JPH1130072A - 高粘性流体を用いたダンパーにおける衝撃外力緩和装置 - Google Patents

高粘性流体を用いたダンパーにおける衝撃外力緩和装置

Info

Publication number
JPH1130072A
JPH1130072A JP9200975A JP20097597A JPH1130072A JP H1130072 A JPH1130072 A JP H1130072A JP 9200975 A JP9200975 A JP 9200975A JP 20097597 A JP20097597 A JP 20097597A JP H1130072 A JPH1130072 A JP H1130072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
external force
damper
force
pressure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9200975A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3339802B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Masuda
裕行 増田
Hidekazu Sasaki
秀和 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sugatsune Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Sugatsune Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sugatsune Kogyo Co Ltd filed Critical Sugatsune Kogyo Co Ltd
Priority to JP20097597A priority Critical patent/JP3339802B2/ja
Publication of JPH1130072A publication Critical patent/JPH1130072A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3339802B2 publication Critical patent/JP3339802B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダンパー付きの扉等が高粘性流体によるダン
パー力で緩徐に閉扉する際、強風等による加負荷を受け
ても制動が働き、扉部材の損傷を防ぐ衝撃外力緩和装置
で、更に加負荷が増大してもクッション作用の発揮で損
傷防止を可能とする。 【解決手段】 加負荷が大となって、回転軸11におけ
る弁座11aに衝撃緩和弁15Aの押当弁部15bが押
当すると、制動用高圧室12aの高粘性流体が矢印F1
の如く流通するダンパー力調整流路W1は閉塞する。こ
の状態で、さらに過大な加負荷が付与されても、衝撃緩
和弁15Aの側流通路15cからの高粘性流体圧により
調整弁15Bが押動されて、側流通路15cと開成通口
W2とによる緩和用通路W3が開通状態となる。開成通
口W2は調整スプリング17の弾発力と高粘性流体圧の
力関係で広狭自在に自動調整され、閉扉動に対するクッ
ション効果が過大な加負荷時にも発揮される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高分子粘性流体その
他の高粘性流体を用いたダンパー、例えばドアクローザ
のように、扉を開く際に内装したスプリングの蓄勢に基
づく復原力により扉を閉鎖させ、当該閉扉時には、上記
高粘性流体による抵抗力(ダンパー力)によって、扉を
ゆっくりと閉じるのに用いられているダンパーにあっ
て、当該扉に強風や乱暴な取扱いによる大きな外力が加
えられ、これにより当該ダンパーが過大な負荷を受けて
も、扉やダンパーに係る機構が損傷しないよう作動する
衝撃外力緩和装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のドアクローザなどにおけるダンパ
ーについては、既に特公平6−84705号等により、
強風で扉が勢いよく閉じられたり、強引に閉扉しようと
した時などの不本意な外力により加負荷となった際、当
該異常外力に対して大きなダンパー力が作用するように
自動制御され、平常の負荷状態に戻れば、当該ダンパー
力が、直ちに定常値に復調されるように、このようにす
ることで、急激な閉扉を伴う外力に対しても、閉扉を平
常通り行わせ、ダンパーや扉等に係る構成部品の損耗や
破損を防止し得るようにしたものが提案されている。
【0003】ここで、上記従来の衝撃外力緩和装置を説
示するため、先ず当該ドアクローザについて図2により
明示すると、扉の開き力としての外力が、回転軸Aに対
して正方向a(図2(B))への回転力として加えられ
ると、当該回転軸Aと一体に形成された一対の回転羽根
1、1が、ケース本体2に内設された一対の室3、3内
にて、図2(A)から同図(B)の如く上記の正方向a
へ向け回動する。この際、回転羽根1、1の通路4、4
内における逆止弁5、5は、室3、3内における高粘性
流体の流れにより開成されて、室3、3の低圧室3bか
ら他方の高圧室3aに、通路4、4を介して高粘性流体
が流れ込むと共に、一部の高粘性流体は、各室3、3毎
に矢印S1、S2の如く低圧室3b−通路6b−通路6
a−高圧室3aのように分流することとなり、この際前
記した回転軸Aの回動によって、図示されていない扉の
復帰用スプリングに、既知の通り復元力が蓄勢されるこ
ととなる。
【0004】従って、上記の扉開き方向では図2(A)
(B)に開示の如く全域にわたり高粘性流体は流動して
抵抗力の発揮はなく、ダンパーとしての働きはOFF状
態となる。次に扉の閉じ方向にあっては、これまた既知
の如く前記した復帰用スプリングのロック解除に基づ
き、蓄勢された復元力によって、扉が自動的に閉動し、
このため回転軸Aすなわち回転羽根1、1は、上記の開
扉時とは逆方向bへ、図2(C)の状態から同図(D)
の如く回動することになる。
【0005】この結果、前説の逆止弁5、5が、高粘性
流体により通路4、4を閉塞してしまうことになるか
ら、今度は一方の室3の高圧室3aから矢印S3のよう
に通路6aに流入し、さらに通路6bより他方の室3に
おける低圧室3bへ矢印S4のように流入すると共に、
他方の室3の高圧室3aからは、矢印S5のように通路
6aそして通路6bから一方の室3の低圧室3bへ矢印
S6のように流入することになる。
【0006】上記した高粘性流体の流れを、図3によっ
てさらに説示すると、ケース本体2に設けられた軸受7
に、前記の回転軸Aが軸承されており、当該回転軸Aの
逆方向である回動により、前記の如く高圧室3aより低
圧室3bへ向け高粘性流体が、矢印fに示す通り、図示
例では上位の通路6aから下位の通路6bを介して流入
することになる。ここで、上記の如き通路6aと通路6
bとの間を流通状態とするため、閉封流洞8が形成され
ているのであり、当該閉成流洞8にあって、従来の衝撃
外力緩和装置9なるものが設けられている。
【0007】そこで、上記従来の衝撃外力緩和装置9に
ついて以下説示すると、閉封流洞8には、挿通保持の軸
杆9aに調節弁9bが被嵌され、これは当該閉封流洞8
に螺嵌した調節ねじ9cの螺回操作により押縮自在であ
る調節スプリング9dによって押圧され、このことで当
該調節弁9bは、その押当面9eを、閉封流洞8の固定
受承面9fに押当させている。
【0008】この結果、回動軸Aにあって閉封流洞8に
臨設した弁座9gと、上記調節弁9bとの間には高圧室
3aと低圧室3bとを連通するダンパー調節流路Lが離
間形成されるようになっている。このようにして平常の
閉扉に際しては、上記ダンパー調節流路Lに基づく高粘
性流体の流量規制により、所定のダンパー力を受けなが
ら、扉はゆっくりと閉成されることになる。
【0009】この際、前記の如く風などによる大きな外
力が扉に加わり、これによって回転軸Aにも過大な外力
が加負荷されると、前記した高圧室3aの大きな高粘性
流体圧が、調節弁9bの露呈した押当面9eに破線の矢
印Pのように加わる。このため図3(A)の状態から同
図(B)の如く、調節弁9bが調節スプリング9dの弾
発力に抗して下動し、閉止弁部9hが前掲弁座9gに押
当することで、ダンパー調節流路Lを閉塞するまでの範
囲内にあって、当該ダンパー力調節流路Lが小さくな
り、ダンパー力が増大することで、閉扉に対するクッシ
ョン作用が得られ、扉が急激に閉じることによる危険
や、扉と扉取付枠との衝撃等による損傷、ドアクローザ
等の破損を未然に防止できることになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の衝撃緩和装
置によるときは、確かに異常な加負荷の場合にダンパー
調節流路Lを小さくし、加負荷が解消されれば調節スプ
リング9dと高粘性流体の圧力との力関係により自動的
に、かつ円滑に、しかも瞬時に時間的な遅れなく、ダン
パー力調節流路Lの復帰調整が行われることとなり、こ
の結果開扉角度が大きい場合はもとより、扉の閉じ近く
で加負荷となった場合でも、これに対応でき、さらに、
調節ねじ9cによってダンパー力を簡易に調節すること
もできる。
【0011】しかし、上記従来技術によるときは、図3
(B)の如く調節弁9bの閉止弁部9hが、弁座9gに
押当してダンパー調節通路Lが閉止状態となってしまっ
た際、さらに強風などにより扉が煽られて過大な外力を
受けることになると、高圧室6aの高粘性流体は流動し
ないため、閉動する扉に対するダンパー力に基づくクッ
ション作用が発揮されない。従って扉は、閉動停止状態
で強風を受けることになるから、扉を介してこれに関連
する箇所には極めて大きな外力が負荷され、かかる事態
の発生時には、大変な損傷や破損を招くことになる。
【0012】本発明は、上記従来の欠陥を解消しようと
するもので、当該従来の調節弁にかえて、これを調整弁
と衝撃緩和弁との当接重装による二部材を適切に配設す
ると共に、調整ねじの螺回により弾発力が可変となる調
整スプリングによって、上記の二部材を閉封流洞にあっ
て、受承固定端面部に弾接させておき、この際、形成さ
れているダンパー力調整通路が、大きな外力による制動
用高圧室の高粘性流体圧により、前記と同様に閉塞され
たとき、さらに大きな外力が加えられても、前記二部材
中の衝撃緩和弁に形成された側流通口から制動用高圧室
の高粘性流体圧が、調整弁に負荷され、このことで、当
該側流通口と、衝撃緩和弁と調整弁間に離間形成された
開成通口とによって緩和用通路が新規に開通されるよう
にするのである。
【0013】このような構成により、設定異常値以上の
外力が、ダンパー力調整流路の閉塞時に負荷されても、
瞬時にして別途緩和用通路を開通させて、制動用高圧室
の高粘性流体を制動用低圧室へ流動可能とする。かくし
て当該異常時発生の外力に対しても、ダンパー力を発揮
可能とし、もって扉等に対するクッション作用を再現さ
せて、この種の不本意な事態発生に際しても、扉や関連
部材を損傷や破損から確実に守り、ダンパーを具備する
クローザー、扉自体、その蝶番などにつき、耐久性を向
上させようとするのが、その目的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、ケース本体に設けられた回転軸が外力によ
って一方向へ回動することにより、当該ケース本体に内
設の制動用高圧室から、充填された高粘性流体が制動用
低圧室へ向けて押圧流入する際、当該制動用高圧室と制
動用低圧室との間に連設された前記回転軸の閉封流洞に
あって、当該高粘性流体の流量を制御することで、前記
外力に対するダンパー力が調整自在である高粘性流体を
用いたダンパーにおける衝撃外力緩和装置において、上
記閉封流洞には、挿通保持の軸杆に被嵌された衝撃緩和
弁と調整弁とを当接重装して、当該閉封流洞に螺嵌した
調整ねじの螺回により押縮自在な調整スプリングで押圧
される上記調整弁を介して、上記衝撃緩和弁の押当端面
部を、上記閉封流洞の受承固定端面部に押当させること
で、この閉封流洞に臨設した弁座と、当該衝撃緩和弁お
よび調整弁との間に、制動用高圧室と制動用低圧室とを
連通するダンパー力調整流路が離間形成され、衝撃緩和
弁には、回転軸が所定異常値以上の外力を受けて、制動
用高圧室の高粘性流体圧が過大となった際、調整スプリ
ングの弾発力に抗し押動されて上記の弁座に当接し、こ
れにより前記ダンパー力調整流路を閉塞する押当弁部が
設けられると共に、さらに回転軸に対する外力が前記所
定異常値以上の衝撃外力設定値に達した際、衝撃緩和弁
に形成された側流通口を介して制動用高圧室の高粘性流
体圧を負荷された調整弁が、調整スプリングの弾発力に
抗して押動され、これにより制動用高圧室と制動用低圧
室との間に、上記側流通口と、衝撃緩和弁と調整弁との
間に離間形成された開成通口との連通による緩和用通路
が開成自在であることを特徴とする高粘性流体を用いた
ダンパーにおける衝撃外力緩和装置を提供しようとして
いる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明に係る高粘性流体を用いた
ダンパーにおいて、これに採択される衝撃外力緩和装置
につき、図1によって以下これを詳記すると、上記の高
粘性流体を用いたダンパーについては、前記従来例とし
て図2、図3により説示したものと同様である。すなわ
ちケース本体10に設けられた回転軸11が外力によっ
て一方向へ回動することにより、当該ケース本体10に
内設の制動用高圧室12aから、充填された高粘性流体
が制動用低圧室12bへ向けて押圧流入する際、当該制
動用高圧室12aと制動用低圧室12bとの間に連設さ
れた前記回転軸11の閉封空洞13にあって、当該高粘
性流体の流量を制御することで、前記外力に対するダン
パー力が調整自在なるよう構成されている。
【0016】上記の如き構成のダンパーにおいて、閉封
空洞13に配設された本発明に係る衝撃外力緩和装置に
つき以下説示すると、図1(A)に示されている通り、
開封流洞13には、ケース本体10に設けられた軸受1
0aに対して回転自在なるよう前記の回転軸11が軸承
され、当該回転軸11に対して保持された軸杆14が挿
通されており、この軸杆14に摺動自在なるよう被嵌さ
れた衝撃緩和弁15Aと調整弁15Bとが、当接重装さ
れている。
【0017】さらに、上記の閉封流洞13にあって螺嵌
された調整ねじ16の螺回操作により、押縮自在となる
ように、当該閉封流洞13には調整スプリング17が内
装されている。この調整スプリング17の弾発力によ
り、上記調整弁15Bを介して衝撃緩和弁15Aが押圧
され、このことで、衝撃緩和弁15Aの図面では上位で
ある押当端面部15aが、開封流洞13にあって液封状
態で固設された受承固定端面部18に対し押当されてい
る。ここで、図中16aは調整ねじ16における液封用
のパッキン、18aは受承固定端面部18における液封
用のパッキンを夫々示している。
【0018】上記のように調整スプリング17の弾発力
により、衝撃緩和弁15Aが受承固定端面部18に押当
しているときは、回転軸11にあって開封流洞13に臨
設されている弁座11aと、衝撃緩和弁15Aおよび、
これと一体である調整弁15Bとの間には、制動用高圧
室12aと制動用低圧室12bとが、閉封流洞13を介
して連通されることとなるダンパー力調整流路W1を離
間形成するのであり、これには矢印F1のように高粘性
流体が流動する。従って、回転軸11に外力が負荷され
た際、その外力の大小に対応して、高粘性流体圧が衝撃
緩和弁15Aにおける押当端面部15aを押当すること
で、上記のダンパー力調整流路W1が、高粘性流体の圧
力と調整スプリング17の弾発力との力関係で、広狭自
在なるよう自動調整され、従って外力の変動があって
も、均一な閉扉等の挙動が保証される。
【0019】さらに、本発明では上記の衝撃緩和弁15
Aに押当弁部15bが形成されており、回転軸11が所
定異常値以上の外力を受けることで、制動用高圧室12
aの高粘性流体圧が大きくなった際、調整スプリング1
7の弾発力に抗して衝撃緩和弁15Aが、図1(B)で
は下方へ押動されて、上記押当弁部15bが前掲弁座1
1aに当接するに至り、これにより前記のダンパー力調
整流路W1が閉塞されることになる。
【0020】従って、上記ダンパー調整流路W1の閉塞
により、ダンパー力は最大となり、扉等の閉動に対し、
それ以上の閉扉は停止されることになるが、このような
状態にあって、さらに強風等により扉が煽られてしまっ
たような場合、閉扉動不能な扉に強風による外力が作用
することで、扉やクローザーに係る各所の部材が損傷を
受けないようにすることに着目して、次の如き構成が付
設されている。
【0021】すなわち、前記した異常値以上の衝撃外力
設定値に達した場合に対処できるように、本発明では衝
撃緩和弁15Aに側流通口15cが設けられており、図
示例では当該側流通口15cを、前記軸杆14との間隙
として形成するようにしているが、もちろん当該衝撃緩
和弁15Aに、図示しない通孔を多数縦向きに貫設する
ようにしてもよい。
【0022】上記構成とすることで、衝撃外力設定値に
達した際、上記の側流通口15cから制動用高圧室12
aの高粘性流体圧による負荷を受けた調整弁15Bが、
調整スプリング17の弾発力に抗して、図面では下方へ
押動され、衝撃緩和弁15Aから調整弁15Bが離間す
ることで、制動用高圧室12aと制動用低圧室12bと
の間には、側流通口15c−衝撃緩和弁15Aと調整弁
15Bとの間に離間形成された開成通孔W2とが連通す
ることで、新規に緩和用通路W3が開成されることにな
り、もちろん、前記の衝撃外力設定値よりも外力が低下
した際には、上記開成通口W2は閉成し、さらにダンパ
ー調整流路W1が開成するに至る。
【0023】上記のようにして緩和用通路W3が開成さ
れれば、制御用高圧室12aから制動用低圧室12bへ
高粘性流体が矢印F2のように流動することとなるか
ら、当該高粘性流体圧の変動に追随して、調整スプリン
グの弾発力に対応した緩和用通路W3における開成通口
W2の広狭自在な自動調整が開始されることになる。従
って、衝撃外力に達した以降にあっても、閉扉に対する
クッション効果が発揮され、強風による過大な外力が直
接に扉のヒンジとか、ドアクローザやダンパーの諸部材
に対し加負荷となり、これらを損壊したりする心配が解
消される。尚図1(C)にあって示した15dと15e
は、夫々開成通口W2が開成するまでの間、互いに押当
していた衝撃緩和弁15Aの閉止当面と調整弁15Bの
閉止受面を示している。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上のようにして構成されてお
り、従来のものが、一部材である調節弁のみを配設して
いたのに対し、これを側流通口を有する衝撃緩和弁と、
これに押当自在な調整弁の二部材により置換するように
したから、従来の通り加負荷によりダンパー力調整流路
を小さく調節し、加負荷がなくなった際の当該ダンパー
力調整流路の復帰調節が、調整スプリングと高粘性流体
圧の力関係で自動的に遅れなく、扉等の閉じ近くで加負
荷がかかっても、これに対応した扉に対するクッション
効果を発揮できる。
【0025】しかも、本発明ではダンパー調整流路が、
強風等による大きな外力で閉塞状態となってしまった
後、さらに衝撃外力設定値よりも大きな外力が加負荷さ
れたような場合でも、このとき側流通路と開成通口とに
よる緩和用通路の開成により、当該過大な高粘性流体圧
に対するクッション作用の再開を可能とし、扉やヒンジ
そしてドアヒンジ等の破損を、高い信頼性をもって防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る衝撃外力緩和装置を示し、(A)
はその平常状態における要部縦断面図、(B)は加負荷
状態における要部縦断面図で、(C)はさらに過大な衝
撃外力の加負荷状態における要部縦断面図である。
【図2】(A)(B)(C)(D)は、従来の衝撃外力
緩和装置を具備している高粘性流体を用いたドアクロー
ザに関し、回転軸と共に回動する回転羽根の回転方向に
対する逆止弁の作動と高粘性流体の流れを示した横断平
面略示図である。
【図3】図2のドアクローザに用いられている従来の衝
撃外力緩和装置を示し、(A)はその平常状態における
要部縦断面図、(B)は加負荷状態における要部縦断面
図である。
【符号の説明】
10 ケース本体 11 回転軸 11a 弁座 12a 制動用高圧室 12b 制動用低圧室 13 閉封流洞 14 軸杆 15A 衝撃緩和弁 15B 調整弁 15a 押当端面部 15b 押当弁部 15c 側流通口 16 調整ねじ 17 調整スプリング 18 受承固定端面部 W1 ダンパー力調整流路 W2 開成通口 W3 緩和用通路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケース本体に設けられた回転軸が外力に
    よって一方向へ回動することにより、当該ケース本体に
    内設の制動用高圧室から、充填された高粘性流体が制動
    用低圧室へ向けて押圧流入する際、当該制動用高圧室と
    制動用低圧室との間に連設された前記回転軸の閉封流洞
    にあって、当該高粘性流体の流量を制御することで、前
    記外力に対するダンパー力が調整自在である高粘性流体
    を用いたダンパーにおける衝撃外力緩和装置において、
    上記閉封流洞には、挿通保持の軸杆に被嵌された衝撃緩
    和弁と調整弁とを当接重装して、当該閉封流洞に螺嵌し
    た調整ねじの螺回により押縮自在な調整スプリングで押
    圧される上記調整弁を介して、上記衝撃緩和弁の押当端
    面部を、上記閉封流洞の受承固定端面部に押当させるこ
    とで、この閉封流洞に臨設した弁座と、当該衝撃緩和弁
    および調整弁との間に、制動用高圧室と制動用低圧室と
    を連通するダンパー力調整流路が離間形成され、衝撃緩
    和弁には、回転軸が所定異常値以上の外力を受けて、制
    動用高圧室の高粘性流体圧が過大となった際、調整スプ
    リングの弾発力に抗し押動されて上記の弁座に当接し、
    これにより前記ダンパー力調整流路を閉塞する押当弁部
    が設けられると共に、さらに回転軸に対する外力が前記
    所定異常値以上の衝撃外力設定値に達した際、衝撃緩和
    弁に形成された側流通口を介して制動用高圧室の高粘性
    流体圧を負荷された調整弁が、調整スプリングの弾発力
    に抗して押動され、これにより制動用高圧室と制動用低
    圧室との間に、上記側流通口と、衝撃緩和弁と調整弁と
    の間に離間形成された開成通口との連通による緩和用通
    路が開成自在であることを特徴とする高粘性流体を用い
    たダンパーにおける衝撃外力緩和装置。
JP20097597A 1997-07-10 1997-07-10 高粘性流体を用いたダンパーにおける衝撃外力緩和装置 Expired - Fee Related JP3339802B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20097597A JP3339802B2 (ja) 1997-07-10 1997-07-10 高粘性流体を用いたダンパーにおける衝撃外力緩和装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20097597A JP3339802B2 (ja) 1997-07-10 1997-07-10 高粘性流体を用いたダンパーにおける衝撃外力緩和装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1130072A true JPH1130072A (ja) 1999-02-02
JP3339802B2 JP3339802B2 (ja) 2002-10-28

Family

ID=16433435

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20097597A Expired - Fee Related JP3339802B2 (ja) 1997-07-10 1997-07-10 高粘性流体を用いたダンパーにおける衝撃外力緩和装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3339802B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100454738B1 (ko) * 2002-04-15 2004-11-06 (주)베스트메탈라인 도어용 유압기구
WO2009091131A2 (en) * 2007-12-28 2009-07-23 Mtx Hybrid Co., Ltd. Rotation type oil damper
WO2009091132A2 (en) * 2007-12-28 2009-07-23 Mtx Hybrid Co., Ltd. Rotation type oil damper
US20130081228A1 (en) * 2011-09-30 2013-04-04 Itt Manufacturing Enterprises, Inc. Rotary hinge with adjustable damping assembly

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5179506B2 (ja) 2007-10-05 2013-04-10 スガツネ工業株式会社 ヒンジ装置

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5753139U (ja) * 1980-09-11 1982-03-27
JPS6378681U (ja) * 1986-11-10 1988-05-25
JPH0684705B2 (ja) * 1990-05-23 1994-10-26 スガツネ工業株式会社 ドアクローザー

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5753139U (ja) * 1980-09-11 1982-03-27
JPS6378681U (ja) * 1986-11-10 1988-05-25
JPH0684705B2 (ja) * 1990-05-23 1994-10-26 スガツネ工業株式会社 ドアクローザー

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100454738B1 (ko) * 2002-04-15 2004-11-06 (주)베스트메탈라인 도어용 유압기구
WO2009091131A2 (en) * 2007-12-28 2009-07-23 Mtx Hybrid Co., Ltd. Rotation type oil damper
WO2009091132A2 (en) * 2007-12-28 2009-07-23 Mtx Hybrid Co., Ltd. Rotation type oil damper
WO2009091132A3 (en) * 2007-12-28 2009-10-22 Mtx Hybrid Co., Ltd. Rotation type oil damper
WO2009091131A3 (en) * 2007-12-28 2009-10-22 Mtx Hybrid Co., Ltd. Rotation type oil damper
US20130081228A1 (en) * 2011-09-30 2013-04-04 Itt Manufacturing Enterprises, Inc. Rotary hinge with adjustable damping assembly
US8745820B2 (en) * 2011-09-30 2014-06-10 Itt Manufacturing Enterprises Llc Rotary hinge with adjustable damping assembly

Also Published As

Publication number Publication date
JP3339802B2 (ja) 2002-10-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7617841B2 (en) Pressure-dependent check valve and hydraulic system equipped therewith
US5343593A (en) Door closer
US4825503A (en) Braking apparatus for door closer
KR20080045759A (ko) 완충기
KR102642803B1 (ko) 회전 댐퍼 및 시트 장치
US6260236B1 (en) Door closer with hydraulic back checking
US6648010B1 (en) Check valve plate with anti-pressure surge device
JP3339802B2 (ja) 高粘性流体を用いたダンパーにおける衝撃外力緩和装置
KR100341262B1 (ko) 도어폐쇄기
US20050155652A1 (en) Pressure protection valve
KR20100130448A (ko) 도어 개폐용 유압식 플로어힌지장치
KR930010635B1 (ko) 도어 클로저에 있어서의 백체크 겸 폐문 지연장치
CN116428233A (zh) 一种双工作溢流阀
JPH11325285A (ja) 直動形リリーフバルブ
KR930010634B1 (ko) 도어 클로저
US5564467A (en) Poppet check valve
JP2000145866A (ja) 油圧制振装置
GB1576292A (en) Door closer having an opening brake
KR100808627B1 (ko) 플로어 힌지
JP2001187939A (ja) 制振ダンパー装置
KR200243185Y1 (ko) 내장형 도어 개폐 완충기
KR940001972Y1 (ko) 충격완화 도어 클로져
JPS5810865Y2 (ja) ドア・クロ−ザのバツクチエツク装置
JP2000291715A (ja) 油圧制振装置
KR200310663Y1 (ko) 철도차량용 압력 조절 밸브

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080816

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090816

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100816

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100816

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110816

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120816

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130816

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees