JPH11300547A - タービンケーシングボルト締付装置 - Google Patents
タービンケーシングボルト締付装置Info
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- JPH11300547A JPH11300547A JP11231198A JP11231198A JPH11300547A JP H11300547 A JPH11300547 A JP H11300547A JP 11231198 A JP11231198 A JP 11231198A JP 11231198 A JP11231198 A JP 11231198A JP H11300547 A JPH11300547 A JP H11300547A
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- casing
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- hydraulic
- turbine casing
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 タービンケーシング締付ボルトの締付けに要
する時間を短縮すること。 【解決手段】 外胴13内に加圧子14を同心状に配設
し、その両者間に設けられた油圧室15に圧油を供給す
ることにより加圧子14を軸線方向に作動させるように
した油圧作動部を複数段積層したボルトテンショナーに
よって、ケーシング締付ボルト3に螺着されたテンショ
ンナット7に軸線方向の力を加え、ケーシング締付ボル
トにテンションを加えるようにしたものにおいて、テン
ションナット7に油圧戻し筒体27を嵌合し、テンショ
ンナット7と油圧戻し油筒27との間に形成された油圧
室28に圧力を供給することによって、油圧戻し筒体2
7を介して加圧子14を圧下するようにした。
する時間を短縮すること。 【解決手段】 外胴13内に加圧子14を同心状に配設
し、その両者間に設けられた油圧室15に圧油を供給す
ることにより加圧子14を軸線方向に作動させるように
した油圧作動部を複数段積層したボルトテンショナーに
よって、ケーシング締付ボルト3に螺着されたテンショ
ンナット7に軸線方向の力を加え、ケーシング締付ボル
トにテンションを加えるようにしたものにおいて、テン
ションナット7に油圧戻し筒体27を嵌合し、テンショ
ンナット7と油圧戻し油筒27との間に形成された油圧
室28に圧力を供給することによって、油圧戻し筒体2
7を介して加圧子14を圧下するようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸気タービンの静
止体であるタービンケーシングのボルト締付装置に関す
る。
止体であるタービンケーシングのボルト締付装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般
に、蒸気タービンのタービンケーシングは上下に2分割
されており、ケーシング内部の蒸気が外部に漏洩するこ
とを防止するために、ケーシング水平フランジ部が多数
のボルトによって互いに締付けられている。
に、蒸気タービンのタービンケーシングは上下に2分割
されており、ケーシング内部の蒸気が外部に漏洩するこ
とを防止するために、ケーシング水平フランジ部が多数
のボルトによって互いに締付けられている。
【0003】ところで、上記各ボルトによるケーシング
の締付けに際しては、各ボルトの締付体を強固にするた
め、一旦締付けられたボルトをボルトテンショナーによ
って引き伸ばし、さらにナットを締付ける等のことが行
われている。
の締付けに際しては、各ボルトの締付体を強固にするた
め、一旦締付けられたボルトをボルトテンショナーによ
って引き伸ばし、さらにナットを締付ける等のことが行
われている。
【0004】図10は、上記ボルトテンショナーを使用
してボルトの締付を行っている状態を示す図であって、
互いに重ね合わせられた上半ケーシングフランジ1と下
半ケーシングフランジ2にはケーシング締付ボルト3が
貫挿され、そのケーシング締付ボルト3の下端部には下
半側ナット4が螺着され、上部には上半側ナット5が螺
着され、下半側ナット4と上半側ナット5によって上半
ケーシングフランジ1と下半側ケーシングフランジ2が
挾着されている。上記ケーシング締付ボルト3には、上
記下半側ナット4及び上半側ナット5が螺合される下半
側ナットネジ部3a及び上半側ナットネジ部3bの外
に、その頂端部にテンションナットネジ部3cが設けら
れており、そのテンションナットネジ部3cにボルトテ
ンショナー6のテンションナット7が螺合され、上半ケ
ーシングフランジ1と上記テンションナット7との間に
ボルトテンショナー6の複数段からなる油圧作動部8が
配設されている。
してボルトの締付を行っている状態を示す図であって、
互いに重ね合わせられた上半ケーシングフランジ1と下
半ケーシングフランジ2にはケーシング締付ボルト3が
貫挿され、そのケーシング締付ボルト3の下端部には下
半側ナット4が螺着され、上部には上半側ナット5が螺
着され、下半側ナット4と上半側ナット5によって上半
ケーシングフランジ1と下半側ケーシングフランジ2が
挾着されている。上記ケーシング締付ボルト3には、上
記下半側ナット4及び上半側ナット5が螺合される下半
側ナットネジ部3a及び上半側ナットネジ部3bの外
に、その頂端部にテンションナットネジ部3cが設けら
れており、そのテンションナットネジ部3cにボルトテ
ンショナー6のテンションナット7が螺合され、上半ケ
ーシングフランジ1と上記テンションナット7との間に
ボルトテンショナー6の複数段からなる油圧作動部8が
配設されている。
【0005】図11は上記ボルトテンショナー6の拡大
断面図であって、上半ケーシングフランジ1の上面に形
成された座ぐり部10にはケーシング材より耐力の高い
材料からなる座金11が取り付けられており、その座金
11上に、上半側ナットネジ部3bに螺合された上半側
ナット5及びその上半側ナット5の外周に配設されてい
る筒状のベース12の下端が支承されている。
断面図であって、上半ケーシングフランジ1の上面に形
成された座ぐり部10にはケーシング材より耐力の高い
材料からなる座金11が取り付けられており、その座金
11上に、上半側ナットネジ部3bに螺合された上半側
ナット5及びその上半側ナット5の外周に配設されてい
る筒状のベース12の下端が支承されている。
【0006】上記ベース12の上部には複数段からなる
油圧作動部8が積層されており、最上部の油圧作動部8
の上面に前記テンションナット7の下面が密接されてい
る。各油圧作動部8はそれぞれ外胴13およびその外胴
13内に同心状に配設された加圧子14から構成されて
おり、外胴13の上部内周面には大径部13aが形成さ
れ、その大径部13aに加圧子14の上半部に形成され
た大外径部14aが摺動可能に嵌合され、両者の水平段
部間に油圧室15が形成されている。そして、前記ベー
ス12上に最下段の油圧作動部8の外胴13が載置さ
れ、その外胴13上に順次隣接する油圧作動部8の外胴
13が積載されており、最下段の油圧作動部8の加圧子
14上に順次隣接する油圧作動部8の加圧子14が積載
され、最上段の加圧子14の頂面にテンションナット7
の下面が密接されている。
油圧作動部8が積層されており、最上部の油圧作動部8
の上面に前記テンションナット7の下面が密接されてい
る。各油圧作動部8はそれぞれ外胴13およびその外胴
13内に同心状に配設された加圧子14から構成されて
おり、外胴13の上部内周面には大径部13aが形成さ
れ、その大径部13aに加圧子14の上半部に形成され
た大外径部14aが摺動可能に嵌合され、両者の水平段
部間に油圧室15が形成されている。そして、前記ベー
ス12上に最下段の油圧作動部8の外胴13が載置さ
れ、その外胴13上に順次隣接する油圧作動部8の外胴
13が積載されており、最下段の油圧作動部8の加圧子
14上に順次隣接する油圧作動部8の加圧子14が積載
され、最上段の加圧子14の頂面にテンションナット7
の下面が密接されている。
【0007】また、最下段部の油圧作動部8の外胴13
の下面は球面状に形成され、ベース12の上面に形成さ
れた球面座16上に係合されている。なお、図中符号1
7a,17bは油圧室15の内周部及び外周部に設けら
れたシールである。
の下面は球面状に形成され、ベース12の上面に形成さ
れた球面座16上に係合されている。なお、図中符号1
7a,17bは油圧室15の内周部及び外周部に設けら
れたシールである。
【0008】しかして、油圧ポンプ18(図10)で発
生した圧油を分配装置19を介して各油圧作動部8の油
圧室15に供給すると、各加圧子14がそれぞれ上動さ
れ、その最上段の加圧子14によってテンションナット
7が押し上げられ、そのテンションナット7を介してケ
ーシング締付ボルト3が上方に引き伸ばされる。その結
果、座金11と上半側ナット5との間には隙間ができ
る。そこで、ベース12に設けられている切欠き窓20
を通してレバー(図示せず)を上半側ナット5の係合部
5aに係合させ、レバーを回すことによって上記隙間を
零とし、その後油圧ポンプ18の油圧を降下して零に戻
すことによって、ケーシング締付ボルト3の締付を完了
する。
生した圧油を分配装置19を介して各油圧作動部8の油
圧室15に供給すると、各加圧子14がそれぞれ上動さ
れ、その最上段の加圧子14によってテンションナット
7が押し上げられ、そのテンションナット7を介してケ
ーシング締付ボルト3が上方に引き伸ばされる。その結
果、座金11と上半側ナット5との間には隙間ができ
る。そこで、ベース12に設けられている切欠き窓20
を通してレバー(図示せず)を上半側ナット5の係合部
5aに係合させ、レバーを回すことによって上記隙間を
零とし、その後油圧ポンプ18の油圧を降下して零に戻
すことによって、ケーシング締付ボルト3の締付を完了
する。
【0009】ところが、このようなボルトテンショナー
においては、前記油圧室15内には油圧が2000kg
/cm2 もの圧力がかかるため各シール17a,17b
は非常にタイトにシールされていることにより、油圧ポ
ンプ18の油圧を降下して零に戻しても、油がなかなか
排出されず、加圧子14によってテンションナット7が
ケーシング締付ボルト3のネジ部に食い込んだ状態に保
持されており、各テンションナット7の頭部をそれぞれ
ハンマー等で打撃しなければテンションナット7が緩ま
ない等の問題があり、締付作業に長時間を要する等の問
題があった。
においては、前記油圧室15内には油圧が2000kg
/cm2 もの圧力がかかるため各シール17a,17b
は非常にタイトにシールされていることにより、油圧ポ
ンプ18の油圧を降下して零に戻しても、油がなかなか
排出されず、加圧子14によってテンションナット7が
ケーシング締付ボルト3のネジ部に食い込んだ状態に保
持されており、各テンションナット7の頭部をそれぞれ
ハンマー等で打撃しなければテンションナット7が緩ま
ない等の問題があり、締付作業に長時間を要する等の問
題があった。
【0010】また、上述の如きボルトテンショナーを使
用するかわりに、ケーシング締付ボルト3に中心孔を穴
明けし、その中心孔内にヒータを挿入してそのヒータに
よる加熱によりケーシング締付ボルトを伸張させること
も提案されている。
用するかわりに、ケーシング締付ボルト3に中心孔を穴
明けし、その中心孔内にヒータを挿入してそのヒータに
よる加熱によりケーシング締付ボルトを伸張させること
も提案されている。
【0011】図12は、このボルトヒータの構成を示す
図であって、上半ケーシングフランジ1および下半ケー
シングフランジ2の重合部には、ケーシング締付ボルト
3が貫挿され、そのケーシング締付ボルト3の下端部及
び上端部に螺着された下半側ナット4及び上半側ナット
5によって両フランジの締付けが行われている。そこで
上記ケーシング締付ボルト3には軸線方向の中心孔21
が穿設されており、その中心孔21内にヒータ22を挿
入し、そのヒータ22の加熱によりケーシング締付ボル
ト3の加熱を行い、ケーシング締付ボルト3を伸張させ
た後、再度上下両側のナットの締付けを行う。
図であって、上半ケーシングフランジ1および下半ケー
シングフランジ2の重合部には、ケーシング締付ボルト
3が貫挿され、そのケーシング締付ボルト3の下端部及
び上端部に螺着された下半側ナット4及び上半側ナット
5によって両フランジの締付けが行われている。そこで
上記ケーシング締付ボルト3には軸線方向の中心孔21
が穿設されており、その中心孔21内にヒータ22を挿
入し、そのヒータ22の加熱によりケーシング締付ボル
ト3の加熱を行い、ケーシング締付ボルト3を伸張させ
た後、再度上下両側のナットの締付けを行う。
【0012】ところが、このような加熱方式をとる場合
には、図13の実線で示すように、例えば、外径6イン
チ、長さ1.5m程度のボルトの加熱に約1時間を必要
とし、さらに加熱したボルトを室温(約20℃)まで冷
却するには約8〜10時間を必要とする。そこで、この
ヒータ加熱時間を短縮する方法或は冷却時間を短縮する
方法が考えられている。
には、図13の実線で示すように、例えば、外径6イン
チ、長さ1.5m程度のボルトの加熱に約1時間を必要
とし、さらに加熱したボルトを室温(約20℃)まで冷
却するには約8〜10時間を必要とする。そこで、この
ヒータ加熱時間を短縮する方法或は冷却時間を短縮する
方法が考えられている。
【0013】すなわち、ヒータ出力を従来の2〜3倍に
増加すると、同じようなボルトを加熱した場合、その加
熱時間と伸びの関係は図13の点線で示すようになり、
目標値の伸びを得るまでの加熱時間が約25分〜35分
となる。したがって、加熱時間は従来ヒータに比べ約
0.4〜0.6に短縮できる。
増加すると、同じようなボルトを加熱した場合、その加
熱時間と伸びの関係は図13の点線で示すようになり、
目標値の伸びを得るまでの加熱時間が約25分〜35分
となる。したがって、加熱時間は従来ヒータに比べ約
0.4〜0.6に短縮できる。
【0014】しかしながら、このように出力を増加した
としても、従来のヒータにおいては、ボルト全長にわた
って発熱部22bが存在しているため、下半側ナット4
及び上半側ナット5を通ってケーシングフランジ1,2
に熱が伝わり、ボルト加熱時間の短縮を十分果すことが
できない等の問題がある。
としても、従来のヒータにおいては、ボルト全長にわた
って発熱部22bが存在しているため、下半側ナット4
及び上半側ナット5を通ってケーシングフランジ1,2
に熱が伝わり、ボルト加熱時間の短縮を十分果すことが
できない等の問題がある。
【0015】一方、ボルトのヒータによる加熱後の中心
孔21内に、図14に示すように、チューブ23の周囲
にフィン24を取付けたボルトクーラ25を挿入し、チ
ューブ23内に空気を送り込み、さらにフィン24と中
心孔21の間に空気を送り込むことによって、図15に
示すように、加熱温度から室温(約20℃)まで冷却す
るのに、約4〜5時間と従来の半分に冷却時間を短縮す
るようにしたものも提案されている。しかしながら、こ
のようなものにおいては、冷却期間中には大量の冷却用
空気を必要とするため、同時に数多くのボルトを冷却で
きず、結局締付け作業に要する時間が長くかかる等の問
題がある。
孔21内に、図14に示すように、チューブ23の周囲
にフィン24を取付けたボルトクーラ25を挿入し、チ
ューブ23内に空気を送り込み、さらにフィン24と中
心孔21の間に空気を送り込むことによって、図15に
示すように、加熱温度から室温(約20℃)まで冷却す
るのに、約4〜5時間と従来の半分に冷却時間を短縮す
るようにしたものも提案されている。しかしながら、こ
のようなものにおいては、冷却期間中には大量の冷却用
空気を必要とするため、同時に数多くのボルトを冷却で
きず、結局締付け作業に要する時間が長くかかる等の問
題がある。
【0016】本発明はこのような点に鑑み、タービンケ
ーシングにおけるボルトの締付に、要する時間を短縮し
得るようにしたタービンケーシングボルト締付装置を得
ることを目的とする。
ーシングにおけるボルトの締付に、要する時間を短縮し
得るようにしたタービンケーシングボルト締付装置を得
ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、外胴内に
加圧子を同心状に配設し、その両者間に設けられた油圧
室に圧油を供給することにより上記加圧子を軸線方向に
作動させるようにした油圧作動部を複数段積層したボル
トテンショナーによって、ケーシング締付ボルトに螺着
されたテンションナットに軸線方向の力を加え、上記ケ
ーシング締付ボルトにテンションを加えるようにしたタ
ービンケーシングボルト締付装置において、上記テンシ
ョンナットに油圧戻し筒体を嵌合し、テンションナット
と油圧戻し筒体との間に形成された油圧室に圧油を供給
することによって、上記油圧戻し筒体を介して上記ボル
トテンショナーの加圧子をタービンケーシング側に圧下
するようにしたことを特徴とする。
加圧子を同心状に配設し、その両者間に設けられた油圧
室に圧油を供給することにより上記加圧子を軸線方向に
作動させるようにした油圧作動部を複数段積層したボル
トテンショナーによって、ケーシング締付ボルトに螺着
されたテンションナットに軸線方向の力を加え、上記ケ
ーシング締付ボルトにテンションを加えるようにしたタ
ービンケーシングボルト締付装置において、上記テンシ
ョンナットに油圧戻し筒体を嵌合し、テンションナット
と油圧戻し筒体との間に形成された油圧室に圧油を供給
することによって、上記油圧戻し筒体を介して上記ボル
トテンショナーの加圧子をタービンケーシング側に圧下
するようにしたことを特徴とする。
【0018】第2の発明は、ケーシング締付ボルトの上
半側雄ねじ部に螺合する上半側ナットの外周に配設され
たベースの少なくともその下半部が油圧作動部の外径よ
り縮径されていることを特徴とする。
半側雄ねじ部に螺合する上半側ナットの外周に配設され
たベースの少なくともその下半部が油圧作動部の外径よ
り縮径されていることを特徴とする。
【0019】第3の発明は、主蒸気フランジ管の配管真
下部或は排気室のフランジ真下部に位置するケーシング
締付ボルトに対しては、ボルトテンショナーの油圧室に
供給する圧油の圧力を高圧化するとともに、油圧作動部
の段数を少なくしたことを特徴とする。
下部或は排気室のフランジ真下部に位置するケーシング
締付ボルトに対しては、ボルトテンショナーの油圧室に
供給する圧油の圧力を高圧化するとともに、油圧作動部
の段数を少なくしたことを特徴とする。
【0020】また、第4の発明は、タービンケーシング
を締付けるケーシング締付ボルト内にボルトヒータを挿
入してケーシング締付ボルトに伸張力を与えるようにし
たタービンケーシングボルト締付装置において、ケーシ
ング締付ボルトの有効長部分のみにヒータの発熱部を配
設したことを特徴とする。
を締付けるケーシング締付ボルト内にボルトヒータを挿
入してケーシング締付ボルトに伸張力を与えるようにし
たタービンケーシングボルト締付装置において、ケーシ
ング締付ボルトの有効長部分のみにヒータの発熱部を配
設したことを特徴とする。
【0021】第5の発明は、タービンケーシングを締付
けるケーシング締付ボルト内にボルトヒータを挿入して
ケーシング締付ボルトに伸張力を与えるようにしたター
ビンケーシングボルト締付装置において、チューブの周
囲に水吹出し口を設けたボルトクーラをケーシング締付
ボルトの中心孔に挿入して、上記水吹出し口から噴出す
る噴射水によりケーシング締付ボルトを冷却するように
したことを特徴とする。
けるケーシング締付ボルト内にボルトヒータを挿入して
ケーシング締付ボルトに伸張力を与えるようにしたター
ビンケーシングボルト締付装置において、チューブの周
囲に水吹出し口を設けたボルトクーラをケーシング締付
ボルトの中心孔に挿入して、上記水吹出し口から噴出す
る噴射水によりケーシング締付ボルトを冷却するように
したことを特徴とする。
【0022】さらに、第6の発明は、タービンケーシン
グを締付けるケーシング締付ボルト内にボルトヒータを
挿入してケーシング締付ボルトに伸張力を与えるように
したタービンケーシングボルト締付装置において、ケー
シング締付ボルトの中心孔内に水を循環させることによ
りケーシング締付ボルトを冷却するようにしたことを特
徴とする。
グを締付けるケーシング締付ボルト内にボルトヒータを
挿入してケーシング締付ボルトに伸張力を与えるように
したタービンケーシングボルト締付装置において、ケー
シング締付ボルトの中心孔内に水を循環させることによ
りケーシング締付ボルトを冷却するようにしたことを特
徴とする。
【0023】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
実施の形態について説明する。なお、図中図10或は図
11と同一部分には同一符号を付しその詳細な説明は省
略する。
実施の形態について説明する。なお、図中図10或は図
11と同一部分には同一符号を付しその詳細な説明は省
略する。
【0024】図1は、本発明のタービンケーシングボル
ト締付装置の一実施の形態を示す縦断面図であって、上
半ケーシングフランジ1と図示しない下半ケーシングフ
ランジ2にはケーシング締付ボルト3が貫挿されてお
り、上半ケーシングフランジ1の上部に位置する上半側
ナットネジ部3bに上半側ナット5が螺合されている。
そして、上記上半側ナット5の外周に配設されている筒
状のベース12に、外胴13及び加圧子14からなる油
圧作動部8が複数段載置されており、上記ケーシング締
付ボルト3が上記複数段の油圧作動部8を貫通し、その
ケーシング締付ボルト3の頂端部に形成されているテン
ションナットネジ部3cにテンションナット7が螺着さ
れている。ところで、上記テンションナット7の下半部
には油圧戻し筒体27が同心状にかつ軸線方向に摺動可
能に嵌装されており、この油圧戻し筒体27の下面が最
上段の油圧作動部8における加圧子14の上面に接する
ように載置されている。
ト締付装置の一実施の形態を示す縦断面図であって、上
半ケーシングフランジ1と図示しない下半ケーシングフ
ランジ2にはケーシング締付ボルト3が貫挿されてお
り、上半ケーシングフランジ1の上部に位置する上半側
ナットネジ部3bに上半側ナット5が螺合されている。
そして、上記上半側ナット5の外周に配設されている筒
状のベース12に、外胴13及び加圧子14からなる油
圧作動部8が複数段載置されており、上記ケーシング締
付ボルト3が上記複数段の油圧作動部8を貫通し、その
ケーシング締付ボルト3の頂端部に形成されているテン
ションナットネジ部3cにテンションナット7が螺着さ
れている。ところで、上記テンションナット7の下半部
には油圧戻し筒体27が同心状にかつ軸線方向に摺動可
能に嵌装されており、この油圧戻し筒体27の下面が最
上段の油圧作動部8における加圧子14の上面に接する
ように載置されている。
【0025】上記テンションナット7の下部には小径部
が形成され、ほぼ水平方向の段部が形成されており、一
方油圧戻し筒体27には、その内周壁部に上記テンショ
ンナット7の外形に対応する段部が形成されており、両
段部間に油圧室28が形成され、その油圧室28の内周
側及び外周側における垂直壁部に内部シール29及び外
部シール30が設けられている。さらに、上記テンショ
ンナット7には上記油圧室28に開口する油圧孔31が
穿設され、その油圧孔31にホース32を介して図示し
ない油圧ポンプが接続されている。
が形成され、ほぼ水平方向の段部が形成されており、一
方油圧戻し筒体27には、その内周壁部に上記テンショ
ンナット7の外形に対応する段部が形成されており、両
段部間に油圧室28が形成され、その油圧室28の内周
側及び外周側における垂直壁部に内部シール29及び外
部シール30が設けられている。さらに、上記テンショ
ンナット7には上記油圧室28に開口する油圧孔31が
穿設され、その油圧孔31にホース32を介して図示し
ない油圧ポンプが接続されている。
【0026】しかして、油圧ポンプで発生した圧油を分
配装置19を介して各油圧作動部8の油圧室15に供給
すると、各加圧子14がそれぞれ上動され、その最上段
の加圧子14によって油圧戻し筒体27を介してテンシ
ョンナット7が押し上げられ、そのテンションナット7
を介してケーシング締付ボルト3が上方に引き伸ばされ
る。その結果、座金11と上半側ナット5との間に隙間
ができる。そこで、ベース12に設けられている切欠き
窓20を通してレバー(図示せず)を上半側ナット5の
係合部5aに係合させ、レバーを回すことによって上記
隙間を零とし、その後油圧ポンプの油圧を降下して零に
戻すことによって、ケーシング締付ボルト3の締付を完
了する。
配装置19を介して各油圧作動部8の油圧室15に供給
すると、各加圧子14がそれぞれ上動され、その最上段
の加圧子14によって油圧戻し筒体27を介してテンシ
ョンナット7が押し上げられ、そのテンションナット7
を介してケーシング締付ボルト3が上方に引き伸ばされ
る。その結果、座金11と上半側ナット5との間に隙間
ができる。そこで、ベース12に設けられている切欠き
窓20を通してレバー(図示せず)を上半側ナット5の
係合部5aに係合させ、レバーを回すことによって上記
隙間を零とし、その後油圧ポンプの油圧を降下して零に
戻すことによって、ケーシング締付ボルト3の締付を完
了する。
【0027】そこで、ホース32及び圧油孔31を介し
てテンションナット7及び油圧戻し筒体27との間に形
成されている油圧室28に圧油を供給すると、上記油圧
戻し筒体27が下方に押圧され、その油圧戻し筒体27
を介して各油圧作動部8の加圧子14が順次圧下され
る。したがって、その後前記油圧室28に供給されてい
る圧油を排出すると、テンションナット7に加わってい
た上方へのテンションがなくなり、容易にテンションナ
ット7をゆるめることが可能となり、従来のようにテン
ションナット7の頭部をハンマーで叩くようなことが必
要でなくなる。そこで、テンションナット7及び油圧戻
し筒体27をケーシング締付ボルト3から抜き、さらに
油圧作動部8を取り除いて、ケーシング締付ボルト3の
締付作業を完了する。
てテンションナット7及び油圧戻し筒体27との間に形
成されている油圧室28に圧油を供給すると、上記油圧
戻し筒体27が下方に押圧され、その油圧戻し筒体27
を介して各油圧作動部8の加圧子14が順次圧下され
る。したがって、その後前記油圧室28に供給されてい
る圧油を排出すると、テンションナット7に加わってい
た上方へのテンションがなくなり、容易にテンションナ
ット7をゆるめることが可能となり、従来のようにテン
ションナット7の頭部をハンマーで叩くようなことが必
要でなくなる。そこで、テンションナット7及び油圧戻
し筒体27をケーシング締付ボルト3から抜き、さらに
油圧作動部8を取り除いて、ケーシング締付ボルト3の
締付作業を完了する。
【0028】このため、従来のようにテンションナット
の上部をハンマー等で打撃する必要がなくなるため短時
間にボルトを締付けることができ、締付けに要する時間
を短縮することができる。
の上部をハンマー等で打撃する必要がなくなるため短時
間にボルトを締付けることができ、締付けに要する時間
を短縮することができる。
【0029】図2は、本発明の他の実施の形態を示す図
であり、上半側ナット5の外径及びベース12の外径が
比較的小さく形成されている。
であり、上半側ナット5の外径及びベース12の外径が
比較的小さく形成されている。
【0030】すなわち、図1に示すようなテンショナー
タイプのボルト締付装置を既設タービンケーシングに適
用する場合、ベース12の外径と油圧作動部8の外径と
同一にすると、そのベース12の肉厚分だけケーシング
座ぐり部10を大きくする必要があり、ケーシングの最
小肉厚T′が設計最小肉厚寸法Tより小さくなり、強度
的に問題となることがある。そこで、ケーシング座ぐり
10を既設ケーシングと同一としておき、ケーシングよ
り耐力の高い材料からなる座金11を取付け、ベース1
2の少なくとも下半部の外径を油圧作動部8の外径より
小さくして、上記座金11の外径と同一、すなわち従来
の上半側ナットと同じ外径にし、その内部に従来より外
径を小さくした上半側ナット5が配設されるようにして
ある。
タイプのボルト締付装置を既設タービンケーシングに適
用する場合、ベース12の外径と油圧作動部8の外径と
同一にすると、そのベース12の肉厚分だけケーシング
座ぐり部10を大きくする必要があり、ケーシングの最
小肉厚T′が設計最小肉厚寸法Tより小さくなり、強度
的に問題となることがある。そこで、ケーシング座ぐり
10を既設ケーシングと同一としておき、ケーシングよ
り耐力の高い材料からなる座金11を取付け、ベース1
2の少なくとも下半部の外径を油圧作動部8の外径より
小さくして、上記座金11の外径と同一、すなわち従来
の上半側ナットと同じ外径にし、その内部に従来より外
径を小さくした上半側ナット5が配設されるようにして
ある。
【0031】したがって、図2において一点鎖線で示す
ように、ベース12の下半部がケーシング外表面と干渉
することがなく、ケーシングを追加加工することなく、
既設タービンケーシングに前記テンショナータイプのボ
ルト締付装置を適用することができ、ボルト締付に要す
る時間を短縮することができる。
ように、ベース12の下半部がケーシング外表面と干渉
することがなく、ケーシングを追加加工することなく、
既設タービンケーシングに前記テンショナータイプのボ
ルト締付装置を適用することができ、ボルト締付に要す
る時間を短縮することができる。
【0032】一方、ケーシング締付ボルト3はタービン
ケーシングの主蒸気フランジ管34とケーシング座ぐり
部10の間にも設けられる。したがって、図1に示すよ
うなボルト締付装置を適用しようとすると、高さ方向に
制限を受ける。
ケーシングの主蒸気フランジ管34とケーシング座ぐり
部10の間にも設けられる。したがって、図1に示すよ
うなボルト締付装置を適用しようとすると、高さ方向に
制限を受ける。
【0033】そこで、図3に示すように、油圧作動部8
に供給する油圧を2000kg/cm2 以上にするとと
もに、油圧作動部8の段数を2〜3段にし、ケーシング
締付ボルト3の頂部と主蒸気フランジ管34底部の間隔
Hを十分取るようにする。
に供給する油圧を2000kg/cm2 以上にするとと
もに、油圧作動部8の段数を2〜3段にし、ケーシング
締付ボルト3の頂部と主蒸気フランジ管34底部の間隔
Hを十分取るようにする。
【0034】しかして、この場合、主蒸気フランジ管下
部に位置するボルトに対しても前記テンショナータイプ
のボルト締付装置を適用でき、この部分におけるボルト
の締付けに要する時間を減少させることができる。
部に位置するボルトに対しても前記テンショナータイプ
のボルト締付装置を適用でき、この部分におけるボルト
の締付けに要する時間を減少させることができる。
【0035】また、タービンケーシングの排気室フラン
ジ35とケーシング座ぐり10との間に取付けられるケ
ーシング締付ボルト3も高さ方向に制限を受け、さらに
設計最小肉厚寸法Tをキープしなければならない。そこ
で、この部分にテンショナータイプのボルト締付装置を
適用する場合には、図4に示すように上半側ナット5及
びベース12の外径を小さくするとともに、油圧ポンプ
から油圧作動部8に供給する油圧を2000kg/cm
2 以上にし,油圧作動部8の段数を2〜3段にする。
ジ35とケーシング座ぐり10との間に取付けられるケ
ーシング締付ボルト3も高さ方向に制限を受け、さらに
設計最小肉厚寸法Tをキープしなければならない。そこ
で、この部分にテンショナータイプのボルト締付装置を
適用する場合には、図4に示すように上半側ナット5及
びベース12の外径を小さくするとともに、油圧ポンプ
から油圧作動部8に供給する油圧を2000kg/cm
2 以上にし,油圧作動部8の段数を2〜3段にする。
【0036】しかして、ケーシング締付ボルト3の頂部
と排気室フランジ35間の間隔Lを十分とることがで
き、排気室フランジ真下部のボルトの締付けに要する時
間を短縮することができる。
と排気室フランジ35間の間隔Lを十分とることがで
き、排気室フランジ真下部のボルトの締付けに要する時
間を短縮することができる。
【0037】図5は本発明の他の実施の形態を示す図で
あり、上半側ケーシングフランジ1及び下半側ケーシン
グフランジ2を締付けるケーシング締付ボルト3には軸
線方向に延びる中心孔21が穿設されており、その中心
孔21内にヒータ22を挿入し、そのヒータ22によっ
てケーシング締付ボルト3を加熱し伸張させるようにし
てある。そして、この場合上記ヒータ22の発熱部22
bがケーシング締付ボルト3の有効長Lに相当する長さ
としてあり、その両端に非加熱部22aが設けられてい
る。
あり、上半側ケーシングフランジ1及び下半側ケーシン
グフランジ2を締付けるケーシング締付ボルト3には軸
線方向に延びる中心孔21が穿設されており、その中心
孔21内にヒータ22を挿入し、そのヒータ22によっ
てケーシング締付ボルト3を加熱し伸張させるようにし
てある。そして、この場合上記ヒータ22の発熱部22
bがケーシング締付ボルト3の有効長Lに相当する長さ
としてあり、その両端に非加熱部22aが設けられてい
る。
【0038】しかして、ヒータ22によってケーシング
締付ボルト3を加熱した場合、その発熱部22bがボル
トの有効長Lに相当する長さとしてあるため、熱が下半
側ナット4及び上半側ナット5を通ってケーシングフラ
ンジ1,2に伝達しにくくなり、ケーシング締付ボルト
3の加熱が有効に行われ、図6の点線で示すように目標
値の伸びを得るまでの加熱時間が約20〜25分とな
り、ボルト締付けに必要な加熱時間を実線で示す従来の
加熱に要する時間に比べ約0.3〜0.4に短縮するこ
とができる。
締付ボルト3を加熱した場合、その発熱部22bがボル
トの有効長Lに相当する長さとしてあるため、熱が下半
側ナット4及び上半側ナット5を通ってケーシングフラ
ンジ1,2に伝達しにくくなり、ケーシング締付ボルト
3の加熱が有効に行われ、図6の点線で示すように目標
値の伸びを得るまでの加熱時間が約20〜25分とな
り、ボルト締付けに必要な加熱時間を実線で示す従来の
加熱に要する時間に比べ約0.3〜0.4に短縮するこ
とができる。
【0039】また、図7は本発明の他の実施の形態を示
す図であり、ケーシング締付ボルト3に設けられた中心
孔21内には、ボルトヒータでそのケーシング締付ボル
ト3の加熱後に、管状のボルトクーラ36が挿入される
ようにしてある。このボルトクーラ36は、チューブ3
7の周囲に多数の水吹出し部38が設けられている。
す図であり、ケーシング締付ボルト3に設けられた中心
孔21内には、ボルトヒータでそのケーシング締付ボル
ト3の加熱後に、管状のボルトクーラ36が挿入される
ようにしてある。このボルトクーラ36は、チューブ3
7の周囲に多数の水吹出し部38が設けられている。
【0040】したがって、ボルトヒータでケーシング締
付ボルト3を加熱し上半側ナット5及び下半側ナット4
をそれぞれ締め直した後、上記ボルトクーラ36を中心
孔21内に挿入し、チューブ37内に水を送入し、水吹
出し部38から水を中心孔21の内面に噴射することに
よって、ケーシング締付ボルト3を効果的に冷却するこ
とができ、ボルト締付けに要する時間を短縮することが
できる。
付ボルト3を加熱し上半側ナット5及び下半側ナット4
をそれぞれ締め直した後、上記ボルトクーラ36を中心
孔21内に挿入し、チューブ37内に水を送入し、水吹
出し部38から水を中心孔21の内面に噴射することに
よって、ケーシング締付ボルト3を効果的に冷却するこ
とができ、ボルト締付けに要する時間を短縮することが
できる。
【0041】図7は本発明のさらに他の実施の形態を示
す図であって、ケーシング締付ボルト3に穿設された中
心孔21には、水ポンプ39から水供給ホース40を介
して水を供給し、その水を中心孔21の他端部から水循
環ホース41を介して循環させるようにしてある。
す図であって、ケーシング締付ボルト3に穿設された中
心孔21には、水ポンプ39から水供給ホース40を介
して水を供給し、その水を中心孔21の他端部から水循
環ホース41を介して循環させるようにしてある。
【0042】したがって、加熱後のケーシング締付ボル
ト3の冷却を循環水によって行うことができ、約250
°の加熱温度から室温(約20℃)まで冷却するのに、
図9に示すように約2〜3時間ですむようになり、従来
の1/3に短縮することができる。
ト3の冷却を循環水によって行うことができ、約250
°の加熱温度から室温(約20℃)まで冷却するのに、
図9に示すように約2〜3時間ですむようになり、従来
の1/3に短縮することができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明はテン
ションナットに油圧戻し筒体を設けて、油圧によりボル
トテンショナーの加圧子をタービンケーシング側に圧下
するようにしたので、ボルトの伸張後にテンションナッ
トに加わっている伸張方向の力を早急に解放することが
でき、締付け、治具取外しに要する時間を減少でき、工
程短縮を計ることができる。
ションナットに油圧戻し筒体を設けて、油圧によりボル
トテンショナーの加圧子をタービンケーシング側に圧下
するようにしたので、ボルトの伸張後にテンションナッ
トに加わっている伸張方向の力を早急に解放することが
でき、締付け、治具取外しに要する時間を減少でき、工
程短縮を計ることができる。
【0044】また、第2の発明は、既設タービンのボル
ト座ぐり径に合うように上半側ナット及びベースの外径
を減少したので、ケーシングの強度的な問題が生じるこ
とがなく、従来のタービンにテンショナータイプのボル
ト締付装置をそのまま適用でき、ボルト締付時間等の短
縮を行うことができる。
ト座ぐり径に合うように上半側ナット及びベースの外径
を減少したので、ケーシングの強度的な問題が生じるこ
とがなく、従来のタービンにテンショナータイプのボル
ト締付装置をそのまま適用でき、ボルト締付時間等の短
縮を行うことができる。
【0045】さらに、第3の発明においては、テンショ
ナータイプのボルト締付装置を主蒸気フランジ管真下部
或は排気室フランジの真下部に適用することができ、当
該部におけるボルトの締付時間等の短縮を計ることがで
きる。
ナータイプのボルト締付装置を主蒸気フランジ管真下部
或は排気室フランジの真下部に適用することができ、当
該部におけるボルトの締付時間等の短縮を計ることがで
きる。
【0046】また、第4の発明乃至第6の発明は、ケー
シング締付ボルトの有効長のみを集中して加熱すること
ができ、或はケーシング締付ボルトの効果的な冷却を行
うことができ、締付けに必要な加熱・冷却時間を短縮で
き、工程短縮を計ることができる等の効果を奏する。
シング締付ボルトの有効長のみを集中して加熱すること
ができ、或はケーシング締付ボルトの効果的な冷却を行
うことができ、締付けに必要な加熱・冷却時間を短縮で
き、工程短縮を計ることができる等の効果を奏する。
【図1】本発明のタービンケーシングボルト締付装置の
一実施の形態を示す縦断面図。
一実施の形態を示す縦断面図。
【図2】本発明の他の実施の形態を示す図。
【図3】本発明のさらに他の実施の形態を示す図。
【図4】本発明の他の実施の形態を示す図。
【図5】本発明の他の実施の形態を示す図。
【図6】ケーシング締付ボルトの加熱時間と伸びとの関
係を示す図。
係を示す図。
【図7】本発明のさらに他の実施の形態を示す図。
【図8】本発明の他の実施の形態を示す図。
【図9】ケーシング締付ボルトの温度と冷却時間との関
係を示す図。
係を示す図。
【図10】従来のテンショナータイプのボルト締付装置
の構成を示す図。
の構成を示す図。
【図11】従来のテンショナータイプのボルト締付装置
の拡大断面図。
の拡大断面図。
【図12】従来のボルトヒータの構成を示す図。
【図13】従来のボルトヒータの構成におけるケーシン
グ締付ボルトの加熱時間と伸びとの関係を示す図。
グ締付ボルトの加熱時間と伸びとの関係を示す図。
【図14】従来のボルトクーラの構成を示す図。
【図15】従来のボルトクーラの構成より成る温度と時
間の関係を示す図。
間の関係を示す図。
1 上半ケーシングフランジ 2 下半ケーシングフランジ 3 ケーシング締付ボルト 4 下半側ナット 5 上半側ナット 6 ボルトテンショナー 7 テンションナット 8 油圧作動部 10 座ぐり部 11 座金 12 ベース 21 中心孔 22 ヒータ 27 油圧戻し筒体 28 油圧室 34 主蒸気フランジ管 35 排気室フランジ 37 チューブ 38 水吹出し部 40 水供給ホース 41 水循環ホース
Claims (7)
- 【請求項1】外胴内に加圧子を同心状に配設し、その両
者間に設けられた油圧室に圧油を供給することにより上
記加圧子を軸線方向に作動させるようにした油圧作動部
を複数段積層したボルトテンショナーによって、ケーシ
ング締付ボルトに螺着されたテンションナットに軸線方
向の力を加え、上記ケーシング締付ボルトにテンション
を加えるようにしたタービンケーシングボルト締付装置
において、上記テンションナットに油圧戻し筒体を嵌合
し、テンションナットと油圧戻し筒体との間に形成され
た油圧室に圧油を供給することによって、上記油圧戻し
筒体を介して上記ボルトテンショナーの加圧子をタービ
ンケーシング側に圧下するようにしたことを特徴とす
る、タービンケーシングボルト締付装置。 - 【請求項2】テンションナットの外周部及び油圧戻し筒
体の内周部に形成された、互いに軸線方向に対向する段
部によって油圧室が形成されていることを特徴とする、
請求項1記載のタービンケーシングボルト締付装置。 - 【請求項3】外胴内に加圧子を同心状に配設し、その両
者間に設けられた油圧室に圧油を供給することにより上
記加圧子を軸線方向に作動させるようにした油圧作動部
を複数段積層したボルトテンショナーによって、ケーシ
ング締付ボルトに螺着されたテンションナットに軸線方
向の力を加え、上記ケーシング締付ボルトにテンション
を加えるようにしたタービンケーシングボルト締付装置
において、ケーシング締付ボルトの上半側雄ねじ部に螺
合する上半側ナットの外周に配設されたベースの少なく
ともその下半部が油圧作動部の外径より縮径されている
ことを特徴とする、タービンケーシングボルト締付装
置。 - 【請求項4】外胴内に加圧子を同心状に配設し、その両
者間に設けられた油圧室に圧油を供給することにより上
記加圧子を軸線方向に作動させるようにした油圧作動部
を複数段積層したボルトテンショナーによって、ケーシ
ング締付ボルトに螺着されたテンションナットに軸線方
向の力を加え、上記ケーシング締付ボルトにテンション
を加えるようにしたタービンケーシングボルト締付装置
において、主蒸気フランジ管の配管真下部或は排気室の
フランジ真下部に位置するケーシング締付ボルトに対し
ては、ボルトテンショナーの油圧室に供給する圧油の圧
力を高圧化するとともに、油圧作動部の段数を少なくし
たことを特徴とする、タービンケーシングボルト締付装
置。 - 【請求項5】タービンケーシングを締付けるケーシング
締付ボルト内にボルトヒータを挿入してケーシング締付
ボルトに伸張力を与えるようにしたタービンケーシング
ボルト締付装置において、ケーシング締付ボルトの有効
長部分のみにヒータの発熱部を配設したことを特徴とす
る、タービンケーシングボルト締付装置。 - 【請求項6】タービンケーシングを締付けるケーシング
締付ボルト内にボルトヒータを挿入してケーシング締付
ボルトに伸張力を与えるようにしたタービンケーシング
ボルト締付装置において、チューブの周囲に水吹出し口
を設けたボルトクーラをケーシング締付ボルトの中心孔
に挿入して、上記水吹出し口から噴出する噴射水により
ケーシング締付ボルトを冷却するようにしたことを特徴
とする、タービンケーシングボルト締付装置。 - 【請求項7】タービンケーシングを締付けるケーシング
締付ボルト内にボルトヒータを挿入してケーシング締付
ボルトに伸張力を与えるようにしたタービンケーシング
ボルト締付装置において、ケーシング締付ボルトの中心
孔内に水を循環させることによりケーシング締付ボルト
を冷却するようにしたことを特徴とする、タービンケー
シングボルト締付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11231198A JPH11300547A (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | タービンケーシングボルト締付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11231198A JPH11300547A (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | タービンケーシングボルト締付装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11300547A true JPH11300547A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14583509
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11231198A Withdrawn JPH11300547A (ja) | 1998-04-22 | 1998-04-22 | タービンケーシングボルト締付装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11300547A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020057738A (ko) * | 2001-01-06 | 2002-07-12 | 조성은 | 볼트 신장체결장치 |
JP2012167801A (ja) * | 2011-02-16 | 2012-09-06 | Mitsubishi Heavy Industries Compressor Corp | 締結装置用ラムチェアおよびこれを備えた締付装置 |
JP2017534795A (ja) * | 2014-10-29 | 2017-11-24 | シーメンス アクティエンゲゼルシャフト | スクリューボルト、タービン用のケーシング、タービン、およびタービンのケーシングを組み立てるための方法 |
JP2021023904A (ja) * | 2019-08-08 | 2021-02-22 | 第一高周波工業株式会社 | 焼き締めボルトの冷却用ノズル |
CN114102116A (zh) * | 2021-12-07 | 2022-03-01 | 陕西渭河煤化工集团有限责任公司 | 狭窄空间火焰加热中空螺柱拆卸螺母的装置 |
CN114542215A (zh) * | 2022-03-09 | 2022-05-27 | 中国船舶重工集团公司第七0三研究所 | 一种筒形汽缸用便捷式拆装定位结构 |
-
1998
- 1998-04-22 JP JP11231198A patent/JPH11300547A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20020057738A (ko) * | 2001-01-06 | 2002-07-12 | 조성은 | 볼트 신장체결장치 |
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JP2017534795A (ja) * | 2014-10-29 | 2017-11-24 | シーメンス アクティエンゲゼルシャフト | スクリューボルト、タービン用のケーシング、タービン、およびタービンのケーシングを組み立てるための方法 |
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CN114102116A (zh) * | 2021-12-07 | 2022-03-01 | 陕西渭河煤化工集团有限责任公司 | 狭窄空间火焰加热中空螺柱拆卸螺母的装置 |
CN114102116B (zh) * | 2021-12-07 | 2024-05-10 | 陕西渭河煤化工集团有限责任公司 | 狭窄空间火焰加热中空螺柱拆卸螺母的装置 |
CN114542215A (zh) * | 2022-03-09 | 2022-05-27 | 中国船舶重工集团公司第七0三研究所 | 一种筒形汽缸用便捷式拆装定位结构 |
CN114542215B (zh) * | 2022-03-09 | 2023-09-29 | 中国船舶重工集团公司第七0三研究所 | 一种筒形汽缸用便捷式拆装定位结构 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050705 |