JPH11300568A - 自動旋盤における被加工物着脱方法および装置 - Google Patents

自動旋盤における被加工物着脱方法および装置

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JPH11300568A
JPH11300568A JP11651798A JP11651798A JPH11300568A JP H11300568 A JPH11300568 A JP H11300568A JP 11651798 A JP11651798 A JP 11651798A JP 11651798 A JP11651798 A JP 11651798A JP H11300568 A JPH11300568 A JP H11300568A
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JP
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chuck
workpiece
spindle
transfer
auxiliary
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JP11651798A
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Kazuyoshi Nagato
一義 長戸
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Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1個の搬送チャックにより、自動旋盤の主軸
に対する被加工物の着脱を能率良く行うことができる方
法,装置を提供する。 【解決手段】 加工室16に第1主軸チャック56と同
軸に対向して主軸軸線に平行に移動する第1補助チャッ
ク150を設け、搬送室20に主軸軸線に平行に走行す
る搬送ロボット18を設ける。搬送ロボット18は水平
軸線まわりに回動する回動アーム212,回動アーム2
12の長手方向に平行な軸線まわりに回転する搬送チャ
ック228を含む。回動アーム212の搬送チャック2
28が第1主軸チャック56と同軸となる振込位置,第
1主軸58の軸線に直角な方向に退避した振出位置,そ
れらの間の中間位置への回動、中間位置での搬送チャッ
ク228の回転、搬送ロボット18,第1補助チャック
150の移動により搬送チャック228,第1主軸チャ
ック58,第1補助チャック150が被加工物を受け渡
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動旋盤の主軸に
設けられた主軸チャックに対して被加工物を着脱する方
法および装置に関するものであり、特に、着脱能率の向
上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の被加工物着脱装置には、直線状
に走行する搬送ロボットを含む装置がある。搬送ロボッ
トは、一軸線まわりに回動可能な回動アームと、回動ア
ームの先端に設けられた1個の搬送チャックとを含んで
いる。回動アームは、搬送チャックが主軸チャックに同
軸に対向して、被加工物の受渡しを行う受渡位置と、搬
送チャックが主軸チャックから外れ、搬送ロボットの走
行を許容する退避位置とに回動させられ、搬送チャック
は、回動アームが受渡位置に位置する状態で、主軸チャ
ックから加工済みの被加工物を取り外し、未加工の被加
工物を主軸に取り付ける。
【0003】主軸チャックから加工済みの被加工物を取
り外すとき、搬送チャックは空であることが必要であ
る。そのため、搬送ロボットの走行経路の途中であっ
て、主軸に近接する位置に仮置台が設けられる。搬送ロ
ボットが主軸に対応する位置へ走行させられ、停止させ
られた後、搬送チャックは、未加工の被加工物を仮置台
に載せて空の状態とされる。その状態で、回動アームが
受渡位置へ回動させられ、搬送チャックが主軸チャック
から加工済みの被加工物を取り外す。そして、回動アー
ムが退避位置へ回動させられ、搬送チャックは加工済み
の被加工物を仮置台に載せるとともに、仮置台上に仮置
されていた未加工の被加工物を把持する。その後、回動
アームが再び受渡位置へ回動させられ、搬送チャックが
主軸チャックに未加工の被加工物を取り付ける。回動ア
ームが退避位置へ回動させられた後、搬送チャックは仮
置台上に仮置されている加工済みの被加工物を把持し、
搬送ロボットの走行により、被加工物が別の主軸等の位
置へ搬送される。
【0004】このように仮置台を設け、未加工の被加工
物と加工済みの被加工物とを主軸台の近くに置くように
すれば、被加工物を主軸チャックから取り外す毎に、そ
の取り外した被加工物を別の主軸や被加工物排出装置等
へ搬送し、未加工の被加工物を別の主軸や被加工物供給
装置へ取りに行く場合に比較して、主軸チャックへの被
加工物の取付け,取外しを能率良く行うことができる。
しかしながら、仮置台は、搬送ロボットの走行経路の途
中であって、主軸から離れた位置に設けられており、搬
送チャックが主軸チャックに被加工物を取付け,取外し
するために、回動アームは、主軸が設けられた加工スペ
ースと、搬送ロボットが被加工物を搬送する搬送スペー
スとの間を2回往復回動することが必要である。そのた
め、主軸チャックに対する被加工物の取付け,取外しに
要する時間が長くなり、自動旋盤の稼働率が低下するこ
とを避け得ない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題,課題解決手段,作用お
よび効果】本発明は、上記の事情を背景とし、1個の搬
送チャックを備えた搬送ロボットにより、主軸チャック
への被加工物の取付け,取外しを能率良く行うことがで
きる被加工物着脱方法および装置を提供することを課題
として為されたものであり、本発明によって、下記各態
様の被加工物着脱方法および装置が得られる。各態様は
請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要
に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。各項
に記載の特徴の組合わせの可能性の理解を容易にするた
めである。なお、本明細書に記載の技術的特徴およびそ
れらの組合わせが以下のものに限定されると解釈される
べきではない。 (1)自動旋盤の主軸に設けられた主軸チャックに対し
て被加工物を着脱する方法であって、前記主軸チャック
に同軸に対向する位置において補助チャックを前記主軸
の軸線に平行な方向に移動させて、主軸チャックから被
加工物を受け取らせる一時預け工程と、その一時預け工
程の後に、回動アームの先端にその回動アームの長手方
向に平行な軸線のまわりに回転可能な1個の搬送チャッ
クを備え、一直線に沿って走行する搬送ロボットに、主
軸チャックへ被加工物を取り付けさせる取付け工程と、
その取付け工程の後に、前記搬送ロボットに前記補助チ
ャックから被加工物を受け出させる受出し工程とを含む
被加工物着脱方法(請求項1)。補助チャックが主軸チ
ャックから加工済みの被加工物を受け取った後、回動ア
ームが回動させられ、搬送チャックが主軸チャックと補
助チャックとの間へ移動させられる。この際、搬送チャ
ックは未加工の被加工物を把持していて、回動アームの
長手方向に平行な軸線のまわりにおいて、主軸チャック
と対向する回転位置にあり、主軸チャックと補助チャッ
クとの間への移動後、搬送ロボットの移動により主軸チ
ャックに接近させられ、主軸チャックに被加工物を取り
付ける。取付け後、搬送チャックは、回動アームの長手
方向に平行な軸線のまわりに回転させられ、補助チャッ
クと対向する回転位置へ回転させられる。この状態で搬
送ロボットと補助チャックとの少なくとも一方が主軸軸
線に平行な方向に移動させられ、搬送チャックが補助チ
ャックから被加工物を受け取る。受取り後、回動アーム
の回動により、被加工物を把持した搬送チャックは主軸
チャックと補助チャックとの間から抜け出させられる。
補助チャックが従来の被加工物着脱装置における仮置台
の役割を果たす上、搬送ロボットの助けを借りることな
く主軸チャックと被加工物の授受を行うため、回動アー
ムは被加工物の主軸チャックへの取付けと取外しとの間
に退避位置まで往復回動する必要がない。したがって、
搬送チャックが1個であっても、能率良く、主軸チャッ
クに被加工物を取り付け、取り外しすることができ、自
動旋盤の稼働率が向上する。 (2)自動旋盤の主軸に設けられた主軸チャックに対し
て被加工物を着脱する方法であって、回動アームの先端
にその回動アームの長手方向に平行な軸線のまわりに回
転可能な1個の搬送チャックを備え、一直線に沿って走
行する搬送ロボットに、前記主軸チャックに同軸に対向
する位置において前記主軸の軸線に平行な方向に移動す
る補助チャックへ、被加工物を一時預けさせる一時預け
工程と、その一時預け工程の後に、前記搬送ロボット
に、前記主軸チャックから被加工物を取り外させる取外
し工程と、その取外し工程の後に、前記補助チャックに
被加工物を前記主軸チャックへ引き渡させる引渡し工程
とを含む被加工物着脱方法(請求項2)。本態様の方法
においては、主軸チャック,補助チャックおよび搬送チ
ャック間における被加工物の受渡しの順序および受渡し
される被加工物の種類(未加工の被加工物であるか、加
工済みの被加工物であるか)が、 (1)項に記載の方法と
は逆になるが、回動アームの、搬送チャックが主軸チャ
ックと補助チャックとの間に位置する位置と、主軸チャ
ックから外れて搬送ロボットの走行を許容する位置との
間における往復回動が1回で済むことは同じであり、自
動旋盤の稼働率が向上する。 (3)前記回動アームを、前記搬送チャックが前記主軸
チャックと同軸となる振込位置とその振込位置から前記
主軸の軸線に直角な方向に退避した振出位置との間の中
間位置へ回動させ、前記搬送チャックを前記主軸チャッ
クと前記補助チャックとの一方に対向する回転位置から
他方に対向する回転位置へ回転させ、その後、再び振込
位置へ回動させる搬送チャック回転工程を含む (1)項ま
たは (2)項に記載の被加工物着脱方法。搬送チャックが
回転させられるとき、補助チャックおよび主軸チャック
は共に被加工物を把持しており、それらの間で搬送チャ
ックを回転させることも可能であるが、その場合には、
補助チャックに把持された被加工物と主軸に把持された
被加工物との間に、搬送チャックの回転を許容するスペ
ースを確保することが必要である。この問題は、搬送チ
ャックの軸方向の長さの割りに回転軌跡の直径が大きい
場合に特に重要である。搬送チャックを回転させなけれ
ば、主軸チャックと補助チャックとの間に、被加工物を
保持した搬送チャックの進入を許容するスペースがあれ
ばよく、主軸チャックと補助チャックとの間に確保する
スペースは小さくて済むが、搬送チャックを回転させる
ための所要スペースが、被加工物を保持した搬送チャッ
クが占めるスペースより大きくなることが多いため、回
転スペースの確保が問題となるのである。補助チャック
と主軸チャックとを大きな距離離間させれば、このスペ
ースを確保することは可能であるが、補助チャックと主
軸チャックとの少なくとも一方の軸方向の移動距離が大
きくなる上、搬送ロボットも搬送チャックが補助チャッ
クと主軸チャックとに保持されている被加工物と干渉し
ない位置へ移動させることが必要であり、それよりは回
動アームを主軸チャックおよび補助チャックから外れた
中間位置へ回動させ、その位置で搬送チャックを回転さ
せる方が容易である。回動アームは、振込位置と振出位
置との間の往復回動に加えて、振込位置と中間位置との
間において往復回動させられることとなるが、振込位置
と中間位置との間の距離は、振込位置と振出位置との間
の距離より短く、回動アームが振込位置と振出位置との
間において2回往復回動させられる場合に比較して回動
に要する時間は短くて済み、自動旋盤の稼働率が向上す
る。なお、いちいち記載はしないが、方法発明について
も、装置発明に関して以下に記載する各特徴を採用する
ことが可能である。 (4)自動旋盤の主軸に設けられた主軸チャックに対し
て被加工物を着脱する装置であって、前記主軸チャック
に同軸に対向する位置において前記主軸の軸線に平行な
方向に移動し、主軸チャックとの間で被加工物の授受を
行う補助チャックと、回動アームの先端にその回動アー
ムの長手方向に平行な軸線のまわりに回転可能な1個の
搬送チャックを備え、その回動アームが、搬送チャック
が前記主軸チャックと同軸に対向する振込位置と、その
振込位置から前記主軸の軸線に直角な方向に退避した振
出位置とに回動するとともに、回動アームが振出位置に
ある状態で一直線に沿って走行する搬送ロボットと、前
記補助チャックに前記主軸チャックから被加工物を受け
取らせ、前記搬送ロボットに主軸チャックへ被加工物を
引き渡させ、その後、搬送ロボットに補助チャックから
被加工物を受け取らせる第1制御と、搬送ロボットに被
加工物を補助チャックに引き渡させ、搬送ロボットに主
軸チャックから被加工物を受け取らせ、その後、補助チ
ャックに主軸チャックへ被加工物を引き渡させる第2制
御との少なくとも一方の制御を行う制御装置とを含む被
加工物着脱装置(請求項3)。第1制御の実行による被
加工物の授受は (1)項に記載の方法と同様であり、第2
制御の実行により被加工物の授受は (2)項に記載の方法
と同様であって、同様の効果が得られる。なお、補助チ
ャックは、被加工物の授受の際に、主軸チャックに同軸
に対向する位置にあればよく、発明の実施の形態におけ
るように、常時、すなわち被加工物の授受の際のみなら
ず、加工時にも、主軸チャックに同軸に対向する位置に
設けてもよく、被加工物の授受の際にのみ、主軸チャッ
クに同軸に対向する位置に位置するようにしてもよい。
前者の場合、例えば、刃物台を主軸の軸線に平行な方向
に移動させる移動部材に補助チャックを設けてもよく、
心押台が設けられるのであれば、その心押台にセンタに
代えて補助チャックを取り付けてもよい。後者の場合、
例えば、刃物台や、その刃物台を主軸の軸線と直角な方
向に移動させる移動部材に補助チャックを設けてもよ
い。 (5)前記制御装置が、前記回動アームを前記振込位置
と前記振出位置との間の中間位置に回動させ、前記搬送
チャックを前記主軸チャックと前記補助チャックとの一
方に対向する回転位置から他方に対向する回転位置へ回
転させ、その後、再び振込位置へ回動させる搬送チャッ
ク回転制御手段を備えた (4)項に記載の被加工物着脱装
置(請求項4)。本態様は、 (3)項に記載の方法に対応
する装置に関するものであり、同様の効果が得られる。 (6)前記自動旋盤が、少なくとも、前記主軸を回転可
能に支持する主軸台と、主軸の軸線と交差するX方向と
軸線に平行なZ方向とに移動する刃物台とを覆うハウジ
ングを備え、前記振出位置が、ハウジングの外側に前記
搬送チャックが位置する位置に設定され、前記中間位置
が、ハウジングの内側に搬送チャックが位置する位置に
設定された (5)項に記載の被加工物着脱装置。主軸およ
び刃物台をハウジングにより覆えば、例えば、加工によ
り生ずる加工屑や、加工時に供給される切削液が飛散し
て搬送ロボットにかかることを抑制し得る。搬送ロボッ
トは、ハウジングの外側に設けられ、搬送チャックは、
回動アームの回動により、ハウジングに設けられた出入
口を通ってハウジングの内側と外側とに移動させられ
る。出入口に自動的に開閉する扉を設け、被加工物の主
軸チャックへの取付け,取外し時には開き、加工時や主
軸チャックの清掃時には閉じるようにすれば、加工屑や
切削液が飛散し、搬送ロボットにかかったり、その走行
経路を汚すことを確実に防止し得る。 (7)前記搬送チャックが、前記被加工物の一端面に対
向する姿勢でその被加工物の一端部を把持する三爪チャ
ックであり、かつ、前記回動アームの長手方向に平行な
回転軸線の片側へオフセットさせられている (4)ないし
(6)項のいずれか1つに記載の被加工物着脱装置。搬送
チャックをオフセットさせれば、搬送チャックが回動ア
ームの長手方向に平行な回転軸線のまわりに回転させら
れる際の所要回転スペースが小さくて済む場合が多い。
また、搬送チャックが被加工物を把持した状態で回転さ
せられる場合に、搬送チャックおよび被加工物の重心
が、ほぼ回転軸線上に位置し、回転時の慣性2次モーメ
ントが小さくて済むようにすることができる。 (8)前記補助チャックが、刃物台を支持して前記主軸
の軸線と交差するX方向に移動するXスライドを支持
し、主軸の軸線に平行なZ方向に移動するZスライドに
取り付けられた (4)ないし (7)項のいずれか1つに記載
の被加工物着脱装置。刃物台はXスライドおよびZスラ
イドの移動により移動させられ、その刃物台に取り付け
られた切削工具が、主軸チャックに把持された被加工物
を加工する。補助チャックをZ方向に移動させる専用の
移動装置を設けてもよいが、刃物台を移動させるための
Zスライドに補助チャックを取り付ければ、部品点数が
少なくて済み、装置を簡易にかつ安価に構成することが
できる。 (9)前記主軸が水平に配置され、前記搬送ロボットが
主軸の軸線に平行な方向に走行するものであり、前記回
動アームが水平な回動軸線のまわりに回動するものであ
る (4)ないし (8)項のいずれか1つに記載の被加工物着
脱装置。 (10)前記自動旋盤が、互いに同軸に対向する第1主
軸と第2主軸とを備えた主軸対向型自動旋盤であり、当
該被加工物着脱装置が、前記補助チャックとして第1主
軸および第2主軸にそれぞれ対応する第1補助チャック
および第2補助チャックを備えるとともに、前記搬送ロ
ボットをそれら第1,第2補助チャックおよび第1,第
2主軸の主軸チャックに共通のものとして備えた (4)な
いし (9)項のいずれか1つに記載の被加工物着脱装置。
主軸対向型自動旋盤では、2つの主軸について搬送ロボ
ットを共通のものとし得る他、2つの自動旋盤を並列に
設ける場合に比較して、例えばベース,加工スペース,
加工屑搬出装置,ハウジングの一側壁等を共用とするこ
とができ、コンパクトに構成することができる。また、
例えば、搬送ロボットの走行を案内するガイドレール
や、刃物台のZ方向の移動を案内するガイドレール等が
1つで済み、構成を簡易にし得る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本願の装置発明の一実施形
態である被加工物着脱装置を備えた主軸対向型自動旋盤
を図面に基づいて説明する。なお、上記被加工物着脱装
置を用いた被加工物着脱方法が本願の方法発明の一実施
形態である。図1および図3に示すように、本旋盤は、
ハウジング10を備えている。ハウジング10はボック
ス状を成し、その内部は、ベース12の縁に立設された
仕切壁14により二つに仕切られ、一方が広く、被加工
物W(図1参照)の加工が行われる加工室16とされ、
他方が搬送ロボット18により被加工物Wが搬送される
搬送室20とされている。前記 (6)項に記載の「ハウジ
ング」は、ハウジング10のうち、加工室16を画定す
る部分を指す。
【0007】ハウジング10の仕切壁14と共に搬送室
20を構成する前壁22には、図3に示すように、2枚
の扉24(図3には一方の扉24のみが図示されてい
る)が引き違いに開かれるように取り付けられるととも
に、操作盤30が設けられている。図1には、前壁22
および扉24が除かれた状態が図示されている。また、
図示は省略するが、搬送室20を構成する一対の側壁に
はそれぞれ、ハウジング10に隣接して設けられた図示
しない被加工物供給装置から被加工物Wを受け取って搬
送室20内に搬入する被加工物搬入口,加工済みの被加
工物Wを図示しない被加工物排出装置に搬出する被加工
物搬出口が設けられている。被加工物Wは円柱状を成
し、比較的大きいものであり、軸線が上下方向に平行と
なる姿勢で、被加工物供給装置により供給され、被加工
物排出装置に排出される。
【0008】ベース12の加工室16内に位置する部分
の幅方向(搬送ロボット18による被加工物Wの搬送方
向と水平面内において直角な方向であって、図3におい
ては左右方向)の中央には、図3に示すように、コラム
50が垂直に立設されている。コラム50は、ベース1
2の被加工物供給装置側から被加工物排出装置側に至る
長さを有し、図2および図3に示すように、その搬送室
20側の側面の下側には、被加工物供給装置側(図2に
おいては左側)から順に、第1主軸台52および第2主
軸台54が固定されている。
【0009】第1主軸台52には、先端に第1主軸チャ
ック56を有する第1主軸58が水平にかつ自身の軸線
まわりに回転可能に支持されている。第1主軸チャック
56は三爪チャックであり、3個の把持爪が爪駆動装置
により、第1主軸58の回転軸線に対する対称性を保ち
つつ、一斉に半径方向に移動させられて互いに接近,離
間させられる。第1主軸チャック56が収縮,拡開させ
られて被加工物Wを把持,解放するのである。
【0010】第1主軸58の後端部には、図2に示すよ
うに、プーリ60が相対回転不能に取り付けられるとと
もに、第1主軸駆動用モータ62の出力軸に固定のプー
リ64にベルト66によって連結されており、第1主軸
58は駆動源たる第1主軸駆動用モータ62によって回
転させられる。プーリ60,62およびベルト66が回
転伝達装置を構成し、第1主軸駆動用モータ62と共に
第1主軸回転駆動装置68を構成している。
【0011】第2主軸台54には、先端に第2主軸チャ
ック70を有する第2主軸72が水平にかつ自身の軸線
まわりに回転可能に支持されている。第2主軸チャック
70も、前記第1主軸チャック56と同様の三爪チャッ
クであり、第2主軸72は、第2主軸チャック70が第
1主軸チャック56と同軸に対向する向きに支持されて
いる。第2主軸72には、その後端部に固定のプーリ7
4,第2主軸駆動用モータ76の出力軸に固定のプーリ
78,ベルト80によって駆動源たる第2主軸駆動用モ
ータ76の回転が伝達され、回転させられる。プーリ7
4,78およびベルト80が回転伝達装置を構成し、第
2主軸駆動用モータ76と共に第2主軸回転駆動装置8
1を構成している。
【0012】なお、ハウジング10を仕切る前記仕切壁
14には、図1に示すように、第1主軸チャック56お
よび第2主軸チャック70に対応する2箇所にそれぞ
れ、開口85,87が設けられている。
【0013】コラム50の第1,第2主軸台52,54
が固定された側面の上側にはそれぞれ、図2に示すよう
に、移動部材たる第1Zスライド82および第2Zスラ
イド84が第1,第2主軸58,72の回転軸線に平行
なZ方向に移動可能に設けられている。第1,第2Zス
ライド82,84は、コラム50に固定され、Z方向に
延びる一対の直線状の案内部材たるガイドレール86,
88に摺動可能に嵌合されるとともに、コラム50に取
り付けられたねじ軸90,92にナット94,96にお
いて螺合されている。ねじ軸90が駆動源たる第1Zス
ライド駆動用モータ102によって回転させられること
により、第1Zスライド82がコラム50の、第1主軸
台52と第2主軸台54とのちょうど中間位置と第1主
軸台52側の端部との間を移動させられる。ねじ軸9
0,ナット94が第1Zスライド駆動用モータ102の
回転を第1Zスライド82の直線運動に変換する運動変
換装置を構成し、第1Zスライド駆動用モータ102と
共に、移動部材駆動装置たる第1Zスライド駆動装置1
03を構成している。
【0014】また、ねじ軸92が駆動源たる第2Zスラ
イド駆動用モータ110によって回転させられることに
より、第2Zスライド84がコラム50の上記中間位置
と第2主軸台54側の端部との間を移動させられる。ね
じ軸92およびナット96が運動変換装置を構成し、第
2Zスライド駆動用モータ110と共に、移動部材駆動
装置たる第2Zスライド駆動装置112を構成してい
る。
【0015】第1,第2Zスライド82,84上には、
移動部材たる第1,第2Xスライド116,118が、
第1,第2主軸58,72の軸線と直交するX方向(本
実施形態においては垂直方向)に移動可能に取り付けら
れている。第1,第2Xスライド116,118はそれ
ぞれ、第1,第2Zスライド82,84上に各々設けら
れた一対ずつの直線状の案内部材たるガイドレール12
0,121に摺動可能に嵌合されるとともに、図示しな
いナットにおいて、第1,第2Zスライド82,84に
保持されたねじ軸(図示省略)に螺合されている。これ
らねじ軸がそれぞれ、図2および図3に示すように、プ
ーリ,ベルト等を含む運動伝達装置を介して第1,第2
Xスライド駆動用モータ130,132によって回転さ
せられることにより、第1,第2Xスライド116,1
18が昇降させられる。図示しないねじ軸およびナット
が運動変換装置を構成し、運動伝達装置および第1Xス
ライド駆動用モータ130と共に移動部材駆動装置たる
第1Xスライド駆動装置131を構成している。同様
に、第2Xスライド駆動用モータ132は運動伝達装置
および運動変換装置と共に移動部材駆動装置たる第2X
スライド駆動装置133を構成している。
【0016】第1,第2Xスライド116,118には
それぞれ、第1,第2主軸台52,54に対向する側の
面に刃物台たる第1,第2タレット刃物台134,13
6が取り付けられている。これらタレット刃物台13
4,136は同じ構成のものであり、第1タレット刃物
台134を代表的に説明する。第1タレット刃物台13
4は、図3に示すように、第1Xスライド116に、第
1主軸70の回転軸線と平行な回転軸線まわりに回転可
能に取り付けられている。第1タレット刃物台134に
は、4個ずつの切削工具138,140(図3には、切
削工具138,140は2個ずつ図示されている)が等
角度間隔に取り付けられており、それら合計8個の切削
工具138,140が順次使用位置(真下の位置)に位
置決めされ、第1Zスライド82および第1Xスライド
116の移動によりZ方向およびX方向に移動させられ
て被加工物Wに加工を施す。前記第1Zスライド82,
第1Xスライド116,第1Zスライド駆動装置103
および第1Xスライド駆動装置131は、第1タレット
刃物台134をX方向およびZ方向に移動させる第1刃
物台移動装置142を構成している。また、前記第2Z
スライド84,第2Xスライド118,第2Zスライド
駆動装置112および第2Xスライド駆動装置133
は、第2タレット刃物台136をX方向およびZ方向に
移動させる第2刃物台移動装置144を構成している。
【0017】第1,第2Zスライド82,84の下面に
はそれぞれ、図2および図3に示すように、ブラケット
146,148により第1,第2の補助チャック15
0,152が固定されている。第1Zスライド82につ
いて図3に代表的に示すように、ブラケット146は、
第1Zスライド82の下面からコラム50の側面に直角
に延び出させられ、その突出端部に第1補助チャック1
50が第1主軸チャック56と同軸に対向して設けられ
ている。第1補助チャック150は三爪チャックであ
り、3個の把持爪が移動させられて被加工物Wを把持,
解放する。第1Zスライド82はコラム50に移動可能
に取り付けられ、Z方向のみに移動するスライドであ
り、第1補助チャック150は、第1Zスライド82の
移動により第1主軸58の回転軸線上を移動させられ、
第1主軸チャック56に接近,離間して被加工物Wの受
渡しを行う。第1Zスライド82および第1Zスライド
駆動装置103は、第1刃物台移動装置142を構成す
るとともに、第1補助チャック移動装置154を構成し
ている。また、第2Zスライド84および第2Zスライ
ド駆動装置112は、第2刃物台移動装置144を構成
するとともに、第2補助チャック移動装置156を構成
している。第1,第2の補助チャック150,152
は、後述する搬送チャックと同様に構成されており、後
に説明する。
【0018】コラム50にはさらに、図2に示すよう
に、第1,第2主軸チャック56,70の主軸軸線と直
角であって、被加工物Wを軸方向において位置決めする
端面および半径方向において位置決めする把持面に付着
した加工粉をエアにより吹き飛ばす第1,第2の吹飛ば
し装置160,162が設けられている。これら第1,
第2の吹飛ばし装置160,162は、図示しない移動
装置により、第1,第2主軸チャック56,70に対向
し、加工粉の吹き飛ばしを行う作動位置と、第1,第2
主軸56,70に対向する位置から退避して被加工物W
の加工を妨げない退避位置とに移動させられる。
【0019】また、第1主軸台52と第2主軸台54と
の間には、加工屑搬出装置170が設けられている。ベ
ース12の第1,第2主軸台52,54の間の部分に
は、図2に示すように、ちょうど第1,第2主軸チャッ
ク56,70の真下の位置から互に接近する向きに傾斜
させられた壁面を有する加工屑収集穴172が設けられ
ており、その加工屑収集穴172には、図3に示すよう
に、加工屑搬出装置170のチップコンベア174の一
端部が配設され、加工屑が載置されるようになってい
る。チップコンベア174は、ベルトコンベアによって
構成されており、ベース12の後端から斜め上方に抜け
出させられ、その上端部においてコンベア駆動用モータ
175によって駆動されるようにされるとともに、下側
には屑箱176が設置され、チップコンベア174によ
り搬送されて来た加工屑を収容するようになっている。
【0020】前記ベース12上の第1,第2主軸台5
2,54に対してコラム50とは反対側の位置であっ
て、前記仕切壁14より加工室16側の位置には、図1
および図3に示すように、支柱190が立設されるとと
もに、支柱190上には梁192がZ方向に平行に固定
されている。仕切壁14は、ハウジング10の天井まで
至っておらず、第1,第2タレット刃物台134,13
6の上端近傍まで延び出させられ、梁192は仕切壁1
4より上方へ突出させられている。
【0021】梁192には、直線状の案内部材たるガイ
ドレール194がZ方向と平行に設けられるとともに、
前記搬送ロボット18の本体196に設けられた被案内
部材たるガイドブロック198が摺動可能に嵌合されて
いる。本体196に固定のナット200は、梁192に
Z方向に平行に設けられたねじ軸202に螺合されてお
り、ねじ軸202が駆動源たるロボット操向用モータ2
04(図1参照)によって回転させられることにより、
搬送ロボット18はZ方向に平行な一直線に沿って走行
させられる。ねじ軸202およびナット200が運動変
換装置を構成し、ロボット走行用モータ204と共に搬
送ロボット走行装置206を構成している。搬送ロボッ
ト18は、第1,第2主軸チャック56,70,第1,
第2補助チャック150,152に共通のものであり、
ガイドレール194およびねじ軸202は、第1,第2
主軸58,72にわたって設けられている。
【0022】搬送ロボット18は、図3に示すように、
本体196に垂直軸線まわりに回動可能に支持された回
動盤210と、回動盤210に水平軸線まわりに回動可
能に支持された回動アーム212と、その回動アーム2
12の先端に、回動アーム212の長手方向に平行な軸
線のまわりに回転可能に設けられたハンド214とを備
えている。回動盤210は、駆動源の一種である流体圧
アクチュエータたる油圧シリンダ216(図7参照)
と、図示しないラックおよびピニオンを備えた運動伝達
装置とを含む回動盤回動装置により、正逆両方向に90
度ずつ回動させられる。回動盤210の正逆両方向の回
動端は、回動盤210の回動軸に設けられたストッパ部
たるストッパブロックが、本体196に、回動盤210
の回動方向において角度を隔てて設けられた位置調節可
能なストッパ部材たる2本のアジャストボルト(図示省
略)に当接することにより規定される。
【0023】回動アーム212は、回動アーム駆動用モ
ータ220(図7参照)を駆動源とする回動アーム回動
装置により回動させられ、回動軸線まわりの任意の位置
において停止させられる。
【0024】ハンド214は、図4および図5に示すよ
うに、ハンド本体226および搬送チャック228を含
んでいる。回動アーム212内には、回転軸230が回
動アーム212の長手方向に平行な回転軸線(図5にお
いてOを付して示す)まわりに回転可能に設けられてい
る。回転軸230は、駆動源たるハンド回転用モータ2
32(図7参照)およびパラレルカム機構(図示省略)
を含むハンド回転装置により、正方向へ90度ピッチで
回転させられ、あるいは逆方向へ90度ピッチで回転さ
せられ、それによりハンド214は、回転軸線Oのまわ
りに正方向へ90度ピッチで、あるいは逆方向へ90度
ピッチで回転させられる。
【0025】回転軸230の回動アーム212からの突
出端部に設けられた取付フランジ236にハンド本体2
26が固定されている。ハンド本体226は、図5に示
すように、回動アーム212から、回転軸線Oの片側へ
延び出させられた後、回転軸線Oと平行に、かつ回転軸
230から離れる向きに延び出させられており、その延
出部に搬送チャック228が設けられている。
【0026】搬送チャック228は三爪チャックであ
り、チャック本体240および3個の把持爪242を含
んでいる。チャック本体240は、ハンド本体226と
一体的に設けられている。このチャック本体240には
中心軸244が、回転軸線Oと直角に立設されており、
各把持爪242は、チャック本体240に、中心軸24
4の軸線を中心として等角度間隔に、かつ半径方向に移
動可能に嵌合された親爪246と、各親爪246に着脱
可能に固定された子爪248とを含む。子爪248は、
中心軸244の軸線に直角な端面250と、中心軸24
4の軸線を中心線とする部分円筒面状の把持面252と
を含む。
【0027】3個の把持爪242は、チャック本体24
0に設けられた爪駆動装置により、中心軸244の軸線
に対する対称性を保ちつつ、一斉に半径方向に移動させ
られて互いに接近,離間させられ、搬送チャック228
が収縮,拡開させられる。この爪駆動装置は、例えば、
実公平4−32197号公報に記載されているように、
ラックピストン,ピニオンおよびピニオンの回転を把持
爪242の半径方向の往復直線移動に変換する運動変換
装置を含み、油圧により作動させられる。爪駆動装置
は、既に知られた装置であり、図示および詳細な説明は
省略する。
【0028】搬送チャック228はまた、プッシャプレ
ート256を備えている。プッシャプレート256は、
図4に示すように、概して三角形状を成し、中心軸24
4に、中心軸244の軸方向に相対移動可能に嵌合され
ている。プッシャプレート256の三角形の3つの頂点
に対応する部分にはそれぞれ、押出突起258が設けら
れている。プッシャプレート256は、チャック本体2
40内に設けられた複数個のプッシャピストン260を
介して加えられる圧縮コイルスプリング264(図12
参照。以下、スプリング264と略称する。)の付勢力
により、被加工物Wを押し出すとともに、第1,第2主
軸チャック56,70に被加工物Wを位置決めする役割
を果たす。スプリング264は、付勢手段の一種である
弾性部材たるばね部材である。
【0029】スプリング264の付勢によるプッシャプ
レート256の前進限度は、プッシャピストン260に
設けられた図示しない係合部が、チャック本体240に
設けられた図示しない被係合部に係合することにより規
定される。プッシャプレート256は、前進端位置に位
置する状態では、中心軸244の先端に設けられた大径
の頭部262から離間しており、また、押出突起258
の端面268が子爪248の端面250より前方へ突出
している。
【0030】このように構成された搬送チャック228
は、3個の把持爪242は、回動アーム212の回転軸
線O上に位置するが、チャック本体240等、把持爪2
42以外の部分は回転軸線Oから片側へ外れた位置にい
る。搬送チャック228は、回動アーム212の回転軸
線Oの片側へオフセットさせられているのである。
【0031】前記第1,第2補助チャック150,15
2は、図6に第1補助チャック150を代表的に示すよ
うに、搬送チャック228と同様に構成されている。第
1,第2主軸チャック56,70,第1,第2補助チャ
ック150,152および搬送チャック228の間にお
ける被加工物Wの受渡し時には、第1,第2補助チャッ
ク150,152と搬送チャック228との一方におい
て、プッシャプレート256がスプリングの付勢力に抗
して後退することが阻止される。例えば、第1,第2補
助チャック150,152においてプッシャプレート2
56の後退が阻止されるとすれば、図6に示すように、
プッシャプレート256が中心軸244の頭部262に
当接させられた状態で、中心軸244のプッシャプレー
ト256とチャック本体240との間の部分に、後退阻
止部材たるカラー266が嵌合され、プッシャプレート
256の後退が阻止される。このようにプッシャプレー
ト256の後退が阻止された状態では、押出突起258
の端面268は、子爪248の端面250より前方へ突
出させられる。搬送チャック228においてプッシャプ
レート256の後退が阻止される場合にも、同様に中心
軸244にカラー266が嵌合される。なお、前記第
1,第2主軸チャック56,70にはいずれも、プッシ
ャプレート256およびスプリング264は設けられて
いない。被加工物Wが付勢手段によって付勢されること
はないのである。
【0032】本自動旋盤は、図7に示す制御装置270
により制御される。制御装置270は、PU(プロセッ
シングユニット)272,ROM274,RAM276
およびそれらを接続するバス278を含むコンピュータ
280を主体とするものである。バス278には入力イ
ンタフェース282が接続され、前記操作盤30が接続
されている。バス278にはまた、出力インタフェース
284が接続され、駆動回路286,288,290,
292,294,296,298,300,302,3
04を介して、第1主軸駆動用モータ62,第2主軸駆
動用モータ76,第1Zスライド駆動用モータ102,
第2Zスライド駆動用モータ110,第1Xスライド駆
動用モータ130,第2Xスライド駆動用モータ13
2,ロボット走行用モータ204,油圧シリンダ216
(正確には、油圧シリンダ216の2つの油圧室への油
圧の供給を切り換える電磁方向切換弁),回動アーム駆
動用モータ220,ハンド回転用モータ232が接続さ
れている。上記モータ62,76,102,110,1
30,132,204,220は、回転角度および回転
速度の精度の良い制御が可能なサーボモータであり、モ
ータ232はインダクションモータである。これらモー
タは、電動モータの一種である電動回転モータである。
サーボモータに代えてステップモータを用いてもよい。
【0033】制御装置270は、第1,第2主軸チャッ
ク56,70,第1補助チャック150,152および
搬送チャック228の間における被加工物Wの授受を制
御するが、制御には2つの態様がある。その一つである
第1制御は、主軸チャックから被加工物Wを補助チャッ
クに受け取らせ、搬送ロボットに主軸チャックへ被加工
物を引き渡させ、その後、搬送ロボットに補助チャック
から被加工物を受け取らせる制御であり、別の一つであ
る第2制御は、搬送ロボットに被加工物を補助チャック
に引き渡させ、搬送ロボットに主軸チャックから被加工
物を受け取らせ、その後、補助チャックに主軸チャック
へ被加工物を引き渡させる制御である。
【0034】第1主軸チャック56,第1補助チャック
150および搬送チャック228間における被加工物W
の授受の制御と、第2主軸チャック70,第2補助チャ
ック152および搬送チャック228間における被加工
物Wの授受の制御とは、同じ態様で行われる。両制御が
いずれも第1制御である態様を第1モード、いずれも第
2制御である態様を第2モードとする。ROM274に
は、第1モードを実行するためのプログラムおよび第2
モードを実行するためのプログラムが格納されている。
いずれのモードを実行すべきかは、作業者が操作盤30
を用いて指示する。
【0035】第1モードの実行時には、搬送ロボット1
8が第1,第2主軸チャック56,70に被加工物Wを
引き渡すため、搬送チャック228においてはカラー2
66が設けられず、プッシャプレート256の後退が許
容されるとともに、スプリング264が被加工物Wを付
勢するようにされており、第1,第2補助チャック15
0,152にはカラー266が設けられてプッシャプレ
ート256の後退が阻止される。また、第2モードの実
行時には、第1,第2補助チャック150,152が第
1,第2主軸チャック56,70に被加工物Wを引き渡
すため、第1,第2補助チャック150,152におい
てはカラー266が設けられず、プッシャプレート25
6の後退が許容されるとともに、スプリング264が被
加工物Wを付勢するようにされており、搬送チャック2
28においてカラー266が設けられてプッシャプレー
ト256の後退が阻止される。カラー266の取付け,
取外しは、作業者によって行われる。なお、制御装置2
70は、図示は省略するが、第1,第2タレット刃物台
134,136,第1,第2吹飛ばし装置160,16
2,加工屑搬出装置170のコンベア駆動用モータ17
5等も制御し、被加工物Wの授受の他に、被加工物Wの
加工,第1,第2主軸チャック56,70の清掃,加工
屑の排出等も制御する。そのため、ROM274には、
被加工物Wの加工,第1,第2主軸チャック56,70
の清掃,加工屑の排出等を実行するための種々のプログ
ラムが格納されている。
【0036】以下、まず、第1モードの実行による被加
工物Wの授受を説明する。なお、加工は既に開始され、
自動旋盤は定常運転状態にあるとする。搬送ロボット1
8は被加工物供給装置へ被加工物Wを取りに行く。この
際、回動アーム212は搬送室20内の位置であって、
後述する振出位置に位置し、回動盤210が回動させら
れ、回動アーム212は、その回動軸線が水平面内にお
いてZ方向と直角なY方向に平行とされる。また、ハン
ド214は、回動アーム212が被加工物供給装置側に
回動させられるとき、搬送チャック228が下向きとな
る回転位置に回転させられる。搬送ロボット18が被加
工物供給装置から未加工の被加工物Wを受け取る位置へ
到達し、停止したならば、回動アーム212が回動させ
られ、被加工物搬入口からハウジング10外へ突出して
搬送チャック228が被加工物Wを把持する。
【0037】被加工物Wは円柱状を成し、軸線が上下方
向に平行な姿勢で供給されるため、回動アーム212の
回動により、搬送チャック228が被加工物Wに接近す
るに従って、被加工物Wの上側の端面がプッシャプレー
ト256の押出突起258に当接し、プッシャプレート
256をスプリング264の付勢力に抗して後退させつ
つ、3個の把持爪242の子爪248の間へ嵌入する。
被加工物Wが、子爪248の端面250との間に隙間δ
が残る位置まで嵌入したならば、3個の把持爪242が
互いに接近する向きに移動させられて搬送チャック22
8が収縮させられ、被加工物Wを把持する。この状態を
図12(a)に概略的に示す。隙間δは、被加工物Wの
寸法誤差と位置決め誤差との和より大きい大きさに設定
されている。なお、搬送チャック228が被加工物Wを
把持する際のプッシャプレート256の後退量(スプリ
ング264の圧縮量)は、隙間δより大きい。
【0038】回動アーム212は、サーボモータである
回転アーム駆動用モータ220を駆動源とする回動アー
ム回動装置によって回動させられるため、回転アーム駆
動用モータ220の回転角度の制御により、回動アーム
212を所望の回動位置へ精度良く回動させることがで
きる。したがって、被加工物Wの寸法(軸線方向の長
さ)が異なっていても、常に、被加工物Wの端面と子爪
248の端面250との間に隙間δが残る状態で、搬送
チャック228に被加工物Wの軸方向の一端部を把持さ
せることができる。
【0039】把持後、搬送ロボット18が第1主軸台5
2に向かって走行させられる。回動アーム212は、搬
送チャック228が被加工物Wを把持した後、垂直な姿
勢へ回動させられ、その状態で回動盤210が回動させ
られ、回動アーム212の回動軸線がZ方向と平行とさ
れる。また、ハンド214が回転させられ、搬送チャッ
ク228は、回動アーム212が回動させられて加工室
16内へ振り込まれるとき、第1主軸チャック56と対
向する回転位置へ回転させられる。搬送ロボット18
は、仕切壁14に設けられた開口85に対応する位置に
おいて停止させられ、その後、第1主軸チャック56お
よび第1補助チャック150と搬送チャック228との
間で被加工物Wの授受が行われる。
【0040】第1主軸チャック56により把持された被
加工物Wの加工が終了したならば、図8(a)に概略的
に示すように、第1補助チャック150が第1主軸チャ
ック56から加工済みの被加工物Wを受け取る。この
際、第1補助チャック150は拡開させられており、第
1Zスライド駆動装置103によりZ方向に移動させら
れて第1主軸チャック56に接近させられ、被加工物W
の第1主軸チャック56に把持されている側とは反対側
の端部が、第1補助チャック150の3個の把持爪24
2の子爪248の間に嵌入する。第1補助チャック15
0においてはプッシャプレート256の後退が阻止され
ていて、押出突起258の端面268は子爪248の端
面250より前方へ突出しており、第1補助チャック1
50は、図12(b)に示すように、被加工物Wの第1
主軸チャック56に把持された側とは反対側の端面が、
押出突起258の端面268との間に隙間δが設けられ
る位置まで第1主軸チャック56に接近させられる。そ
の状態で第1主軸チャック56が拡開させられて被加工
物Wを解放し、その後、第1補助チャック150が収縮
させられて被加工物Wを把持する。このように、第1補
助チャック150に、第1主軸チャック56から被加工
物Wを受け取らせる工程が一時預け工程である。なお、
図12において矢印は、被加工物Wが渡される方向を示
す。
【0041】第1補助チャック150は被加工物Wを把
持した後、第1主軸チャック56から離れる向きに移動
させられ、第1補助チャック150が把持した被加工物
Wと第1主軸チャック56との間に、被加工物Wを把持
した搬送チャック228が進入することを許容するスペ
ースが設けられる。第1補助チャック150が第1主軸
チャック56から被加工物Wを受け取った後、第1吹飛
ばし装置160によって第1主軸チャック56の前記端
面および把持面の清掃が行われる。清掃終了後、回動ア
ーム212は、仕切壁14に設けられた開口85を通
り、図3および図8(b)に示すように、搬送チャック
228が第1主軸チャック56と同軸に対向する振込位
置へ回動させられる。
【0042】回動後、搬送ロボット18がZ方向へ移動
させられ、搬送チャック228が第1主軸チャック56
に接近させられる。この際、第1主軸チャック56は拡
開させられており、搬送チャック228は第1主軸チャ
ック56に、図12(c)に示すように、第1主軸チャ
ック56の前記端面と被加工物Wとの間に隙間δが残る
位置まで接近させられる。
【0043】したがって、搬送ロボット18の停止後、
搬送チャック228において3個の把持爪242が一斉
に半径方向外向きに移動させられ、搬送チャック228
が拡開させられて被加工物Wが解放されれば、被加工物
Wはプッシャプレート256により第1主軸チャック5
6側へ押し出され、スプリング264の付勢力により、
第1主軸チャック56の端面に押し付けられて軸方向の
位置が精度良く決められる。この状態で第1主軸チャッ
ク56が収縮させられ、図8(c)に示すように、未加
工の被加工物Wを把持する。このように、搬送ロボット
18に、第1主軸チャック56へ被加工物Wを取り付け
させる工程が取付け工程である。
【0044】第1主軸チャック56が被加工物Wを把持
した後、搬送ロボット18は、搬送チャック228が第
1主軸チャック56から離れる向きに移動させられ、把
持爪242の間から被加工物Wが抜け出させられる。搬
送ロボット18の停止後、回動アーム212は、搬送チ
ャック228が第1主軸チャック56と同軸となる振込
位置(図3に実線で示す位置)と、その振込位置から第
1主軸58の軸線に直角な方向に退避した振出位置(図
3に一点鎖線で示す位置)との間の中間位置(図3に二
点鎖線で示す位置)へ回動させられる。搬送チャック2
28は、振出位置において加工室16の外(搬送室20
内)に位置し、振込位置および中間位置においては加工
室16内に位置する。
【0045】回動アーム212が中間位置へ回動させら
れた状態でハンド214が180度回転させられ、搬送
チャック228が第1主軸チャック56と対向する回転
位置から第1補助チャック150と対向する回転位置へ
180度回転させられる。前述のように、搬送チャック
228は、回動アーム212の回転軸線Oに対して片側
へオフセットさせられ、3個の把持爪242がちょうど
回転軸線O上に位置させられているため、所要回転スペ
ースが小さくて済む。
【0046】搬送チャック228は、3個の把持爪24
2が設けられた部分の直径(中心軸244の軸線と直交
する方向の寸法)が最も大きく、この直径が最大の部分
が回転軸線Oのまわりに回転させられる際の回転軌跡
が、チャック本体240等他の部分の回転軌跡を包含す
る形状となっているからである。この直径が最大の部分
が回転軸線から外れるに従って、それの回転軌跡の直径
が大きくなる。チャック本体240等、搬送チャック2
28の他の部分の回転軌跡の直径も、その部分が回転軸
線Oから外れるに従って大きくなるのであるが、その回
転軌跡が、直径が最大の部分の回転軌跡内に包含されて
いる限り、搬送チャック228全体の回転軌跡の大きさ
には影響を及ぼさない。そこで、本実施形態において
は、直径が最大の部分を回転軸線O上に位置させ、他の
部分を回転軸線Oから外れさせて、搬送チャック228
全体の回転軌跡が小さくされているのである。
【0047】回転後、回動アーム212が振込位置へ回
動させられ、図8(c)に示すように、搬送チャック2
28は第1補助チャック150と同軸に対向させられ
る。このように、回動アーム212を、振込位置と振出
位置との間の中間位置へ回動させ、搬送チャック228
を、第1主軸チャック56と対向する回転位置から第1
補助チャック150と対向する回転位置へ回転させ、そ
の後、回動アーム212を再び振込位置へ回動させる工
程が搬送チャック回転工程を構成している。
【0048】回動アーム212の振込位置への回動後、
搬送ロボット18が移動させられ、搬送チャック228
は第1補助チャック150に接近させられる。搬送チャ
ック228の第1補助チャック150への接近に伴っ
て、第1補助チャック150により把持された加工済み
の被加工物Wは、搬送チャック228のプッシャプレー
ト256をスプリング264の付勢力に抗して後退させ
る。
【0049】搬送チャック228は、図12(d)に示
すように、被加工物Wと子爪248の端面250との間
に隙間δが残る位置まで接近させられる。搬送ロボット
18の停止後、第1補助チャック150が拡開させられ
て被加工物Wが解放され、その後、搬送チャック228
が収縮させられて加工済みの被加工物Wを把持する(図
8(d)参照)。
【0050】第1補助チャック150が被加工物Wを解
放し、搬送チャック228がまだ被加工物Wを把持して
いない状態では、被加工物Wは搬送チャック228のス
プリング264の付勢により第1補助チャック150の
プッシャプレート256の押出突起258の端面268
に当接させられる。そのため、図12(e)に示すよう
に、被加工物Wと第1補助チャック150の端面268
との間に設けられていた隙間δがなくなるとともに、搬
送チャック228の子爪248の端面250と被加工物
Wとの間の隙間が2δになる。
【0051】第1補助チャック150のプッシャプレー
ト256はカラー266により後退を阻止されているた
め、被加工物Wが第1補助チャック150のプッシャプ
レート256の端面268に当接させられた後は、搬送
チャック228が収縮させられていなくて被加工物Wが
解放された状態でも、各チャック150,228のプッ
シャプレート256が被加工物Wを介して互いに押し合
うことはない。そのため、搬送チャック228において
は、プッシャプレート256がスプリング264を圧縮
して後退した状態に保たれるとともに、隙間が2δに保
たれ、その状態で搬送チャック228が収縮させられ
て、図12(f)に示すように被加工物Wを把持する。
なお、隙間が2δになっても、プッシャプレート256
の後退量(スプリング264の圧縮量)は隙間δより大
きい。
【0052】搬送チャック228が被加工物Wを把持し
た後、搬送ロボット18が移動させられて搬送チャック
228が第1補助チャック150から離間させられ、被
加工物Wが第1補助チャック150の3個の把持爪24
2の間から抜け出させられる。搬送ロボット18の停止
後、回動アーム212が振出位置へ回動させられ、搬送
チャック228が開口85を通って加工室16から退出
させられる。その後、第1主軸チャック56に把持され
た被加工物Wに対する加工が開始される。このように、
搬送ロボット18により第1主軸チャック56に被加工
物Wが取り付けられた後、搬送ロボット18に第1補助
チャック150から被加工物Wを受け出させる工程が受
出し工程である。なお、前記一時預け工程,取付け工
程,搬送チャック回転工程および受出し工程が行われる
間、第2主軸チャック70が把持した被加工物Wについ
ては、加工が行われている。
【0053】第1補助チャック150から加工済みの被
加工物Wを受け取った搬送ロボット18は、第2主軸台
54へ走行する。搬送ロボット18は、回動アーム21
2が振出位置にある状態で主軸軸線に平行な一直線に沿
って走行するのである。第2主軸チャック70および第
2補助チャック152についても、第1主軸チャック5
6および第1補助チャック150におけると同様に一時
預け工程が行われ、図9(a)に概略的に示すように、
加工の済んだ被加工物Wは、第2主軸チャック70から
第2補助チャック152に渡され、第2吹飛ばし装置1
62によって第2主軸チャック70の端面および把持面
の清掃が行われている。清掃終了後、図9(b)に示す
ように、回動アーム212は、搬送チャック228が第
2主軸チャック70と同軸に対向する振込位置へ回動さ
せられる。第1補助チャック150から被加工物Wを受
け取った搬送チャック228は、第2主軸チャック70
と対向する回転位置にあり、搬送ロボット18が仕切壁
14に設けられた開口87に対応する位置に停止させら
れた後、回動アーム212が回動させられ、搬送チャッ
ク228は開口87を通って加工室16内に入り、第2
主軸チャック70と同軸に対向させられるのである。
【0054】回動後、搬送ロボット18による被加工物
Wの第1主軸チャック56への取付けと同様に取付け工
程が行われ、搬送ロボット18がZ方向に移動させられ
て搬送チャック228が第2主軸チャック70に接近さ
せられ、図9(c)に示すように、第2主軸チャック7
0に未加工(第1主軸チャック56に把持された状態で
の加工は済んでいるが、第2主軸チャック70に把持さ
れた状態での加工は済んでいない)の被加工物Wが取り
付けられる。ただし、搬送チャック228の子爪248
の端面250と被加工物Wとの間の隙間の大きさは2δ
であって、第1主軸チャック56に被加工物Wを取り付
ける際の搬送チャック228の子爪248の端面250
と被加工物Wとの間の隙間δより大きい。被加工物W
は、第1主軸チャック56に取り付けられる場合より
も、搬送チャック228から突出しているのであり、こ
の隙間の大きさの違いを考慮し、被加工物Wと第2主軸
チャック70の端面との間に隙間δが残る位置へ搬送チ
ャック228が移動させられる。なお、搬送チャック2
28が被加工物供給装置から被加工物Wを受け取る際
に、搬送チャック228の子爪248の端面250と被
加工物Wとの間に残される隙間の大きさを2δにしてお
けば、搬送チャック228が被加工物Wを第1主軸チャ
ック56に取り付ける場合と、第2主軸チャック70に
取り付ける場合とにおいていずれも、搬送チャック22
8の子爪248の端面250と被加工物Wとの間に残さ
れる隙間の大きさが2δになり、被加工物Wの取付け時
における搬送チャック228の第1,第2主軸チャック
56,70に対するZ方向の位置を同じにし得る。
【0055】被加工物Wの第2主軸チャック70への取
付け後、回動アーム212は振込位置から中間位置へ回
動させられ、その位置でハンド214が回転させられ、
搬送チャック228は、第2主軸チャック70に対向す
る回転位置から、第2補助チャック152に対向する回
転位置へ180度回転させられる。回転後、回動アーム
212が振込位置へ回動させられ、図9(c)に示すよ
うに、搬送チャック228が第2補助チャック152に
同軸に対向させられる。この工程が搬送チャック回転工
程である。そして、搬送チャック228による第1補助
チャック150からの被加工物Wの受出しと同様に受出
し工程が行われ、図9(d)に示すように、搬送チャッ
ク228が第2補助チャック152から加工済みの被加
工物Wを受け出す。
【0056】その後、回動アーム212が振出位置へ回
動させられて搬送チャック228が開口87を通って加
工室16から退出させられ、第2主軸チャック70によ
り把持された被加工物Wについて加工が開始される。搬
送ロボット18は被加工物排出装置へ走行し、回動アー
ム212が回動させられ、被加工物搬出口から搬送チャ
ック228が外部へ突出させられて被加工物Wを解放す
る。この際、被加工物Wを被加工物供給装置から受け取
る場合と同様に、回動アーム212が垂直な姿勢で回動
盤210が回動させられ、回動アーム212の回動軸線
がY方向と平行とされる。また、ハンド214が回転さ
せられ、搬送チャック228は、回動アーム212が被
加工物排出装置側へ回動するとき、下向きとなる位置へ
回転させられる。回動アーム212が回動させられ、被
加工物排出装置に被加工物Wが置かれるが、回動アーム
212は被加工物Wと被加工物排出装置との間に隙間が
残る位置で停止させられ、搬送チャック228が拡開さ
せられれば、被加工物Wはスプリング264の付勢によ
り被加工物排出装置に置かれる。その後、搬送ロボット
18は被加工物供給装置へ被加工物Wを取りに行き、第
1,第2主軸チャック56,70へ順次移動して被加工
物Wの授受を行う。
【0057】以上、搬送ロボット18の被加工物供給装
置からの被加工物Wの受取りから、被加工物排出装置へ
の被加工物Wの排出までの間に行われるハンド214の
回転時の各々において、ハンド214は回転角度が少な
くて済む方向へ回転させられるが、それによりハンド2
14の回転方向は一方向となる。以下に説明する第2モ
ードの実行による被加工物Wの授受の際には、ハンド2
14の回転方向は、一方向ではあるが、第1モードの実
行時とは、方向が逆になる。
【0058】次に、図10および図11に基づいて、第
2モードの実行による被加工物Wの授受を説明する。搬
送ロボット18は、第1モードの実行時と同様に、被加
工物供給装置へ被加工物Wを取りに行き、被加工物Wの
受け取る。第2モードの実行時には、搬送チャック22
8のプッシャプレート256の後退がカラー266によ
って阻止されており、回動アーム212は、図13
(a)に概略的に示すように、押出突起258の端面2
60と被加工物Wとの間に隙間δが残る位置まで回動さ
せられる。搬送チャック228が被加工物Wを把持した
後、搬送ロボット18は第1主軸58へ走行する。
【0059】第1主軸チャック56により把持された被
加工物Wについて加工が終了すれば、図10(a)に概
略的に示すように、回動アーム212が振込位置へ回動
させられる。この際、搬送チャック228は、第1補助
チャック150と対向する回転位置に回転させられてお
り、回動アーム212の振込位置への回動により、第1
補助チャック150と同軸に対向させられる。回動アー
ム212の振込位置への回動後、搬送ロボット18が移
動させられて搬送チャック228が第1補助チャック1
50に接近させられ、図10(b)に示すように、被加
工物Wを第1補助チャック150に預ける。
【0060】第1補助チャック150においてはカラー
266が取り外され、プッシャプレート256の後退が
許容されているため、被加工物Wは、プッシャプレート
256をスプリング264の付勢力に抗して後退させつ
つ、3個の子爪248の間へ嵌入する。搬送ロボット1
8は、図13(b)に示すように、被加工物Wと子爪2
48の端面250との間に隙間δが残る位置まで移動さ
せられる。
【0061】搬送ロボット18の停止後、搬送チャック
228による被加工物Wの把持が解かれ、その後、第1
補助チャック150が収縮させられて被加工物Wを把持
する。搬送チャック228による被加工物Wの把持が解
かれれば、被加工物Wがスプリング264の付勢によ
り、搬送チャック228の押出突起258の端面268
に当接させられ、図13(c)に示すように、第1補助
チャック150の子爪248の端面250と被加工物W
との間には隙間2δが生じ、その状態で第1補助チャッ
ク150が被加工物Wを把持する。
【0062】搬送チャック228においては、カラー2
66が設けられてプッシャプレート256の後退が阻止
されており、搬送チャック228および第1補助チャッ
ク150の両方が拡開させられても、各チャック22
8,150のプッシャプレート256が被加工物Wを介
して互いに押し合うことはなく、第1補助チャック15
0は、プッシャプレート256がスプリング264を圧
縮して後退した状態に保たれるとともに、隙間が2δに
保たれる。このように、搬送ロボット18に第1補助チ
ャック152へ被加工物Wを一時預けさせる工程が一時
預け工程である。
【0063】把持後、搬送ロボット18が移動させら
れ、搬送チャック228が第1補助チャック150から
離間させられて把持爪242の間から被加工物Wが抜け
出させられた後、回動アーム212が中間位置へ回動さ
せられる。この位置でハンド214が回転させられ、図
10(b)に示すように、搬送チャック228が第1主
軸チャック56と対向する回転位置へ回転させられる。
回転後、回動アーム212が振込位置へ回動させられ、
搬送チャック228が第1主軸チャック56と同軸に対
向させられる。搬送チャック回転工程が実行されるので
ある。
【0064】そして、搬送ロボット18が移動させら
れ、搬送チャック228が第1主軸チャック56に接近
させられる。搬送チャック228においては、プッシャ
プレート256の後退が阻止されており、図13(d)
に示すように、搬送チャック228は、押出突起258
の端面258との間に隙間δが残る位置へ移動させられ
る。搬送ロボット18の停止後、第1主軸チャック56
による被加工物Wの把持が解除され、その後、搬送チャ
ック228が収縮させられて被加工物Wを把持する(図
10(c),図13(e)参照)。このように搬送ロボ
ット18に、第1主軸チャック56から被加工物Wを取
り外させる工程が取外し工程である。
【0065】把持後、搬送ロボット18が移動させられ
て搬送チャック228が第1主軸チャック56から離間
させられ、被加工物Wが第1主軸チャック56の把持爪
の間から抜け出させられた後、回動アーム212が振出
位置へ回動させられ、搬送チャック228が開口87を
通って加工室16から退出させられる。退出後、第1吹
飛ばし装置160により第1主軸チャック56の端面お
よび把持面の清掃が行われた後、図10(d)に示すよ
うに、第1補助チャック150が預かっている未加工の
被加工物Wを第1主軸チャック56に引き渡す。この引
渡し時には、第1補助チャック150がZ方向に移動さ
せられ、図13(f)に示すように、被加工物Wと第1
主軸チャック56の端面との間に隙間δが残る位置へ移
動させられる。
【0066】移動後、第1補助チャック150が拡開さ
せられて被加工物Wが解放される。それにより、被加工
物Wは、プッシャプレート256により把持爪242の
間から押し出され、図13(g)に示すように、プッシ
ャプレート256を介してスプリングにより付勢され、
第1主軸チャック56の端面に押し付けられて軸方向に
精度良く位置決めされる。その後、第1主軸チャック5
6が収縮させられて被加工物Wを把持する。このよう
に、第1補助チャック150に被加工物Wを第1主軸チ
ャック56へ引き渡させる工程が引渡し工程である。引
渡し後、第1補助チャック150が第1主軸チャック5
6から離間させられた後、加工が開始される。
【0067】第1主軸チャック56から加工済みの被加
工物Wを受け取った搬送ロボット18は、第2主軸72
へ走行する。第2主軸チャック70により把持された被
加工物Wの加工が終了すれば、回動アーム212は振込
位置へ回動させられる。この際、搬送チャック228
は、第2補助チャック152と対向する回転位置にあ
り、回動アーム212の振込位置への回動により、図1
1(a)に概略的に示すように、第2補助チャック15
2と同軸に対向させられる。その後、搬送チャック22
8による第1補助チャック150への被加工物Wの引渡
し時と同様に一時預け工程が実行され、図11(b)に
示すように、被加工物Wが第2補助チャック152に引
き渡される。
【0068】次いで、回動アーム212が中間位置へ回
動させられ、その位置においてハンド214が回動させ
られて、搬送チャック228が第2主軸チャック70に
対向する回転位置へ回転させられる。回転後、回動アー
ム212が振込位置へ回動させられ、図11(c)に示
すように、搬送チャック228が第2主軸チャック70
と同軸に対向させられる。搬送チャック回転工程が実行
されるのである。
【0069】次いで、搬送チャック228が第1主軸チ
ャック56から被加工物Wを取り外す場合と同様に取外
し工程が実行され、搬送チャック228は第2主軸チャ
ック70から加工済みの被加工物Wを受け取る。受取り
後、搬送ロボット18が移動させられ、被加工物Wが第
2主軸チャック70の把持爪の間から抜け出させられた
後、回動アーム212が振出位置へ回動させられ、搬送
チャック228が開口87を通って加工室16から退出
させられる。
【0070】退出後、第2吹き飛ばし装置162によっ
て第2主軸チャック70の端面および把持面が清掃され
る。その後、前記第1補助チャック150が第1主軸チ
ャック56に被加工物Wを引き渡す場合と同様に引渡し
工程が実行され、図11(d)に示すように、第2補助
チャック152が預かっていた被加工物Wが第2主軸チ
ャック70に引き渡され、引渡し後、加工が開始され
る。また、搬送ロボット18は、被加工物排出装置へ走
行して、加工の済んだ被加工物Wを排出した後、新たな
被加工物Wを受け取るために、被加工物供給装置へ走行
する。
【0071】加工室16と搬送室20との間には仕切壁
14が設けられており、被加工物Wの加工や第1,第2
主軸チャック56,70の端面および把持面の清掃は加
工室16内で行われるため、クーラントや加工屑等が飛
散して搬送ロボット18等にかかることが抑制される。
また、搬送室20の扉24が閉じられていれば、クーラ
ントや加工屑等のハウジング10外への飛散や、工場内
の空気の汚染が良好に防止される。
【0072】以上の説明から明らかなように、本実施形
態においては、制御装置270の、回動アーム212を
回動させ、ハンド214を回転させる部分が搬送チャッ
ク回転制御手段を構成し、第1,第2補助チャック15
0,152,搬送チャック228を備えた搬送ロボット
18および制御装置270の第1,第2制御を実行する
部分および搬送チャック回転制御手段を構成する部分が
被加工物着脱装置を構成している。
【0073】なお、上記実施形態において制御装置27
0は、2つのモードを選択的に実行するものとされてい
たが、いずれか一方のモードのみを実行するものとして
もよい。第1制御のみ、あるいは第2制御のみを実行す
るものとするのである。その場合、ハンド214は、正
逆両方向へ回転するものとすることは不可欠ではなく、
いずれか一方(望ましくは、ハンド214の回転角度が
少なくて済む方向)へ回転するものとすればよい。ま
た、搬送チャック228と第1,第2補助チャック15
0,152とのうち、第1主軸チャック56,70に被
加工物Wを渡す方ではないチャックにカラー266を取
り付けてプッシャプレート256の後退を阻止してもよ
く、あるいはそのチャックを、プッシャプレートを有さ
ない構成のものとしてもよい。
【0074】制御装置は、さらに別のモードを実行する
ものとしてもよい。例えば、第1主軸チャック56,第
1補助チャック150および搬送チャック228の間に
おける被加工物Wの授受は第1制御により行い、第2主
軸チャック70,第2補助チャック152および搬送チ
ャック228の間における被加工物Wの授受は第2制御
により行うモードを実行するものとしてもよく、あるい
は逆のモードを実行するものとしてもよい。
【0075】また、仕切壁14をハウジング10の天井
に達する高さのものとし、加工室16と搬送室20とを
完全に仕切ってもよい。また、仕切壁14に設けられた
開口85,87に自動的に開閉させられる扉を設け、加
工時および清掃時等に扉を閉じるようにしてもよい。
【0076】さらに、上記実施形態において、搬送チャ
ック228と第1,第2補助チャック150,152と
の間における被加工物Wの受渡しの際には、搬送ロボッ
ト18が移動させられるようになっていたが、第1,第
2補助チャック150,152を移動させてもよく、あ
るいは搬送ロボット18と第1,第2補助チャック15
0,152との両方を移動させてもよい。
【0077】また、本発明は、1台、単独で設けられた
自動旋盤の被加工物着脱装置や、複数、直列に設けられ
て加工ラインを構成する自動旋盤の被加工物着脱装置等
に適用することができる。後者の場合、搬送ロボット
は、複数の自動旋盤の全部について共用としてもよく、
一部の自動旋盤について共用としてもよく、各自動旋盤
に専用としてもよい。その他、特許請求の範囲を逸脱す
ることなく、当業者の知識に基づいて種々の変形,改良
を施した態様で本発明を実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置発明の一実施形態である被加工物着脱装置
を備え、方法発明の一実施形態である被加工物着脱方法
が実施される主軸対向型自動旋盤をハウジングの前壁を
除いた状態で示す正面図である。
【図2】上記自動旋盤を仕切壁を除いた状態で示す正面
図である。
【図3】上記自動旋盤の第1主軸台が設けられた側を示
す側面図(一部断面)である。
【図4】上記被加工物着脱装置を構成する搬送ロボット
の搬送チャックを示す正面図である。
【図5】上記搬送チャックを示す側面図(一部断面)で
ある。
【図6】上記被加工物着脱装置を構成する補助チャック
を示す側面図(一部断面)である。
【図7】上記自動旋盤を制御する制御装置のうち、本発
明に関連の深い部分を示すブロック図である。
【図8】上記被加工物着脱装置により、第1主軸チャッ
ク,第1補助チャックおよび搬送チャックの間における
被加工物の授受が第1制御に従って行われる場合を説明
する概略図である。
【図9】上記被加工物着脱装置により、第2主軸チャッ
ク,第2補助チャックおよび搬送チャックの間における
被加工物の授受が第1制御に従って行われる場合を説明
する概略図である。
【図10】上記被加工物着脱装置により、第1主軸チャ
ック,第1補助チャックおよび搬送チャックの間におけ
る被加工物の授受が第2制御に従って行われる場合を説
明する概略図である。
【図11】上記被加工物着脱装置により、第2主軸チャ
ック,第2補助チャックおよび搬送チャックの間におけ
る被加工物の授受が第2制御に従って行われる場合を説
明する概略図である。
【図12】上記被加工物着脱装置により、第1主軸チャ
ック,第1補助チャックおよび搬送チャックの間におけ
る被加工物の授受が第1制御に従って行われる場合を説
明する概略図である。
【図13】上記被加工物着脱装置により、第2主軸チャ
ック,第2補助チャックおよび搬送チャックの間におけ
る被加工物の授受が第2制御に従って行われる場合を説
明する概略図である。
【符号の説明】
10:ハウジング 16:加工室 18:搬送ロボ
ット 20:搬送室 52:第1主軸台 54:第2主軸台 56:第1
主軸チャック 58:第1主軸 70:第2主軸チ
ャック 72:第2主軸 82:第1Zスライド
84:第2Zスライド 116:第1Xスライド
118:第2Xスライド 150:第1補助チャッ
ク 152:第2補助チャック 212:回動アーム 214:ハンド 228:搬
送チャック 270:制御装置

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動旋盤の主軸に設けられた主軸チャッ
    クに対して被加工物を着脱する方法であって、 前記主軸チャックに同軸に対向する位置において補助チ
    ャックを前記主軸の軸線に平行な方向に移動させて、主
    軸チャックから被加工物を受け取らせる一時預け工程
    と、 その一時預け工程の後に、回動アームの先端にその回動
    アームの長手方向に平行な軸線のまわりに回転可能な1
    個の搬送チャックを備え、一直線に沿って走行する搬送
    ロボットに、主軸チャックへ被加工物を取り付けさせる
    取付け工程と、 その取付け工程の後に、前記搬送ロボットに前記補助チ
    ャックから被加工物を受け出させる受出し工程とを含む
    ことを特徴とする被加工物着脱方法。
  2. 【請求項2】 自動旋盤の主軸に設けられた主軸チャッ
    クに対して被加工物を着脱する方法であって、 回動アームの先端にその回動アームの長手方向に平行な
    軸線のまわりに回転可能な1個の搬送チャックを備え、
    一直線に沿って走行する搬送ロボットに、前記主軸チャ
    ックに同軸に対向する位置において前記主軸の軸線に平
    行な方向に移動する補助チャックへ、被加工物を一時預
    けさせる一時預け工程と、 その一時預け工程の後に、前記搬送ロボットに、前記主
    軸チャックから被加工物を取り外させる取外し工程と、 その取外し工程の後に、前記補助チャックに被加工物を
    前記主軸チャックへ引き渡させる引渡し工程とを含むこ
    とを特徴とする被加工物着脱方法。
  3. 【請求項3】 自動旋盤の主軸に設けられた主軸チャッ
    クに対して被加工物を着脱する装置であって、 前記主軸チャックに同軸に対向する位置において前記主
    軸の軸線に平行な方向に移動し、主軸チャックとの間で
    被加工物の授受を行う補助チャックと、 回動アームの先端にその回動アームの長手方向に平行な
    軸線のまわりに回転可能な1個の搬送チャックを備え、
    その回動アームが、搬送チャックが前記主軸チャックと
    同軸に対向する振込位置と、その振込位置から前記主軸
    の軸線に直角な方向に退避した振出位置とに回動すると
    ともに、回動アームが振出位置にある状態で一直線に沿
    って走行する搬送ロボットと、 前記補助チャックに前記主軸チャックから被加工物を受
    け取らせ、前記搬送ロボットに主軸チャックへ被加工物
    を引き渡させ、その後、搬送ロボットに補助チャックか
    ら被加工物を受け取らせる第1制御と、搬送ロボットに
    被加工物を補助チャックに引き渡させ、搬送ロボットに
    主軸チャックから被加工物を受け取らせ、その後、補助
    チャックに主軸チャックへ被加工物を引き渡させる第2
    制御との少なくとも一方の制御を行う制御装置とを含む
    ことを特徴とする被加工物着脱装置。
  4. 【請求項4】 前記制御装置が、前記回動アームを前記
    振込位置と前記振出位置との間の中間位置に回動させ、
    前記搬送チャックを前記主軸チャックと前記補助チャッ
    クとの一方に対向する回転位置から他方に対向する回転
    位置へ回転させ、その後、再び振込位置へ回動させる搬
    送チャック回転制御手段を備えたことを特徴とする請求
    項3に記載の被加工物着脱装置。
JP11651798A 1998-04-27 1998-04-27 自動旋盤における被加工物着脱方法および装置 Withdrawn JPH11300568A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109551126A (zh) * 2019-01-29 2019-04-02 长沙星沙机床有限公司 一种送料装置及其组成的半导体激光机器人加工设备
WO2023067805A1 (ja) * 2021-10-22 2023-04-27 株式会社Fuji 正面2軸旋盤

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