JPH11300508A - スローアウェイチップ - Google Patents

スローアウェイチップ

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JPH11300508A
JPH11300508A JP11343098A JP11343098A JPH11300508A JP H11300508 A JPH11300508 A JP H11300508A JP 11343098 A JP11343098 A JP 11343098A JP 11343098 A JP11343098 A JP 11343098A JP H11300508 A JPH11300508 A JP H11300508A
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JP
Japan
Prior art keywords
land
flat
cutting edge
corner
negative
Prior art date
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Pending
Application number
JP11343098A
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English (en)
Inventor
Masaru Onozawa
賢 小野沢
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Tungaloy Corp
Original Assignee
Toshiba Tungaloy Co Ltd
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Publication date
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 切り屑処理性、加工面品位、工具材料の耐摩
耗性その他の切削特性を悪くすることなく、切れ刃強度
を向上させたスローアウェイチップを提供する。 【解決手段】 コーナ部8には、平坦面からなるフラッ
トランド12を形成し、他方、前記直線部10には、負
の傾斜角をなして面取りされたネガランド13を形成
し、そのネガランド13の後方には、平坦面からなるフ
ラットランド12を結合する。また、ネガランド13の
ランド幅L3をコーナ部に備わるフラットランド12の
ランド幅L1より幅狭に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、旋削で使用される
スローアウェイチップに関し、特に、切り屑処理性を損
なうことなく、耐欠損性を向上させたものである。
【0002】
【従来の技術】スローアウェイチップには、チッピング
や欠損を防止するために、ランドが施されている。しか
し、ランドを施すと切れ味の低下することは否めない。
【0003】そこで、切れ味の要求されるコーナ部には
幅狭のランドを施して切れ味を維持し、他方、チッピン
グの発生し易い直線部には幅広のランドを施して切れ刃
強度を維持している。
【0004】この種のスローアウェイチップ(以下「チ
ップ」という。)としては、特開昭49−97976号
公報及び特開昭63−306806号公報に開示された
ものが知られている。
【0005】まず、特開昭49―97976号公報に開
示されたものは、切削に関与しない切れ刃にネガランド
を構成する補強面を付設するとともに、辺中央のブレー
カのすくい角を小さくとったものである。補強面のラン
ド幅は、コーナから遠ざかるにしたがい漸次増加し、辺
中央において最大となっている。ブレーカのすくい角
は、コーナから遠ざかるにしたがい漸次減少し、辺中央
において最小となっている。
【0006】次に、特開昭63―306806号公報に
開示されたものは、コーナ部に備わる円弧状のコーナ切
れ刃と直線部に備わる直線状の主切れ刃との接点から、
当該主切れ刃の長さの14%以上の離れた部分におい
て、主切れ刃に付す面取りの幅をそれ以外の切れ刃に付
す面取りの幅より大きく形成したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ここで以下に、従来技
術の問題点を記述する。
【0008】前記2つの従来技術は、いずれもコーナ部
から離れた部位の切れ刃にネガランドが形成されている
ため、切り屑による切れ刃のチッピングや欠損の防止に
有効である。
【0009】しかし、このネガランドが、切れ刃によっ
て生成・排出される切り屑の障壁となるため、衝突した
切り屑がすくい面上を流出することなく、逃げ面側に落
下した場合には、加工面に引っ掻き傷を残すことがあ
る。また、単にランド幅を大きくしただけでは、切り屑
の衝突による欠損を防止することはできても、面取りに
よる切削面積の増大のため、切れ味が低下して切れ刃摩
耗の進行を早めることもある。
【0010】そこで、本発明は、主切れ刃に隣接して形
成されるネガランドに技術的特徴をもたせるとともに、
その形状の最適化を図り、さらに、ブレーカとの組み合
わせにより、かかる問題点を回避し、切り屑殴打による
切れ刃の耐欠損性を向上させている。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の如き
課題に鑑みなされたもので、多角形平板状を呈するチッ
プ本体の少なくとも1面には、平坦面からなるボス面と
当該ボス面の外周側に隣接してチップ厚さ方向内側に凹
む曲面からなるすくい面が形成され、前記チップ本体の
側面と前記すくい面とのなす交差稜線部には、コーナ部
に備わる円弧状のコーナ切れ刃と直線部に備わる直線状
の主切れ刃とが形成されており、さらに、前記コーナ切
れ刃及び前記主切れ刃には、ランドが隣接して形成さ
れ、前記主切れ刃に隣接して形成されるランドが前記コ
ーナ切れ刃に隣接して形成されるランドより幅広に形成
されるようにしたスローアウェイチップにおいて、前記
コーナ部には、平坦面からなるフラットランドが形成さ
れ、他方、前記直線部には、負の傾斜角をなして面取り
されたネガランドが形成され、そのネガランドの後方に
は、平坦面からなるフラットランドが結合されており、
前記ネガランドのランド幅がコーナ部に備わるフラット
ランドのランド幅より幅狭に形成されていることを特徴
とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態につ
いて図を参照しながら説明する。
【0013】図1及び図2において、本実施形態に係わ
るチップの概略構成を説明する。チップ本体1は、平面
視、全体が菱形平板上を呈しており、厚さ方向に平行に
並ぶ一対の上下面2、3と、この上下面2、3の周囲に
配置される側面4とを有している。上下面2、3のうち
少なくとも1面には、厚さ方向に貫通する取付穴5の周
囲に設けられ、取付穴5の軸線と直交する方向に延びる
平坦なボス面6と、このボス面6の外周側に隣接し、ボ
ス面6より低位のチップ厚さ方向内側に凹む曲面からな
るすくい面7とが形成されている。さらに、逃げ面とさ
れる側面4とすくい面7との交差稜線部には、コーナ部
8に備わる円弧状のコーナ切れ刃9と直線部10備わる
直線状の主切れ刃11とが形成されている。ここで、4
つのコーナ部のうち切削に関与するコーナ切れ刃9は、
鋭角コーナ部に備わるコーナ切れ刃9である。
【0014】図3に示すように、切れ刃9、11には、
チッピングや欠損を防止するためにランド12、13が
形成されている。コーナ部8には、平坦面からなるいわ
ゆるフラットランド12が形成され、直線部10には、
フラットランド12及びネガランド13の結合からなる
2段ランドが形成されている。ここで、ネガランド13
は、主切れ刃11の中央部分に対応する位置において、
負の傾斜角をなして面取りして形成されたランドであ
り、その後方に、平坦面からなるフラットランド12が
結合されている。
【0015】コーナ部8と直線部10のランド幅につい
ては、それぞれのランドの働きの違いを考慮して、コー
ナ部8では切れ味を優先して、直線部10では切れ刃強
度を優先して設定されている。すなわち、コーナ部8に
備わるフラットランドのランド幅L1は、直線部10に
備わる2段ランドのランド幅L2より幅狭に形成されて
いる。
【0016】ところが、このネガランド13は、コーナ
切れ刃9及び主切れ刃11によって生成される切り屑の
障壁となることがあり、衝突した切り屑がすくい面7上
を流出することなく逃げ面側に落下した場合には、加工
面に引っ掻き傷を残すことがある。また、ネガランド1
3のランド幅L3及びランド角βによっては、切れ刃摩
耗の進行を早め、却って切削特性を悪くする場合があ
る。
【0017】このようなことから本発明は、図4に示す
如く、ネガランド13のランド幅L3をコーナ部8に備
わるフラットランド12のランド幅L1より幅狭に形成
し、加えて、ネガランド13のランド角βを切削抵抗の
増大による切れ刃摩耗の進行を抑制する観点より、15
°乃至30°の傾斜角に設定して、切削特性を悪くする
ことなく、切れ刃のチッピングや欠損を防止することに
成功している。
【0018】また、主切れ刃11に沿って延在するネガ
ランド13の両端は、三角形状の切り口となるよう切欠
きされたニック状のランド傾斜区間14を介して、コー
ナ部8のフラットランド12に接続されているため、微
小チッピングの集積とされる境界摩耗の低減に有効であ
る。
【0019】なお、本発明では、主切れ刃11に隣接し
て備わるランドとして、フラットランド12とネガラン
ド13との組み合わせを採用しているが、チップ本体1
の切れ刃強度が十分に大きい場合や切削抵抗の低い場合
には、例えば、コーナ部8にポジランドを形成し、直線
部10にポジランド及びフラットランド12又はネガラ
ンド13との結合組合せからなる2段ランドを形成して
もかまわない。本実施の形態においては、工具材料の選
択の幅が広く、広範囲の切削条件に対応可能である汎用
的なスローアウェイチップの位置付けを考慮して、コー
ナ切れ刃9には耐欠損性の高いフラットランド12を形
成し、主切れ刃11にはフラットランド12及びネガラ
ンド13との結合組合せからなる2段ランドを形成して
いる。
【0020】次に、フラットランド12及びネガランド
13によって、切り屑処理性が低下することのないよう
にするために、追加された発明の構成について詳細に説
明する。
【0021】鋭角コーナ部に対応した位置において、コ
ーナ部8をほぼ2等分する方向にあり、コーナ切れ刃9
からチップ内周側方向へ離間した位置には、先端側の第
1の凸部15及び後端側の第2の凸部16からなる突条
ブレーカが形成されている。
【0022】図5に示す如く、先端側の第1の凸部15
は、切れ刃側、つまり外側に位置し、コーナ切れ刃9に
向かって突出する同時に、チップ内周方向に向かうに従
い漸次隆起する滑らかな凸曲面形状より成る凸部であ
る。この凸曲面を形成する曲率半径の中心は、コーナ部
8の2等分線上にあり、この曲率半径は、チップの厚さ
方向外側にいくにしたがい、次第に小さな曲率半径をな
している。すなわち、凸曲面は、略円錐側面の一部をな
す形状に形成されている。
【0023】また、この凸曲面を緩斜面に形成すること
によって、凸部の位置をコーナ部8から遠ざけることな
く、送りや切込みの微小な領域での切り屑処理を良好に
行うことができる。
【0024】さらに、凸部先端とすくい面7との交差稜
線の円弧形状は、コーナ切れ刃9の略相似形をなして、
コーナ部8の2等分線に直交する方向に膨らんで形成さ
れているため、コーナ半径より大きい送り切削の場合や
倣い切削の場合にも良好な切り屑処理を確保することが
できる。
【0025】次に、後端側の第2の凸部16は、ボス面
6側、つまり内側に位置する円錐台形状の凸部である。
この第2の凸部16は、第1の凸部15の背後に結合し
て形成されているとともに、第1の凸部15より高位に
あるため、緩斜面の第1の凸部15では切り屑処理困難
である送り・切込みの大きい条件における切り屑処理を
行うために有効なものである。また、上下面2、3が同
一形状・同一寸法に形成される本実施形態のチップの場
合は、円錐台形状の第2の凸部16上面はボス面6と同
一高さの平坦面に形成されているため、チップを工具ホ
ルダに締着固定する際の着座の安定性にも寄与する。
【0026】このように、第1の凸部15と第2の凸部
16は、鋭角コーナ部の2等分線の方向に延びており、
かつ、全体としてチップ内周側方向へ行くに従い漸次高
位となる連続した曲線により滑らかに結合されているた
め、切り屑が詰まり気味となって切削抵抗を増大させる
ことなく低切込み・低送り切削の切り屑処理から高切込
み・高送り切削の切り屑処理まで、広範囲の切り屑処理
を行うことができる。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、直線部に備わるネガラ
ンドとフラットランドの結合組合わせにより、切削特性
を低下させることなく切り屑殴打によるチッピングや欠
損を回避することができる。また、追加改良された突条
ブレーカの形成によって、切り屑処理性を損なうことな
く切れ刃強度を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるスローアウェイチップの一実施
形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示すスローアウェイチップの平面図であ
る。
【図3】図2に示すスローアウェイチップのコーナ部拡
大図である。
【図4】図2に示すスローアウェイチップのA−A線に
沿う断面図である。
【図5】図2に示すスローアウェイチップのB−B線に
沿う断面図である。
【符号の説明】
1 チップ本体 6 ボス面 9 コーナ切れ刃 11 主切れ刃 12 フラットランド 13 ネガランド 15 第1の凸部 16 第2の凸部 L1 コーナ部のフラットランドのランド幅 L2 2段ランドの全ランド幅 L3 ネガランドのランド幅 α コーナ部のすくい角 β ランド角

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多角形平板状を呈するチップ本体1の少
    なくとも1面には、平坦面からなるボス面6と当該ボス
    面6の外周側に隣接してチップ厚さ方向内側に凹む曲面
    からなるすくい面7が形成され、前記チップ本体1の側
    面4と前記すくい面7とのなす交差稜線部には、コーナ
    部8に備わる円弧状のコーナ切れ刃9と直線部10に備
    わる直線状の主切れ刃11とが形成されており、さら
    に、前記コーナ切れ刃9及び前記主切れ刃11には、ラ
    ンドが隣接して形成され、前記主切れ刃11に隣接して
    形成されるランドが前記コーナ切れ刃9に隣接して形成
    されるランドより幅広に形成されるようにしたスローア
    ウェイチップにおいて、前記コーナ部8には、平坦面か
    らなるフラットランド12が形成され、他方、前記直線
    部10には、負の傾斜角をなして面取りされたネガラン
    ド13が形成され、そのネガランド13の後方には、平
    坦面からなるフラットランド12が結合されており、前
    記ネガランド13のランド幅L3がコーナ部に備わるフ
    ラットランド12のランド幅L1より幅狭に形成されて
    いることを特徴とするスローアウェイチップ。
JP11343098A 1998-04-23 1998-04-23 スローアウェイチップ Pending JPH11300508A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008093592A1 (ja) * 2007-01-29 2008-08-07 Mitsubishi Materials Corporation ブレーカー付きcbnインサート
JP2016530116A (ja) * 2013-09-16 2016-09-29 イスカル リミテッド 切り屑処理配置構成を含む仕上げ深さ旋削インサート

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