JPH11301319A - シートスライド装置 - Google Patents

シートスライド装置

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JPH11301319A
JPH11301319A JP10495498A JP10495498A JPH11301319A JP H11301319 A JPH11301319 A JP H11301319A JP 10495498 A JP10495498 A JP 10495498A JP 10495498 A JP10495498 A JP 10495498A JP H11301319 A JPH11301319 A JP H11301319A
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JP
Japan
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memory
trigger
pivot
upper rail
seat
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Pending
Application number
JP10495498A
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English (en)
Inventor
Tadashi Matsumoto
正 松本
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Jtekt Column Systems Corp
Original Assignee
Fuji Kiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Kiko Co Ltd filed Critical Fuji Kiko Co Ltd
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  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chairs For Special Purposes, Such As Reclining Chairs (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数の削減を図ると共に、組付性の向上
及び軽量化並びにコストの低減化を図ったシートスライ
ド装置を提供する。 【解決手段】 メモリー機構部30は、アッパーレール
61に回動可能に軸着された枢軸31と、この枢軸31
と一体で回動するように設けられ自由端側がウォークイ
ン機構部20と連結された作動部材32と、枢軸31と
一体で回動するように設けられたトリガー部材33と、
枢軸31に回動可能に設けられるとともに、アッパーレ
ール61に対して回動しないように設けられ、かつ、枢
軸31の軸方向に揺動可能に設けられたメモリー部材3
4と、このメモリー部材34を枢軸31の軸方向に付勢
すると共に、トリガー部材33をロック部材40との反
係合方向に付勢するトリガースプリング35とから構成
され、トリガー部材33は、一方にロック部材40の上
面側との当接部33aが形成され、他方にメモリー部材
34に形成された係合溝34bに係合する係合爪33b
が形成されており、メモリー部材34にメモリー解除部
材50との当接部34cが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ウォークイン機
構を有する車両用シートのシートスライド装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のシートスライド装置において
は、車体のフロア側に固定されたロアレールに、アッパ
ーレールが前後方向に沿って移動可能に支持されてお
り、このアッパーレールに、シート本体部のシートクッ
ションが戴置されている。また、シートクッションの後
部には、シートバックがリクライニング機構等のヒンジ
機構を介して前後方向に起伏可能に取り付けられてい
る。
【0003】そして、シートバックを前倒しすると、ウ
ォークイン機構部の作動によりシート本体部の前後方向
の移動を阻止しているロック部材のロックが解除され、
すなわち、シート本体部がアンロック状態となり、シー
ト本体部はばねの付勢力により前方に移動するように構
成されている。
【0004】また、このシート本体部が前方に移動した
時点で、シート本体部がロック状態、すなわち、ロック
部材がロック状態に復元するのを防止するため、図10
に示すように、作動部材2とメモリー部材3を備えたメ
モリー機構部1が設けられている。
【0005】この作動部材2は、枢軸2aによりアッパ
ーレール4に回動可能に軸着されていると共に、アッパ
ーレール4との間に装架された引張スプリング5により
時計方向に回動するように付勢されている。
【0006】そして、シートバックを前倒しすると、ウ
ォークイン機構部の作動により作動部材2が引張スプリ
ング5のスプリング力に抗して反時計方向に回動してロ
ック部材に固定されたロックピン6を下方に押圧し、こ
れによって、ロック部材によるシート本体部のロックが
解除され、シート本体部の前後方向の移動が可能なアン
ロック状態になるように設定されている。
【0007】また、メモリー部材3は枢軸3aによりア
ッパーレール4に回動可能に軸着されていると共に、ア
ッパーレール4との間に装架された引張スプリング7に
より反時計方向に回動するように付勢されている。
【0008】そして、メモリー部材3に傾斜して設けら
れたスライド孔3bとアッパーレール4側に水平方向に
設けられたスライド孔4aに挿通されたメモリー保持ピ
ン8と、作動部材2及びメモリー部材3との協働作用に
より、シート本体部を前方に移動させた位置から所定の
後方に位置させる間、ロック部材をロック解除状態、す
なわちシート本体部をアンロック状態に保持できるよう
に設定されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したシ
ートスライド装置においては、作動部材2及びメモリー
部材3を枢軸2a,3aによりそれぞれアッパーレール
4にかしめ固着するように構成されており、部品点数が
多くなると共に、かしめ工程が2工程となるので、組付
性が悪いという問題があった。
【0010】また、アッパーレール4に枢軸2a,3a
を介して作動部材2及びメモリー部材3をそれぞれ回動
可能に取り付けるためアッパーレールの側部中央に作動
部材2及びメモリー部材3の取付・作動スペースを大き
く設ける必要がある。このためメモリー機構が大型化
し、レイアウトが制限されてしまうという問題があっ
た。
【0011】この発明は、上述した問題を解決するため
になされたもので、その目的とするところは、部品点数
の削減を図ると共に、組付性の向上及び小型化並びにコ
ストの低減化を図ったシートスライド装置を提供するこ
とにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る請求項1のシートスライド装置で
は、シートバックの起伏動と連動して作動するウォーク
イン機構部と、このウォークイン機構部の作動と連動し
て作動しアッパーレールに配置されたメモリー機構部
と、このメモリー機構部の作動と連動して作動しその基
部側が前記アッパーレールに軸着されたロック部材と、
ロアレールに配置されたメモリー解除部材とから構成さ
れ、シート本体部の前後方向の移動をロック及びアンロ
ックするようにしたシートスライド装置であって、前記
メモリー機構部は、前記アッパーレールに回動可能に軸
着された枢軸と、この枢軸と一体で回動するように設け
られ自由端側が前記ウォークイン機構部と連結された作
動部材と、前記枢軸と一体で回動するように設けられた
トリガー部材と、前記枢軸に回動可能に設けられるとと
もに、前記アッパーレールに対して回動しないように設
けられ、かつ、前記枢軸の軸方向に揺動可能に設けられ
たメモリー部材と、このメモリー部材を前記枢軸の軸方
向に付勢すると共に、前記トリガー部材を前記ロック部
材との反係合方向に付勢するトリガースプリングとから
構成され、前記トリガー部材は、一方に前記ロック部材
の上面側との当接部が形成され、他方に前記メモリー部
材に形成された被係合部に係合する係合部が形成されて
おり、前記メモリー部材は、一方に前記メモリー解除部
材との当接部が形成され、他方に前記被係合部が形成さ
れており、前記シートバックを前方に倒伏すると、これ
に連動して作動する前記ウォークイン機構部並びに前記
作動部材を介して前記トリガー部材が回動し、この回動
によって、トリガー部材の当接部が前記ロック部材をア
ンロック方向に作動すると共に、前記トリガー部材の係
合部が前記メモリー部材の被係合部と係合して前記ロッ
ク部材のアンロック状態を保持し、さらに、前記シート
バックを起立させた後、前記シート本体部を後方に移動
して前記メモリー部材の当接部が前記メモリー解除部材
と当接すると、前記メモリー部材が前記枢軸の軸方向に
揺動し、前記トリガー部材の係合部と前記メモリー部材
の被係合部との係合が解除され、前記ロック部材のアン
ロック状態が解除されるようにしたことを特徴としてい
る。
【0013】また、請求項2のシートスライド装置で
は、前記トリガースプリングは、アッパーレール側の径
を他方と比較して大径とし、この大径部で前記メモリー
部材をトリガー部材側に押圧するようにしたことを特徴
としている。
【0014】そして、上述したこの発明に係る請求項1
のシートスライド装置によれば、メモリー機構部を構成
する作動部材、トリガー部材、メモリー部材及びトリガ
ースプリングを単一の枢軸によりアッパーレールに取り
付けることができるので、メモリー機構部の組付けを極
めて容易に行うことができ、組付性の大幅な向上を図る
ことができる。また、メモリー機構を構成する各部品は
枢軸を中心として作動するため、取付及び作動スペース
を小さくでき、メモリー機構部の小型化が図れるととも
にレイアウトが制限されないので設計の自由度を大きく
できる。
【0015】また、請求項2のシートスライド装置によ
れば、トリガースプリングの大径部により、メモリー部
材はトリガー部材側に押圧されているので、メモリー部
材の枢軸の軸方向への揺動を確実に行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態のシ
ートスライド装置を図1〜図9を参照して説明する。
【0017】図において、Eは車両用シートのシートス
ライド装置であり、シートバック12の起伏動と連動し
て作動するウォークイン機構部20と、このウォークイ
ン機構部20の作動と連動しアッパーレール61に配置
されたメモリー機構部30と、このメモリー機構部30
の作動と連動して作動しその基部側がアッパーレール6
1に軸着されたロック部材40と、ロアレール60に配
置されたメモリー解除部材50とから構成され、シート
本体部10の前後方向の移動をロック及びアンロックす
るようにしてある。
【0018】また、メモリー機構部30は、アッパーレ
ール61に回動可能に軸着された枢軸31と、この枢軸
31と一体で回動するように設けられ自由端側がウォー
クイン機構部20と連結された作動部材32と、枢軸3
1と一体で回動するように設けられたトリガー部材33
と、枢軸31に回動可能に設けられるとともに、アッパ
ーレール61に対して回動しないように設けられ、か
つ、枢軸31の軸方向に揺動可能に設けられたメモリー
部材34と、このメモリー部材34をトリガー部材33
側に付勢すると共にトリガー部材33をロック部材40
との反係合方向に付勢するトリガースプリング35とか
ら構成され、さらに、トリガー部材33は、一方にロッ
ク部材40の上面側との当接部33aが形成され、他方
にメモリー部材34に形成された被係合部としての係合
溝34bに係合する係合部としての係合爪33bが形成
されており、メモリー部材34は、一方にメモリー解除
部材50との当接部34cが形成され、他方に係合溝3
4bが形成されている。
【0019】そして、シートバック12を前方に倒伏す
ると、これに連動して作動するウォークイン機構部20
並びに作動部材32を介してトリガー部材33が回動
し、この回動によって、トリガー部材33の当接部33
aがロック部材40をアンロック方向に作動すると共
に、トリガー部材33の係合爪33bがメモリー部材3
4の係合溝34bと係合し、トリガー部材33の回動を
阻止してロック部材40のアンロック状態を保持できて
シート本体部10を移動可能とし、さらに、シートバッ
ク12を起立させた後、シート本体部10を後方に移動
してメモリー部材34の当接部34cがメモリー解除部
材50と当接すると、メモリー部材34が枢軸31の軸
方向に揺動しトリガー部材33の係合爪33bとメモリ
ー部材34の係合溝34bとの係合が解除され、ロック
部材40のアンロック状態が解除されるように構成され
ている。
【0020】また、トリガースプリング35は、アッパ
ーレール61側の径を他方と比較して大径とし、この大
径部35aでメモリー部材34をトリガー部材33側に
押圧するように設定されている。
【0021】さらに、この発明に係る第1の実施の形態
の構成を詳細に説明する。
【0022】シート本体部10は、シートクッション1
1と、シートバック12とからなり、このシートバック
12はシートクッション11の後部に、図示しないリク
ライニング機構により前後方向に起伏可能に取り付けら
れている。また、シート本体部10は図示しないスプリ
ングにより、常に車体前方に付勢されている。
【0023】ロアレール60は、車体のフロア62側に
前後方向に沿って所定の間隔をおいて左右(一方のみ図
示)に取り付けられており、このロアレール60にアッ
パーレール61が前後方向に移動可能に支持されてい
る。このアッパーレール61に、シート本体部10のシ
ートクッション11が戴置されており、これによって、
シート本体部10が前後方向に移動可能となっている。
【0024】ロアレール60には、前後方向に沿って複
数の係止溝60aが同一間隔で形成されている。また、
アッパーレール61の前部側には、ロック部材としての
板状のロック板40の基部が枢軸41により軸着されて
おり、このロック板40の自由端側下部に、ロアレール
60の係止溝60aに係止可能な複数、例えば3個の係
止爪40aが形成されている。
【0025】さらに、ロック板40は、図1に示すよう
に、ロッド状のロックスプリング42により反時計方向
に回動するよう付勢されており、このロックスプリング
42の一端はロック板40の基部近傍のアッパーレール
61に形成された係止孔61aに係止されるとともに、
その近傍がアッパーレール61に形成されたフック部6
1fに係合して回り止めされており、他端に形成された
フック部42aはロック板40の自由端側に形成された
係止部40bに係止されている。このロックスプリング
42によって、ロック板40の係止爪40aがロアレー
ル60の係止溝60aに圧接係合し、シート本体部10
の前後方向の移動をロックしている。
【0026】なお、ロック板40の係止部40bは、ア
ッパーレール61に枢軸41を中心として形成された円
弧状の長孔61b内に挿入されてアッパーレール61の
反対面側に突出しており、これによって、ロック板40
の回動が規制されている。
【0027】アッパーレール61の後部側には、リクラ
イニング機構のベースプレート62が固定されており、
このベースプレート62に植設された枢軸63にアーム
取付板64が回動可能に支持されている。このアーム取
付板64に、シートバック12側に取り付けられるアー
ム65が一体的に固定されている。また、アーム取付板
64には、作動ピン66が植設されている。
【0028】ウォークイン機構部20を構成するウォー
クインレバー21は、基部を枢軸63に回動可能に軸着
しており、一方の自由端21aはシートバック12の前
倒しに伴って移動する作動ピン66に当接するように延
出している。また、ウォークインレバー21の他方の自
由端21bには、連結ロッド22の一端22aが連結枢
支されており、この連結ロッド22の他端22bは、作
動部材32に形成された後記孔32aに係止されてい
る。
【0029】メモリー機構部30は、作動部材32、ト
リガー部材33、メモリー部材34及びトリガースプリ
ング35を備えており、各機構部品は枢軸31の軸線上
に配置されてアッパーレール61に取り付けられてい
る。
【0030】枢軸31は図4に示すように、右側から順
次左側に向って異形部31a、軸支部31b、嵌合部3
1d、つば部31c、挿通部31e及び異形部31fが
形成されており、軸支部31bがアッパーレール61に
穿設された取付孔61cに嵌挿されて回動可能に支持さ
れている。
【0031】作動部材32は、図3に示すように、基部
をアッパーレール61の左側面に接するようにして基部
に形成された角孔32bが枢軸31の異形部31aに挿
入されかしめ固着されており、基部から下方に延出した
自由端側に孔32aが形成されている。この孔32aに
は、連結ロッド22の他端が係止されている。
【0032】トリガー部材33は、図3に示すように、
基部をアッパーレール61の右側面に接するようにして
基部に形成された孔33cが、枢軸31の嵌合部31d
に圧入され溶接にて固着されている。また、トリガー部
材33の基部から下方に延出する自由端には、ロック部
材40の上面側と当接する当接部33aが形成されてお
り、基部から上方に延出する自由端には、メモリー部材
34側に向って突出した係合爪33bが形成されてい
る。この係合爪33bに先端部には、係合爪33bがメ
モリー部材34の係合溝34bに係合しやすいようにテ
ーパ面33cが形成されている。
【0033】メモリー部材34は、つば部31cを挟ん
でトリガー部材33の反対側で枢軸31の挿通部31e
に基部に設けた長孔34eが緩挿されており、トリガー
部材33の係合爪33bと対応する位置に、係合爪33
bが係合可能な係合溝34bが形成されている。また、
メモリー部材34の基部から下方に延出した自由端には
メモリー解除部材50と当接する当接部34cが形成さ
れており、この当接部34cは山形状に形成されてい
る。
【0034】さらに、メモリー部材34の基部から上方
に延出した自由端には、アッパーレール61側に向って
突出した折曲部34dが形成されており、この折曲部3
4dは、アッパーレール61に形成された係止孔61d
に係止されている。なお、この折曲部34dの長さは、
メモリー部材34の当接部34cがメモリー解除部材5
0により押圧されて揺動した際に折曲部34dが係止孔
61cから抜け出ないように十分長く設定されている。
【0035】トリガースプリング35は、ねじりコイル
スプリング状に形成されており、基部を、メモリー部材
34と異形部31fにかしめ固着された座板36に挟持
されて枢軸31の挿通部31eに巻装されている。ま
た、トリガースプリング35の基部は、メモリー部材3
4側の径が他方の径より大径となっており、この大径部
35aによってメモリー部材34をトリガー部材33側
のつば部31cに押圧している。
【0036】トリガースプリング35の一方のフック部
35bは座板36に係止され、他方のフック部35c
は、メモリー部材34に係止されており、これによっ
て、座板36、枢軸31、トリガー部材33及び作動部
材32は一体で図4中時計方向に回動するように付勢さ
れている。
【0037】メモリー解除部材50は、ロアレール60
の上面に前後方向に沿って取り付けられており、前後両
端部にメモリー部材34の当接部34cと対応するテー
パ面50a,50bが形成されている。そして、シート
バック12を前倒しして前方に移動したシート本体部1
0を引き起こして、所定の後方位置に移動した際、メモ
リー部材34の当接部34cがメモリー解除部材50の
テーパ面50aに当接してアッパーレール61側に押圧
されるように設定されており、これによって、メモリー
部材34が揺動し、係合溝34bとトリガー部材33の
係合爪33bとの係合が解かれるように設定されてい
る。
【0038】つぎに、この発明に係る実施の形態の作用
を説明する。
【0039】まず、図1に示すように、メモリー機構部
30のメモリー部材34の当接部34cが、メモリー解
除部材50の左端面より前方に位置している状態で、シ
ートスライド装置Eがロックされている場合について説
明する。この状態においては、図5に示すように、ロッ
ク板40の係止爪40aがロックスプリング42のスプ
リング力でロアレール60の係止溝60aに圧接係止し
ており、これによって、シート本体部10の前後方向の
移動が阻止されている。また、トリガー部材33の係合
爪33bは、メモリー部材34の係合溝34b外方に位
置している。
【0040】この図5に示す状態からシートバック12
を前倒しすると、作動ピン66を介してウォークインレ
バー21が反時計方向に回動し、連結ロッド22が矢印
A方向に引張られ、作動部材32とトリガー部材33が
一体的に反時計方向に回動する。すると、図6及び図7
に示すように、トリガー部材33の当接部33aにより
ロック板40が時計方向に回動し、その係止爪40aと
ロアレール60の係止溝60aとの係止が解かれ、シー
トスライド装置Eがロックオフ状態になり、シート本体
部10はスプリングの付勢力により最前進位置まで移動
することになる。
【0041】また、トリガー部材33の回動により、ト
リガー部材33の係合爪33bがそのテーパ面33cに
よりメモリー部材34を揺動させて係合爪33bがメモ
リー部材34の係合溝34bに係合することになる。そ
のため、この状態でシートバック12を引き起こしても
トリガー部材33はメモリー部材34の係合溝34bに
係合して回動しないため、シートスライド装置Eはロッ
クオフ状態に保持されることになる。
【0042】この状態からシート本体部10を所定の位
置まで後退させると、メモリー部材34の当接部34c
が、メモリー解除部材50のテーパ面50aに当接して
アッパーレール61側に回動する。すると、図8に示す
ように、メモリー部材34が枢軸31の軸方向に揺動す
ることになり係合溝34bとトリガー部材33の係合爪
33bとの係合が解かれ、トリガー部材33はトリガー
スプリング35のスプリング力により時計方向に回動
し、同時にロック板40はロックスプリング42のスプ
リング力により反時計方向に回動し、ロック板40の係
止爪40aがロアレール60の係止溝60aに圧接係合
する。これによって、シートスライド装置Eはロック状
態に復帰する。
【0043】つぎに、図9に示すように、メモリー機構
部30のメモリー部材34の当接部34cが、メモリー
解除部材50の右端面より後方に位置している状態で、
シートスライド装置Eがロックされている場合について
説明する。この場合、図1に示した場合と同様、ロック
板40の係止爪40aとロアレール60の係止溝60a
との係止によりシート本体部10の前後方向の移動が阻
止されている。また、トリガー部材33の係合爪33b
はメモリー部材34の係合溝34bから離脱している。
【0044】この状態から、シートバック12を前倒し
すると、ウォークインレバー21、連結ロッド22及び
トリガー部材33を介してシートスライド装置Eがアン
ロック状態となり、図7に示すようにトリガー部材33
が反時計方向に回動し、トリガー部材33の係合爪33
bがメモリー部材34の係合溝34bに係合し、シート
スライド装置Eがアンロック保持状態となり、シート本
体部10はスプリングの付勢力に前進する。
【0045】そして、メモリー部材34の当接部34c
が、メモリー解除部材50の右端面のテーパ面50bに
当接して押圧されると、メモリー部材34は、その係合
溝34bがトリガー部材33の係合爪33bから離れる
方向に回動する。この場合、トリガー部材33は、連結
ロッド22により静止状態を保持している。
【0046】さらに、シート本体部10が前進し、メモ
リー部材34の当接部34cがメモリー解除部材50の
左端面のテーパ面50aに達すると、メモリー部材34
はその係合溝34bがトリガー部材33の係合爪33b
に係合する方向に、トリガースプリング35の付勢力に
より揺動し、再びシートスライド装置はアンロック保持
状態となる。
【0047】尚、メモリー部材34の当接部34cがメ
モリー解除部材50に当接している状態で、シートスラ
イド装置Eがロックされている場合については、シート
バック12を前倒しするとトリガー部材33が回動して
シートスライド装置Eはアンロック状態となるが、メモ
リー部材34は図8に示す状態にあるため係合爪33b
が係合溝34bに係合していない。そのため、この状態
からシートバック12を引き起こせばシートスライド装
置Eはそのままロックされる。尚、通常はシート本体部
10がスプリングで前方へ付勢されているため、前方へ
移動し、当接部34cがメモリー解除部材50から外れ
ると係合爪33bが係合溝34bに係合してアンロック
状態を保持できるようになる。
【0048】その他の作用は、上述したメモリー機構部
30のメモリー部材34の当接部34cがメモリー解除
部材50の左端面より前方に位置している状態で、シー
トスライド装置Eがロックされている場合と同様であ
り、その説明は省略する。
【0049】上述したように、この発明に係る実施の形
態によれば、メモリー機構部30を構成する作動部材3
2、トリガー部材33、メモリー部材34及びトリガー
スプリング35が単一の枢軸31に取り付けられ、しか
もこの枢軸をアッパーレール61にかしめ固定するだけ
でアッパーレール61に取り付けることができるので、
メモリー機構部30を枢軸31に組付けてユニット化す
ることができ、組付性の大幅な向上を図ることができ、
コストの低減化を図ることができる。また、アッパーレ
ール61には、枢軸31を取り付けるための取付孔61
eを1個穿設するだけでよいので、アッパーレール61
の強度を向上させることができ、ひいては、アッパーレ
ール61の板厚を薄くして軽量化を図ることができる。
【0050】また、作動部材32、トリガー部材33、
メモリー部材34及びトリガースプリング35をすべて
枢軸31に取り付けているため、メモリー機構部30の
小型化が図れるとともに、その作動スペースを小さくで
きるので、レイアウトが制限されず設計の自由度が向上
できる。
【0051】また、トリガースプリング35の大径部3
5aにより、メモリー部材34は枢軸31の軸方向に付
勢されているので、メモリー部材34の揺動を安定して
行うことができる。また、枢軸31が挿通するメモリー
部材34の孔33eを長孔として揺動方向を規制してい
るためこの揺動による係合爪33bと係合溝34bの係
脱を確実に行なうことができる。
【0052】尚、以上説明したこの発明の実施の形態で
は、枢軸31に作動部材32、トリガー部材33、メモ
リー部材34及びトリガースプリング35の順に組み付
けられているが、この重なりに限定されず重なりを入れ
かえても何等問題はない。また、トリガースプリング3
5は、一端をメモリー部材34に、他端を座板36に係
止しているが、一端をアッパーレール61に、他端をト
リガー部材33や作動部材32に係止するようにしても
よい。
【0053】さらに、トリガースプリング35を、トリ
ガー部材33を回動付勢する第1のトリガースプリング
と、メモリー部材34を枢軸31の軸方向に付勢する第
2のトリガースプリングとで構成するようにしてもよ
い。
【0054】
【発明の効果】上述した通り、この発明に係る請求項1
のシートスライド装置によれば、メモリー機構部を構成
する作動部材、トリガー部材、メモリー部材及びトリガ
ースプリングを単一の枢軸によりアッパーレールに取り
付けることができるので、メモリー機構部のユニット化
が図れるとともに、アッパーレールに対して枢軸をかし
め固定するだけで組付けできるので、組付性の大幅な向
上を図ることができる。また、メモリー機構部の小型化
が図れるとともに、その作動スペースを小さくできるの
で、レイアウトが制限されず設計の自由度が向上でき
る。
【0055】また、請求項2のシートスライド装置にれ
ば、トリガースプリングの大径部により、メモリー部材
は枢軸の軸方向に付勢されているので、メモリー部材の
作用を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る実施の形態のシートスライド装
置の正面視説明図。
【図2】同シートスライド装置のメモリー機構部とメモ
リー解除部材との関係を示す平面視説明図。
【図3】同シートスライド装置のメモリー機構部とメモ
リー解除部材との関係を示す側面視説明図。
【図4】同シートスライド装置のメモリー機構部の分解
斜視説明図。
【図5】同シートスライド装置の動作説明図。
【図6】同シートスライド装置の動作説明図。
【図7】同シートスライド装置の動作説明図。
【図8】同シートスライド装置の動作説明図。
【図9】同シートスライド装置の動作説明図。
【図10】従来例に係るシートスライド装置のメモリー
機構部の正面視説明図。
【符号の説明】
10 シートスライド装置 12 シートバック 20 ウォークイン機構部 30 メモリー機構部 31 枢軸 32 作動部材 33 トリガー部材 33a 当接部 33b 係合部(係合爪) 34 メモリー部材 34b 被係合部(係合溝) 34c 当接部 35 トリガースプリング 35a 大径部 36 第1のトリガースプリング 37 第2のトリガースプリング 40 ロック部材 50 メモリー解除部材 50a テーパ面 50b テーパ面 60 ロアレール 61 アッパーレール E シートスライド装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートバックの起伏動と連動して作動す
    るウォークイン機構部と、このウォークイン機構部の作
    動と連動して作動しアッパーレールに配置されたメモリ
    ー機構部と、このメモリー機構部の作動と連動して作動
    しその基部側が前記アッパーレールに軸着されたロック
    部材と、ロアレールに配置されたメモリー解除部材とか
    ら構成され、シート本体部の前後方向の移動をロックお
    よびアンロックするようにしたシートスライド装置であ
    って、 前記メモリー機構部は、前記アッパーレールに回動可能
    に軸着された枢軸と、この枢軸と一体で回動するように
    設けられ自由端側が前記ウォークイン機構部と連結され
    た作動部材と、前記枢軸と一体で回動するように設けら
    れたトリガー部材と、前記枢軸に回動可能に設けられる
    とともに、前記アッパーレールに対して回動しないよう
    に設けられ、かつ前記枢軸の軸方向に揺動可能に設けら
    れたメモリー部材と、このメモリー部材を前記枢軸の軸
    方向に付勢すると共に、前記トリガー部材を前記ロック
    部材との反係合方向に付勢するトリガースプリングとか
    ら構成され、前記トリガー部材は、一方に前記ロック部
    材の上面側との当接部が形成され、他方に前記メモリー
    部材に形成された被係合部に係合する係合部が形成され
    ており、前記メモリー部材は、一方に前記メモリー解除
    部材との当接部が形成され、他方に前記被係合部が形成
    されており、前記シートバックを前方に倒伏すると、こ
    れに連動して作動する前記ウォークイン機構部並びに前
    記作動部材を介して前記トリガー部材が回動し、この回
    動によって、トリガー部材の当接部が前記ロック部材を
    アンロック方向に作動すると共に、前記トリガー部材の
    係合部が前記メモリー部材の被係合部と係合して前記ロ
    ック部材のアンロック状態を保持し、さらに、前記シー
    トバックを起立させた後、前記シート本体部を後方に移
    動して前記メモリー部材の当接部が前記メモリー解除部
    材と当接すると、前記メモリー部材が前記枢軸の軸方向
    に揺動し、前記トリガー部材の係合部と前記メモリー部
    材の被係合部との係合が解除され、前記ロック部材のア
    ンロック状態が解除されるようにしたことを特徴とする
    シートスライド装置。
  2. 【請求項2】 前記トリガースプリングは、アッパーレ
    ール側の径を他方と比較して大径とし、この大径部で前
    記メモリー部材をトリガー部材側に押圧するようにした
    ことを特徴とする請求項1記載のシートスライド装置。
JP10495498A 1998-04-15 1998-04-15 シートスライド装置 Pending JPH11301319A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0878344A3 (en) * 1997-05-13 2000-08-30 Fujikiko Kabushiki Kaisha Seat sliding apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0878344A3 (en) * 1997-05-13 2000-08-30 Fujikiko Kabushiki Kaisha Seat sliding apparatus

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