることができる。
載のブレーキ装置では、運転者の制動操作力が入力され
る入力部材と、この入力部材に連動して圧力室の容積を
変動させるピストン弁と、このピストン弁に、推力を入
力するアクチュエータと、入力部材に入力される操作力
を検出する入力センサと、入力センサを含む入力手段の
検出に基づいてアクチュエータを駆動させるコントロー
ルユニットとを設けた構成としたため、運転者が制動操
作を行った時に、同時に回生ブレーキ装置が作動した場
合、アクチュエータの駆動制御に基づいて、回生ブレー
キによる制動力に相当する分をホイルシリンダで発生し
ている制動力から減じて、運転者が制動操作に違和感を
感じないようにすることが可能なブレーキ装置を提供す
ることができるという効果が得られるものであり、さら
に、この効果に加えて以下に列挙する効果を有してい
る。 1) 上述の効果を有したブレーキ装置が、上記の簡単な
構成により得られることで、装置のコンパクト化ならび
にコストダウンを図ることが可能である。 2) ホイルシリンダ側の負荷の変化を常時モニタできる
ため制御精度の向上を図ることができる。 3) 異常発生時には、制動操作力を入力部材から直接ピ
ストン弁に入力させて制動力を発生可能であり、フェイ
ルセーフ性に優れる。 4) 倍力装置として機能させることができる。 5) 自動ブレーキとして機能させることができる。
【0059】請求項2記載の発明では、運転者が制動操
作を行った時に、同時に回生ブレーキ装置が作動して新
たに制動力が加わっても、その分の制動力がホイルシリ
ンダ側で減じられて、運転者の操作に対する制動力が変
化することがなく、運転者が違和感を感じることのない
ブレーキ装置を提供できるという効果が得られる。
作を行った時に、同時に回生ブレーキ装置が作動して新
たに制動力が加わっても、その分の制動力がホイルシリ
ンダ側で減じられて、運転者の操作に対する制動力が変
化することがなく、運転者が違和感を感じることのない
ブレーキ装置を提供できるという効果が得られる。
【0060】さらに、請求項4および5記載の発明で
は、アクチュエータが入力部材および外筒と同軸上に設
けられていないため、その慣性モーメントを低く抑える
ことができ、これにより制御応答性の向上を図ることが
できるという効果が得られる。また、アクチュエータと
しては、既存の電動機を用いることができ、コスト低減
および汎用性の向上を図ることができる。
は、アクチュエータが入力部材および外筒と同軸上に設
けられていないため、その慣性モーメントを低く抑える
ことができ、これにより制御応答性の向上を図ることが
できるという効果が得られる。また、アクチュエータと
しては、既存の電動機を用いることができ、コスト低減
および汎用性の向上を図ることができる。
【図1】本発明のブレーキ装置を示すクレーム対応図で
ある。
ある。
【図2】本発明実施の形態1のブレーキ装置の全体図で
ある。
ある。
【図3】実施の形態1の要部の断面図である。
【図4】実施の形態1のコントロールユニットのブロッ
ク図である。
ク図である。
【図5】実施の形態1の油圧制御バルブの出力特性図で
ある。
ある。
【図6】実施の形態1の電動機の特性図である。
【図7】本発明実施の形態1のブレーキ装置の全体図で
ある。
ある。
【図8】実施の形態2の要部の断面図である。
【図9】実施の形態の推力特性図である。
【図10】実施の形態3の要部を示す断面図である。
WC ホイルシリンダ PA 液圧制御アクチュエータ 1 第1ブレーキ回路 2 第2ブレーキ回路 11 第1出力回路 12 第2出力回路 21 ケース 22 操作力伝達機構 23 プッシュロッド 24 液圧制御機構 25 ボールねじ機構 26 電動機 27 ボディ 27a シリンダ穴 28 リザーバタンク 29 ピストン弁 30 フリーピストン 31a スプリング 31b スプリング 32 ステータ 33 ロータ 35a,35b ベアリング 36 コンミュテータ 36a,36b ブラシ 37a,37b 導通スプリング 38 ボール雌ねじ溝 39 ピストン軸 40 外筒 41 ボール雄ねじ溝 42 ストッパ 43 段部 44 ボール 50 コイル 80 コントロールユニット 81 入力センサ 82 車輪速センサ 83 ブレーキ制御部 83a シリンダ圧力演算部 83b 電動機トルク演算部 83c 減圧演算部 83d 目標電流差計算部 83e 電動機駆動回路 83m バンドパスフィルタ 83n 位相進角シフト部 83p バンドパスフィルタ 84 駆動制御部 84a 減速度演算部 84b 回生制動力演算部 211 プッシュロッド 212 入力センサ 213 ピストン弁 221 モータ 222 伝達機構 223 直動推進機構 224 小プーリ 225 右ナット部 226 大プーリ 227 ベルト 228 中空シャフト軸(外筒) 229 左ナット部 230 ケース 231 螺旋溝 232 縦溝 322 伝達機構 361 傘歯車 362 傘歯車
Claims (5)
- 【請求項1】 運転者の制動操作力が入力される入力部
材と、 この入力部材に連動されてシリンダ内をスライドして圧
力室の容積を変動させるピストン弁と、 このピストン弁に、前記制動操作力が作用するのと同じ
方向に推力を与えるアクチュエータと、 前記圧力室とホイルシリンダとを結ぶブレーキ回路と、 前記入力部材に入力される操作力を検出する入力センサ
と、入力手段としてこの入力センサを含み、入力手段の
検出に基づいて前記アクチュエータを駆動させるコント
ロールユニットと、を備えていることを特徴とするブレ
ーキ装置。 - 【請求項2】 前記コントロールユニットは、回生ブレ
ーキ装置で発生する制動力を求める回生制動力演算手段
を有し、 前記コントロールユニットが、運転者が制動操作を行っ
ている時に、同時に回生ブレーキ装置が作動した場合に
は、回生ブレーキによる制動力分をホイルシリンダにお
いて発生している制動力から減じるべく制御圧力を低減
させるようアクチュエータの駆動力を低減させる制御を
実行するよう構成されていることを特徴とする請求項1
記載のブレーキ装置。 - 【請求項3】 前記ピストン弁あるいは入力部材の外側
に外筒が軸方向に移動可能に装着されているとともに、
この外筒のピストン弁に対する操作力入力方向を規制す
るストッパがピストン弁に設けられ、 前記アクチュエータが、前記外筒に対して軸方向に駆動
力を与える電動機で構成されていることを特徴とする請
求項1または2記載のブレーキ装置。 - 【請求項4】 前記ピストン弁あるいは入力部材の外側
に外筒が軸方向に移動可能に装着されているとともに、
この外筒のピストン弁に対する操作力入力方向を規制す
るストッパがピストン弁に設けられ、 前記アクチュエータを構成する電動機と前記外筒との間
に、外筒に対して軸方向に駆動力を与える駆動伝達機構
が設けられていることを特徴とする請求項1または2記
載のブレーキ装置。 - 【請求項5】 請求項4記載のブレーキ装置において、
前記駆動伝達機構は、前記外筒の外表面に形成された螺
旋溝と、この螺旋溝に係合したボールを内周に有し、軸
方向の移動を規制されているとともに入力部材の軸心を
中心に回転可能に支持されたナット部と、このナット部
と電動機との間で駆動力の伝達を行う伝達機構とを備え
ていることを特徴とするブレーキ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10331109A JPH11301461A (ja) | 1998-02-23 | 1998-11-20 | ブレーキ装置 |
DE1999139950 DE19939950A1 (de) | 1998-11-20 | 1999-08-23 | Fahrzeug-Bremssystem |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10-40567 | 1998-02-23 | ||
JP4056798 | 1998-02-23 | ||
JP10331109A JPH11301461A (ja) | 1998-02-23 | 1998-11-20 | ブレーキ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11301461A true JPH11301461A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=26380040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10331109A Pending JPH11301461A (ja) | 1998-02-23 | 1998-11-20 | ブレーキ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11301461A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006143099A (ja) * | 2004-11-24 | 2006-06-08 | Toyota Motor Corp | 車両制動装置 |
JP2007015547A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Nissin Kogyo Co Ltd | 車両用ブレーキ液圧制御装置 |
JP2008030599A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Hitachi Ltd | 電動倍力装置 |
JP2009208524A (ja) * | 2008-03-01 | 2009-09-17 | Nissan Motor Co Ltd | 電動ブレーキ倍力装置 |
JP2010215234A (ja) * | 2005-09-26 | 2010-09-30 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 電動倍力装置 |
JP2011011659A (ja) * | 2009-07-02 | 2011-01-20 | Honda Motor Co Ltd | ブレーキ装置 |
JP2011079525A (ja) * | 2005-06-30 | 2011-04-21 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 電動倍力装置 |
JP2014111455A (ja) * | 2008-01-31 | 2014-06-19 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 電動倍力装置 |
JP2015067240A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電動倍力装置 |
-
1998
- 1998-11-20 JP JP10331109A patent/JPH11301461A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006143099A (ja) * | 2004-11-24 | 2006-06-08 | Toyota Motor Corp | 車両制動装置 |
JP4639772B2 (ja) * | 2004-11-24 | 2011-02-23 | トヨタ自動車株式会社 | 車両制動装置 |
JP2011079525A (ja) * | 2005-06-30 | 2011-04-21 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 電動倍力装置 |
JP2007015547A (ja) * | 2005-07-07 | 2007-01-25 | Nissin Kogyo Co Ltd | 車両用ブレーキ液圧制御装置 |
JP4639118B2 (ja) * | 2005-07-07 | 2011-02-23 | 日信工業株式会社 | 車両用ブレーキ液圧制御装置 |
JP2010215234A (ja) * | 2005-09-26 | 2010-09-30 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 電動倍力装置 |
JP2008030599A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Hitachi Ltd | 電動倍力装置 |
JP2014111455A (ja) * | 2008-01-31 | 2014-06-19 | Hitachi Automotive Systems Ltd | 電動倍力装置 |
JP2009208524A (ja) * | 2008-03-01 | 2009-09-17 | Nissan Motor Co Ltd | 電動ブレーキ倍力装置 |
JP2011011659A (ja) * | 2009-07-02 | 2011-01-20 | Honda Motor Co Ltd | ブレーキ装置 |
JP2015067240A (ja) * | 2013-09-30 | 2015-04-13 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 電動倍力装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101858195B1 (ko) | 브레이크 부스터 어셈블리 | |
JP4692837B2 (ja) | 電動倍力装置 | |
JP5945871B2 (ja) | 電動アクチュエータ、および車両用ブレーキシステム | |
EP3212478B1 (en) | Brake booster assembly | |
KR20160009506A (ko) | 배력 장치, 스트로크 시뮬레이터 및 저항력 부여 장치 | |
JP4088802B1 (ja) | 車両用ブレーキ装置 | |
KR20120047761A (ko) | 전동 배력 장치 | |
US5161865A (en) | Hydraulic modulator with working piston connected to control piston | |
JP2012096649A (ja) | 電動倍力装置 | |
JPH06270781A (ja) | 圧力制御アクチュエータ及びこれを用いたブレーキ制御装置 | |
JPH10138909A (ja) | 電動式ブレーキ倍力装置 | |
JPH11301461A (ja) | ブレーキ装置 | |
CN111731255A (zh) | 一种具有制动力校准功能的电机助力制动系统及其控制方法 | |
JP2011079525A (ja) | 電動倍力装置 | |
JP6238647B2 (ja) | 電動倍力装置 | |
JP5784328B2 (ja) | ブレーキ装置 | |
JP4822003B2 (ja) | 電動倍力装置 | |
JP4491828B2 (ja) | 車両用ブレーキ装置 | |
JP6838783B2 (ja) | 電動倍力装置 | |
JP4491829B2 (ja) | 車両用ブレーキ装置 | |
JP5901316B2 (ja) | ブレーキ装置 | |
JP5875310B2 (ja) | 電動倍力装置 | |
WO2019062745A1 (zh) | 线控制动系统及车辆 | |
JP4941836B2 (ja) | 電動倍力装置 | |
JP2000280891A (ja) | ブレーキ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20041217 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20050831 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20051111 |