JPH11300988A - インクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタのポンプの制御方法 - Google Patents

インクジェットプリンタ及びインクジェットプリンタのポンプの制御方法

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JPH11300988A
JPH11300988A JP10497998A JP10497998A JPH11300988A JP H11300988 A JPH11300988 A JP H11300988A JP 10497998 A JP10497998 A JP 10497998A JP 10497998 A JP10497998 A JP 10497998A JP H11300988 A JPH11300988 A JP H11300988A
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tube
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポンプ吸引によりインク流路に停留した気泡
がインクジェットヘッドに流出しドット抜けを誘発す
る。 【解決手段】 ポンプ15の回転速度を段階的に減速さ
せてインクジェットヘッド11内のインクを吸引するこ
とにより、インクジェットヘッド11にインクを供給す
るインク供給路302の接続部303等に停留する気泡
がインクジェットヘッド11に流出することが無くな
り、ポンプ15を動作させて回復処理を行った後に、イ
ンクジェットヘッド11内に浮遊する気泡によるドット
抜けが防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッドからインクを噴射して記録部材に記録するインクジ
ェットプリンタに関し、より詳しくは、インクカートリ
ッジからインクジェットヘッドまでのインク供給路中の
インクに含まれる気泡を排出するポンプ装置とポンプ装
置の制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタにおいては、イ
ンクジェットヘッドへのインクの供給は交換式のインク
カートリッジを用いている。インクカートリッジの交換
時には交換部から気泡がインク供給路に混入する。一
方、ドロップオンデマンド方式のインクジェットヘッド
は気泡が圧力発生室内に流入すると、インクの吐出不能
を引き起こす。
【0003】このような気泡を排出するための回復装置
としてインクジェットプリンタ専用のポンプ装置が多く
提案されている。このようなポンプ装置には、インクジ
ェットヘッドのインク吐出孔であるノズルをキャップで
覆い、キャップに連通したポンプ装置を駆動して、ポン
プ装置が発生する圧力(負圧)を利用して、ノズルから
インクを吸引し、インクと共に有害な気泡を排出するも
のが知られている。
【0004】このような回復装置に用いられるポンプの
1つに、特開平6−286158号公報、特開平4−2
61864号公報に開示される如くの、ガイドに沿って
円弧状に載置された可撓性チューブと、この可撓性チュ
ーブを加圧するローラを支持する回転体を有し、チュー
ブの変形を利用して圧力を発生するチューブポンプが提
案されている。
【0005】このようなチューブポンプでは回転体を回
転させることにより、ローラが可撓性チューブを順次押
し潰しながら移動し、これによりチューブ内に負圧を発
生させている。回転体はインクジェットプリンタの制御
手段に予め記憶された情報に基ずいて回転制御されるパ
ルスモータで歯車列を介して駆動されている。
【0006】インク流路内の気泡はインク流速が大きい
程移動及び排出が容易である。又、インク流路内のイン
ク流速はポンプ装置で発生する負圧の大きさに依存す
る。従って、出来る限る大きな負圧を発生させることが
気泡を効率的、すなわち少ないインク量で短時間に、ま
た確実に排出する方策であった。そこでポンプ装置はロ
ーラが可撓性チューブを順次押し潰すための回転負荷
や、イナーシャに打ち勝ち回転可能な最大の回転速度で
回転体を回転させることが行われてきた。
【0007】一方、インクカートリッジからインクジェ
ットヘッドまではカートリッジに貫通しインクを抽出す
るインク針、インク針からキャリッジまでインクを導く
インクチューブ、インク中の異物を除去するフィルタ部
材、キャリッジの移動によるインク圧力変動を緩和する
ダンパ部材、さらにはダンパ部材とヘッドケース等種々
の部品を直列に連結して構成している。
【0008】また特開平4−347655号公報にはピ
ストン方式のインクジェット用のポンプ装置が開示され
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】また、前述のような種
々の部品で構成されたインク流路はその各々の部品の連
結部は部品製作上、インクの流線が連続的に変化する、
即ち、インク流路断面が滑らかに変化するよう構成する
ことは困難である。従って各部品の連結部のインク流線
は連続的でなく、いわゆる淀みが発生する非連続のイン
ク流路となる。
【0010】またフィルタ部材はノズルの寸法よりかな
り小さな微細な開孔からなるメッシュを用いることが多
い。このフィルタ部材はある開孔が異物を捕獲し閉塞し
ても、他の多くの開孔が確保出来るよう広い面積が与え
られている。従ってフィルタ部材の配設部のインク流路
は部分的に断面積が広く、フィルタ部はインク流路中最
もインクの淀む流路となる。
【0011】前述のように、これらのインク流路から気
泡を排出するため、ポンプ装置を用いている。
【0012】しかし、インクの淀み部に気泡が入り込む
とポンプを最大回転速度で連続回転しても気泡が排出さ
れないばかりか、図20に示す如く、気泡を小出しに
し、ポンプ動作の実行によってインクの吐出が悪化する
という課題を有する。
【0013】またピストン方式のポンプ装置において
は、構造上圧力の累積がないため、ピストンの1往復で
ポンプの発生する負圧が決定する。しかし、前述のイン
ク流路において気泡を排出するためには、ピストンの移
動による容積変化からは少なくとも数往復させる必要が
ある。圧力が累積しないポンプにおいては、発生圧力は
行程毎に大気圧と負圧の間を往復し、発生圧力が脈動す
る。インク流路に淀みが存在し、淀み部に気泡が存在す
る場合、この気泡は脈動により分断されやすく、ポンプ
動作しているにも関わらず、気泡がヘッドに流出し印字
の回復性が著しく低下する。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、インクを貯蔵したインクカートリッジか
らインクを噴射するインクジェットヘッドにインクを供
給するためのインク供給路と、記録に寄与しないインク
を排出するためのインク排出路と、該インク排出路内に
圧力を発生させるために該インク排出路の一部に設けら
れたポンプを具備したインクジェットプリンタのポンプ
の制御方法に於いて、前記ポンプを駆動し、該ポンプが
発生する圧力が所定の圧力に達した後、段階的に圧力を
減少させていくことにより前記インクジェットヘッドか
らインクを排出させることを特徴とする。
【0015】また、本発明のインクジェットプリンタ
は、インクを貯蔵したインクカートリッジからインクを
噴射するインクジェットヘッドにインクを供給するため
のインク供給路と、記録に寄与しないインクを排出する
ためのインク排出路と、該インク排出路内に圧力を発生
させるために該インク排出路の一部に設けられたポンプ
を具備したインクジェットプリンタにおいて、前記ポン
プを駆動し、該ポンプが発生する圧力が所定の圧力に達
した後、段階的に圧力を減少させていくことにより前記
インクジェットヘッドからインクを排出させるコントロ
ーラを備えたことを特徴とする。
【0016】このような構成によれば、インク流路断面
が非連続的に変化するいわゆる淀みが存在するインク流
路であっても、ポンプが発生する圧力が所定の圧力に達
し、インク流路中の淀み部にたまった比較的大きな気泡
の排出が行われる。この所定の圧力で回転している間
に、気泡が完全に排出されなくともよい。所定の圧力で
回転している間に大きな気泡は微細な気泡に分断され、
インク流路中に小出している。この後、段階的に圧力を
減少させていくことにより、インクの流速は徐々に低下
していく。インク流速の低下により、淀み部に停留して
いた気泡に働く圧力も減少する。従って、下流のインク
流路への気泡の小出しが無くなる。すなわち、淀み部に
気泡が残留するが、段階的に圧力を減少させていくこと
により、気泡がインクジェットヘッド側に流出すること
を防止できる。従って、そのままポンプを停止し、回復
処理を終了し、印刷を行ってもインクの吐出不良は発生
しない。
【0017】本発明に適用されるポンプの好ましい形態
は、ポンプを連続回転駆動することにより、圧力が累積
される連続回転方式のポンプであり、例えば、前記イン
ク排出路の一部を構成する可撓性チューブと、回転体に
支持され、該回転体の回転に伴って該可撓性チューブ順
次押圧、変形するローラを備えたチューブポンプが好適
である。これは、このようなポンプを採用することによ
り、ポンプ吸引中の圧力脈動は著しく小さくすることが
可能であるためである。
【0018】このようなポンプを採用した場合、前記回
転体を第1の回転速度で回転させた後、第1の回転速度
より低い第2の回転速度で回転速度で回転させて、前記
インクジェットヘッドからインクを排出させればよい。
また、前記第2の回転速度で回転させた以降、更に第2
の回転速度より低い速度で、前回の回転速度より低い回
転速度で段階的に回転させた後、前記ポンプを停止させ
てもよい。
【0019】これにより、第1の回転速度で回転させる
ことにより、インク流路中の淀み部にたまった比較的大
きな気泡の排出を行う。この第1の回転速度で回転して
いる間ではこの気泡は完全に排出されなくともよい。第
1の回転度で回転している間は大きな気泡は微細な気泡
に分断され、インク流路中に小出している。この後連続
して第1の回転速度より遅い第2の回転速度でポンプ装
置を回転すると、インク流速は回転速度比にしたがって
連続的に低下する。インク流速の低下により、淀み部に
停留していた気泡に働く圧力も減少する。従って、下流
のインク流路への気泡の小出しが無くなる。すなわち、
淀み部に気泡が残留するが、第2の回転速度もしくはそ
れより遅い回転速度で回転している間は気泡をインクジ
ェットヘッド側に流出することはない。従って、前回の
回転速度より低い回転速度で段階的に回転させた後、ポ
ンプを停止させれば、その後印刷を行ってもインクの吐
出不良は発生しない。
【0020】前記回転体を回転させるためにパルスモー
タを用いて、該パルスモータの回転数が記述された制御
テーブルに基づいて、前記パルスモータを駆動するよう
にすれば、インク流路内の圧力を精度良く段階的にコン
トロールできる。即ち、2段に限らず、3段、4段の段
階的なポンプ吸引が容易に達成可能となる。すなわち、
気泡の排出が困難なインク流路の箇所数と同じ段数準備
することも可能となる。これらの制御により気泡排出の
困難なインク流路においても効率的に気泡の排出が可能
となる。
【0021】また、連続回転方式のポンプを用いて、段
階的にポンプが発生する圧力を減少させるために回転速
度を段階的に減少させる場合、前段階よりもポンプを低
い回転速度で回転していても、必要以上に長い時間回転
させれば、インクが浪費されるばかりでなく、圧力が累
積し徐々に圧力が上り、再び淀み部に停留していた気泡
が流れ出すおそれがある。前段階の回転速度より低い回
転速度で回転される時間が、前段階の回転速度で回転さ
れる時間に比べ短くするようにすれば、このような不具
合は防止できる。
【0022】従って本発明によれば、複雑な形状を有す
るインク供給経路を有するインクジェットプリンタにお
いても、ポンプを動作させて回復処理(気泡の排出)を
行った後に、気泡がインクジェットヘッド内に残留する
ことによって誘発されるドット抜けのないインクジェッ
トプリンタが提供できる。また、ポンプの作動時間の短
縮が可能で、さらにはポンプ動作によるインクの浪費を
低減することが可能となる。又、インク流路から気泡を
完全に排出することが不要となり、インク流路の形状に
自由度が増す。特にインク流れの淀みとなりやすいフィ
ルタ部材が十分な面積を確保できるようになり、インク
ジェットプリンタの寿命を大幅にのばすことが可能とな
る。
【0023】
【発明の実施の形態】(装置の概略の説明)図1及び図
9を用い、本発明が適用されるインクジェットプリンタ
のの一例を説明する。図1は本発明が適用されるインク
ジェットプリンタの一例を示す概略図である。
【0024】インクジェットヘッド1(図9に図示)は
キャリッジ12に搭載され、ガイド軸14によりガイド
されてキャリッジモータ13によりベルト19を介して
移動する。キャップ17はインクジェットヘッド11の
ノズル11A(図9に図示)のキャッピングを行うため
のものである。キャップ17にはチューブポンプ15の
構成要素である可撓性のチューブ103が接続されてい
る。チューブポンプ15はパルスモータ18により駆動
される。
【0025】図9は、図1に示すプリンタに搭載された
チューブポンプ15の動作の概略を示す説明図である。
チューブ103は、インク排出路を形成するものであ
り、その一端は、キャップ17に接続され、他端は、廃
インクカートリッジ30に接続されている。回転体10
4を軸104aを中心にして矢印a方向に回転させるこ
とにより、ローラ105は、b方向に回転しながら、円
弧状のガイド106Aに載置されたチューブ103を順
次加圧する。これによりチューブは変形し、チューブ1
03内に発生した負圧により、ノズル11A内のインク
がキャップを介して吸引され、気泡の混在した不要なイ
ンクが廃インクカートリッジに排出される。
【0026】図示はしていないが、キャリッジモータ1
3、ポンプを駆動するパルスモータ18、インクジェッ
トヘッド11を制御するための制御手段についても備え
られ、とくにポンプを駆動するパルスモータ13の制御
手段には種々の駆動情報が記憶されており、この情報に
基ずきポンプの回転制御が行われる。例えばROM等に
設けられた回転速度、回転数が記述されたテーブル、及
びシーケンスが記述されたプログラムに基づいて、プリ
ンタ全体の制御を司るCPUによってポンプの制御が行
われる。
【0027】(インクの供給路の説明)次に図17、図
18を用いてインク供給路について説明する。図17
は、図1に示したインクジェットプリンタのインクカー
トリッジからインクジェットヘッド11にインクを供給
するためのインク供給路を示す概略図である。
【0028】図中300はインクカートリッジ、301
はインクカートリッジに貫通し、インクを取り出すイン
ク針、302はインク針からキャリッジ12にインクを
導入するインクチューブ、303はキャリッジの搬送に
よるインク圧力の乱れを緩和するダンパ部材であり、イ
ンクジェットヘッド11に接続されている。ダンパ部材
303の内部のインク流路には、インクジェットヘッド
11のノズルの詰まりの要因となるインク中の異物を濾
過するフィルタ部材304が熱融着されている。
【0029】図18はダンパ部材303のインク流路断
面を示す図である。インク針301はステンレス製であ
り、外形が1.2mm、内径が0.9mmである。一方
インクチューブ302の内径は2mm、外形は3mmで
ある。このインク針301とインクチューブ302を接
続するためには、接続ブッシュ305用いている。接続
ブッシュ305はインク針301とインクチューブ30
2の外径部を圧入することで連結してあるが、インク針
301とインクチューブ302は内径が異なるため、イ
ンク流れが淀む段差305Aが生じる。インクチューブ
302はダンパ部材303にOリング306Aを用いて
連結される。さらにダンパ部材303のインク流路に貼
られたフィルタ部材304はダンパ部材303の内部の
インク溜まりに浸漬される位置にはられている。
【0030】フィルタ部材304はインク中の異物が濾
過されると、その開孔は閉塞してしまうため、インクジ
ェットプリンタが寿命までに使われ、多くの異物が濾過
されても、十分な開孔を確保できるよう、広い面積を与
えてある。本実施例のインクジェットプリンタではフィ
ルタ部材304の面積はインクチューブ302の100
倍以上の面積を必要としている。従って、ポンプ動作に
よるインク吸引において、フィルタ部304の平均的な
インク流速はインクチューブ302の1/100以下と
なる。
【0031】ダンパ部材303に融着されたフィルタ部
材304の裏面にはインク室303Aが設けられてい
る。インク室303Aはフィルタ部材304と同じ流路
断面となっている。従ってインク室303Aのインク流
速もインクチューブ302に対して1/100程度の流
速である。さらに、インク室304Aの上流部にはイン
クチューブ302と同程度の流路断面を有する接続流路
303Bが設けられている。接続流路303Bとインク
ジェットヘッド11のインク導入管11Fを連結するた
めOリング306Bが用いれられている。
【0032】接続流路304Bとインク導入管11Fの
接続部もインク流れの淀みとなる段差が存在する。イン
クジェットヘッド11は樹脂成型のヘッドケース11B
と、インクを噴射するヘッドチップ11Cを接着するこ
とでインクジェットヘッド11を構成している。ヘッド
チップ11Cにはインク導入孔11Dが備えられてい
る。インク導入管11Aはヘッドケース11Bに一体的
に形成されており、さらに、ヘッドチップ11Cのイン
ク導入孔11Dまでのインク流路を形成している。また
インク流路の中間にはヘッドフィルタ307が熱融着さ
れている。ヘッドフィルタ307は前述のダンパ部材3
03内部のフィルタ部材304よりは小さいが、やはり
広い面積を与えられ、ヘッドフィルタ307前後のイン
ク流速はインクチューブ302に比較すると流速は低下
する。またヘッドチップ11Cのインク導入孔11Dと
ヘッドケース11Bの接続部には流路断面が急激に変化
し、インクの淀みとなる段差11Eが存在する。
【0033】インクカートリッジ300の交換時には、
インク針301、接続ブッシュ305からなる交換部か
ら気泡がインク供給路302に混入するため、少なくと
もインク供給路302に浮遊する気泡は、印刷する前
に、インクジェットヘッド11のノズルをキャップ17
で覆い、ポンプ15を用いてインク供給路302から取
り除く必要がある。
【0034】(ポンプの構造の説明)図2は図1中のイ
ンクジェットプリンタにおけるチューブポンプ15の一
例の構成を示す分解斜視図であり、図3は図2中のチュ
ーブポンプ15の主要部分をしめす組立斜視図である。
【0035】このチューブポンプ15は、ガイド部材1
06、チューブ103、ローラ105、レバー107、
回転体104及びねじりバネ108から構成されてい
る。チューブ103は、少なくとも、ローラ105によ
って加圧される被加圧部分において可撓性を有してい
る。この被加圧部分は、ローラ105により順次滑らか
に加圧されるように、筒状のガイド部材106の内壁に
形成された円弧状のガイド面106A(図4に示す)に
載置されている。チューブ103の103A側はキャッ
プに接続される。一方103B側は、ガイド部材106
の底面側の円弧状のガイド106Dに案内されたのち、
廃インクカートリッジに接続される。
【0036】ローラ105の軸部分105Aはレバー1
07の溝状のカム109に回転可能状態に取り付けられ
ている。ローラ105を支持するためのレバー107に
はローラの軸部分105Aが取付けられる溝状のカム1
09が設けられている。このカム109はレバー107
が回転体104に組込まれた状態で、回転体の円周方向
に対して傾斜した形状を有している。即ち、回転体10
4中心からカム溝109の一方の端までの距離と、他方
の端までの距離は異なる。レバー107には同一線上に
回転孔107A及び回転軸107Bが設けられ、回転孔
107Aは回転体104に設けられた軸104Aへ、回
転軸107Bは回転部材104に設けられた孔104B
へそれぞれ挿入される。
【0037】これにより、レバー107は、回転体10
4に回動可能にに取り付けられる。また、レバー107
の回転体側の面には、後述するねじりバネ108によっ
て、回転体104の外側に付勢されるレバー107の回
動を、一定の範囲に規制するためのストッパーピン10
7C(図4に図示)が設けている。このストッパーピン
107Cは、回転体104のストッパー孔104Dに挿
入され、ストッパーピン107が孔104Dの壁面に当
接することにより、レバー107の回動が一定量以下に
規制される。
【0038】ねじりバネ108はダブルトーションタイ
プのバネが用いられ、そのコイル部は回転体に設けられ
た円柱軸104Eの外周に緩挿されている。ねじりバネ
108の腕108Aは回転体104に設けられたバネ受
け柱104Fに当接し、またバネ108の両端の2本の
腕108Bはレバー107のバネ受け部107D(図4
に図示)に当接するように、バネ108は回転体104
に取り付けられている。
【0039】図4は、図2に示したポンプのレバー10
7の部分の断面図である。溝状のローラカム部109の
一端109Aは、カム曲線中、回転体104の回転軸1
04Cから最も遠い位置にあってローラの軸105Aが
この位置(第1の位置、以下作動位置と呼ぶ)にあると
きには、チューブ103はローラ105に押圧される。
また、ローラカム部109の他端109Bは回転体10
4の回転軸104Cに最も近い位置にあって、ローラの
軸105Aがこの位置(第2の位置、以下待避位置と呼
ぶ)にあるときは、チューブへの押圧はゆるめられる。
【0040】回転体104が正方向(a方向)に回転す
れば、レバー107のカム曲線109に沿って、ローラ
105は作動位置に移動し、逆方向(b方向)に回転す
れば、ローラ105は待避位置にに移動する。ローラが
作動位置にあり、チューブを順次押圧するときは、スト
ッパピン107Cは孔104Dの壁面から離れており、
バネ108の弾性力によってチューブが押圧される。な
お、バネ108は、チューブ103の被押圧部分のチュ
ーブ内側の空間を0にするに必要な力が得られるよう
に、予め適当な弾性力に設定されている。
【0041】一方、ローラが待避位置にあるとき、スト
ッパーピン107Cは、孔104Dの壁面に当接し、レ
バー107の回動を抑止し、ローラ105がチューブ1
03を押圧することを妨げる。なお、回転体104の回
転方向によらず、図4に示すようにローラ105が円弧
状のガイド106Aから外れた位置にあるときも、スト
ッパーピン107Cによりレバー107の回動が規制さ
れる。
【0042】ここでローラ105が待避位置にあるとき
の回転体104の回転軸104Cの中心からローラ10
5のチューブ側までの距離L1は、回転軸104Cの中
心からチューブ103の回転軸側までの距離L2にたい
して、 (距離L1)>(距離L2)・・・・(1) となる条件をみたすように設定されている。
【0043】即ち、ローラ105が待避位置にあって
も、チューブの押圧は完全に解除されず、チューブと接
触している。ただし、ローラ105のチューブ103の
接触部においてチューブの内側には十分な空間が得られ
るよう、予めストッパーピンの位置が定められている。
図2に示すように、回転体104は、筒状の形状のガイ
ド部材106にたいして回転可能に取り付けられてい
る。また、回転体104の下部には、歯車120が一体
に形成されており、パルスモータ18(図1に図示)を
駆動することにより、歯車120に接続されたアイドル
ギア(不図示)を介して、回転体104が正逆両方向に
回転する。
【0044】ガイド部材106には回転部材の軸104
Cを受ける孔106Bが形成されている。また、ガイド
部材106の回転体104が装着される面の逆側には、
ガイド106Dに沿ってチューブ103が案内されてい
る。ガイド部材106のこの面には、チューブ103を
閉塞するT字型の弁110が、ガイド部材106に設け
られた軸106Cを中心に回動可能に取り付けられてい
る。
【0045】弁110の孔110Aは、ガイド部材10
6の軸106Cに弁を取り付けるための孔である。レバ
ー107には、弁を作動させるためのカム107Eが設
けられており、ローラ105がガイド106Aから外れ
た位置にあるときに、カム107Eが、弁110の腕1
10Cの先端を押圧し、弁110は回動し、腕110B
の先端がチューブ103を押しつぶす。これにより、ポ
ンプの動作中、ローラがチューブを押圧しない位置にい
るときでも、チューブ103内が大気に開放されること
が防止される。
【0046】(ポンプの動作の説明)次に、図2、図3
に示した本実施例のチューブポンプの動作について図4
から図8を用いて説明する。図4乃至図8のいずれの図
も図2に示すチューブポンプのレバー107の部分の断
面図であり、図4はローラ105が待避位置にあり、か
つガイド106Aから外れて停止している状態を示し、
図5及び図6はポンプが負圧を発生する矢印a方向(以
後、正転)に回転している状態を示し、図7及び図8は
ポンプが正転方向とは逆の矢印b方向(以後、逆転)に
回転している状態を示す。
【0047】図4の状態から図5に示すように、回転体
104が矢印a方向に回転すると、ローラ105がチュ
ーブ103に接触し、さらに回転するとローラ105が
カム109に沿って待避位置から作動位置に移動する。
そして、図6に示すようにローラ105はチューブ10
3との接触力により矢印c方向に従動的に回転しなが
ら、円弧状のガイド106A側に徐々に移動し、ガイド
106Aの始点のXの位置でチューブ103の内部の空
間が0になるまでチューブを押圧変形させる。
【0048】この状態から、さらに回転体104が回転
するとローラによって押しつぶされたチューブの体積変
化により、負圧が発生しノズルの吸引動作が行われる。
尚、チューブ103のガイド部材にガイドされたX位置
の上流にはキャップ17が、Yの位置の下流にはインク
を貯める廃インクカートリッジ30が配置されている。
【0049】以下、図7から図8を用いてポンプの休止
動作について説明する。インクジェットヘッドの回復に
必要な吸引動作(所定回の正転)を終了すると、モータ
18をとめポンプの駆動を停止する。この状態では、上
述したように、ローラ105は作動位置にあり、ローラ
105がガイド部材のガイド部106Aの先端X−後端
Y間に停止した場合は、図7に示すように、チューブ1
03はローラ105に潰された状態にある。この状態で
長期間放置されると、チューブの永久変形、耐久性の劣
化等の問題があることは前述した通りである。そのた
め、ポンプを休止させるためには、回転体104を正転
から停止した後、一旦回転体104を逆転させ、ローラ
105を作動位置109Aから待避位置109Bに移動
させた後、再び停止させる。
【0050】即ち、回転体104を逆転(b方向)する
ことによって、作動位置109Aにあるローラ(図7)
は、待避位置109B(図8)に移動する。このように
回転体を逆転し、再び停止した後、図8に示すように、
ローラ105がガイド106AのX−Y間に停止して
も、ローラ105がチューブ103に軽く接触した状態
にある。仮にこの状態で、ポンプの逆転を続けても、チ
ューブは殆どつぶされないため、一度吸引されたインク
が逆流することはない。
【0051】(弁の動作説明)以下、図10から図12
を用いてローラ105と弁110の動作について説明す
る。図10乃至図12のいずれの図も、図2に示すチュ
ーブポンプ15の弁110が取り付けられた面側からみ
た平面図であり、図10は、ローラ105が、円弧状の
ガイド106Aの先端X−後端Y間にある状態、図11
は、ローラ105が、ガイド106Aの後端Yにある状
態、図12は、ローラ105がガイド106Aから外れ
た状態を示すものである。
【0052】前述したように、チューブ103のガイド
部材106に、ガイド106Aの先端Xの上流側は、キ
ャップ17が接続されている。また、チューブ103
は、ガイド106Aの後端Yから手前側に延長され、ガ
イド106Dに案内され、更にその下流側に設けられた
廃インクカートリッジ30に接続されている。図10に
示すローラ105は作動位置にあり、a方向に移動しな
がらガイド106A上のチューブを順次押圧し、これに
よりノズルよりインクが吸引される。図12に示すよう
に、ローラ105がガイド106Aの後端Yを通過する
と、チューブを押圧できない領域(ガイド部X−Yを除
いた領域)に入る。
【0053】図11に示すように、ローラ105がガイ
ド106Aの後端に達すると、レバー107に設けられ
たカム107Eが弁110の部分110Cと当接し、弁
110は軸106Cを支点にして矢印d方向に回動す
る。これによりチューブ103は、弁の先端110Bで
押しつぶされ、閉塞される。その後、ローラ105がガ
イド106Aの先端に達すると、弁110に対するカム
107Eの拘束力が解除され、弁110は、チューブ自
体の弾性復元力により、元の位置に戻る。即ち、弁によ
る閉塞状態が解除される。
【0054】以上に述べたポンプ正転時におけるローラ
105と弁110の一連の動作を、図13に示すタイミ
ングチャートにより説明する。図13の横軸はポンプの
回転角、縦軸はローラ及び弁のチューブ押圧のON(作
動状態)、OFF(待避状態)の状態を表す。
【0055】ローラ、弁ともに作動状態では、チューブ
は閉塞し、待避状態では、開放されている。この図から
わかるように、正転時のポンプには、ローラもしくは弁
の少なくともいずれか一方が常にチューブを押圧してい
るため、ポンプより上流側のチューブ内の空間は、ポン
プより下流側に開放されることがない。このように、ロ
ーラが位置X−Yの領域でチューブを押し潰し、ポンプ
上流側のチューブ内に負圧を発生させ、ローラが位置X
−Y以外の領域にあるとき、弁でチューブを閉塞するこ
とにより、チューブ内に発生した負圧は保持される。そ
して、再度、ローラが位置X−Yの領域で弁により保持
された負圧を増幅させる。この繰り返し動作により、ポ
ンプの発生する負圧は、ポンプの1回転目から2回転
目、2回転目から3回転目と累積し、徐々に高められて
いく。
【0056】即ち、このような弁を設けることにより、
1つのローラのみを備えたチューブポンプであっても、
ローラがチューブを押さえない位置を通過するときに、
負圧が低下することにより、ポンプの効率が低下するこ
とがない。また、これにより、複数のローラのチューブ
ポンプに比べ1つのローラですむため、格段のポンプの
小型化が実現可能である。
【0057】またローラがチューブを押さえない位置に
ある時、弁によりチューブを閉塞することにより発生す
る負圧の脈動が小さくなり、定速回転でポンプ吸引する
と、インクの淀みやすい流路に停留している気泡の分断
が減少する。
【0058】本実施例では、弁110はチューブのロー
ラで押し潰される領域X−Yの下流側(廃インクカート
リッジ側)に設けられているが、上流側(キャップ側)
に配置しても良く、同様な効果を得るここができる。ま
た、チューブ103の弁110に押し潰しされる部分
に、ローラ105で押し潰される部分に比べやわらか
く、細いチューブを用いてもよく、この場合には更に弁
110がチューブを押し潰す付勢力を小さくすることが
でき、ポンプの駆動トルクを低くできる効果を奏する。
【0059】(ポンプの構造の他の例)以下、ローラを
2個用いたポンプを図14乃至図16を用いて説明す
る。図14は、本発明の他の実施例のチューブポンプを
側面からみた断面図であり、図15、図16は、図14
のAA断面図である。図15は、ローラ205が作動位
置にある状態を、図16はローラ205が待避位置にあ
る状態を示すものである。
【0060】チューブポンプ200は、一対のローラ2
05、ローラ205を支持する一対のレバー207、各
レバー207を回動可能に支持する回転体204、各レ
バー207を独立に外側に付勢する2個のバネ、回転体
204を回転可能に支持する筒状のガイド部材206等
からなる。筒状のガイド部材106の内壁には、チュー
ブ103をガイドするための円弧状のガイド面206A
が形成されている。
【0061】各レバー207は、回転体204に設けら
れた軸204Aを支点に回転体204に対し、回動可能
にに取り付けられている。各レバー207は、回転体2
04の軸204Cに対し、点対称となるように配置され
ている。回転体204には2つの突起204Fが形成さ
れており、各バネは、突起204Fとレバー207の間
に取り付けられる。各ローラ205の加圧力を等しくす
るために本実施例では、各レバー207を独立に付勢す
る2個のバネを用いているが、2つのレバー207が開
く方向に共通に付勢する1つのバネを用いても構わな
い。
【0062】レバー207には、ローラ205の軸20
5Aが、レバー207の溝状のカム109に回転可能な
状態に取り付けられている。これにより、各ローラ20
7は、回転体204が正転(矢印A方向)に回転すれば
作動位置(図15)に、逆転(矢印B方向)に回転すれ
ば、待避位置(図16)に移動する。移動する仕組み
は、前の実施例と同じであるので詳細な説明は省略す
る。
【0063】また、各レバー207の回転体204側の
面には、外側に付勢されるレバー207の回動を、一定
の範囲に規制するためのストッパーピン207Cが設け
られている。ローラが待避位置にあるとき、ストッパー
ピン207が回転体204に設けられた孔204Dの壁
面に当接することにより、各レバー207の回動が一定
量以下に規制される。
【0064】以上のべたように、本実施例では、回転体
204の軸204Cに対し、2つのローラは点対称とな
るように配置されている。また、ガイド206の内壁に
は、約180°以上にわ渡ってチューブ103を載置す
るガイド面206Aが形成されているため、どちらか一
方のローラは、必ずガイド面206Aの前面に位置して
いることになる。なお、ローラの直径によっては、必ず
しも180°以上である必要はなく、実験では、170
°以上であっても機能上問題ないことが確認された。
【0065】ゆえに本実施例のチューブポンプは、前の
実施例で説明した弁は不要である。またポンプの回転中
は常時同じ速度でローラがチューブを押しているため、
発生圧力に脈動は全く発生しない。従って、インク流路
の淀みに停留した気泡が脈動によって分断され、小出し
にヘッド側に流れるというポンプ動作による、インクの
吐出不良の発生が少なくなる。また、このように2個の
ローラを用いることで更に効率のよいポンプを提供でき
る。
【0066】(ポンプ装置の回転駆動制御方法)以下、
本発明のインクジェットプリンタのポンプの制御方法の
説明を行う。
【0067】前述したように、インクカートリッジ30
0の交換によりインクカートリッジ300ととインク針
301は分離される。この時インク針301のインク孔
301Aから気泡が進入する。この気泡を排出するため
に、ポンプ装置を起動する。
【0068】インク流路に気泡が進入し、ポンプ装置の
動作が制御手段から指令されると、パルスモータ18は
第1の回転速度で所定時間定常回転する。(定常回転ま
での数十ステップは摩擦負荷と慣性力を考慮して加速制
御を行う。)前述のポンプ装置の動作に記載の通り、図
6において、パルスモータ18の動力を伝達されたポン
プの回転体104が矢印a方向に回転を開始する。この
行程ではローラ105は図中XからYの領域チューブ1
03を押しつぶしながら回転する。この時チューブ10
3A内部は大気圧より減圧され、チューブ103Aに接
続されたキャップ17を介してインクジェットヘッド1
1のノズル11Aよりインクを吸引する。ローラがXの
領域から外れる直前に弁110がチューブ103を閉塞
する。
【0069】この行程ではチューブ103は体積変化が
ないが、キャップ17内は先の行程で発生した負圧が残
っているため、ノズル11Aよりインクがキャップ17
内に流出する。このインク流出によりキャップ17内は
体積が増加するため、負圧が小さくなり大気圧に近づ
く。しかし回転体104に積載されたローラ105が再
びXの領域を通過した時(弁110はチューブ103の
押圧を解除する。)再びチューブ103の押圧回転の行
程が開始されキャップ17内の圧力が下降を開始する。
【0070】本例のポンプ装置においては回転体104
の回転開始より約4〜5回転後にキャップ内の負圧が飽
和することが確認されている。この時のキャップ17内
の圧力変化を図19に示す。
【0071】次に、このときのインク供給路の状態を説
明する。インク針301から進入した気泡はキャップ1
7からの吸引動作によりインクとともにインク流路中を
インクジェットヘッド11の方向に移動する。
【0072】図20はダンパ部材303とインクジェッ
トヘッド11の接続部の断面図であるが、この接続部3
10には前述の如く必ず、インク流線が非連続となる淀
みを生じている。この接続部310に気泡が到達する
と、図20に示す如くいったん接続部310に捕獲され
る。接続部310に捕獲された気泡は図21に示す如く
ポンプ装置の吸引動作により接続部310の段差内で踊
るように動く。気泡が流路壁に衝突するとその衝撃によ
り気泡が分断し、微細な気泡がたくさん発生する。ポン
プの吸引圧力に脈動がある場合、ポンプの吸引を長く続
けても気泡はランダムに踊るように動くため、気泡が分
断されやすく、いつまでもインクジェットヘット11に
気泡を流してしまう。従って吸引を長時間行っても、イ
ンク流路内に浮遊する気泡は排出されず、回復処理後も
インクの吐出不良は解消されない。
【0073】回転体104が10回転を越えキャップ1
7内の圧力が飽和した時にパルスモータ18は第1の回
転速度より低い第2の回転速度で定常回転するように、
回転速度が減速される。第2の回転速度で回転すること
により発生するキャップ17内の圧力が、第1の回転速
度で定常回転を行っている時に発生するキャップ17内
の圧力より若干小さくなるように、第1、第2の回転速
度比が設定されている。これにより、キャップ内の圧力
は図23に示如く段階的に減少するように変化する。
【0074】図23のAの領域は第1の回転速度で定常
回転しているときのキャップ内の圧力変化を示すもので
ある。なお、本例では区間Aの間に回転体を7回転させ
ている。図中Bの領域は第2の回転速度で定常回転して
いるときのキャップ内の圧力変化を示すものであり、区
間Bでは回転体を5回転させている。このように、区間
Aから区間Bにかけて、回転体の回転速度を減少させる
ことによりインク流速が低下する。従って、接続部31
0の段差内に存在する気泡に加わる圧力も減少し、この
部分から小出しにされていた微細な気泡も減少し、次第
に流出しなくなる。
【0075】このように、回転速度を減速することによ
りインクジェットヘッド11側へ流出する微細な気泡が
なくなるが、第1の回転速度で定常回転していた時に発
生した微細な気泡が、インクジェットヘッド内に残留し
ているため、これらの気泡がインクジェットヘッド11
のノズル11Aを通過するまで、この第2の回転速度を
保って回転体を回転させる。
【0076】実験においては第1の回転速度(3回転毎
秒)で7回転ポンプを駆動した後、連続して第2の回転
速度(2回転毎秒)で5回転ポンプを駆動して回復処理
を行うことにより、回復処理後にインクジェットヘッド
内に微細な気泡が残留しなくなった。
【0077】また、第2の回転速度で定常回転した時に
発生する最大負圧が、第1の回転速度で定常回転した時
にポンプが発生する最低負圧を超えないように、回転体
の第1、第2の回転速度が設定される。即ち、図23に
示すように、これらの最低負圧、最大負圧間に圧力差Δ
Pを設ける。この圧力差によって、段階的にポンプの回
転速度を減速したときに、インク流路中のインク流速が
確実に小さくなり、従って気泡の小出しがなくなる。
【0078】このように、連続回転方式のポンプを用い
て、段階的にポンプが発生する圧力を減少させるために
回転速度を段階的に減少させる場合、前段階よりもポン
プを低い回転速度で回転していても、必要以上に長い時
間回転させれば、インクが浪費されるばかりでなく、圧
力が累積し徐々に圧力が上り、再び停留していた気泡が
流れ出すおそれがある。このため、本例のように、第2
のの回転速度で回転される回転量(時間)が、前段階の
第1の回転速度で回転される回転量(時間)に比べ短く
するようにすれば、このような不具合は防止できる。
【0079】また、本例では、ポンプ装置の回転を停止
せずに第1の回転速度から第2の回転速度に移行するよ
うに制御しているため、ポンプ装置の回転開始時に起こ
りやすい急激な流速の変化が生じない。これにより気泡
の急激な移動することによる気泡の流出が発生しないた
め、ポンプ動作終了後もインクジェットヘッド内に気泡
が残留し、印刷時にドット抜けが誘発されるという不具
合を回避できる。
【0080】インク供給路中には、ポンプ15を駆動す
ることによって流れが生じるが、インクジェットヘッド
11を駆動することによっても流れが生じる。即ち、イ
ンクジェットヘッド11を駆動し、そのノズルに圧力を
かけてインク吐出を行うことにより、インクジェットヘ
ッド内に負圧が生じ、インクがインクカートリッジ側か
らインクジェットヘッドに流れ込み供給される。
【0081】図22に示す如く、第2の回転速度で定常
回転を行いポンプを停止させた後もインク流路中の接続
部310には気泡が滞留するが、ポンプ動作時に生じる
インク流速に比べ、インクジェットヘッド11を駆動す
る時に生じるインク流速は遅いため、接続部310に対
流した気泡がインクジェットヘッド11に流出すること
は無い。
【0082】(その他の実施例)本実施例はチューブポ
ンプとして1個のローラ105と弁110を用いたチュ
ーブポンプについて説明したが、図15に示す、2個の
ローラ205を用いたポンプ装置についても、ポンプを
2段吸引動作させることにより同様な効果がえられる。
さらに2個のローラ205を用いたポンプ装置では図2
4に示すように圧力の脈動が発生しないため、図中区間
Cに示す1段目に相当する第1の回転速度で定常回転
と、図中区間Dで示す2段目の第2の回転速度で定常回
転間の速度差を、わずかな速度差に設定することが可能
である。即ち、段階的にポンプの回転速度をわずかな速
度差で減速したときでも、インク流路中のインク流速が
確実に小さくすることができるという効果が得られる。
【0083】上述した例では、2段階の回転速度を用い
てポンプを駆動する例(吸引段差が1カ所の例)につい
て述べたが、3種類以上の回転速度を用いて段階的に減
速していくことも可能である。例えば、インク供給路中
に、気泡が停留しやすい箇所(流路段差)が複数ある場
合は、その数だけの吸引段差を設けるようにして段階的
にポンプの回転速度を減速していくことにより気泡が停
留しやすい各箇所の気泡がインクジェットヘッド11に
流出することが防止できる。
【0084】第1の回転速度でポンプ駆動した後、ポン
プを一旦停止させ、その後再び第1の回転速度より遅い
第2の回転速度でポンプを駆動し、以降ポンプの停止を
行いながら段階的に回転速度を減速させていく制御方法
(停止を含む他段階制御)でも、前述した例と同様な効
果が得られる。図25に停止を含む多段階制御を用いて
ポンプを駆動しインク排出動作をおこなった場合のキャ
ップ17内の圧力変化を示す。
【0085】第1の回転速度で定常回転しインクをイン
クジェットヘッドより吸引する(第1の吸引動作、図中
区間A)。その後一旦停止させる。(図中区間B)その
後前回の回転速度より回転速度の低い第2の回転速度で
第2の吸引動作を行う。(図中区間C)さらに一旦停止
し(図中区間D)、前回より更に遅い第3の回転速度で
第3の吸引動作を行う。(図中区間E)第3の吸引動作
については、チューブポンプの回転体の回転量が1周以
内で終了するようにする。
【0086】特に1つのローラ105を備えたタイプの
図7に示すポンプ装置を採用する場合、図7のXの領域
からYの領域までのチューブ103が押圧される領域で
ローラ105が停止するようにすることが好ましい。こ
のようにローラ105がインクチューブ103を潰して
いる状態でインクの吸引を停止することにより、ローラ
105がチューブ103から外れる際の圧力変動の影響
をノズル11Aに伝えない為、回復処理終了時にもイン
ク供給路に圧力を与え、流路段差に停留している気泡が
流れ出すことを防止できる。
【0087】また、本発明は、上述したチューブポンプ
にのみ適用が限定されるものでなく、例えばロータリー
方式のような連続回転方式のポンプ等にも適用可能であ
る。
【0088】
【発明の効果】本発明のインクジェットプリンタのポン
プ装置の制御方法によれば、発生する圧力を段階的に減
少するようにインクジェットプリンタのポンプを制御す
ることにより、インクジェットヘッドにインクを供給す
る流路の断面に非連続的に変化する、いわゆる淀み部が
存在しても、そこに停留する気泡をポンプを動作させる
ことによって無理にインクジェットヘッド内に流出させ
ることがないため、ポンプを動作させて回復処理を終了
した後に印刷を行っても、ヘッド内に残留する気泡によ
ってインク吐出不良が誘発されることがない。
【0089】従って流路内の気泡を完全に排出すること
が困難な複雑なインク供給経路を有するインクジェット
プリンタにおいて、簡易なポンプ装置を用いても、回復
処理後のインクの吐出不良の誘発が防止でき、信頼性の
高いインクジェットプリンタが提供できる効果がある。
【0090】また、回復処理時消費されるインクの消費
量を低減することが可能となる。さらには、回復処理に
よってインク流路から気泡を完全に排出することが不要
となり、インク流路の形状に自由度が増す。特にインク
流れの淀みとなりやすいフィルタ部材が十分な面積を確
保できるようになり、インクジェットプリンタの寿命を
大幅にのばすことが可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したインクジェットプリンタの概
略構成を示す斜視図。
【図2】図1のインクジェットプリンタに適用されるポ
ンプ装置の構成の一例を示す分解斜視図。
【図3】図2に示したポンプ装置の主要部を示す斜視
図。
【図4】図3に示したポンプ装置の動作図。
【図5】図3に示したポンプ装置の動作図。
【図6】図3に示したポンプ装置の動作図。
【図7】図3に示したポンプ装置の動作図。
【図8】図3に示したポンプ装置の動作図。
【図9】図1のインクジェットプリンタのインク排出路
を示す概念図。
【図10】図3に示したポンプ装置の弁部分の動作図。
【図11】図3に示したポンプ装置の弁部分の動作図。
【図12】図3に示したポンプ装置の弁部分の動作図。
【図13】図3に示したポンプ装置のタイミングチャー
ト。
【図14】図1のインクジェットプリンタに適用される
ポンプ装置の構成の他の例を示す分解斜視図。
【図15】図14に示したチューブポンプの動作図。
【図16】図14に示したチューブポンプの動作図。
【図17】図1のインクジェットプリンタのインク供給
路を示す概念図。
【図18】図1のインクジェットプリンタのインク供給
路を示す断面図。
【図19】図3に示すポンプを駆動したときキャップ内
に発生する圧力変化を示す圧力線図。
【図20】図18に示すインク供給路のうち、インクジ
ェットヘッドと供給路の接続部分を示す断面図。
【図21】図18に示すインク供給路のうち、インクジ
ェットヘッドと供給路の接続部分を示す断面図。
【図22】図18に示すインク供給路のうち、インクジ
ェットヘッドと供給路の接続部分を示す断面図。
【図23】本発明のインクジェットプリンタのポンプ制
御の一実施例を示す圧力線図。
【図24】本発明の実施例のインクジェットプリンタの
ポンプ制御の他の実施例を示す圧力線図。
【図25】本発明の実施例のインクジェットプリンタの
ポンプ制御の他の実施例を示す圧力線図。
【符号の説明】
11 インクジェットヘッド 17 キャップ 103 チューブ 104、204 回転体 105、205 ローラ 106、206 ガイド部材 107、207 レバー 108、208 ねじりバネ 110 弁

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを貯蔵したインクカートリッジか
    らインクを噴射するインクジェットヘッドにインクを供
    給するためのインク供給路と、記録に寄与しないインク
    を排出するためのインク排出路と、該インク排出路内に
    圧力を発生させるために該インク排出路の一部に設けら
    れたポンプを具備したインクジェットプリンタのポンプ
    の制御方法に於いて、 前記ポンプを駆動し、該ポンプが発生する圧力が所定の
    圧力に達した後、段階的に圧力を減少させていくことに
    より前記インクジェットヘッドからインクを排出させる
    ことを特徴とするインクジェットプリンタのポンプの制
    御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ポンプは、前記
    インク排出路の一部を構成する可撓性チューブと、回転
    体に支持され、該回転体の回転に伴って該可撓性チュー
    ブ順次押圧、変形するローラを備えたポンプであって、 前記回転体を第1の回転速度で回転させた後、第1の回
    転速度より低い第2の回転速度で回転速度で回転させ
    て、前記インクジェットヘッドからインクを排出させる
    ことを特徴とするインクジェットプリンタのポンプの制
    御方法。
  3. 【請求項3】 請求項2において、前記第2の回転速度
    で回転させた以降、更に第2の回転速度より低い速度
    で、前回の回転速度より低い回転速度で段階的に回転さ
    せた後、前記ポンプを停止させることを特徴とするイン
    クジェットプリンタのポンプの制御方法。
  4. 【請求項4】 請求項2もしくは請求項3において、前
    回の回転速度より低い回転速度で回転される時間が、前
    回の回転速度で回転される時間に比べ短いことを特徴と
    するインクジェットプリンタのポンプの制御方法。
  5. 【請求項5】 インクを貯蔵したインクカートリッジか
    らインクを噴射するインクジェットヘッドにインクを供
    給するためのインク供給路と、記録に寄与しないインク
    を排出するためのインク排出路と、該インク排出路内に
    圧力を発生させるために該インク排出路の一部に設けら
    れたポンプを具備したインクジェットプリンタにおい
    て、 前記ポンプを駆動し、該ポンプが発生する圧力が所定の
    圧力に達した後、段階的に圧力を減少させていくことに
    より前記インクジェットヘッドからインクを排出させる
    コントローラを備えたことを特徴とするインクジェット
    プリンタ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記ポンプは、前記
    インク排出路の一部を構成する可撓性チューブと、回転
    体に支持され、該回転体の回転に伴って該可撓性チュー
    ブ順次押圧、変形するローラを備えたポンプであって、 前記回転体を第1の回転速度で回転させた後、第1の回
    転速度より低い第2の回転速度で回転速度で回転させ
    て、前記インクジェットヘッドからインクを排出させる
    コントローラを備えたことを特徴とするインクジェット
    プリンタ。
  7. 【請求項7】 請求項6において、前記第2の回転速度
    で回転させた以降、更に第2の回転速度より低い速度
    で、前回の回転速度より低い回転速度で段階的に回転さ
    せた後、前記ポンプを停止させるコントローラを備えた
    ことを特徴とするインクジェットプリンタ。
  8. 【請求項8】 請求項6もしくは請求項7において、前
    回の回転速度より低い回転速度で回転される時間が、前
    回の回転速度で回転される時間に比べ短くなるように前
    記ポンプを駆動するコントローラを備えたことを特徴と
    するインクジェットプリンタ。
  9. 【請求項9】 請求項6乃至請求項8記載のいずれかの
    項において、前記回転体を回転させるためのパルスモー
    タを備え、該パルスモータの回転数が記述された制御テ
    ーブルに基づいて、前記パルスモータを駆動するコント
    ローラを備えたことを特徴とするインクジェットプリン
    タ。
  10. 【請求項10】 請求項6乃至請求項9記載のいずれか
    の項において、前期ポンプの回転体に配置されたローラ
    は1もしくは2個であることを特徴とするインクジェッ
    トプリンタ。
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