JPH11300139A - 脱硫装置 - Google Patents
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- JPH11300139A JPH11300139A JP10109588A JP10958898A JPH11300139A JP H11300139 A JPH11300139 A JP H11300139A JP 10109588 A JP10109588 A JP 10109588A JP 10958898 A JP10958898 A JP 10958898A JP H11300139 A JPH11300139 A JP H11300139A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の課題は、多段の脱硫塔の下段にも上
段と同様に脱硫性能の高い脱硫剤を導入できると共に、
脱硫塔内に発生する差圧等の影響のなるべく少ない脱硫
装置を提供することである。 【解決手段】 硫黄分を含むガスを多段の流動床を有す
る脱硫塔で脱硫すると共に脱硫後の脱硫剤を再生塔で再
生して再び脱硫に用いる乾式の脱硫装置において、再生
塔２で再生された脱硫剤を脱硫塔１の各段１ａ，１ｂ，
１ｃの流動床に個々に導入する脱硫剤戻しライン１６
と、脱硫後の脱硫剤を上記各段１ａ，１ｂ，１ｃの流動
床から個々に抜き出して上記再生塔２に送る脱硫剤移送
ライン１５とを設ける。
段と同様に脱硫性能の高い脱硫剤を導入できると共に、
脱硫塔内に発生する差圧等の影響のなるべく少ない脱硫
装置を提供することである。 【解決手段】 硫黄分を含むガスを多段の流動床を有す
る脱硫塔で脱硫すると共に脱硫後の脱硫剤を再生塔で再
生して再び脱硫に用いる乾式の脱硫装置において、再生
塔２で再生された脱硫剤を脱硫塔１の各段１ａ，１ｂ，
１ｃの流動床に個々に導入する脱硫剤戻しライン１６
と、脱硫後の脱硫剤を上記各段１ａ，１ｂ，１ｃの流動
床から個々に抜き出して上記再生塔２に送る脱硫剤移送
ライン１５とを設ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、硫黄分を含むガス
を多段の流動床を有する脱硫塔で脱硫すると共に脱硫後
の脱硫剤を再生塔で再生して再び脱硫に用いる乾式の脱
硫装置に係り、特に、再生塔で再生された脱硫剤を脱硫
塔の各段の流動床に個々に導入すると共に、脱硫後の脱
硫剤を上記各段の流動床から個々に抜き出して上記再生
塔に送る乾式の脱硫装置に関する。
を多段の流動床を有する脱硫塔で脱硫すると共に脱硫後
の脱硫剤を再生塔で再生して再び脱硫に用いる乾式の脱
硫装置に係り、特に、再生塔で再生された脱硫剤を脱硫
塔の各段の流動床に個々に導入すると共に、脱硫後の脱
硫剤を上記各段の流動床から個々に抜き出して上記再生
塔に送る乾式の脱硫装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】石炭等の燃料をガス化して高温のガス化
ガスを発生させこれを発電に利用する石炭ガス化複合シ
ステム（IGCC:Integrated Coal Gasification Combined
Cycle）においては、ガス化ガス中の硫黄分を除去する
脱硫装置が設けられる。
ガスを発生させこれを発電に利用する石炭ガス化複合シ
ステム（IGCC:Integrated Coal Gasification Combined
Cycle）においては、ガス化ガス中の硫黄分を除去する
脱硫装置が設けられる。
【０００３】こうした脱硫装置のうち酸化亜鉛等の乾式
脱硫剤を利用してガス化ガスを脱硫する乾式脱硫装置
は、一般に、図３に示されるように、ガス化ガス（粗製
ガス）をガス化ガス導入ライン７を介して底部から導入
して流動床で乾式脱硫する脱硫塔３０と、脱硫された精
製ガスを脱硫塔３０の頂部から排出する精製ガス排出ラ
イン８と、脱硫能力の落ちた脱硫後の脱硫剤を再生ガス
（空気等）で再生する再生塔２と、脱硫後の脱硫剤を脱
硫塔３０の下部から抜き出して移送ポット３及び分離ポ
ット４を介して再生塔２の上部に送る脱硫剤移送ライン
５と、再生された脱硫剤を再生塔２の下部から脱硫塔３
０の上部に戻す脱硫剤戻しライン６と、再生塔２から排
出される高濃度のＳＯ2 を含んだガスからＳＯ2 を除去
回収するＳＯ2 除去回収装置１０と、再生塔２やＳＯ2
除去回収装置１０，移送ポット３，分離ポット４等を介
して図示されるように再生空気を循環する再生ガス循環
ライン９等から主に構成される。
脱硫剤を利用してガス化ガスを脱硫する乾式脱硫装置
は、一般に、図３に示されるように、ガス化ガス（粗製
ガス）をガス化ガス導入ライン７を介して底部から導入
して流動床で乾式脱硫する脱硫塔３０と、脱硫された精
製ガスを脱硫塔３０の頂部から排出する精製ガス排出ラ
イン８と、脱硫能力の落ちた脱硫後の脱硫剤を再生ガス
（空気等）で再生する再生塔２と、脱硫後の脱硫剤を脱
硫塔３０の下部から抜き出して移送ポット３及び分離ポ
ット４を介して再生塔２の上部に送る脱硫剤移送ライン
５と、再生された脱硫剤を再生塔２の下部から脱硫塔３
０の上部に戻す脱硫剤戻しライン６と、再生塔２から排
出される高濃度のＳＯ2 を含んだガスからＳＯ2 を除去
回収するＳＯ2 除去回収装置１０と、再生塔２やＳＯ2
除去回収装置１０，移送ポット３，分離ポット４等を介
して図示されるように再生空気を循環する再生ガス循環
ライン９等から主に構成される。
【０００４】脱硫塔３０は、通気性を有する分散板３
１，３２によって多段に、例えば図３に示されるように
上下２段に仕切られ、この結果、脱硫塔下段３０ａ，脱
硫塔上段３０ｂが形成される。脱硫塔３０の各段すなわ
ち下段３０ａ，上段３０ｂは、底部から吹き込まれるガ
ス化ガスによって流動媒体（この場合乾式脱硫剤）の流
動床が形成されるように構成される。
１，３２によって多段に、例えば図３に示されるように
上下２段に仕切られ、この結果、脱硫塔下段３０ａ，脱
硫塔上段３０ｂが形成される。脱硫塔３０の各段すなわ
ち下段３０ａ，上段３０ｂは、底部から吹き込まれるガ
ス化ガスによって流動媒体（この場合乾式脱硫剤）の流
動床が形成されるように構成される。
【０００５】また、脱硫塔３０の各段３０ａ，３０ｂを
接続して溢流管１８が図示されるように設けられ、脱硫
塔上段３０ｂ内の脱硫剤がこの溢流管１８を介して脱硫
塔下段３０ａに流下するように構成されている。
接続して溢流管１８が図示されるように設けられ、脱硫
塔上段３０ｂ内の脱硫剤がこの溢流管１８を介して脱硫
塔下段３０ａに流下するように構成されている。
【０００６】上記の構成の主要部分を簡略的に示した図
が、図４である。
が、図４である。
【０００７】なお、脱硫剤移送ライン５及び脱硫剤戻し
ライン６に、その内部を流れる脱硫剤の流量を制御する
バルブ等の流量制御手段２１，２２（図４参照）を設け
てもよいのは、勿論である。
ライン６に、その内部を流れる脱硫剤の流量を制御する
バルブ等の流量制御手段２１，２２（図４参照）を設け
てもよいのは、勿論である。
【０００８】硫黄分を含んだガス化ガスがガス化ガス導
入ライン７を介して脱硫塔３０の底部に導入され、脱硫
塔下段３０ａ次いで脱硫塔上段３０ｂ内部を上昇しなが
ら流動床で乾式脱硫剤によって脱硫される。硫黄分を脱
硫剤に吸収されたガス（精製ガス）は、脱硫塔３０の頂
部から精製ガス排出ライン８を介して排出され、下流側
の図示されない諸設備で適宜処理されると共に発電等に
利用された後、大気放出される。
入ライン７を介して脱硫塔３０の底部に導入され、脱硫
塔下段３０ａ次いで脱硫塔上段３０ｂ内部を上昇しなが
ら流動床で乾式脱硫剤によって脱硫される。硫黄分を脱
硫剤に吸収されたガス（精製ガス）は、脱硫塔３０の頂
部から精製ガス排出ライン８を介して排出され、下流側
の図示されない諸設備で適宜処理されると共に発電等に
利用された後、大気放出される。
【０００９】一方、上記の脱硫作用によって脱硫能力の
低下した脱硫剤は、脱硫塔３０の下段３０ａから脱硫剤
移送ライン５によって抜き出されると共に、脱硫剤移送
ライン５に沿って再生ガス流により移送ポット３及び分
離ポット４を介して再生塔２の上部に送られる。分離ポ
ット４で脱硫剤から分離されたガス成分は、再生ガス循
環ライン９に入る。
低下した脱硫剤は、脱硫塔３０の下段３０ａから脱硫剤
移送ライン５によって抜き出されると共に、脱硫剤移送
ライン５に沿って再生ガス流により移送ポット３及び分
離ポット４を介して再生塔２の上部に送られる。分離ポ
ット４で脱硫剤から分離されたガス成分は、再生ガス循
環ライン９に入る。
【００１０】再生塔２に導入された脱硫剤は、再生塔２
の底部から再生ガス循環ライン９によって導入される高
温の再生ガスによって再生されて脱硫能力を回復した
後、脱硫剤戻しライン６を介して脱硫塔３０の上段３０
ｂに戻される。再生塔２の頂部から排出される高濃度の
ＳＯ2 を含んだガスは、ＳＯ2 除去回収装置１０でＳＯ
2 を除去回収された後、再生ガス循環ライン９に入る。
ＳＯ2 除去回収装置１０及び分離ポット４を介して再生
ガス循環ライン９に入った再生ガスは、再び再生塔３０
や移送ポット３等に送られて利用される。脱硫塔上段３
０ｂ内の脱硫剤は、一定の水平レベルに達すると溢流管
１８を介して脱硫塔下段３０ａに落下し、以下上記の過
程が繰り返されて、ガス化ガス中の脱硫が連続的に行わ
れる。
の底部から再生ガス循環ライン９によって導入される高
温の再生ガスによって再生されて脱硫能力を回復した
後、脱硫剤戻しライン６を介して脱硫塔３０の上段３０
ｂに戻される。再生塔２の頂部から排出される高濃度の
ＳＯ2 を含んだガスは、ＳＯ2 除去回収装置１０でＳＯ
2 を除去回収された後、再生ガス循環ライン９に入る。
ＳＯ2 除去回収装置１０及び分離ポット４を介して再生
ガス循環ライン９に入った再生ガスは、再び再生塔３０
や移送ポット３等に送られて利用される。脱硫塔上段３
０ｂ内の脱硫剤は、一定の水平レベルに達すると溢流管
１８を介して脱硫塔下段３０ａに落下し、以下上記の過
程が繰り返されて、ガス化ガス中の脱硫が連続的に行わ
れる。
【００１１】
【発明が解決しようとする課題】さて、上述のような従
来の流動床式脱硫装置において、精製ガスの脱硫塔出口
付近におけるＳ分（硫黄分）濃度をなるべく下げるに
は、脱硫塔の段数（上述の従来例においては２段）を出
来るだけ多くする必要がある。
来の流動床式脱硫装置において、精製ガスの脱硫塔出口
付近におけるＳ分（硫黄分）濃度をなるべく下げるに
は、脱硫塔の段数（上述の従来例においては２段）を出
来るだけ多くする必要がある。
【００１２】脱硫塔の段数を増やすためには、脱硫塔を
上下に仕切る分散板の数及び各段を連絡する溢流管の数
を増やさなければならない。ところが、このように分散
板や溢流管の数を増やすと、下段になるほど溢流管を介
して導入される脱硫剤の硫化率が高くなる（すなわち脱
硫性能の低い“使い古された”脱硫剤になる）。つま
り、下段の方がガス化ガス中の硫黄分が高く従って効率
良く脱硫できるにもかかわらず、この含有硫黄分の高い
ガスに脱硫性能の高い新鮮な脱硫剤を適用できないとい
う問題があった。
上下に仕切る分散板の数及び各段を連絡する溢流管の数
を増やさなければならない。ところが、このように分散
板や溢流管の数を増やすと、下段になるほど溢流管を介
して導入される脱硫剤の硫化率が高くなる（すなわち脱
硫性能の低い“使い古された”脱硫剤になる）。つま
り、下段の方がガス化ガス中の硫黄分が高く従って効率
良く脱硫できるにもかかわらず、この含有硫黄分の高い
ガスに脱硫性能の高い新鮮な脱硫剤を適用できないとい
う問題があった。
【００１３】また、多段式の脱硫塔の場合は分散板等に
よる圧損が生じ、この結果塔内に差圧が発生して、溢流
管を流れ落ちる脱硫剤の円滑な下降が阻害されるという
問題があった。
よる圧損が生じ、この結果塔内に差圧が発生して、溢流
管を流れ落ちる脱硫剤の円滑な下降が阻害されるという
問題があった。
【００１４】また、脱硫塔を多段に構成すると、それだ
け溢流管の数も増えて脱硫塔内のスペースが狭くなると
いう問題があった。
け溢流管の数も増えて脱硫塔内のスペースが狭くなると
いう問題があった。
【００１５】そこで、本発明の目的は、多段の脱硫塔の
下段にも上段と同様に脱硫性能の高い脱硫剤を導入でき
ると共に、脱硫塔内に発生する差圧等の影響のなるべく
少ない脱硫装置を提供することである。
下段にも上段と同様に脱硫性能の高い脱硫剤を導入でき
ると共に、脱硫塔内に発生する差圧等の影響のなるべく
少ない脱硫装置を提供することである。
【００１６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１の発明は、硫黄分を含むガスを多段の流動床
を有する脱硫塔で脱硫すると共に脱硫後の脱硫剤を再生
塔で再生して再び脱硫に用いる乾式の脱硫装置におい
て、再生塔で再生された脱硫剤を脱硫塔の各段の流動床
に個々に導入する脱硫剤戻しラインと、脱硫後の脱硫剤
を上記各段の流動床から個々に抜き出して上記再生塔に
送る脱硫剤移送ラインとを設けて構成される。
に請求項１の発明は、硫黄分を含むガスを多段の流動床
を有する脱硫塔で脱硫すると共に脱硫後の脱硫剤を再生
塔で再生して再び脱硫に用いる乾式の脱硫装置におい
て、再生塔で再生された脱硫剤を脱硫塔の各段の流動床
に個々に導入する脱硫剤戻しラインと、脱硫後の脱硫剤
を上記各段の流動床から個々に抜き出して上記再生塔に
送る脱硫剤移送ラインとを設けて構成される。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適実施の形態を
添付図面の図１及び図２により説明する。
添付図面の図１及び図２により説明する。
【００１８】図１に、石炭ガス化複合システム（IGCC）
等においてガス（ガス化ガス）中の硫黄分を乾式脱硫剤
を用いて除去する本発明の多段式の乾式脱硫装置２０が
示されている。
等においてガス（ガス化ガス）中の硫黄分を乾式脱硫剤
を用いて除去する本発明の多段式の乾式脱硫装置２０が
示されている。
【００１９】この脱硫装置２０は、図示されるように、
高濃度の硫黄分を含んだガス（ガス化ガス等）をガス化
ガス導入ライン７を介して底部から導入して多段の流動
床を通して乾式脱硫する脱硫塔１と、脱硫された精製ガ
スを脱硫塔１の頂部から排出する精製ガス排出ライン８
と、脱硫能力の落ちた脱硫後の脱硫剤を再生ガス（空気
等）で再生する再生塔２と、脱硫後の脱硫剤を脱硫塔１
の各流動床から抜き出して移送ポット３及び分離ポット
４を介して再生塔２の上部に送る脱硫剤移送ライン１５
と、再生された脱硫剤を再生塔２の下部から脱硫塔１の
各流動床に戻す脱硫剤戻しライン１６と、再生塔２から
排出される高濃度のＳＯ2 を含んだガスからＳＯ2 を除
去回収するＳＯ2 除去回収装置１０と、再生塔２やＳＯ
2 除去回収装置１０，移送ポット３，分離ポット４等を
介して図示されるように再生空気を循環する再生ガス循
環ライン９等とから主に構成される。
高濃度の硫黄分を含んだガス（ガス化ガス等）をガス化
ガス導入ライン７を介して底部から導入して多段の流動
床を通して乾式脱硫する脱硫塔１と、脱硫された精製ガ
スを脱硫塔１の頂部から排出する精製ガス排出ライン８
と、脱硫能力の落ちた脱硫後の脱硫剤を再生ガス（空気
等）で再生する再生塔２と、脱硫後の脱硫剤を脱硫塔１
の各流動床から抜き出して移送ポット３及び分離ポット
４を介して再生塔２の上部に送る脱硫剤移送ライン１５
と、再生された脱硫剤を再生塔２の下部から脱硫塔１の
各流動床に戻す脱硫剤戻しライン１６と、再生塔２から
排出される高濃度のＳＯ2 を含んだガスからＳＯ2 を除
去回収するＳＯ2 除去回収装置１０と、再生塔２やＳＯ
2 除去回収装置１０，移送ポット３，分離ポット４等を
介して図示されるように再生空気を循環する再生ガス循
環ライン９等とから主に構成される。
【００２０】脱硫塔１は、通気性を有する分散板１１，
１２，１３によって多段に、例えば図１に示されるよう
に上中下３段に仕切られ、この結果、脱硫塔下段１ａ，
脱硫塔中段１ｂ及び脱硫塔上段１ｃが形成される。脱硫
塔１の各段すなわち下段１ａ，中段１ｂ，上段１ｃは、
脱硫塔１の底部から吹き込まれるガス化ガスによって流
動媒体（この場合乾式脱硫剤）の流動床が形成されるよ
うに構成される。
１２，１３によって多段に、例えば図１に示されるよう
に上中下３段に仕切られ、この結果、脱硫塔下段１ａ，
脱硫塔中段１ｂ及び脱硫塔上段１ｃが形成される。脱硫
塔１の各段すなわち下段１ａ，中段１ｂ，上段１ｃは、
脱硫塔１の底部から吹き込まれるガス化ガスによって流
動媒体（この場合乾式脱硫剤）の流動床が形成されるよ
うに構成される。
【００２１】本発明の脱硫塔１において、従来の脱硫塔
の場合必要であった各流動床を連通する溢流管（図３の
符号１８参照）は設けられない。
の場合必要であった各流動床を連通する溢流管（図３の
符号１８参照）は設けられない。
【００２２】本発明の脱硫剤移送ライン１５は、脱硫塔
１付近で例えば図示されるように分岐管１５ａ，１５
ｂ，１５ｃに分岐し、各分岐管１５ａ，１５ｂ，１５ｃ
は脱硫塔１の各段１ａ，１ｂ，１ｃの適当な位置に各々
接続される。つまり、脱硫剤移送ライン１５は、脱硫塔
１の各段１ａ，１ｂ，１ｃ内の脱硫剤が一定の水平レベ
ルに達すると分岐管１５ａ，１５ｂ，１５ｃを介して抜
き出されると共に下流側で合流し、移送ポット３及び分
離ポット４を介して再生塔２の上部に導入されるように
構成されている。
１付近で例えば図示されるように分岐管１５ａ，１５
ｂ，１５ｃに分岐し、各分岐管１５ａ，１５ｂ，１５ｃ
は脱硫塔１の各段１ａ，１ｂ，１ｃの適当な位置に各々
接続される。つまり、脱硫剤移送ライン１５は、脱硫塔
１の各段１ａ，１ｂ，１ｃ内の脱硫剤が一定の水平レベ
ルに達すると分岐管１５ａ，１５ｂ，１５ｃを介して抜
き出されると共に下流側で合流し、移送ポット３及び分
離ポット４を介して再生塔２の上部に導入されるように
構成されている。
【００２３】また、本発明の脱硫剤戻しライン１６は、
脱硫塔１付近で例えば図示されるように分岐管１６ａ，
１６ｂ，１６ｃに分岐し、各分岐管１６ａ，１６ｂ，１
６ｃは脱硫塔１の各段１ａ，１ｂ，１ｃの底部に各々接
続される。つまり、脱硫剤移送ライン１６は、再生され
た脱硫剤が再生塔２の下部から各分岐管１６ａ，１６
ｂ，１６ｃに分岐し、各分岐管１６ａ，１６ｂ，１６ｃ
を介して脱硫塔１の各段１ａ，１ｂ，１ｃの底部に導入
されるように構成されている。
脱硫塔１付近で例えば図示されるように分岐管１６ａ，
１６ｂ，１６ｃに分岐し、各分岐管１６ａ，１６ｂ，１
６ｃは脱硫塔１の各段１ａ，１ｂ，１ｃの底部に各々接
続される。つまり、脱硫剤移送ライン１６は、再生され
た脱硫剤が再生塔２の下部から各分岐管１６ａ，１６
ｂ，１６ｃに分岐し、各分岐管１６ａ，１６ｂ，１６ｃ
を介して脱硫塔１の各段１ａ，１ｂ，１ｃの底部に導入
されるように構成されている。
【００２４】上記の構成の主要部分を簡略的に示した図
が、図２である。
が、図２である。
【００２５】なお、脱硫剤移送ライン１５（その分岐管
１５ａ，１５ｂ，１５ｃを含む）及び脱硫剤戻しライン
１６（その分岐管１６ａ，１６ｂ，１６ｃを含む）に、
その内部を流れる脱硫剤の流量を制御するバルブ１４
ａ，１４ｂ，１４ｃを設け、他方、脱硫塔１の各段１
ａ，１ｂ，１ｃ内にＳＯｘ濃度を検出するセンサ１７
ａ，１７ｂ，１７ｃを設け、その検出値を脱硫剤流量制
御手段１９に入力し、その検出値に基づいて脱硫剤流量
制御手段１９で、各バルブ１４ａ，１４ｂ，１４ｃを制
御するように構成してもよい。
１５ａ，１５ｂ，１５ｃを含む）及び脱硫剤戻しライン
１６（その分岐管１６ａ，１６ｂ，１６ｃを含む）に、
その内部を流れる脱硫剤の流量を制御するバルブ１４
ａ，１４ｂ，１４ｃを設け、他方、脱硫塔１の各段１
ａ，１ｂ，１ｃ内にＳＯｘ濃度を検出するセンサ１７
ａ，１７ｂ，１７ｃを設け、その検出値を脱硫剤流量制
御手段１９に入力し、その検出値に基づいて脱硫剤流量
制御手段１９で、各バルブ１４ａ，１４ｂ，１４ｃを制
御するように構成してもよい。
【００２６】硫黄分を含んだガス（ガス化ガス等）がガ
ス化ガス導入ライン７を介して脱硫塔１の底部に導入さ
れ、脱硫塔１内部を下段１ａ，中段１ｂ，上段１ｃの順
に上昇しながら各段１ａ，１ｂ，１ｃの流動床で乾式脱
硫剤によって脱硫される。硫黄分を脱硫剤に吸収された
ガス（精製ガス）は、脱硫塔１の頂部から精製ガス排出
ライン８を介して排出され、下流側の図示されない諸設
備で適宜処理されると共に発電等に利用された後、大気
放出される。
ス化ガス導入ライン７を介して脱硫塔１の底部に導入さ
れ、脱硫塔１内部を下段１ａ，中段１ｂ，上段１ｃの順
に上昇しながら各段１ａ，１ｂ，１ｃの流動床で乾式脱
硫剤によって脱硫される。硫黄分を脱硫剤に吸収された
ガス（精製ガス）は、脱硫塔１の頂部から精製ガス排出
ライン８を介して排出され、下流側の図示されない諸設
備で適宜処理されると共に発電等に利用された後、大気
放出される。
【００２７】一方、上記の脱硫作用によって脱硫能力の
低下した脱硫剤は、脱硫塔１の各段１ａ，１ｂ，１ｃか
ら分岐管１５ａ，１５ｂ，１５ｃによって抜き出される
と共に、脱硫剤移送ライン１５に沿って再生ガス流によ
り移送ポット３及び分離ポット４を介して再生塔２の上
部に送られる。分離ポット４で脱硫剤から分離されたガ
ス成分は、再生ガス循環ライン９に入る。
低下した脱硫剤は、脱硫塔１の各段１ａ，１ｂ，１ｃか
ら分岐管１５ａ，１５ｂ，１５ｃによって抜き出される
と共に、脱硫剤移送ライン１５に沿って再生ガス流によ
り移送ポット３及び分離ポット４を介して再生塔２の上
部に送られる。分離ポット４で脱硫剤から分離されたガ
ス成分は、再生ガス循環ライン９に入る。
【００２８】再生塔２に導入された脱硫剤は、再生塔２
の底部から再生ガス循環ライン９によって導入される高
温の再生ガスによって再生されて脱硫能力を回復した
後、脱硫剤戻しライン１６に沿って脱硫塔１に送られ、
分岐管１６ａ，１６ｂ，１６ｃを介して脱硫塔１の各段
１ａ，１ｂ，１ｃの底部に戻される。
の底部から再生ガス循環ライン９によって導入される高
温の再生ガスによって再生されて脱硫能力を回復した
後、脱硫剤戻しライン１６に沿って脱硫塔１に送られ、
分岐管１６ａ，１６ｂ，１６ｃを介して脱硫塔１の各段
１ａ，１ｂ，１ｃの底部に戻される。
【００２９】このとき、脱硫塔１の上部へ行くほどガス
中の硫黄分濃度が下がるので、各段１ａ，１ｂ，１ｃか
ら抜き出すあるいはこれに投入する脱硫剤の（流）量
を、図２に示した脱硫剤流量制御手段１９にてバルブ１
４ａ，１４ｂ，１４ｃの開度制御し（つまり各段１ａ，
１ｂ，１ｃにおける脱硫剤滞留時間を制御し）、各段１
ａ，１ｂ，１ｃで脱硫が最も効率良く行われるようにし
てよいのは勿論である。
中の硫黄分濃度が下がるので、各段１ａ，１ｂ，１ｃか
ら抜き出すあるいはこれに投入する脱硫剤の（流）量
を、図２に示した脱硫剤流量制御手段１９にてバルブ１
４ａ，１４ｂ，１４ｃの開度制御し（つまり各段１ａ，
１ｂ，１ｃにおける脱硫剤滞留時間を制御し）、各段１
ａ，１ｂ，１ｃで脱硫が最も効率良く行われるようにし
てよいのは勿論である。
【００３０】再生塔２の頂部から排出される高濃度のＳ
Ｏ2 を含んだガスは、ＳＯ2 除去回収装置１０でＳＯ2
を除去回収された後、再生ガス循環ライン９に入る。Ｓ
Ｏ2除去回収装置１０及び分離ポット４を介して再生ガ
ス循環ライン９に入った再生ガスは、再び再生塔２や移
送ポット３等に送られて利用される。以下、上記の過程
が繰り返され、ガス化ガス中の脱硫が連続的に行われ
る。
Ｏ2 を含んだガスは、ＳＯ2 除去回収装置１０でＳＯ2
を除去回収された後、再生ガス循環ライン９に入る。Ｓ
Ｏ2除去回収装置１０及び分離ポット４を介して再生ガ
ス循環ライン９に入った再生ガスは、再び再生塔２や移
送ポット３等に送られて利用される。以下、上記の過程
が繰り返され、ガス化ガス中の脱硫が連続的に行われ
る。
【００３１】以上、要するに、本発明によれば、多段に
構成された乾式脱硫塔の各流動床から別々に脱硫剤を抜
き出して再生塔に送ると共に、再生された脱硫剤を再生
塔から各流動床に別々に戻すので、各流動床に脱硫性能
の高い新鮮な脱硫剤が均等に戻され、この結果、脱硫塔
下段では含有硫黄分の高いガスに脱硫性能の高い脱硫剤
を適用して効率的に脱硫を行うことができる。
構成された乾式脱硫塔の各流動床から別々に脱硫剤を抜
き出して再生塔に送ると共に、再生された脱硫剤を再生
塔から各流動床に別々に戻すので、各流動床に脱硫性能
の高い新鮮な脱硫剤が均等に戻され、この結果、脱硫塔
下段では含有硫黄分の高いガスに脱硫性能の高い脱硫剤
を適用して効率的に脱硫を行うことができる。
【００３２】また、上記の構成により、従来の脱硫塔の
ように脱硫剤を上段から下段に落とす必要がなく溢流管
を省略できるので、従来の脱硫塔において発生した脱硫
剤が差圧により溢流管内を逆流する等の望ましくない現
象が回避される。
ように脱硫剤を上段から下段に落とす必要がなく溢流管
を省略できるので、従来の脱硫塔において発生した脱硫
剤が差圧により溢流管内を逆流する等の望ましくない現
象が回避される。
【００３３】また、溢流管を省略できることにより、そ
の分脱硫塔内のスペースを脱硫のために有効に使うこと
ができ脱硫効率が向上する。あるいは、溢流管に要した
スペースの分だけ脱硫塔を小さく構成でき、製造コスト
及び設置スペースを節約できる。
の分脱硫塔内のスペースを脱硫のために有効に使うこと
ができ脱硫効率が向上する。あるいは、溢流管に要した
スペースの分だけ脱硫塔を小さく構成でき、製造コスト
及び設置スペースを節約できる。
【００３４】
【発明の効果】以上、要するに、本発明の脱硫装置によ
れば、以下の優れた効果がもたらされる。
れば、以下の優れた効果がもたらされる。
【００３５】（１）多段に構成された乾式脱硫塔の各流
動床から別々に脱硫剤を抜き出して再生塔に送ると共
に、再生された脱硫剤を再生塔から各流動床に別々に戻
すので、各流動床に脱硫性能の高い新鮮な脱硫剤が均等
に戻され、この結果、脱硫塔下段では含有硫黄分の高い
ガスに脱硫性能の高い脱硫剤を適用して効率的に脱硫を
行うことができる。
動床から別々に脱硫剤を抜き出して再生塔に送ると共
に、再生された脱硫剤を再生塔から各流動床に別々に戻
すので、各流動床に脱硫性能の高い新鮮な脱硫剤が均等
に戻され、この結果、脱硫塔下段では含有硫黄分の高い
ガスに脱硫性能の高い脱硫剤を適用して効率的に脱硫を
行うことができる。
【００３６】（２）従来の脱硫塔のように脱硫剤を上段
から下段に落とす必要がなく溢流管を省略できるので、
従来の脱硫塔において発生した脱硫剤が差圧により溢流
管内を逆流する等の望ましくない現象が回避される。
から下段に落とす必要がなく溢流管を省略できるので、
従来の脱硫塔において発生した脱硫剤が差圧により溢流
管内を逆流する等の望ましくない現象が回避される。
【００３７】（３）溢流管を省略できることにより、そ
の分脱硫塔内のスペースを脱硫のために有効に使うこと
ができ脱硫効率が向上する。あるいは、溢流管に要した
スペースの分だけ脱硫塔を小さく構成でき、製造コスト
及び設置スペースを節約できる。
の分脱硫塔内のスペースを脱硫のために有効に使うこと
ができ脱硫効率が向上する。あるいは、溢流管に要した
スペースの分だけ脱硫塔を小さく構成でき、製造コスト
及び設置スペースを節約できる。
【図１】本発明の脱硫装置を示す概略図である。
【図２】図１の主要部分を簡略的に示した図である。
【図３】従来の脱硫装置を示す概略図である。
【図４】図３の主要部分を簡略的に示した図である。
１ 脱硫塔 １ａ 脱硫塔下段 １ｂ 脱硫塔中段 １ｃ 脱硫塔上段 ２ 再生塔 １５ 脱硫剤移送ライン １６ 脱硫剤戻しライン
Claims (1)
- 【請求項１】 硫黄分を含むガスを多段の流動床を有す
る脱硫塔で脱硫すると共に脱硫後の脱硫剤を再生塔で再
生して再び脱硫に用いる乾式の脱硫装置において、再生
塔で再生された脱硫剤を脱硫塔の各段の流動床に個々に
導入する脱硫剤戻しラインと、脱硫後の脱硫剤を上記各
段の流動床から個々に抜き出して上記再生塔に送る脱硫
剤移送ラインとを設けたことを特徴とする脱硫装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10109588A JPH11300139A (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | 脱硫装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10109588A JPH11300139A (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | 脱硫装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11300139A true JPH11300139A (ja) | 1999-11-02 |
Family
ID=14514078
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10109588A Pending JPH11300139A (ja) | 1998-04-20 | 1998-04-20 | 脱硫装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11300139A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011029285A1 (zh) * | 2009-09-14 | 2011-03-17 | 新奥科技发展有限公司 | 多层流化床气化炉 |
| CN105435577A (zh) * | 2015-11-24 | 2016-03-30 | 北京清新环境技术股份有限公司 | 一种活性炭脱硫的多层异构流化床装置 |
-
1998
- 1998-04-20 JP JP10109588A patent/JPH11300139A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2011029285A1 (zh) * | 2009-09-14 | 2011-03-17 | 新奥科技发展有限公司 | 多层流化床气化炉 |
| CN105435577A (zh) * | 2015-11-24 | 2016-03-30 | 北京清新环境技术股份有限公司 | 一种活性炭脱硫的多层异构流化床装置 |
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