JPH0777595A - 熱交換器ノズルの断熱方法及び装置 - Google Patents

熱交換器ノズルの断熱方法及び装置

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JPH0777595A
JPH0777595A JP6197735A JP19773594A JPH0777595A JP H0777595 A JPH0777595 A JP H0777595A JP 6197735 A JP6197735 A JP 6197735A JP 19773594 A JP19773594 A JP 19773594A JP H0777595 A JPH0777595 A JP H0777595A
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bore
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liner
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レスリー シルベスター ロバート
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    • F28F19/00Preventing the formation of deposits or corrosion, e.g. by using filters or scrapers
    • F28F19/002Preventing the formation of deposits or corrosion, e.g. by using filters or scrapers by using inserts or attachments
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F22STEAM GENERATION
    • F22BMETHODS OF STEAM GENERATION; STEAM BOILERS
    • F22B37/00Component parts or details of steam boilers
    • F22B37/02Component parts or details of steam boilers applicable to more than one kind or type of steam boiler
    • F22B37/10Water tubes; Accessories therefor
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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Butt Welding And Welding Of Specific Article (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 原子炉用蒸気発生器の給水入口ノズルを熱衝
撃防止のために断熱する装置及び方法を提供する。 【構成】 断熱装置(170)は、給水入口ノズル(1
40)のボア(143)内へ延びていて、給水入口ノズ
ルを断熱するスリーブ(180)を含む。スリーブは給
水入口ノズルに接合されていて、これらの間には継手
(230)が構成される。ライナー(240)が継手を
覆ってこれを断熱するようスリーブ内に同心状に設けら
れた状態でこれに接合されている。蒸気発生器の作動
中、給水入口ノズルの温度はボアを通って流れる低温の
給水よりも著しく高く、それにより給水入口ノズルに熱
衝撃の恐れを生じさせ、かかる熱衝撃は給水入口ノズル
に金属疲労を引き起こす場合がある。断熱装置は、給水
入口ノズルのボア内にこれを断熱するよう配置されてい
て、ノズルに熱衝撃が生じないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般に断熱装置及び方法
に関し、特に、原子炉用蒸気発生器で通常見受けられる
種類の給水入口ノズルである構造体を断熱して構造体中
の熱衝撃を防止する装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】断熱装
置及び方法は公知であるが、かかる断熱装置及び方法に
は多くの操作上の問題点があり、これら問題点により、
これら公知の装置及び方法は原子炉用蒸気発生器給水入
口ノズルを断熱してかかるノズル中の熱衝撃を防止する
には不適当であることが分かった。しかしながら、これ
ら問題を理解する前に、典型的な原子炉用蒸気発生器及
びその関連の給水入口ノズルの構造及び作用に関しある
程度の技術的背景を説明することが必要である。
【0003】この点において、例えば加圧水型原子炉と
関連する典型的な原子炉用蒸気発生器は、加熱された放
射性一次流体から低温の非放射性二次流体(即ち、給
水)に熱が伝わると蒸気を発生させる。二次流体は蒸気
発生器に取り付けられた給水入口ノズルを通って蒸気発
生器内へ流入する。入口ノズルは蒸気発生器内に配置さ
れた有孔給水リングと流体連通状態にある。二次流体が
給水リングに流入すると、二次流体は給水リングの孔を
通って流れる。他方、加熱された一次流体は、蒸気発生
器内に配置された複数の伝熱管を通って流れ、二次流体
はそれと同時に、給水ノズル及び給水リングの孔を通っ
て流れて伝熱管の外面を包囲するようになる。伝熱管の
壁は、伝熱管を通って流れる加熱された一次流体から伝
熱管の外面の周りの低温の二次流体に熱を伝える。熱が
一次流体から二次流体に伝わると、二次流体の一部は蒸
発して蒸気になり、この蒸気はタービン−発電機に送ら
れて当該技術分野で周知の方法で発電が行われる。
【0004】しかしながら、給水入口ノズルの温度は給
水入口ノズルを通って蒸気発生器内に流入する比較的低
温の二次流体または給水の温度よりも実質的に高い場合
がある。この温度差は、通常作動中は約100°F、過
渡的作動状態の間は500°Fという大きなものであ
り、かかる温度差によりノズルは当該技術分野で「熱衝
撃」と通称される現象を被る場合がある。
【0005】かかる過渡的作動状態に関して、補助給水
系からの比較的低温(例えば、32°F)の二次流体が
或る特定の過渡的作動状態の間、給水ノズルに送られ
る。かかる低温の給水の流入により、熱サイクル現象が
引き起こされる場合があると共にノズル中に上述の「熱
衝撃」が生じる場合がある。本明細書において、「熱衝
撃」を急激な材料の温度変化に起因して材料中に引き起
こされる機械的応力または熱応力として定義する。かか
る「熱衝撃」によりノズル中に金属疲労が引き起こされ
る場合がある。かかる金属疲労により、ノズル及びノズ
ルが取り付けられている蒸気発生器の有効寿命が短くな
る場合がある。従って、当該技術分野における課題は、
給水入口ノズルの受ける「熱衝撃」の影響を軽減して給
水入口ノズル中の金属疲労を少なくして蒸気発生器の設
計有効寿命が短くならないようにすることにある。蒸気
発生器の有効寿命を維持することにより、蒸気発生器の
時期的に早い交換に関するコストが回避される。蒸気発
生器の交換コストは約3000万ドルである。従って、
蒸気発生器の交換に関連したコストを回避するために、
給水入口ノズル中の「熱衝撃」の影響を軽減することが
望ましい。
【0006】断熱装置及び方法は公知である。給水入口
ノズルの長さに沿って円周方向熱勾配を減少させるため
の装置が1977年11月8日にジョン・シュリッヒテ
ィング氏に付与された米国特許第4,057,033号
(発明の英文名称:Industrial Technique)に開示され
ている。この米国特許によれば、入口給水ノズルは、低
流量状態におけるノズル中の円周方向熱勾配の増大を無
くすためのノズルシュラウドを備えており、または、給
水温度の大きな変化を原因とする熱応力からノズルを守
るための熱スリーブ−フランジ接合部を備えている。し
かしながら、上記米国特許のノズルは、給水リングに連
結されておらず、従って現在の設計の蒸気発生器では明
らかに使用できない。
【0007】それ故、当該技術分野で断熱装置及び方法
が公知であるが、従来技術は、原子炉用蒸気発生器給水
入口ノズルである構造体を適切に断熱して構造体の熱衝
撃を防止するための装置及び方法を開示しているように
は思われない。
【0008】従って、本発明の目的は、通常原子炉用蒸
気発生器で見受けられる種類の給水入口ノズルである構
造体を断熱して構造体中の熱衝撃を防止するための装置
及び方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的に鑑みて、本発
明の要旨は広義には、流体を通すことができるボア及び
リップ部を有する熱交換器ノズルを断熱してノズル中の
熱衝撃を防止するための装置において、リップ部との間
に継手を形成するようリップ部に接合され、流体がボア
を通って送られている間、ノズルを断熱するようボア内
に延びるスリーブと、スリーブ内に設けられた状態で継
手を覆っていて、流体がボアを通って送られている間、
継手を断熱するライナーとを有し、ライナーはスリーブ
に接合されてスリーブに固定されており、それにより、
ノズルはスリーブがボア内に延びているので断熱され、
継手はライナーが継手を覆っているので断熱されること
を特徴とする断熱装置にある。
【0010】本明細書において、原子炉用蒸気発生器で
一般に見受けられる種類の給水入口ノズルである構造体
を熱衝撃防止のために断熱する装置及び方法が開示され
る。本発明の断熱装置はノズルのボア内へ延び、ノズル
を断熱するスリーブを有し、このスリーブはノズルに接
合されてノズルに固定される。スリーブをノズルに接合
すると、これらの間に継手が形成される。ライナーがス
リーブ内に同心状に設けられて継手を覆い、それにより
継手を断熱し、また、ライナーはスリーブに接合されて
これに固定され、スリーブとライナーがボア内に捕捉さ
れるようにする。ノズルの温度はノズルのボアを通って
流れる低温の給水よりも著しく高く、それにより「熱衝
撃」発生の恐れが生じる。もし本発明の装置がノズル内
に設けられていなければ、かかる熱衝撃によりノズル中
に金属疲労が引き起こされる場合がある。しかしなが
ら、本発明の装置は、ノズルのボア内に配置されるの
で、ノズル及び継手を断熱し、それによりノズル及び継
手中の熱衝撃及び金属疲労を防止する。
【0011】上記目的に鑑みて、本発明の要旨は又、流
体を通すことができるボアを有する構造体を断熱して構
造体中の熱衝撃を防止する方法において、リップ部との
間に継手を形成するようリップ部に接合され、流体がボ
アを通って送られている間、ノズルを断熱するようボア
内に延びるスリーブを用意し、スリーブ内に設けられる
と共に継手を覆うよう寸法決めされていて、流体がボア
を通って送られている間、継手を断熱するライナーを用
意することを特徴とする断熱方法にある。
【0012】本発明の特徴は、ノズルとの間に継手を構
成するようノズルに接合されるスリーブを設けたことに
あり、このスリーブはノズルのボア内に延び、流体がノ
ズルを通って送られている間、ノズルを断熱し、従って
ノズルは熱衝撃及び金属疲労を受けないようになる。
【0013】本発明のもう一つの特徴は、スリーブ内に
配置されると共に継手を覆い、流体がノズルを通って送
られている間、継手を断熱するライナーを設けたことに
あり、従って、継手は熱衝撃及び金属疲労を受けないよ
うになる。
【0014】本発明の利点は、二次流体(即ち、給水)
がノズルを通って送られている間、ノズルが断熱されて
いるので、ノズルに対する「熱衝撃」及びノズル中の金
属疲労が減少することにある。
【0015】本発明の上記目的及び利点並びに他の目的
及び利点は本発明の実施例が図示されている図面と関連
して以下の詳細な説明を読むと当業者にはあきらかにな
ろう。
【0016】本明細書の特許請求の範囲は本発明の要旨
を記載しているが、本発明の内容は添付の図面を参照し
て以下の説明を読むと一層良く理解されよう。
【0017】
【実施例】原子炉用蒸気発生器の給水入口ノズル(以
下、単に「ノズル」という場合がある)の温度は、給水
入口ノズルを通って蒸気発生器内へ流れる二次流体、即
ち給水の温度よりも実質的に高い。この温度差は通常作
動中は約100°Kという大きな値になる場合があり、
また、過渡的作動状態では500°Kにもなる場合があ
り、かかる温度差によりノズルは当該技術分野において
「熱衝撃(thermal shock)」と通称される現象を被る場
合がある。かかる「熱衝撃」はノズルに金属疲労を生じ
させる場合がある。ノズルに生じた金属疲労により、ノ
ズル及びこれが取り付けられている蒸気発生器の有効寿
命が短くなる場合がある。したがって、給水入口ノズル
の金属疲労を軽減して蒸気発生器の有効寿命が短くなら
ないようにすることが望ましい。かくして、当該技術分
野における課題は、蒸気発生器の通常作動中及び過渡的
作動状態に給水入口ノズルが受ける「熱衝撃」の影響を
軽減することにある。本発明によれば、この課題は、原
子炉用蒸気発生器で一般に見受けられる種類の給水入口
ノズルである構造体を熱衝撃防止のために断熱する装置
及び方法を提供することにより解決される。
【0018】しかしながら、本発明の内容を開示する前
に、まず最初に典型的な原子炉用蒸気発生器及びその関
連の給水入口ノズルの構造及び作用の概要を説明するこ
とが有益である。
【0019】かくして、図1を参照すると、蒸気を発生
する典型的な原子炉用蒸気発生器が符号10で示されて
いる。蒸気発生器10は、上方部分30及び下方部分4
0を備えた外側ハル(outer hull)20を有する。後で
より詳細に説明する方法で蒸気と水の混合物(図示せ
ず)を分離操作する全体を符号50で示した水分分離手
段が上方部分30内に配置されている。下方部分40に
は、環状の内側ハル60が設けられており、この内側ハ
ル60は、これから水分分離手段50へ蒸気と水の混合
物(以下、「気水混合物」という)を通す複数の開口部
が設けられていることを除きその頂部が閉鎖されてい
る。さらに、内側ハル60内には複数本の伝熱管70が
設けられ、これら伝熱管は複数の支持板80に設けられ
た開口部をそれぞれ嵌合状態で貫通していて、各伝熱管
がそれにより横方向に支持されるようになっている。各
伝熱管70の端部を受け入れる孔を備えた管板90が下
方部分40内に配置されてこれに取り付けられている。
各伝熱管70は例えば溶接部(図示せず)により管板9
0に取り付けられていて、各伝熱管70がそれにより軸
方向に支持されるようになっている。
【0020】依然として図1を参照すると、入口プレナ
ム室120と出口プレナム室130にそれぞれ流体連通
した一次側入口ノズル構造体100と一次側出口ノズル
構造体110が外側ハル20に設けられている。さら
に、給水入口ノズル又は二次側入口ノズル構造体140
が例えば溶接部135により伝熱管70の上方位置で外
側ハル20に取り付けられ、かかる二次側入口ノズル構
造体は、上方部分30内に設けられていて、非放射性の
二次流体(図示せず)を上方部分30内へ導入する有孔
給水リング150と流体連通している。二次側入口ノズ
ル構造体140の材質は低合金鋼であるのが良く、これ
は蒸気発生器の作動中、最高温度が約500°Fになる
場合がある。二次側入口ノズル構造体140には、二次
流体を全体的に幾つかの図に示された矢印(例えば、図
1、図2及び図3を参照)により示されている流路に沿
って通す、或いは送るステップボア143が設けられて
いる。ボア143は、第1の内径部145を定めると共
にこれと流体連通状態にある第2の内径部147を定め
る内面144を有する。第2の内径部147は第1の内
径部145との間に内方に突き出た全体として頚部円形
の又は環状のリップ部148を形成するように第1の内
径部145よりも大きくなっている。リップ部148
は、これから述べる理由により、これに一体的に取り付
けられた所謂「溶接肉盛り部」を有するのが良い。かか
る「溶接肉盛り部」は合金600又は690タイプの材
料で形成されるのが良く、これにより溶接後熱処理を行
わないで第2の端部200を引き続き溶接できることは
理解されよう。さらに、リップ部148は、以下に詳細
に説明するように、全体的に蒸気発生器10の内部の方
へ向くのが良い。図1に示すように、二次側出口ノズル
構造体160が、蒸気を蒸気発生器10から流出させる
ために上方部分30の頂部に設けられている。
【0021】蒸気発生器10の作動中、放射性の加熱さ
れた一次流体、例えばホウ酸入り脱イオン水が一次側入
口ノズル構造体100を通って入口プレナム室120に
流入し、伝熱管70内を通って出口プレナム室130に
至り、ここで一次流体は一次側入口ノズル構造体110
を通って蒸気発生器10から出る。一次流体が伝熱管7
0を通って流れると、二次流体(これは、混合平均温度
が通常作動中は約440°F、過渡的作動状態の間は3
2°Fの脱イオン水であるのが良い)は、それと同時に
二次側入口ノズル構造体140を通って給水リング15
0に流入し、給水リング150の孔から下方へ流れて最
終的に伝熱管70を包囲する。この二次流体は、伝熱管
70の壁を介する一次流体から二次流体への熱伝導によ
り一部が蒸発して気水混合物になる。この気水混合物は
伝熱管70から上方へ流れ、水分分離手段50により分
離操作が行われて飽和水と乾燥飽和蒸気になり、この乾
燥飽和蒸気は二次側出口ノズル160を通って蒸気発生
器10から出る。かかる典型的な原子炉用蒸気発生器の
構造及び作用は、本出願人の米国特許第4,079,7
01号により詳細に説明されており、かかる米国特許の
開示内容を本明細書の一部を形成するものとしてここに
引用する。なお、この米国特許は、発明の英文名称が
“Steam Generator Sludge Removal System"であり、1
978年3月21日にロバート・エイ・ヒックマン氏等
に付与された。
【0022】しかしながら、二次側入口ノズル構造体1
40の温度は、二次側入口ノズル構造体140を通って
蒸気発生器10内へ流入する二次流体又は給水の混合平
均温度よりも実質的に高い。この温度差により、二次側
入口ノズル構造体140は、上述の「熱衝撃」現象を被
る場合がある。かかる「熱衝撃」は二次側入口ノズル構
造体140に金属疲労を生じさせ、この金属疲労によ
り、蒸気発生器の有効寿命が短くなる場合がある。した
がって、二次側入口ノズル構造体140の金属疲労の恐
れを少なくして蒸気発生器の有効寿命が短くならないよ
うにすることが件名である。それ故、「熱衝撃」を軽減
して金属疲労を減少させるため、本発明は二次側入口ノ
ズル構造体140(即ち、給水入口ノズル)を断熱する
装置及び方法を提供する。
【0023】かくして、図2、図3、図4及び図5を参
照すると、構造体を熱衝撃防止のために断熱する全体を
符号170で示した本発明の装置が示されており、かか
る構造体は比較的低温の二次流体(即ち、給水)を通す
ボア143を備えた二次側入口ノズル構造体140であ
ると考えて良い。装置170は、第1の端部190、第
2の端部200、及び内面205を備えたスリーブ18
0を有する。後述の理由により、環状フランジ207が
内面205に一体的に取り付けられた状態で、これから
外方に突出している。スリーブ180の材質は、金属疲
労及び応力腐食割れに強い「インコネル(INCONEL)69
0」等であるのが良い。この点に関し、「インコネル6
90」は、約60.0重量%ニッケル、約30.0重量
%クロム、約9.5重量%鉄、及び約0.03重量%炭
素を含み、米国カリフォルニア州アップランド所在のイ
ンターナショナル・ニッケル・カンパニイから入手でき
る。スリーブ180の第1の端部190は、例えば円形
溶接部210により給水リング150に適切に接合され
ている。スリーブ180の第2の端部200は二次側入
口ノズル構造体140のリップ部148との間に溶接継
手230を構成するよう、例えば円形溶接部220によ
ってリップ部148に接合されている。以下に一層詳細
に説明するように、溶接継手230は、比較的低温の二
次流体に接触しないよう断熱してある。その目的は、溶
接継手に熱衝撃が生じないようにすることにある。上記
のことから、スリーブ180が二次側入口ノズル構造体
140の熱制限部分を断熱する所定の距離、ボア143
内へ延びていることは理解されよう。なお、熱制限部分
とは、ノズルナックル内側丸み部232のことである。
この点において、ノズルナックル内側丸み部232はそ
の横断面が比較的厚いので、熱制限状態にある。かかる
ノズルナックル内側丸み部232は、比較的低温の給水
が二次側入口ノズル構造体140を通って蒸気発生器1
0に送られると、比較的大きな温度勾配の影響を受け
る。かかる比較的大きな温度勾配の結果として熱応力が
生じ、サイクル動作時にこの熱応力が原因となって高い
疲労応力が生じる。
【0024】依然として図2、図3、図4及び図5を参
照すると、全体的に管状のライナー240がスリーブ1
80内に同心状に設けられていて、比較的低温の二次流
体がボア143を通って送られている間、継手230を
断熱するよう継手230をおおっている。継手230中
の熱衝撃を防止するために継手230を断熱することは
重要である。これが重要である理由は、継手230中の
熱衝撃を防止すると、継手230が金属疲労のために破
損する恐れが小さくなり、かくしてスリーブ180が二
次側入口ノズル構造体140への取付け状態のままであ
り、蒸気発生器10の作動時にその断熱作用を発揮する
ことになろう。ライナー240の材質も、金属疲労及び
応力腐食割れに強い「インコネル690」であるのが良
い。ライナー240は、例えば円形溶接部260によ
り、ライナー240をスリーブ180に固定するための
フランジ207に接合された第1の端部250を備えて
いる。また、ライナー240はボア143の内面144
に密接状態で摺動自在に係合する全体として漏斗状の第
2の端部270を有し、従って第2の端部270と内面
144との間には比較的厳しい公差の嵌合い関係があ
る。第2の端部はそれ自体の運動にマージンを提供する
よう内面144に摺動自在に係合し、この運動はライナ
ー240の熱膨張により引き起こされる。加えて、ライ
ナー240の第2の端部270は機械的応力除去のため
の溶接後熱処理の必要無く、ライナー240をフランジ
207に溶接できるよう内面144に摺動自在に係合す
る。第2の端部270を内面144に溶接することは好
ましくない。というのは、かかる溶接を施すと、引き続
き溶接部を熱処理して機械的応力を除去することが必然
的に要求され、また、熱膨張に対し十分なマージンを提
供できないからである。他方、所望ならば第2の端部2
70を内面144に溶接するのが良く、それにより、も
し万が一溶接部260が破損してライナー240がスリ
ーブ180から切り離されても、ライナー240が蒸気
発生器10内で動き回らないようにすることを一段と確
保する。しかしながら、この手法は好ましくない。上記
のことから理解されるように、ライナー240の第1の
端部250がスリーブ180に溶接され、ライナー24
0の第2の端部270が内面144に密接状態で摺動自
在に係合すると、ライナー240が継手230を密封的
に覆うので、二次流体は継手230に接触しない。二次
流体と継手230の実質的な相互接触を阻止することに
より、継手230への熱衝撃が阻止され、それにより継
手230の金属疲労が防止される。
【0025】
【作用】スリーブ180を任意の従来手段により二次側
入口ノズル構造体140のボア143内へ差し込み、例
えば円形溶接部220によりリップ部148に接合して
二次側入口ノズル構造体140を断熱する。上述のよう
に、このようにしてスリーブ180をリップ部148に
接合すると、これらの間に継手230が形成される。リ
ップ部148へのスリーブ180の取付けを例えば蒸気
発生器10の製作中に行うのが良い。スリーブ180の
第1の端部190を例えば円形溶接部210によって給
水リング150に取り付ける。このようにすると、スリ
ーブ180は、リップ部148に接合されて給水リング
150に固定されたときに、二次側入口ノズル構造体1
40のボア143内に剛性的に取り付けられる。
【0026】ライナー240をスリーブ180内に同心
状に設けて継手230を覆って継手230を断熱する。
ライナー240をスリーブ180内に配置するには、ラ
イナー240を蒸気発生器10の外部の位置からボア1
43内に差し込んで、その第1の端部250がスリーブ
180のフランジ207に当接するようにし、そして第
2の端部270がボア143の内面144に密接状態で
摺動自在に係合するようにする。次に、ライナー240
の第1の端部250を例えば円形溶接部260によりフ
ランジ207に接合してライナー240をスリーブ18
0に固定し、従ってスリーブ180とライナー240の
両方がボア143内に捕捉されるようにする。
【0027】蒸気発生器10が作動すると、二次流体
は、全体的に幾つかの図(例えば、図1、図2及び図
3)に矢印によって示す方向で二次側入口ノズル構造体
140に流入する。この二次流体の混合平均温度は通常
作動中は約440°F、過渡的作動状態の間は32°F
である。しかしながら、二次側入口ノズル構造体140
は過渡的作動状態の間は約500°Fという高い温度状
態にある場合がある。かかる著しい温度差(通常作動中
は約100°F、過渡的作動状態の間は468°F)が
あると、上述の熱衝撃により、もし二次流体が二次側入
口ノズル構造体140に接触したとすれば、最終的には
二次側入口ノズル構造体140中に金属疲労が引き起こ
される。したがって、スリーブ180は、熱衝撃から二
次側入口ノズル構造体140の熱制限部分(即ち、ノズ
ルナックル内側丸み部232)を断熱するようボア14
3内に延びている。しかしながら、継手230は、もし
二次流体が継手230に接触すると、熱衝撃を受ける場
合がある。したがって、ライナー240はあらゆる箇所
で継手230を覆って継手230を熱衝撃から断熱して
いる。このように、二次側入口ノズル構造体140は熱
衝撃及びこれにより引き起こされる金属疲労の影響から
適切に遮られる。
【0028】本発明をその好ましい実施例において十分
に図示説明したが、図示説明した本発明は、本発明の精
神及びその均等範囲から逸脱することなく種々の変形例
を想到できるので図示の細部に限定されるものではな
い。たとえば、給水リング150、スリーブ180及び
ライナー240は溶接による相互接合作業を必要とする
別個の要素である必要は無く、給水リング150、スリ
ーブ180及びライナー240を一体連続構造のもので
あっても良く、このようにすると溶接継手は不要にな
る。後者の構成の利点は、蒸気発生器10内で部品(殆
どあり得ないことではあるが、溶接部210,260が
破損した場合に生じることがある)が動き回る恐れが小
さいことである。
【0029】かくして、原子炉用蒸気発生器で一般に見
受けられる種類の給水入口ノズルである構造体を熱衝撃
防止のために断熱する装置及び方法が開示されている。
【0030】
【図面の簡単な説明】
【図1】給水入口ノズルが一体的に取り付けられた典型
的な原子炉用蒸気発生器の部分側面図であり、図面の明
確化のため一部を切り欠いた図である。
【図2】給水入口ノズル内へ延びてノズルを断熱すると
共に給水入口ノズルとの間に継手を構成するよう給水入
口ノズルに接合されたスリーブの側面図である。
【図3】スリーブに設けられた状態でこれに接合され、
継手を覆って継手を断熱するライナーの側面図である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】図3の5−5線断面図である。
【符号の説明】
10 原子炉用蒸気発生器 50 水分分離手段 70 伝熱管又は細管 80 支持板 90 管板 100 一次側入口ノズル構造体 110 一次側出口ノズル構造体 140 給水入口ノズル 143 ボア 148 リップ部 150 給水リング 160 二次側出口ノズル 180 スリーブ 230 継手 240 ライナー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を通すことができるボア及びリップ
    部を有する熱交換器ノズルを断熱してノズル中の熱衝撃
    を防止するための装置において、リップ部との間に継手
    を形成するようリップ部に接合され、流体がボアを通っ
    て送られている間、ノズルを断熱するようボア内に延び
    るスリーブと、スリーブ内に設けられた状態で継手を覆
    っていて、流体がボアを通って送られている間、継手を
    断熱するライナーとを有し、ライナーはスリーブに接合
    されてスリーブに固定されており、それにより、ノズル
    はスリーブがボア内に延びているので断熱され、継手は
    ライナーが継手を覆っているので断熱されることを特徴
    とする断熱装置。
  2. 【請求項2】 スリーブは熱疲労に強い材料でできてい
    ることを特徴とする請求項1の断熱装置。
  3. 【請求項3】 ライナーは熱疲労に強い材料でできてい
    ることを特徴とする請求項1の断熱装置。
  4. 【請求項4】 ライナーは熱膨張できるようボアに摺動
    自在に係合していることを特徴とする請求項1の断熱装
    置。
  5. 【請求項5】 流体を通すことができるボアを有する構
    造体を断熱して構造体中の熱衝撃を防止する方法におい
    て、リップ部との間に継手を形成するようリップ部に接
    合され、流体がボアを通って送られている間、ノズルを
    断熱するようボア内に延びるスリーブを用意し、スリー
    ブ内に設けられると共に継手を覆うよう寸法決めされて
    いて、流体がボアを通って送られている間、継手を断熱
    するライナーを用意することを特徴とする断熱方法。
JP6197735A 1993-08-02 1994-07-29 熱交換器ノズルの断熱方法及び装置 Withdrawn JPH0777595A (ja)

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