JPH11298891A - ストリーム変換装置 - Google Patents

ストリーム変換装置

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JPH11298891A
JPH11298891A JP9644598A JP9644598A JPH11298891A JP H11298891 A JPH11298891 A JP H11298891A JP 9644598 A JP9644598 A JP 9644598A JP 9644598 A JP9644598 A JP 9644598A JP H11298891 A JPH11298891 A JP H11298891A
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明宏 戸崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複雑な処理を必要とせずに、効率よくPSを
TSに変換することが可能なストリーム変換装置を提供
する。 【解決手段】 復号の際にビデオバッファにおいてオー
バフロー及びアンダーフローのいずれもが生起しないよ
うに設定されたSCRを含むPSであって、当該SCR
に基づいてビデオバッファに一時的に記憶されつつ復号
されるPSを、PCRに基づいてトランスポートバッフ
ァに一時的に記憶されつつ復号されるTSに変換するP
S/TS変換器84において、変換後のTSを復号する
際にトランスポートバッファにおいてオーバフロー又は
アンダーフローのいずれもが生起しないようにPCRを
設定すると共に、設定されたPCRを多重しつつPSを
当該TSに変換するコントローラ94を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、画像情報
の圧縮符号化規格であるMPEG2規格におけるプログ
ラムストリームとトランスポートストリームのように、
同じ素材から生成され構造の異なるデータストリームに
おいて、その一方を他方へ変換するストリーム変換装置
の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、記録容量を飛躍的に向上させた光
ディスクであるDVDが一般化しつつあるが、このDV
Dへの画像情報の記録に際しては、いわゆるMPEG2
規格(ISO(International Organization for St
andardization)規格13818−1)が用いられてい
る。このとき、当該DVDに対して画像情報と音声情報
を合成して記録する際には、当該MPEG2規格におけ
るプログラムストリーム(以下、PSと称する。)と呼
ばれるデータストリームを生成してこれをDVDに記録
することが行われている。
【0003】一方、通信系又は伝送系では、同じくMP
EG2規格で定義されているいわゆるトランスポートス
トリーム(以下、TSと称する。)を使用するのが一般
的である。このTSは、近年実用化が予定されているA
TV(Advanced Television)でも採用される予定であ
る。
【0004】ここで、DVDから再生された画像情報等
を上記通信系又は伝送系を用いて外部に伝送する場合
に、上記PSからTSへの変換を行わないとすると、一
度PSを復号してから符号化してTSを生成するか、又
はPSを当該PSを構成するエレメンタリーストリーム
(画像又は音声のデータそのもの)に展開し、これをT
Sを構成する情報単位に変換してから再度合成する処理
が必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、上述のうち、
前者の場合には、構成が複雑で高価な符号化器を使用す
る必要があり、しかも再度の符号化によって画質又は音
質の劣化が起きる場合があるという問題点があった。
【0006】また、後者の場合は、常に当該エレメンタ
リーストリームが復号器内のバッファに蓄積される量を
確認しながら、合成を行い、更にPS内の再生すべき再
生時間等を示す時間情報を新たに算出する必要があり、
変換装置としては複雑な処理が必要となるという問題点
があった。
【0007】一方、今後ディジタル放送が一般的になっ
てくると、それを受信するテレビジョン装置には上記T
Sを復号するMPEG2復号器が搭載されることが予想
されるが、ここで、PSとTSの双方は画像情報の復号
処理については共通である。よって、例えばテレビジョ
ン装置にDVDの再生装置を接続して画像情報を再生す
る場合等においては当該テレビジョン装置と再生装置の
いずれか一方にのみ画像デコーダを含ませるのが、装置
の構成上経済的であると考えられ、この意味でもPSを
TSに簡便に変換するストリーム変換装置が必要である
という問題点があった。
【0008】そこで、本発明は、上述の各問題点に鑑み
て為されたもので、その課題は、複雑な処理を必要とせ
ずに、効率よくPSをTSに変換することが可能なスト
リーム変換装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、復号の際にビデオバッ
ファ等の第1バッファ手段においてオーバフロー及びア
ンダーフローのいずれもが発生しないように設定された
第1時間情報を含むPS等の第1データストリームであ
って、当該第1時間情報に基づいて前記第1バッファ手
段に一時的に記憶されつつ復号される第1データストリ
ームを、第2時間情報に基づいてトランスポートバッフ
ァ等の第2バッファ手段に一時的に記憶されつつ復号さ
れる第2データストリームに変換するストリーム変換装
置において、前記変換後の第2データストリームを復号
する際に前記第2バッファ手段においてオーバフロー又
はアンダーフローのいずれもが発生しないように前記第
2時間情報を設定するコントローラ等の設定手段と、前
記設定された第2時間情報を多重しつつ前記第1データ
ストリームを当該第2データストリームに変換するコン
トローラ等の変換手段と、を備える。
【0010】請求項1に記載の発明の作用によれば、設
定手段は、変換後の第2データストリームを復号する際
に第2バッファ手段においてオーバフロー又はアンダー
フローのいずれもが発生しないように第2時間情報を設
定する。
【0011】そして、変換手段は、設定された第2時間
情報を多重しつつ第1データストリームを当該第2デー
タストリームに変換する。
【0012】よって、第2データストリームの復号処理
が中断することを防止しつつ、且つ第1データストリー
ムに対して分解処理等を施すことなく簡易な処理で第2
データストリームに変換することができる。
【0013】上記の課題を解決するために、請求項2に
記載の発明は、請求項1に記載のストリーム変換装置に
おいて、前記第2データストリームの転送レートが前記
第1データストリームの転送レートよりも高いと共に、
前記変換手段は、前記第1時間情報に基づいて、前記第
1データストリームを当該第1時間情報を用いて復号す
る時の前記第1バッファ手段内の当該第1データストリ
ームの蓄積量を予測算出するコントローラ等の第1算出
手段と、前記第2時間情報に基づいて、前記第2データ
ストリームを当該第2時間情報を用いて復号する時の前
記第2バッファ手段内の当該第2データストリームの蓄
積量を予測算出するコントローラ等の第2算出手段と、
前記第1バッファ手段内の当該第1データストリームの
蓄積量と前記第2バッファ手段内の当該第2データスト
リームの蓄積量との差が予め設定された所定の閾値以上
となった時、前記第1データストリームに無関係の予め
設定された挿入情報を挿入しつつ前記第1データストリ
ームを前記第2データストリームに変換するコントロー
ラ等の挿入変換手段と、により構成されている。
【0014】請求項2に記載の発明の作用によれば、請
求項1に記載の発明の作用に加えて、第2データストリ
ームの転送レートが第1データストリームの転送レート
よりも高いと共に、変換手段における第1算出手段は、
第1時間情報に基づいて第1データストリームを当該第
1時間情報を用いて復号する時の第1バッファ手段内の
当該第1データストリームの蓄積量を予測算出する。
【0015】これと並行して、変換手段における第2算
出手段は、第2時間情報に基づいて第2データストリー
ムを当該第2時間情報を用いて復号する時の第2バッフ
ァ手段内の当該第2データストリームの蓄積量を予測算
出する。
【0016】そして、挿入変換手段は、第1バッファ手
段内の当該第1データストリームの蓄積量と第2バッフ
ァ手段内の当該第2データストリームの蓄積量との差が
所定の閾値以上となった時、第1データストリームに無
関係の挿入情報を挿入しつつ第1データストリームを第
2データストリームに変換する。
【0017】よって、各バッファ手段の蓄積量の差が所
定の閾値以上となったとき、第1データストリームに無
関係の挿入情報を挿入しつつ変換するので、第1データ
ストリームのデータ内容を変更することなく、且つ第2
バッファ手段におけるオーバフロー又はアンダーフロー
を防止して第1データストリームを第2データストリー
ムに変換することができる。
【0018】上記の課題を解決するために、請求項3に
記載の発明は、請求項2に記載のストリーム変換装置に
おいて、前記第2バッファ手段は、少なくとも前記第2
データストリームに固有のトランスポートバッファ等の
固有バッファ手段を有し、前記閾値は、前記第2バッフ
ァ手段内の当該第2データストリームの蓄積量が前記第
1バッファ手段内の当該第1データストリームの蓄積量
を常に上回るように設定されており、且つ前記固有バッ
ファ手段の最大容量以下であるように構成される。
【0019】請求項3に記載の発明の作用によれば、請
求項2に記載の発明の作用に加えて、第2バッファ手段
は、少なくとも固有バッファ手段を有し、上記閾値は、
第2バッファ手段内の当該第2データストリームの蓄積
量が第1バッファ手段内の当該第1データストリームの
蓄積量を常に上回るように設定されており、且つ固有バ
ッファ手段の最大容量以下であるようにされている。
【0020】よって、第2データストリーム固有の他の
バッファ手段を新たに設ける必要がないと共に、固有バ
ッファ手段におけるオーバフロー又はアンダーフローを
確実に防止しつつ第1データストリームを第2データス
トリームに変換することができる。
【0021】上記の課題を解決するために、請求項4に
記載の発明は、請求項3に記載のストリーム変換装置に
おいて、前記第1バッファ手段に前記第1データストリ
ームを記憶させる際に当該第1バッファ内に予め設定さ
れた未記憶領域が生じるように前記第1時間情報が設定
されていると共に、前記閾値は、前記固有バッファ手段
内の当該第2データストリームの蓄積量が前記第1バッ
ファ手段内の当該第1データストリームの蓄積量を常に
上回るように設定されており、且つ前記固有バッファ手
段の最大容量に前記未記憶領域の容量を加算した値以下
であるように構成される。
【0022】請求項4に記載の発明の作用によれば、請
求項3に記載の発明の作用に加えて、第1時間情報が、
第1バッファ手段に第1データストリームを記憶させる
際に当該第1バッファ内に未記憶領域が生じるように設
定されていると共に、上記閾値は、固有バッファ手段内
の当該第2データストリームの蓄積量が第1バッファ手
段内の当該第1データストリームの蓄積量を常に上回る
ように設定されており、且つ固有バッファ手段の最大容
量に未記憶領域の容量を加算した値以下とされている。
【0023】よって、固有バッファ手段におけるオーバ
フロー又はアンダーフローを確実に防止しつつ第1デー
タストリームを第2データストリームに変換することが
できる。
【0024】上記の課題を解決するために、請求項5に
記載の発明は、請求項2から4のいずれか一項に記載の
ストリーム変換装置において、前記挿入情報は、少なく
とも、新たな前記第2時間情報、前記第2データストリ
ームに含まれるデータの内容を示す内容情報又は0を示
す情報の内のいずれかの情報であるように構成される。
【0025】請求項5に記載の発明の作用によれば、請
求項2から4のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、挿入情報は、少なくとも、新たな第2時間情報、内
容情報又は0を示す情報の内のいずれかの情報であるの
で、第2データストリームの復号の際に影響を与えるこ
となく当該第2データストリームを生成することができ
る。
【0026】上記の課題を解決するために、請求項6に
記載の発明は、請求項5に記載のストリーム変換装置に
おいて、前記第2データストリームにおいて、前記挿入
情報のうち、前記第2時間情報及び前記内容情報の挿入
頻度が予め設定されているとき、前記変換手段は、当該
挿入頻度を満たすように前記第2時間情報及び前記内容
情報を挿入すると共に、前記第2時間情報及び前記内容
情報を挿入すべき位置以外の前記挿入情報を挿入すべき
前記第2データストリーム内の位置に前記0を示す情報
を挿入するように構成される。
【0027】請求項6に記載の発明の作用によれば、請
求項5に記載の発明の作用に加えて、第2データストリ
ームにおいて、挿入情報のうち第2時間情報及び内容情
報の挿入頻度が予め設定されているとき、変換手段は、
当該挿入頻度を満たすように第2時間情報及び内容情報
を挿入すると共に、第2時間情報及び内容情報を挿入す
べき位置以外の挿入情報を挿入すべき第2データストリ
ーム内の位置に0を示す情報を挿入するので、効率的に
第1データストリームを第2データストリームに変換す
ることができる。
【0028】上記の課題を解決するために、請求項7に
記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の
ストリーム変換装置において、前記第1データストリー
ムは、DVDから検出されたMPEG2規格のプログラ
ムストリームであり、前記第2データストリームは前記
MPEG2規格のトランスポートストリームであると共
に、前記変換手段は、前記トランスポートストリームに
おいて不要な前記プログラムストリーム内のデータであ
る不要データを削除しつつ当該プログラムストリームを
前記トランスポートストリームに変換するように構成さ
れる。
【0029】請求項7に記載の発明の作用によれば、請
求項1から6のいずれか一項に記載の発明の作用に加え
て、第1データストリームは、DVDから検出されたM
PEG2規格のプログラムストリームであり、第2デー
タストリームはMPEG2規格のトランスポートストリ
ームであると共に、変換手段は不要データを削除しつつ
当該プログラムストリームをトランスポートストリーム
に変換する。
【0030】よって、DVDから検出されたプログラム
ストリームを効率的にトランスポートストリームに変換
することができる。
【0031】上記の課題を解決するために、請求項8に
記載の発明は、請求項7に記載のストリーム変換装置に
おいて、前記変換手段は、前記不要データに代えて前記
第2バッファ手段におけるアンダーフローを防止するた
めのダミーデータを挿入して前記プログラムストリーム
を前記トランスポートストリームに変換するように構成
される。
【0032】請求項8に記載の発明の作用によれば、請
求項7に記載の発明の作用に加えて、変換手段は、不要
データに代えて第2バッファ手段におけるアンダーフロ
ーを防止するためのダミーデータを挿入してプログラム
ストリームをトランスポートストリームに変換する。
【0033】よって、トランスポートストリームの内容
に影響を与えることなく第2バッファ手段のアンダーフ
ローを防止して当該トランスポートストリームを生成す
ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】次に、本発明に好適な実施の形態
について、図面に基づいて説明する。なお、以下に説明
する実施の形態は、DVDから再生されたPSを、TS
を用いて画像を表示する構成のテレビジョン装置におい
て表示する場合に対して本発明を適用した場合の実施の
形態である。
【0035】(I)前提事項の説明 始めに、具体的な実施の形態について説明する前に、本
発明を説明する上での前提となる基礎的技術について図
1乃至図5を用いて説明する。
【0036】先ず、本発明に係るPS及びTSが含まれ
るMPEG2規格におけるシステムストリームの基本単
位であるPES(Packetized Elementary Stream)パ
ケット(以下、単にパケットと称する。)について図1
(a)を用いてその構造を説明する。
【0037】図1(a)に示すように、パケットPT
は、上述したエレメンタリーストリームをパケット化し
たものであり、PESパケットヘッダ(以下、単にパケ
ットヘッダと称する。)55と、パケットデータ(以
下、単にパケットデータと称する。)56とにより構成
されている。
【0038】ここで、パケットデータ56は、実際に表
示又は出力すべき画像データ又はオーディオデータが含
まれている。
【0039】また、パケットヘッダ55には、パケット
データ56に含まれているデータの種類を示すストリー
ムIDやPTS(Presentation Time Stamp)及びD
TS(Decoding Time Stamp)等が含まれている。
【0040】ここで、DTSはシステムストリームを復
号するためのデコーダ内のバッファから復号されたピク
チャデータが出力される時刻を示す90kHzを単位と
する時間情報であり、PTSは当該ピクチャデータに対
応する画像が実際に表示される時刻を示す90kHzを
単位とする時間情報である。
【0041】このとき、PESパケットデータ56がオ
ーディオデータの時はPTSとDTSは同じ値になるの
で、それらの代表としてPTSのみが含まれる。
【0042】また、PTS及びDTSは、パケットデー
タ56中にアクセスユニット(すなわち、画像情報の場
合は各ピクチャであり、オーディオ情報の場合はAAU
(Audio Access Unit)が相当する。)の先頭が存在
する時のみ当該パケットヘッダ55内に含まれる。
【0043】従って、上記パケットヘッダ55の大きさ
(ビット数)はそれに含まれる上記PTS及びDTS等
のオプション情報の有無によって変化することとなる。
【0044】そして、図1(a)に示すパケットPTが
複数個組み合わされ、更に後述する付加情報が組み合わ
されてMPEG2の上記システムストリームが形成され
る。
【0045】次に、上記システムストリームの一形態で
ある上記PSについて、図1(b)を用いて一般的に説
明する。
【0046】上記PSは、複数個のパックを含んで構成
されており、一のパックPは、図1(b)に示すよう
に、一のパックヘッダ57と、システムヘッダ58と、
複数個の上記パケットPTとから構成されている。
【0047】このうち、パックヘッダ57には、SCR
(System Clock Reference;システム時刻基準参照
値)等が含まれており、少なくとも0.7msecに一回は
PS中に含まれている必要がある。このSCRはそれが
含まれるパックPが復号器内のバッファに到着する時刻
を90kHz単位で記述したものである。
【0048】より具体的に当該SCRについて説明する
と、当該SCRは、夫々のパックPに含まれているデー
タの復号器内のバッファへの入力を開始すべき再生時間
軸上の読み出し開始時刻を示すものである。
【0049】また、パックヘッダ57の大きさは14バ
イトにダミーデータを加算したバイト数となる。
【0050】更に、システムヘッダ58には上記バッフ
ァのサイズ等の情報が含まれており、一のパックP内に
含まれるか否かは任意に設定できるが、含ませる場合に
はパックヘッダ57の直後に合成される。
【0051】次に、図1(b)に示したパックPを複数
個含むPSが上記DVDに記録されている時の当該DV
D上の物理的なフォーマットについて、図2を用いて説
明する。
【0052】図2に示すように、DVD1は、その最内
周部にリードインエリアLIを有すると共にその最外周
部にリードアウトエリアLOを有しており、その間に、
映像情報及び音声情報が、夫々にID(識別)番号を有
する複数のVTS(Video Title Set )3(VTS#1
乃至VTS#n)に分割されて記録されている。この複
数のVTS3と後述するビデオマネージャ2とを合わせ
たものが上記PSに相当する。
【0053】ここで、VTSとは、関連する(それに含
まれる音声情報及び副映像情報の数や、仕様、対応言語
等の属性が同じ)タイトル(映画等の、製作者が視聴者
に提示しようとする一つの作品)を一まとめにしたセッ
ト(まとまり)である。
【0054】また、VTS3が記録されている領域の先
頭には、ビデオマネージャ2が記録される。このビデオ
マネージャ2として記録される情報は、例えば、各タイ
トルのメニューや、違法コピー防止のための情報、又は
夫々のタイトルにアクセスするためのアクセステーブル
等、当該DVD1に記録される映像情報及び音声情報の
全体に係わる管理情報が記録されている。
【0055】次に、一のVTS3は、コントロールデー
タ11を先頭として、夫々にID番号を有する複数のV
OB10に分割されて記録されている。ここで、複数の
VOB10により構成されている部分をVOBセット
(VOBS)という。このVOBセットは、VTS3を
構成する他のデータであるコントロールデータ11と、
映像情報及び音声情報の実体である複数のVOB10の
部分とを区別するために当該実体部分についてVOBセ
ットとしたものである。
【0056】VTS3の先頭に記録されるコントロール
データ11には、複数のセル(セルについては後述す
る。)を組合わせた論理的区分であるプログラムチェイ
ンに関する種々の情報であるPGCI(Program Chain
Information )等の情報が記録されている。また、各V
OB10には、制御情報の他に映像情報及び音声情報の
実体部分(制御情報以外の映像又は音声そのもの)が記
録されている。
【0057】更に、一のVOB10は、夫々にID番号
を有する複数のセル20により構成されている。ここ
で、一のVOB10は、複数のセル20により完結する
ように構成されており、一のセル20が二つのVOB1
0に跨がることはない。
【0058】次に、一のセル20は、夫々にID番号を
有する複数のVOBユニット(VOBU)30により構
成されている。ここで、VOBユニット30とは、映像
情報、音声情報及び副映像情報(映画における字幕等の
副映像の情報をいう。)の夫々を含む情報単位である。
【0059】そして、一のVOBユニット30は、所定
の制御情報が格納されているナビパック41と、映像情
報としてのビデオデータを含むビデオパック42と、音
声情報としてのオーディオデータを含むオーディオパッ
ク43と、副映像情報としてのサブピクチャデータを含
むサブピクチャパック44とにより構成されている。こ
こで、ビデオデータとしては映像データのみが記録さ
れ、オーディオデータとしては音声データのみが記録さ
れている。また、サブピクチャデータとしては副映像と
しての文字や図形等のグラフィックデータの含まれるパ
ケットPTが記録されている。なお、DVD1に記録可
能な音声は8種類であり、記録可能な副映像の種類は3
2種類であることが規格上定められている。
【0060】また、一のVOBユニット30に対応する
再生時間(一のナビパック41と当該一のナビパック4
1に隣接するナビパック41との間に記録されているデ
ータに対応する再生時間)は、0.4秒以上1秒以下の
長さを有するように記録されている。
【0061】ここで、一のVOBユニット30に対応す
る再生時間を0.4秒以上とするのは、再生装置におけ
るPCIバッファの記憶容量を低減させるためであり、
1秒以下とするのは、MPEG2方式の規格上定められ
ているビデオパック42のデコード処理のための許容遅
延時間が1秒とされているからである。従って、ナビパ
ック41は、再生時、0.4秒乃至1秒に1回は必ず検
出されることとなる。
【0062】更に、一のVOBユニット30において、
ナビパック41は必ずその先頭に存在するが、ビデオパ
ック42、オーディオパック43及びサブピクチャパッ
ク44の夫々は、必ずしもVOBユニット30中に存在
する必要はなく、また、存在する場合にもその数や順序
は任意に設定することができる。
【0063】ここで、図2に示すビデオパック42、オ
ーディオパック43及びサブピクチャパック44の夫々
の区分が上述したパックPに相当する。
【0064】また、上記各パックPについては、通常、
当該パックPを更に細分化した記録単位である上記パケ
ットPT毎にビデオデータ、オーディオデータ又はサブ
ピクチャデータが記録されるが、本実施形態におけるD
VD1では、一般に一のパックPが一のパケットPTに
より構成されている。
【0065】更に、一のVOBユニット30に含まれて
いる全てのビデオパック42は一又は複数のGOP(Gr
oup Of Picture)により構成されている。
【0066】ここで、上記各パックの内、ナビパック4
1、ビデオパック42及びオーディオパック43の夫々
について細部構成を説明する。
【0067】先ず、図3(a)に示すように、ナビパッ
ク41は、一のVOBユニット30に必ず一個含まれて
おり、ビデオデータに先立って記述され、再生表示させ
たい映像又は音声等を検索するための検索情報(具体的
には、当該再生表示させたい映像又は音声等が記録され
ているDVD1上のアドレス等)を含むパケットPTで
あるDSIパケット51と、DSIパケット51内のデ
ータに基づいて検索してきた映像又は音声を表示する際
の再生表示制御に関する情報を含むパケットPTである
PCIパケット50とにより構成される。この二つのパ
ケットにおいては、パケットヘッダ55にはPTSもD
TSも記述されていない。
【0068】このとき、各パケットにおけるストリーム
IDは両方とも0xBF(プライベートストリーム2規
格の場合)であり、パケットヘッダ55の後にサブスト
リームIDとして夫々「0x00」及び「0x01」が
記述されており、これによってPCIパケット50かD
SIパケット51かの識別が可能となっている。
【0069】なお、このサブストリームIDは、MPE
G2の規格にはないものであり、DVD独自の規格であ
る。
【0070】また、PCIパケット50内には、視聴者
によって選択される選択項目に対して、その項目が選択
されたときの表示や動作を定義したハイライト情報が含
まれている。このハイライト情報によって、例えば、視
聴者が選択すべき項目を表示した画像(いわゆるメニュ
ー画面)における、項目選択に対する画面表示の変化
や、当該選択に対応して変化すべき表示位置及び選択さ
れた項目に対するコマンド(選択された項目に対して実
行される動作を示す命令)等の設定が行われる。
【0071】ここで、メニュー画面を構成して表示する
ために必要な、枠、選択ボタン等を表示するための画像
情報は、上記の副映像情報であるサブピクチャデータと
して記録されている。
【0072】更に、上記GOPは、MPEG2規格にお
いて定められている単独で再生可能な最小の画像単位で
あり、各GOPの先頭には、当該GOPに含まれるビデ
オデータを表示すべき再生時間軸上の再生時刻を示す上
記PTSが記録されている。
【0073】次に、ビデオパック42について図3
(b)を用いて説明する。
【0074】図3(b)に示すように、ビデオパック4
2にはMPEG2で圧縮されたビデオデータ64が含ま
れている。
【0075】このビデオデータ64としては、一のDV
D1では一種類の画像情報のみが含まれる。
【0076】また、パケットPT内にMPEG2におけ
るI(Intra-coded)ピクチャの先頭がある時、PTS
とDTSがパケットヘッダ55内に含まれている。
【0077】更に、ストリームIDは「0xE0」であ
る。
【0078】なお、図3(b)では、パックヘッダ57
の後にビデオデータ64を含むパケットPTが一個だけ
存在しているが、データレートを調整するためにパケッ
トPTの後にダミーデータ(パディングパケットとも称
する。)を挿入してもよい。この場合、パックヘッダ5
7、パケットPT及び当該ダミーデータの合計が204
8バイトとなる。
【0079】また、このビデオデータ64においては、
当該ビデオデータ64がビデオデータ64用のバッファ
においてオーバフローもアンダーフローも起こさないよ
うにPS内に挿入される。
【0080】次に、オーディオパック43について、図
3(c)を用いて説明する。
【0081】図3(c)に示すように、オーディオパッ
ク43には、AC−3と称される方式で圧縮されたオー
ディオデータ65が含まれている。
【0082】このとき、上述のように、DVD1に記録
可能な音声情報は8種類であり、パケットPT中に上記
AAUの先頭があるとき、PTSがパケットヘッダ55
に記述される。
【0083】又、ストリームIDは「0xBD」(プラ
イベートストリーム1規格の場合)であり、上記サブス
トリームIDは「0x80−0x87」である。このサ
ブストリームIDの下位3ビットによって音声情報のス
トリーム番号が定義される。
【0084】ここで、サブストリームIDを含む4バイ
トはプライベートデータエリアと称され、オーディオデ
ータ65の先頭に記述されており、AC‐3方式の再生
用の情報が含まれている。これらはMPEG2の規格に
ないものであり、DVD1独自の規格である。
【0085】更に、図3(c)ではパックヘッダ57の
後にオーディオデータ65を含むパケットPTが一個だ
け含まれているが、ビデオパック42の場合と同様に、
データレートを調整するためにパケットPTの後にダミ
ーデータを挿入してもよい。この場合、パックヘッダ5
7、パケットPT及び当該ダミーデータの合計が204
8バイトとなる。
【0086】また、このオーディオパック43において
は、オーディオデータ65がオーディオデータ65用の
バッファにおいてオーバフローもアンダーフローも起こ
さないようにPS内に挿入される。
【0087】次に、上述したPSを復号する際に用いら
れる復号器の構成及び動作について、図4を用いて説明
する。
【0088】図4(a)に示すように、PSの復号器D
は、デマルチプレクサ66と、第1バッファ手段として
のビデオバッファ67と、ビデオデコーダ68と、オー
ディオバッファ69と、オーディオデコーダ70とによ
り構成されている。
【0089】次に、動作の概要を説明する。
【0090】デマルチプレクサ66に入力されるPSの
データレートは10.08Mbpsである。
【0091】そして、デマルチプレクサ66でPSから
分離されたビデオパック42が一時的に蓄積されるビデ
オバッファ67の容量は、MPEG2−MP@ML(Ma
inProfile at Main Level)で定められている229
376バイトと付加バッファ8192バイトの和である
237568バイトとなる。
【0092】一方、デマルチプレクサ66でPSから分
離されたオーディオパック43が一時的に蓄積されるオ
ーディオバッファ69の容量は、4096バイトであ
る。
【0093】そして、PSでは、ビデオバッファ67及
びオーディオバッファ69がオーバフローもアンダーフ
ローもしないように上記PTS及びDTSが管理されて
PSとして合成されている。
【0094】次に、図4(b)にビデオバッファ67の
占有量の一例を示す。ここで、図4(b)中、Bsvmax
は蓄積量の最大値、すなわち237568バイトを示し
ている。
【0095】図4(b)に示すように、ビデオバッファ
67には、常に一定のデータレート(DVD1の場合1
0.08Mbps)でデータが入力される。
【0096】なお、図4(b)で平坦になっている部分
はオーディオデータ65を含むパケットPTがある等の
理由により、ビデオバッファ67にビデオデータ64が
入力されない期間を示している。更に、ビデオバッファ
67からのビデオデータ64の出力については、ピクチ
ャ単位で一枚のピクチャ毎に一瞬に出力される。
【0097】次に、上記システムストリームの一形態で
ある上記TSについて、図5を用いて一般的に説明す
る。なお、図5(a)は元のエレメンタリストリームか
ら当該TSが生成される状態を示し、図5(b)は当該
TSの復号に用いられる復号器の概要構成を示すブロッ
ク図である。
【0098】図5(a)に示すように、システムストリ
ームからTSを形成するときには、元のシステムストリ
ームにおけるパケットPTが184バイト毎の部分パケ
ットBPTに分解され、夫々の部分パケットBPTに4
バイトのリンクヘッダ71が付加されて一のTSパケッ
トTPTが形成される。
【0099】そして、188バイトののTSパケットT
PTを一単位として他のシステムストリームから生成さ
れたTSパケットTPTと多重される。
【0100】ここで、夫々のリンクヘッダ71には、P
ID(Packet ID。13ビットのストリーム識別情報
で、該当TSパケットTPTの個別ストリームの識別番
号を示す。)等が含まれる。
【0101】また、これらと共にTS独自のテーブルが
複数個多重される。
【0102】なお、PSが単一のプログラム(ビデオデ
ータ又はオーディオデータを纏めた一つの単位)の伝送
しかできないのに対して、TSは複数のプログラムを一
度に伝送することが可能である。
【0103】上述した複数のテーブルのうち、プログラ
ムアソシエーションテーブル(以下、PAT(Program
Association Table)と称する。)には、あるプログ
ラム番号に対して、対応するプログラムマップテーブル
(以下、PMT(Program Map Table)と称する。)
のPID等が含まれる。PAT自体のPIDは「0x0
0」である。
【0104】一方、PMTは、そのプログラムに含まれ
る映像、音声、付加データのPIDが含まれている。
【0105】そして、これらのテーブルがl84バイト
に満たない時、この後に「0xFF」を必要な数だけ挿
入して合計184バイトにする。
【0106】リンクヘッダ71の後にはアダプテーショ
ンフィールドを挿入することができ、当該フィールドに
はPCR(Program Clock Reference)等が記述され
る。このPCRはPSにおけるSCRに相当するもの
で、そのTSパケットTPTが復号器のバッファに到着
する時刻が90kHz単位及び27MHz単位で記述さ
れている。
【0107】なお、アダプテーションフィールドの後に
パケットPTを挿入することもできる。この場合、当該
パケットPTの長さが184バイトに満たない時には、
アダプテーションデータ中にあるダミーデータで調整さ
れることとなる。
【0108】また、PCRは0.1秒以内に1回以上挿
入されることが規定されている。
【0109】更に、「0」を示すパケット(以下、ヌル
パケットと称する。)は主に転送レートの調整のために
挿入されるもので、ペイロード(TSパケットTPT内
のリンクヘッダ71又はアダプテーションフィールド以
外の実際のデータが記述される部分をいう。)にはヌル
パケットしては意味のあるデータは挿入されない。
【0110】次に、上記TSが用いられるテレビジョン
装置におけるシステム規格について説明する。
【0111】当該システム規格は基本的にはTSの規格
そのままであるが、これに加えて更なる制限がある。す
なわち、 (i)PMTは0.4秒に1回以上挿入されなければな
らない。 (ii)PATは0.1秒に1回以上挿入されなけれぱな
らない。 (iii)パケットPTのペイロードはビデオアクセスユ
ニットの先頭(ピクチャ開始コード、グループ開始コー
ド又はシーケンスヘッダ)で始まらなければならない。 (iv)オーディオデータ65はAC−3方式で圧縮され
ている。このとき、ストリームIDは「0xBD」(プ
ライベートストリーム1の場合)である。 (v)多重レートは、約19.39Mbpsである。
【0112】次に、上記TSが復号される復号器の構成
及び動作について、図5(b)を用いて説明する。
【0113】図5(b)に示すように、当該復号器D’
は、デマルチプレクサ72と、第2バッファ手段及び固
有バッファ手段としてのトランスポートバッファ73及
び76と、ビデオバッファ74と、ビデオデコーダ75
と、オーディオバッファ77と、オーディオデコーダ7
8とにより構成されている。
【0114】次に、動作の概要を説明する。
【0115】デマルチプレクサ72でTSから分離され
たビデオデータが一時的に蓄積されるビデオバッファ7
4の容量は、MPEG2−MP@MLで定められている
229376バイトと付加バッファ10000バイトの
和である239376バイトとなる。
【0116】一方、デマルチプレクサ72でTSから分
離されたオーディオデータが一時的に蓄積されるオーデ
ィオバッファ77の容量は、原則として3584バイト
であるがテレビジョン装置としては厳密には規格化され
ていない。
【0117】そして、TSでは、ビデオバッファ74及
びオーディオバッファ77がオーバフローもアンダーフ
ローもしないようにPTS及びDTSが管理されてTS
として合成されている。
【0118】更に、トランスポートバッファ73及び7
6は、リンクヘッダ71等により生じるデータの偏りを
補償するためのものであり、512バイトと規格されて
いる。
【0119】(II)実施形態 次に、上述した前提事項に基づいて、DVD1から再生
されたPSを、本発明によりTSに変換し、当該TSを
用いて画像等を表示する構成のテレビジョン装置におい
て出力する情報再生装置の実施形態について、図6乃至
図18を用いて説明する。
【0120】始めに、実施形態の情報再生装置の全体構
成について、図6を用いて説明する。
【0121】図6に示すように、実施形態の情報再生装
置Sは、DVD1から再生されたPSをTSに変換して
出力すると共に、当該PSを外部に出力する再生装置R
と、生成されたTSに基づいて当該TSに対応する画像
又は音声を外部に出力するテレビジョン装置TVとによ
り構成されている。
【0122】また、再生装置Rは、DVD1に対して光
ビームを照射し、その反射光に基づいて当該DVD1上
に形成されている情報ピットを検出する検出回路80
と、検出された情報ピットに対応する信号を復調する復
調回路81と、復調された情報に対してエラー訂正を行
いPSを出力するエラー訂正回路82と、本発明に係る
PS/TS変換器84と、により構成されている。
【0123】また、テレビジョン装置TVは、再生装置
Rから再生されたTSをデコードし当該TSに対応する
音声又は画像を外部に出力する図5(b)に示した復号
器D’を含んで構成されている。
【0124】次に、本発明に係る上記PS/TS変換器
84の細部構成及び動作について、図7乃至図18を用
いて説明する。
【0125】始めに、PS/TS変換器84の細部構成
及び概要動作について、図7を用いて説明する。
【0126】図7に示すように、実施形態のPS/TS
変換器84は、復調器85と、抜取回路86と、PLL
(Phase Locked Loop)87と、PESメモリ88
と、リンクヘッダメモリ89と、ヌルパケットメモリ9
0と、PCRメモリ91と、PATメモリ92と、PM
Tメモリ93と、第1算出手段、第2算出手段、挿入変
換手段、設定手段及び変換手段としてのコントローラ9
4と、アドレスバス95と、データバス96と、TSメ
モリ97と、により構成されている。
【0127】この構成において、復調器85は、入力さ
れたPSを復調し、PSクロックPCKを生成して抜取
回路86及びPLL87に出力すると共に、PSに含ま
れる情報に対応するデータPDATAを生成して抜取回
路86に出力する。
【0128】そして、抜取回路86は、PSからTSに
変換するに際して不要なデータをデータPDATAから
後述の動作により抜き取り、対応する各信号をコントロ
ーラ94に出力すると共に、PSクロックPCKから内
部クロックWCKを生成してPESメモリ88に出力す
る。
【0129】一方、PESメモリ88、リンクヘッダメ
モリ89、ヌルパケットメモリ90、PCRメモリ9
1、PATメモリ92及びPMTメモリ93は、後述す
るコントローラ94の動作により、アドレスバス95か
ら出力されるアドレス情報に基づいて各データを一時的
に記憶し、データバス96に出力する。
【0130】このとき、アドレスバス95は、コントロ
ーラ94の制御により、各メモリ間のアドレスの授受を
行い、データバス96は、コントローラ94の制御によ
り、各メモリ間のデータの授受を行う。
【0131】そして、TSメモリ97は、生成されたT
Sを一時的に記憶して、テレビジョン装置TVに対して
当該TSに対応するデータTDATAを出力する。
【0132】これらの動作において、コントローラ94
は、各メモリにおける読み出し及び書き込みを制御信号
Scを用いて制御する。
【0133】なお、図7において、符号「RD」はメモ
リ内容の読み出しのための制御を示し、符号「WE」は
メモリへの書き込みのための制御を示している。
【0134】これらの動作と並行して、PLL87は、
PSクロックPCKからTS用のTSクロックTCKを
生成し、データTDATAと併せてテレビジョン装置T
Vに出力すると共にTSメモリ97に出力する。
【0135】次に、上記抜取回路86の細部動作につい
て、図8乃至図11を用いて説明する。
【0136】図8に示すように、先ず、抜取回路86
は、PSの中からパックヘッダ57と、システムヘッダ
58を捨て去り、パケットPTのみを抜き出す。
【0137】実施形態のテレビジョン装置TVの場合、
ビデオデータ64を含むパケットPT(以下、単にビデ
オパケットと称する。)のペイロードの先頭はピクチャ
の先頭でなくてはならないが、DVD1においては、ビ
デオパケットのペイロードの先頭とピクチャの先頭が一
致していることが保証されるのはVOBU30の単位だ
けであるので、VOBU30以外の他のパケットヘッダ
55は取り去り、VOBU30単位で一つの大きい仮想
的なパケットとする。
【0138】この際、当該パケットの大きさは変化する
ので、パケットヘッダ中のパケット長を示すデータを
「0」(即ち、規定せず。)に書き換える。このとき、
PTS及びDTSは書き換えない。
【0139】また、ビデオデータ64及びオーディオデ
ータ65以外のデータを含む不要なパケットPTも抜取
回路86で除かれる。このとき、複数のオーディオスト
リームがある場合には、そのうちの不要なストリームも
除かれる。この場合、不要なストリームの選択は図示し
ない選択回路によって行われる。
【0140】更に、DVD1上のPSの場合、AC−3
方式のオーディオデータ65を含むオーディオパック4
3におけるパケットヘッダ55の後には上記プライベー
トデータエリアが設けられており、当該エリアには前述
したサブストリームID等の情報が4バイト分記述され
ているが、これは再生装置R以外では不要な情報なので
これも除かれる。
【0141】但し、単に抜き取るだけではパケット長さ
情報と実際のパケットPTの長さが齟齬するので、この
場合はパケットヘッダ55中にダミーデータを設けて調
整する。
【0142】より具体的には、元のパケットヘッダ55
を送出した後に4バイトの「0xFF」を送出し、パケ
ット長さ情報の値に「4」を加算する。
【0143】次に、抜取回路86の具体的な動作につい
て、図9乃至図11のフローチャートを用いて説明す
る。
【0144】抜取回路86においては、先ず、電源ON
又はリセットが為されると(ステップS1)、最初のパ
ックヘッダスタートコード(パックヘッダ57が入力さ
れたことを示すコード)が検出されたか否かが判定され
(ステップS2)、検出されないときは(ステップS
2;False(以下、単にFと示す。))検出される
まで待機し、検出されたときは(ステップS2;Tru
e(以下、単にTと示す。))、そのパックヘッダ57
の中からSCR基礎部及びSCR拡張部を抜き出してこ
れらを正しい順序に並べ替え、SCR信号Sscrとして
コントローラ94に出力する。そして、当該スタートコ
ード及びパックヘッダ57内の残りl0バイトを破棄す
る(ステップS3)。
【0145】次に、その次の4バイトがシステムヘッダ
スタートコード(システムヘッダ58が入力されたこと
を示すコード。具体的には、「0x000001B
B」)かどうかを検出し(ステップS4)、そうでなけ
れば(ステップS4;F)上記スタートコードを含む残
りの2030バイトのデータを破棄して(ステップS
5)初期状態に戻る。これまでのステップS1乃至S5
は、システムヘッダ58を有するパケットPTを検索す
る処理である。この処理により、常にGOPの先頭から
ストリーム変換を開始することができる。
【0146】一方、システムヘッダスタートコードが見
つかると(ステップS4;T)、その旨を示すスタート
信号Sstをコントローラ94に送出すると共に、そのS
CRをSCR信号Sscrとしてコントローラ94に送出
し、当該コントローラ94中のスタートフラグを「HI
GH」にする。
【0147】ここで、SCRを送出するプロトコルは任
意であり、また、当該スタートフラグを「LOW」にす
るタイミングも任意である。例えば、一定のパルス幅を
もってコントローラ94で立ち上がりを検出してもよい
し、レジスタ構成にしてコントローラ94でリセットし
てもよい。
【0148】次に、コントローラ94内の内部レジスタ
のうち、ナビパック検出レジスタを「HIGH」とし、
その後、残りの2030バイトを破棄する(ステップS
6)。
【0149】次に、パックヘッダスタートコードを検出
する(ステップS7)。
【0150】ここで、この時点では必ず当該パックヘッ
ダスタートコードがあるはずなので(ステップS7;
T)、ここはそのまま通過し、SCRを入手してこれを
コントローラ94にSCR信号Sscrとして送出する。
更に、パックヘッダ57の残りの情報10バイトは必要
ないので破棄する(ステップS8)。
【0151】次に、システムヘッダスタートコードが入
力されてきたか否かが検出され(ステップS9)、入力
されてきたときは(ステップS9;T)、このときに検
出されているパックはナビパック41であるので、ナビ
パック検出レジスタを「HIGH」とした後(ステップ
S10)、残りの2030バイトを破棄して(ステップ
S11)ステップS7に戻る。
【0152】一方、ステップS9においてシステムヘッ
ダスタートコードが検出されていないときは(ステップ
S9;F)、次に、ビデオパケットスタートコード(ビ
デオデータ64を含むパケットPTが入力されたことを
示すコード)が検出されたか否かが判定され(ステップ
S12)、検出されたときは(ステップS12;T)、
そのパックPをPESメモリ88に送出し(ステップS
13)ステップS7に戻る。このステップS13の細部
処理については、後程詳述する。
【0153】一方、ステップS12においてビデオパケ
ットスタートコードが検出されないときは(ステップS
12;F)、次に、プライベートストリーム1スタート
コードが検出されたか否かが判定され(ステップS1
4)、検出されているときは(ステップS14;T)、
このパックがAC‐3方式のオーディオデータ43を扱
う場合のみ、データをPESメモリ88に転送する(ス
テップS15)。このステップS15の細部処理につい
ても、後程詳述する。
【0154】更に、プライベートストリーム1スタート
コードも検出されないときは(ステップS14;F)そ
のパックP中の残りデータ2030バイトを破棄して
(ステップS16)ステップS7に戻り、ダミーデータ
を除去しつつ上述した動作を繰り返す。
【0155】次に、ステップS13における処理の細部
を図10を用いて説明する。
【0156】ステップS13では、先ず、ナビパック検
出フラグを検証する(ステップS20)。
【0157】そして、これが「HIGH」であった時は
(ステップS20;T)VOBU30の最初のビデオパ
ック64なので、そのパケットヘッダ55もPESメモ
リ88に伝送する必要があることになる。
【0158】この場合、先ずパケットスタートコードを
PESメモリ88に伝送してから(ステップS21)残
りのパケットヘッダ55を抜取回路86内蔵の図示しな
いRAMに格納する(ステップS22)。このとき、残
りのパケットヘッダ55の大きさはヘッダ長さ情報によ
り簡単に計算できる。
【0159】次にペイロードの大きさを計算する(ステ
ップS23)。これは、具体的には、
【数1】ペイロードの大きさ=(PESパケット長さ情
報の値)−3−(ヘッダ長さ情報の値) により計算できる。この計算後の値は抜取回路86内の
レジスタに格納される。
【0160】次に、抜取回路86内蔵のRAMに入って
いるパケットヘッダ55を、パケット長さ情報を「0」
に書き直した後(ステップS24)PESメモリ88に
伝送する(ステップS25)。
【0161】この後、ペイロードの内容が、ステップS
23で計算した量だけPESメモリ88に伝送される
(ステップS26)。
【0162】そして、PESメモリ88への各データの
伝送が終わったら、伝送したバイト数をパケット長さ信
号Spdlとしてコントローラ94に転送する(ステップ
S27)。このとき、当該伝送したバイト数は、カウン
タ等でカウントしてもよいし、パケット長さ情報により
予め計算しておいてもよい。
【0163】これで所定の転送が終わったので、ナビパ
ック検出フラグを「LOW」として(ステップS2
8)、更にパケット転送信号Spdtをコントローラ94
に出力し(ステップS33)、これにより転送終了をコ
ントローラ94に告知して抜取回路86内蔵のRAMの
ポインタをリセットし(ステップS34)元のメインル
ーチンに戻る。
【0164】一方、ステップS20において、ナビパッ
ク検出フラグが「LOW」のときは(ステップS20;
F)ペイロードだけを伝送すればよいので、先ず、パケ
ットヘッダ55を抜取回路86内蔵のRAMに格納し
(ステップS29)、この内容を使ってペイロードの大
きさを計算し、抜取回路86内蔵のレジスタに格納する
(ステップS30)。
【0165】この後、ペイロードをPESメモリ88に
転送し(ステップS31)、伝送したバイト数をパケッ
ト長さ信号Spdlとしてコントローラ94に転送して
(ステップS32)ステップS33に移行する。
【0166】次に、ステップS15における処理の内容
の細部を図11を用いて説明する。
【0167】ステップS15では、そのパケットが必要
なAC−3方式のストリームかどうかを検証し、当該A
C−3方式のストリームならばダミーデータを付加した
後にPESメモリ88に伝送する。
【0168】先ず、プライベートストリーム1スタート
コードと、残りのパケットヘッダ55、及びその後の4
バイトのデータを抜取回路86内蔵のRAMに格納する
(ステップS35、S36、S37)。
【0169】次にプライベートデータ中のサブストリー
ムIDを検証し、これがAC−3方式のオーディオデー
タ65を示しているか否かを判断する(ステップS3
8)。そして、AC−3方式のオーディオデータ65で
なければ(ステップS38;F)PESメモリ88に伝
送する必要がないので、抜取回路86内臓のRAMのポ
インタをリセットして(ステップS46)元のメインル
ーチンに戻る。
【0170】一方、ステップS38の判定において、そ
れがAC−3方式のオーディオデータ65を示している
場合には(ステップS38;T)、このストリームが複
数あるうちの所望のストリームであるかどうかを検証す
る(ステップS39)。
【0171】そして、所望のストリームでなければ(ス
テップS39;F)同じく内臓RAMのポインタをリセ
ット(ステップS46)してメインルーチンに戻る。
【0172】一方、ステップS39の判定において、A
C−3方式のオーディオデータ65であり、且つ所望の
ストリームであることが確認されたら(ステップS3
9;T)、プライベートヘッダはDVD1特有の情報で
あるので4バイトのダミーデータに書き換え、パケット
ヘッダ長さ情報の値に「4」を加算して同じく書き換え
る(ステップS40)。
【0173】また、ビデオデータ64の場合と同じよう
にペイロードの大きさを計算し、プライベートデータの
分4バイトを引いて抜取回路86内蔵のレジスタに格納
する(ステップS41)。
【0174】この後、抜取回路86内臓のRAMの内容
とペイロードをPESメモリ88に伝送し(ステップS
42、S43)、伝送したバイト数をパケット長さ信号
Spdlとしてコントローラ94に転送する(ステップS
44)。
【0175】これで所定の転送が終わったので、パケッ
ト転送信号Spdtをコントローラ94に出力し(ステッ
プS45)、これにより転送終了をコントローラ94に
告知して抜取回路86内蔵のRAMのポインタをリセッ
トし(ステップS46)元のメインルーチンに戻る。
【0176】ここで、PESメモリ88はいわゆるFI
FO(First In First Out)動作を行う。
【0177】こののPESメモリ88は、パック単位で
動作するので、その容量は4kバイト程度あればよい。
【0178】また、TSにおけるリンクヘッダ71、ヌ
ルパケット、PCRパケット、PAT及びPMTの5種
類のTSパケットTPTの中身はほとんどのビットが固
定なので、いったん雛形を作って各RAM(リンクヘッ
ダメモリ89、ヌルパケットメモリ90、PCRメモリ
91、PATメモリ92及びPMTメモリ93)に入力
しておき、適宜変更して必要な場所に多重する。このと
き、各RAMの入力、変更はコントローラ94がデータ
バス96を経由して行う。
【0179】ここで、夫々のRAMに入力されるTSパ
ケットTPTの値の例を具体的に示す。
【0180】始めに、リンクヘッダメモリ89に入力さ
れるリンクヘッダ71を含むTSパケットTPTの値の
例を以下の表に示す。
【0181】
【表1】
【0182】このリンクヘッダメモリ89は、ダミーデ
ータに対応するように形成されるので、読み出すバイト
数はダミーデータの量に依存する。
【0183】すなわち、ペイロードが184バイトでダ
ミーデータがないときは、最初の4バイトのみを読み出
す。この場合、アダプテーションフィールドコントロー
ル(Adaptation Field Control)は「01」となる。
【0184】また、ペイロードが183バイトで1バイ
トのダミーデータが必要な時は、最初の5バイトを読み
出す。この場合、アダプテーションフィールドコントロ
ールは「11」となり、アダプテーションフィールドレ
ングス(Adaptation FieldLength)は「0x00」とな
る。
【0185】更に、ペイロードが182バイトで2バイ
トのダミーデータが必要な時は、最初の6バイトを読み
出す。この場合、アダプテーションフィールドコントロ
ールは「11」、アダプテーションフィールドレングス
は「0x01」となる。
【0186】最後に、ペイロードが1バイトから181
バイトまでのときは、188バイトからペイロードのバ
イト数を引いた量だけ読み出す。この場合、アダプテー
ションフィールドコントロールは「11」、アダプテー
ションフィールドレングスは183バイトからペイロー
ドのバイト数を引いた値となる。
【0187】また、PIDの値はエレメンタリーストリ
ームの種類による。
【0188】本実施形態のテレビジョン装置TVの場
合、プログラム番号を4ビット左にシフトしたものを基
礎PIDとすると、ビデオは(基礎PID+0x000
1)、オーディオは(基礎PID+0x0004)と定
義されている。ここでは図示しない選沢回路によって選
ばれるプログラム番号によってPIDを作る。
【0189】ランダムアクセスインジケータ(Random
Access Indicator)は、GOPの先頭のビデオパケッ
トでは「1」とする。
【0190】次に、ヌルパケットメモリ90に入力され
るヌルパケットを含むTSパケットTPTの値の例を以
下の表に示す。
【0191】
【表2】
【0192】ヌルパケットのPIDは「0x1FFF」
である。
【0193】データバイトは、何が入ってもよいので、
特に転送せずにRAMにデフォルトで入っている値その
ままを用いてもよい。
【0194】更に、PCRメモリ91に入力されるPC
Rパケットを含むTSパケットTPTの値の例を以下の
表に示す。
【0195】
【表3】
【0196】実施形態のテレビジョン装置TVでは、P
CRパケットのPIDは、ビデオの場合と同じで、(基
礎PID+0x0001)とされている。
【0197】また、PCRの値は、SCRを基礎に、こ
のパケットを伝送する直前に計算され、書き換えられ
る。
【0198】更に、このパケットはPCRを伝送するこ
とだけが目的なので、ペイロードは持っていない。
【0199】更にまた、一番最初のPCRパケットで
は、不連続インジケータ(Discontinuity Indicator)
は「1」とする必要がある。
【0200】更に、PATメモリ92に入力されるPA
Tを含むTSパケットTPTの値をの例以下の表に示
す。
【0201】
【表4】
【0202】PATのPIDは「0x0000」とされ
ている。また、最後に、PMTメモリ93内に入力され
るPMTを含むTSパケットTPTの値の例を以下の表
に示す。
【0203】
【表5】
【0204】PMTのPIDは(基礎PID+0x00
00)とすることが規定されている。
【0205】また、ディスクリプタ(Descriptor)は、
プログラム情報に関るものがプログラム識別子とプログ
ラムスムージングバッファディスクリプタであり、エレ
メンタリーストリーム情報に関するものが、ビデオにつ
いてはデータストリームアサインメントディスクリプタ
であり、オーディオについてはオーディオエレメンタリ
ーストリーム識別子とAC−3オーディオディスクリプ
タである。
【0206】次に、PS/TS変換器84におけるコン
トローラ94の動作について図12乃至図18を用いて
詳述する。当該コントローラ94は、主に上記六つのメ
モリを適宜更新して、それらを切り換えてデータをTS
メモリ97にDMA(ダイレクトメモリアクセス)転送
する等の動作を行う。
【0207】なお、以下の説明では、アルゴリズムの簡
単化のために、PSのパックPの単位で処理が完結する
場合について説明する。
【0208】また、PTS及びDTSの付け替えは行わ
ず、SCRは極力変えることなくPCRに変換すること
とする。
【0209】一般に、PSからTSに変換すると転送レ
ートは上がる。これは、TSでは184バイトという小
さい単位につき4バイトのヘッダを加算するからであ
る。
【0210】ここで、TSの転送レートの最低値は、概
略、
【数2】 転送レートの最低値=(PSの転送レート)×(188/184)+(PAT 、 PMTなどの転送レート)−(パックヘッダ57の転送 レート) となる。
【0211】以下の説明では、この式によって計算され
るレート以上のどのような転送レートにも対応できるア
ルゴリズムについて述べることとする。
【0212】先ず、図12(a)はDVD1のパック単
位のビデオバッファ67又はオーディオバッファ69の
占有率の例である。
【0213】この例では、復号器Dの各バッファはパッ
クPのデータを読み込みつつ、ピクチャデータを出力し
ている。
【0214】前述したように、ピクチャデータの出力は
一瞬にして行われている。
【0215】本実施形態では、PTS及びDTSを付け
替えないで、且つSCRもなるべく変化させずにPCR
に変換するので、変換したTSのバッファ(復号器D’
内のトランスポートバッファ73又は76、ビデオバッ
ファ74又はオーディオバッファ77を合わせた仮想的
なバッファ)の蓄積量がPSのバッファ(上記ビデオバ
ッファ67又はオーディオバッファ69の仮想的なバッ
ファ)の蓄積量を下回るとTSのバッファにおいてアン
ダーフローが生じる可能性がある。
【0216】例えば、図12(b)に示す例では、TS
のパケットの挿入方法を誤ったためにTSのバッファに
おいてアンダーフローが生じている。即ち、TS及びP
Sにおける各ピクチャが出力されるタイミングが把握で
きない時は常にアンダーフローの可能性が存在する。
【0217】そこで、本実施形態では、TSのバッファ
蓄積量が常にPSのバッファ蓄積量を上回るように制御
する。
【0218】前述したようにTSの転送レートはPSの
転送レートよりも高くなるが、このことは最初のTSパ
ケットTPTをPSにおけるパケットPTの前(又は同
時)に挿入することに他ならない。
【0219】しかしながら、TSパケットTPTをPS
におけるパケットPTの前(又は同時)に挿入すると、
今度は、図13(a)に示すように、TSバッファにお
けるオーバフローを起こす可能性が出てくる。
【0220】そこで、本実施形態では、各バッファの蓄
積量の差に対応してTSに上記ヌルパケットを挿入する
ことで双方の蓄積量の増加レートを整合させる。この点
について、図13(b)を用いて説明する。
【0221】前述したように、各バッファの蓄積量につ
いては、常にTSのバッフ蓄積量がPSのバッファ蓄積
量を下回らないようにしなければならない。
【0222】一方、挿入したヌルパケットの直後にダミ
ーデータを含んだTSパケットTPTが挿入されている
ときには、TSのデータ入力は最大でほぼ二パケットの
期間行われない。
【0223】そして、この場合にも上記の条件(TSの
バッフ蓄積量がPSのバッファ蓄積量を下回らないよう
にする。)を満足させるためには、図13(b)におい
て、
【数3】 Bx≧(Rps/Rts)×(188×2)(バイト) である必要がある。但し、上式において、Bxは各スト
リームにおいて、一のパケットが送出された後の各バッ
ファの蓄積量の差であり、Rps及びRtsは夫々TS及び
PSの転送レートである。
【0224】この条件を満たすように上記ヌルパケット
を挿入すれば、2つのストリームのバッファ蓄積量の差
は常にBx以内に収まる。
【0225】しかしながら、このように構成してもバッ
ファ蓄積量の差は最大でBxだけ生じるので、未だにオ
ーバフローしてしまう可能性は残っている。
【0226】ここで、このバッファ蓄積量の差の最大量
BxがTS固有の上記トランスポートバッファ73及び
74の容量を超えなければオーバフローは起こらない。
ここで、トランスポートバッファ73及び74の容量は
上述のように夫々512バイトと定められているから、
結局、
【数4】(Rps/Rts)×(188×2)(バイト)≦
Bx≦512バイト を満たせば良いことになる。
【0227】ここで、本実施形態でDVD1を再生する
再生装置Rをテレビジョン装置TVに接続する場合を考
えると、Rps=10.08Mbps、Rts=l9.39M
bpsであるから、
【数5】 (10.08/19.39)×188×2≒196 から、196バイト≦Bx≦512バイトとなるように
制御すればよいこととなる。
【0228】ところで、PSのデータを作る際、バッフ
ァ制御に安全帯を設けることもよく行われる。
【0229】これは、バッファの上位と下位に所定のマ
ージンを設け、その範囲の中てバッファ占有率を決める
ものである。この場合は上記Bxをその分だけ広く設定
することができる。
【0230】すなわち、上側マージンをBmuとし、下側
マージンををBmlとすると、
【数6】(Rps/Rts)×(188×2)(バイト)−
Bml≦Bx≦512バイト+Bmu となるように制御すればよい。
【0231】即ち、上記再生装置Rとテレビジョン装置
TVの場合は、
【数7】196−Bml≦Bx(バイト)≦512+Bmu となる。
【0232】ここで、上述のように、PSのパックPの
単位で処理を完結させるために、その単位のパケットP
Tのデータが184バイトで割り切れない場合、最後の
TSパケットTPTにはダミーデータを入れて調整す
る。
【0233】また、ナビパック41があった位置など、
空き領域がTSの転送レートで188バイト以上あると
きは、ヌルパケットを挿入して転送レートを調整する。
【0234】例えば、DVD1のような可変レートのP
Sの場合、パックPの単位でバッファ入力待ちが発生す
る場合があるが、このような場合も184バイト以上の
場合は、ヌルパケットで調整し、固定レートのTSとな
るようにする。
【0235】この際、前述したようにTSはPSよりも
パックPの単位で早く送出し始めなければならないの
で、空きが184バイト以内になるとそこからTSパケ
ットTPTを挿入し始める。
【0236】更に、前述したように、TSでは種々の付
加情報を多重する必要がある。例えば、実施形態のテレ
ビジョン装置TVの場合は上記PAT、PMT及びPC
Rパケットがこれに当たる。これらは夫々0.1秒、
0.4秒及び0.1秒ごと以上の頻度で挿入されている
必要がある。
【0237】これを満たすために、夫々予め設定された
所定の頻度毎にヌルパケットをこれらの情報に置き換え
る。これは、ヌルパケットを挿入する際、これと付加情
報を切り替えて挿入するようにすればよい。
【0238】これは例えば、PAT及びPCRパケット
については直前に挿入した時から50msec、PMTにつ
いては前に挿入した時から200msec、夫々計時してお
き、その時間を過ぎた最初のヌルパケットを夫々の情報
に置き換えればよい。この時間の計測はPCRを求める
過程で簡単に行うことができる。
【0239】ここで、復号器D’においては、これらの
情報が来るまでは正しいデコードが行えないので、実施
形態のPS/TS変換器84が動作し始める時には、エ
レメンタリーストリームを出力する前に必ずこれらの情
報を挿入しておかなくてはならない。
【0240】一方、上記コントローラ94には、次の9
個のレジスタを内部に備えている。
【0241】すなわち、SCR1レジスタと、SCR2
レジスタと、PCRレジスタと、PDLEN(Packet
Data Length)レジスタと、PSバッファレジスタと、
TSバッファレジスタと、PCR間隔レジスタと、PA
T間隔レジスタと、PMT間隔レジスタとを備えてい
る。
【0242】このとき、SCR1レジスタ及びSCR2
レジスタには、PSのSCRの値が格納される。
【0243】また、PCRレジスタにはその時に最後に
挿入されたTSパケットTPTの次のTSパケットTP
TのPCRの値が格納される。
【0244】更に、PDLENレジスタにはPSにおけ
る送出すべきデータの長さが格納される。
【0245】また、PSバッファレジスタ及びTSバッ
ファレジスタには、夫々PSのバッファの蓄積量及びT
Sのバッファの蓄積量のその時点での予測値(夫々SC
R又はPCRに基づく予測値)が格納される。
【0246】最後に、PCR間隔レジスタ、PAT間隔
レジスタ及びPMT間隔レジスタには、夫々その時点で
最後に挿入されたPCRパケット、PAT又はPMTの
値が格納される。
【0247】次に、コントローラ94の具体的な動作に
ついて、図14乃至図16のフローチャートを用いて説
明する。
【0248】始めに、コントローラ94の初期化時の動
作について図14に示すフローチャートを用いて説明す
る。
【0249】図14に示すように、コントローラ94の
初期化時においては、先ず、電源のON又はリセット後
(ステップS1)、全ての内部のレジスタの初期化を行
い(ステップS51)、夫々のRAMに夫々の情報に関
する上記雛形を記録させる(ステップS52)。
【0250】この後、抜取回路84をリセットし(ステ
ップS53)、次に、ナビパック41内のスタートコー
ドが入力されたか否かを抜取回路86からのスタート信
号Sstに基づいて判定する(ステップS54)。そし
て、スタート信号Sstが入力されない時は(ステップS
54;F)そのまま待機し、入力された時は(ステップ
S54;T)ナビパック41を検出したとしてその中の
SCRをSCR信号Sscrとして受け取ってSCR1レ
ジスタとPCRレジスタに夫々入力してから(ステップ
S56)、PATメモリ92に記憶されている情報をT
Sメモリ97にDMA転送してその時のPCRをPAT
間隔レジスタに格納する(ステップS57)。その後、
PCRレジスタの値を時間Ttspだけ増加させる(ステ
ップS58)。
【0251】次に、PMTメモリ93に記憶されている
情報をTSメモリ97にDMA転送してその時のPCR
をPMT間隔レジスタに格納する(ステップS59)。
その後、PCRレジスタの値を時間Ttspだけ増加させ
る(ステップS60)。
【0252】ここで、時間TtspはTSパケットTPT
を1パケット送信する時間を90kHzで計測したもの
であり、以下のように求まる。
【0253】
【数8】Ttsp=(188×8)×90000/Rts
【0254】なお、この値は普通割り切れないので、例
えば浮動小数点で持っておき、増分するたびに切り捨て
又は四捨五入を行うように構成することができる。
【0255】そして、この時点のPCRレジスタの値で
PCRメモリ91を書き換え(ステップS61)、PC
Rパケットを転送する。その時のPCRをPCR間隔レ
ジスタに格納する(ステップS62)。その後、PCR
レジスタの値を時間Ttspだけ増加させ(ステップS6
3)、次のメインルーチンに移行する。
【0256】次に、コントローラ94における処理のメ
インルーチンについて図15を用いて説明する。
【0257】図15に示すように、上述した初期化が終
了すると、次に、上記SCR信号Sscrに基づいて次の
SCRの値を取り込み(ステップS65)、これをSC
R2レジスタに取り込む(ステップS66)。
【0258】この時点で、SCR1はナビパック41の
スタートの時間、SCR2はその終了の時間を夫々概賂
表わすこととなる。
【0259】次に、パケット転送信号Spdtを確認する
(ステップS69)。
【0260】スタート信号Sstが入力された直後のパッ
クPはナビパック41であり、この時点ではパケット転
送信号Spdtは「HIGH」になっていない(ステップ
S69;F)。
【0261】従って、次に、PCRレジスタの値とSC
R2レジスタの値との差が上記時間Ttsp以上か否かを
判定し(ステップS82)、その差が時間Ttsp以上で
ある時は(ステップS82;T)、PCRレジスタの値
がSCR2レジスタの値を超えない範囲で情報パケット
のTSメモリ97への転送を行い(ステップS83)、
PCRレジスタの値を上記時間Ttspだけ増分して(ス
テップS84)、再度ステップS82に戻って今までの
動作を繰り返す。
【0262】一方、ステップS82の判定において、P
CRレジスタの値とSCR2レジスタの値との差が上記
時間Ttsp未満であるときは(ステップS82;F)、
SCR2レジスタの内容をSCR1レジスタにコピーし
(ステップS85)、元のステップS65に戻って以上
の動作を繰り返す。
【0263】ここで、情報パケットとは、上記PCRパ
ケット、PAT、PMT又はヌルパケットを示す。
【0264】一方、ステップS67の判定において、パ
ケット転送信号Spdtが「HIGH」のときは(ステッ
プS69;T)、有効なデータがPESメモリ88に転
送されたバイト数がパケット長さ信号Spdlとして抜取
回路86から送信されてくるので、これをPDLENレ
ジスタに格納する(ステップS68)。
【0265】次に、PDLENレジスタの値が184バ
イト以上か否かが判定され(ステップS69)、184
バイト以上である時は(ステップS69;T)、先ずP
Sのバッファの蓄積量を計算してPSバッファレジスタ
に格納する(ステップS70)。
【0266】この値は、
【数9】PSバッファレジスタ=Rps×(PCR−SC
R1)/90000 として算出できる。
【0267】次に、TSバッファレジスタとPSバッフ
ァレジスタの差を求める(ステップS71)。この差が
前述の閾値Bxよりも大きければ(ステップS71;
T)上記情報パケットをTSメモリ97に転送し(ステ
ップS77)、ステップS76へ移行する。
【0268】一方、ステップS71の判定において、T
SバッファレジスタとPSバッファレジスタの差が閾値
Bxよりも大きけくなければ(ステップS71;F)、
リンクヘッダメモリ89の内容をリンクヘッダ71を送
出するように書き直してこれを4バイト転送し(ステッ
プS72)、PESメモリ88の内容を184バイト転
送する(ステップS73)。
【0269】この後、TSバッファレジスタの値を18
4バイト分増分し(ステップS74)、PDLENレジ
スタの値を184バイト分減じる(ステップS75)。
【0270】その後、PCRレジスタの値を上記時間T
tsp分だけ増分して(ステップS76)上記ステップS
69に戻る。
【0271】一方、ステップS69の判定において、P
DLENレジスタの値が184バイト未満である時は
(ステップS69;F)、リンクヘッダメモリ89の内
容をダミーデータを送出するように書き直し、その後、
ダミーデータを含んだバイト数分だけ転送される(ステ
ップS78)。
【0272】この時の転送バイト数は、
【数10】 転送バイト数=4+184−(PDLENレジスタの
値) から求まる。
【0273】この後、PESメモリ88の内容をPDL
ENレジスタで示される分だけ転送することによって
(ステップS79)、結果的に188バイトのTSパケ
ットTPTが転送できることになる。
【0274】その後、PCRレジスタが上記時間Ttsp
だけ増分され(ステップS80)、パックP中の有効な
内容は全て転送されたのでTSバッファレジスタの内容
をリセットする(ステップS81)。
【0275】なお、この後にはダミーパケットがある可
能性があるが、この場合、次のSCR(SCR2)がこ
の時点のPCRよりも十分大きな値となっているので、
前述のアルゴリズムで情報パケットを挿入する。
【0276】次に、ステップS77及びS83の情報パ
ケットの送出について、図16を用いて説明する。ここ
で、当該情報パケットは間隔計算用のレジスタの値によ
って当該情報パケットのうち一つが選択されて挿入され
る。
【0277】すなわち、ステップS77及びS83の情
報パケットの送出においては、先ず、PCRレジスタと
PCR間隔レジスタの値の差を検出し(ステップS9
0)、その差が50msec分、すなわち、
【数11】90000×0.05=4500
【0278】以上となると(ステップS90;T)、次
に、PCRメモリ91の内容を一のPCRパケットを送
出するように書き換えて(ステップS95)、当該PC
Rメモリ91の内容を188バイト分TSメモリ97に
送出し(ステップS92)、PCR間隔レジスタの値を
その時のPCRレジスタの値に書き換えて(ステップS
93)元のメインルーチンに戻る。
【0279】一方、ステップS90の判定において、P
CRレジスタとPCR間隔レジスタの値の差が「450
0」未満の時は、次に、PCRレジスタとPAT間隔レ
ジスタの値の差を検出し(ステップS94)、その差が
50msec分、すなわち、「4500」以上となると
(ステップS94;T)、次に、PATメモリ92の内
容を一のPATを送出するように書き換えて(ステップ
S95)、当該PATメモリ92の内容を188バイト
分TSメモリ97に送出し(ステップS96)、PAT
間隔レジスタの値をその時のPCRレジスタの値に書き
換えて(ステップS97)元のメインルーチンに戻る。
【0280】一方、ステップS94の判定において、P
CRレジスタとPAT間隔レジスタの値の差が「450
0」未満の時は(ステップS94;F)、次に、PCR
レジスタとPMT間隔レジスタの値の差を検出し(ステ
ップS98)、その差が0.2秒分、すなわち、
【数12】90000×0.2=18000
【0281】以上となると(ステップS98;T)、次
に、PMTメモリ93の内容を一のPMTを送出するよ
うに書き換えて(ステップS99)、当該PMTメモリ
93の内容を188バイト分TSメモリ97に送出し
(ステップS100)、PMT間隔レジスタの値をその
時のPCRレジスタの値に書き換えて(ステップS10
1)元のメインルーチンに戻る。
【0282】次に、ステップS98の判定において、P
CRレジスタとPMT間隔レジスタの値の差が「180
00」未満の時は(ステップS98;F)、ヌルパケッ
トメモリ90の内容を一のヌルパケットを送出するよう
に書き換えて(ステップS102)、当該ヌルパケット
を188バイト分TSメモリ97に送出し(ステップS
103)、元のメインルーチンに戻る。
【0283】
【実施例】次に、上述したアルゴリズムで生成したTS
の形態を模式的に図17に示す。
【0284】図17に示すように、PSにおけるナビパ
ック41に対応する位置にはPAT及びPMT等の情報
パケットが置かれ、エレメンタリーパックの部分には、
TSとしての実際のデータ又はダミーデータ或いはヌル
パケットが挿入されることとなる。
【0285】このとき、トランスポートバッファ73又
は74内の蓄積量は、情報パケットの間では「0」のま
まであり、ヌルパケット又はダミーデータ以外のタイミ
ングで増加することとなる(図17内グラフ実線参
照)。また、ビデオバッファ67の蓄積量はPSのエレ
メンタリーパックが開始されるタイミングから徐々に単
純増加することとなる(図17内グラフ一点鎖線参
照)。
【0286】なお、図18は、実際に実施形態のPS/
TS変換を行った場合のトランスポートバッファ73及
び74の蓄積量の変化(実線)及びビデオバッファ67
の蓄積量の変化(破線)を示す。
【0287】このグラフから明らかなように、トランス
ポートバッファ73及び74の蓄積量がビデオバッファ
67の蓄積量を常に上回りつつオーバフロー又はアンダ
ーフローも起こすことなく変化する。
【0288】以上説明したように、実施形態のPS/T
S変換器84の動作によれば、TSの復号処理が中断す
ることを防止しつつ、且つPSに対して分解処理等を施
すことなく簡易な処理でPSをTSに変換することがで
きる。
【0289】また、各バッファの蓄積量の差が閾値Bx
以上となったとき、PSに無関係のダミーデータ等を挿
入しつつ変換するので、PSのデータ内容を変更するこ
となく、且つトランスポートバッファ73又は74にお
けるオーバフロー又はアンダーフローを防止して第PS
をTSに変換することができる。
【0290】更に、上記閾値Bxが、トランスポートバ
ッファ73又は74内の当該TSの蓄積量がビデオバッ
ファ67内の当該PSの蓄積量を常に上回るように設定
されており、且つトランスポートバッファ73又は74
の最大容量以下とされているので、トランスポートバッ
ファ73又は74におけるオーバフロー又はアンダーフ
ローを確実に防止しつつPSをTSに変換することがで
きる。
【0291】更にまた、上記閾値Bxをトランスポート
バッファ73又は74の最大容量に上下のマージンの容
量を加算した値以下とした場合には、トランスポートバ
ッファ73又は74におけるオーバフロー又はアンダー
フローを確実に防止しつつPSをTSに変換することが
できる。
【0292】また、情報パケットが、少なくとも、PC
Rパケット、PAT、PMT又はヌルパケットの内のい
ずれかの情報であるので、TSの復号の際に影響を与え
ることなく当該TSを生成することができる。
【0293】更に、TSにおいて、情報パケットのうち
PCRパケット、PAT及びPMTの挿入頻度が予め設
定されているとき、当該挿入頻度を満たすようにPCR
パケット、PAT及びPMTを挿入すると共に、PCR
パケット、PAT及びPMTを挿入すべき位置以外に情
報パケットを挿入すべきTS内の位置にヌルパケットを
挿入するので、効率的にPSをTSに変換することがで
きる。
【0294】また、ダミーデータを挿入してPSをTS
に変換するので、TSの内容に影響を与えることなくト
ランスポートバッファ73又は74のアンダーフローを
防止して当該TSを生成することができる。
【0295】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、第2データストリームの復号処理が中断
することを防止しつつ、且つ第1データストリームに対
して分解処理等を施すことなく簡易な処理で第1データ
ストリームを第2データストリームに変換することがで
きる。
【0296】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
に記載の発明の効果に加えて、各バッファ手段の蓄積量
の差が所定の閾値以上となったとき、第1データストリ
ームに無関係の挿入情報を挿入しつつ変換するので、第
1データストリームのデータ内容を変更することなく、
且つ第2バッファ手段におけるオーバフロー又はアンダ
ーフローを防止して第1データストリームを第2データ
ストリームに変換することができる。
【0297】請求項3に記載の発明によれば、請求項2
に記載の発明の効果に加えて、第2バッファ手段内に少
なくとも固有バッファ手段を有し、上記閾値が第2バッ
ファ手段内の当該第2データストリームの蓄積量が第1
バッファ手段内の当該第1データストリームの蓄積量を
常に上回るように設定されており、且つ固有バッファ手
段の最大容量以下であるようにされているので、第2デ
ータストリーム固有の他のバッファ手段を新たに設ける
必要がないと共に、固有バッファ手段におけるオーバフ
ロー又はアンダーフローを確実に防止しつつ第1データ
ストリームを第2データストリームに変換することがで
きる。
【0298】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
に記載の発明の効果に加えて、上記閾値が、固有バッフ
ァ手段内の当該第2データストリームの蓄積量が第1バ
ッファ手段内の当該第1データストリームの蓄積量を常
に上回るように設定されており、且つ固有バッファ手段
の最大容量に未記憶領域の容量を加算した値以下とされ
ているので、固有バッファ手段におけるオーバフロー又
はアンダーフローを確実に防止しつつ第1データストリ
ームを第2データストリームに変換することができる。
【0299】請求項5に記載の発明によれば、請求項2
から4のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、挿
入情報が、少なくとも、新たな第2時間情報、内容情報
又は0を示す情報の内のいずれかの情報であるので、第
2データストリームの復号の際に影響を与えることなく
当該第2データストリームを生成することができる。
【0300】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
に記載の発明の効果に加えて、第2データストリームに
おいて、挿入情報のうち第2時間情報及び内容情報の挿
入頻度が予め設定されているとき、当該挿入頻度を満た
すように第2時間情報及び内容情報を挿入すると共に、
第2時間情報及び内容情報を挿入すべき位置以外に挿入
情報を挿入すべき第2データストリーム内の位置に0を
示す情報を挿入するので、効率的に第1データストリー
ムを第2データストリームに変換することができる。
【0301】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
から6のいずれか一項に記載の発明の効果に加えて、第
1データストリームは、DVDから検出されたMPEG
2規格のプログラムストリームであり、第2データスト
リームはMPEG2規格のトランスポートストリームで
あると共に、変換手段は不要データを削除しつつ当該プ
ログラムストリームをトランスポートストリームに変換
するので、DVDから検出されたプログラムストリーム
を効率的にトランスポートストリームに変換することが
できる。
【0302】請求項8に記載の発明によれば、請求項7
に記載の発明の効果に加えて、不要データに代えてダミ
ーデータを挿入してプログラムストリームをトランスポ
ートストリームに変換するので、トランスポートストリ
ームの内容に影響を与えることなく第2バッファ手段の
アンダーフローを防止して当該トランスポートストリー
ムを生成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パケット及びパックの構成を示す図であり、
(a)はパケットの構成を示す図であり、(b)はパッ
クの構成を示す図である。
【図2】DVD上のPSの物理フォーマットを示す図で
ある。
【図3】PSの各パックの構造を示す図であり、(a)
はナビパックの構造を示す図であり、(b)はビデオパ
ックの構造を示す図であり、(c)はオーディオパック
の構造を示す図である。
【図4】PSの復号器を示す図であり、(a)は概要構
成ブロック図であり、(b)はバッファの蓄積量の変化
を示すグラフである。
【図5】TSを説明する図であり、(a)はTSの構成
を示す図であり、(b)はTSの復号器を示す概要構成
ブロック図ある。
【図6】実施形態の情報再生装置の概要構成を示すブロ
ック図である。
【図7】実施形態のPS/TS変換器の概要構成を示す
ブロック図である。
【図8】変換動作の概要を示す図である。
【図9】抜取回路の全体動作を示すフローチャートであ
る。
【図10】抜取回路におけるビデオパックの処理を示す
フローチャートである。
【図11】抜取回路におけるオーディオパックの処理を
示すフローチャートである。
【図12】変換動作を示す図(I)であり、(a)はビ
デオバッファの蓄積量の変化を示す図であり、(b)は
TSバッファにおいてアンダーフローを起こしているこ
とを示す図である。
【図13】変換動作を示す図(II)であり、(a)はT
Sバッファにおいてオーバーフローを起こしていること
を示す図であり、(b)は本発明によるTSバッファと
PSバッファの蓄積量の変化を示す図である。
【図14】コントローラにおける初期化処理を示すフロ
ーチャートである。
【図15】コントローラにおける全体処理を示すフロー
チャートである。
【図16】コントローラにおける情報パケット送出処理
を示すフローチャートである。
【図17】本発明によるPSとTSの関係を示す図であ
る。
【図18】TSバッファの蓄積量の変化とPSバッファ
の蓄積量の変化を示す実験結果である。
【符号の説明】
1…DVD 2…ビデオマネージャ 3…VTS 10…VOB 11…コントロールデータ 20…セル 30…VOBユニット 41…ナビパック 42…ビデオパック 43…オーディオパック 44…サブピクチャパック 55…パケットヘッダ 56…パケットデータ 57…パックヘッダ 58…システムヘッダ 62…PCIパケット 63…DSIパケット 64…ビデオデータ 65…オーディオデータ 66、72…デマルチプレクサ 67、74…ビデオバッファ 68、75…ビデオデコータ 69、77…オーディオバッファ 70、78…オーディオデコータ 71…リンクヘッダ 73、74…トランスポートバッファ 80…検出回路 81…復調回路 82…エラー訂正回路 83、D、D’…復号器 84…PS/TS変換器 85…復調器 86…抜取回路 87…PLL 88…PESメモリ 89…リンクヘッダメモリ 90…ヌルパケットメモリ 91…PCRメモリ 92…PATメモリ 93…PMTメモリ 94…コントローラ 95…アドレスバス 96…データバス 97…TSメモリ R…再生装置 TV…テレビジョン装置 PS…プログラムストリーム TS…トランスポートストリーム P…パック PT…パケット LI…リードインエリア LO…リードアウトエリア TPT…TSパケット PCK…PSクロック PDATA、TDATA…データ TCK…TSクロック Sst…スタート信号 Sscr…SCR信号 Spdl…パケット長さ信号 Spdt…パケット転送信号

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 復号の際に第1バッファ手段においてオ
    ーバフロー及びアンダーフローのいずれもが発生しない
    ように設定された第1時間情報を含む第1データストリ
    ームであって、当該第1時間情報に基づいて前記第1バ
    ッファ手段に一時的に記憶されつつ復号される第1デー
    タストリームを、第2時間情報に基づいて第2バッファ
    手段に一時的に記憶されつつ復号される第2データスト
    リームに変換するストリーム変換装置において、 前記変換後の第2データストリームを復号する際に前記
    第2バッファ手段においてオーバフロー又はアンダーフ
    ローのいずれもが発生しないように前記第2時間情報を
    設定する設定手段と、 前記設定された第2時間情報を多重しつつ前記第1デー
    タストリームを当該第2データストリームに変換する変
    換手段と、 を備えることを特徴とするストリーム変換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のストリーム変換装置に
    おいて、 前記第2データストリームの転送レートが前記第1デー
    タストリームの転送レートよりも高いと共に、 前記変換手段は、 前記第1時間情報に基づいて、前記第1データストリー
    ムを当該第1時間情報を用いて復号する時の前記第1バ
    ッファ手段内の当該第1データストリームの蓄積量を予
    測算出する第1算出手段と、 前記第2時間情報に基づいて、前記第2データストリー
    ムを当該第2時間情報を用いて復号する時の前記第2バ
    ッファ手段内の当該第2データストリームの蓄積量を予
    測算出する第2算出手段と、 前記第1バッファ手段内の当該第1データストリームの
    蓄積量と前記第2バッファ手段内の当該第2データスト
    リームの蓄積量との差が予め設定された所定の閾値以上
    となった時、前記第1データストリームに無関係の予め
    設定された挿入情報を挿入しつつ前記第1データストリ
    ームを前記第2データストリームに変換する挿入変換手
    段と、 により構成されていることを特徴とするストリーム変換
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のストリーム変換装置に
    おいて、 前記第2バッファ手段は、少なくとも前記第2データス
    トリームに固有の固有バッファ手段を有し、 前記閾値は、前記第2バッファ手段内の当該第2データ
    ストリームの蓄積量が前記第1バッファ手段内の当該第
    1データストリームの蓄積量を常に上回るように設定さ
    れており、且つ前記固有バッファ手段の最大容量以下で
    あることを特徴とするストリーム変換装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のストリーム変換装置に
    おいて、 前記第1バッファ手段に前記第1データストリームを記
    憶させる際に当該第1バッファ内に予め設定された未記
    憶領域が生じるように前記第1時間情報が設定されてい
    ると共に、 前記閾値は、前記固有バッファ手段内の当該第2データ
    ストリームの蓄積量が前記第1バッファ手段内の当該第
    1データストリームの蓄積量を常に上回るように設定さ
    れており、且つ前記固有バッファ手段の最大容量に前記
    未記憶領域の容量を加算した値以下であることを特徴と
    するストリーム変換装置。
  5. 【請求項5】 請求項2から4のいずれか一項に記載の
    ストリーム変換装置において、 前記挿入情報は、少なくとも、新たな前記第2時間情
    報、前記第2データストリームに含まれるデータの内容
    を示す内容情報又は0を示す情報の内のいずれかの情報
    であることを特徴とするストリーム変換装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のストリーム変換装置に
    おいて、 前記第2データストリームにおいて、前記挿入情報のう
    ち、前記第2時間情報及び前記内容情報の挿入頻度が予
    め設定されているとき、前記変換手段は、当該挿入頻度
    を満たすように前記第2時間情報及び前記内容情報を挿
    入すると共に、 前記第2時間情報及び前記内容情報を挿入すべき位置以
    外の前記挿入情報を挿入すべき前記第2データストリー
    ム内の位置に前記0を示す情報を挿入することを特徴と
    するストリーム変換装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか一項に記載の
    ストリーム変換装置において、 前記第1データストリームは、DVDから検出されたM
    PEG2(Moving Picture Expert Group 2)規格
    のプログラムストリームであり、前記第2データストリ
    ームは前記MPEG2規格のトランスポートストリーム
    であると共に、 前記変換手段は、前記トランスポートストリームにおい
    て不要な前記プログラムストリーム内のデータである不
    要データを削除しつつ当該プログラムストリームを前記
    トランスポートストリームに変換することを特徴とする
    ストリーム変換装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載のストリーム変換装置に
    おいて、 前記変換手段は、前記不要データに代えて前記第2バッ
    ファ手段におけるアンダーフローを防止するためのダミ
    ーデータを挿入して前記プログラムストリームを前記ト
    ランスポートストリームに変換することを特徴とするス
    トリーム変換装置。
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